JP2001002313A - 画像形成装置の記録紙後処理装置 - Google Patents

画像形成装置の記録紙後処理装置

Info

Publication number
JP2001002313A
JP2001002313A JP11178228A JP17822899A JP2001002313A JP 2001002313 A JP2001002313 A JP 2001002313A JP 11178228 A JP11178228 A JP 11178228A JP 17822899 A JP17822899 A JP 17822899A JP 2001002313 A JP2001002313 A JP 2001002313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording paper
binding
stapler
post
bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11178228A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Watanabe
哲司 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Elemex Corp
Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Elemex Corp filed Critical Ricoh Elemex Corp
Priority to JP11178228A priority Critical patent/JP2001002313A/ja
Publication of JP2001002313A publication Critical patent/JP2001002313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ある程度の枚数に束ねた記録紙束であって
も、あるいは記録紙にカールが発生していても、中綴じ
を確実に行なうことができる。 【解決手段】 ステイプラ本体53A、整合された記録
紙束Pの中央部に向けて綴じ針が飛び出すプッシャ53
Bおよびこれらとは別体をなすクリンチャ53Cを有し
ステイプラ部53で綴じ処理を行なう中綴じ処理装置5
を備え、クリンチャ53Cが綴じ部分53Eの開口量h
を変化させる方向に移動可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、ファク
シミリ、プリンタまたはそれらの複合機などの画像形成
装置に付設して用い、特に記録紙束に中綴じ処理を行な
うことができる画像形成装置の記録紙後処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置によって画像が記録された
各記録紙を複数枚束ねて整合するとともに、その整合さ
れた記録紙束にステイプラで綴じ処理などの後処理を施
すことができる用紙後処理装置が各種提案され開発され
ている。
【0003】この用紙後処理装置のステイプラには、ス
テイプラ本体と、このステイプラ本体の一部に回動自在
に取り付けられ綴じ針が飛び出すプッシャと、綴じ針を
記録紙束に打ち込む際に記録紙束を反対側の面から押し
付けてしっかりと固定・保持するクリンチャとを同一筐
体内に備えたものが知られている。
【0004】このようなステイプラでは、プッシャとク
リンチャとの間の開口された部分が記録紙束を挟み込ん
で綴じるための綴じ部分を構成しており、この綴じ部分
で挟んだ記録紙束にプッシャ側から綴じ針を打ち込み、
綴じ処理を行うようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このステイ
プラにあっては、この綴じ処理の際、記録紙束の固定・
保持動作を安定した状態で行なうため、クリンチャの方
は定位置に固定し動かぬようになっている場合が多い。
【0006】従って、プッシャとクリンチャとの間の綴
じ部分は、開口できる大きさに一定の制限があり、記録
紙束を綴じる際にこの綴じ部分をむやみに大きく開口で
きない。
【0007】このような事情から、例えばステイプラの
最大開口量を上回る枚数の記録紙束を記録紙整合トレイ
にスタックした記録紙束については、仮に記録紙束に対
する綴じ能力に充分な余裕があるとしても、ステイプラ
本体とクリンチャとの間の綴じ部分でその記録紙束を一
度に全部は挟み込めないから、記録紙束を綴じることが
できない。
【0008】また、例えば特開平7-48062号公報や
特開平10-181990号公報に記載のように、ステ
イプラとして、プッシャを設けている筐体とは別の筐体
にクリンチャを設けたタイプのものも知られている。
【0009】ところが、通常、このタイプのステイプラ
であっても、クリンチャおよびプッシャについて双方の
筐体が一定に固定されており、綴じ部分の開口量を自由
に拡大することはできない。
【0010】従って、このタイプのステイプラであって
も、同様に、綴じようとする記録紙束の枚数には制約が
生じている。
【0011】ここで説明してきた記録紙後処理装置にお
いて、使用する記録紙自身に曲げ癖が発生して大きく湾
曲(以下、カールと略す)している場合がある。
【0012】この場合には、カールしている分、記録紙
束の嵩高が増えるので、たとえ記録紙の数が少ない記録
紙束であっても、このカールした記録紙がプッシャとク
リンチャとの間の綴じ部分に引っ掛かり、うまく挟み込
むことができず、中綴じできない虞れもある。
【0013】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、多数枚の記録紙を束ねた記録紙束であっても、ある
いは記録紙にカールが発生していても、中綴じ処理を確
実に行なうことができる画像形成装置の記録紙後処理装
置を低コストで提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明は、画像形成装置で画像記録された記録紙を順
次スタックするとともに整合する記録紙整合トレイを備
えるとともに、ステイプラ本体と、このステイプラ本体
に設けられ前記整合された記録紙束に向けて綴じ針が飛
び出すプッシャと、前記ステイプラ本体およびプッシャ
とは別体に設けられ前記綴じ針を打ち込む面とは反対面
側から記録紙束に押し付けてその記録紙束を固定・保持
するクリンチャとを有するステイプラ部で中綴じ処理を
行なう中綴じ処理装置を備えた画像形成装置の記録紙後
処理装置であって、前記クリンチャが、このクリンチャ
とプッシャとの間で記録紙束を挟み込む綴じ部分の間口
幅が変化する方向に移動可能に設けられているものであ
る。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記記録紙整合トレイが、前記
中綴じ処理装置でのステイプラによる綴じ可能枚数より
も多数枚の記録紙束からなる多記録紙束を積載させる形
状を有するとともに、前記中綴じ処理装置を、前記多記
録紙束を綴じることができる綴じ能力を有するステイプ
ラを設けた別の中綴じ処理装置に交換可能としたもので
ある。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記記録紙整合トレイが、前記
中綴じ処理装置でのステイプラによる綴じ可能枚数より
も多数枚の記録紙束からなる多記録紙束を積載させる形
状を有するとともに、前記記録紙整合トレイが、前記多
記録紙束を綴じることができる綴じ能力を有するステイ
プラを備えた別の中綴じ処理装置を追加可能な構成から
なるものである。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記整合された記録紙束の端面
にステイプラで端面綴じ処理を行なう端面綴じ処理装置
を備えたものである。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記中綴じ処理装置で中綴じ処
理を施された記録紙束の中央に中折り処理を施す中折り
処理装置を備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について添
付図面に基づき説明する。図1には、この発明に係る画
像形成装置の記録紙後処理装置の全体概略図を示す。
【0020】この実施例の画像形成装置の記録紙後処理
装置1は、画像形成装置に付設して用いるものであり、
端面綴じ処理装置4と、中綴じ処理装置5と、中折り処
理装置6とを備えるとともに、これらすべての処理装置
が記録紙整合トレイである後処理トレイ3を共用するよ
うにして設置されている。なお、この実施例の画像形成
装置としては、複写機2が使用されているが、これ以外
に、例えばファクシミリ、プリンタ、その他の適宜の機
器が使用できる。
【0021】記録紙後処理装置1と複写機2との間に
は、入口ガイド板11が設けられており、複写機2で画
像記録された記録紙は、その入口ガイド板11にガイド
されて記録紙後処理装置1内に送り込まれる。
【0022】記録紙後処理装置1は、この入口ガイド板
11近傍に、搬送ローラ12A、12Bを設置している
とともに、この近傍には、図示外のソレノイドにより作
動し搬送方向を仕分ける分離爪13を設けており、その
搬送ローラ12A、12Bを介して搬送された記録紙に
対して後処理を行なうか否かにより、搬送方向を2方向
に分流させるようになっている。
【0023】この実施例では、画像記録された記録紙
が、図1において、水平方向左方へ搬送される場合に
は、後処理を行なわないノン後処理モードへ移行する。
このノン後処理モードヘ移行した記録紙は、搬送ローラ
12Cおよび排紙ローラ12Dにより、ほぼ直線状のノ
ン後処理搬送路αに沿ってそのまま搬送され、記録紙後
処理装置1の外部へ排紙される。また、この記録紙が下
方向へ搬送される場合には、後処理モードに移行するよ
うになっている。
【0024】即ち、後処理モードの場合には、この記録
紙が、搬送ローラ12Eないし12G、後処理排出ロー
ラ12Hおよび図示外のガイド板を介して、略U字状の
後処理搬送路βに沿って搬送されたのち、後処理トレイ
3に排出されるようになっている。なお、後処理排出ロ
ーラ12Hには、図示外のブラシローラが一体化されて
設けられているとともに、この後処理排出ローラ12H
の近傍であって記録紙搬送方向の下流側には叩きコロ1
2Iが設けられている。
【0025】後処理トレイ3には、図2に示すように、
水平方向Xに平行に設けた後端基準フェンス31と、こ
の後端基準フェンス31と直交するY方向に設けたジョ
ガーフェンス32とを備えている。この後処理トレイ3
は、記録紙束Pに後処理を施すのに先立ち、後端基準フ
ェンス31によって記録紙束Pの下端部を整合すると共
に、ジョガーフェンス駆動モータ32Aにより作動する
ジョガーフェンス32によって記録紙束Pの左右両側端
部を整合するようになっている。
【0026】なお、この発明では、従来のものに比べて
多数枚の記録紙をスタックできるようにするため、例え
ば後端基準フェンス31と、ジョガーフェンス32とが
その多数枚の記録紙に対応してこれをスタックできるよ
うにするため、図2に示すように、これらのフェンス3
1、32と後処理トレイ3の底面との間のスペースd1
およびd2に十分な余裕を持たせてある。
【0027】また、この後処理トイレ3には、図3に示
すように、縦方向中間部近傍に凹所33が形成されてい
る。さらに、この実施例の後処理トレイ3は、凹所33
を挟んでこれよりも下部側3D部分が水平方向に対して
75°、これよりも上部側3Uが同じく65°に傾斜し
ており、全体形状が略く字形(中央部分が凸状に突出し
た形状)を呈している。なお、これらの傾斜角度につい
ては、特にこの実施例のものに限定されず、各種の好適
な傾斜角度でかまわない。
【0028】さらに、この後処理トレイ3には、図示外
の無端ベルトと、この無端ベルトに取付けられて後処理
トレイ3に沿って上下方向に移動する放出爪34(図9
参照)とが付設されている。この放出爪34は、整合さ
れた記録紙束Pを下端部から支承しながら、例えば端面
綴じ処理を行なった記録紙束Pを後処理トレイ3から排
出したり、中綴じ処理のために持ち上げたりするように
なっている。
【0029】図1に示す端面綴じ処理装置4は、後処理
トレイ3に搬送されこの後処理トレイ3で整合されてい
る記録紙束の下端面付近にステイプラで綴じ処理を施す
ものであり、後端基準フェンス31近傍の後処理トレイ
3下端部に図示外のステイプラが設けられている。な
お、ここで行なう端面綴じ動作では、斜め綴じを含む複
数モードの綴じ処理が行なえるようになっている。
【0030】中綴じ処理装置5は、後処理トレイ3に搬
送されこの後処理トレイ3で整合されている記録紙束の
中央部に左右1対のステイプラでまとめて綴じ処理を行
なうものである。この実施例の中綴じ処理装置5は、図
4および図5に示すように、支持部材51と、偏心カム
52と、中綴じ用のステイプラ部53とを備えている。
【0031】支持部材51は、図2に示すように、その
基端部が、後処理トレイ3の両側に起立する側壁面3A
間に取付けた支軸51Aに取り付けられて、回動可能な
状態で吊り下げられている。この支持部材51には、図
示外のばねによって後処理トレイ3から離間する方向
に、例えばこの実施例では、図5において反時計方向
に、弾性力が付勢されている。
【0032】なお、支軸51Aは、図5に示すように、
後処理トレイ3に対して所定距離H1だけ離れて設けら
れているが、この離間距離H1は、通過可能な記録紙束
Pの枚数に影響を及ぼすので、ある程度の長さを確保す
ることが好ましい。
【0033】偏心カム52は、真円形状に形成されてお
り、支軸51Aと平行に設けた回動軸52Aに固着され
ているが、特に、この偏心カム52における回動軸52
Aの取付け位置は、中心からずれた周縁部近傍となって
いる。なお、この偏心カム52の外周面には、先述した
ばねの弾性力により、支持部材51の先端部が常時当接
するようになっている。
【0034】回動軸52Aは、側壁面3Aに対して回動
可能に取付けてあり、図2および図4に示すカム駆動用
モータ52Bによって回動する。なお、この回動軸52
Aは、支持部材51の先端部(自由端)が描く軌跡、即
ち、図5に示すように、支軸51Aを中心とした一定半
径Rの円周C上であって、後処理トレイ3から所定距離
離間した位置H2に設けられている。この離間距離H2
についても、通過可能な記録紙束Pの枚数に影響を及ぼ
すので、ある程度の長さを確保することが好ましい。
【0035】中綴じ用のステイプラ部53は、図3に示
すように、後処理トレイ3中央部側の凹所33近傍にお
いて所定間隔(この実施例では120mm)を保持し、か
つ、後端基準フェンス31に対して平行に2個設けられ
ている。
【0036】このステイプラ部53は、図3に示すよう
に、ステイプラ本体53Aと、記録紙束Pを綴じる際に
図示外の適宜手段で押圧・押動させて綴じ針を飛び出さ
せるプッシャ53Bと、このプッシャ53Bに対向して
設けたクリンチャ53Cとから構成されている。
【0037】ステイプラ本体53Aは、後処理トレイ3
の凹所33が形成されている部分よりも上側であって、
後処理トレイ3の裏面側に固定されている。
【0038】プッシャ53Bは、クリンチャ53C方向
に前進・回動可能な状態でステイプラ本体53Aに取り
付けられている。即ち、プッシャ53Bは、ステイプラ
本体53Aに対して回動軸53Dで回動可能に連結され
ており、図示外のばねによる弾性力によって普段はクリ
ンチャ53Cおよび後処理トレイ3から離間する方向に
後退している。
【0039】なお、このプッシャ53Bは、中綴じ処理
動作を行なう場合には、先のばねによる弾性力に抗した
図示外の押動手段により、図3に鎖線で示すようにクリ
ンチャ53Cに向けて押動・押圧されて前進し、クリン
チャ53Cとの間の綴じ部分53Eで記録紙束Pを挟み
付けながら綴じ針を突き刺していくようになっている。
【0040】一方、クリンチャ53Cは、図3および図
4に示すように、プッシャ53Bとは反対の面側から記
録紙束Pをしっかりと固定・保持するものであり、中央
部が凹状に窪んだ形状を有しており、プッシャ53Bで
打ち込まれてきた綴じ針の両端部を受け止め、内側に折
り返して綴じるようになっている。
【0041】特に、この実施例のクリンチャ53Cは、
ステイプラ本体53Aやプッシャ53Bとは別体に設け
られている。即ち、このクリンチャ53Cは、図5に示
すように、後処理トレイ3の凹所33に向けて回動する
支持部材51の先端側に固定されており、偏心カム52
の回動動作によって記録紙束を挟み付ける綴じ部分53
Eの開口量を自由に変化させることが可能となってい
る。
【0042】例えば、この実施例のクリンチャ53C
は、記録紙束Pを綴じる際には、偏心カム52の回動動
作により押動されてプッシャ53Bに向けて移動・前進
し、プッシャ53Bに最も接近したところで一時的にそ
の位置が固定保持されるようになっている。
【0043】即ち、図5に示すように、回動軸52Aの
回動動作により、偏心カム52が、この偏心カム52の
外周面と回動軸52Aとの間の距離が最も近い点(以
下、近軸点とよぶ)Aで支持部材51に当接するときに
は、クリンチャ53Cが後処理トレイ3の凹所33から
最も離間した位置に後退することとなる。
【0044】一方、偏心カム52が、この偏心カム52
の外周面と回動軸52Aとの間の距離が最も遠い点(以
下、遠軸点とよぶ)Bで支持部材51に当接するときに
は、クリンチャ53Cが後処理トレイ3に最接近すると
ころまで前進することとなる。
【0045】このように、カム駆動用モータ52Bによ
って、回動軸52Aを介して偏心カム52を180度回
動させることにより、クリンチャ53Cをプッシャ53
Bに向けて最接近させたり、最も離間した位置まで後退
させることができるわけである。
【0046】中折り処理装置6は、中綴じ処理装置5で
中央部に綴じ処理を施された記録紙束に対し、その中綴
じされた中央部に折り処理を施すものである。この実施
例の中折り処理装置は、図3に示すように、図示外のス
プリングの弾性力で互いに当接し駆動モータ(図略)に
よって回転する1対の中折りローラ61と、図示外の別
の駆動モータにより中折りローラ61間のニップ部分に
向けて、即ち、記録紙搬送方向Yに対して直角方向X
で、かつ、後処理トレイ3の表面に対してほぼ垂直方向
に進退する中折り板63とから概略構成されている。
【0047】次に、この実施例の作用について説明す
る。 (1)複写機2で画像が転写されこの複写機2から排出
されてきた記録紙について後処理を行なわない場合に
は、ノン後処理モードを選択・設定する。すると、分離
爪13の仕分け・分離動作により、そのままノン後処理
搬送路αに沿って搬送され、記録紙後処理装置1から外
部へ排出され、排紙ローラ12Dによってトレイ1A上
に排出される。
【0048】(2)また、後処理を行なう場合には、例
えば端面綴じ処理モードを選択・設定すると、図示外の
ソレノイドが作動して分離爪13の回動動作し、各記録
紙が後処理搬送路βに向けて逐次搬送されていく。この
ようにして、所定の数枚(例えば最大50枚程度)の記
録紙が後処理トレイ3に積載されるが、この後処理トレ
イ3での端面綴じ動作に先立って記録紙の整合動作が行
われる。
【0049】後処理トレイ3上に積載され整合された記
録紙束Pは、端面綴じ処理装置4に設けたステイプラに
よって端面位置にまとめて綴じ処理が施され、放出爪3
4(図9参照)によって上方に持ち上げられ、排紙ロー
ラ12D(図1参照)によってトレイ1A上に排出され
る。
【0050】なお、この後処理トレイ3への記録紙の搬
送およびこの後処理トレイ3からの記録紙束の排出時に
は、偏心カム52は近軸点で支持部材51に当接してお
り、中綴じ用のクリンチャ53Cは後処理トレイ3の凹
所33から最も離れた位置に後退して待機している(図
5で実線部分に対応する)。
【0051】(3)また、中綴じ処理モードを選択・設
定すると、端面処理モードの場合と同様に、クリンチャ
53Cは、ステイプラ本体53Aから最も離れた位置に
後退した状態のまま、所望の複数枚の記録紙束が整合さ
れて後処理トレイ3に積載される。
【0052】即ち、この後処理トレイ3への記録紙束の
搬送時にも、偏心カム52は近軸点で支持部材51に当
接しているので、図6に示すように、中綴じ用のクリン
チャ53Cは後処理トレイ3の凹所33から最も離れた
位置(図5に実線で示す)に後退して待機しており、最
大枚数の記録紙束Pを積層させることができる。
【0053】このようにして、複写機2から排出される
複数枚の記録紙に一連の整合・整列動作が行われ、その
後、中綴じ動作に移行する。
【0054】さて、カム駆動用モータ53Bの回転動作
により、図7に示すように、偏心カム52が回動してク
リンチャ53Cが押動され、偏心カム52の遠軸点が支
持部材51に当接したところで、回動動作が停止する。
これにより、クリンチャ53Cは、プッシャ52Bに向
けて前進移動し、最接近位置で停止するとともにその停
止位置で不動状態を保つ。
【0055】その後、図8に示すように、ステイプラ部
53のプッシャ53Bが、図示外の押動手段によって押
動され、前進動作する。このプッシャ53Bの押動・前
進動作と、クリンチャ53Cによる後方から記録紙束P
の固定保持動作との協同作用により、記録紙束Pの中央
部で中折り部位に沿った幅方向(図2においてX方向)
にまとめて2個所、綴じ針が打ち込まれ、その綴じ針の
両端部が内側に押し曲げられて中綴じ処理される。
【0056】この中綴じ処理が完了したならば、偏心カ
ム52が近軸点で支持部材51に当接するところまで回
転するので、クリンチャ53Cが再び元のホーム位置、
つまり凹所33から最も離間した位置まで後退して次の
綴じ動作まで待機する。
【0057】なお、この記録紙が例えばA3サイズ以外
(B4、A4サイズなど)の場合には、記録紙束Pを整
合状態で積載した直後に、放出爪34が動作して記録紙
束Pの後端部を上方に持ち上げ、記録紙束Pの中央部P
0が綴じ位置に達したところで停止する。その後は先述
した一連の中綴じ動作が行われる。
【0058】このようにして、中綴じされた記録紙束P
は、図9に示すように、さらに放出爪34によって後処
理トレイ3の上方に持ち上げられ、中綴じ処理が施され
た記録紙束Pの中央部P0が中折り板63の進行する方
向と一致したところで上昇動作が停止する。
【0059】その後、中折り板63が中折りローラ61
間に向けて前進し、記録紙束Pの中央部を押し込む。こ
れにより、中綴じされた記録紙束Pがその中央部P0か
ら中折りローラ61間に折り込まれ、2つに折り曲げら
れていく。なお、この中折りローラ61に挟み込まれた
記録紙束Pは、記録紙後処理装置1外部のトレイ1A上
に排出される。
【0060】このようにして、記録紙を複数枚まとめて
束ねた冊子状のものが製本できる。なお、この実施例で
は、端面綴じ用のステイプラでは、最大で記録紙50枚
まで端面綴じ処理を行なうことができるようになってお
り、また中綴じ用のステイプラでは、最大で記録紙15
枚まで中綴じ処理を行なうことができるように構成され
ているが、特にこの枚数に限定されるものではない。
【0061】従って、この実施例によれば、クリンチャ
53Cがステイプラ部の綴じ部分53Eの開口量を変化
・増大する方向に移動できるから、プッシャ53Bを、
多数枚の記録紙束(以下、多記録紙束とよぶ)を綴じる
ことができる綴じ枚数能力の高いものに交換するだけの
簡単な変更で、今まで後処理に使用していた記録紙束P
の記録紙よりもはるかに多くの枚数の記録紙束でも、確
実に中綴じ処理できるようになる。
【0062】さらに、この実施例によれば、クリンチャ
53Cが綴じ部分53Eの開口量hを変化する方向に移
動できるから、たとえ、記録紙束Pにカールが発生して
いても、プッシャ53Bとクリンチャ53Cとの間の綴
じ部分53Eに記録紙束Pが係止するといったトラブル
を防止することも可能となる。その結果、カールした記
録紙束でも確実に綴じることができる。
【0063】また、この実施例の記録紙後処理装置で
は、後処理トレイ3として記録紙を多く積層するのが可
能な形状のものを使用しており、かつ、クリンチャ53
Cには、プッシャ53Bから離間する方向に移動できる
ように構成しており、より多くの枚数からなる多記録紙
束をスタックしても、この多記録紙束がクリンチャ53
Cとプッシャ53Bとの間の綴じ部分53Eを通過でき
るようになっている。
【0064】従って、先の実施例の記録紙後処理装置を
使用し、その実施例に使用する中綴じ処理装置5の他
に、その実施例の中綴じ処理装置5で使用するステイプ
ラよりも綴じ枚数能力の高いステイプラを備えた綴じ処
理装置を別に付加することにより、後処理トレイ3は同
一のものを使用したまま、通常の記録紙束Pでの後処理
の他に、多記録紙束での後処理も行うこともできるよう
になる。換言すれば、後処理枚数の異なる複数の記録紙
束について、後処理モードを複数設定できるようにな
る。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1に係る
発明によれば、中綴じ処理装置のステイプラ部に備えた
クリンチャが、綴じ針を打ち込むプッシャとの間に設け
た綴じ部分の開口量を変化させる方向に移動可能に構成
されているので、従来に比べ多めに束ねた記録紙束であ
っても、あるいは記録紙にカールが発生していても、中
綴じ処理を確実に行なうことができるようになる。
【0066】また、請求項2に係る発明によれば、記録
紙整合トレイが、中綴じ処理装置でのステイプラによる
綴じ可能枚数よりも多数枚の記録紙束からなる多記録紙
束を積載させる形状を有するとともに、中綴じ処理装置
を、多記録紙束を綴じることができる綴じ能力を有する
ステイプラを設けた別の中綴じ処理装置に交換可能とし
たので、記録紙整合トレイの方は交換せずにそのまま使
用し、記録紙の枚数の多い多記録紙束を綴じることがで
きる中綴じ処理装置の方だけ交換すれば、多記録紙束の
中綴じ処理が行えるので、使用者の好みに合わせて各種
枚数の記録紙束の中綴じ処理機能を簡単に、しかも低コ
ストで変更することができる。
【0067】また、請求項3に係る発明によれば、記録
紙整合トレイが、中綴じ処理装置でのステイプラによる
綴じ可能枚数よりも多数枚の記録紙束からなる多記録紙
束を積載させる形状を有するとともに、さらにこの記録
紙整合トレイが、多記録紙束を綴じることができる別の
中綴じ処理装置を追加可能な構成からなるので、より多
くの枚数の記録紙束に中綴じ処理ができる別の綴じ処理
用ステイプラを、同一の整合トレイに容易に追加できる
ようになり、記録紙整合トレイはそのまま使用しなが
ら、ユーザのニーズに合わせた各種枚数の記録紙束の綴
じ処理機能を、簡単に、しかも低コストで追加できるよ
うになる。
【0068】また、請求項4に係る発明によれば、整合
された記録紙束の端面にステイプラで端面綴じ処理を行
なう端面綴じ処理手段を備えたので、中綴じ処理以外
に、端面綴じ処理も行えるようになり、記録紙後処理装
置としての利便性が高まる。
【0069】また、請求項5に係る発明によれば、前記
中綴じ処理装置で中綴じ処理を施された記録紙束の中央
に中折り処理を施す中折り処理装置を備えたので、従来
に比べ多めに束ねた記録紙束であっても、あるいは記録
紙にカールが発生していても、簡易製本が行えるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像形成装置の記録紙後処理装
置を示す概略構成図である。
【図2】その内部機構を示す斜視図である。
【図3】その後処理トレイにおける記録紙後処理作用を
示す説明図である。
【図4】その中綴じ処理装置に使用するステイプル部を
示す説明図である。
【図5】その後処理トレイにおける中綴じ処理作用を示
す説明図である。
【図6】その中綴じ動作を示す説明図である。
【図7】同説明図である。
【図8】同説明図である。
【図9】その中折り動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録紙後処理装置 2 複写機(画像形成装置) 3 後処理トレイ(記録紙整合トレイ) 4 端面綴じ処理装置 5 中綴じ処理装置 51 支持部材 51A 支軸 52 偏心カム 52A 回動軸 53 ステイプラ部 53A ステイプラ本体 53B プッシャ 53C クリンチャ 53D 回動軸 53E 綴じ部分 6 中折り処理装置 h 開口量

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置で画像記録された記録紙を
    順次スタックするとともに整合する記録紙整合トレイを
    備えるとともに、ステイプラ本体と、このステイプラ本
    体に回動可能に取り付けられ前記整合された記録紙束に
    向けて綴じ針が飛び出すプッシャと、前記ステイプラ本
    体およびプッシャとは別体に設けられ前記綴じ針を打ち
    込む面とは反対面側から記録紙束に押し付けてその記録
    紙束を固定・保持するクリンチャとを設けたステイプラ
    部を有し、このクリンチャとプッシャとの間の綴じ部分
    で記録紙束を挟み込んで中綴じ処理を行なう中綴じ処理
    装置を備えた画像形成装置の記録紙後処理装置であっ
    て、 前記クリンチャが、前記綴じ部分の開口量を変化させる
    方向に移動可能に設けられていることを特徴とする画像
    形成装置の記録紙後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記記録紙整合トレイが、前記中綴じ処
    理装置でのステイプラによる綴じ可能枚数よりも多数枚
    の記録紙束からなる多記録紙束を積載させる形状を有す
    るとともに、前記中綴じ処理装置を、前記多記録紙束を
    綴じることができる綴じ能力を有するステイプラを設け
    た別の中綴じ処理装置に交換可能としたことを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成装置の記録紙処理装置。
  3. 【請求項3】 前記記録紙整合トレイが、前記中綴じ処
    理装置でのステイプラによる綴じ可能枚数よりも多数枚
    の記録紙束からなる多記録紙束を積載させる形状を有す
    るとともに、前記記録紙整合トレイが、前記多記録紙束
    を綴じることができる綴じ能力を有するステイプラを備
    えた別の中綴じ処理装置を追加可能な構成からなること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の記録紙処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記整合された記録紙束の端面にステイ
    プラで端面綴じ処理を行なう端面綴じ処理装置を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の記録
    紙後処理装置。
  5. 【請求項5】 前記中綴じ処理装置で中綴じ処理を施さ
    れた記録紙束の中央に中折り処理を施す中折り処理装置
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置の記録紙後処理装置。
JP11178228A 1999-06-24 1999-06-24 画像形成装置の記録紙後処理装置 Pending JP2001002313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11178228A JP2001002313A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 画像形成装置の記録紙後処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11178228A JP2001002313A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 画像形成装置の記録紙後処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001002313A true JP2001002313A (ja) 2001-01-09

Family

ID=16044843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11178228A Pending JP2001002313A (ja) 1999-06-24 1999-06-24 画像形成装置の記録紙後処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001002313A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297183A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Canon Finetech Inc シート処理装置及び画像形成装置
JP2008037546A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置及び画像形成システム
US10272698B2 (en) 2016-07-13 2019-04-30 Seiko Epson Corporation Post processing device and printing system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297183A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Canon Finetech Inc シート処理装置及び画像形成装置
JP4597090B2 (ja) * 2006-04-28 2010-12-15 キヤノンファインテック株式会社 シート処理装置及び画像形成装置
JP2008037546A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置及び画像形成システム
US10272698B2 (en) 2016-07-13 2019-04-30 Seiko Epson Corporation Post processing device and printing system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100473596C (zh) 薄片处理装置和设有它的图像形成装置
US6929256B2 (en) Post processing device with saddle stitching
JP2003182928A (ja) 用紙後処理方法及び用紙後処理装置
JP2003054832A (ja) 用紙後処理方法、用紙後処理装置及び画像形成装置
JP2003089472A (ja) 後処理装置及び画像形成システム
JP2001002317A (ja) 画像形成装置の記録紙後処理装置
JP4151870B2 (ja) 画像形成装置の記録紙後処理装置
JP2001002313A (ja) 画像形成装置の記録紙後処理装置
JP2004168499A (ja) 裁断装置及びその裁断装置を具備する画像形成の後処理装置並びに画像形成装置
JP2002308521A (ja) 後処理装置及び画像形成装置
JP2001316033A (ja) ステープルユニット及びこれを取り付けた装置
JP5867183B2 (ja) 用紙処理装置、これを有する画像形成システム及び用紙折り方法
JP3619674B2 (ja) 用紙処理装置
JP4759185B2 (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2001019251A (ja) 画像形成装置の記録紙後処理装置
JP2003341912A (ja) 用紙後処理装置
JP2003146534A (ja) 用紙後処理装置及び画像形成システム
JP2003020154A (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP2001097625A (ja) 記録紙後処理装置
JP2004018161A (ja) 用紙後処理装置
JP2003233228A (ja) 用紙後処理装置及び画像形成システム
JP2003165666A (ja) 用紙後処理方法およびその装置
JP4019870B2 (ja) 後処理装置および画像形成装置
JP4204721B2 (ja) 画像形成装置の記録紙後処理装置
JP2003002511A (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置