JP2000129767A - 側溝、側溝用ブロックおよび蓋 - Google Patents

側溝、側溝用ブロックおよび蓋

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JP2000129767A
JP2000129767A JP11232651A JP23265199A JP2000129767A JP 2000129767 A JP2000129767 A JP 2000129767A JP 11232651 A JP11232651 A JP 11232651A JP 23265199 A JP23265199 A JP 23265199A JP 2000129767 A JP2000129767 A JP 2000129767A
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gutter
grating
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concrete
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Etsuji Oike
悦二 大池
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OOIKE KK
Ooike Inc
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OOIKE KK
Ooike Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側溝に対し雨水を呑み込む十分な開口面積が
確保でき、さらに、歩行者の障害とならない蓋を持った
側溝を提供する。 【解決手段】 側溝1の蓋をグレーチング蓋のような多
孔性の蓋30と、コンクリート蓋20とを並列的に配置
する。それぞれ個別に製造されており、さらに、側溝本
体1で支持されるように載せられている。これによって
車道3から流れた水を多孔性の蓋30から側溝1の内に
スムーズに排出させることができ、歩道2は歩きやすい
コンクリート蓋20を並べることができる。このため、
排水性能が良く、その一方で、ハイヒールがグレーチン
グの目に落ちたりするトラブルを未然に防止でき、歩行
者に対し安全な側溝を施工することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路肩などに設置さ
れ、雨水を流すためなどに用いられる側溝に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在、雨水などを流すために施工される
側溝は、断面がU字型をしたコンクリート製のブロック
を長手方向に並べられたもの、あるい自由勾配側溝と呼
ばれる底面方向が開いた逆U字型のコンクリート製ブロ
ックを長手方向に並べ、底面の勾配をインバートコンク
リートを打設して調整したものなどがある。そして、こ
れらの側溝の上方(天場)は、蓋なしで開放されている
ものも多いが、道路横断部や歩道に敷設されている側溝
については安全性を考えて蓋がされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】側溝の蓋には、強度お
よびコストの点からコンクリート製の蓋が一般的に用い
られている。コンクリート製の蓋は経済的ではあるが、
その一方で、小さな孔を設けることは製造工程上、それ
ほど容易なことではなく、さらに、多数の孔を開けるこ
とは曲げ強度などを維持する点で問題がある。したがっ
て、側溝への流入する雨量の多い個所では、コンクリー
ト蓋では十分な開口面積が確保できない。このため、グ
レーチングと呼ばれる金属製の板材と棒材が格子状に組
み合わされた多孔性の鋼製蓋がコンクリート蓋に代わっ
て用いられている。しかしながら、グレーチング蓋はコ
ンクリート蓋の数倍の値段になるので、側溝の施工費用
は大幅にアップする。
【0004】さらに、グレーチング蓋を歩道に施工され
ている側溝に採用すると、女性のハイヒールの踵がグレ
ーチングの隙間に入り込んでしまい歩きにくいという問
題があり、場合によってはハイヒールが脱げて転んだり
することもある。このため、歩道に施工する側溝で、雨
水の呑み込みをスムーズに行わせないといけない場所に
は、通常のグレーチングよりも板材あるいは棒材の間隔
を狭くした細目と呼ばれるグレーチングが用いられる
が、このグレーチングはさらに高価格である。
【0005】一方、コンクリート蓋でも、側溝の長手方
向に切り欠きを設け、そこから雨水が側溝内に流れ込む
ようにしたものもある。この切り欠きは同時にコンクリ
ート蓋を着脱するときの手掛かり(蓋掛かり)にもな
る。現状の切り欠きの寸法は3から4cm程度のもので
あるが、コンクリート蓋を着脱するために作業員の手を
入れたり、あるいは、治具を挿入することを考えると、
この寸法は最小限であり、作業を行いやすくするためは
切り欠き寸法は大きい方が望ましい。また、雨水の流入
を考慮する場合でも、この切り欠きはさらに大きい方が
望ましい。
【0006】しかしながら、現状の寸法の切り欠きで
も、これに躓いて転ぶ危険性が指摘されており、また、
上記と同様に、切り欠きの寸法を大きくするとハイヒー
ルの踵がはまり込んだり、杖を落とし込んでしまうとい
った問題がある。したがって、安全性の面からはコンク
リート蓋の切り欠きの寸法はさらに小さくすることが望
ましいが、現状以下にすると施工およびメンテナンスに
支障がでてしまう。
【0007】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑み、雨水を飲み込むのに十分な開口面積を確保でき
ると共に、通行者(歩行者)には安全であり、また、メ
ンテナンスも容易で、さらに、施工コストも低い側溝を
提供することを目的としている。また、このような側溝
を施工するために好適な側溝用ブロックおよび蓋を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、側溝の蓋を幅方向に少なくとも2つの領域に分け
て、コンクリート製の蓋に加え、側溝の長手方向に延び
た狭い幅の多孔性の蓋を、側溝の本体、すなわち、現場
打ちされた側溝であれば現場打ちされたコンクリート製
の側溝そのもの、さらに、ブロックを用いて施工された
側溝であればその側溝用のブロックに支持するようにそ
れぞれ設置することで、雨水を飲み込むにの十分な開口
面積を確保できようにしている。このため、本発明によ
れば、雨水を吸収できると共に通行者には安全であり、
さらに、経済的な側溝を施工することができる。
【0009】すなわち、本発明の側溝は、上方の少なく
とも1部が開口となり、その少なくとも1部が着脱可能
な蓋によって覆われた側溝であって、少なくとも1つの
コンクリート製の蓋と、少なくとも1つの多孔性の蓋と
を有し、これらの蓋が前記側溝本体に載った状態で幅方
向に並んでいることを特徴としている。このような側溝
であれば、蓋全体をグレーチングなどの多孔性で高価な
ものにしなくて良いので経済的である。また、歩行側を
コンクリート製にできるので、歩道に施工しても歩きや
すく、安全である。さらに、多孔性の蓋を、安全で歩き
やすくするために、メッシュの小さな、あるいは目の細
かな高価なものにした場合でも、その面積を削減できる
ので、施工コストを低減できる。
【0010】上記のように幅方向に、小径の孔を開けに
くいコンクリート製の蓋と、金属製あるいは樹脂製など
で多孔性の蓋とを並べておくことにより、雨水を流し込
むには十分な程度の開口面積を確保することが可能であ
る。すなわち、側溝の上方に設けられた開口は、メンテ
ナンスなどのために必要な寸法で設計されており、雨水
を流し込むためには、上方の開口を全面的に多孔性の蓋
で覆わなくても雨水を排水するには充分な面積を確保で
きる。そして、本発明においては、長手方向に延びた多
孔性の蓋によって、雨水を流し込むのに十分な開口面積
を側溝に沿って長く、あるいは適当な位置に配置できる
ので、雨水をスムーズに側溝に排水できる。また、適当
な位置を多孔性の蓋にしても、その他の側溝の長手方向
に沿った部分は、低コストで歩き易いコンクリート蓋で
覆うことができる。したがって、歩行する部分はコンク
リート製の蓋にすることにより、上を歩き易い側溝を施
工できる。
【0011】雨水用の開口を確保するために、小さなサ
イズの多孔性の蓋をコンクリート製の蓋に埋設して多孔
性の部分を備えたコンクリート製の蓋を一体成形すると
いう案もある。しかしながら、このような蓋は幾つかの
問題がある。まず、金属または樹脂とコンクリートの膨
張率の相違から、双方の蓋の回りにひび割れが発生しや
すい。また、このような蓋を製造する際は、多孔性の蓋
をコンクリートに埋設する過程が手間である。さらに、
埋設することにより、開口に、例えばグレーチングの目
にコンクリートが入ると多孔性の蓋として効果がなくな
る。また、多孔性の蓋を埋設することにより、コンクリ
ート中の鉄筋が遮断されてしまうので、荷重に対する強
度が小さくなる。また、コンクリート製の蓋のサイズ
は、従来とほとんど変わらないので、これを持ち上げる
ために同じサイズの切欠き(手掛け)が必要になる。
【0012】これに対し、本願の発明は、多孔性の蓋と
コンクリート製の蓋は、別になっており、個々に側溝本
体(側溝用ブロックを用いているものであれば、側溝用
ブロック)に載り支持され、開口をカバーできるもので
ある。したがって、個別に製造され、個別に設置される
ので、膨張率の差、製造の手間などの問題もなく、コン
クリート製の蓋の強度も保持できる。
【0013】コンクリート製の蓋と多孔性の蓋とを個別
に設け、それぞれを側溝本体で支持しているので、多孔
性の蓋を取り外した後に、コンクリート製の蓋を取り外
せば、蓋掛かりも不要となる。このため、コンクリート
製の蓋は、蓋掛かり用の切り欠きをなくすことも可能と
なり、設けた場合でも非常に小さな切り欠きで良い。し
たがって、ユーザが切り欠きに躓くこともなくなるの
で、歩道に側溝を設けた場合でも安全性は高い。
【0014】多孔性の蓋は、コンクリートによって製造
することは難しいが、樹脂や金属であれば簡単に製造で
きる。特に、多孔性の部分を金属製にすることにより強
度および耐候性の面で安定したものが得られやすいので
望ましい。多孔性の金属素材としてはパンチングメタル
など様々なものがあるが、強度が高く、開口率の大きな
グレーチングが特に望ましい。
【0015】本発明の側溝では、側溝の長手方向に沿っ
て多孔性の蓋を設置できるので、1個所で大量の雨水を
側溝内に排出する面積を確保する必要はない。したがっ
て、多孔性の蓋の面積は小さくて良く、多孔性の蓋の幅
をコンクリート製の蓋より狭くできる。このため、コン
クリート製の蓋の面積を拡大できるので、歩く際に障害
となることが少なくなり、歩道に施工しやすい側溝を提
供できる。また、コンクリート製の蓋の面積を広くでき
るので、低コストで強度の高い蓋を持った側溝を施工が
できる。このため、道路横断部などの強度の必要とされ
る部分にも適している。
【0016】多孔性の蓋は、側溝の中央に配置しても良
いが、端、すなわち開口の縁に沿って配置することによ
り、雨水を側溝の中央まで流さなくても排水できる。こ
のため、雨が降っている最中でも雨水が歩行者の邪魔に
なることがない。一般に水捌けを考慮して、車道は両端
の歩道に向かって傾斜しており、歩道は車道に向かって
傾斜して施工され、車道と歩道の境界部分に側溝が施工
される。したがって、側溝を、その上端が幅方向に傾斜
するように施工し、多孔性の蓋を低い方の縁に沿って配
置することにより、道路から排水された雨水を歩道側に
ほとんど流さずに側溝に排水できる。
【0017】このような側溝は、現場打ちで施工するこ
とももちろん可能であるが、現場における工数、施工期
間などを考慮すると複数のブロックを長手方向に並べて
施工する方法が取られる。そして、本発明の側溝用のブ
ロックにおいては、多孔性の蓋またはコンクリート製の
蓋を長手方向に並べられるように、開口の長手方向の両
側に設け、さらに、多孔性の蓋が乗るであろう縁には、
雨水が側溝内に排出されるように切り欠きを断続的に設
けておくことが望ましい。多孔性の蓋が両縁に乗るよう
な物であっても良いので、少なくとも一方の縁の一部に
は少なくとも1つの切り欠きを設けておくことが望まし
い。そして、長手方向の縁に多孔性の蓋が設置できるよ
うに切り欠きは断続的に設けておくことが望ましい。
【0018】切り欠きは、縁が垂直に切りかけられたも
のであっても良いが、縁の外側の端から内側に向かって
下方に傾斜した切り欠きを設けておくことが望ましい。
縁の外側の端から斜めに傾斜した切り欠きであれば、蓋
受け用の縁を形成するために外側あるいは内側に張り出
した構造をそれほど変えずに雨水を側溝内に導くスペー
スを確保できる。したがって、幅の狭い多孔性の蓋を外
側の端に沿って設置したときに、その多孔性の蓋から呑
み込まれた雨水を、この多孔性の蓋と隣接して設置され
たコンクリート製の蓋の下を通って側溝内に排水でき
る。
【0019】また、多孔性の蓋と、コンクリート製の蓋
との厚みは異なり、低コストで強度を確保するために、
一般的にコンクリート製の蓋の方が厚い。したがって、
コンクリート製の蓋の厚みに合わせるように、多孔性の
蓋に嵩上げ用のスペーサをつけておいても良い。あるい
は、切り欠きの設けられた蓋受け用の縁に、薄い蓋を外
側に設置し、厚い蓋を内側に設置できるように段差を設
けておいても良い。縁に段差を設けておけば、厚みの異
なる多孔性の蓋およびコンクリート製の蓋をそのまま上
面が平らになるように設置することができる。
【0020】蓋受け用の縁に設けられた切り欠きは、両
方の縁に設けておき、多孔性の蓋を両側に設置できるよ
うにしたり、あるいは、現場に応じて適当な方に、多孔
性の蓋を設置できるようにしておいても良い。しかしな
がら、多孔性の蓋を設置した側では、コンクリート製の
蓋が載る幅が狭くなるので、道路横断部などの過重条件
の厳しい部分では、一方に切り欠きを設け、そちらの縁
の幅を他方の縁よりも広げてコンクリート製の蓋が載る
面積を略同じ程度にしておくことが望ましい。
【0021】自由勾配側溝用のブロックは、工場プレハ
ブする際に内型枠を底面の側に抜く。したがって、多孔
性の蓋を載せられる幅の広い縁を側溝の内側に延ばすこ
とができる。このため、自由勾配側溝自体の幅を広げず
に長手方向に沿って多孔性の蓋を設置できる。しかしな
がら、U字型の側溝用ブロックは、内型枠を上方に抜く
必要があるので、幅の広い縁は外側に延ばす必要があ
り、施工時の側溝用面積が多少広くなる。
【0022】一方、側溝の上方の開口に設置される多孔
性の蓋としては、蓋受け用の縁に設けられた切り欠きに
かからないように側溝の長手方向に延びた部分が支点と
なっているものが望ましい。特に、コンクリート製の蓋
と厚みを合わせるためにスペーサを設けてある蓋は、ス
ペーサの位置を長手方向に配置することが望ましい。ま
た、コンクリート製の蓋も、多孔性の蓋も、側溝の上部
の開口に幅方向に並べて配置するために各々は開口より
も幅が狭くなる。
【0023】さらに、開口が上部の一部に設けられた自
由勾配側溝用のブロックでは、切り欠きを備えた側の蓋
受け用の縁と連続し、開口から該側溝用ブロックの長手
方向に溝を延ばすことも可能である。このような溝を設
けることにより、排水効率を上げることができる。さら
に、縁を該側溝用ブロックの長手方向の端面まで延長
し、溝の端から該側溝用ブロック内へ排水するための切
り欠きを隣接する他の側溝用ブロックを接合する側端面
に形成することによりいっそう排水効率を上げることが
できる。このような溝を設けた側溝用ブロックを採用
し、長手方向に並べることにより側溝を施工できる。長
手方向に延びた溝はそのままでも良く、あるいは、さら
に、この溝を多孔性の蓋によりカバーすることも可能で
ある。
【0024】多孔性の蓋は、サイズが小さいと軽量にな
る反面、車が通った衝撃などにより跳ね上がりやすくな
る。したがって、多孔性の蓋にグレーチングを採用した
際には、多孔性の蓋を側溝用ブロックも含む側溝本体に
止めたり、あるいは、隣接するコンクリート製の蓋に止
めることが望ましい。ボルトナットで固定することも可
能であるが、そのような方法は手間がかかり、振動によ
って緩む可能性がある。したがって、本発明では、本体
グレーチングのクロスバーを中心に旋回し、コンクリー
ト製の蓋、または側溝本体から突き出た部材に係合する
フックを設けることを提案している。また、このフック
と係合するように、開口の内面に係合用のボルトなどを
取付けるためのインサートを埋設しておくことが望まし
い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明にかかる側溝が施
工された状態を上方から見た様子を示してある。また、
図2に、側溝に蓋が設けられた部分の断面を示してあ
る。本例の側溝1は、歩道2の車道3の側の境界部分に
車道3に沿って施工されており、歩道2と車道3との境
界には縁石ブロック4が並べられている。本例の側溝1
は、底面5の勾配を、現場で打設するインバートコンク
リート6によって調整する自由勾配側溝であり、図4に
示すような自由勾配側溝用ブロック10を長手方向に並
べて施工されている。そして、本例の側溝1は、その上
方(上壁、上面または天場)11に設けられた開口12
に、コンクリート製の蓋20と、グレーチング製の蓋
(多孔性の蓋)30が側溝1の幅方向W(長手方向Lに
直角な方向)に並べて設置されている。このため、車道
3から傾斜に沿って歩道2の側に流れ、縁石4の連絡孔
9を通って流れ出た雨水8は、開口12の車道2の側の
端に設置されたグレーチング蓋30を通って側溝1に排
水され、歩道2の側に流れ出ないようになっている。
【0026】一方、側溝1の天場11は、開口12の歩
道2側がコンクリート蓋20により覆われているので、
歩き易く、グレーチングの目にハイヒールの踵が取られ
てハイヒールが脱げたりあるいは転んだりすることがな
いようになっている。また、コンクリート蓋20と幅方
向Wに並べて設置されたグレーチング蓋30を、開口1
2の長手方向Lに沿って配置することにより、十分な長
さを確保することが可能であり、グレーチング蓋30の
幅が狭くても雨水を側溝1に排水するのに十分な開口面
積を確保することができる。したがって、幅の狭いグレ
ーチング蓋30で雨水を排水するように開口12を蓋で
きるので、グレーチングの面積が狭くて済み、施工コス
トを下げることができる。
【0027】さらに、グレーチングの面積を狭くできる
ので、グレーチング蓋30に、図5(a)に示すような
ベアリングプレート31のピッチが12mm程度と、一
般のグレーチングよりピッチが半分程度で、高価な細目
のグレーチングを用いてもそれほどのコストアップには
ならない。したがって、この細目のグレーチング蓋30
を用いることにより、グレーチング蓋30の部分でもハ
イヒールの踵が取られることはなく、開口12を排水で
きる状態で、歩行者に安全で、さらに経済的に側溝1に
蓋することができる。
【0028】また、グレーチング蓋30を側溝1の長手
方向Lに配置することにより、雨水を側溝1に沿って分
散して排水することが可能であり、歩道2あるいは車道
3を雨水が川のように流れる事態を防止することができ
る。例えば、図1に示した例では、縁石4の連絡孔9の
部分と合うようにグレーチング蓋30を配置して車道3
からの排水をスムーズに側溝1に呑み込ませるようにし
ている。
【0029】本例の側溝1に設置されたコンクリート蓋
20とグレーチング蓋30は、それぞれ個別に製造され
ており、また、それぞれ側溝1の本体、本例では、側溝
用ブロック10の上に個別に載って支持されている。そ
して、各々の蓋20および30が個別に設置されている
ので、図6に示すようにグレーチング蓋30を取り外す
と、コンクリート蓋20の側方にスペース29ができ
る。したがって、このスペース29に手あるいは治具を
入れてコンクリート蓋20を着脱することができるの
で、蓋掛かり21は非常に小さくて良く、あるいは省略
することも可能となる。このため、歩道2に表れる蓋掛
かり21に足を取られたり、ハイヒールの踵を引っかけ
たり、さらには杖を蓋掛かりから落としてしまうような
ことはない。このように、本例の側溝1は、歩道2に開
口12を設けたときに歩行者がわずらわしく感じるよう
なことはなく、安全である。さらに、グレーチング蓋3
0とコンクリート蓋20を順番に着脱することによる蓋
の着脱も容易であり、メンテナンスも容易な側溝となっ
ている。
【0030】さらに、図2に示すように、本例の側溝1
は、天場11が歩道2の傾斜に合わせられるように斜め
になっており、その低い方にグレーチング蓋30が各側
溝ブロック10に載っている。したがって、車道3の側
が低くなる一般的な歩道2の傾斜に合わせて側溝1を施
工すると車道3の側にグレーチング蓋30が設置され、
車道3からの雨水8が効率良く側溝1に排水される。
【0031】以下に、図4に示した側溝用ブロック10
を中心に、さらに詳しく本実施の形態を説明する。図4
は、自由勾配側溝用のブロック10の概略構成を平面
(a)、側面(b)、長手方向の断面(c)および幅方
向の断面(d)を用いて示してある。本例の側溝用ブロ
ック10は、インバートコンクリートが現場で打設され
て底面となる下方13が開いた逆U字型の断面の長細い
コンクリート製のブロックである。上部(天場)11の
長手方向Lの中央付近には、開口12が設けられてお
り、その長手方向Lの両側(幅方向W)の縁(端または
枠)にそって、天場11から1段凹んだ蓋受け用の縁1
4および15が設けられている。これら蓋受け用の縁1
4および15の一方(本例では図面の上側)の縁14に
は、長手方向Lに対称な2個所に切り欠き16が設けら
れている。これらの切り欠き16は、縁14の外側の端
14aから内側の端14bに向かって下方13に傾斜し
ている。このため、端14aから入った水は、切り欠き
16を通り、縁14の上に載った蓋に邪魔されずに側溝
1の内部に流れ込めるようになっている。また、切り欠
き16は、縁14に沿って断続的に設けられており、こ
の切り欠き16の長手方向Lの両側がグレーチング蓋3
0およびコンクリート蓋20が載る部分となっている。
【0032】さらに、これらの切り欠き16は、開口1
2の内面となり、グレーチング蓋30の下になる部分に
なるので、この部分に予め水平方向にインサート28が
埋設されている。このため、このインサート28にボル
トを挿入し、後述するように、グレーチング蓋30を固
定するための治具として用いることができるようになっ
ている。
【0033】蓋受け用の縁14に設ける切り欠き16
は、側溝の底に向かって垂直になったものでも良いが、
蓋受け用の縁14を構成するために側溝1から外側に斜
めに張り出した部分18の構造が大きく変わってしま
い、側溝用ブロック10の外観も変わるので、型枠費用
などが高くなる。これに対し、本例のように、切り欠き
16を斜めに設けることにより、張り出し部分18の構
造は変えずに排水を側溝内部に導くスペースを作ること
ができる。したがって、側溝用ブロック10の外観を変
えずに済む、あるいは変更が小さくて済むので、型枠費
用などの点でもメリットがある。また、図4(b)に側
面を示すように、側溝用ブロック10の両端10bに
は、隣接するブロックとの間の隙間をモルタルで埋めて
シールできるように、目地用の凹み48が設けられてい
る。
【0034】本例の側溝用ブロック10を長手方向に並
べて施工した側溝1に蓋を設置した様子が、図1、図2
および図3に示してある。図1に示してあるように、天
場11の開口12には、グレーチング蓋30およびコン
クリート蓋20の組み合わせの蓋が2セット長手方向に
並べて設置されている。図2および図3に示すように、
切り欠き16の設けられた蓋受け用の縁14には、端1
4aから順番にグレーチング蓋30の全体と、コンクリ
ート蓋20の端が載り、グレーチング蓋30は縁14だ
けで支持される。さらに、コンクリート蓋20は縁14
と反対側の縁15によって支持されるようになってい
る。例えば、本例の側溝1では幅約410mmの開口1
2に、幅約40mmのグレーチング蓋30と、幅約37
0mmのコンクリート蓋20を並べて設置してある。
【0035】そして、図2に示すように、縁14では、
切り欠き16がグレーチング蓋30の下方からコンクリ
ート蓋20の下側に延びており、切り欠き16が下側に
傾斜しているので、グレーチング蓋30から呑み込まれ
た雨水8はコンクリート蓋20の下を通りスムーズに側
溝1の内部に流れる。一方、切り欠き16の両側の縁1
4の部分では、図3に示すようにコンクリート蓋20が
縁14に載り、確実に支持される。また、グレーチング
蓋30は、コンクリート蓋20より薄くても強度が十分
に確保できるので、長手方向Lの両端にコンクリート蓋
20の厚みに合わせるためのスペーサ35が装着されて
おり、そのスペーサ35が縁14に載ってグレーチング
蓋30が支持されている。したがって、従来の側溝で
は、グレーチング蓋も幅方向Wで支持されるのに対し、
本例の側溝1では、グレーチング蓋30は、切り欠き1
6を跨いだ状態で長手方向Lに支持されるようになって
いる。
【0036】図5に、グレーチング蓋30のいくつかの
例を示してある。図1ないし図3に示したグレーチング
蓋は、図5(a)に示したようなものであり、ベアリン
グプレート31を支持方向の長手方向Lに延ばした構成
となっている。そして、クロスバー32をベアリングプ
レート31に対し直交する方向に配置して強度を高くす
ると共に、多孔状にして雨水を流すのに十分な開口率が
確保できるようにしている。また、長手方向Lの両端に
は、コンクリート蓋20と厚みを合わせるためのスペー
サ(嵩上げ用の部材)35が取付けられている。このグ
レーチング蓋30は細目と称されるグレーチングであ
り、ベアリングプレート31のピッチが12mm程度と
通常のグレーチングのピッチ(30mm程度)に比較し
半分程度に細くなっている。したがって、このグレーチ
ング蓋30の上をハイヒールで歩いても踵が取られるこ
とはなく、安全に歩行できる。このような細目のグレー
チングは通常のグレーチングより高価であり、コンクリ
ート蓋の数倍から10倍程度の値段になる。しかしなが
ら、上述したように、本例の側溝1ではグレーチング蓋
30の幅は数cmと狭くて良いので面積は小さくなる。
このため、従来の数十cmあるいはそれ以上の幅のグレ
ーチング蓋に比べて非常に低いコストで提供することが
できる。
【0037】図5(b)は、グレーチング蓋30の異な
った例を示してある。このグレーチング蓋30では、強
度梁となるプレート33が長手方向Lに一本延びてお
り、それに対し幅方向Wに延びた複数の補助プレート3
4が所定のピッチで取付けられたものである。また、図
5(c)に示した蓋36は、多孔状に加工されたパンチ
ングメタル37を用いたものであり、上記と同様にスペ
ーサ35を取付けてコンクリート蓋20と厚みを合わせ
てある。このような多孔状の蓋30あるいは36は、い
ずれも開口率が高いので水捌けが良く、強度も十分に高
い。しかしながら、コンクリート蓋と比較すると高価で
ある。さらに、見た目に歩きにくく、細目を用いて実質
的には歩行上の安全に問題はないが、躓く可能性も完全
になくすことは難しい。これに対し、本発明の側溝1で
は、このような多孔性の蓋30あるいは36を側溝1の
端に沿って配置することにより、面積を小さくして経済
性を高め、さらに、多孔性の蓋が歩行上のほとんど邪魔
にならない位置にあるので、安心して歩行ができるよう
になっている。そして、多孔性の蓋が側溝に沿って配置
されているので雨水の排水効率は非常に高い。
【0038】図6に、本例の側溝1の開口12からグレ
ーチング蓋30およびコンクリート蓋20を着脱する様
子を示してある。本例のグレーチング蓋30およびコン
クリート蓋20は、上述したように個々に側溝1の本体
となる側溝用ブロック10に載り支持され、開口12を
カバーしている。したがって、個別に製造されるので、
金属とコンクリートの膨張率の差、コンクリートにグレ
ーチングを埋設するなど製造の手間などの問題もない。
さらに、グレーチングによってコンクリート蓋の鉄筋が
遮断されることなく製造できるので、コンクリート製の
蓋の強度が低下することもない。
【0039】そして、コンクリート蓋20とグレーチン
グ蓋30を個別に設置されているので、多孔性のグレー
チング蓋30は治具を用いて簡単に外すことができる。
このため、先ず、グレーチング蓋30を外すと、切り欠
き16の部分がスペース29となり、手あるいは治具が
入るのでコンクリート蓋20も簡単に外すことができ
る。これらの蓋20および30を開口12に装着すると
きも同様である。従来、コンクリート蓋20には、手あ
るいは治具が入るように少なくとも30mm程度の切り
欠きが両側に設けられていたが、本例の側溝1では、コ
ンクリート蓋20を着脱するときにそのような切り欠き
は不要であり、運送時に手または治具がずれないように
引っ掛かる程度の10mm前後の薄い切り欠き21を設
けておくだけで良い。したがって、コンクリート蓋の切
り欠きに躓いたり、ハイヒールの踵を落としたり、さら
には、杖を落としてしまうようなことはなく、非常に安
全である。
【0040】図7に、本例のグレーチング蓋30の断面
を拡大して示すように、本例のグレーチング蓋30は、
さらに、蓋受け用の縁14の端14aに接するベアリン
グプレート31aの下側が側溝の内側に向かって傾斜し
ており、蓋受け用の縁14の段差部分14cにほとんど
密着するようになっている。さらに、この外側のベアリ
ングプレート31aの横のベアリングプレート31bは
外側のベアリングプレート31aより上下に薄くなって
いる。
【0041】側溝用ブロック10の段差部分14cを型
枠を用いて工場プレハブするときは、型枠が天場11の
方向に抜けるように成形する。したがって、段差部分1
4cは下方に狭くなるようなテーパーがつく。このた
め、段差部分14cに垂直なベアリングプレートを備え
たグレーチング蓋を装着すると、ベアリングプレートと
段差部分14cとの間に下方が狭くなったテーパー状の
隙間が形成され、その隙間に砂などが詰まる。このた
め、グレーチング蓋を外すときに、詰まった砂などが楔
のようになってグレーチング蓋が抜けにくくなる。これ
に対し、本例のグレーチング蓋30は、段差部分14c
に面する外側のベアリングプレート31aを段差部分1
4cと略同じ傾斜になるようにしてあるので、段差部分
14cとの間に隙間はほとんどなく、隙間が形成されて
も先が細くなるような隙間は生じない。したがって、こ
の隙間に砂などが入っても楔のようにはならず、容易に
グレーチング蓋30を着脱することができる。
【0042】また、外側のベアリングプレート31aを
斜めにすると、その横のベアリングプレート31bとの
間が下方が狭い隙間となり、ごみや砂などが詰まりやす
くなる。このため、本例のグレーチング蓋30において
は、真ん中のベアリングプレート31bを短くすること
によって、ベアリングプレート31の間の隙間を実質的
に広げ、ごみなどが詰まりにくくしている。このため、
砂やごみの多い環境でもグレーチング蓋30の開口面積
が減少するのを防止でき、雨水がスムーズに側溝に流れ
込むようにできる。
【0043】本発明におけるグレーチング蓋30は、上
述したように短く軽量であることが大きなメリットであ
る。その反面、軽いので単に側溝1(側溝用ブロック1
0)の蓋受け用の縁14に載せておいたのでは車が通過
する領域においては、跳ね上がる可能性がある。このた
め、何らかの固定手段を設けておくことが望ましい。従
来の開口の幅いっぱいに広がり、長さも1m程度のグレ
ーチング蓋でも跳ね上がりの問題はあるが、本例では、
さらにグレーチング蓋が短く軽いので、跳ね上がりに対
する対策を考慮することが望ましい。
【0044】跳ね上がりを防止する手段としては、グレ
ーチング蓋30をボルトで鉛直方向に蓋受け用の縁14
に固定することも考えられる。しかしながら、ボルトを
採用すると、ボルトの頭をレンチなどで回す空間が必要
となり、たとえば、直径16mmのボルトを採用すると
30mm程度以上のスペースが要求される。しかしなが
ら、本例のグレーチング蓋30は長さが短いので、ベア
リングプレートの厚みなどを考慮すると、上記のような
スペースを確保することができない。また、寒冷地では
冬期に塩化カルシウムを散布することがあるが、これに
よりボルトおよびナットが錆ついてしまい取り外しがで
きないことも考えられる。さらには、グレーチング蓋の
上を頻繁に車が通過するような場所であると、グレーチ
ング蓋に対し上下の振動が繰り返し与えられるので、ボ
ルトが緩んだり、あるいはネジが飛んでしまうことも考
えられる。加えて、既に施工済みの側溝に対し、本発明
を適用することを考えると、側溝本体にボルトを埋設す
ることは非常に難しく、手間の係る作業になってしま
う。
【0045】そこで、本例においては、フック状のロッ
ク部材を用いてグレーチング蓋30をロックするように
している。図8にグレーチング蓋30にロック部材50
を掛けて固定する様子を示してある。本例では、グレー
チング蓋30のクロスバー32に先端51がフック状に
なったロック部材50を旋回可能な状態にまず嵌め込
む。次に、フック状の先端52を、側溝用ブロック10
の切欠き16に予め埋設されたインサートに取り付けら
れた固定用の支持棒(ボルトなど)27に引っ掛けて係
合させ、グレーチング蓋30を固定するようにしてい
る。グレーチング蓋30から分離して製造および提供で
きるロック部材50は、グレーチング蓋30およびロッ
ク部材50を別々に亜鉛めっきできるなどのメリットを
備えている。また、側溝用ブロック10の代わりに隣接
するコンクリート蓋20にインサートなどを埋設してロ
ック用の支持棒を取り付けるようにしても良い。コンク
リート蓋20を用いると、側溝本体には加工を施す必要
が一切なく、グレーチング蓋30の跳ね上がりを防止で
きるという大きなメリットがある。したがって、施工済
みの側溝に本発明を適用する際にも有効である。
【0046】さらに詳しく説明すると、図8(a)に示
すように、ロック部材50は上下方向に若干長い板状の
部材であり、先端(下端)が本体10に取り付けられた
支持棒27と係合するように水平方向が大きく開いたフ
ック状51になっており、上方はクロスバー32に嵌め
込みできるように斜め下方が開いたフック状52となっ
ている。もちろん、グレーチング蓋30にロック部材5
0を掛けるための部材を新たに設けておいても良い。固
定部材50には、さらに、上端にロック部材50を取り
外すときに引っ張って操作するためにレバー53が設け
られている。このため、操作レバー53は、フック状5
1の開いた方向と反対側に延びている。
【0047】このようなロック部材50を、図8(b)
に示したように、グレーチング蓋30のクロスバー32
にロック部材50の上方のフック52を掛ける。これに
より、クロスバー32の回りにロック部材50が自由に
旋回するようになる。このロック部材50の重心は、フ
ック状の先端51の後方側、すなわち、操作レバー53
の側にある。このため、図8(c)に示すように、操作
レバー53を上げた状態でグレーチング蓋30を側溝1
の開口12にセットして操作レバー53を離す。する
と、図8(d)に示すようにロック部材50は、クロス
バー32の回りに自動的に旋回し、先端のフック51が
固定用の支持棒27と係合する。このため、グレーチン
グ蓋30は側溝本体(ブロック)10に固定される。あ
るいは、隣接するコンクリート蓋を用いる場合は、その
蓋20に固定される。コンクリート蓋20の重量は数1
0から数100kgはあるので、グレーチング蓋30が
跳ね上がるのを防止できる。また、本例のロック部材5
0においては、重心が先端のフック51の開いた側と反
対側、すなわち、後方にある。このため、自動的に旋回
する範囲が広く、支持棒27がクロスバー32の真下に
位置していないときでもロック部材50は支持棒27に
引っ掛かり非常に安全である。
【0048】図8(e)に示すように、このロック部材
50を取り外すときは、操作レバー53を上方に引っ張
るだけで良い。操作レバーの位置を反対側にすることに
より、操作レバーを押して取り外すようにすることも可
能であるが、グレーチング蓋30の場合、石などがベア
リングプレート31の間、すなわち、グレーチングの目
に入って操作レバーを押してしまう可能性がある。した
がって、本例のように、操作レバー53を引っ張って外
すようにすることにより、より安全で確実にロックする
ことができるグレーチング蓋を提供できる。
【0049】このように、本例においては、グレーチン
グ蓋のクロスバーの回りに旋回するロック部材50を採
用しているので、グレーチング蓋30を固定するボルト
ナットは不要である。したがって、ボルト、さらにボル
トをまわすための冶具を装着するスペースは必要ない。
このため、ベアリングプレートが2あるいは3枚程度の
寸法のグレーチング蓋30、特に細目のグレーチング蓋
であっても簡単に固定することができる。したがって、
コンクリート蓋20に短いグレーチング蓋30を組み合
わせて側溝1の開口12をカバーする本例に非常に適し
ている。さらに、車道に用いられ、振動が繰り返し加え
られてもねじ山がないので、そのねじ山が破壊されてロ
ックが外れる心配はない。特に、本例のロック部材50
は自動的にロックされる構成となっているので、多少グ
レーチング蓋ががたつく状態であっても跳ね上がること
はない。さらに、塩化カルシウムの散布などによりロッ
ク部材あるいはグレーチング蓋にさびが発生する事態と
なっても、本例のロック部材は、ねじのようにさびつく
と外れなくなることはない。したがって、いつでも容易
に取り外し、あるいは交換が可能であり、いったん設置
すると非常に安全なグレーチング蓋となっている。
【0050】上述したロック部材と支持棒を用いたグレ
ーチング蓋の固定手段あるいは固定方法は、従来の側溝
用の蓋に用いられているコンクリート蓋と同程度のサイ
ズ、すなわち1m程度のグレーチング蓋に対しても適用
できる。そして、ボルトナットを用いたときの、冬季の
さび付きの問題、振動による緩みの問題などを無くすこ
とができる。それに加えて、本例のグレーチング蓋30
は、短いのでボルトナットを取付けるエリアを確保でき
ないが、上記の固定方法を採用することにより、少なく
とも1つの目がある最小の長さのグレーチング蓋であっ
ても、それを固定することができる。したがって、既に
施工済みの側溝に対しも、手間なく固定することができ
る。
【0051】図9に、側溝用ブロックの代わりにグレー
チング蓋20を固定するためのボルトなどを挿入できる
ようにしたコンクリート蓋25の例を示してある。蓋の
全体的な形状は、ほぼ方形で先に示したコンクリート蓋
20と同様であり、このコンクリート蓋25も、切欠き
は不用か、あるいは20mm程度以下の小さなもので良
い。そして、上述したようにグレーチング蓋30と隣接
する面26には、そのほぼ中央にインサート28が埋設
されている。このため、グレーチング蓋30をロックす
るための固定用の支持棒27を簡単に取付けることがで
きる。
【0052】図10に、グレーチング蓋30とコンクリ
ート蓋20の組み合わせの異なった例を示してある。図
4に示した側溝用ブロック10の開口12に、グレーチ
ング蓋30とコンクリート蓋20がセットになった部分
と、コンクリート蓋20だけで蓋をした部分を隣接して
配置されている。また、図4に示した側溝用ブロック1
0では、グレーチング蓋30とコンクリート蓋20との
厚みの差は、グレーチング蓋30にスペーサ35を取付
けて調整しており、蓋受け用の縁14および15はグレ
ーチング蓋30およびコンクリート蓋20に共通してい
る。したがって、図10に示すようにグレーチング蓋3
0に代わってコンクリート蓋20を設置することが可能
である。
【0053】これに対し、図11に示してあるように、
側溝用ブロック10の蓋受け用の縁14にさらに段差1
7を設け、図13に示すようなスペーサのないグレーチ
ング蓋38を設置できるようにすることもできる。すな
わち、図12(b)に拡大して示してあるように、蓋受
け用の縁14に、外側(端側)に薄いグレーチング蓋3
8が載り、その内側(側溝の中央側)に厚みのあるコン
クリート蓋20が載るように段差17が設けられた蓋受
け用の縁14とすることにより、グレーチング蓋38に
嵩上げ用のスペーサを設けなくてもコンクリート蓋20
と天場を合わせて設置することができる。そして、図1
2(a)に示すように、2段の蓋受けを通して切り欠き
16を設けておくことにより、グレーチング蓋38で飲
み込まれた雨水8を側溝1に滞りなくスムーズに流すこ
とができる。
【0054】しかしながら、グレーチング蓋38とコン
クリート蓋20の厚みの差を側溝用ブロック10の側で
吸収している場合は、グレーチング蓋38を載せるため
の蓋受けにコンクリート蓋を載せることができない。こ
のため、図14に示すように、グレーチング蓋38とコ
ンクリート蓋20を長手方向Lに並べる場合は、グレー
チング蓋38を載せるところには蓋受け用の縁14に段
差17を設け、グレーチング蓋の代わりにコンクリート
蓋20を載せるところには段差を設けないようにする必
要がある。
【0055】図4、図11あるいは図14に示した側溝
用ブロックにおいては、長手方向Lの両側に位置する蓋
受け用の縁14および15の幅は略同じにしてあり、コ
ンクリート蓋20は、一方の縁15によって主に支持さ
れ、グレーチング蓋を設置する側では縁14に載る面積
が少なくなっていた。これに対し、道路横断部などのコ
ンクリート蓋20の加重条件が厳しい個所に施工される
側溝では、図15に示すように、コンクリート蓋20が
載る蓋受け用の縁14および15の面積をできるだけ均
等にして支持することが望ましい。そのためには、コン
クリート蓋20およびグレーチング蓋30が載る縁14
の幅S1は、他方のコンクリート蓋20のみが載る縁1
5の幅S0よりも、少なくともグレーチング蓋30の幅
S2以上は広くなる。このように、蓋受け用の縁14お
よび15のうち、グレーチング蓋30の載る方の縁14
の幅を広げても、図16に示すように、その縁14に下
方に傾斜するような切り欠き16を設けることにより、
グレーチング蓋30を通った雨水8は側溝1の内部にス
ムーズに導くことができる。
【0056】図15に示すような、逆U字型をした自由
勾配側溝用のブロック10においては、内面を規定する
型枠を下方に抜くので、蓋受け用の縁14および15を
側溝1の内側に張り出させることができる。したがっ
て、一方の蓋受け用の縁14を広げるときでも、その広
い縁14を内側に広く張り出させることができる。この
ため、側溝用ブロック10の幅自体は変えなくても、幅
の広い縁14を内側に延ばすことによって対応すること
ができる。
【0057】図17に、グレーチング蓋30とコンクリ
ート蓋20の組み合わせのさらに異なった例を示してあ
る。図17(a)は長手方向Lの長さがコンクリート蓋
20より短いグレーチング蓋39を採用している。この
グレーチング蓋39も、図17(b)に示す側溝用ブロ
ック10の蓋受け用の縁14の一部に、切り欠き16を
跨いた状態で長手方向Lに延びた部分に支持されるよう
に配置される。このグレーチング蓋39に隣接して、グ
レーチング蓋39が収まる、あるいはグレーチング蓋3
9と干渉しないようなサイズの凹みまたは切欠き22を
備えたコンクリート蓋20aを配置することにより開口
12をカバーすることができる。そして、本例のような
蓋のシステムを採用すると、グレーチング蓋39が長手
方向に延びて配置されるので、雨水8を側溝1に呑み込
ませるのに十分な開口面積を確保できる。さらに、開口
12に対して、グレーチング蓋39の領域をさらに小さ
くできるのでいっそう経済的である。
【0058】図18(a)および(b)に、側溝1を施
工する自由勾配側溝用ブロックの異なった例を示してあ
る。この側溝用ブロック10aは、図4に示した逆U字
型の側溝用ブロック10の変形例であり、共通する部分
は同じ符号を付してある。本例の側溝用ブロック10a
は、上面11に、切り欠き16を備えた側の蓋受け用の
縁14に続き、長手方向Lに溝40を延ばしてあり、本
例では、その溝40が側溝用ブロック10aの端面41
まで延びている。この溝40の端には、図18(b)に
示すように、溝40から側溝用ブロック内13へ排水す
るための切り欠き42が形成されている。このため、こ
の溝40に回収された雨水は、開口12から排出される
と共に、隣接する側溝用ブロックとの境界になる端面4
1からも側溝内に排出される。
【0059】このような側溝用ブロック10aは、図1
8(c)および(d)に示すように、側溝用ブロック1
0aを並べて側溝を施工したときに、溝40の部分に
も、開口12に設置されたグレーチング蓋30と同じも
のを続けて並べて配置することができる。このような配
置を採用すると、側溝1にそってグレーチング蓋30が
一直線に細く延びた景観となり、見た目にも奇麗であ
る。さらに、一部が開渠、一部が暗渠となる自由勾配側
溝用ブロックを用いた側溝であっても、雨水を回収する
ための溝を側溝の長手方向全体に延ばすことができる。
このため、雨水の回収効率をさらに高くすることができ
る。
【0060】本図では、グレーチング蓋38は、長手方
向に、ブロック10の単位で4つに分割してあるが、グ
レーチング蓋38、および上述した他のグレーチング蓋
の長手方向の割り付けは図示したものに限定されないこ
とはもちろんである。例えば、図18では、グレーチン
グ蓋を4つに分割する代わりに2つに分割しても良い。
また、図1では、開口12に対し、連続した長いグレー
チング蓋30を設置してあるが、これを長手方向に2つ
に分割して設置することも可能である。また、本例の側
溝用ブロック10は、図4に示したように、そのように
分割した短いグレーチング蓋であっても本体、すなわ
ち、ブロック側で支持できるようにデザインされてい
る。1本のグレーチング蓋が長くなれば、重量が増え、
取り扱い上の問題および平坦度を出すことが難しくなる
可能性がある。一方、グレーチング蓋を短くすれば、軽
くなるが、安定度あるいはコストの問題が発生する可能
性がある。したがって、現場の状況や経済性などを加味
してデザインすることが望ましい。
【0061】また、図18(a)に示した側溝用ブロッ
クにより施工した側溝1は、図19に示すように、溝4
0の部分は、グレーチング蓋30などを載せずにそのま
ま開放しておくことも可能である。溝40は幅が狭いの
で、側溝が施工される場所によっては歩行の障害になら
ないことがあるので、このような場所ではグレーチング
を載せずにそのままにしておいても問題はない。例え
ば、車道に沿って側溝が施工される場合は、車道との境
界に溝40を配置することが可能であり、このような配
置であれば雨水を回収するための溝を車道にそって延ば
すことが可能となる。そして、歩行の邪魔にならなけれ
ば溝をカバーしなくても良いので、経済的である。ま
た、長手方向に延びた溝40の一部分にのみ、例えばコ
ンクリート蓋20に並列する部分にグレーチング蓋30
を設置することも可能である。
【0062】さらに、本発明は、上述した、断面がほぼ
逆U字型となる自由勾配側溝あるいはそれ用のブロック
に限らず、断面がU字型の側溝および側溝用ブロックも
含んでいる。そして、本発明に係るU字型の側溝用ブロ
ック19を用いることにより、グレーチング蓋30を側
溝1の幅方向にコンクリート蓋20と並べて設置し、グ
レーチング蓋30を側溝の縁あるいは端にそって、その
長手方向Lに延ばすことができる。この側溝用ブロック
19の概略構成を、図20(a)に長手方向の断面を用
いて示し、図20(b)に側面(端面)を用いて示して
ある。さらに、図21に、蓋を載せた状態の断面図を示
してある。本例のU字型の側溝用ブロック19は、上部
(天場)11に向かって開いた開口12に全面的に蓋が
設置されるものである。長手方向Lの両側(幅方向W)
に、天場11から1段凹んだ蓋受け用の縁14および1
5が設けられ、また、蓋受け用の縁14にさらに段差1
7が設けてあり、図21に示すようなスペーサのないグ
レーチング蓋38を設置できるようにしてある。すなわ
ち、図12(b)に示した逆U字型のブロックと同様
に、蓋受け用の縁14に、外側(端側)に薄いグレーチ
ング蓋38が載り、その内側(側溝の中央側)に厚みの
あるコンクリート蓋20が載るように段差17が設けら
れた蓋受け用の縁14となっている。このため、グレー
チング蓋38に嵩上げ用のスペーサを設けなくてもコン
クリート蓋20と天場を合わせて設置できる。
【0063】さらに、グレーチング蓋38が載る方の縁
14には、図20(a)に示すように、長手方向Lに対
称な4個所に切り欠き16が設けられている。これらの
切り欠き16には、ボルトが取付け可能なインサート2
8が予め埋設されている。このインサート28を介し
て、図8で説明したように、ブロック19本体にグレー
チング蓋38がロック部材50を介して固定される。そ
して、この蓋受け用の縁14は、幅がグレーチング蓋3
8に並んでコンクリート蓋20の端も載せられるサイズ
になっており、コンクリート蓋20をグレーチング蓋3
8と並んで側溝本体、すなわち、側溝用ブロック19に
載せられるようになっている。また、図20(b)に示
すように、ブロック19の両端19bには、隣接するブ
ロックとの間の隙間をモルタルで埋められるように目地
用の凹み48が設けられている。そして、図21に示す
ように、2段の蓋受けを通して切り欠き16を設けてお
くことにより、グレーチング蓋38で飲み込まれた雨水
8を側溝1に滞りなくスムーズに流すことができる。
【0064】また、図22および図23に示した断面形
状のU字型側溝ブロック19も本発明に含まれる。この
側溝用ブロック19においては、蓋受け用の縁14に段
差がなく、コンクリート蓋20の厚みと同じ程度の厚み
に嵩上げされたグレーチング蓋30を設置できるように
なっている。本例のU字型の側溝用ブロックにおいて
も、蓋受け用の縁14に、下方に傾斜した切り欠き16
を設けておくことにより、端に設置されたグレーチング
蓋30で飲み込まれた雨水8を側溝1にスムーズに排水
できる。
【0065】しかしながら、このようなU字型の側溝用
ブロック19の場合は、内面を規定する型枠を上方、す
なわち、開口12の側に抜く必要があるので、図21な
いし図23に断面を用いて示すように、蓋受け用の縁1
4および15は外側に張り出す必要がある。したがっ
て、コンクリート蓋20の載る幅を縁14および15で
同じにするためには、グレーチング蓋30の幅だけで縁
14を外側に張り出す必要がある。このため、U字型の
側溝用ブロック19では、長手方向Lの両側で縁14お
よび15の幅が異なるときは、広い幅の縁14を外側に
延ばし、張り出し部分18を広げることによって対応す
る必要がある。切り欠き16を斜めにしておくことによ
り、蓋受け用の縁14の強度が保持できる程度に張り出
し部分18を延ばせば良く、側溝用ブロック19の側壁
19a全体を厚くする必要はない。もちろん、側壁を厚
くしたり、あるいは、切り欠き16の部分だけ側壁を厚
くするような設計も可能である。
【0066】上述した自由勾配側溝用のブロック10に
おいても、幅の広い縁14を外側に延ばすことによって
対応しても良い。しかしながら、側溝用ブロック10の
外側を規定する型枠を作り直す必要があるので、コスト
がかかり好ましくはない。また、内側に延ばすことによ
り対応できるので、自由勾配側溝用ブロックにおいて
は、上述した例のような形が望ましい。
【0067】以上に幾つかの実施の形態を示しながら本
発明を説明してきたが、上記の例に本発明が限定されな
いことはもちろんである。上記では、雨水を導くための
切り欠きが両側の蓋受け用の縁の一方に設けられている
例を説明しているが、両方の縁に切り欠きを設けておく
ことももちろん可能である。このような側溝用ブロック
であれば、側溝用ブロックを埋設するときにグレーチン
グ蓋を設置する方向を決めなくても、蓋を置くときに決
定すれば良いので便利である。ただし、コンクリート蓋
と同じ厚みとなるようにスペーサによって調整されたグ
レーチング蓋を設置するタイプの側溝用ブロックに限ら
れる。
【0068】さらに、上記では図2に示したように、車
道3に向かって天場11が傾斜した側溝1を例に説明し
ているが、傾斜がないものであっても良いことはもちろ
んである。また、歩道2に施工される側溝を例に本発明
を説明しているが、車道3に沿ってあるいは車道3を横
断する側溝に本発明を適用できることはもちろんであ
る。特に、車道3を横断するような側溝においては、グ
レーチング蓋で全面を覆うときにグレーチング蓋と蓋受
けが当たる音、あるいは、グレーチング蓋が緩んで跳ね
上がることが問題になっている。これに対し、本発明の
側溝であれば、グレーチング蓋の幅を狭くでき、また、
グレーチング蓋は側溝の一方の蓋受け用の縁に載るので
安定良く固定できる。したがって、グレーチング蓋のが
たつきを抑制でき、車輪が通過したときの音や跳ね上が
りといった問題を解消できる。そして、上述した固定用
の治具を採用することにより、跳ね上がりをほぼ完全に
防止することができる。また、グレーチング蓋の着脱も
容易なので実際の現場に適用しやすい。
【0069】なお、グレーチング蓋の幅は、通常の雨量
を呑み込ませるのであれば、60mm程度で良く、10
0mm程度以下に収めることが可能である。また、図5
(a)に示すようなグレーチング蓋においては、ベアリ
ングプレートが2枚以上配置されていることが望まし
く、開口面積およびゴミなどによって塞がれる可能性を
考慮すると隙間が2つ以上、すなわち、ベアリングプレ
ートが3枚以上幅方向Wに並んでいることが望ましい。
したがって、細目のグレーチングでは30から40mm
程度以上の幅のグレーチング蓋が望ましい。
【0070】さらに、本例では、自由勾配側溝のうち、
天場の一部が開口となったブロックを例に説明している
が、天場のほとんどが開口となった自由勾配側溝であっ
ても良いことはもちろんである。また、蓋を設置する部
分に対する他の部分の構成は限定されることはなく、例
えば、U字型側溝の底に浸透用の孔が開いているものな
ど多種多様な側溝に対し本発明を適用することができ
る。
【0071】また、上記では、多孔性の蓋として、金属
製のグレーチング蓋30、36、38または39を例に
説明しているが、これに限らず、樹脂製のものを用いる
ことも可能であるが、強度が高く、開口率の大きなグレ
ーチングが特に望ましい。
【0072】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、側溝の蓋をグレーチング蓋のような多孔性の蓋と、
コンクリート蓋とを並列的に配置するようにしており、
さらに、これらを個別に側溝本体に載せることによっ
て、車道側から流れた水を多孔性の蓋から側溝内にスム
ーズに排出させることができる。一方、歩道側には、歩
きやすいコンクリート蓋を並べることができる。このた
め、排水性能が高いと同時に、ハイヒールがグレーチン
グの目に落ちたりするトラブルを未然に防止でき、歩行
者に対し安全な側溝を施工することができる。さらに、
多孔性の蓋の面積も小さくできるので、この蓋を高価で
あるが安全度の高い細目のグレーチングなどで構成して
も施工費用を低く抑えることが可能となる。また、多孔
性の蓋とコンクリート蓋とを個別に製造し、これらを並
列に配置することによって、蓋の着脱も容易となるの
で、蓋掛かりのための切り欠き幅も縮めることができ
る。したがって、蓋掛かりに引っ掛かるトラブルも防止
することができ、より安全で天場を歩きやすい側溝を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る側溝が施工された状
態を示す平面図である。
【図2】図1に示す側溝の構成を示す断面図であり、切
り欠きの部分の断面を示す図である。
【図3】図1に示す側溝の構成を示す断面図であり、グ
レーチング蓋が載った部分の断面を示す図である。
【図4】図1に示す側溝を施工するための側溝用ブロッ
クの概略構成を示す図であり、図4(a)は平面図、図
4(b)は側面図、図4(c)は長手方向の断面、図4
(d)は幅方向の断面を示す図である。
【図5】グレーチング蓋の幾つかの例を示す斜視図であ
る。
【図6】グレーチング蓋およびコンクリート蓋を着脱す
る様子を示す図である。
【図7】グレーチング蓋が設置された状態を拡大して示
す断面図である。
【図8】グレーチング蓋を固定するロック部材の取付け
および取外す様子を示す図である。
【図9】コンクリート蓋の斜視図である。
【図10】グレーチング蓋とコンクリート蓋のセット
と、コンクリート蓋だけとを長手方向に配置した様子を
示す図である。
【図11】グレーチング蓋とコンクリート蓋の厚みの差
を側溝用ブロックの側で考慮した側溝を示す図であり、
図11(a)は蓋が設置された様子を示す平面図、図1
1(b)は側溝用ブロックの開口の構成を示す平面図で
ある。
【図12】図11に示す側溝用ブロックの開口の構造を
示す断面図である。
【図13】図11に示す側溝用ブロックに設置可能なグ
レーチング蓋を示す斜視図である。
【図14】グレーチング蓋とコンクリート蓋の厚みの差
を側溝用ブロックの側で考慮し、さらに、グレーチング
蓋とコンクリート蓋が長手方向に配置できる側溝を示す
図であり、図14(a)は蓋が設置された様子を示す平
面図、図14(b)は側溝用ブロックの開口の構成を示
す平面図である。
【図15】コンクリート蓋が載る両側の縁の幅を同じに
した側溝用ブロックの概略構成を示す断面図である。
【図16】図15に示す側溝用ブロックの切り欠きの部
分を示す断面図である。
【図17】短いグレーチング蓋とコンクリート蓋のセッ
トを長手方向に配置できる側溝を示す図であり、図17
(a)は蓋が設置された様子を示す平面図、図17
(b)は側溝用ブロックの開口の構成を示す平面図であ
る。
【図18】図1に示す側溝を施工するための側溝用ブロ
ックの異なる例を示す図であり、図18(a)は平面
図、図18(b)は端面図である。さらに、図18
(c)は蓋が設置された様子を示す平面図、図18
(d)は端面図である。
【図19】図18に示した側溝用ブロックの溝の部分に
はグレーチング蓋を載せずに、他の部分をコンクリート
蓋で覆った状態を示す平面図である。
【図20】グレーチング蓋をコンクリート蓋と並列に載
せることができるU字型の側溝用ブロックの概略構成を
示す図である。図20(a)は長手方向の断面図であ
り、図20(b)は側面図(端面図)である。
【図21】図20に示す側溝用ブロックに蓋が配置され
る様子を示す断面図である。
【図22】図20に示すU字型の側溝用ブロックの異な
る例を示す断面図である。
【図23】図22に示す側溝用ブロックの切り欠きの部
分を示す断面図である。
【符号の説明】
1 側溝 2 歩道 3 車道 4 縁石ブロック 8 雨水 9 縁石ブロックの貫通穴 10、10a、19 側溝用ブロック 11 側溝用ブロックの上方(天場) 12 開口 13 ブロックの下方 14、15 蓋受け用の縁 16 切り欠き 17 厚みの異なる蓋を載せるための段差 18 張り出し部分 20、25 コンクリート蓋 21 蓋掛かり用の切り欠き 27 支持棒 28 インサート 30、36、38、39 多孔性の蓋(グレーチング
蓋) 31 ベアリングプレート 32 クロスバー 33 プレート 34 補助プレート 37 パンチングメタル 40 溝 42 排水用の切り欠き 50 ロック部材 51 先端のフック 53 操作レバー

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方の少なくとも1部が開口となり、そ
    の少なくとも1部が着脱可能な蓋によって覆われた側溝
    であって、 少なくとも1つのコンクリート製の蓋と、少なくとも1
    つの多孔性の蓋とを有し、これらの蓋が前記側溝の本体
    に載った状態で幅方向に並んでいることを特徴とする側
    溝。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記多孔性の蓋は前
    記側溝の長手方向に延びていることを特徴とする側溝。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記多孔性の蓋はグ
    レーチングであることを特徴とする側溝。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記多孔性の蓋は前記コンクリート製の蓋より幅が狭い
    ことを特徴とする側溝。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記多孔性の蓋は前記開口の縁に沿って配置されている
    ことを特徴とする側溝。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記側溝の上端は幅
    方向に傾斜しており、前記多孔性の蓋は前記開口の低い
    方の縁に沿って配置されていることを特徴とする側溝。
  7. 【請求項7】 複数のブロックを長手方向に並べて側溝
    を施工する側溝用ブロックであって、上方の少なくとも
    1部は長手方向の両側に蓋受け用の縁が設けられた開口
    となっており、少なくとも一方の前記縁の1部に、少な
    くとも1つの切り欠きが設けられていることを特徴とす
    る側溝用ブロック。
  8. 【請求項8】 請求項7において、複数の前記切り欠き
    が断続的に設けられていることを特徴とする側溝用ブロ
    ック。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、前記切り欠
    きは、前記縁の外側の端から内側に向かって下方に傾斜
    した切り欠きであることを特徴とする側溝用ブロック。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかにおい
    て、前記切り欠きの設けられた蓋受け用の縁に、薄い蓋
    を外側に、厚い蓋を内側に装着できるように段差が設け
    られていることを特徴とする側溝用ブロック。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし10のいずれかにおい
    て、前記切り欠きは、前記蓋受け用の縁の一方に設けら
    れており、切り欠きの設けられた縁の幅が切り欠きの設
    けられていない縁の幅よりも広いことを特徴とする側溝
    用ブロック。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記幅の広い縁
    は内側に延びていることを特徴とする側溝用ブロック。
  13. 【請求項13】 請求項11において、前記幅の広い縁
    は外側に延びていることを特徴とする側溝用ブロック。
  14. 【請求項14】 請求項7において、前記開口の内面に
    インサートが埋設されていることを特徴とする側溝用ブ
    ロック。
  15. 【請求項15】 請求項7において、前記開口は、該側
    溝用ブロックの一部に形成されており、さらに、前記切
    り欠きを備えた前記蓋受け用の縁と連続して該側溝用ブ
    ロックの長手方向に前記開口から延びた溝を有する側溝
    用ブロック。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記溝は、該側
    溝用ブロックの端面まで延びていることを特徴とする側
    溝用ブロック。
  17. 【請求項17】 請求項16において、隣接する他の側
    溝用ブロックを接合する側端面に、前記溝の端から該側
    溝用ブロック内へ排水するための切り欠きが形成されて
    いることを特徴とする側溝用ブロック。
  18. 【請求項18】 請求項7ないし17のいずれかに記載
    の側溝用ブロックを長手方向に並べて施工された側溝。
  19. 【請求項19】 請求項15ないし17のいずれかに記
    載の側溝用ブロックを長手方向に並べて施工された側溝
    であって、前記溝が多孔性の蓋で覆われていることを特
    徴とする側溝。
  20. 【請求項20】 上方の少なくとも1部が開口となった
    側溝の前記開口の少なくとも一部に装着される多孔性の
    蓋であって、この蓋の前記側溝の長手方向に延びた部分
    が支点となっていることを特徴とする蓋。
  21. 【請求項21】 請求項20において、前記多孔性の蓋
    は、素材がグレーチングであることを特徴とする蓋。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載のコンクリート製の蓋
    であって、前記側溝の開口より幅が狭いことを特徴とす
    る蓋。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載の多孔性の蓋であっ
    て、前記側溝の開口より幅が狭いことを特徴とする蓋。
  24. 【請求項24】 請求項20において、グレーチング製
    で、このグレーチングのクロスバーを中心に旋回し、前
    記開口に装着されるコンクリート製の蓋、または側溝本
    体から突き出た部材に係合して固定するフックを有する
    多孔性の蓋。
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