JP2011058230A - 外殻鋼管付コンクリート杭および外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造 - Google Patents

外殻鋼管付コンクリート杭および外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】杭頭接合部における構造性能、断面効率に優れ、品質信頼性の向上が可能で、シンプルな形状で製造が容易な外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造を提供する。
【解決手段】SC杭本体15の鋼管12の端面に円盤状リング部材14が設けられている。リング部材14の外径が鋼管12の外径よりも大きくされるとともにリング部材14の鋼管12の外周面より外側に孔18が設けられている。リング部材14の内径がコンクリート層13の内径より小さくされるとともにリング部材14のコンクリート層13の内周面より内側に孔18が設けられている。SC杭11のリング部材14を備える側を杭頭部とし、リング部材14の孔18に鉄筋17がリング部材14の上側に延出するように貫通した状態でリング部材14と鉄筋17とが接合されている。鉄筋17およびリング部材14がフーチング31となる鉄筋コンクリートに埋め込まれている。
【選択図】図2

Description

本発明は、杭頭接合のための部材を備える外殻鋼管付コンクリート杭および当該外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造に関する。
一般に、杭基礎用の杭として、鋼管内にコンクリートが打設されてなる外殻鋼管付コンクリート杭(以下、SC杭と略する場合がある)が知られている。また、杭基礎においては、杭頭(杭上端部)が杭基礎のフーチングとなる鉄筋コンクリートに接合されており、杭頭とこの鉄筋コンクリートとの接合構造が杭頭接合構造となる。
従来、SC杭の杭頭接合構造は、一般的に以下のものが知られている。
(1)図8に示すように、SC杭1の内部に鉄筋籠2を挿入する方式がある。
SC杭1は、鋼管3の内周側にコンクリート層4が断面円環状に形成されており、中央部は中空となっている。この中空部5に概略円筒状の鉄筋籠2が挿入されるとともに鉄筋籠2の上部は、SC杭1より上側に延出した状態となっており、この鉄筋籠2がフーチング6の鉄筋コンクリートとなる部分に配置された状態で、この鉄筋コンクリートとなる部分にコンクリートが打設され、SC杭1の杭頭とフーチング6とが接合される。
(2)図9に示すように、SC杭1の鋼管3の上端部外周に鉄筋7を溶接する方式(ひげ筋方式)がある。鋼管3の外周には、SC杭1の軸方向に沿って上方に延出する鉄筋7が溶接され、当該鉄筋7に交差するように環状の鉄筋8が配筋されている。
これら鉄筋7および鉄筋8がフーチング6の鉄筋コンクリートとなる部分に配置されて、この鉄筋コンクリートとなる部分にコンクリートが打設され、SC杭1の杭頭とフーチング6とが接合される。
(3)図10に示すように、SC杭1の杭頭をフーチング6内に埋め込む方式がある。すなわち、上述の2例よりSC杭1の上部の長い範囲がフーチング6の鉄筋コンクリートとなる部分に配置されて、この鉄筋コンクリートとなる部分にコンクリートが打設され、SC杭1の杭頭とフーチング6とが接合される。すなわち、SC杭1の上部の比較的長い部分がフーチング6内に埋め込まれるようにしたものである。
(4)SC杭の製造時に、鋼管の杭頭部分の内周側にフーチングとの接合用の鉄筋を配筋した状態で、鋼管内にコンクリートを打設する。このように製造されたSC杭を施工後、SC杭上部の鋼管を切断してコンクリート層を露出させ、当該コンクリート層をブレーカーではつり、上述の鉄筋を露出させ、この鉄筋をフーチングとの接合に使う方式がある。
(1)の鉄筋籠2をSC杭1内に埋め込む方式では、SC杭1の鋼管3内にコンクリート層4の肉厚があるため、SC杭1内に挿入可能な鉄筋籠2の径が小さくなり、鉄筋籠2が過密配筋となってしまう虞がある。
また、鉄筋籠2の径が小さいことにより、曲げ応力に対する断面効率が悪くなる。すなわち、杭の内側に鉄筋籠2を配置する場合に、鉄筋籠2の径が杭の内径に制約されるが、SC杭1は、コンクリート層4を有することで、鋼管杭より内径が小さくなるため、鋼管杭の内側に鉄筋籠2を配置した場合よりさらに条件が悪くなってしまう。また、鉄筋籠2は、基本的に現場で組み立てる必要があるが、施工環境によっては、鉄筋籠2の組み立てスペースを確保することが困難な場合がある。
(2)のひげ筋方式においては、SC杭1の製造効率、輸送効率、地盤への貫入施工の作業性から、鉄筋7を現場溶接することが一般的である。しかし、現場溶接では気象条件の影響を受けること、溶接姿勢を常時確保することが困難であること、フレア溶接とした場合に品質を保証することが難しいことなどの課題がある。
(3)の杭頭の埋め込み方式は、曲げモーメントやせん断力を上部構造から杭体に伝達させるために、通常、フーチング6内にSC杭1の杭体をその直径となる長さ以上埋め込む必要がある。これによって、フーチング6となる鉄筋コンクリート内に配筋される鉄筋とSC杭1の杭頭との取り合いが困難となる。すなわち、フーチング6内のSC杭1部分に鉄筋を配筋できない。また、SC杭1の埋め込み長さが長いと、フーチング6が厚くなる(上下長さが長くなる)という課題がある。
(4)のSC杭の鉄筋をはつり出す方式では、現場でのフレア溶接を回避することができるが、フーチングとの接合に必要な鉄筋を露出する長さのSC杭(鋼管およびコンクリート層)が無駄になること、また、鋼管をガスで切断し、ブレーカーでコンクリートをはつる必要があることから、施工に手間がかかるという課題がある。
また、近年の基礎杭は高支持力化(たとえば、先端翼付鋼管杭、先端根固め杭などの使用)や設計地震力の大規模化に伴って、杭体に生じる断面力が大きくなっている。加えて、SC杭の高耐力化が進んでいる。これらのことに伴い、杭頭接合部の必要耐力も大きくなることから、たとえば、必要耐力の大きさに対応するために、杭内部に鉄筋籠2を挿入する方式とひげ筋方式を併用する必要が生じる場合がある。また、必要耐力によっては従来の杭頭接合方式の接合耐力の範囲内では、構造設計が成立しない場合がある。すなわち、従来の杭頭接合方式では、接合耐力が不足する虞がある。
そこで、以下のような杭頭接合構造が提案されている。
たとえば、鋼管杭の上端部に該鋼管杭の外径より大径の内面突起付き鋼管を被せ、内面突起付き鋼管の内部にコンクリートを充填する構造が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、鋼管杭の上部に環状のフランジを溶接し、フランジにジベルを固着するとともに、鋼管杭内からフーチング中に延びる鉄筋籠を埋め込んだ杭頭接合構造が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
また、円環板状(フランジ状)の鍔部から鋼管と略同一外形となる管状のハブを下側に突出させたリング状の杭頭部材を前記ハブ部分で鋼管杭の上端部に溶接し、杭頭部材の鍔部に鉄筋取り付け用の貫通孔を設け、これに鉄筋を機械的に接合する方法が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
また、鋼管コンクリート杭(SC杭)の杭頭部に設けられた環状の杭端部鋼板の上面に、環状プレートを接合するとともに、該環状プレートの上面側に、定着鉄筋を立設固定した構造が提案されている(たとえば、特許文献4参照)。
また、鋼管杭の端面に、外径が該鋼管杭の外径より大きく、内径が該鋼管杭の内径よりも小さいリング状部材が接合され、該リング状部材の鋼管杭より外側に形成された孔部に鉄筋が取り付けられている接合構造が提案されている(たとえば、特許文献5参照)。
また、SC杭の端部に外殻鋼管より大径に形成されたフランジ金物を取り付けて、このフランジ金物の外周縁には杭頭定着鉄筋を締着するための複数の鉄筋締着穴を具備した杭が提案されている(たとえば、特許文献6参照)。
特開平8−284159号公報 実開昭55−126355号公報 特開平10−46604号公報 特開2006−28984号公報 特開2005−9300号公報 特開2008−81985号公報
特許文献1では、鋼管杭より大径の鋼管を杭頭部に被せて杭頭部を拡径することにより杭頭接合部の耐力が上昇するが、大径の鋼管が被せられる杭頭部に対応して、杭径より大きな径で地盤を掘削する必要があることから、施工性が低下することや、掘削排土が増加することなどの課題がある。
特許文献2では、従来の鉄筋籠方式と比べると、杭頭部の耐力・剛性は上昇するが、曲げを負担する鉄筋が鋼管内部にある鉄筋籠である点は従来の鉄筋籠方式と同じであり、曲げ耐力確保の観点からは非効率である。
特許文献3では、円盤状の部材に円筒状のハブを設けた杭頭部材の断面形状が複雑になるため、製造するには鍛造・鋳造によるか、鋼材の切削加工のいずれかとなり、コストがかかる。また、鉄筋が鋼管の外側あるいは内側のいずれか一方に取り付く場合において、鉄筋に力が作用した際、杭頭部材と鋼管端部の接合部分は、面外変形に対する抵抗力が弱いので、その部分に変形が生じやすい。
特許文献4では、SC杭の端部にはコンクリートの型枠として、外径が鋼管外径と略同一である杭端部鋼板が取り付けられているが、その上面に定着鉄筋を立設した環状プレートを接合することから、鋼板の取り付けが2回必要となり製作効率が低下する(鋼管と杭端部鋼板、杭端部鋼板と環状プレートとをそれぞれ接合する必要がある)。また、鉄筋の配置径を鋼管直上にすることを想定しているが、従来の鉄筋籠方式と比べると配置径が広がり曲げ耐力の上昇が見込めるが、その上げ幅は大きくない。
特許文献5では、鋼管部材(コンクリート充填鋼管部材を含む)とコンクリート部材との接合を想定しており、鋼管内には現場打ちコンクリートを打設する必要がある。杭頭接合部に適用する場合、鋼管内面側のリング状部材は、鍔状(庇状)になっていることから、コンクリートを打設した場合に、リング状部材下面側に空隙が残ることや、コンクリートの乾燥収縮により鋼管とコンクリートが肌離れを起すことが考えられ、コンクリートの充填に信頼性を欠くものとなる。
特許文献6では、フレア溶接を回避し、鉄筋定着の品質の不安を解消することが可能であり、また配筋径も従来の杭頭接合部に比べて大きくすることができることから、過密配筋の抑制効果が期待できる。しかし、鉄筋が鋼管外径より外側のみに取り付くことから、特許文献3と同様に面外変形が生じやすい。また、高支持力杭を適用するなど杭頭接合部の必要耐力が大きくなる場合において、この接合方法のように一重配筋による接合方法では耐力不足となる場合が考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、杭頭接合部における構造性能、断面効率に優れ、品質信頼性の向上が可能で、シンプルな形状で製造が容易である外殻鋼管付コンクリート杭、および外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の外殻鋼管付コンクリート杭は、鋼管内にコンクリートが打設されることにより、該鋼管内に中空部を有するコンクリート層が設けられた外殻鋼管付コンクリート杭であって、前記鋼管の端面に円盤状リング部材が設けられ、該リング部材の外径が前記鋼管の外径よりも大きくされるとともに該リング部材の前記鋼管の外周面より外側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、かつ、該リング部材の内径が前記コンクリート層の内径より小さくされるとともに該リング部材の前記コンクリート層の内周面より内側に鉄筋が貫通する孔が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、SC杭の鋼管の端面に円盤状リング部材が設けられ、このリング部材の鋼管より外側と、コンクリート層より内側に鉄筋が貫通する孔が設けられているので、リング部材の孔に鉄筋を機械的に固定することが可能となり、鋼管のリング部材が設けられる端面側を杭頭部とした場合に、前記孔を貫通してリング部材に固定された鉄筋が、SC杭の外側と内側に二重に配筋されることになる。したがって、鉄筋を現場溶接する必要がなく、品質の信頼性を向上できるとともに、鉄筋を一重に配置した場合よりも鉄筋の配置のピッチを広く取ることが可能となり、過密配筋となるのを防止できる。
また、配置可能な鉄筋の数を一重配置より増やすことができ、大きな曲げ耐力を得ることができる。また、SC杭の外側に鉄筋を配置できるので、曲げ応力に対する断面効率の向上を図ることができる。また、リング部材は、円盤状であることから製造が容易となるとともに、鋼管への溶接等による取り付けも容易となる。
また、リング部材は、SC杭のコンクリート層より内側に突出した状態となっているので、SC杭製造時の鋼管の端面側の型枠(杭端部鋼板)として用いることが可能である。この場合に、杭端部鋼板と、リング部材とをそれぞれ鋼管に取り付ける場合よりも作業性を向上できる。
さらに、リング部材を上述のように型枠として用いた場合に、SC杭の製造時に鋼管内に膨張性コンクリートが打設されて遠心成型されることから、リング部材とコンクリート層との間に空隙ができることがなく、コンクリート層が密着した状態となって、鋼管とリング部材との接合部が安定した品質で強固な構造となる。
請求項2に記載の外殻鋼管付コンクリート杭は、鋼管内にコンクリートが打設されることにより、該鋼管内にコンクリート層が設けられた外殻鋼管付コンクリート杭であって、前記鋼管の端面に円盤状リング部材が設けられ、該リング部材の外径が前記鋼管の外径よりも大きくされるとともに該リング部材の前記鋼管の外周面より外側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、かつ、該リング部材の内径が前記鋼管の内径より小さくされるとともに該リング部材の前記コンクリート層と重なる範囲に鉄筋が貫通する孔が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。なお、リング部材の内径をコンクリート層の内径と同等以下とすることで、リング部材をSC杭製造時の型枠として使用することが可能である。
請求項3に記載の外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造は、鋼管内にコンクリートが打設されることにより、該鋼管内に中空部を有するコンクリート層が設けられた外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造であって、前記外殻鋼管付コンクリート杭の前記鋼管の端面に円盤状リング部材が設けられ、該リング部材の外径が前記鋼管の外径よりも大きくされるとともに該リング部材の前記鋼管の外周面より外側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、かつ、該リング部材の内径が前記コンクリート層の内径より小さくされるとともに該リング部材の前記コンクリート層の内周面より内側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、当該外殻鋼管付コンクリート杭の前記リング部材を備える側を杭頭部とし、前記リング部材の前記孔に前記鉄筋が該リング部材の上側に延出するように貫通した状態で前記リング部材と前記鉄筋とが接合され、少なくとも前記鉄筋および前記リング部材がフーチングとなる鉄筋コンクリートに埋め込まれていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
請求項4に記載の外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造は、鋼管内にコンクリートが打設されることにより、該鋼管内にコンクリート層が設けられた外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造であって、前記外殻鋼管付コンクリート杭の前記鋼管の端面に円盤状リング部材が設けられ、該リング部材の外径が前記鋼管の外径よりも大きくされるとともに該リング部材の前記鋼管の外周面より外側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、かつ、該リング部材の内径が前記鋼管の内径より小さくされるとともに該リング部材の前記コンクリート層と重なる範囲に鉄筋が貫通する孔が設けられ、当該外殻鋼管付コンクリート杭の前記リング部材を備える側を杭頭部とし、前記リング部材の前記孔に前記鉄筋が該リング部材の上側に延出するように貫通した状態で前記リング部材と前記鉄筋とが接合され、少なくとも前記鉄筋および前記リング部材がフーチングとなる鉄筋コンクリートに埋め込まれていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の外殻鋼管付コンクリート杭および外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造によれば、近年の基礎杭における杭体の断面力の増加に対応した大きな接合耐力を有する杭頭接合構造を容易に施工することができる。
本発明の第1実施形態の外殻鋼管付コンクリート杭を示す図であって、(a)および(b)は要部断面図、(c)は平面図である。 第1実施形態の外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造を示す要部断面図である。 前記杭頭接合構造の鉄筋に引張力が作用した際の力の伝達を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態の外殻鋼管付コンクリート杭を示す図であって、(a)および(b)は要部断面図、(c)は平面図である。 第2実施形態の外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造を示す要部断面図である。 前記外殻鋼管付コンクリート杭のリング部材の変形例を示す図であって、(a)は要部断面図、(b)は平面図である。 前記外殻鋼管付コンクリート杭のリング部材の変形例を示す図であって、(a)は要部断面図、(b)は平面図である。 従来の杭頭接合構造を示す要部断面図である。 従来の他の杭頭接合構造を示す要部断面図である。 従来のさらに他の杭頭接合構造を示す要部断面図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の外殻鋼管付コンクリート杭を示す図である。
この例のSC杭11は、円筒状の鋼管12と当該鋼管12内に打設された円筒状(断面円環状)のコンクリート層13とを備え、さらに、前記鋼管12の上端に溶接された円盤状リング部材14を備えている。すなわち、この例のSC杭11は、一般的なSC杭11とほぼ同様の構成を有するSC杭本体15の外殻となる鋼管12の上端に円盤状のリング部材14を固定したものである。
ここで、一般的なSC杭の製造は、まず、円筒状の鋼管の両端に端板(杭端部鋼板)で蓋をした状態とし、この鋼管を軸周りに回転させるためのターニングローラの上に横置きする。次いで、鋼管の内部に所定量のコンクリート(たとえば、膨張性を有する高強度コンクリート)を注入し、高速で鋼管を回転させて、コンクリートを鋼管内面に遠心力で押し付けた状態で、コンクリートを養生する。これにより、コンクリートは、遠心力で鋼管内面に押し付けられ、鋼管内面に沿って円筒状に硬化し、中央部に軸方向に沿った円柱状の中空部が形成される。
この例のSC杭本体15も一般的なSC杭と同様に製造され、内部に中空部16を有するものとなっている。
リング部材14は、円盤(円板)状の部材で、中央部に外周と同心円状の孔14aを有する部材である。
リング部材14の外径は鋼管12の外径よりも大きく、リング部材14の内径はコンクリート層13の内径(SC杭本体15の内径)より小さくされている。また、リング部材14は、鋼管12の軸方向に直交するように鋼管12に取り付けられる。また、リング部材14の中心と鋼管12の軸心とがほぼ一致するように鋼管12の上端面に当接した状態でたとえば溶接により取り付けられる。
リング部材14は、鋼管12の外径より外側に鉄筋17(図2に図示)を貫通するための孔18を有し、コンクリート層13の内径より内側に鉄筋17を貫通するための孔18を有している。
すなわち、リング部材14は、その外周部19が鋼管12の外周面より外側に突出しており、この外周部19に鉄筋17を貫通可能な複数の孔18が、周方向に沿って一列にほぼ等間隔で配置されている。
また、リング部材14は、その内周部20がコンクリート層13の内周面(SC杭本体15の内周面)より内側に突出しており、この内周部20に鉄筋17を貫通可能な複数の孔18が周方向に沿って一列にほぼ等間隔で配置されている。
また、リング部材14の外周部19および内周部20の孔18の内径は、用いられる鉄筋17の外径よりも鉄筋17を挿入可能とするクリアランス分だけ大きな径を有するものとなっている。すなわち、リング部材14の孔18は鉄筋17を貫通させるためのものであり、該孔18の孔径は鉄筋17の公差や施工性を考慮して鉄筋径より若干(数ミリ程度)大きくされている。また、孔18は円形でなくてもよく、配筋位置を微調整するためにリング部材14の周方向に沿った方向が長径となる長穴としてもよい。
また、孔18の数、および孔18の外周部19と内周部20とにおける配置(隣り合う孔の間隔等)については杭頭接合部が所要の耐力を得られるように設定するが、外力の大きさ、コンクリート強度、鉄筋17の径、鉄筋17の材質などの設計条件により変化するものである。
また、上述のようにSC杭本体15の製造においては、鋼管12の両端部に鋼管端部の型枠として機能する端版(円環状の杭端部鋼板21)を取り付ける。ここで、SC杭本体15の上端には、上述のようにリング部材14が固定されている。このリング部材14の内径がコンクリート層13の内径より小さいので、リング部材14を型枠として機能させることが可能である。
したがって、リング部材14を鋼管12の一方の端部(上端)の型枠として用いることにより、片方の杭端部鋼板21を省略することができる。
なお、リング部材14は、上述の特許文献3の杭頭部材と異なり、円筒状のハブを設けておらず、平板状の部材となっている。
また、SC杭11に用いる鋼管12は通常JIS A 5525に規定されている鋼管を用いる。JISの規定では管端部の外径は、±0.5%まで許容差として認められている。また、リング部材14の取り付けは、鋼管12を横置きした状態で行うのが標準的であるが、横置きすることにより、特に板厚が薄く、径の大きい鋼管12では断面形状が楕円形に変形することから、リング部材14の鋼管12との接合側に前記杭頭部材のように円筒状のハブを設けると、鋼管12との接合時に位置合わせが困難となる。一方、本発明ではリング部材14を円盤状とすることで鋼管12への取り付けが円筒状のハブが設けられた場合に比して容易となる。
また、リング部材14が円形の平板状で中央に円形の孔14aがあるだけの単純な形状である(立体的な形状でない)ことから、鍛造や鋳造の他、厚板の切り出しで容易に製造可能であり、さらに、いずれの製造方法でも製造が容易である。厚板からの切り出しの際は、リング部材の形状を一度に切り出してもよいし、歩留まりを向上させるため弧状の小片を切り出して溶接組立てによりリング形状としてもよい。また、リング部材14は、平鋼を曲げ加工して製作してもよい。
ここで、SC杭11の杭径は特に限定しないが、通常φ300〜1200mmである。この杭径に対してリング部材14の外径は小さすぎると鉄筋17を貫通するための孔18を設けることができない。
また、リング部材14の外径が大きすぎると、すなわち鋼管からの張り出しが長くなると曲げ応力が大きくなり、リング部材14の板厚を大きくする必要が生じ、不経済である。したがって、例えばリング部材14の外径は杭径(鋼管12の外径)に200mm(片側100mm)程度を加えた値とすることが考えられる。すなわち、リング部材の外径は、鋼管12の外径に対して、たとえば、180mmから220mm程度大きなものとすることが好ましい。
また、リング部材14の内径については、外径と同様の理由からコンクリート層13の内径(SC杭本体15の内径)より200mm(片側100mm)程度を差し引いた値とすることが考えられる。すなわち、リング部材14の内径はコンクリート層13の内径に対して、たとえば、180mmから220mm程度小さなものとする事が好ましい。
リング部材14の鋼管12への取り付け方法については、特に限定しないが、例えば鋼管12の端面に開先を設けてリング部材14に突き合わせて、完全溶け込み溶接をすることが考えられる。なお、鋼管12の内側に裏当金を仮止めしておくと溶接しやすい。また、所要耐力を満たすのであれば部分溶け込み溶接とすることも可能である。
鋼管の他端(下端)については特に限定しないが、図1(a)では、例えば従来のSC杭と同様に杭端部鋼板21を用い、下側の杭との接合時に、杭端部鋼板21同士を溶接するものとしてもよい。また、従来の他のSC杭と同様に、下側の杭との接続のために機械式継手を用いることができる。
なお、一般的に、鋼管杭やSC杭などフーチングからの荷重を、杭を介して地盤に伝える杭基礎において、杭体とフーチングの接合部(杭頭接合部)の軸力と曲げ耐力は、一般的に鋼管径+200mmの鉄筋コンクリート(RC)柱(仮想RC柱)を考え、その耐力で設計される。本発明の構造によれば、リング部材14の外径が鋼管12の外径よりも大きく、見かけ上、接合部における鋼管径が大きくなることから、想定されるRC柱が従来接合部より大きくなり、杭頭接合部の耐力を大きく評価することが可能である。
また、リング部材14と鉄筋17の接合方法は特に限定されないが、鉄筋17の上下をナット22などで固定する方法が挙げられる。すなわち、鉄筋17の下端部を雄ネジとし、リング部材14の孔18を貫通した状態の鉄筋17の雄ネジにリング部材14の上下からナット22を螺合して、リング部材14を上下からナット22で挟んだ状態としてもよい。
その他、孔18を、その内周面に雌ネジを設けたタップ孔として、下端部を雄ネジとしたネジ鉄筋またはねじ切り棒鋼などからなる鉄筋の端部を螺合してもよい。また、図2では、リング部材14の上下両面からナット22で締め付けて鉄筋17を接合しているが、設計において圧縮荷重を無視するのであれば図中の上側のナット22は省略可能である。ただし、その場合に、作業時に鉄筋17がリング部材14から落ちないようにクリップなどで鉄筋17の仮止めを行う必要がある。
リング部材14に鉄筋17を接合するタイミングは、SC杭本体15の地盤への貫入方法により制限を受ける場合もあるが、SC杭本体15の地盤への貫入前でもよいし、SC杭本体15を地盤へ貫入し、根切りを行った後に接合してもよい。
図2は、第1実施形態のSC杭11を用いた杭頭接合構造を示す断面図である。
図2に示すように、第1実施形態における杭頭接合構造では、上述のようにナット22によりリング部材14の外周部19および内周部20の各孔18に鉄筋17が固定されている。鉄筋17は、ナット22でリング部材14に固定されるため、下端部がリング部材14より少し下側に突出するように配置されている。また、鉄筋17の大部分は、リング部材14より上側に配置され、鉄筋17がリング部材14からSC杭11より上方に当該SC杭11の軸方向に沿って延出した状態に配置されている。
鉄筋17の配置は、リング部材14の孔18の配置に対応したものであり、SC杭本体15の外周面より外側にSC杭本体15の周方向に沿って、一列に並んだ状態に複数の鉄筋17が配置されるとともに、SC杭本体15(コンクリート層13)の内周面より内側にSC杭本体15の周方向に沿って、一列に並んだ状態に複数の鉄筋17が配置された状態となる。
したがって、鉄筋17は、SC杭本体15の外周側と内周側にそれぞれ周方向に沿って一列ずつ配置されるので、鉄筋17は内外二重の円周上にそれぞれ配置された状態となる。
なお、リング部材14の外周部19に周方向に沿って一列に配置される鉄筋17の間隔(隣り合う鉄筋17どうしの間隔)と、内周部20に周方向に沿って一列に配置される鉄筋17の間隔をほぼ等しくしてもよい。
この杭頭接合構造では、杭基礎の上部を構成する鉄筋コンクリート製のフーチング31内に上記鉄筋17が配置されることになる。なお、フーチング31は、鉄筋コンクリートであり、基礎スラブや、パイルキャップと称される場合がある。
また、SC杭11は、その上端部(杭頭部)のリング部材14より少し下側までフーチング31内に配置されて埋め込まれた状態となる。
鉄筋17を内外二重に配置することで、一重配置と比較すると、鉄筋17のピッチを広くすることができ、過密配筋を抑止することができる。また、配置可能な鉄筋17の本数も増えることからより大きな曲げ耐力を得ることも可能である。
また、リング部材14に鉄筋17をネジ等により固定すること、すなわち、機械的に接合することが可能であり、現場溶接が不要となり品質の信頼性が向上する。
また、リング部材14の鋼管12より内側の部分の下側には、コンクリート層13が配置されるが、SC杭本体15の遠心成型時に、リング部材14を型枠とした場合に、膨張性コンクリートの膨張と遠心力とにより、リング部材14に密着した状態でコンクリート層13が形成されることになる。したがって、リング部材14のコンクリート層13側に、空隙が生じることがなく、リング部材14とコンクリート層13が必ず密着することで、鋼管12とリング部材14との接合部を強固な構造とすることができるとともに、安定した品質を確保することができる。
図3(a)は、鉄筋17に引張り力が作用した場合の力の伝達メカニズムを示したものである。鋼管12とコンクリート層13からなる管壁を挟んで両側に内外の鉄筋17がそれぞれ配置されていることから、リング部材14から鋼管12へ伝達される曲げ応力が矢印に示すように外側と内側との両方向から打ち消す形となり、一重配筋に比して安定的な構造となる。
なお、外周部19側の鉄筋17と内周部20側の鉄筋17における鉄筋17の本数、径、材質などのバランスによりキャンセルしきれなかった曲げ応力(外側と内側とで打ち消し切れなかった曲げ応力)については、図3(b)、(c)に示すように、リング部材14の上下面がフーチング31の鉄筋コンクリート、および鋼管12内のコンクリート層13を含むコンクリートから反力を受けることで、鋼管12の面外変形の抑止効果が見込める。すなわち、図3(b)に示すように、リング部材14の外周部19側の曲げ応力が内周部20側の曲げ応力より大きい場合に、外周部19がフーチング31からの反力を受け、内周部20のコンクリート層13と重なる部分がコンクリート層13からの反力を受けることになる。
また、図3(c)に示すように、リング部材14の外周部19側の曲げ応力が内周部20側の曲げ応力より小さい場合には、内周部20側にコンクリート層13およびフーチング31からの反力を受けることになる。なお、鉄筋17が一重の場合も、リング部材14にはフーチング等から反力が作用することになるが、鉄筋17が二重の場合には、外周部19と内周部20とでキャンセルしきれなかった分の曲げ応力に対応して反力が作用するので、反力が大きなものとならない。
なお、鉄筋17に圧縮力が作用した場合についても同様であり、鉄筋17を内外で二重とすることで、外周部19側と内周部20側とで、曲げ応力が打ち消す形となって安定な構造となる。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態のSC杭23を示す断面図および平面図である。第2実施形態のSC杭23は、第1実施形態のSC杭11と同様の鋼管12とコンクリート層13からなるSC杭本体15を備える。
また、第2実施形態のSC杭23は、第1実施形態と同様に鋼管12の上端側に円盤状リング部材24を備えるが、リング部材24の形状が第1実施形態と異なる部分を有する。すなわち、リング部材24の内周部25の形状が第1実施形態と第2実施形態とで異なるものとなっている。リング部材24には、リング部材14と同様に中央部に孔24aが設けられている。
リング部材24の外径は鋼管12の外径よりも大きく、鋼管12の外径より外側に鉄筋17を貫通するための孔18を有しており、リング部材24の外周部19が第1の実施形態と同様となっている。
それに対して、リング部材24の内周部25は、鋼管12の内周側のコンクリート層13と重なるように配置され、このコンクリート層13と重なる範囲、すなわち、コンクリート層13の肉厚の範囲と重なる部分に鉄筋17を貫通するための孔18を有している。
なお、リング部材24の内径は、たとえば、コンクリート層13の内径(SC杭本体15の内径)と等しくされるが、コンクリート層13の内径より少し小さくされてもよい。
すなわち、リング部材14の内径については、鋼管12の内径より小さく、コンクリート層13とリング部材とが重なるようになっていればよいが、コンクリート層13の内径と同一とするのが最も合理的である。これにより、リング部材14を第1実施形態の場合と同様にSC杭本体15の製造において、鋼管12内にコンクリートを打設して遠心成型する際の型枠として使用可能となる条件と、鉄筋17をコンクリート層13の肉厚の範囲内に配置可能となる条件を満たしながら、リング部材24の重量が最低となる(鋼材の使用量が最低となる)ようにできる。なお、リング部材24の内径を上述の場合より大きくすると、型枠として機能しなくなってしまう。
なお、リング部材24の内周部25以外のSC杭23およびSC杭23の杭頭接合構造は、基本的に同様の構成となる。
したがって、リング部材24と鉄筋17の接合方法は特に限定されないが、第1実施形態と同様に鉄筋17の上下をナット22などで固定する方法を用いることができる。
また、孔18に雌ネジを設けたタップ孔として、ネジ鉄筋またはねじ切り棒鋼などからなる鉄筋17の端部を螺合してもよい。ここで、第2実施形態でも第1実施形態と同様にリング部材24をSC杭本体15の製造時に型枠として使用可能である。なお、型枠としてリング部材24を用いる際には、リング部材24の内周部25の孔18からコンクリートが漏出するのを防止する必要がある。
そこで、鋼管12内にコンクリート打設する前に予めリング部材14の下面にナットを取り付け、ナット22の下面にコンクリートが入らないよう閉塞板を取り付け、孔18にコンクリートが入り込んで塞がらないようにする。また、予めナット22を配置することで、リング部材24の下面にコンクリート層13が密着する構成でもリング部材24の下面側にナット22が配置することができる。
この場合に、上述のように上側のナット22を省略するものとしても、孔18の下側にコンクリート層13があるので、孔18を貫通した鉄筋が下側に落ちることがなく、上述のように鉄筋17をクリップ等で仮止めする必要がない。
また、孔18をタップ孔とする場合には、鋼管12内にコンクリートを打設する際に孔18がコンクリートで塞がらないように、ボルトを嵌合しておくものとしてもよい。なお、ボルトはコンクリート打設後に取り外す。
内周部25以外の構成については、上述のように第1実施形態と同様の構成となる。
したがって、第2実施形態の図5に示す杭頭接合構造においては、内周部25側の鉄筋17の配置位置がコンクリート層13の内側ではなく、コンクリート層13と重なる配置となる以外は、第1実施形態の杭頭接合構造と同じとなり、同様の作用効果を得ることができる。
なお、上述の第1および第2実施形態では、リング部材14,24を最も単純な円盤状としたが、たとえば、リング部材14,24に後述の補強部材(補強リブ)41,42を設ける必要が生じる場合も想定され、リング部材14,24に補強部材41,42を取り付けるものとしてもよい。たとえば、図6に示すように、リング部材14の下面と、鋼管12の上端部外周との間に板状で直角三角形状の補強部材41を取り付けるものとしてもよい。補強部材41は、直角となる角部を挟む二辺のうちの上側の水平な辺がリング部材14の外周部19の下面に接合され、垂直な辺が鋼管12の外周面に接合されている。また、補強部材41は、周方向にそって等間隔に複数配置されている。
なお、リング部材14の内周部20の下側にはコンクリート層13があり、補強部材を設けることができないが、内周部20の下面に当接したコンクリート層13により、リング部材14が補強された状態となっている。
また、図7に示すように、リング部材14の上面に、外周の側縁から内周の側縁にリング部材14の半径方向にそって配置される板状で山形の三角形状の補強部材41を設けるものとしてもよい。補強部材41は、周方向に沿って並んで等間隔に複数配置される。
なお、リング部材14,24に補強部材(補強リブ)41,42を設ける必要が生じる場合でも、上記例では、最小限の補強で済ませることが可能である。
11 外殻鋼管付コンクリート杭(SC杭)
12 鋼管
13 コンクリート層
14 リング部材
15 SC杭本体
16 中空部
17 鉄筋
18 孔
24 リング部材
31 フーチング

Claims (4)

  1. 鋼管内にコンクリートが打設されることにより、該鋼管内に中空部を有するコンクリート層が設けられた外殻鋼管付コンクリート杭であって、前記鋼管の端面に円盤状リング部材が設けられ、該リング部材の外径が前記鋼管の外径よりも大きくされるとともに該リング部材の前記鋼管の外周面より外側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、かつ、該リング部材の内径が前記コンクリート層の内径より小さくされるとともに該リング部材の前記コンクリート層の内周面より内側に鉄筋が貫通する孔が設けられていることを特徴とする外殻鋼管付コンクリート杭。
  2. 鋼管内にコンクリートが打設されることにより、該鋼管内にコンクリート層が設けられた外殻鋼管付コンクリート杭であって、前記鋼管の端面に円盤状リング部材が設けられ、該リング部材の外径が前記鋼管の外径よりも大きくされるとともに該リング部材の前記鋼管の外周面より外側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、かつ、該リング部材の内径が前記鋼管の内径より小さくされるとともに該リング部材の前記コンクリート層と重なる範囲に鉄筋が貫通する孔が設けられていることを特徴とする外殻鋼管付コンクリート杭。
  3. 鋼管内にコンクリートが打設されることにより、該鋼管内に中空部を有するコンクリート層が設けられた外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造であって、前記外殻鋼管付コンクリート杭の前記鋼管の端面に円盤状リング部材が設けられ、該リング部材の外径が前記鋼管の外径よりも大きくされるとともに該リング部材の前記鋼管の外周面より外側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、かつ、該リング部材の内径が前記コンクリート層の内径より小さくされるとともに該リング部材の前記コンクリート層の内周面より内側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、当該外殻鋼管付コンクリート杭の前記リング部材を備える側を杭頭部とし、前記リング部材の前記孔に前記鉄筋が該リング部材の上側に延出するように貫通した状態で前記リング部材と前記鉄筋とが接合され、少なくとも前記鉄筋および前記リング部材がフーチングとなる鉄筋コンクリートに埋め込まれていることを特徴とする外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造。
  4. 鋼管内にコンクリートが打設されることにより、該鋼管内にコンクリート層が設けられた外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造であって、前記外殻鋼管付コンクリート杭の前記鋼管の端面に円盤状リング部材が設けられ、該リング部材の外径が前記鋼管の外径よりも大きくされるとともに該リング部材の前記鋼管の外周面より外側に鉄筋が貫通する孔が設けられ、かつ、該リング部材の内径が前記鋼管の内径より小さくされるとともに該リング部材の前記コンクリート層と重なる範囲に鉄筋が貫通する孔が設けられ、当該外殻鋼管付コンクリート杭の前記リング部材を備える側を杭頭部とし、前記リング部材の前記孔に前記鉄筋が該リング部材の上側に延出するように貫通した状態で前記リング部材と前記鉄筋とが接合され、少なくとも前記鉄筋および前記リング部材がフーチングとなる鉄筋コンクリートに埋め込まれていることを特徴とする外殻鋼管付コンクリート杭の杭頭接合構造。
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