JP2001011871A - 既製杭の突起式金具による杭頭端部構造 - Google Patents
既製杭の突起式金具による杭頭端部構造Info
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 既製杭を埋設する際に使用する杭回転用キャ
ップに嵌合する突起部を形成し、かつ既製杭と基礎スラ
ブとを接合する鉄筋を、杭外部位置と杭内部位置に併設
する事を可能ならしめる事により、工場での先付けが可
能な高品質で、施工性が高く、耐震的な杭頭端部構造の
構築を目的とする。 【解決手段】 突起式端面金具１は、鋼管巻き既製杭２
とほぼ同じ内径と外径を有する円環部５とその外周にボ
ルト穴７を設けた突起部６を一体成型しかつ、円環部５
の上部円周上に雌ねじ孔８を配置した構成である。鋼管
３に円環部５の下部を全周溶接して固着する事により、
既製杭２を埋設する杭回転用キャップに嵌合する突起部
６を具備した杭頭端部構造を形成する。既製杭２と基礎
スラブとを接合する鉄筋は突起部６のボルト穴７にナッ
ト９で固定して杭外部に主接合鉄筋１０を設置すると共
に、副接合鉄筋１１を円環部５の上部円周上の雌ねじ孔
８に螺合して杭内部にも併設する。
ップに嵌合する突起部を形成し、かつ既製杭と基礎スラ
ブとを接合する鉄筋を、杭外部位置と杭内部位置に併設
する事を可能ならしめる事により、工場での先付けが可
能な高品質で、施工性が高く、耐震的な杭頭端部構造の
構築を目的とする。 【解決手段】 突起式端面金具１は、鋼管巻き既製杭２
とほぼ同じ内径と外径を有する円環部５とその外周にボ
ルト穴７を設けた突起部６を一体成型しかつ、円環部５
の上部円周上に雌ねじ孔８を配置した構成である。鋼管
３に円環部５の下部を全周溶接して固着する事により、
既製杭２を埋設する杭回転用キャップに嵌合する突起部
６を具備した杭頭端部構造を形成する。既製杭２と基礎
スラブとを接合する鉄筋は突起部６のボルト穴７にナッ
ト９で固定して杭外部に主接合鉄筋１０を設置すると共
に、副接合鉄筋１１を円環部５の上部円周上の雌ねじ孔
８に螺合して杭内部にも併設する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、突起式金具を使用
した鋼管巻き既製杭の杭頭端部構造に関する。
した鋼管巻き既製杭の杭頭端部構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の鋼管巻き既製杭の杭頭端部構造
は、既製杭と基礎スラブとの接合及び既製杭を回転埋設
する施工などに関し、必要な機能を具備したものとなっ
ていない。従って、鋼管巻き既製杭と基礎スラブの接合
は、現場で鋼管の外側もしくは杭頭端板に鉄筋を溶接す
る方法が用いられている。又、既製杭の杭回転用金具
は、既製杭を回転埋設する際に使用する杭回転用キャッ
プに嵌合する金具を現場で杭頭端板に溶接する方法が用
いられている。
は、既製杭と基礎スラブとの接合及び既製杭を回転埋設
する施工などに関し、必要な機能を具備したものとなっ
ていない。従って、鋼管巻き既製杭と基礎スラブの接合
は、現場で鋼管の外側もしくは杭頭端板に鉄筋を溶接す
る方法が用いられている。又、既製杭の杭回転用金具
は、既製杭を回転埋設する際に使用する杭回転用キャッ
プに嵌合する金具を現場で杭頭端板に溶接する方法が用
いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術には、次のような問題点があった。
来の技術には、次のような問題点があった。
【０００４】杭頭接合に於いて、鋼管外周面に異形棒鋼
及び異形棒鋼を固定するナットを溶接する方法は、現場
で溶接しなければならず作業性が悪いうえ、その溶接品
質の信頼性が低く、雨天での施工は出来ない。
及び異形棒鋼を固定するナットを溶接する方法は、現場
で溶接しなければならず作業性が悪いうえ、その溶接品
質の信頼性が低く、雨天での施工は出来ない。
【０００５】杭頭接合に於いて、杭頭にある端板に鉄筋
を現場で溶接するだけの方法は、天候に左右され、又、
杭内部位置にしか鉄筋を設置する事が出来ず、高い強度
を得るためには多くの鉄筋が必要となり、手間が掛か
り、かつ、基礎梁の主筋などの施工の障害となる場合が
多い。
を現場で溶接するだけの方法は、天候に左右され、又、
杭内部位置にしか鉄筋を設置する事が出来ず、高い強度
を得るためには多くの鉄筋が必要となり、手間が掛か
り、かつ、基礎梁の主筋などの施工の障害となる場合が
多い。
【０００６】既製杭の外部に溶接する杭頭接合鉄筋もし
くはナット等の突起物は、杭の施工上の障害となる為、
杭の施工前に取り付ける事が出来ない。
くはナット等の突起物は、杭の施工上の障害となる為、
杭の施工前に取り付ける事が出来ない。
【０００７】既製杭の杭回転用金具は、現場で３又は４
個の平鋼等を杭頭端板に均一に溶接する必要があり、熟
練度を要し、手間が掛かり、雨天での信頼性は低い。
個の平鋼等を杭頭端板に均一に溶接する必要があり、熟
練度を要し、手間が掛かり、雨天での信頼性は低い。
【０００８】杭回転用金具は溶接し撤去が難しい為、杭
埋設後もそのまま残された金具は杭頭端板上の突起物と
して杭とフーチングの接合を不完全にし、又端板に杭頭
接合鉄筋を取付ける障害となる。
埋設後もそのまま残された金具は杭頭端板上の突起物と
して杭とフーチングの接合を不完全にし、又端板に杭頭
接合鉄筋を取付ける障害となる。
【０００９】現場溶接は杭頭の端板及び端板に定着され
ているＰＣ鋼棒に溶接による熱影響を与え杭の強度を低
下させる恐れがある。
ているＰＣ鋼棒に溶接による熱影響を与え杭の強度を低
下させる恐れがある。
【００１０】ナットをただ単に鋼管側面に取り付ける方
法は、裏当て金の取付機能がない不完全溶込み溶接しか
出来ず、溶接線と直角方向に引張力が作用する杭回転用
金具に用いられない。従って、この方法では、工場で先
付けし、かつ杭を埋設する回転用キャップに嵌合する回
転金具機能と杭頭接合機能を具備した杭頭端部構造を形
成する事は出来ない。
法は、裏当て金の取付機能がない不完全溶込み溶接しか
出来ず、溶接線と直角方向に引張力が作用する杭回転用
金具に用いられない。従って、この方法では、工場で先
付けし、かつ杭を埋設する回転用キャップに嵌合する回
転金具機能と杭頭接合機能を具備した杭頭端部構造を形
成する事は出来ない。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明では、既製杭の突
起式金具による杭頭端部構造を開発した事により、前記
問題点を解決するものである。
起式金具による杭頭端部構造を開発した事により、前記
問題点を解決するものである。
【００１２】
【実施例】ここで、本発明の既製杭の突起式金具による
杭頭端部構造の一実施例を図面に基づいて説明する。
杭頭端部構造の一実施例を図面に基づいて説明する。
【００１３】第１図は、請求項１の発明に係わる突起式
端面金具１を鋼管巻き既製杭２の鋼管３に取り付けた状
態の平面図である。鋼管巻き既製杭２は通常、外側を覆
っている鋼管３とコンクリート部４から構成されてい
る。突起式端面金具１は、この既製杭２とほぼ同じ内径
と外径を有する円環部５とその外周にボルト穴７を設け
た３つの突起部６を一体成型しかつ、円環部５の上部円
周上に９個の雌ねじ孔８を配置した構成である。この突
起式端面金具１は、既製杭２の鋼管３に円環部５の下部
を全周溶接して固着する事により、既製杭２を埋設する
際に杭回転用キャップに嵌合する突起部６を具備した杭
頭端部構造を形成する。既製杭２と基礎スラブとを接合
する鉄筋は突起部６のボルト穴７にナット９で固定して
杭外部に設置した３本の主接合鉄筋１０を設置すると共
に、所定の強度に必要な９本の副接合鉄筋１１を、円環
部５の上部円周上の雌ねじ孔８に螺合して杭内部にも併
設した例を示している。突起部６及び円環部に設ける雌
ねじ孔８は、必要に応じて取り付け個数を選択出来る。
突起式端面金具１の円環部５と鋼管３との溶接は円環部
５の下部に裏当て金１７を取り付け、かつ鋼管３の端部
を開先加工１５して完全溶込み溶接した例を示してい
る。尚、円環部５の断面は経済性の向上と軽量化を図る
為、雌ねじ孔８を設置する範囲は厚さを増した厚肉部１
２とし、その他は薄肉部１３としている。
端面金具１を鋼管巻き既製杭２の鋼管３に取り付けた状
態の平面図である。鋼管巻き既製杭２は通常、外側を覆
っている鋼管３とコンクリート部４から構成されてい
る。突起式端面金具１は、この既製杭２とほぼ同じ内径
と外径を有する円環部５とその外周にボルト穴７を設け
た３つの突起部６を一体成型しかつ、円環部５の上部円
周上に９個の雌ねじ孔８を配置した構成である。この突
起式端面金具１は、既製杭２の鋼管３に円環部５の下部
を全周溶接して固着する事により、既製杭２を埋設する
際に杭回転用キャップに嵌合する突起部６を具備した杭
頭端部構造を形成する。既製杭２と基礎スラブとを接合
する鉄筋は突起部６のボルト穴７にナット９で固定して
杭外部に設置した３本の主接合鉄筋１０を設置すると共
に、所定の強度に必要な９本の副接合鉄筋１１を、円環
部５の上部円周上の雌ねじ孔８に螺合して杭内部にも併
設した例を示している。突起部６及び円環部に設ける雌
ねじ孔８は、必要に応じて取り付け個数を選択出来る。
突起式端面金具１の円環部５と鋼管３との溶接は円環部
５の下部に裏当て金１７を取り付け、かつ鋼管３の端部
を開先加工１５して完全溶込み溶接した例を示してい
る。尚、円環部５の断面は経済性の向上と軽量化を図る
為、雌ねじ孔８を設置する範囲は厚さを増した厚肉部１
２とし、その他は薄肉部１３としている。
【００１４】第２図は、第１図のＡ−Ａ線による縦断面
図である。
図である。
【００１５】第３図は、請求項２の発明に係わる突起式
端面金具１を鋼管巻き既製杭２の鋼管３に取り付けた状
態の平面図である。鋼管巻き既製杭２は通常、外側を覆
っている鋼管３とコンクリート部４から構成されてい
る。突起式端面金具１は、この既製杭２とほぼ同じ内径
と外径を有する円環部５とその外周に雌ねじ穴７を設け
た４つの突起部６を一体成型した構成である。この突起
式端面金具１は、既製杭２の鋼管３に円環部５の下部を
全周溶接して固着する事により、既製杭２を埋設する際
に杭回転用キャップに嵌合する突起部６を具備した杭頭
端部構造を形成する。既製杭２と基礎スラブとを接合す
る鉄筋は突起部６の雌ねじ穴７にナット９で固定して杭
外部に４本の主接合鉄筋１０を設置しかつ、杭頭接合鉄
筋１０に所定の張力を導入する為、基礎スラブコンクリ
ートと付着しない様に杭頭接合鉄筋１０の外側にアンボ
ンドスリーブ３０を配置した例を示している。突起部６
は、必要に応じて取り付け個数を選択出来る。突起式端
面金具１の円環部５と鋼管３との溶接は円環部５の下部
を開先加工１６しかつ裏当て部２０を加工して完全溶込
み溶接した例を示している。尚、円環部５の断面は経済
性の向上と軽量化を図る為、鋼管３との溶接範囲は厚さ
を増した厚肉部１２とし、その他は薄肉部１３で構成す
る。又、端面金具１と既製杭のコンクリート部４との一
体化を図る為に行われている公知の方法として円環部５
の下部に既製杭のコンクリート部４に定着するアンカー
筋１８を配置した例を示す。
端面金具１を鋼管巻き既製杭２の鋼管３に取り付けた状
態の平面図である。鋼管巻き既製杭２は通常、外側を覆
っている鋼管３とコンクリート部４から構成されてい
る。突起式端面金具１は、この既製杭２とほぼ同じ内径
と外径を有する円環部５とその外周に雌ねじ穴７を設け
た４つの突起部６を一体成型した構成である。この突起
式端面金具１は、既製杭２の鋼管３に円環部５の下部を
全周溶接して固着する事により、既製杭２を埋設する際
に杭回転用キャップに嵌合する突起部６を具備した杭頭
端部構造を形成する。既製杭２と基礎スラブとを接合す
る鉄筋は突起部６の雌ねじ穴７にナット９で固定して杭
外部に４本の主接合鉄筋１０を設置しかつ、杭頭接合鉄
筋１０に所定の張力を導入する為、基礎スラブコンクリ
ートと付着しない様に杭頭接合鉄筋１０の外側にアンボ
ンドスリーブ３０を配置した例を示している。突起部６
は、必要に応じて取り付け個数を選択出来る。突起式端
面金具１の円環部５と鋼管３との溶接は円環部５の下部
を開先加工１６しかつ裏当て部２０を加工して完全溶込
み溶接した例を示している。尚、円環部５の断面は経済
性の向上と軽量化を図る為、鋼管３との溶接範囲は厚さ
を増した厚肉部１２とし、その他は薄肉部１３で構成す
る。又、端面金具１と既製杭のコンクリート部４との一
体化を図る為に行われている公知の方法として円環部５
の下部に既製杭のコンクリート部４に定着するアンカー
筋１８を配置した例を示す。
【００１６】第４図は、第３図のＡ−Ａ線による縦断面
図である。
図である。
【００１７】第５図は、請求項３の発明に係わる突起式
端面金具１を鋼管巻き既製杭２の鋼管３に取り付けた状
態の平面図である。鋼管巻き既製杭２は通常、外側を覆
っている鋼管３とコンクリート部４から構成されてい
る。突起式端面金具１は、この既製杭２とほぼ同じ内径
と外径を有する円環部５とその外周にボルト穴７を設け
た３つの突起部６を一体成型した構成である。この突起
式端面金具１は、既製杭２の鋼管３に円環部５の下部を
全周溶接して固着する事により、既製杭２を埋設する杭
回転用キャップに嵌合する突起部６を具備した杭頭端部
構造を形成する。既製杭２と基礎スラブとを接合する鉄
筋は突起部６のボルト穴７にナット９で固定して杭外部
に設置した３本の主接合鉄筋１０を設置すると共に、所
定の強度に必要な９本の副接合鉄筋１１を円環部５の上
部円周上に溶接して杭内部にも併設した例を示してい
る。突起部６及び円環部５に設置する副接合鉄筋１１は
必要に応じて取り付け数を選択出来る。突起式端面金具
１の円環部５と鋼管３との溶接は鋼管３の内部に裏当て
金１７を付け、かつ鋼管３の端部を開先加工１５して完
全溶込み溶接した例を示している。尚、円環部５の断面
は経済性の向上と軽量化を図る為、副接合鉄筋１１を設
置する範囲は厚さを増した厚肉部１２とし、その他は薄
肉部１３としている。
端面金具１を鋼管巻き既製杭２の鋼管３に取り付けた状
態の平面図である。鋼管巻き既製杭２は通常、外側を覆
っている鋼管３とコンクリート部４から構成されてい
る。突起式端面金具１は、この既製杭２とほぼ同じ内径
と外径を有する円環部５とその外周にボルト穴７を設け
た３つの突起部６を一体成型した構成である。この突起
式端面金具１は、既製杭２の鋼管３に円環部５の下部を
全周溶接して固着する事により、既製杭２を埋設する杭
回転用キャップに嵌合する突起部６を具備した杭頭端部
構造を形成する。既製杭２と基礎スラブとを接合する鉄
筋は突起部６のボルト穴７にナット９で固定して杭外部
に設置した３本の主接合鉄筋１０を設置すると共に、所
定の強度に必要な９本の副接合鉄筋１１を円環部５の上
部円周上に溶接して杭内部にも併設した例を示してい
る。突起部６及び円環部５に設置する副接合鉄筋１１は
必要に応じて取り付け数を選択出来る。突起式端面金具
１の円環部５と鋼管３との溶接は鋼管３の内部に裏当て
金１７を付け、かつ鋼管３の端部を開先加工１５して完
全溶込み溶接した例を示している。尚、円環部５の断面
は経済性の向上と軽量化を図る為、副接合鉄筋１１を設
置する範囲は厚さを増した厚肉部１２とし、その他は薄
肉部１３としている。
【００１８】第６図は、第５図のＡ−Ａ線による縦断面
図である。
図である。
【００１９】第７図は、請求項４の発明に係わる突起式
側面金具２１を鋼管巻き既製杭２の鋼管３の側面に取り
付けた状態の平面図である。鋼管巻き既製杭２は通常、
外側を覆っている鋼管３とコンクリート部４と端板２７
から構成されている。突起式側面金具２１は円形の外周
部２２に、二つの継手部２３を一体成型し、かつ内部に
ボルト穴２４を配置した構成である。この二つの継手部
２３は、鋼管３に取り付けられた裏当て金１７に密着し
て、一般の基準とされている鋼管３と７ｍｍのルート間
隔２５と、４５°の開先角度２６を標準として形成する
事により、鋼管３との完全溶込み溶接を可能とし、既製
杭２を埋設する杭回転用キャップに嵌合する為に必要な
高い強度と形態を保有する杭回転用金具３１を具備した
杭頭端部構造を形成する。既製杭２と基礎スラブとを接
合する鉄筋はボルト穴２４にナット９で固定して杭外部
に設置した３本の主接合鉄筋１０を設置した例を示して
いる。尚、より高い杭頭接合部の強度が必要な場合は、
杭頭端板２７の雌ねじ２８に副接合鉄筋を、螺合もしく
は雌ねじ２８間に溶接しても良い。又、裏当て金１７は
コの字形状のものを示しているが、一般で使用されてい
る板状のものでも良い。
側面金具２１を鋼管巻き既製杭２の鋼管３の側面に取り
付けた状態の平面図である。鋼管巻き既製杭２は通常、
外側を覆っている鋼管３とコンクリート部４と端板２７
から構成されている。突起式側面金具２１は円形の外周
部２２に、二つの継手部２３を一体成型し、かつ内部に
ボルト穴２４を配置した構成である。この二つの継手部
２３は、鋼管３に取り付けられた裏当て金１７に密着し
て、一般の基準とされている鋼管３と７ｍｍのルート間
隔２５と、４５°の開先角度２６を標準として形成する
事により、鋼管３との完全溶込み溶接を可能とし、既製
杭２を埋設する杭回転用キャップに嵌合する為に必要な
高い強度と形態を保有する杭回転用金具３１を具備した
杭頭端部構造を形成する。既製杭２と基礎スラブとを接
合する鉄筋はボルト穴２４にナット９で固定して杭外部
に設置した３本の主接合鉄筋１０を設置した例を示して
いる。尚、より高い杭頭接合部の強度が必要な場合は、
杭頭端板２７の雌ねじ２８に副接合鉄筋を、螺合もしく
は雌ねじ２８間に溶接しても良い。又、裏当て金１７は
コの字形状のものを示しているが、一般で使用されてい
る板状のものでも良い。
【００２０】第８図は、第７図のＡ−Ａ線による縦断面
図である。
図である。
【００２１】第９図は、請求項４の発明に係わる突起式
側面金具２１を鋼管巻き既製杭２の杭頭部に取り付けた
状態の一実施例の部分平面詳細図である。この例では、
突起式側面金具２１の構成がわかる様に接合鉄筋１０を
取り付けていない状態を示している。
側面金具２１を鋼管巻き既製杭２の杭頭部に取り付けた
状態の一実施例の部分平面詳細図である。この例では、
突起式側面金具２１の構成がわかる様に接合鉄筋１０を
取り付けていない状態を示している。
【００２２】
【発明の効果】本発明に係わる既製杭の突起式杭頭端部
構造には、次のような特有の効果がある。
構造には、次のような特有の効果がある。
【００２３】杭頭接合鉄筋は機械的接合で大半が済む
為、作業性が良く、信頼性の高い品質が得られ、かつ、
天候に左右されない。
為、作業性が良く、信頼性の高い品質が得られ、かつ、
天候に左右されない。
【００２４】杭回転用キャップに嵌合する突起部を一体
化し、かつ、突起部に接合鉄筋を固定する事で、杭の施
工に障害がなく、杭の外部位置での鉄筋の設置を可能な
らしめる。
化し、かつ、突起部に接合鉄筋を固定する事で、杭の施
工に障害がなく、杭の外部位置での鉄筋の設置を可能な
らしめる。
【００２５】杭頭接合鉄筋は杭外部に設置出来る事で鉄
筋中心距離が長くなる為、少ない本数で高い強度が得ら
れる事に加え、杭内部への併設が可能である為、より高
い杭頭接合部の性能要求に対しても柔軟に対処出来る。
筋中心距離が長くなる為、少ない本数で高い強度が得ら
れる事に加え、杭内部への併設が可能である為、より高
い杭頭接合部の性能要求に対しても柔軟に対処出来る。
【００２６】杭頭端板に杭回転用金具の溶接が不要とな
る為、天候に左右されず、溶接の伴う熱歪等による端板
の損傷及びＰＣ鋼棒への悪影響はない。
る為、天候に左右されず、溶接の伴う熱歪等による端板
の損傷及びＰＣ鋼棒への悪影響はない。
【００２７】杭回転用金具の機能を突起部が具備してい
る為、回転金具の取付が不要となり、杭頭端板上に突起
物が無い健全な杭頭部が低コストで迅速に構築出来る。
る為、回転金具の取付が不要となり、杭頭端板上に突起
物が無い健全な杭頭部が低コストで迅速に構築出来る。
【００２８】突起式側面金具に一体成型された二つの継
手部は、鋼管と完全溶込み溶接する為に必要な裏当て金
との密着面の形成と、適正なルート間隔と開先角度の保
持を可能ならしめる事により、杭回転用金具に要求され
る強度を確保し、工場での先付けが可能で回転金具機能
と杭頭接合機能を具備した杭頭端部構造を形成する事が
出来る。
手部は、鋼管と完全溶込み溶接する為に必要な裏当て金
との密着面の形成と、適正なルート間隔と開先角度の保
持を可能ならしめる事により、杭回転用金具に要求され
る強度を確保し、工場での先付けが可能で回転金具機能
と杭頭接合機能を具備した杭頭端部構造を形成する事が
出来る。
【図１】請求項１の発明に係わる突起式端面金具を鋼管
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の平面
図である。
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の平面
図である。
【図２】第１図のＡ−Ａ線による縦断面図である。
【図３】請求項２の発明に係わる突起式端面金具を鋼管
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の平面
図である。
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の平面
図である。
【図４】第３図のＡ−Ａ線による縦断面図である。
【図５】請求項３の発明に係わる突起式端面金具を鋼管
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の平面
図である。
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の平面
図である。
【図６】第５図のＡ−Ａ線による縦断面図である。
【図７】請求項４の発明に係わる突起式側面金具を鋼管
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の平面
図である。
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の平面
図である。
【図８】第７図のＡ−Ａ線による縦断面図である。
【図９】請求項４の発明に係わる突起式側面金具を鋼管
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の部分
平面詳細図である。
巻き既製杭の杭頭部に取り付けた状態の一実施例の部分
平面詳細図である。
１ 突起式端面金具 ２ 鋼管巻き既製杭 ３ 鋼管巻き既製杭の鋼管 ４ 鋼管巻き既製杭のコンクリート部 ５ 突起式端面金具の円環部 ６ 突起式端面金具の突起部 ７ 突起部のボルト穴もしくは雌ねじ穴 ８ 円環部の円周上に配置した雌ねじ孔 ９ 固定ナット １０ 杭頭主接合鉄筋 １１ 杭頭副接合鉄筋 １２ 円環部の厚肉部 １３ 円環部の薄肉部 １４ 突起式端面金具と鋼管との溶接部 １５ 鋼管の開先加工部 １６ 円環部下部の開先加工部 １７ 裏当て金 １８ 鋼管巻き既製杭のコンクリート部に定着するアン
カー筋 １９ 接合鉄筋の溶接部 ２０ 円環部の裏当て加工部 ２１ 突起式側面金具 ２２ 突起式側面金具の円形外周部 ２３ 突起式側面金具の継手部 ２４ 突起式側面金具のボルト穴もしくは雌ねじ穴 ２５ 鋼管と継手部のルート間隔 ２６ 鋼管と継手部の開先角度（継手部先端と鋼管との
距離） ２７ 杭頭端板 ２８ 端板に設けられている雌ねじ ２９ 突起式側面金具と鋼管との完全溶込み溶接部 ３０ アンボンドスリーブ ３１ 杭回転用金具
カー筋 １９ 接合鉄筋の溶接部 ２０ 円環部の裏当て加工部 ２１ 突起式側面金具 ２２ 突起式側面金具の円形外周部 ２３ 突起式側面金具の継手部 ２４ 突起式側面金具のボルト穴もしくは雌ねじ穴 ２５ 鋼管と継手部のルート間隔 ２６ 鋼管と継手部の開先角度（継手部先端と鋼管との
距離） ２７ 杭頭端板 ２８ 端板に設けられている雌ねじ ２９ 突起式側面金具と鋼管との完全溶込み溶接部 ３０ アンボンドスリーブ ３１ 杭回転用金具
Claims (4)
- 【請求項１】 鋼管を外周に巻いた既製杭の鋼管に溶接
して杭頭部に固着する端面金具に於いて、全体形状を既
製杭とほぼ同じ内径と外径を有する円環部とその外周に
ボルト穴もしくは雌ねじ穴を設けた突起部を一体成型し
かつ、円環部の上部円周上に雌ねじ孔を配置した構成の
ものを使用し、この円環部の下部もしくは鋼管を開先加
工して裏当て金を配置した後、この円環部の下部を杭頭
部鋼管に全周溶接して固着する事により、既製杭を埋設
する杭回転用キャップに嵌合する突起部を杭外径より突
出して形成すると共に、既製杭と基礎スラブとを接合す
る鉄筋を、前記突起部のボルト穴もしくは雌ねじ穴に固
定し、かつ前記円環部の上部円周上の雌ねじ孔に螺合し
て杭外部位置と杭内部位置に併設する事を特徴とする鋼
管巻き既製杭の突起式端面金具による杭頭端部構造 - 【請求項２】 鋼管を外周に巻いた既製杭の鋼管に溶接
して杭頭部に固着する端面金具に於いて、全体形状を既
製杭とほぼ同じ内径と外径を有する円環部とその外周に
ボルト穴もしくは雌ねじ穴を設けた突起部を一体成型し
た構成のものを使用し、この円環部の下部もしくは鋼管
を開先加工して裏当て金を配置した後、この円環部の下
部を杭頭部鋼管に全周溶接して固着する事により、既製
杭を埋設する杭回転用キャップに嵌合する突起部を杭外
径より突出して形成すると共に、既製杭と基礎スラブと
を接合する鉄筋を、前記突起部のボルト穴もしくは雌ね
じ穴に固定して杭外部位置に設置する事を特徴とする鋼
管巻き既製杭の突起式端面金具による杭頭端部構造 - 【請求項３】 鋼管を外周に巻いた既製杭の鋼管に溶接
して杭頭部に固着する端面金具に於いて、全体形状を既
製杭とほぼ同じ内径と外径を有する円環部とその外周に
ボルト穴もしくは雌ねじ穴を設けた突起部を一体成型し
た構成のものを使用し、この円環部の下部もしくは鋼管
を開先加工して裏当て金を配置した後、この円環部の下
部を杭頭部鋼管に全周溶接して固着する事により、既製
杭を埋設する杭回転用キャップに嵌合する突起部を杭外
径より突出して形成すると共に、既製杭と基礎スラブと
を接合する鉄筋を、前記突起部のボルト穴もしくは雌ね
じ穴に固定し、かつ前記円環部の上部円周上に鉄筋を溶
接して杭外部位置と杭内部位置に併設する事を特徴とす
る鋼管巻き既製杭の突起式端面金具による杭頭端部構造 - 【請求項４】 鋼管を外周に巻いた既製杭の鋼管側面に
溶接して杭頭部に固着する側面金具に於いて、円形もし
くは多角形状を基本とする外周部に、裏当て金と密着し
て鋼管と所定のルート間隔と開先角度を形成する二つの
継手部を一体成型し、かつ内部にはボルト穴もしくは雌
ねじ穴を配置した構成のものを使用し、この継手部を鋼
管に完全溶込み溶接して固着する事により、既製杭を埋
設する杭回転用キャップに嵌合する突起部を杭外径より
突出して形成すると共に、既製杭と基礎スラブとを接合
する鉄筋を、前記ボルト穴もしくは雌ねじ穴に固定して
杭外部位置に設置する事を特徴とする鋼管巻き既製杭の
突起式側面金具による杭頭端部構造
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11220317A JP2001011871A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 既製杭の突起式金具による杭頭端部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11220317A JP2001011871A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 既製杭の突起式金具による杭頭端部構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001011871A true JP2001011871A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16749258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11220317A Pending JP2001011871A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 既製杭の突起式金具による杭頭端部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001011871A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020079082A (ko) * | 2001-04-13 | 2002-10-19 | 구일건설(주) | 강관말뚝의 두부보호용 구조물의 시공방법 및 그 구조물 |
| JP2003049437A (ja) * | 2001-08-03 | 2003-02-21 | Okabe Co Ltd | 鋼管杭に対する鉄筋設置用カプラの溶接用金具 |
| JP2003049436A (ja) * | 2001-08-03 | 2003-02-21 | Okabe Co Ltd | 基礎杭の杭頭構造及び基礎杭の杭頭施工方法 |
| JP2011058230A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 外殻鋼管付コンクリート杭および外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造 |
| CN102002944A (zh) * | 2010-10-23 | 2011-04-06 | 江苏建华管桩有限公司 | 一种抗浮桩桩头的机械连接结构及其连接方法 |
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| CN105002887A (zh) * | 2015-06-09 | 2015-10-28 | 周兆弟 | 带有锁紧端板的预制桩及其连接方法 |
| JP2016079593A (ja) * | 2014-10-11 | 2016-05-16 | 株式会社クラウン | 支圧抵抗金具付き杭頭補強材及び支圧抵抗金具付き杭頭補強材を使用した杭頭接合構造 |
| CN111733690A (zh) * | 2020-05-27 | 2020-10-02 | 黑龙江建筑职业技术学院 | 一种桥墩加固装置及其施工方法 |
| CN112779909A (zh) * | 2021-01-13 | 2021-05-11 | 中铁十六局集团路桥工程有限公司 | 一种火药引燃式焊接预制桩及其焊接方法 |
-
1999
- 1999-06-28 JP JP11220317A patent/JP2001011871A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP4574080B2 (ja) * | 2001-08-03 | 2010-11-04 | 岡部株式会社 | 鋼管杭に対する鉄筋設置用カプラの溶接用金具 |
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