JP2001003440A - 側 溝 - Google Patents

側 溝

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JP2001003440A
JP2001003440A JP11172886A JP17288699A JP2001003440A JP 2001003440 A JP2001003440 A JP 2001003440A JP 11172886 A JP11172886 A JP 11172886A JP 17288699 A JP17288699 A JP 17288699A JP 2001003440 A JP2001003440 A JP 2001003440A
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concrete
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grating
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Etsuji Oike
悦二 大池
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Ooike Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩行が安全にでき、雨水排水の効率も良く、
さらに経済的な側溝を提供する。 【解決手段】 側溝1の開口2を、短いグレーチング蓋
35と、開口2の約数ではない長さのコンクリート蓋2
5により塞ぐ。短いグレーチング蓋35を採用すること
により、低コストで雨水排水効率の良い側溝を実現する
ことができる。また、短いグレーチング蓋35は簡単に
取り外しできるので、その隙間から手を入れてコンクリ
ート蓋25を外すことができる。したがって、メンテナ
ンスおよび雨水排水の両面からコンクリート蓋の切欠き
を無くすことができ、安全性の高い側溝を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨水などを流すた
めに施工される側溝およびその開口の蓋配列に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】道路に沿った場所など、様々な場所に雨
水などを流すために側溝が施工されている。従来、側溝
の多くは断面がU字型をしたコンクリート製ブロックを
用いて施工されたものが多かったが、近年、上面の一部
が暗渠で他の部分が開渠となり、下側が開いた自由勾配
側溝用のブロックを用いて施工された側溝が多くなって
いる。図11に示した側溝1は複数の自由勾配側溝用ブ
ロック10を連接して施工されたものであり、側溝1の
延びた方向(流れの方向、長手方向)Xに開渠部5と暗
渠部6が交互に形成され、開渠部5の開口2が断続的に
地表に見えるようになっている。そして、開口2が2枚
のコンクリート蓋20により塞がれている。
【0003】図12に自由勾配側溝用ブロック10を示
してある。この側溝用ブロック10は、インバートコン
クリート18が現場で打設されて、側溝1の底面となる
ように下方19が開いた逆U字型の断面の長細いコンク
リート製のブロックである。この側溝用ブロック10を
用いて施工した側溝1は、従来のU字溝と異なり底面に
自由な高さでインバートコンクリートを現場で打設する
ことができる。したがって、側溝の底面の勾配を自由に
変えることが可能なため、それに因んだ名称で呼ばれて
いる。
【0004】自由勾配側溝用ブロック10の上部(天
場、上面)12は、長手方向Xの中央付近が上面に開口
2の形成された開渠5となっており、その他の部分(開
渠の両側)はコンクリート製の上面により塞がれた暗渠
3となっている。したがって、このブロック10により
施工された側溝1は、暗渠3と開渠5が交互に形成され
た開口2が断続的に表れる。開口2は流れの方向に延び
た長方形であり、その長辺となる両縁には、上面12か
ら1段凹んだ蓋受け用の縁11が設けられている。そし
て、側溝1を施工した後は、蓋受け用の縁11にコンク
リート製の蓋20が掛かるように載せることにより開口
2を塞ぐことができる。
【0005】側溝用ブロック10の標準品の長さ(長手
方向、流れの方向あるいは開渠と暗渠が交互に表れる方
向の長さ、以降においては特に定義しない限り同じ方向
の長さを示す)L1は約2000mmであり、その開口
2の長さ(長方形の開口の長手方向、長辺方向、以降に
おいては特に定義しない限り同じ方向の長さを示す)L
2は約1000mmのものが一般的に用いられている。
開口2の長さL2が1500mmのブロックもあるが、
最近ではそれほど多くない。道路交通法の改正により、
道路構造物に対する荷重条件が以前より厳しくなったこ
とが主な要因である。すなわち、全長L1が2000m
mの自由勾配側溝用ブロック10で開口2の長さL2を
1500mmとすると、残りの暗渠3のスラブ(上面の
コンクリート壁)の長さは片側で250mmとなる。こ
の寸法では、コンクリートの場合、一定の厚さのスラブ
に限定されると、輪荷重に対し必要な耐荷重強度を出す
のが難しい。
【0006】自由勾配側溝1に用いられているコンクリ
ート蓋20の隣接する方向の長さC1は、約500mm
である。蓋20の幅(側溝1の流れ方向Xに直交する方
向)は側溝用ブロック10の幅によって開口2の幅が変
わるので、それに合わせて変化する。これに対し、開口
2の長手方向の長さは、上述したように規格化されて
り、その長さの開口2に複数(図11の場合は2枚)の
蓋を隣接して設置するために隣接する方向(隣接方向、
開口2の長手方向)の長さ(本明細書では、以降におい
て蓋の長さとは隣接方向の長さを示す)は側溝1の幅に
関係なく定義できる。したがって、本明細書において
は、側溝1の幅方向の長さ(距離)については言及しな
いが、いずれの幅の側溝1あるいは開口2にも本明細書
に記載している発明は適用できるものである。
【0007】したがって、コンクリート蓋20の長さC
1が500mmであると、開口2の長さL2が1000
mmのブロック10を採用した自由勾配側溝1では、各
開口2に2枚のコンクリート蓋20が載せられる。ま
た、開口2の長さL2が1500mmの側溝用ブロック
10をもちいた側溝では、各開口2は、3枚のコンクリ
ート蓋20で塞がれる。
【0008】側溝に用いられるコンクリート蓋の長さは
500mmに限られない。開渠部が連続し、あるいは開
渠部だけで形成されていると考えることができるU字溝
のコンクリート蓋の長さは約600mmが主流であっ
た。これはかつてのU字溝本体の長さが、尺貫法の影響
で600mmであったからである。これに対し、近年の
自由勾配側溝ブロック10の長さL1が2mになったの
は、メートル法の採用と、重機の普及により大型化した
のが原因と思われる。したがって、近年では、開口2の
長さL1が上述したように1mあるいは1.5mなの
で、この寸法の開口2を塞ぐ蓋20の長さC1は500
mmになっている。
【0009】もちろん、1mあるいは1.5mの長さの
コンクリート蓋でも開口2を蓋できるのであるが、小型
の道路側溝の蓋の長さは、350mmから750mm程
度の範囲が理想的であると考えられている。コンクリー
ト蓋の長さが350mm以下では、車から受ける荷重へ
の対抗力が弱い。一方、コンクリート蓋の長さが750
mm以上では、コンクリート製品の精度上の問題があ
り、蓋をしたときにがたつきが発生する可能性が高くな
る。すなわち、コンクリート製品は、精密な製作は困難
であり、寸法が大きいと反りも発生し易い。したがっ
て、側溝1の開口2に長いコンクリート製の蓋20を載
せると、がたつきが大きくなり騒音が発生し易い。ある
いは、偏芯荷重が加わると衝撃が発生し、コンクリート
蓋が割れ易いなどの問題がある。
【0010】したがって、従来の長さ600のU字溝に
は、約600mmのコンクリート製の蓋が採用され、自
由勾配側溝1の開口2には、それぞれの長さL2が約1
500mmあるいは約1000mmの約数であり、コン
クリート製の蓋の長さとしても適当な約500mmの長
さのコンクリート蓋が採用されている。長さ1000m
mの開口に対し、250mmは約数であり、その長さの
蓋を4枚設置することも可能であるが、上記のように、
輪荷重に対して弱いので適当でない。また、長さ100
0mmの蓋は長すぎてがたつきが問題となる。長さ15
00mmの開口に対し、長さ約750mmは約数であり
2枚の蓋でカバーできるが、長さ約1000mmの開口
はこの蓋ではカバーできない。したがって、汎用性がな
い。また、長さ750mmのコンクリート蓋は手で持ち
上げるには重過ぎる。このような点から現在では長さ5
00mmのコンクリート蓋が一般的である。
【0011】図13にコンクリート蓋20の外観を示し
てある。自由勾配側溝1の開口2は、図12に示すよう
に、蓋掛け11から上に向かって、全ての面が広がるテ
ーパーとなっている。このような開口の形状は、自由勾
配側溝用ブロック10を用いた側溝1に限らず、蓋を着
脱することがある側溝の開口の形状として一般的なもの
である。したがって、コンクリート蓋20は、この勾配
に合わせて、少なくとも3面20a、20bおよび20
cが上に広がっている。図13に示した蓋は、さらに、
残りの一面20dも広がっているものである。したがっ
て、蓋の長さC1が500mmとは通常もっとも長い上
面20xの寸法を呼び寸法として採用している。
【0012】同様に、自由勾配側溝1の開口2の寸法L
2は蓋を開閉するために一定のクリアランスが確保され
るように、製作図では1510mmあるいは1010m
mとしている。しかしながら、呼び寸法は1500mm
および1000mmである。逆に、開口2の実際の長さ
を1500mmあるいは1000mmとして、蓋の実際
の長さ497mm程度にしてクリアランスを確保してい
るケースもある。いずれの場合も本明細書においては、
呼び寸法1500mm、1000mmおよび500mm
とし、それぞれの値を以下では長さとして記載する。ク
リアランスなどを確保するために実際の寸法が調整され
ることは周知であるとして、これ以上は説明しない。ま
た、クリアランスおよび形状、さらにはコンクリート製
品を製造するための寸法調整は考慮されるものとして、
以下ではすべて呼び寸法で説明を行う。さらに、約10
00mmなどと記載しない場合でも、これらの寸法調整
は考慮されているものとする。
【0013】図13に示すように、従来のコンクリート
蓋20には、奥行き35mm以上の切欠き部21が形成
されている。この切欠き部21は、道路上の雨水を側溝
の中に落とす目的もあるが、蓋を開閉するための目的も
あった。一般道路に最も用いられている自由勾配側溝1
は、内径(内側の幅)は、300から500程度であ
り、これらの側溝の開口2に設置される蓋20の重量は
30kg以上となる。したがって、これらの蓋を持ち上
げるには、切欠き部21に手の甲も入れて持ち上げなけ
ればならない。そのため、35mm程度の寸法が確保さ
れている。もちろん、指だけで持ち上げ可能な重さであ
れば、この切欠き部は小さなものとなるが、側溝用の蓋
20として35mm程度が必要とされていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、雨水の飲
み込みができ、また、手の甲が入る程度の切欠き21を
蓋20に設けておくことがメンテナンスなどのために必
要なのであるが、この切欠き21に歩行者がつまずいて
転倒することがある。あるいは、女性の歩行者がハイヒ
ールのかかとを落とすなどの事故も多い。そこで、本発
明においては、このようなトラブルを未然に防止するこ
とも目的の1つとしている。
【0015】一方、側溝1に積極的に雨水を排出するた
めに、コンクリートの蓋ばかりでなく多孔質の金属性、
あるいは、樹脂製などのグレーチングと呼ばれる蓋が設
置されることも多い。グレーチング蓋は、それだけで開
口2を塞ぐ場合と、コンクリート蓋20との組み合わせ
で使う場合とがある。道路の横断部に用いる場合は、グ
レーチング蓋だけで開口2を覆う場合が多い。横断部で
は、繰り返し車の衝撃荷重が加わるのでコンクリート製
の蓋に比べ、衝撃に強く割れ易いグレーチング蓋が良い
との理由による。一方、道路に沿った部分(縦断部)な
どでは、コンクリート蓋20とグレーチング蓋とを組み
合わせて用いられる場合の方が多い。主な理由は、経済
的なためである。
【0016】側溝1は横断部よりも縦断部の方のほうが
圧倒的に長い。したがって、コンクリート蓋との組み合
わせで使用するケースが多いので、上述したコンクリー
ト蓋20の長さと合わせてもの、すなわち、長さが50
0mmのグレーチング蓋がもっとも多く用いられる。グ
レーチング蓋は、コンクリート蓋より重量が軽く、ま
た、製造精度も高いので、500mmよりも長いものが
使用されるケースもある。しかしながら、500mmよ
り短いものはコンクリート蓋20と組み合わせできない
ので従来は用いられていない。
【0017】図14および図15に幾つかの組み合わ
せ、すなわち、開口2の従来の蓋配列の幾つかの例を示
してある。図14は、長さL2が1000mmの開口2
にグレーチング蓋30を設置(配列)する例である。図
14(a)は、コンクリート蓋20とグレーチング蓋3
0を1枚づつ組み合わせて開口2に設置したものであ
り、各々の蓋の長さC1は500mmである。また、図
14(b)は長さC1が500mmのグレーチング蓋3
0を2枚用いて開口2を塞いだものである。さらに、図
14(c)は、長さが開口の長さL2と同じ1000m
mのグレーチング蓋31を1枚用いて開口2を蓋したも
のである。
【0018】図15は、長さL2が1500mmの開口
2にグレーチング蓋30を設置する例であり、図15
(a)は、1枚のグレーチング蓋30と2枚のコンクリ
ート蓋20により開口2をカバーしている。また、図1
5(b)および(c)は、2枚のグレーチング蓋30
と、1枚のコンクリート蓋20により開口2をカバーす
る例であり、蓋の並べ方を変えた例を示してある。これ
らは全て長さC1が500mmのコンクリート蓋20あ
るいはグレーチング蓋30を並べることにより開口2を
塞いでいる。
【0019】このようにグレーチング蓋30により開口
2を覆うと、グレーチング蓋30を通して雨水が側溝1
に排水されるので路面の排水効率を高くできる。したが
って、コンクリート蓋に代わりグレーチング蓋で開口2
を覆うことが望ましいが、グレーチング蓋はコンクリー
ト蓋に比べて高価である。そして、コンクリート蓋に比
べると歩きにくいという問題もある。目の間隔の小さな
細目のグレーチング蓋があるが、これはさらに高価であ
り経済的な理由で使用が難しい。
【0020】また、グレーチング蓋は軽いといっても長
さ500mmのものは隙間に手を入れて簡単に動かせる
ものではなく、太いフック状の鉄筋棒などが必要とな
る。
【0021】このように、現状の側溝はコンクリート蓋
20、あるいはコンクリート蓋20およびグレーチング
蓋30との組み合わせによりカバーされているが、コン
クリート蓋20はコストが低く採用しやすいとは言うも
のの、手掛けや、雨水排水のために35mm程度の切欠
き21は必要であり、女性がハイヒールを落としたり、
つまずいて転倒する原因となっている。切欠き部のサイ
ズを小さくすれば安全になるが、蓋を外す作業が困難と
なり、雨水の排水効率が下がる。切欠きを無くさないま
でも指が入る程度に限定することが検討されたが、手の
甲も入らないと重くて持ち上げできない。したがって、
現状のサイズ(35mm程度)より小さな寸法とするこ
とは難しかった。
【0022】一方、グレーチング蓋30は雨水排水には
都合が良いが、価格が高いのが非常なネックであり、側
溝の施工費用が大幅に増加する。
【0023】本発明は、これらの問題を解決するもので
あり、コンクリート蓋の切欠きを小さくするか、あるい
は無くしてもコンクリート蓋を持ち上げることが可能と
なり、また、排水効率も充分に確保することができる側
溝を提供することを目的としている。また、従来のよう
に、グレーチングに多大な費用をかけずに排水効率の良
い側溝を提供することも本発明の目的としている。
【0024】さらに、本発明は、現在、既に施工されて
いる側溝を大幅に変更することなく、また、側溝用ブロ
ックの設計を変えることなく、排水効率が高く、また、
切欠きに躓いたりすることのない側溝を提供することを
目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、自由勾配側溝などの開渠部に設けられた開口を、
コンクリート製の蓋と、それより長さの短いグレーチン
グ蓋の組み合わせで覆うようにしている。すなわち、本
発明は、開渠部と暗渠部とを有する側溝において、側溝
に載った、すなわち、側溝を構成するブロックあるいは
側溝本体に載った少なくとも1つのコンクリート製の蓋
と、同様に前記側溝に載った、少なくとも1つの金属製
で多孔性の蓋との組み合わせにより開渠部の開口が塞が
れており、個々の多孔性の蓋は、個々のコンクリート製
の蓋より面積が小さいことを特徴としている。このよう
に、短い、すなわち、面積の小さいグレーチング蓋など
の多孔性の蓋を側溝本体に載せて開口を蓋する蓋配列を
採用することにより、コンクリート蓋に切欠きを設ける
よりも排水効率は高くなる。また、サイズの小さな多孔
性の蓋であれば軽いので手でも簡単に取り外すことがで
きる。したがって、多孔性の蓋を取り外した後にコンク
リート製の蓋に手を掛けることにより、コンクリート製
の蓋の切欠きが小さくても、あるいは切欠きがなくても
コンクリート製の蓋の裏側に手の甲まで入るので、持ち
上げることができる。コンクリート蓋の着脱用に治具を
用いる場合は、切欠きがある方が望ましいが、本発明で
は、手が入るほどでなくて良いので、躓いたり、ヒール
が落ちることのない2cm以下にすることができる。
【0026】本発明の側溝であれば、コンクリート蓋に
切欠きを設けなくても、あるいは非常に小さくしても雨
水排水およびメンテナンス上の問題はない。したがっ
て、切欠きのない、あるいは非常に小さなコンクリート
蓋を採用できるので、切欠きに躓いたり、ヒールを落と
してしまうようなトラブルを防止できる。
【0027】一方、多孔性の蓋の面積は非常に小さいの
で、軽く、コストも低い。したがって、多孔性の蓋を採
用することによるグレーチング蓋などの多孔性の蓋を採
用する際のコストアップを抑えることができる。また、
コストアップ率が低いので、高価な細目のグレーチング
を採用してもコストアップ率は少ない。したがって、非
常に歩き易い状態の蓋を開口に施すことができる。多孔
性の蓋は、パンチングメタルなどで形成することも可能
であるが、強度などの点からはグレーチング蓋が望まし
い。
【0028】このように、本発明は、グレーチングなど
の多孔性の蓋の寸法をコンクリート製の蓋の寸法と同一
(もちろんクリアランスなどの要因による差などは除
き、呼び寸法としてであることは上述した通りである)
あるいはその倍数としていた従来の蓋配列の概念とは異
なる思想であり、これによってコンクリート製の蓋の切
欠きの問題、グレーチング蓋を採用することによる経済
的な問題をすべて解決することができる。
【0029】排水効率を上げるために小さなサイズのグ
レーチングを埋設したコンクリート蓋を製造するという
案もある。しかしながら、このような蓋は幾つかの問題
がある。例えば、金属とコンクリートの膨張率の相違か
らグレーチングの回りにひび割れが発生しやすい。ま
た、グレーチングを埋設する過程が手間であり、グレー
チングの目にコンクリートが入ると埋設した意味がなく
なる。また、グレーチングを埋設することにより、鉄筋
が遮断されしまうので、荷重に対する強度が小さくな
る。また、コンクリート蓋のサイズは従来と変わらない
ので、これを持ち上げるために同じサイズの切欠きが必
要になる。
【0030】これに対し、本願の発明は、グレーチング
蓋とコンクリート蓋は別になっており、個々に側溝本体
(側溝用ブロックを用いているものであれば、側溝用ブ
ロック)に載り、開口をカバーできるものである。した
がって、個別に製造され、個別に設置されるので、膨張
率の差、製造の手間などの問題もなく、コンクリート蓋
の強度も保持できる。また、切欠きを小さくできるとい
う大きなメリットを備えている。
【0031】すなわち、従来の自由勾配側溝用のグレー
チング蓋では長さが約500mm以下のものはなかった
が、本発明においては、グレーチング蓋の長さが300
mm、あるいは100mm、50mmなどの短いものに
することにより上記のような問題を解決できる。そし
て、グレーチング蓋の長さは、特に、300mm以下に
することが望ましい。例えば、開渠部だけで構成され、
開口が連続するU字型の側溝においては、隣接する側溝
用ブロックにまたがって蓋を載せることが可能なケース
も多いので、適当な長さのコンクリート蓋と、それより
も短いグレーチング蓋を採用し、隙間が開かないように
割り付けることも可能である。しかしながら、自由勾配
側溝のように開渠部と暗渠部が交互に表れ、開口のサイ
ズが限定されている場合は、開口がスラブ部により囲わ
れているので割り付けが限定される。例えば、開口の長
さが1000mmであれば、長さ100mmのグレーチ
ング蓋と、長さ500mmのコンクリート蓋を組み合わ
せても有効な割り付けはできない。グレーチング蓋を5
枚載せることにより隙間なく開口を塞ぐことができ、コ
ンクリート蓋の切欠きを省くことができるといったメリ
ットは得られるが、グレーチング蓋のトータル面積で経
済的なメリットはほとんどなくなってしまう。500m
mの長さのコンクリート蓋をもう一枚かぶせることはで
きないし、グレーチング蓋の枚数を減らすと隙間ができ
るので、危険である。
【0032】解決策の1つは、開口の長さが1600m
mの自由勾配側溝を施工することである。しかしなが
ら、開口の長さを1600mmにするには、従来の自由
勾配側溝用ブロックの設計が変わってしまい、今までの
ブロック用の型枠を用いることは出来ない。したがっ
て、新規の自由勾配側溝用ブロックを製造する必要があ
るが、自由勾配側溝用ブロックを製造する型枠は構造が
複雑で高価なのでコンクリート製品メーカーにとって非
常に大きな投資となる。また、今までの自由勾配側溝用
ブロックなどに投資したもの(場合によっては数億円の
単位になる)が無駄になる。したがって、側溝の施工費
用が非常に上がってしまう。
【0033】また、仮にコストを無視して新規製作でき
たとしても、すでに、施工されている自由勾配側溝の開
口サイズを変えることは莫大な工事費用を伴うので、施
工済みの側溝に本発明を適用することができなくなって
しまう。
【0034】そこで、本発明においては、従来のコンク
リート蓋は長さが開口の長さの約数であったのに対し、
コンクリート蓋の長さも開口の長さの約数でないものを
採用するようにしている。すなわち、従来は、コンクリ
ート蓋の寸法は、開口部寸法かその約数であり、また、
グレーチング蓋の寸法は、コンクリート蓋と同じかその
倍数であったが、これとは異なる設計思想を全面的に採
用している。多孔性の蓋と、コンクリート製の蓋が開口
を塞ぐように開口の長手方向に隣接して、すなわち、本
発明の側溝および側溝開口の蓋配列においては、直線に
並んで配置されている場合に、コンクリート製の蓋の長
さ(隣接方向の長さ)を、開口の長さ(長手方向の長
さ)の約数でないようにしている。
【0035】このように、コンクリート蓋の寸法および
その配列の設計思想を従来と変えると、コンクリート蓋
の設計が新しくなるので、型枠の製造などの問題が発生
することは上記と同様である。しかしながら、側溝用ブ
ロックの型枠と比べると、蓋の型枠を新しくするコスト
は微々たるものである。また、施工済みの側溝にも本発
明を適用することができるようになる。
【0036】このようにコンクリート製の蓋の長さの制
約を外すことにより、短いグレーチング蓋と長いコンク
リート蓋により開口をカバーできるので、経済的な効果
も得ることができる。しかしながら、さらに考慮すべき
点がある。すなわち、開口の長さが1000mmに長さ
400mmのグレーチング蓋を設置すると、残りは60
0mmでありこれを1枚のコンクリート蓋でカバーすれ
ば良いが、2枚のコンクリート蓋でカバーしようとする
と1枚あたりの寸法は300mmとなり、輪荷重に対し
十分な強度を保てなくなる。長さが600mmのコンク
リート蓋を採用すれば良いが、従来の蓋よりも大きく、
重くなるので、施工およびメンテナンスはやりにくい。
【0037】これに対し、グレーチング蓋の長さを30
0mm以下にすれば、長さ350mm以上のコンクリー
ト蓋を2枚と、グレーチング蓋との組み合わせにより開
口を塞ぐことができ、コンクリート蓋の強度も充分に高
くできる。この場合、長さ1000mmの開口が従来は
2枚の蓋でカバーされていたのに対し、3枚以上の蓋で
カバーされることになる。トータルの枚数が増えること
になるが、グレーチングの面積が減るので、経済的な効
果は十分にあり、さらに、切欠きに関するトラブルを無
くすことができる。
【0038】さらに、蓋の枚数が3枚以上にすることに
より、コンクリート蓋のがたつきの問題も解決できる。
例えば、長さ1000mmの開口に設置する蓋の枚数を
2枚に限定すると、長さ100mmのグレーチング蓋に
対し、長さ900mmのコンクリート蓋が必要になる
が、上記にて説明したようにこのような長いコンクリー
ト蓋は製作精度に問題があり、がたつき、われ、騒音と
いった問題が発生する。さらに、重量が大きすぎるとい
う問題もある。これに対し、蓋の枚数を3枚以上にすれ
ば、コンクリート蓋の長さを従来の500mmに達しな
い範囲で、強度もあり、がたつきも少なく、さらに手で
持ち上げることができる範囲にすることができる。
【0039】開口の長さが1500mmの場合も同様で
あり、従来は3枚以下の蓋でカバーしていたのに対し、
短いグレーチング蓋を含めて4枚以上の蓋を割りつける
ことにより、無理のない長さのコンクリート蓋と短いグ
レーチング蓋の組み合わせで開口をカバーすることがで
きる。上述したように、長さが750mm以下であれば
コンクリート蓋の製造精度も十分であり、がたつきの少
ない蓋を提供することができる。したがって、手でハン
ドリングできる長さのコンクリート蓋と、それより長い
コンクリート蓋を、グレーチング蓋にさらに組み合わせ
て開口をカバーするようにしても良い。しかしながら、
コンクリート蓋の製造コストを考慮すると、できる限り
同じ長さのコンクリート蓋を採用することが好ましいで
あろう。開口に設置するコンクリート製の蓋のサイズを
同じにすると、本発明においては、そのコンクリート製
の蓋の長さは、開口の長さを多孔性およびコンクリート
製の蓋の総数で割った値ではなく、それよりも長くな
る。
【0040】グレーチングなどの多孔性の蓋のサイズ
は、側溝が流せる排水量を考えると、コンクリート製の
蓋よりもかなり小さくても良く、コンクリート製の蓋の
長さの半分以下で充分である。
【0041】グレーチング蓋とコンクリート蓋とを組み
合わせる場合、グレーチング蓋が1枚であれば、開口の
ほぼ中央に配置することが望ましい。蓋の配置が対称に
なるので見た目が綺麗である。また、グレーチング蓋を
取り外すことにより、両側のコンクリート蓋の下に手を
入れることができるようになる。
【0042】一方、複数のグレーチング蓋が配置される
のであれば、開口の反対側の縁に配置することにより、
排水効率を上げることができる。
【0043】グレーチング蓋のサイズが小さいと軽量に
なる反面、車が通った衝撃などにより跳ね上がりやすく
なる。したがって、グレーチングのクロスバーを中心に
旋回し、コンクリート製の蓋または側溝本体から突き出
た部材に係合するフックを設けることが望ましい。ま
た、開口の内面あるいはコンクリート製の蓋の側面に係
合用のボルトなどを取り付けるためのインサートを埋設
しておくことが望ましい。
【0044】本発明においては、多孔性の蓋であるグレ
ーチング蓋のサイズが小さい方が経済的な効果が大き
く、また、軽量となるので施工やメンテナンスは行いや
すい。しかしながら、グレーチング蓋を小さくしすぎる
と開口率が減少するので、排水効率は悪くなる。そこ
で、本発明の、側溝の開口に、コンクリート製の蓋に隣
接して配置されるグレーチング製の蓋においては、隣接
するコンクリート製の蓋に当たり、グレーチング製の蓋
とコンクリート製の蓋との間に隙間を設けるスペーサを
設けることが望ましい。スペーサを独立して設けても良
いが、グレーチング製の蓋の表面を構成するグレーチン
グ部をコンクリート製の蓋との厚みに合わせるように嵩
上げする部材を隣接するコンクリート製の蓋の方向に延
ばしてスペーサとして機能するようにしても良い。ま
た、表面のグレーチング部の端部を補強する補強部材を
隣接するコンクリート製の蓋の方向に延ばしてスペーサ
として機能するようにしても良い。
【0045】上述したように、コンクリート蓋に限らず
グレーチング蓋もクリアランスが必要なので呼び寸法よ
りも実際のサイズは小さいか、あるいは開口の方が呼び
寸法よりも大きくなっている。しかしながら、その寸法
差は数mm程度であり排水用のスペースとして考えられ
たものではなく、また、開口率としてもほとんど寄与し
ない。上記の本発明のグレーチング製の蓋においては、
スペーサあるいはスペーサとして機能する部材によりグ
レーチング蓋とコンクリート蓋、あるいは開口の縁と間
にグレーチングの目と同じサイズ、すなわち、細目であ
れば10から15mm程度の隙間を設けるようにしてい
る。そして、この隙間を排水用のスペースとして用い、
開口率を高くできるようにしている。また、スペーサで
グレーチング製の蓋とコンクリート製の蓋との間に隙間
を作るようにすれば、その隙間を形成するグレーチング
は不要であり、グレーチング自体の寸法を縮めることが
できる。したがって、グレーチングを小型、軽量化で
き、さらに低コストにすることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明に係る側溝1を示
してある。この側溝1は、図11および図12で説明し
た長さL1が2000mmの自由勾配側溝用ブロック1
0を連接して施工されたものである。したがって、開渠
部5と暗渠部3が交互に配置され、長さL2が1000
mmの開口2が断続的に表れている側溝である。このよ
うな側溝1には、これから側溝用ブロック10を用いて
施工する側溝、および、既に側溝用ブロックを埋設して
施工された側溝も含まれる。なお、自由勾配側溝につい
ては上記にて説明したので共通する部分に同じ符号を付
して以下では説明を省略する。
【0047】図1(a)に示した側溝1では、長さC3
が100mmの1枚のグレーチング蓋35と、長さC2
が450mmの2枚のコンクリート蓋25との組み合わ
せにより開口2を塞いでいる。これらの蓋は、側溝1の
長手方向Xの方向にコンクリート蓋25、グレーチング
蓋35、さらにコンクリート蓋25と隣接した状態で直
線状に配置(配列)されている。したがって、コンクリ
ート蓋25およびグレーチング蓋35は、各々が、図1
2に示したように、側溝1の本体を構成する側溝用ブロ
ック10の開口の蓋掛け(一段下がった縁)11に載る
ようになっており、開口2から1つ1つの蓋25および
35を独自に着脱できるようになっている。
【0048】本例の側溝1は、このように、開口2に、
コンクリート蓋25のみではなく、グレーチング蓋35
も設置されている。したがって、雨水はグレーチング蓋
35から側溝1に飲み込まれるので、排水効率は非常に
良い。また、長さが100mmのグレーチング蓋35は
手で容易に外れ、外した隙間からコンクリート蓋25の
裏側に手の甲まで回すことができる。したがって、コン
クリート蓋25に切欠きを設けなくても蓋25を取外す
ことができる。本例では、冶具をかけることができるよ
うに幅15mm程度の切欠き21を設けてあるが、必ず
しも必要なものではない。
【0049】したがって、図1(a)に示した本例の側
溝1は、排水効率が良く、さらに、開口2を塞いでいる
蓋25および35の着脱が容易な側溝である。その一方
で、コンクリート蓋25には切欠きを設けなくても済む
側溝である。したがって、切欠きに歩行者がつまずいた
り、女性がヒールを落としたりすることはなく安全な側
溝である。また、排水を促進するためにグレーチング蓋
35を採用しているが、その長さは100mmなので非
常に低コストでグレーチング蓋を施工することができ
る。したがって、経済的な負担も小さい。また、グレー
チング蓋35が短く低コストで敷設できるので、グレー
チング蓋35のグレードを上げることができる。すなわ
ち、従来のグレーチングは目のサイズ(ベアリングプレ
ートの間隔)が20数mm程度であるのに対し、目のサ
イズ10mm程度の細目のグレーチング蓋を採用するこ
とができ、細目のグレーチングを採用したとしても経済
的には十分に効果がある。そして、グレーチング蓋35
につまずいたり、女性がヒールを引っ掛けることを未然
に防止できるので、さらに歩きやすく、安全な側溝を提
供することができる。
【0050】本例の側溝1の大きな特徴は、このような
安全で経済的であり、さらに、雨水排水効率の高い側溝
を、従来とは異なった蓋の組み合わせ、あるいは配列に
より実現できることである。すなわち、開口2のサイズ
は、先に説明した従来の側溝と何ら変わるものではな
く、従来の自由勾配用側溝用ブロック10を用いて施工
する側溝にも適用できるものである。さらに、既に施工
済みの側溝を、本発明の蓋配列を採用することにより、
上述した効果を備えた側溝1に変えることができる。そ
のためには、開口2に設置してある従来の蓋を、本発明
に係る蓋に交換するだけで良い。したがって、本発明の
経済的な効果は計り知れないものがある。すなわち、本
発明により、従来の側溝用ブロックおよび施工済みの側
溝の資源を無駄にすることなく、歩きやすく安全で、雨
水排水効率が良く、さらに、メンテナンス性も良い側溝
を実現することができるのである。
【0051】このため、詳しくは既に説明しているが、
側溝の開口を塞ぐ蓋に関する概念を本発明においては一
新している。すなわち、蓋の長さは開口の長さの約数に
なっているという従来の思想から離れ、蓋の長さを開口
の長さの約数でないものにしている。したがって、本発
明により、従来のコンクリート蓋の資源は残念ながら残
すことはできない。しかしながら、蓋の仕様を変更する
ことに係る経済的な負荷は、側溝用ブロック自体あるい
は側溝を施工しなおすことに比較すれば微々たるもので
ある。
【0052】図1(a)に示した例では、側溝1の開口
2に設置するコンクリート蓋25の長さC2を450m
mにしている。もちろん、この長さC2は上記にて詳し
く説明してあるが呼び長さであり、必ずしも蓋25の実
際のサイズと一致するものではない。このように、開口
2の長さL2の約数である長さ500mmのコンクリー
ト蓋に代わり、長さ450mmの蓋25を採用すること
により、2枚のコンクリート蓋25と、短いグレーチン
グ蓋35により、従来と同じ長さの開口2を安全にカバ
ーすることができる。そして、このコンクリート蓋25
の長さC2は、所定の輪荷重にも十分に耐えることがで
きるサイズであり、製造精度の点からも、がたつきなど
を防止できるサイズである。また、従来の500mmの
コンクリート蓋よりも若干小さいので、運搬あるいはメ
ンテナンスにおいても問題はまったく発生しない。
【0053】さらに、グレーチング蓋35の長さC3は
100mmと従来のグレーチング蓋に比べると小さい
が、従来のコンクリート蓋の切欠きの面積と比較すれば
開口率は非常に大きくなる。また、この程度のサイズの
グレーチング蓋で、側溝1の流路としての断面積に対し
数%から数10%の開口面積が得られる、したがって、
現実的な排水を行う開口率としては十分過ぎるほどの値
を確保することができる。そして、サイズを小さくする
ことにより、コストを下げることができ、軽いので施工
およびメンテナンスが非常に簡単になるなどの効果が得
られることは上述した通りである。もちろん、コンクリ
ート蓋の切欠きの奥行きを2cm以下にしたり、まった
く設けなくてもコンクリート蓋をはずすことができると
いった効果も得られる。
【0054】図1(a)に示した配置では、長さ100
mmのグレーチング蓋35が、開口2の中央に位置する
ように配置されている。開口2に設置されている蓋の合
計が3枚と奇数になるので、グレーチング蓋35をセン
ターにすることにより、美観がよい。また、センターに
グレーチング蓋35を配置すると、現場において、側溝
の出発地点並びに最終地点もグレーチング蓋の位置がセ
ンターとなり偏りがない。
【0055】図1(b)には、長さC3が50mmの2
枚のグレーチング蓋35と、長さC2が450mmの2
枚のコンクリート蓋25の合計4枚の蓋で開口2を覆っ
ている。このように、グレーチング蓋35はさらに短く
することが可能である。通常のグレーチングの目のサイ
ズが20数mmであることを考慮すると、グレーチング
蓋の最小長さは30mm程度となるが、開口面積当たり
のコストが上がるので、本例のようにグレーチング蓋の
長さC3は50mm程度以上が望ましいであろう。一
方、細目のグレーチング蓋を採用すると、目のサイズ
(ベアリングプレートのピッチ)は12mm程度となる
ので、グレーチング蓋の長さC3は、ベアリングプレー
トが3枚構成の30mm程度が最小サイズとして適当な
ものになるであろう。もちろん、多孔性の蓋は、ベアリ
ングプレートとクロスパーが直角方向に組み合わされた
グレーチング蓋に限定されることはないので、それぞれ
の構造によって最小の長さ、および標準として用意でき
る長さは変わるであろう。
【0056】図1(b)に示したように、1つの開口2
に複数のグレーチング蓋35を設置すると、雨水を飲み
込むスペースが分散される。道路などからは必ずしも側
溝に沿って水が流れるのではなく、傾きなどがあるの
で、たとえば道路のセンターよりやや低い方向に向かっ
て斜めに流れる。したがって、グレーチング蓋35を分
散して配置することにより雨水が開口2を通過すること
を極力避けることができ、短時間に排水することができ
る。特に、2枚のグレーチング蓋35を開口2に設置す
るときは、これらを開口2の両サイド、すなわち、開口
2の反対側の縁に配置することが望ましい。これによ
り、グレーチング蓋35の間隔が開くので、雨水が開口
を通過して流れてしまうのを極力防止することができ
る。
【0057】このように、グレーチング蓋35のサイズ
を短くして1つの開口に設置する枚数を増やすことによ
り、排水効率は向上する。また、個々のグレーチング蓋
のサイズを小さくできるので、グレーチング蓋の枚数を
増やすことによりコストアップはほとんどなく、コスト
パフォーマンスの高い側溝を施工できる。もちろん、図
1(a)と同じサイズのグレーチング蓋、すなわち、長
さ100mmのグレーチング蓋を両サイドに配置するこ
とも可能である。この場合は、長さC2が400mmの
コンクリート蓋2枚と組み合わせることが望ましい。
【0058】また、開口2に偶数枚のグレーチング蓋3
5を設置する場合は、両サイドに配置することにより対
称な配置となる。したがって、奇数枚数のときにグレー
チング蓋を中央に配置するのと同じように美観などの良
い側溝を提供できる。
【0059】図1(c)は、長さC3が50mmのグレ
ーチング蓋35を3枚、長さC2が420mmのコンク
リート蓋25を2枚の、計5枚の蓋により開口2を覆っ
ている。このように本発明においては、開口2を覆う蓋
の枚数は限定されるものではないが、蓋の枚数が多くな
ると、コンクリート蓋の長さが350mm以下になって
しまい強度的な問題が発生する。また、グレーチング蓋
の枚数を大幅に増やしたのでは、経済的な効果がなくな
ってしまう。したがって、長さL2が1000mmの開
口2には、図1に示したような枚数でカバーすることが
望ましいであろう。もちろん、グレーチング蓋のサイズ
およびコンクリート蓋のサイズは、上述した本発明の範
囲内で、上述した例以外にさらに適当な組み合わせが可
能であり本発明が限定されるものではない。
【0060】したがって、長さL2が1000mmの開
口2を備えた側溝1においては、従来は2枚の蓋で覆わ
れていたのに対し、本発明を適用した場合は3枚以上の
蓋の配列で覆うことが望ましい。たとえば、グレーチン
グ蓋の長さが100mmの場合、従来と同様に2枚の蓋
で開口2を塞ごうとすると、コンリート蓋の長さは90
0mmになってしまいコンクリート製品の精度を考慮す
るとがたつきが発生し易く、車道にかかるような領域で
は割れやすいなどの問題がある。また、コンクリート蓋
が重過ぎて、施工およびメンテナンスの障害になる。グ
レーチング蓋の長さが300mmであれば、コンクリー
ト蓋の長さは700mmで良く。精度上の問題はそれほ
ど発生しない。したがって、このような組み合わせであ
れば、1枚のグレーチング蓋と、1枚のコンクリート蓋
であっても良く、グレーチング蓋が従来に比べれば、軽
く、低コストになるので、本願の発明の効果を得ること
ができる。しかしながら、コンクリート蓋が従来の50
0mmに比べれば長くなり、重くなる。したがって、図
1に基づき説明したように、L2が1000mmの開口
2においては、3枚以上の構成を採用することが望まし
い。
【0061】図1に示したように、短いグレーチング蓋
35と、このグレーチング蓋35によって覆われない開
口2の隙間を補償するような寸法のコンクリート蓋25
を開口2に並べて配置し、さらに、コンクリート蓋25
の長さを上述したような適当な範囲に選ぶことにより、
安全で雨水の飲み込み効率が高く、さらに経済的な側溝
1を提供することができる。すなわち、コンクリート蓋
25においては、従来35mm程度の深さ(幅)が必要
であった切欠きの寸法を、20mm程度以下あるいは無
くすことができる。図1(a)および(c)は、冶具が
掛けやすいように15mm程度の切欠き21をコンクリ
ート蓋25に設けた例であり、図1(b)は切欠きのな
いコンクリート蓋25をグレーチング蓋35と組み合わ
せて配置した例である。いずれのケースも切欠きにつま
ずいたり、女性がヒールを落とすことがなく、さらに、
余分な切欠きがないあるいは小さいので美観の良い側溝
となっている。
【0062】図2ないし図4には、長さL2が1500
mmの開口2を、本発明のグレーチング蓋35およびコ
ンクリート蓋25の組み合わせ、あるいは配列により塞
いだ例を示してある。図2(a)は、長さC3が50m
mのグレーチング蓋35を1枚と、長さC2が約483
mmのコンクリート蓋25を3枚の合計4枚により開口
2を塞いでいる。図2(a)では、グレーチング蓋35
が開口2の一方の端に配置されており、このグレーチン
グ35を外しても全てのコンクリート蓋25に手が掛か
る状態にはならない。しかしながら、グレーチング蓋3
5に隣接するコンクリート蓋25から順番に手を入れて
外していくことが可能であり、メンテナンスあるいは施
工における問題はない。したがって、このような配置を
採用する場合でも、切欠きの小さな、あるいは切欠きの
ないコンクリート蓋を用いることができる。
【0063】図2(b)は、長さC3が50mmのグレ
ーチング蓋35を2枚と、長さC2が約466mmのコ
ンクリート蓋25を3枚の合計5枚の蓋を開口2に設置
した様子を示してある。また、図2(c)は、長さC3
が50mmのグレーチング蓋35を3枚と、長さC2が
450mmのコンクリート蓋25を3枚の合計6枚の蓋
により開口2を塞いだ様子を示してある。さらに、図3
(a)は、図2(c)と同じサイズのグレーチング蓋3
5と、コンクリート蓋25を、それらの配置を変えて開
口2に設置した様子を示してある。また、図3(b)
は、長さC3が50mmのグレーチング蓋35を4枚
と、長さC2が約433mmのコンクリート蓋3枚の合
計7枚の蓋により開口2を塞いだ例を示してある。
【0064】また、これらに示したコンクリート蓋25
は、切欠き21の寸法が15mm程度あるいはそれ以下
のものである。また、図2(c)および図3(b)には
切欠きのないコンクリート蓋25を用いた例を示してあ
る。そして、これらの側溝はいずれも図1を参照しなが
ら説明した側溝と同様に安全であり、雨水の飲み込み効
率が良く、さらに経済的な側溝となっている。
【0065】このように、本発明の範囲内において、側
溝の開口の蓋のアレンジは幾つか考えることが可能であ
り、ユーザは施工現場の状況などを考慮して、その中か
ら適当なものを選択することができる。また、本発明の
範囲内においては、グレーチング蓋35の長さC3およ
びコンクリート蓋25の長さC2は自由に選択すること
ができるが、たとえば、コンクリート蓋25の長さC2
を450mmに設定すれば、そのコンクリート蓋25を
長さC3が50mmのグレーチング蓋と組み合わせるこ
とにより図1(b)および図2(c)に示すように、長
さL2が1000mmおよび1500mmの開口2のい
ずれにも設置することができる。このように、ある程
度、コンクリート蓋25と、グレーチング蓋35のサイ
ズを限定することにより、量産によりさらに経済的な効
果を高めることも可能となる。
【0066】図2および図3に示した側溝1では、長さ
L2が1500mmの開口2を、従来では3枚の蓋によ
り塞いでいたのに対し、グレーチング蓋35とコンクリ
ート蓋25とを組み合わせて合計4枚以上の蓋で塞ぐ例
を示しているが、従来と同じ3枚の蓋の組み合わせも可
能である。図4(a)は、その例であり、長さC3が1
00mmのグレーチング蓋35と、長さC2が700m
mのコンクリート蓋25が2枚の合計3枚の蓋を配置し
た例である。コンクリート蓋25の長さは製造精度はが
たつきなどが発生しにくい範囲内に収まる値であるが、
従来のコンクリート蓋よりも長くなる。したがって、従
来に比較し、蓋の重量が増加するので、この点では、図
2および図3に示した蓋の組み合わせが望ましいであろ
う。
【0067】一方、図4(b)は、長さC3が100m
mのグレーチング蓋35が2枚と、長さC2が650m
mのコンクリート蓋25が2枚の合計4枚の蓋で開口2
を覆うものであるが、やはりコンクリート蓋25が長く
なる。また、図4(c)は、長さC3が100mmのグ
レーチング蓋35が3枚と、長さC2が600mmのコ
ンクリート蓋25が2枚の合計5枚の蓋で開口2を塞ぐ
ものであるが、コンクリート蓋25が若干長くなる。し
たがって、コンクリート蓋25の長さを従来の長さ(5
00mm)よりも短くしようとすると、グレーチング蓋
とコンクリート蓋を組み合わせて開口2を塞ぐ際に、コ
ンクリート蓋は、従来とサイズは異なるものの枚数は従
来の枚数と同じにして、サイズの短いグレーチング蓋と
組み合わせることが望ましい。長さL2が1000mm
の開口についても同様のことが言える。
【0068】図5に、グレーチング蓋のいくつかの例を
示してある。上記にて示したグレーチング蓋35は図5
(a)に示したようなものであり、主な強度部材である
ベアリングプレート36aが、側溝1の本体となる側溝
用ブロック10の開口2の両側の蓋受け11に載るよう
に、長さC3と直交する方向に延ばした構成となってい
る。このようなグレーチング蓋35は、多くの場合、溶
接によって製造されており、低コストで購入できる。鋳
物で成形することも可能であるが、コストが高い。この
ような鉄製(鋼製)のグレーチングはコンクリートに比
べて曲げ応力が極めて高いので、長さC3が短くても十
分な強度を持たせることができる。さらに、クロスバー
36bをベアリングプレート36aに対し直交する方向
に配置して強度を高くすると共に、多孔状にして雨水を
流すのに十分な開口率が確保できる。
【0069】また、グレーチング蓋35は強度が高いの
で、その厚みはコンクリート蓋25の厚みの半分程度で
十分である。したがって、グレーチング蓋35が搭載さ
れる場所が予め決まっていれば、ブロック10の蓋受け
11を浅く加工しておくことが望ましい。一方、グレー
チング蓋35の載る位置が決まっていない場合、さらに
は、既に施工済みの側溝1に本発明を適用する場合は、
コンクリート蓋25と厚みを揃える必要がある。このた
め、図5に示したグレーチング蓋35においては、蓋掛
かり11に載る両端の部分に脚34を設けて嵩上げし、
グレーチング自体は厚くしないでコンクリート蓋25と
表面の位置が同じになるようにしている。以下の多孔性
の蓋においても同様である。グレーチング蓋の厚み自体
をコンクリート蓋の厚みにもちろん合わせても良いが、
コストアップの要因になるので望ましくないであろう。
【0070】このグレーチング蓋35は、細目と称され
るグレーチング蓋であっても同様の構成であり、細目の
場合は、ベアリングプレート31のピッチが12mm程
度と通常のグレーチングのピッチ(30mm程度)に比
較し半分程度に細くなっている。したがって、このグレ
ーチング蓋30の上をハイヒールで歩いても踵が取られ
ることはなく、安全に歩行できる。このような細目のグ
レーチングは通常のグレーチングより高価であり、コン
クリート蓋の数倍から10倍程度の値段になる。しかし
ながら、上述したように、本例の側溝1ではグレーチン
グ蓋30の長さC3は数cmと狭くて良い。したがっ
て、グレーチング蓋の面積は小さくなる。このため、従
来のグレーチング蓋に比べて非常に低いコストで提供す
ることができる。
【0071】図5(b)は、グレーチング蓋35の異な
った例である。このグレーチング蓋35では、強度梁と
なるプレート37aが一本延びており、それに対し直角
に複数の補助プレート37bが所定のピッチで取付けら
れたものである。また、図5(c)に示した多孔性の蓋
39は、多孔状に加工されたパンチングメタル38を用
いたものであり、上記のグレーチング蓋35と同様にコ
ンクリート蓋25と組み合わせて設置することができ
る。これらに限定されないが、多孔状で金属製の蓋を採
用することにより開口率が高く、強度が十分に高い蓋を
得ることができる。しかしながら、コンクリート蓋と比
較すると高価であることが経済的な問題となる。本発明
により、長さの短い多孔性の蓋と、その多孔性の蓋によ
って塞げない開口の部分を補償する適当なサイズのコン
クリート製の蓋とを組み合わせることにより、多孔性の
蓋のメリットを経済的に活かすことができる側溝を提供
できる。多孔性の蓋は、金属製に限らず、プラスチック
などのその他の高強度で買い効率の高い蓋を形成できる
素材により製造されたものでも良いが、屋外に設置され
るために、紫外線、雨水などに対し耐候性あるいは耐久
性の高いものが必要となる。もちろん、コストの低いも
のが望ましい。これらを満足するものとしては現状では
金属製の蓋が最も適している。
【0072】図6にグレーチング蓋35の異なった例を
示してある。図6(a)に示したグレーチング蓋35
は、嵩上げ用の部材34として角パイプを採用し、さら
に、嵩上げ用の部材34を長さ方向、すなわち、隣接す
るコンクリート蓋25に当たる方向に延ばしてある。し
たがって、本例のグレーチング蓋35をコンクリート蓋
25に挟んで配列すると、図7に示すように、嵩上げ用
の部材34がコンクリート蓋25に当たって、これらの
蓋の間に隙間33が形成される。嵩上げ用の部材34
は、グレーチング本体35aから、グレーチングの目の
幅、すなわち、ベアリングプレート36aの間隔程度、
たとえば15mm程度だけ突き出るようにしてあるの
で、コンクリート蓋25との間の隙間33は、ほぼグレ
ーチング蓋35の目の間隔に相当する大きさとなる。こ
のため、グレーチング本体35aでグレーチング蓋35
の長さC3をカバーする必要がなくなり、グレーチング
本体35aの長さは両側の隙間33の分だけ短くするこ
とができる。例えば、長さC3が100mmのグレーチ
ング蓋35を、長さC4が70mmのグレーチング本体
35aを用いて製造することができる。したがって、グ
レーチング蓋35のコストをさらに低減することができ
る。また、グレーチング本体35aが短くなるので、グ
レーチング蓋35が軽量となり、さらに手で持ちやすい
グレーチング蓋を提供できる。
【0073】一方、コンクリート蓋25との間に隙間3
3あり、この隙間は排水用のスペースとなる。したがっ
て、グレーチング本体の長さが100mmのグレーチン
グ蓋と同じあるいはそれ以上の開口率を備えた蓋とな
り、排水効率(取水能力)は充分に維持できる。蓋と蓋
との間には施工およびメンテナンス時に着脱できるよう
にある程度、たとえば2から3mm程度のクリアランス
が必要となる。また、グレーチング蓋の製造公差、コン
クリート蓋の製造公差を見込む必要があるので、数mm
程度の隙間は形成される。しかしながら、これらの隙間
は雨水の取り込み用として考慮されたものではなく、嵩
上げ部材34の両側をスペーサとして延ばして形成され
たものでもない。これに対し、本例においては、意図的
に10数mm程度の隙間33を開けることによって、フ
ラットバー(ベアリングプレート)の数を減らしグレー
チング蓋を軽量、低コストにすると共に取水能力を確保
している。また、隙間33の寸法は、グレーチング蓋3
5の目のサイズと同じ程度であるので、この隙間に歩行
者た躓いたり、あるいは、女性がハイヒールの踵を落と
すこともない。したがって、上述したように歩行上の安
全も維持できる。
【0074】図6(b)に示したグレーチング蓋35で
は、嵩上げ用の部材34がグレーチング本体35aの端
部を補強する部材を兼ねており、この部材34をコンク
リート蓋25に接触する方向に延ばしてある。したがっ
て、この部材34が隣接するコンクリート蓋25に当た
って隙間33を形成し、図6(a)に示したグレーチン
グ蓋と同様の効果を得ることができる。もちろん、グレ
ーチング蓋35が開口2の両サイドに設置される場合に
は、側溝本体の開口2の端に部材34が当たってスペー
サとしての機能を果たす。したがって、コンクリート蓋
との間に限らず、側溝本体との間にもスペーサ(補強部
材あるいは嵩上げ部材34)により適当な隙間33を設
けることができ、より小さく低コストのグレーチング蓋
35を用いて安全で排水能力が高い側溝1を実現するこ
とができる。
【0075】本発明におけるグレーチング蓋35は、上
述したように短く軽量であるくことが大きなメリットで
ある。その反面、軽いので単に側溝1の蓋受け11に載
せておいたのでは車が通過する領域においては、跳ね上
がる可能性がある。このため、何らかの固定手段を設け
ておくことが望ましい。従来の1m程度のグレーチング
蓋でも跳ね上がりの問題はあるが、本例では、さらにグ
レーチング蓋が短く軽いので、跳ね上がりに対する対策
を考慮することが望ましい。
【0076】跳ね上がりを防止する手段としては、ボル
トでグレーチング蓋35を蓋受け11に固定することも
考えられる。しかしながら、ボルトを採用すると、ボル
トの頭をレンチなどで回す空間が必要となり、たとえ
ば、直径16mmのボルトを採用すると30mm程度以
上のスペースが要求される。しかしながら、本例のグレ
ーチング蓋30は長さC3が短いので、ベアリングプレ
ートの厚みなどを考慮すると、上記のようなスペースを
確保することができない。また、寒冷地では冬期に塩化
カルシウムを散布することがあるが、これによりボルト
およびナットが錆ついてしまい取り外しができないこと
も考えられる。さらには、グレーチング蓋の上を頻繁に
車が通過するような場所であると、グレーチング蓋に対
し上下の振動が繰り返し与えられるので、ボルトが緩ん
だり、あるいはネジが飛んでしまうことも考えられる。
加えて、既に施工済みの側溝に対し、本発明を適用する
ことを考えると、側溝本体にボルトを埋設することは非
常に難しく、手間の係る作業になってしまう。
【0077】そこで、本例においては、フック状のロッ
ク部材を用いてグレーチング蓋35をロックするように
している。図8にグレーチング蓋35にロック部材50
を掛けて固定する様子を示してある。この例では、グレ
ーチング蓋35のクロスバー36bに先端51がフック
状になったロック部材50を旋回可能な状態にまず嵌め
込み、次に、フック状の先端52を隣接するコンクリー
ト蓋25から突き出た固定用の支持棒29に引っ掛けて
係合させ、グレーチング蓋35を固定するようにしてい
る。グレーチング蓋35から分離して製造および提供で
きるロック部材50は、グレーチング蓋35およびロッ
ク部材50を別々に亜鉛めっきできるなどのメリットを
備えている。また、コンクリート蓋25にロックするこ
とにより、側溝本体には加工を施す必要が一切なく、グ
レーチング蓋35の跳ね上がりを防止できるという大き
なメリットがある。したがって、施工済みの側溝に本発
明を適用する際にも有効である。
【0078】さらに詳しく説明すると、図8(a)に示
すように、ロック部材50は上下方向に若干長い板状の
部材であり、先端(下端)がコンクリート蓋25に取り
付けられた支持棒29と係合するように水平方向が大き
く開いたフック状51になっており、上方はクロスバー
36bに嵌め込みできるように斜め下方が開いたフック
状52となっている。もちろん、グレーチング蓋35に
ロック部材50を掛けるための部材を新たに設けておい
ても良い。固定部材50には、さらに、上端にロック部
材50を取り外すときに引っ張って操作するためにレバ
ー53が設けられている。このため、レバー53は、フ
ック状51の開いた方向と反対側に延びている。
【0079】このようなロック部材50を、図8(b)
に示したように、グレーチング蓋35のクロスバー36
bにロック部材50の上方のフック52を掛ける。これ
により、クロスバー36bの回りにロック部材50が自
由に旋回するようになる。このロック部材50の重心
は、フック状の先端51の後方側、すなわち、操作レバ
ー53の側にある。このため、図8(c)に示すよう
に、操作レバー53を上げた状態でグレーチング蓋35
を側溝1の開口2にセットして操作レバー53を離す
と、図8(d)に示すようにロック部材50はクロスバ
ー36bの回りに自動的に旋回し、先端のフック51が
固定用の支持棒29と係合する。このため、グレーチン
グ蓋35は隣接するコンクリート蓋25に固定される。
コンクリート蓋25の重量は数10から数100kgな
ので、グレーチング蓋35が跳ね上がるのを防止でき
る。また、本例のロック部材50においては、重心が先
端のフック51の開いた側と反対側、すなわち、後方に
ある。このため、自動的に旋回する範囲が広く、支持棒
29がクロスバー36bの真下に位置していないときで
もロック部材50は支持棒29に引っ掛かり非常に安全
である。
【0080】図8(e)に示すように、このロック部材
50を取り外すときは、操作レバー53を上方に引っ張
るだけで良い。操作レバーの位置を反対側にすることに
より、操作レバーを押して取り外すようにすることも可
能であるが、グレーチング蓋35の場合、石などがベア
リングプレート36aの間、すなわち、グレーチングの
目に入って操作レバーを押してしまう可能性がある。し
たがって、本例のように、操作レバー53を引っ張って
外すようにすることにより、より安全で確実にロックす
ることができるグレーチング蓋を提供できる。
【0081】このように、本例においては、グレーチン
グ蓋のクロスバーの回りに旋回するロック部材50を採
用しているので、グレーチング蓋35を固定するボルト
ナットは不要である。したがって、ボルト、さらにボル
トをまわすための冶具を装着するスペースは必要ない。
このため、ベアリングプレートが2あるいは3枚程度の
寸法のグレーチング蓋35、特に細目のグレーチング蓋
であっても簡単に固定することができる。したがって、
コンクリート蓋25に短いグレーチング蓋35を組み合
わせて側溝1の開口2をカバーする本例に非常に適して
いる。さらに、車道に用いられ、振動が繰り返し加えら
れてもねじ山がないのでそのねじ山が破壊されてロック
が外れる心配はない。特に、本例のロック部材50は自
動的にロックされる構成となっているので、多少グレー
チング蓋ががたつく状態であっても跳ね上がることはな
い。さらに、塩化カルシウムの散布などによりロック部
材あるいはグレーチング蓋にさびが発生する事態となっ
ても、本例のロック部材は、ねじのようにさびつくと外
れなくなることはない。したがって、いつでも容易に取
り外し、あるいは交換が可能であり、いったん設置する
と非常に安全なグレーチング蓋となっている。
【0082】上述したロック部材と支持棒を用いたグレ
ーチング蓋の固定手段あるいは固定方法は、従来の側溝
用の蓋に用いられているコンクリート蓋と同程度のサイ
ズ、すなわち1m程度のグレーチング蓋に対しても適用
できる。そして、ボルトナットを用いたときの、冬季の
さび付きの問題、振動による緩みの問題などを無くすこ
とができる。それに加えて、本例のグレーチング蓋は短
いのでボルトナットを取りつけるエリアを確保できない
が、上記の固定方法を採用することにより、少なくとも
1つの目がある最小の長さのグレーチング蓋であって
も、それを固定することができる。したがって、本発明
のグレーチング蓋には最適な固定方法である。
【0083】図9に、コンクリート蓋25の例を示して
ある。蓋の全体的な形状は、先に図13に示したものと
同様であるが、本発明のコンクリート蓋25において
は、切欠きは不用か、あるいは20mm程度以下の小さ
なもので良い。そして、上述したようにグレーチング蓋
35と隣接する面26には、そのほぼ中央にインサート
28が埋設されている。このため、グレーチング蓋35
をロックするための固定用の支持棒29を取り付けるこ
とができる。
【0084】図10は、コンクリート蓋の代わりに、側
溝用ブロック10の開口2の側面2aにインサート28
を埋設し、ロック用の支持棒29を取り付けられるよう
にした例を示してある。既に施工済みの側溝においては
このようなことは難しいが、今後、プレハブされるコン
クリート製の側溝用ブロック10であれば、インサート
を予め埋設しておくことは可能であり、グレーチング蓋
35をロックするのに有効である。
【0085】以上においては、本発明を自由勾配側溝用
ブロックにより施工された側溝に基づき説明してきた
が、カルバート式あるいはその他の側溝で、暗渠と開渠
が表れる側溝について本発明を適用することができる。
しかしながら、雨水排水などを考えたカルバート式の側
溝としては自由勾配側溝が現状では最も一般的であり、
本発明を用いるのに好適なものである。
【0086】また、上記でも説明しているが、実施例に
おいて図面により示した蓋の配置および寸法などは本発
明の例示であり、本願の明細書全体および請求の範囲に
示した内容に沿って本発明は理解されるべきである。
【0087】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、側溝
の開口を、短いグレーチング蓋と、開口の約数ではない
長さのコンクリート蓋により塞ぐようにしている。短い
グレーチング蓋を採用することにより、低コストで雨水
排水効率の良い側溝を実現することができる。また、短
いグレーチング蓋は簡単に取り外しできるので、その隙
間から手を入れてコンクリート蓋を外すことができる。
したがって、メンテナンスおよび雨水排水の両面からコ
ンクリート蓋の切欠きを無くすことができ、安全性の高
い側溝を提供できる。
【0088】本発明においては、このようにコンクリー
ト蓋の切欠きが不用あるいは小さく安全であり、グレー
チング蓋を用いて雨水排水効率の高いにもかかわらず経
済的な側溝を、従来とは異なった概念のサイズの蓋およ
び、それらの蓋の配列あるいは組み合わせにより実現で
きるようにしている。したがって、今後施工される側溝
はもちろん、既に施工済みの側溝を、上述した効果を備
えた側溝に変えることができる。そのためには、開口に
設置してある従来の蓋を、本発明に係る蓋に交換し、本
発明に係る蓋の配列にするだけで本発明の側溝にするこ
とができる。したがって、本発明により、従来の側溝用
ブロックおよび施工済みの側溝資源を無駄にすることな
く、歩きやすく安全で、雨水排水効率が良く、さらに、
メンテナンス性も良い側溝を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る側溝およびその蓋配列を示す図で
ある。
【図2】図1と異なる側溝およびその蓋配列を示す図で
ある。
【図3】上記とさらに異なる側溝およびその蓋配列を示
す図である。
【図4】上記とさらに異なる側溝およびその蓋配置を示
す図である。
【図5】多孔性の蓋の幾つかの例を示す斜視図である。
【図6】グレーチング蓋のさらに異なる例を示す斜視図
である。
【図7】図6に示すグレーチング蓋を開口に配列した様
子を示す図である。
【図8】グレーチング蓋を固定するロック部材を取り付
けおよび取り外す様子を示す図である。
【図9】コンクリート蓋の斜視図である。
【図10】側溝用ブロックの開口の一部を拡大して示す
斜視図である。
【図11】従来の側溝および蓋配列を示す図である。
【図12】自由勾配側溝用ブロックの一般的な構造を示
す図であり、図12(a)は平面図、図12(b)は側
面図、図12(c)は長手方向の断面、図12(d)は
幅方向の断面を示す図である。
【図13】従来のコンクリート蓋の概略構造を示す図で
ある。
【図14】従来の側溝およびその蓋配列を示す図であ
る。
【図15】従来の側溝およびその蓋配列を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 側溝 2 開口 3 暗渠部 5 開渠部 10 側溝用ブロック 12 ブロックの上面 20、25 コンクリート製の蓋(コンクリート蓋) 30、35 グレーチング製の蓋(グレーチング蓋) 50 ロック部材 51 先端のフック 53 操作用レバー

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開渠部と暗渠部とを有する側溝であっ
    て、 前記側溝に載った、少なくとも1つのコンクリート製の
    蓋と、 前記側溝に載った、少なくとも1つの金属製で多孔性の
    蓋との組み合わせにより前記開渠部の開口が塞がれてお
    り、 個々の前記多孔性の蓋は、個々の前記コンクリート製の
    蓋より面積が小さいことを特徴とする側溝。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記多孔性の蓋はグ
    レーチングであることを特徴とする側溝。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記多孔性の蓋は長
    方形であり、短辺が約300mm以下であることを特徴
    とする側溝。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記開口は長方形で
    あり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋は、
    前記開口の長手方向に隣接して配置され、 前記多孔性の蓋の隣接方向の長さが約300mm以下で
    あることを特徴とする側溝。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記開口は長方形で
    あり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋は、
    前記開口の長手方向に隣接して配置され、 前記多孔性の蓋の隣接方向の長さは、前記コンクリート
    製の隣接方向の長さの半分以下であることを特徴とする
    側溝。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記開口は長方形で
    あり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋は、
    前記開口の長手方向に隣接して配置され、 前記コンクリート製の蓋の隣接方向の長さは、前記開口
    の長手方向の長さの約数でないことを特徴とする側溝。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記開口は長方形で
    あり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋は、
    前記開口の長手方向に隣接して配置され、 前記コンクリート製の蓋の隣接方向の長さは、前記開口
    の長手方向の長さを前記多孔性およびコンクリート製の
    蓋の総数で割った値よりも長いことを特徴とする側溝。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記開口は長方形で
    あり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋は、
    前記開口の長手方向に隣接して配置され、 前記コンクリート製の蓋の隣接方向の長さが約350m
    mから490mmの範囲であることを特徴とする側溝。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記開口は長方形で
    あり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋は、
    前記開口の長手方向に隣接して配置され、 前記コンクリート製の蓋の隣接方向の長さが約520か
    ら750mmの範囲であることを特徴とする側溝。
  10. 【請求項10】 請求項1において、前記多孔性の蓋が
    前記開口のほぼ中央に配置されていることを特徴とする
    側溝。
  11. 【請求項11】 請求項1において、前記多孔性の蓋が
    前記開口の反対側の縁に配置されていることを特徴とす
    る側溝。
  12. 【請求項12】 請求項1において、前記側溝は上壁の
    一部が長さ約1000mmの前記開口となった自由勾配
    側溝用ブロックにより形成されており、前記多孔性の蓋
    およびコンクリート製の蓋の合計枚数が少なくとも3枚
    であることを特徴とする側溝。
  13. 【請求項13】 請求項1において、前記側溝は上壁の
    一部が長さ約1500mmの前記開口となった自由勾配
    側溝用ブロックにより形成されており、前記多孔性の蓋
    およびコンクリート製の蓋の合計枚数が少なくとも4枚
    であることを特徴とする側溝。
  14. 【請求項14】 請求項1において、前記開口の内面に
    インサートが埋設されていることを特徴とする側溝。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の多孔性の蓋であっ
    て、長方形で短辺が300mm以下であることを特徴と
    する多孔性の蓋。
  16. 【請求項16】 請求項15において、グレーチング製
    で、このグレーチングのクロスバーを中心に旋回し、前
    記コンクリート製の蓋または側溝本体から突き出た部材
    に係合して固定するフックを有することを特徴とする多
    孔性の蓋。
  17. 【請求項17】 側溝の開口に、コンクリート製の蓋に
    隣接して配置されるグレーチング製の蓋であって、隣接
    するコンクリート製の蓋に当たり、該グレーチング製の
    蓋とコンクリート製の蓋との間に隙間を設けるスペーサ
    を有するグレーチング製の蓋。
  18. 【請求項18】 請求項17において、前記グレーチン
    グ製の蓋は、その表面を構成するグレーチング部と、前
    記コンクリート製の蓋との厚みに合わせるように前記グ
    レーチング部を嵩上げする部材とを有し、この嵩上げす
    る部材が前記隣接するコンクリート製の蓋の方向に延び
    前記スペーサとしての機能を果たすグレーチング製の
    蓋。
  19. 【請求項19】 請求項17において、前記グレーチン
    グ製の蓋は、その表面を構成するグレーチング部と、こ
    のグレーチング部の端部を補強する補強部材とを有し、
    この補強部材が前記隣接するコンクリート製の蓋の方向
    に延び前記スペーサとしての機能を果たすグレーチング
    製の蓋。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載のコンクリート製の蓋
    であって、側面にインサートが埋設されていることを特
    徴とするコンクリート製の蓋。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載のコンクリート製の蓋
    であって、切欠きがないか、または切欠きの幅が2cm
    以下であることを特徴とするコンクリート製の蓋。
  22. 【請求項22】 開渠部と暗渠部とを有する側溝の前記
    開渠部の開口に敷設する蓋配列であって、 前記側溝に載った、少なくとも1つのコンクリート製の
    蓋と、 前記側溝に載った、少なくとも1つの金属製で多孔性の
    蓋とが組み合わされており、個々の前記多孔性の蓋は、
    個々の前記コンクリート製の蓋より面積が小さいことを
    特徴とする側溝開口の蓋配列。
  23. 【請求項23】 請求項22において、前記多孔性の蓋
    はグレーチングであることを特徴とする側溝開口の蓋配
    列。
  24. 【請求項24】 請求項22において、前記開口は長方
    形であり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋
    は、前記開口の長手方向に隣接して配置され、前記多孔
    性の蓋の隣接方向の長さが約300mm以下であること
    を特徴とする側溝開口の蓋配列。
  25. 【請求項25】 請求項22において、前記開口は長方
    形であり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋
    は、前記開口の長手方向に隣接して配置され、前記コン
    クリート製の蓋の隣接方向の長さは、前記開口の長手方
    向の長さの約数でないことを特徴とする側溝開口の蓋配
    列。
  26. 【請求項26】 請求項22において、前記開口は長方
    形であり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋
    は、前記開口の長手方向に隣接して配置され、前記コン
    クリート製の蓋の隣接方向の長さは、前記開口の長手方
    向の長さを前記多孔性およびコンクリート製の蓋の総数
    で割った値よりも長いことを特徴とする側溝開口の蓋配
    列。
  27. 【請求項27】 請求項22において、前記開口は長方
    形であり、前記多孔性の蓋と、前記コンクリート製の蓋
    は、前記開口の長手方向に隣接して配置され、前記コン
    クリート製の蓋の隣接方向の長さが約350mmから4
    90mmの範囲であることを特徴とする側溝開口の蓋配
    列。
  28. 【請求項28】 請求項22において、前記多孔性の蓋
    が前記開口のほぼ中央に配置されていることを特徴とす
    る側溝開口の蓋配列。
  29. 【請求項29】 請求項22において、前記多孔性の蓋
    が前記開口の両サイドに配置されていることを特徴とす
    る側溝開口の蓋配列。
  30. 【請求項30】 請求項22において、前記開口の長さ
    は約1000mmであり、前記多孔性の蓋およびコンク
    リート製の蓋の合計枚数が少なくとも3枚であることを
    特徴とする側溝開口の蓋配列。
  31. 【請求項31】 請求項22において、前記開口の長さ
    は約1500mmであり、前記多孔性の蓋およびコンク
    リート製の蓋の合計枚数が少なくとも4枚であることを
    特徴とする側溝開口の蓋配列。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013007246A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Daikure Co Ltd 溝ブロックへのグレーチングの固定方法及びグレーチング
JP2016205123A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 日之出水道機器株式会社 地下構造物用蓋の施錠構造およびその施錠構造を備えた地下構造物用蓋

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