JP2000270684A - システムプランタにおけるプランタ単体及びその組立方法 - Google Patents

システムプランタにおけるプランタ単体及びその組立方法

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JP2000270684A
JP2000270684A JP11080058A JP8005899A JP2000270684A JP 2000270684 A JP2000270684 A JP 2000270684A JP 11080058 A JP11080058 A JP 11080058A JP 8005899 A JP8005899 A JP 8005899A JP 2000270684 A JP2000270684 A JP 2000270684A
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planter
box
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planters
opening
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Yoshiharu Sato
義晴 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プランタ、及び塀として使用でき、軽量、安
価で容易、短時間に工事が可能なシステムプランタ及び
その組立法を提供する。 【解決手段】 プランタシステム及びその組立方法は、
多様に組み合わせの可能な天板1〜4、プランタ単体5
〜8、スペーサ体9〜12からなり、各部材の下端には
上下の部材を結合する嵌合突起13、プランタ本体5〜
8及びスペーサ体9〜12の上端には上記嵌合突起13
を挿嵌可能な嵌合孔14が並んでおり、これらの部材を
結合するには圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製材
料からなり、複数のプランタ単体を垂直方向に結合する
ことにより立体構造物を形成可能なプランタ単体、及び
その組立法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植栽の手段としてプランタが使用
されている。又、建物の周囲の塀にはコンクリート製の
ブロックが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラン
タを組み合わせて塀を形成することは困難であり、逆
に、ブロックに植栽することも困難である。また、ブロ
ックを使用して塀を形成した場合、その組み合わせのバ
ラエティは乏しい。しかもブロック単体の外観もバラエ
ティに乏しい。
【0004】また、従来のブロックはコンクリート製な
るが故に重く、ブロックにて塀を形成した場合地震発生
時に倒壊の危険を有し、過去の地震でブロック塀の倒壊
により死傷者が発生している。かかる対策として、ブロ
ック塀の建設時に入念な基礎工事を必要とした。
【0005】前記の入念な基礎工事の必要性や、ブロッ
ク塀を体裁良く形成する必要性から、ブロック塀の構築
は職人が施工しコスト高であった。さらに、ブロックは
コンクリート製なるが故に大量生産並びにその重量性よ
りコストダウンが困難であった。
【0006】また、ブロックによる塀の形成時、補助材
料として、補強材(鉄筋)、接合材(モルタル)が必要
であった。さらに、モルタルの乾燥に長時間を必要とし
た。
【0007】ブロックにより塀を形成した後、改造、撤
去することは困難であり、この目的のために職人の手配
等を必要とする。
【0008】以上の現状に鑑み、本発明は、プランタ、
及び塀として使用でき、組み合わせおよびデザインのバ
ラエティに富み、軽量、安価で、補助材料を不要とし、
素人でも容易、短時間に工事が可能なシステムプランタ
及びその組立法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するべ
く、本発明は以下の構成を提供する。
【0010】(1)複数のプランタ単体を並設し結合す
ることにより立体構造物を形成可能なシステムプランタ
における個々のプランタ単体であって、前記プランタ単
体は、上端面の開放された箱体を有し、前記箱体の横幅
は単位長さの整数倍に規定されており、前記箱体の側壁
内側に沿って延び上端面にて開口する複数の嵌合孔及び
下端面から突出する複数の嵌合突起とを具備し、該嵌合
孔及び該嵌合突起は、前記単位長さに対応する間隔で設
けられており、垂直方向に隣接する2個の前記プランタ
単体は、横幅方向に相対的に単位長さの整数倍ずらした
位置にても、下側に位置するプランタ単体の前記嵌合孔
に対して上側に位置するプランタ単体の前記嵌合突起と
が嵌合可能である。
【0011】(2)上記(1)の構成において、好適に
は、前記単位長さを前記箱体の奥行きと等しくする。
【0012】(3)上記(1)または(2)の構成のプ
ランタ単体とともに用いられるスペーサ体が、、前記プ
ランタ単体の嵌合孔に対して嵌入可能な脚部と、該脚部
から上方に延びるスペーサ部と、該スペーサ部上端に設
けられた前記嵌合孔と同一形状の開口を持つ嵌合孔を有
する。
【0013】(4)上記(1)または(2)の構成のプ
ランタ単体とともに用いられる固定用脚が、前記プラン
タ単体の嵌合突起に対して嵌入可能な嵌合孔を設けたス
ペーサ部と、該スペーサ部から下方に延び地面に対して
固定される脚部とを有する。
【0014】(5)複数のプランタ単体を並設し結合す
ることにより立体構造物を形成可能なシステムプランタ
における個々のプランタ単体であって、前記プランタ単
体は、上端面が開放された箱体と、該箱体の底部に穿設
された貫通孔に挿入されるジョイント具と、該箱体の上
端縁より内側水平に延びるフランジ部により形成される
開口部と、該箱体の下端面から突出する角形突起部とを
具備し、前記箱体の横幅は単位長さの整数倍に規定さ
れ、かつ、前記開口部と前記角形突起部は、前記単位長
さに対応する間隔で設けられており、垂直方向に隣接す
る2個の前記プランタ単体は、横幅方向に相対的に前記
単位長さの整数倍ずらした位置にても、下側に位置する
プランタ単体の前記開口部に対して上側に位置するプラ
ンタ単体の前記角形突起部とが嵌合可能であり、前記ジ
ョイント具は、中央の括れ部と両端の膨出部を具備して
おり、垂直方向に隣接する前記箱体の前記底部貫通孔に
該ジョイント具の一方の膨出部を挿入しかつ水平面内で
回転することにより、一方の膨出部は下側の箱体の前記
フランジ部にて掛止されかつ他方の膨出部は上側の箱体
の底部にて掛止される。
【0015】(6)上記(5)の構成において、好適に
は、前記単位長さを前記箱体の奥行きと等しくする。
【0016】(7)上記(5)または(6)の構成のプ
ランタ単体を地面に設置すべく用いられるスペーサ体
が、専用ペグにより地面に固定され、前記ジョイント具
によりプランタ本体と結合される。
【0017】(8)上記(1)、(2)、(4)または
(5)のいずれかの構成において、前記箱体の開口部を
閉鎖するべく前記箱体の開口部に嵌合可能な天板を有す
る。
【0018】(7)上記(1)、(2)、(4)または
(5)のいずれかの構成のプランタ単体を用いたシステ
ムプランタの組立方法は、複数のプランタ単体を水平方
向及び垂直方向に3次元的に並設し、かつ垂直方向に隣
接するプランタ単体同士を互いに結合することにより立
体構造物を形成する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図示しないが、各部材の外装に
はテクスチュアが施され、デザインのバラエティを持た
せている。図1〜図3には、第1の実施形態を示す。図
1はシステムプランタの構成要素となる各部材を示す。
図1の1〜4は天板(ふた)である。プランタ単体5〜
8を重層し、最上段に植木を植しない場合は、天板1〜
4をプランタ単体5〜8に嵌合させる。9〜12はシス
テムプランタの最下段となり、地面上に設置されシステ
ムプランタの土台となるスペーサ体である。各部材の下
端には、上下の部材を結合するための嵌合突起13が並
んでおり、システムプランタ本体5〜8及びスペーサ体
9〜12の上端には上記嵌合突起13を挿嵌可能な嵌合
孔14が並んでいる。嵌合孔は、プランタ単体の箱体の
側壁内側に沿って延び上端面にて開口している。これら
の部材を結合するには圧入するだけよく、組立は簡単で
ある。本発明では、図に示す各種の形状、サイズを用意
することにより、組み合わせが自由にできるので種々の
レイアウトが可能となる。組み上げるとき、上下方向を
合わせたり、段違いに構成することも自由にできる。図
示の例以外にも種々の形状、サイズが可能である。
【0020】図6に、異なるサイズの複数のプランタ単
体を組み合わせ、垂直方向に結合して塀状構造物を形成
する例を示す。以下、いずれの実施形態についても、プ
ランタ単体のサイズを表現するために、垂直方向の長さ
をプランタ単体の「高さ」とし、塀状構造物の幅方向に
沿った長さをプランタ単体の「横幅」とし、塀状構造物
の厚さ方向に沿った長さをプランタ単体の「奥行き」と
指称する。図6(A)は、図1のプランタ単体5及び6を
組み合わせている。異なるサイズのプランタ単体を隙間
無く並設するために、プランタ単体の横幅は、単位長さ
dの整数倍に規定される。すなわち、最小サイズのプラ
ンタ単体5の横幅が単位長さdとなる。第2のサイズで
あるプランタ単体6は、その横幅が単位長さの2倍すな
わち2dに設定されている。同様にして、さらに横幅の
長いプランタ単体を作製することができる。図6(B)
の例では、最下段に単位長さの3倍の横幅3dをもつプ
ランタ単体を用いている。
【0021】さらに、各プランタ単体に設けられた複数
の嵌合孔14及び嵌合突起13もまた、この単位長さd
に対応する間隔で配置されている。ここで、「対応する
間隔」とは、必ずしも単位長さdと一致することを意味
せず、上下に重ねた2つのプランタ単体を横幅方向に単
位長さdの整数倍だけずらした場合にも、その位置にて
嵌合孔14と嵌合突起13が嵌合可能であることを意味
する。従って、上下に2つのプランタ単体を重ねた場合
に、上側のプランタ単体を下側のプランタ単体に対し
て、横幅方向に単位長さdの整数倍に相当する長さだけ
移動させても同様に隙間無く結合させることが可能であ
る。この結果、本システムプランタは、異なるサイズの
複数のプランタ単体を用いて、上下に側面を揃えて積み
重ねたり、側面同士を単位長さの整数倍分だけずらして
積み重ねたり、あるいは双方の積み重ね方を組み合わせ
たり、自在なレイアウトが設計可能となる。また、上下
に重なり合うプランタ単体の互いの側面をずらして積み
重ねる場合、いわゆる段違いに配置し結合するレイアウ
トにおいては、側面を揃える場合に比べて特に強度的に
優れた塀状構造物を実現することができる。尚、高さに
ついては、標準的にはいずれのサイズのプランタ単体に
ついても共通とする。
【0022】図7は、プランタ単体における上記の単位
長さdをプランタ単体の奥行きと等しくした場合の立体
構造物の組立例を示す図である。実際には、この単位長
さdを奥行きと等しくした実施形態が、最も拡張性が高
く応用範囲が広いという点で最適である。すなわち、最
小サイズのプランタ単体では奥行きと横幅の比が1対
1、第2のサイズでは奥行きと横幅の比が1対2、第3
のサイズでは奥行きと横幅の比が1対3となる。このよ
うなプランタ単体を用いた場合、図7に示すように水平
方向におけるプランタ単体の並設方向を自在に90度転
換することができる。さらに、このような方向転換部い
わゆるコーナー部を任意の位置に設けることができる。
そして、このコーナー部においても上下に重ねられたプ
ランタ単体同士は、前述と同様に結合固定可能である。
また、図示しないが、図7に示すコーナー部において
は、一方向のみならず2方向に分岐して延びるT字状の
構成や、3方向に分岐して延びる十字状の構成も可能で
ある。こうして、横幅方向、奥行き方向及び高さ方向の
いずれの方向へも任意に拡張することができ、3次元的
な立体構造物を構築することができる。
【0023】図2は固定用脚15の使用例で、(A)で
は固定用脚15を地中に挿入した後、スペーサ体9を固
定用脚15に圧下することで簡単にシステムプランタの
基礎工事が済む。さらに、スペーサ体9の上にプランタ
単体5を圧着し、積み上げてゆく。(B)では天板2と
プランタ単体6との間に固定用脚15を装着する。この
工法の目的は、プランタ単体6に植木を植え、天板2と
の空間を設けることである。この工法により塀の中間に
自由に空間を設け、内部に植木を植することができる。
(C)は(B)の使用例を正面から見たもので、プラン
タ単体6に土、植木16を用意したものである。天板2
の代わりにプランタ単体6を使用することにより、塀の
中間に空間を設け、内部に植栽し、斬新な外観を得るこ
とが可能となる。
【0024】図3は上下の部材を結合する嵌合突起13
および固定用脚15の断面図で、17、18は固定用脚
15を装着した後、脱落を防止する凸部、凹部である。
【0025】図4〜図5は、第2の実施形態を示したも
のである。図4(A)、図4(B)は第2の実施形態を
各々上、下の斜方から見た図である。システムプランタ
を組み立てるには、先ず、地上に固定用脚29を設置
し、専用ペグ28を地中へ挿入し、固定用脚29を地上
に固定する。固定用脚29は、その上端縁から内側に向
かってフランジ部25′が形成されている。このフラン
ジ部25′で包囲された開口内に初段のプラント単体2
3の下端面に設けられる角形突起部26を落とし込むこ
とにより、嵌合させる。プランタ単体23においても、
その上端縁から内側へ向かってフランジ部25が形成さ
れている。従って、2つのプランタ単体を上下に積み重
ねる場合は、上側のプランタ単体の角形突起部26が下
側のプランタ単体のフランジ部25で囲まれる開口内に
落とし込み、嵌合させる。角形突起部26の外周形状
は、基本的にフランジ25で囲まれる開口の形状に沿っ
ているため、上下に重ねられた2つのプランタ単体の相
対的位置関係は固定される。
【0026】図示の例のプランタ単体では、下端面に2
つの角形突起部26が設けられ、上端面の開口部は、2
つの角型突起部26を受容可能である。この開口部は、
2つ角形突起部26をそれぞれ可動不能に受容するべ
く、フランジ部25の横幅方向中央部において、対向す
るフランジ部からそれぞれ突出部25aが設けられてい
る。従って、2つのプランタ単体を上下に積む重ねる場
合、互いの側面23aを揃えて重ねられる一方、プラン
タ単体の横幅の1/2(単位長さ)だけずらして重ねる
ことも可能である。このように、第2の実施形態におい
ては、角形突起部26とそれに対応する1つの開口部
(1つの角形突起部を受容可能な開口部を指す)とが、
単位長さに対応する間隔で配置されている。ここでの
「対応する間隔」もまた、必ずしも単位長さと一致する
ことを意味せず、上下に重ねた2つのプランタ単体を横
幅方向に単位長さの整数倍だけずらした場合にも、その
位置にて角形突起部と開口部とが嵌合可能であることを
意味する。
【0027】さらに、図5には、第2の実施形態におけ
る最小サイズのプランタ単体23を示す。前記の例と同
様に、この最小サイズのプランタ単体23の横幅が単位
長さとなる。最小サイズのプランタ単体23は、下端面
に1つの角形突起部26と上端面に1つの角形突起部受
容開口を有する。また、全てを図示しないが、単位長さ
の整数倍の横幅をもつプランタ単体を作製することがで
きる。これらの横幅の異なるプランタ単体を組合わせた
場合も、先の実施形態に関し図6において示したと同様
に、隙間無く積み重ねることが可能である。すなわち、
単位長さの整数倍の長さだけ水平方向にずらしても、上
下のプランタ単体同士を嵌合させることができ、多様な
積み重ね構成が可能となる。また、第2の実施形態につ
いても、図7で説明した先の実施形態と同様に、単位長
さがプランタ単体の奥行きと等しい場合が、最も拡張性
が高く応用範囲が広いという点で最適である。
【0028】図4及び図5に示す通り、第2の実施形態
における各プランタ単体23は、強固な結合を確保する
ための手段として、取り外し可能な複数のジョイント具
24を具備する。ジョイント具24の形状は、中央の括
れ部24bと両端の膨出部24a,24cを具備するこ
とが特徴である。固定方法は次の通りである。先ず、上
下に2つのプランタ単体を重ねて嵌合させた状態で、上
側のプランタ単体の底部貫通孔27の1つにジョイント
具24の一方の膨出部24aを挿入した後、水平面内で
回転することにより、一方の膨出部24aは下側のプラ
ンタ単体のフランジ部25の下面にて掛止され、そして
他方の膨出部24cは上側のプランタ単体の底部上面に
て掛止される。尚、図示の例では、ジョイント具24の
回転する余地を確保するべく、角形突起部26の一部が
切り欠かれているが、上記の角形突起部26の機能には
影響しない。また、角形突起部26の機能に支障がない
限り、切欠き部の形状は任意に設計できる。
【0029】また、重層したプランタ単体23の最上段
に植栽しない場合は、天板(ふた)21をプランタ単体
23の上端面開口内に嵌合させ、開口を閉鎖する。凸部
22は、プランタ単体23との結合を確実にする。
【0030】本発明によるシステムプランタにおけるプ
ランタ単体の素材は軽量であることが好ましく、特にプ
ラスチック材料がその優れた加工性の点からも好適であ
る。しかしながら、テラコッタ、GRC(ガラス繊維強
化コンクリート)、GRG(ガラス繊維強化石膏)等他の
材料であっても実施できる。さらに、通常屋外使用され
ることを考慮すれば、耐候性に優れた材料が適している
ことはいうまでもない。
【0031】以上の説明において、本発明のシステムプ
ランタにより形成可能な立体構造物には、家屋建物等の
周囲の塀、壁、門塀または門扉等の面状構造物、あるい
は門柱または支柱等の柱状構造物も含まれるものとす
る。
【0032】図8は、本発明のシステムプランタを用い
た塀の構築例の外観を示す図である。本例のプランタ単
体には、側面に煉瓦状模様が施こされている。塀の最上
段に位置するプランタ単体のいくつかには天板を設け
ず、箱体内部に土壌等の植生基盤を充填し草花を植え込
んでいる。また、右手側の塀の中段部においては、意図
的にプランタ単体を省いた窓部に草花が配置され、デザ
イン的に極めて効果的である。
【0033】
【発明の効果】本発明によるプランタ単体を用いたシス
テムプランタによれば、プランタとしても塀若しくは門
塀等としても使用できる任意形状の立体構造物を構築す
ることができる。しかも、軽量かつ組立が簡単で、組み
合わせのバラエティが豊富である。またさらに、外装に
テクスチュアが施されることにより、レンガ塀や石塀
等、バラエティに富んだ外観を得られる。例えば、塀と
して使用した場合、最上段や、中間の空間に、植栽する
ことができ、斬新な外観を実現できる。
【0034】従来の、塀に使用されていたブロックは、
コンクリート製であるが故に、大量生産によるコストダ
ウンは期待できなかったが、本発明によるプランター
は、プラスチックを使用することにより、大幅にコスト
ダウンが可能となった。従来のブロック塀ではその重量
のため、耐震対策として、入念な基礎工事が必要であっ
たが、本発明によるシステムプランタを使用した塀の基
礎工事は、格別の熟練者でなくとも簡易、迅速、かつ経
済的に施工可能である。
【0035】コンクリートブロックにて塀を造るときに
必要となる補助材料(補強材、接合材)は不要となり、
コストが下がる。本発明による工法では、従来のコンク
リート製ブロックを接着固定するモルタルの乾燥時間は
不要となる。
【0036】ブロックを使用して塀等を構築した後、改
造することは困難であるが、本発明によるシステムプラ
ンタを使用した立体構造物は、容易に改造、取り壊しが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に使用される各構成部
材を示す。
【図2】図2(A)〜図2(C)は図1の部材の使用例
を示す。
【図3】システムプランタを地中に固定する固定用脚
と、スペーサ体との嵌合状態を示す図である。
【図4】図4(A)及び(B)は本発明の第2の実施形
態のプランタ単体を示す図である。
【図5】図5(A)及び(B)は第2の実施形態におけ
る最小サイズのプランタ単体を示す図である。
【図6】本発明による異なるサイズの複数のプランタ単
体を組み合わせにおいて、垂直方向に結合して塀状構造
物を形成する例を示す図である。
【図7】本発明による異なるサイズの複数のプランタ単
体の組み合わせにおいて、水平方向への並設方向を90
度転換する転換部を示す図である。
【図8】本発明のシステムプランタを用いた塀の構築例
の外観を示す図である。
【符号の説明】 1〜4、21 天板(ふた) 5〜8、23 プランタ単体 9〜12、29 スペーサ体 15 固定用脚 24 ジョイント具 25 フランジ部 26 角形突起部 27 貫通孔 28 専用ペグ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプランタ単体を並設し結合するこ
    とにより立体構造物を形成可能なシステムプランタにお
    ける個々のプランタ単体であって、 前記プランタ単体は、上端面の開放された箱体を有し、
    前記箱体の横幅は単位長さの整数倍に規定されており、 前記箱体の側壁内側に沿って延び上端面にて開口する複
    数の嵌合孔及び下端面から突出する複数の嵌合突起とを
    具備し、該嵌合孔及び該嵌合突起は、前記単位長さに対
    応する間隔で設けられており、 垂直方向に隣接する2個の前記プランタ単体は、横幅方
    向に相対的に単位長さの整数倍ずらした位置にても下側
    に位置するプランタ単体の前記嵌合孔に対して上側に位
    置するプランタ単体の前記嵌合突起とが嵌合可能である
    ことを特徴とするシステムプランタにおけるプランタ単
    体。
  2. 【請求項2】 前記単位長さが前記箱体の奥行きに等し
    いことを特徴とする請求項1に記載のシステムプランタ
    におけるプランタ単体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の前記プランタ
    単体の嵌合孔に対して嵌入可能な脚部と、該脚部から上
    方に延びるスペーサ部と、該スペーサ部上端に設けられ
    た前記嵌合孔と同一形状の開口をもつ嵌合孔を有するス
    ペーサ体。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の前記プランタ
    単体の嵌合突起に対して嵌入可能な嵌合孔を設けたスペ
    ーサ部と、該スペーサ部から下方に延び地面に対して固
    定される脚部とを有する固定用脚。
  5. 【請求項5】 複数のプランタ単体を並設し結合するこ
    とにより立体構造物を形成可能なシステムプランタにお
    ける個々のプランタ単体であって、 前記プランタ単体は、上端面が開放された箱体と、該箱
    体の底部に穿設された貫通孔に挿入されるジョイント具
    と、該箱体の上端縁より内側水平に延びるフランジ部に
    より形成される開口部と、該箱体の下端面から突出する
    角形突起部とを具備し、 前記箱体の横幅は単位長さの整数倍に規定され、かつ、
    前記開口部と前記角形突起部は、前記単位長さに対応す
    る間隔で設けられており、 垂直方向に隣接する2個の前記プランタ単体は、横幅方
    向に相対的に前記単位長さの整数倍ずらした位置にても
    下側に位置するプランタ単体の前記開口部に対して上側
    に位置するプランタ単体の前記角形突起部とが嵌合可能
    であり、 前記ジョイント具は、中央の括れ部と両端の膨出部を具
    備しており、垂直方向に隣接する前記箱体の前記底部貫
    通孔に該ジョイント具の一方の膨出部を挿入しかつ水平
    面内で回転することにより、一方の膨出部は下側の箱体
    の前記フランジ部にて掛止されかつ他方の膨出部は上側
    の箱体の底部にて掛止されることを特徴とするシステム
    プランタにおけるプランタ単体。
  6. 【請求項6】 前記単位長さが前記箱体の奥行きに等し
    いことを特徴とする請求項5に記載のシステムプランタ
    におけるプランタ単体。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載のプランタ単体
    を地面に固定すべく、専用ペグにより地面に固定され、
    前記ジョイント具によりプランタ本体と重層されるスペ
    ーサ体。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、4または5のいずれかに
    記載の前記箱体の開口部を閉鎖するべく前記箱体の開口
    部に嵌合可能な天板。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、4または5のいずれかに
    記載のプランタ単体を用い、複数のプランタ単体を3次
    元的に並設しかつ垂直方向に隣接するプランタ単体同士
    を互いに結合することにより立体構造物を形成するシス
    テムプランタの組立方法。
JP11080058A 1999-03-24 1999-03-24 システムプランタにおけるプランタ単体及びその組立方法 Pending JP2000270684A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009219454A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Sekisui House Ltd ガーデニング用のプランターシステム
WO2014139321A1 (zh) * 2013-03-09 2014-09-18 Sun Xixian 绿化连接件
JP2017042068A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 三甲株式会社 プランター

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