JP2001004091A - 真空断熱材 - Google Patents

真空断熱材

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JP2001004091A
JP2001004091A JP11174574A JP17457499A JP2001004091A JP 2001004091 A JP2001004091 A JP 2001004091A JP 11174574 A JP11174574 A JP 11174574A JP 17457499 A JP17457499 A JP 17457499A JP 2001004091 A JP2001004091 A JP 2001004091A
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Japan
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heat insulating
film
heat
vacuum
polysilazane
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JP11174574A
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Fumiaki Aono
文昭 青野
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Original Assignee
Benkan Corp
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/10Insulation, e.g. vacuum or aerogel insulation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性能を長期間に亘って維持することがで
きて信頼性の向上、経済性の向上等を図ることができ
る。 【解決手段】 ガスバリアー性を有するフィルム状の外
装材2の外縁部をヒートシールして形成された外装体4
の真空室5に断熱性コア材6を収める。少なくとも、ヒ
ートシール部3a〜3cの端部に低温硬化型ポリシラザ
ンのセラミック化膜7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管の保温・保冷
用断熱材、冷蔵庫、魔法瓶、保冷車、クーラーボック
ス、建築用断熱材等に使用される真空断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックフィルム等のガスバ
リアー性を有するフィルムから成る外装体(密閉容器)
の真空室に、断熱層の形状維持、気体分子の対流防止の
ために、粉末状、繊維状の無機材料や発泡ウレタン等の
有機材料から成る断熱性コア材を収めた構成が知られて
いる。ところで、このような真空断熱材の断熱性能を長
期間に亘って維持するためには、外装体内の圧力を長期
間に亘って維持する必要がある。上記のような従来例の
真空断熱材においては、一般的に、時間経過に伴い、外
装体のピンホール、ヒートシール部等を通して大気中の
ガスが透過し、或いは真空室に収められたコア材からガ
スが放出され、それに応じて真空室の内部圧力が上昇
し、断熱性能の劣化を招くといった問題がある。
【0003】上記問題を解決するため、従来、外装体と
して、ガスバリアー性を持たせるために、高分子フィル
ムにアルミニウムを蒸着したフィルム、若しくは高分子
フィルムにアルミ箔をラミネートしたフィルムなどが採
用されていた。しかしながら、上記のような外装材に用
いられているアルミ箔の厚さは6μm程度と薄く、極度
に薄いアルミ箔では、ピンホールを有し、このピンホー
ルからガスが透過し、また、外装体を密閉するためのヒ
ートシール部の端面からガスが透過し、結局、断熱性能
を長期間に亘って維持することはできなかった。断熱性
能の低下については、アルミラミネートフィルムを用い
た場合、むしろヒートシール部の端面からのガス透過が
主な原因ともされている。
【0004】上記のようなピンホールによるガス透過を
防止するため、従来、特開平7−113493号公報に
記載されているように、ガラス蒸着層を備えた外装材を
用いて外装体を形成するようにした真空断熱材が提案さ
れている。また、ヒートシールの端面によるガス透過を
防止するため、従来、特開平9−309574号公報に
記載されているように、ガス透過性の低い熱融着プラス
チックフィルムを用い、端面から透過する総ガス量を限
定し、また、それに見合ったガス吸収剤を用いるように
した真空断熱材が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のうち、前者の構成では、外装材自体のガス透過を
抑制することはできるが、ヒートシール部の端面からの
ガス透過の問題については解決することはできない。一
方、後者の構成では、ヒートシール部の熱融着性を向上
させ、ガス透過を抑制することはできるが、基本的に高
分子材料を使用している限り、決定的な対応策にはなら
ない。
【0006】本発明の目的は、上記のような従来の問題
を解決するものであって、ガス透過を抑制して真空室内
の真空度の低下を抑制することができ、したがって、断
熱性能を長期間に亘って維持することができ、信頼性の
向上、経済性の向上等を図ることができるようにした真
空断熱材を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の真空断熱材は、ガスバリアー性を有するフィ
ルム状の外装材の外縁部がシールされて形成された外装
体の真空室に断熱性コア材が収められ、上記シール部の
少なくとも端面を被覆するに低温硬化型ポリシラザンの
セラミック化膜が形成されたものである。
【0008】上記課題を解決するために本発明の他の真
空断熱材は、上記構成において、外装材の外面を被覆す
るように低温硬化型ポリシラザンのセラミック化膜が形
成されたものである。
【0009】上記課題を解決するために本発明の更に他
の真空断熱材は、上記各構成において、外装材の内面を
被覆するように低温硬化型ポリシラザンのセラミック化
膜が形成されたものである。
【0010】そして、上記各構成において、外装材とし
て、プラスチックフィルムと金属箔を積層したフィルム
状材料を用い、またはプラスチックフィルムのみを用い
ることができ、特に、前者はシール部のみにセラミック
化膜を形成する場合に用い、後者はシール部に加えて外
面、内面にセラミック化層を形成する場合に用いるのに
適する。
【0011】また、セラミック化膜はその膜厚が50n
mよりも薄いと所望のガスバリアー性が得られず、膜厚
が5μmよりも厚いと割れが入ったり、更に可撓性が悪
くなり、折り曲げなどにより割れや剥離も生じやすくな
るため、50nm〜5μmの範囲で選択するのが好まし
く。良好なガスバリアー性、可撓性等を得るには、0.
1μm〜2μmの範囲で選択するのがより好ましい。
【0012】上記のような構成された本発明によれば、
少なくとも、外装体のシール部の端面を低温硬化型ポリ
シラザンのセラミック化膜により被覆しているので、ガ
ス透過を抑制して真空室内の真空度の低下を抑制するこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の実
施形態について説明する。図1(a)〜(d)は本発明
の第1の実施形態に係る真空断熱材を示し、(a)は斜
視図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図、(c)
は(a)のB−B線に沿う断面図、(d)は(b)のC
部拡大図、図2ないし図9は同真空断熱材の製造順序説
明図である。
【0014】図1(a)〜(d)に示すように、本実施
形態の真空断熱材1は、ガスバリアー性を有するフィル
ム状の外装材2の外縁部が符号3a〜3cのようにヒー
トシール(熱融着)されて形成された外装体4の真空室
5に断熱性コア材6が収められ、ヒートシール部(熱融
着部)3a〜3cに低温硬化型ポリシラザンによるSi
2を主成分とするセラミック化膜7が形成されてい
る。
【0015】フィルム状の外装材2としては、ガスバリ
アー性を得るために、例えば、プラスチックフィルムと
金属箔とが積層されている。本実施形態においては、三
層に構成され、外層のプラスチックフィルム8として
は、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリ
アクリロニトリル、ポリエチレンテレフタレート、ナイ
ロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることが
できる。この外層のプラスチックフィルム8は任意の厚
さのものを用いることができるが、好ましくは5μm〜
30μmの厚さのものを用いる。中間層の金属箔9とし
ては、アルミニウム箔、スチール箔、ステンレス箔、銅
箔等を用いることができる。このような金属箔9は薄過
ぎるとピンホールが生じやすく、厚いと金属箔9が伝熱
経路となり、断熱性能の低下を招く要因となるため、6
μm〜50μmの範囲で選択するのが好ましい。内層の
プラスチックフィルム10としては、ナイロン、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることがで
きる。この内層のヒートシール用プラスチック10の厚
さはヒートシールを良好に行うために10μm〜100
μmの範囲で選択するのが好ましい。
【0016】断熱性コア材6としては、ポリウレタン、
ポリスチレン等の連続発泡体や、ホワイトカーボン、シ
リカヒューム、パーライト、ガラス発泡体等の無機質材
料の粉末状のものや、ガラスウール、アルミナファイバ
ー、シリカファイバー等の繊維状のものを使用すること
ができる。連続発泡体についてはそのまま使用し、粉末
状のものについては成形体にして使用し、若しくは不織
布等で包装して使用し、繊維状のものについては不織布
等で包装して使用することができる。この断熱性コア材
6は使用する真空断熱材1の形状に対応する形状、例え
ば、扁平な直方体状に形成する。
【0017】セラミック化膜7を形成する低温硬化型ポ
リシラザンとしては、下記の一般式で表わされる単位か
ら成る主骨格を有する数平均分子量が100〜5万のポ
リシラザンを用いることができる。
【0018】
【化1】
【0019】上記式中、R1、R2およびR3は、それぞ
れ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、シクロ
アルキル基、アリール基、またはこれらの基以外でケイ
素に直結する基が炭素である基、アルキルシリル基、ア
ルキルアミノ基、アルコキシ基を表わす。ただし、
1、R2およびR3の少なくとも一つは水素原子である
が、R1、R2およびR3のすべてが水素原子であるのが
好ましい。
【0020】上記のような低温硬化型ポリシラザンとし
ては、ケイ素アルコキシド付加ポリシラザン、グリシド
ール付加ポリシラザン、アルコール付加ポリシラザン、
金属カルボン酸塩付加ポリシラザン、アセチルアセトナ
ト錯体付加ポリシラザン、金属微粒子添加ポリシラザン
等、低温で硬化してセラミック化するものを使用するこ
とができる。要するに、本発明における低温硬化型ポリ
シラザンは、SiO2を主成分とするセラミック化膜を
形成することができる各種のものを用いることができ
る。
【0021】このような低温硬化型ポリシラザンによる
SiO2を主成分とするセラミック化膜7を形成するた
めに塗布するには、低温硬化型ポリシラザンを溶剤に溶
解させる。この溶剤としては、脂肪族炭化水素、脂環式
炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素溶媒、ハロゲン
化メタン、ハロゲン化エタン、ハロゲン化ベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素、脂肪族エーテル、脂環式エーテル
等のエーテル類を使用することができる。好ましくは塩
化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、プロモホル
ム、塩化エチレン、塩化エチリデン、トリクロロエタ
ン、テトラクロロエタン、エチルエーテル、イソプロピ
ルエーテル、エチルブチルエーテル、ブチルエーテル、
1,2−ジオキシエタン、ジオキサン、ジメチルジオキ
サン、テトラヒドロフラン、ペンタンヘキサン、イソヘ
キサン、メチルペンタン、ヘプタン、イソヘプタン、オ
クタン、イソオクタン、シクロペンタン、メチルシクロ
ペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等を用い
ることができる。
【0022】この溶剤の使用量は、塗布方法により作業
性が良くなるように選択され、また、用いる低温硬化型
ポリシラザンの平均分子量、分子量分布、構造によって
異なるので、適宜、自由に混合することができるが、好
ましくは、固形分濃度で1〜50重量%の範囲で混合す
ることができる。
【0023】また、低温硬化型ポリシラザンにおいて、
必要に応じて適当な充填剤、増量剤のいずれか一方、若
しくは両方を加えることができ、これを加えることによ
り、セラミック化膜7を厚く形成することができる。充
填剤としては、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マイカ
を始めとする酸化物系無機物、あるいは炭化珪素、窒化
珪素等の非酸化物系無機物の微粉、アルミニウム、亜
鉛、銅等の金属粉末を用いることができる。この充填剤
としては、特に、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニ
ウム、酸化ジルコニウム等の酸化物系無機物の超微粒子
およびシリカゾルを用いるのが好ましい。これらの充填
剤は、針状、粒状、鱗片状等、種々の形状のものを単
独、若しくは2種類以上混合して用いることができ、ま
た、これらの充填剤の粒子の大きさは適用する膜厚より
も小さいことが望ましい。また、充填剤の添加量は低温
硬化型ポリシラザン1重量部に対し、0.05重量部〜
10重量部の範囲、特に、0.2重量部〜3重量部の範
囲が好ましい。
【0024】低温硬化型ポリシラザンには、必要に応じ
て各種顔料、レベリング剤、消泡剤、帯電防止剤、紫外
線吸収剤、pH調整剤、分散剤、表面改質剤、可塑剤、
乾燥剤、流れ止め剤を加えることもできる。
【0025】そして、セラミック化膜7の厚さは、上記
のように好ましくは50nm〜5μm、より好ましくは
0.1μm〜2μmの範囲で選択する。
【0026】上記本実施形態の真空断熱材1についてそ
の製造方法と共に更に詳細に説明する。図2(a)は外
装材2を示し、図2(b)は断熱性コア材6を示してい
る。外装材2の縦の長さaは断熱性コア材6の縦の長さ
cの二倍の長さに厚さeを加えた長さよりもヒートシー
ル部3cを得ることができるように長くなり、外装材2
の横の長さbは断熱性コア材6の横の長さdよりもヒー
トシール部3a、3bを得ることができるように長くな
るように設定されている。上記断熱性コア材6が、例え
ば、オープンセル型硬質ポリウレタンフォームから成
り、ウレタンフォーム製造時に発生するガス分子や保管
時などに吸着したガス分子(CO2、H2Oなど)を除去
するために、あらかじめ、図3に示すように、乾燥炉1
1内で乾燥処理して断熱性コア材6から吸着分子を脱離
させる。
【0027】そして、まず、図4に示すように、外装材
2を縦の長さ方向の中央部で二つ折りにし、これら表面
12と裏面13とで断熱性コア材6を挟む。このとき、
断熱性コア材6はその一側縁を外装材2の折り曲げ部1
4の内側に当接させ、表面12と裏面13の横方向の両
側端部と縦方向における折り曲げ部14とは反対側の端
部とを断熱性コア材6の三辺から外方へ突出させる。次
に、外装材2の横方向の両側突出部を一対の電極チップ
(図示省略)で挟み、図5(a)〜(d)に示すよう
に、断熱性コア材6の縁部に沿うように電気抵抗熱で符
号3a、3bで示すようにヒートシールし、外装材2を
袋状に形成する。
【0028】次に、袋状の外装材2を密閉容器を構成す
るように真空封止する。その一例として、図6に示すよ
うな真空化装置15を用いる。真空化装置15は真空チ
ャンバー16にバルブ17を介して真空ポンプ18が連
通されている。真空チャンバー16内の圧力は圧力計1
9により計測される。真空チャンバー16内にはヒート
シール用の一対の電極チップ20、21が開閉可能に設
けられている。そして、まず、外装材2の表面12と裏
面13における残る一辺の開放された突出部を開放状態
の電極チップ20、21間に位置させる。次に、バルブ
17を開放して真空ポンプ18を駆動し、圧力計19に
より計測しながら真空チャンバー16内から排気し、こ
れに伴い、袋状の外装材2内をその開放部から排気して
真空状態にする。この真空状態において、電極チップ2
0、21により外装材2における開放突出部を断熱性コ
ア材6の端縁に沿って符号3cで示すようにヒートシー
ルし、外装材2を真空封止し、密閉容器状の外装体4を
形成し、その真空室5内に断熱性コア材6を充填状態に
収める。
【0029】次に、図7(a)〜(c)に示すように、
外装体4の各ヒートシール部3a、3b、3cの全体を
均一な厚さで被覆するように容器22内に収められてい
る低温硬化型ポリシラザン23に浸漬するディップ法に
より塗布する(低温硬化型ポリシラザン23の塗布部を
斜線で示す。)。その後、三方向の低温硬化型ポリシラ
ザン3の塗膜部分を、図8に示すように、ヒーター24
により加熱し、更には図9(a)、(b)に示すよう
に、流路25に流すスチーム26により加熱することに
より、均一な厚みで緻密なSiO2を主成分とするセラ
ミック化膜7を形成し、図1(a)〜(d)に示す真空
断熱材1の製造を完成することができる。
【0030】上記のように構成された真空断熱材1によ
れば、外装体4のヒートシール部3a〜3cをガス透過
率の少ないガスバリアー性に優れたSiO2を主成分と
するセラミック化膜7で被覆しているので、ヒートシー
ル部3a〜3cの端面からのガスの透過を抑制すること
ができる。しかも、外装材2自身がアルミ箔等の金属箔
層を有し、ガスバリアー性に優れているので、ヒートシ
ール部3a〜3c以外の部分におけるガスの透過を抑制
することができる。したがって、真空室5内の真空度の
低下を抑制し、断熱性能を長期間に亘って維持すること
ができる。
【0031】なお、上記実施形態においては、ヒートシ
ール部3a〜3cにおける端面を含む全面をセラミック
化膜7により被覆するようにしているが、全面をセラミ
ック化膜7により被覆しなくてもよく、少なくとも端面
を被覆するようにセラミック化膜7を形成すればよい。
【0032】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図10(a)〜(c)は本発明の第2の実施形
態に係る真空断熱材を示し、(a)は斜視図、(b)は
(a)のG−G線に沿う断面図、(c)は(a)のH−
H線に沿う断面図である。
【0033】上記第1の実施形態においては、アルミ箔
層を有する外装材2を用いているが、本実施形態におい
ては、外装材2として、アルミ箔層を有さず、外層8が
ポリエチレンテレフタレート、内層10がナイロンから
成るラミネートプラスチックフィルムを用いている。本
実施形態においては、外装材2により密閉容器状の外装
体4が形成され、その内部の真空室5内に断熱性コア材
6が充填状態に収められる工程までは上記第1の実施形
態と同様である。本実施形態においては上記のように外
装材2としてアルミ箔層を有しないプラスチックフィル
ムのみが用いられているため、ガスバリア性に劣り、長
期間に亘って使用する場合には、外装材2の表面からガ
スが透過して真空度が低下するおそれがある。そこで、
このようなややガスバリアー性に劣る外装材2を用いた
場合には、低温硬化型ポリシラザンがヒートシール部3
a〜3cの端面を含む外面の全体に刷毛等によりほぼ均
一な厚みに塗布され、室温で乾燥されて全体に均一な厚
みで緻密なSiO2を主成分とするセラミック化膜7が
形成されている。
【0034】上記のように構成された本実施形態におけ
る真空断熱材1によれば、外装体4のヒートシール部3
a〜3cの端面は勿論のこと、外面の全体をガス透過率
の少ないガスバリアー性に優れたSiO2を主成分とす
るセラミック化膜7で被覆しているので、ヒートシール
部3a〜3cの端面は勿論のこと、これ以外の部分にお
いてもガスの透過を抑制することができる。したがっ
て、真空室5内の真空度の低下を抑制し、断熱性能を長
期間に亘って維持することができる。また、外装体4の
外面全体をセラミック化膜7で被覆するので、ガスバリ
アー層としての機能に加えて保護層としての機能をも有
し、傷や破損を防止することができる。
【0035】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図11(a)〜(c)は本発明の第3の実施形
態に係る真空断熱材を示し、(a)は斜視図、(b)は
(a)のI−I線に沿う断面図、(c)は(a)のJ−
J線に沿う断面図、図12ないし図16は同真空断熱材
の製造工程説明図である。
【0036】本実施形態においても、上記第2の実施形
態と同様に、外装材2として、図12に示すように、ア
ルミ箔層を有さず、外層8がポリエチレンテレフタレー
ト、内層10がナイロンから成るラミネートプラスチッ
クフィルムを用いている。そして、まず、外装材2の内
面における各辺のヒートシール予定部に沿ってマスク2
7を施す。次に、図13、図15に斜線で示すように、
外装材2の内面全体と外面全体に低温硬化型ポリシラザ
ン23を塗布する。次に、低温硬化型ポリシラザン23
の表面を室温で乾燥させてマスク27を外し、図14に
示すように、外装材2を加熱炉28において加熱し、更
には加湿状態で加熱して低温硬化型ポリシラザン23を
硬化させ、ヒートシール部を除く内面と外面にセラミッ
ク化膜7を形成する。
【0037】次に、図15に示すように、外装材2を二
つ折りにして断熱性コア材6を挟み、上記第1、第2の
実施形態と同様に、外装材2における両側突出部におけ
る内層10のナイロン露出部同士を電気抵抗熱でヒート
シールして外装材2を袋状に形成し、真空化装置内で袋
状の外装材2内を真空排気して外装材2の開放突出部に
おける内層10のナイロン露出部同士を電気抵抗熱でヒ
ートシールし、その真空室5内に断熱性コア材6を充填
状態に収める。次に、図16に示すように、各ヒートシ
ール部3a〜3cの端面に低温硬化型ポリシラザン23
を塗布し、室温で乾燥させてセラミック化膜7を形成す
る。これにより、図11(a)〜(c)に示すように、
外装体4のヒートシール部3a〜3cの端面および内
面、外面の全体をセラミック化膜7で被覆した真空断熱
材1の製造を完成することができる。
【0038】上記のような構成された本実施形態におけ
る真空断熱材1によれば、外装体4のヒートシール部3
a〜3cの端面は勿論のこと、内面および外面の全体を
ガス透過率の少ないガスバリアー性に優れたSiO2
主成分とするセラミック化膜7で被覆しているので、ヒ
ートシール部3a〜3cの端面は勿論のこと、これ以外
の部分においてもガスの透過を抑制することができる。
したがって、真空室5内の真空度の低下を抑制し、断熱
性能を長期間に亘って維持することができる。また、外
装体4の外面全体をセラミック化膜7で被覆するので、
ガスバリアー層としての機能に加えて保護層としての機
能をも有し、傷や破損を防止することができる。
【0039】上記各実施形態において、低温硬化型ポリ
シラザン23を用いてSiO2を主成分とするセラミッ
ク化膜7の形成を図る場合、高い温度ほど短時間で完全
なセラミック化膜7を形成することができ、低い温度で
は長時間を要す。しかしながら、上記第2、第3の実施
形態のように低温硬化型ポリシラザン23を外装材2の
全体に塗布し、セラミック化させる際の温度は、基材で
あるプラスチックフィルムの物性変化温度未満にする必
要がある。しかも、真空封止後の真空断熱材1を加熱す
ると、断熱性コア材6等からガスが放出され、断熱層内
の圧力上昇を招くため、極力低温で時間をかけて硬化さ
せるのが望ましい。また、上記第1の実施形態のように
ヒートシール部3a〜3cのみにセラミック化膜7を形
成させる場合には、極力ヒートシール部3a〜3cのみ
を加熱し、断熱性コア材6部はあまり加熱しない方が好
ましく、外装材2の端面をヒートシールする際に、同時
にセラミック化膜7を形成するようにすれば、当然、熱
融着フィルムの溶融温度以上に加熱させるために、セラ
ミック化膜7の形成をすることができ、好適である。ま
た、低温硬化型ポリシラザン23を外装材2に塗布する
には、上記のようなディップ法、刷毛塗法のほか、スプ
レー法等、各種の方法を用いることができる。
【0040】なお、外装材2は上記実施形態のように一
枚のものを折り曲げて断熱性コア材6を挟むようにする
ほか、二枚で挟んで四辺をヒートシールすることもでき
る。また、断熱性コア材6の乾燥処理と低温硬化型ポリ
シラザンの硬化処理を同時に行うこともできる。例え
ば、断熱性コア材6を外装材2で挟み、外装材2を袋状
にヒートシールした後、外装材2における開放突出部の
ヒートシール面を残して全面およびヒートシール部端面
に低温硬化型ポリシラザンを塗布し、その後、所望の温
度、時間(例えば、120℃程度で数時間)加熱処理を
行い、真空排気して開放突出部をヒートシールし、この
ヒートシール部の端面に低温硬化型ポリシラザンを塗布
し、所望の方法で硬化処理を行うことができる。また、
上記各実施形態において、低温硬化型ポリシラザンのセ
ラミック化膜7を形成するに際し、低温硬化型ポリシラ
ザンを所望の加熱手段で加熱し、若しくは室温で乾燥し
てセラミック化させることができる。更に、あらかじ
め、外装材2を袋状に形成した後、断熱性コア材6を収
めることができる。このほか、本発明は、その基本的技
術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することができ
る。
【0041】
【実施例】(実施例1)図2に示す断熱性コア材6とし
て、オープンセル型硬質ポリウレタンフォームを用い、
縦300mm、横300mm、厚さ20mmに形成し
た。外装材2として、外層8にポリエチレンテレフタレ
ート、中間層9にアルミ箔、内層10にナイロンのラミ
ネート(積層)フィルムを用い、縦380mm、横74
0mmに形成した。そして、まず、断熱性コア材6を図
3に示すように乾燥炉11において120℃で3時間乾
燥処理した。次に、外装材2を図4に示すように二つ折
り状に折り曲げて断熱性コア材6を挟み、図5に示すよ
うに外装材2の両側突出部を端面から約10mmの幅で
電気抵抗熱によりヒートシールし、外装材2を袋状に形
成した。次に、この袋状の外装材2を断熱性コア材6を
収めた状態で図6に示すように真空チャンバー16内に
収め、0.01Torrまで真空排気した後、外装材2
の開放突出部を端面から約10mmの幅で電気抵抗熱に
よりヒートシールして真空室5を有する外装体4を形成
し、この真空室5内に断熱性コア材6を充填状態に収め
た。次に、ぺルヒドロポリシラザン(上記化1の一般式
でR1、R2およびR3に水素原子を有する)の10%キ
シレン溶液(エヌ・イー・ケムキャット(株)製:商品
名/HERVIC低温タイプ)を図7(a)〜(c)に
示すように、各ヒートシール部3a〜3cの端面、表面
および裏面にディップ法により塗布し、図8に示すよう
に、ヒートシール部3a〜3cのみをヒーター24によ
り100℃で1時間加熱した後、図9(a)、(b)に
示すように、ヒートシール部3a〜3cのみにSiO2
を主成分とするセラミック化膜7を形成した。
【0042】上記のようにして製造した真空断熱材1の
熱伝導率を熱伝導率測定袋置(英弘精機(株)製:オー
トΛHC−073型)で測定したところ、0.0074
W/mKであった。その後、ヒートシール部3a〜3c
のガスバリアー性を評価するために、その加速試験とし
て、真空断熱材1のヒートシール部3a〜3cのみを8
0℃に加熱した状態で、大気圧中で90日間放置し、そ
の後の熱伝導率を測定した。その結果、0.0077W
/mKであり、上昇率4%程度であった。また、セラミ
ック化膜7の厚みを測定したところ、1μm程度であっ
た。
【0043】(比較例1)上記実施例1との比較のため
に、ヒートシール部3a〜3cへのセラミック化膜の形
成以外は上記実施例1と全く同じ条件で真空断熱材を作
製し、同条件で熱伝導率を測定した。その結果、ヒート
シール部を加熱処理する前の熱伝導率は、実施例1より
良い0.0071W/mKであった(セラミック化膜形
成のための加熱処理は実施していない)。しかし、実施
例1と同じ条件で加速試験を行った後、熱伝導率を測定
したところ、0.0089W/mKまで上昇しており、
上昇率は25%程度であった。したがって、ヒートシー
ル部にセラミック化膜を形成することでヒートシール部
端面におけるガス透過量を大幅に削減し、断熱性能の長
期維持に効果的であることが確認された。
【0044】(実施例2)上記実施例1と同様の熱処理
後の断熱性コア材6をアルミ箔層がなく、ポリエチレン
テレタレートと熱融着層であるナイロンとのラミネート
フィルムから成る外装材2で挟み、上記実施例1と同様
に真空封止して形成した外装体4の真空室5内に断熱性
コア材6を充填状態に収めた。その後、外装体4の外面
全体に上記実施例1と同様の低温硬化型ポリシラザンの
溶液を刷毛で均一に塗布し、室温で24時間乾燥させ、
図10(a)〜(c)に示すように、外面全体にSiO
2を主成分とするセラミック化膜7を形成した。
【0045】上記のように製造した真空断熱材1につい
て上記実施例1と同じ条件で熱伝導率を測定したとこ
ろ、0.0070W/mKであった。また、ガスバリア
ー性を評価するために、湿度30%、温度60℃の恒温
槽の中に90日間入れ、再度、熱伝導率を測定した。そ
の結果0.0088W/mKであり、上昇率は26%程
度であった。
【0046】(比較例2)上記実施例2の比較として、
低温硬化型ポリシラザンの溶液を塗布しない以外は全く
上記実施例2と同じ真空断熱材を製造し、上記実施例2
と同じ条件で熱伝導率の評価を行った。その結果、加速
試験前0.0072W/mKであったものが、加速試験
後では0.013W/mKとなり、上昇率は81%程度
であった。環境温度が60℃ということで断熱性コア材
からのガス放出がかなり影響しているものと考えられる
が、評価結果から上記実施例2のように真空断熱材の表
面全体にSiO2を主成分とするセラミック化膜7を形
成することは、ガスバリアー性を向上させ、断熱性能の
維持に有効であると言える。
【0047】(実施例3)上記実施例2で用いた外装材
2の周縁のヒートシール面に図12(a)、(b)に示
すように、マスク27を施し、図13に示すように、外
装材2の内面と外面の全体に上記実施例1と同様の低温
硬化型ポリシラザンを刷毛塗法で塗布した。次に、図1
4に示すように、加熱炉28内において、まず、温度1
20℃で1時間加熱し、続いて温度95℃、湿度80%
で3時間加熱し、SiO2を主成分とするセラミック化
膜7を形成した(硬化処理前にマスク27を除去してお
いた。)。このセラミック化膜7付き外装材2で図15
(a)、(b)に示すように、上記実施例1と同様の熱
処理後の断熱性コア材6を挟み、上記実施例1と同様に
真空封止した外装体4の真空室5内に断熱性コア材6を
充填状態に収めた。その後、図16に示すように、各ヒ
ートシール部3a〜3cの端面に上記実施例1と同様の
低温硬化型ポリシラザンの溶液を刷毛で塗布し、室温で
24時間乾燥させ、SiO2を主成分とするセラミック
化膜7を形成した。
【0048】上記のように製造した真空断熱材1につい
て上記実施例1と同様の方法で熱伝導率を測定した。そ
の結果、0.0071W/mKであった。また、本実施
例3の真空断熱材1について上記実施例2と同様の加速
試験を行った後、熱伝導率を測定したところ、0.00
83W/mKで、上昇率17%であり、上記実施例2よ
り若干低い上昇率を示し、セラミック化膜7が外装材2
の内外両表面に塗布されていることによる効果であると
考えられる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
なくとも、外装体のシール部の端面を低温硬化型ポリシ
ラザンのセラミック化膜により被覆しているので、ガス
透過を抑制して真空室内の真空度の低下を抑制すること
ができる。したがって、断熱性能を長期間に亘って維持
することができて信頼性の向上、経済性の向上等を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る真空断熱材を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)
のA−A線に沿う断面図、(c)は(a)のB−B線に
沿う断面図、(d)は(b)のC部拡大図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ同真空断熱材に用い
る外装材の斜視図、断熱性コア材の斜視図である。
【図3】同真空断熱材の製造工程における断熱性コア材
の乾燥工程説明用の一部破断正面図である。
【図4】同真空断熱材の製造工程における断熱性コア材
の包装工程説明用の斜視図である。
【図5】(a)は同真空断熱材の製造工程における断熱
性コア材の包装工程説明用の斜視図、(b)は(a)の
D−D線に沿う断面図、(c)は(a)のE−E線に沿
う断面図、(d)は(c)のF矢視部の一部拡大図であ
る。
【図6】同真空断熱材の製造工程における真空封止工程
説明用の断面図である。
【図7】(a)、(b)、(c)は同真空断熱材の製造
工程における低温硬化型ポリシラザン塗布工程説明図で
ある。
【図8】同真空断熱材の製造工程における低温硬化型ポ
リシラザンの硬化処理工程の説明図断面図である。
【図9】(a)、(b)は同真空断熱材の製造工程にお
ける低温硬化型ポリシラザンの硬化処理工程の説明断面
図、平面図である。
【図10】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に
係る真空断熱材を示し、(a)は斜視図、(b)は
(a)のG−G線に沿う断面図、(c)は(a)のH−
H線に沿う断面図である。
【図11】(a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に
係る真空断熱材を示し、(a)は斜視図、(b)は
(a)のI−I線に沿う断面図、(c)は(a)のJ−
J線に沿う断面図である。
【図12】(a)、(b)は同真空断熱材の製造工程に
おける外装材のマスキング工程説明用の斜視図、一部拡
大断面図である。
【図13】同真空断熱材の製造工程における外装材の低
温硬化型ポリシラザン塗布工程説明用斜視図である。
【図14】同真空断熱材の製造工程における低温硬化型
ポリシラザンの硬化処理工程説明用一部破断正面図であ
る。
【図15】(a)、(b)は同真空断熱材の製造工程に
おける断熱性コア材の包装工程説明用の斜視図、一部拡
大断面図である。
【図16】同真空断熱材の製造工程におけるヒートシー
ル部端面に対する低温硬化型ポリシラザン塗布工程説明
用断面図である。
【符号の説明】
1 真空断熱材 2 外装材 3a、3b、3c ヒートシール部 4 外装体 5 真空室 6 断熱性コア材 7 セラミック化膜 15 真空チャンバー 23 低温硬化型ポリシラザン 27 マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DD01 FA00 GA03 GA07 GA22 GA23 GA82 HA00 HA11 HA14 HA31 HA33 HB02 HB03 HB04 HB05 HD03 HD09 HD11 HE08 LA05 3H036 AA01 AA08 AA09 AB02 AB28 AC01 AC03 AE02 AE13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバリアー性を有するフィルム状の外
    装材の外縁部がシールされて形成された外装体の真空室
    に断熱性コア材が収められ、上記シール部の少なくとも
    端面を被覆するように低温硬化型ポリシラザンのセラミ
    ック化膜が形成された真空断熱材。
  2. 【請求項2】 外装材の外面を被覆するように低温硬化
    型ポリシラザンのセラミック化膜が形成された請求項1
    記載の真空断熱材。
  3. 【請求項3】 外装材の内面を被覆するように低温硬化
    型ポリシラザンのセラミック化膜が形成された請求項1
    または2記載の真空断熱材。
  4. 【請求項4】 外装材がプラスチックフィルムと金属箔
    を積層して成る請求項1ないし3のいずれかに記載の真
    空断熱材。
  5. 【請求項5】 外装材がプラスチックフィルムから成る
    請求項1ないし3のいずれかに記載の真空断熱材。
  6. 【請求項6】 セラミック化膜の厚さが50nm〜5μ
    mの範囲で選ばれる請求項1ないし5のいずれかに記載
    の真空断熱材。
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