JP2001012001A - 屋根パネル、屋根構造および建築物 - Google Patents

屋根パネル、屋根構造および建築物

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JP2001012001A
JP2001012001A JP11185942A JP18594299A JP2001012001A JP 2001012001 A JP2001012001 A JP 2001012001A JP 11185942 A JP11185942 A JP 11185942A JP 18594299 A JP18594299 A JP 18594299A JP 2001012001 A JP2001012001 A JP 2001012001A
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roof
roof panel
length
vertical
ridge
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JP11185942A
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Kenji Kato
健司 加藤
Ryosuke Sato
亮介 佐藤
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根パネルの傾斜方向の長さを長くすること
を可能とするとともに、屋根パネルを支持するための支
持部材の数を減らすことができる、屋根パネル、屋根構
造および建築物を提供することを目的としている。 【解決手段】 屋根パネル1は、屋根の勾配方向に沿っ
た縦棧材21を備えた支持部2と、支持部2上に設けら
れた面材3とを備えている。軒側となる縦棧材21の先
端部26と、棟側となる縦棧材21の後端部25とのう
ちの少なくとも一方の上下幅が、予め決められた基準と
なる長さとされている。また、縦棧材21の少なくとも
先端部26と後端部25との間の上下幅が、縦棧材21
の長さに対応して縦棧材21の長さが長いものほど長く
なるようにされるとともに、基準となる長さより長くさ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などの建物の
屋根部分に設置される屋根パネルと、その屋根パネルを
用いた屋根構造および建築物に関する。
【0002】
【背景の技術】住宅の構築においては、その工業化が進
み、例えば、壁や床、屋根といった構成要素を予め工場
においてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネル
を組み立てることにより、住宅を構築するといったパネ
ル工法が一部に採用されている。このパネル工法により
構築された住宅の屋根において、屋根面は、例えば、建
物の構造体の上部に予め棟に沿って梁を配設し、該梁と
外壁との上に屋根パネルを載置して結合することにより
形成される。この屋根パネルは、縦横の框材を矩形状に
組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強棧材を縦
横に組み付けて、この框材と補強棧材との上面に合板を
貼設したものである。また、縦框材が、屋根の傾斜方向
に沿って配置されるとともに、棟方向に沿って配置され
た梁及び外壁と直交して配置されており、この縦框材
が、棟方向に沿った梁や外壁に支持された状態で、主に
屋根面の荷重を受けるようになっている。
【0003】そして、屋根パネルを用いて屋根を構築す
る場合において、屋根の棟から軒までの長さが長い建築
物では、軒側と棟側とにわけてそれぞれ屋根パネルが配
置されている。そして、棟側と軒側との屋根パネル同士
の接合部には、棟方向にそった梁を配置して、その梁に
よって軒側及び棟側の屋根パネルの互いの接合部側の端
部が支持されている。例えば、特開平06−14646
0号公報に記載の屋根パネル(複数の屋根パネルを接合
した連結パネル)は、4枚の単位パネル(屋根パネル)
が、棟側と軒側とに2枚ずつ配置されるものである。棟
側に配置された単位パネルは、結合棟木と母屋(梁)と
によって下方から支持され、軒側に配置された単位パネ
ルは、母屋(梁)と外壁とによって下方から支持されて
いる。各単位パネルの下側には、屋根パネルの滑落を防
止するための滑止め部材が取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
屋根パネルを用いた屋根構築においては、屋根の棟から
軒までの長さが長く、軒側と棟側とにそれぞれ屋根パネ
ルが配置される場合に、棟側の屋根パネルと軒側の屋根
パネルとの接合部において、屋根パネルを支えるため
に、屋根の棟と軒との間に、棟方向に沿った梁を別途に
配置しなければならなかった。そのために、住宅の施工
においてコストが高くつくとともに、二枚以上の屋根パ
ネルを屋根の傾斜方向に並べたり、前記梁を配置したり
する必要があるために、住宅の現場施工において、多く
の手間がかかるという問題点があった。
【0005】特に、複数の住戸が配置されために一階あ
たりの床面積が広くなることで、屋根面も広くなる集合
住宅においては、ほとんど必ず、上述のように屋根の傾
斜方向に沿って二枚以上の屋根パネルを配置しなければ
ならないとともに、二枚の屋根パネル同士の接合部分に
梁を配置しなければならず、上述のような問題が生じて
いた。
【0006】なお、上述の公報に示される屋根パネルに
おいては、複数の単位パネルを予め連結することで、屋
根パネルの傾斜方向に沿った長さを長くしているが、単
位パネル、すなわち、一枚の屋根パネルの強度は、単体
で使用される屋根パネルとほぼ同様のものとなってお
り、その強度に基づいて、屋根の勾配方向に沿った長さ
が制限されることになる。また、ここでいう制限される
屋根の勾配方向に沿った長さとは、例えば、屋根パネル
の棟側端部と軒側端部とをそれぞれ支持する屋根下の構
造体間の距離に対応するものであり、屋根の軒側の端部
を支持する部材と屋根の棟側の端部を支持する部材との
間の距離が長くなれば、屋根パネルにより高い強度が要
求されることになる。従って、所定の範囲の強度を有す
る屋根パネルは、その屋根の勾配方向に沿った長さが制
限されることになる。
【0007】また、屋根パネルの軒側の端部と棟側の端
部との他に屋根パネルの中央部を支持する梁を配置する
ものとすれば、屋根パネルの強度が変らなくても、屋根
パネルを長くすることができる。それにより、複数の単
位パネルを連結してなる、上述の公報の屋根パネルにお
いては、その中央部を梁で支持する構成とすることで、
屋根パネル自体の強度を特に通常の単体の屋根パネルに
対して高くしなくても、単位パネルを連結して長い屋根
パネルとして用いることができる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、屋根パネルの傾斜方向の長さを長くすることを可能
とするとともに、屋根パネルを支持するための支持部材
の数を減らすことができる、屋根パネル、屋根構造およ
び建築物を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の屋根パネル1は、例えば図
1に示されるように、住宅の屋根部分に設置され、か
つ、屋根の勾配方向に沿った複数の縦棧材21、…(縦
框材21a、21a、縦補助棧材21b)を備えた支持
部2と、該支持部2上に設けられた面材3とを備えた屋
根パネル1において、軒側となる上記縦棧材21、…
(縦框材21a、21a、縦補助棧材21b)の先端部
26と、棟側となる上記縦棧材21、…(縦框材21
a、21a、縦補助棧材21b)の後端部25とのうち
の少なくとも一方の上下幅が予め決められた基準となる
長さとされ、上記縦棧材21、…(縦框材21a、21
a、縦補助棧材21b)の少なくとも上記先端部26と
後端部25との間の上下幅が、縦棧材21、…(縦框材
21a、21a、縦補助棧材21b)の長さに対応して
縦棧材21、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材2
1b)の長さが長いものほど長くなるようにされるとと
もに、上記基準となる長さより長くされていることを特
徴とする。
【0010】請求項1の屋根パネル1においては、縦棧
材21、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材21
b)の少なくとも先端部26と後端部25との間の上下
幅が、縦棧材21、…(縦框材21a、21a、縦補助
棧材21b)の長さに対応して縦棧材21、…(縦框材
21a、21a、縦補助棧材21b)の長さが長いもの
ほど長くなるようにされているので、縦棧材21、…
(縦框材21a、21a、縦補助棧材21b)の長さに
応じて、屋根パネル1の強度を、十分に強くすることが
できる。また、言い換えれば、屋根パネル1の縦棧材2
1、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材21b)の
上下幅を長くすることで、屋根パネル1の強度を高める
ことで、屋根パネル1のスパンを長くすることができ
る。よって、従来の場合に比して、棟部分5から軒部分
6に渡って配置する屋根パネル1の数を減らすことがで
き、また、屋根の棟部分5と軒部分6との間に、棟方向
に沿って設ける梁の数を減らすことができる。したがっ
て、住宅の現場施工における手間を省くことができ、ま
た、コストダウンを図ることができる。
【0011】また、請求項1の屋根パネル1において
は、先端部26と後端部25とのうちの少なくとも一方
の上下幅が予め決められた基準となる長さとされている
ので、縦棧材21、…(縦框材21a、21a、縦補助
棧材21b)の長さが異なる複数の屋根パネル1、…に
おいて、各屋根パネル1、…それぞれの、先端部26と
後端部25の厚みの少なくとも一方を共通化することが
できる。仮に、先端部と後端部の厚みを、基準となる長
さに設定せずに、屋根パネルのスパンに対応して厚みを
変えるものとした場合には、屋根パネルの先端部や後端
部に結合される部材を、前記厚みに対応して設計しなお
したり、前記部材の取付位置を変更したりする必要があ
るため、コストが上昇すると考えられる。しかし、請求
項1の屋根パネル1においての、予め決められた基準と
なる長さを、これまでに一般的に用いられてきた屋根パ
ネルの上下幅の長さと等しく設定すれば、屋根パネル1
の先端部26と後端部25とにおける納まりを、従来の
屋根パネルにおける納まりと同じものとすることができ
る。したがって、屋根パネル1の先端部26や後端部2
5に結合される部材として、従来使用されてきた部材を
そのまま用いることができるので、コストの上昇を抑え
ることができる。
【0012】また、屋根パネル1の先端部26と後端部
25との上下幅が必ずしも従来の屋根パネルと同じでな
くとも、屋根の勾配方向に沿った長さが異なる各屋根パ
ネル1、…において基準となる長さとして、共通化され
ていれば、各屋根パネル1、…において、先端部26及
び後端部25に接続される部材の共通化を図ることがで
き、作業の省力化及びコストの低減を図ることができ
る。
【0013】なお、屋根パネルの先端部に結合される部
材としては、軒樋や鼻隠しなどが挙げられ、屋根パネル
の後端部に結合される部材としては、結合棟木や棟包な
どが挙げられる。また、屋根パネル1の縦棧材21、…
の先端部26側の上下幅と後端部25側の上下幅とを両
方とも、基準となる長さとする場合に、先端部26側の
上下幅の基準となる長さと後端部25側の上下幅の基準
となる長さとが等しいものであっても、異なるものであ
っても良い。
【0014】請求項2記載の屋根パネル1は、請求項1
記載の屋根パネル1において、上記支持部2には、上記
縦棧材21、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材2
1b)に直交するように横棧材22、…(横框材22
a、22a、横補助棧材)が配置され、上記縦棧材2
1、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材21b)の
上下幅が上記基準となる長さとされた端部と直交するよ
うに接合された横棧材22、…(横框材22a、22
a)の上下幅が上記基準となる長さとほぼ等しくされて
いることを特徴とする。
【0015】請求項2の屋根パネル1においては、縦棧
材21、…の上下幅が基準となる長さとされた端部と直
交する横棧材22、…(横框材22a、22a)の上下
幅が、上記基準となる長さとほぼ等しくされているの
で、上記横棧材22、…(横框材22a、22a)の上
下幅が、縦棧材21、…(縦框材21a、21a、縦補
助棧材21b)の先端部26と後端部25とにおける上
下幅と等しくなる。したがって、屋根パネル1の横棧材
22、…(横框材22a、22a)が設けられた先端側
と後端側とにおける納まりを、従来の屋根パネルにおけ
る納まりと同じものとすることができるので、上述のよ
うに基準となる長さとして従来使用されていた屋根パネ
ルの縦棧材の上下幅と同様の長さを採用すれば、屋根パ
ネル1の先端側や後端側に結合される部材として、従来
使用されてきた部材をそのまま用いることができ、コス
トの上昇を抑えることができる。
【0016】請求項3記載の屋根パネル1は、請求項1
又は2記載の屋根パネル1において、上記縦棧材21、
…(縦框材21a、21a、縦補助棧材21b)が屋根
の一つの傾斜面の棟部分5から軒部分6にまで渡って配
置されるとともに、上記縦棧材21、…(縦框材21
a、21a、縦補助棧材21b)が上記棟部分5と軒部
分6とにおいて屋根下の構造体(梁51、壁パネル4)
により支持されることを特徴とする。
【0017】請求項3の屋根パネル1においては、縦棧
材21、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材21
b)が屋根の一つの傾斜面の棟部分5から軒部分6にま
で渡って配置されるので、棟部分5から軒部分6に渡っ
て並べる屋根パネル1の数を、一枚で済ませることがで
きる。したがって、従来のように、棟部分から軒部分に
渡って屋根パネルを複数個配置する場合に比べて、住宅
の現場施工における手間を省くことができ、また、コス
トダウンを図ることができる。また、縦棧材21、…
(縦框材21a、21a、縦補助棧材21b)が棟部分
5と軒部分6とにおいて屋根下の構造体(梁51、壁パ
ネル4)により支持されるので、屋根の棟部分5と軒部
分6との間に、棟方向に沿った梁を別途に配置せずに済
ませることができる。よって、梁を別途に配置する従来
の場合に比べて、現場施工における手間を省くことがで
き、コストダウンを図ることができる。なお、屋根パネ
ル1においては、その縦棧材21、…(縦框材21a、
21a、縦補助棧材21b)の上下幅を長くすること
で、棟部分5から軒部分6に至るスパンに対応した強度
を有するようになっている必要がある。
【0018】請求項4記載の屋根構造は、屋根の勾配方
向に沿った複数の縦棧材21、…(縦框材21a、21
a、縦補助棧材21b)を備えた支持部2と、該支持部
2上に設けられた面材3とを備えた屋根パネル1を、住
宅の屋根部分に設置することにより形成される屋根構造
であって、上記屋根パネル1には、屋根の傾斜方向に沿
った棟部分5から軒部分6までの長さに対応して上記縦
棧材21、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材21
b)の屋根の傾斜方向に沿った長さが設定されるととも
に、屋根の傾斜方向に沿った上記縦棧材21、…(縦框
材21a、21a、縦補助棧材21b)の長さに対応し
て該縦棧材21、…(縦框材21a、21a、縦補助棧
材21b)の先端部26と後端部25との間の上下幅が
設定された複数種類の規格が設けられ、かつ、異なる規
格の各屋根パネル1、…同士においては、それらの縦棧
材(縦框材21a、21a、縦補助棧材21b)の先端
部26の上下幅及び後端部25の上下幅が予め決められ
た基準となる長さに共通化され、複数種類の規格の屋根
パネル1、…のうちの上記屋根の傾斜方向に沿った棟部
分5から軒部分6までの長さに対応した長さを有する屋
根パネル1が設置されていることを特徴とする。
【0019】請求項4の屋根構造においては、屋根パネ
ル1には、屋根の傾斜方向に沿った棟部分5から軒部分
6までの長さに対応して縦棧材21、…(縦框材21
a、21a、縦補助棧材21b)の屋根の傾斜方向に沿
った長さが設定されるとともに、屋根の傾斜方向に沿っ
た縦棧材21、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材
21b)の長さに対応して、縦棧材21、…(縦框材2
1a、21a、縦補助棧材21b)の先端部26と後端
部25との間の上下幅が設定された複数種類の規格が設
けられているので、各規格の屋根パネル1、…は、縦棧
材21、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材21
b)の長さに応じて、十分な強度を有するものとなって
いる。そして、各規格の屋根パネル1、…は、その先端
側と後端側とを支持された状態で屋根部分における荷重
に十分な強度を持ったものとすることができるので、そ
の中央部分を例えば、梁等で支持する必要がない。ま
た、複数種類の規格の屋根パネル1、…のうちの上記屋
根の傾斜方向に沿った棟部分5から軒部分6までの長さ
に対応した長さを有する屋根パネル1が設置されている
ので、屋根の棟部分5から軒部分6までの長さが長い建
築物においても、一枚の屋根パネル1を棟部分5から軒
部分6まで掛け渡すように配置することができる。した
がって、従来のように、屋根の棟部分から軒部分までの
長さの範囲内において、軒側と棟側とにわけて、それぞ
れ屋根パネルを配置するのに比べて、施工における手間
が省け、コストダウンを図ることができる。さらに、異
なる規格の各屋根パネル1、…同士においては、それら
の縦棧材21、…(縦框材21a、21a、縦補助棧材
21b)の先端部26の上下幅及び後端部25の上下幅
が予め設定された基準となる長さに共通化されているの
で、屋根パネル1の先端部26と後端部25とにおける
納まりを、従来の屋根パネルにおける納まりと同じもの
とすることができる。したがって、屋根パネル1の先端
部26や後端部25に結合される部材として、従来使用
されてきた部材をそのまま用いることができるので、コ
ストの上昇を抑えることができる。また、基準となる長
さを従来の屋根パネルにあわせるものとしなくとも、各
規格の屋根パネル1、…で共通化することにより、屋根
パネル1の先端部26や後端部25に取り付けられる部
材及び部材の取付位置に共通化を図って、作業の省力化
とコストの低減を図ることができる。
【0020】請求項5記載の屋根構造は、請求項4記載
の屋根構造において、棟部分5と軒部分6との間に、上
記屋根パネル1の縦棧材21、…(縦框材21a、21
a、縦補助棧材21b)にほぼ直交し、かつ、屋根パネ
ル1の中央部分を支持する梁を設けることなく、上記屋
根パネル1が、棟部分5と、軒部分6とで、梁等の支持
部材(梁51、壁パネル4)に支持されていることを特
徴とする。
【0021】請求項5の屋根構造においては、棟部分5
と軒部分6との間に、屋根パネル1の中央部分を支持す
る梁を設けることなく、屋根パネル1が棟部分5と軒部
分6とで、梁等の支持部材(梁51、壁パネル4)に支
持されているので、従来のように、棟部分5と軒部分6
との間に梁を別途に設ける場合に比べて、施工における
手間が省け、また、コストダウンを図ることができる。
【0022】請求項6記載の建築物は、請求項4または
5記載の屋根構造を有する建築物であって、例えば、図
2と図3とに示されるように、複数の住戸を備えた集合
住宅となっていることを特徴とする。
【0023】複数の住戸を備えた従来の集合住宅におい
ては、一階あたりの床面積が広くなるために、屋根の傾
斜方向に沿って二枚以上の屋根パネルを配置しなければ
ならないとともに、二枚の屋根パネル同士の接合部分に
梁を配置しなければならなかった。これに対し、請求項
6の建築物においては、一枚の屋根パネル1を棟部分5
から軒部分6まで掛け渡すように配置することができ、
また、これにより二枚の屋根パネル1、1同士の接合部
分に梁を配置することがなくなるので、従来の場合に比
して、施工作業上の手間が省け、また、コストダウンを
図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る屋根パ
ネルを用いた屋根構造の一例を示すものであり、屋根パ
ネルを設置した状態の構築中の住宅の一部を示す斜視図
である。図1に示されるように、屋根パネル1は、住宅
の屋根部分に設置されている。そして、屋根パネル1に
は、支持部(枠組)2と、該支持部2上に設けられた面
材3とが備えられている。
【0025】屋根パネル1の支持部2は、矩形状に組み
立てられた縦框材21a、21aおよび横框材22a、
22aと、この矩形枠の内部に組み付けられた縦補助棧
材21b及び図示しない横補助棧材とを備えたものであ
る。縦框材21a、21aと縦補助棧材21bは、ほぼ
同様の形状を有する縦棧材21、…であり、屋根パネル
1を住宅の屋根部分に設置した際に、屋根の勾配方向に
沿って配置されるものである。また、横框材22a、2
2a及び横補助棧材は、ほぼ同様の形状を有する横棧材
22、…であり、縦棧材21、…に直交するように配置
されるものである。そして、縦棧材21、…と横棧材2
2、…とから構成される支持部2の上面には、面材3が
貼設されている。この面材3が貼設された側を上方にし
て、住宅の屋根部分に屋根パネル1が設置されている。
【0026】軒側となる縦棧材21の先端部26におい
て、縦棧材21が面材3と接していない側(下側)に
は、縦棧材21の最先端側(すなわち軒側)と下方側と
左右側面側とを開放するように矩形状の切欠き部26k
が形成されている。これにより、縦棧材21の先端部
は、その下側が切り欠かれた形状とされることにより、
他の部分(縦棧材21の前後の端部を除く部分)に比較
して、上下幅が狭いものとされている。そして、この上
下幅は、後述する基準となる長さとされている。さら
に、切欠き部26kの後端側(すなわち棟側)には、下
方側と左右側面側とを開放した状態の凹部24kが形成
されており、さらに上下幅が狭いものとされている。ま
た、縦框材21a、21aと縦補助棧材21bとのそれ
ぞれに形成された凹部24k、…を埋めるように、一方
の縦框材21aから縦補助棧材21bを介して他方の縦
框材21aまで渡って、縦棧材21、…に対して直交す
る壁結合棧材24が設けられている。この壁結合棧材2
4は、後述するように、屋根パネル1を屋根部分に設置
する際に、結合桁61を介して、壁パネル4の横框材4
2と結合されるものである。
【0027】また、上記切欠き部26kは、上記壁結合
棧材24が配置された部分まで形成されるものであり、
上記壁結合棧材24から棟側は、縦棧材21の上下幅が
長くなっている。すなわち、縦棧材21の壁結合棧材2
4の棟側の側縁の位置に段差が形成された状態となって
いる。この段差が、壁パネル4の上端部に掛合すること
で、屋根パネル1設置時に、屋根パネル1が図1に示さ
れる状態より下方に移動できないようになっている。
【0028】また、棟側となる縦棧材21の後端部25
において、縦棧材21が面材3と接していない側(下
側)には、縦棧材21の最後端側(すなわち棟側)と下
方側と左右側面側とを開放するように矩形状の切欠き部
25kが形成されている。これにより、縦棧材21の棟
側の上端部25においても、縦棧材21の下側が切り欠
かれた形状とされることにより、上下幅が他の部分(縦
棧材21の前後の端部を除く部分)より狭くされてい
る。そして、この上下幅は、後述する基準となる長さと
されている。
【0029】また、支持部2の横棧材22、…のうちの
横框材22a、22aは、それぞれ、縦棧材21の先端
側端部もしくは後端側端部に直交するように接合される
ものであり、その上下幅が縦棧材21の先端側端部及び
後端側端部と同様に、基準となる長さとされている。ま
た、横棧材22、…のうちの横補助棧材は、縦棧材21
の上下幅が長い中央部に接合されるものであるが、その
上下幅を縦棧材21の上下幅の長い部分に合わせずに基
準となる長さとしても良い。なお、横補助棧材の上下幅
を縦棧材21の上下幅の長い部分と同じにしても良い。
【0030】このような、屋根パネル1には、複数種類
の規格が設けられ、面材3の縦横の幅や、各棧材の上下
幅、左右幅および縦横の長さなどのサイズが設定されて
いる。そして、縦棧材21、…の長さ、すなわち、屋根
パネル1を住宅の屋根部分に設置する際の、屋根の傾斜
方向に沿った長さは、基本的に、屋根の傾斜方向に沿っ
た棟部分5から軒部分6までの長さに対応するように、
設定されている。なお、実際の屋根の棟から軒の先端部
までの長さは、棟から外壁までの長さと、軒の出の長さ
(屋根の外壁より外側にでた軒部分の長さ)と、屋根面
の傾斜角により決まるものであり、同様の構造の屋根で
も、軒の出の長さを変えれば変ることになる。また、屋
根パネル1のスパンと、強度との関係を考慮した場合
に、屋根パネル1を支持する棟の梁51と、外壁との距
離に基づいて屋根パネル1の縦棧材21、…の上下幅を
決める必要があり、軒の出の長さは、極端に長い場合の
除いて必ずしも考慮する必要がない。すなわち、屋根パ
ネル1は、その棟の梁51に支持される部分と、外壁に
支持される部分との距離が長いものほど、その縦棧材2
1の上下幅が長くされるようになっている。図1におい
て、縦棧材21の上下幅をTとすると、例えば、梁51
に支持される部分と、外壁に支持される部分との距離が
長くなれば、それに対応して、縦棧材21の上下幅はT
より長く設定されるものである。
【0031】また、切欠き部26k、25kが設けられ
た縦棧材21の先端部26と後端部25とにおける上下
幅は、予め決められた基準となる長さに共通化されてい
る。この基準となる長さは、従来使用されてきた屋根パ
ネルの縦棧材の上下幅と同じ長さに設定されている。そ
して、この一例の屋根パネル1においては、屋根パネル
1の勾配方向に沿った長さが、従来の屋根パネルより長
くされるとともに、縦棧材21の先端部26と後端部2
5を除く中央部分の上下幅が、従来の屋根パネルの縦棧
材の上下幅(すなわち、上述の基準となる長さ)より長
くされている。
【0032】そして、上述の屋根パネル1の規格の中に
は、該屋根パネル1だけではなく、従来の屋根パネルと
同様の屋根パネルも含まれるものとなっている。従っ
て、屋根パネル1には、その規格として、少なくとも、
屋根の傾斜方向に沿った長さが長く、かつ、その縦棧材
21の上下幅(先端部及び後端部を除く)が予め決めら
れた基準となる長さより長い屋根パネル1と、従来と同
様に縦棧材21の上下幅が全体でほぼ一様にされるとと
もに予め決められた基準となる長さとされ、かつ、上記
屋根パネル1より屋根の勾配方向に沿った長さが短い屋
根パネル(図示略)とがあることになる。
【0033】また、上述の形状を有する屋根パネル1の
規格においては、屋根パネル1の傾斜方向に沿った長さ
をさらに長くするとともに、縦棧材21の上下幅をさら
に長くしたバリエーションがある。また、縦棧材21の
全体の上下幅がほぼ一様に基準長さとされた屋根パネル
は、基本的に従来の屋根パネルと同様の構成を有するも
のである。なお、従来の屋根パネルにも屋根の勾配方向
に沿った長さが異なるバリエーションがある。従って、
従来の屋根パネルのうちの最も屋根の勾配方向に沿った
長さが長いものを境として、それ以下の長さの屋根パネ
ルが従来と同様に縦棧材の上下幅がほぼ全体に渡って一
様とされ、かつ、その上下幅が基準となる長さとされ、
それより長い屋根パネル1は、縦棧材21の先端部26
と後端部25とが他の部分より上下幅が狭くされ、か
つ、先端部26と後端部25の上下幅が基準となる長さ
とされている。
【0034】したがって、上記屋根パネル1(従来型の
屋根パネルを含む)においては、その先端側端部及び後
端側端部において、縦棧材21の幅が上記基準となる長
さとされている。すなわち、縦棧材21の長さが異なる
屋根パネル1、…、つまり、異なる規格の各屋根パネル
1、…(従来型の屋根パネルを含む)同士においても、
縦棧材21の先端部26の上下幅、及び、縦棧材21の
後端部25の上下幅は、全て上記基準となる長さに共通
化されている。
【0035】なお、基準となる長さは、必ずしも、従来
用いられた屋根パネルの縦棧材21の上下幅の長さとす
る必要はなく、例えば、上述のような屋根パネル1の規
格のバリエーションにおいて、予め、屋根の勾配方向に
沿った長さが予め決められた長さ以下の屋根パネル1に
おいては、その縦棧材21、…の上下幅を全て同じもの
とするとともに、この縦棧材21、…の上下幅を基準と
なる長さとするものとしても良い。そして、縦棧材2
1、…の上下幅が基準となる長さとされたものについて
は、その先端部26及び後端部25においても上下幅が
基準となる長さとされることから、縦棧材21全体の上
下幅が全体に一様なものとされることになり、基本的に
従来の屋根パネルと同様の構成となる。
【0036】しかし、縦棧材21の上下幅の実際の長さ
は、従来の屋根パネルと異なるものとなっていても良
い。この場合に、従来の屋根パネルの先端側及び後端側
に取り付けられる部材と、本発明の屋根パネル1の先端
側及び後端側に取り付けられる部材との共通化を図るこ
とが困難になるが、本発明の屋根パネル1の規格内の屋
根パネル(従来とほぼ同様の構造の屋根パネルも含まれ
る)においては、先端側及び後端側に取り付けられる部
材の共通化を図ることができる。
【0037】次に、上記構成の屋根パネル1を用いた屋
根構造および建築物について説明する。なお、屋根構造
については、主に、図1を参照して説明し、建築物につ
いては、図2と図3を参照して説明する。図2と図3
は、屋根パネル1を用いた建築物の一例を示すものであ
る。図2と図3とに示されるように、この建築物は、複
数の住戸を備えた集合住宅となっている。
【0038】図2は、上記建築物の上面図である。この
実施の形態における建築物は、例えば、二階建ての集合
住宅である。また、一つの階層は、屋根の棟の軸方向に
直交する垂直面でほぼ均等に二分割され、一つの階層に
二つの住戸が設けられているので、この建築物には計四
つの住戸が備えられている。そして、梁51から、平側
の外壁8、8に渡って、複数の屋根パネル1、…が、梁
51の軸方向に沿って並んで、梁51の左右に配置され
ている。
【0039】図3は、上記建築物において、屋根パネル
1、…を取り除いた状態を示す上面図である。すなわ
ち、図3には、建築物の二階における壁配置が示されて
いる。建築物の妻側には、外壁7、7が設けられ、平側
には外壁8、8が設けられている。外壁7、7、8、8
の内側には、妻側の外壁7、7に直交する図示しない内
壁が設けられ、その内壁の上には、H型鋼である梁51
が設けられている。また、外壁7、7、8、8の内側に
は、梁51に直交する内壁9、9と、梁51に直交し、
住戸71と住戸72との間に位置する内壁91とが設け
られている。そして、玄関および上下階の階段を設ける
ための空間90が、住戸71と住戸72の間に設けられ
ている。
【0040】そして、上述の建築物における屋根構造
は、以下のような構成となっている。図1に示されるよ
うに、建築物の屋根部分には、複数種類の規格の屋根パ
ネル1、…のうちの屋根の傾斜方向に沿った棟部分5か
ら軒部分6までの長さに対応した長さを有する屋根パネ
ル1が設置されている。すなわち、屋根パネル1の縦棧
材21、…が屋根の一つの傾斜面の棟部分5から軒部分
6にまで渡って配置されている。そして、屋根パネル1
は、棟部分5において、H型鋼である梁51によって支
持され、軒部分6において、壁パネル4によって支持さ
れている。すなわち、棟部分5と軒部分6との間に、屋
根パネル1の縦棧材21、…にほぼ直交し、かつ、屋根
パネル1の中央部分を支持する梁が設けられることな
く、屋根パネル1の縦棧材21、…が棟部分5と軒部分
6とにおいて屋根下の構造体(梁51、壁パネル4)に
より支持されている。
【0041】ここで、壁パネル4は、従来の壁パネルと
同様に、縦框材41と横框材42とを矩形状に組み立て
るとともに、この矩形枠の内部に補強棧材を縦横に組み
付けて、この縦框材41と横框材42と補強棧材との両
面に面材43、43を貼設したものである。
【0042】図1に示された壁パネル4は、建築物の外
壁8に配置されているものである。この壁パネル4の最
上端に位置する横框材42の上面に、一方の縦框材41
の端部から他方の縦框材の端部までに渡って、結合桁6
1が設置されている。そして、この結合桁61を介し
て、壁パネル4と、屋根パネル1の壁結合棧材24とが
連結される。この構造により、軒部分6において、屋根
パネル1の縦棧材21、…が壁パネル4によって支持さ
れることとなる。
【0043】H型鋼である梁51の上面には、棟木53
が設けられており、この棟木53の上面の左右両側に、
屋根パネル1、1の縦棧材21、…の後端部25、25
の下面が当接されている。そして、棟木53を介して、
梁51と、屋根パネル1、1の縦棧材21、…の後端部
25、25とが連結される。この構造により、棟部分5
において、屋根パネル1、1の縦棧材21、…が梁51
によって支持されることとなる。また、棟木53の上面
に棟木53を挟んで配置された屋根パネル1、1の間に
は、結合棟木52が設けられている。この結合棟木52
と屋根パネル1、1とをそれぞれ接合することによっ
て、屋根パネル1、1同士が接合され、固定されてい
る。
【0044】以上の構成により、本例では、縦棧材2
1、…の先端部26と後端部25との間における上下幅
が、縦棧材21、…の長さに対応して、縦棧材21、…
の長さが長いものほど長くなるようにされているので、
縦棧材21、…の長さに応じて、屋根パネル1の強度を
十分に強くすることができる。言い換えれば、縦棧材2
1、…の先端部26と後端部25との間における上下幅
を長くすることで、屋根パネル1の強度を高めることが
できるので、屋根パネル1のスパンを長くすることがで
きる。
【0045】したがって、屋根の棟部分5から軒部分6
までの長さが長くなるような、複数の住戸を備えた集合
住宅においても、一枚の屋根パネル1を棟部分5から軒
部分6まで掛け渡すように配置することができる。そし
て、屋根部分に設置された各規格の屋根パネル1、…
は、その先端側と後端側とを支持された状態で、屋根面
の荷重に対して十分な強度を持ったものとすることがで
きるので、屋根パネル1の中央部分を支持する梁を別途
に設ける必要がない。これらの効果により、従来のよう
な、屋根の傾斜方向に沿って二枚以上の屋根パネルを配
置したり、二枚の屋根パネル同士の接合部分に梁を配置
しなければならない場合に比較すると、住宅の現場施工
における手間が省け、また、コストダウンを図ることが
できる。
【0046】また、屋根パネル1の縦棧材21、…の先
端部26における上下幅と、後端部25における上下幅
とは、予め基準となる長さに共通化され、かつ、これら
端部と直交するように接合された横棧材22、…の上下
幅は、上記基準となる長さとほぼ等しくされており、さ
らに、上記基準となる長さは、従来使用されてきた屋根
パネルの縦棧材の上下幅と同じ長さに設定されている。
以上の構成により、屋根パネル1の先端側と後端側とに
おける納まりを、従来の屋根パネルにおける納まりと同
じものとすることができる。仮に、屋根パネル1の先端
側と後端側とにおける上下幅を基準となる長さに設定し
ない場合、屋根パネル1の先端側や後端側に結合される
部材を設計しなおしたり、上記部材の取り付け位置を変
更したりする必要があり、コストの上昇が推測される。
しかし本例では、上記部材として、従来使用されてきた
部材をそのまま用いることができるので、コストの上昇
を抑えることができる。
【0047】ここで、屋根パネル1の先端側や後端側に
結合される部材としては、例えば、屋根の棟部分5にお
いては、H型鋼である梁51、棟木53、結合棟木52
および棟包みなどが挙げられ、また、屋根の軒部分6に
おいては、軒樋や鼻隠しなどが挙げられる。
【0048】なお、本例では、屋根パネル1において、
縦棧材21の先端部26の上下幅と、後端部25の上下
幅とが、ともに同じ長さであるものとしたが、両者がそ
れぞれ異なる基準となる長さとされていてもよい。
【0049】また、建築物は、二階建てであるものとし
たが、三階建てでも、その他であってもよい。また、一
つの階層に、三つ以上の住戸が配置されるものとしても
よい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の屋根パネルによれば、屋根パネルの縦棧材の長さに応
じて屋根パネルの強度を、十分に強くすることができ
る。また、言い換えれば、屋根パネルの縦棧材の上下幅
を長くすることで、屋根パネルの強度を高めることで、
スパンを長くすることができる。よって、従来の場合に
比して、棟部分から軒部分に渡って配置する屋根パネル
の数を減らすことができ、また、屋根の棟部分と軒部分
との間に、棟方向に沿って設ける梁の数を減らすことが
できる。したがって、住宅の現場施工における手間を省
くことができ、また、コストダウンを図ることができ
る。
【0051】また、請求項1の屋根パネルによれば、予
め決められた基準となる長さを、これまでに一般的に用
いられてきた屋根パネルの上下幅の長さと等しく設定す
れば、屋根パネルの先端部と後端部とにおける納まり
を、従来の屋根パネルにおける納まりと同じものとする
ことができる。したがって、屋根パネルの先端部や後端
部に結合される部材に、従来使用されてきた部材をその
まま用いることができるので、コストの上昇を抑えるこ
とができる。また、上記基準となる長さを従来の屋根パ
ネルと同様にしなくとも、屋根パネルの先端部や後端部
に結合される部材を各規格の屋根パネルにおいて共通化
して、コストの低減を図ることができる。
【0052】請求項2の屋根パネルによれば、請求項1
と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、屋根
パネルの横棧材が設けられた先端側と後端側とにおける
納まりを、従来の屋根パネルにおける納まりと同じもの
とすることができるので、屋根パネルの先端側や後端側
に結合される部材に、従来使用されてきた部材をそのま
ま用いることができ、コストの上昇を抑えることができ
る。
【0053】請求項3の屋根パネルによれば、請求項1
または2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、棟部分から軒部分に渡って並べる屋根パネルの数
を、一枚で済ませることができる。また、屋根の棟部分
と軒部分との間に、棟方向に沿った梁を別途に配置せず
に済ませることができる。したがって、住宅の現場施工
における手間を省くことができ、また、コストダウンを
図ることができる。
【0054】請求項4の屋根構造によれば、各規格の屋
根パネルを、縦棧材の長さに応じて、十分な強度を有す
るものとすることができる。そして、各規格の屋根パネ
ルは、その先端部と後端部とを支持された状態で屋根部
分における荷重に十分な強度を持ったものとすることが
できるので、その中央部分を例えば、梁などで支持せず
に済ませることができる。また、屋根の棟部分から軒部
分までの長さが長い建築物においても、一枚の屋根パネ
ルを棟部分から軒部分まで掛け渡すように配置すること
ができる。したがって、施工における手間が省け、コス
トダウンを図ることができる。さらに、屋根パネルの先
端部と後端部とにおける納まりを、従来の屋根パネルに
おける納まりと同じものとすることができる。したがっ
て、屋根パネルの先端部や後端部に結合される部材とし
て、従来使用されてきた部材をそのまま用いることがで
きるので、コストの上昇を抑えることができる。また、
従来の屋根パネルと同じ納まりとしないものとしても、
本発明の屋根構造における各規格の屋根パネル同士にお
いては、同じ納まりとすることができる。
【0055】請求項5の屋根構造によれば、請求項4と
同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、棟部分
と軒部分との間に、屋根パネルの中央部分を支持する梁
を設けることなく、屋根パネルが棟部分と軒部分とで、
梁などの支持部材に支持されているので、従来のよう
に、棟部分と軒部分との間に梁を別途に設ける場合に比
べて、施工における手間が省け、また、コストダウンを
図ることができる。
【0056】請求項6の建築物によれば、屋根面が広く
なる可能性が高い集合住宅においても、一枚の屋根パネ
ルを棟部分から軒部分まで掛け渡すように配置すること
ができ、また、これにより二枚の屋根パネル同士の接合
部分に梁を配置することがなくなるので、従来の場合に
比して、施工作業上の手間が省け、また、コストダウン
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋根パネルを用いた屋根構造の一
例を示すもので、その要部の斜視図である。
【図2】本発明に係る建築物の一例を示すもので、その
上面図である。
【図3】同、屋根パネルを取り除いた状態を示す上面図
である。
【符号の説明】
1 屋根パネル 2 支持部 3 面材 4 壁パネル(屋根下の構造体、支持部材) 5 棟部分 6 軒部分 21 縦棧材 21a 縦框材(縦棧材) 21b 縦補助棧材(縦棧材) 22 横棧材 22a 横框材(横棧材) 25 後端部 26 先端部 51 梁(屋根下の構造体、支持部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の屋根部分に設置され、かつ、屋根
    の勾配方向に沿った複数の縦棧材を備えた支持部と、該
    支持部上に設けられた面材とを備えた屋根パネルにおい
    て、 軒側となる上記縦棧材の先端部と、棟側となる上記縦棧
    材の後端部とのうちの少なくとも一方の上下幅が予め決
    められた基準となる長さとされ、 上記縦棧材の少なくとも上記先端部と後端部との間の上
    下幅が、縦棧材の長さに対応して縦棧材の長さが長いも
    のほど長くなるようにされるとともに、上記基準となる
    長さより長くされていることを特徴とする屋根パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の屋根パネルにおいて、 上記支持部には、上記縦棧材に直交するように横棧材が
    配置され、 上記縦棧材の上下幅が上記基準となる長さとされた端部
    と直交するように接合された横棧材の上下幅が上記基準
    となる長さとほぼ等しくされていることを特徴とする屋
    根パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の屋根パネルにおい
    て、 上記縦棧材が屋根の一つの傾斜面の棟部分から軒部分に
    まで渡って配置されるとともに、上記縦棧材が上記棟部
    分と軒部分とにおいて屋根下の構造体により支持される
    ことを特徴とする屋根パネル。
  4. 【請求項4】 屋根の勾配方向に沿った複数の縦棧材を
    備えた支持部と、該支持部上に設けられた面材とを備え
    た屋根パネルを、住宅の屋根部分に設置することにより
    形成される屋根構造であって、 上記屋根パネルには、屋根の傾斜方向に沿った棟部分か
    ら軒部分までの長さに対応して上記縦棧材の屋根の傾斜
    方向に沿った長さが設定されるとともに、屋根の傾斜方
    向に沿った上記縦棧材の長さに対応して該縦棧材の先端
    部と後端部との間の上下幅が設定された複数種類の規格
    が設けられ、 かつ、異なる規格の各屋根パネル同士においては、それ
    らの縦棧材の先端部の上下幅及び後端部の上下幅が予め
    決められた基準となる長さに共通化され、 複数種類の規格の屋根パネルのうちの上記屋根の傾斜方
    向に沿った棟部分から軒部分までの長さに対応した長さ
    を有する屋根パネルが設置されていることを特徴とする
    屋根構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の屋根構造において、 棟部分と軒部分との間に、上記屋根パネルの縦棧材にほ
    ぼ直交し、かつ、屋根パネルの中央部分を支持する梁を
    設けることなく、上記屋根パネルが、棟部分と、軒部分
    とで、梁等の支持部材に支持されていることを特徴とす
    る屋根構造。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の屋根構造を有す
    る建築物であって、 複数の住戸を備えた集合住宅となっていることを特徴と
    する建築物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002276065A (ja) * 2001-03-12 2002-09-25 Sekisui Chem Co Ltd 屋根構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002276065A (ja) * 2001-03-12 2002-09-25 Sekisui Chem Co Ltd 屋根構造

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