JP7472453B2 - 透明吸水性シーラントフィルム - Google Patents

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Description

本発明は、透明であり、包装された内容物が吸水することを抑制するための、吸水性を有するシーラントフィルム、及び該シーラントフィルムを用いて作製した透明吸水性フィルム、フィルム積層体に関する。
本発明による透明吸水性シーラントフィルムは、様々な分野の製品に適用することができ、例えば、車載用のネジ、シャフト、金属板、等の金属製品、及び電気部品等を防錆する為の包装材料や、食品や医薬品等の水分による劣化を抑制する為の包装材料として好適に用いることができる。
金属材料や金属を用いた部品等からなる金属製品、食品、医薬品の輸送や長期保管を目的とした包装袋が開発されつつあり、内容物である金属製品の機能や性質、食品、医薬品を維持できるように、より高く安定した防湿防水性やバリア性を有し、且つ簡素な層構成で簡略な製造工程によって製造し得るフィルムが求められている。
金属製品内容物への防錆を目的として、常温で揮発して防錆効果を発揮する気化性の高い防錆剤を樹脂に含有させた包装用積層体が、特許文献1~3で提案されているが、外装による密閉が必要であったり、気化した防錆剤が内容物に付着した場合に、内容物が劣化したり機能的障害を生じたり等、防錆効果以外の影響が懸念され、除去するにも手間が煩雑であるために用途が限定されており、揮発性の防錆剤を用いない防錆積層体が望まれている。
食品や医薬品の包装には、PTP包装、ブリスター包装が広く使われているが、従来は防湿性が不十分なものが多くあり、それを補うために、アルミニウム箔ピロー袋を外袋として用いて乾燥剤を同梱している。しかしながら、外袋開封後の防湿性が不十分であり、乾燥剤の誤飲事故が多い。
PTPまたはブリスター包装材料の防湿性を改良する為に、包装材料に乾燥剤やバリア層を含ませることが、特許文献4で提案されているが、包装材料の透明性が不十分であり、内容物の変質状態を確認するための視認性に劣るものであった。
特開2010-254350号公報 特開2007-308726号公報 特開2010-052751号公報 特許5429948号公報
本発明は、上述の問題を解決し、製造適性に優れ、簡易な層構成でありながら、透明で内容物を視認でき、外部からの水分及び包装された内部空間の水分を吸収して、輸送中及び長期間の保管中に、内容物が水分によって劣化することを抑制できる透明吸水性シーラントフィルム、及び該透明吸水性シーラントフィルムを用いて作製した透明吸水性フィルム、透明吸水性フィルム積層体を提供することを課題とする。
本発明者らは、種々検討の結果、少なくとも、有機吸水剤と、ヒートシール性樹脂とを含有する、透明吸水性シーラントフィルムが、上記の目的を達成することを見出した。
すなわち、本発明は、以下の点を特徴とする。
1.有機吸水剤と、ヒートシール性樹脂とを含有する、透明吸水性シーラントフィルムであって、
前記有機吸水剤を含有する層中の、前記有機吸水剤の含有量が、0.5質量%以上、70質量%以下である、
透明吸水性シーラントフィルム。
2.前記有機吸水剤が、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ土類金属塩、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールからなる群から選ばれる1種または2種以上である、
上記1記載の、透明吸水性シーラントフィルム。
3.全光線透過度が60%以上、99%以下である、
上記1または2に記載の、透明吸水性シーラントフィルム。
4.前記有機吸水剤の屈折率が、1.3以上、2.0未満であり、
前記ヒートシール性樹脂の屈折率が、1.3以上、2.0未満であり、
前記有機吸水剤の屈折率と、前記ヒートシール性樹脂の屈折率との差の絶対値が、0以上、1.0以下である、
上記1~3の何れかに記載の、透明吸水性シーラントフィルム。
5.上記1~4の何れかに記載の透明吸水性シーラントフィルムを用いて作製された、透明吸水性フィルム。
6.上記1~4の何れかに記載の透明吸水性シーラントフィルム、および/または、上記5に記載の透明吸水性フィルムを用いて作製された、透明吸水性フィルム積層体。
本発明の透明吸水性シーラントフィルム及び該透明吸水性シーラントフィルムを用いて作製した透明吸水性フィルム、透明吸水性フィルム積層体は、製造適性に優れ、簡易な層構成でありながら、透明で内容物を視認でき、外部からの水分及び包装された内部空間の水分を吸収して、輸送中及び長期間の保管中に、内容物が水分によって劣化することを抑制できる。
本発明の透明吸水性シーラントフィルムの層構成の一例を示す概略的断面図である。 本発明の透明吸水性シーラントフィルムの層構成の別態様の一例を示す概略的断面図である。 本発明の透明吸水性シーラントフィルムの層構成のまた別態様の一例を示す概略的断面図である。
各図においては、解り易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見易さの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
また、各図においては省略されているが、各層の間に接着剤層を設けることもできる。
さらに、必要に応じて、各層間の接着強度(密着強度)を強固にするために、各層の積層面に、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、グロー放電処理、サンドブラスト処理等のなどの物理的な表面処理や、化学薬品を用いた酸化処理などの化学的な表面処理を予め施しておくこともできる。
本発明の透明吸水性シーラントフィルム、透明吸水性フィルム、透明吸水性フィルム積層体について、以下に更に詳しく説明する。具体例を示しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、本発明においては、フィルムとシートとは同義として扱い、吸水は、気体および
/または液体の水を吸収することを指す。
≪透明吸水性シーラントフィルム≫
本発明の透明吸水性シーラントフィルムは、少なくとも、有機吸水剤と、ヒートシール性樹脂とを含有する、透明な樹脂フィルムである。
透明吸水性シーラントフィルムは、有機吸水剤とヒートシール性樹脂とを含有する1層で構成されていてもよく、有機吸水剤を含有する吸水層と、ヒートシール性樹脂を含有してヒートシール性に優れるヒートシール層との多層で構成されていてもよい。
また、透明吸水性シーラントフィルムに支持性が不足している場合には、補強層を含むことができる。
透明吸水性シーラントフィルムは、片面または両面がヒートシール性を有することが好ましく、その為には、透明吸水性シーラントフィルムの片面表面にヒートシール層が積層されていてもよく、両面表面にヒートシール層が積層されていてもよい。
透明吸水性フィルムの表面にヒートシール性があれば、他の層と積層する際の界面接着性や、ヒートシール性を高くすることができる。
有機吸水剤を含有する層(吸水層)中の、有機吸水剤の含有量は、0.5質量%以上、70質量%以下が好ましく、2質量%以上、65質量%以下がより好ましい。上記範囲よりも少ないと、吸水性が不十分になり易く、上記範囲よりも多いと、積層体が脆くなりすぎて、包装材料の用途としての使い勝手が悪くなり易く、層間密着性やヒートシール性が不十分になり易い。
透明吸水性シーラントフィルムの厚みに特に制限は無いが、20μm以上、100μm以下が好ましい。上記範囲よりも薄いと吸水効果およびそれによる吸水効果を充分に発揮し難く、上記範囲よりも厚くても吸水効果やヒートシール性はそれほど向上せず、透明吸水性シーラントフィルムの剛性が強くなりすぎて、包装材料の用途としての使い勝手が悪くなり易く、透明性が低下し易い。
そして、透明吸水性シーラントフィルムを構成する各層は、接着剤層を介して積層されていてもよい。
本発明において透明とは、フィルムによって包装された内容物を目視によって識別できることであり、例えば、当該フィルムの下に印刷物を配置させ、フィルム越しに印刷物の文字や絵柄が認識可能かのような試験を行って、良好に識別できることを指す。あるいは、全光線透過度によって規定してもよい。
透明吸水性シーラントフィルムの全光線透過度は、60%以上、99%以下が好ましい。上記範囲よりも低いと透明性が劣る傾向になり、内容物の視認が困難になり易い。上記範囲よりも高くすることは困難であり、生産工程や品質管理が複雑になって生産性が劣り易い。
ここで、全光線透過度とは、JIS K 7361(プラスチックの光学的特性試験法)に規定された方法によって、色彩情報測定機器等を用いて測定される、光線の透過率のことである。
透明吸水性シーラントフィルムは、例えば、加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を含有することができる。その含有量としては、極微量から数十%まで、その目的に応じて、任意に含有することができる。
上記において、一般的な添加剤としては、例えば、アンチブロッキング剤、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、帯電防止剤、顔料、改質用樹脂等を含有することができる。
[吸水層]
吸水層は、有機吸水剤を含有する層であり有機吸水剤を分散させるための熱可塑性樹脂とを含有する。また、吸水層は、ヒートシール性の熱可塑性樹脂を含有していてもよく、十分なヒートシール性を有していれば、同時にヒートシール層にもなり得る。
吸水層の厚みに特に制限は無いが、10μm以上、100μm以下が好ましい。上記範囲よりも薄いと吸水効果を充分に発揮し難く、上記範囲よりも厚くても吸水効果はそれほど向上せず、積層体の剛性が強くなりすぎて、包装材料の用途としての使い勝手が悪くなり易い。
吸水層に含有される有機吸水剤は、熱可塑性樹脂とメルトブレンドしたマスターバッチを経て含有されることが好ましい。
具体的には、無機吸水剤を熱可塑性樹脂に相対的に高濃度でメルトブレンドしてマスターバッチを調整し、次いで、所望の吸水層中の濃度になるように、マスターバッチと他の成分とをドライブレンドして用いることが好ましい。
メルトブレンドされる熱可塑性樹脂としては、1種であっても2種以上であってもよい。
有機吸水剤のマスターバッチ中の含有量は、20質量%以上、90質量%以下が好ましく、30質量%以上、70質量%以下がより好ましい。上記の範囲であれば、吸水層中に必要かつ十分な量の有機吸水剤を分散した状態で含有させることが容易である。
(有機吸水剤)
有機吸水剤は、気体の水分または液体の水分を吸収する有機樹脂であり、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ土類金属塩、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールからなる群から選ばれる1種または2種以上を含有することが好ましい。また、他の吸水剤を併用することもできる。
本発明において、ポリ(メタ)アクリル酸は、アクリル酸および/またはメタクリル酸モノマーを用いた重合体であり、他種のモノマーとの共重合体であってもよい。
例えば、アクリル酸重合体、メタクリル酸重合体、アクリル酸-メタクリル酸共重合体、アクリル酸-マレイン酸共重合体、メタクリル酸-マレイン酸共重合体、アクリル酸-メタクリル酸-マレイン酸共重合体、等が挙げられる。
本発明において、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩とは、例えば上記のポリ(メタ)アクリル酸を水酸化アルカリ金属カリ土類金属で処理して得られる、ポリ(メタ)アクリル酸とアルカリ金属との塩である。(メタ)アクリル酸由来のカルボキシル基の一部または全てが塩を形成していてもよい。
例えば、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム塩、ポリ(メタ)アクリル酸リチウム塩等が挙げられる。
本発明において、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ土類金属塩とは、例えば上記のポリ(メタ)アクリル酸を水酸化アルカリ土類金属で処理して得られる、ポリ(メタ)アクリル酸と水酸化アルカリ土類金属との塩である。(メタ)アクリル酸由来のカルボキシル基の一部または全てが塩を形成していてもよい。
例えば、ポリ(メタ)アクリル酸カルシウム塩等が挙げられる。
本発明において、ポリ酢酸ビニルとは、酢酸ビニルモノマーの重合体であり、他種のモノマーとの共重合体であってもよい。
本発明において、ポリビニルアルコールとは、ビニルアルコールのビニル基が重合した
構造を有する重合体であるが、上記のポリ酢酸ビニルを鹸化して得たものであってもよい。ポリ酢酸ビニル由来のカルボキシル基の一部または全てが鹸化されていてもよい。
有機吸水剤の屈折率は、1.3以上、2.0未満が好ましく、且つ、ヒートシール性樹脂の屈折率との差の絶対値が、0以上、1.0以下であることが好ましい。屈折率が上記範囲より高くても低くても、ヒートシール性樹脂との屈折率差が上記範囲内になることが困難であり、屈折率差が上記範囲よりも大きいと透明吸水性フィルムの透明性を得ることが困難になり易い。
本発明において、屈折率は、JIS K 7142:2008に従って、フィルム化されて、Abbe屈折計を使って、波長589nmの光で測定された値である。
有機吸水剤は吸水層中でヒートシール性樹脂と相溶していてもよく、相溶していなくてもよい。相溶していない場合は、数平均粒子径が30μm以下の微粒子の状態で、ヒートシール性樹脂中に分散していることが好ましい。
[ヒートシール層]
ヒートシール層は、ヒートシール性樹脂を含有し、十分なヒートシール性を有する層であり、有機吸水剤を含有していてもよく、含有していなくてもよいが、有機吸水剤を含有しない場合の方がヒートシール性が高く、好ましい。
(熱可塑性樹脂)
吸水層中に含有される熱可塑性樹脂は、有機吸水剤の分散性に優れ、包装材料の用途に耐え得るものであれば特に制限は無い。
また、熱可塑性樹脂は、ヒートシール性樹脂であってもよく、或いは、ヒートシール性樹脂を含有することもできる。
熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂を含有することが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-メチルメタクリル酸共重合体、エチレン-プロピレン共重合体等及びこれらの樹脂の混合物が挙げられる。
上記の中でも、ポリエチレン系の樹脂が好ましく、ポリエチレン系の樹脂の中でも、LDPE、LLDPE、汎用PE、PE系共重合体等がより好ましく、LLDPEが更に好ましい。
熱可塑性樹脂の屈折率は、1.3以上、2.0未満が好ましく、ヒートシール性樹脂の屈折率との差の絶対値が、0以上、1.0以下であることが好ましい。屈折率が上記範囲より高くても低くても、ヒートシール性樹脂との屈折率差が上記範囲内になることが困難であり、屈折率差が上記範囲よりも大きいと透明吸水性フィルムの透明性を得ることが困難になり易い。
(ヒートシール性樹脂)
ヒートシール性樹脂は、熱によって溶融して融着し得るものであれば、特に制限無く、公知のヒートシール性樹脂を用いることができる。
ヒートシール性熱可塑性樹脂の具体例としては、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン-(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フ
マル酸その他等の不飽和カルボン酸で変性したポリオレフィン系樹脂、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル-不飽和カルボン酸の三元共重合体樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、環状オレフィンコポリマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリロニトリル(PAN)などが挙げられる。
これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂が好ましく、ポリエチレン系樹脂がより好ましく、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)がさらに好ましい。
ヒートシール性樹脂の屈折率は、1.3以上、2.0未満が好ましく、有機吸水剤の屈折率との差の絶対値が、0以上、1.0以下であることが好ましい。屈折率が上記範囲より高くても低くても、ヒートシール性樹脂との屈折率差が上記範囲内になることが困難であり、屈折率差が上記範囲よりも大きいと透明吸水性フィルムの透明性を得ることが困難になり易い。
例えば、各種ポリエチレン系樹脂の屈折率は約1.5であり、各種(メタ)アクリル系樹脂の屈折率は約1.5であり、各種PET系樹脂の屈折率は約1.5~約1.7である。
<接着剤層>
接着剤層に用いられる接着剤に特に制限は無く、DL(ドライラミネート)用接着剤、EC(エクストルージョンコート)用接着剤、ノンソルベントラミネート用接着剤、任意のアンカーコート剤等を用いることができる。
また、接着剤は、熱硬化型、紫外線硬化型、電子線硬化型等のいずれであってよく、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの形態でもよく、また、その性状は、フィルム/シート状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよい。
このような接着剤層を形成する成分としては、ポリ酢酸ビニルや酢酸ビニル-エチレン共重合体等のポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸とポリスチレン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル等との共重合体からなるポリアクリル酸系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸等のモノマーとの共重合体からなるエチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着剤、LDPE等のポリオレフィン系接着剤、尿素樹脂又はメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、反応型(メタ)アクリル系接着剤、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン-ブタジエンゴム等からなるエラストマー系接着剤、シリコーン系接着剤、アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着剤等が挙げられる。
<補強層>
補強層は補強フィルムからなる層であり、透明吸水性シーラントフィルムに支持性が不足している場合に含まれることが好ましい。
補強フィルムには、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ耐熱性を有する一般的な公知公用の補強用のフィルムを用いることができる。
補強フィルムとしては、各種の樹脂フィルムを用いることができる。
十分な支持性を得る為の補強フィルム用の樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な熱可塑性樹脂を用いて作製された樹脂フィルムが挙げられる。
そして、補強フィルムには、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸
した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
上記の中でも、ポリエステル系樹脂および/またはポリアミド系樹脂を含む樹脂フィルムが好ましく、二軸延伸PETフィルム、二軸延伸ナイロンフィルムが、より好ましく用いられる。
<透明吸水性シーラントフィルムの作製方法>
上記のような材料を使用して、透明吸水性シーラントフィルムを製造する方法について説明する。下記に示した作製方法は1例であって、本発明を限定するものではない。
透明吸水性シーラントフィルムを構成する各層の積層は、通常の包装材料を製造するときに使用するラミネートする方法、例えば、ウェットラミネーション法、ドライラミネーション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押し出しラミネーション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネーション法、インフレーション法、その他等の任意の方法で行うことができる。
そして、上記の積層を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理を各層の表面に施すことができる。また、例えば、イソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他等のラミネート用接着剤等のアンカーコート剤等を任意に使用することができる。
例えば、ヒートシール層1/吸水層/ヒートシール層2という層構成を有する透明吸水性シーラントフィルムを作製する場合について、一例を説明する。
先ず、シーラント層1用の樹脂と、該吸水層用の樹脂組成物と、シーラント層2用の樹脂とを、インフレーション製膜によって製膜及び積層して、ヒートシール層1/吸水層/ヒートシール層2、という層構成のシーラントフィルムを作製することができる。
透明吸水性シーラントフィルムには、透明性を維持できる範囲内で、化学的機能、電気的機能、磁気的機能、力学的機能、摩擦/磨耗/潤滑機能、光学的機能、熱的機能、生体適合性等の表面機能等の付与を目的として、二次加工を施すこともできる。
二次加工の例としては、エンボス加工、塗装、接着、印刷、メタライジング(めっき等)、機械加工、表面処理(帯電防止処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、フォトクロミズム処理、物理蒸着、化学蒸着、コーティング、等)等が挙げられる。また、透明吸水性フィルムに、ラミネート加工(ドライラミネートや押し出しラミネート)、製袋加工、およびその他の後処理加工を施すこともできる。
≪透明吸水性フィルム≫
本発明の透明吸水性フィルムは、本発明の透明吸水性シーラントフィルムから作製されたフィルムであり、必要に応じて、種々の機能を有する層をさらに含んでいてもよい。透明吸水性シーラントフィルムと同様な透明性、吸水性を有し、ヒートシール性に優れる。
≪透明吸水性フィルム積層体≫
本発明の透明吸水性フィルム積層体は、本発明の透明吸水性シーラントフィルムおよび/または透明吸水性フィルムから作製された積層体であり、必要に応じて、種々の機能を有する層をさらに含んでいてもよい。透明吸水性フィルムと同様な透明性、吸水性を有し、ヒートシール性に優れることができる。
以下の実施例および比較例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
実施例に用いた原料の詳細は下記の通りである。
[有機吸水剤]
・有機吸水剤1:東洋紡(株)社製ポリアクリル酸,タフチックHU720SF。数平均粒子径4μm、屈折率1.42。
・有機吸水剤2:日本触媒(株)社製ポリアクリル酸ナトリウム及び共重合体、アクアリックAS。数平均粒子径20μm以下、屈折率1.42、pH3.0。
・有機吸水剤3:日本触媒(株)社製ポリアクリル酸ナトリウム及び共重合体、アクアリックFH。数平均粒子径20μm以下、屈折率1.42、pH9.5。
・有機吸水剤4:日本触媒(株)社製ポリアクリル酸ナトリウム及び共重合体、アクアリックIH。数平均粒子径20μm以下、屈折率1.42、pH9.5。
・有機吸水剤5:日本触媒(株)社製ポリアクリル酸ナトリウム及び共重合体、アクアリックYS。数平均粒子径20μm以下、屈折率1.42、pH6.5~9.0。
・有機吸水剤6:住友精化(株)社製ポリアクリル酸ナトリウム部分中和物、アクアキープSA60。数平均粒子径5μm、屈折率1.42。
・有機吸水剤7:住友精化(株)社製ポリアクリル酸ナトリウム部分中和物、アクアキープSH-P。屈折率1.42。
[熱可塑性樹脂、ヒートシール性樹脂]
・LLDPE1:プライムポリマー(株)社製LLDPE、エボリューSP2020。密度0.916g/cm3、MFR2.0g/10分、屈折率1.54。
・LDPE1:三菱ケミカル(株)社製LDPE、LC600A。密度0.918g/cm3、MFR7g/10分、屈折率1.54。
<マスターバッチの調製>
マスターバッチを下記のように調製した。
[マスターバッチ1の調製]
LDPE1と、有機吸水剤1とを下記割合でメルトブレンドし、マスターバッチ1(MB1)を得た。
LDPE1 40質量部
有機吸水剤1 60質量部
[マスターバッチ2~8の調整]
表1の配合に従って、マスターバッチ1と同様に、メルトブレンドし、マスターバッチ2~8(MB2~8)を得た。
Figure 0007472453000001
<実施例1>
吸水層用にはMB1をそのまま吸水層用樹脂組成物として用いて、ヒートシール層1と
ヒートシール層2用にはLLDPE1を用いて、170℃でインフレーション製膜によって積層し、下記層構成の透明吸水性シーラントフィルムを得た。そして、各種評価を実施した。
層構成:ヒートシール層1(15μm厚)/吸水層(30μm厚)/ヒートシール層2(15μm厚)
<実施例2>
MB1とLLDPE1とを下記割合でドライブレンドして、吸水層用樹脂組成物として用いたこと以外は実施例1と同様に操作して、同様に透明吸水性シーラントフィルムを得て、評価した。
MB1 50質量部
LLDPE1 50質量部
<実施例3、5、7、9、11、13、比較例2>
表2~5の配合に従って、実施例1と同様に操作して、吸水層用樹脂組成物を準備し、同様に透明吸水性シーラントフィルムを得て、評価した。
<実施例4、6、8、10、12、14>
表2~4の配合に従って、実施例2と同様に操作して、吸水層用樹脂組成物を準備し、同様に透明吸水性シーラントフィルムを得て、評価した。
<実施例15>
MB1とLLDPE1とを下記割合でドライブレンドして、吸水層用樹脂組成物として用いて、170℃でインフレーション製膜によって積層し、1層のみからなる60μm厚の透明吸水性シーラントフィルムを得て、実施例1と同様に評価した。
MB1 30質量部
LLDPE1 70質量部
<実施例16>
MB1とLLDPE1とを下記割合でドライブレンドして、吸水層用樹脂組成物として用いて、170℃でインフレーション製膜によって積層し、1層のみからなる60μm厚の透明吸水性シーラントフィルムを得て、実施例1と同様に評価した。
MB1 8.3質量部
LLDPE1 91.7質量部
<比較例1>
吸水層を含まない、LLDPE1のみからなる樹脂フィルム(60μm厚)を、170℃でインフレーション製膜し、実施例1と同様に評価した。
<比較例2>
表5記載のとおりの樹脂フィルムを製膜し、実施例1と同様に評価した。
Figure 0007472453000002
Figure 0007472453000003
Figure 0007472453000004
Figure 0007472453000005
<結果まとめ>
本願発明の実施例の吸水フィルムは、良好な製膜性、ヒートシール性、吸水性を示した。
一方、比較例1の有機吸水剤を含有しないフィルムは吸水性が不十分な結果を示し、比較例2の有機吸水剤を過剰に含有するフィルムは、製膜性とヒートシール性が不十分な結果を示した。
<評価方法>
[製膜性]
フィルムの外観を肉眼で観察し、不良の有無を下記評価基準で評価した。
○:フィルムに皺、ぶつ、剥離が無かった。
×:フィルムに皺、ぶつ、剥離が有った。
[ヒートシール性]
フィルムを100mm×100mmに切り分け、シーラント層面を重ね合せた後にヒー
トシールテスター(テスター産業社製:TP-701-A)を用いて、端部はヒートシールされずに二股に分かれている状態になるように1cm×10cmの領域をヒートシールし、さらに15mm幅で短冊状に切り分けて、ヒートシール強度測定用の試験片を作製した。
この試験片の二股に分かれている各端部を引張試験機に装着して、ヒートシール部を剥離するように引っ張って、ヒートシール強度(N/15mm幅)を測定して、下記合否基準で合否判定した。
(ヒートシール条件)
温度:160℃
圧力:1kgf/cm2
時間:1秒
(引張強度試験条件)
試験速度:300mm/分
荷重レンジ:50N
(合否判定基準)
○:30N/15mm以上であり、合格。
×:30N/15mm未満であり、不合格。
[視認性]
2枚のフィルムを縦100mm×横100mmの寸法に切断して重ねて3方をヒートシールし、文字を印刷した紙片を入れ、未ヒートシールの1方をヒートシールして75ccの空気を封入した。
そして、外側から内部の紙片上の文字が目視で視認できるか否か判断した。
[吸水量]
フィルムを縦100mm×横100mmの寸法に切断し、温度25℃、湿度50%RH、または温度40℃、湿度90%RHの環境下に11日間静置し、フィルムの重量の変化量から吸水量を求めた。
[全光線透過率及びヘイズ]
フィルムを縦50mm×横50mmの寸法に切断し、JIS K 7361(プラスチックの光学的特性試験法)に準拠して色彩情報測定機器 ヘーズメーター(株式会社村上色彩技術研究所製 HM-150)により、全光線透過率およびヘイズを測定した。
1 透明吸水性シーラントフィルム
2 透明吸水性シーラントフィルム
3 吸水層
4 ヒートシール層

Claims (3)

  1. 有機吸水剤と、ヒートシール性樹脂とを含有する、透明吸水性シーラントフィルムであって、
    前記有機吸水剤を含有する層中の、前記有機吸水剤(但し、有機吸水剤が架橋構造を有するものを除く。)の含有量が、0.5質量%以上、70質量%以下であり、
    前記有機吸水剤が、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ土類金属塩、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールからなる群から選ばれる1種または2種以上であり、
    前記有機吸水剤の屈折率が、1.3以上、2.0未満であり、
    前記ヒートシール性樹脂の屈折率が、1.3以上、2.0未満であり、
    前記有機吸水剤の屈折率と、前記ヒートシール性樹脂の屈折率との差の絶対値が、0以上、1.0以下であり、
    JIS K 7361に規定された方法により測定される全光線透過度が60%以上、99%以下であり、
    ヘイズ値が76.1以上、80.5以下である、
    透明吸水性シーラントフィルム。
  2. 請求項1に記載の透明吸水性シーラントフィルムを用いて作製された、透明吸水性フィルム。
  3. 請求項1に記載の透明吸水性シーラントフィルム、および/または、請求項2に記載の透明吸水性フィルムを用いて作製された、透明吸水性フィルム積層体。
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