JP2615123B2 - 距離検出装置 - Google Patents

距離検出装置

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JP2615123B2
JP2615123B2 JP63052415A JP5241588A JP2615123B2 JP 2615123 B2 JP2615123 B2 JP 2615123B2 JP 63052415 A JP63052415 A JP 63052415A JP 5241588 A JP5241588 A JP 5241588A JP 2615123 B2 JP2615123 B2 JP 2615123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は距離検出装置、更に詳しくは、投光素子から
被写体に向けて投光した光の被写体による反射光を、一
定基線長だけ離れた受光素子により検出して、被写体ま
での距離を測定する、所謂アクティブタイプの距離検出
装置に関する。 [従来の技術] 被写体に向けて光を投射し、その反射光を受光するこ
とにより被写体までの距離を検出するアクティブタイプ
の距離検出装置は、特開昭59−99420号公報等によって
既に周知である。このアクティブタイプの距離検出装置
は、近年、より長焦点レンズによる望遠撮影や接写によ
る接近撮影に対応すべく、性能の向上が迫られている。
即ち、より遠距離までピントよく望遠撮影ができるよう
に、測距精度の向上と、より近くまで撮影できるように
測距範囲の拡大が要求されている。 このような要求に対応するために従来の距離検出装置
においてはどのような問題をもつかについて、以下順次
詳述する。 従来のアクティブタイプの距離検出装置は、第11図に
示されるように、投光素子39で発光されたパルス光が投
光レンズ26により集光されて被写体28に照射され、その
反射光が受光レンズ27により半導体位置検出装置(以
下、PSDと略記する)1上に結像される。PSD1は、受光
レンズ27の光軸に中心を合わせて配置されている。つま
り、∞の被写体からの反射光による結像点の重心とPSD
の中心が一致している場合、基線長をL、結像点の光軸
からのズレをx、受光レンズ27の焦点距離をfJ、被写体
距離をaとすると、 x=fJ・L/a ………(1) となる。全光電流をIφ、PSD1の全長を2tとすると反射
光による光電流I1,I2は、 I1+I2=Iφ ………(4) となる。上式(2),(3)から分かるように光電流
I1,I2には、距離情報1/aが含まれているので光電流I1,I
2を使って測距演算を行ない、その演算結果から距離情
報aを求めることができる。 さて、測距演算には従来から種々のタイプがあるが、
その代表例を2,3挙げると、次のものがある。 これは、第12図に示す距離演算回路を用いてI2/(I1
+I2)の演算を行なう。このときの演算出力I0は、 となる。この(5)式に上記(2)式および(3)式を
代入すると、 となるから、被写体距離aの逆数と上記演算出力I0の関
係は、第13図のグラフに示すように被写体距離aの逆数
について、傾斜が の直線l1となる。 これは、第14図に示すような演算回路を用いて(I2
I1)/(I1+I2)の演算を行なう。このときの演算出力
I0となる。この(7)式に上記(2)式および(3)式を
代入すると となるから、被写体距離aの逆数と上記演算出力I0の関
係は、第15図に示すグラフのようになり、被写体距離a
の逆数について傾斜が の直線l4となる。 VTln(I2/I1) これは、第16図に示すような演算回路を用いてVTln
(I2/I1)の演算を行なう。このときの演算出力V0は、 V0=VTln(I2/I1) ……(9) となる。この(9)式に上記(2)式および(3)式を
代入すれば となる。そこで、演算出力V0を被写体距離の逆数(1/
a)で微分すると、 となる。即ち、 (t/fJL)>(1/a) ……(12) となる距離条件のもとでは、傾斜が2fJL/tの直線に等し
く、それ以外の距離条件のもとでは傾斜はもっと大きく
なる。通常の測距範囲においては、上記(12)式の条件
の当て嵌まる領域が設定されるので、被写体距離aの逆
数と上記演算出力V0の関係を示すグラフは第17図のよう
になる。 なお、上記第12図,第14図および第16図の回路および
その演算の詳しい説明は、本出願人が先に提出した特願
昭62−310689号(特開昭 号公報参照)に
開示されているので、上記出願の添付図の第1図,第7
図,第8図で説明した構成部材の番号と同じ符号を付す
に止め、その説明は省略する。 このように、被写体距離の逆数に対する測距演算出力
は、1本の特性線で表わされるわけであるが、被写体か
らの信号光量は、数10pAから数10nA程度の非常に微弱な
光電流なので、実際には、光電流検出回路等の所謂、ラ
ンダムに発生する回路ノイズに影響されて、ある不確定
さを有する。例えば、第13図に示す直線l1は、第18図に
示す曲線l2とl3で囲まれたノイズ幅A1の斜線を施された
帯状の領域となるから、演算出力は確率的にある幅の中
に入る値となり、その距離の逆数との対応関係は1対1
に決定されずグラフは一本の線にはならない。このた
め、第18図に示すように、被写体距離a1とa2とは同一の
演算出力を出力し得る場合があり得るので完全に弁別す
ることができない。そこで測距精度は、被写体距離a1
a2が完全に弁別可能な限界にあるときの1/a1−1/a2なる
量で、その測距装置の測距精度を表わすことができる。
この値が小さければ小さい程、その測距装置の距離検出
能力は高く、僅かに離れた被写体距離の差異を識別可能
となる。 第19図は、被写体距離aの逆数に対する測距演算出力
直線(以下、演算直線と略記する)の傾斜を変えた場合
のグラフである。第18図と第19図とを比べると明白なよ
うに、同一の光電流検出回路を用いるならば、それによ
り発生するノイズ幅A1は等しいため、傾斜の大きさに比
例して測距精度が良くなることが分かる。そして、演算
直線の傾斜を大きくするには、前記(6)式より分かる
ように基線長L,受光レンズの焦点距離fJを大きくする
か、PSDの全長2tを小さくすれば良い。 第20図(A)〜(E)は、基線長L,受光レンズの焦点
距離fJおよびPSDの全長2tの関係を示すもの、従来の装
置における関係を示した第20図(A)に比し、第20図
(B)では基線長Lを大きくすることによって、第20図
(C)では受光レンズ27の焦点距離fJを大きくすること
によって、また、第20図(D)ではPSD1の全長2tを小さ
くすることによって、それぞれ演算直線の傾斜を大きく
している。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、このようにして演算直線の傾斜を大き
くすることにより、測距精度を向上させようとすると、
第20図(B)(C)(D)を見ても解るように、測距可
能至近限界が遠くなるという不具合が発生する。この種
の測距装置においては、被写体からの反射光が全てPSD
の受光部上に結像する必要があるので、測距可能至近限
界距離aminは、 amin=fJ・L/t ……(13) となり、前記(6)式と比較すれば、aminは前記(6)
式の傾斜定数fJ・L/2tの2倍であって、aminが短くなる
ことは傾斜が小さくなるということがわかる。即ち、測
距精度を向上させることと測距可能至近限界を短くする
こととは、二律背反になてしまう。 そこで、上記問題を解決するために、第20図(D)の
構成を第20図(E)に示すように、∞の被写体からの反
射光による結像点の重心位置からPSD1の中心を基線長方
向に沿って投光素子39のある位置と反対方向へシフトす
ることが考えられる。このシフト量をΔxとすると、測
距可能至近限界は、 amin=fJ・L/(t+Δx) ……(14) となり、Δxによるシフト量だけ至近限界を短くするこ
とができる。 今、PSD1の全長を2tからt′=2t/k(kは定数)に短
くすると、演算直線の傾向はk倍になり測距精度はk倍
に向上する。更に、fJ・L/(t′+Δx)=fJ・L/tな
る式を満足するようにシフト量Δxを決定すれば、測距
可能至近限界を遠くすることなく、測距範囲を拡大でき
る。受光レンズの焦点距離fJおよび基線長Lを変える場
合も同様に考えることができる。 また、一般に、カメラ内はスペースが非常に狭く限ら
れていることからすると、PD1の全長を小さくする方
が、スペース的に有効であり、また、小さいサイズのPS
D1を使用することは、歩留りの良いPSDを使用すること
になり、コスト面でのメリットも引き出すことができ
る。更に、PSDの受光面積の減少により背景光によるノ
イズも低減できる。従って、PSDの中心位置を∞の被写
体からの反射光による結像点の重心位置から投光素子と
反対方向へシフトした位置に配置することによって上述
の二律背反する問題を解決することができる。 ところが、実際には、シフトすると信号検出回路の特
性と相俟って別の不具合を引き起こすことになる。次に
これを詳細に説明する。 第21図に示すように、PSD1で発生した信号光電流Ip1,
Ip2はオペアンプ3,3Aおよびトランスジスタ2,2Aからな
るプリアンプで構成された信号検出回路によって検出さ
れるのであるが、この時信号光電流Ip1,Ip2は、バイア
ス電流IB1,IB2に重畳して検出されることになるので、
バイアス電流を考慮した光電流I1b,I2bは I1b=IP1+IB1 ………(15) I2b=Ip2+IB2 ………(16) となる。上記光電流I1b,I2bを前記第12図の距離演算回
路に入力して例えば前記の(5)式で示されるような距
離演算を行なうと、その演算出力I0は、 となる。ここで、光電流Ip1,Ip2は前記の(2),
(3)式で示されるように Ip1+Ip2=Iφ ………(20) で表わされる。上記の(20)式で与えられるIφは、距
離の2乗に従って小さくなってゆき∞で0となる反射光
の全受光光量を光電変換して得られた全光電流である。
よって、距離演算出力I0は、 となる。そこで、被写体が近距離で Iφ>IB1+IB2のとき 被写体が遠距離でIφ<IB1,IB2のとき となる。上記(22),(23)式から、測距演算出力I0
被写体が比較的近距離では、距離の逆数に比例した直線
関係をもち、被写体が∞では、信号光電流Ip1,Ip2に重
畳したバイアス電流IB1,IB2によって決まる値に収束す
ることになる。第22図はこの様子をグラフにしたもの
で、バイアス電流IB1,IB2が重畳されていないで信号光
電流IP1,Ip2のみのときは、∞の被写体距離では演算出
力I0に収束する筈だが、実際には、バイアス電流のため に収束する。つまり、被写体距離aの逆数と測距演算出
力I0がリニアな関係にならず、1個の測距演算出力値が
2個の被写体距離に対応する領域A2ができてしまい、測
距不可能となる不具合が発生する。 このような測距演算出力直線の非線形性の問題は、バ
イアス電流比によって起こるだけでなく、測距回路にラ
ンダムに発生するノイズによっても引き起こされる。ノ
イズの影響は、前記第18図,第19図に示すように、被写
体距離が遠くなる程大きくなる傾向がある。これを次に
数式を用いて考察する。 測距回路に発生するノイズをIN1,IN2とすると、上記
(15),(16)式は I1b=Ip1+IB1+IN1 ……(24) I2b=Ip2+IB2+IN2 ……(25) となる。これを後段の距離演算回路に入力して、例えば
前記(5)式で示されるような距離演算を行なうと、そ
の出力I0となる。但し、光電流Ip1,Ip2は前記(18),(19),
(20)式で表わされる。 となる。そこで、被写体が近距離でIφ>IB1,IB2,IN1,
IN2のとき となる。また被写体が遠距離でIφ<IB1,IB2,IN1,IN2
のとき となる。 これを図示したのが第23図(A),(B)である。第
23図(A)はバイアス電流の影響を受けないように、∞
の被写体からの反射光による結像の重心位置とPSDの中
心とを同じにしたものである。従って、ノイズの大きさ
が信号光電流よりも大きくなるような遠距離において
は、ノイズ幅A3は曲線l5とl6で囲まれる領域まで大幅に
増大するから、前述したような測距演算出力の非線形性
の問題と同様な問題がノイズによって発生する。 この問題を解決するためにバイアス電流IB1,IB2をノ
イズ電流IN1,IN2に比して大きくすると、曲線l7とl8
で囲まれた領域となるからノイズ幅A4を抑圧することは
できる。しかしながら、バイアス電流を大きくし過ぎる
と、上記の(27)式は となり、測距演算出力は全入射光量を光電変換して得ら
れた全光電流Iφの影響を受けてしまう。この全光電流
φは被写体の反射率の函数なので、被写体距離が同一
でも、第23図(B)に示すように、被写体の反射率によ
って演算出力は異なった値となってしまうことになる。 本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、バイア
ス電流比と受光光学系の配置、またはノイズによって生
じる測距演算出力の非線形性の問題を解決し、従来のも
のより測距範囲を拡大し、且つ測距精度も向上させた距
離検出装置を提供することを目的とする。 [課題を解決するための手段および作用] 本発明における第1の距離検出装置は、被写体に光束
を複数回、投射する投光手段と、この投光手段から基線
長だけ離れた位置に配置され、上記被写体からの反射光
を受光し、受光位置に応じた光電変換信号を発生する受
光手段と、上記光電変換信号を受けて被写体距離を演算
する演算装置と、この演算手段からの演算出力を複数回
積算する積算手段と、上記光電変換信号と所定レベルと
を比較する比較手段と、この比較手段による比較の結果
に応じて、上記光電変換信号に基づいて上記演算手段に
よる上記演算および上記演算手段による上記演算出力の
積算を行うか否かの制御を行う制御回路手段と、を具備
し、また、本発明における第2の距離検出装置は、上記
第1の距離検出装置において、上記被写体距離が遠方に
ある場合に、上記演算手段による上記演算出力が所定値
となるバイアス電流を出力する回路手段を有し、上記制
御回路手段は、上記光電変換信号に基づいて上記積算を
行わないと判断した場合に上記バイアス電流に基づいて
上記積算を行うことを特徴とする。
【実 施 例】
本発明の距離検出装置は、第1図にその概念図を示す
ように、 被写体に光束を投射する投光手段29と、この投光手段
から基線長だけ離れた位置に配置され、上記被写体から
の反射光を受光して受光位置に応じた光電変換信号を発
生する受光手段30と、上記光電変換信号を受けて被写体
距離を演算する演算手段31と、所定距離に対応した信号
を発生する信号発生手段32と、上記光電変換信号と所定
レベルとを比較する比較手段33と、上記比較の結果、所
定レベルを超える場合には上記演算手段31の出力を選択
し、所定レベルを超えない場合には信号発生手段32の出
力を選択する選択手段34と、を具備したことを特徴とす
るものである。 以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。 第2図(A),(B)は、本発明を適用することによ
って使用可能となる測距光学系の配置を示すもので、投
光素子にはIRED68を、受光素子にはPSD1をそれぞれ使用
しており、投光レンズ26によって投光素子68から被写体
に向かって投射された投光光軸に平行に、受光レンズ27
の主点を通って入射する光線が受光素子1に交わる点P1
が、∞の被写体の反射光による結像点の重心位置であ
る。そして、投光素子68と受光素子1の位置関係は、第
2図(A),(B)に示されるように、必ず受光素子1
(PSD)の中心P2が、上記点P1に対して基線長方向に沿
って投光素子68の反対方向へ距離Δxだけシフトしてい
るものとする。光学系をこのように配置することによっ
て従来のものよりも測距範囲を拡大し、また測距精度を
向上させることができる。 第3図は、本発明の第1実施例を示す距離検出装置の
処理回路である。この処理回路は、PSD1から出力される
第1の光電流I1および第2の光電流I2からそれぞれ背景
光電流成分を除去して増幅し、検出する光電流検出回路
80および80Aと、これら光電流検出回路80,80Aの出力電
流により、前記第12図に示す距離演算回路と同じ演算、 を行なう演算手段81と、上記光電流検出回路80,80Aの出
力電流の和をダイオード13に通電することによって得ら
れる準方向電圧を所定レベルと比較し、所定レベルを上
廻っているとき“H"レベルを、下廻っているとき“L"レ
ベルを出力する比較手段82と、この比較手段82の出力論
理信号を受けて所定レベルを上廻っているとき、上記演
算手段81の出力を、下廻っているとき後述する信号発生
手段84の出力をそれぞれ選択して出力する選択手段83
と、所定距離に対応する信号を出力する信号発生手段84
とからなる。 上記光電流検出回路80においては、PSD1の光電流I1
電流増幅するトランジスタ2に、オペアンプ3によって
帰還がかけられ、その結果、トランジスタ2のベース入
力抵抗は等価的に数Ω程度に下げられるので、光電流I1
はPSD1の信号電流分割比に影響することなく、トランジ
スタ2のベースに流入することができる。このトランジ
スタ2で光電流I1はβ倍され、次のカレントミラー回路
を構成するトランジスタ8,9を経てトランジスタ9のコ
レクタ電流としてβI1が出力される。 背景光部分は、オペアンプ5,コンデンサ7,トランジス
タ4によって構成される背景光除去回路によって除去さ
れる。上記オペアンプ5の非反転入力端には基準電圧Vr
ef1が、反転入力端にはオペアンプ3の出力がそれぞれ
印加されているので、背景光電流がトランジスタ2のベ
ースに流れ込むと、オペアンプ3の出力電位が下がるた
め、オペアンプ5の反転入力端が非反転入力端に対して
低くなり、オペアンプ5の出力端は“H"レベルとなる。
すると、トランジスタ4が増々電流を流すため、トラン
ジスタ2のベースに流入していた背景光電流はトランジ
スタ4を介してグランドに排出されることになる。これ
によってトランジスタ2へのベース入力電流が減少し、
オペアンプ5の反転入力端の電位は高くなる。このよう
なフィードバックループによって背景光電流成分は、ト
ランジスタ4よりすべてグランドに排出される。一方、
信号光電流成分は周波数が高いため、コンデンサ7によ
って前記したフィードバックがかからず、トランジスタ
2のベースに流入する。このように、信号光電流のみが
トランジスタ2のベースに流入し、増幅されてトランジ
スタ8のコレクタ電流として演算手段81に出力される。
また、PSD1の第2の光電流I2も上記光電流検出回路80と
同様に構成された光電流検出回路80Aで同様に処理され
たのち、演算手段81に出力される。 この演算手段81は、前記第12図に示した距離演算回路
にダイオード85,86を付加したものである。このダイオ
ード85には光電流検出回路80から信号光電流βI1が、ま
た、ダイオード86には光電流検出回路80Aから信号光電
流βI2がそれぞれ供給されているので、比較手段82のダ
イオード13には信号光電流I1とI2の和のβ倍の電流が流
れることになる。 比較手段82のダイオード13の飽和電流をIs,ダイオー
ド13のカソードに印加されている基準電圧をVref2とす
れば、ダイオード13のアノードの電位V13は、 となり、信号光電流の大きさを表わす。この電位V13
は、コンパレータ19で上記基準電圧Vref2より若干高め
に設定された所定レベルの基準電圧Vref3と比較され
る。よって、I1+I2が所定レベルより小さいときは、コ
ンパレータ19の出力は“L"レベル,I1+I2が所定レベル
より大きいときは、“H"レベルとなる。 信号発生手段84は、ここでは定電流源89である。ここ
で定電流源89の定電流値は、被写体距離が∞に対応する
演算手段82の回路出力の理論値と略等しく対応するか、
もしくは演算手段82の演算直線の傾きが正のときには、
上記理論値よりも小さく、負のときは大きくなるように
設定される。 この信号発生手段84の出力は、演算手段81および比較
手段82からの出力と共に選択手段83に供給される、比較
手段82のコンパレータ19の出力の“H",“L"にしたがっ
てトランジスタ92はオフ,オンし、トランジスタ93はオ
ン,オフするから、出力端outには、信号光電流の大き
さI1+I2が所定レベルより大きいとき、演算手段81から
の出力が出力され、逆に小さいとき、信号発生手段84か
らの出力が出力される。 第4図(A),(B),(C)は、上記第1実施例の
出力特性を示す線図である。即ち、(A),(B),
(C)は信号発生手段84の出力の値をそれぞれ設定した
もので、第4図(A)(B)は、信号発生手段84の出力
を、被写体距離が∞に対応する演算手段82の出力の理論
値と略等しくした場合、第4図(C)は演算手段82の出
力の出力直線の傾きが正であるから前記理論値よりも小
さく設定した場合である。 このように、バイアス電流と受光光学系の配置、また
はノイズによって生じる測距演算出力の非線形性のあら
われる箇所以前に測距演算出力は演算手段82の出力から
信号発生手段84の出力に切り換わるため、前記問題は根
本的に解消される。 第5図は、本発明の第2実施例を示す距離検出装置の
処理回路の概要である。この第2実施例では、演算手段
と信号発生手段と選択手段とが一体となり、且つ信号発
生手段からの出力が演算手段を経由して出力される点が
上記第1実施例と異なり、その他の構成は上記第1実施
例と同じである。 PSD1からの信号光電流I1とI2の和が、所定レベルに相
当する準電圧Vref4より低いとき、コンパレータ19の出
力は“L"となり、トランジスタ100,101はオフするか
ら、定電流源94,95の出力電流IB1,IB2がバイアス電流と
して圧縮ダイオード98,99に流れる。このバイアス電流I
B1,IB2は、信号光電流I1,I2およびノイズIN1,IN2よりも
大きく設定されているため、出力端子102より出力され
る測距演算出力はIB1,IB2のバイアス電流比で決まる値
になり、ノイズ幅は小さい。逆にI1+I2が所定レベルよ
り大きいときは、コンパレータ19の出力は“H"となるか
ら、トランジスタ100,101はオンし、圧縮ダイオード98,
99にはバイアス電流IB1,IB2は流れなくなり、ダイオー
ド98,99には信号電流のみ流れる。よって、端子102より
出力される測距演算出力は、信号光電流I1,I2の比で決
まる値となる。 第6図は、本発明の第3実施例を示す距離検出装置の
処理回路の概要である。この第3実施例では、測距信号
を電圧信号として取扱うために、前記第16図に示した距
離演算回路を演算手段として使用し、信号発生手段に定
電圧源Vφを、また選択手段にアナログスイッチ103,10
4およびインバータ105を使用して信号の切換えを行なっ
ている点が上記各実施例と異なるだけなので、その作用
において異なるところはない。 第7図は、本発明の第4実施例を示す距離検出装置の
処理回路図の概要である。この第4実施例では、演算手
段と信号発生手段と選択手段とが上記第2実施例と同じ
ように一体化されると共に、演算手段が上記第3実施例
と同じように電圧信号として取扱われている点を除け
ば、上記各実施例と異なるところはない。従って、その
作用も同じである。 第8図は、本発明の距離検出装置における測距回路部
の更に具体的な実施例で、上記各実施例における処理回
路も含めて説明する。なお、第9図は、上記第8図中の
制御回路部25から供給される信号のタイミングチャート
である。この距離検出装置は、測距対象に光パルスを投
射する投光回路部21と、測距対象からの反射光を受光し
て光電流を検出する光電流検出回路部22と、この光電流
を流した圧縮ダイオードの両端に生じる電圧から被写体
の距離情報を求める演算出力回路部23と、この演算出力
回路部23の出力をA/D変換するカウント回路部24と、上
記各回路部に制御信号を送出する制御回路部25とから構
成されている。 第8図において、投光回路部21の投光素子であるIRED
(赤外発光ダイオード)68は、トランジスタ67,抵抗66,
69およびオペアンプ65で構成されている定電流駆動回路
により定電流ドライブされる。この定電流駆動回路のオ
ン・オフを制御するトランジスタ70のベースが抵抗71,7
4を介して制御回路部25の端子T1に接続されており、こ
のIRED68から第9図に示される“投光波形”で投射され
る赤外光のオン・オフ制御は、制御回路部25の端子T1
出力信号(第9図参照)により行なわれる。 光電流検出回路部22はプリアンプ回路,および背景光
除去回路部から構成されている。PSD1の一方のアノード
から得られる第1の光電流I1は、光電流検出回路部2の
トランジスタ2,8,9,4、オペアンプ3,5で構成される回路
により前置増幅され、背景光を除去された後、対数圧縮
ダイオード11に流入される。 PSD1の一方のアノードから得られる第1の光電流I1
増幅するオペアンプ3は、トランジスタ2によって帰還
がかけられるように、その出力端をトランジスタ2のエ
ミッタに、反転入力端子をベースにそれぞれ接続されて
おり、トランジスタ2のベースの入力インピーダンスは
等価的に数百Ω程度に下げられるため、PSDの光電流比I
1:I2に影響を与えることなく上記信号I1はすべて上記ト
ランジスタ2のベース電流としてベースに入力される。
トランジスタ2の電流増幅率β倍に増幅された信号は、
第1のカレントミラー回路敬を形成する次段のトランジ
スタ8,9,9′,9″に供給されるようになっている。そし
て、トランジスタ9のコレクタは、電流をシンクする定
電流源10と背景光除去回路部のオペアンプ5の非反転入
力端子に接続されている。 このオペアンプ5は、非投光時にトランジスタ6が制
御回路部25の端子T1の出力信号の“H"(定電流源10と1
0′は同じであるので、ダイオード11′には上記パルス
成分のみが流れることになる。)レベルが抵抗74,73を
通じてベースに与えられることによりオンするとアクテ
ィブとなり、その出力端に接続されたコンデンサ7に、
この背景光の明るさに応じた電荷を蓄積すると共に、同
コンデンサ7とトランジスタ4とで構成されたフィード
バックループによってPSD1の背景光による光電流成分
と、オペアンプ3のバイアス電流成分をトランジスタ4
のコレクタ電流としてグランドラインに排出する。その
結果として、トランジスタ2のコレクタ電流は、背景光
の大きさによらず定電流源10の定電流値に応じた一定値
となる。投光時には、トランジスタ6がオフするからオ
ペアンプ5がノンアクティブとなるが、コンデンサ7に
蓄積された電荷によりトランジスタ4が背景光による光
電流をグランドラインに排出し続けるので、PSD1の一方
のアノードから得られる第1の光電流から背景光による
光電流を除いたパルス光成分はトランジスタ2でβ倍さ
れて第1のカレントミラー回路8,9″によって折り返さ
れ圧縮ダイオード11′に注入される。 上述の説明と同様に、PSD1の他方のアノードから得ら
れた第2の光電流I2は、トランジスタ2A,8A,9A,4Aおよ
びオペアンプ3A,5Aからなる同様の回路で処理され、ダ
イオード11′Aのアノードから検出される。 トランジスタ15,18およびトランジスタ15A,18Aはそれ
ぞれ第2のカレントミラー回路を形成している。これら
第2のカレントミラー回路の定電流は、トランジスタ3
5,36,37および定電流源38で構成されている第3のカレ
ントミラー回路によって与えられるようになっている。
定電流源38の電流値をIBとすれば、カレントミラー回路
の性質から、トランジスタ35,36,37の各コレクタ電流は
何れもIBとなる。 トランジスタ36はトランジスタ18と直列に接続されて
いるから、トランジスタ18を流れる電流は上記定電流IB
である。ところで、一方の第2のカレントミラー回路を
形成しているトランジスタ15と18のエミッタにそれぞれ
抵抗16と可変抵抗17が接続されているので、可変抵抗17
と抵抗16とが等しい抵抗値であれば、トランジスタ15を
流れるバイアス電流IB1も、上記定電流源38の電流値IB
に等しくなるが、後述するように、可変抵抗17は信号発
生手段から出力される信号レベルを調整する目的で可変
調整されるものであるので、一般にはIB1≠IBである。
トランジスタ18Aはトランジスタ35に直列なので、他方
の第2のカレントミラー回路を構成するトランジスタ15
A,18Aを流れる電流IB2はIBに等しいから、結局、一般的
には、IB1≠IB2となる。 即ち、上記可変抵抗17を可変することによりバイアス
電流IB1を増減することができるので、これによってバ
イアス電流比 を任意に設定できることになる。 定電流源12は定電流源10,10Aの和と等しいのでダイオ
ード13に流れる電流は信号光電流β・(I1+I2)とな
る。そこで、全光電流I1+I2が大きければ、オペアンプ
19の出力端が“H"レベルとなるためトランジスタ14がオ
ンし、トランジスタ35,36がオフするから、ダイオード1
1′,11′Aにはバイアス電流IB1,IB2が流れなくなる。
一方、全光電流I1+I2が小さければ、オペアンプ19の出
力が“L"レベルとなるから、トランジスタ14がオフしダ
イオード11′,11′Aにはバイアス電流IB1,IB2がそれぞ
れ流れることになる。 このようにして、圧縮ダイオード11′あるいは11′A
のアノードに得られた信号電圧は、演算出力回路部23の
トランジスタ41と42のベースに供給される。 演算出力回路部23は、トランジスタ41,42,44〜46と定
電流源43からなり、測距演算出力を得るための対数伸長
回路を構成している。作動増幅器を形成しているトラン
ジスタ41,42の各ベースは、上記圧縮ダイオード11′と1
1′Aの各アノードに直接、あるいは図示しない緩衝増
幅器を介して接続され、各エミッタは定電流源43に共通
に接続されている。トランジスタ42のコレクタは、カレ
ントミラー回路を形成しているトランジスタ44〜46の各
ベースとトランジスタ44のコレクタとに接続されてい
る。 ところで、上記ダイオード11′,11′Aにそれぞれ流
れる電流は、前記PSD1の各アノードから得られた光電流
I1+I2と、上記バイアス電流IB1,IB2との和である。す
なわち、前記した電流I1b,I2bは、 である。 従って、トランジスタ42のコレクタ電流Icは、定電流
源43の定電流をIEとすると、 となる。この(31)式で示される電流Icは前記(21)式
で示された演算出力に係数IEが掛けられたものに相当し
ている。 この(31)式に上記(30)式を代入すれば、 となる。 従って、トランジスタ42のコレクタ電流Icを測定すれ
ば被写体までの距離を求めることができることになる。
この電流Icはカレントミラー回路の性質から、トランジ
スタ46のコレクタにも流れ、このトランジスタ46のコレ
クタ電流Icが演算出力となる。この演算出力回路部23で
は、トランジスタ41を流れるコレクタ電流をIc1とする
と、 が成立するように作動する。 ここで、上記バイアス電流IB1,IB2は、前述したよう
に、第1の光電流I1,第2の光電流I2に重畳してそれぞ
れ圧縮ダイオード11′,11′Aを流れることになるの
で、ここで電子の電荷をq,絶対温度をT,ボルツマン定数
をk,逆方向飽和電流をIsとすると、サーマルボルテージ
をVTとおき、簡単のため背景光がないと考えると、被写
体距離が充分に遠くて光電流I1,I2が充分に小さいと
き、ダイオード11′,11′Aのアノード電位V1,V2は、 となる。 つまり、この場合、圧縮ダイオード11′,11′Aのア
ノードの電位はバイアス電流IB1,IB2のみによって定ま
ることになる。従って、このときの演算出力Icは上記
(32)式から となる。 次に、被写体が充分に近くて、PSD1からの光電流I1,I
2が大きな場合には、圧縮ダイオード11′,11′Aのアノ
ードの電位V1,V2は、 となるので、この場合、上記(32)式から となる。 従来の測距回路においては、IB1≒IB2としていたので
演算出力Icは となるものであったが、この実施例では、バイアス電流
IB2を定電流源38のIBに等しく一定とし、バイアス電流I
B1についてはトランジスタ15,18と抵抗値R1の抵抗16お
よび抵抗値R2の可変抵抗17によって、 なる関係式を満足するように可変抵抗17を調整してい
る。こうすることにより、バイアス電流比 を任意に設定して第4図に示されたような距離−出力関
係となるようにしている。なお、本実施例では可変抵抗
を用いて調整しているが、必ずしも調整することが必要
なのではなく、あらかじめ決められたバイアス電流比に
固定されるよう固定抵抗としても良い。 カウント回路部24は、上記トランジスタ46のコレクタ
電流から測距演算出力のバックグランド成分を除去した
成分を計測して制御回路部25に内蔵されているカウンタ
機構(図示せず)でディジタル計測するものである。 測距演算出力のバックグランド成分を記憶し保持する
回路を制御するトランジスタ48は、ベースが抵抗75を介
して制御回路部25の端子T2に接続されており、制御回路
部25の端子T2の出力信号(第9図参照)によりオン,オ
フ制御される。つまり、非投光時に上記トランジスタ48
がオンするようになっている。トランジスタ48がオンの
ときは、オペアンプ47,トランジスタ50およびコンデン
サ49よりなるフィードバックループにより、トランジス
タ50には上記(32)式で与えられるコレクタ電流Icが流
れ、トランジスタ50とトランジスタ51はカレントミラー
回路を形成しているので、このときトランジスタ51にも
電流Icが流れる。そして、このときコンデンサ49には背
景光に相当する電荷が蓄えられるが、非投光時の電流Ic
はI1=I2=0であるので、このとき前述したように前記
(32)式より、コンデンサ49に蓄えられる電荷は、トラ
ンジスタ50,51が下記の電流量をグランドに排出するだ
けのものが貯えられることとなる。 つまり、トランジスタ51は被写体距離∞時の演算出力
をグランドに排出する役割を果す。投光時には、トラン
ジスタ48がオフしてオペアンプ47が不動作となるからコ
ンデンサ49の保持電荷によってトランジスタ51の排出電
流量は保持されることになる。 このようにして、コンデンサ52には、投光ごとに有効
被写体距離時の演算出力から∞被写体距離時の出力を引
いた電流が流れて電荷が蓄積されていくことになる。オ
ペアンプ53は上記コンデンサ52のリセットをするための
もので、その制御用のトランジスタ54のベースは抵抗76
を介して制御回路部25の端子T3に接続されている。従っ
て、この端子T3の出力信号(第9図参照)により、トラ
ンジスタ54には、オンしてコンデンサ52の電位を基準電
圧Vref1にセットし、投光開始の直前にオフしてオペア
ンプ53を動作不能とする。その後はコンデンサ52の電位
は、同コンデンサ52への注入電流によって増加してい
く。 所定回数の投光が終ると、第9図のタイミングチャー
トに示すようにその端子T4がH→Lとなるのでトランジ
スタ63がオフし、トランジスタ55でコンデンサ52を放電
していく。同時に制御回路部25に内蔵されたカウンタが
働き、コンパレータ62の出力がHになるまでカウントを
続ける。コンパレータ62は、コンデンサ52の両端電圧が
基準電圧Vref1より小さくなると、LからHに変化す
る。コンデンサ52の放電速度は、定電流源61と抵抗58,5
9とトランジスタ57,60によって決定される。抵抗59は可
変抵抗であって、これを変化させることによって任意の
ディスチャージ速度を設定できる。このようにして被写
体距離に応じた出力を制御回路部25内のカウンタのカウ
ント値として得ることができる。 ところで、上記距離検出装置において、可変抵抗17の
調整は、次のような手順で行なわれる。 (イ)比較的近距離の2箇所を測距して、被写体距離が
a1のときのカウント値をc1とし、a2のときのカウント値
をc2とする。 (ロ)∞カウント値の演算を行ない、∞カウント値c
により求める。この(38)式は、2箇所の測距値(1/
a1,c1)、(1/a2,c2)から第4図(A)に示すような直
線l0を求め、∞の測距値、つまり縦軸との交点P4の座標
を計算するための計算式である。 (ハ)受光部を遮光してカウント値がcに略等しくな
るように可変抵抗17を調整する。 以上が、この距離検出装置における可変抵抗17の調整
法である。 また、上記各実施例では、説明の都合上、受光素子と
してはPSDを用いて説明したが、この受光素子はこれら
に限られるものではなく、例えばSPD(シリコン・フォ
ト・ダイオード)を第10図(A),(B),(C)に示
すように2分割したSPD1,SPD2としたもの等を使用して
もよい。即ち、この場合には2分割されたSPD1,SPD2
わたる受光スポット像の光量が半々になる位置が、PSD
の中心位置に相当することになる。このことを考慮して
光学配置を行なえばよい。 [発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、 (1)バイアス電流比と受光光学系の配置またはノイズ
によって生じる測距演算出力の非線形性の問題が解決さ
れ、また被写体反射率の影響もなくなる。 (2)従来の装置よりも測距範囲が拡大でき、また測距
精度も向上させるができる。 (3)更に、使用する受光素子の面積も小さなもので良
いので、受光素子のコストが安価になり、歩留りが向上
し、信頼性も向上する。 (4)また、従来の装置では10μm程度のオーダーで調
整する必要のあった投光素子−受光素子間距離の調整が
不要なので、生産性も向上し、ひいては安価で信頼性の
高い装置が生産可能となる。 (5)上記(4)の効果、多数の投光素子および受光素
子をもつ測距装置においては絶大な効力を発揮する 等の顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の距離検出装置の概念図、 第2図(A),(B)は、本発明の距離検出装置におけ
る測距光学系の配置図、 第3図は、本発明の第1実施例を示す距離検出装置の処
理回路の要部の回路図、 第4図(A),(B),(C)は、上記第3図における
被写体距離の逆数に対する演算出力の関係を示す線図
で、(A),(B)は信号発生手段からの出力信号を被
写体距離が∞のときの演算手段出力の理論値と略等しく
設定した場合を、(c)は演算手段出力の理論値より小
さく設定した場合をそれぞれ示す線図、 第5図は、本発明の第2実施例を示す距離検出装置の処
理回路の要部の回路図、 第6図は、本発明の第3実施例を示す距離検出装置の処
理回路の要部の回路図、 第7図は、本発明の第4実施例を示す距離検出装置の処
理回路の要部の回路図、 第8図は、本発明の距離検出装置の測距回路の回路図、 第9図は、上記第8図における制御回路部から出力され
る各信号のタイミングチャート、 第10図(A),(B),(C)は、本発明の距離検出装
置における受光素子の他の例をそれぞれ示す平面図、 第11図は、本発明に用いられる三角測距の原理を説明す
るための概略図、 第12図は、従来の距離検出装置における距離演算回路の
一例を示す回路図、 第13図は、上記第12図における演算出力−被写体距離の
関係を示す特性線図、 第14図は、従来の距離検出装置における距離演算回路の
他の例を示す回路図、 第15図は、上記第14図における演算出力−被写体距離の
関係を示す特性線図、 第16図は、従来の距離検出装置における距離演算回路の
更に他の例を示す回路図、 第17図は、上記第16図における演算出力−被写体距離の
関係を示す特性線図、 第18図,第19図は、従来の距離検出装置における光電流
検出回路にランダムノイズが重畳された場合の演算出力
−被写体距離の関係を示す特性線図で、第18図は傾斜の
小さい場合、第19図は大きい場合をそれぞれ示す線図、 第20図(A),(B),(C),(D),(E)は、三
角測距の原理を説明するもので、(A)は従来例、
(B)は基線長を2倍にした場合、(C)は受光レンズ
の焦点距離を2倍にした場合、(D)はPSDの全長を半
分にした場合、(E)はPSDの中心を投光手段から遠ざ
かる方向にシフトした場合、をそれぞれ示す説明図、 第21図は、PSDを上記第20図(E)のように配置した場
合に生じる問題点を説明するための信号光検出および測
距演算回路の要部の回路図、 第22図は、上記第21図における被写体距離が∞に近い場
合の演算出力−被写体距離の関係を示す特性線図、 第23図(A)は、従来の距離検出装置における光電流検
出回路にランダムノイズが重畳された場合の演算出力−
被写体距離の関係を示す特性線図で、第23図(B)は被
写体の反射率に対応する上記線図の変動を示す線図であ
る。 1……PSD(受光手段) 28……被写体 29……投光手段 30……受光手段 31,81……演算手段 32,84……信号発生手段 33,82……比較手段 34,83……選択手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体に光束を複数回、投射する投光手段
    と、 この投光手段から基線長だけ離れた位置に配置され、上
    記被写体からの反射光を受光し、受光位置に応じた光電
    変換信号を発生する受光手段と、 上記光電変換信号を受けて被写体距離を演算する演算装
    置と、 この演算手段からの演算出力を複数回積算する積算手段
    と、 上記光電変換信号と所定レベルとを比較する比較手段
    と、 この比較手段による比較の結果に応じて、上記光電変換
    信号に基づいて上記演算手段による上記演算および上記
    積算手段による上記演算出力の積算を行うか否かの制御
    を行う制御回路手段と、 を具備することを特徴とする距離検出装置。
  2. 【請求項2】上記被写体距離が遠方にある場合に、上記
    演算手段による上記演算出力が所定値となるバイアス電
    流を出力する回路手段を有し、上記制御回路手段は、上
    記光電変換信号に基づいて上記積算を行わないと判断し
    た場合に上記バイアス電流に基づいて上記積算を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の距離検出装置。
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