JP2001014962A - テープ - Google Patents
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- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Abstract
せると、燃焼条件によっては、ダイオキシンが発生する
可能性があり、且つ、該燃焼によって塩化水素が発生し
酸性雨の原因にもなる。 【解決手段】フイルム基材をテープ状に形成したテープ
において、該フイルム基材の配合を、PO(ポリオレフ
ィン)系樹脂100重量部、非ハロゲン系難燃剤30〜
200重量部、有機過酸化物架橋剤0.1〜3重量部及
び架橋助剤0.2〜4重量部とする。
Description
等で使用される電線同士に電気絶縁材として巻き付けら
れる電線結束用のテープに係り、特に従来使用されてい
るPVC(ポリ塩化ビニル)系テープの難燃性、引張強
度及び破断伸びを備えながら、非ハロゲン性のテープに
関する。
VC(ポリ塩化ビニル)系樹脂組成物を基材としたもの
が選択されている。これは、電線結束用として必要とさ
れる物理的性質(難燃性、電気絶縁性、柔軟性)を考え
た上、選択されたためである。
れる塩素量は30〜45重量%あり、通常35重量%に
近いものが多い。
22以上、該電気絶縁性としては体積固有抵抗値で1×
1012Ω・cm以上が要求される。また、該柔軟性とし
ては引張強度で10N/mm2以上(JIS K 67
32に準じてテープのMD(長手方向)を測定した
値)、破断伸びで150%以上(JIS K 6732
に準じてテープのMD(長手方向)を測定した値)が要
求される。
有物質を燃焼させると、燃焼条件によっては、ダイオキ
シンが発生する可能性があり、且つ、該燃焼によって塩
化水素が発生し酸性雨の原因にもなる。また、高温下の
条件で使用される場合、変形によって結束テープとして
機能を果たさなくなるという課題もある。
線結束用テープの物理的性質(難燃性、電気絶縁性、柔
軟性)を有しながら、基材中にハロゲンを含有しないテ
ープを提供することにある。また、他の発明にあって
は、高温下であっても、変形しないテープを提供するこ
とにある。
基材をテープ状に形成したテープにおいて、該フイルム
基材の配合が、PO(ポリオレフィン)系樹脂100重
量部、非ハロゲン系難燃剤30〜200重量部、有機過
酸化物架橋剤0.1〜3重量部及び架橋助剤0.2〜4
重量部であることを特徴とするテープである。
オレフィン)系樹脂を配合するのは、該フイルム基材に
適度な引張強度と破断伸度、柔軟性と電気的特性を持た
せつつ非ハロゲン化を図るためである。
を適宜選択して採用でき、高密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポ
リエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン
共重合体ゴム、エチレン−ブテン−1共重合体ゴムなど
のオレフィン系ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体な
どのエチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−エ
チル−アクリレート共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸アルキルエステル共重合体などのエチレン−α,
β−カルボン酸またはその誘導体との共重合体などのエ
チレン系(共)重合体、ポリプロピレン、プロピレン−
エチレン共重合体などのポリプロピレン系共重合体、ポ
リブテン系重合体等がある。
するのは、フィルム基材の難燃性を向上させると共に非
ハロゲン化を維持するためである。該非ハロゲン難燃剤
の配合比は、あまりにも多いと引張強度と破断伸度が低
下し、あまりにも少ないと難燃性が低下するため、PO
樹脂100重量部に対し30〜200重量部、さらに好
ましくは80〜150重量部が良い。
エステル系難燃剤、赤リン系難燃剤、水酸化アルミニウ
ム系難燃剤、水酸化マグネシウム系難燃剤、シリコーン
系難燃剤、ホウ素系難燃剤、錫系難燃剤、ホウ酸亜鉛系
難燃剤、錫・亜鉛系難燃剤、ポリリン酸アンモニウム系
難燃剤、ポリリン酸アミド系難燃剤、ジルコニウム系難
燃剤、窒素化合物系難燃剤、カルシウム・アルミネート
系難燃剤、モリブデン酸アンモン系難燃剤、グアニジン
系難燃剤、メラミン系難燃剤、炭酸カルシウム系難燃
剤、炭酸マグネシウム系難燃剤等を採用できる。
するのは、PO系樹脂を架橋させフィルム基材の引張強
度を向上させるためである。該架橋剤の配合比は、あま
りにも多いと脆くなり破断伸度が低下し、あまりにも少
ないと引張強度が向上しないため、PO系樹脂100重
量部に対し0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.2
〜0.8重量部が良い。
剤が有効で、t―ブチル パーオキシベンゾエート(t
―Butylperoxybenzoate)、ジクミ
ルパーオキサイド(Dicumylperoxid
e)、t―ブチル クミルパーオキサイド(t―but
ylcumylperoxide)、2,5−ジメチル
−2,5−ジ−t−ブチル パーオキシヘキサン(2,
5−Dimethyl−2,5−di−t−buthl
peroxyhexane)、2,5−ジメチル−2,
5−t−ブチル パーオキシヘキシン−3(2,5−D
imethyl−2,5−t−butylperoxy
hexyne−3)、ジ−t−ブチルパーオキシジ−イ
ソプロピルベンゼン(Di−t−butylperox
ydi−isopropylbenzene)、1,1
−ビス(t−ブチル)−3,3,5−トリメチル−シク
ロヘキサン(1,1−bis(t−Butyl)−3,
3,5−trimethyl−cyclohexan
e)等がある。尚、同様な架橋剤として2,4−ジクロ
ロ−ベンゾイル パーオキサイド(2,4−Dichl
oro−benzoylperoxide)、t−ブチ
ルパーオキサイド(t−Butylperoxide)
又はベンゾイル パーオキサイド(Benzoylpe
roxide)があるが、これらはそれぞれ塩素を含有
していたり、揮発性が大きかったり、易燃性なため採用
できない。
有機過酸化物架橋においてPO系樹脂の架橋効率を高め
フィルム基材の引張強度を向上させるためである。該架
橋助剤の配合比は、あまりにも多いと引張強度が低下し
コストも高くなり、あまりにも少ないと引張強度が向上
しないため、PO樹脂100重量部に対し0.2〜4重
量部、さらに好ましくは0.5〜2重量部が良い。
フェニレンビスマレイミド、キノンジオキシム、1,2
−ポリブタジエン、トリアリルシアヌラート、ジアリル
フタレート、エチレングリコールジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、トリエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリアリルイソシアヌ
ラート等がある。
mが適当である。
ィルム基材に電子線を照射して架橋することにより、加
熱変形率を低下(耐熱性を向上)させることができる。
かかる電子線の照射量は10〜30Mradが好まし
く、さらに好ましくは15〜25Mradが良い。
ム基材の片面又は両面に粘着剤層を形成してもよい。粘
着剤層を構成するための粘着剤としては、一般的に用い
られている粘着剤を適宜使用することができ、例えばゴ
ム系粘着剤、アクリル系粘着剤等がある。
は、溶剤型及びエマルジョン型の場合は粘着剤溶液をフ
イルム基材の片面に塗布し、乾燥する方法が一般的であ
る。粘着剤層の厚みは5〜40μmが適当である。
しつつ、比較例と対比しながらより詳細に説明する。
り、低密度PE(ポリエチレン)とEEA(エチレン−
エチル−アクリレート共重合体)はPO(ポリオレフィ
ン)系樹脂として、水酸化マグネシウムは非ハロゲン系
難燃剤として、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5
−ジ−t−ブチル パーオキシヘキサン(peroxy
hexane)、架橋助剤としてトリアリルイソシアヌ
ラート(Triallylisocyanurate)
を採用した。
に準じてPO系テープのMD(長手方向)で測定したも
のであり、10N/mm2以上要求される。破断伸びは
JIS K 6732に準じてPO系テープのMD(M
ACHINE DIRECTION;長手方向)で測定
したものである。該破断伸びにあっては、あまりに低い
値であると必要とされるテープの伸びが生じないため、
150%以上が好ましい。
あり、JIS K 7201(酸素指数法による高分子
材料の燃焼試験方法)により測定したもので、22以上
が必要である。
ったものを○とし、いずれかの特性値に×がついたもの
を×とした。
から試験片100×100mmを採り、140℃オーブ
ン中に5分間加熱した後、環境温度23℃で30分以上
放置してからMDの長さを測定し、次の計算式で算出し
た結果である(本実施例、比較例にあっては試料数3の
平均である)。 加熱変形率(%)=(加熱前MD長さ−加熱後MD長
さ)÷(加熱前MD長さ)×100
けるテープに使用するフイルム基材はPO(ポリオレフ
ィン)系樹脂100重量部(低密度PE80重量部、E
EA20重量部)、非ハロゲン系難燃剤としての水酸化
マグネシウム100重量部、有機過酸化物架橋剤として
の2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキ
シヘキサン(以下、架橋剤という)0.4重量部、架橋
助剤としてのトリアリルイソシアヌラート(Trial
lylisocyanurate、以下、架橋助剤とい
う)1重量部配合されたもので、その他少量の安定剤、
滑剤、着色剤を配合し、この配合剤をバンバリーミキサ
ーで混練し、カレンダー加工にて約120μmの厚さに
形成したものである。なお、以下に説明する他の実施例
及び比較例は、表1に示した配合比以外、本実施例と同
様の方法にて形成したものである。
比を変化させた比較例1、実施例1及び比較例2(水酸
化マグネシウムの配合比20、100及び250)を比
べてみると、水酸化マグネシウムの量が少な過ぎると難
燃性が劣り、水酸化マグネシウムの量が多過ぎると破断
伸びが小さくなった。
3、実施例1及び比較例4(架橋剤の配合比0、0.4
及び4)を比べてみると、架橋剤が配合されない場合は
引張強度が小さく、架橋剤の量が多過ぎると破断伸びが
小さくなった。
せた比較例5、実施例1及び比較例6(架橋助剤の配合
比0、1、及び6)を比べてみると、架橋助剤が配合さ
れない場合は引張強度が小さく、あまりにも多過ぎても
引張強度が小さくなった。
・各比較例共、従来と同様の電気絶縁性(体積固有抵抗
値で1×1012Ω・cm以上)を備えていた。
例におけるテープに使用するフイルム基材は実施例1の
フィルム基材に電子線を20Mrad照射したものであ
り、140℃における加熱変形率を実施例1と比較する
と実施例1が▲(マイナス〉45%に対し、電子線架橋
により耐熱性の向上した実施例2は▲9%であった。
成したテープにおいて、該フイルム基材の配合が、PO
(ポリオレフィン)系樹脂100重量部、非ハロゲン系
難燃剤30〜200重量部、有機過酸化物架橋剤0.1
〜3重量部及び架橋助剤0.2〜4重量部であることを
特徴とし、これにより、従来の電線結束用テープの物理
的性質(難燃性、電気絶縁性、柔軟性)を有しながら、
基材中にハロゲンを含有せず焼却されてもダイオキシン
を発生させない。また、該基材に電子線架橋をすること
により耐熱性までも向上させることができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 フイルム基材をテープ状に形成したテー
プにおいて、該フイルム基材の配合が、PO(ポリオレ
フィン)系樹脂100重量部、非ハロゲン系難燃剤30
〜200重量部、有機過酸化物架橋剤0.1〜3重量部
及び架橋助剤0.2〜4重量部であることを特徴とする
テープ。 - 【請求項2】 上記フィルム基材に電子線を照射し架橋
したことを特徴とする請求項1記載のテープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18449199A JP2001014962A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18449199A JP2001014962A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001014962A true JP2001014962A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16154116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18449199A Pending JP2001014962A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001014962A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004039873A1 (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-13 | Toyo Chemical Co., Ltd. | 電線結束用テープ |
JP2005298743A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 結束用テープ |
-
1999
- 1999-06-30 JP JP18449199A patent/JP2001014962A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004039873A1 (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-13 | Toyo Chemical Co., Ltd. | 電線結束用テープ |
US7112367B2 (en) | 2002-10-31 | 2006-09-26 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Tape for tying electric wire |
JP2005298743A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 結束用テープ |
JP4601040B2 (ja) * | 2004-04-15 | 2010-12-22 | 電気化学工業株式会社 | 結束用テープ |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
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