JP3988242B2 - インクリメンタル式回転操作型エンコーダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてオーディオ・ビデオ機器等の音量調整およびタイマー調整用等に使用されるインクリメンタル式回転操作型エンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクリメンタル式回転操作型エンコーダについて、所定の位相差を有する2相のパルス出力を得ることができるものを例として図4〜図6を用いて説明する。
【0003】
図4は従来のインクリメンタル式回転操作型エンコーダの正面断面図、図5は同分解斜視図であり、同図において、1は操作部となる軸部1Aと一体形成されたフランジ部1Bを下方に備えた成形樹脂製の操作軸で、フランジ部1Bが成形樹脂製のケース2の凹部内に収容されて、フランジ部1Bの下面中央に設けた位置決め凸部1Cがケース2に設けた中心孔部2Aに回転可能に保持されると共に、上方の軸部1Aがケース2の開口部を塞ぐように配設された軸受3の円形貫通孔3Aに挿通保持されることにより回転可能に装着されている。
【0004】
そして、ケース2にインサート成形等により固定された弾性金属薄板からなる端子一体型刷子5の弾性アーム5A先端に設けた接点部5B(5B1〜5B3)が、図6の平面図に示すように、上記フランジ部1B下面に固着された回転接点板4上に弾接すると共に、端子一体型刷子5の端子部5Cがケース2の側方から外方に突出している。
【0005】
この端子一体型刷子5の弾性アーム5Aおよび接点部5Bは、ケース2に端子一体型刷子5をインサート成形により固定した後に、ケース2の窓部2Bを介して金型により折り曲げ形成されたものであり、その窓部2Bを塞ぐためにケース2の下方に覆い板6が固着されて、回転接点板4と端子一体型刷子5の接点部5Bにより構成される接点部分への塵埃等の侵入を防止している。
【0006】
次に、上記接点部分の構成について図6の平面図を用いて説明すると、回転接点板4は、中央に設けた円形導電部4Aおよびそこから放射状に伸びた導電桟部4B並びに導電桟部4B間の樹脂が充填された絶縁部4Cにより構成されており、操作軸1の回転操作による回転接点板4の回転に伴って、ケース2に固定されている3つの端子一体型刷子5の径方向に並べて配された接点部5B1〜5B3の内、1つのリモコン用の接点部5B1は円形導電部4A上を弾接摺動し、他の2つの信号用の接点部5B2,5B3は導電桟部4Bと絶縁部4Cを交互に弾接摺動する位置に配されると共に、接点部5B2,5B3は出力が所定の位相差を持つように所定の角度ずらせて配されている。
【0007】
上記構成のインクリメンタル式回転操作型エンコーダの動作は、操作部となる操作軸1の軸部1Aを回転操作すると、それに伴って下方のフランジ部1Bすなわち回転接点板4が回転し、これにより3つの端子一体型刷子5の接点部5B(5B1〜5B3)が回転接点板4上を弾接摺動し、接点部5B1と5B2との間および接点部5B1と5B3との間でそれぞれパルス信号を生成して、所定の位相差を持つパルス信号を接点部5B1〜5B3と連結しているそれぞれの端子部5Cから取り出すものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のインクリメンタル式回転操作型エンコーダにおいては、弾性アーム5Aを介して接点部5Bに適切な接点圧力が生じるように端子一体型刷子5を薄い弾性金属薄板により形成すると端子部5Cの強度が不足し、端子部5Cの強度を保証するために厚い材厚のもので形成すると、接点部5Bの接点圧力が強くなりすぎ、弾性アーム5Aを長く形成できる場合には接点部5Bに生じる接点圧力を適切な値に設定できるが当該エンコーダの小形化が進むにつれてそれにも限界があるという課題があった。
【0009】
この課題を解決するために、端子一体型刷子5の弾性アーム5A、接点部5Bの部分と端子部5Cを異なった材質もしくは異なった材厚の材料を溶接等の方法で接合した材料によって形成することもできるが、この場合には材料コストが高くなりインクリメンタル式回転操作型エンコーダを安価に提供することができないという課題があった。
【0010】
さらに、接点部分においては、接点部5B1〜5B3相互の径方向の間隔を高精度に保つために、通常は図6の平面図に示すように接点部5B1〜5B3を径方向に3つ並べて配することが多く、この構成では径方向の寸法を小さくし難く、インクリメンタル式回転操作型エンコーダの小形化にも限界があった。
【0011】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、適切な接点部の接点圧力を有すると共に端子部の強度を保証することができ、しかも径方向に小形化の可能なインクリメンタル式回転操作型エンコーダを安価に提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のインクリメンタル式回転操作型エンコーダは、ケースの内底面に、中心が操作軸の回転中心と一致する広幅のリング状で、その半周部分が全面に露出した共通電極部、他の半周部分が互いに電気的に独立して異なる同心円状に並べて配された各々櫛歯状の第1〜第n導電パターン部からなる信号用電極部で、それぞれ端子部を有する固定接点部を設けると共に、操作軸のフランジ部下面に、操作軸の回転中心に対して点対称な位置の各々に、第1〜第n導電パターン部にそれぞれ弾接する第1〜第n接点部を径方向に並べて備え、かつ上記2ヶ所の位置の少なくとも第i接点部(i=1 〜n)どうしが導通している可動接点を装着したものとするものである。
【0013】
これにより、可動接点の第1〜第n接点部とケースから突出する端子部を別の部品によって構成することができるため、適宜必要な接点部の接点圧力並びに端子部の強度に容易に設定できると共に、操作軸の回転中心に対して点対称な2ヶ所の位置に配しているそれぞれの可動接点の第1〜第n接点部は、いずれか一方の第1〜第n接点部が共通電極部に、他方の第1〜第n接点部が信号用電極部に弾接して、常にいずれかの第1〜第n接点部が共通電極部用の接点としてなる構成にできるため、径方向に並べる第1〜第n接点部の数を従来のものよりも1つ少なくすることができて、小形化したインクリメンタル式回転操作型エンコーダを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、上面開放の成形樹脂製のケースと、ケース内に収容されたフランジ部と一体に形成された軸部が上方に回転操作可能に突出している操作軸と、ケースの開口部を覆うと共に、操作軸の軸部を回転可能に挿通保持する軸受と、ケースの内底面の中央を除く部分に、その中心が操作軸の回転中心と一致する広幅のリング状に設けられ、その半周部分が全面に露出した共通電極部で、他の半周部分が互いに電気的に独立するように異なる同心円状に並べて配された各々櫛歯状の第1〜第n導電パターン部からなる信号用電極部である固定接点部と、固定接点部の共通電極部および信号用電極部の第1〜第n導電パターン部のそれぞれと導通してケース外方に突出している端子部と、操作軸のフランジ部下面に装着され、操作軸の回転中心に対して点対称な位置の各々に、固定接点部の第1〜第n導電パターン部にそれぞれ弾接するように径方向に並べて配した第1〜第n接点部を有すると共に、その2ヶ所の位置の少なくとも第i接点部(i=1〜n)どうしが導通している可動接点からなり、一方側の第1〜第n接点部の全てが共通電極部の範囲内に位置して共通電極部に弾接し、他方側の第1〜第n接点部が信号用電極部の範囲内に位置してそれぞれ対応する第1〜第n導電パターン部に弾接している状態から操作軸を回転させると、上記一方側の第1〜第n接点部が信号用電極部の範囲内に移ってそれぞれ対応する第1〜第n導電パターン部に弾接すると共に、上記他方側の第1〜第n接点部の全てが共通電極部の範囲内に移って共通電極部に弾接し、さらに同じ方向に操作軸を回転させると、上記一方側の第1〜第n接点部の全てが再び共通電極部の範囲内に移って共通電極部に弾接すると共に、上記他方側の第1〜第n接点部が再び信号用電極部の範囲内に移ってそれぞれ対応する第1〜第n導電パターン部に弾接し、それが繰り返されることによってn相の位相差をもつパルス信号が得られる構成とされたインクリメンタル式回転操作型エンコーダとしたものであり、第1〜第n接点部を点対称な位置の各々に有する可動接点とケースから突出する端子部を別の部品で形成するようにしたため、必要に応じて可動接点の材料の厚みを選択して第1〜第n接点部の接点圧力を適宜設定することができ、長寿命のインクリメンタル式回転操作型エンコーダを実現できると共に、操作軸の回転中心に対して点対称な2ヶ所の位置に配しているそれぞれの可動接点の第1〜第n接点部の内、いずれか一方の第1〜第n接点部が共通電極部に、他方の第1〜第n接点部が異なる同心円状に並べて配されたそれぞれに対応する第1〜第n導電パターン部上に弾接する構成にでき、常にいずれかの第1〜第n接点部が共通電極部用としてなるものにできることから、径方向に並べる第1〜第n接点部の数を従来のものよりも1つ少なくすることができて、インクリメンタル式回転操作型エンコーダを容易に径方向に小形化することができるという作用を有する。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、従来の技術の項の場合と同様に所定の位相差を有する2相のパルス出力を得ることができるインクリメンタル式回転操作型エンコーダを例として図1〜図3を用いて説明する。
【0016】
なお、本実施の形態において、従来の技術の項で説明したものと同じ構成の部分については同じ番号を付して詳細な説明を省略する。
【0017】
図1は本発明の一実施の形態によるインクリメンタル式回転操作型エンコーダの正面断面図、図2は分解斜視図であり、同図に示すように、操作軸10は、上方が操作部となる軸部10Aでこれと一体形成されたフランジ部10Bが成形樹脂製のケース11の凹部内に収容されて、フランジ部10Bの下面中央に設けた位置決め凸部10Cがケース11に設けた中心孔部11Aに回転可能に保持されると共に、軸部10Aが軸受3の円形貫通孔3Aに挿通保持されることにより回転可能に装着されていることは従来の技術の場合と同じであるが、ケース11の開口部の内底面には中央を除く部分に、その中心が操作軸10の回転中心と一致する広幅のリング状の固定接点部12がインサート成形固定されており、これと一体形成された端子部13がケース11の側方から突出していると共に、固定接点部12に弾接する可動接点14は操作軸10のフランジ部10Bの下面に装着されている。
【0018】
この広幅のリング状の固定接点部12は金属薄板からなり、図3(a)の平面図に示すように、半周部分約180°が全面に露出した共通電極部15で、他の半周部分約180°が互いに電気的に独立するように同心円状に並べて配された同数等角度間隔の櫛歯状の第1、第2導電パターン部16A,16Bからなる信号用電極部16により構成され、その第1、第2導電パターン部16A,16Bは互いの櫛歯部分が所定の角度ずれるように固定されており、これらと一体形成している端子部13とは電気的に確実に導通状態になっている。
【0019】
一方、操作軸10のフランジ部10Bの下面に装着されている1枚の弾性金属薄板からなる可動接点14は、図3(b)のフランジ部の下面図に示すように、中央円形部14Aの側方対称位置に設けた2ヶ所の平板部14Bから下面視反時計方向に揃えて第1、第2弾性アーム17,18が伸ばされ、その先端には、中心に対して点対称位置に第1、第2接点部19A,20Aおよび19B,20Bを各々有しており、図3(c)の平面図に示すように、この2ヶ所に設けたそれぞれの第1、第2接点部19A,20Aおよび19B,20Bが固定接点部12上、すなわち一方の第1、第2接点部19A,20Aが共通電極部15に、他方の第1、第2接点部19B,20Bが信号用電極部16の第1、第2導電パターン部16A,16Bのそれぞれの櫛歯部分上に弾接している。
【0020】
このときに、可動接点14の2ヶ所の第1、第2接点部19A,20Aおよび19B,20Bを、それぞれ下面視反時計方向に揃えて伸ばした一対の第1、第2弾性アーム17,18の先端に設ける構成としているために、この回転操作型エンコーダを組み立てる際のカシメ力等によってケース11内底面の固定接点部12と操作軸10のフランジ部10B下面の間の寸法が変わって、可動接点14の2ヶ所の第1、第2弾性アーム17,18の撓み寸法が変動しても、第1、第2接点部19A,20Aおよび19B,20Bは固定接点部12上を共に同じ方向に移動することとなり、2ヶ所の第1、第2接点部19A,20Aおよび19B,20Bの相対的な位置関係は変わることなく両者を確実に対称位置で固定接点部12上に弾接させることができるものである。
【0021】
また、上記構成のインクリメンタル式回転操作型エンコーダは、可動接点14を操作軸10のフランジ部10B下面に装着し、端子部13と一体に形成した固定接点部12をケース11にインサート成形固定しているため、ケース11には可動接点形成用の窓部を設ける必要が無く接点部分の防塵性が高いと共に、操作軸10の上方は軸受3の円形貫通孔3Aで保持され、下方はフランジ部10Bの下面中央に設けた位置決め凸部10Cをケース11の中心孔部11Aにより保持する構造であるため、操作軸10のフランジ部10Bの下面に装着した可動接点14とケース11の内底面の固定接点部12の中心位置を容易に高精度に組み合わせることができるものである。
【0022】
さらに、可動接点14および端子部13の材料の厚さを各々選択することもできるため、第1、第2接点部19(19Aおよび19B),20(20Aおよび20B)の接点圧力並びに端子部13の強度を適宜最適値に設定することができ、安定した接触特性を確保できると共に、端子部13の変形の少ない取り扱い易いものを容易に実現できるものである。
【0023】
なお、第1、第2接点部19,20の接点圧力の設定の際には、材厚等の選定に加えて第1、第2弾性アーム17,18の幅および長さ等の調整をすることによって、さらに長期間に亘って確実でしかも安定した接触特性を備えるものが得られること、また端子部13の材厚を厚くしてその強度を高くすると、これと一体の固定接点部12の強度も増すため、ケース11への固定接点部12のインサート成形固定が安定するようになることは勿論である。
【0024】
次に、上記構成のインクリメンタル式回転操作型エンコーダの動作について説明すると、操作部となる操作軸10の軸部10Aの上方に突出している部分を回転操作すると、それに伴って下方のフランジ部10Bすなわち可動接点14が回転し、ケース11の内底面に構成されたリング状の固定接点部12上を可動接点14の第1、第2接点部19,20が摺接することによって、信号用電極部16の第1導電パターン部16Aと共通電極部15間および第2導電パターン部16Bと共通電極部15間にそれぞれパルス信号を生成して、この位相差を持ったパルス信号を第1、第2導電パターン部16A,16Bおよび共通電極部15に一体形成された端子部13A,13Bおよび13Cから取り出すことができるものである。
【0025】
そして、上記の操作軸10の回転操作の際にも、操作軸10は、軸受3の円形貫通孔3Aとケース11の中心孔部11Aにより保持されているため、操作軸のフランジ部10B下面に装着された可動接点14とケース11の固定接点部12との回転中心位置がずれ難く、高精度な出力を得ることができるものである。
【0026】
なお、本発明によるインクリメンタル式回転操作型エンコーダとして上記には位相差を持つ2相のパルス出力を得ることができるものを説明したが、2ヶ所に設けた可動接点のそれぞれの径方向に並べて配する接点部および固定接点部の導電パターン部のn数を増やすことにより、多相の出力信号を得ることができるインクリメンタル式回転操作型エンコーダを容易に実現することができることは勿論である。
【0027】
さらに、上記には固定接点部12と端子部13を金属板により一体形成しているものを説明したが、ケースに固定された固定接点部に別部品で形成した端子部をカシメ固定して電気的に接続させるものとしても良いし、またそのときには、固定接点部を金属板以外に導電ペーストの印刷等によって形成することもできることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、ケースに固定接点部を固定し、操作軸に弾性を有する接点部を備えた可動接点を装着する構成とし、接点部と端子部を別の部品として構成するようにしたため、必要に応じて各々の材料の厚さを選定することができ、接触安定性に優れた可動接点を備えると共に端子部が変形し難いインクリメンタル式回転操作型エンコーダを少ない構成部品数で安価に実現することができるという効果を得ることができる。
【0029】
さらに、操作軸の回転中心に対して点対称な2ヶ所の位置に設けた可動接点の第1〜第n接点部のいずれか一方が、常に、回転操作時の共通電極部用の接点としてなるように構成してあるもののため、径方向に並べる接点の数を少なくすることができて、インクリメ ンタル式回転操作型エンコーダを小形化することもできるという実用上優位な効果も得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるインクリメンタル式回転操作型エンコーダの正面断面図
【図2】 同分解斜視図
【図3】 (a)同固定接点部の平面図
(b)同操作軸のフランジ部の下面図
(c)同固定接点部と可動接点を組み合わせた状態の平面図
【図4】 従来のインクリメンタル式回転操作型エンコーダの正面断面図
【図5】 同分解斜視図
【図6】 同回転接点板と端子一体型刷子の接点部により構成される接点部分の平面図
【符号の説明】
3 軸受
3A 円形貫通孔
10 操作軸
10A 軸部
10B フランジ部
10C 位置決め凸部
11 ケース
11A 中心孔部
12 固定接点部
13,13A,13B,13C 端子部
14 可動接点
14A 中央円形部
14B 平板部
15 共通電極部
16 信号用電極部
16A 第1導電パターン部
16B 第2導電パターン部
17 第1弾性アーム
18 第2弾性アーム
19,19A,19B 第1接点部
20,20A,20B 第2接点部
Claims (1)
- 上面開放の成形樹脂製のケースと、ケース内に収容されたフランジ部と一体に形成された軸部が上方に回転操作可能に突出している操作軸と、ケースの開口部を覆うと共に、操作軸の軸部を回転可能に挿通保持する軸受と、ケースの内底面の中央を除く部分に、その中心が操作軸の回転中心と一致する広幅のリング状に設けられ、その半周部分が全面に露出した共通電極部で、他の半周部分が互いに電気的に独立するように異なる同心円状に並べて配された各々櫛歯状の第1〜第n導電パターン部からなる信号用電極部である固定接点部と、固定接点部の共通電極部および信号用電極部の第1〜第n導電パターン部のそれぞれと導通してケース外方に突出している端子部と、操作軸のフランジ部下面に装着され、操作軸の回転中心に対して点対称な位置の各々に、固定接点部の第1〜第n導電パターン部にそれぞれ弾接するように径方向に並べて配した第1〜第n接点部を有すると共に、その2ヶ所の位置の少なくとも第i接点部(i=1〜n)どうしが導通している可動接点からなり、一方側の第1〜第n接点部の全てが共通電極部の範囲内に位置して共通電極部に弾接し、他方側の第1〜第n接点部が信号用電極部の範囲内に位置してそれぞれ対応する第1〜第n導電パターン部に弾接している状態から操作軸を回転させると、上記一方側の第1〜第n接点部が信号用電極部の範囲内に移ってそれぞれ対応する第1〜第n導電パターン部に弾接すると共に、上記他方側の第1〜第n接点部の全てが共通電極部の範囲内に移って共通電極部に弾接し、さらに同じ方向に操作軸を回転させると、上記一方側の第1〜第n接点部の全てが再び共通電極部の範囲内に移って共通電極部に弾接すると共に、上記他方側の第1〜第n接点部が再び信号用電極部の範囲内に移ってそれぞれ対応する第1〜第n導電パターン部に弾接し、それが繰り返されることによってn相の位相差をもつパルス信号が得られる構成とされたインクリメンタル式回転操作型エンコーダ。
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