JP2967754B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2967754B2
JP2967754B2 JP9080837A JP8083797A JP2967754B2 JP 2967754 B2 JP2967754 B2 JP 2967754B2 JP 9080837 A JP9080837 A JP 9080837A JP 8083797 A JP8083797 A JP 8083797A JP 2967754 B2 JP2967754 B2 JP 2967754B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicide layer
drain
contact hole
layer
metal silicide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9080837A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10275911A (ja
Inventor
和之 水島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP9080837A priority Critical patent/JP2967754B2/ja
Publication of JPH10275911A publication Critical patent/JPH10275911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2967754B2 publication Critical patent/JP2967754B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特にソース・ドレイン領域がシリサ
イド化された絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以下、
MOSトランジスタという)の構造とその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】シリコン半導体基板に搭載される半導体
装置では、半導体素子の微細化および高密度化が依然と
して精力的に進められており、現在では0.15〜0.
25μmの寸法基準で設計されたメモリデバイスあるい
はロジックデバイス等の超高集積のあるいは超高速の半
導体デバイスが開発試作されている。このような半導体
デバイスの高集積化あるいは超高速化においては、半導
体デバイスを構成する半導体素子の微細化は必須とな
る。
【0003】この中で、絶縁ゲート電界効果トランジス
タの微細化が特に重要である。そして、MOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域の拡散層の浅接合化、ある
いは、MOSトランジスタのチャネル領域の短チャンネ
ル化が精力的に行われている。このことは、Pチャネル
型MOSトランジスタとNチャネル型MOSトランジス
タの両方にいえる。
【0004】また、このようなMOSトランジスタの拡
散層の浅接合化と共に、拡散層表面の高融点金属による
シリサイド化あるいはサリサイド化が微細のMOSトラ
ンジスタの性能を向上させるために必須になっている。
【0005】しかし、MOSトランジスタのソース・ド
レイン領域の拡散層表面を高融点金属でシリサイド化す
ることは、半導体装置の周辺回路特に入出力回路を構成
するMOSトランジスタの静電気耐圧を低下させるよう
になる。このようにシリサイド化あるいはサリサイド化
したMOSトランジスタの静電気耐圧の低下は、MOS
トランジスタが微細化するに伴い顕在化してくる。
【0006】これについて図5で説明する。図5はNチ
ャネル型のMOSトランジスタのソース・ドレイン領域
の拡散層でのブレークダウンを説明するための図であ
る。図5(a)に示すように、MOSトランジスタのソ
ースとゲートは接地電位(GND)に接続されている。
そして、ドレインにドレイン電圧Vdが接続されてい
る。図5(b)はこのようなMOSトランジスタのドレ
インに流れるドレイン電流Idと上記Vdの関係を示
す。
【0007】図5(b)に示されるように、ドレイン電
圧Vdが増加していくと、降伏電圧BVdsにおいてM
OSトランジスタのブレークダウンが生じMOSトラン
ジスタのバイポーラ動作が現れる。すなわち、MOSト
ランジスタのスナップバック現象が現れる。このため
に、図5(b)に示されるように負性抵抗領域が形成さ
れる。そして、スナップバックが生じた後は、ドレイン
電圧の増加と共にドレイン電流が増加する正抵抗領域が
形成される。
【0008】ここで、拡散層上がシリサイド化されてい
ない場合には、図5(b)の実線で示されるように、上
記正抵抗領域でのドレイン電流Idのドレイン電圧Vd
に対する傾きは小さい。これは、浅接合化した拡散層の
抵抗が現れるからである。一方、拡散層上がシリサイド
化されシリサイド層が形成されている場合には、拡散層
の抵抗が非常に小さくなる。このために、図5(b)の
破線で示されるように、正抵抗領域でのドレイン電流I
dのドレイン電圧Vdに対する傾きが非常に大きくな
る。
【0009】通常、半導体装置の入出力回路のMOSト
ランジスタは並列に接続されている。ここで、静電気等
による過電圧がドレイン領域に印加されると、拡散層が
シリサイド化されていない場合は、並列接続したMOS
トランジスタ全てがスナップバックし静電気はこの全て
のMOSトランジスタを通して放電される。
【0010】これに対し、拡散層がシリサイド化されて
いる場合には、並列接続したMOSトランジスタのうち
最初にスナップバックしたMOSトランジスタに電流が
集中する。そして、ジュール熱によりこのMOSトラン
ジスタが破壊し易くなり静電気耐圧が低下するようにな
る。
【0011】このような静電気耐圧の低下を防止するた
めに種々の方法が提案されている。その1つに特開平4
−291919号公報に開示されている技術がある(以
下、第1の従来例と記す)。以下、図6に基づいて第1
の従来例を説明する。図6は半導体装置を構成する入出
力回路および内部回路のMOSトランジスタの製造工程
順の略断面図である。
【0012】図6(a)に示すように、一導電型の半導
体基板101上に選択的にフィールド酸化膜102を形
成した後、フィールド酸化膜102を形成していない活
性領域に内部回路および入出力回路のMOSトランジス
タを次のように形成する。すなわち、ゲート酸化膜10
3,103aを形成しその上にゲートポリシリコン層1
04,104aを形成する。また、ゲートポリシリコン
層104,104aの側壁にサイドウォール絶縁膜10
5を形成する。そして、逆導電型のソース・ドレイン拡
散層106を形成する。
【0013】次に、公知のサリサイド技術でゲートシリ
サイド層107,107aおよびソース・ドレインシリ
サイド層108,108aを形成する。ここで、これら
のシリサイド層はチタンシリサイドで構成される。
【0014】次に、図6(b)に示すように内部回路部
のMOSトランジスタを全てレジストマスク109で被
覆する。そして、逆導電型で高濃度の不純物をイオン注
入しソース・ドレイン拡散層106aを形成すると共
に、ゲートシリサイド層107aとソース・ドレインシ
リサイド層108aをアモルファス化する。このように
した後、入出力回路部のMOSトランジスタのゲートシ
リサイド層107aおよびソース・ドレインシリサイド
層108aを硫酸と過酸化水素の混合溶液中でエッチン
グ除去する。その後、このレジストマスク109を除去
する。
【0015】このようにして、図6(c)に示すように
半導体基板101上の内部回路部のMOSトランジスタ
は、ゲート酸化膜103、ゲートポリシリコン層104
とゲートシリサイド層107で構成されるゲート電極、
ソース・ドレイン拡散層106とソース・ドレインシリ
サイド層108で構成されるソース・ドレイン領域、と
を有するようになる。これに対し、入出力回路部のMO
Sトランジスタは、ゲート酸化膜103a、ゲートポリ
シリコン層104aで構成されるゲート電極、ソース・
ドレイン拡散層106aで構成されるソース・ドレイン
領域を有するようになる。
【0016】また、別の方法として特開平7ー1065
67号公報に開示されている技術がある(以下、第2の
従来例と記す)。以下、図7に基づいて第2の従来例を
説明する。図7は半導体装置を構成するMOSトランジ
スタの製造工程順の略断面図である。この場合は、以下
に示すように、MOSトランジスタのソース・ドレイン
拡散層上に部分的にシリサイド層を形成する。
【0017】図7(a)に示すように、半導体基板20
1上に選択的にフィールド酸化膜202を形成した後、
ゲート酸化膜203を形成する。次に、ゲートポリシリ
コン層204を形成しLDD拡散層205を形成した
後、サイドウォール絶縁膜206を形成する。そして、
ソース・ドレイン拡散層207を形成し、全面にチタン
薄膜208をスパッタ法等で堆積させる。
【0018】次に、図7(b)に示すようにレジストマ
スク209をエッチングマスクにしてチタン薄膜208
を選択的にエッチングする。このようにして、ゲートポ
リシリコン層204上およびソース・ドレイン拡散層2
07上にチタン層210を形成する。
【0019】次に、レジストマスク209を除去した
後、熱処理を施して上記チタン層210をソース・ドレ
イン拡散層207あるいはゲートポリシリコン層204
と反応させる。このようにして、図7(c)に示すよう
に、ソース・ドレイン拡散層207上にソース・ドレイ
ンシリサイド層211,211aを選択的に形成し、ゲ
ートポリシリコン層204上にゲートシリサイド層21
2を形成する。
【0020】次に、全体を被覆する層間絶縁膜213を
形成し、所定の領域に設けたコンタクト孔を通してソー
ス・ドレインシリサイド層211に接続する配線214
を形成する。このようにして、MOSトランジスタが形
成される。
【0021】この場合は、シリサイド層をソース・ドレ
イン拡散層207表面に部分的に形成することになる。
そして、ソース・ドレインシリサイド層211とソース
・ドレインシリサイド層211a間に拡散抵抗を挿入す
ることになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例では、入
出力回路部のMOSトランジスタのシリサイド層を除去
するために、一度形成したゲートシリサイド層107a
およびソース・ドレインシリサイド層108aをアモル
ファス化する必要がある。このために、高濃度の不純物
をイオン注入することが必要になる。しかし、このよう
なイオン注入は、ソース・ドレイン拡散層106aの拡
散層深さを大きくするようになる。そこで、MOSトラ
ンジスタのソース・ドレイン間のパンチスルーを抑制す
るために、入出力回路部のMOSトランジスタのゲート
長を大きく設定する必要が生じる。このためにこのよう
なMOSトランジスタの寸法が大きくなる。
【0023】また、ソース・ドレイン拡散層が深くなる
ことで、ソース・ドレインとゲート間の寄生容量および
ソース・ドレインと半導体基板間の寄生容量が増加する
ようになる。このため、入出力回路部のMOSトランジ
スタの性能が内部回路部のMOSトランジスタに比較し
著しく低下するようになる。
【0024】また、第2の従来例では、フォトリソグラ
フィ技術とエッチング技術とを用いて、MOSトランジ
スタのソース・ドレイン拡散層上にシリサイド層を形成
する領域とシリサイド層を形成しない領域とを設ける必
要がある。しかし、フォトリソグラフィ工程での目合わ
せのためのマージンあるいはエッチング工程でのマージ
ン等が必要になり、MOSトランジスタのソース・ドレ
イン拡散層の面積が大幅に増加するようになる。
【0025】本発明の目的は、シリサイド層を有するM
OSトランジスタにおいてその静電気耐性を簡便な方法
で向上させる半導体装置およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】このために本発明の半導
体装置では、半導体基板上に形成された絶縁ゲート電界
効果トランジスタにおいて、前記絶縁ゲート電界効果ト
ランジスタのソース・ドレインとなる拡散層の表面に高
融点金属シリサイド層が形成され、前記拡散層上であっ
て層間絶縁膜に形成されたコンタクト孔部の前記高融点
金属シリサイド層が除去され、前記コンタクト孔部にお
いて前記拡散層と接続するように配線層が形成され、前
記コンタクト孔の側壁にコンタクト側壁絶縁膜が形成さ
れ、前記コンタクト側壁絶縁膜を介して前記高融点金属
シリサイド層と前記配線層とが絶縁分離されている。
【0027】
【0028】あるいは、半導体チップの周辺回路は上記
のような絶縁ゲート電界効果トランジスタで構成され、
内部回路を構成する絶縁ゲート電界効果トランジスタの
ソース・ドレインとなる拡散層の表面は全て高融点金属
シリサイド層が形成されている。
【0029】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
ソース・ドレインが拡散層と高融点金属シリサイド層と
で構成される絶縁ゲート電界効果トランジスタを半導体
基板上に形成した後、全面を被覆するように層間絶縁膜
を形成する工程と、前記層間絶縁膜を貫通し前記高融点
金属シリサイド層に達するコンタクト孔を形成した後露
出する前記高融点金属シリサイド層を選択的に除去し前
記拡散層を露出させる工程と、前記層間絶縁膜とは異種
の薄い絶縁膜を全面に堆積した後、異方性ドライエッチ
ングを施し前記コンタクト孔の側壁にコンタクト側壁絶
縁膜を形成する工程と、前記コンタクト側壁絶縁膜の形
成後、前記露出した拡散層に接続する配線層を形成する
工程とを含む。
【0030】あるいは、本発明の半導体装置の製造方法
は、ソース・ドレインが拡散層と高融点金属シリサイド
層とで構成される絶縁ゲート電界効果トランジスタを半
導体チップの周辺回路部と内部回路部に形成した後、全
面を被覆するように層間絶縁膜を形成する工程と、前記
周辺回路部の絶縁ゲート電界効果トランジスタでは前記
高融点金属シリサイド層に達するコンタクト孔を、前記
内部回路部の絶縁ゲート電界効果トランジスタでは前記
高融点金属シリサイド層に達しないコンタクト孔を1回
のドライエッチングで形成する工程と、前記高融点金属
シリサイド層に達したコンタクト孔部の前記高融点金属
シリサイド層を除去する工程と、前記内部回路部の高融
点金属シリサイド層に達しないコンタクト孔の底部を再
度のドライエッチングでエッチングする工程と、前記コ
ンタクト孔の側壁にコンタクト側壁絶縁膜を形成する工
程と、前記コンタクト側壁絶縁膜の形成後、前記周辺回
路部の絶縁ゲート電界効果トランジスタの露出した拡散
層に接続する配線層と前記内部回路部の絶縁ゲート電界
効果トランジスタの露出した高融点金属シリサイド層に
接続する配線層を形成する工程とを含む。
【0031】ここで、前記周辺回路部の絶縁ゲート電界
効果トランジスタに形成するコンタクト孔の開口寸法
は、前記内部回路部の絶縁ゲート電界効果トランジスタ
に形成するコンタクト孔の開口寸法より大きくなるよう
に設定される。
【0032】本発明では、ソース・ドレインが拡散層と
高融点金属シリサイド層とで構成される絶縁ゲート電界
効果トランジスタにおいて、コンタクト孔部の高融点金
属シリサイド層が選択的に除去される。そして、このコ
ンタクト孔部において、配線層は拡散層に接続されるよ
うになる。このために、上記絶縁ゲート電界効果トラン
ジスタのチャネル領域と配線層間に拡散層抵抗が形成さ
れるようになる。このような拡散層抵抗は、半導体チッ
プの周辺回路特に入出力回路部の絶縁ゲート電界効果ト
ランジスタの静電気耐性を容易に向上させるようにな
る。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図3に基づいて説明する。図1と図2は本発
明の半導体装置の製造工程順の断面図である。また、図
3は本発明の効果を説明するための図である。なお、本
発明の半導体装置の構造は製造工程の中で説明される。
【0034】図1(a)に示すように、導電型がP型の
シリコン基板である半導体基板1上に選択的にフィール
ド酸化膜2を形成する。ここで、フィールド酸化膜2は
LOCOS(Local Oxidation of
Silicon)法で形成してもよいし、浅い溝にCV
D(化学気相成長)法とCMP(化学機械研磨)法でシ
リコン酸化膜を埋め込んで形成してもよい。
【0035】次に、半導体基板1上の内部回路部と入出
力回路部の活性領域に熱酸化法でゲート酸化膜3,3a
を形成する。ここで、入出力回路は周辺回路の1部であ
る。そして、リン不純物を含有するゲートポリシリコン
層4,4aを形成する。ここで、ゲートポリシリコン層
4,4aの膜厚は100nm程度に設定される。そし
て、このゲートポリシリコン層4,4aの側壁にサイド
ウォール絶縁膜5を形成し、N型不純物を導入してLD
D構造のソース・ドレイン拡散層6,6aを形成する。
【0036】次に、高融点金属膜として膜厚が20nm
程度のチタン薄膜をスパッタ法で全面に堆積させる。そ
して、熱処理を施しゲートポリシリコン層4,4a上に
ゲートシリサイド層7,7aを、ソース・ドレイン拡散
層6,6a上にソース・ドレインシリサイド層8,8a
をそれぞれ形成する。続いて、全面を被覆する層間絶縁
膜9を形成する。ここで、層間絶縁膜9はCMP法で平
坦化されたシリコン酸化膜である。
【0037】次に、図1(b)に示すように、レジスト
マスク10をエッチングマスクにして層間絶縁膜9の所
定の領域に第1のコンタクト孔11を形成する。ここ
で、第1のコンタクト孔11は、内部回路部の領域に形
成するMOSトランジスタのソース・ドレイン領域に形
成される。なお、層間絶縁膜9のドライエッチングで
は、ソース・ドレインシリサイド層8をエッチングしな
いようなエッチング条件が用いられる。このために、こ
のドライエッチングでの反応ガスとしてC48 とCO
の混合ガスが使用される。そして、内部回路部のMOS
トランジスタのソース・ドレイン拡散層6上には、ソー
ス・ドレインシリサイド層8がほぼ完全に残るようにな
る。
【0038】同様に、図1(c)に示すように、レジス
トマスク12をエッチングマスクにして層間絶縁膜9の
所定の領域に第2のコンタクト孔13を形成する。ここ
で、第2のコンタクト孔13は、入出力回路部の領域に
形成されるMOSトランジスタのソース・ドレイン領域
に形成される。そして、第2のコンタクト孔13部に露
出するソース・ドレインシリサイド層8aを除去する。
このようにして、図1(c)に示すように、入出力回路
部にあるソース・ドレイン拡散層6a上の第2のコンタ
クト孔13領域のソース・ドレインシリサイド層は無く
なる。
【0039】次に、過剰シリコンを含有するシリコン酸
化膜をCVD法で全面に堆積させる。ここで、この過剰
シリコンを含有するシリコン酸化膜の膜厚は100nm
程度に設定される。そして、反応ガスとしてCF4 とO
2 の混合ガスを用い、上記過剰シリコンを含有するシリ
コン酸化膜の異方性ドライエッチングを行う。このよう
にして、図2(a)に示すように第1のコンタクト孔1
1および第2のコンタクト孔13の側壁にコンタクト側
壁絶縁膜14を形成する。
【0040】次に、図2(b)に示すように、内部回路
部のMOSトランジスタでは、ソース・ドレインシリサ
イド層8に接続する配線15をタングステンあるいはア
ルミ金属等で形成する。また、入出力回路部のMOSト
ランジスタでは、ソース・ドレイン拡散層6aに接続す
る配線15aを形成する。ここで、配線15aとソース
・ドレインシリサイド層8aとはコンタクト側壁絶縁膜
14で隔離され接続しない。
【0041】以上のようにして、半導体基板1上にフィ
ールド酸化膜2が形成され、内部回路部には、ゲート酸
化膜3、ゲートポリシリコン層4とゲートシリサイド層
7とで構成されたゲート電極、ソース・ドレイン拡散層
6とソース・ドレインシリサイド層8とで構成されたソ
ース・ドレイン領域とを有するMOSトランジスタが形
成される。そして、ソース・ドレインシリサイド層8は
配線15と接続されるようになる。
【0042】また、入出力回路部には、ゲート酸化膜3
a、ゲートポリシリコン層4aとゲートシリサイド層7
aとで構成されたゲート電極、ソース・ドレイン拡散層
6aとソース・ドレインシリサイド層8aとで構成され
たソース・ドレイン領域とを有するMOSトランジスタ
が形成される。この場合は、ソース・ドレインシリサイ
ド層8aは配線15aに接続することはない。このため
に、ソース・ドレインシリサイド層8aと配線15aと
の間に拡散層抵抗が形成されることになる。
【0043】次に、この実施の形態の効果を図3を参照
して説明する。図3(a)は入出力回路部に形成された
MOSトランジスタの等価回路と内部回路部に形成され
たMOSトランジスタの等価回路である。図3(a)に
示すように、MOSトランジスタのソース21、ゲート
22およびドレイン23が形成されている。そして、入
出力回路部のMOSトランジスタでは、ソース22およ
びドレイン23に先述した拡散層抵抗24が形成される
ことになる。これに対し、内部回路部のMOSトランジ
スタでは、ソース・ドレイン拡散層上は全てシリサイド
化されるためにこのような拡散層抵抗は形成されない。
【0044】次に、図3(b)でこのようなMOSトラ
ンジスタのドレイン電流Idとドレイン電圧Vdの関係
を示す。ここで、ソースとゲートはGNDに接続され、
ドレインに可変電圧であるVdが印加される。
【0045】従来の技術で説明したのと同様に、図3
(b)に示されるように、ドレイン電圧Vdが増加して
いくと、降伏電圧BVdsにおいてMOSトランジスタ
のブレークダウンが生じる。そして、スナップバック現
象が生じ負性抵抗領域が形成され、さらにドレイン電圧
の増加と共にドレイン電流が増加する正抵抗領域が形成
される。
【0046】ここで、入出力回路部のMOSトランジス
タの場合では、図3(b)の実線で示されるように、上
記正抵抗領域でのドレイン電流Idのドレイン電圧Vd
に対する傾きは小さくなる。これは、上述したように拡
散層抵抗が現れるからである。このために、入出力回路
部のMOSトランジスタは静電気耐性が向上する。
【0047】一方、内部回路部のMOSトランジスタの
場合では、拡散層の抵抗が非常に小さくなる。このため
に、図3(b)の破線で示されるように、正抵抗領域で
のドレイン電流Idのドレイン電圧Vdに対する傾きが
非常に大きいままである。
【0048】次に、本発明の第2の実施の形態を図4に
基づいて説明する。図4は本発明の半導体装置の別の製
造工程順の断面図である。ここで、第1の実施の形態と
同一のものは同一符号で示される。
【0049】図4(a)に示すように、P型のシリコン
基板である半導体基板1上にフィールド酸化膜2を形成
する。次に、第1の実施の形態と同様に、半導体基板1
上の内部回路部と入出力回路部の活性領域にゲート酸化
膜3,3aを形成する。そして、ゲートポリシリコン層
4,4aを形成する。そして、このゲートポリシリコン
層4,4aの側壁にサイドウォール絶縁膜5を形成し、
N型不純物を導入してLDD構造のソース・ドレイン拡
散層6,6aを形成する。
【0050】そして、ゲートポリシリコン層4,4a上
にゲートシリサイド層7,7aを、ソース・ドレイン拡
散層6,6a上にソース・ドレインシリサイド層8,8
aをそれぞれ形成する。続いて、全面を被覆する層間絶
縁膜9を形成する。次に、レジストマスク25をエッチ
ングマスクにして層間絶縁膜9の所定の領域をドライエ
ッチングする。この場合には、第1の内部回路部コンタ
クト孔26と入出力回路部コンタクト孔27とが同時に
形成される。ここで、第1の内部回路部コンタクト孔2
6はソース・ドレインシリサイド層8に達していない。
これに対し、入出力回路部コンタクト孔27はソース・
ドレインシリサイド層8aまで貫通している。
【0051】このようなコンタクト孔を形成する場合に
は、入出力回路部コンタクト孔27の間口の寸法は第1
の内部回路部コンタクト孔26より大きくなるように設
定される。例えば、第1の内部回路部コンタクト孔の間
口形状を正方形としその寸法を1とした場合、入出力回
路部の間口形状を長方形にしその寸法を2×1にする。
そして、反応ガスとしてC2 22 とCOの混合ガス
を用い、この反応ガス圧力を0.1Torr程度に設定
する。これは、通常のコンタクト孔形成のためのドライ
エッチングの場合よりかなり高いガス圧力である。
【0052】このようなエッチング条件であると、1回
のドライエッチングで、開口寸法の大きなコンタクト孔
(入出力回路部コンタクト孔27)は完全に開口するの
に対し、開口寸法の小さなコンタクト孔(第1の内部回
路部コンタクト孔26)は図4(a)に示すように途中
までしか形成されない。
【0053】次に、図4(b)に示すように入出力回路
部コンタクト孔27で露出したソース・ドレインシリサ
イド層8aをドライエッチングで除去する。このエッチ
ングでソース・ドレイン拡散層6aが露出するようにな
る。ここで、第1の内部回路部コンタクト孔26は貫通
してないため、ソース・ドレインシリサイド層8のエッ
チングは全く生じない。
【0054】次に、図4(c)に示すようにレジストマ
スク25を再びエッチングマスクにして層間絶縁膜9の
エッチングを行う。ここで、エッチングの反応ガスとし
てC4 8 とCOの混合ガスが用いられる。このように
して、ソース・ドレインシリサイド層8まで貫通する第
2の内部回路部コンタクト孔28が形成されるようにな
る。ここで、ソース・ドレイン拡散層6a表面はエッチ
ングされない。
【0055】次に、第1の実施の形態と同様にして、第
2の内部回路部コンタクト孔28および入出力回路部コ
ンタクト孔27の側壁にコンタクト側壁絶縁膜14を形
成する。
【0056】次に、図4(d)に示すように、内部回路
部のMOSトランジスタでは、ソース・ドレインシリサ
イド層8に接続する配線15を形成する。また、入出力
回路部のMOSトランジスタでは、ソース・ドレイン拡
散層6aに接続する配線15aを形成する。なお、配線
15aとソース・ドレインシリサイド層8aとはコンタ
クト側壁絶縁膜14で隔離され接続しない。
【0057】以上のようにして第1の実施の形態と同様
に、半導体基板1上にフィールド酸化膜2が形成され、
内部回路部には、ゲート酸化膜3、ゲートポリシリコン
層4とゲートシリサイド層7とで構成されたゲート電
極、ソース・ドレイン拡散層6とソース・ドレインシリ
サイド層8とで構成されたソース・ドレイン領域とを有
するMOSトランジスタが形成される。そして、ソース
・ドレインシリサイド層8は配線15と接続されるよう
になる。
【0058】また、入出力回路部には、ゲート酸化膜3
a、ゲートポリシリコン層4aとゲートシリサイド層7
aとで構成されたゲート電極、ソース・ドレイン拡散層
6aとソース・ドレインシリサイド層8aとで構成され
たソース・ドレイン領域とを有するMOSトランジスタ
が形成される。この場合は、ソース・ドレインシリサイ
ド層8aは配線15aに接続することはない。このため
に、ソース・ドレインシリサイド層8aと配線15aと
の間に拡散層抵抗が形成されることになる。
【0059】この第2の実施の形態では、MOSトラン
ジスタのソース・ドレイン上のコンタクト孔は1回のフ
ォトリソグラフィ工程で形成できる。そして、半導体装
置の製造工程が短縮するようになる。
【0060】以上の実施の形態は、Nチャネル型のMO
Sトランジスタを形成する場合について説明した。本発
明は、Pチャネル型のMOSトランジスタでも同様に適
用できるものである。
【0061】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明では、半
導体基板上に形成されたMOSトランジスタのソース・
ドレインとなる拡散層の表面に高融点金属シリサイド層
が形成され、この拡散層上であって層間絶縁膜に形成さ
れたコンタクト孔部の高融点金属シリサイド層が除去さ
れ、このコンタクト孔部において露出した拡散層と接続
するように配線層が形成される。
【0062】このために、本発明ではMOSトランジス
タ特に入出力回路部のMOSトランジスタの静電気耐性
が簡便な方法で向上できるようになる。また、従来の技
術のようなMOSトランジスタの性能劣化は容易に回避
できる。
【0063】また、本発明ではMOSトランジスタのソ
ース・ドレイン拡散層面積が小さくできる。そして、高
集積で高性能のMOSトランジスタの静電気耐性向上が
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための製
造工程順の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するための製
造工程順の断面図である。
【図3】本発明の効果を説明するための等価回路図と電
気特性のグラフである。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明するための製
造工程順の断面図である。
【図5】従来の技術を説明するための等価回路図と電気
特性のグラフである。
【図6】従来の技術を説明するための製造工程順の断面
図である。
【図7】従来の技術を説明するための製造工程順の断面
図である。
【符号の説明】
1,101,201 半導体基板 2,102,202 フィールド酸化膜 3,3a,103,103a,203 ゲート酸化膜 4,4a,104,204 ゲートポリシリコン層 5,105,206 サイドウォール絶縁膜 6,6a,106,106a、207 ソース・ドレ
イン拡散層 7,7a,107,107a,212 ゲートシリサ
イド層 8,8a,108,108a,211,211a ソ
ース・ドレインシリサイド層 9,213 層間絶縁膜 10,12,25,109,209 レジストマスク 11 第1のコンタクト孔 13 第2のコンタクト孔 14 コンタクト側壁絶縁膜 15,15a,214 配線 21 ソース 22 ゲート 23 ドレイン 24 拡散層抵抗 26 第1の内部回路部コンタクト孔 27 入出力回路部コンタクト孔 28 第2の内部回路部コンタクト孔 205 LDD拡散層 208 チタン薄膜 210 チタン層

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された絶縁ゲート電
    界効果トランジスタにおいて、前記絶縁ゲート電界効果
    トランジスタのソース・ドレインとなる拡散層の表面に
    高融点金属シリサイド層が形成され、前記拡散層上であ
    って層間絶縁膜に形成されたコンタクト孔部の前記高融
    点金属シリサイド層が除去され、前記コンタクト孔部に
    おいて前記拡散層と接続するように配線層が形成され
    前記コンタクト孔の側壁にコンタクト側壁絶縁膜が形成
    され、前記コンタクト側壁絶縁膜を介して前記高融点金
    属シリサイド層と前記配線層とが絶縁分離されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体チップの周辺回路は請求項1記
    の絶縁ゲート電界効果トランジスタで構成され、内部回
    路を構成する絶縁ゲート電界効果トランジスタのソース
    ・ドレインとなる拡散層の表面は全て高融点金属シリサ
    イド層が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 ソース・ドレインが拡散層と高融点金属
    シリサイド層とで構成される絶縁ゲート電界効果トラン
    ジスタを半導体基板上に形成した後、全面を被覆するよ
    うに層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を貫
    通し前記高融点金属シリサイド層に達するコンタクト孔
    を形成した後露出する前記高融点金属シリサイド層を選
    択的に除去し前記拡散層を露出させる工程と、前記層間
    絶縁膜とは異種の薄い絶縁膜を全面に堆積した後、異方
    性ドライエッチングを施し前記コンタクト孔の側壁にコ
    ンタクト側壁絶縁膜を形成する工程と、前記コンタクト
    側壁絶縁膜の形成後、前記露出した拡散層に接続する配
    線層を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 ソース・ドレインが拡散層と高融点金属
    シリサイド層とで構成される絶縁ゲート電界効果トラン
    ジスタを半導体チップの周辺回路部と内部回路部に形成
    した後、全面を被覆するように層間絶縁膜を形成する工
    程と、前記周辺回路部の絶縁ゲート電界効果トランジス
    タでは前記高融点金属シリサイド層に達するコンタクト
    孔を、前記内部回路部の絶縁ゲート電界効果トランジス
    タでは前記高融点金属シリサイド層に達しないコンタク
    ト孔を1回のドライエッチングで形成する工程と、前記
    高融点金属シリサイド層に達したコンタクト孔部の前記
    高融点金属シリサイド層を除去する工程と、前記内部回
    路部の高融点金属シリサイド層に達しないコンタクト孔
    の底部を再度のドライエッチングでエッチングする工程
    と、前記コンタクト孔の側壁にコンタクト側壁絶縁膜を
    形成する工程と、前記コンタクト側壁絶縁膜の形成後、
    前記周辺回路部の絶縁ゲート電界効果トランジスタの露
    出した拡散層に接続する配線層と前記内部回路部の絶縁
    ゲート電界効果トランジスタの露出した高融点金属シリ
    サイド層に接続する配線層を形成する工程と、を含むこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記周辺回路部の絶縁ゲート電界効果ト
    ランジスタに形成するコンタクト孔の開口寸法が、前記
    内部回路部の絶縁ゲート電界効果トランジスタに形成す
    るコンタクト孔の開口寸法より大きくなるように設定さ
    れることを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造
    方法。
JP9080837A 1997-03-31 1997-03-31 半導体装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP2967754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9080837A JP2967754B2 (ja) 1997-03-31 1997-03-31 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9080837A JP2967754B2 (ja) 1997-03-31 1997-03-31 半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10275911A JPH10275911A (ja) 1998-10-13
JP2967754B2 true JP2967754B2 (ja) 1999-10-25

Family

ID=13729502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9080837A Expired - Fee Related JP2967754B2 (ja) 1997-03-31 1997-03-31 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2967754B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100828030B1 (ko) 2006-10-25 2008-05-08 삼성전자주식회사 핀 전계 효과 트랜지스터를 포함하는 반도체 소자 및 그제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10275911A (ja) 1998-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5079687B2 (ja) Soiデバイスの製造方法
US6720226B2 (en) Semiconductor device and method for facticating the same
JP2001237421A (ja) 半導体装置、sramおよびその製造方法
JP2006165435A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2005109389A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH11284179A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0837296A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2002353330A (ja) 半導体装置及びその製造方法
WO2006070490A1 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2967754B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2919379B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3050188B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH10256390A (ja) 半導体装置の製造方法
US6221725B1 (en) Method of fabricating silicide layer on gate electrode
JP2919690B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3116889B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5096055B2 (ja) Cmos型半導体集積回路の製造方法
JPH10284438A (ja) 半導体集積回路及びその製造方法
JPH1187701A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
KR100565452B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조 방법
JP2002009015A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20060040481A1 (en) Methods and structures for preventing gate salicidation and for forming source and drain salicidation and for forming semiconductor device
KR19990025213A (ko) 엠엠엘 반도체소자 및 그 제조방법
JPH10125915A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2000332130A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990721

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees