JP2001014977A - ロータリースイッチ - Google Patents
ロータリースイッチInfo
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- JP2001014977A JP2001014977A JP11183392A JP18339299A JP2001014977A JP 2001014977 A JP2001014977 A JP 2001014977A JP 11183392 A JP11183392 A JP 11183392A JP 18339299 A JP18339299 A JP 18339299A JP 2001014977 A JP2001014977 A JP 2001014977A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- rotors
- rotor
- positions
- rotary switch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】一つのケースを複数のロータで共用することが
できるロータリースイッチを提供する。 【解決手段】ケースの内部でロータを回動することによ
りロータの回動角度位置(ポジション)を電気的に出力
するロータリースイッチであって、最大ポジション数の
異なる複数のロータと、複数のロータにそれぞれ適応す
る複数の節度発生機構を1個のケースに分散配置し、こ
れにより、複数のロータによりケースを共有する。
できるロータリースイッチを提供する。 【解決手段】ケースの内部でロータを回動することによ
りロータの回動角度位置(ポジション)を電気的に出力
するロータリースイッチであって、最大ポジション数の
異なる複数のロータと、複数のロータにそれぞれ適応す
る複数の節度発生機構を1個のケースに分散配置し、こ
れにより、複数のロータによりケースを共有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケースの内部でロ
ータを回動することによりロータの回動角度ポジション
を電気的に出力するロータリースイッチにおいて、一つ
のケースを複数のロータに共用できる経済的なロータリ
ースイッチに関するものである。
ータを回動することによりロータの回動角度ポジション
を電気的に出力するロータリースイッチにおいて、一つ
のケースを複数のロータに共用できる経済的なロータリ
ースイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロータリースイッチの基本形は、円板状
のロータと、ロータの外形とほぼ等しい内径を持つ円筒
状のケースとからなる。ロータの上面中央に設けられた
回動操作用ノブを手動で回すことによりロータをケース
の中で回動させ、後述する電気的機能により、ケースに
対するロータの回動角度位置(ポジションという)を電
気的に出力するものである。
のロータと、ロータの外形とほぼ等しい内径を持つ円筒
状のケースとからなる。ロータの上面中央に設けられた
回動操作用ノブを手動で回すことによりロータをケース
の中で回動させ、後述する電気的機能により、ケースに
対するロータの回動角度位置(ポジションという)を電
気的に出力するものである。
【0003】ロータのポジションを電気信号に変換する
方法は下記の通りである。図6は、一例として8ポジシ
ョンのロータリースイッチのロータ25の円板の下面の
環状領域を展開した図である。環状領域には、3個の仮
想同心リング26、27、28の表面にそれぞれ設定長
の複数の接触片29(図6で黒く塗りつぶした部分)が
露出配線されている。
方法は下記の通りである。図6は、一例として8ポジシ
ョンのロータリースイッチのロータ25の円板の下面の
環状領域を展開した図である。環状領域には、3個の仮
想同心リング26、27、28の表面にそれぞれ設定長
の複数の接触片29(図6で黒く塗りつぶした部分)が
露出配線されている。
【0004】一方、ケース30の底板の上面には、3個
の弾力性のあるブラシ31、32、33がそれぞれロー
タ25の3個の仮想同心リング26、27、28の各真
下に植設され、それらのブラシ31〜33の各上端が上
記3条の接触片29と接触している。また、ブラシ3
1、32、33の各下端は、ケース30の底板を貫通す
る出力端子34、35、36とそれぞれ接続されてい
る。
の弾力性のあるブラシ31、32、33がそれぞれロー
タ25の3個の仮想同心リング26、27、28の各真
下に植設され、それらのブラシ31〜33の各上端が上
記3条の接触片29と接触している。また、ブラシ3
1、32、33の各下端は、ケース30の底板を貫通す
る出力端子34、35、36とそれぞれ接続されてい
る。
【0005】ロータ25を左又は右方向に回動しA〜H
の8つのポジションの内の一つを選択するとブラシ31
〜33はそのポジションの各接触片29と接触し、その
結果、端子34〜36からそのポジションを示す3桁の
2進信号(000〜111)が得られる。
の8つのポジションの内の一つを選択するとブラシ31
〜33はそのポジションの各接触片29と接触し、その
結果、端子34〜36からそのポジションを示す3桁の
2進信号(000〜111)が得られる。
【0006】もっと精度の高い出力を得たい場合は、接
触片の条数とブラシの数を増加すればよい。例えばロー
タ25に5条の接触片を設け、ケースに5個のブラシを
設けることにより、32ポジションを5桁の2進信号
(00000〜11111)で表すことができる。
触片の条数とブラシの数を増加すればよい。例えばロー
タ25に5条の接触片を設け、ケースに5個のブラシを
設けることにより、32ポジションを5桁の2進信号
(00000〜11111)で表すことができる。
【0007】上記の原理によるロータリースイッチにお
いては、出力端子からの出力を適当な表示器に表示する
が、通常自動車等に使用されているロータリースイッチ
においては手さぐりで操作される場合も少なくなく、こ
のような場合に操作者に各ポジションを手の感覚で確認
する所謂節度感覚を与えるための節度発生手段が重要で
ある。
いては、出力端子からの出力を適当な表示器に表示する
が、通常自動車等に使用されているロータリースイッチ
においては手さぐりで操作される場合も少なくなく、こ
のような場合に操作者に各ポジションを手の感覚で確認
する所謂節度感覚を与えるための節度発生手段が重要で
ある。
【0008】従来、剛球(ボール)を用いた節度手段が
特開平8−329777「ロータリースイッチ」に開示
されている。図7はこの剛球を用いた節度手段の原理を
示す。節度手段40は、節度山部41と節度用バネ42
と節度用ボール43とから形成されている。
特開平8−329777「ロータリースイッチ」に開示
されている。図7はこの剛球を用いた節度手段の原理を
示す。節度手段40は、節度山部41と節度用バネ42
と節度用ボール43とから形成されている。
【0009】節度山部41は、ロータの外周面に形成さ
れた連続する山状の凸部と谷状の凹部とからなり、凹部
の底はポジションに相当する。当然のことながら隣同志
の山頂の間隔(あるいは隣同志の谷底の間隔、ピッチと
いう)pは最大ポジション数に反比例する。例えば、8
ポジションのロータリースイッチのピッチは32ポジシ
ョンの4倍である。
れた連続する山状の凸部と谷状の凹部とからなり、凹部
の底はポジションに相当する。当然のことながら隣同志
の山頂の間隔(あるいは隣同志の谷底の間隔、ピッチと
いう)pは最大ポジション数に反比例する。例えば、8
ポジションのロータリースイッチのピッチは32ポジシ
ョンの4倍である。
【0010】節度用バネ42は、節度用ボール43を常
に節度山部41の表面に当接するように付勢されたコイ
ルバネであり、ケースに固定されている。
に節度山部41の表面に当接するように付勢されたコイ
ルバネであり、ケースに固定されている。
【0011】節度用ボール43は節度山部41の凹部に
丁度適合するような直径を有する剛球であり、節度用バ
ネ42により常に節度山部41に当接するように押圧さ
れている。従って、図7に示すように、節度用ボール4
3が節度山部41の凹部の底、即ち、ポジションに落ち
た状態は力学的に最も安定している。
丁度適合するような直径を有する剛球であり、節度用バ
ネ42により常に節度山部41に当接するように押圧さ
れている。従って、図7に示すように、節度用ボール4
3が節度山部41の凹部の底、即ち、ポジションに落ち
た状態は力学的に最も安定している。
【0012】図7に示すような力学的安定状態から節度
山部41が移動すると、節度用ボール43は凸部に当接
したまま節度用バネ42の押圧力に抗して凸部の傾斜を
登らなければならないから、この時の節度用バネ42の
抗力に打ち勝つ操作力を与えなければならない。節度用
ボール43が凸部の頂上を越えると節度用バネ42によ
る抗力は負の方向に変化し、節度用ボール43が隣の凹
部の底に完全に落ちた時即ち隣のポジションに移動した
時、節度用バネ42から操作者の手に対する力はゼロと
なりポジションの移動を確認することができる。
山部41が移動すると、節度用ボール43は凸部に当接
したまま節度用バネ42の押圧力に抗して凸部の傾斜を
登らなければならないから、この時の節度用バネ42の
抗力に打ち勝つ操作力を与えなければならない。節度用
ボール43が凸部の頂上を越えると節度用バネ42によ
る抗力は負の方向に変化し、節度用ボール43が隣の凹
部の底に完全に落ちた時即ち隣のポジションに移動した
時、節度用バネ42から操作者の手に対する力はゼロと
なりポジションの移動を確認することができる。
【0013】節度感覚を高めるには、ポジションにおい
て、節度用ボール43は節度山部41の凹部に丁度嵌合
するようにする必要があるから、節度用ボール43の直
径はポジション数に反比例する。
て、節度用ボール43は節度山部41の凹部に丁度嵌合
するようにする必要があるから、節度用ボール43の直
径はポジション数に反比例する。
【0014】節度用ボール43の直径の大小により、節
度用バネ42の形状、弾力性等も変化させなくてはなら
ない。つまり、ロータリースイッチに要求される最大ポ
ジション数により節度手段の構成は微妙に異なる。従っ
て、あるポジション数を持つロータとケースとの組み合
わせは節度手段により一種類に限定されていた。
度用バネ42の形状、弾力性等も変化させなくてはなら
ない。つまり、ロータリースイッチに要求される最大ポ
ジション数により節度手段の構成は微妙に異なる。従っ
て、あるポジション数を持つロータとケースとの組み合
わせは節度手段により一種類に限定されていた。
【0015】図8は従来の8ポジションロータリースイ
ッチの節度手段の一例を示す。内面が円筒状のケース3
0aの中にロータ25aが回動する。ロータ25aの外
周面の半分には8個の凹部を持つ節度山部41aが設け
られている。
ッチの節度手段の一例を示す。内面が円筒状のケース3
0aの中にロータ25aが回動する。ロータ25aの外
周面の半分には8個の凹部を持つ節度山部41aが設け
られている。
【0016】ケース30aの内面左端部には節度用コイ
ルバネ42aと節度用ボール43aとを収容するチャン
バ44が設けられている。まず、ロータ25aを取り外
した状態で節度用バネ42aをチャンバ44内に挿入
し、次に節度用ボール43aにより節度用バネ42aを
押し込み、最後にロータ25aをケース30aに装着す
る。
ルバネ42aと節度用ボール43aとを収容するチャン
バ44が設けられている。まず、ロータ25aを取り外
した状態で節度用バネ42aをチャンバ44内に挿入
し、次に節度用ボール43aにより節度用バネ42aを
押し込み、最後にロータ25aをケース30aに装着す
る。
【0017】図9は従来の29ポジションロータリース
イッチの節度手段の一例を示す。内面が円筒状のケース
30bの中にロータ25bが回動する。ロータ25bの
外周面には29個の凹部を持つ節度山部41bが設けら
れている。
イッチの節度手段の一例を示す。内面が円筒状のケース
30bの中にロータ25bが回動する。ロータ25bの
外周面には29個の凹部を持つ節度山部41bが設けら
れている。
【0018】ケース30bの内面右端部には節度用板バ
ネ42bと節度用ボール43bとを収容するチャンバ4
5が設けられている。まず、ロータ25bを取り外した
状態で節度用板バネ42bをチャンバ45内に挿入し、
次に節度用ボール43bにより節度用板バネ42bを押
し込み、最後にロータ25bをケース30bに装着す
る。
ネ42bと節度用ボール43bとを収容するチャンバ4
5が設けられている。まず、ロータ25bを取り外した
状態で節度用板バネ42bをチャンバ45内に挿入し、
次に節度用ボール43bにより節度用板バネ42bを押
し込み、最後にロータ25bをケース30bに装着す
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ロータリースイッチは節度手段の構造に制約され、1ロ
ータ1ケースが常識となっていた。しかしながら、上記
のように、本来原理的には、ロータリースイッチのケー
スに設置するブラシ及び端子の数を最大に設定しておけ
ば、このケースは電気的には色々なポジション数のロー
タに共用可能であることがわかる。このように1個のケ
ースを複数のロータに共用することができれば、部品点
数及びコストの削減という昨今の至上命題に合致し非常
に望ましいことであり、従って、1個のケースをポジシ
ョン数の異なる複数のロータで共用できるようなロータ
リースイッチを実現することに課題を有する。
ロータリースイッチは節度手段の構造に制約され、1ロ
ータ1ケースが常識となっていた。しかしながら、上記
のように、本来原理的には、ロータリースイッチのケー
スに設置するブラシ及び端子の数を最大に設定しておけ
ば、このケースは電気的には色々なポジション数のロー
タに共用可能であることがわかる。このように1個のケ
ースを複数のロータに共用することができれば、部品点
数及びコストの削減という昨今の至上命題に合致し非常
に望ましいことであり、従って、1個のケースをポジシ
ョン数の異なる複数のロータで共用できるようなロータ
リースイッチを実現することに課題を有する。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るロータリースイッチは、ケースの内部
でロータを回動することにより該ロータの回動角度位置
(ポジション)を電気的に出力するロータリースイッチ
であって、最大ポジション数の異なる複数のロータと、
前記複数のロータにそれぞれ適応する複数の節度発生機
構を1個のケースに分散配置し、これにより、前記複数
のロータにより前記ケースを共有するようにする。
に、本発明に係るロータリースイッチは、ケースの内部
でロータを回動することにより該ロータの回動角度位置
(ポジション)を電気的に出力するロータリースイッチ
であって、最大ポジション数の異なる複数のロータと、
前記複数のロータにそれぞれ適応する複数の節度発生機
構を1個のケースに分散配置し、これにより、前記複数
のロータにより前記ケースを共有するようにする。
【0021】更に具体的には、本発明によるロータリー
スイッチにおいて、前記複数のロータは、各々同一直径
の円板の外周面に最大ポジション数に応じた数の連続し
た山型の凹凸を有し、該円板の下面の仮想同心リング上
に突設された複数の円弧状の接触片を有し、かつ、該円
板の上面中央に回動操作用ノブを備え、前記ケースは、
前記複数のロータの外形とほぼ同一の内径を持つ円筒状
内面を有し、この円筒状内面の中で各前記ロータを回動
自在に収容し、底板上面に前記ロータの接触片と接触す
る櫛状ブラシを有し、かつ、該ブラシと接続され該底板
を貫く端子を備え、前記節度発生機構は、前記複数のロ
ータの外周面の各凹部に適合する直径を持つ剛球と、前
記ロータが前記ケース内で回動する時前記剛球をロータ
の凹凸面に押圧するためのバネ手段と、前記バネ手段と
剛球との組を収納するために前記ケース内面に分散形成
されたそれぞれ大きさの異なる複数のチャンバとを備え
ることである。
スイッチにおいて、前記複数のロータは、各々同一直径
の円板の外周面に最大ポジション数に応じた数の連続し
た山型の凹凸を有し、該円板の下面の仮想同心リング上
に突設された複数の円弧状の接触片を有し、かつ、該円
板の上面中央に回動操作用ノブを備え、前記ケースは、
前記複数のロータの外形とほぼ同一の内径を持つ円筒状
内面を有し、この円筒状内面の中で各前記ロータを回動
自在に収容し、底板上面に前記ロータの接触片と接触す
る櫛状ブラシを有し、かつ、該ブラシと接続され該底板
を貫く端子を備え、前記節度発生機構は、前記複数のロ
ータの外周面の各凹部に適合する直径を持つ剛球と、前
記ロータが前記ケース内で回動する時前記剛球をロータ
の凹凸面に押圧するためのバネ手段と、前記バネ手段と
剛球との組を収納するために前記ケース内面に分散形成
されたそれぞれ大きさの異なる複数のチャンバとを備え
ることである。
【0022】本発明に係るロータリースイッチは、上記
構成により、1個のケースをポジション数の異なる複数
のロータで共用することができるようになる。これによ
りロータリースイッチの部品点数の削減とコストの低減
に資する。
構成により、1個のケースをポジション数の異なる複数
のロータで共用することができるようになる。これによ
りロータリースイッチの部品点数の削減とコストの低減
に資する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るロータリース
イッチの一実施例として8ポジションと29ポジション
両用のロータリースイッチ1について、その外観を示す
図1、組み立てを示す図2、垂直断面を示す図3、水平
断面を示す図4を参照しながら詳細に説明する。
イッチの一実施例として8ポジションと29ポジション
両用のロータリースイッチ1について、その外観を示す
図1、組み立てを示す図2、垂直断面を示す図3、水平
断面を示す図4を参照しながら詳細に説明する。
【0024】ロータリースイッチ1は、図1及び図2に
示すように、8ポジション用ロータ2(図4参照)と2
9ポジション用ロータ22(図5参照)と、ケース3
と、フレーム4と、後述する2箇所の節度発生部5、6
とを有する。図1〜図4においては、8ポジション用ロ
ータ2が使用されている場合を示したが、以下の説明は
29ポジション用ロータ22を使用した場合にもそのま
ま当てはまる。
示すように、8ポジション用ロータ2(図4参照)と2
9ポジション用ロータ22(図5参照)と、ケース3
と、フレーム4と、後述する2箇所の節度発生部5、6
とを有する。図1〜図4においては、8ポジション用ロ
ータ2が使用されている場合を示したが、以下の説明は
29ポジション用ロータ22を使用した場合にもそのま
ま当てはまる。
【0025】ロータ2の上半分は筒状の操作用つまみ7
となっており、下半分は操作用つまみ7の下端から水平
に形成された鍔部8となっており、ポリアセタールによ
り一体成形されている。
となっており、下半分は操作用つまみ7の下端から水平
に形成された鍔部8となっており、ポリアセタールによ
り一体成形されている。
【0026】鍔部8の外周面の半分には連続する8個の
山状の凹凸、即ち、節度山部8bが形成されている。鍔
部8の下面には上記説明したように3条の仮想同心リン
グ上にそれぞれ設定長の複数の円弧状の接触片9が露出
配線されている。
山状の凹凸、即ち、節度山部8bが形成されている。鍔
部8の下面には上記説明したように3条の仮想同心リン
グ上にそれぞれ設定長の複数の円弧状の接触片9が露出
配線されている。
【0027】ケース3は、低い6角柱の中央部にロータ
2の外形よりやや大きい内径の持つ円柱形空洞を有して
いる。ケース3の底板にはロータ2の鍔部8の内周とほ
ぼ等しい外径を持つ円筒状軸部10が空洞内に一体成形
で立設されている。ロータ2をケース3に装着した時、
この円筒状軸部10の外面が鍔部8の内側の内壁面8a
と接してロータ2を軸支することになる。
2の外形よりやや大きい内径の持つ円柱形空洞を有して
いる。ケース3の底板にはロータ2の鍔部8の内周とほ
ぼ等しい外径を持つ円筒状軸部10が空洞内に一体成形
で立設されている。ロータ2をケース3に装着した時、
この円筒状軸部10の外面が鍔部8の内側の内壁面8a
と接してロータ2を軸支することになる。
【0028】ケース3の外面の6角柱の一辺には節度発
生部5を収容する比較的広く低い突起部11が形成され
ており、突起部11の反対側の外面には節度発生部6を
収容する比較的狭く高い突起部12が形成されている。
生部5を収容する比較的広く低い突起部11が形成され
ており、突起部11の反対側の外面には節度発生部6を
収容する比較的狭く高い突起部12が形成されている。
【0029】ケース3の突起部11の中には、図3及び
図4に示すように、直径と直角な方向に細長いチャンバ
13が形成されており、このチャンバ13とケース3の
内周面との間の壁には円形の貫通穴14が設けられてい
る。この貫通穴14の直径は29ポジション用ロータ2
2を使用する場合の剛球15(図5参照)の直径よりや
や大きくしてある。
図4に示すように、直径と直角な方向に細長いチャンバ
13が形成されており、このチャンバ13とケース3の
内周面との間の壁には円形の貫通穴14が設けられてい
る。この貫通穴14の直径は29ポジション用ロータ2
2を使用する場合の剛球15(図5参照)の直径よりや
や大きくしてある。
【0030】チャンバ13の中には板バネ16を設置で
きる構造となっている。板バネ16はチャンバ13の長
さより長い板バネストリップの両端を後方へ湾曲させ、
かつ中央部を前方へ突出させ、この突出した中央部が貫
通穴14に当接するように位置決めして全体をバネの伸
張力に抗してチャンバ13内に押し込む構造となってい
る。このようにして、29ポジションのロータ22を使
用する場合は、貫通穴14に剛球15を設置した時、剛
球15は板バネ16の弾力によりロータ22の節度山部
22aに押圧され節度手段の機能を果たすことになる
(図5参照)。
きる構造となっている。板バネ16はチャンバ13の長
さより長い板バネストリップの両端を後方へ湾曲させ、
かつ中央部を前方へ突出させ、この突出した中央部が貫
通穴14に当接するように位置決めして全体をバネの伸
張力に抗してチャンバ13内に押し込む構造となってい
る。このようにして、29ポジションのロータ22を使
用する場合は、貫通穴14に剛球15を設置した時、剛
球15は板バネ16の弾力によりロータ22の節度山部
22aに押圧され節度手段の機能を果たすことになる
(図5参照)。
【0031】ケース3のもう一つの突起部12の中に
は、図3及び図4に示すように、直径方向に細長いチャ
ンバ17が形成されている。このチャンバ17はケース
3の内周面に円柱状の穴を作ることにより一体形成され
る。チャンバ17の穴の直径は8ポジション用剛球18
の直径よりやや大きくし剛球18が自由に出入りできる
程度とする。
は、図3及び図4に示すように、直径方向に細長いチャ
ンバ17が形成されている。このチャンバ17はケース
3の内周面に円柱状の穴を作ることにより一体形成され
る。チャンバ17の穴の直径は8ポジション用剛球18
の直径よりやや大きくし剛球18が自由に出入りできる
程度とする。
【0032】チャンバ17の内部にはコイルバネ19
が、穴の外へ伸張しようとするように付勢され縮小され
て設置されている。図4に示すように8ポジションのロ
ータ2を使用する場合は、ケース3にロータ2を装着す
る前に、チャンバ17内にコイルバネ19と剛球18と
を同時に装着し、このコイルバネ19の伸張力に抗して
剛球18をチャンバ17内に押し込み、しかる後ケース
3にロータ2を装着する。このようにして、チャンバ1
7、剛球18、コイルバネ19は、8ポジション用ロー
タ2に対する節度発生部6を形成している。この時、コ
イルバネ16と剛球15(図2参照)はチャンバ13か
ら抜いた状態となっている。
が、穴の外へ伸張しようとするように付勢され縮小され
て設置されている。図4に示すように8ポジションのロ
ータ2を使用する場合は、ケース3にロータ2を装着す
る前に、チャンバ17内にコイルバネ19と剛球18と
を同時に装着し、このコイルバネ19の伸張力に抗して
剛球18をチャンバ17内に押し込み、しかる後ケース
3にロータ2を装着する。このようにして、チャンバ1
7、剛球18、コイルバネ19は、8ポジション用ロー
タ2に対する節度発生部6を形成している。この時、コ
イルバネ16と剛球15(図2参照)はチャンバ13か
ら抜いた状態となっている。
【0033】ケース3の底板の上面の上記ロータの鍔部
8と対面する位置には、図2及び図3に示すように、8
ポジションと29ポジションとの両方に共用可能な櫛状
ブラシ20が取り付けられている。この櫛状ブラシ20
の下端部は底板を貫通する端子群21(図3参照)と接
続されている。この櫛状ブラシ20と端子群21につい
ては既に説明した。
8と対面する位置には、図2及び図3に示すように、8
ポジションと29ポジションとの両方に共用可能な櫛状
ブラシ20が取り付けられている。この櫛状ブラシ20
の下端部は底板を貫通する端子群21(図3参照)と接
続されている。この櫛状ブラシ20と端子群21につい
ては既に説明した。
【0034】上記のようにロータ2をケース3に装着し
たのち、外側にフレーム4を取り付けロータリースイッ
チ1を完成する。
たのち、外側にフレーム4を取り付けロータリースイッ
チ1を完成する。
【0035】図5は、上記ケース3を29ポジション用
のロータ22に適用したロータリースイッチの水平断面
を示す。ケース3のチャンバ13内に板バネ16を嵌着
し、貫通穴14に剛球15を設置した後、ケース3に2
9ポジション用ロータ22を装着すると、板バネ15と
剛球15とはロータ22の節度山部22aとの間で29
ポジションに応じた節度作用を行う。この時、コイルば
ね19と剛球18(図2参照)とはチャンバ17から抜
いた状態となっている。
のロータ22に適用したロータリースイッチの水平断面
を示す。ケース3のチャンバ13内に板バネ16を嵌着
し、貫通穴14に剛球15を設置した後、ケース3に2
9ポジション用ロータ22を装着すると、板バネ15と
剛球15とはロータ22の節度山部22aとの間で29
ポジションに応じた節度作用を行う。この時、コイルば
ね19と剛球18(図2参照)とはチャンバ17から抜
いた状態となっている。
【0036】以上、ケース3を8ポジションのロータ2
と29ポジションのロータ22とに共用する実施例につ
いて述べたが、これに限定するものではない。各節度発
生部のチャンバの形状及び大きさと、バネの種類、形
状、弾性と剛球の大きさとを節度山部のピッチに最適な
組み合わせを選定すれば、どのようなポジション数の2
個のロータにも適用可能である。
と29ポジションのロータ22とに共用する実施例につ
いて述べたが、これに限定するものではない。各節度発
生部のチャンバの形状及び大きさと、バネの種類、形
状、弾性と剛球の大きさとを節度山部のピッチに最適な
組み合わせを選定すれば、どのようなポジション数の2
個のロータにも適用可能である。
【0037】更に、ケース3の内周面に3個以上の節度
発生部を形成することにより、1個のケースをポジショ
ン数の異なる3個以上のロータに共用することが可能で
ある。
発生部を形成することにより、1個のケースをポジショ
ン数の異なる3個以上のロータに共用することが可能で
ある。
【0038】尚、実施例においては、櫛状ブラシ20を
ケース3側に、接触片9をロータ2側に取付けてある
が、これに限定されることなく、逆にケース3側に接触
片9を、ロータ2側に櫛状ブラシ20を取付けるように
してもよい。
ケース3側に、接触片9をロータ2側に取付けてある
が、これに限定されることなく、逆にケース3側に接触
片9を、ロータ2側に櫛状ブラシ20を取付けるように
してもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るロータリースイッチは、一
個のケースを複数のロータに共用可能であるから、部品
点数の削減並びにコストの低減に効果を奏する。
個のケースを複数のロータに共用可能であるから、部品
点数の削減並びにコストの低減に効果を奏する。
【図1】本発明に係るロータリースイッチの一実施例の
外観を示す説明図である。
外観を示す説明図である。
【図2】同実施例の組立を示す分解斜視図である。
【図3】同実施例の垂直断面図である。
【図4】同実施例の8ポジション使用時の水平断面図で
ある。
ある。
【図5】同実施例の29ポジション使用時の水平断面図
である。
である。
【図6】ロータリースイッチの電気的原理を示す説明図
である。
である。
【図7】ロータリースイッチの節度手段の説明図であ
る。
る。
【図8】従来の8ポジションロータリースイッチの説明
図である。
図である。
【図9】従来の29ポジションロータリースイッチの説
明図である。
明図である。
1・・・・ロータリースイッチ、2・・・・ロータ、3
・・・・ケース、4・・・・フレーム、5・・・・節度
発生部、6・・・・節度発生部、7・・・・操作用つま
み、8・・・・鍔部、9・・・・接触片、10・・・・
円筒状突起部、11・・・・突起部、12・・・・突起
部、13・・・・チャンバ、14・・・・貫通穴、15
・・・・剛球、16・・・・板バネ、17・・・・チャ
ンバ、18・・・・剛球、19・・・・コイルバネ、2
0・・・・櫛状ブラシ21・・・・端子、25、25
a、25b・・・・ロータ、26〜28・・・・仮想同
心リング、29・・・・接触片、30、30a、30b
・・・・ケース、31〜33・・・・ブラシ、34〜3
6・・・・端子、40・・・・節度手段、41、41
a、41b・・・・節度山部、42、42a、42b・
・・・節度用バネ、43、43a、43b・・・・節度
用ボール、44、45・・・・チャンバ
・・・・ケース、4・・・・フレーム、5・・・・節度
発生部、6・・・・節度発生部、7・・・・操作用つま
み、8・・・・鍔部、9・・・・接触片、10・・・・
円筒状突起部、11・・・・突起部、12・・・・突起
部、13・・・・チャンバ、14・・・・貫通穴、15
・・・・剛球、16・・・・板バネ、17・・・・チャ
ンバ、18・・・・剛球、19・・・・コイルバネ、2
0・・・・櫛状ブラシ21・・・・端子、25、25
a、25b・・・・ロータ、26〜28・・・・仮想同
心リング、29・・・・接触片、30、30a、30b
・・・・ケース、31〜33・・・・ブラシ、34〜3
6・・・・端子、40・・・・節度手段、41、41
a、41b・・・・節度山部、42、42a、42b・
・・・節度用バネ、43、43a、43b・・・・節度
用ボール、44、45・・・・チャンバ
Claims (2)
- 【請求項1】ケースの内部でロータを回動することによ
り該ロータの回動角度位置(ポジション)を電気的に出
力するロータリースイッチであって、最大ポジション数
の異なる複数のロータと、前記複数のロータにそれぞれ
適応する複数の節度発生機構を1個のケースに分散配置
し、これにより、前記複数のロータにより前記ケースを
共有することを特徴とするロータリースイッチ。 - 【請求項2】前記複数のロータは、各々同一直径の円板
の外周面に最大ポジション数に応じた数の連続した山型
の凹凸を有し、該円板の下面の仮想同心リング上に突設
された複数の円弧状の接触片を有し、かつ、該円板の上
面中央に回動操作用ノブを備え、 前記ケースは、前記複数のロータの外形とほぼ同一の内
径を持つ円筒状内面を有し、この円筒状内面の中で各前
記ロータを回動自在に収容し、底板上面に前記ロータの
接触片と接触する櫛状ブラシを有し、かつ、該ブラシと
接続され該底板を貫く端子を備え、 前記節度発生機構は、前記複数のロータの外周面の各凹
部に適合する直径を持つ剛球と、前記ロータが前記ケー
ス内で回動する時前記剛球をロータの凹凸面に押圧する
ためのバネ手段と、前記バネ手段と剛球との組を収納す
るために前記ケース内面に分散形成されたそれぞれ大き
さの異なる複数のチャンバとを備えることを特徴とする
請求項1に記載のロータリースイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11183392A JP2001014977A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | ロータリースイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11183392A JP2001014977A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | ロータリースイッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001014977A true JP2001014977A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16134983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11183392A Pending JP2001014977A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | ロータリースイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001014977A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100900576B1 (ko) | 2007-03-30 | 2009-06-02 | 서동현 | 주 안경체와 보조 안경체 사이의 분리형 힌지 시스템 |
JP2009142409A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
CN101901711B (zh) * | 2008-12-24 | 2013-07-24 | 阿尔卑斯电气株式会社 | 旋转型电气部件 |
CN109164869A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-01-08 | 深圳和而泰智能控制股份有限公司 | 阻尼旋转结构及其档位调节器 |
CN109671585A (zh) * | 2018-11-15 | 2019-04-23 | 贵州振华华联电子有限公司 | 一种大角度、带法兰盘安装的小型密封旋转开关 |
-
1999
- 1999-06-29 JP JP11183392A patent/JP2001014977A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100900576B1 (ko) | 2007-03-30 | 2009-06-02 | 서동현 | 주 안경체와 보조 안경체 사이의 분리형 힌지 시스템 |
JP2009142409A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
CN101901711B (zh) * | 2008-12-24 | 2013-07-24 | 阿尔卑斯电气株式会社 | 旋转型电气部件 |
CN109164869A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-01-08 | 深圳和而泰智能控制股份有限公司 | 阻尼旋转结构及其档位调节器 |
CN109164869B (zh) * | 2018-10-30 | 2024-04-09 | 深圳和而泰智能控制股份有限公司 | 阻尼旋转结构及其档位调节器 |
CN109671585A (zh) * | 2018-11-15 | 2019-04-23 | 贵州振华华联电子有限公司 | 一种大角度、带法兰盘安装的小型密封旋转开关 |
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