JP2001009691A - レンズの面取り加工方法 - Google Patents

レンズの面取り加工方法

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JP2001009691A
JP2001009691A JP11177340A JP17734099A JP2001009691A JP 2001009691 A JP2001009691 A JP 2001009691A JP 11177340 A JP11177340 A JP 11177340A JP 17734099 A JP17734099 A JP 17734099A JP 2001009691 A JP2001009691 A JP 2001009691A
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lens
grindstone
chamfering
grinding wheel
peripheral edge
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JP11177340A
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English (en)
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Shinya Iida
慎弥 飯田
Takenori Katagiri
岳典 片桐
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 砥石またはレンズの移動速度および移動量を
細かく設定するのを不要にし、加工時における砥石およ
びレンズの位置関係を一定に設定することによって、砥
石の移動速度および移動量を細かく管理する必要をなく
し、レンズの面取り部にピッチングが発生するのを防ぐ
とともに、レンズの周縁が回転軸に対しわずかに偏心し
ている場合でも面取り部の幅を一定に保つ。 【解決手段】 レンズ1の周縁1bを面取りするレンズ
の面取り加工方法にあって、弾性材料結合材によって砥
粒が保持されている砥石5およびレンズ1を回転させる
工程と、砥石5をレンズ1の周縁1bに当接させて弾性
変形させた状態で固定する工程と、砥石5とレンズ1と
の位置関係を固定したまま、砥石5の弾性変形が復元す
るまでレンズ1の周縁1bを加工する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズの周縁に面
取りを行うレンズの面取り加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズの周縁に面取り加工を行う方法と
しては様々なものが存在するが、例えば、特開昭60―
80550号公報に記載されたレンズの面取装置を用い
る方法がある。図10はこの面取装置を示す断面図で、
頂部をカットした略円錐状の砥石35を着脱可能に保持
する回転可能な砥石軸36と、加工されるレンズ31を
保持するためのチャック34を有する回転可能なワーク
軸33とを、それぞれの中心軸線36a、33aが交わ
るように設けてある。そして、砥石軸36をその中心軸
線36a方向に移動させる移動手段を設けることによっ
て、砥石軸36を移動させ、砥石35の円錐面をレンズ
31の周縁31bに接触させることができる構造となっ
ている。
【0003】上記移動手段は、ワーク軸33を回転可能
に保持するワーク軸支持台37を固定支持する基台41
に設けられている。この移動手段は、砥石軸36の中心
軸線36a方向に伸び、砥石軸36を中心軸線36aま
わりに回転可能に保持する砥石軸支持台38を移動可能
に保持する案内溝41aと、砥石軸支持台38の突出部
38aに螺合し、中心軸線36a方向に配置された送り
ネジ42と、基台41の支持腕41bに支持され、送り
ネジ42の一端に連結して送りネジ42を回転させる移
動用モータ43とからなっている。移動用モータ43を
駆動することによって、送りネジ42を回転させ、砥石
軸支持台38を案内溝41aに沿って中心軸線36a方
向に任意の速度で任意の量だけ進退移動させることがで
きる。このとき、砥石35と砥石軸36は砥石軸支持台
38と同じ移動をする。なお、移動用モータ43の代わ
りに手動ハンドルを設け、この手動ハンドルを手動で回
すことによって、送りネジ42を回転させても構わな
い。
【0004】レンズ31を面取り加工するときは、先
ず、ワーク軸33をその中心軸線33aまわりにワーク
軸駆動モータ39で回転しレンズ31を回転させる。さ
らに、砥石軸36をその中心軸線36aまわりに砥石軸
駆動モータ40で回転し砥石35を回転させながら、移
動手段の移動用モータ43を駆動して中心軸線36aに
沿ってワーク軸33の方向へ移動させる。このとき、砥
石軸36に保持された砥石35がワーク軸33に保持さ
れたレンズ31に接近するまでは早送りで、その後は微
速送りにして砥石35をレンズ31に当接させ、その送
りを継続することでレンズ31の周縁31bの面取り加
工を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す面取装置
を用いた面取り加工では、移動手段により砥石35をレ
ンズ31に近接するまで早送りさせ、そこから砥石35
をレンズ31に当接させて所定の面取り量を研削するた
めに微速送りさせている。この移動手段では、砥石35
を任意の移動量だけ進退移動させる送りネジ42と、送
りネジ42を任意の移動量だけ任意の速度で回転させる
移動用モータ43または手動ハンドとにより、レンズ3
1の面取り加工中に砥石35を任意の送り速度で任意の
移動量を移動する必要がある。
【0006】また、加工時には、砥石35の早送りの移
動速度と移動量、微速送りの移動速度と移動量を細かく
管理しなくてはならないので、加工において操作や管理
をしなくてはならない項目が多い。また、この移動の管
理を自動で行う場合、制御するためのコンピュータやソ
フトが必要である。
【0007】さらに、砥石35がレンズ31に当接して
いるときに、特にレンズ31を研削している砥石35の
移動速度が十分に小さくなっていない場合、レンズ31
の周縁31bには過度の力が加わるので、面取り部31
cにはピッチングや欠けが生じやすい。
【0008】また、スパークアウト加工における砥石3
5の位置が一定であっても、レンズ31の周縁31bが
ワーク軸33の中心軸線33aに対し偏心している場
合、レンズ31の周縁31bで砥石35側に突出した部
分は研削量が多くなり、形成される面取り部31cの幅
が一定にならない。
【0009】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みて開
発されたもので、砥石またはレンズの移動速度および移
動量を細かく設定するのを不要にし、加工時における砥
石およびレンズの位置関係を一定に設定することによっ
て、砥石の移動速度および移動量を細かく管理する必要
をなくし、レンズの面取り部にピッチングが発生するの
を防ぐとともに、レンズの周縁が回転軸に対しわずかに
偏心している場合でも面取り部の幅を一定に保つことが
でき、また砥石を偏摩耗させることのないレンズの面取
り加工方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のレンズの面取り加工方法は、レ
ンズの周縁を面取りするレンズの面取り加工方法におい
て、弾性材料結合材によって砥粒が保持されている砥石
および上記レンズを回転させる工程と、上記砥石を上記
レンズの周縁に当接させて弾性変形させた状態で固定す
る工程と、上記砥石と上記レンズとの位置関係を固定し
たまま、上記砥石の弾性変形が復元するまで、上記レン
ズの周縁を加工する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0011】また、本発明の請求項2のレンズの面取り
加工方法は、請求項1のレンズの面取り加工方法にあっ
て、上記レンズの周縁を加工する工程では、上記レンズ
の周縁の接線と上記砥石の砥石面の接線とを直交させる
ことを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の請求項3のレンズの面取
り加工方法は、請求項1または2のレンズの面取り加工
方法にあって、上記砥石は、円盤状であることを特徴と
する。
【0013】請求項1の構成にあっては、砥石とレンズ
を回転し、砥石をレンズの周縁に当接して砥石とレンズ
との位置関係を固定する。レンズに当接した砥石は弾性
変形し、レンズの周縁に当接した砥石の当接部は弾性的
にへこむ。砥石とレンズとの位置関係を固定したまま加
工を続けると、弾性的にへこんだ砥石の当接部は、弾性
復帰力によりレンズの周縁を加工する。レンズの周縁を
面取り加工するにつれて、砥石の弾性変形による当接部
のへこみ量は減少していき、砥石の弾性変形が復元する
まで加工を続ける。すなわち、砥石とレンズの位置関係
を固定し、加工時に砥石を移動させることなく、砥石が
弾性復帰する力でレンズの面取り加工をする。また、砥
石の当接部は容易に弾性変形し、レンズの周縁に過度の
荷重を与えないので、面取り部にピッチングが発生する
のを防ぐ。さらに、レンズの周縁が回転軸に対してわず
かに偏心している場合、砥石の側に突出しているレンズ
の周縁部分にあっては、加工時にこの部分における砥石
の当接部のへこみが容易に大きなり、レンズの周縁が過
度に研削されるのを防ぎ、面取りの幅が略一定となる。
【0014】また、請求項2の構成にあっては、請求項
1と同様の作用を有する。さらに、レンズの周縁の接線
と砥石の砥石面の接線を直交させると、加工時に砥石の
砥石面全体がレンズの周縁に当接し、砥石面の摩耗量が
部分的に大きくなるのを防ぐ。また、砥石とレンズとの
固定位置を調整してレンズの周縁の接線の角度を変え、
面取り角度を調整する。
【0015】さらに、請求項3の構成にあっては、請求
項1または請求項2と同様の作用を有する。また、砥石
の軽量化を可能にし、砥石重量の遍在による振動を防
ぐ。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1を図1、図2、図3に基づいて説明する。
【0017】図1は本実施の形態で用いる面取り加工装
置を示す正面断面図であり、以下この加工装置の構成を
説明する。レンズ1はレンズ保持皿2に同軸に貼り付け
られており、ワーク軸3はチャック4を介してレンズ保
持皿2を着脱可能に、かつ同軸に保持している。つま
り、レンズ1(およびレンズ1の回転軸である中心軸線
1a)、レンズ保持皿2およびワーク軸3はワーク軸3
の中心軸線3aに同軸に配置されている。ワーク軸3
は、ワーク軸支持台7に軸受け10を介して支持されて
おり、ワーク軸3に連結してあるワーク軸駆動モータ2
1により中心軸線3aまわりに回転駆動され、レンズ保
持皿2を介してレンズ1を中心軸線1aまわりに回転す
る。ここで、ワーク軸支持台7、軸受け10およびワー
ク軸駆動モータ21はレンズ1を回転させるための第1
の回転機構を構成している。なお、以下の各実施の形態
でも同様である。
【0018】一方、砥石軸6は略円錐状の砥石5を着脱
可能に、かつ同軸に保持している。つまり、砥石5(お
よび砥石5の回転軸である中心軸線5a)および砥石軸
6は砥石軸6の中心軸線6aに同軸に配置されている。
砥石軸6は、砥石軸支持台8に軸受け11を介して支持
されており、砥石軸6に連結してある砥石軸駆動モータ
22により中心軸線6aまわりに回転駆動され、砥石5
を中心軸線5aまわりに回転する。ここで、砥石軸支持
台8、軸受け11および砥石軸駆動モータ22は砥石5
を回転させるための第2の回転機構を構成している。な
お、以下の各実施の形態でも同様である。
【0019】ワーク軸3の中心軸線3aは水平方向、砥
石軸6の中心軸線6aは垂直方向に設定されており、中
心軸線3aと中心軸線6aとは互いに直交するような配
置となっている。この状態で、中心軸線3aの方向(水
平方向)をX方向、中心軸線6aの方向(垂直方向)を
Z方向と称する。
【0020】砥石軸支持台8は図示しない進退機構に固
定されている。進退機構は、両端2箇所に倒して砥石軸
支持台8を砥石軸6の中心軸線6a方向(Z軸方向)に
移動し固定可能な図示しないレバーに接続している。す
なわち、レバーを一方(第1の方向)に倒すと、砥石軸
支持台8はZ方向(下方向)に移動してレンズ1の周縁
1bと砥石5とが当接し加工を行う位置に固定され、砥
石5とレンズ1との位置関係も固定される。レンズ1と
砥石5とが当接するときの位置関係の調節は、砥石軸支
持台8の進退機構への固定位置を調整することで、あら
かじめ行っておく。また、レバーを他方(第2の方向)
に倒すと、砥石軸支持台8はZ方向(上方向)に移動し
てレンズ1と砥石5が干渉せずに離れる位置に固定され
る。
【0021】砥石5は円錐の頂部をカットした略円錐状
で、その円錐面からなる砥石面5c付近はウレタンゴム
などの弾性材料からなる結合材によってダイヤモンド砥
粒が結合された構造となっている。砥石5の結合材に弾
性率が異なる材料を用いることで、砥石5の砥石面5c
が当接するレンズ1の周縁1bに与える圧力を増減させ
ることができる。
【0022】次に、上記面取り加工装置を用いた本実施
の形態のレンズの面取り加工方法を図1〜図3に基づい
て説明する。図2は本実施の形態の加工工程を示す正面
断面図で、図2(a)は砥石およびレンズを回転させる
工程、図2(b)は砥石をレンズの周縁に当接させて弾
性変形させた状態で固定する工程、図2(c)はレンズ
の周縁を加工する工程を示している。また、図3は面取
り加工時のレンズの周縁と砥石の当接部を示す拡大断面
図で、図3(a)は図2(b)の状態、図3(b)は図
2(c)の状態を示している。
【0023】まず、図2(a)に示すレンズ1と砥石5
とが離れた初期の状態、すなわち砥石軸支持台8の進退
機構のレバーを第2の方向へ倒している状態で、ワーク
軸駆動モータ21と砥石軸駆動モータ22を稼動させ、
レンズ1と砥石5をそれぞれの中心軸線1a,5aまわ
りに回転させ始める。
【0024】次に、砥石軸支持台8の進退機構のレバー
を上記第2の方向の反対側(第1の方向)に倒し、砥石
軸支持台8と一緒に砥石軸6を介して砥石5をレンズ1
の方向に移動してレンズ1の周縁1bと砥石5の砥石面
5cとを当接させて面取り加工を行う位置に砥石軸支持
台8を固定し、図2(b)に示すように砥石5を弾性変
形させた状態にする。すなわち、レンズ1の周縁1bと
砥石5の砥石面5cとが当接している砥石5の当接部5
bには、図3(a)に示す弾性的なへこみがレンズ1の
周縁1bに押されて生じている。なお、砥石5は中心軸
線5aまわりに回転しているため、へこんだ当接部5b
は砥石面5c上を逐次移動するともに、レンズ1は中心
軸線1aまわりに回転しているため、当接部5bに当接
するレンズ1の周縁1bは移動する。
【0025】そして、砥石5とレンズ1との位置関係を
固定したまま、砥石5を移動することなく面取り加工を
続けると、砥石5の当接部5bによってレンズ1の周縁
1bが徐々に研削され、周縁1bの全周に面取り部1c
が形成されていくのと同時に、当接部5bの弾性的なへ
こみは周縁1bの面取り量に応じて次第に小さくなって
いき復元していく。そして、図2(c)に示すように砥
石5の弾性変形が復元するまでレンズ1の周縁を加工す
る。そして、砥石5の弾性変形が復元するとレンズ1の
周縁1bの研削はそれ以上進まず、図3(b)に示すよ
うに、面取り部1cの幅で一定に安定する。
【0026】最後に、砥石軸支持台8の進退機構のレバ
ーを第2の方向に倒し、砥石軸支持台8を移動して砥石
5をレンズ1から離れた位置に戻し、ワーク軸駆動モー
タ21と砥石軸駆動モータ22を停止し、レンズ1を面
取り加工する一連の加工工程を終了する。
【0027】本実施の形態にあっては、レンズ1の面取
り加工中に、砥石5とレンズ1との位置関係を変えるこ
となく、一定位置(スパークアウト位置)に固定してい
る。砥石5がレンズ1の周縁1bに当接するとき、砥石
5の当接部5bは図3(a)のように弾性的にへこむ。
そして、砥石5とレンズ1を回転させつつ砥石5でレン
ズ1の周縁1bを研削していくと、当接部5bの弾性的
なへこみは研削量に応じて減少(復元)していき、レン
ズ1の周縁1bに面取り部1cが形成される。すなわ
ち、砥石5とレンズ1との位置関係を固定し、砥石5を
移動することなく砥石5の弾性復帰力によりレンズ1の
面取り加工が可能になる。また、レンズ1の周縁1bと
砥石5の当接部5bとの位置関係の微量のズレに対し
て、当接部5bの弾性変形量は微量だけ変化し、そのズ
レを吸収する。さらに、砥石5の弾性変形によって、当
接部5bのレンズ1の周縁1bに与える荷重が分散され
る。また、砥石5は砥粒を保持する弾性率の異なる結合
材を用いることで、砥石5がレンズ1の周縁1bに与え
る圧力の大きさが変わる。
【0028】本実施の形態によれば、レンズ1または砥
石5を面取り加工中に移動させることなく、レンズ1と
砥石5の位置関係を固定したままで面取り加工を行うこ
とができる。よって、本実施の形態の面取り方法を実施
する装置には、砥石5またはレンズ1を面取り加工中に
移動させる機構を設ける必要がなくなり、加工装置を簡
略化することができる。
【0029】また、面取り加工中に、砥石5またはレン
ズ1の移動量および移動速度を管理する手間を省くこと
ができる。また、砥石5を、砥粒を保持する弾性材料結
合材の弾性率の異なる砥石5に交換するだけで、加工装
置の構成を変えることなく、砥石5がレンズ1の周縁1
bに与える圧力の大きさを変化させることができる。ま
た、面取り加工中に発生する振動を砥石5の弾性で吸収
することができる。さらに、砥石5がレンズ1の周縁に
接触する際にピッチングが発生するのを抑えることがで
きる。また、レンズ1の周縁1bが回転軸(中心軸線1
a、3a)に対してわずかに偏心している場合でも、砥
石5の弾性によって吸収してレンズ1の面取り幅を略一
定に保つことができる。
【0030】なお、本実施の形態では、砥石5の形状は
円錐の頂部をカットした略円錐状としたが、円錐状であ
っても構わない。
【0031】(実施の形態2)本発明の実施の形態2を
図4および図5に基づいて説明する。
【0032】図4は本実施の形態で用いる面取り加工装
置を示す正面断面図である。この面取り加工装置は、実
施の形態1に用いる面取り加工装置(以下、図1の装置
という)の砥石軸支持台8と同様に構成した砥石軸支持
台8に図示しない砥石軸角度設定機構を設けた点と、砥
石5の形状を変更した点が図1の装置の構成と異なり、
その他の構成は図1の装置と同様である。
【0033】砥石5は、実施の形態1と同様に弾性材料
結合材で砥粒を結合して形成され、その形状は円柱状
(面取り幅より厚い円盤状)に形成されている。この砥
石5は、砥石軸支持台8に軸受け11を介して回転自在
に保持した砥石軸6の先端に着脱可能に保持され、砥石
5の中心軸線5aと砥石軸6の中心軸線6aは同軸にな
っており、その外周面がレンズ1の周縁1bと当接し面
取り加工する砥石面5cとなっている。砥石面5cは、
砥石5の中心軸線5aおよび砥石軸6の中心軸線6aと
平行になっている。なお、砥石5は、大きさや形状の異
なるレンズ1に対しては、外径や厚さが異なる砥石5を
用い、砥石5の砥石面5cがレンズ1の周縁1bに当接
するようにする。また、砥石5の外径、厚さ、弾性材料
結合材の材質を変えることによって、砥石5の弾性を増
減させることができる。
【0034】砥石軸角度設定機構は、砥石軸支持台8を
傾斜させ、砥石軸6の中心軸線6aをXZ平面内で任意
に傾斜させて固定できるようになっている。すなわち、
砥石5の中心軸線5aとレンズ1の中心軸線1aとを所
望の角度θに傾斜させ、砥石5の砥石面5cをレンズ1
の周縁1bに加工する面取り角度に対応させて傾斜でき
るようになっている。
【0035】次に、上記面取り加工装置を用いた本実施
の形態のレンズの面取り加工方法を図4および図5に基
づいて説明する。図5は本実施の形態の加工工程を示す
正面断面図で、図5(a)は砥石およびレンズを回転さ
せる工程、図5(b)は砥石をレンズの周縁に当接させ
て弾性変形させた状態で固定する工程、図5(c)はレ
ンズの周縁を加工する工程を示している。
【0036】まず、砥石軸角度設定機構により砥石軸支
持台8を傾斜させて、図5(a)に示すように、砥石5
の中心軸線5aとレンズ1の中心軸線1aが所望の角度
θになるようにし、砥石5の砥石面5cをレンズ1の周
縁1bに加工する面取り角度に合わせて傾斜させて配置
するとともに、ワーク軸駆動モータ21および砥石軸駆
動モータ22により、レンズ1および砥石5をそれぞれ
の中心軸線1a,5aまわりに回転する。
【0037】次に、砥石5の傾斜状態を維持したまま砥
石5の砥石面5cがレンズ1の周縁1bに当接するよう
に砥石軸支持台8の進退機構(図示省略)により移動
し、図5(b)に示すように、砥石5をレンズ1の周縁
1bに当接させて砥石5の当接部5bを弾性変形させた
状態で固定する。
【0038】そして、砥石5とレンズ1との位置関係を
固定したまま、図5(c)に示すように、砥石5の当接
部5bの弾性変形が復元するまでレンズ1の周縁1bの
加工を続け、レンズ1の周縁1bに面取り部1cを形成
する。その他の工程は実施の形態1と同様である。
【0039】本実施の形態にあっては、円柱状(円盤
状)の砥石5の外周面を砥石面5cとして用い、砥石軸
角度設定機構により砥石5の中心軸線5aをレンズ1の
中心軸線1aに対して傾斜配置することによって、レン
ズ1の周縁1bに施す面取り部1cの角度を任意に設定
して面取りの加工を可能にする。また、砥石5の外径、
厚さ、弾性材料結合材の材質を適宜変更することによっ
て、加工装置におけるレンズ1と砥石5との当接位置や
レンズ1の面取り部1cの幅を調節し、また、砥石5の
弾性度を調整する。その他の作用は実施の形態1と同様
である。
【0040】本実施の形態によれば、異なる形状の砥石
5を用いることなく、円柱状(円盤状)の砥石5を用い
て面取り角度を任意に設定することができる。また、形
や大きさの異なるレンズ1についても、砥石5を変える
ことによって、加工時のレンズ1または砥石5の位置を
変えることなく、任意の量だけ面取り加工を行うことが
できる。その他の効果は実施の形態1と同様である。
【0041】(実施の形態3)本発明の実施の形態3を
図6に基づいて説明する。図6は本実施の形態の面取り
加工の要部を示す正面断面図で、砥石とレンズとの位置
関係を固定したまま、砥石の弾性変形が復元するまでレ
ンズの周縁を加工する工程を示している。
【0042】本実施の形態に用いるレンズの面取り加工
装置は、実施の形態2で用いた装置と同様であり、砥石
軸6に着脱可能に取り付ける弾性材料結合材で砥粒を結
合して形成した砥石5として、レンズ1の周縁1bに施
す面取り部1cの幅Wと略同じ厚さの円盤状砥石5を用
いた点のみが異なっている。この砥石5としては、例え
ばミニター(株)の軸付きゴム砥石を用いることもでき
る。
【0043】本実施の形態のレンズの面取り加工方法
は、実施の形態2と同様であり、砥石5の外周面である
砥石面5cをレンズ1の周縁1bに当接させて弾性変形
させた状態で面取り加工し、砥石5の弾性変形を復元さ
せてレンズ1の周縁1bに幅Wの面取り部1cを形成す
る。
【0044】本実施の形態にあっては、砥石5が軽量化
される。また、砥石5の砥石面5c全体が一様に摩耗し
ていく。その他の作用は実施の形態2と同様である。
【0045】本実施の形態によれば、砥石5が軽量であ
るので、砥石5を支持する加工装置への負荷を小さく
し、また、砥石重量の遍在による振動を防止することが
容易である。また、砥石面5cが一様に摩耗するので、
とくに砥石形状を修正することなく、かつ不使用の砥石
面5cを残すことなく、砥石5を利用することができ
る。その他の効果は実施の形態2と同様である。
【0046】(実施の形態4)本発明の実施の形態4を
図7、図8に基づいて説明する。図7は本実施の形態で
用いる面取り加工装置を示す正面断面図、図8はその左
側面断面図で、砥石をレンズの周縁に当接させて弾性変
形させた状態で固定する工程を示している。
【0047】面取り加工装置は、実施の形態1では砥石
軸支持台8が支持する砥石軸6の中心軸線6aがZ方向
であるのに対し、本実施の形態では砥石軸支持台8が支
持する砥石軸6の中心軸線6aは、水平方向でワーク軸
3の中心軸線3aの方向と直交するような方向、すなわ
ちY方向に向いている。また、砥石5は実施の形態3と
同様の円盤状の弾性砥石を用いている。その他の構成は
図1の装置と同様である。
【0048】次に、上記面取り加工装置を用いた本実施
の形態のレンズの面取り加工方法を説明する。実施の形
態1と同様に回転しているレンズ1の周縁1bに回転し
ている砥石5の砥石面5cを当接し、砥石5を弾性変形
させた状態で固定する。このとき、砥石5の砥石面5c
がレンズ1の周縁1bに当接する位置においては、砥石
面5cの接線5dと周縁1bの接線1dとは直交してお
り、砥石5の周速方向とレンズ1の周速方向とは直交し
ている状態となっている。そして、砥石5とレンズ1と
の位置関係を固定したまま、砥石5の弾性変形が復帰す
るまでレンズ1の周縁1bを面取り加工する。その他の
工程は、実施の形態1と同様である。
【0049】本実施の形態にあっては、レンズ1の面取
り部1cの幅に対し砥石5の外径が十分に大きければ、
面取り部1cは略円錐状となる。このとき、面取り部1
cの角度は、砥石面5cの接線5dとレンズ1の中心軸
線1aとのなす角度となる。そして、砥石5とレンズ1
との固定位置を調節することによって、レンズ1に当接
する砥石面5cの接線5dとレンズ1の中心軸線1aと
のなす角度が変化し、面取り部1cの角度が調節され
る。また、加工時に砥石5の砥石面5c全体がレンズ1
の周縁1bに対して一様に当接し、かつ摩耗していく。
その他、砥石5に弾性的なへこみが生じる作用や、砥石
5を変更することで砥石5のレンズ1への当接条件を変
化させる作用は実施の形態1と同様である。
【0050】本実施の形態によれば、砥石面5cの幅と
レンズ1の面取り部1cの幅とが一致するように固定位
置を微調整することなく、砥石5の外周面である砥石面
5c全体を一様に摩耗させることができる。そして、形
状の異なる砥石5を用いることなく、また、砥石軸6の
傾斜角度設定機構を設けることなく、レンズ1の面取り
部1cの角度を調節することができる。その他、砥石5
に弾性的なへこみが生じることによる効果や、砥石5を
変更することで砥石5のレンズ1への当接条件を変化さ
せる効果は実施の形態1と同様である。
【0051】(実施の形態5)本発明の実施の形態5を
図9に基づいて説明する。図9は本実施の形態の面取り
加工の要部を示す斜視図で、砥石とレンズとの位置関係
を固定したまま、砥石の弾性変形が復元するまでレンズ
の周縁を加工する工程を示している。
【0052】砥石軸支持台8は、実施の形態4と同様
に、砥石軸6をY軸方向に向けて回転可能に支持してい
る。この砥石軸6は軸方向に十分に長くなっており、同
一の形状、大きさおよび材質からなる2つの砥石5をあ
る距離だけ離して保持している。砥石軸6は、砥石軸駆
動モータ21(図7参照)の作動により回転し、2つの
砥石5は砥石軸6の中心軸線6aまわりに同じ速度で回
転する。また、2つの砥石5は、砥石軸支持台8の進退
機構(図示省略)によって同時に移動し、それぞれ2つ
のレンズ1に対して同一の位置関係で固定される。すな
わち、2つの砥石5は同時に、レンズ1の周縁1bに当
接し加工を行う位置に固定され、かつレンズ1と干渉せ
ずに離れる位置に固定される。
【0053】一方、上記2つのレンズ1をそれぞれレン
ズ保持皿2を介して保持する2つのワーク軸3(図7参
照)が配置されている。2つのワーク軸3は同一形状
で、上記2つの砥石5に対し実施の形態4と同様の位置
関係となるよう2つの砥石5を離した距離と略同じ距離
を有して配置され、その中心軸線3aがY方向に向いて
いる砥石軸6の中心軸線6aと直交する方向、すなわち
X方向に向くように、ワーク軸支持台7に軸受け10を
介して支持されている。2つのワーク軸3がそれぞれ保
持するレンズ保持皿2およびレンズ保持皿2に貼り付け
られるレンズ1、またワーク軸3を回転する機構は、そ
れぞれ同一の構造となっている。
【0054】本実施の形態のレンズの面取り加工方法
は、まず、2つのワーク軸3をそれぞれのワーク軸駆動
モータ21によって中心軸線3まわりに回転させ、かつ
砥石軸6を中心軸線6aまわりに回転させる。次に、そ
の状態で、砥石軸支持台8の進退機構によって砥石軸支
持台8を移動して2つの砥石5の砥石面5cを2つのレ
ンズ1の周縁1bにそれぞれ当接し、2つの砥石5がそ
れぞれ弾性変形する位置に固定する。このとき、砥石5
の砥石面5cがレンズ1の周縁1bに当接する位置にお
いては、砥石面5cの接線と周縁1bの接線とはそれぞ
れ直交している。そして、砥石5の弾性変形が復元する
ことで、2つのレンズ1に対して同時に面取り加工を行
う。すなわち、砥石5とレンズ1の一組についての構成
は実施の形態4と同様である。
【0055】本実施の形態にあっては、2つの砥石5が
2つのレンズ1にそれぞれ当接し、同時に面取り加工が
行われる。2つのレンズ1で周縁1bの形状がわずかに
ずれていても、砥石5の弾性的なへこみの変化によっ
て、面取り部1cの幅は略同一となる。その他の作用
は、実施の形態4と同様である。
【0056】本実施の形態によれば、同時に同一形状の
2つのレンズ1の面取り加工を行うことができる。その
他の効果は実施の形態4と同様である。
【0057】なお、本実施の形態では、砥石5、ワーク
軸3などの加工機構を2組配置し、2個のレンズ1を同
時に加工する構成としたが、加工機構の数を3個以上の
複数とし、複数個のレンズ1を同時に加工する構成とし
ても構わない。
【0058】上記各実施の形態においては、レンズ1と
砥石5とが当接し加工を行う状態と、レンズ1と砥石5
とが離れる状態との2種類の状態を設定するために、レ
バーに連動する砥石軸支持台8の進退機構を用い、砥石
5の進退移動を行う構造としたが、同じ目的を達成しう
る他の手段を用いても構わない。
【0059】また、各実施の形態においては、面取り加
工部に研削液を供給しない乾式加工としているが、適当
な研削液を供給する湿式加工としても構わない。
【0060】さらに、各実施の形態においては、砥石5
の砥粒としてダイヤモンド砥粒を用いたが、レンズ1の
周縁1bを研削することができる他の材料を用いても構
わない。また、砥石5の砥粒の弾性材料結合材としてウ
レタンゴムを用いたが、同程度の弾性を有しながら砥粒
を保持することが可能な他の材料を用いても構わない。
さらに、砥石5における砥粒と弾性材料結合材とから構
成されている領域が、砥石面5c付近のみでも砥石5全
体でも、どちらの構成でも構わない。
【0061】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)回転するレンズの円周状の周縁に、回転する砥石
を当接させ、レンズの周縁を研削することによるレンズ
の面取り加工方法において、弾性材料結合材によって砥
粒が保持されている構造の砥石を用いて、レンズの周縁
に当接させた砥石を弾性変形させ、加工終了まで砥石と
レンズとの位置関係を固定して加工を行うこと、を特徴
とするレンズの面取り加工方法。
【0062】(2)加工部におけるレンズの周縁の接線
と、砥石の砥石面の接線とが直交する配置で加工を行う
ことを特徴とする付記(1)に記載のレンズの面取り加
工方法。
【0063】(3)レンズの周縁を面取りするレンズの
面取り加工方法において、弾性材料結合材によって砥粒
が保持されている砥石および上記レンズを回転させる工
程と、上記砥石を上記レンズの周縁に当接させて弾性変
形させた状態で固定する工程と、上記砥石と上記レンズ
との位置関係を固定したまま、上記砥石の弾性変形が復
元するまで、上記レンズの周縁を加工する工程と、を有
することを特徴とするレンズの面取り加工方法。
【0064】(4)上記砥石は略円錐形状であり、上記
砥石の回転軸と上記レンズの回転軸とを直交させ、上記
砥石を上記レンズの周縁に当接させることを特徴とする
付記(3)に記載のレンズの面取り加工方法。
【0065】(5)上記砥石は、略円盤形状であり、上
記砥石の回転軸と上記レンズの回転軸とを所望の角度傾
斜させ、上記砥石の外周面を上記レンズの周縁に当接さ
せることを特徴とする付記(3)に記載のレンズの面取
り加工方法。
【0066】(6)上記砥石の厚さは、上記レンズの面
取り部の幅と略同一であることを特徴とする付記(5)
に記載のレンズの面取り加工方法。
【0067】(7)レンズの周縁を面取りするレンズの
面取り加工装置において、上記レンズを回転させるため
の第1の回転機構と、弾性材料結合材によって砥粒が保
持されている砥石を回転させるための第2の回転機構
と、上記砥石を上記レンズの周縁に当接させて弾性変形
させた状態および上記砥石を上記レンズの周縁から離反
した状態の少なくとも2箇所で固定可能な進退機構と、
を具備することを特徴とするレンズの面取り加工装置。
【0068】(8)上記砥石は略円錐形状であり、上記
第1の回転機構の回転軸と上記第2の回転機構の回転軸
とが直交していることを特徴とする付記(7)に記載の
レンズの面取り加工装置。
【0069】(9)上記砥石は略円盤形状であり、上記
砥石を上記レンズの周縁に当接させるときには、上記第
1の回転機構の回転軸と上記第2の回転機構の回転軸と
を所望の角度傾斜させることを特徴とする付記(7)に
記載のレンズの面取り加工装置。
【0070】(10)上記砥石は略円盤形状であり、加
工部におけるレンズの周縁の接線と、砥石の砥石面の接
線とを直交するように配置したことを特徴とする付記
(7)に記載のレンズの面取り装置。
【0071】(11)上記砥石の厚さは、上記レンズの
面取り部の幅と略同一であることを特徴とする付記
(9)に記載のレンズの面取り加工装置。
【0072】付記(1)のレンズの面取り加工方法によ
れば、加工時に砥石を移動することなく、砥石とレンズ
との位置関係を固定したまま面取り加工をすることがで
きる効果を奏する。よって、レンズの面取り加工におい
て、加工中にレンズまたは砥石を徐々に移動させる機構
を省略することで、面取り装置の構成や面取り加工の工
程を簡素化することができる効果を奏する。また、レン
ズに過度の荷重を与えず、面取り部にピッチングや欠け
が発生しにくい効果を奏する。
【0073】付記(2)のレンズの面取り加工方法によ
れば、砥石の砥石面の幅とレンズの面取り部の幅とを一
致させるように砥石とレンズの固定位置を微調整するこ
となく面取り加工をすることができる効果を奏する。ま
た、砥石の砥石面全体を一様に摩耗させることができ、
砥石形状を修正する作業が不必要となる効果を奏する。
さらに、形状の異なる砥石を用いることなく、また、砥
石軸を傾斜させる機構を設けることなく、砥石とレンズ
とを固定する位置関係を調整することで、レンズの面取
り部の角度を調節することができる効果を奏する。
【0074】付記(3)のレンズの面取り加工方法によ
れば、加工時に砥石を移動することなく、砥石とレンズ
との位置関係を固定したまま面取り加工をすることがで
きる効果を奏する。よって、レンズの面取り加工におい
て、加工中にレンズまたは砥石を徐々に移動させる機構
を省略することで、面取り装置の構成や面取り加工の工
程を簡素化することができる効果を奏する。また、レン
ズに過度の荷重を与えず、面取り部にピッチングや欠け
が発生しにくい効果を奏する。
【0075】付記(4)のレンズの面取り加工方法によ
れば、砥石とレンズとを固定する位置関係を調整するこ
とで、大きさの異なるレンズの面取り加工に対応させる
ことができる効果を奏する。
【0076】付記(5)のレンズの面取り加工方法によ
れば、面取り部の角度を所望の角度に加工することがで
きる効果を奏する。
【0077】付記(6)のレンズの面取り加工方法によ
れば、砥石を軽量化することができ、砥石重量の遍在に
よる振動を防ぐことができる効果を奏する。また、砥石
の砥石面全体を一様に摩耗させることができ、砥石形状
を修正する作業が不必要となる効果を奏する。
【0078】付記(7)のレンズの面取り加工装置によ
れば、レンズの面取り加工において、加工中にレンズま
たは砥石を徐々に移動させる機構を省略することで、面
取り装置の構成や面取り加工の工程を簡素化することが
できる効果を奏する。また、レンズに過度の荷重を与え
ず、面取り部にピッチングや欠けが発生しにくい効果を
奏する。
【0079】付記(8)のレンズの面取り加工装置によ
れば、砥石とレンズとを固定する位置関係を調整するこ
とで、大きさの異なるレンズの面取り加工に対応させる
ことができる効果を奏する。
【0080】付記(9)のレンズの面取り加工装置によ
れば、面取り部の角度を所望の角度に加工することがで
きる効果を奏する。
【0081】付記(10)のレンズの面取り加工装置に
よれば、砥石の砥石面の幅とレンズの面取り部の幅とを
一致させるように砥石とレンズの固定位置を微調整する
ことなく面取り加工をすることができる効果を奏する。
また、砥石の砥石面全体を一様に摩耗させることがで
き、砥石形状を修正する作業が不必要となる効果を奏す
る。さらに、形状の異なる砥石を用いることなく、ま
た、砥石軸を傾斜させる機構を設けることなく、砥石と
レンズとを固定する位置関係を調整することで、レンズ
の面取り部の角度を調節することができる効果を奏す
る。
【0082】付記(11)のレンズの面取り加工装置に
よれば、砥石を軽量化することができ、砥石重量の遍在
による振動を防ぐことができる効果を奏する。また、加
工装置への負荷を小さくすることができる効果を奏す
る。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のレンズの面取り加工方法によれば、加工時に砥石を移
動することなく、砥石とレンズとの位置関係を固定した
まま面取り加工をすることができる効果を奏する。よっ
て、レンズの面取り加工において、加工中にレンズまた
は砥石を徐々に移動させる機構を省略することで、面取
り装置の構成や面取り加工の工程を簡素化することがで
きる効果を奏する。また、レンズに過度の荷重を与え
ず、面取り部にピッチングや欠けが発生しにくい効果を
奏する。
【0084】また、本発明の請求項2のレンズの面取り
加工方法によれば、請求項1のレンズの面取り加工方法
と同様な効果を奏することができる。さらに、砥石の砥
石面の幅とレンズの面取り部の幅とを一致させるように
砥石とレンズの固定位置を微調整することなく面取り加
工をすることができる効果を奏する。また、砥石の砥石
面全体を一様に摩耗させることができ、砥石形状を修正
する作業が不必要となる効果を奏する。さらに、形状の
異なる砥石を用いることなく、また、砥石軸を傾斜させ
る機構を設けることなく、砥石とレンズとを固定する位
置関係を調整することで、レンズの面取り部の角度を調
節することができる効果を奏する。
【0085】さらに、本発明の請求項3のレンズの面取
り加工方法によれば、請求項1または請求項2のレンズ
の面取り加工方法と同様な効果を奏することができる。
さらに、砥石を軽量化することができ、砥石重量の遍在
による振動を防ぐことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に用いる面取り加工装置
を示す正面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の加工工程を示す正面断
面図で、(a)は砥石およびレンズを回転させる工程、
(b)は砥石を弾性変形させた状態で固定する工程、
(c)はレンズの周縁を加工する工程である。
【図3】面取り加工時のレンズと砥石との当接部を示す
拡大断面図で、(a)は図2(b)の状態、(b)は図
2(c)の状態である。
【図4】本発明の実施の形態2に用いる面取り加工装置
を示す正面断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2の加工工程を示す正面断
面図で、(a)は砥石およびレンズを回転させる工程、
(b)は砥石を弾性変形させた状態で固定する工程、
(c)はレンズの周縁を加工する工程である。
【図6】本発明の実施の形態3の面取り加工の要部を示
す正面断面図である。
【図7】本発明の実施の形態4に用いる面取り加工装置
を示す正面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態4に用いる面取り加工装置
を示す側面断面図である。
【図9】本発明の実施の形態5の面取り加工の要部を示
す斜視図である。
【図10】従来の面取り加工装置を示す正面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 レンズ 1b 周縁 1c 面取り部 2 レンズ保持皿 3 ワーク軸 4 チャック 5 砥石 5b 当接部 5c 砥石面 6 砥石軸 8 砥石軸支持台 10,11 軸受け 21 ワーク軸駆動モータ 22 砥石軸駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの周縁を面取りするレンズの面取
    り加工方法において、 弾性材料結合材によって砥粒が保持されている砥石およ
    び上記レンズを回転させる工程と、 上記砥石を上記レンズの周縁に当接させて弾性変形させ
    た状態で固定する工程と、上記砥石と上記レンズとの位
    置関係を固定したまま、上記砥石の弾性変形が復元する
    まで、上記レンズの周縁を加工する工程と、を有するこ
    とを特徴とするレンズの面取り加工方法。
  2. 【請求項2】 上記レンズの周縁を加工する工程では、
    上記レンズの周縁の接線と上記砥石の砥石面の接線とを
    直交させることを特徴とする請求項1記載のレンズの面
    取り加工方法。
  3. 【請求項3】 上記砥石は、円盤状であることを特徴と
    する請求項1または2記載のレンズの面取り加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015019916A1 (ja) * 2013-08-07 2015-02-12 旭硝子株式会社 板状体の加工方法、電子デバイスの製造方法、および積層体

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