JP2001011400A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JP2001011400A
JP2001011400A JP11271188A JP27118899A JP2001011400A JP 2001011400 A JP2001011400 A JP 2001011400A JP 11271188 A JP11271188 A JP 11271188A JP 27118899 A JP27118899 A JP 27118899A JP 2001011400 A JP2001011400 A JP 2001011400A
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adhesive layer
thickness
less
adhesive tape
adhesive
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JP11271188A
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Toshiaki Mabuchi
利明 馬淵
Yasushi Sakamoto
靖 坂本
Akira Yoshino
明 吉野
Motohisa Murayama
元久 村山
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材とこの基材表面に形成された粘着剤層と
からなる粘着テープにおいて、基材にポリオレフィン系
ポリマーをベースポリマーとするハロゲンを含有しない
難燃性樹脂組成物を用いた際に、適切な粘着力が発揮で
きるようにする。 【解決手段】 粘着剤層2として、SRB系粘着剤を用
いる場合にはその膜厚を0.2〜0.4mmとし、アク
リル系粘着剤を用いる場合にはその膜厚を0.05〜
0.15mmとし、天然ゴム系粘着剤、イソプレンゴム
系粘着剤、イソブチレンゴム系粘着剤のいずれか用いる
場合では膜厚を0.05〜0.3mmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電線,ケーブル
等の配線作業などに使用される粘着テープに関し、燃焼
時に有害ガスを発生せず、良好な粘着性を有するように
したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の粘着テープとしては、軟
質ポリ塩化ビニルからなる厚みの0.1〜0.3mm、
幅15〜30mmのテープ状の基材の一方の表面にブチ
ルゴム系粘着剤などからなる粘着剤層を形成したもの
(以下、PVC製粘着テープと言う。)が広く使用され
ている。
【0003】ところで、現在環境問題が重視され、ダイ
オキシンの発生源とされている塩化ビニル系プラスチッ
クの使用を取り止める動きがある。このため、電線、ケ
ーブルなどの被覆材についても脱塩化ビニル化が進んで
おり、電線,ケーブルの接続等に使用されている粘着テ
ープにも脱塩化ビニル化が要求されつつある。
【0004】この要求を満たすものとして、粘着テープ
の基材をなす樹脂組成物に、ポリオレフィン系ポリマー
に水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物の難燃剤を配
合したものを用い、PVC製粘着テープと同程度の難燃
性を付与し、燃焼時にダイオキシンやハロゲン含有ガス
を発生しないようにしたものが提案されている。
【0005】しかしながら、このようなポリオレフィン
系ポリマー製の粘着テープにあっては、PVC製粘着テ
ープに比べて使用感が劣る問題があった。特に、ポリオ
レフィン系ポリマーからなる基材に好適な粘着剤層の種
類やその膜厚については知られておらず、その粘着力を
適切な範囲とすることができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、ポリオレフィン系ポリマーをベースポリマー
とする難燃性樹脂組成物からなる基材に好適な粘着剤層
の種類およびその膜厚を定めることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、ポリオレ
フィン系ポリマーをベースポリマーとし、比重1.14
以下、酸素指数24以上、重金属含有量0.1重量%以
下のハロゲンを含有しない難燃性樹脂組成物からなる基
材に対して、膜厚0.2〜0.4mmのSBR系粘着剤
層、膜厚0.05〜0.15mmのアクリル系粘着剤
層、膜厚0.05〜0.3mmの天然ゴム系粘着剤層、
膜厚0.05〜0.3mmのイソプレンゴム系粘着剤
層、膜厚0.05〜0.3mmのイソブチレンゴム系粘
着剤層のいずれかを組み合わせることによって解決され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の粘着テープの一例を示すもので、図中
符号1は基材、2は、粘着剤層を示す。基材1は、難燃
性樹脂組成物を押出成形やインフレーション成形、カレ
ンダー成形して得られた幅15〜30mm、厚さ0.1
〜0.3mmのテープ状のものである。上記難燃性樹脂
組成物には、ベースポリマーとしてポリオレフィン系ポ
リマーを用い、比重1.14以下、酸素指数24以上、
重金属含有量0.1重量%以下の塩素,フッ素,臭素な
どのハロゲン元素を含有しない組成物が用いられる。
【0009】ポリオレフィン系ポリマーには、具体的に
はポリエチレン,ポリプロピレン,エチレン−プロピレ
ンコポリマー,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体,エチレン−ブテン−
1共重合体などの1種または2種以上のブレンドポリマ
ーが用いられ、なかでもエチレン−エチルアクリレート
共重合体(50〜70重量%)とエチレン−酢酸ビニル
共重合体(30〜50重量%)とのブレンドポリマー
が、得られる粘着テープの手切れ感などが良好になっ
て、従来のPVC製粘着テープと同等の使用感が得られ
て、好ましい。また、酸素指数24以上とするために
は、ノンハロゲン系難燃剤が添加される。ノンハロゲン
系難燃剤には、水酸化マグネシウム,水酸化アルミニウ
ム,水酸化カルシウムなどの金属水酸化物やガム状シリ
コーン,シリコーン樹脂粉末などの難燃助剤が用いられ
る。
【0010】金属水酸化物の配合量は、ベースポリマー
100部(重量部、以下同様)に対して40〜50部と
され、40部未満では難燃性の改善が不足し、50部を
超えると比重1.14を越え、機械的強度が低下する。
難燃助剤の配合量は、ベースポリマー100部に対して
5〜10部とされ、5部未満では、添加の効果が表われ
ず、10部を越えると比重が大きくなり、好ましくな
い。
【0011】難燃性樹脂組成物の酸素指数が24未満で
は、難燃性がPVC製粘着テープのそれより劣り、代替
にはならない。また、その比重を1.14以下とするこ
とで、従来のPVC製品との比重による分別が可能とな
る。さらに、重金属含有量を0.1重量%以下とするこ
とで、燃焼灰分中に有害とされるカドミウム,鉛などが
規制値以下となり、処分が容易となる。この組成物に
は、さらに必要に応じて老化防止剤,着色剤,無機充填
剤,紫外線吸収剤などを適宜配合してもよい。
【0012】また、上記難燃性樹脂組成物は、その体積
抵抗値が1013Ω・cm以上であることが望ましく、こ
れにより得られる粘着テープは十分な電気絶縁性を有
し、PVC製粘着テープと同様に電気絶縁処理にも使用
しえる。
【0013】また、粘着剤層2は、以下の5種の粘着剤
のいずれかからなるものである。 (イ)SBR系粘着剤 (ロ)アクリル系粘着剤 (ハ)天然ゴム系粘着剤 (ニ)イソプレンゴム系粘着剤 (ホ)イソブチレンゴム系粘着剤 SBR系粘着剤としては、スチレンーブタジエンゴムを
主成分とし、これにロジン,ロジン誘導体,テルペン樹
脂,石油樹脂、コーバル、アルキルフェノールなどの粘
着付与剤(タッキファイヤー)や、プロセスオイルなど
の軟化剤,カーボンブラック、ケイ酸塩、炭酸カルシウ
ム、クレーなどの充填剤,トルエン、ヘキサン、無鉛ガ
ソリンなどの溶剤、老化防止剤などを配合したものなど
が用いられる。SBR系粘着剤を用いた場合には、粘着
剤層2の膜厚は、0.2〜0.4mmとされる。0.2
mm未満では粘着力が不足し、0.4mmを越えると粘
着力が過剰となり、作業性が低下する。
【0014】アクリル系粘着剤としては、種々のアクリ
ル酸エステルを2種以上共重合したガラス転移温度が−
20℃以下のアクリル共重合体を主成分とするもので、
必要に応じて上述の粘着付与剤,軟化剤,充填剤,溶
剤、老化防止剤などを適宜配合したものなどが用いられ
る。アクリル系粘着剤を用いた場合には、粘着剤層2の
膜厚は0.05〜0.15mmとされる。0.05mm
未満では粘着力が不足し、0.15mmを越えると粘着
力が過剰となり、作業性が低下する。
【0015】アクリル系粘着剤は、一般にブチルゴム系
粘着剤やSBR系粘着剤などに比べて、粘着力が高いた
め、粘着剤層2の膜厚が薄くても十分強力な粘着力が得
られる。粘着剤層2の膜厚が薄くてすめば、粘着テープ
全体の厚みを一定とすると、基材1の厚みを厚くするこ
とができ、基材1の粘着テープ機械的強度を高めること
が可能となる。
【0016】天然ゴム系粘着剤としては、天然ゴムを主
成分とし、これに上述の粘着付与剤,軟化剤,充填剤,
溶剤、老化防止剤などを適宜配合したものなどが用いら
れる。 天然ゴム系粘着剤を用いた場合には、粘着剤層
2の膜厚は0.05〜0.3mmとされる。0.05m
m未満では粘着力が不足し、0.3mmを越えると粘着
力が過剰となり、作業性が低下する。
【0017】イソプレンゴム系粘着剤としては、イソプ
レンゴムを主成分とし、これに上述の粘着付与剤,軟化
剤,充填剤,溶剤、老化防止剤などを適宜配合したもの
などが用いられる。イソプレンゴム系粘着剤を用いた場
合には、粘着剤層2の膜厚は0.05〜0.3mmとさ
れる。0.05mm未満では粘着力が不足し、0.3m
mを越えると粘着力が過剰となり、作業性が低下する。
【0018】イソブチレンゴム系粘着剤としては、イソ
ブチレンゴムを主成分とし、これに上述の粘着付与剤,
軟化剤,充填剤,溶剤、老化防止剤などを適宜配合した
ものなどが用いられる。イソブチレンゴム系粘着剤を用
いた場合には、粘着剤層2の膜厚は0.05〜0.3m
mとされる。0.05mm未満では粘着力が不足し、
0.3mmを越えると粘着力が過剰となり、作業性が低
下する。
【0019】このような粘着テープを製造する方法とし
ては、特に限定されないが、上述の難燃性樹脂組成物を
混練し、押出成形,インフレーション成形、カレンダー
成形などによって、厚み0.1〜0.3mmの広幅のフ
ィルムを製造し、このフィルムの片面に上述の各種粘着
剤をコーティング装置により所定厚みに塗布した後、ス
リッターにて幅10〜30mmに裁断して巻き取る方法
などがある。この場合、基材1の粘着剤を塗布する面
に、コロナ処理、プライマー処理等を行うことにより、
粘着剤層2と基材1との接着力を向上させる方法を採る
ことも可能である。
【0020】このような粘着テープにあっては、その基
材1が、ポリオレフィン系ポリマーをベースポリマーと
し、酸素指数24以上、比重1.14以下、重金属含有
量0.1重量%以下の樹脂組成物からなるものであるた
め、PVC製粘着テープと同等以上の難燃性を示し、従
来のポリ塩化ビニル製品との比重分別が可能であり、燃
焼時に有害物質を発生することがなく、発煙量もPVC
製粘着テープに比べて格段に少なくなる。また、粘着剤
層2をなす粘着剤とその膜厚を定めることにより、後述
するように、テープの幅10mm当たりの自背面粘着力
が100gfないし300gfとなり、実際の配線作業
などの使用に際して適切とされる範囲の粘着力を示し、
電線,ケーブルなどに対してよく粘着し、しかもテープ
の剥離も容易となり、作業性が良好となる。
【0021】以下、具体例を示す。 (実施例1)下記の配合組成物の難燃性樹脂組成物を用
意し、これをインフレーション成形して厚み0.2mm
のフィルムとした。 エチレン−エチルアクリレート共重合体 60部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 40部 水酸化マグネシウム 40部 シリコーン樹脂粉末 5部 フェノール系老化防止剤 0.5部 この樹脂組成物の酸素指数は30、比重は1.14、重
金属含有量0重量%であった。
【0022】このフィルムの片面に、 A:SBR系粘着剤 B:アクリル系粘着剤 C:ブチルゴム系粘着剤 をそれぞれ膜厚を変化させて塗布し、スリッターで裁断
して、幅20mmの粘着テープとした。この粘着テープ
の粘着力を、自背面粘着力試験によって測定した。結果
を図2の図表に示す。図2の図表から、アクリル系粘着
剤を用いたものでは、粘着力が高く、粘着層の膜厚を薄
くすることができることがわかる。また、SBR系粘着
剤を用いたものでは、やはりブチルゴム系粘着剤を用い
たものに比べて粘着力が高くなり、粘着剤層の膜厚を薄
くできることがわかる。
【0023】(実施例2)実施例1において、粘着剤と
して天然ゴム系粘着剤を用いた以外は同様にして粘着テ
ープを作成し、同様に自背面粘着力を測定した。結果を
表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】(実施例3)実施例1において、粘着剤と
してイソプレンゴム系粘着剤を用いた以外は同様にして
粘着テープを作成し、同様に自背面粘着力を測定した。
結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】(実施例4)実施例1において、粘着剤と
してイソブチレンゴム系粘着剤を用いた以外は同様にし
て粘着テープを作成し、同様に自背面粘着力を測定し
た。結果を表3に示す。
【0028】
【表3】
【0029】表1ないし3の結果から各粘着剤とその膜
厚を定めることにより、適切な粘着力を得ることができ
ることがわかる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の粘着テー
プによれば、従来のPVC製粘着テープと同等以上の難
燃性能を有し、燃焼時にダイオキシンやハロゲン含有ガ
スなどの有害物質を発生することがなく、発煙量も少量
となる。また、従来のポリ塩化ビニル製品と比重分別が
可能となり、廃棄物処理が容易となる。さらに、実際の
使用に際して適切な粘着力を有し、作業性も良好となる
などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粘着テープの一例を示す斜視図であ
る。
【図2】 本発明での具体例の結果を表わす図表であ
る。
【符号の説明】
1…基材、2…粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 明 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 村山 元久 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 鈴木 淳 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 Fターム(参考) 4J004 AA05 AB01 CA04 FA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系ポリマーをベースポリ
    マーとし、比重1.14以下、酸素指数24以上、重金
    属含有量0.1重量%以下のハロゲンを含有しない難燃
    性樹脂組成物からなる基材の表面に、膜厚0.2〜0.
    4mmのSBR系粘着剤層が設けられてなる粘着テー
    プ。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系ポリマーをベースポリ
    マーとし、比重1.14以下、酸素指数24以上、重金
    属含有量0.1重量%以下のハロゲンを含有しない難燃
    性樹脂組成物からなる基材の表面に、膜厚0.05〜
    0.15mmのアクリル系粘着剤層が設けられてなる粘
    着テープ。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系ポリマーをベースポリ
    マーとし、比重1.14以下、酸素指数24以上、重金
    属含有量0.1重量%以下のハロゲンを含有しない難燃
    性樹脂組成物からなる基材の表面に、膜厚0.05〜
    0.3mmの天然ゴム系粘着剤層が設けられてなる粘着
    テープ。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系ポリマーをベースポリ
    マーとし、比重1.14以下、酸素指数24以上、重金
    属含有量0.1重量%以下のハロゲンを含有しない難燃
    性樹脂組成物からなる基材の表面に、膜厚0.05〜
    0.3mmのイソプレンゴム系粘着剤層が設けられてな
    る粘着テープ。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン系ポリマーをベースポリ
    マーとし、比重1.14以下、酸素指数24以上、重金
    属含有量0.1重量%以下のハロゲンを含有しない難燃
    性樹脂組成物からなる基材の表面に、膜厚0.05〜
    0.3mmのイソブチレンゴム系粘着剤層が設けられて
    なる粘着テープ。
JP11271188A 1999-04-26 1999-09-24 粘着テープ Withdrawn JP2001011400A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174686A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Fujikura Ltd 架空配電線防護用の粘着テープ
JP2012017467A (ja) * 2011-09-06 2012-01-26 Nitto Denko Corp 水分散型粘着剤組成物及び粘着シート
JP2013240686A (ja) * 2013-07-22 2013-12-05 Asahi Kasei Chemicals Corp 弾球遊技機基盤用複合シート
JP2016124944A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 大王製紙株式会社 電気電子機器用粘着シートおよびこれを用いた電気電子機器

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Effective date: 20061205