JP2001007583A - 電磁波シールドガスケット - Google Patents

電磁波シールドガスケット

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JP2001007583A
JP2001007583A JP11175246A JP17524699A JP2001007583A JP 2001007583 A JP2001007583 A JP 2001007583A JP 11175246 A JP11175246 A JP 11175246A JP 17524699 A JP17524699 A JP 17524699A JP 2001007583 A JP2001007583 A JP 2001007583A
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electromagnetic wave
wave shielding
shielding gasket
cavity
base portion
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JP11175246A
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English (en)
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Kazuhide Fujita
和秀 藤田
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Seiwa Electric Mfg Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Electric Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物体間に容易に設けられ、電磁波シールド効
果が高い状態にできる電磁波シールドガスケットを提供
する。 【構成】 電磁波シールドガスケットは、ウレタンフォ
ーム、ゴム等の弾性体からなる長尺状のベース部100
と、このベース部100を包み込む導電性布、金属箔等
のシールド本体200と、このシールド本体200の外
面に添付される取付手段300とを備えている。前記ベ
ース部100には空洞150が開設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体間に設けられ
る電磁波シールドガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】物体間、具体的には、例えば、電磁波シ
ールドの必要な装置間に設けられる従来の電磁波シール
ドガスケットとしては、ウレタンフォーム、ゴム等の弾
性体からなる長尺状のベース部と、このベース部を包み
込む導電性布、金属箔等のシールド本体とを備えてお
り、前記ベース部の長尺方向と直交する断面が矩形状に
形成されているものがある。この電磁波シールドガスケ
ットを、従来の第1の電磁波シールドガスケットとも呼
ぶ。
【0003】また、従来の別の電磁波シールドガスケッ
トとしては、前記従来の電磁波シールドガスケットのベ
ース部の形状が異なるものであって、ベース部の長尺方
向と直交する断面が略く字状に形成されているものがあ
る。この電磁波シールドガスケットを、従来の第2の電
磁波シールドガスケットとも呼ぶ。
【0004】また、従来の更に別の電磁波シールドガス
ケットとしては、金属箔テープからなるものがある。こ
の電磁波シールドガスケットを、従来の第3の電磁波シ
ールドガスケットとも呼ぶ。
【0005】このような電磁波シールドガスケットが用
いられる装置間の隙間寸法は、例えば、電磁波シールド
ガスケットが取り付けられる装置の面が平坦で且つ設計
上、垂直なものであったとし、装置を傾きのないように
設けたようでも、装置間の上部側と、装置間の下部側と
で差が発生する。また、例えば、装置の前記面には多少
湾曲があったり、多少突出したものが設けられていたり
するため、装置間の隙間寸法は一定ではないのが普通で
ある。
【0006】そのため、ベース部を有する電磁波シール
ドガスケット(従来の第1および第2の電磁波シールド
ガスケット)を装置間に設ける際には、一方の装置を離
しておき、いずれか一方の装置に電磁波シールドガスケ
ットを付けた後、離しておいた一方の装置を他方の装置
側に移動させる。そして、この移動の際、電磁波シール
ドガスケットは、前記一方の装置の前記湾曲等にほぼ沿
って圧縮されつつ前記一方の装置に圧接される。これに
よって、電磁波シールドガスケットが装置間にほぼ密着
して設けられるのである。
【0007】一方、金属箔テープからなる電磁波シール
ドガスケット(従来の第3の電磁波シールドガスケッ
ト)は、装置間に張り付けて設けられる。
【0008】なお、電磁波シールドガスケットを装置間
に設ける際には、長尺状となっている電磁波シールドガ
スケットは、もちろん、必要な長さに自由にカットして
使用される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
第1の電磁波シールドガスケットの場合、シールド本体
の内側のベース部は市販のウレタンフォーム、ゴム等の
弾性体であり、空洞もなく詰まっているので、この弾性
体の弾性力が比較的大きい。そのため、電磁波シールド
ガスケットを設ける範囲が広くなると、装置に圧接され
る電磁波シールドガスケットの面の広さが広くなり、電
磁波シールドガスケットが圧縮されにくくなる。したが
って、電磁波シールドガスケットを設ける範囲が広くな
ると、装置間の隙間寸法が一定でないため、前記一方の
装置を他方の装置側に移動させたときに、電磁波シール
ドガスケットの圧縮不足で、前記一方の装置に電磁波シ
ールドガスケットの一部が接触しなくなることがある。
【0010】このように前記一方の装置に電磁波シール
ドガスケットの一部が接触しなくなると、電磁波シール
ド効果が低くなる。従来の第1の電磁波シールドガスケ
ットにおいて、このような一部が接触しなくなる状態を
避けるには、電磁波シールドガスケットの幅(この幅
は、電磁波シールドガスケットの前記装置に圧接される
面における電磁波シールドガスケットの長尺方向と直交
する幅である。)の小さいものを用いることになる。前
記幅の小さい電磁波シールドガスケットは、幅の大きい
ものに比べて圧縮されやすいからである。しかしなが
ら、前記幅の小さい電磁波シールドガスケットは、一部
が接触しなくなる状態を避けられても、前記幅の大きい
ものに比べて、全体的に電磁波シールド効果が小さくな
ってしまうという問題がある。
【0011】なお、前記ベース部を市販のウレタンフォ
ームよりも発泡空間を大きくした目の荒いウレタンフォ
ームを特注することも考えられるが、その場合、コスト
高となる。
【0012】また、従来の第2の電磁波シールドガスケ
ットは、断面が略く字状に形成されているので、装置間
に設けられるときに、従来の第1の電磁波シールドガス
ケットよりも、小さな外圧で圧縮されうる。しかしなが
ら、従来の第2の電磁波シールドガスケットの場合であ
っても、全体が完全に折れ曲がった状態となり、更に圧
縮される場合には、従来の第1の電磁波シールドガスケ
ットと同様の状態となり、圧縮されにくい。
【0013】そのため、従来の第2の電磁波シールドガ
スケットは、装置間の間隔寸法の小さい領域では、圧接
対象となる面が、前記一方の装置に略全面圧接されて
も、装置間の間隔寸法の大きい領域では、前記圧接対象
となる面が、前記一方の装置に、斜めに圧接されること
になる。即ち、装置間の間隔寸法の大きい部分では、前
記一方の装置に前記圧接対象となる面が完全に圧接され
ない。したがって、従来の第2の電磁波シールドガスケ
ットは、従来の第1の電磁波シールドガスケットに比べ
て、電磁波シールドガスケットの一部が接触しない状態
は発生しにくいものの、電磁波シールド効果の低くなる
部分ができるので、信頼性が低くなるという問題があ
る。
【0014】また、従来の第3の電磁波シールドガスケ
ットの場合には、金属箔テープからなる電磁波シールド
ガスケットを装置間に、電磁波シールド効果が低くなら
ないように隙間なく張り付けるには熟練を要するという
問題がある。
【0015】本発明の主たる目的は、物体間に容易に設
けられ、電磁波シールド効果が高い状態にできる電磁波
シールドガスケットを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る電磁波シールドガスケットは、ウレタ
ンフォーム、ゴム等の弾性体からなる長尺状のベース部
と、このベース部を包み込む導電性布、金属箔等のシー
ルド本体とを備えており、前記ベース部には空洞が開設
されている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
電磁波シールドガスケットを図1および図2を参照しつ
つ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る電磁波シ
ールドガスケットに関連する図であって、同図(A)は
本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガスケットに
用いられるベース部を示す概略的斜視図、同図(B)は
本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガスケットを
示す概略的断面図、図2は本発明の実施の形態に係る電
磁波シールドガスケットに用いられるベース部の別の実
施例を示す概略的斜視図、図3(A)〜(C)はそれぞ
れ本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガスケット
に用いられるベース部の更に別の実施例を示す概略的平
面図である。
【0018】本発明の実施の形態に係る電磁波シールド
ガスケットは、図1に示すように、ウレタンフォーム、
ゴム等の弾性体からなる長尺状のベース部100と、こ
のベース部100を包み込む導電性布、金属箔等のシー
ルド本体200と、このシールド本体200の外面に添
付される取付手段300とを備えている。
【0019】前記ベース部100は、例えば断面視略矩
形状のものであるが、このベース部100には、図1
(A)に示すように空洞150が開設されている。この
ベース部100の断面視形状は、略正方形状でも、略長
方形状でも、その他の形状でもよいが、外部の物体に圧
接される面は平面の面積が大きい方がよい。なお、ベー
ス部100は、ウレタンフォームとする場合、発泡空間
を大きくした目の荒い特注のウレタンフォームを使用し
なくても、市販のものでよい。
【0020】空洞150は例えば断面視矩形の透孔であ
って、通常、複数個、一定の間隔で、例えば打ち抜き加
工によって形成される。空洞150の間隔は、本発明の
実施の形態に係る電磁波シールドガスケットがカットさ
れうる長尺方向の最小寸法の半分以下とするとよい。こ
れにより、本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガ
スケットが、どの位置でカットされても、少なくとも空
洞150の両側の隔壁部160を一対以上有する状態と
なるからである。なお、空洞150は、この空洞150
を電磁波シールドガスケットに設けたことで、電磁波シ
ールドガスケットが外圧で圧縮されやすくしているもの
であるから、断面視矩形でなくてもよく、また、後述す
るように透孔でなくてもよい。
【0021】よって、この空洞150は、断面視矩形以
外に、例えば、図2に示すような断面視楕円状や図示し
ないが断面視円状、断面視多角形状等であってもよい。
また、この透孔とした空洞150は、その一端(入口)
から他端(出口)まで、大きさが一定でなくてもよい。
【0022】ただし、空洞150は、通常、前記外圧の
かかる方向(図1のPやP′の方向)から見て、電磁波
シールドガスケットの長尺方向中心軸に対して左右対称
に形成される。電磁波シールドガスケットを、どのよう
に向けて使用してもよいようにするには、空洞150を
前記左右対称に形成した方が好ましいからである。ここ
で矢印Pの方向とは、空洞150が透孔である場合は、
その透孔を望むことができる方向であり、矢印P′の方
向とは前記透孔と直交する方向である。
【0023】なお、図1のPの方向から外圧がかかるよ
うに電磁波シールドガスケットを用い、P′の方向から
外圧がかかるように電磁波シールドガスケットを用いる
ことがないのであれば、P′の方向から見て、電磁波シ
ールドガスケットの長尺方向中心軸に対して左右対称に
形成する必要は必ずしもない。ここで、矢印Pの方向か
ら電磁波シールドガスケットに外圧がかかる状態とは、
矢印Pと直交する電磁波シールドガスケットの面が、外
部の物体との圧接面となる状態である。同様に、矢印
P′の方向から電磁波シールドガスケットに外圧がかか
る状態とは、矢印P′と直交する電磁波シールドガスケ
ットの面が、外部の物体との圧接面となる状態である。
【0024】また、空洞150は、図3に示すように、
透孔以外に底を有する穴であってもよい。この穴とした
空洞150も、その入口から底まで一定の大きさであっ
ても、一定でなくてもよい。ただし、空洞150は、図
3(A)に示すように、通常、前記外圧のかかる方向か
ら見て、電磁波シールドガスケットの長尺方向中心軸に
対して左右対称に形成される。また、前記左右対称以外
に、例えば、図3(B)または図3(C)に示すよう
に、穴とした空洞150を、ベース部100の一方の面
からと他方の面から千鳥足状に形成してもよい。
【0025】なお、前記穴とした空洞150は、ベース
部100がウレタンフォームの場合には、例えば熱で開
設することができる。ベース部100がゴムの場合に
は、例えば、削り込んで形成したり、ベース部100を
複数の部材に分割して、透孔を形成した部材と透孔を形
成しない部材とを組み合わせることにより形成できる。
また、ゴムを形成する段階において空洞150を形成し
てもよい。
【0026】更に、空洞150は、中空としてもよい。
中空とした空洞150は、ベース部100を複数の部材
に分割して、例えば、透孔を形成した部材を、透孔を形
成しなかった部材でサンドイッチして形成することがで
きる。また、ベース部100を例えば、2つの部材に分
割して、各部材に底を有する穴を形成し、各穴の開口を
向かい合わせるように前記2つの部材を組み合わせるこ
とにより前記中空を形成してもよい。なお、空洞150
を中空とすることによって、電磁波シールドガスケット
は、図1のPの方向でもP′の方向でも、シールド本体
200はベース部100に全面的に支えられる。よっ
て、P′の方向から外圧がかかるときの接触性がよい。
【0027】シールド本体200は、ベース部100を
包み込むように設けられる際に、図示しない両面テープ
やゴムのり等の接着剤等を用いて、シールド本体200
の両端側が図1(B)に示すように、一部重ねられるよ
うに設けられる。ゴムのりの場合には、例えば、従来同
様、一般的なホットメルト方式が用いられる。
【0028】なお、シールド本体200の両端側が重ね
られないように設けることも可能であるが、電磁波シー
ルド効果上は一部重ねる方がよい。そして、シールド本
体200の両端付近は、空洞150の開口に面しないよ
うにした方がよい。
【0029】これは、もしシールド本体200の両端付
近が空洞150の開口に面してしまうと、シールド本体
200の両端側が重ねられて相互に通常、接着されてい
る部分が、小さな外圧で前記接着が外れてしまうおそれ
が高いからである。また、シールド本体200の両端側
が重ねられないように設けられていると、自由にカット
される電磁波シールドガスケットの端部に空洞150が
面した場合、空洞150の開口に面したシールド本体2
00の両端側がフリーの状態となってブラブラしてしま
うからである。
【0030】前記取付手段300は、外部の物体に取り
付けるための取付手段であって、例えば両面テープであ
る。この取付手段300は、もちろん電磁波シールドガ
スケットに必ずしも予め設ける必要はない。この取付手
段300を予め設けない場合には、電磁波シールドガス
ケットを外部の物体に取り付ける際に、別途準備する両
面テープや接着剤等で接着すればよい。前記取付手段3
00に用いられる両面テープや別途準備する両面テープ
や接着剤等は導電性を有するものとし、外部の物体(こ
の物体は金属であることが多い。)との導通を確保する
のが電磁波シールド効果を高める上で好ましい。
【0031】なお、本発明の実施の形態に係る電磁波シ
ールドガスケットは、図1に示す矢印Pの方向に外圧が
かかるようにも、矢印P′の方向に外圧がかかるように
も使用できる。ただし、図1(B)においては、前記取
付手段300が、矢印Pの方向に外圧がかかる場合に対
応した位置に設けられた場合を代表例として例示してい
る。この取付手段300は、シールド本体200の両端
側が重ねられた部分を跨ぐように設けられている。
【0032】このように構成された本発明の実施の形態
に係る電磁波シールドガスケットは、既に一部上述した
ように、一般的な従来の電磁波シールドガスケット(従
来の第1の電磁波シールドガスケット)とほぼ同様にし
て形成できるので、同様の部分については詳述しない
が、その他一部注意すべき点を中心に説明する。
【0033】先ず、ベース部100は1つの部材からな
るのが一般的であるので、この場合から説明する。
【0034】シールド本体200を、ベース部100に
取り付けるとき、接着剤や両面テープ等は、シールド本
体200側でも、ベース部100側でも、どちらに塗布
または貼り付けしてもよい。また、全面に塗布または貼
り付けしてもよいし、部分的に塗布または貼り付けして
もよい。
【0035】ただし、以下の点に注意を要する。 (1)ベース部100がウレタンフォームであって、こ
のベース部100に両面テープを全面的に張り付けた
後、これにシールド本体200を取り付ける場合。
【0036】この場合、ウレタンフォームに空洞150
を形成した後に両面テープを張り付けるよりも、ウレタ
ンフォームに両面テープを張り付けた後に、空洞150
を打ち抜き加工によって形成する方(即ち、空洞150
の開口にくる両面テープは取り去る方)が好ましい。
【0037】これは以下の理由による。電磁波シールド
ガスケットは、その長尺方向においてカットして使用さ
れるので、ウレタンフォームは電磁波シールドガスケッ
トの両端に必ず露出しており、ここから少なくとも空洞
150内の空気を抜くことができる。そして、もし、空
気の通過性の非常に悪い両面テープが、空洞150の開
口を塞ぐように設けられておらず、且つ、シールド本体
200が導電性布であれば、この導電性布は空気を通過
させるので、電磁波シールドガスケットが外圧で圧縮さ
れるときに、空洞150内の空気をシールド本体200
からも素早く抜くことができるのである。よって、この
ような本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガスケ
ットは、小さな外圧で大きく圧縮される構成にできるの
である。
【0038】ただし、このようにしなくても、本発明の
実施の形態に係る電磁波シールドガスケットの場合に
は、空洞150が開設されている分、従来よりも圧縮さ
れやすい上、前記長尺方向に空気が従来よりも抜けやす
い。したがって、もちろん、本発明の実施の形態に係る
電磁波シールドガスケットの方が、従来の電磁波シール
ドガスケットよりも、小さな外圧で大きく圧縮されるの
で、圧縮性はよい。
【0039】なお、シールド本体200が金属箔であっ
ても、当然、本発明の実施の形態に係る電磁波シールド
ガスケットの方が、従来の電磁波シールドガスケットよ
りも、小さな外圧で大きく圧縮されるので、圧縮性はよ
い。
【0040】(2)ベース部100がウレタンフォーム
であって、シールド本体200に両面テープを全面的に
張り付けた後、ベース部100にシールド本体200を
取り付ける場合。
【0041】この場合は、前記(1)におけるウレタン
フォームに空洞150を形成した後に両面テープを張り
付ける場合と同様となる。したがって、前記(1)にお
けるウレタンフォームに両面テープを張り付けた後に、
空洞150を打ち抜き加工によって形成する場合より
も、圧縮性は劣るものの、従来の電磁波シールドガスケ
ットよりは圧縮性はよい。
【0042】(3)ベース部100がゴムであって、こ
のベース部100に両面テープを全面的に張り付けた
後、これにシールド本体200を取り付ける場合。
【0043】この場合、ゴムは空気を通さないので、電
磁波シールドガスケットはその長尺方向に、ベース部1
00がウレタンフォームであったときのように、容易に
空洞150内の空気を外部に抜き出すことはできない。
しかし、シールド本体200が導電性布であれば、この
シールド本体200から空洞150内の空気を外部に抜
き出すことは可能である。ただし、導電性布であって
も、空洞150の開口を両面テープが塞ぐことのないよ
うにする必要がある。したがって、ゴムに空洞150を
形成した後に両面テープを全面的に張り付ける手段はと
るべきでないから、ゴムに両面テープを張り付けた後
に、空洞150を打ち抜き加工等によって形成するとよ
い。
【0044】ただし、ベース部100において、電磁波
シールドガスケットの長尺方向に空洞150と連通した
空気抜き用の透孔からなる空洞または溝からなる空洞
を、電磁波シールドガスケットの長尺方向の両端まで設
ければ、ゴムに空洞150を形成した後に両面テープを
全面的に張り付ける手段もしてもよい。
【0045】また、シールド本体200が金属箔である
場合には、ベース部100において、電磁波シールドガ
スケットの長尺方向に空洞150と連通した空気抜き用
の透孔からなる空洞または溝からなる空洞を、電磁波シ
ールドガスケットの長尺方向の両端まで設ければよい。
【0046】(4)ベース部100がゴムであって、シ
ールド本体200に両面テープを全面的に張り付けた
後、ベース部100にシールド本体200を取り付ける
場合。
【0047】この場合は、前記(3)におけるゴムに空
洞150を形成した後に両面テープを張り付ける場合と
同様となる。したがって、ベース部100において、電
磁波シールドガスケットの長尺方向に空洞150と連通
した空気抜き用の透孔からなる空洞または溝からなる空
洞を、電磁波シールドガスケットの長尺方向の両端まで
設ければよい。
【0048】(5)前記(1)〜(4)において、両面
テープの代わりに、接着剤を全面的に塗布する場合。こ
の場合には、接着剤が全面的に塗布されれば、その接着
剤は空気を通さないので、両面テープのときと略同様の
注意点となる。
【0049】(6)両面テープまたは接着剤を部分的に
貼り付けまたは塗布する場合。この場合には、空洞15
0内の空気を外部に抜き出しやすいように、空洞150
の開口に両面テープまたは接着剤を貼り付けまたは塗布
しないようにすればよい。もちろん、空洞150の開口
以外の領域にも両面テープまたは接着剤を貼り付けまた
は塗布しないようにしてもよい。
【0050】次に、ベース部100が2つ以上の部材か
らなる場合の注意点を説明する。
【0051】ベース部100が2つ以上の部材からなる
場合は、空洞150が中空である場合以外は、ベース部
100が1つの部材からなる場合と基本的に同様であ
る。ただし、2つ以上の部材の接着をどうするかという
点だけ異なる。2つ以上の部材の接着は、両面テープや
接着剤を用いればよいが、部分的に貼り付けまたは塗布
してもよく、全面的に貼り付けまたは塗布してもよい。
【0052】なお、空洞150が中空である場合は、次
のようになる。2つ以上の部材を組み合わせて中空であ
る空洞150を形成するとき、ベース部100がウレタ
ンフォームであれば、両面テープや接着剤を全面的に貼
り付けまたは塗布しても、部分的に貼り付けまたは塗布
してもよい。
【0053】しかし、ベース部100がゴムであれば、
空洞150内の空気を抜くことのみならず、外圧がかか
っていなくても空洞150内の空気と外部の空気とを行
き来できるようにする必要がある。なぜならば、空洞1
50内の空気と外部の空気とが行き来できないと、温度
の影響で空洞150内の空気が膨張または収縮して、電
磁波シールドガスケット自体が変形するおそれがあるか
らである。
【0054】したがって、ベース部100がゴムである
場合には、ベース部100において空洞150内の空気
を抜くための透孔または溝を、電磁波シールドガスケッ
トの長尺方向に、電磁波シールドガスケットの長尺方向
の両端まで形成した上で、2つ以上の部材を組み合わせ
る。この組み合わせの際に、両面テープや接着剤を全面
的にまたは部分的に、貼り付けまたは塗布すればよい。
【0055】このように本発明の実施の形態に係る電磁
波シールドガスケットは形成されているので、物体間、
例えば、電磁波シールドの必要な装置間等に設けられる
とき、上述したように、小さな外圧で大きく圧縮され
る。これは、上述したように、空洞150が圧縮性をよ
くするからであり、本発明の実施の形態に係る電磁波シ
ールドガスケットが図1に示す矢印Pの方向に外圧がか
かるときでも、矢印P′の方向に外圧がかかるときでも
小さな外圧で大きく圧縮される。ただし、図1に示され
る本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガスケット
の場合、即ち、空洞150が透孔である場合、矢印P′
の方向の外圧よりも矢印Pの方向の外圧の方が、より小
さくてもよい。なぜならば、隣接する空洞150間の隔
壁部160の肉圧が薄いので、圧縮されやすいからであ
る。
【0056】しかも矢印Pの方向の外圧がかかるように
使用される電磁波シールドガスケットの面は、ベース部
100に全面的に支えられた平面となっているので、前
記物体との接触性がよい。したがって、図1に示される
本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガスケット
は、どちらかと言えば矢印Pの方向の外圧がかかるよう
に用いられると好ましい。
【0057】なお、空洞150を中空とした場合には、
本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガスケット
は、図1のPの方向でもP′の方向でも、シールド本体
200はベース部100に全面的に支えられるので、
P′の方向から外圧がかかるときにも適している。
【0058】また、本発明の実施の形態に係る電磁波シ
ールドガスケットは、上述したように、小さな外圧で大
きく圧縮されるので、前記物体に圧接される面の面積を
大きくしても、前記物体間の不均一な隙間に、従来より
も柔軟に変形して密着するのである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電磁
波シールドガスケットは、ウレタンフォーム、ゴム等の
弾性体からなる長尺状のベース部と、このベース部を包
み込む導電性布、金属箔等のシールド本体とを備えてお
り、前記ベース部には空洞が開設されている。
【0060】よって、本発明に係る電磁波シールドガス
ケットの場合には、前記空洞が設けられているので、従
来のベース部を有する電磁波シールドガスケットより
も、外圧によって圧縮されやすい構造となっている。し
たがって、物体間に本発明に係る電磁波シールドガスケ
ットを設けるときに、電磁波シールドガスケットにおい
て前記物体に圧接される面の面積を大きくしても、前記
物体の外形に沿って従来よりも柔軟に変形する。そのた
め、本発明に係る電磁波シールドガスケットは電磁波シ
ールド効果が高い。また、金属箔テープからなる従来の
電磁波シールドガスケットのように電磁波シールド効果
が低くならないように物体間に隙間なく張り付けるのに
熟練を要することもなく、本発明に係る電磁波シールド
ガスケットは物体間に容易に設けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガス
ケットに関連する図であって、同図(A)は本発明の実
施の形態に係る電磁波シールドガスケットに用いられる
ベース部を示す概略的斜視図、同図(B)は本発明の実
施の形態に係る電磁波シールドガスケットを示す概略的
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電磁波シールドガス
ケットに用いられるベース部の別の実施例を示す概略的
斜視図である。
【図3】同図(A)〜(C)はそれぞれ本発明の実施の
形態に係る電磁波シールドガスケットに用いられるベー
ス部の更に別の実施例を示す概略的平面図である。
【符号の説明】
100 ベース部 150 空洞 200 シールド本体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレタンフォーム、ゴム等の弾性体から
    なる長尺状のベース部と、このベース部を包み込む導電
    性布、金属箔等のシールド本体とを具備しており、前記
    ベース部には空洞が開設されていることを特徴とする電
    磁波シールドガスケット。
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