JP2001010510A - ラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents
ラックピニオン式ステアリング装置Info
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Abstract
ることができる上に、しかも、ラックバーの揺動を抑え
て、揺動による不都合を生じさせないラックピニオン式
ステアリング装置を提供すること。 【解決手段】 ピニオンに噛合うラツク歯が形成された
ラックバー9が、ラックガイド10によって摺動自在に
支持され、同ガイド10は、スプリング11によってラ
ックバー方向に押圧される。ラックガイド基体23に固
着された彎曲摺動板片26の円弧凹面29、30は、ラ
ックバー9の円弧外周面16の曲率中心を通る中心線か
ら角度方向の両側において角度50°を越えない部位で
ラックバーの円弧外周面に外接し、角度50°を越える
部位ではラックバーの円弧外周面に隙間91、94をも
って配されており、円弧凹面29、30の角度方向の両
端の夫々とラックバーの円弧外周面との間の隙間長L
は、0.02mmから0.20mmまでの範囲とした。
Description
ステアリング装置に関する。
アリング装置は、通常、ケーシングと、このケーシング
に回転自在に支持されたピニオンと、このピニオンに噛
合うラック歯が形成されたラックバーと、ケーシング内
に配されて、ラックバーを摺動自在に支持するラックガ
イドと、このラックガイドをラックバーに向かって押圧
するスプリングとを具備している。
において、摺動摩擦抵抗を減少して操縦性を向上させる
ために、ラックガイドのラックバーとの摺動面を、ラッ
クバーと一定の帯状幅の領域内で接触させるように偏心
曲率中心をもって円弧凹面に形成することが特開平11
−91592号公報等で提案されている。
定の帯状幅の領域内で接触して当該ラックバーにより摺
動自在に支持されるラックバーを具備したラックピニオ
ン式ステアリング装置では、摺動摩擦抵抗の減少により
操縦性は一応向上するが、ラックバーがラックガイドに
全体的に接触されて当該ラックガイドに摺動自在に支持
されるものと比較してある意味ではラックバーが線接触
支持されることになるために、ステアリング操作による
ラックバーの移動において、ラックバーに揺動が生じ易
くなる。
動されると、ピニオンとの噛合いが上手くいかず、噛合
いにおいて異音が発生したり、噛合いの不都合による振
動がステアリングホイールに伝達されて操縦者に不安感
を抱かせる虞がある。
であって、その目的とするところは、摺動摩擦抵抗の減
少による操縦性の向上を得ることができる上に、しか
も、ラックバーの揺動を抑えて、揺動による不都合を生
じさせないラックピニオン式ステアリング装置を提供す
ることにある。
ックピニオン式ステアリング装置は、ケーシングと、こ
のケーシングに回転自在に支持されたピニオンと、この
ピニオンに噛合うラック歯が形成されたラックバーと、
このラックバーを摺動自在に支持するラックガイドと、
このラックガイドをラックバーに向かって押圧するスプ
リングとを具備しており、ここで、ラックガイドは、ラ
ックガイド基体と、ラックバーの円弧外周面に摺動自在
に当接してラックバーを摺動自在に支持する円弧凹面を
有していると共に、ラックガイド基体に固着された彎曲
摺動板片とを具備しており、円弧凹面は、ラックバーの
円弧外周面の曲率中心を通る中心線から角度方向の両側
において角度50°を越えない部位でラックバーの円弧
外周面に外接し、角度50°を越える部位ではラックバ
ーの円弧外周面に隙間をもって配されており、円弧凹面
の角度方向の両端の夫々とラックバーの円弧外周面との
間の隙間長は、0.02mmから0.20mmまでの範
囲である。
グ装置によれば、角度50°を越える部位ではラックバ
ーの円弧外周面に隙間をもって配されているために、彎
曲摺動板片の円弧凹面とラックバーの円弧外周面との接
触面積を低減できる結果、摺動摩擦抵抗の減少を図り得
て、操縦性の向上を得ることができる上に、しかも、円
弧凹面の角度方向の両端の夫々とラックバーの円弧外周
面との間の隙間長が0.02mmから0.20mmまで
の範囲であるために、ステアリング操作によるラックバ
ーの移動において、ラックバーの揺動を彎曲摺動板片の
円弧凹面により好ましく抑えることができ、揺動による
不都合を生じさせないようにし得る。
グ装置において、ラックバーの円弧外周面に外接する円
弧凹面の部位は、角度方向の両側において、互いに連続
していても、或いは、これに代えて、曲率中心を通る中
心線付近で分断された一定の幅の互いに独立した帯状で
あってもよい。外接する最大角度が50°を越えると、
ラックバーを両側から挟み付けたようになって、ラック
バーのピニオンへの噛合力に寄与しない摺動抵抗が増加
するので、操縦性の低下を招来する。好ましい例では、
本発明の第二の態様のラックピニオン式ステアリング装
置のように、外接する最大角度が45°から30°まで
の範囲である。外接する最大角度が30°よりも小さく
なると、円弧凹面によるラックバーの所定位置への保持
が低下して、ステアリング操作によるラックバーの移動
において、ラックバーが大きく揺動される虞が生じる。
グ装置において、隙間が0.02mmよりも小さいと、
円弧凹面によりラックバーを締め付けるようになり、ラ
ックバーに対する摺動抵抗を増加させ好ましくなく、隙
間長が0.20mmよりも大きいと、ステアリング操作
によるラックバーの移動において、ラックバーが大きく
揺動される虞が生じる。より好ましい例では、本発明の
第三の態様のラックピニオン式ステアリング装置のよう
に、隙間長は、0.05mmから0.18mmまでの範
囲である。
属、好ましくは、鉄系の焼結金属若しくはアルミニウム
又はガラス繊維若しくは炭素繊維等の補強充填材入り合
成樹脂から好ましくは一体形成される。
テアリング装置では、第一から第三のいずれかの態様の
ラックピニオン式ステアリング装置において、円弧凹面
の角度方向の両端は、ラックバーの円弧外周面の曲率中
心を通る中心線から角度方向の両側において、90°以
下の範囲に位置している。
て位置していると、円弧凹面へのラックバーの装着及び
ラックガイド基体への彎曲摺動板片の装着が比較的困難
となり、好ましくない。
テアリング装置では、第一から第四のいずれかの態様の
ラックピニオン式ステアリング装置において、ラックガ
イド基体は、中央に貫通孔を具備しており、彎曲摺動板
片は、ラックガイド基体の貫通孔に嵌着された中空の突
起部を有して、当該突起部を介してラックガイド基体に
固着されている。
グ装置によれば、彎曲摺動板片を突起部を介してラック
ガイド基体に固着するために、彎曲摺動板片が確実にラ
ックガイド基体に固定され、振動等で彎曲摺動板片がラ
ックガイド基体から浮き上がったり、外れたりすること
をなくし得る。
テアリング装置では、第五の態様のラックピニオン式ス
テアリング装置において、彎曲摺動板片の突起部の先端
には、突起部の中空先端を閉塞するようにして突起部の
形状を保持する補強部が一体的に形成されている。
グ装置によれば、彎曲摺動板片の突起部の先端に、当該
突起部の形状を保持する補強部が一体的に形成されてい
るために、中空の突起部の先端部側の縮径等の形状変化
の虞を低減でき、而して、彎曲摺動板片をラックガイド
基体に長期に亘ってしっかりと保持でき、摺動抵抗及び
摩耗の増大という不都合な事態を回避できる。
テアリング装置では、第五又は第六の態様のラックピニ
オン式ステアリング装置において、補強部と突起部と
は、絞り成形により一体的に形成されている。
テアリング装置では、第一から第七の態様のいずれかの
態様のラックピニオン式ステアリング装置において、彎
曲摺動板片は、複層材料からなり、略楕円形又は方形に
形成されている。
うに複層材料からなるものが好ましく、このような複層
材料からなる素板を打ち抜き加工又は切断して略楕円形
又は方形の摺動板素材を得て、この摺動板素材を彎曲状
に曲げ加工して形成するとよい。複層材料としては、薄
鋼板と、この薄鋼板上に一体に被着形成された多孔質焼
結金属層と、この多孔質焼結金属層に含浸され且つ一部
が多孔質焼結金属層上に薄層として形成された合成樹脂
層とからなるものを好ましい例として挙げることがで
き、多孔質焼結金属層に含浸される合成樹脂としては、
例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリアセタ
ール樹脂又はこれに潤滑油剤を含有させた含油ポリアセ
タール樹脂等の自己潤滑性、耐摩耗性を有する合成樹脂
を使用し得る。
テアリング装置では、第一から第八の態様のいずれかの
態様のラックピニオン式ステアリング装置において、円
弧凹面は、ラックバーの円弧外周面の曲率中心に対して
偏心した曲率中心をもつと共に、ラックバーの円弧外周
面の曲率半径よりも大きな曲率半径をもった前記中心線
に関して対称な二つの円弧凹面からなる。
テアリング装置によれば、彎曲摺動板片の円弧凹面が、
ラックバーの円弧外周面の曲率中心に対して偏心した曲
率中心を有すると共に、ラックバーの円弧外周面の曲率
半径よりも大きな曲率半径をもった二つの円弧凹面から
なるために、彎曲摺動板片の円弧凹面へのラックバーの
円弧外周面の摺接が二個所の部位で線的又は狭帯状的に
なされる結果、ラックバーと彎曲摺動板片との摺動摩擦
抵抗を大幅に低減できる。
の態様のラックピニオン式ステアリング装置のように、
円弧凹面が、ラックバーの円弧外周面に外接する最大角
度までは、ラックバーの円弧外周面の曲率中心を有する
と共に、ラックバーの円弧外周面の曲率半径と実質的に
同一の曲率半径をもった円弧凹面からなり、ラックバー
の円弧外周面に外接する最大角度を越える部位では、ラ
ックバーの円弧外周面の曲率中心に対して偏心した曲率
中心を有すると共に、ラックバーの円弧外周面の曲率半
径と異なる曲率半径をもった前記中心線に関して対称な
二つの円弧凹面からなるようにしてもよい。
しい例に基づいて詳細に説明する。なお、本発明はこれ
ら例に何等限定されないのである。
ックピニオン式ステアリング装置1は、中空部2を有し
たケーシング3と、ケーシング3にボール軸受4及び5
を介して回転自在に支持されたステアリング軸6と、中
空部2に配されて、ステアリング軸6の軸端に一体的に
設けられたピニオン7と、ピニオン7に噛合うラック歯
8が形成されたラックバー9と、ケーシング3の中空部
2に配されて、ラックバー9を摺動自在に支持するラッ
クガイド10と、ラックガイド10をラックバー9に向
かって押圧するコイルスプリング11とを具備してい
る。
ステアリング軸6の軸心に対して直角な方向においてケ
ーシング3を貫通して、当該直角な方向に移動自在に配
されたラックバー9は、ラック歯8が形成された面に対
向する裏面側に曲率半径R0の円弧外周面16を有して
いる。
ると共に、凹所21及び凹所21に連通して中央に形成
された貫通円孔22を有するラックガイド基体23と、
補強部としての先端閉塞部24が一体的に形成された中
空の円筒状の突起部25を有しており、当該突起部25
が貫通円孔22に嵌着されて、円弧凹面20に密に着座
するようにラックガイド基体23に突起部25を介して
固着された彎曲摺動板片26とを具備している。
周面27でケーシング3の円筒部15の内面28に摺動
自在に接しており、これにより、ラックガイド10は、
ステアリング軸6の軸心に対して直角な方向に移動自在
となっている。
及び30からなる円弧凹面19を具備しており、円弧凹
面29及び30でラックバー9の円弧外周面16に後述
するように部分的に摺動自在に接してラックバー9を摺
動自在に支持している。二つの円弧凹面29及び30か
らなる円弧凹面19の裏側の面である彎曲摺動板片26
の円弧凸面63及び64は円弧凹面20に密に接触して
いる。
面16の曲率中心O1を通る中心線43の角度方向の一
方側において角度50°を超えない部位で、本例では、
角度α=40°の部位81でラックバー9の円弧外周面
16に外接し、角度50°を越える部位ではラックバー
9の円弧外周面16に隙間91をもって配され、しか
も、角度方向の一端92とラックバー9の円弧外周面1
6との間の隙間長Lが0.02mmから0.20mmま
での範囲、本例では0.05mmとなるように、ラック
バー9の円弧外周面16の曲率中心O1に対して偏心し
た曲率中心O2を有すると共に、ラックバー9の円弧外
周面16の曲率半径R0よりも大きな曲率半径R1(R
1>R0)をもった円弧凹面からなり、円弧凹面30
は、ラックバー9の円弧外周面16の曲率中心O1を通
る中心線43の角度方向の他方側において角度50°を
超えない部位、本例では角度α=40°の部位82でラ
ックバー9の円弧外周面16に外接し、角度50°を越
える部位ではラックバー9の円弧外周面16に隙間94
をもって配され、しかも、角度方向の他端95とラック
バー9の円弧外周面16との間の隙間長Lが0.02m
mから0.20mmまでの範囲、本例では0.05mm
となるように、ラックバー9の円弧外周面16の曲率中
心O1に対して偏心した曲率中心O3を有すると共に、
ラックバー9の円弧外周面16の曲率半径R0よりも大
きな曲率半径R1(R1>R0)であって、円弧凹面2
9の曲率半径R1と同一の曲率半径R1をもった円弧凹
面からなり、二つの円弧凹面29及び30は、中心線4
3に関して対称に形成されている。
び95を互いに結ぶ直線93とラックバー9の円弧外周
面16との交点96及び97の夫々から各端92及び9
5の夫々までの距離をいう。
2及び95は、ラックバー9の円弧外周面16の曲率中
心O1を通る中心線43から角度方向の両側において、
90°以下の範囲、本例では角度β=80°に位置して
いる。
薄鋼板と、薄鋼板上に一体に被着形成された多孔質焼結
金属層と、多孔質焼結金属層に含浸され且つ一部が多孔
質焼結金属層52薄層として形成された合成樹脂層とか
らなる複層素板から打ち抜き加工により、矩形状又は短
冊状の摺動板片素材を形成し、この摺動板片素材に、合
成樹脂層の露出面からなる二つの円弧凹面29及び30
を得るようにして、プレス曲げ加工を施すと共に、先端
閉塞部24を一体的に有した突起部25を得るようにし
て絞り成形を施して形成される。
彎曲摺動板片26の二つの円弧凸面63及び64にぴっ
たりと密接するように、当該二つの円弧凸面63及び6
4の形状に相補的な形状をもった二つの円弧凹面41及
び42をもって形成されている。
は、凹所21において、一端がラックガイド基体23に
当接し、他端がケーシング3の蓋部材31に当接して、
ラックガイド基体23を介して彎曲摺動板片26をラッ
クバー9に向かって押圧している。
1において、ラックガイド10は、ステアリング軸6の
回転において、ラック歯8のピニオン7への噛合いを確
保して、しかも、当該噛合いによるステアリング軸6の
軸心に対して直角な方向のラックバー9の移動を案内す
る。そして、ラックピニオン式ステアリング装置1にお
いては、ラックバー9が、部位81及び82において線
的又は角度方向に角度50°を超えないようにして部位
81及び82を含んで部位81及び82の近傍において
狭帯状的に彎曲摺動板片26に接触する結果、ラックバ
ー9と彎曲摺動板片26との摺動摩擦抵抗は大幅に低減
される。
1では、円弧凹面29及び30は、角度方向において角
度50°を越える部位ではラックバー9の円弧外周面1
6に隙間91及び94をもって配されているために、ラ
ックバー9を彎曲摺動板片26により両側から挟み付け
るようなことをなくし得て、ラックバー9のピニオン7
への噛合力に寄与しない摺動抵抗を増加させることがな
く、操縦性の低下を回避でき、しかも、彎曲摺動板片2
6の円弧凹面29及び30とラックバー9の円弧外周面
16との接触面積を低減できる結果、摺動摩擦抵抗の減
少を図り得て、操縦性の向上を得ることができる上に、
円弧凹面29及び30の角度方向の両端92および95
の夫々とラックバー9の円弧外周面16との間の隙間長
Lが0.02mmから0.20mmまでの範囲、本例で
は0.05mmであるために、ステアリング操作による
ラックバー9の移動において、ラックバー9の揺動を彎
曲摺動板片26の円弧凹面29及び30により好ましく
抑えることができ、揺動による不都合を生じさせないよ
うにし得る。
通円孔22に嵌着された突起部25が、補強部としての
先端閉塞部24を一体的に具備しているために、突起部
25の先端部側の縮径等の形状変化が生じ難く、而し
て、貫通円孔22での突起部25のしっかりした嵌合、
嵌着状態、すなわち、突起部25と貫通円孔22との間
でのしまりばめ状態を長期に亘って維持できる結果、彎
曲摺動板片26をラックガイド基体23に長期に亘って
同じくしっかりと保持でき、ラックバー9と彎曲摺動板
片26との線的又は狭帯状的な接触を初期設定時の状態
のまま長期に亘って維持できる。
動板片26を用いたが、素板を略楕円形に打ち抜き加工
して又は切断して、略楕円形の摺動板素材を形成し、こ
れを前記と同様に曲げ加工及び絞り成形して彎曲摺動板
片を形成し、この略楕円形の彎曲摺動板片98を図5に
示すようにラックガイド基体23に嵌着して、本発明の
ラックピニオン式ステアリング装置を構成してもよい。
及び82において線的又は角度方向に角度50°を超え
ないようにして部位81及び82を含んで部位81及び
82の近傍において狭帯状的に彎曲摺動板片26に接触
するようにしたが、これに代えて、一方側において角度
50°を超えない部位81又は部位81を含んで部位8
1近傍から他方側において角度50°を超えない部位8
2又は部位82を含んで部位82近傍まで突起部25を
除いて全体的に連続的に彎曲摺動板片26に接触するよ
うにしてもよい。すなわち、具体的には、例えば部位8
1から部位82までの彎曲摺動板片26の円弧凹面19
を、曲率中心O1を有すると共にラックバー9の円弧外
周面16の曲率半径R0と実質的に同一の曲率半径R0
をもった円弧凹面で形成し、部位81から端92まで及
び部位82から端95までの彎曲摺動板片26の円弧凹
面19を、ラックバー9の円弧外周面16の曲率中心O
1に対して偏心した曲率中心、本例では曲率中心O2及
びO3を有すると共に、ラックバー9の円弧外周面16
の曲率半径R0と異なる曲率半径、本例では曲率半径R
1をもった中心線43に関して対称な前記と同様な円弧
凹面29及び30で形成してもよい。
よる操縦性の向上を得ることができる上に、しかも、ラ
ックバーの揺動を抑えて、揺動による不都合を生じさせ
ないラックピニオン式ステアリング装置を提供すること
ができる。
好ましい実施の態様の一例の断面図である。
に用いられているラックガイドの平面図である。
に用いられているラックガイドの詳細説明図である。
に用いられているラックガイドの一部拡大断面図であ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 ケーシングと、このケーシングに回転自
在に支持されたピニオンと、このピニオンに噛合うラッ
ク歯が形成されたラックバーと、このラックバーを摺動
自在に支持するラックガイドと、このラックガイドをラ
ックバーに向かって押圧するスプリングとを具備してお
り、ラックガイドは、ラックガイド基体と、ラックバー
の円弧外周面に摺動自在に当接してラックバーを摺動自
在に支持する円弧凹面を有していると共に、ラックガイ
ド基体に固着された彎曲摺動板片とを具備しており、円
弧凹面は、ラックバーの円弧外周面の曲率中心を通る中
心線から角度方向の両側において角度50°を越えない
部位でラックバーの円弧外周面に外接し、角度50°を
越える部位ではラックバーの円弧外周面に隙間をもって
配されており、円弧凹面の角度方向の両端の夫々とラッ
クバーの円弧外周面との間の隙間長は、0.02mmか
ら0.20mmまでの範囲であるラックピニオン式ステ
アリング装置。 - 【請求項2】 円弧凹面がラックバーの円弧外周面に外
接する最大角度が45°から30°までの範囲である請
求項1に記載のラックピニオン式ステアリング装置。 - 【請求項3】 隙間長は、0.05mmから0.18m
mまでの範囲である請求項1又は2に記載のラックピニ
オン式ステアリング装置。 - 【請求項4】 円弧凹面の角度方向の両端は、ラックバ
ーの円弧外周面の曲率中心を通る中心線から角度方向の
両側において、90°以下の範囲に位置している請求項
1から3のいずれか一項に記載のラックピニオン式ステ
アリング装置。 - 【請求項5】 ラックガイド基体は、中央に貫通孔を具
備しており、彎曲摺動板片は、ラックガイド基体の貫通
孔に嵌着された中空の突起部を有して、当該突起部を介
してラックガイド基体に固着されている請求項1から4
のいずれか一項に記載のラックピニオン式ステアリング
装置。 - 【請求項6】 彎曲摺動板片の突起部の先端には、突起
部の中空先端を閉塞するようにして突起部の形状を保持
する補強部が一体的に形成されている請求項5に記載の
ラックピニオン式ステアリング装置。 - 【請求項7】 補強部と突起部とは、絞り成形により一
体的に形成されている請求項5又は6に記載のラックピ
ニオン式ステアリング装置。 - 【請求項8】 彎曲摺動板片は、複層材料からなり、略
楕円形又は方形に形成されている請求項1から7のいず
れか一項に記載のラックピニオン式ステアリング装置。 - 【請求項9】 円弧凹面は、ラックバーの円弧外周面の
曲率中心に対して偏心した曲率中心を有すると共に、ラ
ックバーの円弧外周面の曲率半径よりも大きな曲率半径
をもった前記中心線に関して対称な二つの円弧凹面から
なる請求項1から8のいずれか一項に記載のラックピニ
オン式ステアリング装置。 - 【請求項10】 円弧凹面は、ラックバーの円弧外周面
に外接する最大角度までは、ラックバーの円弧外周面の
曲率中心を有すると共に、ラックバーの円弧外周面の曲
率半径と実質的に同一の曲率半径をもった円弧凹面から
なり、ラックバーの円弧外周面に外接する最大角度を越
える部位では、ラックバーの円弧外周面の曲率中心に対
して偏心した曲率中心を有すると共に、ラックバーの円
弧外周面の曲率半径と異なる曲率半径をもった前記中心
線に関して対称な二つの円弧凹面からなる請求項1から
8のいずれか一項に記載のラックピニオン式ステアリン
グ装置。
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---|---|---|---|
JP17944799A JP4432150B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
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JP17944799A JP4432150B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
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JP4432150B2 JP4432150B2 (ja) | 2010-03-17 |
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JP17944799A Expired - Lifetime JP4432150B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4432150B2 (ja) |
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