JP2001009416A - 被処理物の加熱処理方法と加熱処理装置 - Google Patents

被処理物の加熱処理方法と加熱処理装置

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JP2001009416A
JP2001009416A JP11184528A JP18452899A JP2001009416A JP 2001009416 A JP2001009416 A JP 2001009416A JP 11184528 A JP11184528 A JP 11184528A JP 18452899 A JP18452899 A JP 18452899A JP 2001009416 A JP2001009416 A JP 2001009416A
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heating
vacuum
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Yoshiyuki Kashiwagi
佳行 柏木
Nobuyuki Yoshioka
信行 吉岡
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属性廃棄物を非酸化性雰囲気で加熱して表
面に付着する不純物を金属表面から除去して廃棄物から
金属類を回収して有効利用を図ることが行われている
が、加熱処理中に発生する分解ガス中の有害成分の除去
は考慮されていなかった。 【解決手段】 被処理物を真空容器15内の回転円筒体
12で加熱処理し、発生した分解ガスを、反応処理手段
31の反応容器31a,31bに充填した反応薬剤の粉
体又は液体内を通過させ、分解ガス中の有害物質と反応
させて、無害な化合物に置換させることで有害物質を除
去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物等の被処理
物を真空中等の非酸化性雰囲気で加熱処理して、発生し
た分解ガスを導出し、分解ガス中の有害物質と反応薬剤
とを接触反応させて無害な化合物に置換することで有害
物質を除去する加熱処理方法と処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ゴミなどの一般廃棄物や産業廃棄
物、シュレッダーダスト、塩化ビニルなどの廃棄物はハ
ロゲン物質(塩素、臭素、沃素、フッ素、アスタチ
ン)、特に、塩素成分を多量に含んでいるので、焼却な
どの加熱処理をした場合には、塩素系ガス(塩化水素、
塩素)を多量に発生し、発生したガス(排ガス)、焼却
後の残渣(処理灰)、排ガス中の飛灰中に猛毒のダイオ
キシン類を発生させる原因となっている。
【0003】また、古タイヤや発泡スチロールのような
硫化物を含む廃棄物などの被処理物を焼却処理すること
が行われているが、排ガス中には硫化成分が5〜10重
量%含有しているので、燃焼すると多量の硫黄酸化物系
ガス(SOx)を発生することが知られている。
【0004】何れにしても、従来の技術は、被処理物か
ら塩素系ガスを発生させ、後工程(バグフィルタ、高温
燃焼、灰溶融などの手段)によって、塩素系ガス、ダイ
オキシン類を除去しようとするのが一般的である。
【0005】このような有害成分の除去手段として、カ
ルシウム系のアルカリ物質、例えば石灰(CaCO3)
消石灰(Ca(OH)2)などを添加して焼却するこ
と、焼却炉内にアルカリ物質を噴霧して処理すること、
又はこれらの物質をフィルタに装填して有害ガスを通過
させることで除去することが、特開昭54−93864
号、特公平2−10341号、特開平1−296007
号、特開昭59−12733号公報などで知られてい
る。
【0006】しかし、焼却灰、飛灰、各種フィルタ等に
は、各種の有害物質(ダイオキシン類、塩化水素、窒素
酸化物、硫黄酸化物など)が残存しており、そのままで
は処理できないことから、溶融したり、ガラス固化する
ことが、特開平9−236242号、特開平9−236
239号公報などで知られている。
【0007】一方、資源の再利用の点から、真空中の特
徴を利用し、廃棄物を処理することで金属等を回収する
ことが、特開平5−163593,同9−28703
3,同10−96033,同8−134556,同7−
40345,同6−93347で知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】廃棄物などの被処理物
を真空中などの非酸化性雰囲気中で加熱処理すれば、金
属などの表面に付着した不純物を除去できて金属類の回
収を効果的に行うことは可能であるが、排ガスは有害成
分を含んだままであり、このまま大気中に放出すること
は問題である。
【0009】また、この排ガスを一般的に知られている
バグフィルタ等にて清浄化した場合には、排ガスの清浄
化には寄与できるものの、使用した薬剤には有害物質が
付着しているのでこれの処理がやはり課題となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者らは、廃
棄物などの被処理物を、真空中などの非酸化性雰囲気中
で処理した際の分解ガスの処理を、分解ガスの状態で反
応薬剤と接触反応させて無害な化合物に置換生成するこ
とで排ガスの清浄化と、反応化合物(塩化物)の新たな
処理は必要なくなることに着目した。
【0011】また、被処理物としては、不純物が付着し
た金属類に限らず、不純物、有害物質が付着した各種の
フィルタの再生とか、処分処理、汚染した飛灰、バグフ
ィルタ内に添加して汚染している薬剤なども同様に処理
が可能であることを判明した。本発明は、これらの知見
を基になされたものである。
【0012】上記の課題を解決するための手段は、被処
理物を非酸化性雰囲気中で加熱し、この加熱により発生
した分解ガスを、分解ガス中の有害物質と反応する少な
くとも1種類の反応薬剤中を通過させ、通過時の分解ガ
ス中の有害物質と反応薬剤との接触反応により、有害物
質を無害な化合物に置換して有害物質を除去するように
したことを特徴とする。
【0013】ハロゲン物質を含有する被処理物を非酸化
性雰囲気中で加熱し、この加熱により発生した分解ガス
を、分解ガス中のハロゲン物質と反応する少なくとも1
種類の反応薬剤中を通過させ、通過時の分解ガス中のハ
ロゲン物質と反応薬剤との接触反応により、ハロゲン物
質を無害な塩化物に置換してハロゲン物質を除去する。
【0014】上記の非酸化性雰囲気は、真空又は不活性
雰囲気(窒素、水素、ヘリウム、アルゴン等のガス雰囲
気)のいずれでもよい。この不活性雰囲気の圧力は、1
0Torrより高い圧力(低圧でなく、大気圧側の圧
力)であることが好ましい。
【0015】また、真空度は、真空度10Torrより
高真空が望ましく、真空度は高いほど加熱温度は低くで
き、要は、有害物質の蒸発温度以上の減圧下で加熱す
る。
【0016】使用する反応薬剤は、液体又は粉体で、特
に、アルカリ物質が望ましい。
【0017】また、加熱処理装置としては、被処理物を
加熱する非酸化性雰囲気炉と、該非酸化性雰囲気炉で発
生した分解ガスを導管で導入し、分解ガス中の有害物質
と反応する少なくとも1種類の反応薬剤を収納した反応
容器からなる反応処理手段と、該反応容器内を通過して
有害物質を除去した排ガスを大気中に排気する排気手段
を備えたことを特徴とする。
【0018】排気手段は、バグフィルタ(清浄化機
器)、排気ポンプ、煙突などから成る。
【0019】また、反応処理手段は、反応容器を設け、
この反応容器内に発生した分解ガス中の有害物質と反応
する少なくとも1種類の反応薬剤を収容し、分解ガスを
この反応薬剤中を通過させる。反応容器に収容する反応
薬剤は、粉体又は液体(溶液:反応薬剤を純水などに溶
かしたものなど)で、分解ガスを通過させたとき、分解
ガス中の有害物質と接触反応させて無害な化合物に置換
する。
【0020】この反応容器は、1段又は必要に応じて複
数段縦列的に設置する。
【0021】反応処理手段に用いる反応薬剤は、加熱に
より被処理物から分解析出するハロゲン特質などの有害
物質と反応して無害な塩化物を生成するアルカリ金属、
アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属、アルカリ土類
金属化合物に含まれる物質の中から、少なくとも1種類
を選択、又は2種類以上の混合物からなる。
【0022】アルカリ金属は、Na,Kなど、アルカリ
土類金属は、Ca,Sr,Ba,Raなど、アルカリ土
類金属化合物は、石灰、消石灰、炭酸カルシウム、ドロ
マイトなどである。
【0023】また、アルカリ金属化合物は、水酸化物、
炭酸化物のナトリウム系、カリウム系の物質で、 (a)炭酸水素ナトリウム、別称、酸性炭酸ナトリウ
ム、重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ。(俗称、重曹) (b)炭酸ナトリウム、別称、炭酸ソーダ、ソーダ、ソ
ーダ灰、洗濯ソーダ、結晶ソーダ。 (c)セスキ炭酸ナトリウム、別称、二炭酸一水素ナト
リウム、三二炭酸水素ナトリウム、ナトリウムセスキカ
ーボネート、 (d)天然ソーダ、別称、トロナ (e)炭酸カリウム (f)炭酸水素カリウム (g)炭酸ナトリウムカリウム (h)水酸化ナトリウム (i)水酸化カリウム から選択した単体、又は複数種を混合して使用する。
【0024】なお、塩化水素の無害化効果に対して苛性
ソーダは有効であるが、取り扱いに工夫が必要であり、
取り扱いが簡便で、それ自体無害である物質を選択する
ことが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明は、真空炉等の非酸化性雰
囲気炉で被処理物を加熱し、発生した分解ガス中の有害
物質と反応する反応薬剤を収容した反応容器を、1又
は、複数段配置し、分解ガスをこの反応容器内の反応薬
剤を順次通過させて発生した有害物質と接触反応して無
害な化合物に置換して、排ガス中から有害物質を除去
し、且つ、無害化した置換生成物を得ることで廃棄物等
を効果的に処理することを特徴とするものである。
【0026】その実施の形態を図1によって説明する。
【0027】図1は、本発明の被処理物の加熱処理装置
の概念図で、該加熱処理装置は、非酸化性雰囲気炉10
と、廃棄物等の被処理物を非酸化性雰囲気炉10に供給
する処理物供給手段20と、非酸化性雰囲気炉10での
加熱処理時に発生した分解ガスの有害物質を除去する反
応処理手段30と、該反応処理手段30で無害化処理さ
れた排ガスを排気する排気手段40とから成る。
【0028】非酸化性雰囲気炉10は、真空炉からな
り、回転軸11に取付けられて回転する回転円筒体12
と、該回転円筒体12を外部から加熱する加熱手段13
と、回転軸11を支承する軸受14と、回転円筒体12
を真空に保持するための真空容器15と、該真空容器1
5と回転軸11との摺動接触部を気密に保持するシール
手段16と、処理物供給手段20から被処理物を受け、
回転円筒体12内に供給し、供給後に密閉する手段を有
する処理物受入手段17と、加熱処理した被処理物を取
り出し、取り出し後に密閉する手段を有する排出手段1
8と、回転軸11を介して回転円筒体12を正転・逆転
駆動するモータ19とを備えている。
【0029】回転円筒体11は横形とし、一端側に混合
物を搬入する供給口12a、他端側部に処理後の被処理
物および反応後の薬剤を排出する排出口12bを有し、
内壁には回転円筒体12の軸線方向に対して傾斜した送
り羽根12cが径方向及び軸方向に複数枚設けられ、回
転円筒体12が正回転のとき被処理物を供給口12a側
から排出口12b側に攪拌しながら移送し、逆転のと
き、逆方向に戻し移送する。
【0030】加熱手段13は、電気加熱(誘導加熱、抵
抗加熱等)又は加熱ジャケットを形成し、加熱ジャケッ
ト内に熱ガスを導入して加熱する熱ガス加熱のいずれで
もよい。この加熱手段13は、真空容器15の外周に設
けられる。
【0031】処理物供給手段20は、被処理物を乾燥す
る乾燥部21と、該乾燥部21を加熱して被処理物を乾
燥するための乾燥加熱手段22と、乾燥部21から被処
理物を処理物受入手段17に供給する導出管23と、該
導出管内に設けられたロータリーバルブ24とからな
り、この導出管23は、上下方向に移動可能で、被処理
物を処理物受入手段17に供給するときは、被処理物受
入手段17まで下動し、供給後は、図の状態のように上
方に移動する。
【0032】また、乾燥加熱手段22は、電気加熱又は
熱ガス加熱のいずれでもよく、100℃〜150℃程度
で加熱する。
【0033】処理物受入手段17は密閉蓋17aと、導
入管17bを有し、被処理物は、処理物供給手段20の
導出管23から、この導入管17bを通り、回転円筒体
12内に供給し、供給後、導出管23を上動し、密閉蓋
17aで密封する。なお、17cは導入管17bの取付
部を気密に保つためのシール部を示している。
【0034】排出手段18は、密閉蓋18aと、排出管
18bを有し、回転円筒体12内で加熱処理された被処
理物を排出口12bから排出管18bを介して排出さ
れ、排出後は、密閉蓋18aを密封して気密を保持す
る。なお、18cは排出管17bの取付部を気密に保つ
ためのシール部を示している。
【0035】反応処理手段30は、反応容器31(31
a,31b)と、真空引きポンプ32から成り、反応容
器31a,31b内には、分解ガス中の有害物質と反応
する少なくとも1種類の反応薬剤を充填して密閉する。
充填する反応薬剤は、粉体又は純水に反応薬剤を溶かし
た液体のいずれでもよい。
【0036】そして、非酸化性雰囲気炉10と反応容器
31aとを導管Plと連絡管33で連通し、且つ反応容
器31aと31bとを連絡管34で連通し、更に、反応
容器31bと真空引きポンプ32を接続し、真空引きポ
ンプ32を運転することで、真空容器15内に有する回
転円筒体12内で発生した分解ガスを、反応容器31a
および31bを通過させて、排気手段40のバグフィル
タ41に送出し、煙突42から排出するようにする。
【0037】また、非酸化性雰囲気炉10内で分解ガス
の反応処理を行う場合は、切替弁35を設け、反応処理
手段30と並列的に排気ポンプ36を設けて直接バグフ
ィルタに排出するようにしてもよい。
【0038】排気手段40は、バグフィルタ41、煙突
42および排気ポンプ43から成り、排出ポンプ43
は、切換弁35と導管Plを介して真空容器15内の排
気を行い、バグフィルタ41に送出する。
【0039】50は不活性ガスタンクで、真空容器内を
不活性雰囲気にするときにこの不活性ガスタンク50か
ら窒素、水素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスをバ
ルブ51を介して真空容器内に供給する。
【0040】次に、一連の動作について説明する。ま
す、処理物供給手段20に被処理物を投入して、乾燥加
熱手段22で100℃〜150℃程度の温度で加熱し、
水分を蒸発させて乾燥する。
【0041】次に、処理物受入手段17の密閉蓋17a
を開き、導出管23を下動した後、被処理物を導入管1
7bを介して回転円筒体12内に導入する。導入後、導
出管23を上動し、処理物受入手段17の密閉蓋17a
で密封する。
【0042】そして、モータ19を運転し、回転円筒体
12を回転する。この運転制御は図示を省略してある
が、インバータおよびその制御装置で行われ、一定時間
間隔で正転(被処理物を図の右側に進行)、逆転(被処
理物を図の左側に戻す)して回転円筒体12内の滞留時
間を長くし(調整し)熱分解を確実なものとする。
【0043】同時に加熱手段13で加熱するとともに、
真空引きポンプ32を運転して排気を進め、300℃〜
350℃に加熱して排気を行う。
【0044】このとき、発生した分解ガスは反応容器3
1aおよび31b内の反応薬剤を通過し、有害物質は反
応薬剤と接触反応して無害な化合物に置換され、有害物
質が除去される。この有害物質の無い排ガスはバグフィ
ルタ41に送出され、該バグフィルタで更に清浄化され
て煙突42から大気に排出される。
【0045】前記の反応処理手段30の運転は、最初の
加熱段階(未だ分解ガスが発生しない段階)で切換弁3
5を排気ポンプ側に切り換え、排気ポンプ31を運転し
て排気を行い、所定の温度(200℃程度)に到達した
後10分間程度維持し、その後に切換弁35を切り換え
て、温度を300℃〜350℃に加熱するとともに、真
空引きを行うようにしてもよい。
【0046】次に、真空引きポンプ32の運転により、
真空容器15内が所定の真空度(分解ガスの析出が終了
条件で、10Torrより高真空)に到達した後、一定
時間保持する。
【0047】この一定時間保持後、排出手段18の密閉
蓋18aを開けて処理後の被処理物を排する。
【0048】上記の加熱処理中に発生した分解ガス中の
ハロゲン物質(特に、HCl)が、反応容器内の反応薬
剤の粉体又は液体を通過するとき、これと接触反応して
無害な化合物を生成する理由は、反応薬剤として、例え
ば、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を使用した場
合、次の反応式に示すようにNaClを生成する。
【0049】(NaHCO3)+(HCl)→(NaC
l)+(H2O)+(CO2) このことにより、排ガス中から有害なHClが消えて排
ガスの無害化が実現できる。
【0050】また、分解ガスと接触反応して生成される
化合物は、無害な塩化物などであり、これらの生成物の
処理は安全に行うことができる。
【0051】以上は非酸化性雰囲気を真空で形成した場
合であるが、窒素、水素、ヘリウム、アルゴン等による
不活性雰囲気で形成する場合は、真空容器内又はこれに
連通する部位、例えば図示のように混合物受入手段17
の導入管17bに不活性ガスタンク50からバルブ51
を介して不活性ガスを供給する。
【0052】
【発明の効果】金属系廃棄物を非酸化性雰囲気中で加熱
処理すると、金属系廃棄物の表面に付着している不純物
を除去して金属類を回収することは行われているが、加
熱処理中に発生する有害成分を含んだ排ガスの無害化処
理については解決されていなかった。
【0053】本発明は、この点に着目してなされたもの
で、被処理物を非酸化性雰囲気で加熱処理して付着した
不純物を除去し、加熱処理中に発生した分解ガスを導出
して、分解ガス中の有害物質と反応する反応薬剤中を通
過させ、通過時に有害物質と反応薬剤とを反応させて無
害な化合物に置換することで、有害物質を除去するよう
にしたので、排ガスの無害化が実現でき、併せて安全に
被処理物から金属類を回収することができる。
【0054】また、分解ガスと接触反応して生成される
化合物は、塩化ナトリウムのように無害な塩化物であ
り、この生成物の処理は安全に行うことができる。
【0055】また、被処理物としては、不純物が付着し
た金属類に限らず、不純物、有害物質が付着した各種フ
ィルタの再生とか処分処理、汚染している飛灰、バグフ
ィルタ内に添加して汚染している薬剤なども同様に処理
することができる、等極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成図。
【符号の説明】
10…非酸化性雰囲気炉 11…回転軸 12…回転円筒体 13…加熱手段 14…軸受 15…真空容器 16…シール手段 17…処理物受入手段 18…排出手段 19…モータ 20…処理物供給手段 21…乾燥部 22…乾燥加熱手段 23…導出管 30…反応処理手段 31a,31b…反応容器 32…真空引きポンプ 35…切換弁 40…排気手段 41…バグフィルタ 42…煙突 43…排気ポンプ 50…不活性ガスタンク 51…バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AA17 AA19 AA21 BA03 BA12 BA14 CA05 DA01 DA02 DA03 DA04 DA05 DA11 DA12 DA16 EA02 GA01 GA02 GA03 GB03 GB04 HA10 4D004 AA08 AA28 AA46 AB06 AB08 CA27 CA34 CA42 CB09 CB31 CB32 CB36 CB42 CC01 CC12 DA02 DA13 4K056 AA12 BA06 CA20 DB01 DB07 DB08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を非酸化性雰囲気中で加熱し、
    この加熱により発生した分解ガスを、分解ガス中の有害
    物質と反応する少なくとも1種類の反応薬剤中を通過さ
    せ、通過時の分解ガス中の有害物質と反応薬剤との接触
    反応により、有害物質を無害な化合物に置換して有害物
    質を除去するようにしたことを特徴とする被処理物の加
    熱処理方法。
  2. 【請求項2】 ハロゲン物質を含有する被処理物を非酸
    化性雰囲気中で加熱し、この加熱により発生した分解ガ
    スを、分解ガス中のハロゲン物質と反応する少なくとも
    1種類の反応薬剤中を通過させ、通過時の分解ガス中の
    ハロゲン物質と反応薬剤との接触反応により、ハロゲン
    物質を無害な塩化物に置換してハロゲン物質を除去する
    ようにしたことを特徴とする被処理物の加熱処理方法。
  3. 【請求項3】 非酸化性雰囲気は、真空又は不活性雰囲
    気であることを特徴とする請求項1又は2記載の被処理
    物の加熱処理方法。
  4. 【請求項4】 反応薬剤は、液体又は粉体であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の被処理物の加熱処理方
    法。
  5. 【請求項5】 反応薬剤は、アルカリ物質であることを
    特徴とする請求項1,2又は4のいずれか1項に記載の
    被処理物の加熱処理方法。
  6. 【請求項6】 被処理物を加熱する非酸化性雰囲気炉
    と、該非酸化性雰囲気炉で発生した分解ガスを導管で導
    入し、分解ガス中の有害物質と反応する少なくとも1種
    類の反応薬剤を収納した反応容器からなる反応処理手段
    と、該反応容器内を通過して有害物質を除去した排ガス
    を大気中に排気する排気手段を備えたことを特徴とする
    被処理物の加熱装置。
  7. 【請求項7】 反応処理手段の反応容器は、複数個を縦
    列的に接続して構成したことを特徴とする請求項6記載
    の被処理物の加熱処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002038252A1 (fr) * 2000-11-10 2002-05-16 Hoei Shokai Co., Ltd Procede et dispositif de traitement
CN103411127A (zh) * 2013-08-13 2013-11-27 内蒙古君正化工有限责任公司 事故氯回收系统

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