JP2001012102A - 並列連層耐震壁構造 - Google Patents

並列連層耐震壁構造

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JP2001012102A
JP2001012102A JP11184371A JP18437199A JP2001012102A JP 2001012102 A JP2001012102 A JP 2001012102A JP 11184371 A JP11184371 A JP 11184371A JP 18437199 A JP18437199 A JP 18437199A JP 2001012102 A JP2001012102 A JP 2001012102A
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JP
Japan
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layer
aseismatic
parallel
wall structure
walls
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JP11184371A
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English (en)
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Yoshiyuki Furumiya
嘉之 古宮
Kenichiro Yamamoto
憲一郎 山本
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐震性能を大幅に向上させることが可能な並列
連層耐震壁構造を提供する。 【解決手段】連層耐震壁10、10を並列配置する耐震
壁構造において、並列配置された連層耐震壁10、10
の各階10a〜10nを相互につなぐ梁11を設け、並
列配置された連層耐震壁10、10の所定の階の間に、
地震時の入力エネルギを吸収するダンパ手段である油圧
ダンパ12を配置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列連層耐震壁構
造に関し、特に中高層建築物に適用するのに好適な並列
連層耐震壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】中高層の連層耐震壁構造においては、図
4に示すように連層耐震壁1の上階に行くに従って曲げ
変形が累積するので、上階では水平変形W1と共に鉛直
変形H1も累積し、水平力に対する抵抗性が小さくな
り、耐震効果を期待することはできない。
【0003】そこで、従来は、図5に示すように、連層
耐震壁1、1を並列に配置し、各階で連層耐震壁1相互
を梁2でつなぐことにより、梁2からの曲げ戻し効果で
全階にわたり連層耐震壁1の耐震効果を発揮させるよう
にしていた。この場合には、上階の水平変形や鉛直変形
が抑制され、単独の連層耐震壁構造に比して水平力に対
する抵抗性が大きくなる。なお、図中の符号3は外周フ
レームである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
並列連層耐震壁構造においては、連層耐震壁1の寸法に
比して梁2の寸法は階高の制約から大きくできないた
め、梁2の曲げ戻し効果には限界があった。また、地震
時の入力エネルギは、主としてこの梁2のエネルギ吸収
能力に依存するので、梁2の寸法が小さい場合には地震
時の建築物の変形を制御するにも限界があった。
【0005】また、RC造建物においては、大地震時に
は部材が塑性化することにより地震エネルギを吸収する
ものであり、並列連層耐震壁構造では壁相互をつなぐ梁
2がエネルギ吸収の殆どを行うので、この梁2の性能で
建物の地震エネルギ吸収能力が左右されるが、梁2の性
能向上にも限界がある。更に、梁2はエネルギ吸収に見
合った大きなダメージを受けることになる。
【0006】本発明の目的は、このような問題点を解決
するためになされたものであり、耐震性能を大幅に向上
させることが可能な並列連層耐震壁構造を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は並列連層耐震壁
構造であり、前述の技術的課題を解決するために以下の
ように構成されている。すなわち、本発明は、連層耐震
壁を並列配置する耐震壁構造において、前記並列配置さ
れた連層耐震壁の各階を相互につなぐ梁を設け、前記並
列配置された連層耐震壁の所定の階の間に、地震時の入
力エネルギを吸収するダンパ手段を配置したことを特徴
とする。
【0008】また、本発明は、前記所定の階は最上階で
あること、前記所定の階は中間階であること、を特徴と
する。 (作用)本発明に係る並列連層耐震壁構造によれば、梁
とダンパ手段との両方によって地震時の入力エネルギを
吸収するので、エネルギ吸収能力が大きくなる。このダ
ンパのエネルギ吸収能力が大きくなるのは、ダンパが左
右の連層耐震壁と連結されているため、連層耐震壁相互
の上下の変位差を制御することによるのである。
【0009】また、所定の階を最上階とした場合、及び
所定の階を中間階とした場合には、使用制限の厳しくな
いペントハウスや機械設備室などを利用して、ダンパ手
段を配置することができるので、使用制限の厳しい一般
階の使用を規制する必要がなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る並列連層耐震
壁構造の実施の形態について、図面を参照して詳細に説
明する。
【0011】図1は、本発明に係る並列連層耐震壁構造
を示す図である。この並列連層耐震壁構造においては、
連層耐震壁10、10が並列配置され、これらの並列配
置された連層耐震壁10、10の各階10a〜10nが
梁11によって相互につながれている。また、これらの
連層耐震壁10、10の最上階10n、10nの間に
は、地震時の入力エネルギを吸収するダンパ手段、本実
施の形態では油圧ダンパ12が配置されている。
【0012】この油圧ダンパ12は、図2にも示すよう
に上下方向に斜めに配置されている。すなわち、油圧ダ
ンパ12は、左側の連層耐震壁10の最上階10nの右
上側と、右側の連層耐震壁10の最上階10nの左下側
とをつなぐように配置されている。なお、図1中の符号
13は、居室空間を形成する外周フレームである。
【0013】次に、この連層耐震壁構造の作用を説明す
る。本発明のような並列耐震壁構造においては、連層耐
震壁相互を拘束する要素の存在で全階にわたっての剛性
が高まり、単独連層耐震壁構造と比して負担できる地震
力が大きくなる。一方で、RC(鉄筋コンクリート)造
構造物は、部材がダメージを受けることで地震エネルギ
を吸収し地震力を減衰させるが、並列連層耐震壁構造で
は連層耐震壁相互をつなぐ梁がこの役割を担う。これら
の剛性と減衰性とのバランスにより、並列連層耐震壁構
造の耐震性能は変化する。
【0014】本発明では、一般階10a〜10mにおい
ては、並列連層耐震壁10の剛性を高める梁11を配置
し、且つ最上階10nにおいては、油圧ダンパ12を上
下方向に斜めに配置することにより、主として連層耐震
壁10に生じる上下の変形差を制御し、これによって、
並列連層耐震壁構造のエネルギ吸収性能を高めることが
可能になり、地震時の応答変形を小さくすることができ
る。
【0015】この効果により、連層耐震壁10、10相
互をつなぐ梁11のダメージを軽減することができると
共に、連層耐震壁10、10の周囲に配置する柱部材や
梁部材などの外周フレーム13を小さくすることができ
るので、居室空間を広くすることができる。
【0016】更に、上述の実施の形態では、通常ペント
ハウスとして用いられる最上階12nに油圧ダンパ12
を配置したので、他の使用制限の厳しい一般階の使用を
規制する必要がなくなる。
【0017】なお、上述の実施の形態では、ダンパ手段
として油圧ダンパ12を用いたが、図3に示すように、
ダンパ手段として低降伏鋼を用いた鋼板制振装置13を
用いることができる。なお、図3中の符号14はアンカ
ー、15はスリットである。また、これ以外に一般的に
使用されている各種のダンパ手段を用いることもでき
る。
【0018】更に、ダンパ手段は最上階10nに限ら
ず、他の適宜な階、例えば使用制限の厳しくない機械設
備室などのある中間階10gなどに配置することもでき
る。この場合にも、一般階の使用を規制する必要がなく
なる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
梁によって剛性を高めることができると共に、ダンパ手
段によって変形を吸収できるので、耐震性能を向上させ
ることができる。また、連層耐震壁の地震時の変形を小
さくすることが可能になり、連層耐震壁相互をつなぐ梁
のダメージを小さくすることができる。
【0020】更に、並列連層耐震壁外周の居室空間とな
るフレームの躯体寸法を小さくすることができるので、
広い居室空間を創出することができる。また、ダンパ手
段の設置は、構造躯体施工完了後に行うことができると
共に、ダンパ手段の設置作業は居室部の施工と関係しな
いため、施工工程が延びることがなく、ダンパ手段を設
置するための追加部材を殆ど必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る並列連層耐震壁構造を示す図であ
る。
【図2】本発明に係る並列連層耐震壁構造の油圧ダンパ
を示す図である。
【図3】本発明に係る並列連層耐震壁構造の鋼板制振装
置を示す図である。
【図4】単独連層耐震壁構造を示す図である。
【図5】従来例に係る並列連層耐震壁構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 連層耐震壁 10g 中間階 10n 最上階 11 梁 12 油圧ダンパ(ダンパ手段) 13 鋼板制振装置(ダンパ手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/02 F16F 15/02 K Fターム(参考) 2E002 EA01 EA02 EB13 FA04 FB02 FB08 GA10 GA14 GA16 MA12 3J048 AA06 AC04 AC06 BE03 BE10 EA38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連層耐震壁を並列配置する耐震壁構造に
    おいて、 前記並列配置された連層耐震壁の各階を相互につなぐ梁
    を設け、 前記並列配置された連層耐震壁の所定の階の間に、地震
    時の入力エネルギを吸収するダンパ手段を配置したこと
    を特徴とする並列連層耐震壁構造。
  2. 【請求項2】 前記所定の階は最上階であることを特徴
    とする請求項1に記載の並列連層耐震壁構造。
  3. 【請求項3】 前記所定の階は中間階であることを特徴
    とする請求項1に記載の並列連層耐震壁構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107989227A (zh) * 2017-12-20 2018-05-04 中冶建筑研究总院有限公司 一种装配式型钢混凝土剪力墙结构及其制备和安装方法
CN108005265A (zh) * 2017-12-20 2018-05-08 中冶建筑研究总院有限公司 一种多层预制型钢混凝土剪力墙结构及其制备和施工方法
CN108005264A (zh) * 2017-12-20 2018-05-08 中冶建筑研究总院有限公司 一种钢框约束预制钢筋混凝土剪力墙结构及制备和安装方法

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CN108005264B (zh) * 2017-12-20 2023-06-20 中冶建筑研究总院有限公司 一种钢框约束预制钢筋混凝土剪力墙结构及制备和安装方法
CN107989227B (zh) * 2017-12-20 2023-06-20 中冶建筑研究总院有限公司 一种装配式型钢混凝土剪力墙结构及其制备和安装方法

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