JP2001014982A - リセット機構付きスイッチ - Google Patents

リセット機構付きスイッチ

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JP2001014982A
JP2001014982A JP18089399A JP18089399A JP2001014982A JP 2001014982 A JP2001014982 A JP 2001014982A JP 18089399 A JP18089399 A JP 18089399A JP 18089399 A JP18089399 A JP 18089399A JP 2001014982 A JP2001014982 A JP 2001014982A
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Japan
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iron core
spring
permanent magnet
switch
handle
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JP18089399A
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English (en)
Inventor
Noboru Inagaki
昇 稲垣
Motohiro Higuchi
素弘 樋口
Yoshikuni Izumisaka
佳邦 泉阪
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/16Magnetic circuit arrangements
    • H01H50/18Movable parts of magnetic circuits, e.g. armature
    • H01H50/32Latching movable parts mechanically
    • H01H50/326Latching movable parts mechanically with manual intervention, e.g. for testing, resetting or mode selection

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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作感触のよいリセット機構付きスイッチを提
供する。 【解決手段】ケース1にハンドル2が揺動自在に取り付
けられ、ハンドル2の揺動により、固定端子27、可動
片29、反転ばね30を備えたスイッチ機構のオンオフ
状態が切り換えられる。リセット機構を構成する永久磁
石14、励磁コイル5、復帰ばね9、鉄芯16、ヨーク
17がコイルボビン4に一体化され、ケース1に取り付
けられる。このリセット機構は、鉄芯16がヨーク17
に吸着されたスイッチ機構のオン状態時に、外部信号に
より励磁コイル5に通電されると、鉄芯16のヨーク1
7への吸着力が減少して復帰ばね9の付勢力により鉄芯
16が上方に変位してハンドル2を反転揺動させて、ス
イッチ機構をオフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リセット機構付き
のスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスイッチとしては、次に
示すものがあった。図8にその正面断面図を、図9
(a),(b)にその側面断面図を示す。この従来技術
は図示したように、ケース100に対して揺動自在に枢
着されたハンドル101と、このハンドル101の揺動
に伴ってオン、オフされるスイッチ機構を有している。
このスイッチ機構のオン、オフ状態の切り替えは、ハン
ドル101の揺動に連動する図示せぬ可動接点を固定接
点と接触、非接触させることで行う。そして、ケース1
00内には、一対の脚片を有する鉄芯104の一方の脚
片に励磁コイル105を巻回したコイルボビン103が
装着された電磁石102が収容されている。
【0003】また、ハンドル101の下面には、鉄芯1
04の両脚片の先端部に隣接可能な鉄片からなる接極子
106が固着してあり、接極子106は鉄芯104の両
脚片に対応して一対あり、両接極子106の間にはフェ
ライト系の永久磁石107が取り付けている。
【0004】そして、図9(a)に示すように手動でハ
ンドル101の右端部をケース100に押し込んだ状態
では、上記スイッチ機構がオン状態となり、反対に図9
(b)に示すように手動でハンドル101の左端部をケ
ース100に押し込んだ状態では、上記スイッチ機構が
オフ状態となる。ハンドル101には後述するリセット
機構を構成する復帰ばね108が、右端部を常に上方に
付勢するよう設けられており、ハンドル101の右端部
を押し込むと、復帰ばね108のばね力に抗して、接極
子106が鉄芯104に当接して永久磁石107の磁力
により吸着され、ハンドル101の押し込み状態が保持
されてスイッチ機構がオン状態になる。
【0005】また本スイッチは、図9(a)のようにハ
ンドル101の右端部が押し込まれスイッチ機構がオン
状態であるときに、外部信号により、上記した永久磁石
107の磁力による吸着力を打ち消す方向に電磁石10
2の励磁コイル105に通電されると、鉄芯104と接
極子106との間に反発力が生じ、ハンドル101が復
帰ばね108のばね力によって反転揺動し、スイッチ機
構がオフ状態になるリセット機構を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たリセット機構を構成する復帰ばね108が、ハンドル
101の右端部を常時上方に付勢しているので、ハンド
ル101の右端部を押し込んでスイッチ機構をオンさせ
る場合には、復帰ばね108の付勢力に抗して接極子1
06を鉄芯104に吸着させて、ハンドル101の押し
込み状態を保持させる必要があった。このため、ハンド
ル101の操作時に、スイッチ機構がオンに反転した
後、上記吸着動作が行われ、ハンドル101の操作が2
回にわけて操作したようになり、操作感触がよくなかっ
た。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は操作感触のよいリセット機構付きスイ
ッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ケースに対して揺動自在に枢着
されたハンドルの揺動に伴ってオンオフされるスイッチ
機構を有し、永久磁石と、ヨークと、ばねと、前記永久
磁石により磁化されるとともに、前記ばねの付勢力によ
り一方向に付勢された鉄芯と、前記鉄芯の周囲に配置さ
れる励磁コイルとで構成されるリセット機構を前記ケー
ス内に配設し、前記リセット機構は、一旦、前記スイッ
チ機構をオンさせる前記ハンドルの揺動により、前記鉄
芯が前記ばねの付勢力に抗して前記ハンドルにより押動
されて前記永久磁石の磁力によって前記ヨークに吸着さ
れると、前記鉄芯、ヨーク、永久磁石により閉磁路が形
成されて、その後のハンドルの揺動に関係なく吸着状態
が保持され、外部信号により前記励磁コイルに前記鉄芯
の吸着を弱める方向に通電されると、吸着状態が解除さ
れ前記鉄芯が前記ばねの付勢方向に変位し前記ハンドル
を反転揺動して前記スイッチ機構をオフすることを特徴
とする。よって、一旦スイッチ機構をオンさせるハンド
ル操作により鉄芯がヨークに吸着させると、その後のハ
ンドルの揺動に関係なく吸着状態が保持されるため、ス
イッチ機構をオンさせるハンドル操作の度に、鉄芯とヨ
ークが吸着することがないので、ハンドルの操作性が向
上する。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
発明において、前記リセット機構は、前記鉄芯が挿通さ
れる貫通孔を有し周囲に前記励磁コイルが巻回されるコ
イルボビンを備え、前記コイルボビンには前記貫通孔を
挟んで両側に前記永久磁石が1つずつ配置されるととも
に、前記ヨークは略コ字状に形成され、その両側片が各
永久磁石に対向し、前記両側片に挟まれた中間片に前記
鉄芯の一端部が吸着されるように前記コイルボビンの外
面に配置され、前記ばねは前記鉄芯の一端部が前記ヨー
クに吸着された状態で、前記貫通孔より飛び出る前記鉄
芯の他端部に設けられた係止部とコイルボビンとの間に
固定されて、前記リセット機構は前記コイルボビンに一
体化され、前記コイルボビンは前記ケースに取り付けら
れることを特徴とする。よって、リセット機構が容易に
ケースに取り付けられる。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
発明において、前記コイルボビンは、ばねをその周囲に
保持する筒形状のばね保持部を備えることを特徴とす
る。よって、ばねがコイルボビンと鉄芯の間に固定され
るまでの間、ばねをばね保持部に保持して仮固定でき、
倒れたり脱落したりすることを防止できる。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
発明において、前記ばね保持部は前記ばねを保持する際
のばねの移動方向に向かって太くなる形状であることを
特徴とする。よって、ばねを保持する際、ばねをばね保
持部の外面にひっかかることなく容易にばね保持部の周
囲に配置することができる。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項2から請
求項4記載の発明において、前記コイルボビンは、前記
永久磁石が挿入され保持される保持空間を備えた永久磁
石保持部を有し、前記永久磁石保持部は前記保持空間周
囲の側壁に前記永久磁石を挿入する方向に向かってへこ
んだ凹部を設けたことを特徴とする。よって、永久磁石
の周囲部を組立治具で挟持して保持空間に挿入する際、
その組立治具の挟持部が保持空間周囲の側壁に設けられ
た凹部に入るため、側壁に接触することなく、容易に永
久磁石を永久磁石保持部に挿入でき保持できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て説明する。図1はリセット機構が動作していないとき
のスイッチの正面断面図を、図2(a)(b)はリセッ
ト機構が動作していないときのハンドルを操作した各場
合におけるスイッチの側面断面図を、図3はリセット機
構が動作したときのスイッチの側面断面図を、図4はス
イッチ機構を示す側面断面図を表している。
【0014】樹脂製のケース1の上面は開口され、この
開口部を覆うようにハンドル2が揺動自在に取付部7に
て枢着される。ハンドル2は、揺動時にハンドル2の両
端の何れか一方の端部がケース1の上面から突出するよ
うな形状に形成されており、突出している端部を押し込
めばハンドル2を揺動させることができる。
【0015】ケース1の両側面側にはそれぞれ固定端子
27と接点端子28が設けられており、固定端子27に
は可動片29が接触するよう設けられている。可動片2
9は、一端にくぼみ部29aを有しており、他端には接
点端子28の端子部28aと接触する接触子29bが設
けられている。可動片29のくぼみ部29aには反転ば
ね30の一端部が装着され、反転ばね30の他端部は、
ハンドル2の裏面に設けられた保持筒2bに挿入されて
いる。
【0016】図4ではハンドル2の左端部が押し込まれ
た状態を示しており、可動片29の接触子29bは接点
端子28の端子部28aと離れた状態であり、固定端子
27と接点端子28は非導通である。ここで、ハンドル
2の右端部が押し込まれると、反転ばね30が反転して
可動片29の接触子29bが接点端子28の端子部28
aと接触し、固定端子27と接点端子28が導通する。
これら固定端子27、接点端子28、可動片29、反転
ばね30はスイッチ機構を構成しており、このようなハ
ンドル2の揺動により、固定端子27と接点端子28の
導通、非導通が切り換えられ、スイッチ機構のオンオフ
状態が切り換えられる。このスイッチ機構は、図1に示
すようにスイッチの正面からみて左右の端部にそれぞれ
設けられており、各スイッチ機構が設けられる各端部
と、後述するリセット機構が設けられる中央部との間に
は分離片35a,35bが設けられて、各スイッチ機構
とリセット機構が絶縁されている。またこのように、ス
イッチ機構が2つ設けられているため、同時に2つの電
気回路のスイッチを切り換えることができる。
【0017】また、ケース1の正面からみて中央部に
は、その底部にコイルボビン4が縦置きにして取り付け
られている。このコイルボビン4は周囲に励磁コイル5
が巻回される筒部10と、その上部に形成され永久磁石
14を保持する永久磁石保持部12と、さらにその上部
に形成されその周囲に復帰ばね9が保持される筒形状の
復帰ばね保持部(図示せぬ)を有しており、筒部10の
下部に設けられケース1の側面横方向に長さを有する底
部11にてケース1に取り付けられている。また、励磁
コイル5の両端は、コイルボビン4の底部11に設けら
れた一対の端子21,21にそれぞれ接続され、ケース
1の底面より外部に引き出される。
【0018】このコイルボビン4には上端部の復帰ばね
保持部から下端部の底部11にかけてケース1の上下方
向に貫通する略直方体形状の空間からなる貫通孔15が
形成され、その貫通孔15には略直方体の板形状であ
り、上端部には復帰ばね9の上端に係止する他より幅広
に形成された係止部16bが設けられた磁性体である鉄
芯16が挿通されている。この鉄芯16を円柱状でな
く、略直方体の形状として省スペース化を図っている。
【0019】上記永久磁石保持部12は、筒部10上部
に貫通孔15を挟んで正面からみて左右両側に設けられ
ており、それぞれ貫通孔15と反対側の一面が開口した
略直方体状の空間を有している。各永久磁石保持部12
にはそれぞれ、略直方体状であり磁性体のスペーサ18
と、希土類であり貫通孔15と直交する方向の幅が薄い
直方体形状の上記永久磁石14が、貫通孔15から外方
向に向かって永久磁石14、スペーサ18の順で保持さ
れている。この各永久磁石14は、貫通孔15に挿通さ
れる板形状の鉄芯16の広い面積を有する側面に対向す
るよう配置されている。
【0020】図7に永久磁石保持部12に永久磁石14
を挿入する状態を示している。尚、図7では、コイルボ
ビン4のうち永久磁石保持部12の部分だけを図示して
おり、その上部の復帰ばね9を保持する部分、およびそ
の下部の筒部10の図示を省略している。永久磁石保持
部12は、上記のように永久磁石14、スペーサ18が
挿入され保持される保持空間50を有しており、保持空
間50周囲の上下左右の側壁のうち、左右の側壁51,
52には永久磁石14を挿入するP方向に円弧状にへこ
んだ凹部51a,52aが設けられている。そのため、
永久磁石14の両端を2本の挟持部60,61を有する
組立治具で挟持して永久磁石保持部12の保持空間50
に挿入する際、挟持部60,61の端部60a,61a
が側壁51,52に接触することがなく容易に挿入する
ことができる。また、永久磁石保持部12は、永久磁石
14の貫通孔15に対向する一面も開口部53が開口し
ている。尚、永久磁石保持部12の図中背面側も同様の
形状をしており、永久磁石14が保持される。
【0021】また、コイルボビン4の外面には側部と底
部を覆うように、正面から見てコ字形状の磁性体である
ヨーク17が配置されている。すなわち、ヨーク17の
両側片17aのそれぞれが、ヨーク17の両端部で、ス
ペーサ18を挟んで上記各永久磁石14と対向し、両側
片17aに挟まれた底部の中間片17bが貫通孔15の
コイルボビン4底面側の開口部と対向するようにヨーク
17が配置されている。ここで、コイルボビン4底面側
の貫通孔15の開口部より露出する鉄芯16の一端部1
6aがヨーク17の中間片17bに吸着され、この吸着
部の上方に上記各永久磁石14が配置される。
【0022】図6(a)(b)に示すように、永久磁石
保持部12の上部には、復帰ばね9がその周囲に保持さ
れる筒形状の上記した復帰ばね保持部13が突出形成さ
れており、この復帰ばね保持部13は、復帰ばね9を保
持させる際の復帰ばね9の移動方向である下方に向かっ
て太くなるように突出形成されている。ここで、図6
(a)(b)は、鉄芯16を貫通孔15に挿通していな
い状態を示しており、復帰ばね9は付勢方向である上方
に伸びた状態である。図1に示すように、鉄芯16の一
端部16aがヨーク17に吸着された状態では、貫通孔
15の上面より飛び出る鉄芯16の他端部に設けられた
係止部16bとコイルボビン4の永久磁石保持部12の
上面との間に復帰ばね9が固定される。
【0023】このように、復帰ばね9を図1に示すよう
に固定するまでの間、復帰ばね保持部13に復帰ばね9
を保持することで、復帰ばね9を仮固定でき、倒れたり
脱落したりすることを防止して組立性が向上する。ま
た、復帰ばね保持部13は、復帰ばね9を保持させる
際、復帰ばね保持部13への復帰ばね9の移動方向に向
かって太くなる形状であるため、復帰ばね9を復帰ばね
保持部13の外面に引っかかることなく容易に復帰ばね
保持部13の周囲に配置できる。
【0024】また永久磁石保持部12の上部には、復帰
ばね保持部13のケース1側面方向右側に、復帰ばね保
持部13の上端より高く形成され、ケース1側面と直交
方向に主面を有する片状の隔壁25が設けられている。
すなわち隔壁25は、復帰ばね保持部13の上面に開口
している貫通孔15の開口部周辺に設けられ、その開口
部より貫通孔15の内部に外部の金属粉などが侵入する
のを防止している。よって、貫通孔15の底面側に設け
られた吸着部への外部金属粉などの侵入を防ぐことがで
きる。
【0025】この復帰ばね9、永久磁石14、鉄芯1
6、励磁コイル5、ヨーク17によりリセット機構が構
成され、このリセット機構は上述したように、コイルボ
ビン4に一体化して配置される。よって、このリセット
機構のケース1への取り付けが容易である。このリセッ
ト機構は、鉄芯16が復帰ばね9により常時上方に付勢
されており、ハンドル2により下方に押動され、鉄芯1
6の一端部16aが、一旦、ヨーク17の中間片17b
に吸着されると、鉄芯16、永久磁石14、スペーサ1
8、ヨーク17に形成された閉磁路により、その吸着状
態が保持されるようになる。
【0026】また、コイルボビン4の底部11の長さ方
向の両端部には、ケース1の底面に設けられた孔部に嵌
合する嵌合爪20a,20bが設けられている。この嵌
合爪20a,20bのそれぞれには、図5に示すよう
に、ケース1の孔部に対向する側に嵌合爪20a,20
bの孔部への挿入をガイドする斜面22a,22bが設
けられ、また挿入後コイルボビン4が上方向へ抜けるの
を防止する突部23a,23bが互いに逆方向に突出形
成されている。これにより、嵌合爪20a,20bをケ
ース1の孔部に挿入するだけで、簡単にコイルボビン4
をケース1に取り付けることができる。また、かしめ取
り付けを行っておらず、嵌合爪20a,20bを孔部へ
挿入するだけの取り付けであるため、コイルボビン4を
ケース1から分解することも容易に行うことができ、そ
れぞれの分別廃棄、リサイクルが容易になる。
【0027】上記ように構成されたスイッチの動作を説
明する。図2(a)に示すように手動でハンドル2の右
端部が押し込まれると、ハンドル2が揺動して、リセッ
ト機構は、復帰ばね9の付勢力に抗して、ハンドル2の
裏面に設けられた突起部2aにより、鉄芯16の上端の
係止部16bが下方に押動される。そして、永久磁石の
磁力によって磁化された鉄芯16の一端部16aがその
磁力によって、ヨーク17の中間片17bに吸着され、
鉄芯16、永久磁石14、スペーサ18、ヨーク17に
閉磁路が形成されて、その吸着状態が保持される。
【0028】このようにリセット機構は一旦、鉄芯16
がヨーク17に吸着されると、その後のハンドル2の揺
動に関係なく、同じ状態が保持される。つまり、復帰ば
ね9、永久磁石14、鉄芯16、励磁コイル5、ヨーク
17により構成されるリセット機構がケース1に配設さ
れているため、鉄芯16とヨーク17の吸着動作はハン
ドル2の揺動とは独立している。よって、従来のように
スイッチ機構をオンさせるハンドル2の操作の度に吸着
動作がなされてハンドル2の操作感触が悪くなることが
ない。
【0029】一方、スイッチ機構は、ハンドル2の右端
部が押し込まれると、ハンドル2の揺動により、図4で
示した反転ばね30が変位し、可動片29の接触子29
bが接点端子28の端子部28aと接触してオン状態と
なる。
【0030】この状態で、図2(b)に示すように、手
動でハンドル2の左端部が押し込まれると、ハンドル2
が反転揺動し、反転ばね30が変位し、可動片29の接
触子29bが接点端子28の端子部28aから離れて、
スイッチ機構がオフ状態となる。このとき、上記リセッ
ト機構は変化せず図2(a)で示した場合と同じであ
る。
【0031】図2(a)に示されるスイッチ機構がオン
の状態で、外部信号により一対の端子21を介して、鉄
芯16のヨーク17への吸着力を弱める方向に励磁コイ
ル5に通電されると、コイルボビン4に挿通された鉄芯
16が励磁されて、その一端部16aの吸着力が減少す
る。そして、鉄芯16とヨーク17の吸着が解除され
て、図3に示すように復帰ばね9の付勢力により、鉄芯
16が上方に変位して、鉄芯16の係止部16bにより
ハンドル2の突起部2aが上方に押し上げられハンドル
2の右端部が上方に反転揺動し、スイッチ機構がオフ状
態になる。このようにリセット機構が、外部信号により
動作する。
【0032】このように、本実施形態においては、永久
磁石14、ヨーク17、復帰ばね9、鉄芯16、励磁コ
イル5により構成されるリセット機構がケース1に配設
されているので、ケース1とハンドル2の寸法、組立ば
らつきがあっても、鉄芯16とヨーク17の吸着部に影
響がなく、その吸着状態は変化することがない。よっ
て、製造工程での特別な管理がない状態でも、リセット
機構の動作特性を吸着状態に対応する所望のものとする
ことができる。
【0033】また、リセット機構は、貫通孔15のコイ
ルボビン4底部から露出する鉄芯16の一端部16aと
ヨーク17の中間片17bが吸着されるため、その吸着
部がケース1の上面のハンドル2が枢着される開口部よ
り離れたコイルボビン4の底部に配置されており、トナ
ーなどの外部金属粉などが吸着部に侵入することを防止
することができる。また、吸着部上方の貫通孔15を挟
んで両側にそれぞれ永久磁石14が配置されているの
で、上方より侵入するトナーなどの外部金属粉が永久磁
石14で吸着され、上記吸着部への侵入を防ぐことがで
きる。よって、吸着部の吸着不良を防止してハンドルの
揺動を確実にし、スイッチ機構が確実にオンするように
なる。
【0034】また、上記したように本実施形態では、永
久磁石14は希土類の磁石を用いているため、所定の吸
着特性を得るために、従来例のようにフェライト系の磁
石を用いた場合に比べて、磁石を薄くすることができ、
磁気抵抗を小さくすることができ、さらに磁石を薄くし
た空き部分に、安価な電磁軟鉄などの磁性体のスペーサ
18を付加して、磁気抵抗を小さくしている。よって、
永久磁石14による吸着力を打ち消すための励磁コイル
5へ入力する電圧(リセット電圧)やアンペアターン
(起磁力)などのリセット機構の動作特性を小さくする
ことができ、安定した品質を確保できる。
【0035】
【発明の効果】上記したように、請求項1の発明は、ケ
ースに対して揺動自在に枢着されたハンドルの揺動に伴
ってオンオフされるスイッチ機構を有し、永久磁石と、
ヨークと、ばねと、前記永久磁石により磁化されるとと
もに、前記ばねの付勢力により一方向に付勢された鉄芯
と、前記鉄芯の周囲に配置される励磁コイルとで構成さ
れるリセット機構を前記ケース内に配設し、前記リセッ
ト機構は、一旦、前記スイッチ機構をオンさせる前記ハ
ンドルの揺動により、前記鉄芯が前記ばねの付勢力に抗
して前記ハンドルにより押動されて前記永久磁石の磁力
によって前記ヨークに吸着されると、前記鉄芯、ヨー
ク、永久磁石により閉磁路が形成されて、その後のハン
ドルの揺動に関係なく吸着状態が保持され、外部信号に
より前記励磁コイルに前記鉄芯の吸着を弱める方向に通
電されると、吸着状態が解除され前記鉄芯が前記ばねの
付勢方向に変位し前記ハンドルを反転揺動して前記スイ
ッチ機構をオフするため、一旦スイッチ機構をオンさせ
るハンドル操作により鉄芯がヨークに吸着させると、そ
の後のハンドルの揺動に関係なく吸着状態が保持される
ため、スイッチ機構をオンさせるハンドル操作の度に、
鉄芯とヨークが吸着することがないので、ハンドルの操
作性が向上する。
【0036】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
発明において、前記リセット機構は、前記鉄芯が挿通さ
れる貫通孔を有し周囲に前記励磁コイルが巻回されるコ
イルボビンを備え、前記コイルボビンには前記貫通孔を
挟んで両側に前記永久磁石が1つずつ配置されるととも
に、前記ヨークは略コ字状に形成され、その両側片が各
永久磁石に対向し、前記両側片に挟まれた中間片に前記
鉄芯の一端部が吸着されるように前記コイルボビンの外
面に配置され、前記ばねは前記鉄芯の一端部が前記ヨー
クに吸着された状態で、前記貫通孔より飛び出る前記鉄
芯の他端部に設けられた係止部とコイルボビンとの間に
固定されて、前記リセット機構は前記コイルボビンに一
体化され、前記コイルボビンは前記ケースに取り付けら
れるため、リセット機構が容易にケースに取り付けられ
る。
【0037】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
発明において、前記コイルボビンは、ばねをその周囲に
保持する筒形状のばね保持部を備えるため、ばねがコイ
ルボビンと鉄芯の間に固定されるまでの間、ばねをばね
保持部に保持して仮固定でき、倒れたり脱落したりする
ことを防止できる。
【0038】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
発明において、前記ばね保持部は前記ばねを保持する際
のばねの移動方向に向かって太くなる形状であるため、
ばねを保持する際、ばねをばね保持部の外面にひっかか
ることなく容易にばね保持部の周囲に配置することがで
きる。
【0039】また、請求項5の発明は、請求項2から請
求項4記載の発明において、前記コイルボビンは、前記
永久磁石が挿入され保持される保持空間を備えた永久磁
石保持部を有し、前記永久磁石保持部は前記保持空間周
囲の側壁に前記永久磁石を挿入する方向に向かってへこ
んだ凹部を設けたため、永久磁石の周囲部を組立治具で
挟持して保持空間に挿入する際、その組立治具の挟持部
が保持空間周囲の側壁に設けられた凹部に入るため、側
壁に接触することなく、容易に永久磁石を永久磁石保持
部に挿入でき保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリセット機構付きスイッチのリセット
機構が動作していないときの構造を示す正面断面図であ
る。
【図2】本発明のリセット機構付きスイッチのリセット
機構が動作していないときのハンドル操作をした各場合
における構造を示す図であって、(a)(b)はいずれ
も側面断面図である。
【図3】本発明のリセット機構付きスイッチのリセット
機構が動作したときの構造を示す側面断面図である。
【図4】本発明のリセット機構付きスイッチの構造を示
す他の側面断面図である。
【図5】本発明のリセット機構付きスイッチにおけるコ
イルボビンのケースへの取り付け状態を示す側面断面図
である。
【図6】本発明のリセット機構付きスイッチにおける復
帰ばね保持部に復帰ばねが保持された状態を示す図であ
って、(a)は側面断面図、(b)は正面断面図であ
る。
【図7】本発明のリセット機構付きスイッチの永久磁石
保持部に永久磁石を挿入する状態を示す斜視図である。
【図8】従来のリセット機構付きスイッチの構造を示す
正面断面図である。
【図9】従来のリセット機構付きスイッチの構造を示す
図であって、(a)(b)はいずれも側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケース 2 ハンドル 4 コイルボビン 5 励磁コイル 9 復帰ばね 14 永久磁石 15 貫通孔 16 鉄芯 17 ヨーク 18 スペーサ 27 固定端子 29 可動片 30 反転ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉阪 佳邦 兵庫県竜野市竜野町片山300番地 竜野松 下電工株式会社内 Fターム(参考) 5G035 AA01 CA06 CB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに対して揺動自在に枢着されたハ
    ンドルの揺動に伴ってオンオフされるスイッチ機構を有
    し、永久磁石と、ヨークと、ばねと、前記永久磁石によ
    り磁化されるとともに、前記ばねの付勢力により一方向
    に付勢された鉄芯と、前記鉄芯の周囲に配置される励磁
    コイルとで構成されるリセット機構を前記ケース内に配
    設し、前記リセット機構は、一旦、前記スイッチ機構を
    オンさせる前記ハンドルの揺動により、前記鉄芯が前記
    ばねの付勢力に抗して前記ハンドルにより押動されて前
    記永久磁石の磁力によって前記ヨークに吸着されると、
    前記鉄芯、ヨーク、永久磁石により閉磁路が形成され
    て、その後のハンドルの揺動に関係なく吸着状態が保持
    され、外部信号により前記励磁コイルに前記鉄芯の吸着
    を弱める方向に通電されると、吸着状態が解除され前記
    鉄芯が前記ばねの付勢方向に変位し前記ハンドルを反転
    揺動して前記スイッチ機構をオフすることを特徴とする
    リセット機構付きスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記リセット機構は、前記鉄芯が挿通さ
    れる貫通孔を有し周囲に前記励磁コイルが巻回されるコ
    イルボビンを備え、前記コイルボビンには前記貫通孔を
    挟んで両側に前記永久磁石が1つずつ配置されるととも
    に、前記ヨークは略コ字状に形成され、その両側片が各
    永久磁石に対向し、前記両側片に挟まれた中間片に前記
    鉄芯の一端部が吸着されるように前記コイルボビンの外
    面に配置され、前記ばねは前記鉄芯の一端部が前記ヨー
    クに吸着された状態で、前記貫通孔より飛び出る前記鉄
    芯の他端部に設けられた係止部とコイルボビンとの間に
    固定されて、前記リセット機構は前記コイルボビンに一
    体化され、前記コイルボビンは前記ケースに取り付けら
    れることを特徴とする請求項1に記載のリセット機構付
    きスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記コイルボビンは、ばねをその周囲に
    保持する筒形状のばね保持部を備えることを特徴とする
    請求項2記載のリセット機構付きスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記ばね保持部は前記ばねを保持する際
    のばねの移動方向に向かって太くなる形状であることを
    特徴とする請求項3記載のリセット機構付きスイッチ。
  5. 【請求項5】 前記コイルボビンは、前記永久磁石が挿
    入され保持される保持空間を備えた永久磁石保持部を有
    し、前記永久磁石保持部は前記保持空間周囲の側壁に前
    記永久磁石を挿入する方向に向かってへこんだ凹部を設
    けたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか
    に記載のリセット機構付きスイッチ。
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