JP2001013005A - 光電変換率調節可能な光量検出回路 - Google Patents

光電変換率調節可能な光量検出回路

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JP2001013005A
JP2001013005A JP11188277A JP18827799A JP2001013005A JP 2001013005 A JP2001013005 A JP 2001013005A JP 11188277 A JP11188277 A JP 11188277A JP 18827799 A JP18827799 A JP 18827799A JP 2001013005 A JP2001013005 A JP 2001013005A
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conversion rate
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light
voltage
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Tatsuhiko Matsuura
辰彦 松浦
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Keyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増倍率可変の受光素子と増幅器を用いて、受
光量の広い範囲にわたってS/N比を最良としながら受
光量を精度良く検出することができる光電変換率調節可
能な光量検出回路を提供する。 【解決手段】 光量検出回路は、受光素子であるAPD
41、その出力電流を電圧に変換するための抵抗44、
得られた電圧を増幅する増幅器45、APD41のカソ
ードに逆バイアスを印加する逆電圧発生器42、逆電圧
発生器42及び増幅器45に制御電圧V1及びV2を与
えるゲイン制御器43、及び、マイクロプロセッサ47
を備えている。マイクロプロセッサ47は、APD41
の受光量に応じて得られた出力電圧Vsigの最大値が
所定の値になるように、電圧Vinをゲイン制御器43
に与え、ゲイン制御器43は、この電圧Vinにしたが
って制御電圧V1及びV2を適切に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共焦点顕微鏡等に
用いられる光電変換率調節可能な光量検出回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】共焦点顕微鏡の受光部には、増倍率可変
の受光素子、例えばアバランシェフォトダイオード(A
PD)やフォトマルチプライヤ(PMT)が用いられ
る。ここでいう増倍率は、受光素子の出力信号と受光量
との比に相当する。例えば、受光量に応じてAPDのア
ノード・カソード間を流れる電流が変化するとき、この
出力電流を抵抗によって電圧に変換したものを出力信号
として取り出す。したがって、便宜上、出力電圧と受光
量との比を増倍率とみることができる。増倍率は、AP
Dのアノード・カソード間に印加する逆バイアスを変え
ることにより、変化させることができる。つまり、通常
の使用領域において、逆バイアスを高くするほど増倍率
は大きくなる。
【0003】例えば共焦点顕微鏡において、測定対象物
である試料にレーザ光が照射され、試料からの反射光は
対物レンズを含む光学系を通して受光素子で受光され
る。そして、レーザ光をXY平面で走査すると共に、試
料ステージをZ軸(光軸)方向に移動させ、受光素子が
検出した受光量が最大となるときの試料ステージの位置
データ、すなわち試料の表面高さがXY平面の所定範囲
にわたって測定される。あるいは、XY平面の所定範囲
にわたって最大受光量の分布が測定され、共焦点画像が
合成される。
【0004】しかしながら、受光素子に入力される光の
量(受光量)は、試料の種類、表面の状態、色等、種々
の条件によって、大きく変化する。このような広い範囲
(ダイナミックレンジ)にわたって受光量を精度よく検
出するために、平均受光量又は最大受光量に応じて受光
素子の増倍率を変えることが従来から行われている。
【0005】また、受光素子の出力信号を増幅する増幅
器を設け、この増幅器の増幅率(利得)を変えることに
より、増倍率と増幅率との積である光電変換率を変える
ことも従来から行われている。以下、従来の光量検出回
路の構成例を図1〜図3に示す。
【0006】図1は、受光素子(APD)のアノードと
カソードとの間に印加する逆バイアスを変えることによ
り、受光素子の増倍率を変化させる構成を有する光量検
出回路の例を示している。APD11のカソードには逆
電圧発生器12の出力電圧Vrが印加されている。逆電
圧発生器12は、可変抵抗13によって設定された電圧
V1に比例する電圧k・V1を出力電圧Vrとする。つ
まり、Vr=k・V1である。
【0007】APD11のアノードは抵抗14を介して
接地されている。したがって、APD11を流れる電流
は、抵抗14の両端の電圧Vpに変換される。この電圧
Vpがバッファ15を介して出力電圧Vsigとして取
り出される。
【0008】APD11を流れる電流、ひいては出力電
圧Vsigは、APD11の受光量が多くなるほど大き
くなるが、出力電圧Vsigと受光量との比、すなわち
増倍率は、APD11のカソードに印加された電圧Vr
を変えることによって変化する。つまり、APD11の
アノードとカソードとの間の逆バイアスが大きくなるほ
ど増倍率は大きくなる。
【0009】そこで、平均受光量又は最大受光量が小さ
い場合は増倍率を大きくする(感度を上げる)。逆に平
均受光量又は最大受光量が大きくなれば、増倍率を下げ
て出力電圧Vsigが飽和しないようにする。こうする
ことにより、小さい受光量から大きい受光量まで広い範
囲にわたって精度良く受光量を検出することができる。
【0010】しかしながら、APD11の増倍率を上げ
ていくと、APD11のショットノイズが増加する。こ
のショットノイズがバッファ15の雑音、抵抗の熱雑
音、又は出力電圧Vsigをディジタル値に変換するA
/Dコンバータの雑音より大きくなると、光量検出回路
全体のS/N比(信号とノイズとの比)が悪くなる。
【0011】図2に示す別の従来例の光量検出回路で
は、受光素子21のカソードには一定の電圧Vccが印
加されている。そして、受光素子21のアノードと接地
電位との間に接続された抵抗22の両端の電圧Vpを増
幅する増幅器23が設けられ、この増幅器23の出力が
出力電圧Vsigとして取り出される。増幅器23の増
幅率(利得)は、可変抵抗25によって設定された電圧
V2に応じて変化する。
【0012】この光量検出回路では、受光素子21のカ
ソード電圧は一定であるから受光素子21の増倍率はほ
ぼ一定である。その代わりに、増幅器23の増幅率を変
えることにより、検出可能な受光量の範囲を広げる。つ
まり、平均受光量又は最大受光量が小さい範囲では増幅
率を大きくし、平均受光量又は最大受光量が大きくなれ
ば、増幅率を下げて出力電圧Vsigが飽和しないよう
にする。
【0013】この光量検出回路は、APD11の増倍率
を上げすぎることによるAPD11のショットノイズの
増加は回避されるが、次のような問題点を有する。つま
り、増幅器23は、入力信号に含まれる信号と共にノイ
ズをも増幅することになるので、光量検出回路全体のS
/N比を向上させることが難しい。特に、出力電圧Vs
igの飽和を避けるために、APD11の増倍率を低く
抑えて増幅器23の増幅率を上げすぎた場合にS/N比
悪化の問題が生ずる。
【0014】図3は、上述の2種類の光量検出回路を組
み合わせた回路構成を示している。APD31のカソー
ドには可変抵抗33によって設定された電圧V1に比例
する逆電圧発生器32の出力電圧Vrが印加されてい
る。APD31のアノードと接地電位との間に接続され
た抵抗34の両端の電圧Vpは増幅器35によって増幅
され、出力電圧Vsigとなる。増幅器35の増幅率
は、可変抵抗36によって設定された電圧V2に応じて
変化する。
【0015】この光量検出回路では、回路全体の光電変
換率はAPD31の増倍率と増幅器35の増幅率との積
となる。したがって、APD31の増倍率のみを可変と
する図1の従来例、又は、増幅器23の増幅率のみを可
変とする図2の従来例に比べて、回路全体の光電変換率
を一層広い範囲で変化させることができる。つまり、検
出可能な受光量の範囲が一層広がる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3の
光量検出回路では、APD31の増倍率と増幅器35の
増幅率とが個別に設定される。つまり、APD31の増
倍率は可変抵抗33によって設定され、増幅器35の増
幅率は可変抵抗36によって設定される。この場合、平
均受光量又は最大受光量に応じて、S/N比を最良にし
ながら最適の光電変換率となるように、増倍率及び増幅
率を設定することが難しい。
【0017】本発明は、増倍率可変の受光素子と増幅器
を用いた光電変換率調節可能な光量検出回路において、
受光量の広い範囲にわたってS/N比を最良としながら
受光量を精度良く検出できるようにすることを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による光電変換率
調節可能な光量検出回路は、増倍率可変の受光素子と、
該受光素子の出力電流を電圧に変換する電流電圧変換回
路と、該電流電圧変換回路の出力を増幅する増幅器と、
受光素子の増倍率及び増幅器の増幅率を制御することに
より、増倍率と増幅率との積である光電変換率を調節す
る光電変換率調節手段とを備えたことを特徴とする。光
電変換率調節手段は、例えばマイクロコンピュータ等に
よって構成され、受光量の広い範囲にわたってS/N比
を最良としながら受光量を精度良く検出することができ
るように、増倍率及び増幅率を総合的に調節する。
【0019】具体的な構成として、光電変換率調節手段
が、光電変換率を所定値以下の範囲で調節するときは増
幅器の増幅率を一定としながら受光素子の増倍率を変化
させることによって光電変換率を変化させ、光電変換率
を所定値より大きい範囲で調節するときは受光素子の増
倍率を一定としながら増幅器の増幅率を変化させること
によって光電変換率を変化させることが好ましい。
【0020】更に好ましくは、光電変換率調節手段は、
光電変換率を所定値以下の範囲で調節するときは増幅器
の増幅率を最小値としながら受光素子の増倍率を最大値
まで変化させることによって光電変換率を変化させ、光
電変換率を所定値より大きい範囲で調節するときは受光
素子の増倍率を最大値としながら増幅器の増幅率を変化
させることによって光電変換率を変化させるように構成
されている。
【0021】つまり、検出すべき受光量の平均値又は最
大値が大きい範囲では、光電変換率をさほど大きく設定
しなくても十分な検出信号(電圧)が得られるから、こ
の範囲では増幅器の増幅率を一定(例えば最小値)とし
ながら受光素子の増倍率を(例えば最大値まで)変化さ
せる。これにより、受光素子のショットノイズを含む信
号の増幅器による増幅を抑え、光量検出回路全体のS/
N比を高く維持することができる。
【0022】一方、検出すべき受光量の平均値又は最大
値が小さくなると、光電変換率を大きく設定して十分な
検出信号が得られるようにする必要がある。この場合
は、受光素子の増倍率を一定(例えば最大値)としなが
ら増幅器の増幅率を変化させることによって光電変換率
を変化させる。
【0023】また、光電変換率調節手段は、増幅器の出
力から得られた受光量検出値(検出信号)の最大値が光
量検出回路の飽和レベルより小さい所定の値となるよう
に、光電変換率を調節することが好ましい。これは、受
光量の最大値に応じて適切な光電変換率を設定する方法
の1つである。これにより、受光量を精度良く測定する
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0025】図4は、本発明の実施形態に係る光量検出
回路の回路図である。この光量検出回路は、受光素子と
してのAPD41、その出力電流を電圧に変換する電流
電圧変換回路を構成する抵抗44、得られた電圧を増幅
する増幅器45、APD41のカソードに逆バイアスを
印加する逆電圧発生器42を備えている。
【0026】また、逆電圧発生器42及び増幅器45に
制御電圧を与えるゲイン制御器43が設けられている。
ゲイン制御器43から出力される第1の制御電圧V1は
逆電圧発生器42の出力電圧、ひいてはAPD41の増
倍率を変化させる。本実施形態では、制御電圧V1が高
くなるほど逆電圧発生器42の出力電圧、すなわちAP
D41の逆バイアスが高くなり、それに伴ってAPD4
1の増倍率が大きくなる。すなわち、APD41に入射
する光量(受光量)が同じであっても、制御電圧V1が
高くなるほどAPD41の出力電流は大きくなる。
【0027】ゲイン制御器43の第2の制御電圧V2は
増幅器45の増幅率を変化させる。本実施形態では、電
圧V2が高くなるほど、それに比例して増幅器45の増
幅率が大きくなる。
【0028】ゲイン制御器43には、2つの制御電圧V
1及びV2を後述のように変化させるための入力電圧V
inが与えられている。入力電圧Vinは、D/Aコン
バータ46を介してマイクロプロセッサ47から与えら
れる。したがって、主としてマイクロプロセッサ47及
びゲイン制御器43が、APD41の増倍率及び増幅器
45の増幅率を制御することにより増倍率と増幅率との
積である光電変換率を調節する光電変換率調節手段に相
当する。
【0029】APD41の出力電流を抵抗44で電圧に
変換し、増幅器45で増幅して得られた出力電圧Vsi
gは、A/Dコンバータ48を介してマイクロプロセッ
サ47に入力される。このマイクロプロセッサ47は、
本実施形態の光量検出回路が例えば共焦点顕微鏡に適用
される場合は、得られた出力電圧Vsigから試料の表
面高さの分布を求めたり、共焦点画像を生成する処理を
行うためのマイクロプロセッサと兼用することができ
る。
【0030】本実施形態の光量検出回路にあっては、マ
イクロプロセッサ47は、APD41の受光量に応じて
得られた出力電圧VsigをA/Dコンバータ48でデ
ィジタル値に変換した入力データに基づいて、ゲイン制
御器43に適切な電圧Vinを与えるためにD/Aコン
バータ46に適切なディジタル値を出力する機能を有す
るに過ぎない。例えば、出力電圧Vsigをディジタル
値に変換した入力データの最大値が飽和している場合
(8ビットデータで255の値である場合)は、光量検
出回路全体の光電変換率、すなわち、APD41の増倍
率と増幅器45の増幅率との積が小さくなるように、ゲ
イン制御器43に与える電圧Vinが下げられる。
【0031】逆に、出力電圧Vsigをディジタル値に
変換した入力データの最大値が小さすぎる場合(例えば
8ビットデータで100以下の値である場合)は光電変
換率が大きくなるように、ゲイン制御器43に与える電
圧Vinが上げられる。したがって、マイクロプロセッ
サ47は、出力電圧Vsigをディジタル値に変換した
入力データの最大値が適切な値(例えば8ビットデータ
の250)となるように、ゲイン制御器43に与える電
圧Vinを設定する。
【0032】ゲイン制御器43は、与えられた電圧Vi
nにしたがって、2つの制御電圧V1及びV2を変化さ
せることにより、APD41の増倍率と増幅器45の増
幅率とを変化させ、それらの積に相当する光電変換率を
変化させる。なお、このようなマイクロプロセッサ47
及びゲイン制御器43を含む光電変換率調節手段による
光電変換率の調整は、例えば共焦点顕微鏡の場合、試料
の表面高さの分布又は共焦点画像の測定に先立って行わ
れ、測定中は光電変換率が一定に維持される。このよう
にして、試料の種類、表面の状態、色等、種々の条件に
よって大きく変化する受光量に対して出力電圧Vsig
が飽和することなく、しかも精度良く測定され、その結
果に基づいて、試料の表面高さの分布又は共焦点画像が
得られることになる。
【0033】つぎに、ゲイン制御器43が与えられた電
圧Vinにしたがって2つの制御電圧V1及びV2を変
化させる具体的な動作について説明する。前述のよう
に、光量検出回路全体の光電変換率はAPD41の増倍
率と増幅器45の増幅率との積に相当するから、電圧V
inにしたがって光電変換率を変化させるには、増倍率
及び増幅率のいずれか一方を変化させればよい。そこ
で、本実施形態における光電変換率調節手段は、光電変
換率を所定値以下の範囲で調節するとき(電圧Vinが
所定値以下のとき)は増幅器の増幅率を一定(最小値)
としながら受光素子の増倍率を変化させることによって
光電変換率を変化させ、光電変換率を所定値より大きい
範囲で調節するとき(電圧Vinが所定値より大きいと
き)は受光素子の増倍率を一定としながら増幅器の増幅
率を変化させることによって光電変換率を変化させる。
【0034】図5は、ゲイン制御器43の構成例を示す
回路図である。また、図6は、ゲイン制御器43の入力
電圧Vinと2つの出力電圧(制御電圧)V1及びV2
との関係を示すグラフである。図5に示すゲイン制御器
43は、コンパレータ51、上記の所定値に相当する比
較用電圧Vrefを設定するための可変抵抗52、V1
設定回路53、及びV2設定回路54を含む。
【0035】コンパレータ51は、可変抵抗52で設定
された電圧Vrefと入力電圧Vinを比較し、入力電
圧Vinが電圧Vref以下の場合はL(低)レベル電
圧を出力し、入力電圧Vinが電圧Vrefより大きい
ときはH(高)レベル電圧を出力する。コンパレータ5
1の出力電圧Vcontは、V1設定回路53及びV2
設定回路54に制御信号として与えられる。また、V1
設定回路53及びV2設定回路54には入力電圧Vin
が入力されている。
【0036】V1設定回路53及びV2設定回路54
は、コンパレータ51から与えられた制御信号Vcon
tにしたがって、図6に示すような特性の制御電圧V1
及びV2を出力する。すなわち、制御信号Vcontが
Lレベルのとき(入力電圧Vinが電圧Vref以下の
とき)は、制御電圧V2は略ゼロボルトに固定され、制
御電圧V1は入力電圧Vinに比例して増加していく。
一方、制御信号VcontがHレベルのとき(入力電圧
Vinが電圧Vrefより大きいとき)は、制御電圧V
1は一定値(最大値)に固定され、制御電圧V2は入力
電圧Vinに比例して増加していく。
【0037】図4を用いて説明したように、制御電圧V
1が高くなるほどAPD41の増倍率が大きくなる。ま
た、制御電圧V2が高くなるほど増幅器45の増幅率が
大きくなる。したがって、上述のように制御電圧V1及
びV2が変化する結果、入力電圧Vinが電圧Vref
以下のとき(光電変換率を所定値以下の範囲で調節する
とき)は、増幅器45の増幅率を最小値に固定しながら
APD41の増倍率を入力電圧Vinに応じて最大値ま
で変化させ、入力電圧Vinが電圧Vrefより大きい
とき(光電変換率を所定値より大きい範囲で調節すると
き)は、APD41の増倍率を最大値に固定しながら増
幅器45の増幅率を入力電圧Vinに応じて上げていく
ことになる。
【0038】入力電圧Vinが小さいとき、すなわち得
られた出力信号Vsigの最大値が大きいときは、増幅
器の増幅率を最小値に固定しても受光素子の増倍率を上
げすぎることなく十分なレベルの出力信号Vsigが得
られる。こうすることによって、受光素子のショットノ
イズを含む信号の増幅器による増幅を抑え、光量検出回
路全体のS/N比を高く維持することができる。
【0039】なお、上記の実施形態では、マイクロプロ
セッサ47が、出力電圧Vsigの最大値が適切な値と
なるように、ゲイン制御器43に与える電圧Vinを設
定しているが、光量検出回路の用途によっては、出力電
圧Vsigの平均値が適切な値となるように、電圧Vi
nを設定してもよい。あるいは、出力電圧Vsigの最
大値及び平均値の両方に基づいて電圧Vinを設定して
もよい。更には、出力電圧Vsigのばらつき等、他の
要因も加味して電圧Vinを設定してもよい。
【0040】また、ゲイン制御器43は、ハードウェア
で構成してもよいし、マイクロコンピュータのソフトウ
エアで構成してもよい。この際、ゲイン制御器43の機
能をマイクロプロセッサ47内に組み込むことも可能で
ある。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の光量検
出回路によれば、増倍率可変の受光素子と増幅器、更に
受光素子の増倍率と増幅器の増幅率を制御する光電変換
率調節手段を備えたことにより、受光量の広い範囲にわ
たってS/N比を最良としながら受光量を精度良く検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光量検出回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図2】従来の別の光量検出回路の構成例を示す回路図
である。
【図3】従来の更に別の光量検出回路の構成例を示す回
路図である。
【図4】本発明の実施形態に係る光量検出回路の回路図
である。
【図5】ゲイン制御器の構成例を示す回路図である。
【図6】ゲイン制御器の入力電圧Vinと2つの出力電
圧(制御電圧)V1及びV2との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
41 APD(受光素子) 42 逆電圧発生器 43 ゲイン制御器(光電変換率調節手段) 44 抵抗(電流電圧変換回路) 45 増幅器 46 D/Aコンバータ 47 マイクロプロセッサ(光電変換率調節手段) 48 A/Dコンバータ
フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AB09 BA09 BA18 BC01 BC03 BC10 BC14 BC20 BC28 BC35 CA12 2H052 AA08 AB30 AF06 5F049 MA07 NA04 NB07 UA11 UA13 UA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】増倍率可変の受光素子と、該受光素子の出
    力電流を電圧に変換する電流電圧変換回路と、該電流電
    圧変換回路の出力を増幅する増幅器と、前記受光素子の
    増倍率及び前記増幅器の増幅率を制御することにより、
    前記増倍率と前記増幅率との積である光電変換率を調節
    する光電変換率調節手段とを備えたことを特徴とする光
    電変換率調節可能な光量検出回路。
  2. 【請求項2】前記光電変換率調節手段は、光電変換率を
    所定値以下の範囲で調節するときは前記増幅器の増幅率
    を一定としながら前記受光素子の増倍率を変化させるこ
    とによって前記光電変換率を変化させ、光電変換率を前
    記所定値より大きい範囲で調節するときは前記受光素子
    の増倍率を一定としながら前記増幅器の増幅率を変化さ
    せることによって前記光電変換率を変化させるように構
    成されている請求項1記載の光電変換率調節可能な光量
    検出回路。
  3. 【請求項3】前記光電変換率調節手段は、光電変換率を
    所定値以下の範囲で調節するときは前記増幅器の増幅率
    を最小値としながら前記受光素子の増倍率を最大値まで
    変化させることによって前記光電変換率を変化させ、光
    電変換率を前記所定値より大きい範囲で調節するときは
    前記受光素子の増倍率を最大値としながら前記増幅器の
    増幅率を変化させることによって前記光電変換率を変化
    させるように構成されている請求項1記載の光電変換率
    調節可能な光量検出回路。
  4. 【請求項4】前記増倍率可変の受光素子は、カソードに
    印加する逆バイアスを変えることにより増倍率が変化す
    る請求項1、2、3又は4記載の光電変換率調節可能な
    光量検出回路。
  5. 【請求項5】前記光電変換率調節手段は、前記増幅器の
    出力から得られた受光量検出値の最大値が光量検出回路
    の飽和レベルより小さい所定の値となるように、前記光
    電変換率を調節する請求項1、2、3、4又は5記載の
    光電変換率調節可能な光量検出回路。
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