JP2001012112A - 網状パネルの連結部材 - Google Patents

網状パネルの連結部材

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JP2001012112A
JP2001012112A JP36690899A JP36690899A JP2001012112A JP 2001012112 A JP2001012112 A JP 2001012112A JP 36690899 A JP36690899 A JP 36690899A JP 36690899 A JP36690899 A JP 36690899A JP 2001012112 A JP2001012112 A JP 2001012112A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 網状パネル同士を容易に連結できて作業性を
向上できる網状パネルの連結部材を提供すること。 【解決手段】 連結部材40は、交差配置された複数の
線材211,212を接合して構成された網体からなる
網状パネル20同士を連結する。連結部材40は、各網
状パネル20に跨って配置される第1の連結材41と、
各網状パネル20に跨って配置される第2の連結材43
と、各連結材41,43を網状パネル20を挟んで結合
するビス42とを備える。第1および第2の連結材4
1,43をビス42を用いて結合し、2つの網状パネル
20を挟持して連結しているので、連結部材をかしめて
連結する場合に比べて網状パネル20同士を容易に連結
できて作業性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、網状パネルの連結
部材に係り、フェンスや、トレリス、蔓植物等を絡ませ
るようにした植栽壁、門柱、門扉、パーゴラ、アーチ、
庇、手摺壁、テーブル、ベンチなどとして用いられる網
状パネル同士あるいは網状パネルを壁や支柱などの支持
体に連結する連結部材に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅等の建物の周りに塀(フェ
ンス)を回して隣地との境界を明らかにすることが行わ
れている。このような塀としては、コンクリート製のブ
ロックを積み上げて形成したブロック塀が多く利用され
ている。
【0003】このブロック塀は、大きな強度を有してい
る反面、重量が大きく、脆いので、地震などで傾いたり
倒壊した場合などの後処理等に手間がかかる。
【0004】このため、ブロック塀の代わりとして、金
網で構成されたメッシュフェンスを用いることが行われ
ている。メッシュフェンスにおいては、金網を用いるこ
とで、軽量であるうえ、地震等でばらばらに崩れ落ちる
心配がない。そして、このようなメッシュフェンスに用
いられる金網は、金属製の横線材と縦線材とを格子状に
編んだり、交差部分を溶接等で接合して形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
メッシュフェンスは、通常、所定の大きさの網状パネル
(メッシュパネル)を予め工場などで製作し、建物の敷
地に輸送した後、現場で設置される。この際、各パネル
同士は、実開昭60−179755号公報に記載される
ような十字状の接続金具をかしめて接合されていた。し
かしながら、接続金具をかしめて接合する場合には、か
しめを行うためにパネルの連結作業性が低下するという
問題があった。特に、対向配置された2枚の網体を線材
等の連結部で接合した立体的な網状パネル同士を接続す
る場合には、接続金具をかしめる等の連結作業が難し
く、また連結強度を高くできないという問題があった。
【0006】本発明の第1の目的は、網状パネル同士を
容易に連結できかつ連結強度も向上できる網状パネルの
連結部材を提供することにある。
【0007】また、従来のメッシュフェンスは、通常、
複数本の支柱を所定間隔毎に設け、この支柱間に網状パ
ネルを配置して各支柱に直接固定することで設置され
る。この場合、フェンスの固定箇所が支柱部分に限定さ
れ、支柱の場所などによっては固定作業が難しいという
問題があった。
【0008】本発明の第2の目的は、支柱に対する網状
パネルの取付位置を調整でき、支持体に対する連結作業
を容易に行えて作業性を向上できる網状パネルの連結部
材を提供することにある。
【0009】さらに、メッシュフェンスとしては、対向
配置された2枚の網体を線材等の連結部で接合した立体
状のものが知られている(実公昭60−11249号公
報)。このフェンスは、各立体状のパネルを連結し、パ
ネル側面間に形成される空間を地面から立設された支柱
に嵌入することで設置されていた。しかしながら、この
ような支持構造では、各網体を直接支柱で支持するもの
ではなく、網体を連結する連結部を介して網体を支持す
るため、連結部の接合強度が弱いと十分な強度でパネル
を支持できないという問題があった。
【0010】本発明の第3の目的は、2枚の網体が所定
間隔離れて対向配置された立体状の網状パネルを十分な
強度で支持することができるとともに、その連結作業を
容易に行えて作業性を向上できる網状パネルの連結部材
を提供することにある。
【0011】また、メッシュフェンスは、通常建物の敷
地に沿って配置されるため、コーナー部分に配置される
パネルも存在する。従来は、互いに角度を持って配置さ
れるコーナー部分のパネル同士は、通常90度の角度で
配置されることが多いため、L字状に折曲された連結部
材を用いて連結していた。
【0012】しかしながら、このような連結部材を用い
た場合には、90度以外の角度で配置されるパネル同士
を連結できないという問題があった。この場合、各角度
毎に異なる連結部材を用意して対応することも考えられ
るが、その場合、連結部材の種類が大幅に増加し、その
管理が煩雑になると共に、コストも増大するという問題
があった。
【0013】本発明の第4の目的は、敷地のコーナー部
分などに様々な角度で配置されるパネル同士も容易に連
結できて作業性を向上できる網状パネルの連結部材を提
供することにある。
【0014】さらに、フェンス部分の例えば勝手口に対
応した部分などには、門扉を設けて出入り可能にするこ
とがある。従来、このような門扉は、フェンス部分とは
別に製造された門扉用の部材を用いて構成していた。
【0015】しかしながら、このような門扉用の部材を
別途製造するために、コストがかかるという問題があっ
た。
【0016】本発明の第5の目的は、フェンス部分に門
扉を形成する際に、低コストでかつ容易に設置できて作
業性を向上できる網状パネルの連結部材を提供すること
にある。
【0017】さらに、近年では、網状パネルをフェンス
以外のパーゴラやテラスなどに利用したいという要望も
あり、このようなパーゴラやテラスなどを構成する場合
でも、網状パネル同士や網状パネルと躯体等の支持体と
を容易に連結できる網状パネルの連結部材が求められて
いた。
【0018】本発明の第6の目的は、網状パネルによっ
て、パーゴラやテラスを形成する際に、網状パネル同士
や網状パネルと支持体とを容易に連結できて作業性も向
上できる網状パネルの連結部材を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、交差配置され
た複数の線材を接合して構成されるとともに、所定間隔
をおいて互いに対向配置された一対の網体と、これらの
網体同士を接合する接合部材とで立体的に構成された網
状パネル同士を連結する網状パネルの連結部材であっ
て、前記一方の網体と接合部材との接合位置において各
網状パネルに跨って配置される第1の連結材と、各網状
パネルに跨って配置されかつ前記第1の連結材に対して
各一方の網体を挟んで配置される第2の連結材と、第1
および第2の連結材を一方の網体を挟んで結合する結合
部材とを備えて構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0020】本発明では、一方の網体と接合部材の接合
位置に連結部材を配置しているので、連結部材を一方の
網体にのみ取り付けるだけで、他方の網体に掛かる力が
確実に連結部材に伝達され、網状パネル同士を強固に連
結できる。また、第1および第2の連結材をボルトなど
の結合部材を用いて結合し、2つの網状パネルを挟持し
て連結しているので、立体的な網状パネルを連結する場
合であっても、連結部材をかしめて連結する場合に比べ
て網状パネル同士を容易に連結できて作業性を向上でき
る。
【0021】また、本発明は、交差配置された複数の線
材を接合して構成された網体を備える網状パネル同士を
連結する網状パネルの連結部材であって、前記網体の各
線材の接合位置において各網状パネルに跨って配置され
る第1の連結材と、各網状パネルに跨って配置されかつ
前記第1の連結材に対して各網状パネルを挟んで配置さ
れる第2の連結材と、第1および第2の連結材を各網状
パネルを挟んで結合する結合部材とを備えて構成されて
いることを特徴とするものである。
【0022】本発明においても、各網状パネルの各線材
の接合位置に連結部材を配置しているので、網状パネル
同士を強固に連結できる。また、第1および第2の連結
材をボルトなどの結合部材を用いて結合し、2つの網状
パネルを挟持して連結しているので、連結部材をかしめ
て連結する場合に比べて網状パネル同士を容易に連結で
きて作業性を向上できる。
【0023】これらの場合において、前記第1および第
2の連結材の一方の連結材は、平板状の基部と、この基
部の両側面から湾曲して突設された挟持部とを備え、他
方の連結材は、前記基部に結合される固定部と、この固
定部の両側面から折曲しかつ前記挟持部に対向して設け
られる挟持部とを備え、各連結材の挟持部間に各網状パ
ネルの線材が配置されて各連結材で挟持されていてもよ
い。線材を挟持する挟持部を湾曲させたり折曲して形成
すれば、各線材を挟持した際に多少撓ませることがで
き、各線材の太さが多少異なる場合でもその違いを吸収
して挟持することができる。さらに、各挟持部を湾曲さ
せたり折曲することで線材を挟持するスペースを形成で
きるので、別途スペーサなどを設ける必要が無く、各連
結材を直接結合できるので、部品数を少なくでき、コス
トも低減できるとともに、連結作業性も向上できる。
【0024】また、前記第1および第2の連結材の一方
の連結材は、接合部材の対応位置に切欠部を備えていて
もよい。連結材に切欠部が形成されていれば、その切欠
部に接合部材を配置することができ、接合部材と各網体
との接合部分を各連結材で確実に連結することができ
る。
【0025】また、前記第1および第2の連結材の一方
の連結材は、支持体に着脱自在に取り付けられていても
よい。連結部材としては、2つの網状パネルを連結する
ためにのみ用いられるものでもよいが、連結部材を支持
体に着脱自在に取り付けることができるように配置する
ことで、支柱などの支持体と網状パネルとの接合にも兼
用することができ、部材点数を少なくできてコストを低
減できる。
【0026】請求項6に記載の発明は、交差配置された
複数の線材を接合して構成されるとともに、所定間隔を
おいて互いに対向配置された一対の網体と、これらの網
体同士を接合する接合部材とで立体的に構成された網状
パネルを支持体に連結する網状パネルの連結部材であっ
て、前記一方の網体と接合部材との接合位置に配置され
るとともに支持体に取り付けられる第1の連結材と、前
記第1の連結材に対して一方の網体を挟んで配置される
第2の連結材と、第1および第2の連結材を一方の網体
を挟んで結合する結合部材とを備えて構成されているこ
とを特徴とする。
【0027】本発明では、一方の網体と接合部材の接合
位置に連結部材を配置しているので、連結部材を一方の
網体にのみ取り付けるだけで、他方の網体に掛かる力が
確実に連結部材に伝達され、網状パネルと支持体とを強
固に連結できる。また、第1および第2の連結材をボル
トなどの結合部材を用いて結合し、網状パネルを挟持し
て支持体に連結しているので、立体的な網状パネルを支
持体に連結する場合であっても、連結部材をかしめて連
結する場合に比べて容易に連結できて作業性を向上でき
る。
【0028】また、請求項7に記載の発明は、交差配置
された複数の線材を接合して構成された網体を備える網
状パネルを支持体に連結する網状パネルの連結部材であ
って、前記網体の各線材の接合位置に配置されるととも
に支持体に取り付けられる第1の連結材と、前記第1の
連結材に対して前記網体を挟んで配置される第2の連結
材と、第1および第2の連結材を前記網体を挟んで結合
する結合部材とを備えて構成されていることを特徴とす
る。
【0029】本発明では、網状パネルの各線材の接合位
置に連結部材を配置しているので、網状パネルと支持体
とを強固に連結できる。また、第1および第2の連結材
をボルトなどの結合部材を用いて結合し、網状パネルを
挟持して支持体に連結しているので、連結部材をかしめ
て連結する場合に比べて容易に連結できて作業性を向上
できる。
【0030】請求項8に記載の発明は、交差配置された
複数の線材を接合して構成された網体からなる網状パネ
ルを支持体に連結する網状パネルの連結部材であって、
前記線材に沿って配置され線材に結合される長尺材と、
前記支持体に取り付けられた部材本体とを備え、前記部
材本体を前記長尺材の長手方向任意の位置に取り付け可
能としたことを特徴とする。
【0031】本発明の連結部材は、線材に沿って配置さ
れた長尺材を備えているので、長尺材の長手方向の範囲
で網状パネルの取付位置を調節できる。さらに、この長
尺材を支柱などの支持体に取り付ける部材本体を、長尺
材の長手方向の任意の位置に取付可能にしたので、支柱
などの支持体に対する長尺材の位置つまりは網状パネル
の固定位置を調整でき、連結作業性を向上できる。ま
た、長尺材によって線材が補強されるため、連結強度を
向上できる。
【0032】請求項9に記載の発明は、所定間隔をおい
て互いに対向配置される一対の網体で立体的に構成され
た網状パネルを支持体に連結する網状パネルの連結部材
であって、前記一方の網体の所定間隔離れた2カ所と、
他方の網体の1カ所との3カ所をそれぞれ係止可能な第
1〜3の係止部を備えることを特徴とする。
【0033】このような本発明によれば、2枚の網体が
所定間隔離れて対向配置された立体状の網状パネル(網
状パネルユニット)において、各網体を直接支持するこ
とができるので、網状パネルを十分な強度で支持するこ
とができる。さらに、網状パネルを3カ所で係止してい
るので、連結部材に対する網状パネルの位置を容易に設
定でき、作業性を向上できる。
【0034】この際、前記第1〜3の係止部は、各網体
において線材が交差されている交差部を係止しているこ
とが好ましい。各線材が交差している交差部で保持すれ
ば、網状パネルに加わる力を効果的に保持することがで
きる。
【0035】請求項11に記載の発明は、所定間隔をお
いて互いに対向配置される一対の網体で立体的に構成さ
れた網状パネルを支持体に連結する網状パネルの連結部
材であって、前記一方の網体の線材と他方の網体の線材
とに、それぞれ線材に沿って結合される複数の棒材を備
えることを特徴とする。
【0036】このような本発明によれば、2枚の網体が
所定間隔離れて対向配置された立体状の網状パネル(網
状パネルユニット)において、各網体を直接支持するこ
とができるので、網状パネルを十分な強度で支持するこ
とができる。さらに、網状パネルに結合される棒材が網
体の線材に沿って結合されるため、連結部材を目立ちに
くくでき、意匠性を向上できる。
【0037】また、請求項12に記載の発明は、交差配
置された複数の線材を接合して構成された網体を備える
網状パネルを支持体に連結する網状パネルの連結部材で
あって、前記網体の異なる線材に沿って配置されて、各
線材に結合される複数の棒材を備えることを特徴とす
る。
【0038】このような本発明によれば、網状パネルに
結合される棒材が網体の線材に沿って結合されるため、
網状パネルを十分な強度で支持することができるととも
に、連結部材を目立ちにくくでき、意匠性を向上でき
る。
【0039】これらの場合において、前記複数の棒材の
うちのいずれかの棒材を、隣接配置された一対の前記網
状パネルのうちの一方の網状パネルの線材に結合し、残
りの棒材を他方の網状パネルの線材に結合すれば、隣接
し合う網状パネル同士を強固に連結できる。
【0040】さらに、前記複数の棒材が立設されるベー
ス部材を設け、このベース部材を乾式の固定具で前記支
持体に固定すれば、網状パネルの施工を乾式工法で容易
に行える。
【0041】請求項15に記載の発明は、交差配置され
た複数の線材を接合して構成されるとともに、所定間隔
をおいて互いに対向配置された一対の網体と、これらの
網体同士を接合する接合部材とで立体的に構成された網
状パネル同士を連結する網状パネルの連結部材であっ
て、前記一方の網体と接合部材との接合位置において各
網状パネルに跨って配置され、かつ回転軸に対して回動
可能な2枚の回動片を備えた第1の連結材と、各網状パ
ネルに対応して設けられかつ前記第1の連結材の各回動
片に対して各一方の網体を挟んでそれぞれ配置される第
2の連結材と、第1および第2の連結材を各一方の網体
を挟んで結合する結合部材とを備えて構成されているこ
とを特徴とする。
【0042】請求項16に記載の発明は、交差配置され
た複数の線材を接合して構成された網体を備える網状パ
ネル同士を連結する網状パネルの連結部材であって、前
記網体の各線材の接合位置において各網状パネルに跨っ
て配置され、かつ回転軸に対して回動可能な2枚の回動
片を備えた第1の連結材と、各網状パネルに対応して設
けられかつ前記第1の連結材の各回動片に対して各網状
パネルを挟んでそれぞれ配置される第2の連結材と、第
1および第2の連結材を各網状パネルを挟んで結合する
結合部材とを備えて構成されていることを特徴とする。
【0043】これらの本発明によれば、各回動片間の開
閉角度を調整可能なため、敷地のコーナー部分などに様
々な角度で配置されるパネル同士をそのパネル間の角度
に応じて各回動片を配置して確実に連結できる。このた
め、各パネルの配置角度毎に複数種類の連結部材を用意
する必要もなく、1種類の連結部材で連結できるため、
コストを低減できるとともに、各パネルの配置角度に多
少誤差があっても、回動片の角度を調整することで吸収
できるので、連結作業性を向上できる。
【0044】この際、前記第1の連結材の回転軸が支持
体に取り付けられていてもよい。このような本発明によ
れば、連結部材を門扉の蝶番としても兼用できるため、
この連結部材に網状パネルを取り付けて開閉させること
ができ、網状パネルを門扉用として用いることもでき
る。このため、フェンス部分に門扉を形成する際に、専
用の門扉を用意する必要が無く、低コストで設置でき、
かつ他の連結部分と同様な作業で連結できるので、作業
性も向上できる。
【0045】請求項18に記載の発明は、交差配置され
た複数の線材を接合して構成された網体を備える網状パ
ネル同士を連結する網状パネルの連結部材であって、一
方の網状パネルに連結される第1連結部と、この第1連
結部に対して所定角度傾斜して設けられかつ他方の網状
パネルに連結される第2連結部とを備えて構成されてい
ることを特徴とする。
【0046】この際、第1連結部および第2連結部は、
各網状パネルの線材に沿って配置される棒状部材からな
り、各連結部および線材を挟持する第1および第2の連
結材により各網状パネルに連結されていることが好まし
い。
【0047】このような本発明によれば、所定角度傾斜
された第1および第2の連結部を、網状パネルの線材に
沿わせて連結することなどで、各網状パネルを前記所定
角度で交差させて連結することができる。このため、パ
ーゴラやテラスのように、網状パネルを交差配置するこ
とで構成されるものを容易に構成できる。その上、第1
および第2連結部を網状パネルの線材に沿って結合でき
るため、網状パネルを十分な強度で支持することができ
るとともに、連結部材を目立ちにくくでき、意匠性も向
上できる。
【0048】請求項19に記載の発明は、交差配置され
た複数の線材を接合して構成された網体を備える網状パ
ネル同士を連結する網状パネルの連結部材であって、一
方の網状パネルに連結される第1連結部と、この第1連
結部に対して角度調整可能に取り付けられかつ他方の網
状パネルに連結される第2連結部とを備えて構成されて
いることを特徴とする。
【0049】この際も、第1連結部および第2連結部
は、各網状パネルの線材に沿って配置される棒状部材か
らなり、各連結部および線材を挟持する第1および第2
の連結材により各網状パネルに連結されていることが好
ましい。
【0050】このような本発明においても、所定角度に
傾斜可能な第1および第2の連結部を、網状パネルの線
材に沿わせて連結することなどで、各網状パネルを前記
所定角度で交差させて連結することができる。このた
め、パーゴラやテラスのように、網状パネルを交差配置
することで構成されるものを容易に構成できる。その
上、第1および第2連結部を網状パネルの線材に沿って
結合できるため、網状パネルを十分な強度で支持するこ
とができるとともに、連結部材を目立ちにくくでき、意
匠性も向上できる。さらに、第1および第2連結部の角
度を調整できるため、連結される網状パネル同士を様々
な交差角度で配置でき、様々な用途に利用できる。
【0051】請求項21に記載の発明は、交差配置され
た複数の線材を接合して構成された網体を備える網状パ
ネルを支持体に連結する網状パネルの連結部材であっ
て、前記線材に沿って配置されかつ線材に結合される連
結材と、前記支持体に取り付けられたベース部材とを備
え、前記連結材の前記ベース部材に対する取付角度が調
整可能にされていることを特徴とする。
【0052】本発明によれば、支柱や外壁等の支持体
(躯体)に網状パネルを連結でき、かつその連結角度を
調整できるので、天井部分の傾斜角度が異なる様々なテ
ラスなどを形成する際に、連結部材を共通して利用でき
る。このため、作業性を向上でき、かつコストも低減で
きる。
【0053】請求項22に記載の発明は、交差配置され
た複数の線材を接合して構成された網体を備える網状パ
ネルを支持体に連結する網状パネルの連結部材であっ
て、前記支持体に取り付けられた基部と、この基部に一
体化された係止部とを備えるベース部材と、このベース
部材の前記係止部に回転自在に係止され、かつ前記網状
パネルの線材に結合される係合部材と、を備えることを
特徴とする。
【0054】また、請求項23に記載の発明は、交差配
置された複数の線材を接合して構成された網体を備える
網状パネルを支持体に連結する網状パネルの連結部材で
あって、前記支持体に取り付けられたベース部材と、こ
のベース部材に対してスライド移動可能に取り付けられ
た係止部材と、この係止部材の係止部に回転自在に係止
され、かつ前記網状パネルの線材に結合される係合部材
と、を備えることを特徴とする。
【0055】これらの発明においては、支持体側に取り
付けられるベース部材や係止部材に対して、網状パネル
側に取り付けられる係合部材を回転自在にしているた
め、支柱や外壁等の支持体(躯体)に網状パネルを連結
でき、かつその連結角度を調整できる。このため、天井
部分の傾斜角度が異なる様々なテラスなどを形成する際
に、連結部材を共通して利用できる。さらに、ベース部
材や係止部材を支持体に予め取り付けておき、係合部材
を網状パネル側に結合しておけば、係合部材を係止部や
係止部材に係止させた状態で連結作業を行うことがで
き、1人の作業者であっても連結作業を行うことができ
る。
【0056】これらの発明において、前記係合部材は、
前記係止部に係止される被係止部と、この被係止部の両
端から延長されて前記網状パネルの線材にそれぞれ結合
可能な結合部とを備えた棒状部材からなることが好まし
い。
【0057】このような係合部材を用いれば、網状パネ
ルに対して2カ所で結合できるため、結合強度を向上す
ることができる。また、網状パネルから加わる荷重を、
結合部からそれらの結合部間の被係止部を介してベース
部材、支持体側に伝達できるため、網状パネルをバラン
スよく支持できる。
【0058】なお、前記網状パネルは、平面状のパネル
でもよいが、交差配置された複数の線材を接合して構成
されるとともに、所定間隔をおいて互いに対向配置され
た一対の網体と、これらの網体同士を接合する接合部材
とで立体的に構成されたもの(網状パネルユニット)で
もよい。立体的な網状パネルを用いれば、網状パネル自
体の剛性を向上できる。
【0059】また、各連結部材は、表面に着脱自在に取
り付けられるキャップを備えていてもよい。キャップを
備えていれば、そのキャップの形状や色を適宜設定する
ことで、フェンスの意匠性を向上できる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の連結部材を用い
て網状パネルを連結することで形成された建物1のフェ
ンス11、低層の植栽壁12、および高層の植栽壁13
を示す斜視図である。
【0061】フェンス11および各植栽壁12,13
は、建物1の敷地を囲っており、各植栽壁12,13に
絡ませた蔦などの蔓植物によって建物1の外回りを緑化
するとともに、ブラインド性を向上させている。
【0062】また、フェンス11、各植栽壁12,13
は、予め工場生産された網状パネルユニット(網状パネ
ル)20を複数個組み合わすことで形成されている。た
だし、用いられる網状パネルユニット20の枚数等は任
意であり、建物1や敷地の大きさや形状等を勘案して適
宜に決められてよい。
【0063】図2〜4において、そのような網状パネル
ユニット20の多くは、それぞれの面状部分が離間して
対向配置された大網体21およびこれよりも一回り小さ
い小網体22と、これらの大、小網体21,22の面状
部分同士を接合する複数の接合部材23とで構成され、
正面矩形状で断面台形状の立体形とされている。この
際、限定されるものではないが、本実施形態の網状パネ
ルユニット20では、長辺側の寸法は短辺側の寸法の約
二倍である。
【0064】大網体21は、短辺側に沿った第1交差部
材としての複数の短尺線材211と、長辺側に沿った第
2交差部材としての複数の長尺線材212とを交差状に
配置して接合した矩形状となっており、このとき、複数
の短、長尺線材211,212で小区画される開口部分
が四角形(本実施形態では略正方形)とされ、長尺線材
212が表面側となるように短尺線材211に接合され
ている。この際、図5にも模式的に示すように、短尺線
材211はA0〜Amまで、長尺線材212はB 0〜Bn
でそれぞれ等ピッチで配置されている。
【0065】小網体22も同様な構成とされ、複数の短
尺線材221および長尺線材222が交差状に配置され
て矩形状となっており、このとき、複数の短、長尺線材
221,222で小区画される開口部分が四角形(本実
施形態では略正方形)とされ、長尺線材222が表面側
となるように短尺線材221に接合されている。但し、
短、長尺線材221,222の本数は、大網体21の
短、長尺線材211,212よりも一本ずつ少なく、図
5に示すように、短尺線材221はa0〜am-1まで、長
尺線材222はb0〜bn-1までそれぞれ等ピッチで配置
されている。つまり、小区画された開口部分が短、長辺
側で一列少なくなっている。
【0066】接合部材23は、正面から見て等ピッチで
90°(図6中の正面図)折曲したジグザグ状とされ、
網状パネルユニット20の短辺方向(各短尺線材21
1,221)に沿って連続している。なお、接合部材2
3の折曲角度は90°に限定されず、大、小網体21,
22の離間寸法、および各網体21,22に小区画され
た開口部分の大きさや形状によって任意に決定されてよ
い。また、接合部材23を長辺方向(各長尺線材21
2,222)に沿って連続させてもよい。
【0067】そして、以上の短、長尺線材211,21
2,221,222および接合部材23は、例えばアル
ミ製で同一断面形状(断面寸法)の線材からなる。な
お、各部材は、これに限らず、アルミ以外の金属線材や
硬質の樹脂線材を用いてもよく、また、接合の作業性を
勘案し、各部材の太さや断面形状などを異ならせてもよ
い。特に断面形状としては、円形であることが通常容易
に入手可能な線材を用いることができるので好ましい
が、その他、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形
など、任意の断面形状であってよい。さらに、各部材の
接合方法は、溶接の他、融着、接着、鑞付け、線材等に
よる結束、他部材による結合など、各部材の材質や形状
等を勘案して適宜に決められてよい。
【0068】図5において、以上の部材のうちの小網体
22は、短、長尺線材221,222が大網体21の
短、長尺線材211,212の中間位置に配置され、大
網体21の中央に位置している。これによって、小網体
22の短、長尺線材221,222の各交差位置が大網
体21の小区画された各開口部分の中心の上方に位置
し、大網体21の短、長尺線材211,212の交差位
置と小網体22の短、長尺線材221,222の交差位
置とが0.5ピッチずれて平面的に重ならないようにな
っている。また、このことにより、小区画された開口部
分は見かけ上さらに小さく区画され、見かけ上の開口面
積が小さくなる。
【0069】すなわち、図5中の二点鎖線で示すよう
に、小網体22の(a0,b0)で示される隅部は、大網
体21のA0およびA1間の中間であるA0.5と、B0およ
びB1間の中間であるB0.5とに対応し、(am-1,b0
で示される隅部は、Am-1およびAm間の中間であるA
m-0.5とB0.5とに対応し、(a0,bn-1)で示される隅
部は、A0.5とBn-1およびBn間の中間であるBn-0.5
に対応し、(am-1,bn -1)で示される隅部は、A
m-0.5とBn-0.5とに対応した位置とされている。
【0070】従って、図示を省略するが、小網体22の
1で示す短尺線材221は、大網体21のA1、A2
に位置し、a2以下順次0.5ピッチずつずれる。一
方、小網体22のb1で示す長尺線材222も、大網体
21のB1、B2間に位置し、b2以下順次0.5ピッチ
ずつずれる。
【0071】また、接合部材23は、図4、図5に示す
ように、各折曲部分が短、長尺線材211,212,2
21,222の交差位置近傍に接合されている。つま
り、図5中に点線で示すように、接合部材231は、一
端が大網体21の(A0,B0)に接合され、最初の折曲
部分が小網体22の(a0,b0)に接合され、そして、
各折曲部分が順次大網体21および小網体22の前記交
差位置近傍に交互に接合され、他端が大網体21の(A
0,Bn)に接合される。さらに、接合部材232は、一
端が大網体21の(A1,B0)に接合され、最初の折曲
部分が接合部材231と同様に小網体22の(a0
0)に接合され、各折曲部分が順次大網体21および
小網体22に交互に接合され、他端が大網体21の(A
1,Bn)に接合される。さらに、このような接合が接合
部材231〜232mによって行われる。このように、隣
接し合う接合部材23により、大網体21内に小区画さ
れた開口部分の四隅と、小網体22における前記開口部
分の略中心と対向する部位、すなわち短、長尺線材22
1,222の交差位置近傍とが接合され、大、小網体2
1,22の各開口部分を底面とした四角錐状にトラスが
形成される。
【0072】この際、接合部材23と大、小網体21,
22との接合部分を図4に基づいて詳説すれば、先ず、
大網体21側において、隣接し合う接合部材23の各折
曲部分は、長尺線材212に当接されて短尺線材211
を挟持するように配置され、この位置で短、長尺線材2
11,212の両方またはいずれかに接合されている。
そして、小網体22側においても、各折曲部分は、長尺
線材222に当接されて短尺線材221を挟持するよう
に配置され、同様に接合されている。この結果、接合部
材23の各斜辺部分は、側方から見た場合に、短尺線材
211,221の長手方向にθ1=45°(図6中の側
面図)で傾斜し、なおかつ長尺線材212,222の長
手方向にθ2=45°(図6中の底面図)で傾斜してお
り、従って、網状パネルユニット20は、立体トラスと
され、各側面側から見た場合に、共にワーレントラスが
形成される。
【0073】さらに、網状パネルユニット20の四周に
おいて、大、小網体21、22の対向する辺縁間には、
接合部材23の端部の斜辺部分にならった傾斜した側面
部24(24A)が形成され、これによって、網状パネ
ルユニット20は、図7に模式的に示すような四角錐台
(截頭四角錐)状となる。つまり、本実施形態の網状パ
ネルユニット20では、側面部24Aが全て、大網体2
1側から小網体22側に向かうに従って網状パネルユニ
ット20の面内方向の内側に位置するように傾斜してい
る。
【0074】〔第1実施形態〕図8〜12には、第1実
施形態である第1の連結部材40を用いた例が示されて
いる。この第1の連結部材40は、前記フェンス11を
形成する網状パネルユニット20の連結に用いられてい
る。これらの図に示すフェンス11は、二枚の網状パネ
ルユニット20を直線状に配置し、一枚の網状パネルユ
ニット20をそれらに対して直角方向に配置したもので
あって、敷地の角部を囲うように平面L字型状に形成さ
れている。フェンス11の各網状パネルユニット20
は、長辺側が水平でかつ小網体22が敷地の外側になる
ように立設され、長辺側の両側で支柱30に支持されて
いる。
【0075】図10中にA部拡大として示すように、支
柱30は、下端側が地中あるいは基礎中に埋設された例
えばアルミ製の押出形材からなり、敷地の内部側に開口
した断面凸状の溝部31を備えている。溝部31内に
は、図11にも示すように、上下に摺動可能なピース状
のスライダー32が配置され、スライダー32には第1
の連結部材40がボルト33によって固定されている。
【0076】連結部材40は、アルミやステンレスなど
の金属材で形成された第1の連結材である部材本体41
と、同様の金属材で形成された第2の連結材である止め
金具43と、これらを結合する結合部材であるビス42
とで構成されている。部材本体41は、平板状の基部4
1Bと、この基部41Bの側面から湾曲して突設された
挟持部41Aと備えている。さらに、基部41Bの上下
両面からは、断面略コ字状に折曲され、部材本体41を
スライダー32に固定するボルト33が嵌挿される孔が
形成された固定部41Cが突設されている。なお、挟持
部41Aは、切欠部41Dを挟んで上下の2カ所に形成
されている。
【0077】止め金具43は、略板状に形成され、前記
基部41Bに結合される固定部43Bと、この固定部4
3Bの側面から折曲しかつ前記挟持部41Aに対向して
設けられる挟持部43Aとを備えている。そして、連結
部材40および止め金具43の各挟持部41A,43A
間に、大網体21の鉛直な短尺線材211が配置されて
挟持されている。
【0078】また、直線状に配置された二枚の網状パネ
ルユニット20間においては、近接する側面部24間に
形成された大きな空間Bを利用して支柱30が立設され
ている。この支柱30に取り付けられる連結部材40
も、図12に示すように、第1の連結材である部材本体
41と、第2の連結材である止め金具43と、これらを
結合する結合部材であるビス42とで構成されている。
但し、各部材本体41および止め金具43の挟持部41
A,43Aは、各網状パネルユニット20の短尺線材2
11を挟持可能なように基部41Bおよび固定部43B
の両側面側にそれぞれ一対設けられている。
【0079】このような本実施形態においては、予め工
場で製作された網状パネルユニット20や各支柱30、
各種の連結部材40等を建築現場に運び込む。建築現場
では、支柱30を立設した後に、スライダー32に連結
部材40をボルト33で固定する。この際、連結部材4
0の高さ位置を調整した後に、ボルト33を締め付ける
ことで連結部材40の位置を設定する。
【0080】そして、各網状パネルユニット20の短尺
線材211を各部材本体41の挟持部41Aに配置した
後、止め金具43をビス42で各部材本体41に固定し
て、各網状パネルユニット20を連結部材40を介して
支柱30に支持させる。この際、前記切欠部41D部分
に長尺線材212および接合部材23の接合部分を配置
し、短尺線材211の長尺線材212および接合部材2
3との接合箇所近傍を前記部材本体41および止め金具
43で挟持する。このようにして支柱30に各網状パネ
ルユニット20を支持させることで、フェンス11が形
成される。
【0081】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 1)各網状パネルユニット20を連結する際に、部材本
体41、ビス42、止め金具43からなる連結部材40
を用い、網状パネルユニット20の各短尺線材211を
挟持して連結しているので、連結部材をかしめて連結す
る場合あるいは溶接などで連結する場合に比べて、網状
パネルユニット20同士を容易に連結できて作業性を向
上できる。
【0082】2)各網状パネルユニット20を連結する
連結部材40が支柱30への取付けも兼用しているの
で、各網状パネルユニット20同士を連結する連結部材
と、各網状パネルユニット20を支柱30に取り付ける
部材とを別々の部材で行う場合に比べて、部品点数を少
なくできてコストを低減できる。その上、1本の支柱3
0が各網状パネルユニット20に跨って配置されるた
め、支柱30の本数も少なくできてよりコストを低減で
きるとともに、各網状パネルユニット20は必ず支柱3
0で支持され、他の網状パネルユニット20を介して支
柱30に支持される網状パネルユニット20は無いた
め、網状パネルユニット20の支持強度を向上できる。
【0083】3)連結部材40の部材本体41に切欠部
41Dを形成し、線材212や接合部材23を配置でき
るようにしたので、線材211の線材212や接合部材
23との接合位置近傍を連結部材40で支持できる。こ
のため、立体的な網状パネルユニット20において一方
の網体21のみを連結部材40で連結しても、他方の網
体22に掛かる力も前記接合部材23を介して確実に連
結部材40に伝達でき、各網状パネルユニット20同士
や網状パネルユニット20および支柱30を強固に連結
できる。
【0084】4)連結部材40の各挟持部41A,43
Aは、プレート等を湾曲、折曲させることで形成されて
いるので、各線材211を挟持した際に多少撓ませるこ
とができ、各線材211の太さが多少異なる場合でもそ
の違いを吸収して挟持することができる。
【0085】5)各部材本体41、止め金具43は、ア
ルミやステンレスなどの金属材を用いてプレス加工など
で容易に製造することができるので、この点でもコスト
を低減できる。
【0086】6)連結部材40は、スライダー32にボ
ルト33で固定されているので、連結部材40の上下位
置を容易に設定することができ、これによりフェンス1
1の高さ位置も容易に設定することができる。
【0087】7)連結部材40は、ボルト33を外して
回収すれば、再利用することもでき、この点でもコスト
を低減できる。
【0088】8)網状パネルユニット20は支柱30で
支持されているため、網状パネルユニット20を立設し
た状態で確実に支持できる。
【0089】9)網状パネルユニット20は、四周の側
面部24が傾斜しているので、図10に示す水平方向の
連結部分のように、連結される側の側面部24を逆向き
に傾斜させれば、側面部24間に大きな空間Bを形成で
き、この空間Bを利用することで、連結部材40等を用
いた各網状パネルユニット20同士の連結作業や支柱3
0への連結作業を容易に行うことができる。
【0090】〔第2実施形態〕図13,14には、図
1,8,10にも示すように、直角を成して配置された
二枚の網状パネルユニット20同士を連結する第2の連
結部材50が示されている。なお、前記第1実施形態と
同様な構成部材には同一符号を付し、説明を省略または
簡略化する。
【0091】直角に配置された各網状パネルユニット2
0間には、各側面部24が傾斜していることで形成され
る大きな空間C側に支柱30が立設されている。この支
柱30には、図13に示す第2の連結部材(蝶番)50
が取り付けられている。
【0092】第2の連結部材50は、第1の連結材であ
る部材本体51と、第2の連結材である止め金具53
と、止め金具53を部材本体51に固定する結合部材で
あるビス42とで構成されている。部材本体51は、回
転軸54と、この回転軸54に対して回動可能な2枚の
回動片55と、回転軸54部分をスライダー32に固定
する固定部56とを備えている。
【0093】固定部56は、略L字状に折曲されて形成
されており、前記スライダー32にボルト33で固定さ
れている。各回動片55は、平面略コ字状に形成されて
おり、切欠部51Dを挟んで上下の2カ所に設けられ、
かつその中間部が折曲された2枚の突出片部分によって
挟持部51Aが形成されている。なお、各回動片55
は、同一形状のものであり、一方を180度回転させて
配置したものである。
【0094】また、各止め金具53は、略板状に形成さ
れるとともに、一端側が湾曲され、前記挟持部51Aと
の間に大網体21の鉛直な短尺線材211を挟持する挟
持部53Aと、各回動片55にビス止めされる固定部5
3Bとを備えている。
【0095】そして、各網状パネルユニット20の配置
位置に応じて各回動片55の角度を調整することによ
り、直交配置された各網状パネルユニット20の短尺線
材211が挟持可能になっている。
【0096】なお、支柱30が設けられていない角部に
各網状パネルユニット20が配置される場合には、図1
4に示すような、支柱30に取り付けるための固定部5
6が設けられていない連結部材50Aを用いればよい。
【0097】このような本実施形態においても、支柱3
0を立設した後に、スライダー32に連結部材50をボ
ルト33で固定し、連結部材50の位置を設定する。
【0098】そして、各網状パネルユニット20の短尺
線材211を各回動片55の挟持部51Aに配置した
後、各止め金具53をビス42で各回動片55に固定し
て、各網状パネルユニット20を連結部材50を介して
支柱30に支持させる。この際、前記切欠部51D部分
に長尺線材212および接合部材23の接合部分を配置
し、短尺線材211の長尺線材212および接合部材2
3との接合箇所近傍を前記部材本体51および止め金具
53で挟持する。
【0099】このようにして支柱30に各網状パネルユ
ニット20を支持させることで、敷地の角部などに配置
されるフェンス11が形成される。なお、支柱30が無
い場合には、図14の連結部材50Aを用いて各網状パ
ネルユニット20を連結すればよい。
【0100】このような本実施形態によれば、前記第1
実施形態の1)〜9)の効果を奏することができる上、
以下のような効果もある。 10)各回動片55は、蝶番状に形成されて互いの開閉角
度を調整可能なため、各網状パネルユニット20が直角
に配置される場合に限らず、60度や120度などの他
の角度で配置される場合でも対応でき、各角度に応じて
連結部材を製造する必要がないため、部品種類を少なく
でき、コストも低減できる。その上、各網状パネルユニ
ット20が正確に90度で配置されていなくても、その
角度に合わせることができるため、各網状パネルユニッ
ト20を確実に連結することができ、連結作業性も向上
できる。
【0101】11)フェンス11のコーナー部に支柱30
がある場合に用いられる連結部材50と、支柱30が無
い場合に用いられる連結部材50Aとは、固定部56の
有無のみで相違し、各回動片55や止め金具53は同一
のものを共通して利用できるため、部品コストを低減で
きる。さらに、連結部材50における2枚の回動片55
も同一形状のものであるため、コストをさらに低減でき
る。
【0102】〔第3実施形態〕図15〜17には、網状
パネルユニット20を建物1の壁面1Aに連結する第3
の連結部材90が示されている。なお、前記各実施形態
と同様な構成部材には同一符号を付し、説明を省略また
は簡略化する。この連結部材90は、図1における植栽
壁12や植栽壁13等、建物1の壁面1Aに沿って配置
される網状パネルユニット20を支持する場合に用いら
れる。
【0103】すなわち、フェンス11の略二倍の高さ寸
法を有する網状パネルユニット20で構成される植栽壁
12や、その網状パネルユニット20を上下に配置して
構成される植栽壁13では、各網状パネルユニット20
の両端が前記支柱30よりも長い支柱70に、連結部材
40,50で支持されている。さらに、各網状パネルユ
ニット20の支持強度を高める場合に、本実施形態の連
結部材90が用いられている。
【0104】連結部材90は、壁面1Aにボルト97で
固定される部材本体91と、部材本体91に対して敷地
の内外方向に位置調整可能に設けられた位置調整部材9
2と、位置調整部材92に水平に把持される長尺材とし
てのステンレス製の棒材93と、この棒材93の各端部
と網状パネルユニット20を構成する大網体21の短尺
線材211とを連結する結合部材である一対の止め金具
94,95とを備えている。
【0105】部材本体91は、断面略コ字状に折曲され
た金属材からなり、その側面に長孔91Aが形成されて
いる。そして、部材本体91内部に配置された位置調整
部材92に長孔91Aからビス96を螺合し、その締付
位置を部材本体91の長孔91A内で調整することによ
り、壁面1Aと植栽壁12,13との間隔に応じて連結
部材90全体の長さを変えることが可能である。但し、
壁面1Aと植栽壁12,13の間隔は通常一定に維持で
きるため、位置調整部材92を設けずに、部材本体91
に直接棒材93を取り付けてもよい。
【0106】また、棒材93は、位置調整部材92およ
びこの位置調整部材92にビス98で固定される支持片
92Aにより挟持されている。このため、位置調整部材
92つまりは部材本体91は、棒材93の長手方向の任
意の位置に取り付け可能とされている。
【0107】一対の止め金具94,95は、棒材93の
両端近傍に配置され、ビス99で結合されて棒材93お
よび短尺線材211を挟持している。すなわち、止め金
具95は、板状に形成されると共にその両端が湾曲され
て棒材93および短尺線材211を保持可能な挟持部9
5A,95Bが形成されている。
【0108】また、止め金具94は、板状に形成され、
かつ中間部で折曲されている。これにより、短尺線材2
11よりも径の大きな棒材93を挟持部95Aとで挟持
する挟持部94Aと、短尺線材211を挟持部95Bと
で挟持する挟持部94Bとが形成されている。棒材93
の両端には突起が形成されており、止め金具94,95
が棒材93から外れないようにされている。なお、棒材
93、結合部材である一対の止め金具94,95によ
り、位置調整部材92に長尺線材212を保持する保持
部材が構成されている。
【0109】このような本実施形態において、連結部材
90を用いて網状パネルユニット20を壁面1Aに取り
付けるには、部材本体91をボルト97で壁面1Aに固
定すると共に、位置調整部材92のビス96を緩めてお
いて位置調整部材92を移動可能にしておく。また、棒
材93を短尺線材211に平行に配置し、止め金具9
4,95で連結しておく。この際、各線材211,21
2と接合部材23との接合部分の近傍で棒材93と線材
211とを連結することが好ましい。
【0110】そして、棒材93の位置に合わせて位置調
整部材92の出入り量を調整し、支持片92Aおよびビ
ス98で位置調整部材92、棒材93を連結し、さらに
ビス96を締め付けて位置調整部材92の出入り量を決
定する。
【0111】このような本実施形態によれば、前記第1
実施形態の1),3),4),5),7),9)の効果
を奏することができる上、以下のような効果もある。 12)連結部材90を用いることで、網状パネルユニット
20を壁面1Aに固定できるので、特に高さ寸法が大き
な植栽壁13等でも網状パネルユニット20を確実に支
持できる。このため、支柱70に加わる荷重を軽減で
き、支柱70を小型化したり、支柱70を無くすことも
でき、コストを低減できかつ意匠性も向上できる。
【0112】13)線材211に沿って配置された棒材9
3を備えているので、棒材93の長手方向の範囲で網状
パネルユニット20の取付位置を調節できる。その上、
部材本体91(位置調整部材92)を、棒材93の長手
方向の任意の位置に取付可能にしたので、支柱や壁面1
Aなどの支持体に対する棒材93の位置つまりは網状パ
ネルユニット20の固定位置を調整でき、連結作業性を
向上できる。
【0113】14)連結部材90は、部材本体91に対す
る位置調整部材92の出入り量を調整できるので、網状
パネルユニット20と壁面1Aとの間隔が異なる建物1
においても、1種類の連結部材90で対応することがで
き、部品種類を少なくできてコストを低減できる。さら
に、網状パネルユニット20と壁面1Aの間隔に誤差が
生じても、位置調整部材92の出入り量を調整すること
で吸収できるため、網状パネルユニット20を確実に壁
面1Aに連結することができ、連結作業性も向上でき
る。
【0114】15)位置調整部材92を直接短尺線材21
1に結合するのではなく、短尺線材211に沿って配置
される棒材93および止め金具94,95を用いている
ので、1つの連結部材90において所定間隔離れた2カ
所で短尺線材211を支持でき、支持強度を向上でき
る。
【0115】16)位置調整部材92と棒材93とが別部
材であるため、先に棒材93を網状パネルユニット20
側に取り付けておくことができ、棒材93の位置に合わ
せて位置調整部材92の出入り量を調整できるので、位
置合わせ作業を容易にかつ確実に行うことができる。さ
らに、長さの異なる棒材93を用いることもできるの
で、止め金具94,95の位置つまり短尺線材211の
支持間隔も適宜設定することができ、網状パネルユニッ
ト20の大きさなどに応じた適切な支持強度を得ること
ができる。
【0116】〔第4実施形態〕図18〜20には、本発
明の第4実施形態に係る第4の連結部材80が示されて
いる。なお、前記各実施形態と同様な構成部材には同一
符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0117】第4の連結部材80は、図20に詳細に示
すように、第1の連結材である部材本体81と、第2の
連結材である止め金具82と、これらを結合する結合部
材であるビス83とで構成されている。部材本体81
は、切欠部81Dを備えて平面略H字状に形成されてお
り、図12に示す連結部材40と同様に、基部81Bの
両側面から突設されかつ湾曲された挟持部81Aを備え
ている。つまり、部材本体81は、部材本体41から支
柱30への固定部41Cを取り除いた形状とされてい
る。
【0118】また、止め金具82は、止め金具43と同
一形状のものであり、略板状に形成されると共に、基部
81Bに固定される固定部82Bと、固定部82Bの両
側面から折曲して設けられ、かつ挟持部81Aに対向す
る挟持部82Aとを備えている。
【0119】本実施形態では、図19に示すように、直
線状に並設された二枚の網状パネルユニット20のう
ち、一方の網状パネルユニット20(図19中の右側)
として、断面平行四辺形のものが用いられている。よっ
て各網状パネルユニット20の連結側の側面部24は、
それぞれ同じ向きに傾斜して近接し、網状パネルユニッ
ト20同士が外側および内側の各線材211,212お
よび接合部材23が接合された部分でそれぞれ連結部材
80で連結されている。なお、部材本体81には、カバ
ー85を取り付けてもよい。
【0120】このような本実施形態によれば、前記
1),3),4),5),7)の効果を奏することがで
きる上、次の効果もある。 17)部材本体81の形状が部材本体41に類似している
とともに、止め金具82は止め金具43と同一形状のも
のが利用できるため、連結部材80の製造コストを低減
することができる。特に、本実施形態のように、各網状
パネルユニット20の側面部24が近接している場合に
は、各網状パネルユニット20の建物側あるいは道路側
に支柱30を立てて前記連結部材40で支持する場合が
考えられるが、この際、支柱30が設けられていない側
は本実施形態の連結部材80を用いて各網状パネルユニ
ット20を連結すればよく、この場合、支柱30に連結
される連結部材40と、支柱30に連結されない連結部
材80とがほぼ類似の形状で構成されるため、統一感が
あって意匠性を向上でき、かつコストも低減できる。
【0121】18)部材本体81にカバー85を取り付け
れば、ビス83を隠して意匠性を上することができる。
また、カバー85として、様々な形状、色彩のカバー8
5を用意することで、建物1の居住者の好みに応じたデ
ザインのフェンス11や植栽壁12,13を形成するこ
とができる。さらに、カバー85として、反射鏡を備え
たり、蛍光塗料が塗布されたものを用いれば、夜間、自
動車やバイク、自転車の運転手にフェンス11や植栽壁
12,13の位置を知らせることができ、フェンス11
等への接触を効果的に防ぐことができる。
【0122】〔第5実施形態〕図18,19,21に
は、本発明の第5実施形態に係る第5の連結部材100
が示されている。なお、前記各実施形態と同様な構成部
材には同一符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0123】本実施形態の第5の連結部材100は、各
側面部24が近接していることにより、各網状パネルユ
ニット20間には支柱を立設できないため、全体の意匠
性を考慮して、網状パネルユニット20内に立設された
支柱30に網状パネルユニット20を連結するものであ
る。
【0124】本実施形態の支柱30は、図18に示すよ
うに、高さ寸法が網状パネルユニット20の略半分とさ
れているとともに、中空の三角柱状とされて接合部材2
3と大網体21とで形成される平面三角形の空間内に収
容され、また、上端に斜辺を形成することで接合部材2
3にならった外観が得られるようになっている。
【0125】さらに、支柱30は、図21にも示すよう
に、グランドレベル以下に下端が埋設された補強部材3
4にビス34Aで位置調整可能に固定されており、第5
の連結部材100を介して大、小網体21,22が連結
されることで網状パネルユニット20を支持している。
なお、補強部材34は、基礎部分に形成された開口内に
埋設されるがその高さ位置を釘34B等を用いて設定し
ている。
【0126】第5の連結部材100は、断面略三角形状
の支柱30の頂点側に網体22を連結する連結材101
と、支柱30の側面側に網体21を連結する連結材10
5とで構成されている。連結材101は、線材222を
保持する案内溝が形成された基部101Aと、この基部
101Aの上下に一体形成されかつ断面コ字状に形成さ
れた固定部101Bとを備えている。固定部101B内
には、線材221が配置可能とされ、固定部101Bの
先端側は、支柱30の接合部材23に沿った側面にビス
102で固定されている。これにより、連結材101
は、各線材221,222および接合部材23の接合位
置部分を支柱30に連結している。なお、連結材101
にも必要に応じてカバー85を取り付けてもよい。
【0127】また、連結材105は、図21に示すよう
に、中間部に線材212が保持される案内溝が形成され
た板材で構成され、支柱30の線材211に沿った側面
にビス止めされている。
【0128】このような本実施形態によれば、前記
1),3),4),5),7),8),18)の効果を奏
することができる上、次の効果もある。 19)連結材101,105を用いることで、1本の支柱
30に網状パネルユニット20の各網体21,22を連
結することができるので、網状パネルユニット20の支
持強度を高めることができる。また、網状パネルユニッ
ト20内に配置される支柱30に各網体21,22を連
結できるので、支柱30が外部に露出せず、スペース効
率を向上できると共に、意匠性も向上できる。
【0129】20)並設された二枚の網状パネルユニット
20は、近接する側面部24が同じ向きに傾斜した状態
で連結されているため、各網状パネルユニット20同士
を敷地の内外方向においても重ねることができる。従っ
て、この方向に作用する面状部分への外力に対してより
大きな抗力で対抗できる。
【0130】〔第6実施形態〕図22〜24には、本発
明の第6実施形態に係る第6の連結部材110が示され
ている。なお、前記各実施形態と同様な構成部材には同
一符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0131】本実施形態の第6の連結部材110は、第
5実施形態と同様に、網状パネルユニット20内に立設
された支柱30に網状パネルユニット20を連結するも
のである。
【0132】第6の連結部材110は、支柱30の上端
が嵌挿される溝が形成されて支柱30にボルト止めされ
る略円筒状の基端部材111と、この基端部材111の
上面にビス止めされた把持部材112とで構成されてい
る。把持部材112は、その中心位置から3方向に延長
された第1〜第3の腕部113〜115を備えている。
【0133】第1,2の腕部113,114の先端に
は、二股に分岐されかつ湾曲されて一方の網体21の線
材212に係合可能な第1,2の係止部113A,11
4Aが形成されている。なお、腕部113,114の先
端は二股にされているので、その空間部分に線材211
や接合部材23を収納することができ、係止部113
A,114Aを各線材211、接合部材23が交差する
交差部に係止することもできる。
【0134】また、第3の腕部115の先端には、他方
の網体22の線材222を挟持可能なように、二股に分
岐されかつ湾曲された第3の係止部115Aが形成され
ている。そして、この係止部115A上に線材222を
配置し、かつ二股に分岐された間に線材221、接合部
材23を配置する。そして、二股に分岐されかつ折曲さ
れた係止部116Aが形成された止め金具116をビス
117で腕部115に固定することで、線材222は腕
部115に挟持されて連結される。
【0135】各網体21,22の線材212,222
は、図24に示すように、上下方向に位置がずれている
ため、第6の連結部材110の3本の腕部113〜11
5のうち、2本の腕部113,114は、把持部材11
2中心から斜め上方に折曲されており、腕部115は斜
め下方に折曲されている。
【0136】このような本実施形態によれば、前記
1),3),4),5),7),8),19)の効果を奏
することができる上、次の効果もある。 21)3本の腕部113〜115を一体形成しているの
で、第5実施形態のように、複数の連結材101,10
5を用いる場合に比べて部品点数を少なくでき、その管
理が容易になるとともに、取付け作業性を向上できる。
特に、本実施形態では、腕部113,114は、線材2
12に引っかけるだけでよく、ビス止めは、止め金具1
16および腕部115間のみであるため、取付け作業性
を著しく向上できる。
【0137】22)各腕部113〜115の先端が二股に
分岐され、各線材211,212,221,222,2
3が集中する交差部を保持できるので、網状パネルユニ
ット20に加わる荷重を効果的に支持できるとともに。
網状パネルユニット20の左右方向の位置もある程度規
制できる。
【0138】〔第7実施形態〕図25〜27には、本発
明の第7実施形態に係る第7の連結部材300が示され
ている。なお、前記各実施形態と同様な構成部材には同
一符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0139】本実施形態の第7の連結部材300は、コ
ンクリートブロック301に網状パネルユニット20を
連結するものである。連結部材300は、第1〜3の棒
材として三本の中空または中実の棒体310を備えてお
り、これらの棒体310の下部側が折曲され、一対の結
束部材320で一体にまとめられている。そして、この
結束部分がコンクリートブロック301の縦孔等に挿入
されてグラウト材等で固められ、ブロック301ごと地
中に埋設される。
【0140】各棒体310の折曲部分の上側には、網状
パネルユニット20が載置(具体的には、大、小網体2
1,22の水平な各長尺線材212,222)される載
置部311が設けられ、網状パネルユニット20が載置
された状態では、二本の棒体310が大網体21におけ
る隣り合う二本の短尺線材211の内側に添い、残り一
本の棒体310が小網体22における一本の短尺線材2
21の内側に添うようになる。
【0141】そして、各棒体310と各短尺線材21
1,221とは、図27(A)〜(C)にも示すよう
に、連結金具331および上下一つずつの止め金具33
2で固定されている。連結金具331と止め金具332
とは、止め金具332の折曲された一端を連結金具33
1の溝内に係止し、他端を連結金具331にビス止めす
ることで、各棒体310および線材211,221を結
束して固定している。これにより、各線材211,22
1の線材212,222および接合部材23との接合部
分が各棒体310に連結されている。なお、図27
(B)は、連結金具331を斜め上方から見た図であ
り、図27(A)は連結金具331を上方から見た横断
面図、図27(C)は連結金具331を下方から見た横
断面図である。
【0142】このような本実施形態によれば、前記
1),3),4),5),7),8),19)の効果を奏
することができる上、次の効果もある。 23)連結部材300が3本の棒体310で構成されてい
るため、線材からなる網状パネルユニット20との外観
上のマッチングがよく、意匠性を向上させることができ
る。特に、棒体310が線材211,221に沿って結
合されるため、連結部材300が目立たず、意匠性を向
上できる。
【0143】〔第8実施形態〕図28,29には、本発
明の第8実施形態に係る第8の連結部材340が示され
ている。なお、前記各実施形態と同様な構成部材には同
一符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0144】本実施形態の第8の連結部材340は、地
面から立設された支柱350に網状パネルユニット20
を連結するものである。支柱350は、断面略II型のア
ルミ等の押出形材から構成されている。
【0145】連結部材340は、アルミやステンレスな
どの金属材で形成された第1の連結材である部材本体3
41と、同様の金属材で形成された第2の連結材である
止め金具343と、これらを結合する結合部材であるビ
ス342とで構成されている。部材本体341は、板材
を折曲することで形成され、前記支柱350にビス止め
される固定部341Bと、この固定部341Bから突出
して設けられた挟持部341Aとを備えている。固定部
341Bは、部材本体341の上下方向3カ所に形成さ
れ、それぞれ支柱350にビス止めされている。
【0146】止め金具343は、略板状に形成され、前
記挟持部341Aにビス342で固定することで、線材
211を挟持して支持するように構成されている。な
お、図29に示す止め金具343は、線材212に干渉
しないように溝343Aが形成されている。
【0147】また、図30に示すように、縦方向の線材
211が、止め金具323側に位置されている場合に
は、線材212の干渉防止用の溝343Aが不要なた
め、止め金具343の代わりに、線材211用の溝34
3Bのみが形成された止め金具344を用いてもよい。
なお、本実施形態においても、部材本体341の挟持部
341A間に溝部が形成されるため、この部分に接合部
材23等を配置することができ、連結部材340によっ
て、網状パネルユニット20の各線材221,222お
よび接合部材23の接合部分を支柱350に連結するこ
とができる。
【0148】このような本実施形態によれば、前記
1),3),4),5),7),8)の効果を奏するこ
とができる上、次の効果もある。 24)押出形材等からなる支柱350に直接連結部材34
0を取り付けて網状パネルユニット20を固定している
ので、第5実施形態のような三角柱状の支柱30等を設
ける必要が無く、コストを低減することができる。その
上、支柱350は、網状パネルユニット20内に配置さ
れているため、支柱350が外部に露出せず、意匠性を
向上できる。
【0149】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、2つの網状パネルユニット
20同士を連結する連結部材としては、図31,32に
示すように、各線材211,212に合わせた案内溝が
形成された連結部材120,130を用いてもよい。す
なわち、各連結部材120,130は、各網状パネルユ
ニット20に跨って配置される第1の連結材121,1
31と、この連結材121,131にビスで固定され、
線材212を挟持する第2の連結材122とを備えてい
る。なお、第2の連結材122は、各連結材121,1
31のいずれに対しても取付け可能に兼用されている。
【0150】なお、連結部材120の連結材121は、
図31に示すように、縦方向の線材211が表面側に位
置される縦通し用であり、縦線材211と横線材212
のそれぞれが保持される案内溝121A,121Bが形
成されている。一方、連結部材130の連結材131
は、横方向の線材212が表面側に位置される横通し用
であり、縦線材211と横線材212のそれぞれが保持
される案内溝131A,131Bが形成されている。こ
のような線材211,212の案内溝121A,121
B,131A,131Bを有する連結部材120,13
0を用いれば、各網状パネルユニット20間の相対位置
を正確に設定できる利点がある。
【0151】また、支柱30に各網状パネルユニット2
0を連結する連結部材40の代わりに、図33に示す連
結部材140を用いてもよい。連結部材140は、第1
の連結材141と、第2の連結材143と、これらを結
合する結合部材であるビス142とで構成されている。
第1の連結材141は、アルミ形材により略角筒状に形
成されており、その一面側に湾曲された挟持部141A
が突設されている。
【0152】また、第2の連結材143は、前記第1の
連結材141の高さ寸法に応じた高さ寸法に形成された
板材からなり、前記挟持部141Aに対応して設けられ
て線材211を挟持する挟持部143Aを備えている。
さらに、連結部材140は、支柱30の表面にビス止め
された支持片146に前記連結材141の中空部を嵌挿
することで支持されるとともに、その中空部上端に嵌合
される蓋部材144および連結材141を通してビス1
45を螺合することで支柱30に取り付けられている。
なお、連結材141の挟持部141Aは、上下方向中央
部に溝が形成されて上下に分かれており、横線材212
をその溝部分で保持できるように構成されている。
【0153】この連結部材140は、支柱30へのビス
止めが上方側の一カ所のみであるため、連結材141の
支柱30への取付けを容易に行うことができる。さら
に、連結材141がアルミ形材で構成されているので、
剛性が高くなり、各網状パネルユニット20の支持強度
をより高めることができる。さらに、第2の連結材14
3が1枚の板材であるので、部品数やビス142の数を
少なくでき、コストを低減できる。
【0154】また、前記連結部材40は、縦方向の線材
211を挟持していたが、例えば、植栽壁13のように
上下に各網状パネルユニット20が配置される際の水平
接続部のように、横方向の線材212が平行に配置され
ている場合には、連結部材40を90度回転させた方向
に向けて上下の線材212を連結してもよい。
【0155】さらに、前記連結部材40は、縦あるいは
横の一方の線材211,212を保持していたが、図3
4に示すような、両方の線材211,212を挟持可能
な連結部材150を用いてもよい。この連結部材150
は、第1の連結材151および第2の連結材152と、
これらを結合する結合部材であるボルト153、ナット
154とを備えている。
【0156】第1の連結材151は、U字状に折曲され
て、直線上に配置される各網状パネルユニット20の横
線材212が保持される案内溝151Cが形成された横
挟持部151Aと、平行に配置される2本の縦線材21
1を抱き込むように保持する縦挟持部151Bとを備え
ている。第2の連結材152は、L字状に折曲されて、
前記横挟持部151A内に保持された横線材212を横
挟持部151Aとで挟持する横挟持部152Aと、各縦
挟持部151Bに対して縦線材211の太さ分、内側に
差し込まれて、各縦挟持部151Bとで縦線材211を
挟持する縦挟持部152Bとを備えている。
【0157】このような連結部材150によれば、各網
状パネルユニット20を連結する際に、縦線材211お
よび横線材212の両方を同時に挟持できるため、連結
強度を高めることができるとともに、各網状パネルユニ
ット20の相対位置を正確に合わせることができる。
【0158】また、壁面1Aに各網状パネルユニット2
0を連結する際に、第3の連結部材90の代わりに、図
35に示す連結部材160を用いてもよい。この連結部
材160は、壁面にボルト167で固定される部材本体
161と、部材本体161に対して敷地の内外方向に位
置調整可能に設けられた位置調整部材162と、位置調
整部材162に水平に把持されるステンレス製等の長尺
材としての棒材163と、この棒材163の各端部と網
状パネルユニット20の線材212とを連結する結合部
材である止め金具164とを備えている。
【0159】部材本体161は、断面略コ字状に折曲さ
れているが、その側面側が開口するように向けられ、上
下両面に長孔161Aが形成されている。そして、部材
本体161内部に配置された位置調整部材162の上下
両面に形成されたねじ孔162Aに長孔161Aからビ
ス166を螺合し、その締付位置を部材本体161の長
孔161A内で調整できるようにされている。
【0160】また、棒材163は、位置調整部材162
の上面に係止される係止部165Aを備えて、位置調整
部材162にビス168で固定される支持片165によ
り挟持されている。止め金具164は、ステンレス板等
の金属板を折曲することで形成され、棒材163と横線
材212とが保持される溝部164A,164Bを備え
ている。そして、これらの溝部164A,164B間と
折り返した板部とをビス169で結合することで、棒材
163と横線材212とを保持できる。
【0161】このような連結部材160によっても、前
記1),3),4),5),7),9),12)〜16)の
効果を奏することができる。さらに、部材本体161が
側面に開口を設けているので、位置調整部材162に加
わる荷重を部材本体161の下面でも支持でき、支持強
度を向上できる。また、止め金具164が一体型である
ため、部品点数を少なくでき、コストを低減できるとと
もに、取付け作業性も向上できる。
【0162】また、図36に示すように、網状パネルユ
ニット20の端面を、各線材212,222や接合部材
23を切断して揃えた場合には、切詰端部を保持するた
めのカバープレート170を用いてもよい。カバープレ
ート170は、断面略コ字状に形成され、その内面側に
各線材212,222の端部を配置して、止め金具17
1で挟持して固定している。止め金具171は、歯形状
の係止突起171Aが形成されており、カバープレート
170の内面にビス172で固定することで、各線材2
12,222の端部を確実にカバープレート170に固
定できるように構成されている。なお、カバープレート
170の上面には、適宜なカバー175をビス止めして
もよい。
【0163】図37に示す連結部材40は、第1実施形
態で説明した第1の連結部材(図12)の変形例であ
る。この連結部材40の大きな特徴は、平面H字状をし
た止め金具43を用いることである。止め金具43は、
部材本体41の基部41Bに結合される固定部43B
と、この固定部43Bの側面から延出して折曲しかつ部
材本体41の挟持部41Aに対向して設けられる四つの
挟持部43Aとを備えている。そして、連結部材40お
よび止め金具43の各挟持部41A,43A間に、大網
体21の鉛直な短尺線材211が配置されて挟持され
る。なお、上下の挟持部43A間は切欠部43Dになっ
ている。また、部材本体41および止め金具43におい
て、二点鎖線で示した各挟持部41A,43Aを削除す
れば、一つの網状パネルユニット20を支柱30に連結
するのに用いることが可能である。
【0164】図38に示す連結部材80は、第4実施形
態で説明した第4の連結部材(図20)の変形例であ
る。この連結部材80の大きな特徴も、平面H字状をし
た止め金具82を用いることである。すなわち、止め金
具82は、部材本体81側の基部81Bに固定される固
定部82Bと、挟持部81Aに対向する四つの挟持部8
2Aとを備え、上下の挟持部81A間には切欠部81D
が設けられている。このような連結部材80では、隣接
する網状パネルユニット20の短尺線材211同士を、
部材本体81の挟持部81Aと止め金具82の挟持部8
2Aとで挟持して各網状パネルユニット20を連結す
る。
【0165】図39には、壁面に上下の網状パネルユニ
ット20を連結する連結部材360が示されている。こ
の連結部材360は、図示しない壁面にボルト362で
固定される平面Z字状の複数の部材本体361(一つの
みを図示)と、所定間隔を空けた部材本体361の先端
間に固定される長尺材としての押出形材363と、この
押出形材363に各網状パネルユニット20を結合する
W字状の止め金具364とを備えている。
【0166】部材本体361の先端は、押出形材363
のリップ溝363A内に挿入されるスライダー365に
ボルト366で固定され、このスライダー365をリッ
プ溝363A内で移動させることにより、部材本体36
1と押出形材363との水平方向の相対的な位置を調整
できるようになっている。押出形材363は上下の網状
パネルユニット20の対向部分の壁面寄りに位置してお
り、各網状パネルユニット20の対向し合う線材211
が止め金具364の上下の把持部367で把持され、こ
の状態で止め金具364をビス368で押出形材363
に固定することにより、各網状パネルユニット20を連
結部材360に結合している。また、止め金具364
は、各線材211,212の接合部分の両側にそれぞれ
設けられるよになっている。
【0167】この際、押出形材363には、一端側が押
出形材363の上面に載置され、他端側が支持部369
Aとされた位置決め金具369がビス368で固定され
ている。そして、止め金具364で各網状パネルユニッ
ト20を結合するにあたっては、この位置決め金具36
9の支持部369A上に下側の網状パネルユニット20
の線材211が載せられ、これによって各網状パネルユ
ニット20の上下方向の位置決めがなされ、止め金具3
64による線材211の把持を容易に行えるようになっ
ている。なお、この場合、上側の網状パネルユニット2
0は、その上端側が同様な連結部材360の位置決め金
具369に吊られた状態で支持されることになる。ま
た、図中の符号363Bは、リップ溝363Aに嵌合す
るキャップである。このような連結部材360も、前記
請求項6の発明に含まれる。
【0168】図40〜42には、網状パネルユニット2
0を支持体としての基礎401に乾式工法で立設するた
めの連結部材400が示されている。このような変形例
は、前記請求項11に係る発明に含まれる。連結部材4
00は、工場等で網状パネルユニット20に仮固定の状
態で予め取り付けられるものである。この連結部材40
0は、三本の中空または中実の棒体410を備えてお
り、これらの棒体410がベース部材としてのベースプ
レート420に千鳥状に立設されている。そして、この
ベースプレート420に穿設された四つの丸孔421
(一つのみを図示)を基礎401から突設したアンカー
ボルト402に貫挿させ、各アンカーボルト402に乾
式の固定具としてのナット403を螺設することで連結
部材400を基礎401上に固定する。なお、アンカー
ボルト402としては、基礎401に後から植設される
ホールアンカーを利用できる。また、ベースプレート4
20に穿設された他の丸孔は、ベースプレート420の
大きさや、網状パネルユニット20に対する取付位置に
応じて、棒体410の位置または本数を変える場合に利
用される。
【0169】各棒体410のうち、両側の二本の棒体4
10Aは、網状パネルユニット20の小網体22の内側
に添い、小網体22の下から二段目の長尺線材222
と、短尺線材221と、一対の接合部材23との接合部
分に、連結金具441および止め金具442で取り付け
られている。また、中央の棒体410Bは、大網体21
の内側に添い、大網体21の下から二段目および三段目
の各長尺線材212と、短尺線材211と、接合部材2
3との接合部分である上下2箇所に、連結金具441お
よび止め金具442で同様に取り付けられている。
【0170】連結金具441と止め金具442とは、図
42に拡大して示すように、四隅の結合部441A,4
42Aに挿通されるビス443で互いに結合され、これ
によって棒体410と網体21,22とを一体に挟持し
ている。この際、大網体21側で言えば、短尺線材21
1と、長尺線材212と、一対の接合部材23との接合
部分が、連結金具441の大きな段差部441Bおよび
止め金具442の切欠部442B内に納まるようになっ
ている。また、止め金具442はビス444で棒体41
0に固定され、上下方向にずれるのを防止している。
【0171】このような場合には、前述した1),
3),4),5),7),8),19),23)の効果を同
様に得ることができるうえ、連結部材400を予め網状
パネルユニット20に設けておくので、それぞれを別々
に準備する手間を省け、網状パネルユニット20を基礎
401に立設して行う設置作業を容易にできるという効
果がある。
【0172】なお、前記連結部材400は、基礎401
に対して乾式工法で取り付けられていたが、同じ乾式工
法でも、基礎401に予め連結部材400を取り付けて
おき、この後に網状パネルユニット20を連結部材40
0に対して固定してもよい。さらに、乾式工法の他、例
えば基礎401の打設施工時にベースプレート420を
コンクリート内に埋設するなど、連結部材400と基礎
401との結合を湿式工法で行ってもよい。しかしなが
ら、連結部材400を基礎401に対して乾式工法で取
り付けられる方が、前述した効果を得ることができるの
で好ましい。
【0173】また、各棒体410は、ベースプレート4
20に対して上下方向に直線的に設けられているが、そ
の下部部分で折曲してベースプレート420上面と平行
となるように水平方向に設け、各網体21,22の横線
材212,222に沿って配置して取り付けてもよい。
【0174】図43(A)、(B)には、連結部材40
0の変形例としての連結部材400A,400Bが示さ
れている。連結部材400Aでは、五本の棒材410が
ベースプレート420に千鳥状に立設され、これらのう
ちの三本の棒材410Aが大網体21側に、二本の棒材
41Bが小網体22側にそれぞれ図示しない連結金具お
よび止め金具で取り付けられるようになっている。ま
た、ベースプレート420に設けられたアンカーボルト
用の孔は、一方が長孔421Aとされ、他方が十字架状
のクロス孔421Bとされ、基礎に対するベースプレー
ト420の位置を調整することが可能である。
【0175】一方、連結部材400Bでは、六本の棒材
410が平面平行四辺形状のベースプレート420に千
鳥状に立設され、これらのうちの中央に立設された二本
の棒材410A、410Bは、隣接配置された一対の網
状パネルユニット20間に位置し、これら網状パネルユ
ニット20の大網体21同士、小網体22同士をそれぞ
れ連結するのに用いられる。すなわち、このような連結
部材400Bは、一対の網状パネルユニット20を連結
しながら、これらを基礎に固定するものであり、前記請
求項10の発明に含まれる。
【0176】さらに、前記網状パネル20は、端面が傾
斜しているため、棒材410が千鳥状に配置された連結
部材400を用いていたが、例えば、端面が各網体2
1,22に対して直交された網状パネル等を用いる場合
には、各棒材410が並列に配置されたものを用いても
よい。さらに、1枚の網体のみで構成される平面的な網
状パネルを用いる場合には、各棒材410が一列に配置
された連結部材を用いてもよい。
【0177】さらに、前記各実施形態では、網体21,
22と接合部材23とを備えて立体的に形成された網状
パネルユニット20を連結していたが、第5の連結部材
100、第6の連結部材110、第7の連結部材300
を除く他の連結部材40,50,80,90,120,
130,140,150,160等は1枚の網体のみで
構成されるメッシュフェンスにおいて各網体を連結する
際に用いてもよい。
【0178】各連結部材90,160では、部材本体9
1,161を位置調整部材92,162と別体に形成し
ていたが、一体に形成してもよい。また、棒材93,1
63を設けずに、位置調整部材92,162を直接線材
212,222に固定してもよい。要するに、連結部材
90,160における保持部材としては、棒材93,1
63と止め金具94,95,164とで構成されるもの
に限らない。さらに、各連結部材90,160は、1つ
の網状パネルユニット20を壁面1Aに連結していた
が、各連結部材90,160を2つの網状パネルユニッ
ト20に跨るように配置し、各棒材93,163の両端
側をそれぞれの網状パネルユニット20に連結すること
で、2つの網状パネルユニット20を壁面1Aに連結す
る場合に用いてもよい。
【0179】また、蝶番状の連結部材50,50Aは、
交差配置された網状パネルユニット20間の連結に用い
られる場合に限らず、門扉などのフェンスに開閉可能な
扉を設ける際に、その扉と、フェンス側とを連結する蝶
番として用いてもよい。
【0180】第1〜3の係止部113A〜115Aを備
える連結部材としては、前記第6の連結部材110に限
らず、例えば、把持部材112が3本の腕部113〜1
15ではなく三角板で形成され、その頂点部分に各係止
部113A〜115Aが形成されるものなどを用いても
よい。 また、第6の連結部材110は、把持部材11
2の他に基端部材111を設けていたが、把持部材11
2にさらに1本の腕部を設け、この腕部を下方に折曲し
て支柱30にボルト止めすることで基端部材111を無
くしてもよい。
【0181】前記連結部材40等における結合部材とし
てはビス42に限らず、例えば、面ファスナー等を用い
てもよく、各部材本体41、止め金具43等を結合でき
るものであればよい。
【0182】前記各実施形態の網状パネルユニットは、
直交する二方向の断面においてトラス構造が形成される
ようになっていたが、トラス構造としては、一方向から
見た場合にのみ形成されるものであってもよい。さら
に、網状パネルユニットとしては、トラス構造を有する
ものに限定されず、両網体をその対向方向に沿った部材
で連結した構造であってもよい。また、網状パネル(網
状パネルユニット)の平面形状は、四角形に限定され
ず、円形や楕円形など、曲線を含む平面形状であっても
よく、任意である。
【0183】さらに、前記各実施形態では、対向配置さ
れた各網体の交差位置近傍(短、長尺線材の交差位置近
傍のこと)に接合部材が接合されていたが、接合部材を
そのような交差位置に重ねて接合してもよく、また、交
差位置と交差位置との中間位置など、交差位置から離れ
た短尺線材または長尺線材に接合してもよい。このよう
な場合でも、外力に対して十分に対抗可能なトラスを形
成できる。
【0184】また、前記各実施形態では、各線材および
接合部材の接合位置部分を連結部材で連結していたが、
この接合位置以外の箇所で連結してもよい。特に、各線
材の交差位置と接合部材の接合位置とがずれている場合
には、いずれかの部分で連結すればよい。
【0185】そして、各実施形態で示した網状パネルユ
ニット20同士は、本発明に係る連結部材で連結される
他、図44および図46に示すような連結部材を併用し
て連結されてもよく、また、図47に示す支持部材を併
用して連結されてもよい。すなわち、図44,45に示
す連結部材500は、隣接する一対の網状パネルユニッ
ト20の対向する鉛直な線材211間に挟持される樹脂
製のスペーサ510と、このスペーサ510、および各
線材211,212,23の接合部分を取り巻くように
巻回された上下一対のリング部材520とで構成されて
いる。このような連結部材500によれば、これ単独で
は網状パネルユニット20同士を堅固に連結することは
できないが、本発明に係る連結部材の補助手段として有
効に利用できる。
【0186】図46に示す連結部材600は、樹脂製で
板状の部材本体610と、部材本体610の左右両側に
一体に設けられた縦長の把持部620とを有し、各把持
部620を各網状パネルユニット20の対向する線材2
11にそれぞれワンタッチ式で嵌合すれば、その把持部
620の弾性力によって各線材211が把持され、各網
状パネルユニット20同士を補助的に連結できるように
なっている。
【0187】図47に示す支持部材700は、例えば、
図28に示すような状態で網状パネルユニット20を支
柱350に連結する場合に用いられ、網状パネルユニッ
ト20の下端縁を支持することが可能である。具体的に
は、支持部材700は、支柱350にビス711で固定
される固定部710と、固定部710から水平に延出し
た平面コ字形の腕部720とを有し、この腕部720に
網状パネルユニット20が載せられて支持されるように
なっている。そして、網状パネルユニット20は、その
線材212が腕部720の先端に設けられた係止部72
1に係止され、網状パネルユニット20が支持部材70
0から外れないようになっている。なお、このような支
持部材700を、本発明の連結部材で網状パネルユニッ
ト20を支柱350に連結する際に、網状パネルユニッ
ト20の位置決め用(仮固定用)に用いてもよく、連結
後に取り除かれてもよい。
【0188】また、本発明の連結部材は、以上に説明し
たフェンス、植栽壁、門扉を構成する際に各網状パネル
(網状パネルユニット)を連結する場合に限らず、門
柱、トレリス、パーゴラ、アーチ、庇、手摺壁、テーブ
ル、ベンチ、カーポート、東屋、バルコニーのデッキ部
分、室内の天井等に用いられる網状パネル同士やそれら
の網状パネルを支柱、壁などの支持体に連結する場合に
用いてもよい。
【0189】例えば、図48に示すように、壁部分を構
成する網状パネル20と天井部分を構成する網状パネル
20とを組み合わせることでパーゴラ15を構成するこ
とができる。この際、各網状パネル20同士は、互いに
90度交差状態で連結されるため、図49に示すよう
な、連結部材800を用いて連結されている。連結部材
800は、ステンレスやスチール製の丸パイプ等をその
中間部を90度に折曲して構成された棒材801と、こ
の棒材801を各網状パネル20の線材212に沿って
配置した状態で棒材801および線材212を挟持する
第1の連結材である連結金具802と、第2の連結材で
ある連結金具803とを備えている。なお、棒材801
の折曲部を挟んだ各棒状部分によって第1連結部801
Aおよび第2連結部801Bが構成されている。
【0190】棒材801は、図50にも示すように、各
網状パネル20の各網体21,22の内面側に配置され
ている。つまり、棒材801は、天井部分を構成する網
状パネル20に対しては、2枚の各網体21,22のう
ち、上側に配置された網体21の下面側と、下側に配置
された網体22の上面側とに配置されている。そして、
各連結金具802,803は、四隅の結合部802A,
803Aに挿通されるビス804で互いに結合され、こ
れによって棒材801と網体21,22とを一体に挟持
している。
【0191】なお、棒材801は、各網状パネル20に
対してそれぞれ2組用意された各連結金具802,80
3により各2カ所で連結されている。また、大網体21
側で言えば、短尺線材211と、長尺線材212と、一
対の接合部材23との接合部分が、連結金具802の大
きな段差部802Bおよび各連結金具803の切欠部8
03B内に納まるようになっている。このため、連結金
具802,803は、各線材211,212,接合部材
23に係合するため、棒材801に沿った方向へのずれ
が防止されている。さらに、壁部分を構成する各網状パ
ネル20の下端部は、図40に示す連結部材400と同
じものが用いられて基礎401に固定されている。
【0192】このような場合にも、前述した各実施形態
や変形例と同様の効果を得ることができるうえ、各網状
パネル20の線材211,222に沿って配置される棒
材801等からなる連結部材800を用いて各網状パネ
ル20を連結しているので、網状パネル20の線材がメ
ッシュ状に組み合わされて全体として透明感があるとい
う意匠性を損なうことなく、各網状パネル20を連結す
ることができる。また、棒材801は、立体的に形成さ
れた各網状パネル20の内面側に配置できるため、棒材
801が各網状パネル20の表面に露出することがな
く、意匠性をより向上できる。
【0193】さらに、棒材801は、各網状パネル20
の端部から少し内側まで延長されてその内側部分で各網
状パネル20に連結されているので、例えば、各網状パ
ネル20の端部のみで連結した場合に比べて、積雪など
によって天井部分の網状パネル20に上からの荷重が加
わった際に、その荷重を棒材801部分でも支持するこ
とができ、その分、網状パネル20の撓みも少なくで
き、強度を向上できる。その上、所定の長さ寸法を有す
る棒材801を用いることで、網状パネル20がコーナ
ー連結部で回転することも防止でき、パネルの面落ちな
ども防止できる。また、網状パネル20に側圧が加わっ
ても、パーゴラ15全体の揺れを抑えることができ、安
定感を持たせることができる。
【0194】さらに、軽量な網状パネル20を用いてパ
ーゴラ15を構成しているので、比較的大きなパーゴラ
15を構成する場合でも、各網状パネル20は人力で持
ち上げることができる程度に軽量であるため、設置作業
性を向上できる。
【0195】なお、本例では、パーゴラ15を構成する
例を説明したが、適切な大きさの網状パネル20を用い
てテーブル、ベンチ、アーチ、カーポート、東屋などを
構成してもよい。例えば、テーブルを構成する場合に
は、側面部分に配置される網状パネル20の縦方向の線
材212の上端を延長して先端にゴムキャップなどを取
付け、その上にガラスや木等で構成された甲板を載置す
ればよい。また、側面部分に配置される網状パネル20
の縦方向の線材212の下端を延長して高さ調整用のア
ジャスタ等を取り付けて脚とすればよい。
【0196】さらに、90度に折曲された棒材801を
用いていたが、90度以外に折曲された棒材801を用
いて各網状パネル20の接合角度を変えて構成してもよ
い。このようにすれば、日当たりや景観などを考慮し
て、パーゴラ15の天井部分を傾斜させることなどもで
き、需用者の要望に応じて各種形状のパーゴラ15等を
形成することができる。
【0197】また、図51に示すように、端部で連結さ
れた2枚の網状パネル20を、建物の壁や支柱等の躯体
(支持体)5と、基礎や地面等との間に取り付けてテラ
ス16を構成してもよい。この際、各網状パネル20同
士は、図52に示すような、連結部材810を用いて連
結されている。連結部材810は、ステンレスやスチー
ル製の2本の丸パイプ等からなる棒状部材811A,8
11Bをその端部で互いに回動自在に連結して構成され
た棒材811と、この棒材811を各網状パネル20の
線材212に沿って配置した状態で棒材811および線
材212を挟持する前述の連結金具802,803とを
備えている。なお、棒状部材811Aによって第1連結
部が構成され、棒状部材811Bによって第2連結部が
構成されている。
【0198】棒材811は、図53にも示すように、各
網状パネル20の各網体21の内面側に配置されてい
る。つまり、棒材811は、天井部分を構成する網状パ
ネル20に対しては、上側に配置された網体21の下面
側に配置され、側面部分を構成する網状パネル20に対
しては、外側に配置された網体21の内面側(建物躯体
側)に配置されている。そして、各連結金具802,8
03は、四隅の結合部802A,803Aに挿通される
ビス804で互いに結合され、これによって棒材811
と網体21つまりは網状パネル20とを一体に挟持して
いる。
【0199】なお、棒材811は、各網状パネル20に
対してそれぞれ1組用意された各連結金具802,80
3により各1カ所で連結されている。また、パーゴラ1
5の場合と同様に、連結金具802,803は、各線材
211,212,接合部材23に係合するため、棒材8
01に沿った方向へのずれが防止されている。さらに、
壁部分を構成する網状パネル20の下端部も、図40に
示す連結部材400と同じものが用いられて基礎401
に固定されている。
【0200】一方、建物の壁などの躯体5側には、図5
4に示すような連結部材900によって、網状パネル2
0を取り付けられている。連結部材900は、躯体5に
取り付けられたベース部(基部)901A、および、こ
のベース部901Aに一体化された係止部901Bを備
えるベース部材としての垂木掛け部材901と、この垂
木掛け部材901の前記係止部901Bに回転自在に係
止され、かつ網状パネル20の線材212に結合される
係合部材902とを備えて構成されている。
【0201】垂木掛け部材901は、アルミ押出形材か
らなる長尺の部材であり、ベース部901Aを躯体5に
ボルト止めすることで躯体5に取り付けられて垂木掛け
として機能する。ベース部901Aの下端縁からは、上
方に向かって湾曲された係止部901Bが一体成形され
ている。このベース部901Aおよび係止部901Bに
よって、断面略U字状の凹溝部が形成されている。ま
た、係止部901Bは、係合部材902が取り付けられ
る位置に合わせて一部が切り欠かれている。
【0202】係合部材902は、ステンレスやスチール
製の丸パイプ等を2カ所で90度に折曲して平面略コ字
状に構成された棒材からなり、前記係止部901Bに係
止される被係止部902Aと、この被係止部902Aの
両端から延長されて前記網状パネル20の線材212に
それぞれ結合可能な結合部902Bとを備えている。な
お、係合部材902は、図53に示すように、連結金具
802,803によって、線材212とともに挟持さ
れ、線材212に結合されている。また、垂木掛け部材
901の端部には、キャップ904が取り付けられてカ
バーされている。
【0203】このようなテラス16は、例えば、次のよ
うな手順で設置される。すなわち、まず、垂木掛け部材
901を躯体5に予めボルト等の固定手段で固定してお
く。一方、各網状パネル20を前記連結部材810を用
いて連結し、立設される網状パネル20の脚部側に連結
部材400を固定し、躯体5に取り付けられる網状パネ
ル20の躯体5側端部に係合部材902を固定する。
【0204】次に、図54に示すように、網状パネル2
0の係合部材902を、垂木掛け部材901の前記係止
部901Bに係止し、ビス903を係合部材902の上
側を通して垂木掛け部材901にねじ込み、係合部材9
02が係止部901Bから外れないようにする。この
際、前記連結部材810は、2本の丸パイプ811A等
が回転自在に連結されているため、図55(A)に示す
ように、網状パネル20が躯体5に近接した位置に配置
される。
【0205】その後、図55(B)、図56(C)に示
すように、作業者が各網状パネル20の連結部分を図中
矢印方向に押し上げるなどして、図56(D)の状態に
なるまで網状パネル20を立ち上げる。そして、連結部
材400をアンカーボルト等を用いて基礎401に固定
し、テラス16を構成する。
【0206】このような場合にも、前述した各実施形態
や変形例と同様の効果を得ることができる。また、各網
状パネル20の線材212に沿って配置される棒材81
1、係合部材902等からなる連結部材810や連結部
材900を用いて各網状パネル20を連結したり、躯体
5に固定しているので、網状パネル20の透明感ある意
匠性を損なうことなく、各網状パネル20を連結するこ
とができる。
【0207】さらに、棒材801は、各網状パネル20
の端部から少し内側まで延長されてその内側部分で各網
状パネル20に連結されているので、例えば、各網状パ
ネル20の端部のみで連結した場合に比べて、積雪など
によって天井部分の網状パネル20に上からの荷重が加
わった際に、その荷重を棒材801部分でも支持するこ
とができ、その分、網状パネル20の撓みも少なくで
き、強度を向上できる。その上、所定の長さ寸法を有す
る棒材801を用いることで、網状パネル20がコーナ
ー連結部で回転することも防止でき、パネルの面落ちな
ども防止できる。また、網状パネル20に側圧が加わっ
ても、パーゴラ15全体の揺れを抑えることができ、安
定感を持たせることができる。
【0208】さらに、軽量な網状パネル20を用いてパ
ーゴラ15を構成しているので、比較的大きなパーゴラ
15を構成する場合でも、各網状パネル20は人力で持
ち上げることができる程度に軽量であるため、設置作業
性を向上できる。
【0209】その上、連結部材810は回動自在に設け
られ、かつ係合部材902も垂木掛け部材901に対し
て回動自在であるため、躯体5に取り付ける際に、連結
済みの各網状パネル20の係合部材902を、予め躯体
5に固定された垂木掛け部材901に引っ掛けて、網状
パネル20の一方の端部を躯体5側に係止させた状態
で、網状パネル20を持ち上げてテラス16を設置でき
るので、1人の作業者でもテラス16の設置作業を行う
ことができ、作業効率を向上できる。特に、網状パネル
20は、線材を網状に組んで構成されるため、1枚の網
状パネル20の自重は約4kg程度であり、1人の作業
者でも十分に持ち上げることができる。
【0210】各連結部材810、係合部材902が回動
自在であるため、各網状パネル20の連結部分や躯体5
に対する網状パネル20の連結部分の角度を自由に変え
ることができる。このため、図51に実線で示すテラス
16以外に、網状パネル20の傾斜角度を変えて、図5
1に点線で示す各位置でテラス16を形成することもで
き、テラス16の高さ寸法や出幅寸法(躯体5から立設
された網状パネル20部分までの長さ寸法)を簡単に変
えることができる。このため、様々な敷地条件に応じて
様々な形状、寸法のテラス16を設置することができ
る。
【0211】なお、網状パネル20を躯体5に固定する
連結部材900としては、図57,58に示すような連
結部材910でもよい。この連結部材910は、躯体5
にボルト等の固定手段で固定されるベース部材としての
垂木掛け部材911と、この垂木掛け部材911に対し
てスライド移動可能に取り付けられた裏板912と、こ
の裏板912にビス915で固定される係止部材である
曲げ金具913と、この曲げ金具913に係止される係
合部材902とを備えて構成されている。
【0212】垂木掛け部材911は、アルミ押出形材か
らなる長尺の部材であり、裏板912をスライド移動可
能に保持するガイドレール部911Aが一体成形されて
いる。なお、このガイドレール部911Aの端面開口に
は、キャップ914が取り付けられて塞がれるようにな
っている。裏板912は、ステンレス製の板材などから
形成され、前記ビス915がねじ込まれるねじ穴912
Aが形成されている。
【0213】曲げ金具913は、ステンレス板等を略J
字状に湾曲させて構成されたものであり、その上端は垂
木掛け部材911側に折曲されて、ガイドレール部91
1A上面に載置されるようになっている。これにより、
曲げ金具913は、裏板912とともに、垂木掛け部材
911のガイドレール部911Aに沿って左右方向にス
ライド移動可能にされ、かつ曲げ金具913に加わる加
重を、裏板912やガイドレール部911Aを通して躯
体5側に伝達できるように構成されている。
【0214】また、曲げ金具913には、前記係止部9
01Bと同様に、係合部材902が外れないように通さ
れるビス903が螺合可能に構成されている。
【0215】このような連結部材910を用いた場合
も、連結部材900を用いた場合と同じ作用効果を奏す
ることができる。さらに、係合部材902を支持する曲
げ金具913を垂木掛け部材911の長手方向に沿って
スライド移動できるので、網状パネル20の躯体5の壁
面に沿った方向の設置位置を容易にかつ細かく調整する
ことができる。
【0216】なお、連結部材910の曲げ金具として
は、図57,58に示す略J字状に湾曲された曲げ金具
913に限らず、図59,60に示すように、ステンレ
ス板等を折り曲げて形成された係止部材である曲げ金具
923を用いてもよい。すなわち、曲げ金具923は、
裏板912に前記ビス915で固定される各固定部92
3Aと、各固定部923Aから室外側に延長されかつ係
合部材902が配置されるU字状の切欠き923Bが形
成された各支持部923Cと、各支持部923C間を連
結する連結部923Dとを備えて構成されている。ま
た、この曲げ金具923には、係合部材902の脱落を
防止するために、蓋材924がビス等で固定されてい
る。
【0217】このような曲げ金具923を用いた連結部
材910においても、前記曲げ金具913を用いた連結
部材910と同じ作用効果を奏することができる。さら
に、支持部923Cの突出寸法(図60の寸法L1)を
設定することで、係合部材902の支持位置を躯体5か
ら離れた位置にすることもでき、支持部923Cの突出
寸法が相違する複数種類の曲げ金具923を用意するこ
とで、網状パネル20の躯体5側の支持位置を適宜変更
することもできる。また、支持部923Cは、係合部材
902を剪断力で支持するため、前記曲げ金具913に
比べて支持強度を向上できる。
【0218】また、係合部材902を支持する部材とし
ては、前記各曲げ金具913,923に限らず、図6
1,62に示すように、アルミなどの押出形材からなる
ピース材で形成された係止部材である支持金具943を
用いてもよい。この支持金具943は、裏板912に前
記ビス915で固定される固定部943Aと、固定部9
43Aから室外側に延長されかつ係合部材902が配置
される溝部943Bが形成された支持部943Cとを備
えて構成されている。また、この支持金具943には、
係合部材902の脱落を防止するために、アルミ押出形
材等で構成された蓋材944がビス等で固定されてい
る。
【0219】さらに、網状パネル20を躯体5に連結す
る連結部材としては、垂木掛け部材901や前記各曲げ
金具913,923、支持金具943と係合部材902
とが別体とされたものに限らず、図63に示すような一
体型の連結部材950を用いてもよい。
【0220】連結部材950は、支柱や壁などの躯体5
に直接ボルト等で固定されたり、前記垂木掛け部材90
1の裏板912に固定されるベース部材951と、この
ベース部材951から突出されかつ上下方向に角度調整
可能にされた2本の連結材である支持棒材952とを備
えて構成されている。このような連結部材950は、躯
体5に予め連結部材950のベース部材951をボルト
等で固定し、網状パネル20の一端縁を躯体5に近接さ
せ、その後、結部材950の支持棒材952を線材21
2に重ねて図示しない第1及び第2の連結金具で取り付
けてもよい。また、連結部材950を先に網状パネル2
0に連結した後、躯体5に固定してもよい。
【0221】この場合も、前記各実施形態や変形例と同
じ作用効果を奏することができる。さらに、連結部材9
50は、ベース部材951と支持棒材952とが一体化
されているため、構成部品点数が少なくなり、取り扱い
が容易になってかつコストも低減できる。
【0222】なお、テラス16を構成する各網状パネル
20同士を連結する連結部材810としては、2本の丸
パイプ811Aが回転自在に連結されているものに限ら
ず、図49に示す棒材801のように、所定の角度(9
0度やそれ以外の角度)で固定されたものを用いてもよ
い。また、連結部材950も、支持棒材952が回転自
在に連結されているものに限らず、所定の角度で固定さ
れたものを用いてもよい。さらに、係合部材902とし
ては、平面コ字状のものに限らず、被係止部902Aの
中間部から1本あるいは2本以上の結合部902Bが突
設されて平面略T字状等に形成されたものを用いてもよ
い。
【0223】また、連結部材900は、図51に示すテ
ラス16を形成する場合のみに限らず、例えば、垂直方
向に立設された網状パネル20を所定間隔離して配置
し、それらの上端縁に連結部材900を用いて各網状パ
ネル20を傾斜配置し、この網状パネル20同士をさら
に連結部材900を用いて連結して、天井部分が山形
(側面が略五角形)のパーゴラを形成する際に用いても
よい。
【0224】さらに、本発明において、網状パネルユニ
ット(網状パネル)20は、前記各実施形態のように、
2つの網体21,22とこれらの網体21,22を接合
する接合部材23とを備えた立体型のパネルに限らず、
例えば、網体21や網体22のみを有する平面的なパネ
ルでもよく、要するに、複数の線材を接合することで網
状に形成されたパネルであればよい。
【0225】
【発明の効果】以上に述べたように、請求項1,2に記
載の発明によれば、立体的な網状パネル同士や平面的な
網状パネル同士を容易にかつ強固に連結できて作業性を
向上できるという効果がある。また、請求項6,7に記
載の発明によれば、立体的な網状パネルや平面的な網状
パネルと支持体とを容易にかつ強固に連結できて作業性
を向上できるという効果がある。
【0226】また、請求項8に記載の発明によれば、支
柱から離れた位置で網状パネルを連結することができ、
連結作業性を向上できる。さらに、棒材によって線材が
補強されるため、連結強度も向上できる。
【0227】請求項9,11,12に記載の発明によれ
ば、2枚の網体が所定間隔離れて対向配置された立体状
の網状パネルや平面的な網状パネルを十分な強度で支持
することができるとともに、その連結作業を容易に行え
て作業性を向上できるという効果がある。
【0228】請求項15に記載の発明によれば、敷地の
コーナー部分などに様々な角度で配置されるパネル同士
を容易に連結できて作業性を向上できるという効果があ
る。
【0229】請求項18,19,21,22,23に記
載の発明によれば、網状パネルによって、パーゴラやテ
ラスを形成する際に、網状パネル同士や網状パネルと支
持体とを容易に連結できて作業性も向上できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された建物のフェンスを示す斜視
図である。
【図2】第1実施形態で用いられる網状パネルユニット
を示す正面図である。
【図3】図2の矢印III−IIIから見た断面図である。
【図4】前記網状パネルユニットの一部を示す斜視図で
ある。
【図5】前記網状パネルユニットを構成する部材の位置
関係を示す模式図である。
【図6】前記構成部材の全体を示す模式図である。
【図7】前記構成部材の全体を示す別の模式図である。
【図8】第1実施形態の要部を示す正面図である。
【図9】図8、図10の矢印V−Vから見た縦断面図であ
る。
【図10】図8に示す要部の横断面図である。
【図11】第1実施形態の連結部材を示す分解斜視図で
ある。
【図12】第1実施形態の連結部材を示す分解斜視図で
ある。
【図13】本発明の第2実施形態の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図14】第2実施形態の連結部材を示す分解斜視図で
ある。
【図15】本発明の第3実施形態の要部の横断面図であ
る。
【図16】図15の矢印XI−XIから見た縦断面図であ
る。
【図17】第3実施形態の連結部材を示す分解斜視図で
ある。
【図18】本発明の第4,5実施形態を適用したフェン
スを示す縦断面図である。
【図19】図18のフェンスの横断面図である。
【図20】本発明の第4実施形態の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図21】本発明の第5実施形態の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図22】本発明の第6実施形態の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図23】第6実施形態の連結部材を示す平面図であ
る。
【図24】第6実施形態の連結部材を示す側面図であ
る。
【図25】本発明の第7実施形態の連結部材を示す側面
図である。
【図26】第7実施形態の連結部材を示す斜視図であ
る。
【図27】第7実施形態の連結部材を示す図である。
【図28】本発明の第8実施形態の連結部材を示す側面
図である。
【図29】第8実施形態の連結部材を示す斜視図であ
る。
【図30】第8実施形態の他の連結部材を示す図であ
る。
【図31】本発明の第1の変形例の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図32】本発明の第2の変形例の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図33】本発明の第3の変形例の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図34】本発明の第4の変形例の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図35】本発明の第5の変形例の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図36】本発明の網状パネルの端部処理の一例を示す
斜視図である。
【図37】本発明の第6の変形例の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図38】本発明の第7の変形例の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図39】本発明の第8の変形例の連結部材を示す分解
斜視図である。
【図40】本発明の第9の変形例の連結部材を示す立面
図である。
【図41】第9の変形例の連結部材を示す斜視図であ
る。
【図42】第9の変形例の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図43】(A)は、第10の変形例の連結部材を示す
平面図、(B)は、第11の変形例の連結部材を示す平
面図である。
【図44】本発明の連結部材と併用される補助的な連結
部材を示す斜視図である。
【図45】図44の横断面図である。
【図46】他の補助的な連結部材を示す斜視図である。
【図47】本発明の連結部材と併用される補助的な支持
部材を示す斜視図である。
【図48】本発明の第11の変形例を用いたパーゴラを
示す概略斜視図である。
【図49】第11の変形例の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図50】第11の変形例のパーゴラの要部を示す側面
図である。
【図51】本発明の第12の変形例を用いたテラスを示
す概略側面図である。
【図52】第12の変形例の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図53】第12の変形例のテラスの要部を示す側面図
である。
【図54】第12の変形例の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図55】第12の変形例におけるテラスの設置手順を
示す説明図である。
【図56】図55の設置手順の続きを示す説明図であ
る。
【図57】第13の変形例の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図58】第13の変形例の要部を示す側面図である。
【図59】第14の変形例の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図60】第14の変形例の要部を示す側面図である。
【図61】第15の変形例の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図62】第15の変形例の要部を示す側面図である。
【図63】第16の変形例の要部を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…建物、1A…壁面、11…フェンス、12,13…
植栽壁、15…パーゴラ、16…テラス、20…網状パ
ネルユニット(網状パネル)、21,22…網体、23
…接合部材、30,70,350…支柱、40,50,
50A,80,90,100,110,120,13
0,140,150,160,300,340,36
0,400,400A,400B,800,810,9
00,910,950…連結部材、41,51,81,
91,161,341,361…部材本体、43,5
3,82,94,95,116,164,171、32
3,332,343,344…止め金具、101,10
5,121,122,131,141,143,15
1,152…連結材、92,162…位置調整部材、9
3,163…長尺材である棒材、211,212,22
1,222…線材、310,410,801,811…
棒材、363…長尺材である押出形材、403…固定具
であるナット、420…ベース部材であるベースプレー
ト、802,803…連結金具、901,911…垂木
掛け部材、902…係合部材、913,923…係止部
材である曲げ金具、943…係止部材である支持金具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 信二 富山県滑川市常光寺77−48 Fターム(参考) 2B023 AA01 AC02 AC03 AE03 2E125 AA03 AA29 AA35 AA42 AA74 AB01 AB10 AB15 AC17 AC18 AC19 AC21 AF04 AG41 AG57 AG58 BB01 BB08 BB37 BC02 BC06 BD01 BE06 BF03 CA01 CA71 2E142 AA01 AA03 CC02 DD11 DD21 DD31 HH01 HH05 HH11 HH13 HH14 HH22 HH25 JJ03 JJ06 JJ08 JJ11 KK02 KK03 LL00 LL02 MM00 MM04 MM13 NN05

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差配置された複数の線材を接合して構
    成されるとともに、所定間隔をおいて互いに対向配置さ
    れた一対の網体と、これらの網体同士を接合する接合部
    材とで立体的に構成された網状パネル同士を連結する網
    状パネルの連結部材であって、 前記一方の網体と接合部材との接合位置において各網状
    パネルに跨って配置される第1の連結材と、 各網状パネルに跨って配置されかつ前記第1の連結材に
    対して各一方の網体を挟んで配置される第2の連結材
    と、 第1および第2の連結材を一方の網体を挟んで結合する
    結合部材とを備えて構成されている網状パネルの連結部
    材。
  2. 【請求項2】 交差配置された複数の線材を接合して構
    成された網体を備える網状パネル同士を連結する網状パ
    ネルの連結部材であって、 前記網体の各線材の接合位置において各網状パネルに跨
    って配置される第1の連結材と、 各網状パネルに跨って配置されかつ前記第1の連結材に
    対して各網状パネルを挟んで配置される第2の連結材
    と、 第1および第2の連結材を各網状パネルを挟んで結合す
    る結合部材とを備えて構成されている網状パネルの連結
    部材。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の連結材の一方の連
    結材は、平板状の基部と、この基部の両側面から湾曲し
    て突設された挟持部とを備え、 他方の連結材は、前記基部に結合される固定部と、この
    固定部の両側面から折曲しかつ前記挟持部に対向して設
    けられる挟持部とを備え、 各連結材の挟持部間に各網状パネルの線材が配置されて
    各連結材で挟持されている請求項1または2に記載の網
    状パネルの連結部材。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の連結材の一方の連
    結材は、接合部材の対応位置に切欠部を備えている請求
    項1または3に記載の網状パネルの連結部材。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の連結材の一方の連
    結材は、支持体に着脱自在に取り付けられる請求項1〜
    4のいずれかに記載の網状パネルの連結部材。
  6. 【請求項6】 交差配置された複数の線材を接合して構
    成されるとともに、所定間隔をおいて互いに対向配置さ
    れた一対の網体と、これらの網体同士を接合する接合部
    材とで立体的に構成された網状パネルを支持体に連結す
    る網状パネルの連結部材であって、 前記一方の網体と接合部材との接合位置に配置されると
    ともに支持体に取り付けられる第1の連結材と、 前記第1の連結材に対して一方の網体を挟んで配置され
    る第2の連結材と、 第1および第2の連結材を一方の網体を挟んで結合する
    結合部材とを備えて構成されている網状パネルの連結部
    材。
  7. 【請求項7】 交差配置された複数の線材を接合して構
    成された網体を備える網状パネルを支持体に連結する網
    状パネルの連結部材であって、 前記網体の各線材の接合位置に配置されるとともに支持
    体に取り付けられる第1の連結材と、 前記第1の連結材に対して前記網体を挟んで配置される
    第2の連結材と、 第1および第2の連結材を前記網体を挟んで結合する結
    合部材とを備えて構成されている網状パネルの連結部
    材。
  8. 【請求項8】 交差配置された複数の線材を接合して構
    成された網体を備える網状パネルを支持体に連結する網
    状パネルの連結部材であって、 前記線材に沿って配置され線材に結合される長尺材と、
    前記支持体に取り付けられた部材本体とを備え、 前記部材本体を前記長尺材の長手方向の任意の位置に取
    り付け可能とした網状パネルの連結部材。
  9. 【請求項9】 所定間隔をおいて互いに対向配置される
    一対の網体で立体的に構成された網状パネルを支持体に
    連結する網状パネルの連結部材であって、 前記一方の網体の所定間隔離れた2カ所と、他方の網体
    の1カ所との3カ所をそれぞれ係止可能な第1〜3の係
    止部を備える網状パネルの連結部材。
  10. 【請求項10】 前記第1〜3の係止部は、各網体にお
    いて線材が交差されている交差部を係止している請求項
    9に記載の網状パネルの連結部材。
  11. 【請求項11】 所定間隔をおいて互いに対向配置され
    る一対の網体で立体的に構成された網状パネルを支持体
    に連結する網状パネルの連結部材であって、 前記一方の網体の線材と他方の網体の線材とに、それぞ
    れ線材に沿って結合される複数の棒材を備える網状パネ
    ルの連結部材。
  12. 【請求項12】 交差配置された複数の線材を接合して
    構成された網体を備える網状パネルを支持体に連結する
    網状パネルの連結部材であって、 前記網体の異なる線材に沿って配置されて、各線材に結
    合される複数の棒材を備える網状パネルの連結部材。
  13. 【請求項13】 前記複数の棒材のうちのいずれかの棒
    材は、隣接配置された一対の前記網状パネルのうちの一
    方の網状パネルの線材に結合され、残りの棒材は、他方
    の網状パネルの線材に結合されている請求項11または
    12に記載の網状パネルの連結部材。
  14. 【請求項14】 前記複数の棒材が立設されるベース部
    材を備え、このベース部材が乾式の固定具で前記支持体
    に固定される請求項11〜13のいずれかに記載の網状
    パネルの連結部材。
  15. 【請求項15】 交差配置された複数の線材を接合して
    構成されるとともに、所定間隔をおいて互いに対向配置
    された一対の網体と、これらの網体同士を接合する接合
    部材とで立体的に構成された網状パネル同士を連結する
    網状パネルの連結部材であって、 前記一方の網体と接合部材との接合位置において各網状
    パネルに跨って配置され、かつ回転軸に対して回動可能
    な2枚の回動片を備えた第1の連結材と、 各網状パネルに対応して設けられかつ前記第1の連結材
    の各回動片に対して各一方の網体を挟んでそれぞれ配置
    される第2の連結材と、 第1および第2の連結材を各一方の網体を挟んで結合す
    る結合部材とを備えて構成されている網状パネルの連結
    部材。
  16. 【請求項16】 交差配置された複数の線材を接合して
    構成された網体を備える網状パネル同士を連結する網状
    パネルの連結部材であって、 前記網体の各線材の接合位置において各網状パネルに跨
    って配置され、かつ回転軸に対して回動可能な2枚の回
    動片を備えた第1の連結材と、 各網状パネルに対応して設けられかつ前記第1の連結材
    の各回動片に対して各網状パネルを挟んでそれぞれ配置
    される第2の連結材と、 第1および第2の連結材を各網状パネルを挟んで結合す
    る結合部材とを備えて構成されている網状パネルの連結
    部材。
  17. 【請求項17】 前記第1の連結材の回転軸が支持体に
    取り付けられている請求項15または16に記載の網状
    パネルの連結部材。
  18. 【請求項18】 交差配置された複数の線材を接合して
    構成された網体を備える網状パネル同士を連結する網状
    パネルの連結部材であって、 一方の網状パネルに連結される第1連結部と、この第1
    連結部に対して所定角度傾斜して設けられかつ他方の網
    状パネルに連結される第2連結部とを備えて構成されて
    いる網状パネルの連結部材。
  19. 【請求項19】 交差配置された複数の線材を接合して
    構成された網体を備える網状パネル同士を連結する網状
    パネルの連結部材であって、 一方の網状パネルに連結される第1連結部と、この第1
    連結部に対して角度調整可能に取り付けられかつ他方の
    網状パネルに連結される第2連結部とを備えて構成され
    ている網状パネルの連結部材。
  20. 【請求項20】 第1連結部および第2連結部は、各網
    状パネルの線材に沿って配置される棒状部材からなり、 各連結部および線材を挟持する第1および第2の連結材
    により各網状パネルに連結されている請求項18または
    19に記載の網状パネルの連結部材。
  21. 【請求項21】 交差配置された複数の線材を接合して
    構成された網体を備える網状パネルを支持体に連結する
    網状パネルの連結部材であって、 前記線材に沿って配置されかつ線材に結合される連結材
    と、前記支持体に取り付けられたベース部材とを備え、 前記連結材の前記ベース部材に対する取付角度が調整可
    能にされている網状パネルの連結部材。
  22. 【請求項22】 交差配置された複数の線材を接合して
    構成された網体を備える網状パネルを支持体に連結する
    網状パネルの連結部材であって、 前記支持体に取り付けられた基部と、この基部に一体化
    された係止部とを備えるベース部材と、 このベース部材の前記係止部に回転自在に係止され、か
    つ前記網状パネルの線材に結合される係合部材と、を備
    える網状パネルの連結部材。
  23. 【請求項23】 交差配置された複数の線材を接合して
    構成された網体を備える網状パネルを支持体に連結する
    網状パネルの連結部材であって、 前記支持体に取り付けられたベース部材と、 このベース部材に対してスライド移動可能に取り付けら
    れた係止部材と、 この係止部材の係止部に回転自在に係止され、かつ前記
    網状パネルの線材に結合される係合部材と、を備える網
    状パネルの連結部材。
  24. 【請求項24】 係合部材は、前記係止部に係止される
    被係止部と、この被係止部の両端から延長されて前記網
    状パネルの線材にそれぞれ結合可能な結合部とを備えた
    棒状部材からなる請求項22または23に記載の網状パ
    ネルの連結部材。
  25. 【請求項25】 前記網状パネルは、交差配置された複
    数の線材を接合して構成されるとともに、所定間隔をお
    いて互いに対向配置された一対の網体と、これらの網体
    同士を接合する接合部材とで立体的に構成されている請
    求項18〜24のいずれかに記載の網状パネルの連結部
    材。
  26. 【請求項26】 表面に着脱自在に取り付けられるキャ
    ップを備えている請求項1〜25のいずれかに記載の網
    状パネルの連結部材。
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