JP2001001463A - 透明バリア性積層フィルム - Google Patents

透明バリア性積層フィルム

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JP2001001463A
JP2001001463A JP17783099A JP17783099A JP2001001463A JP 2001001463 A JP2001001463 A JP 2001001463A JP 17783099 A JP17783099 A JP 17783099A JP 17783099 A JP17783099 A JP 17783099A JP 2001001463 A JP2001001463 A JP 2001001463A
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Japan
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layer
vinyl alcohol
transparent barrier
polypropylene
copolymer
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JP17783099A
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Ryuta Miyake
竜太 三宅
Toshihide Maruyama
俊秀 丸山
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高湿度下であっても酸素バリア性に優れ、し
かもバリア層と基材層との密着強度の高い透明バリア性
積層フィルムを提供する。 【解決手段】 透明バリア性積層フィルムは、基材層の
少なくとも一方の面に、アンカー層と、ビニルアルコー
ルを主モノマー成分とするビニルアルコール系共重合体
で構成された少なくとも1層のバリア層とが順次形成さ
れている。前記ビニルアルコール系共重合体には、ビニ
ルアルコールとエチレンとのランダム及び/又は交互共
重合体であって、その共重合比率がビニルアルコール/
エチレン(モル比)=99/1〜70/30であるコポ
リマーが含まれる。前記アンカー層は、例えば、接触角
から拡張Fowkes式に基づく幾何平均法による解析
で得た表面エネルギーγL=35〜45mN/m、表面
エネルギーの分散成分γd=33〜40mN/mを示す
樹脂組成物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリア性に優れた
透明積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高いガス遮断性を有し且つ透明な
樹脂として、ケン化度の高いポリビニルアルコールやエ
チレン−ビニルアルコール共重合体からなるフィルム、
及びこれらの樹脂層を少なくとも1層有する積層フィル
ムが広く知られている。
【0003】しかし、ケン化度の高いポリビニルアルコ
ールからなるフィルムあるいは樹脂層は耐水性が低く、
高湿度下の保存状態では皮膜の機械強度が著しく低下す
るとともに、酸素遮断性が低下するという問題を有して
いる。前記耐水性を向上する目的で、架橋剤をポリビニ
ルアルコール水溶液中に添加する技術が、特開平7−1
26419号公報、特開平8−245816号公報、特
開平9−124975号公報、及び長野浩一、山根三
郎、豊島賢太郎共著の「ポバール」(高分子刊行会、1
981年)、第256頁〜第261頁に提案されてい
る。しかし、架橋剤とポリビニルアルコール分子中のO
H基とを反応させることは、ポリビニルアルコール分子
内の水素結合力を低下させることとなり、結果的にガス
遮断性能が低下する。
【0004】また、粉末状の高ケン化度ポリビニルアル
コールは、元来水に溶解させたり安定した溶融温度を得
ることが困難なほど、分子内や分子間に作用する水素結
合が強い。そのため、工業的に生産する場合には、高ケ
ン化度ポリビニルアルコール粉末に、尿素、ホルムアミ
ド、アセトアミド、ベンゾグアナミン等を添加して、分
子内や分子間に作用する水素結合を分断することによ
り、水への溶解性や溶融性を付与している。反面、粉末
状の高ケン化度ポリビニルアルコールは、添加剤の影響
で高い吸水性を有する。このため、高ケン化度ポリビニ
ルアルコールを水に溶解させる場合には、粉末表面が直
ちに吸水膨潤して表面にゲル膜が形成されるために均一
な溶解が困難であり、フィルムに薄膜を形成した場合
に、未溶解物による外観異常が発生するなどの問題が生
じやすい。そのため、氷冷温度付近まで冷却して水にポ
リビニルアルコールをスラリー状に分散させる工程及び
/又は高速攪拌によりポリビニルアルコールを粉砕しつ
つスラリー状に分散させる工程を経た後、急速に70℃
以上に昇温させる必要があった。
【0005】一方、従来のエチレン−ビニルアルコール
共重合体はエチレンが少なくとも2分子重合したブロッ
クユニットが存在するため、高ケン化度のポリビニルア
ルコールに比較して耐水性は高いものの、水には不溶性
を示すので、例えば2−プロパノールと水との混合溶媒
に熱時溶解させる。そして、この従来のエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体を、包装用途に一般に使用される
二軸延伸ポリプロピレンフィルム等の基材層に直接積層
する場合には、密着強度が小さく、剥がれやすいという
問題点を有する。
【0006】さらに、上記従来のケン化度の高いポリビ
ニルアルコールやエチレン−ビニルアルコール共重合体
からなるフィルム、及びこれらの樹脂層を少なくとも1
層有する積層フィルムは、上述の機械強度の経時的な低
下や水溶液調製時の技術的問題に加え、加工工程で大気
中の水分を吸収することによって表面粘着性が生じ、フ
ィルム同士のブロッキング、ロール走行時の外観劣化、
該フィルムとの積層加工物の層間接着強度の劣化など、
加工上の問題をも有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高湿度下であっても、機械強度の低下が小さく、酸
素バリア性に優れ、しかもバリア層と基材層との密着強
度の高い透明バリア性積層フィルムを提供することにあ
る。本発明の他の目的は、バリア層を構成する樹脂の水
溶液の調製が簡単にでき、製造作業性に優れた透明バリ
ア性積層フィルムを提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、加工時において、空気中の水分による表
面粘着性が生じにくく、フィルム同士のブロッキングや
ロール走行時の外観劣化を抑制できる透明バリア性積層
フィルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討を重ねた結果、基材層の表面
に、ビニルアルコール系共重合体で構成されたバリア層
をアンカー層を介して設けると、高湿度下における酸素
バリア性と、バリア層及び基材層間の密着性とを両立で
きることを見いだし、本発明を完成した。すなわち、本
発明は、基材層の少なくとも一方の面に、アンカー層
と、ビニルアルコールを主モノマー成分とするビニルア
ルコール系共重合体で構成された少なくとも1層のバリ
ア層とが順次形成された透明バリア性積層フィルムを提
供する。
【0009】
【発明の実施の形態】[基材層]本発明における基材層
は透明性を有するフィルムで構成できる。前記フィルム
の中でも、優れた光沢性、引張特性などの機械特性、実
質上の無毒性及び無臭性など多くの望ましい特性を備え
ているポリプロピレン系フィルムが好ましい。ポリプロ
ピレン系フィルムを構成する樹脂としては、プロピレン
の単独重合体、プロピレンと他の共重合性単量体、例え
ば、エチレン、1−ブテン、3−メチルペンテン、4−
メチルペンテンなどとの共重合体が挙げられる。
【0010】基材層は、透明性やバリア層との密着性等
を損なわない範囲で、慣用の種々の添加剤、例えば、紫
外線吸収剤、帯電防止剤、結晶核成長剤、炭化水素系重
合体、可塑剤、充填剤、ブロッキング防止剤、酸化防止
剤などを含んでいてもよい。基材層を構成するフィルム
は、未延伸フィルムであってもよく、一軸又は二軸延伸
フィルムであってもよい。基材層は、単層又は複層の何
れであってもよいが、好ましくは2層又は3層以上の層
で構成されている。
【0011】本発明の1つの好ましい態様では、基材層
は、基材ポリプロピレン系フィルム層(A)と、この基
材ポリプロピレン系フィルム層(A)の少なくとも一方
の面に形成されたポリプロピレン系コポリマーからなる
被覆層(B)とで構成されている。
【0012】前記基材ポリプロピレン系フィルム層
(A)は、前記プロピレンの単独重合体又はプロピレン
と他の共重合性単量体との共重合体で構成できる。共重
合体の場合、光学特性、機械特性、包装特性等を損なわ
ないために、プロピレン以外の単量体の含有率は1重量
%以下であるのがよく、好ましくは0.5重量%未満、
さらに好ましくは0.3重量%未満である。基材ポリプ
ロピレン系フィルム層(A)はプロピレンの単独重合体
で構成する場合が多い。基材ポリプロピレン系フィルム
層(A)には、前記添加剤が添加されていてもよい。
【0013】基材ポリプロピレン系フィルム層(A)を
構成するフィルムは、未延伸であってもよいが、一軸又
は二軸延伸、特に二軸延伸されているのが好ましい。基
材ポリプロピレン系フィルム層(A)は単層であっても
よく、また2以上のポリプロピレン系樹脂層が積層され
た複層であってもよい。基材ポリプロピレン系フィルム
層(A)の厚みTbは、例えば1〜250μm、好まし
くは5〜100μm程度である。
【0014】前記被覆層(B)はポリプロピレン系コポ
リマーで構成されている。ポリプロピレンコポリマーを
構成するコモノマーとしては、エチレン、1−ブテン、
2−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル
ペンテン、4−メチルペンテンなどの炭素数2〜6程度
のアルケンなどが例示される。好ましいプロピレン系コ
ポリマーには、単量体成分として、プロピレンを、例え
ば80重量%以上(80〜99.9重量%程度)、好ま
しくは84重量%以上(84〜99.9重量%程度)、
さらに好ましくは92重量%以上(92〜99.7重量
%程度)含むコポリマーが含まれる。例えば、単量体成
分として、プロピレンを84〜99.9重量%(好まし
くは92〜99.7重量%、さらに好ましくは94〜9
9重量%)、エチレン及びブテンから選択された少なく
とも1種の成分(特に、エチレン)を0.1〜16重量
%(好ましくは0.3〜8重量%、さらに好ましくは1
〜6重量%)含むコポリマーなどが好適に使用される。
【0015】被覆層(B)を構成する樹脂のMI(メル
トインデックス)は、通常、1〜25g/10分、好ま
しくは2〜20g/10分、より好ましくは5〜15g
/10分である。被覆層(B)を構成する樹脂の結晶化
度は、示差熱分析の融解熱から算出した結晶化度とし
て、例えば10〜55%、好ましくは20〜50%程度
である。
【0016】被覆層(B)の厚みTcは、通常0.1μ
m以上(例えば0.1〜20μm)、好ましくは0.2
〜10μm、さらに好ましくは0.5〜5μm程度であ
る。また、基材ポリプロピレン系フィルム層(A)の厚
みTbと被覆層(B)の厚みTcとの比Tb/Tcは、
通常4以上(例えば4〜200)、好ましくは5〜5
0、さらに好ましくは10〜30である。上記割合Tb
/Tcが4未満では、フィルム製造時に生成する屑を再
利用する場合、溶融樹脂の粘度低下が大きく、安定して
成膜することが困難になりやすい。また、Tcが0.1
μm未満の場合、均一な膜厚の積層フィルムが得られに
くい。
【0017】基材ポリプロピレン系フィルム層(A)と
被覆層(B)とで構成される基材層は、ドライラミネー
ト法、共押出し成形法、コーティング法などの慣用の積
層法により得ることができる。前記基材層は、未延伸で
あってもよいが、一軸又は二軸延伸、特に二軸延伸され
ているのが好ましい。また、被覆層(B)の表面には、
慣用の表面処理、例えば、コロナ放電処理、火炎処理、
プラズマ処理、オゾンや紫外線照射処理、電子線照射処
理などが施されていてもよい。
【0018】このように、基材層を基材ポリプロピレン
系フィルム層(A)と被覆層(B)とで構成すると、透
明性が高く、しかも被覆層(B)の表面にバリア層を形
成した場合に、バリア層に対して高い密着性を確保でき
ると共に、バリア層のバリア機能を損なわせることがな
い。
【0019】本発明の他の好ましい態様では、基材層
が、前記基材ポリプロピレン系フィルム層(A)と、該
基材ポリプロピレン系フィルム層の一方の面に形成され
た微粒子含有ポリプロピレン系フィルム層(C)とで構
成されている。微粒子含有ポリプロピレン系フィルム層
(C)を構成する微粒子には、無機微粒子及び有機微粒
子が含まれる。無機微粒子としては、例えば、酸化マグ
ネシウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、
カオリン、タルクなどが挙げられる。また、有機微粒子
としては、ポリエチレン系、アクリル系などのポリマー
微粒子が挙げられる。
【0020】微粒子の平均粒径Tdは、例えば1〜10
μm、好ましくは1.5〜5μm程度である。また、微
粒子含有ポリプロピレン系フィルム層(C)における前
記微粒子の含有量は、例えば1400〜10000重量
ppm、好ましくは2000〜8000重量ppm程度
であり、該層(C)の表面の23℃における静摩擦係数
は、例えば0.25〜0.55、好ましくは0.3〜
0.5程度である。さらに、微粒子含有ポリプロピレン
系フィルム層(C)の厚みは、例えば0.05〜15μ
m、好ましくは0.1〜10μm程度である。
【0021】微粒子含有ポリプロピレン系フィルム層
(C)は、例えば、ドライラミネート法、共押出し成形
法、コーティング法などの慣用の積層法により基材ポリ
プロピレン系フィルム層(A)上に積層できる。基材ポ
リプロピレン系フィルム層(A)と微粒子含有ポリプロ
ピレン系フィルム層(C)とで構成された基材層は、未
延伸であってもよいが、一軸又は二軸延伸、特に二軸延
伸されているのが好ましい。
【0022】本発明では、基材層は、前記基材ポリプロ
ピレン系フィルム層(A)と、この基材ポリプロピレン
系フィルム層(A)の少なくとも一方の面に形成された
前記被覆層(B)と、前記基材ポリプロピレン系フィル
ム層の他方の面に形成された微粒子含有ポリプロピレン
系フィルム層(C)とで構成されていてもよい。基材層
を基材ポリプロピレン系フィルム層(A)と微粒子含有
ポリプロピレン系フィルム層(C)とで構成すると、ブ
ロッキング防止性及び滑り性が向上するという利点があ
る。
【0023】本発明のさらに他の好ましい態様では、基
材層が3以上の層からなるポリプロピレン系フィルムで
構成されていると共に、そのうちの少なくとも1つの中
間層として、ポリプロピレン系樹脂中に石油樹脂を含む
石油樹脂含有フィルム層(D)を有している。石油樹脂
としては、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、水添
石油樹脂などが挙げられる。石油樹脂含有フィルム層
(D)中の石油樹脂の含有量は、例えば0.5〜20重
量%、好ましくは1〜10重量%程度である。石油樹脂
含有フィルム層(D)の厚みは、例えば0.05〜30
μm、好ましくは0.1〜20μm程度である。
【0024】このような基材層は、ドライラミネート
法、共押出し成形法、コーティング法などの慣用の積層
法により得ることができる。前記基材層は、未延伸であ
ってもよいが、一軸又は二軸延伸、特に二軸延伸されて
いるのが好ましい。基材層の中間層を石油樹脂含有フィ
ルム層(D)で構成すると、水蒸気透過率を低下できる
とともに、中間層に石油樹脂を添加することで、表面へ
の石油樹脂の移行を防止でき、バリア層との密着性を保
持できるという利点がある。
【0025】[アンカー層]アンカー層を構成するアン
カーコート剤としては、基材層とバリア層との接着性を
高める材料であればよく、例えば、ポリウレタン樹脂、
アクリル樹脂、有機チタネート化合物、ポリエチレンイ
ミン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリエステル樹脂等の
公知乃至慣用の材料などが使用できる。これらの中で
も、密着強度及び耐水性などの点で、ポリウレタン樹
脂、アクリル変性ポリウレタン樹脂等からなるウレタン
系アンカーコート剤が好ましい。アンカーコート剤は、
接着性樹脂の有機溶媒溶液若しくは分散液、水溶液又は
水分散液の何れであってもよいが、好ましくは接着性樹
脂の水分散液である。水分散液を用いると、VOC低減
の点で環境衛生に関して有効であるだけでなく、水溶液
と異なり、濃度が高くても粘度が低くできる点で有利で
ある。
【0026】アンカー層は、アンカーコート剤を基材層
上に塗布することにより形成できる。アンカーコート剤
の塗布量は、乾燥塗布量として、例えば0.05〜1.
0g/m2程度である。
【0027】好ましいアンカー層は、表面張力の異なる
3種類の試験溶媒(例えば、水、ジヨードメタン及びα
−ブロモナフタレン)を用いて得た接触角から拡張Fo
wkes式に基づく幾何平均法による解析で得た表面エ
ネルギーγLが35〜45mN/m、表面エネルギーの
分散成分γdが33〜40mN/mの範囲にある樹脂組
成物からなる。接触角から表面エネルギーを求める方法
としては、F.M.Fowkes、D.K.Owens
らの幾何平均法に基づく解析方法、あるいはSouhe
ng Wuの調和平均法に基づく解析方法などがあり、
その内容は井本稔著、「表面張力の理解のために」(高
分子刊行会、1992年)等の総説に詳しい。なお、本
明細書では、表面エネルギーとして、日本接着協会誌、
第3巻、1972年に、北崎、畑が発表した論文「Fo
wkes式の拡張と高分子の表面張力の評価」を参照
し、拡張Fowkes式に基づく幾何平均法による解析
で得られる値を用いた。
【0028】表面エネルギーの値が上記範囲より小さい
と、アンカー層とバリア層との密着強度が低下しやすく
なり、逆に、上記範囲を超えると、基材層とアンカー層
との密着強度が低下しやすくなる。
【0029】[バリア層]バリア層は、ビニルアルコー
ルを主モノマー成分とするビニルアルコール系共重合体
で構成されている。ビニルアルコール系共重合体中のビ
ニルアルコール含有量は、全モノマー成分に対して、例
えば70〜99モル%、好ましくは76〜97モル%、
さらに好ましくは80〜95モル%程度である。
【0030】好ましいビニルアルコール系共重合体とし
て、ビニルアルコールとエチレンとのランダム及び/又
は交互共重合体が挙げられる。この共重合体における共
重合比率は、ビニルアルコール/エチレン(モル比)=
99/1〜70/30、好ましくは97/3〜76/2
4、さらに好ましくは95/5〜80/20程度であ
る。上記比率が99/1を超えると、耐水性が低下しや
すく、高湿度下の酸素透過率が低下する傾向となる。ま
た、上記比率70/30未満の場合には、分子に含有さ
れるOH基の濃度が低下して水素結合力が低くなるた
め、酸素等に対するガス遮断性が低下するとともに、水
に対する溶解性が低下しやすく、水性塗工が困難になり
やすい。
【0031】ビニルアルコール系共重合体のガラス転移
温度は、バリア性や基材層との密着強度、包装用フィル
ム等として使用する際の取扱性等を損なわない範囲であ
ればよいが、好ましくは50〜70℃程度である。
【0032】ビニルアルコール系共重合体の水膨潤率
は、20℃−55%RHの条件で、例えば2〜15重量
%、好ましくは2〜8重量%程度である。前記水膨潤率
が2重量%未満の場合には、ビニルアルコール系共重合
体の疎水性が高くなり、水に対する溶解性が失われやす
くなる。また、前記水膨潤率が15%を超えると、吸湿
性が高くなり、積層フィルムとしたときに、樹脂層表面
が大気中の水分により粘着性が生じてフィルム外観の劣
化を招いたり、フィルム加工時のロール走行性を低下さ
せる原因となりやすい。
【0033】なお、ビニルアルコール系共重合体の水膨
潤率は、塩の飽和水溶液と共存して平衡状態にある気体
相の相対湿度は温度によって決定されるという事実を利
用して測定することができる。すなわち、硝酸マグネシ
ウム六水和物の飽和水溶液を入れた密閉容器の気体相の
20℃における相対湿度は55%RHであるため、この
ように調湿された容器中にビニルアルコール系共重合体
を5日間静置し、吸水による重量増加から、20℃−5
5%RHの条件での水膨潤率を求めることができる。
【0034】ビニルアルコール系共重合体としては、1
0重量%水溶液としたときの表面張力が50〜70mN
/mとなるポリマーであるのが好ましい。前記表面張力
が上記の範囲を逸脱すると、アンカー層との密着強度が
低下しやすくなる。
【0035】バリア層には、透明性、ガスバリア性、密
着性などを損なわない範囲で、前記基材層と同様の添加
剤が添加されていてもよい。
【0036】本発明の透明バリア性積層フィルムは、基
材層とビニルアルコール系共重合体で構成されたバリア
層とがアンカー層を介して積層されているので、優れた
水蒸気バリア性を有すると共に、高湿度下であっても酸
素バリア性に優れ、しかも、基材層とバリア層との密着
強度が高い。例えば、本発明の透明バリア性フィルムの
20℃、60%RH下での酸素透過率は、6.5fmo
l/m2・s・Pa以下(例えば、1〜6.5fmol
/m2・s・Pa程度)、好ましくは6fmol/m2
s・Pa以下(例えば、2〜6fmol/m2・s・P
a程度)であり、20℃、80%RH下での酸素透過率
は、300fmol/m2・s・Pa以下(例えば、5
0〜300fmol/m2・s・Pa程度)、好ましく
は200fmol/m2・s・Pa以下(例えば、10
0〜200fmol/m2・s・Pa程度)である。ま
た、40℃、90%RH下での水蒸気透過率は、7g/
2・24hr以下(例えば、2〜7g/m2・24hr
程度)、好ましくは6g/m2・24hr以下(例え
ば、2〜6g/m2・24hr程度)である。さらに、
基材層とバリア層との密着強度は、120gf/15m
m以上(例えば、120〜1500gf/15mm)、
好ましくは150gf/15mm以上(例えば、150
〜1500gf/15mm)、さらに好ましくは250
gf/15mm以上(例えば、250〜1500gf/
15mm)であり、150〜800gf/15mm程度
である場合が多い。密着強度は大きいほど好ましい。
【0037】なお、密着強度は次のようにして求めるこ
とができる。すなわち、バリア性積層フィルムを2枚用
意し、バリア層の面同士をエポキシ系接着剤で貼り合わ
せ、貼り合わせたフィルムを、長さ100mm、幅15
mmの短冊形に裁断して試験片を作成し、JIS K
7127(プラスチックの引張試験方法)に準じて、前
記試験片の貼り合わせた2枚のフィルムの同じ側の端を
つかんで、MD方向に約200mm/分の速度で引っ張
った際、試験片の層間で剥離が生じたときの荷重(gf
/15mm)を測定することにより、基材層とバリア層
との密着強度を求めることができる。
【0038】このように、本発明の透明バリア性積層フ
ィルムは、酸素バリア性、水蒸気バリア性及び密着性に
優れているため、食品分野、医薬品分野、農薬分野、化
粧品分野、精密電子部品分野等の各種包装材料として好
適に用いることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の透明バリア性積層フィルムは、
高湿度下においても高い酸素バリア性を示すとともに、
基材層とバリア層との密着強度が高い。また、特に、バ
リア層を構成するビニルアルコール系共重合体がビニル
アルコールとエチレンとのランダム及び/又は交互共重
合体である場合には、バリア層を構成する樹脂の水溶液
の調製が簡単にでき、製造作業性に優れる。さらに、基
材層が、基材ポリプロピレン系フィルム層と、該層の一
方の面に形成された微粒子含有ポリプロピレン系フィル
ム層とで構成されている場合には、加工時において、空
気中の水分による表面粘着性が生じにくく、フィルム同
士のブロッキングやロール走行時の外観劣化を抑制でき
る。
【0040】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定
されるものではない。なお、ガラス転移温度、水膨潤
率、酸素ガス透過率、水蒸気透過率、密着強度及び耐ブ
ロッキング性は以下の方法により測定、評価した。
【0041】(ガラス転移温度)約70℃で約1日減圧
乾燥後デシケータ中で保存したポリマー試料をDSCに
付すことにより測定した(昇温速度20℃/分)。評価
には2nd runのデータを用いた。
【0042】(水膨潤率)ポリマー5重量部を水95重
量部に入れ、80℃で2時間及び90℃で1時間攪拌
し、溶解させた。得られたポリマー溶液を室温まで除冷
後、キャストを室温で5日間行った。一方、硝酸マグネ
シウム六水和物の飽和水溶液を約100ml調製し、5
00mlのマヨネーズ瓶に入れて、20℃−55%RH
の調湿雰囲気を作成した。上記で得られたas-castシー
トから約1.5cm×2.5cmの大きさに切り出した
試料を上記の調湿されたマヨネーズ瓶に入れ、瓶の中蓋
からつるし、20℃で5日間放置した。取り出した試料
の重量(吸水時の重量)をWs、これを室温で16時間
及び70℃で12時間減圧乾燥した後の重量(乾燥時の
重量)をWdとしたときの{(Ws−Wd)/Wd}×
100の値を水膨潤率(重量%)とした。
【0043】(酸素ガス透過率)酸素透過度測定装置
(OX−TRAN 2/20、MOCON社製)を用
い、20℃、40%RH;20℃、60%RH;20
℃、80%RHの3条件で酸素ガス透過率(fmol/
2・s・Pa)を求めた。
【0044】(水蒸気透過率)水蒸気透過率測定器(P
ERMATRAN W200、MOCON社製)を用
い、40℃、90%RHの条件で水蒸気透過率(g/m
2・24hr)を測定した。
【0045】(密着強度)前記の方法により求めた。
【0046】(耐ブロッキング性)積層フィルム作製直
後に、樹脂水溶液コート面と非コート面とを重ね合わ
せ、56gf/cm2の荷重をかけ、40℃にて1時間
保存した後、重ね合わせたフィルムの剥離強度を測定し
た。
【0047】調製例1 乾燥後に得られる塗膜の表面エネルギー(拡張Fowk
es式に基づく幾何平均法による解析で得た値)がγL
=43mN/m、表面エネルギーの分散成分γd=38
mN/mである水性アクリル変性ウレタン樹脂の水分散
液を10重量%に濃度調整してアンカーコート剤A液と
した。なお、表面エネルギーを求める際に必要な接触角
は、水、ジヨードメタン及びα−ブロモナフタレンの3
種の試験溶液を用い、共和界面科学(株)製の自動接触
角計CA−Vにより測定した。
【0048】調製例2 エチレン−ビニルアルコール共重合体[ビニルアルコー
ル/エチレン(モル比)=90/10のランダムコポリ
マー;鹸化度99%;平均重合度500;ガラス転移温
度67℃;水膨潤率(20℃、55%RH)5重量%;
10重量%水溶液の表面張力61.5mN/m]を蒸留
水に10重量%で分散させ、攪拌しながら95℃まで加
温して水溶液とし、これを樹脂水溶液A液とした。
【0049】調製例3 エチレンを含まないポリビニルアルコール(鹸化度99
%;平均重合度500)を蒸留水に10重量%で分散さ
せ、攪拌しながら95℃まで加温して水溶液とし、これ
を樹脂水溶液B液とした。
【0050】実施例1 厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OP
P)の一方の面に前記アンカーコート剤A液を乾燥後の
厚みが0.3μmとなるように塗布し(乾燥塗布量:
0.3g/m2)、乾燥した後、その上に前記樹脂水溶
液A液を乾燥後の厚みが2.0μmとなるように塗布
し、乾燥して積層フィルムを得た。
【0051】実施例2 厚み20μmのポリプロピレンフィルム層の一方の面に
エチレン成分を2重量%含有するポリプロピレン系コポ
リマー(MI:15g/10分、結晶化度:50%)か
らなる厚み1μmの被覆層をもつ基材フィルムを、共押
出し法により成膜した後、二軸延伸処理することにより
作製した。この基材フィルムのうち被覆層側の面に、前
記アンカーコート剤A液を乾燥後の厚みが0.3μmと
なるように塗布し(乾燥塗布量:0.3g/m2)、乾
燥した後、その上に前記樹脂水溶液A液を乾燥後の厚み
が2.0μmとなるように塗布し、乾燥して積層フィル
ムを得た。
【0052】実施例3 エチレン成分を2重量%含有するポリプロピレン系コポ
リマー(MI:15g/10分、結晶化度:50%)か
らなるポリプロピレン系フィルム層(厚み2μm)/石
油樹脂4.5重量%含有ポリプロピレンフィルム層(厚
み16μm)/平均粒径2.7μmのシリカを0.3重
量%含有するポリプロピレンフィルム層(厚み2μm)
の3層構造を有する基材フィルム(総厚み20μm)
を、共押出し法により成膜した後、二軸延伸処理するこ
とにより作製した。この基材フィルムの一方の表面に、
前記アンカーコート剤A液を乾燥後の厚みが0.3μm
となるように塗布し(乾燥塗布量:0.3g/m2)、
乾燥した後、その上に前記樹脂水溶液A液を乾燥後の厚
みが2.0μmとなるように塗布し、乾燥して積層フィ
ルムを得た。
【0053】比較例1 樹脂水溶液A液に代えて前記樹脂水溶液B液を使用する
以外は実施例1と同様の操作を行い、積層フィルムを得
た。
【0054】比較例2 樹脂水溶液A液に代えて前記樹脂水溶液B液を使用する
以外は実施例2と同様の操作を行い、積層フィルムを得
た。
【0055】実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた
積層フィルムについて、酸素透過率、水蒸気透過率、密
着強度及び耐ブロッキング性を測定、評価した。その結
果を表1に示す。
【表1】
【0056】実施例4 エチレン−ビニルアルコール共重合体[ビニルアルコー
ル/エチレン(モル比)=90/10のランダムコポリ
マー;鹸化度99%;平均重合度500;ガラス転移温
度67℃;水膨潤率(20℃、55%RH)5重量%;
10重量%水溶液の表面張力61.5mN/m]を、表
2に示す各温度の水に、溶液濃度が5重量%となるよう
に投入し、攪拌しながら95℃まで加温して溶解し、室
温まで冷却後、B型粘度計にて粘度を測定した。その結
果を表2に示す。
【0057】比較例3 エチレンを含まないポリビニルアルコール(鹸化度99
%;平均重合度500)を、表2に示す各温度の水に、
溶液濃度が5重量%となるように投入し、攪拌しながら
95℃まで加温して溶解し、室温まで冷却後、B型粘度
計にて粘度を測定した。その結果を表2に示す。なお、
ポリマーを40℃以上の水に投入した場合には、クリア
ーな溶液が得られなかった。
【0058】
【表2】 表2に示されるように、実施例4のポリマー(エチレン
−ビニルアルコール共重合体)では、ポリマー投入の際
の水の温度にかかわらず、粘度の低い水溶液が得られ
る。そのため、水溶液の調製が容易であり、作業性に優
れる。これに対し、比較例3のポリマー(高ケン化度ポ
リビニルアルコール)では、温度の高い水にポリマーを
投入して溶解させると、未溶解物が生成し、粘度も上昇
するため、低温の水にポリマーをスラリー状に分散させ
た後、急速に昇温して溶解させる必要があり、水溶液の
調製が煩雑である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01B AK01C AK02E AK04D AK04E AK04J AK07A AK07E AK07J AK21D AK21E AK21J AK51B AK51C AK64E AK67E AK69D AK69E AL01D AL01E AL03D AL03E AL06B AL06C AR00B AR00C AR00D AR00E AT00A BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10D BA10E BA15 EH46B EH46C EJ38 EJ64B EJ64C GB90 JA05D JA05E JA06E JA11E JA20D JA20E JD01 JD01D JD01E JD03 JD04 JL11B JL11C JN01 YY00 YY00B YY00C YY00D YY00E

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層の少なくとも一方の面に、アンカ
    ー層と、ビニルアルコールを主モノマー成分とするビニ
    ルアルコール系共重合体で構成された少なくとも1層の
    バリア層とが順次形成された透明バリア性積層フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 ビニルアルコール系共重合体がビニルア
    ルコールとエチレンとのランダム及び/又は交互共重合
    体であって、その共重合比率がビニルアルコール/エチ
    レン(モル比)=99/1〜70/30である請求項1
    記載の透明バリア性積層フィルム。
  3. 【請求項3】 ビニルアルコール系共重合体のケン化度
    が80.0〜99.9%である請求項1又は2記載の透
    明バリア性積層フィルム。
  4. 【請求項4】 ビニルアルコール系共重合体のガラス転
    移温度が50〜70℃である請求項1〜3の何れかの項
    に記載の透明バリア性積層フィルム。
  5. 【請求項5】 ビニルアルコール系共重合体の水膨潤率
    が20℃、50%RHの条件で2〜15重量%である請
    求項1〜4の何れかの項に記載の透明バリア性積層フィ
    ルム。
  6. 【請求項6】 ビニルアルコール系共重合体が、10重
    量%水溶液としたときの表面張力が50〜70mN/m
    となるポリマーである請求項1〜5の何れかの項に記載
    の透明バリア性積層フィルム。
  7. 【請求項7】 アンカー層が、接触角から拡張Fowk
    es式に基づく幾何平均法による解析で得た表面エネル
    ギーγLが35〜45mN/m、表面エネルギーの分散
    成分γdが33〜40mN/mの範囲にある樹脂組成物
    からなる請求項1記載の透明バリア性積層フィルム。
  8. 【請求項8】 アンカー層が、接着性樹脂の水分散液を
    塗布して形成された樹脂層であって、その乾燥塗布量が
    0.05〜1.0g/m2である請求項1又は7記載の
    透明バリア性積層フィルム。
  9. 【請求項9】 アンカー層がアクリル変性ウレタン樹脂
    で構成されている請求項1、7及び8の何れかの項に記
    載の透明バリア性積層フィルム。
  10. 【請求項10】 基材層が単層又は複層からなるポリプ
    ロピレン系フィルムで構成されている請求項1記載の透
    明バリア性積層フィルム。
  11. 【請求項11】 基材層が、基材ポリプロピレン系フィ
    ルム層(A)と、該基材ポリプロピレン系フィルム層の
    少なくとも一方の面に形成されたポリプロピレン系コポ
    リマーからなる被覆層(B)とで構成されている請求項
    1又は10記載の透明バリア性積層フィルム。
  12. 【請求項12】 被覆層(B)を構成するポリプロピレ
    ン系コポリマーが、単量体成分として、プロピレンを8
    4〜99.9重量%、エチレン及びブテンから選択され
    た少なくとも1種の成分を0.1〜16重量%含み、M
    I(メルトインデックス)が1〜25g/10分であ
    り、且つ示差熱分析の融解熱から算出した結晶化度が1
    0〜55%である請求項11記載の透明バリア性積層フ
    ィルム。
  13. 【請求項13】 被覆層(B)の厚みTcが0.1μm
    以上であり、且つ基材ポリプロピレン系フィルム層
    (A)の厚みTbと被覆層(B)の厚みTcとの比Tb
    /Tcが4以上である請求項11記載の透明バリア性積
    層フィルム。
  14. 【請求項14】 基材層が、基材ポリプロピレン系フィ
    ルム層(A)と、該基材ポリプロピレン系フィルム層の
    一方の面に形成された微粒子含有ポリプロピレン系フィ
    ルム層(C)とで構成されている請求項1又は10記載
    の透明バリア性積層フィルム。
  15. 【請求項15】 基材層が3以上の層からなるポリプロ
    ピレン系フィルムで構成されていると共に、そのうち少
    なくとも1つの中間層が石油樹脂を含む石油樹脂含有フ
    ィルム層(D)である請求項1又は10記載の透明バリ
    ア性積層フィルム。
  16. 【請求項16】 20℃、60%RH下での酸素透過率
    が6.5fmol/m2・s・Pa以下、20℃、80
    %RH下での酸素透過率が300fmol/m2・s・
    Pa以下であり、且つ40℃、90%RH下での水蒸気
    透過率が7g/m2・24hr以下である請求項1〜1
    5の何れかの項に記載の透明バリア性積層フィルム。
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