JPH0864988A - 電磁遮へい用のハニカム通気体 - Google Patents

電磁遮へい用のハニカム通気体

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JPH0864988A
JPH0864988A JP22425094A JP22425094A JPH0864988A JP H0864988 A JPH0864988 A JP H0864988A JP 22425094 A JP22425094 A JP 22425094A JP 22425094 A JP22425094 A JP 22425094A JP H0864988 A JPH0864988 A JP H0864988A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、ハニカムコアと外周枠板間での電気
的な接触面積が広く、両者間の導電性が確実かつ十分に
確保され、高い電磁遮へい性能が得られ、第2に、しか
もこれが、簡単な構成により容易に実現され、通気性に
関係のない部分が広く・大型化することもない、電磁遮
へい用のハニカム通気体を提案する。 【構成】 このハニカム通気体7は、本体部11および
圧縮周端部12からなり導電性を備えたハニカムコア8
と、圧縮周端部12の外周面に接触,固定され導電性を
備えた外周枠板9と、を有してなる。そして、圧縮周端
部12と外周枠板9間には、導電性や変形性を備えたテ
ープや接着剤等の介裝材17が配されると共に、圧縮周
端部12は、櫛状の周枠材15を用いつつ各外周枠板9
にて、セル10を圧縮変形したものよりなる。そしてハ
ニカム通気体7は、例えば電磁遮へい用の箱状構造体の
通気口として、その壁面の開口に取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁遮へい用のハニカ
ム通気体に関する。すなわち、例えば電磁遮へい用の箱
状構造体の通気口として使用される、ハニカム通気体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種従来例の電磁遮へい用の
ハニカム通気体1を示す、正断面説明図である。同図に
も示したように、この種のハニカム通気体1は、共に導
電性を備えたハニカムコア2と外周枠板3とからなり、
外周枠板3は、全体が正方形や長方形をなすと共に断面
コ字状をなし、ハニカムコア2の両開口端面4の周端部
を挟み込むことにより、ハニカムコア2に組み付けられ
ていた。つまり、断面コ字状をなす外周枠板3の上下端
部5内にハニカムコア2の周端部が嵌着され、ハニカム
コア2の周端部の両開口端面4が、それぞれ外周枠板3
の上下端部5内面に圧着,固定されることにより、ハニ
カムコア2に外周枠板3が組み付けられると共に、両者
間の導電性が確保されていた。なお図中6は、外周枠板
3に付設されたアースである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、ハニカムコア2は中空柱状のセルの平面的集合体
よりなり、開孔率が90%程度以上となっているので、
その周端部の開口端面4の外周枠板3に対する接触面積
が、不足しやすかった。つまり、ハニカムコア2の周端
部の開口端面4と外周枠板3の上下端部5内面との間に
おいて、両者の圧着,固定面積の数%程度しか接触面積
が得られず、もって、このような両者間の電気的な接触
面積の不足に起因して、両者間の導電性が不確実とな
り、電磁遮へい用のハニカム通気体1としての電磁遮へ
い性能に、問題を生じることがあった。
【0004】第2に、そこでこのような問題を解決すべ
く、ハニカムコア2と外周枠板3間の接触面積を、広く
取ることも従来試みられていた。つまり、ハニカムコア
2の周端部をより広く、周端部の開口端面4をより広く
設定すると共に、断面コ字状をなす外周枠板3もその上
下端部5を長く・広く設定し、もって、両者間の圧着,
固定面積を極めて広く取ることにより、両者間の電気的
な接触面積を広く導電性を確実にし、電磁遮へい性能を
向上させることも、従来試みられていた。しかしなが
ら、このような従来例にあっては、より広く設定された
ハニカムコア2の周端部や外周枠板3の上下端部5につ
いて、無駄が多いという指摘があった。つまり、電磁遮
へい用のハニカム通気体1について、その本来的機能た
る通気性に関係のない部分が大型化してしまい、無駄が
多く、コスト面に問題を生じていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、ハニ
カムコアに圧縮周端部を形成すると共に、圧縮周端部の
外周面側に外周枠板を接触,固定するようにしたことに
より、更に請求項2では、圧縮周端部と外周枠板間に介
裝材を配し、請求項3や請求項4では、所定の周枠材を
用いて圧縮周端部を形成してなることにより、第1に、
高い電磁遮へい性能が得られると共に、第2に、簡単容
易に無駄も少なくコスト面に優れた、電磁遮へい用のハ
ニカム通気体を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、この電磁遮へい用の
ハニカム通気体は、中空柱状のセルの平面的集合体より
なる本体部、および該本体部の外周側に位置しセルが圧
縮変形されて略板状をなす圧縮周端部を備えると共に、
導電性を備えたハニカムコアと、該ハニカムコアの圧縮
周端部の外周面に接触,固定され、該圧縮周端部を介し
該本体部に組み付けられると共に、導電性を備えた外周
枠板と、を有してなる。請求項2については次のとお
り。すなわち、この電磁遮へい用のハニカム通気体は、
請求項1記載の電磁遮へい用のハニカム通気体におい
て、該ハニカムコアの圧縮周端部と前記外周枠板との間
に、導電性と変形性を備えたテープや接着剤等の介裝材
が配されてなる。
【0007】次に、請求項3については次のとおり。す
なわち、この電磁遮へい用のハニカム通気体は、請求項
1記載の電磁遮へい用のハニカム通気体において、該ハ
ニカムコアの本体部と圧縮周端部間の境目部分に、開口
端面側から櫛状の周枠材が被せられて、該部分の各セル
に嵌挿,固定されてなると共に、該ハニカムコアの圧縮
周端部は、該周枠材が嵌挿された各該セルより外側の各
セルが、前記外周枠板にて外方から圧縮変形されたもの
よりなる。請求項4については次のとおり。すなわち、
この電磁遮へい用のハニカム通気体は、請求項1記載の
電磁遮へい用のハニカム通気体において、該ハニカムコ
アの本体部と圧縮周端部間の境目部分の両開口端面に、
それぞれ細い周枠材が取付け,固定されてなると共に、
該ハニカムコアの圧縮周端部は、該周枠材より外側の各
セルが、前記外周枠板にて外方から圧縮変形されたもの
よりなる。
【0008】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この電磁遮へい用のハニカム通気体
は、圧縮周端部を備えたハニカムコアと、圧縮周端部の
外周面に接触,固定された外周枠板と有し、共に導電性
を備えてなる。そして例えば、電磁遮へい用の箱状構造
体の通気口に使用され、ハニカムコアの両開口端面を内
外に向け、内外間での通気性等を確保すると共に、その
導電性にて有害電波を遮断可能となっている。
【0009】そこで、このハニカム通気体では、第1
に、ハニカムコアの開口端面側ではなく、略板状をなす
圧縮周端部のほぼ平面化された外周面側に対し、外周枠
板を接触,固定してなる。従って、圧縮周端部そしてハ
ニカムコアと外周枠板とは、ほぼ面接触に近く、電気的
な接触面積が極めて広く、両者間の導電性が確実かつ十
分に確保されるので、有害電波を確実に遮断でき、高い
電磁遮へい性能が得られる。なお請求項2のように、両
者間に導電性を備えた介裝材を配すると、電磁遮へい性
能は更に向上する。
【0010】第2に、しかもこれは、ハニカムコアに圧
縮周端部を形成するという、簡単な構成により容易に実
現される。例えば、請求項3や請求項4のように、所定
の周枠材を用いつつセルを外周枠板にて圧縮変形するこ
とにより、圧縮周端部は簡単容易に形成される。しか
も、本来的機能たる通気性に関係のない部分が、広く・
大型化してしまうこともなく、無駄が少ない。
【0011】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2は本発明の第1実施
例を示し、図1の(1)図は、ハニカムコアに周枠材が
被せられる前の状態の斜視図、図1の(2)図は、ハニ
カムコアが外周枠板にて圧縮変形される前の状態の斜視
図、図2の(1)図は、全体斜視図、図2の(2)図
は、(1)図の円形図示部分の1例の拡大図、図2の
(3)図は、(1)図の円形図示部分の他の例の拡大図
である。図3,図4は本発明の第2実施例を示し、図3
の(1)図は、ハニカムコアに周枠材が取付けられる前
の状態の斜視図、図3の(2)図は、ハニカムコアが外
周枠板にて圧縮変形される前の状態の斜視図、図3の
(3)図および(4)図は、(2)図の要部の縦断面説
明図であり、(3)図はその1例を、(4)図は他の例
を示す。図4の(1)図は全体斜視図、図4の(2)図
は、(1)図の円形図示部分の1例の拡大図、図4の
(3)図は、(1)図の円形図示部分の他の例の拡大図
である。図6は、電磁遮へい用のハニカム通気体を箱状
構造体に組み込んだ例を示す、概略斜視図である。
【0012】この電磁遮へい用のハニカム通気体7は、
所定のハニカムコア8と外周枠板9と、を有してなる。
そしてハニカムコア8は、中空柱状のセル10の平面的
集合体よりなる本体部11と、本体部11の外周側に位
置しセル10が圧縮変形されて略板状をなす圧縮周端部
12と、を備えると共に、導電性を備えてなる。外周枠
板9は、ハニカムコア8の圧縮周端部12の外周面に接
触,固定され、圧縮周端部12を介し本体部11に組み
付けられると共に、導電性を備えてなる。
【0013】このような電磁遮へい用のハニカム通気体
7について、更に詳述する。まず、ハニカムコア8は、
セル壁13により各々独立空間に区画された中空柱状の
多数のセル10の平面的集合体よりなり、そのセル壁1
3そしてセル10の断面形状は、図示のように正六角形
をなすものが代表的であるが、四角形状,台形状,三角
形状,その他各種形状のものもある。セル壁13そして
ハニカムコア8の材質としては、アルミニウム,アルミ
ニウム合金,鉄,その他の金属が用いられ、導電性を備
えてなる。ハニカムコア8は重量比強度に優れ、軽量で
あると共に高い剛性・強度を備え、平面精度,保温性,
遮音性,流体の整流効果に優れ、単位容積当りの表面積
が大である、等々の特性が知られている。さて本体部1
1は、このようなハニカムコア8がそのまま用いられて
いるが、圧縮周端部12は、このようなハニカムコア8
の前後左右の周端部の各セル10を、漬すように圧縮変
形して略板状としたものよりなる。外周枠板9は、この
ようなハニカムコア8の圧縮周端部12の前後左右の側
面つまり外周面に接触,固定されてなり、アルミニウ
ム,アルミニウム合金,鉄,その他の金属板が用いら
れ、導電性を備えてなる。そして外周枠板9は、直線平
板状の4枚の長板の集合体よりなり、当初より一体成形
されたものを用いてもよいが、事後相互間を連結,固定
するようにしてもよい。
【0014】次に、図1,図2に示した第1実施例の電
磁遮へい用のハニカム通気体7について述べる。この第
1実施例のハニカム通気体7は、ハニカムコア8の本体
部11と圧縮周端部12間の境目部分に、開口端面14
側から櫛状の周枠材15が被せられて、その部分の各セ
ル10に嵌挿,固定されてなると共に、ハニカムコア8
の圧縮周端部12は、周枠材15が嵌挿された上述の各
セル10より外側の各セル10が、外周枠板9にて外方
から圧縮変形されたものよりなる。
【0015】この第1実施例のハニカム通気体7につい
て、更に詳述する。まず周枠材15は、図1の(1)図
に示したように、長方形,正方形,その他の形状の枠状
をなすと共に、下部に多数の歯16が設けられた櫛状を
なす。そしてハニカムコア8は、図1の(1)図に示し
たように、未だ圧縮周端部12が形成されていない状態
のものとして切断,準備され、櫛状の周枠材15の歯1
6部分の高さに見合った高さを備えてなると共に、周枠
材15より一定長さ分だけ広い前後左右長さを備えてな
る。次に、図1の(2)図に示したように、周枠材15
がこのようなハニカムコア8に対し、その開口端面14
方向から同軸に、つまり外周側に所定長さを存した中央
側の位置にて、被せられる。そこで、周枠材15の各歯
16が、ハニカムコア8の対応する各セル10に嵌挿,
固定される。(なお、このような周枠材15,各歯1
6,嵌挿された各セル10等が、事後、ハニカムコア8
の本体部11と圧縮周端部12間の境目となる。)それ
から図1の(2)図に示したように、このように周枠材
15の各歯16が嵌挿された各セル10より外側の各セ
ル10が、前後左右の各外周枠板9(図示例の外周枠板
9は、当初は4枚の平長板よりなるものが用いられてい
る)にて、それぞれ外方から内方に向け押圧され、周枠
材15の各歯16と各外周枠板9間に挟まれつつ、圧縮
変形される。
【0016】このようにして、図2の(1)図,(2)
図,(3)図等に示した圧縮周端部12が形成され、各
外周枠板9がその外周面に接触,固定される。なお各外
周枠板9は、ハニカムコア8等に見合った高さを備えて
なると共に、このように形成された圧縮周端部12の外
周面を完全に被うに足る大きさよりなる。そしてこの外
周枠板9は、4枚相互間を事後、係止等の機械的方法や
接着にて連結,固定することにより、ハニカムコア8の
圧縮周端部12の外周面に接触,固定されるか、又は、
ハニカムコア8の圧縮周端部12の外周面や周枠材15
に直接接着,固定されるか、又は、このような両方式が
併用される。なお、図2の(3)図に示した例では、ハ
ニカムコア8の圧縮周端部12と外周枠板9との間に、
導電性を備えると共に圧縮周端部12外周面への変形性
・弾力性・追従性や接着性も備えたテープや粘着剤、又
は導電性を備えた接着剤等々の介裝材17が、配されて
いる。
【0017】次に、図3,図4に示した第2実施例の電
磁遮へい用のハニカム通気体7について述べる。この第
2実施例のハニカム通気体7は、ハニカムコア8の本体
部11と圧縮周端部12間の境目部分の両開口端面14
に、それぞれ細い周枠材18が取付け,固定されてなる
と共に、ハニカムコア8の圧縮周端部12は、周枠材1
8より外側の各セル10が、外周枠板9にて外方から圧
縮変形されたものよりなる。
【0018】この第2実施例のハニカム通気体7につい
て、更に詳述する。まず、この第2実施例の周枠材18
は、図3の(1)図に示したように、長方形,正方形,
その他の形状の細枠状をなし、2個準備される。そして
ハニカムコア8は、図3の(1)図に示したように、未
だ圧縮周端部12が形成されていない状態のものとして
準備され、周枠材18より一定長さ分だけ広い前後左右
長さを備えてなる。次に、図3の(2)図に示したよう
に、両周枠材18が、ハニカムコア8の両開口端面14
に対し、同軸につまり外周側に所定長さを存した中央側
の位置にて、それぞれ取付け,固定される。なおその
際、図3の(4)図に示した例は、前述した介裝材17
に準じたテープや接着剤等の介裝材19を、両周枠材1
8とハニカムコア8の開口端面14間に配するようにし
てもよい。(なお、このような両周枠材18,対応した
開口端面14の各セル10等が、事後、ハニカムコア8
の本体部11と圧縮周端部12間の境目となる。)それ
から図3の(2)図に示したように、このように両周枠
材18が取付け,固定された位置より外側の各セル10
が、前後左右の各外周枠板9(図示例の外周枠板9は、
当初は4枚の平長板よりなるものが用いられている)に
て、それぞれ外方から内方に向け押圧され、両周枠材1
8と各外周枠板9間に挟まれつつ、圧縮変形される。
【0019】このようにして、図4の(1)図,(2)
図,(3)図等に示した圧縮周端部12が形成され、各
外周枠板9がその外周面に接触,固定される。なお、各
外周枠板9の大きさ,相互間の連結,固定,圧縮周端部
12への接触,固定等々に関しては、第1実施例につい
て前述したところに準じるので、その説明は省略する。
同様に図4の(3)図の介裝材17に関しても、第1実
施例について図2の(3)図で述べたところに準じるの
で、その説明は省略する。
【0020】本発明は、以上のように構成されている。
そこで以下のようになる。この電磁遮へい用のハニカム
通気体7は、本体部11および圧縮周端部12からなり
導電性を備えたハニカムコア8と、圧縮周端部12の外
周面に接触,固定され導電性を備えた外周枠板9と、を
有してなる。更に、図2の第1実施例の(3)図や図4
の第2実施例の(3)図の例では、圧縮周端部12と外
周枠板9との間に、導電性や変形性を備えたテープや接
着剤等の介裝材17が配され、又、図1や図2の第1実
施例や図3や図4の第2実施例において、圧縮周端部1
2は、所定の周枠材15,18を用い各外周枠板9にて
セル10を圧縮変形してなる。そしてこのハニカム通気
体7は、例えば図6に示したように、内外で有害電波を
遮断し内部に遮へい対象物を収納する、電磁遮へい用の
導電性の箱状構造体Aの通気口や透光エリアとして使用
され、その壁面の開口に対し、外周枠板9が相互間の導
電性を保持しつつ取付けられる。そしてハニカム通気体
7は、ハニカムコア8のセル軸方向そして両開口端面1
4を内外に向け、内外間での通気性・通風性や透光性を
確保すると共に、導電性を備えてなることにより、内外
間で有害電波を遮断可能となっている。なお図6中Bは
扉である。さてそこで、この電磁遮へい用のハニカム通
気体7にあっては、次の第1,第2のようになる。
【0021】第1に、ハニカムコア8は中空柱状のセル
10の平面的集合体よりなり、開孔率が90%程度以上
となっているが、このハニカム通気体7では、このよう
なハニカムコア8の外周側に、セル10が圧縮変形され
て略板状をなす圧縮周端部12を備えてなり、この圧縮
周端部12の外周面側に、外周枠板9を接触,固定して
なる。つまり、前述した図5のこの種従来例のように、
開孔率が90%程度以上のハニカムコア2の開口端面4
側に、外周枠板3を圧着,固定するのではなく、本発明
では、開口端面14(4)とは直交する外周側、つまり
略板状をなす圧縮周端部12のほぼ平面化された外周面
に対し、外周枠板9を接触,固定してなる(例えば図面
上で比較すると、従来例の外周枠板3は、上下から圧
着,固定されていたのに対し、本発明の外周枠板9は、
左右から接触,固定される)。従って、圧縮周端部12
そしてハニカムコア8と外周枠板9とは、ほぼ面接触に
近く、両者の電気的な接触面積は極めて広いものとな
り、前述した図5のこの種従来例のように、両者の圧
着,固定面積の数%程度しか接触面積が得られず、電気
的な接触面積が不足するようなこともなく、両者間の導
電性は確実かつ十分に確保される。
【0022】もって、このハニカム通気体7では、共に
導電性を備えると共に相互間も導電化されたハニカムコ
ア8と外周枠板9とにより、内外間で有害電波を確実に
遮断でき、高い電磁遮へい性能が得られる。なお、図2
の(3)図や図4の(3)図の例のように、ハニカムコ
ア8の圧縮周端部12と外周枠板9間に、導電性と変形
性を備えたテープや接着剤等の介裝材17を配しておく
と、ほぼ平面化されたとは言え僅かながら凹凸が残存す
る圧縮周端部12の外周面が、よりフラット化され、も
って、両者間の電気的な接触面積がより一層密に広くな
り、両者間の導電性そして電磁遮へい性能が更に向上す
る。
【0023】第2に、しかもこのような第1の点は、ハ
ニカムコア8の外周側に、セル10を圧縮変形させた圧
縮周端部12を形成するという、簡単な構成により容易
に実現される。例えば、図1,図2の第1実施例や図
3,図4の第2実施例のように、所定の周枠材15,1
8を用いつつセル10を外周枠板9にて圧縮変形するこ
とにより、圧縮周端部12は簡単容易に形成される。し
かも、前述した図5のこの種従来例のように、本来的機
能たる通気性に関係のない部分が、広く・大型化してし
まうようなこともなく、前述した第1の点は無駄も少な
く実現される。
【0024】なお第1に、前述した第1実施例の櫛状の
周枠材15や、第2実施例の細枠状の2個の周枠材18
について、各々アルミニウム,アルミニウム合金,鉄,
その他の金属を用い、導電性を備えるようにしておく
と、前述したハニカムコア8と外周枠板9間の導電性が
一段と向上し、ハニカム通気体7の電磁遮へい性能が一
層高くなる。
【0025】第2に、前述した第1実施例の櫛状の周枠
材15や、第2実施例の細枠状の2個の周枠材18は、
それぞれ、ハニカムコア8に対し嵌挿,固定や取付け,
固定されたままとなっており、もってハニカム通気体7
はこのような周枠材15、18を備えていたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、事後これらを除去す
るようにしてもよい。すなわち、これらの周枠材15,
18を単なる治具として用い、圧縮周端部12の形成後
に除去し、ハニカム通気体7には残存しないようにして
もよい。
【0026】第3に、前述した第1実施例や第2実施例
中で用いられた介裝材17,19としては、導電性を備
えると共に変形性・弾力性・追従性や接着性を備えたテ
ープや粘着剤、導電性を備えた接着剤等々が用いられて
いたが、これによらず、導電性を備えず、変形性・弾力
性・追従性や接着性のみを備えたものを用いるようにし
てもよい。
【0027】第4に、圧縮変形されて略板状をなす圧縮
周端部12について、前述した第1実施例や第2実施例
のものは、その図2の(2)図,(3)図や図4の
(2)図,(3)図に示されたように、ハニカムコア8
の外周側3個分のセル10が、約1/5程度まで圧縮変
形されてなる。しかし本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば、ハニカムコア8の外周側1個分や5個
分のセル10を、圧縮変形するようにしてもよい。又、
図示例よりも完全に圧縮変形し、僅かな空間も残存しな
いようにしてもよく、逆に、図示例より圧縮変形の程度
を緩め、より空間が広く残存するようにしてもよい。
【0028】第5に、外周枠板9は、その外側の電磁遮
へい物、例えば図6に示した電磁遮へい用の箱状構造体
Aの壁面の開口に取付けられるが、このような取付けを
容易化すべく、外周枠板9の断面形状をL字型やコ字型
にしたり、取付穴を予め形成しておく場合も多い。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る電磁遮へい用のハニカム通
気体は、以上説明したように、ハニカムコアに圧縮周端
部を形成すると共に、圧縮周端部の外周面側に外周枠板
を接触,固定するようにしたことにより、更に請求項2
では、圧縮周端部と外周枠板間に介裝材を配し、請求項
3や請求項4では、所定の周枠材を用いて圧縮周端部を
形成してなることにより、次の効果を発揮する。
【0030】第1に、高い電磁遮へい性能が得られる。
すなわち、この電磁遮へい用のハニカム通気体は、前述
したこの種従来例のように、ハニカムコアと外周枠板間
の導電性に不安が生じるようなことはなく、両者間で導
電性が確実かつ十分に確保され、高い電磁遮へい性能が
得られる。
【0031】第2に、簡単容易に無駄も少ない等、コス
ト面に優れて実現される。すなわち、この電磁遮へい用
のハニカム通気体は、簡単な構成よりなり容易に得られ
ると共に、前述したこの種従来例のように、ハニカムコ
アや外周枠板について、本来的機能たる通気性に関係の
ない部分が広く・大型化してしまうこともない。このよ
うに、この種従来例に存した問題点が一掃される等、本
発明の発揮する効果は、顕著にて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁遮へい用のハニカム通気体の
第1実施例を示し、(1)図は、ハニカムコアに周枠材
が被せられる前の状態の斜視図、(2)図は、ハニカム
コアが外周枠板にて圧縮変形される前の状態の斜視図で
ある。
【図2】同第1実施例を示し、(1)図は全体斜視図、
(2)図は、(1)図の円形図示部分の1例の拡大図、
(3)図は、(1)図の円形図示部分の他の例の拡大図
である。
【図3】本発明に係る電磁遮へい用のハニカム通気体の
第2実施例を示し、(1)図は、ハニカムコアに周枠材
が取付けられる前の状態の斜視図、(2)図は、ハニカ
ムコアが外周枠板にて圧縮変形される前の状態の斜視
図、(3)図および(4)図は(2)図の要部の縦断面
説明図であり、(3)図はその1例を、(4)図は他の
例を示す。
【図4】同第2実施例を示し、(1)図は全体斜視図、
(2)図は、(1)図の円形図示部分の1例の拡大図、
(3)図は、(1)図の円形図示部分の他の例の拡大図
である。
【図5】この種従来例の電磁遮へい用のハニカム通気体
を示す、正断面説明図である。
【図6】電磁遮へい用のハニカム通気体を箱状構造体に
組み込んだ例を示す、概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ハニカム通気体(従来例のもの) 2 ハニカムコア(従来例のもの) 3 外周枠板(従来例のもの) 4 開口端面(従来例のもの) 5 上下端部 6 アース 7 ハニカム通気体(本発明のもの) 8 ハニカムコア(本発明のもの) 9 外周枠板(本発明のもの) 10 セル 11 本体部 12 圧縮周端部 13 セル壁 14 開口端面(本発明のもの) 15 周枠材 16 歯 17 介裝材 18 周枠材 19 介裝材 A 箱状構造体 B 扉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空柱状のセルの平面的集合体よりなる
    本体部、および該本体部の外周側に位置しセルが圧縮変
    形されて略板状をなす圧縮周端部を備えると共に、導電
    性を備えたハニカムコアと、 該ハニカムコアの圧縮周端部の外周面に接触,固定さ
    れ、該圧縮周端部を介し該本体部に組み付けられると共
    に、導電性を備えた外周枠板と、を有してなることを特
    徴とする電磁遮へい用のハニカム通気体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁遮へい用のハニカム
    通気体であって、該ハニカムコアの圧縮周端部と前記外
    周枠板との間に、導電性と変形性を備えたテープや接着
    剤等の介裝材が配されていること、を特徴とする電磁遮
    へい用のハニカム通気体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電磁遮へい用のハニカム
    通気体であって、該ハニカムコアの本体部と圧縮周端部
    間の境目部分に、開口端面側から櫛状の周枠材が被せら
    れて、該部分の各セルに嵌挿,固定されてなると共に、
    該ハニカムコアの圧縮周端部は、該周枠材が嵌挿された
    各該セルより外側の各セルが、前記外周枠板にて外方か
    ら圧縮変形されたものよりなること、を特徴とする電磁
    遮へい用のハニカム通気体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電磁遮へい用のハニカム
    通気体であって、該ハニカムコアの本体部と圧縮周端部
    間の境目部分の両開口端面に、それぞれ細い周枠材が取
    付け,固定されてなると共に、該ハニカムコアの圧縮周
    端部は、該周枠材より外側の各セルが、前記外周枠板に
    て外方から圧縮変形されたものよりなること、を特徴と
    する電磁遮へい用のハニカム通気体。
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