JP2001007218A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001007218A
JP2001007218A JP11173538A JP17353899A JP2001007218A JP 2001007218 A JP2001007218 A JP 2001007218A JP 11173538 A JP11173538 A JP 11173538A JP 17353899 A JP17353899 A JP 17353899A JP 2001007218 A JP2001007218 A JP 2001007218A
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region
film
semiconductor
layer
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Takashi Morikawa
隆史 森川
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    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/768Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics
    • H01L21/76838Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics characterised by the formation and the after-treatment of the conductors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソース・ドレイン拡散層およびゲート電極線
上に個々に形成されていた金属シリサイド層を接続する
局所配線を金属シリサイドで形成することにより、工程
数の削減および歩留りの向上を図る。 【解決手段】 拡散層領域(ソース・ドレイン拡散層2
4,25 )と導電体領域(ゲート電極線22)と絶縁領域
(素子分離領域12、サイドウォール絶縁膜23)とを備え
た基板11に半導体物質(Si)と反応して導電性化合物
を形成する金属膜を形成し、絶縁領域上の金属膜の所望
領域にSiを導入した後、金属膜とSiとを反応させ
て、ソース・ドレイン拡散層25とゲート配線22w とを連
続した状態で接続する第1、第2、第3の導電性化合物
層31i,31d,31g を形成し、同時にソース・ドレイン拡散
層24上、ゲート電極22e 上に導電性化合物層32,33 を形
成した後、未反応な金属膜を除去してサリサイド構造の
半導体装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、詳しくは金属材料と半導体材料と
を反応させてなる金属シリサイドのような導電性化合物
層を形成した半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板に形成した半導体装置で
は、微小化と同時に信号速度の高速化が要求されてい
る。それにともなって、配線材料等の低抵抗化が求めら
れている。トランジスタのソース・ドレイン拡散層やゲ
ート配線層もこの要求にそって低抵抗化が進んでおり、
デザインルールが0.25μm以下のトランジスタの形
成方法における低抵抗化の方法としては、いわゆるサリ
サイドプロセスが主流になっている。
【0003】従来のサリサイド技術を、図3の(1)、
(2)によって説明する。図3の(1)に示すように、
一般的なトランジスタの形成方法と同様に、半導体基板
111に素子分離領域112を形成する。その後、ウエ
ル形成等のイオン注入工程を行う。次いで素子分離領域
112以外の半導体基板111表面にゲート絶縁膜12
1を形成した後、そのゲート絶縁膜121上にポリシリ
コン膜を形成する。それをリソグラフィー技術とエッチ
ング技術とによってゲート電極線122(ゲート電極1
22eとゲート配線122w)にパターニングする。次
いで、ゲート電極線122の側壁にソース・ドレイン拡
散層とゲート電極とを分離する絶縁膜(サイドウォール
絶縁膜)123を形成した後、ゲート電極122の両側
に半導体基板111にソース・ドレイン拡散層124、
125を形成する。その後、ソース・ドレイン拡散層1
24、125表面を露出させた後、例えばスパッタリン
グによって、半導体基板111の表面側の全面にシリコ
ンと反応して金属シリサイド化合物を形成する金属膜1
26をコバルトで形成する。
【0004】次いで図3の(2)に示すように、半導体
基板111(ソース・ドレイン拡散層124、125)
のシリコンおよびゲート電極線122(122e、12
2w)のポリシリコンと、上記金属膜126〔前記
(1)の図面参照〕とを反応させる熱処理を行って、金
属シリサイド層131、132、133、134をコバ
ルトシリサイドで形成する。その後、未反応な金属膜
を、例えばウエットエッチングによって除去する。
【0005】このようにして、ソース・ドレイン拡散層
124、125上にソース・ドレイン拡散層124、1
25よりも低抵抗な金属シリサイド層131、132を
自己整合的に形成することができる。
【0006】上記製造方法では、各金属シリサイド層1
31〜134は全て個々に分離された状態で形成され
る。そこで、一例として、金属シリサイド層132と金
属シリサイド層134とを接続する局所配線の形成方法
を、図4により以下に説明する。
【0007】図4に示すように、トランジスタ120、
ゲート配線122w等を覆う第1の層間絶縁膜141を
を形成する。そして第1の層間絶縁膜141にソース・
ドレイン拡散層125上の金属シリサイド層132とゲ
ート配線122w上の金属シリサイド層134とのそれ
ぞれに達するコンタクトホール142、143を形成し
た後、このコンタクトホール142、143に導電性物
質を埋め込んでプラグ144、145を形成する。そし
て、第1の層間絶縁膜141上に、配線層を成膜した
後、その配線層をパターニングして、このプラグ14
4、145同士を接続する、例えば窒化チタンからなる
局所配線147を形成する。
【0008】上記第1の層間絶縁膜141の形成から局
所配線147の形成までの工程は、第1の層間絶縁膜1
41の成膜工程、レジスト膜の形成工程、レジスト膜の
リソグラフィー工程、コンタクトホール142、143
を形成するエッチング工程、レジスト膜の除去工程、導
電性膜の成膜(例えば化学的気相成長法による)工程、
導電成膜膜の不要部分を除去してプラグ144、145
を形成する工程、配線層の形成(例えばスパッタリン
グ)工程、レジスト膜の形成工程、レジスト膜のリソグ
ラフィー工程、配線層のパターニング(エッチング)に
よる局所配線146の形成工程、レジスト膜の除去工程
等が必要であり、工程が複雑となっている。
【0009】さらに、第1の層間絶縁膜141上に第2
の層間絶縁膜151を形成し、その第2の層間絶縁膜1
51にコンタクトホール152を形成し、そのコンタク
トホール152に導電成膜物質を埋め込んでプラグ15
3を形成する。その後、第2の層間絶縁膜151上に、
プラグ153に接続する第1の金属配線層(図示せず)
を形成することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記説明した従来のサ
リサイドプロセスでは、全てのソース・ドレイン拡散層
およびゲート電極線上に金属シリサイドが形成される
が、これらの金属シリサイドは全て個々に分離されてい
る。しかしながら、トランジスタ回路では、インバータ
(信号反転回路)などドレイン部分の信号を、次段のイ
ンバータ等のゲートに接続する必要がある。しかしなが
ら、従来の技術で説明した半導体装置では、金属シリサ
イドによって、金属シリサイド同士が接続されていな
い。そこで、金属シリサイド同士を接続するには、上記
説明したように、局所配線を形成する必要があった。こ
のように局所配線を形成することは、工程数の増大を招
き、しかも工程が複雑になる。そのため、歩留りの低
下、プロセスコストの増大を招くことになる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。
【0012】半導体装置は、基板に設けられた絶縁領域
上で半導体物質と反応して導電性化合物を生成する材料
膜と該材料膜の所望の位置に導入した半導体物質とを反
応させてなる第1の導電性化合物層と、前記基板に設け
られた不純物拡散層上で半導体物質と反応して導電性化
合物を生成する材料膜と前記不純物拡散層中の半導体物
質とを反応させてなる第2の導電性化合物層と、前記基
板に設けられた導電体上で半導体物質と反応して導電性
化合物を生成する材料膜と前記導電体中の半導体物質と
を反応させてなる第3の導電性化合物層とを備え、かつ
前記第1の導電性化合物層は前記第2の導電性化合物層
と前記第3の導電性化合物層とに連続した状態で形成さ
れているものである。
【0013】上記半導体装置では、基板に設けられてい
る不純物拡散層、例えばソース・ドレイン拡散層上に、
半導体物質と反応して導電性化合物を生成する材料膜と
不純物拡散層中の半導体物質とを反応させてなる第2の
導電性化合物層が形成されている。また、基板に設けら
れた導電体、例えばゲート電極やゲート配線上に、半導
体物質と反応して導電性化合物を生成する材料膜と導電
体中の半導体物質とを反応させてなる第3の導電性化合
物層が形成されている。これら、第2、第3の導電性化
合物層は、従来のサリサイド技術により形成したものと
同様であるため、各シート抵抗は従来のシリサイド化プ
ロセスで形成したものとほぼ同等の値となる。
【0014】また、基板に設けられた絶縁領域、例えば
ゲート電極やゲート配線の側壁に形成されたサイドウォ
ール絶縁膜やトランジスタの形成領域を電気的に分離す
る素子分離領域上に、半導体物質と反応して導電性化合
物を生成する材料膜と該材料膜の所望の位置に導入した
半導体物質とを反応させてなる第1の導電性化合物層が
形成されているとともに、上記第2、第3の導電性化合
物層が形成されていて、かつ第1の導電性化合物層は第
2、第3の導電性化合物層に連続した状態で形成されて
いることから、第1の導電性化合物層が第2、第3の導
電性化合物層を電気的に接続する局所配線の機能を果た
している。
【0015】このように、基板上に形成した絶縁領域上
に第1の導電性化合物層が直接形成されていることか
ら、従来の局所配線を形成する半導体装置よりも配線ス
ペースが小さくなる。また従来のように、局所配線を形
成するために形成していた層間絶縁膜、すなわち、局所
配線と第2、第3の導電性化合物層とを分離しかつ局所
配線と第2、第3の導電性化合物層とを接続するための
コンタクトホールが形成される層間絶縁膜は不要にな
る。
【0016】半導体装置の製造方法は、拡散層領域と導
電体領域とそれらを電気的に分離する絶縁領域とを表面
側に有する基板の表面に半導体物質と導電性化合物を形
成し得る材料膜を形成する工程と、前記材料膜の所望の
領域に半導体物質を導入する工程と、前記材料膜に接し
ている前記拡散領域中の半導体物質、前記材料膜に接し
ている前記導電体領域中の半導体物質および前記材料膜
中に導入された半導体物質と前記材料膜とを反応させて
導電性化合物層を形成する工程と、前記各半導体物質と
の反応で前記導電性化合物とならなかった前記材料膜を
除去する工程とを備えている。
【0017】上記半導体装置の製造方法では、拡散層領
域、例えばソース・ドレイン拡散層と、導電体領域、例
えばゲート電極やゲート配線と、それらを電気的に分離
する絶縁領域とを表面側に有する基板の表面に半導体物
質と導電性化合物を形成しうる材料膜を形成した後、材
料膜に接している拡散領域中の半導体物質や導電体領域
中の半導体物質と材料膜とを反応させて導電性化合物層
を形成することから、これらの導電性化合物層は、従来
のサリサイド技術により形成したものと同様となる。そ
のため、各導電性化合物層のシート抵抗は従来のシリサ
イド化プロセスで形成したものとほぼ同等の値となる。
【0018】また、上記材料膜の所望の領域に半導体物
質を導入する工程を備えていることから、拡散領域上や
導電体領域上に形成される導電性化合物層を接続するよ
うに絶縁領域上における材料膜の所望の領域に半導体物
質を導入して導電性化合物層を形成すれば、拡散領域上
や導電体領域上に形成される導電性化合物層に接続する
局所配線となる。このように、材料膜への半導体物質の
導入工程を追加するという、比較的簡単なプロセスで局
所配線が形成される。
【0019】また、導電性化合物層よりなる局所配線を
拡散領域と導電体領域とを電気的に分離する絶縁領域上
として、例えば素子分離領域およびゲート電極側壁に形
成したサイドウォール絶縁膜上に直接形成することによ
り、配線スペースが小さくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置に係わる実施
の形態の一例を、図1の概略構成断面図によって説明す
る。
【0021】図1に示すように、基板(例えばシリコン
基板)11にはトランジスタ形成領域を電気的に分離す
る素子分離領域12が形成されている。この素子分離領
域12は、例えばトレンチ素子分離であってもLOCO
S(Local Oxidation of Silicon)素子分離であっても
よい。図面では、一例として、素子分離領域12をST
I(Shallow Trench Isolation)構造のもので示した。
またトランジスタの形成領域のシリコン基板11にはウ
エル(図示せず)が形成されている。
【0022】上記基板11の表面にはゲート絶縁膜21
が、例えば酸化シリコン膜で形成されている。そのゲー
ト絶縁膜21上および素子分離領域12上には、導電体
のゲート電極線22(ゲート電極22eとゲート配線2
2w)が導電性不純物をドーピングしたポリシリコンで
形成されている。上記ゲート電極線22は、ゲート絶縁
膜21上ではゲート電極22eであり、素子分離領域1
2上ではゲート配線22wとなっている。
【0023】また各ゲート電極線22の側壁には絶縁膜
からなるサイドウォール絶縁膜23が形成されている。
このサイドウォール絶縁膜23は、例えば窒化シリコン
膜、もしくは酸化シリコン膜、もしくはそれらを積層し
た膜等のシリコン系絶縁膜で形成されている。このサイ
ドウォール絶縁膜23は、ソース・ドレイン拡散層とゲ
ート電極とを分離するものとなる。
【0024】またゲート電極線22の両側における基板
11には不純物拡散層であるソース・ドレイン拡散層2
4、25が形成されている。なお、LDD(Lightly Do
pedDrain )構造とした場合には、上記ソース・ドレイ
ン拡散層24、25よりゲート電極22e側の基板11
に低濃度化合物層(図示せず)が形成されている。
【0025】上記ソース・ドレイン拡散層25上には、
そのソース・ドレイン拡散層25中の半導体物質(ここ
ではシリコン)と反応して導電性化合物を生成する材料
膜(ここではコバルト膜)と、上記半導体物質(シリコ
ン)とを反応させてなる第1の導電性化合物層31(3
1d)が、例えばコバルトシリサイドで形成されてい
る。
【0026】また上記素子分離領域12の一部上および
サイドウォール絶縁膜23上には、半導体物質と反応し
て導電性化合物を生成する材料膜(図示せず)となるコ
バルト膜とこの材料膜の所望の位置に導入した半導体物
質となるシリコンとを反応させてなる第1の導電性化合
物層31(31i)が、例えばコバルトシリサイドで形
成されている。
【0027】さらに上記ゲート電極線22中の半導体物
質(ここではシリコン)と反応して導電性化合物を生成
する材料膜(ここではコバルト膜)と、上記半導体物質
(シリコン)とを反応させてなる第3の導電性化合物層
31(31g)が、例えばコバルトシリサイドで形成さ
れている。
【0028】しかも、上記第1の導電性化合物層31i
は上記第2の導電性化合物層31dと上記第3の導電性
化合物層31gとに連続した状態に接続され、かつ同様
なるコバルトシリサイドで形成されている。
【0029】またソース・ドレイン拡散層24上には、
そのソース・ドレイン拡散層24中の半導体物質である
シリコンと導電性化合物を生成する材料膜となるコバル
ト膜とが反応して形成された導電性化合物層32がコバ
ルトシリサイドで形成されている。
【0030】さらにゲート電極線22(22e)中の半
導体物質(シリコン)と反応して導電性化合物を生成す
る材料膜(コバルト膜)とを反応させてなる導電性化合
物層33がコバルトシリサイドで形成されている。
【0031】なお、上記各導電性化合物層31〜33
は、チタンシリサイドで形成することも可能である。
【0032】さらに、基板11上には、導電性化合物層
31〜33、サイドウォール絶縁膜23、素子分離領域
12等を覆う層間絶縁膜41が、例えば酸化シリコン膜
で形成されている。この層間絶縁膜41は、他の絶縁材
料、例えば低誘電率有機膜として、フッ素樹脂、フルオ
ロカーボン膜、ポリアリールエーテル等で形成してもよ
く、無機絶縁膜としてポーラスシリカのようなキセロゲ
ルで形成してもよく、また従来と同様な窒化シリコン膜
と酸化シリコン膜の積層膜で形成してもよい。上記層間
絶縁膜41には、例えばドレイン拡散層24上の導電性
化合物層31dの部分に通じるコンタクトホール42が
形成されている。そのコンタクトホール42の内部には
プラグ43がタングステンで形成されている。
【0033】上記実施の形態では、導電性化合物層31
〜33をコバルトシリサイドで形成したが、例えばチタ
ンシリサイドで形成してもよい。
【0034】上記実施の形態で説明した半導体装置で
は、導電性化合物層31〜33を形成した状態で従来の
局所配線が形成されたのと同様な状態になる。そのた
め、単純な構造で、複雑な配線状態を実現することがで
きることがわかる。
【0035】上記半導体装置では、基板11に設けられ
ている不純物拡散層のソース・ドレイン拡散層24、2
5上に、半導体物質のシリコンと反応して導電性化合物
を生成する材料膜のコバルトと、ソース・ドレイン拡散
層24、25中の半導体物質のシリコンとを反応させて
なる導電性化合物層32、第2の導電性化合物層31
(31d)が形成されている。また、基板11に設けら
れた導電体のゲート電極22eやゲート配線22wから
なるゲート電極線22上に、半導体物質のシリコンと反
応して導電性化合物を生成する材料膜のコバルトと、ゲ
ート電極線22中の半導体物質のシリコンとを反応させ
てなる第3の導電性化合物層31(31g)、導電性化
合物層33が形成されている。第1の導電性化合物層3
1iを除く導電性化合物層31d、31g、32、33
は、従来のサリサイド技術により形成したものと同様で
あるため、各シート抵抗は従来のシリサイド化プロセス
で形成したものとほぼ同等の値となる。
【0036】また、基板11に設けられた絶縁領域であ
るサイドウォール絶縁膜23や素子分離領域12上に、
半導体物質のシリコンと反応して導電性化合物を生成す
る材料膜と該材料膜の所望の位置に導入した半導体物質
のシリコンとを反応させてなる第1の導電性化合物層3
1(31i)が形成されているとともに、上記第2、第
3の導電性化合物層31d、31gが形成されていて、
かつ第1の導電性化合物層31iは第2、第3の導電性
化合物層31d、31gに連続した状態で接続している
ことから、第1の導電性化合物層31iが第2、第3の
導電性化合物層31d、31gを電気的に接続する局所
配線の機能を果たしている。
【0037】このように、基板11上に形成したサイド
ウォール絶縁膜23や素子分離領域12からなる絶縁領
域上に直接、第1の導電性化合物層31iが形成されて
いることから、従来の局所配線を形成する半導体装置よ
りも配線スペースが小さくなる。また従来のように、局
所配線を形成するために形成していた層間絶縁膜、すな
わち、局所配線と第2、第3の導電性化合物層31d、
31gとを分離しかつ局所配線と第2、第3の導電性化
合物層31d、31gとを接続するためのコンタクトホ
ールが形成される層間絶縁膜は不要になる。
【0038】次に、本発明の半導体装置の製造方法に係
わる実施の形態の一例を、図2の製造工程図によって説
明する。図2では、前記図1によって説明した構成部品
と同様のものには同一符号を付与する。
【0039】図2の(1)に示すように、一般的なトラ
ンジスタの形成方法と同様に、基板(例えばシリコン基
板)11に素子分離領域12を形成する。図面では、素
子分離領域12をSTI(Shallow Trench Isolation)
構造のものを示した。なお、素子分離領域12は、伝統
的な局所酸化法〔例えば、LOCOS(Local Oxidatio
n of Silicon)法〕により形成したものであってもよ
い。
【0040】その後、ウエル(図示せず)形成等のイオ
ン注入工程を行う。次いで素子分離領域12以外の基板
11の表面にゲート絶縁膜21を形成した後、そのゲー
ト絶縁膜21上、素子分離領域12上等にポリシリコン
膜を形成する。その後通常のレジスト塗布およびリソグ
ラフィー技術によりレジストマスクを形成し、それをエ
ッチングマスクに用いてポリシリコン膜をエッチングし
てゲート電極線22(ゲート電極22eとゲート配線2
2w)を形成する。
【0041】次いで、通常の成膜技術として例えば化学
的気相成長法により、ゲート電極線22を被覆する絶縁
膜を形成した後、その絶縁膜を全面エッチングし、ゲー
ト電極線22の側壁にその絶縁膜を残してサイドウォー
ル絶縁膜23を形成する。具体的には、サイドウォール
絶縁膜23は、例えば窒化シリコン膜、もしくは酸化シ
リコン膜、もしくはそれらを積層した膜等のシリコン系
絶縁膜で形成する。そしてこのサイドウォール絶縁膜2
3は、ソース・ドレイン拡散層とゲート電極とを分離す
るものとなる。
【0042】次いで、例えばイオン注入法によって、ゲ
ート電極線22の両側に基板11にソース・ドレイン拡
散層24、25を形成する。その後、ソース・ドレイン
拡散層24、25の表面を露出させた後、例えばスパッ
タリングによって、基板11上にゲート電極線22、サ
イドウォール絶縁膜23等を被覆するものでシリコンと
反応してシリサイド化合物を形成する物質、例えば、コ
バルトのような金属膜26を5nm〜30nmの厚さに
形成する。ここでは金属膜26をコバルトで形成した
が、シリコンと反応してシリサイド化合物を形成する物
質として、例えばチタンで形成することもできる。
【0043】次いで図2の(2)に示すように、レジス
ト塗布技術により、上記金属膜26上にレジスト膜61
を形成する。その後、リソグラフィー技術によって局所
配線を形成する領域上の上記レジスト膜61に開口パタ
ーン62を形成する。この開口パターン62は、ソース
・ドレイン拡散層25とゲート配線22wとを分離して
いるサイドウォール23上および素子分離領域12上に
形成する。そしてこのレジスト膜61をマスクに用い
て、金属膜26のコバルトと反応して導電性化合物(シ
リサイド)を形成する半導体物質としてシリコン(Si
+ )をイオン注入する。
【0044】このときのイオン注入条件は、一例として
加速エネルギーを10keV〜30keV、ドーズ量を
1×1016個/cm2 〜1×1018個/cm2 に設定し
た。なお、加速エネルギー、ドーズ量等は上記値に限定
されることはなく、金属膜26の膜厚等によって適宜選
択される。
【0045】上記金属膜26へのシリコンの導入は、ス
パッタリングにより行うことも可能である。この場合、
金属膜26は例えば10nm〜50nmの厚さに形成す
る。またはシリコン元素ビームを用いた直接描画により
シリコンを導入することも可能である。
【0046】その後、上記レジスト膜61を既存の剥離
方法を用いて除去する。
【0047】次いで、ソース・ドレイン拡散層24、2
5のシリコンおよびゲート電極線22のポリシリコン
と、上記金属膜26のコバルトとを反応させる熱処理を
行う。上記熱処理は、例えばRTA(Rapid Thermal An
nealing )により行う。その処理条件は、例えば500
℃で30秒間とする。この熱処理によって、ソース・ド
レイン拡散層24、25上、ゲート電極線22上、およ
びシリコンを導入した領域の金属膜26がシリサイド化
される。その後、未反応なコバルトを、例えば硫酸過水
等の薬液を用いたウェットエッチングにより除去する。
【0048】その結果、図2の(3)に示すように、素
子分離領域12上の一部およびサイドウォール絶縁膜2
3上の一部にコバルトシリサイドからなる導電性化合物
層31i(31)が残り、その導電性化合物層31iは
ソース・ドレイン拡散層(ドレイン領域)25上のコバ
ルトシリサイドからなる導電性化合物層31d(31)
とゲート電極線22(ゲート配線22w)上のコバルト
シリサイドからなる導電性化合物層31g(31)と接
続されている。それとともに、ソース・ドレイン拡散層
24上にコバルトシリサイドからなる導電性化合物層3
2が形成され、ゲート電極線22(ゲート電極22e)
上にコバルトシリサイドからなる導電性化合物層33が
形成される。
【0049】その後、シリサイドを安定にするために、
再度800℃〜900℃で30秒間のRTAによる熱処
理を行う。
【0050】その後、図2の(4)に示すように、通常
の成膜技術によって、基板11上に、導電性化合物層3
1〜33、サイドウォール絶縁膜23、素子分離領域1
2等を覆う層間絶縁膜41を、例えば酸化シリコン膜で
形成する。なお、層間絶縁膜41は、他の絶縁材料、例
えば低誘電率有機膜として、フッ素樹脂、フルオロカー
ボン膜、ポリアリールエーテル等で形成することも可能
であり、無機絶縁膜としてポーラスシリカのようなキセ
ロゲルで形成することも可能である、また従来と同様な
窒化シリコン膜と酸化シリコン膜の積層膜で形成するこ
とも可能である。その後、通常のレジスト塗布技術、リ
ソグラフィー技術によりレジストマスクを形成した後、
それを用いたエッチング技術により、上記層間絶縁膜4
1に、例えばドレイン拡散層24上の導電性化合物層3
1dの部分に通じるコンタクトホール42を形成する。
その後、既存のプラグ形成技術により、例えばタングス
テンからなるプラグ43を形成する。
【0051】なお、LDD構造とする場合には、ゲート
電極線22を形成した後、ゲート電極線22をマスクに
用いたイオン注入により基板11に低濃度拡散層(図示
せず)を形成すればよい。
【0052】上記実施の形態で説明した製造方法では、
拡散層領域となるソース・ドレイン拡散層24、25
と、導電体領域となるゲート電極線22(ゲート電極2
2eやゲート配線22w)と、それらを電気的に分離す
る絶縁領域となる素子分離領域12を表面側に有する基
板11の表面に半導体物質と導電性化合物を形成しうる
材料膜としてコバルトからなる金属膜26を形成した
後、金属膜26に接しているソース・ドレイン拡散層2
4、25中の半導体物質のシリコンやゲート電極線22
中の半導体物質のシリコンと金属膜26とを反応させて
第2、第3導電性化合物層31(31d、31g)や導
電性化合物層32、33を形成することから、これらの
導電性化合物層31〜33は、従来のサリサイド技術に
より形成したものと同様となる。そのため、各導電性化
合物層31〜33のシート抵抗は従来のシリサイド化プ
ロセスで形成したものとほぼ同等の値となる。
【0053】また、上記金属膜26の所望の領域に半導
体物質のシリコンをイオン注入によりもしくはスパッタ
リングにより導入する工程を備えていることから、ソー
ス・ドレイン拡散層25上に形成される導電性化合物層
31dやゲート電極線22上に形成される導電性化合物
層31gを接続するように、金属膜26の所望の領域に
半導体物質のシリコンを導入して、ソース・ドレイン拡
散層25とゲート配線22wとを分離している素子分離
領域12上やサイドウォール絶縁膜23上に第1の導電
性化合物層31iを形成すれば、第1の導電性化合物層
31iは拡散領域上や導電体領域上に形成される第2、
第3の導電性化合物層31d、31gに接続する局所配
線となる。すなわち、導電性化合物層31〜33を形成
した状態で従来の局所配線が形成されたのと同様な接続
状態となる。
【0054】このように、金属膜26へのシリコンの導
入工程、具体的には、レジスト膜の形成工程、レジスト
膜のリソグラフィー工程、イオン注入工程(もしくはス
パッタリング工程)の3工程を追加するという、比較的
簡単なプロセスで局所配線が形成される。その結果、従
来の技術で行っていた、第1層間絶縁膜の成膜工程、レ
ジスト膜の形成工程、レジスト膜のリソグラフィー工
程、第1の層間絶縁膜にコンタクトホールを形成するエ
ッチング工程、プラグを形成するための導電性膜の成膜
工程、導電成膜膜の不要部分を除去してプラグを形成す
る工程、局所配線層の形成工程、レジスト膜の形成工
程、レジスト膜のリソグラフィー工程、局所配線層のエ
ッチングによる局所配線の形成工程、レジスト膜の除去
工程等を省略することができる。
【0055】また、上記のように、素子分離領域12上
やサイドウォール絶縁膜23上に、ソース・ドレイン拡
散層25とゲート配線22wとを接続する第1の導電性
化合物層31iを直接に形成することにより、配線スペ
ースを小さくすることが可能になる。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置によれば、第2、第3の導電性化合物層は、従来のサ
リサイド技術により形成したものと同様であるため、各
シート抵抗は従来のシリサイド化プロセスで形成したも
のとほぼ同等の値となる。また、基板に設けられた絶縁
領域上に、第1の導電性化合物層が形成されているとと
もに、かつ第1の導電性化合物層は第2、第3の導電性
化合物層に連続した状態で形成されているので、第1の
導電性化合物層が第2、第3の導電性化合物層を電気的
に接続する局所配線の機能を果たすことができる。この
ように、絶縁領域上に第1の導電性化合物層が直接形成
されているので、従来の局所配線を形成する半導体装置
よりも配線スペースを小さくできる。また従来のよう
に、局所配線を形成するために形成していた層間絶縁膜
は不要になる。そのため、半導体装置の縮小化、チップ
サイズの縮小化が図れる。
【0057】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
拡散層領域(ソース・ドレイン化合物層)上や導電体領
域(ゲート電極線)上に形成する導電性化合物層は、従
来のサリサイド技術と同様な方法で形成するので、それ
らの導電性化合物層は従来のシリサイド化プロセスで形
成したものとほぼ同等のシート抵抗値になるように形成
することができる。
【0058】また、上記材料膜の所望の領域に半導体物
質を導入する工程を備えているので、拡散領域(ソース
・ドレイン化合物層)上や導電体領域(ゲート電極線)
上に形成される導電性化合物層を接続するように、絶縁
領域(素子分離領域やサイドウォール絶縁膜)上におけ
る材料膜の所望の領域に半導体物質を導入して導電性化
合物層を形成することができる。このように、材料膜へ
の半導体物質の導入工程を追加するという、比較的簡単
なプロセスで、拡散領域上や導電体領域上に形成される
導電性化合物層に接続する導電性化合物層で局所配線を
形成することができる。よって、製造歩留りの向上が図
れるとともに、製造コストの低減が図れる。
【0059】また、局所配線となる導電性化合物層を拡
散領域(ソース・ドレイン拡散層)と導電体領域(ゲー
ト電極線)とを電気的に分離する絶縁領域(素子分離領
域やサイドウォール絶縁膜)上直接形成することができ
るので配線スペースを小さくすることができる。よっ
て、半導体装置の縮小化、チップサイズの縮小化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置に係わる実施の形態の一例
を示す概略構成断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法に係わる実施の
形態の一例を示す製造工程図である。
【図3】従来の技術によるサリサイド構造の製造方法を
示す製造工程図である。
【図4】従来の技術による局所配線の形成方法を示す断
面図である。
【符号の説明】
11…基板、12…素子分離領域、22…ゲート電極
線、23…サイドウォール絶縁膜、25…ソース・ドレ
イン拡散層、31(31i)…第1の導電性化合物層、
31(31d)…第2の導電性化合物層、31(31
g)…第3の導電性化合物層
フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 BB20 BB25 BB30 CC01 DD03 DD04 DD09 DD37 DD64 DD80 DD84 EE03 EE06 EE12 FF14 FF30 GG09 HH12 HH14 5F033 HH26 HH27 HH33 JJ26 JJ27 KK26 KK27 PP15 PP20 QQ19 QQ82 RR04 RR06 RR08 VV01 VV06 XX03 XX33 XX34 5F048 AA01 AA09 AC03 BA01 BB05 BB08 BC06 BE03 BF06 BF11 BF15 BF16 BG12 BG13 DA25 DA27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に設けられた絶縁領域上で半導体物
    質と反応して導電性化合物を生成する材料膜と該材料膜
    の所望の位置に導入した半導体物質とを反応させてなる
    第1の導電性化合物層と、 前記基板に設けられた不純物拡散層上で半導体物質と反
    応して導電性化合物を生成する材料膜と前記不純物拡散
    層中の半導体物質とを反応させてなる第2の導電性化合
    物層と、 前記基板に設けられた導電体上で半導体物質と反応して
    導電性化合物を生成する材料膜と前記導電体中の半導体
    物質とを反応させてなる第3の導電性化合物層とを備え
    たもので、 前記第1の導電性化合物層は前記第2の導電性化合物層
    と前記第3の導電性化合物層とに連続した状態で形成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記不純物拡散層は前記基板に形成され
    たトランジスタを構成するソース・ドレイン拡散層から
    なり、 前記導電体は前記トランジスタのゲート電極線もしくは
    別のトランジスタのゲート電極線からなることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の導電性化合物層は、前記基板
    に形成した素子分離領域および前記基板に形成したトラ
    ンジスタのゲートとソース・ドレイン領域とを分離する
    サイドウォール絶縁膜上に形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2、第3の導電性化合物層
    はコバルトシリサイドもしくはチタンシリサイドからな
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 拡散層領域と導電体領域とそれらを電気
    的に分離する絶縁領域とを表面側に有する基板の表面に
    半導体物質と導電性化合物を形成し得る材料膜を形成す
    る工程と、 前記材料膜の所望の領域に半導体物質を導入する工程
    と、 前記材料膜に接している前記拡散領域中の半導体物質、
    前記材料膜に接している前記導電体領域中の半導体物質
    および前記材料膜中に導入された半導体物質と前記材料
    膜とを反応させて導電性化合物層を形成する工程と、 前記各半導体物質との反応で前記導電性化合物とならな
    かった前記材料膜を除去する工程とを備えたことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記拡散層領域は前記基板に形成したト
    ランジスタのソース・ドレイン拡散層からなることを特
    徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記導電体領域は前記基板に形成したト
    ランジスタのゲート電極線もしくは別のトランジスタの
    ゲート電極線からなることを特徴とする請求項5記載の
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記材料膜への前記半導体物質の導入に
    イオン注入を用いることを特徴とする請求項5記載の半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記材料膜への前記半導体物質の導入に
    スパッタリングを用いることを特徴とする請求項5記載
    の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記拡散層領域を構成する半導体物質
    はシリコンからなることを特徴とする請求項5記載の半
    導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記導電体領域を構成する半導体物質
    はシリコンからなることを特徴とする請求項5記載の半
    導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記材料膜の所望の領域に導入する半
    導体物質はシリコンからなることを特徴とする請求項5
    記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008311675A (ja) * 2008-08-07 2008-12-25 Rohm Co Ltd 半導体装置

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