JP2001001658A - 平版印刷原版 - Google Patents
平版印刷原版Info
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Abstract
と親水性バインダーポリマーとを含有する親水層、およ
び支持体とを備える平版印刷原版であって、前記マイク
ロカプセルが反応性ウレタンオリゴマーを有し、該反応
性ウレタンオリゴマーは平均分子量が250〜20,0
00の範囲にあり1分子中にウレタン結合とエチレン性
不飽和基をを少なくとも1個以上有することを特徴とす
る平版印刷原版。 【効果】 本発明の感熱平版印刷原版はマイクロカプセ
ルに特定の反応性ウレタンオリゴマーを含有させること
によって、高い画像性能を発揮する。平版印刷における
印刷版と版胴の圧力、または摩擦による摩耗を抑制する
ことができ、安定した印刷物が得られる。本発明の平版
印刷版は、耐刷性に優れ且つ鮮明な画像の印刷物を得る
ことができる。
Description
に優れたオフセット印刷用ダイレクト感熱平版印刷原版
と、その原版を用いた平版印刷版に関する。
ともに種々の平版の製版方法が提案されている。実用面
からは、版下からポジ若しくはネガフィルムを作製して
平版印刷原版に焼き付ける方法が一般に行われている
が、該フィルムを介することなく版下から直接製版する
電子写真版や銀塩写真版、あるいは、電子組版、DTP
(デスクトップ・パブリッシュメント)で編集・作製さ
れた印刷画像情報を可視画像化することなく直接版材に
レーザー若しくはサーマルヘッドで印字し製版できる所
謂コンピュータ・ツー・プレート(CTP)タイプの平
版印刷版材が登場するにいたっている。特にCTPタイ
プは製版工程の合理化、材料費節減が可能なことからC
TS化が完了した新聞作製、プリプレス工程がデジタル
化された商業印刷等の分野で大いに期待されている。
プ、感熱性タイプあるいは電気エネルギーで製版するタ
イプの版材が知られている。感光性タイプあるいは電気
エネルギーで製版する版材は、版価格が従来のPS版に
比べ割高となるばかりでなく、その製造装置も大型かつ
高価であるため、これらの版材および製版工程は実用化
には至っていない。さらに、これらは現像液の廃棄処理
の問題も有する。
する軽印刷用途に幾つか開発されている。特開昭63−
64747号公報、特開平1−113290号公報等に
は、支持体上に設けられた感熱層に分散させた熱溶融樹
脂および熱可塑性樹脂を熱印字により溶融し、加熱部を
親水性から親油性に変化させる版材が、米国特許第40
34183号、同4063949号明細書には、支持体
上に設けられた親水性ポリマーをレーザー照射し親水性
基を無くし親油性に転換させる版材が各々開示されてい
る。しかしながら、これらの版材は、版表面に存在する
熱溶融物質によるインキの受容により非画像部が汚れた
り、耐刷性が不十分であったり、また、版材設計の自由
度が低いという問題があった。
−8575号公報には、マイクロカプセル化された熱溶
融物質と結着性樹脂とからなる感熱記録層を支持体に設
け、加熱部を親油性に変化させる版材が開示されてい
る。しかし、マイクロカプセル化された熱溶融物質はい
ずれも反応性を有せず、耐刷性において満足のいくもの
ではなかった。一方、特開昭62−164596号公
報、同62−164049号公報には、親水性表面を有
する支持体上に活性水素含有バインダーポリマーと共に
ブロックイソシアネートとからなる記録層を設けた平版
印刷原版及びその方法が開示されている。しかし、この
版材は、印字後、非印字部分を除去する現像工程が必要
である。
に、親水層の表面に画像部をインキジェットやトナー転
写等の外的手段で形成する直描型平版印刷材料がある。
特開昭62−1587号公報には、マイクロカプセル化
した非反応性の熱溶融性物質を塗布し、加熱印字により
トナー受理層を形成する版材が開示されている。しか
し、形成されたトナー受理層に親油性のトナー等を固着
して初めて印刷版となるものであり、印字後、画像部が
形成されるものではない。このように従来の感熱性平版
印刷用の版材は、耐刷力に乏しいか親油性に乏しいた
め、軽印刷などの用途に限られていた。また、その製版
工程において現像工程を要するものもあった。
は、熱により画像部に転換するマイクロカプセル化され
た親油性成分と親水性バインダーポリマーを含有する親
水層と支持体とから構成される感熱平版印刷材料を既に
提案しており、例えば特開平07−1849号公報、特
開平07−1850号公報、特開平10−114168
号公報に開示されている。しかし、これらに記載の版材
は印刷を行う際に発生する版胴との圧力、または摩擦に
よって画像部が摩耗し、耐刷性が著しく低下するなどの
印刷条件によっては十分とは言えない場合がある。一方
版材としては高い画像品位の印刷物をより安定して与え
る材料が望まれている。
工程において現像液などの廃棄物処理の必要な現像工程
がなく、簡便且つ安価な製版装置で製版でき、さらに、
版材の性能発現の安定性を増し、且つ高耐刷性、画像再
現性に優れた高い画像品位の印刷物が得られる平版印刷
原版とそれを用いた平版印刷版を低価格で供給すること
である。
を解決するために鋭意検討を行った結果、特定の親水性
ポリマーと熱により画像部に転換する特定の反応性ウレ
タンオリゴマーを含むマイクロカプセルを含有する親水
層を支持体上に設けてなる平版印刷原版によって上記課
題が達成されることを見出し、本発明を完成させるに至
った。
請求項1記載の平版印刷原版は、熱により画像部に転換
するマイクロカプセルと親水性バインダーポリマーとを
含有する親水層、および支持体とを備える平版印刷原版
であって、前記マイクロカプセルが反応性ウレタンオリ
ゴマーを有し、該反応性ウレタンオリゴマーは平均分子
量が250〜20,000の範囲にあり1分子中にウレ
タン結合とエチレン性不飽和基を少なくとも1個以上有
することを特徴とする。また、請求項2記載の平版印刷
原版は、請求項1記載の平版印刷原版において、前記反
応性ウレタンオリゴマーのエチレン性不飽和基がメタア
クリレートまたはアクリレートであることを特徴とす
る。
項1または2記載の平版印刷原版に熱モードで画像部を
形成したことを特徴とする。また、請求項4記載の平版
印刷版は、請求項3記載の平版印刷版において、前記平
版印刷版に紫外線が照射されていることを特徴とする。
字、または更に、紫外線照射してなる平版印刷版は熱に
より画像部に転換する特定の反応性ウレタンオリゴマー
と他の親油性成分を含むマイクロカプセル、および、特
定の親水性バインダーからなる親水層と支持体とから構
成されたものである。その結果、本発明の感熱平版印刷
原版、および、該原版より製版されてなる平版印刷版の
画像耐刷は飛躍的に向上し、印刷の際に発生する該版と
版胴との摩擦による耐性が向上した。
る特定の反応性ウレタンオリゴマーは1分子中にエチレ
ン性不飽和基を少なくとも1個以上有していることが必
要であり、2個以上有していることが好ましい。エチレ
ン性不飽和基として例えばアクリレート、メタクリレー
ト、ビニルエーテル、マレート、またはフマレートとい
った不飽和基が好ましく、特にアクリレート、またはメ
タクリレートの不飽和基が好ましい。
1分子中にウレタン結合が少なくとも1個以上有するこ
とが必要で、且つ、数平均分子量が250〜20,00
0であることが好ましく、400〜10,000が特に
好ましい。数平均分子量が250より小さい場合は画像
耐刷性に向上効果が認められず、数平均分子量が20,
000以上では粘度が高くなるため支持体上への膜形成
が困難になるため好ましくない。
えばフェニルグリシジルエーテルアクリレートヘキサメ
チレンジイソシアナートウレタンプレポリマー(共栄社
化学(株)製、AH−600)、フェニルグリシジルエ
ーテルアクリレートトリレンジイソシアナートウレタン
プレポリマー(共栄社化学(株)製、AT−600)、
ペンタエリスリトールトリアクリレートヘキサメチレン
ジイソシアネートウレタンプレポリマー(共栄社化学
(株)製、UA−306H)、フェニルグリシジルエー
テルアクリレートイソホロンジイソシアネートウレタン
プレポリマー(共栄社化学(株)製、AI−600)、
グリセリンジメタクリレートトリレンジイソシアネート
ウレタンプレポリマー(共栄社化学(株)製、UA−1
01T)、グリセリンジメタクリレートイソホロンジイ
ソシアネートウレタンプレポリマー(共栄社化学(株)
製、UA−101I)、ペンタエリスリトールトリアク
リレートトリレンジイソシアネートウレタンプレポリマ
ー(共栄社化学(株)、UA−306T)、ペンタエリ
スリトールトリアクリレートイソホロンジイソシアネー
トウレタンプレポリマー(共栄社化学(株)、UA−3
06I)、無黄変タイプオリゴウレタンアクリレート
(共栄社化学(株)、UF−8001)無黄変フレキシ
ブルタイプオリゴウレタンアクリレート(共栄社化学
(株)、UF−8003)、アロニックスM−1100
(東亞合成(株)製)、アロニックスM−1200(東
亞合成(株)製)、アロニックスM−1210(東亞合
成(株)製)、アロニックスM−1310(東亞合成
(株)製)、アロニックスM−1600(東亞合成
(株)製)、アロニックスM−1960(東亞合成
(株)製)、KAYARAD UX−2201、UX−
2301、UX−3204、UX−3301、UX−4
101、UX−6101、UX−7101、UX−81
01(以上日本化薬(株)製)、NKオリゴ U−10
8A、U−1084A、U−200AX、U−122
A、U−340AX(以上新中村化学工業(株)製)等
が挙げられる。上記ウレタンオリゴマーは単独または2
種以上混合して用いることが出来る。
マイクロカプセル化された親油性成分と親水性バインダ
ーポリマーを含有する親水層と支持体とから構成される
感熱平版印刷材料を既に提案しており、例えば特開平0
7−1849号公報、特開平07−1850公報に開示
されている。先願においても反応性ウレタンオリゴマー
をカプセルに使用することが記載されているが、本発明
に記載のウレタンオリゴマーを使用することにより予期
せぬほどに画像耐刷性が向上する。
る親水性バインダーポリマーは、印刷版として使用され
る際には三次元架橋構造を有することが好ましい。この
ような親水性バインダーポリマーの三次元架橋構造は、
印字と同時或いは印字後に形成されてもよいが、取扱い
時に傷を付けるのを防ぐ観点からは、製版前に三次元架
橋構造を形成し終えている方が好ましい。
リ(メタ)アクリレート系、ポリオキシアルキレン系、
ポリウレタン系、エポキシ開環付加重合系、ポリ(メ
タ)アクリル酸系、ポリ(メタ)アクリルアミド系、ポ
リエステル系、ポリアミド系、ポリアミン系、ポリビニ
ル系、多糖類系あるいはそれらの複合系等の、側鎖にカ
ルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基、アミノ基もし
くはそれらの塩、水酸基、アミド基、ポリオキシエチレ
ン基等の親水性官能基を一種類以上かつ複数個含有する
炭素−炭素結合から構成される網目化されたポリマー、
酸素、窒素、硫黄、リンからなるヘテロ原子の少なくと
も一種以上で連結された炭素原子もしくは炭素−炭素結
合から構成されるポリマー、またはその側鎖にカルボキ
シル基、リン酸基、スルホン酸基、アミノ基もしくはそ
れらの塩、水酸基、アミド基、ポリオキシエチレン基等
の親水性官能基を一種類以上かつ複数個含有するポリマ
ーである。
しくはそのアルカリ金属塩、スルホン酸基もしくはその
アミン塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミ
ノ基もしくはそのハロゲン化水素酸塩、アミド基のいず
れかをあるいはこれらを組み合わせたセグメントを繰り
返し有する親水性バインダーポリマー、さらにこれらの
親水性官能基と主鎖セグメントの一部にポリオキシエチ
レン基を有するものは親水性が高く好ましい。これらに
加えて親水性バインダーポリマーの主鎖もしくは側鎖に
ウレタン結合もしくはウレア結合を有するものは、親水
性のみならず非画像部の耐刷性も向上するのでさらに好
ましい。
は、前述の主鎖セグメントの種類と使用する親水性官能
基の種類により、それぞれの試料について次に記載する
方法で実験的に適宜求めていけばよい。すなわち、本発
明の親水性バインダーポリマーの親水性は、支持体上に
敷設した親水性バインダーポリマーを実施例に記載する
印刷試験を行い、印刷用紙へのインキの付着の有無、あ
るいは、印刷前後の非画像部の用紙の反射濃度差(例え
ば、大日本スクリーン製造(株)製、反射濃度計DM4
00)で評価するか、水−ケロシンを用いた水中油滴法
接触角測定法(例えば、協和界面科学製接触角計、型式
CA−A)でケロシンが試料に付着するか否かで評価す
る。
し、インキ汚れが認められなければ可、認められれば不
可とするか、印刷前後の非画像部の用紙の反射濃度差が
0.01未満を可、0.01以上を不可とする。後者の
方法で評価する場合、新聞印刷のように低粘度インキを
使用する印刷版向けには、試料の該接触角が約150度
より大きいことが必要であり、さらには160度以上が
好ましい。印刷前に練ってから使用する高粘度インキを
使用する印刷版向けには、約135度より大きいことが
必要である。本発明に用いられる親水性バインダーポリ
マーは必要に応じ、後述する種々のその他の成分を含ん
でよい。
マーの具体例を以下に例示する。親水性バインダーポリ
マーとして、(メタ)アクリル酸もしくはそのアルカリ
金属塩およびアミン塩、イタコン酸もしくはそのアルカ
リ金属塩およびアミン塩、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−モノ
メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ジメチロール
(メタ)アクリルアミド、アリルアミンもしくはそのハ
ロゲン化水素酸塩、3−ビニルプロピオン酸もしくはそ
のアルカリ金属塩およびアミン塩、ビニルスルフォン酸
もしくはそのアルカリ金属塩およびアミン塩、2−スル
ホエチル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸、アシッドホスホオ
キシポリオキシエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、アリルアミンもしくはそのハロゲン化水素酸塩
等の、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基、アミ
ノ基もしくはそれらの塩、水酸基、アミド基およびエー
テル基などの親水性基を有する親水性モノマーから選ば
れる少なくとも一種を用いて親水性ホモもしくはコポリ
マーを合成する。カルボキシル基、アミノ基もしくはそ
れらの塩、水酸基およびエポキシ基などの官能基を有す
る親水性バインダーポリマーは、これらの官能基を利用
し、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリル基等のエチ
レン付加重合性不飽和基或いはシンナモイル基、シンナ
ミリデン基、シアノシンナミリデン基,p−フェニレン
ジアクリレート基等の環形成基を導入した不飽和基含有
ポリマーを得る。該不飽和基を用いて三次元架橋構造を
形成させることができる。また後述するようにマイクロ
カプセルに含まれる親油性成分と化学結合を形成させる
こともできる。
どの活性水素を含有する親水性バインダーポリマーは、
イソシアネート化合物あるいはブロックポリイソシアネ
ート化合物および後述の他の成分と共に上記の活性水素
非含有溶剤中に添加しドープを調合し支持体に塗布し乾
燥後或いは乾燥を兼ねて反応させ三次元架橋させること
ができる。親水性バインダーポリマーの共重合成分とし
てグリシジル(メタ)アクリレートなどのグリシジル
基、(メタ)アクリル酸などのカルボキシル基あるいは
アミノ基を有するモノマーを用いることができる。
リマーは、架橋剤として、1,2−エタンジカルボン
酸、アジピン酸などのα,ω−アルカン若しくはアルケ
ンジカルボン酸、1,2,3−プロパントリカルボン
酸、トリメリット酸等のポリカルボン酸、1,2−エタ
ンジアミン、ジエチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、α,ω−ビス−(3−アミノプロピル)−ポリエチ
レングリコルエーテル等のポリアミン化合物、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、テトラエチレングリコール等のオリゴアルキレン
またはポリアルキレングリコール、トリメチロールプロ
パン、グリセリン、ペンタエリストール、ソルビトール
等のポリヒドロキシ化合物を用い、これらとの開環反応
を利用して三次元架橋させることができる。
水性バインダーポリマーは、架橋剤として、エチレンま
たはプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ
エチレンまたはポリプロピレングリコールジグリシジル
エーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパントリグリシジルエテル等のポリ
エポキシ化合物を用いたエポキシ開環反応等を利用して
三次元架橋することができる。
誘導体などの多糖類、ポリビニルアルコールもしくはそ
の部分鹸化物、グリシドールホモもしくはコポリマー、
あるいはこれらをベースとした場合は、これらが含有す
る水酸基を利用し、前述の架橋反応し得る官能基を導入
し、前述の方法により三次元架橋させることができる。
をポリマー末端に有するポリオールまたはアミノ基をポ
リマー末端に有するポリアミンと2,4−トリレンジイ
ソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート等のポリイソシアネートとから合成し
た親水性ポリウレタン前駆体に、エチレン付加重合性不
飽和基または環形成基を導入して親水性バインダーポリ
マーとし、前述の方法で三次元架橋できる。
が、イソシアネート基末端を有する場合は、グリセロー
ルモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、N−モノメチロール(メタ)アクリ
ルアミド、N−ジメチロール(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリル酸、桂皮酸および桂皮アルコール等の
活性水素を有する化合物と反応させる。親水性ポリウレ
タン前駆体が水酸基あるいはアミノ基末端を有する場合
は、(メタ)アクリル酸、グリシジル(メタ)アクリレ
ートおよび2−イソシアネートエチル(メタ)アクリレ
ートなどと反応させる。
ポリオール、多塩基酸とポリアミンとから形成されるポ
リマーの場合は、それらを支持体に塗布後、加熱により
三次元架橋化させることができる。親水性バインダーポ
リマーが、カゼイン、グルー、ゼラチン等の場合は、そ
れらの水溶性コロイド形成化合物を加熱により三次元架
橋させて網目構造を形成してもよい。
クリレートおよびビニルアルコールなどの水酸基含有モ
ノマー、アリルアミンから合成したホモもしくはコポリ
マー、部分鹸化ポリビニルアルコール、セルロース誘導
体などの多糖類、グリシドールホモもしくはコポリマー
等の、水酸基やアミノ基を含有する親水性ポリマーと一
分子中に二個以上の酸無水基を有する多塩基酸無水物と
を反応させ、三次元架橋した親水性バインダーポリマー
を形成することもできる。この反応で用いる多塩基酸無
水物としては、エチレングリコール ビス アンヒドロ
トリメリテート、グリセロール トリス アンヒドロ
トリメリテート、1,3,3a,4,5,9b ヘキサ
ヒドロ−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−
フラニル)−ナフト[1,2−C]フラン−1,3−ジ
オン、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラ
カル酸二無水物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
ン酸二無水物等を例示できる。
シアネート基を有するポリウレタンとポリアミンまたは
ポリオール等の活性水素含有化合物とから形成される場
合には、それらの化合物と後述の他の成分とを溶剤中に
溶解もしくは分散させ支持体に塗布して溶剤を除去した
後、マイクロカプセルが破壊しない温度でキュアリング
し三次元架橋させることもできる。この場合、親水性は
ポリウレタンもしくは活性水素含有化合物のいずれかも
しくは両方のセグメント、または側鎖に親水性官能基を
導入することにより付与すればよい。親水性を発現する
セグメント、官能基としては上記記載の中から適宜選択
すればよい。
ート化合物としては、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレン
ジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,6
−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、ビシクロヘプタントリイソシアネート等が例示でき
る。
ネート基が変化するのを防ぐことを目的に、イソシアネ
ート基を公知の方法でブロック化(マスク化)しておく
のが好ましい場合もある。たとえば、岩田敬治著「プラ
スチック材料講座ポリウレタン樹脂」日刊工業新聞社
刊(1974)、頁51−52、岩田敬治著「ポリウレ
タン樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社刊(198
7)、頁98、419、423、499、等に記載され
た方法に従い、酸性亜硫酸ナトリウム、芳香族2級アミ
ン、3級アルコール、アミド、フェノール、ラクタム、
複素環化合物、ケトオキシム等を使用し、ブロック化す
ることができる。中でも、イソシアネート再生温度が低
く、親水性のもの、例えば酸性亜硫酸ナトリウムが好ま
しい。前述の非ブロック化或いはブロック化ポリイソシ
アネートの何れかに付加重合性不飽和基を導入し、架橋
の強化や親油性成分との反応に利用してもよい。
させる場合、架橋度即ち架橋間平均分子量は、使用する
セグメントの種類、会合性官能基の種類と量等により異
なるが、要求される耐刷性に応じ決めていけばよい。通
常、架橋間平均分子量は、500〜5万の範囲で設定さ
れる。500より小さいとかえって脆くなる傾向があ
り、耐刷性が損なわれ、5万を超えると湿し水で膨潤
し、耐刷性が損なわれる場合もある。耐刷性および親水
性の両者のバランスを考慮すると、800〜3万程度が
好ましく、さらには、1000〜1万程度が好ましい。
ーが(メタ)アクリル酸もしくはそのアルカリ金属塩お
よびアミン塩、イタコン酸もしくはそのアルカリ金属塩
およびアミン酸塩、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリルアミド、N−モノメチロー
ル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチロール(メタ)
アクリルアミド、アリルアミンもしくはそのハロゲン化
水素酸塩、3−ビニルプロピオン酸もしくはそのアルカ
リ金属塩およびアミン塩、ビニルスルホン酸もしくはそ
のアルカリ金属塩およびアミン塩、2−スルホエチレン
(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸、アシッドホスホオキシポリ
オキシエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
アリルアミンもしくはそのハロゲン化水素酸塩等の、カ
ルボキシル基、スルホン酸基、リン酸、アミノ基もしく
はそれらの塩、水酸基、アミド基およびエーテル基など
の親水性基を有する親水性モノマーから選ばれる少なく
とも一種を用いて合成した親水性ホモもしくはコポリマ
ー、あるいは、ポリオキシメチレングリコールまたはポ
リオキシエチレングリコールから構成された親水性バイ
ンダーポリマーを上述の方法で三次元架橋したものが好
ましい。
マーに、下記の単官能モノマー、多官能モノマーを併用
させてもよい。具体的には、山下晋三、金子東助編「架
橋剤ハンドブック」大成社刊(1981)、加藤清視著
「紫外線硬化システム」総合技術センター刊(198
9)、加藤清視編「UV・EB硬化ハンドブック(原料
編)」高分子刊行会(1985)、赤松清監修「新・感
光性樹脂の実際技術」シーエムシー、頁102−14
5、(1987)等に記載されているN,N’−メチレ
ンビスアクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリ
ン、ビニルピリジン、N−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノネオペンチル(メタ)アクリレ
ート、N−ビニル−2−ピロリドン、ダイアセトンアク
リルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、
パラスチレンスルホン酸もしくはその塩、メトキシトリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシテ
トラエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキ
シポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(PE
Gの数平均分子量400)、メトキシポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート(PEGの数平均分子量1
000)、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、フェ
ノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェ
ノキシエチル(メタ)アクリレート、ジメチロールトリ
シクロデカンジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート(PEGの数平均分子
量400)、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート(PEGの数平均分子量600)、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート(PEGの数平均分
子量1000)、ポリプロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート(PPG数平均分子量400)、2,2−
ビス[4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル]プロ
パン、2,2−ビス[4−(メタクリロキシ・ジエトキ
シ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(メタク
リロキシ・ポリエトキシ)フェニル]プロパンまたはそ
のアクリレート体、β−(メタ)アクリロイルオキシエ
チルハイドロジェンフタレート、β−(メタ)アクリロ
イルオキシエチハドロジェンサクシネート、ポリエチレ
ンまたはポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、
ステアリル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)
アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、
テトラフルフリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、モノ(2−アクリロイルオキシエチ
ル)アシッドホスフェートまたはそのメタクリル体、グ
リセリンモノまたはジ(メタ)アクリレート、トリス
(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレートまたはそ
のメタクリル体、N−フェニルマレイミド、N−(メ
タ)アクリルオキシコハク酸イミド、N−ビニルカルバ
ゾール、ジビニルエチレン尿素、ジビニルプロピレン尿
素等がある。
応をエチレン付加重合性不飽和基を用いて行うときは、
公知の光重合開始剤もしくは熱重合開始剤を用いること
が反応効率上好ましい。
イン、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソ
プロピルエーテル、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、
キサントン、チオキサントン、クロロキサントン、2,
4−ジエチルチオキサントン、アセトフェノン、2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
フォリノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モルフォリノフォニル)−ブタノン
−1、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、ベンジル、2,2−ジメチル−2−ヒドロキシアセ
トフェノン、(2−アクリロイルオキシエチル)(4−
ベンゾイルベンジル)ジメチル臭化アンモニウム、(4
−ベンゾイルベンジル)塩化トリメチルアンモニウム、
2−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキ
シ)−3,4−ジメチル−9H−チオキサントン−9−
オン メソクロライド、1−フェニル−1,2−プロパ
ンジオン−2−(O−ベンゾイル)オキシム、チオフェ
ノール、2−ベンゾチアゾールチオール、2−ベンゾオ
キサゾールチオール、2−ベンズイミダゾールチオー
ル、ジフェニルスルフィド、デシルフェニルスルフィ
ド、ジ−n−ブチルジスルフィド、ジベンジルスルフィ
ド、ジベンゾイルジスルフィド、ジアセチルジスルフィ
ド、ジボルニルジスルフィドジメトキシキサントゲンジ
スルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テ
トラメチルチウラムテトラスルフィド、ベンジルジメチ
ルジチオカーバメイトキノキサリン、1,3−ジオキソ
ラン、N−ラウリルピリジニウム等が例示できる。
波長領域に吸収を持ち、ドープを調合する際使用する溶
媒に溶解若しくは分散するものを適宜選択すればよい。
通常、使用する溶媒に溶解するものが反応効率が高く好
ましい。また、光重合開始剤として、光カチオン重合開
始剤を用いることができるが、このようなものとして
は、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳
香族スルホニウム塩等がある。この開始剤を用いるとき
は、架橋反応種としてエポキシ基も併用できる。この場
合、前述のエポキシ基含有化合物を架橋剤もしくは、親
水性バインダーポリマーとして用いるか、親水性バイン
ダーポリマーにエポキシ基を導入すればよい。
は、2−ニトロフルオレン,5−ニトロアセナフテン
等、該反応に一般的によく知られた各種増感剤も使用で
きる。上記以外にも、徳丸克巳他著「増感剤」、2章、
4章、講談社刊(1987)、加藤清視著「紫外線硬化
システム」総合技術センター刊)、頁62−147(1
989)、ファインケミカル、Vol.20、No4、
16(1991)に記載されている公知の重合開始剤も
使用できる。
媒を除いた有効成分に対し、0.01%〜20重量%の
範囲で使用できる。この量が0.01重量%より少ない
と開始剤の効果が発揮されず、この量が20%重量より
多いと、活性光線の開始剤による自己吸収のため内部へ
の光の到達が不良となり所望する耐刷力を発揮すること
ができなくなることがある。実用的には0.1〜10重
量%の範囲で開始剤の効果と非画像部の地汚れとのバラ
ンスで組成に応じて決定するのが好ましい。照射光源と
しては、メタルハライドランプ、高圧水銀灯、超高圧水
銀灯、ケミカルランプ等公知のものが使用できる。照射
光源からの熱がカプセル破壊の恐れがある場合、冷却し
ながら照射する必要がある。
ゾイル、2,2−アゾビスイソブチルニトリル、2,
2’−アゾビス(2−メチルブタンアミドオキシム)ジ
ヒドロクロライド、1,1’−アゾビス(1−アセトキ
シ−1−フェニルエタン)、ジメチル−2,2’−アゾ
ビスイソブチレート、過硫酸塩−亜硫酸水素ナトリウム
等の過酸化物、アゾ化合物、レドックス開始剤といった
公知のものが使用できる。使用に際しては、マイクロカ
プセルを破壊する温度より低温で反応させなければなら
ない。熱重合開始剤の使用量は、ドープ溶媒を除いた成
分に対し、0.01〜10重量%の範囲がよい。この量
が0.01重量%より少ないと硬化時間が長くなりす
ぎ、この量が10重量%より多いとドープ調合中に生じ
る熱重合開始剤の分解によりゲル化が起こることがあ
る。効果と取扱い性を考慮すると、熱重合開始剤の使用
量は、好ましくは0.1〜5重量%である。
マーは、マイクロカプセル化された親油性成分と化学結
合する官能基を有していると両者が化学結合することに
よって、高い耐刷性が得られるので好ましい。マイクロ
カプセル化された親油性成分と親水性バインダーポリマ
ーとを反応させるためには、後述する親油性成分の反応
性官能基に合わせそれと反応する官能基を有するモノマ
ーを用いて親水性バインダーポリマーを合成することに
より、目的の官能基をポリマー中に導入するか、ポリマ
ー合成後導入すればよい。
セル化された親油性成分との反応は、反応速度の速い反
応、例えば、水酸基もしくはカルボキシル基、あるいは
アミノ基を有する親水性バインダーポリマーとイソシア
ネート基を有する親油性成分とのウレタン化反応、ある
いは尿素化反応、水酸基、カルボキシル基またはアミノ
基を有する親水性バインダーポリマーとエポキシ基を有
する親水性成分との反応、あるいは不飽和基の付加重合
反応が好ましい。酸無水基を有する親水性バインダーポ
リマーと水酸基、アミノ基またはイミノ基を有する親油
性成分との開環付加反応や不飽和基とチオールとの付加
反応でもよい。耐刷性を向上させるためには、前記化学
結合が三次元架橋構造をとることが好ましい。
マー以外のカプセルの親油性成分は、上記親水性バイン
ダーポリマーと反応する官能基を有し、熱印字によりカ
プセル外に出現し親水性バインダーポリマーと速やかに
反応し化学結合された、インキを受容する画像部を形成
する。耐刷性を向上させるためには、親油性成分自身も
架橋構造をとることが好ましい。
ェニルイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネ
ート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチ
ルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、1,5−
ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネー
ト、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、キシリレンジイソシネート、リ
ジンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシ
アネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリ
デンジイソシアネート、ポリメチレン ポリフェニルイ
ソシアネート、ポリメリック ポリイソシアネート等の
イソシアネート;トリメチロールプロパンと1,6−ヘ
キサンジイソシアネートあるいは2,4−トリレンジイ
ソシアネートといった上記ジイソシアネートとの1対3
モル付加体等のポリイソシアネート、2−イソシアナト
エチル(メタ)アクリレートのオリゴマーまたはポリマ
ーなどのイソシアネート化合物;N,N’−メチレンビ
スアクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、
ビニルピリジン、N−メチル(メタ)アクリルアミド、
N,N’−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N’
−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
N,N’−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N’−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N,N’−ジメチルアミノネオペンチル(メタ)
アクリレート、N−ビニル−2ピロリドン、ダイアセト
ンアクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルミ
ド、パラスチレンスルホン酸もしくはその塩、メトキシ
トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキ
シテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、メ
トキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート
(PEGの数平均分子量400)、メトキシポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート(PEGの数平均分
子量1000)、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキ
シジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノ
キシエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノ
キシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノ
ニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、ジメチロ
ールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート(PEGの数平均分子
量400)、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート(PEGの数平均分子量600)、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート(PEGの数平均分
子量1000)、ポリプロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート(PPG数平均分子量400)、2,2−
ビス[4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル]プロ
パン、2,2−ビス[4−(メタクリロキシ・ジエトキ
シ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(メタク
リロキシ・ポリエトキシ)フェニル]プロパンまたはそ
のアクリレート体、β−(メタ)アクリロイルオキシエ
チルハイドロジェンフタレート、β−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルハイドロジェンサクシネート、ポリエ
チレンまたはポリプロピレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アク
リレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アク
リレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソデシル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、テトラフルフリル(メタ)アクリレート、ベン
ジル(メタ)アクリレート、モノ(2−アクリロイルオ
キシエチル)アシッドホスフェートまたはそのメタクリ
ル体、グリセリンモノまたはジ(メタ)アクリレート、
トリス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレートま
たはそのメタクリル体、2−イソシアナトエチル(メ
タ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリルモノマー
類あるいはこれらと単官能(メタ)アクリレートとの組
合せ、さらには前述の親水性基を含有する(メタ)アク
リレートモノマーとの組合せ;N−フェニルマレイミ
ド、N−(メタ)アクリルオキシコハク酸イミド、N−
ビニルカルバゾール、ジビニルエチレン尿素、ジビニル
プロピレン尿素、トリアリルイソシアヌレート等の多官
能アリル化合物或いはこれらと単官能アリル化合物との
組合せ;さらには、水酸基、カルボキシル基、アミノ
基、ビニル基、チオール基、エポキシ基等の反応性基を
ポリマー分子両末端に含有する1,2−ポリブタジエ
ン、1,4−ポリブタジエン、水添加1,2−ポリブタ
ジエン、イソプレン等の液状ゴム;ウレタン(メタ)ア
クリレート等の各種テレキーリック性ポリマー;炭素−
炭素不飽和基、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、エ
ポキシ基含有反応性ワックス;プロピレングリコールジ
グリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル等の多
官能エポキシ化合物等が使用できる。さらには、既存の
PS版の画像成分として使用されている架橋前の公知
の、(メタ)アクリルコポリマーやジアゾ樹脂も使用出
来る。
は、室温で固体状、液体状何れでもよい。室温で固体の
ポリイソシアネート化合物として、例えば、トリデンジ
イソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ナフタレンジイソシアネート、ポリメチレン
ポリフェニルイソシアネート、ポリメリックポリイソシ
アネート等がある。カプセルの親油性成分中に含まれる
エチレン付加重合性モノマー、オリゴマーの二重結合反
応を利用して、親油性成分と親水性バインダーポリマー
とを化学反応させるか、あるいは親油性成分自身を反応
させる場合は、以下の熱重合開始剤を用いることができ
る。熱重合開始剤は、50℃以下で貯蔵しても安定であ
るものが好ましく、60℃以下で安定であれば、さらに
好ましい。
ば、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサ
ノンパーオキサイド、n−ブチル4,4−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)バレレート、1,1−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)シクロドデカン、2,2−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)ブタン、クメンハイドロパーオキサイ
ド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシラ
ウレート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシアセ
テートなどの過酸化物が挙げられる。
をマイクロカプセル化された親油性成分のマイクロカプ
セル中にカプセル−イン−カプセルの形で用いても良
く、親水層にそのまま分散させてもよい。親油性成分の
硬化は、重合反応だけでなく、親油性成分と親水性バイ
ンダーポリマーとの化学結合の際の反応を利用すること
もできる。
画像部は、ウレタン若しくはウレア構造を有するのが好
ましい。親油性成分を印字による熱反応でウレタン若し
くはウレア構造に変えるか、親油性成分若しくは親水性
バインダーポリマーのセグメントにあらかじめウレタン
もしくはウレア構造を導入するか、何れかの方法で実施
できる。
発センター経営教育部編「マイクロカプセル化の新技術
とその用途開発・応用実例」経営開発センター出版部刊
(1978)記載の公知の方法に従う。たとえば、互い
に溶解しあわない二つの液体の界面で、予め各々の液体
に添加してあるリアクタントを重縮合させ、両溶媒に不
要なポリマー膜を形成させ、カプセル膜を作る界面重合
法、芯物質の内側または外側のどちらか一方のみからリ
アクタントを供給し、芯物質の周囲にポリマー壁を形成
させるin−situ法、親水性ポリマー溶液中に分散
させた疎水性物質の表面に、親水性ポリマーを相分離さ
せ、カプセル膜を作るコンプレックスコアセルベート
法、有機溶液系からの相分離法等により行うことができ
る。中でも、界面重合法、in−situ法が比較的多
くの芯物質のカプセル化が行いやすく好ましい。親油性
成分とは異なる材料でカプセル化してもよい。
ポリイソシアネート化合物を微粉末化し微粒子表面を前
記ブロック化剤でブロック化することにより周囲の活性
水素と室温で反応出来ないようにする方法も含む。何れ
にしろ印字の際の熱でカプセル内の親油性成分がカプセ
ル外に放出され、最初のカプセルの形態が破壊されるこ
とが必要である。例えば、カプセル壁の膨張、圧縮、溶
融、化学分解により、親油成分が放出されたり、カプセ
ルの該壁材が膨張することにより密度が低下し親油性成
分が壁材層を透過して放出される場合等がある。
親水層に含有された状態で印刷した際に、非画像部の地
汚れが発生しなければ特に限定されるものではないが、
親水性であることが好ましい。マイクロカプセルのサイ
ズは、平均10μm以下、高解像力の用途には平均5μ
m以下が好ましい。カプセル全体に対する親油性成分の
割合が低すぎると画像形成効率が低下するので平均0.
01μm以上であることが好ましい。マイクロカプセル
の使用量は、印刷用途毎の必要とされる耐刷性に応じて
決めればよい。通常は、マイクロカプセル/親水性バイ
ンダーポリマー重量比率が1/20〜10/1の範囲、
さらには感度、耐刷性の観点からは、1/15〜5/1
の範囲で使用するのが好ましい。
として、カプセルの熱破壊促進、親油性成分と該成分と
反応する官能基を有する反応物質との反応促進、カプセ
ルの成分と親水性バインダーポリマーとの反応促進を目
的としてさらに、増感剤を添加することが出来る。添加
により、印字感度の高感度化、耐刷性の向上および高速
製版が可能となる。かかる増感剤として、例えばニトロ
セルロース等の自己酸化性物質、置換されたシクロプロ
パン、キュバン等高歪み化合物がある。
感剤として使用できる。例えば、親油性成分の反応がイ
ソシアネート基の反応であれば、ジブチルチンジラウレ
ート、塩化第二スズ、アミン化合物等のウレタン化触
媒、エポキシ基の開環反応であれば第四級アンモニウム
塩等の開環触媒が例示出来る。増感剤は、ドープ調合時
に添加する方法、親油性成分のマイクロカプセル化の際
に同時に包含させる方法、あるいは支持体と親水層の中
間にバインダー樹脂と一緒に設ける方法がある。その使
用量は用いる増感剤の効果、非画像部の耐刷性、といっ
た観点から決めればよい。
光波長領域に吸収帯を有する光−熱変換物質をさらに使
用することも出来る。かかる物質としては、例えば、松
岡賢著「JOEM ハンドブック2 アブソープション
スペクトル オブ ダイズフォー ダイオード レイ
ザーズ」ぶんしん出版(1990)、シーエムシー編集
部「90年代 機能性色素の開発と市場動向」シーエム
シー(1990)第2章2.3に記載されているポリメ
チン系色素(シアニン色素)、フタロシアニン系色素、
ジチオール金属錯塩系色素、ナフトキノン、アントラキ
ノン系色素、トリフェニルメタン系色素、アミニウム、
ジインモニウム系色素、アゾ系分散染料、インドアニリ
ン金属錯体色素、分子間型CT色素等の染料、顔料およ
び色素が挙げられる。
[4−[5−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−2,4−ペンタジエニリデン]−3−メチル−
2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]−N,N
−ジメチルアンモニウムアセテート、N−[4−[5−
(4−ジメチルアミノフェニル)−3−フェニル−2−
ペンテン−4−イン−1−イリデン]−2,5−シクロ
ヘキサジエン−1−イリデン]−N,N−ジメチルアン
モニウム パークロレート、N,N−ビス(4−ジブチ
ルアミノフェニル)−N−[4−[N,N−ビス(4−
ジブチルアミノフェニル)アミノ]フェニル]−アミニ
ウム ヘキサフルオロアンチモネート、5−アミノ−
2,3−ジシアノ−8−(4−エトキシフェニルアミ
ノ)−1,4−ナフトキノン、N’−シアノ−N−(4
−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−1,4−ナ
フトキノンジイミン、4,11−ジアミノ−2−(3−
メトキシブチル)−1−オキソ−3−チオキソピロロ
[3,4−b]アントラセン−5,10−ジオン、5,
16(5H,16H)−ジアザ−2−ブチルアミノ−1
0,11−ジチアジナフト[2,3−a:2’3’−
c]−ナフタレン−1,4−ジオン、ビス(ジクロロベ
ンゼン−1,2−ジチオール)ニッケル(2:1)テト
ラブチルアンモニウム、テトラクロロフタロシアニン
アルミニウムクロライド、ポリビニルカルバゾール−
2,3−ジシアノ−5−ニトロ−1,4−ナフトキノン
錯体等が挙げられる。
で、マイクロカプセルと共に加熱されると気化または体
積膨張しやすい物質をカプセル中に親油性成分と共に入
れることができる。例えば、シクロヘキサン、ジイソプ
ロピルエーテル、エチルアセテート、エチルメチルケト
ン、テトラハイドロフラン、t−ブタノール、イソプロ
パノール、1,1,1−トリクロロエタンといった沸点
が室温より十分高く、60〜100℃付近の炭化水素、
ハロゲン化炭化水素、アルコール、エーテル、エステ
ル、ケトン化合物がある。
油性成分と併用し、印字部の可視化を計ると検版を行な
いやすいので好ましい。例えば、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオランとビスフェノール
Aなどのロイコ染料および粉砕した顕色剤の組合せ等が
ある。大河原信他編「色素ハンドブック」講談社刊(1
986)等の成書に開示されている感熱色素が使用でき
る。
クロカプセルの架橋度を高めるためにマイクロカプセル
またはその成分と反応する官能基を有する反応性物質を
用いることができる。その添加量は、親水性バインダー
ポリマーの撥インキ性、親水性の程度に従い、地汚れを
引き起こさない程度の量とする。かかる反応性物質とし
て、例えば、マイクロカプセルまたはその成分の架橋反
応がウレタン生成なら水酸基、アミノ基、カルボキシル
基を複数個有する化合物、例えばポリビニルアルコー
ル、ポリアミン、ポリアクリル酸、トリメチロールプロ
パン等が例示できる。
性バインダーポリマーおよびマイクロカプセルまたはそ
の成分と反応しない非反応性親水性ポリマーを耐刷性を
損なわない範囲で親水層に添加してもよい。さらに版と
版とを重ねたときの密着防止のために、ステアリン酸、
ミリスチン酸、ジラウリルチオジプロピオネート、ステ
アリン酸アミド、ステアリン酸亜鉛等の常温固体の滑剤
を親水層に少量添加することが出来る。
要求される性能とコストを勘案して公知の材料から選択
すればよい。多色刷りといった高寸法精度が要求される
場合、版胴への装着方式が金属支持体に合わせて出来上
がっている印刷機で用いる場合には、アルミニウム、ス
チール製等の金属支持体が好ましい。多色印刷せず高耐
刷性が要求される場合はポリエステル等のプラスチック
支持体、さらに低コストが要求される分野には紙、合成
紙、防水樹脂ラミネート或いはコート紙支持体が使用で
きる。支持体と接触する材料との接着性向上のために支
持体自身の表面処理を施したものを使用してもよい。か
かる表面処理の例としてアルミシートの場合、各種研摩
処理、陽極酸化処理があり、プラスチックシートの場
合、コロナ放電処理、ブラスト処理等がある。
を設けることが出来る。一般的に高耐刷性を必要とする
場合、接着剤層を設ける。接着剤は親水層成分と使用す
る支持体に合わせ選択・設計する必要がある。山田章三
郎監「接着・粘着の事典」朝倉書店刊(1986)、日
本接着協会編「接着ハンドブック」日本工業新聞社刊
(1980)等に記載のアクリル系、ウレタン系、セル
ロース系、エポキシ系等接着剤が使用できる。
造できる。上述の成分をその種類、親水性バインダーポ
リマーの物性に従って選択した溶媒と共にペイントシェ
ーカー、ボールミル、超音波ホモジナイザー等でよく分
散し、得られた塗布液(ドープ)をドクターブレード
法、バーコート法、ロールコート法等公知の方法で支持
体上に塗布し乾燥し、感熱平版印刷原版を得る。
パノール、n−ブタノールといったアルコール類、アセ
トン、メチルエチルケトンといったケトン類、ジエチレ
ングリコールジエチルエテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジオキサン、テトラハイドロフラン、ジエチレング
リコールといったエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル
といったエステル類、トルエン、キシレンといった芳香
族炭化水素、n−ヘキサン、デカリンといった脂肪族炭
化水素、ジメチルフォルムアミド、ジメチルスルフォキ
シド、アセトニトリルまたはこれらの混合溶剤を使用す
ることができる。さらに必要なら親水性バインダーポリ
マーを三次元架橋させるためにマイクロカプセルが破壊
する温度より低温で追加の加熱或いは紫外線照射を行な
うことができる。塗膜の厚みは数μm〜100μmの間
で任意に設定すればよい。通常は性能とコストの関係か
ら1〜10μmの厚みが好ましい。
子組版機、DTP、ワードプロセッサー、パーソナルコ
ンピュータ等で作製、編集された文書または画像をサー
マルヘッド、熱モードのレーザーで描画・印字するだけ
で現像工程は一切行なわず完了する。印字後、カプセル
が破壊しない温度で加温(ポストキュア)若しくは版全
面に活性光線照射することにより画像部の架橋度を高め
ることが出来る。後者の方法を実行する場合、親水層中
に前述の光重合開始剤や光カチオン重合開始剤とそれに
よって反応が進む官能基を有する化合物とを併用するか
マイクロカプセルに該官能基を導入することが必要であ
る。該開始剤、官能基を有する化合物は前述のほか、例
えば、加藤清視著「紫外線硬化システム」総合技術セン
ター刊(1989)、加藤清視編「UV・EB硬化ハン
ドブック(原料編)」高分子刊行会(1985)等の成
書に記載の公知のものを使用しうる。活性光線とは、遠
赤外線、近赤外線、近紫外線、遠紫外線の領域に波長を
有する光線を言う。また、可視光線中の前記活性光線の
波長も含む。
984号に記載の方法を併用して親水層の強度を向上さ
せることもできる。以上のようにして得られた印刷版
は、市販のオフセット印刷機にセットし通常の方法で印
刷することができる。印刷する際、必要ならば印刷版に
通常のエッチング処理を施してから印刷することが出来
る。
明するが、本発明は何らこれに限定されることはない。
なお、文中、部と記してあるのは特に断りの無い限り重
量部である。また、架橋間平均分量は、反応が100%
進行したと仮定した上での、設計上の計算値で示してあ
る。 (1)親水性バインダーポリマーP−1の製造例 2−ヒドロキシエチルアクリレート5.8g、アクリル
酸16.2g、アクリルアミド16.0g、連鎖移動剤
としてドデシルメルカプタン0.2g、水/イソプロピ
ルアルコール(1/1重量比)100gの混合溶液を撹
拌しながら70℃に昇温した。この溶液に熱重合開始剤
として2,2−アゾビス(イソブチロニトリル)(以
下、AIBN)0.38gを添加し4時間反応した。引
き続き、グリシジルメタクリレート6.4g、重合禁止
剤としてt−ブチルハイドロキノン0.5gおよびベン
ジルトリメチルアンモニウムクロライド(以下、BTM
AC)1gを加え、130℃で6時間反応した。次いで
アセトンを加えポリマーを沈殿させ、よく洗浄して精製
し親水性バインダーポリマーP−1(GPCによる数平
均分子量:1.5×104、架橋間平均分子量:0.8
×103、水−ケロシン系の水中油滴法接触角:160
°以上)を得た。 (2)親水性バインダーポリマーP−2の製造例 2−ヒドロキシエチルアクリレート5.8g、アクリル
酸16.2g、アクリルアミド16.0g、ドデシルメ
ルカプタン0.2g、イソプロピルアルコール/トルエ
ン(1/1重量比)100gの混合溶液を撹拌しながら
70℃に昇温した。この溶液にAIBNを0.3g添加
し4時間反応した。次いでアセトンを加えポリマーを沈
殿させ、よく洗浄して精製し親水性バインダーポリマー
P−2(GPCによる数平均分子量:1.7×104、
水−ケロシン系の水中油滴法接触角:160°以上)を
得た。
パン1モル付加物(コロネートL、日本ポリウレタン工
業(株)製、25重量%酢酸エチル含有物)1.26
g、近赤外光吸収色素(日本化薬(株)製、Kayas
orbIR−820B)0.3g、および2,2−ジメ
トキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(イルガ
キュア651、日本チバガイギー(株)製)0.14g
をウレタンアクリレート(アロニックスM−1600、
東亞合成(株)製)0.36gとトリメチロールプロパ
ントリアクリレート(ライトアクリレートTMP−A、
共栄社化学(株)製)0.36gの混合溶液と混合した
油相成分を調製した。次いで精製水120gにアルギン
酸プロピレングリコールエステル(ダックロイドLF、
紀文フードケミファ(株)製)2g、ポリエチレングリ
コール(PEG400、三洋化成(株)製)0.86g
を混合した水相を調製した。続いて上記油相成分と水相
をホモジナイザーを用いて6000rpmで室温下混合
乳化した後、60℃で3時間反応させ平均粒径2.7μ
mのマイクロカプセルM−1を得た。なお、アロニック
スM−1600のGPC(LC−10AT、島津製作所
(株)製)測定の結果、ポリスチレンを標準物質とした
場合の平均分子量は1000であった。(4)マイクロ
カプセルM−2の製造例 トリレンジイソシアナート3モル/トリメチロールプロ
パン1モル付加物(コロネートL、日本ポリウレタン工
業(株)製、25重量%酢酸エチル含有物)1.26
g、近赤外光吸収色素(日本化薬(株)製、Kayas
orbIR−820B)0.3gを2−イソシアネート
エチルメタクリレート(昭和電工(株)製、カレンズM
OI)と2−ヒドロキシエチルアクリレート(関東化学
(株)製)の等モル反応物0.36gとトリメチロール
プロパントリアクリレート(ライトアクリレートTMP
−A、共栄社化学(株)製)0.36gの混合溶液と混
合した油相成分を調製した。次いで精製水120gにア
ルギン酸プロピレングリコールエステル(ダックロイド
LF、紀文フードケミファ(株)製)2g、ポリエチレ
ングリコール(PEG400、三洋化成(株)製)0.
86gを混合した水相を調製した。続いて上記油相成分
と水相をホモジナイザーを用いて6000rpmで室温
下混合乳化した後、60℃で3時間反応させ平均粒径
2.6μmのマイクロカプセルM−2を得た。なお、2
−イソシアネートエチルメタクリレート(昭和電工
(株)製、カレンズMOI)と2−ヒドロキシエチルア
クリレート(関東化学(株)製)の等モル反応物のGP
C(LC−10AT、島津製作所(株)製)測定の結
果、ポリスチレンを標準物質とした場合の平均分子量は
270であった。
パン1モル付加物(コロネートL、日本ポリウレタン工
業(株)製、25重量%酢酸エチル含有物)1.26
g、近赤外光吸収色素(日本化薬(株)製、Kayas
orbIR−820B)0.3gをウレタンアクリレー
ト(アロニックスM−1600、東亞合成(株)製)
0.72gと混合した油相成分を調製した。次いで精製
水120gにアルギン酸プロピレングリコールエステル
(ダックロイドLF、紀文フードケミファ(株)製)2
g、ポリエチレングリコール(PEG400、三洋化成
(株)製)0.86gを混合した水相を調製した。続い
て上記油相成分と水相をホモジナイザーを用いて600
0rpmで室温下混合乳化した後、60℃で3時間反応
させ平均粒径2.5μmのマイクロカプセルM−3を得
た。平均分子量は、マイクロカプセルMー1と同様に1
000であった。 (6)マイクロカプセルM−4の製造例 トリレンジイソシアナート3モル/トリメチロールプロ
パン1モル付加物(コロネートL、日本ポリウレタン工
業(株)製、25重量%酢酸エチル含有物)1.26g
と近赤外光吸収色素(日本化薬(株)製、Kayaso
rbIR−820B)0.3g、および2,2−ジメト
キシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(イルガキ
ュア651、日本チバガイギー(株)製)0.14gを
グリシジルメタクリレート0.36gとエチルイソシア
ネート(ALDRICH製)と2−ヒドロキシエチルア
クリレートの等モル反応物0.36gに混合した油相成
分を調製した。次いで精製水120gにアルギン酸プロ
ピレングリコールエステル(ダックロイドLF、紀文フ
ードケミファ(株)製)2g、ポリエチレングリコール
(PEG400、三洋化成(株)製)0.86gを混合
した水相を調製した。続いて上記油相成分と水相をホモ
ジナイザーを用いて6000rpmで室温下混合乳化し
た後、60℃で3時間反応させ平均粒径3.9μmのマ
イクロカプセルM−4を得た。なお、エチルイソシアネ
ートと2−ヒドロキシエチルアクリレートの等モル反応
物のGPC(LC−10AT、島津製作所(株)製)測
定の結果、ポリスチレンを標準物質とした場合の数平均
分子量は190であった。
0μmのポリエステル支持体の上に、あらかじめペイン
トシェーカーで室温下30分間よく分散させたのち脱泡
した下記組成のドープをブレードコーターで塗布した。 親水性バインダーポリマーP−1(15%固形分): 12.0部 マイクロカプセルM−1(20%固形分): 6.0部 2,2’−アゾビス(2−メチルブタンアミドオキシム)ジヒドロクロライド : 0.2部 水: 18.7部 次いで、30分間風乾し、真空乾燥機中で30℃、3時
間乾燥し、平版印刷原版を得た。この原版を電子組版機
と接続したレーザー製版装置で印刷画像を印字し現像す
ることなく製版し、印刷版を得た。この版を所定の寸法
にトリミングしオフセット印刷機(ハマダ印刷機械株式
会社製、HAMADAVS34II、ハードブランケッ
ト使用、版面とブランケット間のタッチ圧は4.0m
m)に装着し上質紙に対し印刷を行った(用いたインキ
はBSD オフセットインキ ニューラバー 墨ゴール
ド、エッチ処理あり、湿し水はエッチ液を水で100倍
希釈したものを使用した)ところ、レーザー照射部の画
像が欠落することなく2万部までえられた。印刷前後の
非画像部の用紙反射濃度を反射濃度計(DM400、大
日本スクリーン製造(株)製)にて測定したところ、両
者の差は、0.01未満であった。
で実施例1と同様の方法で印刷画像を印字した。その後
でケミカルランプ(λmaxが365nm、UV強度が
5mW/cm2、照射量7J/cm2)で全面を紫外線照
射し、印刷版を得た。この印刷版を実施例1と同様の方
法で評価したところ、5万部を過ぎても画像が欠落する
事が無く安定した印刷物が得られた。印刷前後の非画像
部の用紙反射濃度差は、0.01未満であった。
たアルミ支持体上に、実施例1と同様の方法で下記組成
のドープを塗布し、30分間風乾後、真空乾燥機中で3
0℃、3時間乾燥し、平版印刷原版を得た。実施例1同
様製版、印刷した。
刷物が得られた。印刷前後の非画像部の用紙反射濃度差
は、0.01未満であった。
施例2と同様に製版、印刷した。2万部までレーザー照
射部の画像が欠落することない印刷物が得られた。印刷
前後の非画像部の用紙反射濃度差は、0.01未満であ
った。
を塗布し、30分間風乾後、真空乾燥機中で30℃、3
時間乾燥し、平版印刷原版を得た。実施例1同様製版、
印刷した。 親水性バインダーポリマーP−2(20%固形分): 12.5部 マイクロカプセルM−3(20%固形分): 5.0部 EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(ライトアクリレートTM P−6EO−3A): 1.0部 2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン: 0.2部 水: 18.5部 1万部までレーザー照射部の画像が欠落することない印
刷物が得られた。印刷前後の非画像部の用紙反射濃度差
は、0.01未満であった。
施例2同様製版、印刷した。2万部までレーザー照射部
の画像が欠落することない印刷物が得られた。印刷前後
の非画像部の用紙反射濃度差は、0.01未満であっ
た。
4とした他は同じ組成のドープを調合し、実施例1と同
様にして塗布を行い印刷版を得た。この原版を実施例1
と同様の方法で製版印刷したところ1000部あたりか
らレーザー照射部の画像の欠落が始まった。
実施例2と同様の方法で製版、印刷したところ2000
部あたりからレーザー照射部の画像の欠落が始まった。
プセルに特定の反応性ウレタンオリゴマーを含有させる
ことによって、高い画像性能を発揮する。平版印刷にお
ける印刷版と版胴の圧力、または摩擦による摩耗を抑制
することができ、安定した印刷物が得られる。本発明の
平版印刷版は、耐刷性に優れ且つ鮮明な画像の印刷物を
得ることができる。その結果、フォーム印刷、商業印
刷、新聞輪転印刷などの印刷用版材としても実用に供す
ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 熱により画像部に転換するマイクロカプ
セルと親水性バインダーポリマーとを含有する親水層、
および支持体とを備える平版印刷原版であって、前記マ
イクロカプセルが反応性ウレタンオリゴマーを有し、該
反応性ウレタンオリゴマーは平均分子量が250〜2
0,000の範囲にあり1分子中にウレタン結合とエチ
レン性不飽和基を少なくとも1個以上有することを特徴
とする平版印刷原版。 - 【請求項2】 請求項1記載の平版印刷原版において、
前記反応性ウレタンオリゴマーのエチレン性不飽和基が
メタアクリレートまたはアクリレートであることを特徴
とする平版印刷原版。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の平版印刷原版に
熱モードで画像部を形成したことを特徴とする平版印刷
版。 - 【請求項4】 請求項3記載の平版印刷版において、前
記平版印刷版の画像部全面に活性光線が照射されている
ことを特徴とする平版印刷版。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11171146A JP2001001658A (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 平版印刷原版 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11171146A JP2001001658A (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 平版印刷原版 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001001658A true JP2001001658A (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=15917849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11171146A Abandoned JP2001001658A (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 平版印刷原版 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001001658A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2363748A1 (en) | 2010-02-12 | 2011-09-07 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor and plate making method thereof |
-
1999
- 1999-06-17 JP JP11171146A patent/JP2001001658A/ja not_active Abandoned
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2363748A1 (en) | 2010-02-12 | 2011-09-07 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor and plate making method thereof |
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