JP3333467B2 - 網状構造体 - Google Patents

網状構造体

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JP3333467B2
JP3333467B2 JP11804999A JP11804999A JP3333467B2 JP 3333467 B2 JP3333467 B2 JP 3333467B2 JP 11804999 A JP11804999 A JP 11804999A JP 11804999 A JP11804999 A JP 11804999A JP 3333467 B2 JP3333467 B2 JP 3333467B2
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英明 山本
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隆光 江口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、網状構造体に係
り、フェンスや、トレリス、蔓植物等を絡ませるように
した植栽壁、門柱、門扉、パーゴラ、アーチ、庇、手摺
壁、テーブル、ベンチなどの構造体に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅の周りに塀(フェンス)を
回して隣地との境界を明らかにすることが行われてい
る。このような塀としては、コンクリート製のブロック
を積み上げて形成したブロック塀が多く、大きな強度を
有している。
【0003】ところで、そのようなブロック塀は、大き
な強度を有している反面、重量が大きく、脆いので、地
震などで傾いたり倒壊した場合などの後処理等に手間が
かかる。このため、ブロック塀の代わりとして、金網で
構成されたメッシュフェンスを用いることが行われてい
る(実公昭51−31540)。このようなメッシュフ
ェンスに用いられる金網は、軽量であるうえ、地震でば
らばらに崩れ落ちる心配がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ただし、従来のメッシ
ュフェンスに用いられる金網は、金属製の横線材と縦線
材とを格子状に編んだり、交差部分を溶接等で接合した
単純な構造なので、寄りかかると容易に撓んで変形して
しまうなど、フェンスとしての面状部分の剛性に問題が
あった。そこで、金網を二重に対向配置して立体構造と
することにより、面状部分の剛性を向上させたフェンス
も提案されている(実公昭60−11249)。
【0005】しかしながら、このような立体構造のフェ
ンスであっても、各金網の複数箇所を線材で接合しただ
けなので、一重の金網を用いた場合よりも剛性が向上し
ているものの、ブロック塀と比較した場合には、剛性が
著しく小さいという問題がある。
【0006】一方、金網を構成する線材を太くしたりし
て強度を大きくすることも考えられるが、このような場
合には、金網の重量がコンクリートブロック程度に大き
くなる可能性があるため、金網を容易に取り扱うことが
できず、作業性に問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、より大きな剛性を得るこ
とができ、かつ作業を容易に行える網状構造体を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の網状構造体は、
複数の第1交差部材および第2交差部材を交差状に配置
した一対の網体が離間して対向配置されているととも
に、これらの網体間に配置されて当該網体同士を接合す
る接合部材で立体的に構成され、かつ前記接合部材が前
記両網体の対向方向に対して前記第1交差部材および/
または前記第2交差部材の長手方向に傾斜して設けられ
てトラスを形成している網状パネルユニットの複数を連
結部材を介して互いに連結してなり、これら複数の網状
パネルユニットは、少なくとも連結側で近接対向する側
面部同士が同じ向きに傾斜しているか、または少なくと
も連結側で近接対向する側面部同士が逆向きに傾斜して
いることを特徴とする。
【0009】本発明に用いられる網状パネルユニット
は、網状パネルユニットが二重の網体を接合部材で接合
した立体構造とされ、かつその接合部材によってトラス
とされているので、ユニット自身で格段に大きな剛性を
有している。従って、このような網状パネルユニットを
用いれば、より大きな剛性を有する網状構造体を形成す
ることが可能である。また、網状パネルユニットは立体
トラスとすることで剛性を有しているから、網状パネル
ユニットを形成する部材を太くしたりして剛性を確保す
る必要がない。従って、網状パネルユニット全体を軽量
にできるので、取扱いを容易に行って作業性を向上させ
ることができる。
【0010】また、前記網状パネルユニットは複数連結
されるとともに、各網状パネルユニットの少なくとも連
結側で近接対向する側面部同士が傾斜している本発明で
は、例えばそれらの側面部が同じ向きに傾斜している場
合には、各網状パネルユニット同士が網体の対向方向に
おいても重なるようになるので、この方向(網体の対向
方向)に作用する外力に対してより大きな抗力で対抗で
きる。反対に、連結される側の各側面部が逆向きに傾斜
している場合には、側面部間に大きな空間が形成される
から、この空間を利用して各網状パネルユニット同士の
連結作業が容易に行われるようになる。
【0011】そして、網状パネルユニットは、前記傾斜
した側面部が一つの対向側縁側および/または他の対向
側縁側に形成されていてもよく、網状パネルユニットの
連結方向をより自由に選択して任意の形状の網状構造体
を形成できる。
【0012】この際、連結部材を蝶番にすれば、各網状
パネルユニットの配置角度を任意に設定して固定した
り、配置角度に施工上の誤差が生じても、その誤差を容
易に吸収できる。また、一方の網状パネルユニットに対
して他方の網状パネルユニットを回動可能な状態に取り
付けることも可能である。
【0013】さらに、前記網状パネルユニットは支柱で
支持されていてもよく、特に網状パネルユニットを立設
させて用いる場合など、網状パネルユニットが支柱によ
って確実に支持されるようになる。
【0014】そしてこの際、前記支柱は前記網状パネル
ユニットの網体間に立設されていてもよく、網状パネル
ユニットの面状部分の剛性がその支柱によっても高めら
れるため、網状パネルユニットの強度がより向上する。
また、網状パネルユニットに植物を絡ませることで支柱
も隠れるようになるので、支柱で外観が損なわれること
はない。
【0015】また、本発明の網状構造体において、前記
網状パネルユニットは、建物の壁面に沿って立設され、
かつ当該建物の壁面に突設された支持部材で支持されて
いてもよい。このような場合には、網状構造体が建物の
壁面に設けられた支持部材で確実に支持されるから、高
さの高い網状構造物でも、建物に近接させた状態で確実
に設けることができる。
【0016】さらに、前記網状パネルユニットは、網体
間に配置された収容手段を備えていてもよく、このよう
な収容手段を利用すれば、網状構造体として例えば植栽
壁を形成した場合などには、任意の位置に植物を植える
ことが可能となり、また、グレモン錠等を備えた門扉等
を形成した場合など、グレモン錠の構成部材を収容する
ことも可能である。
【0017】一方、本発明の網状構造体は、複数の第1
交差部材および第2交差部材を交差状に配置した四角形
状の網体に軸状部材が対向配置されているとともに、前
記網体および前記軸状部材間に配置されて当該網体の平
行な一対の辺縁および前記軸状部材を接合する接合部材
で略三角柱状に構成され、かつ前記接合部材が前記網体
および軸状部材の対向方向に対して傾斜して設けられて
トラスを形成している網状パネルユニットの複数を互い
に連結するか、または前記請求項1〜9のいずれかで用
いられる網状パネルユニット間および/または網状パネ
ルユニットの端部に当該三角柱状の網状パネルユニット
を連結したものであってもよい。このような場合には、
三角柱状の網状パネルユニットを組み合わせることによ
り、網状構造体としての形状や構成上のバリエーション
が増す。
【0018】そして、本発明の網状構造体としては、フ
ェンス、トレリス、植栽壁、門柱、門扉、パーゴラ、ア
ーチ、庇、手摺壁、テーブル、ベンチなどに適用可能で
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕図1は、本発明の網状構造体であるフ
ェンス11、低層の植栽壁12、および高層の植栽壁1
3を示す斜視図である。
【0020】フェンス11および各植栽壁12,13
は、建物1の敷地を囲っており、各植栽壁12,13に
絡ませた蔦などの蔓植物によって建物1の外回りを緑化
するとともに、ブラインド性を向上させている。
【0021】また、フェンス11、各植栽壁12,13
は、予め工場生産された網状パネルユニット20を複数
個組み合わすことで形成されている。ただし、用いられ
る網状パネルユニット20の枚数等は任意であり、建物
1や敷地の大きさあるいは形状等を勘案して適宜に決め
られてよい。
【0022】図2〜4において、そのような網状パネル
ユニット20の多くは、それぞれの面状部分が離間して
対向配置された大網体21およびこれよりも一回り小さ
い小網体22と、これらの大、小網体21,22の面状
部分同士を接合する複数の接合部材23とで構成され、
正面矩形状で断面台形状の立体形とされている。この
際、限定されるものではないが、本実施形態の網状パネ
ルユニット20では、長辺側の寸法は短辺側の寸法の約
二倍である。
【0023】大網体21は、短辺側に沿った第1交差部
材としての複数の短尺線材211と、長辺側に沿った第
2交差部材としての複数の長尺線材212とを交差状に
配置して接合した矩形状となっており、このとき、複数
の短、長尺線材211,212で小区画される開口部分
が四角形(本実施形態では略正方形)とされ、長尺線材
212が表面側となるように短尺線材211に接合され
ている。この際、図5にも模式的に示すように、短尺線
材211はA0〜Amまで、長尺線材212はB 0〜Bn
でそれぞれ等ピッチで配置されている。
【0024】小網体22も同様な構成とされ、複数の短
尺線材221および長尺線材222が交差状に配置され
て矩形状となっており、このとき、複数の短、長尺線材
221,222で小区画される開口部分が四角形(本実
施形態では略正方形)とされ、長尺線材222が表面側
となるように短尺線材221に接合されている。ただ
し、短、長尺線材221,222の本数は、大網体21
の短、長尺線材211,212よりも一本ずつ少なく、
図5に示すように、短尺線材221はa0〜am-1まで、
長尺線材222はb0〜bn-1までそれぞれ等ピッチで配
置されている。つまり、小区画された開口部分が短、長
辺側で一列少なくなっている。
【0025】接合部材23は、正面から見て等ピッチで
90°(図6中の正面図)折曲したジグザグ状とされ、
網状パネルユニット20の短辺方向(各短尺線材21
1,221)に沿って連続している。なお、接合部材2
3の折曲角度は90°に限定されず、大、小網体21,
22の離間寸法、および各網体21,22に小区画され
た開口部分の大きさや形状によって任意に決定されてよ
い。また、接合部材23を長辺方向(各長尺部材21
2,222)に沿って連続させてもよい。
【0026】そして、以上の短、長尺線材211,21
2,221,222および接合部材23は、例えばアル
ミ製で同一断面形状(断面寸法)の線材からなる。な
お、各部材は、これに限らず、アルミ以外の金属線材や
硬質の樹脂線材を用いてもよく、また、接合の作業性を
勘案し、各部材の太さや断面形状などを異ならせてもよ
い。特に断面形状としては、円形であることが通常容易
に入手可能な線材を用いることができるので好ましい
が、その他、楕円形、三角形、四角形、その他の多角形
など、任意の断面形状であってよい。さらに、各部材の
接合方法は、溶接の他、融着、接着、鑞付け、線材等に
よる結束、他部材による結合など、各部材の材質や形状
等を勘案して適宜に決められてよい。
【0027】図5において、以上の部材のうちの小網体
22は、短、長尺線材221,222が大網体21の
短、長尺線材211,212の中間位置に配置され、大
網体21の中央に位置している。これによって、小網体
22の短、長尺線材221,222の各交差位置が大網
体21の小区画された各開口部分の中心の上方に位置
し、大網体21の短、長尺線材211,212の交差位
置と小網体22の短、長尺線材221,222の交差位
置とが0.5ピッチずれて平面的に重ならないようにな
っている。また、このことにより、小区画された開口部
分は見かけ上さらに小さく区画され、見かけ上の開口面
積が小さくなる。
【0028】すなわち、図5中の二点鎖線で示すよう
に、小網体22の(a0,b0)で示される隅部は、大網
体21のA0およびA1間の中間であるA0.5と、B0およ
びB1間の中間であるB0.5とに対応し、(am-1,b0
で示される隅部は、Am-1およびAm間の中間であるA
m-0.5とB0.5とに対応し、(a0,bn-1)で示される隅
部は、A0.5とBn-1およびBn間の中間であるBn-0.5
に対応し、(am-1,bn -1)で示される隅部は、A
m-0.5とBn-0.5とに対応した位置とされている。
【0029】従って、図示を省略するが、小網体22の
1で示す短尺線材221は、大網体21のA1、A2
に位置し、a2以下順次0.5ピッチずつずれる。一
方、小網体22のb1で示す長尺線材222も、大網体
21のB1、B2間に位置し、b2以下順次0.5ピッチ
ずつずれる。
【0030】また、接合部材23は、図4、図5に示す
ように、各折曲部分が短、長尺線材211,212,2
21,222の交差位置近傍に接合されている。つま
り、図5中に点線で示すように、接合部材231は、一
端が大網体21の(A0,B0)に接合され、最初の折曲
部分が小網体22の(a0,b0)に接合され、そして、
各折曲部分が順次大網体21および小網体22の前記交
差位置近傍に交互に接合され、他端が大網体21の(A
0,Bn)に接合される。さらに、接合部材232は、一
端が大網体21の(A1,B0)に接合され、最初の折曲
部分が接合部材231と同様に小網体22の(a0
0)に接合され、各折曲部分が順次大網体21および
小網体22に交互に接合され、他端が大網体21の(A
1,Bn)に接合される。さらに、このような接合が接合
部材231〜232mによって行われる。このように、隣
接し合う接合部材23により、大網体21内に小区画さ
れた開口部分の四隅と、小網体22における前記開口部
分の略中心と対向する部位、すなわち短、長尺線材22
1,222の交差位置近傍とが接合され、大、小網体2
1,22の各開口部分を底面とした四角錐状にトラスが
形成される。
【0031】この際、接合部材23と大、小網体21,
22との接合部分を図4に基づいて詳説すれば、先ず、
大網体21側において、隣接し合う接合部材23の各折
曲部分は、長尺線材212に当接されて短尺線材211
を挟持するように配置され、この位置で短、長尺線材2
11,212の両方またはいずれかに接合されている。
そして、小網体22側においても、各折曲部分は、長尺
線材222に当接されて短尺線材221を挟持するよう
に配置され、同様に接合されている。この結果、接合部
材23の各斜辺部分は、側方から見た場合に、短尺線材
211,221の長手方向にθ1=45°(図6中の側
面図)で傾斜し、なおかつ長尺線材212,222の長
手方向にθ2=45°(図6中の底面図)で傾斜してお
り、従って、網状パネルユニット20は、立体トラスと
され、各側面側から見た場合に、共にワーレントラスが
形成される。
【0032】さらに、網状パネルユニット20の四周に
おいて、大、小網体21、22の対向する辺縁間には、
接合部材23の端部の斜辺部分にならった傾斜した側面
部24(24A)が形成され、これによって、網状パネ
ルユニット20は、図7に模式的に示すような四角錐台
(截頭四角錐)状となる。つまり、本実施形態の網状パ
ネルユニット20では、側面部24Aが全て、大網体2
1側から小網体22側に向かうに従って網状パネルユニ
ット20の面内方向の内側に位置するように傾斜してい
る。
【0033】図8〜10には、以上の網状パネルユニッ
ト20を複数枚用いて形成したフェンス11の一部が示
されている。これらの図に示すフェンス11は、二枚の
網状パネルユニット20を直線状に配置し、一枚の網状
パネルユニット20をそれらに対して直角方向に配置し
たものであって、敷地の角部を囲うように平面L字型状
に形成されている。フェンス11の各網状パネルユニッ
ト20は、長辺側が水平でかつ小網体22が敷地の外側
になるように立設され、長辺側の両側で支柱30に支持
されている。
【0034】図10中にA部拡大として示すように、支
柱30は、下端側が地中のコンクリートブロックの縦孔
等に埋設された例えばアルミ製の押出形材からなり、敷
地の内部側に開口した断面凸状の溝部31を備えてい
る。溝部31内には上下に摺動可能なピース状のスライ
ダー32が配置され、スライダー32には連結部材40
がボルト33によって固定されている。連結部材40
は、部材本体41と、これにビス42で固定される止め
金具43とで構成され、部材本体41および止め金具4
3に設けられた挟持部41A,43Aで大網体21の鉛
直な短尺線材211を挟持している。
【0035】また、直線状に配置された二枚の網状パネ
ルユニット20間においては、近接する側面部24間に
形成された大きな空間Bを利用して支柱30が立設され
ており、この支柱30に取り付けられる連結部材40の
部材本体41および止め金具43には、各網状パネルユ
ニット20の短尺線材211を挟持可能な一対の挟持部
(符号省略)が設けられている。
【0036】さらに、直角をなして配置された二枚の網
状パネルユニット20においても、各側面部24が傾斜
していることで形成される大きな空間C側に支柱30が
立設されている。この支柱30には連結部材としての蝶
番50が取り付けられ、蝶番50の各回動片51を各網
状パネルユニット20の配置位置に応じて回動させるこ
とにより、二つの止め金具52で各網状パネルユニット
20の短尺線材211を確実に挟持可能である。
【0037】次に、低層の植栽壁12について説明す
る。植栽壁12は、図11にも示すように、二枚の網状
パネルユニット20をその長辺側が鉛直となるように並
設して形成され、低層部11の略二倍の高さ寸法を有し
ている。各網状パネルユニット20は、その両側が前記
支柱30よりも長い支柱60,70で支持され、支柱6
0のうちの一本はフェンス11の網状パネルユニット2
0を支持するのに兼用され、支柱70は本来高層の植栽
壁13用である。なお、これらの支柱60,70と各網
状パネルユニット20との連結構造は、連結部材40
(図10)の数、および連結部材40で大網体21の長
尺線材212を挟持する点が異なるだけであって、基本
的にはフェンス11と同じである。従って、ここでのそ
の説明を省略する。
【0038】次いで、図12〜18に基づき、高層の植
栽壁13について説明する。植栽壁13はフェンス11
と同様に、敷地を囲うように平面L字形の部分を有して
いる。そのL字形の一片側は、図12に示すように、三
枚の網状パネルユニット20をその長辺側が鉛直となる
ように並設した上に、別の三枚の網状パネルユニット2
0を組み合わせて形成されており、植栽壁12の略二
倍、フェンス11の略四倍の高さ寸法を有している。な
お、L字形の他片側でも同様な構造であり、以下には一
片側のみを代表して説明する。
【0039】上下の網状パネルユニット20のうち、下
方の網状パネルユニット20は、前述来の網状パネルユ
ニット20と同じであるが、上方の網状パネルユニット
20は、図13に示すように、その下面を形成する側面
部24と下方の網状パネルユニット20の上面を形成す
る側面部24とが同じ傾斜方向、すなわち敷地の内部か
ら外部側に向かって下り勾配となるように設けられてい
る。従って、互いに近接対向するそれぞれの側面部24
は、上下方向に重なり合うのみならず、敷地の内外方向
に沿っても、図13中の矢印Dで示すエリアで重なり合
うことになる。また、上方の網状パネルユニット20の
上面を形成する側面部24も、敷地の内部から外部側に
向かって下り勾配となるように設けられている。
【0040】つまり、上方の網状パネルユニット20
は、図14において、小網体22の短尺線材221の本
数が大網体21の短尺線材211の本数と同じであり
(A0〜Am)、接合部材23の本数が前記第1実施形態
の場合よりも一本多い(231〜232m+1)。このた
め、図14〜16に示すように、大、小網体21,22
において、短、長尺線材211,212,221,22
2の位置が0.5ピッチずれているこの網状パネルユニ
ット20では、長辺側から見た形状が平行四辺形とさ
れ、四周の傾斜した側面部24Aのうち、短辺側の一つ
の側面部24Aの傾斜方向のみが他の側面部24Aとは
異なっている。
【0041】そして、大、小網体21,22の位置関係
を図14に基づいて具体的に説明すると、小網体22の
(a0,b0)で示される隅部は大網体21の(A0.5
0.5)対応し、(am,b0)で示される隅部は(A
m+0.5,B0.5)に対応し、(a0,bn-1)で示される隅
部は(A0.5,Bn-0.5)に対応し、(am,bn-1)で示
される隅部は(Am+0.5,Bn-0.5)に対応した位置とさ
れている。
【0042】さらに、接合部材23においては、図14
中に点線で示すように、接合部材231〜232mまで
は、第1実施形態と同様にして接合される。そして、本
実施形態で用いられる接合部材232m+1は、一端が大網
体21の(Am,B0)に接合され、最初の折曲部分が小
網体22の(am,b0)に接合され、各折曲部分が順次
大網体21および小網体22の交差位置近傍に交互に接
合され、他端が大網体21の(Am,Bn)に接合され
る。この結果、各接合部材23により、大、小網体2
1,22のいずれの開口部分においても、第1実施形態
で説明したような四角錐状のトラスが形成される。な
お、接合部材232m+1の両端の斜辺部分は、四角錐状の
トラスを形成するのには用いられないが、網状パネルユ
ニット20の隅部の構造上の安定性を維持するのには重
要である。
【0043】また、上下の各網状パネルユニット20
は、短辺方向の両側が前記支柱60よりもさらに長い支
柱70で支持されている。この支柱70は、その断面寸
法が図10で示した支柱30の断面寸法よりも大きくな
っており、より大きい荷重を支持可能である。また、上
下の各網状パネルユニット20を構成する大網体21の
短尺線材211同士、および小網体22の短尺線材22
1同士は、それぞれ一対の止め金具81,82およびビ
ス83からなる連結部材80で連結されている。なお、
敷地の外側に露出する連結部材80をカバー等で覆うな
どしてもよい。
【0044】これら上下の各網状パネルユニット20
は、図17,18に示すように、適宜な位置で建物1の
壁面1Aに支持されている。この際、網状パネルユニッ
ト20を支持する支持部材90は、壁面1Aにボルト止
めされる部材本体91と、部材本体91に摺動自在に設
けられた摺動部材92と、摺動部材92に水平に把持さ
れた棒材93と、この棒材93の各端部と網状パネルユ
ニット20を構成する大網体21の短尺線材211とを
連結する一対の止め金具94,95とを備えている。こ
のような支持部材90によれば、棒材93の軸方向の位
置を調整することにより、各止め金具94,95によっ
て短尺線材211の強度的に有利な部位、すなわち長尺
線材212との交差位置近傍を把持することができ、大
網体21を撓ませることなく支持できる。また、摺動部
材92に螺合されたビス96の締付位置を部材本体91
の長孔91A内で調整することにより、壁面1Aとフェ
ンス11との間隔に応じて支持部材90全体の長さを変
えることも可能である。なお、この支持部材90を前述
の植栽壁12に適用してもよい。
【0045】ところで、図1には、本発明の別の網状構
造体である一対の門柱110が示されている。この門柱
110は、その正面図である図19および平面図である
図20に示すように、図16に示す縦断面平行四辺形の
網状パネルユニット20よりも若干細長に形成された四
枚の網状パネルユニット20を角筒状に組み合わせた構
造を有している。
【0046】具体的には、各網状パネルユニット20を
その小網体22が内側に向くように配置するとともに、
長辺側に沿った鉛直な側面部24同士を近接対向させて
角部111を形成し、これによって角筒状にしている。
なお、網状パネルユニット20を大網体21が内側に、
小網体22が外側に向くように配置し、略八角柱状にし
てもよい。さらに、各網状パネルユニット20の上面を
形成する側面部24Aの傾斜を、内側に向かうに従って
下り勾配となるようにしてもよい。
【0047】また、図20中にE部拡大として示すよう
に、各角部111においては、上下に連続した止め金具
410と、この内側に配置される複数のピース状の止め
金具420と、これらを締結するビス430とからなる
連結部材400により、近接する長尺線材212同士が
連結されている。
【0048】このような門柱110の上部の開口112
内には、短、長尺線材211,212,221,222
や接合部材23と同じ断面寸法の線材からなる有底角筒
状の篭状部材113が配置され、篭状部材113の上部
の四周縁を形成する線材と、各網状パネルユニット20
の上端縁を形成する短尺線材221とが、例えば断面コ
字形状の複数の連結部材500で連結されている。そし
て、門柱110は、適宜な形状の連結部材でフェンス1
1に連結されている。
【0049】このような本実施形態において、フェンス
11および各植栽壁12,13を施工するにあたって
は、先ず、網状パネルユニット20を予め工場で製作し
ておく。そして、必要な個数の網状パネルユニット2
0、各支柱30,60,70、各種の連結部材40,8
0、蝶番50、支持部材90等を住宅1周りの現場に運
び込む。住宅1周りでは、支柱30,60,70を立設
した後に、各網状パネルユニット20を支柱30,6
0,70に支持させる。
【0050】この際、特に高層の植栽壁13において
は、先ず、下方の網状パネルユニット20を支柱70に
支持させ、次いで、上方の網状パネルユニット20を支
持させ、最後に網状パネルユニット20同士の連結を行
う。そして、現場合わせによって壁面1Aに支持部材9
0の固定し、網状パネルユニット20を壁面1Aでも支
持させる。
【0051】一方、門柱110の場合は、フェンス11
や各植栽壁12,13のように、細長の各網状パネルユ
ニット20を工場から建築現場に運んだ後に組み立てて
もよく、あるいは、門柱110の大きさが容易に取り扱
える程度のものであれば、工場で完成させた門柱110
を建築現場に運んで設置してもよい。
【0052】このような本実施形態によれば、以下の効
果がある。 1)フェンス11や各植栽壁12,13を構成する網状
パネルユニット20は、互いに重ねられた大、小網体2
1,22をジグザグ状の接合部材23で接合した立体ト
ラスなので、網状パネルユニット20自身に格段に大き
な剛性を付与することができる。従って、強度的に有利
な網状パネルユニット20を連結して形成されたフェン
ス11や植栽壁12,13の面状部分の剛性を確実に向
上させることができ、容易に撓んだりするのを防止でき
る。
【0053】2)また、網状パネルユニット20は立体
トラスとすることで剛性を有しているから、網状パネル
ユニット20を形成する各線材を著しく太くしたりして
剛性を確保する必要がない。このため、網状パネルユニ
ット20全体を軽量にできるので、ブロック塀を施工す
る場合に比し、取扱いを容易に行って施工時の作業性を
向上させることができる。そして、耐震性も向上させる
ことができる。
【0054】3)網状パネルユニット20は、四周の側
面部24が傾斜しているので、網状パネルユニット20
同士を水平方向に並設して連結する場合のように、連結
される側の側面部24を逆向きに傾斜させれば、側面部
24間に大きな空間B,Cを形成でき、この空間B,C
を利用して各網状パネルユニット20同士の連結作業や
支柱30,60,70への連結作業を容易に行える。
【0055】4)反対に、植栽壁13における上下の各
網状パネルユニット20のように、連結される側の側面
部24を同じ向きに傾斜させることにより、各網状パネ
ルユニット20同士を敷地の内外方向においても重ねる
ことができ(図13中の矢印Dで示すエリア)、この方
向に作用する面状部分への外力に対してより大きな抗力
で対抗できる。
【0056】5)また、そのような傾斜した側面部24
は、傾斜しない場合に比して対向する面積が大きくなる
ため、この大きな面積を利用してより多くの連結部材を
配置したりすれば、上下の各網状パネルユニット20の
連結強度をより大きくすることもできる。
【0057】6)網状パネルユニット20は連結部材4
0,80、蝶番50を介して互いに連結されたり、ある
いは支柱30,60,70に連結されているため、例え
ば溶接等の湿式の連結を行うのに比し、連結作業を容易
に行える。
【0058】7)フェンス11および高層の植栽壁13
において、出隅部分を形成する各網状パネルユニット2
0が蝶番50で連結されているので、配置角度に施工上
の誤差が生じても確実に連結できる。また、蝶番50を
用いれば、各網状パネルユニット20が他の角度で配置
された場合でも、容易に対応できる。つまり、配置角度
が異なる毎にその角度に応じた連結部材を製作する必要
がなく、部材点数を低減できる。
【0059】8)網状パネルユニット20は支柱30,
60,70で支持されているため、網状パネルユニット
20を立設した状態で確実に支持できる。
【0060】9)植栽壁13を形成している網状パネル
ユニット20は、建物1の壁面に突設された支持部材9
0で確実に支持されているから、高さの高い植栽壁13
を建物1に近接させた状態で確実に設けることができ
る。
【0061】10)網状パネルユニット20全体に蔓植物
を絡ませることにより、通風性を確保しながらブライン
ド性も良好な植栽壁12,13を得ることができる。こ
のため、都市型住宅地のような狭小地においても、隣地
から覗かれたりする心配がなく、プライバシーの侵害を
有効に防止できる。
【0062】11)また、大、小網体21,22は、短、
長尺線材211,212,221,222の交差位置が
重ならないように対向して並設されているため、短、長
尺線材211,212,221,222で小区画される
開口部の見かけ上の面積を小さくでき、蔦植物を絡ませ
ていないフェンス11や門柱110においても、敷地内
を覗かれにくくできる。なお、フェンス11や門柱11
0に蔓植物を絡ませて、さらにブラインド性や外観を向
上させてもよい。
【0063】12)網状パネルユニット20は、四周の側
面部24(24A)が傾斜しているが、この傾斜した側
面部24は、ジグザグ状とされた接合部材23の斜辺部
分で容易に形成できる。
【0064】13)接合部材23は、各網体21,22の
短尺線材211,221に沿って連続した連続部材であ
るから、接合部材23の取扱いを容易にでき、大、小網
体21,22への接合等の作業などを迅速に行える。
【0065】14)この際、接合部材23は、短、長尺線
材211,212,221,222の交差位置近傍に接
合されているので、交差位置近傍を接合部材23で補強
することができる。これにより、そのような部位に外力
が加わっても確実に対抗でき、短、長尺線材211,2
12,221,222の接合状態を良好に維持できる。
【0066】15)接合部材23では、折曲工程でのばら
つきによって折曲部分間のピッチがずれる場合がある。
しかし、本実施形態では、接合部材23が大、小網体2
1,22に対して短、長尺線材211,212,22
1,222の交差位置近傍で接合されているため、折曲
部分間のピッチをその交差位置を目安にして矯正するこ
とができ、接合部材23の長手方向の寸法誤差を生じに
くくできる。
【0067】16)接合部材23は、短尺線材211,2
21の長手方向に傾斜し、さらに、長尺線材212,2
22の長手方向にも傾斜しているため、網状パネルユニ
ット20のいずれの側面側から見た場合においてもトラ
スを形成でき、構造的により安定した立体トラスを実現
できる。しかも、隣接し合う接合部材23により、大、
小網体21,22の各開口部分を底面とした四角錐状に
トラスが形成されているため、この点からも構造的に安
定した立体トラスといえ、網状パネルユニット20に加
わるさまざまな方向からの外力に対して有効に抗するこ
とができる。
【0068】17)短、長尺線材211,212,22
1,222および接合部材23は、同一断面形状の線材
であるから、原材料の種類を統一して網状パネルユニッ
ト20の生産性および意匠性を向上させることができ
る。
【0069】18)また、大、小網体21,22では、
短、長尺線材211,212,221,222の端部や
接合部材23の端部をそれらの交差位置近傍から切断す
れば、幾回りか小さい網状パネルユニットを必要に応じ
て容易に製作でき、そしてこの際、傾斜した側面部も自
動的に形成できるという効果もある。
【0070】〔第2実施形態〕図21,22には、本発
明の第2実施形態に係るフェンス11が示されている。
なお、前記第1実施形態と同様な構成部材には同一符号
を付し、ここでのそれらの説明を省略または簡略化す
る。
【0071】本実施形態では、支柱30が断面中空のH
形とされ、この中空部分の下方側には支柱30と共に埋
設される補強部材34が挿入されている点、水平方向に
並設された網状パネルユニット20間の支柱30におい
て、その上下方向の略中間位置には各大網体21の一本
の長尺線材212と係合する係合片120が設けられい
る点、網状パネルユニット20内にも同様な支柱30が
配置され、この支柱30と網状パネルユニット20とが
連結部材40で連結されている点、で前記第1実施形態
とは大きく異なる。なお、このような形態を前述した植
栽壁12,13に適用してもよい。
【0072】このような本実施形態によれば、前記構成
により、以下の効果がある。 19)支柱30内には補強部材34が挿入されているた
め、支柱30の根本部分が変形するのを有効に防止で
き、フェンス11に加わるより大きな外力に対抗でき
る。
【0073】20)支柱30は、網状パネルユニット20
内にも立設され、また、網状パネルユニット20間の支
柱30には、その上下方向の中間位置に各大網体21と
係合する係合片120が設けられているので、網状パネ
ルユニット20の剛性を一層大きくでき、この点から
も、より大きな外力に対抗できるという効果がある。
【0074】〔第3実施形態〕図23,24には、本発
明の第3実施形態に係るフェンス11が示されている。
なお、本実施形態においても、前記第1、第2実施形態
と同様な構成部材には同一符号を付し、ここでのそれら
の説明を省略または簡略化する。
【0075】本実施形態では、図24に示すように、直
線状に並設された二枚の網状パネルユニット20のう
ち、一方の網状パネルユニット20(図24中の右側)
として、図16で示した断面平行四辺形のものが長辺側
が水平となるように用いられている。よって、各網状パ
ネルユニット20の連結側の側面部24は、それぞれ同
じ向きに傾斜して近接し、網状パネルユニット20同士
が外側および内側でそれぞれ連結部材80で連結されて
いる。
【0076】そして、前記各側面部24が近接している
ことにより、各網状パネルユニット20間には支柱を立
設できないため、全体の意匠性を考慮して、全ての支柱
30(一本のみを図示)が網状パネルユニット20内に
立設されている。
【0077】本実施形態の支柱30は、高さ寸法が網状
パネルユニット20の略半分とされているとともに、中
空の三角柱状とされて接合部材23と大網体21とで形
成される平面三角形の空間内に収容され、また、上端に
斜辺を形成することで接合部材23にならった外観が得
られるようになっている。
【0078】さらに、支柱30は、下端が地中に埋設さ
れた補強部材34に固定されており、複数の連結部材4
0を介して大、小網体21,22が連結されることで網
状パネルユニット20を支持している。この際、支柱3
0には水平な長孔(図示略)が設けられ、この長孔に挿
通されるボルト等によって支柱30が補強部材34に固
定されている。従って、補強部材34の埋設位置に多少
のずれが生じても、そのずれを該長孔で吸収することが
可能である。なお、このような形態も前述した植栽壁1
2,13に適用してもよい。
【0079】このような本実施形態によれば、前記構成
により、以下の効果がある。 21)並設された二枚の網状パネルユニット20は、近接
する側面部24が同じ向きに傾斜しているため、各網状
パネルユニット20同士を敷地の内外方向においても重
ねることができる。従って、この方向に作用する面状部
分への外力に対してより大きな抗力で対抗でき、前記
4)の効果をフェンス11においても得ることができ
る。また、大きな面積の側面部24同士が近接対向して
いるので、この大きな面積を利用してより多くの連結部
材を配置すれば、上下の各網状パネルユニット20の連
結強度をより大きくすることもでき、前記5)の効果も
得ることが可能である。
【0080】22)網状パネルユニット20は立体トラス
とされて大きな剛性を有しているから、内部に立設され
る支柱30の高さ寸法を網状パネルユニット20の半分
程度にしても、網状パネルユニット20が容易に撓んだ
りせず、網状パネルユニット20を支柱30で十分に支
持できる。従って、短い支柱30を用いることで材料費
などのコストを削減できる。
【0081】〔第4実施形態〕図25,26には、本発
明の第4実施形態に係る高層の植栽壁13が示されてい
る。本実施形態では、前記第1実施形態に比して支柱お
よび支持部材の構造が異なる。
【0082】すなわち、本実施形態の支柱70は、図2
6に示すように、敷地側に一体に設けられた挟持部70
Aを有しており、この挟持部70Aにビス42で止め金
具43のみを取り付けることで大網体21の長尺線材2
12を挟持している。
【0083】一方、支持部材90は、各網状パネルユニ
ット20にわたって水平に架設された横材97を備えて
いる。この横材97は押出形材等で中空に成形されてお
り、支柱70の挟持部70Aにビス98(図19中のF
部拡大参照)で固定されている。また、前記中空部分に
よって建物1側に開口したリップ溝97Aが形成され、
このリップ溝97A内に配置されたスライダー97B
に、壁面1Aにボルト止めされた接合金具99が固定さ
るようになっている。
【0084】このような本実施形態によれば、前記構成
により、以下の効果がある。 23)支柱70には挟持部70Aが一体に設けられている
ので、この挟持部70Aに止め金具43を取り付けるだ
けで網状パネルユニット20を支持できる。従って、前
記第1実施形態等で説明した連結部材40を不要にで
き、部材点数およびコストの削減を図ることができる。
【0085】24)支持部材90は、各網状パネルユニッ
ト20に架設された横材97を備え、この横材97内に
配置されたスライダー97Bに接合金具99が固定され
る構造であるから、各網状パネルユニット20の連設方
向の設置位置が変更になったり、現場作業時の誤差によ
ってずれた場合でも、横材97に対するスライダー97
Bの位置を変えることで容易に対応でき、現場での対応
を迅速に行える。
【0086】〔第5実施形態〕図27には、本発明の第
5実施形態として、網状パネルユニット20内に収容手
段としての容器130が配置された例が示されている。
容器130は、例えば樹脂製とされて大、小網体21,
22と接合部材23とで仕切られる空間内に配置され、
接合部材23などに取り付けられるようになっている。
このような容器130は、内部に肥土などが入れられ、
鉢として利用される。
【0087】本実施形態によれば、以下の効果がある。 25)容器130を鉢として用いることにより、容器13
0をフェンス11の任意の位置に複数配置して植物を植
えることが可能であるから、地上に植えた植物が大きく
育つのを待たなくとも、例えば植栽壁12,13(図
1)の全体を植物で早期に覆うことができる。
【0088】〔第6実施形態〕図28には、本発明の第
6実施形態に係る網状構造体としてのパーゴラ140が
模式的に示されている。パーゴラ140は、複数の網状
パネルユニット20をコ字形状に組み合わせることで形
成されている。そして、各網状パネルユニット20は、
互いに近接する側面部24Aが同じ向きに傾斜してい
る。
【0089】すなわち、各網状パネルユニット20のう
ち、パーゴラ140の天井部分を形成する網状パネルユ
ニット20A、および側壁部分を形成する上段側の網状
パネルユニット20Aは、図29にも示すように、長辺
側の各側面部24Aは傾斜しているが、短辺側の各側面
部24Bは傾斜しておらず、大、小網体21,22に対
して直角に形成されている。このような直角な側面部2
4Bは、例えば小網体22の長尺線材(図示略)を大網
体21の端縁に合うように延出させ、この端部と大網体
21の端縁との間に短い線材を加えることで実施可能で
あり、また、短い線材を用いずに、延出させた小網体2
2の長尺線材を直角に折曲し大網体21の端縁に接合し
ても実施可能である。
【0090】また、パーゴラ140の側壁部分を形成す
る下段側の網状パネルユニット20Bは、図30にも示
すように、上段の網状パネルユニット20と近接する長
辺側の側面部24Aのみが傾斜しており、他が前述した
ような直角な側面部24Bになっている。そして、長辺
側に直角な側面部24Bを形成するのには、小網体22
の短尺線材(図示略)を大網体21の端縁に合うように
延出させ、この端部と大網体21の端縁との間に短い線
材を加えることで実施可能であり、また、短い線材を用
いずに、延出させた小網体22の短尺線材を直角に折曲
し大網体21の端縁に接合してもよい。
【0091】なお、網状パネルユニット20A,20B
の他の構成は、第1実施形態で説明した網状パネルユニ
ット20と同じである。また、以下に説明する他の実施
形態および変形例のでも、傾斜した側面部には符号24
Aを、直角な側面部には符号24Bをそれぞれ付す。
【0092】このような本実施形態においても、網状パ
ネルユニット20を組み合わせてパーゴラ140を形成
することにより、側壁部分や天井部分などの面状部分の
強度を確実に確保できるとともに、設置作業を容易に行
え、かつ通風性の良好なパーゴラ140を得ることがで
きる。
【0093】〔第7実施形態〕図31には、本発明の第
7実施形態に係る網状構造体としてのアーチ150が模
式的に示されている。アーチ150も、複数の網状パネ
ルユニット20を組み合わせることで形成されている。
【0094】各網状パネルユニット20のうち、天井部
分を形成する網状パネルユニット20Cは、図32にも
示すように、長辺側が円弧状に湾曲している。このよう
な網状パネルユニット20Cは、短辺側に沿った側面部
24Aが傾斜し、湾曲した長辺側が前記第6実施形態で
説明したような直角な側面部24Bになっている。
【0095】また、側壁部分を形成する網状パネルユニ
ット20Bは、湾曲した網状パネルユニット20Cに近
接する短辺側の側面部24Aのみが傾斜し、他は直角な
側面部24Bになっている、つまり、この網状パネルユ
ニット20Bは、短辺側または長辺側のいずれかの側面
部が傾斜しているかの相違はあるが、基本的には図30
で示した網状パネルユニット20Bと同じ構成である。
【0096】すなわち、各網状パネルユニット20B,
20Cは、上下の連結部分において、やはり各側面部2
4Aが同じ向きに傾斜するように組み合わされ、アーチ
150の連通方向において、直角な側面部24B同士が
近接対向するようになっている。
【0097】本実施形態でも、網状パネルユニット20
を組み合わせてアーチ150を形成することにより、側
壁部分や天井部分などの面状部分の強度を確実に確保で
きるとともに、設置作業を容易に行え、かつ通風性の良
好なアーチ150を得ることができ、アーチ150に蔓
植物を絡ませれば、外観および機能性に優れた緑門を形
成できる。
【0098】〔第8実施形態〕図33には、本発明の第
8実施形態として、建物1の外階段2に沿って設けられ
た傾斜した手摺壁160A、および外廊下3に沿って設
けられた手摺壁160Bが示されている。手摺壁160
Aを形成している各網状パネルユニット20Dは、図3
4に示すように、正面平行四辺形であり、長辺側と短辺
側とでなす角度が外階段2の勾配に対応している。そし
て、手摺壁160を形成している各網状パネルユニット
20Eは、例えば図35に示すように、正面正方形であ
り、長辺側と短辺側との別がない。本実施形態では、本
発明の前記目的を達成できる手摺壁160を提供可能で
ある。
【0099】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、図36に示すように(第1
変形例)、網状パネルユニット20をL字形のブラケッ
ト166を用いて建物1の壁面1Aに固定し、これによ
って庇165を形成してもよい。
【0100】また、図37に示すように(第2変形
例)、一方の門柱110に蝶番50介して網状パネルユ
ニット20を開閉自在に取り付ければ、この網状パネル
ユニット20により、門柱110とあわせて門扉170
を形成できる。なお、門扉としては、例えば両方の門柱
110に各々網状パネルユニット20を回動自在に取り
付けるなどし、両開き式に構成したものであってもよ
い。また、開閉する網状パネルユニット20内に収容手
段としての金属製の箱体等を設け、グレモン錠の構成部
材等を収容してもよい。この際、箱体を前記第5実施形
態のように網状パネルユニット20にもとから形成され
る空間内に配置してもよく、短、長尺線材や接合部材の
一部を切断し、これによって形成される空間内に配置し
てもよい。
【0101】さらに、図38に示すように(第3変形
例)、二枚の網状パネルユニット20を平置き状態に並
設し、この上部に透明な樹脂板やガラス板からなる板材
181等を配置することで甲板部分を形成すれば、重厚
感のあるテーブル180を提供できる。ただし、図中の
台座182は、網状パネルユニットを組み合わすことで
形成されてもよく、木製、樹脂製、あるいは金属製等の
他の部材で形成されていてもよい。
【0102】そして、図39に示すように(第4変形
例)、湾曲した網状パネルユニット20を並設し、この
上に座部材191を配置することでベンチ190を設け
てもよい。また、ベンチ190においても、脚部192
は金属製等の他の部材であってよい。その他、網状パネ
ルユニット20を用いて椅子を設けてもよい。なお、湾
曲した網状パネルユニット20でベンチや椅子を設ける
のに限らず、フラットな網状パネルユニットで背もたれ
のないベンチや椅子を設けてもよく、フラットな複数の
網状パネルユニットで座と背もたれとを別々に設けても
よい。
【0103】図40には(第5変形例)、本発明に係る
網状パネルユニットの変形例として、全体形状が略三角
柱状の網状パネルユニット200が示されている。この
網状パネルユニット200は、一枚の平面矩形状の網体
230と、網体230の面状部分に対向配置された軸状
部材としての線材240と、網体230の長辺方向に沿
った平行な辺縁と前記線材240とを接合する一対の接
合部材23とで構成され、立体トラスを有している。こ
れらのうちの網体230は、複数のが短尺線材231お
よび二本の長尺線材232で交差状に形成されている。
すなわち、この網状パネルユニット200は、前記第
1、第2実施形態の網状パネルユニット20における小
区画された開口部分の一列分に相当する。
【0104】このような網状パネルユニット200によ
れば、図41に示すように、線材240を中央側にして
四つ組み合わせれば、図1に示す角柱状の門柱110な
どを形成することができ、また、図42に示すように、
二枚重ねた網状パネルユニット20の傾斜した側面部2
4A間に配置することにより、構造体としての端部をフ
ラットに納めることができ、従って、構造体の形状や構
成上のバリエーションを増やすのに利用できる。
【0105】図43,44には(第6変形例)、網状パ
ネルユニット20を支持するための支柱の変形例が示さ
れている。本変形例の支柱300は、三本の中空または
中実の棒体310を備えており、これらの棒体310の
下部側が折曲され、一対の結束部材320で一体にまと
められている。そして、この結束部分がコンクリートブ
ロックの縦孔等に挿入されてグラウト材等で固められ、
ブロックごと地中に埋設される。
【0106】各棒体310の折曲部分の上側には、網状
パネルユニット20が載置(具体的には、大、小網体2
1,22の水平な各長尺線材212,222)される載
置部311が設けられ、網状パネルユニット20が載置
された状態では、二本の棒状体310が大網体21にお
ける隣り合う二本の短尺線材211の内側に添い、残り
一本の棒体310が小網体22における一本の短尺線材
221の内側に添うようになる。そして、各棒体310
と各短尺線材211,221とが連結部材40の部材本
体41および上下一つの止め金具42で連結される。こ
のような支柱300を用いた場合には、支柱300が棒
体310で構成されているため、線材からなる網状パネ
ルユニット20との外観上のマッチングがよく、意匠性
を向上させることができる。
【0107】図45には(第7変形例)、網状パネルユ
ニット20と支柱30との連結位置に関する変形例が示
されている。すなわち、図21,22に示す前記第2実
施形態では、網状パネルユニット20とこの内部に配置
された支柱30とは、連結部材40によって大網体21
側で連結されていたが、本変形例では、第2実施形態と
同様な支柱30を用いた場合でも、網状パネルユニット
20と支柱30とを小網体22側で連結してある。つま
り、網状パネルユニット20と支柱30とを大網体21
側で連結するか、小網体22側で連結するかは任意であ
り、例えば既設の住宅に近接させてフェンス等を設ける
場合には、住宅が邪魔して敷地内からの作業に手間どる
可能性があるため、網状パネルユニットと支柱とを敷地
の外側から連結できる構成にしておくのがよい。なお、
本変形例での支柱30は、網状パネルユニット20の最
下段および下から二段目の接合部分(短尺線材221、
長尺線材222、および接合部材23の接合部分)で小
網体22と連結可能に設けられた短いものである。
【0108】図46〜48には(第8変形例)、網状パ
ネルユニットの変形例が示されている。本変形例の網状
パネルユニット20では、共に同じ大きさの網体21が
用いられている。このため、網体に大小の別はないが、
それぞれの網体に符号21を付して説明すれば、一方の
網体21が他方の網体21の短尺線材211に沿って
0.5ピッチずれて配置されている。従って、この網状
パネルユニット20は、長辺側から見た形状が矩形とさ
れ、短辺側から見た形状が平行四辺形とされ、四周の側
面部のうち、長辺側の一対の側面部24Aは傾斜してい
るが、短辺側の一対の側面部24Bは各網体21に対し
て直角に形成れている。また、接合部材23は、短尺線
材211の長手方向にのみ傾斜し、短辺側から見た場合
にのみトラスが形成されるようになっている。
【0109】そして、各網体21の位置関係を図46に
基づいて具体的に説明すると、一方の網体21の
(a0,b0)で示される隅部は他方の網体21の
(A0,B0.5)に対応し、(am,b0)で示される隅部
は(Am,B0.5)に対応し、(a0,bn)で示される隅
部は(A0,Bn+0.5)に対応し、(am,bn)で示され
る隅部は(Am,Bn+0.5)に対応した位置とされてい
る。
【0110】さらに、接合部材23の接合箇所を図46
に基づいて説明すれば、接合部材231(符号のみ図
示)は、一端が一方の網体21の(A0,B0)に接合さ
れ、最初の折曲部分が他方の網体21の(a0,b0)に
接合され、各折曲部分が順次一方の網体21および他方
の網体21の交差位置近傍に交互に接合され、他端が他
方の網体21の(a0,bn)に接合される。さらに、接
合部材232は、一端が一方の網体21の(A1,B0
に接合され、最初の折曲部分が他方の網体21の
(a1,b0)に接合され、各折曲部分が順次各網体21
に交互に接合され、他端が他方の網体21の(a1
n)に接合される。そして、このような接合は接合部
材231〜23m-1によって行われる。このように、各接
合部材23は、正面から見た場合に各網体21の短、長
尺線材211,212と略重なるため、第1実施形態で
説明したような各開口部分を底面とした四角錐状のトラ
スを形成することはないが、網状パネルユニット20の
剛性を十分に確保可能な別形状の立体トラスを形成でき
る。
【0111】このような本実施形態では、前述した16)
の効果を得ることはできないが、網体に大小の別がない
ため、部材の種類を低減でき、生産性を向上させること
ができるという効果がある。なお、本変形例では、図4
7中に二点鎖線で示すように、適宜な位置に斜材23′
を配置することにより、長辺側から見た場合でもトラス
が形成されるようにして剛性の向上を図ってもよい。そ
して、この斜材23′は、長辺側に沿って連続した一本
の部材で構成してもよく、連続しない短材であってもよ
い。また、補強を行う部材としては、斜材23′の他、
各網体21に対して直角に接合される短材であってもよ
い。また、本変形例では、長辺側の各側面部24Aが傾
斜していたが、短辺側の側面部を傾斜させて長辺側の各
側面部を直角に形成してもよい。
【0112】図49〜51には(第9変形例)、網状パ
ネルユニットの他の変形例が示されている。本実施形態
の網状パネルユニット20では、大小の別がない一対の
網体21同士がピッチをずらさずに並設されている。す
なわち、図49に示すように、一方の網体21の
(a0,b0)で示される隅部は他方の網体21の
(A0,B0)に対応し、(am,b0)で示される隅部は
(Am,B0)に対応し、(a0,bn)で示される隅部は
(A0,Bn)に対応し、(am,bn)で示される隅部は
(Am,Bn)に対応した位置とされている。
【0113】また、図50において、接合部材23は、
大きな折曲ピッチ(折曲角度も大きい)とされて各網体
21の短、長尺線材211,212の交差位置近傍に接
合され、かつ向きを順次反転させて配置されている。つ
まり、図49に戻って、接合部材231(符号のみを図
示)は、一端が一方の網体21の(A0,B0)に接合さ
れ、最初の折曲部分が他方の網体21の(a0,b1)に
接合され、各折曲部分が順次一方の網体21および他方
の網体21の交差位置近傍に交互に接合され、他端が他
方の網体21の(a0,bn)に接合される。一方、接合
部材232は、一端が他方の網体21の(a1,b0)に
接合され、最初の折曲部分が一方の網体21の(A1
1)に接合され、各折曲部分が順次各網体21に交互
に接合され、他端が一方の網体21の(A1,Bn)に接
合される。さらに、このような接合は接合部材231
23m-1まで順次反転させながら行われる。このような
場合でも、各接合部材23は、正面から見た場合に各網
体21の短、長尺線材211,212と略重なるため、
第1実施形態で説明したような各開口部分を底面とした
四角錐状のトラスを形成することはないが、網状パネル
ユニット20の剛性を十分に確保可能なさらに別形状の
立体トラスを形成できる。また、このような網状パネル
ユニット20では、図51にも示すように、四周の全側
面部24Bが各網体21に対して直角に形成され、傾斜
していない。
【0114】本変形例では、前記3)、4)、5)、1
1)、16)の効果を得ることはできないが、このような
網状パネルユニット20を用いた網状構造体でも、前述
した他の効果を同様に得ることができる。なお、本変形
例においても、図50中に二点鎖線で示すように、適宜
な位置に斜材23′を配置することで剛性の向上を図っ
てもよい。そして、このような補強は、図29,30,
32で示した網状パネルユニット20A〜20Cの直角
な側面部24Bに施してもよい。
【0115】図52〜56には、網状パネルユニットの
変形例が示されている。図52に示す網状パネルユニッ
ト20F(第10変形例)は、直角をなす一対の側面部
24Aのみが傾斜して設けられている。
【0116】図53に示す網状パネルユニット20G
(第11変形例)は、四周の側面部24Aが傾斜して設
けられてるが、直角をなす一方の一対の側面部24A
と、他方の一対の側面部24Aとでは、傾斜方向が異な
っている。このような場合も、網体に大小の別がない。
【0117】図54に示す網状パネルユニット20H
(第12変形例)も、四周の側面部24Aが傾斜して設
けられてる。しかし、この網状パネルユニット20Hで
は、短辺側の一対の側面部24Aと、長辺側の一対の側
面部24とで、傾斜方向が異なっている。
【0118】図55に示す網状パネルユニット20I
(第13変形例)は、略中央に開口部25を備えてお
り、例えばこのような網状パネルユニット20Iを用い
てフェンスを形成する場合など、空調機器の室外機が設
置される位置に開口部25を対応させれば、室外機への
通風をより確実に確保でき、室外機での熱交換をフェン
スが妨げる心配がない。そして、このような開口部25
は、各網体21,22の短、長尺線材および接合部材を
切断して設けることが可能である。
【0119】図56の(A)に示す網状パネルユニット
20J(第14変形例)は、一つの角部に切欠部26を
備えており、例えばこのような網状パネルユニット20
Jを四枚用いて各切欠部26が中央に位置するように配
置すれば、各切欠部26によって一つの大きな開口部が
形成される。そして、図中の(B)、(C)に示すよう
に、このような開口部を建物の窓に対応させるようにし
て植栽壁等を形成すれば、窓からの採光が確実に得られ
る。このような切欠部26も、正面矩形の網状パネルユ
ニットの隅部において、短、長尺線材および接合部材を
切断して設けることが可能である。なお、図中の(C)
では、網状パネルユニット20J間に他の網状パネルユ
ニット20が配置されているが、このような網状パネル
ユニット20を配置するか否かや枚数などは、窓等の大
きさを勘案して決められればよく、省略したり、さらに
多くの網状パネルユニット20を配置してもよい。そし
て、このような網状パネルユニット20Jの切欠部26
を空調機の室外機等に対応させてもよく、また、前記網
状パネルユニット20I(図55)の開口部25を建物
の窓等に対応させてもよい。
【0120】また、本発明の網状パネルユニットとして
は、以上に説明したものの他、例えば接合部材を短い直
線状の線材とし、この線材を傾斜させて各網体の一点同
士を接合することにより前述来の立体トラスを形成して
もよい。すなわち、接合部材は、前記各実施形態のよう
短尺線材または長尺線材に沿った連続部材である必要は
なく、要するに、各網体の面状部分を接合してトラスを
形成する部材であればよい。
【0121】そして、網状パネルユニットの平面形状
は、四角形に限定されず、円形や楕円形など、曲線を含
む平面形状であってもよく、任意である。
【0122】さらに、前記各実施形態では、対向配置さ
れた各網体の交差位置近傍(短、長尺線材の交差位置近
傍のこと)に接合部材が接合されていたが、接合部材を
そのような交差位置に重ねて接合してもよく、また、交
差位置と交差位置との中間位置など、交差位置から離れ
た短尺線材または長尺線材に接合してもよい。このよう
な場合でも、外力に対して十分に対抗可能なトラスを形
成できる。
【0123】前記各実施形態の網状パネルユニット20
では、接合部材23が大、小網体21,22の内側に位
置する短尺線材211,221に沿って連続しており、
これにより、隣り合う接合部材23の折曲部分が短尺線
材211,221を挟み込むようにして交差位置近傍に
接合されていた。これに対し、例えば接合部材を各網体
の表側に位置する線材(前記各実施形態では長尺線材2
12,222のこと)に沿って連続させてもよく、この
ような場合には、接合部材を内側に位置する線材に重ね
るようにして接合することができ、接合位置と線材同士
の交差位置とを平面的に一致させることができる。
【0124】また、網状パネルユニット同士の連結や網
状パネルユニットと支柱との連結に用いられる連結部材
等の形状、あるいは支柱の形状等も前記各実施例や変形
例で説明したものに限定されず、任意である。
【0125】また、本発明の網状パネルユニットで形成
される網状構造体としては、以上に説明したフェンス、
植栽壁、門柱、パーゴラ、アーチ、庇、手摺壁、テーブ
ル、ベンチ、門扉の他、トレリス、バルコニーのデッキ
部分、東屋、室内の天井など、網状パネルユニットを用
いて形成できるものであってよく、その形状も任意であ
る。
【0126】例えば、図57に示すように(第15変形
例)、門形状に組んだ複数の網状パネルユニット20の
天井部分にアクリル板251等を設けてカーポート25
0としてもよい。
【0127】また、パーゴラとしても、図28に示すパ
ーゴラ140の他、図58に示すように(第16変形
例)、建物1の壁面1Aに固設された水平な網状パネル
ユニット20と、地上に立設された網状パネルユニット
20とにより、テラス2を覆うような逆L字形のパーゴ
ラ260を設けてもよい。さらに、このパーゴラ260
と同様な構造体にアクリル板を設ければ、建物1に隣接
したカーポートとするこもできる。
【0128】図59には門柱の変形例が示されている
(第17変形例)。この図に示す門柱270は、細長の
三枚の網状パネルユニット20をその小網体22が内側
となるように配置したものであり、小網体21同士を連
結部材400で連結することにより、各角部に若干の隙
間を有する略三角柱状に形成されている。このような門
柱270では、上面を形成する側面部24Aが内側に向
かうに従って下り勾配とされ(ただし、側面部24A
は、逆側に傾斜させても勿論よい)、勾配の最下端すな
わち各小網体22の上部には、複数の丸孔が穿設された
プレート部材271が係合した状態に設けられている。
そして、このプレート部材271を利用して鉢植え等を
載置することが可能である。なお、このようなプレート
部材を、図19に示す門柱110に設けてもよい。
【0129】その他、各網状パネルユニット20の配置
形態も任意であり、図60の平面図に示すように(第1
8変形例)、一対の網状パネルユニット20を平面T字
形状に配置してもよい。また、図60中に二点鎖線で示
すように、網状パネルユニット20の傾斜した側面部2
4Aを利用すれば、網状パネルユニット20に対して別
の網状パネルユニット20を斜め方向に配置することも
可能である。さらに、このようなT字形状の配置形態や
斜め方向への配置を立面的に実施してもよい。
【0130】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
網状パネルユニットが二重の網体を接合部材で接合した
立体構造とされ、かつその接合部材によってトラスとさ
れているので、ユニット自身で格段に大きな剛性を有し
ている。従って、このような網状パネルユニットを用い
れば、より大きな剛性を有する網状構造体を形成するこ
とができる。また、網状パネルユニットは立体トラスと
することで剛性を有しているから、網状パネルユニット
を形成する部材を太くしたりして剛性を確保する必要が
ない。従って、網状パネルユニット全体を軽量にできる
ので、取扱いを容易に行って作業性を向上させることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の略全体を示す斜視図で
ある。
【図2】第1実施形態の構成部材を示す正面図である。
【図3】図2の矢印III−IIIから見た断面図である。
【図4】前記構成部材の要部を示す斜視図である。
【図5】前記構成部材の位置関係を示す模式図である。
【図6】前記構成部材の全体を示す模式図である。
【図7】前記構成部材の全体を示す別の模式図である。
【図8】第1実施形態の要部を示す正面図である。
【図9】図8、図10の矢印IX−IXから見た縦断面図で
ある。
【図10】図8に示す要部の横断面図である。
【図11】第1実施形態の他の要部を示す正面図であ
る。
【図12】第1実施形態のさらに他の要部を示す正面図
である。
【図13】図12、図17の矢印XIII−XIIIから見た縦
断面図である。
【図14】他の構成部材の位置関係を示す模式図であ
る。
【図15】前記他の構成部材の全体を示す模式図であ
る。
【図16】前記他の構成部材の全体を示す別の模式図で
ある。
【図17】図12に示す要部の横断面図である。
【図18】図17の矢印XVIII−XVIIIから見た縦断面図
である。
【図19】第1実施形態の別の要部を示す正面図であ
る。
【図20】図19に示す要部の平面図である。
【図21】本発明の第2実施形態を示す縦断面図であ
り、図22の矢印XXI−XXIから見た縦断面図である。
【図22】第2実施形態を示す横断面図である。
【図23】本発明の第3実施形態を示す縦断面図であ
り、図24の矢印XXIII−XXIIIから見た縦断面図であ
る。
【図24】第3実施形態を示す横断面図である。
【図25】本発明の第4実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図26】第4実施形態を示す横断面図である。
【図27】本発明の第5実施形態を示す斜視図である。
【図28】本発明の第6実施形態を模式的に示す斜視図
である。
【図29】第6実施形態の構成部材を示す正面図、平面
図、および側面図である。
【図30】第6実施形態の他の構成部材を示す正面図、
平面図、および側面図である。
【図31】本発明の第7実施形態を模式的に示す斜視図
である。
【図32】第7実施形態の構成部材を示す正面図、平面
図、および側面図である。
【図33】本発明の第8実施形態を模式的に示す全体図
である。
【図34】第8実施形態の構成部材を示す正面図、平面
図、および側面図である。
【図35】第8実施形態の他の構成部材を示す正面図、
平面図、および側面図である。
【図36】本発明の第1変形例を示す側面図である。
【図37】本発明の第2変形例を示す平面図である。
【図38】本発明の第3変形例を示す斜視図である。
【図39】本発明の第4変形例を示す斜視図である。
【図40】本発明の第5変形例に係る構成部材を示す正
面図および平面図である。
【図41】図40の構成部材で形成される網状構造体を
示す平面図である。
【図42】図40の構成部材で形成される他の網状構造
体の一部を示す平面図である。
【図43】本発明の第6変形例を示す縦断面図である。
【図44】第6変形例を示す斜視図である。
【図45】本発明の第7変形例を示す縦断面図である。
【図46】本発明の第8変形例に係る構成部材の位置関
係を示す模式図である。
【図47】第8変形例に係る構成部材の全体を示す模式
図である。
【図48】第8変形例に係る構成部材の全体を示す別の
模式図である。
【図49】本発明の第9変形例に係る構成部材の位置関
係を示す模式図である。
【図50】第9変形例に係る構成部材の全体を示す模式
図である。
【図51】第9変形例に係る構成部材の全体を示す別の
模式図である。
【図52】本発明の第10変形例を示す正面図、平面
図、および側面図である。
【図53】本発明の第11変形例を示す正面図、平面
図、および側面図である。
【図54】本発明の第12変形例を示す正面図、平面
図、および側面図である。
【図55】本発明の第13変形例を示す正面図、平面
図、および側面図である。
【図56】本発明の第14変形例を示す正面図、平面
図、側面図および斜視図である。
【図57】本発明の第15変形例を示す斜視図である。
【図58】本発明の第16変形例を示す立面図である。
【図59】本発明の第17変形例を示す平面図である。
【図60】本発明の第18変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…建物、1A…壁面、11…フェンス、12…植栽
壁、13…植栽壁、20,20A〜20J,200…網
状パネルユニット、21,22…網体である大、小網
体、23…接合部材、24,24A,24B…側面部、
30,60,70…支柱、40,80,400…連結部
材、50…蝶番、90…支持部材、110,140,1
50,160,165,170,180,190,25
0,260,270…他の網状構造体としての門柱、パ
ーゴラ、アーチ、手摺壁、庇、門扉、テーブル、ベン
チ、カーポート、別のパーゴラ、別の門柱、130…容
器、230…他の網体、240…軸状部材としての線
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−40635(JP,A) 特開 平10−121791(JP,A) 特開 平9−140267(JP,A) 特開 平9−4282(JP,A) 特開 平11−81455(JP,A) 特開 平9−308397(JP,A) 特開 平10−205004(JP,A) 特開 平5−306553(JP,A) 特開 平5−292840(JP,A) 実開 平5−7805(JP,U) 実開 平5−77469(JP,U) 実開 昭56−25102(JP,U) 実開 昭61−197850(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 17/14 103 E04H 17/16 101 - 105 E04B 1/19 E04C 3/00 - 3/46 A01G 9/12 B21F 1/00 - 45/28 F16B 7/04 301

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1交差部材および第2交差部材
    を交差状に配置した一対の網体が離間して対向配置され
    ているとともに、これらの網体間に配置されて当該網体
    同士を接合する接合部材で立体的に構成され、かつ前記
    接合部材が前記両網体の対向方向に対して前記第1交差
    部材および/または前記第2交差部材の長手方向に傾斜
    して設けられてトラスを形成している網状パネルユニッ
    トの複数を連結部材を介して互いに連結してなり、これ
    ら複数の網状パネルユニットは、少なくとも連結側で近
    接対向する側面部同士が同じ向きに傾斜している網状構
    造体。
  2. 【請求項2】 複数の第1交差部材および第2交差部材
    を交差状に配置した一対の網体が離間して対向配置され
    ているとともに、これらの網体間に配置されて当該網体
    同士を接合する接合部材で立体的に構成され、かつ前記
    接合部材が前記両網体の対向方向に対して前記第1交差
    部材および/または前記第2交差部材の長手方向に傾斜
    して設けられてトラスを形成している網状パネルユニッ
    トの複数を連結部材を介して互いに連結してなり、これ
    ら複数の網状パネルユニットは、少なくとも連結側で近
    接対向する側面部同士が逆向きに傾斜している網状構造
    体。
  3. 【請求項3】 前記網状パネルユニットは、前記傾斜し
    た側面部が一つの対向側縁側および/または他の対向側
    縁側に形成されている請求項1または請求項2に記載の
    網状構造体。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は蝶番である請求項1〜3
    のいずれかに記載の網状構造体。
  5. 【請求項5】 当該網状構造体は支柱で支持されている
    請求項1〜4のいずれかに記載の網状構造体。
  6. 【請求項6】 前記支柱は前記網状パネルユニットの網
    体間に立設されている請求項5に記載の網状構造体。
  7. 【請求項7】 前記網状パネルユニットは、建物の壁面
    に沿って立設され、かつ当該建物の壁面に突設された支
    持部材で支持されている請求項1〜6のいずれかに記載
    の網状構造体。
  8. 【請求項8】 前記網状パネルユニットは、前記網体間
    に配置された収容手段を備えている請求項1〜7のいず
    れかに記載の網状構造体。
  9. 【請求項9】 複数の第1交差部材および第2交差部材
    を交差状に配置した四角形状の網体に軸状部材が対向配
    置されているとともに、前記網体および前記軸状部材間
    に配置されて当該網体の平行な一対の辺縁および前記軸
    状部材を接合する接合部材で略三角柱状に構成され、か
    つ前記接合部材が前記網体および軸状部材の対向方向に
    対して傾斜して設けられてトラスを形成している網状パ
    ネルユニットの複数を互いに連結してなる網状構造体。
  10. 【請求項10】 前記網状パネルユニット間および/ま
    たは前記網状パネルユニットの端部に、 複数の第1交差部材および第2交差部材を交差状に配置
    した四角形状の網体に軸状部材が対向配置されていると
    ともに、前記網体および前記軸状部材間に配置されて当
    該網体の平行な一対の辺縁および前記軸状部材を接合す
    る接合部材で略三角柱状に構成され、かつ前記接合部材
    が前記網体および軸状部材の対向方向に対して傾斜して
    設けられてトラスを形成している他の網状パネルユニッ
    トを配置してなる請求項1〜8のいずれかに記載の網状
    構造体。
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