JP2001002577A - 脂質代謝改善剤 - Google Patents

脂質代謝改善剤

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JP2001002577A
JP2001002577A JP11175751A JP17575199A JP2001002577A JP 2001002577 A JP2001002577 A JP 2001002577A JP 11175751 A JP11175751 A JP 11175751A JP 17575199 A JP17575199 A JP 17575199A JP 2001002577 A JP2001002577 A JP 2001002577A
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Shuichiro Ueda
修一郎 上田
Mitsuyoshi Hashimoto
三義 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血漿中の総コレステロール及び中性脂肪の低
下作用、糞便中へのコレステロール及び胆汁酸の排出量
増加などの脂質代謝改善効果と共に、他の様々な生理活
性機能をも期待でき、経口摂取しやすく、手軽に摂取す
ることのできる脂質代謝改善剤を提供する。 【解決手段】 この脂質代謝改善剤は、ローヤルゼリー
のプロテアーゼによる分解物であって、好ましくは分子
量3,000以下のペプチドを有効成分とする。なお、
上記ローヤルゼリー分解物の好ましい摂取量は、乾燥物
換算で1日当たり0.5〜10gである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血漿中の総コレス
テロール及び中性脂肪の低下作用、糞便中へのコレステ
ロール及び胆汁酸の排出量増加などの脂質代謝改善作用
を有する、ローヤルゼリーのプロテアーゼによる分解物
を有効成分とする脂質代謝改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の食生活の向上ないし洋風化に伴な
い脂質の摂取量が増加しており、平成元年の「国民栄養
調査」でも、脂質からのエネルギー摂取比率が平均で2
5%を超え、既に危険域に達したと報告されている。こ
のような恒常的な脂質の過剰摂取が肥満という問題を引
き起こしている。
【0003】肥満は、高血圧、耐糖能異常、高脂血症な
どを合併しやすく、虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病な
ど、いわゆる成人病の危険因子として考えられており、
成人病予防の観点から、肥満予防対策は極めて重要であ
る。
【0004】従来、肥満を予防する食品素材として、小
麦ふすま、とうもろこし外皮などの水不溶性食物繊維
や、グアーガム、難消化性デキストリンなどの水溶性食
物繊維などが、血漿コレステロールの低下作用、血漿中
性脂肪の低下作用、脂肪酸合成系酵素活性の低下作用な
どを有し、体脂肪の蓄積に関する生体内の各種生理機能
を改善することが知られている。
【0005】ところで、ローヤルゼリーは、ミツバチの
分泌腺(下咽頭腺、大腮腺)から分泌される乳白色を帯
びた強い酸味のある物質で、女王蜂を育てるための特別
な餌となる物質である。ローヤルゼリーの成分について
はまだ不明の点もあるが、ビタミン、ミネラル、アミノ
酸、アセチルコリン、10−ヒドロキシデセン酸、ステ
ロール、ホルモンなどの豊富な栄養分を含有し、更年期
障害予防作用、抗貧血作用、老化防止、抗放射線作用、
抗ガン作用、血流増加作用、抗動脈硬化作用(コレステ
ロール低下作用、血圧正常化作用)、リウマチ・神経痛
予防作用、健康増進作用などの人体に対して好ましい生
理活性を持つことが知られている。
【0006】そのため、古くから、生タイプ、カプセル
タイプ、飲料タイプなどの健康食品、医薬品、化粧品な
どに利用されており、最近はアルコール抽出ローヤルゼ
リーやプロテアーゼ処理ローヤルゼリー等が開発され、
これらを添加した飲料として摂取される場合が多くなっ
てきた。例えば、本出願人による特許第2623044
号(特開平5−123119号)には、基質に対する作
用部位の異なる二種類以上のプロテアーゼで生ローヤル
ゼリーを処理することにより、生ローヤルゼリーと同様
な成分を含有し、しかも透明で安定性に優れ、飲料など
にも添加しやすく、したがって経口摂取しやすい透明な
ローヤルゼリー分解物が得られることが開示されてい
る。
【0007】酵素消化したローヤルゼリーの生理活性に
ついては、本出願人によるローヤルゼリーのプロテアー
ゼによる分解物で分子量3,000以下のペプチドを有
効成分として含有する経口摂取用育毛剤(特開平8−1
04645号)、同様に分子量3,000以下のペプチ
ドを有効成分として含有する感染防御機能増強剤(特開
平8−59499号)が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記水
不溶性食物繊維や水溶性食物繊維などの食品素材は、食
品に十分な量を配合しようとすると、食品の味や食感を
損なう場合が多く、適用分野が限定されるという問題が
あった。また、生ローヤルゼリー(採取された原液)
は、独特のエグ味及び臭気を有しており、食べる際に抵
抗感を覚える人が多く、加熱したり、低いpHでは、タ
ンパク質が凝固・沈殿してしまうため、その使用範囲が
限られていた。また、アルコールなどで抽出した場合、
豊富に含まれるタンパク質などの不溶性成分が除去され
てしまい、ローヤルゼリーの有する様々な生理活性効果
が期待できなかった。
【0009】したがって、本発明の目的は、血漿中の総
コレステロール及び中性脂肪の低下作用、糞便中へのコ
レステロール及び胆汁酸の排出量増加などの脂質代謝改
善効果と共に、他の様々な生理活性機能をも期待でき、
経口摂取しやすく、手軽に摂取することのできる脂質代
謝改善剤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ローヤルゼ
リーの酵素分解物の生理活性機能を研究する過程で、ロ
ーヤルゼリーのプロテアーゼ処理物が血漿中の総コレス
テロール及び中性脂肪の低下作用、糞便中へのコレステ
ロール及び胆汁酸の排出量増加などの脂質代謝改善効果
があることを見出し、この事実に基づき本発明を完成す
るに至った。
【0011】すなわち、本発明は、ローヤルゼリーのプ
ロテアーゼによる分解物を有効成分とすることを特徴と
する脂質代謝改善剤である。
【0012】本発明によれば、ローヤルゼリーのプロテ
アーゼによる分解物により、後述する実施例に示される
ように、血漿中の総コレステロール及び中性脂肪の低下
作用、糞便中へのコレステロール及び胆汁酸の排出量増
加などの脂質代謝改善効果がもたらされるため、肥満や
高脂血症の予防・改善効果が期待できる。
【0013】また、ローヤルゼリーのプロテアーゼによ
る分解物は、上述した育毛効果、感染防御機能増強効果
の他、カルシウム吸収促進効果(特願平10−9080
8号)を有しており、上記脂質代謝改善効果だけでな
く、これらの生理活性機能も期待できる。
【0014】そして、ローヤルゼリーのプロテアーゼに
よる分解物は、エグ味や臭気がなく、水に溶けやすく、
熱やpHによるタンパク質の凝固・沈殿がないため、経
口摂取しやすく、手軽に摂取することができる。
【0015】本発明において、前記分解物は、分子量
3,000以下のペプチドを主成分とするものであるこ
とが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の脂質代謝改善剤の有効成
分であるローヤルゼリーのプロテアーゼによる分解物
(以下、ローヤルゼリー分解物と略称する)は、ローヤ
ルゼリーの懸濁液に、プロテアーゼ、好ましくは基質に
対する作用部位の異なる二種類以上のプロテアーゼを、
同時又は逐次添加して室温以上の温度に保持して酵素反
応させることにより得ることができる。
【0017】上記プロテアーゼとしては、微生物や植物
起源の酸性プロテアーゼ、中性プロテアーゼ、アルカリ
プロテアーゼや、ペプシン、パンクレアチンなどの哺乳
動物由来の消化酵素など、通常、食品加工に用いられて
いるものを使用することができ、これらの中から基質に
対する作用部位の異なる二種類以上を選択して用いるこ
とが好ましい。
【0018】プロテアーゼによる処理は、タンパク質の
分解率を経時的に測定しながら行い、最終分解率は使用
するプロテアーゼにより異なるが、分解率が好ましくは
75%以上、より好ましくは85%以上となるまで行う
のがよい。なお、上記製造法の詳細は、前記特許第26
23044号に記載されている。
【0019】こうして得られたローヤルゼリー分解物
は、分子量3,000以下のペプチドを含有しており、
タンパク質が分解されてペプチド化している以外は生ロ
ーヤルゼリーと同様な成分を含有している(固形分中、
タンパク質:36〜42%、糖質:45〜52%、脂
質:13〜15%、デセン酸:5〜6%)。
【0020】そして、このローヤルゼリー分解物は、そ
のまま食しても喉を刺すような刺激もなく、むしろ若干
の旨味と甘さがあるものである。また、水溶液にしたと
きに透明で安定性に優れており、したがって、飲料など
にも添加しやすく、経口摂取しやすいものである。
【0021】上記ローヤルゼリー分解物は、そのまま溶
液状で用いてもよく、凍結乾燥などの手段により粉末化
してもよい。また、このようなローヤルゼリー分解物と
しては、例えば、「バイオサンローヤル」(商品名、株
式会社バイオックス製)などの市販品を用いることもで
きる。
【0022】本発明の脂質代謝改善剤は、上記ローヤル
ゼリー分解物を例えば、そのままカプセル剤にしてもよ
く、適当な賦形剤を添加して錠剤などにしてもよい。ま
た、ハチミツ、栄養ドリンク、清涼飲料などに添加・溶
解させて、飲料などの流動状のものにすることもでき
る。飲料などに添加する場合、上記ローヤルゼリー分解
物を乾燥物換算で0.5〜3重量%添加することが好ま
しい。
【0023】本発明の脂質代謝改善剤の有効成分である
ローヤルゼリー分解物の好ましい摂取量は、乾燥物換算
で1日当たり0.5〜10gである。
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 製造例 生ローヤルゼリー100gに温水を加えて、ローヤルゼ
リーの懸濁液1kgを調製し、20%水酸化ナトリウム
溶液を用いてpH4に調整した。この懸濁液に、哺乳動
物の消化酵素であるペプシン(1:10,000、シグ
マ社製)0.1gを添加し、45℃、6時間酵素処理を
行い、ペプシン処理液を得た。次に、このペプシン処理
液を、20%水酸化ナトリウム溶液を用いてpH8に調
整した後、哺乳類の消化酵素であるパンクレアチン
(2,000,000単位/g、シグマ社製)0.1g
を添加し、45℃、6時間酵素処理を行った。
【0025】この酵素処理液を、80℃で10分間加熱
して酵素を失活させた後、濾過して異物や不溶性残渣を
除去して透明な溶液を得た。この溶液をはじめに用いた
生ローヤルゼリーと同じ重さである100gまで減圧濃
縮して、透明な溶液状のローヤルゼリー分解物を得た。
なお、このローヤルゼリー分解物は、「バイオサンロー
ヤル」(商品名、株式会社バイオックス製)として市販
されているものと同様のものである。
【0026】上記酵素処理時間は、酵素反応開始後0、
2、4、6時間後にそれぞれタンパク質の分解率を以下
に示す方法で測定し、分解率が最高に達した時点とし
た。
【0027】タンパク質分解率の測定方法 サンプル2.0mlに、等量の10%トリクロル酢酸
(TCA)を加えて遠心を行い、この上清を希釈した
後、ローリー法で比色定量し、TCA可溶性成分の量の
推移を調べた。なお、ローヤルゼリー中の粗タンパク質
は、TCA溶液のかわりに等量の水を加えた溶液を用い
て、同様に比色定量して求めた。そして、下記数1に示
す式により、タンパク質の分解率を求めた。
【0028】
【数1】 分解率={(c−b)/(a−b)}×100% a:ローヤルゼリー分解物の粗タンパク質含有量 b:ローヤルゼリー分解物のTCA可溶性成分の含有量 c:酵素処理サンプルのTCA可溶性成分の含有量
【0029】上記方法により求めた6時間酵素(パンク
レアチン)処理後のタンパク質の分解率は、91.6%
であった。
【0030】また、得られたローヤルゼリー分解物と、
生ローヤルゼリーとに含まれる粗タンパク質について分
子量分布をHPLCで測定し、比較した。その結果を図
1に示す。図1中、Aは上記製造例で得られたローヤル
ゼリー分解物、Bは生ローヤルゼリーの結果を示す。
【0031】図1の結果から、上記製造例で得られた透
明なローヤルゼリー分解物中の粗タンパク質の分子量分
布を、生ローヤルゼリー中の粗タンパク質の分子量分布
と比較すると、製造例で得られたローヤルゼリー分解物
中には、分子量10,000以上のものがほとんどなく
なって、分子量500〜3,000のペプチドが主成分
となっている。このことは、電気泳動等の結果からも確
認した。
【0032】すなわち、上記製造例で得られたローヤル
ゼリー分解物は、タンパク質が分解されてペプチド化し
ている以外は、生ローヤルゼリーと同様な成分を含有
し、ペプチドとしては、特に生理機能を有すると言われ
ている分子量数百〜数千のペプチドを多く含有している
ことが分かる。
【0033】なお、上記製造例で得られたローヤルゼリ
ー分解物は、エグ味や臭気がなく、弱酸性の飲料に添加
しても生ローヤルゼリーのように凝集・沈殿することな
く容易に溶解した。
【0034】実施例 3週齢のWistar系雄ラットを9日間正常食で飼育
した後、表1、2に示す組成の各高脂肪食を用いて、対
照群(高脂肪食投与)、比較群(生ローヤルゼリー添加
食投与)、試験群(ローヤルゼリー分解物(上記製造例
で得られたもの)添加食投与)に分け(各群5匹)、各
飼料及び水は自由摂取とし、12時間毎の明暗サイクル
の環境下で4週間飼育した。なお、表1において、生ロ
ーヤルゼリー及びローヤルゼリー分解物の添加量は、そ
れぞれのデセン酸量が同じになるように決定した。ま
た、飼育期間中各飼料の摂取量にはほとんど差は見られ
なかった。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】(1)血漿中の総コレステロール量、血漿
中の中性脂肪量の測定 実験最終日(28日目)に、半日絶食させた後、屠殺し
て頚動脈から血液を採取してヘパリン処理後、14,0
00rpmで15分間冷却遠心分離し、血漿(以下、頚
動脈血漿という)を得た。そして血漿中の総コレステロ
ール量をDAOS法、中性脂肪量をGPO・DASO法
により測定した。その結果を図2、3に示す。
【0038】図2から、比較群及び試験群の頚動脈血漿
中の総コレステロール量は、対照群に比べて低い値を示
すことが分かった。特に試験群は、対照群に対して有意
に低いことが分かった(P<0.05)。
【0039】そして、図3から同様に、比較群及び試験
群の頚動脈血漿中の中性脂肪量は、対照群に比べて低い
値を示すことが分かった。特に試験群は、対照群に対し
て有意に低いことが分かった(P<0.05)。
【0040】(2)HDL(高密度リポタンパク質)−
コレステロール量の測定 HDL−コレステロールは、いわゆる善玉コレステロー
ルといわれるものであり、生体において、動脈硬化の予
防などの役割を有している。一方、LDL(低密度リポ
タンパク質)−コレステロールは、いわゆる悪玉コレス
テロールといわれるものであり、血中におけるその過剰
な存在は動脈硬化などの原因の1つと言われている。
【0041】そこで、上記頚動脈血漿中のHDL−コレ
ステロール量をヘパリン・マンガン結合沈殿法により測
定し、頚動脈血漿中の総コレステロールに対するHDL
−コレステロールの割合を求めた。その結果を図4に示
す。
【0042】図4から、頚動脈血漿中の総コレステロー
ルに対するHDL−コレステロールの割合については有
意差は認められなかったが、試験群は、対照群及び比較
群に比べて若干高い値を示すことが分かった。
【0043】このことから、ローヤルゼリー分解物の有
する血漿中の総コレステロール低下作用は、HDL−コ
レステロールよりもLDL−コレステロールを低下させ
る傾向があると考えられ、より理想的に血漿中のコレス
テロール量を低下させていると考えられる。
【0044】(3)糞便中のコレステロール量及び胆汁
酸量の測定 実験最終日前後48時間の糞を採取し、湿重量を測定
後、凍結乾燥して乾燥重量を測定した。そして、凍結乾
燥糞にクロロホルム/メタノール混液を加え、脂質を抽
出し、遠心して得られた上清を試料とし、Zak−He
nly法によりコレステロール量を測定した。その結果
を図5に示す。
【0045】また、凍結乾燥糞に80℃エタノールを加
えて1時間抽出後、遠心分離して上清を得、この操作を
4回行って得た上清を試料とし、胆汁酸測定キット(商
品名:エンバザイル−2、第一化学薬品(株)社製)を
用いて胆汁酸量を測定した。その結果を図6に示す。
【0046】図5から、比較群及び試験群の糞便中のコ
レステロール量は、対照群に比べて高い値を示すことが
分かった。特に試験群は、対照群に対して有意に高いこ
とが分かった(P<0.05)。これは、小腸における
コレステロールの吸収が阻害されたためであると考えら
れる。
【0047】そして、図6から同様に、比較群及び試験
群の糞便中の胆汁酸量は、対照群に比べて高い値を示す
ことが分かった。特に試験群は、対照群に対して有意に
高いことが分かった(P<0.05)。これは、高脂肪
食を投与することにより、肝臓において、コレステロー
ルからの胆汁酸合成が促進され、胆汁酸が利用された
後、小腸での再吸収が阻害されたことが一因ではないか
と考えられる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の脂質代謝
改善剤は、ローヤルゼリー分解物を含有することによ
り、血漿中の総コレステロール及び中性脂肪の低下作
用、糞便中へのコレステロール及び胆汁酸の排出量増加
などの脂質代謝改善効果をもたらすことができ、肥満や
高脂血症の予防・改善効果が期待できる。
【0049】さらに、ローヤルゼリー分解物は、上記生
理効果の他に育毛効果、感染防御機能増強効果、カルシ
ウム吸収促進効果を有しており、これらの生理活性機能
も期待できる。
【0050】そして、ローヤルゼリー分解物は、エグ味
や臭気がなく、水に溶けやすく、熱やpHによるタンパ
ク質の凝固・沈殿がないため、経口摂取しやすく、手軽
に摂取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造例で得られたローヤルゼリー分解物中の
粗タンパク質と、生ローヤルゼリー中の粗タンパク質の
分子量分布を示す図である。
【図2】 頚動脈血漿中の総コレステロール量を示す図
である。
【図3】 頚動脈血漿中の総トリアシルグリセロール量
を示す図である。
【図4】 頚動脈血漿中の総コレステロールに対するH
DL−コレステロールの割合を示す図である。
【図5】 糞便中のコレステロール量を示す図である。
【図6】 糞便中の胆汁酸量を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローヤルゼリーのプロテアーゼによる分
    解物を有効成分とすることを特徴とする脂質代謝改善
    剤。
  2. 【請求項2】 前記分解物が分子量3,000以下のペ
    プチドを主成分とする請求項1記載の脂質代謝改善剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004075660A1 (ja) * 2003-02-27 2004-09-10 Kikuji Yamaguchi ローヤルゼリーを含有する食品および薬剤
JP2009057351A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Queen Bee Garden:Kk 抗コレステロール剤
JP2012106988A (ja) * 2010-10-26 2012-06-07 Akitaya Honten:Kk 胆汁酸結合剤、血清コレステロール量低下剤、及び血清コレステロール量を低下させる方法
JP2013091606A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Akitaya Honten:Kk 血清コレステロール量低下剤、及び血清コレステロール量を低下させる方法

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