JP2001003715A - ロッカアーム - Google Patents

ロッカアーム

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JP2001003715A
JP2001003715A JP11176640A JP17664099A JP2001003715A JP 2001003715 A JP2001003715 A JP 2001003715A JP 11176640 A JP11176640 A JP 11176640A JP 17664099 A JP17664099 A JP 17664099A JP 2001003715 A JP2001003715 A JP 2001003715A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対向板壁どうしの結合を手間少なく安価にでき
るようにし、ロッカアームの製作コストの低減を図るこ
と。 【解決手段】傾動動作によりシリンダヘッド用バルブ2
の開閉を行うための板金製のロッカアーム3であって、
その本体を、互いに独立した2枚の板材15,16から
成形された一対の対向板壁4,5で構成し、前記両対向
板壁4,5それぞれに、掌合部6,7を形成するととも
に、両掌合部6,7どうしを直接または間接に掌合した
状態で、少なくとも一方の対向板壁4の掌合部6からの
アーム部10により他方の対向板壁5の掌合部7を保持
した構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾動動作によりシ
リンダヘッド用バルブの開閉を行うための板金製のロッ
カアームに関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造により形成されたロッカアームは、
重量が重いこと、加工工数が多いこと、コスト高などの
点で改善すべき余地が多い。これに対し、比較的薄い板
材を板金プレス加工で成形してなる、いわゆる板金製の
ロッカアームは、軽量であること、加工工数が少ないこ
と、コスト安であることから、広く採用されつつある。
【0003】この板金プレス加工によるロッカアームに
あっては、その本体が、例えば、平行に対向した一対の
対向板壁で構成され、その対向板壁の長手方向途中に傾
動支点軸が挿通され、また、両対向板壁それぞれの長手
方向一端側の対向間に傾動動作でバルブを開閉駆動する
バルブ受けが、また、長手方向他端側の対向間にカムに
より駆動されてロッカアームを傾動支点軸を中心に傾動
させるカム受けが配備されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、一対の対
向板壁で本体を構成したのは、ロッカアームは、機構的
には、シリンダヘッドのバルブを長期間にわたり高速で
繰り返し正確に開閉させるうえでその傾動動作を保証す
る必要があり、それに耐え得る程度の剛性が要求される
からである。
【0005】ところで、前記剛性確保のために、ロッカ
アームの本体を一対の対向板壁で構成した場合では、両
対向板壁どうしを結合しておくことが、ロッカアームと
しては、より好ましいことを本発明者らは知見した。そ
こで、両対向板壁どうしを溶接により結合することを考
えたが、こうした溶接作業は、手間がかかり、ロッカア
ームの製作コストが高くつくという課題があった。
【0006】したがって、本発明は、ロッカアームにお
いて、その本体としての両対向板壁どうしを溶接せずに
結合できるようにして、より好ましい構造とすることを
解決すべき課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のロッカアーム
は、傾動動作によりシリンダヘッド用バルブの開閉を行
うための板金製のロッカアームであって、その本体を、
一対の対向板壁で構成し、前記両対向板壁を、所定の結
合要素により結合した構成とすることにより、両対向板
壁どうしを溶接せずに確実に結合できるようにして上述
の課題を解決している。
【0008】なお、上記構成において、好ましくは、前
記両対向板壁それぞれが、掌合部を有するとともに、両
掌合部が、前記結合要素により結合されて掌合している
ことである。
【0009】さらに、好ましくは、前記結合要素を、少
なくとも一方の対向板壁の掌合部に形成したアーム部に
より構成し、他方の対向板壁の掌合部を、前記アーム部
で保持して両掌合部を掌合していることである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示される実
施の形態に基づいて説明する。なお、各実施の形態で説
明するロッカアームはセンターピボットタイプである
が、これに限定されるものでは必ずしもなく、エンドピ
ボットタイプのロッカアームにも同様に適用することが
できる。
【0011】(実施の形態1)以下、図1ないし図5を
参照して、本発明の実施形態1に従うロッカアームにつ
いて説明する。図1は、ロッカアームの側面図、図2
は、図1のロッカアームの斜視図、図3は、図1の分解
平面図、図4は、図1のロッカアームの本体の製作に用
いる板材の展開図、図5は図1のロッカアームの作用図
である。
【0012】なお、図5において、1はカム、2はバル
ブ、3はロッカアームである。
【0013】a、ロッカアーム3の構造 ロッカアーム3の構造について図1ないし図3を参照し
て説明する。
【0014】ロッカアーム3は、その本体として、一対
の第1および第2の対向板壁4,5を有する。両対向板
壁4,5は、2枚の独立した板材を板金プレス加工によ
り掌合して成形されており、互いの壁面が平行に対向し
ている。この平行としては、両対向板壁4,5は途中で
屈曲箇所を有するので、互いの壁面が離隔にある状態も
掌合して当接にある状態も含む。また、このロッカアー
ム3においては、全体的にも部分的にも両対向板壁4,
5が平行であることが必ずしも必須的に要求される構造
となるものでない。両対向板壁4,5それぞれの長手方
向中間は、互いに掌合する掌合部6,7を有している。
この実施の形態1における掌合部6,7は、両対向板壁
4,5の長手方向中間とされているが、これに限定され
るものではなく、両対向板壁4,5の任意の箇所でも構
わない。
【0015】両対向板壁4,5それぞれの長手方向一端
側の間は、少なくともカム受け用のローラ8の幅分、離
隔されている。このローラ8は、カム1が転接するカム
受けとして機能するものである。
【0016】両対向板壁4,5それぞれの長手方向他端
側の間は、少なくともナット9の大きさ分、対向方向に
離隔されている。ナット9は、ボルト9aと組み合わせ
られてバルブ2の上端が当接されるバルブ受けとして機
能するものである。
【0017】第1の対向板壁4は、その掌合部6の下端
部に、結合要素としてアーム状に延びた形状のアーム部
10を一体に有している。この場合のアーム状の意義
は、狭く限定解釈されるべきではなく、そのアーム幅、
アーム長さ、アーム形状は何でもよい。アーム形状とし
ては、直線的に延びた形状とか、波状形状とか、枝分か
れ形状とか、その形状は、要するに、後述するように、
屈曲されて第2の対向板壁5の掌合部7を保持できる機
能を備えた構造であればそのすべてを含む意義である。
また、アーム部10の形成位置は、掌合部6の下端部で
あるのが最も好ましいが、これに限定されるものではな
く、両掌合部6,7の掌合状態が保持されればよく、第
1の対向板壁4の任意の箇所でも構わない。
【0018】実施の形態1においてのアーム部10は、
第2の対向板壁5の掌合部7の下端部から側面部にかけ
て屈曲成形されて、第2の対向板壁5を保持している。
これにより、両対向板壁4,5は、アーム部10による
互いの掌合部6,7の掌合状態の保持により、互いに結
合されている。
【0019】両対向板壁4,5それぞれの一端側の間に
前記ローラ8が、不図示の複数の針状ころおよび支軸1
2を介して取り付けられている。両対向板壁4,5それ
ぞれの他端側の間にナット9が取り付けられている。こ
のナット9は、溶接により取り付けられる。また、ナッ
ト9とボルト9aは、通常の市販のもので構わないか
ら、これらはバルブ受けとして、安価に構成することが
できる。
【0020】両対向板壁4,5それぞれの長手方向中間
の取付穴11に取付筒13を介して傾動支点軸14(図
5で示される)が取り付けられる。これによって、両対
向板壁4,5は、傾動支点軸14を支点として傾動する
ようになっている。傾動支点軸14は、不図示のシリン
ダヘッド等に支持されている。
【0021】b、ロッカアーム3の製作方法 図1ないし図3に加え図4を参照してロッカアーム3の
製作方法を説明する。
【0022】鋼板からプレス加工により図4(a)およ
び(b)でそれぞれ示される平面に展開された形状の2
枚の独立した第1および第2の板材15,16に打ち抜
く。第1の板材15は、第1の対向板壁4に、第2の板
材16は、第2の対向板壁5に、それぞれ、対応する。
つまり、実施の形態1では、2枚の独立した板材15,
16の掌合により両対向板壁4,5を製作する。
【0023】図4(a)を参照して、第1の板材15の
長手方向中間にプレス加工により取付筒13対応の円穴
17を開ける。第1の板材15の一端側にプレス加工に
より支軸12対応の円穴18を開ける。図4(a)で示
される第1の板材15は、アーム部10を有している。
【0024】図4(b)を参照して、第2の板材16の
長手方向中間にプレス加工により取付筒13対応の円穴
19を開ける。第2の板材16の一端側にプレス加工に
より支軸12対応の円穴20を開ける。図4(b)で示
される第2の板材16は、アーム部10を有していな
い。
【0025】こうして成形された第1および第2板材1
5,16は、図3で示すような形状にプレス加工されて
第1および第2の対向板壁4,5が成形される。両対向
板壁4,5は互いに長手方向中間それぞれの掌合部6,
7で掌合される。両対向板壁4,5の他端側間にナット
9が溶接により固定される。
【0026】この掌合状態で第1の対向板壁4の掌合部
6のアーム部10が第2の対向板壁5の掌合部7側に屈
曲されることで、両対向板壁4,5が結合される。この
結合状態で、焼き入れ硬化などの熱処理が施された後、
両対向板壁4,5一端側に支軸12とカム受け用ローラ
8とが取り付けられる。両対向板壁4,5中間の円穴1
7,19に取付筒13が挿通され、この取付筒13の両
端が掌合部6,7上に外向きにかしめられる。このかし
め構造により、さらに、両対向板壁4,5間の結合が強
められる。そして、この取付筒13内に傾動回転軸14
が挿通される。なお、円穴17,18,19は、ナット
9との位置精度を出すために、ナット溶接、アーム部1
0のかしめ工程後に穴開けを施してもよい。
【0027】c、ロッカアーム3の作用 図5を参照してロッカアーム3の作用について説明する
と、カム1が回動してカム受け用ローラ8を駆動する
と、ロッカアーム3は傾動支点軸14を中心にして傾動
し、これによって、ナット9とボルト9aとの組み合わ
せによるバルブ受けでバルブ2が開閉される。
【0028】以上のように実施の形態1によれば、両対
向板壁4,5はアーム部10で結合されているので、両
対向板壁4,5の結合力は高い。したがって、この実施
の形態1のロッカアーム3を、シリンダヘッドのバルブ
2の開閉のために、長期間にわたり高速で繰り返し傾動
させても、その傾動動作は十分に保証される。そのた
め、両対向板壁4,5間をコスト高となる溶接で接合す
る必要がなくなり、その分、コスト低減に寄与できる。
また、その結合要素となるアーム部10もロッカアーム
3をプレス作業で製作する過程で形成できるから、より
低コストで製作することができる。
【0029】(実施の形態2)図6ないし図10を参照
して本発明の実施の形態2に従うロッカアームについて
説明する。図6は、ロッカアームの側面図、図7は、ロ
ッカアームの斜視図、図8は、図7のロッカアームの分
解平面図、図9は、図7のロッカアームの底面側側から
の斜視図、図10は図9のAーA線に沿い矢印方向から
見た断面図である。これらの図において図1ないし図4
と対応する部分には同一の符号を付している。なお、実
施の形態2で、実施の形態1のロッカアームの作用図は
省略されている。
【0030】a、ロッカアーム3の構造 図6ないし図10を参照して実施の形態2のロッカアー
ム3においては、第1の対向板壁4の掌合部6に形成さ
れているアーム部10により、第2の対向板壁5の掌合
部7が保持されている点では、実施の形態1のそれと同
様である。そして、実施の形態2では、実施の形態1と
は異なって、その本体として、ほぼ平行に対向する第1
および第2の対向板壁4,5と、両対向板壁4,5を一
体に接続する接続板壁21とが、1枚の独立した板材の
屈曲成形により構成されている。
【0031】両対向板壁4,5それぞれは、長手方向中
間の下半分で互いに掌合する掌合部6,7を有してい
る。
【0032】それ以外の構成は、実施の形態1と同様で
あるので説明を省略する。
【0033】b、ロッカアーム3の製作方法 図6ないし図10を参照してロッカアーム3の製作方法
を説明する。
【0034】鋼板からプレス加工により実施の形態のロ
ッカアーム3に対応した長手形状の1枚の独立した板材
22からナット9を抱き込む部分については図9で示す
ように絞り加工し、かつ接続板壁21を介して両対向板
壁4,5を形成するとともに、この形成に際して、対向
板壁4にアーム部10を形成してロッカアーム3の本体
が製作される。
【0035】なお、上記以外は、実施の形態1と同様で
あるので、その説明を省略する。
【0036】以上のように実施の形態2においても、実
施の形態1と同様の作用効果を有している。
【0037】(実施の形態3)図11ないし図14を参
照して本発明の実施の形態3に従うロッカアームについ
て説明する。図11は、ロッカアームの側面図、図12
は、ロッカアームの斜視図、図13のロッカアームの分
解平面図、図14は、ロッカアームの本体の製作に用い
る板材の展開図である。これらの図において図1ないし
図4と対応する部分には同一の符号を付している。な
お、実施の形態3で、実施の形態1のロッカアームの作
用図は省略されている。
【0038】a、ロッカアーム3の構造 以下、図11ないし図13を参照して実施の形態3のロ
ッカアームの構造について説明する。
【0039】実施の形態3のロッカアーム3において
は、第1の対向板壁4の掌合部6に形成されているアー
ム部10により、第2の対向板壁5の掌合部7が保持さ
れている点では、実施の形態1および2のそれらと同様
である。そして、実施の形態3におけるロッカアーム3
では、その本体が、実施の形態1および2とは異なっ
て、長手方向途中で同じ方向に折り返された1枚の板材
により成形された第1および第2の対向板壁4,5を有
している。両対向板壁4,5は、ほぼ平行に対向してい
る。
【0040】両対向板壁4,5それぞれは、長手方向中
間において、互いに掌合する掌合部6,7を有してい
る。両対向板壁4,5の長手方向一端側(自由端側)に
カム受け用ローラ8が、不図示の針状ころおよび支軸1
2を介して取り付けられ、両対向板壁4,5のねじ切り
された連結部25にバルブ受け用のねじ軸26が取り付
けられ、両対向板壁4,5の長手方向中間に取付筒13
を介して傾動支点軸14が取り付けられており、長手方
向中間の傾動支点軸14を支点として傾動するようにな
っている。
【0041】第1の対向板壁4は、掌合部6の下端部
に、結合要素としてのアーム部10を有している。この
アーム部10は、第2の対向板壁5を保持するように、
その掌合部7の下端部から側面部にかけて屈曲成形され
ている。これにより、両対向板壁4,5はその掌合部
6,7のところで互いに結合されている。
【0042】b、ロッカアーム3の製作方法 図11ないし図13に加え図14を参照してロッカアー
ム3の製作方法を説明する。
【0043】鋼板からプレス加工により図14で示され
る平面に展開された形状の1枚の板材27に打ち抜く。
そして、この打ち抜いた板材27を、長手方向途中Bー
Bの箇所で同じ方向に折り返して第1と第2の対向板壁
4,5を形成する。この場合、第1の対向板壁4となる
部分にはアーム部10を形成する。
【0044】こうして成形された板材27は、図13で
示すような形状に、プレス加工により屈曲形成されて、
両対向板壁4,5が製作される。
【0045】なお、上記以外は、上述の実施の形態と同
様であるのでその説明を省略する。
【0046】以上のように実施の形態3においても、上
述の実施の形態と同様の作用効果を有している。
【0047】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではない。
【0048】(1)上述の実施の形態では、アーム部
は、第1の対向板壁に形成されているが、両対向板壁そ
れぞれにアーム部を形成し、一方の対向板壁のアーム部
で他方の対向板壁を保持し、他方のアーム部で一方の対
向板壁を保持するようにしても構わない。
【0049】(2)上述の実施の形態では、アーム部
は、第1の対向板壁に1つだけ形成されているが、第1
の対向板壁に、複数、形成されても構わない。もちろ
ん、第2の対向板壁にも、複数、形成されても構わな
い。
【0050】(3)上述の実施の形態では、アーム部
は、対向板壁に一体に形成されているが、対向板壁とは
別体構成としたアーム部とし、この別体構成のアーム部
で両対向板壁を結合しても構わない。
【0051】(4)上述の実施の形態では、両対向板壁
の掌合部どうしは、直接、アーム部で掌合されている
が、この直接の掌合に限定されるものではなく、この掌
合部間に介在物を介在させた状態として、アーム部によ
り対向板壁の掌合部どうしを間接に掌合させる場合も含
む。したがって、請求項にいう掌合は、この直接の場合
も、間接の場合も含む。
【0052】
【発明の効果】(1)本発明第1のロッカアームは、そ
の本体としての一対の対向板壁を、所定の結合要素によ
り結合しているので、バルブ開閉のための傾動動作を行
うに際し、一対の対向板壁の傾動動作に対する協同性が
より高まる結果、剛性を高めるために一対の対向板壁構
成としたその特徴構成をより一層発揮することが可能と
なり、ロッカアームとしては、より好ましい構造とな
る。しかも、本発明第1のロッカアームは、一対の対向
板壁を溶接等で結合するものでないから、その製作に手
間もコストも少なくて済むロッカアームとなる。
【0053】本発明第1のロッカアームをさらに、前記
一対の対向板壁それぞれに掌合部を形成し、両掌合部を
前記結合要素により結合して掌合した構造とした場合
は、両掌合部間が空間を介在して離隔していないため、
前記一対の対向板壁におけるバルブ開閉のための傾動動
作における前記協同性が、より一層高まり、ロッカアー
ムとしてはさらに好ましい構造となる。
【0054】本発明第1のロッカアームをさらにまた、
結合要素を、少なくとも一方の対向板壁の掌合部に形成
したアーム部により構成し、他方の対向板壁の掌合部
を、アーム部で保持して両掌合部を掌合した構造とした
場合は、板金プレス加工における一連の工程でアーム部
を折り曲げ成形するなどして両対向板壁を結合できるの
で、ロッカアームの製作コストの一層の低減を図れる。
【0055】(2)本発明第2のロッカアームは、本体
として、2枚の独立した板材を掌合してなる一対の対向
板壁を有し、少なくとも一方の対向板壁からのアーム部
により他方の対向板壁を保持できるので、溶接等で結合
する必要がなくなり、製作コストの低減を図れるととも
に、両対向板壁を確実に結合できてロッカアームとして
より好ましい構造となる。
【0056】(3)本発明第3のロッカアームは、その
本体として、1枚の板材を掌合してなる一対の対向板壁
を有し、少なくとも一方の対向板壁からのアーム部によ
り他方の対向板壁を保持したので、溶接等で結合する必
要がなくなり、製作コストの低減を図れるとともに、両
対向板壁を確実に結合できロッカアームとしてより好ま
しい構造となる。
【0057】(4)本発明第4のロッカアームは、その
本体として、1枚の板材を長手方向途中で同じ方向に折
り返して長手方向で対向する一対の対向板壁を有し、少
なくとも一方の対向板壁からのアーム部により他方の対
向板壁を保持したので、溶接等で結合する必要がなくな
り、製作コストの低減を図れるとともに、両対向板壁を
確実に結合できロッカアームとしてより好ましい構造と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかるロッカアームの側
面図
【図2】図1のロッカアームの斜視図
【図3】図1の分解平面図
【図4】図1のロッカアームの本体の製作に用いる板材
の展開図
【図5】図1のロッカアームの作用図
【図6】本発明の実施形態2にかかるロッカアームの側
面図
【図7】図6のロッカアームの斜視図
【図8】図6のロッカアームの分解平面図
【図9】図7のロッカアームの底面側側からの斜視図
【図10】図9のAーA線に沿い矢印方向から見た断面
【図11】本発明の実施形態3にかかるロッカアームの
側面図
【図12】図10のロッカアームの斜視図
【図13】図10のロッカアームの分解平面図
【図14】図10のロッカアームの本体の製作に用いる
板材の展開図
【符号の説明】
1 カム 2 バルブ 3 ロッカアーム 4 第1の対向板壁 5 第2の対向板壁 6 掌合部 7 掌合部 8 ローラ 9 ナット 10 アーム部 12 支軸 13 取付筒

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾動動作によりシリンダヘッド用バルブ
    の開閉を行うための板金製のロッカアームであって、 その本体を、一対の対向板壁で構成し、前記両対向板壁
    を、所定の結合要素により結合した、ことを特徴とする
    ロッカアーム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロッカアームにおい
    て、 前記両対向板壁それぞれが、掌合部を有するとともに、 両掌合部が、前記結合要素により結合されて掌合してい
    る、 ことを特徴とするロッカアーム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のロッカアームにおい
    て、 前記結合要素を、少なくとも一方の対向板壁の掌合部に
    形成したアーム部により構成し、 他方の対向板壁の掌合部を、前記アーム部で保持して両
    掌合部を掌合した、 ことを特徴とするロッカアーム。
  4. 【請求項4】 傾動動作によりシリンダヘッド用バルブ
    の開閉を行うための板金製のロッカアームであって、 その本体として、2枚の独立した板材を掌合してなる一
    対の対向板壁を有し、 前記両対向板壁どうしを掌合した状態で、少なくとも一
    方の対向板壁のアーム部により他方の対向板壁を保持し
    た、 ことを特徴とするロッカアーム。
  5. 【請求項5】 傾動動作によりシリンダヘッド用バルブ
    の開閉を行うための板金製のロッカアームであって、 その本体として、1枚の板材を折り曲げ掌合してなる一
    対の対向板壁を有し、 前記両対向板壁どうしを掌合した状態で、少なくとも一
    方の対向板壁のアーム部により他方の対向板壁を保持し
    た、 ことを特徴とするロッカアーム。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載のロッカアームに
    おいて、 前記両対向板壁それぞれの一端側に、バルブ受けとなる
    ナットを溶接により固定した、ことを特徴とするロッカ
    アーム。
  7. 【請求項7】 傾動動作によりシリンダヘッド用バルブ
    の開閉を行うための板金製のロッカアームであって、 その本体として、1枚の板材を長手方向途中で同じ方向
    に折り返してなる一対の対向板壁を有し、 前記両対向板壁どうしを掌合した状態で、少なくとも一
    方の対向板壁のアーム部により他方の対向板壁を保持し
    た、 ことを特徴とするロッカアーム。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし7いずれかに記載のロッ
    カアームにおいて、 前記両対向板壁それぞれは、対向方向に貫通する貫通孔
    を有し、 前記両貫通孔に傾動支点軸の取付筒を介装し、 この取付筒の両端それぞれを、対応する対向板壁上に外
    向きにかしめた、 ことを特徴とするロッカアーム。
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