JP2000516957A - 置換されている1,2,3,4―テトラヒドロ―2―ジベンゾフランアミン類および2―アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン類 - Google Patents

置換されている1,2,3,4―テトラヒドロ―2―ジベンゾフランアミン類および2―アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン類

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JP2000516957A JP10511794A JP51179498A JP2000516957A JP 2000516957 A JP2000516957 A JP 2000516957A JP 10511794 A JP10511794 A JP 10511794A JP 51179498 A JP51179498 A JP 51179498A JP 2000516957 A JP2000516957 A JP 2000516957A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、5−HT1Fアゴニストとして有用な、置換されている2−アミノ−1,2,3,4-テトラヒドロジベンゾフランアミン類および2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン類を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 置換されている1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン類 および2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン類 偏頭痛の病態生理学に関する理論は、1938年以来、GrahamおよびWolffの 研究(Arch.Neurol.Psychiatry,39,737−63(1938))により支配 されてきた。彼らは、偏頭痛の原因が頭蓋外血管の血管拡張であることを提唱し た。この見解は、血液脳関門を通過しない親水性5−HT1アゴニストである麦 角アルカロイドおよびスマトリプタンが、頭部血管平滑筋を収縮させて、偏頭痛 の処置において有効であるという知識により裏付けられた。(Humphreyら,Ann. NY Acad.Sci.,600,587−600(1990))。しかし、Moskowitzに よる最近の研究(Cephalalgia,12,5−7(1992))は、偏頭痛の発生が 血管の直径の変化とは無関係であることを示した。 Moskowitzは、疼痛に関する現在未知の誘因が、頭部組織内の血管系を神経支 配する三叉神経節を刺激し、その血管系に対して軸索からの血管作動性神経ペプ チドの放出を引き起こすことを提唱した。次いで、これらの放出された神経ペプ チドが一連の事象を活性化し、この結果が疼痛である。この神経原性炎症は、5 −HT受容体を含む機構によりスマトリプタンおよび麦角アルカロイドでブロッ クされ、三叉神経核血管線維上に位置する5−HT1Dサブタイプと密接に関係が あると信じられる(Neurology,43(付録3),S16−S20(1993))。 セロトニン(5−HT)は、少なくとも4つの受容体クラスにより媒介される様 々な生理学的活性を示し、このうち最も異質なものは、5−HT1であるらしい 。5−HT1Fと名付けられた、5番目の5−HT1サブタイプを発現するヒト遺 伝子が、Kaoおよび協同研究者により単離された(Proc.Natl.Acad.Sci.US A,90,408−412(1993))。この5−HT1F受容体は、既に記載 した、いずれのセロトニン作動性受容体とも異なった薬理学的プロフィールを示 す。このサブタイプでのスマトリプタンの高い親和性(Ki=23nM)は、偏 頭痛における5−HT1F受容体の役割を示す。 本発明は、三叉神経節の刺激によるペプチド血管外遊出を阻害し、従って、偏 頭痛および関連のある障害の処置および予防に有用である、新規5−HT1Fアゴ ニストを提供する。 本発明は、式I: [式中、 R1およびR2は独立して、水素、C1−C4アルキル、ベンジル、またはα−メ チル−4−ニトロベンジルであり; Xは、ニトロ、ハロ、−OH、−NH2、−CN、−NHC(O)R3、−C(O) R6、−NHSO27、または−SO2NHR10であり; R3は、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C8シクロアルキル、 フェニル、置換されているフェニル、ナフチル、フェニル(C1−C4アルキレン) 、チエニルメチル、またはヘテロ環であり; R6は、ヒドロキシ、アミノ、C1−C6アルコキシ、ベンジルオキシ、フェノ キシ、または−NHR8であり; R7は、C1−C6アルキル、フェニル、またはハロもしくはC1−C4アルキル で一置換されているフェニルであり; R8は、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C8シクロアルキル、 フェニル、置換されているフェニル、ナフチル、またはヘテロ環であり;そして R10は、C1−C6アルキル、フェニル、またはハロもしくはC1−C4アルキル で一置換されているフェニルであり; mは、1または2である] の新規な8−置換−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン類 および9−置換−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン類、並びにその医薬 的に許容され得る塩類を提供する。 本発明のさらなる態様は、式Iの化合物を投与することにより5−HT1F受容 体の活性化を増大させる方法である。 5−HT1F受容体の活性化は、哺乳動物におけるセロトニンの神経伝達の減少 に関連した様々な障害を処置する方法を提供する。これらの障害の中には、うつ 病、偏頭痛、偏頭痛の予防、病的飢餓、月経前症候群、後期黄体期症候群、アル コール中毒症、タバコ乱用、パニック障害、不安、外傷後症候群、記憶喪失、老 化の痴呆、社会的恐怖症、注意欠陥多動障害、分裂行動障害、欲求制御障害、境 界人格障害、強迫障害、慢性疲労症候群、早漏、勃起困難、神経性食欲不振、睡 眠障害、自閉症、無言症、アレルギー性鼻炎、風邪症状、疼痛、または抜毛癖が 含まれる。これらの方法はいずれも、式Iの化合物を使用する。 加えて、本発明は、適当な医薬担体、希釈剤、または賦形剤と組み合わせて、 式Iの化合物の5−HT1F受容体の活性化のための有効量を含んでなる医薬組成 物を提供する。 本発明はまた、偏頭痛および関連のある障害の予防または処置のための薬剤の 製造に関する式Iの化合物の使用も提供する。加えて、本発明は、式Iの化合物 を含む、偏頭痛の予防または処置に適した医薬品製剤を提供する。そのうえ、本 発明には、式Iの化合物の有効量を投与することを含んでなる、偏頭痛の予防ま たは処置方法が含まれる。 上の式において使用する一般的な化学用語は、それらの通常の意味を有する。 例えば、「アルキル」という用語には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ ロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、1−ペンチル、 2−ペンチル、3−ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等といったような基が含 まれる。「アルコキシ」という用語には、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ 、ブトキシ、tert−ブトキシ、ヘキシルオキシ等が含まれる。「アルキルチオ」 という用語には、メチルチオ、エチルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、te rt −ブチルチオ、ヘキシルチオ等が含まれる。「アルケニル」という用語には、 ア リル、1−ブテン−4−イル、2−メチル−1−ブテン−4−イル、2−ブテン −4−イル、1−ペンテン−5−イル、4−メチル−2−ペンテン−5−イル、 2−ペンテン−5−イル、3−ペンテン−5−イル、1−ヘキセン−6−イル、 2−ヘキセン−6−イル、3−ヘキセン−6−イル、4−ヘキセン−6−イル等 が含まれる。「アシル」という用語には、ホルミル、アセチル、プロパノイル、 ブタノイル、および2−メチルプロパノイルが含まれる。「シクロアルキル」と いう用語には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ ル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルといったような基が含まれる。「フ ェニル(C1−C4アルキレン)」という用語には、ベンジル、フェネチル、1−フ ェニル−2−メチルプロピル、フェンプロピル、およびフェンブチルといったよ うな基が含まれる。「(C1−C4アルキル)スルホニル」という用語には、メタン スルホニル、エタンスルホニル、プロパンスルホニル、イソプロパンスルホニル 、ブタンスルホニル等が含まれる。「ハロ」という用語には、フルオロ、クロロ 、ブロモ、およびヨードが含まれる。 「置換されているフェニル」という用語は、ハロ、C1−C4アルキル、C1− C4アルコキシ、C1−C4アルキルチオ、ニトロ、シアノ、ジ(C1−C4アルキル )アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニル、C1−C4ア シル、ベンゾイル、もしくは(C1−C4アルキル)スルホニルよりなる群から選択 される1つの置換基、またはハロ、ニトロ、C1−C4アルキル、もしくはC1− C4アルコキシよりなる群から独立して選択される2つないし3つの置換基で置 換されているフェニル基を意味すると解される。 「ヘテロ環」という用語は、いずれかの利用できる環炭素原子を介して結合し た、場合により置換されていることのあるフリル、チエニル、ピリジニル、ピリ ジニル−N−オキシド、ピロリル、N−メチルピロリル、オキサゾリル、イソオ キサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チ アジアゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、キノリニル、イソキ ノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、または1H−インドリルを意 味すると解される。これらのヘテロ環の、ハロ、C1−C4アルキル、またはC1 −C4アルコキシよりなる群から選択される1つ〜3つの置換基による、場合に よる置換は、利用できる環炭素原子上で起こり得る。 「α−メチル−4−ニトロベンジル」という用語は、ラセミ形、さらにはまた 、個々のR−(+)−およびS−(−)−鏡像異性体を意味すると解される。 「アルコキシカルボニル」という用語は、その酸素原子がC1−C4アルキルま たはC3−C6シクロアルキルを有するエステル部分を意味すると解される。 「アリールオキシカルボニル」という用語は、その酸素原子がフェニル、ベン ジル、ナフチル、置換されているフェニル、またはヘテロ環基を有するエステル 部分を意味すると解される。 本発明の化合物は、次の式において星印で印を付けた不斉炭素を持つ。 なお、それ自体で、本発明の化合物は各々、ラセミ化合物としてだけではなく、 個々のd−および1−鏡像異性体としても存在する。 本発明の化合物には、dl−ラセミ化合物だけではなく、それらの各々の光学活性 d−および1-鏡像異性体もまた含まれる。本発明の化合物の製造に関して特に有 用なキラル中間体は、Xがブロモまたは−NH2である化合物である。 本発明の化合物は全て、5−HT1Fアゴニストとして有用であるが、あるクラ スが好ましい。次の段落は、そのような好ましいクラスを記載する。 aa)R1が水素である; ab)R1がC1−C6アルキルである; ac)R1がエチルである; ad)R1がメチルである; ae)R2が水素である; af)R2がC1−C6アルキルである; ag)R2がエチルである; ah)R2がメチルである; ai)Xが−OHである; aj)Xが−NHC(O)R3である; ak)Xが−C(O)R6である; al)Xが−NHSO27である; am)Xが−SO2NHR10である; an)R3がC1−C6アルキルである; ao)R3がC2−C6アルケニルである; ap)R3がC3−C6シクロアルキルである; aq)R3がシクロブチルである; ar)R3がシクロプロピルである; as)R3がフェニルである; at)R3がハロで一置換されているフェニルである; au)R3がフルオロで一置換されているフェニルである; av)R3がクロロで一置換されているフェニルである; aw)R3が4−フルオロフェニルである; ax)R3が2−クロロフェニルである; ay)R3がC1−C4アルコキシで一置換されているフェニルである; az)R3がC1−C4アルキルで一置換されているフェニルである; ba)R3がメチルで一置換されているフェニルである; bb)R3が2−メチルフェニルである; bc)R3がハロで二置換されているフェニルである; bd)R3が2−クロロ−4−フルオロフェニルである; be)R3がヘテロ環である; bf)R3がC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、またはハロで場合により置 換されていることのあるフリルである; bg)R3が2−フリルである; bh)R3が3−フリルである; bi)R3がC1−C4アルキルまたはC1−C4アルコキシで場合により置換されて いることのあるチエニルである; bj)R3が2−チエニルである; bk)R3が3−チエニルである; bl)R3がハロ、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシで場合により置 換されていることのあるピリジニルである; bm)R3が3−ピリジニルである; bn)R3が4−ピリジニルである; bo)R3が6−ハロ−3−ピリジニルである; bp)R6がヒドロキシである; bq)R6がC1−C6アルコキシである; br)R6がベンジルオキシである; bs)R6がフェノキシである; bt)R6が−NHR8である; bu)R6が−NHR8[式中、R8はC1−C6アルキルである]である; bv)R6が−NHR8[式中、R8はフェニルである]である; bw)R6が−NHR8[式中、R8は置換されているフェニルである]である; bx)R6が−NHR8[式中、R8はヘテロ環である]である; by)R7がジメチルアミノである; bz)R7がC1−C6アルキルである; ca)R7がフェニルである; cb)R7が置換されているフェニルである; cc)mが1である; cd)mが2である; ce)その化合物がラセミ化合物である; cf)その化合物が1−鏡像異性体である; cg)その化合物がd−鏡像異性体である; ch)その化合物が遊離塩基である; ci)その化合物が塩である; cj)その化合物が塩酸塩である; ck)その化合物がフマル酸塩である; cl)その化合物がシュウ酸塩である。 上のクラスを組み合わせて、さらなる好ましいクラスを形成し得ることが理解さ れるであろう。 本発明の化合物は、哺乳動物におけるセロトニンの神経伝達の減少に関連した 様々な障害を処置するための、5−HT1F受容体の活性化を増大させる方法にお いて有用である。本発明の化合物の投与により処置すべき哺乳動物は、ヒトであ るのが好ましい。 本発明の化合物はアミン類であることから、それらは、本質的には塩基性であ り、従って、多くの無機酸および有機酸のいずれかと反応して、医薬的に許容さ れ得る酸付加塩を形成する。本発明の化合物の遊離アミンの幾つかは、典型的に は、室温で油状物質であることから、取り扱いおよび投与の簡易化のために、そ の遊離アミンをそれらの医薬的に許容され得る酸付加塩に転換するのが好ましい が、これは、後者が、通常、室温で固体であることによる。そのような塩を形成 するために一般的に使用される酸は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、 リン酸等といったような無機酸、およびp−トルエンスルホン酸、メタンスルホ ン酸、シュウ酸、p−ブロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、 安息香酸、酢酸等といったような有機酸である。従って、そのような医薬的に許 容され得る塩の例は、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、 リン酸塩、一水素リン酸塩、二水素リン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩 化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩 、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオ ル 酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フ マル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−二酸塩、ヘキシン−1,6−二酸塩、 安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒド ロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレン スルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、ク エン酸塩、乳酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタン スルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタ レン−2−スルホン酸塩、マンデル酸塩等である。好ましい医薬的に許容され得 る塩は、塩酸、シュウ酸、またはフマル酸と形成される塩である。 次の群は、本発明の範囲内で意図される化合物を説明するものである; N,N−ジメチル−8−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベン ゾフランアミン; N,N−ジメチル-8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 塩酸塩; N,N−ジエチル−8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾ フランアミン; N−エチル−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフラン アミン 硫酸塩; N−メチル−N−ベンジル−8−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− ジベンゾフランアミン; N,N−ジプロピル−8−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾ フランアミン 臭化水素酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)アセトアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)プロパンアミド; (−)−N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベ ンゾフル−8−イル)ヘキサンアミド リン酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)アクリルアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)シクロブタンアミド 酢酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)シクロヘキサンアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ベンズアミド; N−(N−メチル−N−イソプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミ ノジベンゾフル−8−イル)ナフト−1−イルアミド デカン酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ナフト−2−イルアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)フェニルアセトアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)−3−メトキシチエン−2−イルアセトアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ピロール−2−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)−5−メチルオキサゾール−2−カルボキシアミド アクリル酸塩 ; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)イソオキサゾール−3−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ピラゾール−3−カルボキシアミド ギ酸塩; N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフル−8−イル)ピラ ゾール−4−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)イミダゾール−2−カルボキシアミド マロン酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)イミダゾール−4−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシアミド フマル酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)−5−クロロピリミジン−2−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ピリミジン−4−カルボキシアミド ブチン−1,4−二酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ピラジン−2−カルボキシアミド 安息香酸塩; N−(N−ヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフル− 8−イル)ピリダジン−3−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ピリダジン−4−カルボキシアミド4−クロロ安息香酸塩; N−(N−メチル−N−フェネチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノ ジベンゾフル−8−イル)キノリン−2−カルボキシアミド フタル酸塩; N−(N−イソブチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフル −8−イル)キノリン−4−カルボキシアミド p−トルエンスルホン酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)キノリン−5−カルボキシアミド メタンスルホン酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)イソキノリン−1−カルボキシアミド ジクロロ酢酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)イソキノリン−3−カルボキシアミド トリフルオロ酢酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ベンゾ[b]フラン−2−カルボキシアミドクエン酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ベンゾ[b]フラン−2−カルボキシアミド 酒石酸塩; (+)−N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベ ンゾフル−8−イル)ベンゾ[c]フラン−2−カルボキシアミド; N−(N−メチル−N−ブチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベ ンゾフル−8−イル)−5−ブロモベンゾ[b]チエン−2−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ベンゾ[b]チエン−3−カルボキシアミド; (−)−N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベ ンゾフル−8−イル)ベンゾ[c]チエン−4−カルボキシアミド 馬尿酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ベンゾ[b]チエン−6−カルボキシアミドナフタレン−1−スル ホン酸塩; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)−6−エトキシインドール−2−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)−7−フルオロインドール−3−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)インドール−5−カルボキシアミド; N’−メチル−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾ フランアミン−8−カルボキシアミド; N'−イソブチル−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベン ゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−ヘキシル−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベン ゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−プロペニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン− 8−カルボキシアミド; N'−シクロプロピル−N−メチル−N−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒド ロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; (+)−N'−シクロヘキシル−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ −2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−フェニル−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベン ゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(4−フルオロフェニル)−N−ブチル−N−エチル−1,2,3,4−テト ラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(ナフト−1−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ− 2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(フル−2−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2 −ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(チエン−3−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ− 2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(ピリジン−4−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ −2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(6−クロロピリジン−3−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テ トラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(ピロール−2−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ −2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(オキサゾール−4−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒ ドロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(イソオキサゾール−3−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テト ラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(ピラゾール−3−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒド ロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒ ドロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(トリアゾール−4−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒ ドロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチル-1,2,3,4−テトラヒドロ −2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(ピラジン−2−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ −2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(ピリダジン−4−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒド ロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(キノリン−3−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ −2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(イソキノリン−5−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒ ドロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(ベンゾフル−2−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒド ロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(ベンゾ[b]チエン−6−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テト ラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N'−(インドール−2−イル)−N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒド ロ−2−ジベンゾフランアミン−8−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)メタンスルホンアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)エタンスルホンアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)ベンゼンスルホンアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)−3−クロロベンゼンスルホンアミド; N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−アミノジベンゾフ ル−8−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド; N,N−ジメチル−9−ヒドロキシ−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラ ン; N,N−ジメチル−9−アミノ−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン 塩 酸塩; N,N−ジエチル−9−フルオロ−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン ; N−エチル−9−クロロ−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン 硫酸塩 ; N−メチル−N−ベンジル−9−ブロモ−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾ フラン; N,N−ジプロピル−9−ヨード−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン 臭化水素酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) アセトアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) プロパンアミド; (−)−N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9− イル)ヘキサンアミドリン酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) アクリルアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) シクロブタンアミド 酢酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) シクロヘキサンアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ベンズアミド; N−(N−メチル−N−イソプロピル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフ ル−9−イル)ナフト−1−イルアミド デカン酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ナフト−1−イルアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) フェニルアセトアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) チエン−2−イルアセトアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ピロール−2−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) オキサゾール−2−カルボキシアミドアクリル酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) −2−プロピルオキサゾール−4−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) イソオキサゾール−3−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ピラゾール−3−カルボキシアミド ギ酸塩; N−(2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル)ピラゾール−4−カ ルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) イミダゾール−2−カルボキシアミド マロン酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) イミダゾール−4−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) −1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド フマル酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ピリミジン−2−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ピリミジン−4−カルボキシアミド ブチン−1,4−二酸塩; N−(N−イソプロピル−N−ベンジル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾ フル−9−イル)ピラジン−2−カルボキシアミド 安息香酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ピリダジン−3−カルボキシアミド; N−(2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル)ピリダジン−4−カ ルボキシアミド 4−クロロ安息香酸塩; N−(N−メチル−N−フェネチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル −9-イル)キノリン−2−カルボキシアミド フタル酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) キノリン−4−カルボキシアミド p−トルエンスルホン酸; N−(N,N−ジブチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) −2−メチルキノリン−6−カルボキシアミド メタンスルホン酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) イソキノリン−1−カルボキシアミド トリフルオロメタンスルホン酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) イソキノリン−3−カルボキシアミド トリフルオロ酢酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) イソキノリン−6−カルボキシアミド クエン酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ベンゾ[b]フラン−2−カルボキシアミド マンデル酸塩; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) −5−フルオロベンゾ[b]フラン−3−カルボキシアミド 酒石酸塩; (+)−N−(N,N−ジベンジル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9 −イル)ベンゾ[b]フラン−4−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ベンゾ[b]チエン−2−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ベンゾ[b]チエン−3−カルボキシアミド; (−)−N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9− イル)ベンゾ[b]チエン−4−カルボキシアミド 馬尿酸塩; N−(N-イソプロピル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) −4−メトキシインドール−2−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) インドール-3−カルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) インドール−7−カルボキシアミド; N'−メチル−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9 −イルカルボキシアミド; N'−エチル−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9 −イルカルボキシアミド; N'−イソプロピル−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフ ル−9−イルカルボキシアミド; N'−プロペニル−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル −9−イルカルボキシアミド; N'−シクロプロピル−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾ フル−9−イルカルボキシアミド; (+)−N'−シクロヘキシル−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b] ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−フェニル-N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル− 9−イルカルボキシアミド; N'−(4−フルオロフェニル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[ b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(ナフト−1−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベ ンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(フル−2−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベン ゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(チエン−3−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベ ンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(ピリジン−4−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b] ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(6−クロロピリジン−3−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロ ヘプタ[b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(ピロール−2−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b] ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(オキサゾール−4−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ [b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(イソオキサゾール−3−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘ プタ[b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(ピラゾール−3−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[ b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ [b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(トリアゾール−4−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ [b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[ b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(ピラジン−2−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b] ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(ピリダジン−4−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[ b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(キノリン−3−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b] ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(イソキノリン−5−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ [b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(ベンゾフル−2−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[ b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(ベンゾ[b]チエン−6−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘ プタ[b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N'−(インドール−2−イル)−N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[ b]ベンゾフル−9−イルカルボキシアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) メタンスルホンアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) エタンスルホンアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) ベンゼンスルホンアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) −3−クロロベンゼンスルホンアミド; N−(N,N−ジメチル−2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフル−9−イル) −4−メチルベンゼンスルホンアミド。 合成スキームIに記載する新規方法により、Xがニトロ、シアノ、C(O)R6 、または−SO2NHR10である本発明の化合物を製造する。X'は、ニトロ、シ アノ、C(O)R6、または−SO2NR910であり;R1*およびR2*は独立して 、C1−C4アルキル、ベンジルであるか、またはそれらが結合している窒素と一 緒になって、フタルイミド基を形成し;R6は、ヒドロキシ、C1−C6アルコキ シ、ベンジルオキシ、またはフェノキシであり;R9は、窒素保護基であり;そ してR10およびmは、先に定義した通りである。これらの反応に有用な窒素保護 基は、当業者によく知られている(Greene,Protective Groups in Organic Synt hesis,第2版,Wiley Interscience,New York(1991))。好ましい保護基 は、ベンジルおよび4−メトキシベンジルである。合成スキームI 適当な溶媒(典型的には、メタノールまたはエタノールといったような低級ア ルカノール)中、適当な4−アミノケトンとヒドロキシルアミン塩酸塩とを結合 させる。その結果得られた混合物を適当な塩基(典型的には、ピリジンまたはト リエチルアミン)で処理して、出発物質であるアミノケトンが全て反応するまで 、その反応混合物を還流温度まで加熱する。次いで、その結果得られたオキシム を直接使用するか、または結晶化もしくはクロマトグラフィーにより精製するこ とができる。適当な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド 、またはN−メチルピロリジノン)中、その結果得られたオキシムと置換されて いるフルオロベンゼンとを結合させる。次いで、この混合物を適当な塩基(例え ば、水素化ナトリウムまたはカリウム)で処理して、そのオキシムが消費される まで、その反応混合物を約50℃〜約70℃の範囲で温める。テトラヒドロフラ ン中での水素化カリウムの使用が好ましい。好ましくは、この段階をクラウンエ ーテル(典型的には、18−クラウン−6)の存在下に行う。その結果得られたO −置換オキシム(II)を標準的な抽出後処理により単離して、必要または所望なら ば、結晶化またはクロマトグラフィーにより精製することができる。次いで、そ のO−置換オキシムを酸(好ましくは、ギ酸)または酸混合物で処理して、式Iの 化合物 を得る。その反応は、ほぼ室温〜その反応混合物のほぼ還流温度で行うのがよい 。その結果得られた化合物を標準的な抽出後処理により単離して、結晶化または クロマトグラフィーにより精製することができる。X'が−SO2NR910であ り、そしてR9が窒素保護基である式Iの化合物を標準的な条件下に脱保護して 、本発明の第二級スルホンアミド類を得る。 式IIのO−置換オキシムは新規であって、本発明のさらなる態様を含む。 O−置換オキシムを製造する上記のプロセスは新規であって、本発明の一態様 である。式III: [式中、 G1およびG2は独立して、C1−C4アルキル、ベンジル、α−メチル−4−ニ トロベンジル、または−CH2CH2−アリール(式中、アリールは、フェニル、 ハロで一置換されているフェニル、もしくは1−(C1−C6アルキル)ピラゾール −4−イルである)であり; mは、1または2であり; Wは、ニトロ、シアノ、C(O)R6*、−SO2NR9*10、またはトリフルオ ロメチルから独立して選択される1つ〜3つの置換基であり; R6*は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ベンジルオキシ、フェノキ シ、C3−C8シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ハロもしくはC1−C4アル コキシで一置換されているフェニル、またはヘテロ環であり; R9*は、C1−C6アルキルまたは窒素保護基であり;そして R10は、C1−C6アルキル、フェニル、またはハロもしくはC1−C4アルキル で一置換されているフェニルである] のO−置換オキシムを製造するプロセスは、 a)場合によってはクラウンエーテルの存在下、オキシムを適当な塩基で処理し て、対応するアニオンを製造し;そして b)そのアニオンを、式IV: [式中、 ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードであり;そして Wは、先に定義した通りである] のハロゲン化アリールで処置する; ことを含んでなる。 これらの反応に有用な窒素保護基は、当業者によく知られている(Greene,Pro tective Groups in Organic Synthesis,第2版,Wiley Interscience,New Yor k(1991))。 適当な非プロトン性溶媒中、そのオキシムと塩基とを結合させる。そのオキシ ムは、溶媒中で完全に可溶性である必要はないが、その反応を許容され得る速度 で進行させるのに十分な溶解性を有していなければならない。適当な溶媒には、 テトラヒドロフラン、ジオキサン、テトラヒドロプラン、およびジエチルエーテ ルといったようなエーテル類が含まれる。好ましい反応溶媒は、テトラヒドロフ ランである。そのプロセスに有用な塩基は、そのオキシムを脱プロトン化するこ とができなければならず、そのうえ、その結果得られた共役酸は、その反応を妨 げてばならない。適当な塩基には、水素化ナトリウムおよび水素化カリウムが含 まれ、後者が好ましい。 その反応混合物にクラウンエーテル(好ましくは、18−クラウン−6)を加え る場合、0.01〜0.1当量を使用するのが好ましい。その脱プロトン化段階は 、約0℃〜その溶媒の還流温度の温度で行うのがよい。その脱プロトン化段階は 、 約0℃〜室温で行うのが好ましい。その脱プロトン化段階は、約0℃で行うのが とりわけ好ましい。その脱プロトン化段階は、通常、約15分〜約24時間以内 に完了するが、典型的には、15分〜1時間以内に完了する。この段階をクラウ ンエーテルの存在下に行うのがとりわけ好ましい。 当業者は、そのオキシムを反応溶媒中の塩基の溶液もしくは縣濁液に加えても よく、その塩基を反応溶媒中のオキシムの溶液もしくは縣濁液に加えてもよく、 またはそのオキシムと塩基とを反応溶媒へ同時に加えてもよいことが分かるであ ろう。これらの変更はいずれも、本発明により意図される。 次いで、そのオキシムアニオンを含む反応混合物にハロゲン化アリールを加え るのがよく、便利または所望ならば、そのアニオン混合物をハロゲン化アリール に加えてもよい。次いで、その基質が消費されるまで、その結果得られた混合物 をほぼ室温〜その反応溶媒のほぼ還流温度で反応させる。その反応は、約15分 〜約2日を必要とするが、典型的には、約1時間ないし2時間以内に完了する。 その置換されているオキシムを標準的な抽出後処理により単離して、クロマトグ ラフィーまたは結晶化により精製することができる。 ハロゲン化アリール(IV)上のハロゲン置換基は、フルオロ、クロロ、ブロモ 、またはヨードであり得る。そのハロゲン置換基は、フルオロまたはクロロであ るのが好ましく、それは、フルオロであるのがとりわけ好ましい。置換基「W」 は、1つ〜3つの電子吸引性置換基を表す。当業者は、電子吸引性であるそれら の置換基をよく知っている。電子吸引性置換基の典型的なクラスには、ニトロ、 シアノ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、およびトリフルオ ロメチルが含まれる。好ましい電子吸引性置換基には、ニトロおよびシアノが含 まれる。 便利または所望である場合、その反応物を全て、同じ反応混合物中で混合して 、主題のO−置換オキシムを得ることができる。しかし、当業者は、そのプロセ スをこの方法で行う能力は、ハロゲン化アリール上の電子吸引性置換基の性質に より限定されることが分かるであろう。 Xがニトロである式Iの化合物はまた、合成スキームIIに説明する通り、本発 明の他の化合物の製造に有用な中間体でもある。R1*、R2*、m、R3、および R7は、先に定義した通りである。合成スキームII Xがニトロである式Iの化合物を貴金属触媒(好ましくは、炭素に担持させた 白金)で水素化し、また適当な溶媒(例えば、低級アルカノールまたはテトラヒド ロフラン)中、約40p.s.i.の初期圧にてほぼ周囲温度で約1時間〜24時間水 素化して、式Vの対応するアミノ誘導体を得る。式Vの化合物は新規であって、 本発明のさらなる態様である。 XがR3C(O)NH−またはR7SO2NH−である化合物は、場合によっては ジメチルアミノピリジンのようなアシル化触媒の存在下、適当な塩基の存在下、 アニリンを適当なカルボン酸、または塩化スルホニル、臭化スルホニル、もしく は無水物と反応させることにより製造する。適当な塩基には、典型的には、酸ス カベンジャーとして使用されるアミン類(例えば、ピリジンもしくはトリエチル アミン)、または商業的に入手可能なポリマー結合塩基類(例えば、ポリビニルピ リジン)が含まれる。 あるいはまた、XがR3C(O)NH−である化合物は、典型的なペプチドカッ プリング試薬(例えば、N,N'−カルボニルジイミダゾール(CDI)、N,N'− ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、および1−(3−ジメチルアミノプ ロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC))の存在下、適当なカルボン 酸と反応させることにより製造する。ポリマー支持型のEDCは記載されており (Tetrahedron Letters,34(48),7685(1993))、本発明の化合物 の製造に大変有用である。上記の通り、これらの反応から得られた生成物を単離 して、精製する。 式Vの化合物はまた、合成スキームIIIに記載する通り、Xがヒドロキシ、シ アノ、およびハロである本発明の化合物の製造にも有用である。R1*、R2*、お よびmは、先に定義した通りである。合成スキームIII 最少量の冷水性鉱酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、または硫酸)に、式 Vの第一級アミンを加える。その酸により完全にプロトン化されることはアミン 部分にとって重要であるが、いずれかの一定時間で反応を起こすのに十分可溶性 である限り、その酸に溶解することは全ての対応する塩に必要であるというわけ ではない。次いで、この混合物に、亜硝酸ナトリウムの溶液を加える。ジアゾニ ウム塩の形成は迅速である。X*がクロロまたはブロモである化合物を製造する ために、そのジアゾニウム塩混合物を、各々、塩酸または臭化水素酸中の対応す る塩化銅または臭化銅の濃厚溶液に加える。あるいはまた、新たに製造したジア ゾニウム塩を、塩酸または臭化水素酸中の金属銅の混合物に加える。X*がヨー ドである化合物は、そのジアゾニウム塩をヨウ化ナトリウムまたはカリウムの溶 液に直接加えることにより製造することができる。X*がヒドロキシである化合 物は、そのジアゾニウム塩を希硫酸の沸騰溶液に直接加えることにより製造する 。これらの変換から得られた所望の生成物を標準的な抽出後処理により回収した 後、必要または所望ならば、適当な溶媒からの結晶化またはクロマトグラフィー により精製することができる。 X*がシアノである化合物は、まず最初に、そのジアゾニウム塩混合物を炭酸 カリウムまたはナトリウムの冷水溶液で処理することにより製造することができ る。次いで、その結果得られた溶液をシアン化銅で処理して、所望の生成物を先 に記載したように単離する。 X*がフルオロである化合物は、まず最初に、そのジアゾニウム塩混合物をフ ッ化ホウ素酸、または好ましくは、テトラフルオロホウ酸ナトリウムで処理する ことにより製造する。その反応混合物から、その結果得られたフルオロホウ酸塩 が沈殿する。次いで、この塩を濾過し、水で洗浄して、乾燥させる。X*がジア ゾである化合物のテトラフルオロホウ酸塩は新規であって、本発明のさらなる態 様である。次いで、乾燥させたフルオロホウ酸塩を加熱して、対応するフルオロ 置換化合物を得る。これらのフルオロホウ酸塩をまたジメチルスルホキシドと反 応させた後、加水分解して、Xがヒドロキシである本発明の化合物を得ることも できる。 mが1である本発明の化合物の製造に必要とされる4−置換シクロヘキサノン は、合成スキームIVに説明する通り、当業界においてよく知られている方法によ り入手可能である。合成スキームIV 1,4−シクロヘキサンジオンモノケタールを標準的な条件下に適当なアミン で還元的にアミノ化して、対応する4−アミノシクロヘキサノンケタールを得る 。次いで、そのケタールを水性酸の条件下に、または好ましくは、ギ酸で脱保護 して、対応する4−アミノシクロヘキサノンを製造する。 R1=R2=Hである本発明の化合物は、当業界においてよく知られている方法 (例えば、Kingら,Journal of Medicinal Chemistry,36,1918(199 3))により入手可能である4−(1−フタルイミジル)シクロヘキサノンから製 造する。簡単に言えば、まず最初に、4−アミノシクロヘキサノールをN−カル ベトキシフタルイミドと反応させて、その結果得られた4−(1−フタルイミジ ル)シクロヘキサノールをクロロクロム酸ピリジニウムで処理して、所望のケト ンを得る。次いで、合成スキームIに記載した通り、その結果得られた4−(1 −フタルイミジル)シクロヘキサノンを反応させて、式Iの対応する8−置換− 1,2,3,4−テトラヒドロ−2−(1−フタルイミジル)ジベンゾフラン類を得 る。次いで、その合成経路におけるいずれかの便利な時点で、そのフタルイミド をヒドラジンとの反応により除去して、R1=R2=Hである本発明の化合物を得 る。 m=2である本発明の化合物は、2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフランで ある。これらの化合物は、実質的には、上記のように製造する。m=2である本 発明の化合物の合成に必要とされる4−アミノシクロヘプタノンは、合成スキー ムVに記載する通り製造することができる。R1*およびR2*は、先に定義した通 りである。合成スキームV 適当なルイス酸(例えば、三フッ化ホウ素)を用いて、適当な溶媒(例えば、ジ エチルエーテル)中の適当な4−アミノシクロヘキサノンを室温で約20分〜約 1時間処理する。次いで、この溶液にジアゾ酢酸エチルを加えて、その結果得ら れた混合物を室温で約1時間〜約24時間攪拌する。その反応混合物を水性炭酸 ナトリウムで希釈して、水不混和性溶媒(例えば、ジエチルエーテル)で抽出する ことにより、その結果得られた2−エトキシカルボニル−5−アミノシクロヘプ タノンを単離する。次いで、その反応生成物を、塩化ナトリウムおよび水を含む ジメチルスルホキシドに直接溶解する。その反応混合物を約170℃まで約1時 間〜約24時間加熱して、脱炭酸を生じさせる。その反応混合物を水で希釈して 、適当な溶媒(例えば、ジエチルエーテル)で抽出することにより、所望の4−ア ミノシクロヘプタノンを回収する。所望ならば、さらなる反応より前に、その反 応生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製してもよい。 ヒドロキシルアミンでの処理の後、その結果得られた4−アミノシクロヘプタ ノン オキシムを合成スキームIに記載したものと同じ反応スキームにかける。 しかし、シクロヘプタノンにおける不斉性は、次の2つの異性体: の製造をもたらす。本発明の化合物の合成におけるいずれかの便利な時点で、異 性体AおよびBを結晶化またはクロマトグラフィーにより分離することができる 。 Xがブロモである本発明の化合物は、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベ ンゾフランアミン核の8位、および2−アミノシクロヘプタ[b]ベンゾフラン核 の対応する9位への様々な置換基の導入に有用な中間体である。例えば、合成ス キームVIに記載する通り、ブロモ置換基質を使用して、Xが−COOHである本 発明の化合物を得ることができる。R1**およびR2**は、C1−C4アルキルまた はベンジルである。合成スキームVI アルキルリチウム(例えば、n−ブチルリチウムまたはtert−ブチルリチウム) を用いて、適当な溶媒(例えば、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテル)中 のブロモ化合物の溶液を約−70℃の温度で約1時間処理して、ハロゲン−金属 交換を生じさせる。次いで、その溶液を二酸化炭素で飽和して、対応するカルボ ン酸を製造する。 R6が−NHR8である本発明の化合物は、対応するカルボン酸を先に記載した アミドカップリング条件下に式R8−NH2の化合物と反応させることにより製造 する。Xが−C(O)OHである式Iの化合物は新規であって、本発明の態様 でもある。 当業者は、カルボン酸類およびカルボキシアミド類もまた、Xがシアノである 式Iの対応する化合物から製造することができることが分かるであろう。カルボ ン酸類は、シアノ化合物を水性酸中で加熱することにより製造する。カルボキシ アミド類は、ポリリン酸の存在下、シアノ化合物を適当な溶媒(例えば、クロロ ホルムまたはキシレン)中で加熱することにより製造する。 XがR6C(O)−であり、そしてR1およびR2が独立して水素である本発明の 化合物は、対応する2−ジベンジルアミノ化合物を貴金属触媒(例えば、炭素に 担持させたパラジウム)での、またはラネーニッケルでの接触水素化条件にかけ ることにより入手可能である。これらの反応は、典型的には、低級アルカノール またはテトラヒドロフラン中、約60p.s.i.の水素圧にて室温〜約60℃で約1 時間〜24時間行う。 R1またはR2のどちらか一方または両方が水素である化合物をさらに官能基化 して、本発明の他の化合物を還元的アルキル化により製造することができる。こ れらの条件下、第一級または第二級アミンを適当なアルデヒドまたはケトンと反 応させて、対応するイミンまたはエナミンを製造する。次いで、酸の存在下、接 触水素化により、または適当な水素化物還元試薬での還元により、そのイミンま たはエナミンを所望の化合物に還元する。 好ましくは、その変換は、直接アルキル化により行う。反応溶媒中、出発物質 である第一級または第二級アミンと塩基とを混合した後、アルキル化剤を加える 。その反応溶媒は、典型的には、このタイプのアルキル化に使用される、いずれ の非反応性溶媒(例えば、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、またはN− メチル−2−ピロリジノン)であってもよく、基質の溶解性により限定され得る 。その塩基は、その反応の進行の間に生成した酸を中和するよう十分に塩基性で なければならないが、基質における他の部位を脱プロトン化して、他の生成物を 生じさせるほど塩基性であってはならない。加えて、その塩基は、いかなる程度 でも、アルキル化剤に対する基質と拮抗してはならない。典型的には、これらの 反応に使用される塩基は、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムである。その反応 混合物を、典型的には、室温で80℃まで約8時間〜3日間攪拌する。その反応 混 合物を減圧下に濃縮した後、その結果得られた残留物を水と適当な有機溶媒(例 えば、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、塩化エチレン、クロロ ホルム、または四塩化炭素)との間で分配することにより、アルキル化生成物を 単離する。その単離した生成物は、クロマトグラフィー、適当な溶媒からの結晶 化、塩形成、またはこれらの技術の組み合わせにより精製することができる。 使用する具体的なアルキル化剤は、その商業的な入手可能性または商業的に入 手可能な出発物質からの便利な合成により決定される。本発明の化合物の合成に 好ましいアルキル化剤は、適当な塩化物、臭化物、ヨウ化物、またはメタンスル ホン酸エステルから選択される。脱離基がクロロであるアルキル化剤は、対応す るアルコールから標準的な方法により、好ましくは、純(neat)塩化チオニルを用 いて、そのアルコールを周囲温度で処理することにより製造する。脱離基がメタ ンスルホニルオキシであるアルキル化剤は、塩基を含む適当な無水溶媒(例えば 、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、p−ジオキサン、またはアセトニト リル)中の適当なアルコールの溶液を処理することにより製造する。その塩基は 、その反応の進行の間に生成した酸を中和するよう十分に塩基性でなければなら ないが、基質における他の部位を脱プロトン化して、他の生成物を生じさせるほ ど塩基性であってはならない。加えて、その塩基は、いかなる程度でも、スルホ ン化試薬に対する基質と拮抗してはならず、反応溶媒中で十分な溶解性を有して いなければならない。典型的には、これらの反応において使用される塩基は、第 三級アミン類(例えば、ピリジン、トリエチルアミン、またはN−メチルモルホ リン)である。次いで、その反応混合物にスルホン化試薬を冷却しながら加える 。そのスルホン化試薬は、塩化物のようなハロゲン化メタンスルホニル、または 無水メタンスルホン酸であるのがよい。その反応混合物を周囲温度で1時間〜2 4時間反応させる。その反応混合物を減圧下に濃縮した後、続いて、残留物を水 と適当な有機溶媒(例えば、ジクロロメタン、塩化エチレン、クロロホルム、ま たは四塩化炭素)との間で分配することにより、生成物を単離する。その単離し た生成物をアルキル化段階において直接使用する。 本発明の化合物はキラル中心を持ち、それ自体ではラセミ混合物または個々の 鏡像異性体として存在する。上述の通り、ラセミ化合物および個々の鏡像異性体 は、本発明の全ての部分である。個々の鏡像異性体は、該ラセミ塩基および鏡像 異性的に純粋な酸(例えば、ジトルオイル酒石酸)の塩の分別結晶により分割する ことができる。あるいはまた、個々の鏡像異性体は、次の合成スキームVIIに記 載する通り、化合物の製造の間にキラル助剤を使用することにより製造すること ができる。合成スキームVII 1,4−シクロヘキサンジオンモノ−(2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオ ール)ケタールを標準的な条件下にα−メチル−(4−ニトロフェニル)エチルア ミンの鏡像異性体で還元的にアミノ化する(合成スキームVIIは、R−(+)−鏡 像異性体の使用を説明する)。先に記載した通り、そのケタールを除去して、そ の結果得られたアミノシクロヘキサノンを合成スキームIに関して記載した反応 条件にかけて、ジアステレオマー混合物を得る。次いで、そのジアステレオマー をクロマトグラフィーまたは分別結晶により分離する。次いで、所望ならば、そ のアミンを適当なアルキル化剤(例えば、適当なハロゲン化アルキル)で処理して 、α−メチル−(4−ニトロフェニル)エチル部分の切断より前に、対応する第四 級塩を製造することができる。当業者は、合成スキームIXは、m=1である式I の化合物を製造するためのシクロヘキサノンの使用を説明するが、その合成方法 はまた、m=2である式Iの化合物の製造にも適用できることが分かるであろう 。 α−メチル−(4−ニトロフェニル)エチル部分の切断は、4−ニトロ基の還元 の後、続いて、その結果得られたα−メチル−(4−アミノフェニル)エチル部分 の酸触媒ソルボリシスにより達成する。そのニトロ基の還元は、例えば、四塩化 チタン、水素化アルミニウムリチウム、もしくは亜鉛/酢酸を含め、広範囲の還 元剤により、または接触水素化により成し遂げることができる。ソルボリシスに よる切断は、水またはアルコールを用いて、還元生成物の一塩酸塩(または他の 一塩基塩)を室温で、または幾つかの例では、高温で処理する場合に起こる。α −メチル−(4−ニトロフェニル)エチル部分を除去するのに特に便利な条件は、 メタノール中、白金触媒でのアミン一塩酸塩の水素化である。 当業者はまた、多くの場合、本発明の化合物を製造するために、それらの段階 を行う順序は重要ではないことも分かるであろう。次の製造例および実施例は、 記載した合成経路内で可能な変更の幾つかを説明するのに役立つであろう。 製造例I 4−ジメチルアミノシクロヘキサノン4−ジメチルアミノシクロヘキサノン(2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオ ール)ケタール メタノール500ml中のジメチルアミン25.0gm(0.55Mol)の溶液に、1, 4−シクロヘキサン ジオンモノ−2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール ケタール50.0gm(0.25Mol)を加えて、その反応混合物を室温で2時間 攪拌した。次いで、この溶液に、水素化シアノホウ素ナトリウム31.69gm(0 .50Mol)を徐々に加えた。この添加が完了したら、酢酸を加えて、その混合物 をpH約6に調節した。pHを定期的にモニターして、そのpHを約6で維持す るよう、酢酸の添加を続けた。酢酸の添加がガス発生を起こさなくなったら、そ の反応混合物を室温で18時間攪拌した。次いで、その反応混合物を減圧下に約 100mlの体積まで濃縮した後、1N 水酸化ナトリウムとジクロロメタンとの 間で分配した。残りの水相を飽和水性塩化ナトリウムで処理して、ジクロロメタ ンで再び抽出した。これらの有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧 下に濃縮して、所望の化合物40.15gm(70%)を黄色の油状物質として得た 。 MS(m/e):228(M+1)。ケタールの除去 90%ギ酸250ml中の4−ジメチルアミノシクロヘキサノン(2,2−ジメチ ルプロパン−1,3−ジオール)ケタール18.4gm(81Mol)の溶液を還流温度で 3時間加熱した。次いで、その反応混合物を室温で3日間攪拌した。次いで、そ の反応混合物を水250mlで希釈して、回転蒸発器で約250mlの体積まで濃縮 した。次いで、その希釈/濃縮を2回繰り返した。次いで、残留物をさらに約5 0mlの体積まで濃縮し、5N 水酸化ナトリウムで塩基性として、ジクロロメタ ンで抽出した。有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下に濃縮して 、所望の化合物11.8gm(100%)を黄色の油状物質として得た。 MS(m/e):141(M+)。 NMR(CDCl3):δ2.50(m,2H)、2.28(m,2H)、2.28 (m,6H)、2.01(m,2H)、1.80(m,2H)。 製造例II 4−(1−フタルイミジル)シクロヘプタノン ジエチルエーテル30ml中の4−(1−フタルイミジル)シクロヘキサノン5. 00gm(20.6mMol)の攪拌溶液に、三フッ化ホウ素エーテル錯化合物3.79ml (30.8mMol)を加えた。室温で20分間攪拌した後、ジアゾ酢酸エチル3. 24ml(30.8mMol)を滴加した。その結果得られた溶液を室温で16時間攪拌 した。その反応混合物を飽和水性炭酸ナトリウムで希釈した後、ジエチルエーテ ルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧下に濃 縮した。残留物をジメチルスルホキシド15mlに溶解した。この溶液に、水1. 3mlおよび塩化ナトリウム1.5gmを加えた。その結果得られた混合物を170 ℃で7時間加熱した。次いで、その反応混合物を冷却し、水150ml中に注ぎ入 れて、ジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機相を水および飽和水性塩化ナ トリウムで連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧下に濃縮した。 残留物をヘキサン/酢酸エチル(6:4)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィ ーにかけた。生成物を含むことを示した画分を合わせ、減圧下に濃縮して、標記 化合物4.17gm(79%)を得た。 MS(m/e):257(M+)。 製造例III 4−ジメチルアミノシクロヘキサノンオキシム エタノール25ml中の4−ジメチルアミノシクロヘキサノン塩酸塩1.78gm( 10mMol)とヒドロキシルアミン塩酸塩0.70gm(10mMol)との混合物をピリジ ン3mlで処理した後、還流温度で30分間加熱した。次いで、その反応混合物を 室温まで冷却して、4℃で18時間保存した。その結果得られた結晶性固体を集 めて、冷エタノールで洗浄した。次いで、その固体を水に溶解して、その水溶液 を炭酸カリウムの添加により塩基性とした。次いで、水相を、イソプロパノール を少量含むジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで 乾燥させ、減圧下に濃縮して、結晶性固体を得た。この固体をエタノールから再 結晶化させて、所望のオキシム1.05gm(67%)を得た。 融点=96−7℃。 MS(m/e):156(M+)。 C8162Oとしての計算: 理論値:C61.51;H10.32;N17.93。 実測値:C61.23;H10.44;N17.81。 実施例1 N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− ジベンゾフランアミン 二塩酸塩0.5水和物O−(4−フルオロニトロフェニル)−4−ジメチルアミノシクロヘキサノン オキシム テトラヒドロフラン80ml中の水素化カリウム(鉱油中、35%)1.50gm(1 3.1Mol)の縣濁液に、4−ジメチルアミノシクロヘキサンオキシム2.00gm( 12.8mMol)を冷却しながら少しずつ加えた。その反応混合物を約20分間攪拌 した後、テトラヒドロフラン中の4−フルオロニトロベンゼン2.00gm(14. 2mMol)の溶液を加えた後、続いて、18−クラウン−6エーテル50mgを加え た。2時間攪拌した後、その反応混合物を冷水に注ぎ入れることによりクエンチ した。その結果得られた混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出 物を冷水性水酸化ナトリウム(0.1M)で洗浄した後、続いて、飽和水性塩化ナ トリウムで洗浄した。残りの有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下に濃 縮して、粗製の生成物4.52gmを得た。 この物質の一部(3.52gm)をクロロホルム中の5%メタノール(約5%水酸化 アンモニウムを含む)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにかけた。生成 物を含む画分を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の化合物2.64gmを得た。 融点=74−5℃。 MS(m/e):277(M+)。 C141933としての計算: 理論値:C60.63;H6.91;N15.15。 実測値:C60.88;H6.99;N15.31。N,N−ジメチル−8−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− ジベンゾフランアミン 96%ギ酸25ml中のO−(4−フルオロニトロフェニル)−4−ジメチルアミ ノシクロヘキサノンオキシム2.50gm(9.03mMol)の溶液を窒素雰囲気下に還 流温度までゆっくりと加熱した。90分後、その反応混合物を室温まで冷却 して、ギ酸の大部分を減圧下に除去した。残留物を水に溶解して、水相を2N水 酸化ナトリウムの添加により塩基性とした。次いで、その水性混合物を、イソプ ロパノールを少量含むジクロロメタンで抽出した。一緒にした抽出物を合わせ、 減圧下に濃縮して、結晶性固体1.2gmを得た。この固体を、2−5%メタノール (約5%水酸化アンモニウムを含む)を含むクロロホルムのグラジエントで溶出す るシリカゲルクロマトグラフィーにかけた。生成物を含む画分を合わせて、減圧 下に濃縮した。固体残留物をヘキサンから再結晶化させて、所望の化合物0.9 1gm(39%)を得た。 融点=88−89℃。 MS(m/e):260(M+)。 C141623としての計算: 理論値:C64.60;H6.20;N10.76。 実測値:C64.41;H6.36;N10.47。ニトロ基の還元 5%炭素に担持させた白金200mgを用いて、エタノール150ml中のN,N −ジメチル−8−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランア ミン0.38gm(1.46mMol)の溶液を40p.s.i.にて室温で2時間水素化した。 触媒を濾過により除去して、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をクロロホルム中 の10%メタノール(約5%水酸化アンモニウムを含む)で溶出するラジアルクロ マトグラフィーにかけた。生成物を含む画分を合わせ、減圧下に濃縮して、N, N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフラン アミン265mgを粘性の油状物質として得た。その油状物質ジエチルエーテルに 溶解して、この溶液を塩化水素で処理した。沈殿した塩を濾過し、乾燥させて、 標記化合物337mg(74%)を得た。 MS(m/e):230(M+)。 C14182O・2HClとしての計算: 理論値:C55.45;H6.65;N9.24。 実測値:C55.12;H6.58;N9.00。実施例2 N−(N,N-ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)メタンスルホンアミド ジクロロメタン1.0ml中のN,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テ トラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン 二塩酸塩 0.5水和物9.0mg(0.02 9mMol)とポリビニルピペリジン29.0mg(0.115mMol)との混合物を60℃ まで45分間加熱した。この均一混合物に、塩化メタンスルホニル1mg(0.03 6mMol)を加えた。その反応混合物を周囲温度で2日間攪拌した。次いで、この 混合物に、アミノメチル化ポリスチレン58.0mg(0.058mMol)を加えて、そ の反応物をさらに18時間攪拌した。次いで、その反応混合物を濾過し、揮発物 を蒸発させて、標記化合物5.7mg(64%)を得た。 MS(m/e):309(M+1)。 実施例3 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および4−フルオロベ ンゼンスルホニル クロライド7.0mg(0.036mMol)で出発して、標記化合物 5.61mg(50%)を実施例2に記載した方法により回収した。 MS(m/e):389(M+1)。 実施例4 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)アセトアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および塩化アセチル2 .8mg(0.036mMol)で出発して、標記化合物6.05mg(77%)を実施例2に 記載した方法により回収した。 MS(m/e):273(M+1)。 実施例5 N−(N,N-ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)シクロプロパンアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および塩化シクロプロ パンカルボニル4.3mg(0.036mMol)で出発して、標記化合物を実施例2に記 載した方法により回収した。 MS(m/e):299(M+1)。 実施例6 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)シクロブタンアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩 0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および塩化シクロブ タンカルボニル4.3mg(0.036mMol)で出発して、標記化合物6.7mg(74% )を実施例2に記載した方法により回収した。 MS(m/e):313(M+1)。 実施例7 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)ベンズアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩 0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および塩化ベンゾイ ル5.06mg(0.036mMol)で出発して、標記化合物7.02mg(52%)を実施 例2に記載した方法により回収した。 MS(m/e):334(M+1)。 実施例8 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4-テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−2−クロロベンズアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩 0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および2−クロロベ ンゾイルクロライド5.8mg(0.036mMol)で出発して、標記化合物6.6mg(6 4%)を実施例2に記載した方法により回収した。 MS(m/e):355(M+1)。 実施例9 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−2,4−ジフルオロベンズアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩 0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および塩化ジフルオ ロベンゾイル6.3mg(0.036mMol)で出発して、標記化合物6.91mg(64% )を実施例2に記載した方法により回収した。 MS(m/e):371(M+1)。 実施例10 N−(N,N-ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−2−トリフルオロメチル−4− フルオロベンズアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および2−トリフルオ ロメチル−4−フルオロベンゾイル クロライド8.1mg(0.036mMol)で出発 して、標記化合物10.5mg(86%)を実施例2に記載した方法により回収した 。 MS(m/e):421(M+1)。 実施例11 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−2−チオフェンカルボキシアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および2−チオフェン カルボニル クロライド5.3mg(0.036mMol)で出発して、標記化合物8.0mg (81%)を実施例2に記載した方法により回収した。 MS(m/e):341(M+1)。カルボン酸とN,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ− 2−ジベンゾフランアミンとのカップリングに関する一般的な方法 クロロホルム1ml中の1当量のN,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4− テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン 二塩酸塩0.5水和物および4−5当 量のポリビニルピペリジンの縣濁液を60℃で45分間加熱する。次いで、この 混合物に、4−5当量のポリマー結合1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ ロピル)カルボジイミド(Desaiら,TetrahedronLetters,34(48),7685 (1993))および2−3当量のカルボン酸を加える。反応が完了するまで、 その反応物を70℃で攪拌する。所望ならば、イソシアネート樹脂を加えて、未 反応の出発物質を除去してもよい。その樹脂を濾過により除去して、生成物を溶 媒の蒸発により単離する。この方法を実施例12−16で説明する。 実施例12 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−3−チオフェンカルボキシアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および3−チオフェン カルボン酸7.4mg(0.058mMol)で出発して、標記化合物1.3mg(13%)を 回収した。 MS(m/e):341(M+1)。 実施例13 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−2−フルアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および2−フロ酸6. 5mg(0.058mMol)で出発して、標記化合物0.8mg(8.5%)を製造した。 MS(m/e):325(M+1)。 実施例14 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−3−フルアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩 0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および3−フロ酸6. 5mg(0.058mMol)で出発して、標記化合物0.9mg(9.6%)を製造した。 MS(m/e):325(M+1)。 実施例15 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−5−クロロ−2−フルアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩 0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および5−クロロ− 2−フロ酸8.5mg(0.058mMol)で出発して、標記化合物0.8mg(7.7%)を 製造した。 MS(m/e):359(M+1)。 実施例16 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−2−メチル-3−フルアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩 0.5水和物9.0mg(0.029mMol)および2−メチル− 3−フロ酸7.3mg(0.058mMol)で出発して、標記化合物1.5mg(15%)を 製造した。 MS(m/e):339(M+1)。 実施例17 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−4−フルオロベンズアミド テトラヒドロフラン5ml中のN,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テ トラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン0.132gm(0.57mMol)の溶液に、ト リエチルアミン1.5mlを加えた後、続いて、4−フルオロベンゾイルクロライ ド0.10ml(0.13gm、0.85mMol)を加えた。その結果得られた混合物を室 温で90分間攪拌し、この時点で、その反応混合物を0.1N 水性水酸化ナトリ ウムで希釈した。この水溶液をジクロロメタンで抽出して、有機相を水および飽 和水性塩化ナトリウムで連続的に洗浄した。そのジクロロメタン溶液を硫酸ナト リウムで乾燥させて、減圧下に濃縮した。この残留物を希水性酒石酸に溶解した 後、ジクロロメタンで洗浄した。水相を水性炭酸ナトリウムで塩基性とした後、 ジクロロメタンで抽出した。これらのジクロロメタン抽出物を合わせて、減圧下 に濃縮した。残留物をクロロホルム中の5%メタノール(5%水酸化アンモニウ ムを含む)で溶出するラジアルクロマトグラフィー(シリカゲル、2mm)にかけた 。生成物を含む画分を合わせて、減圧下に濃縮した。残留物をトルエン/ヘキ− サンから結晶化して、標記化合物0.130gm(64%)を2つのクロップ(crop) で得た。 融点=167−8℃。 MS(m/e):352(M+)。 C21212OFとしての計算: 理論値:C71.57;H6.01;N7.95。 実測値:C71.84;H6.11;N7.95。 実施例18 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)ピリジン−4−カルボキシアミド N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン0.132gm(0.57mMol)および塩化イソニコチノイル0.15gm(0 .84mMol)で出発して、標記化合物0.081gm(42%)を実施例20に記載す る方法により得た。 融点=146−7℃。 MS(m/e):335(M+)。 C202032としての計算: 理論値:C71.62;H6.31;N12.53。 実測値:C71.77;H6.48;N12.36。 実施例19 (2R)−および(2S)−N−((R)−(+)−α− (4−ニトロフェニル)エチル)−8−ニトロ− 1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン還元的アルキル化 メタノール250ml中の1,4−シクロヘキサンジオン(2,2−ジメチル)プロ パン−1,3−ジオールモノケタール20.0gm(101mMol)の溶液に、R−(+) −α−(4−ニトロフェニル)エチルアミン塩酸塩35.0gm(173mMol)、水素 化シアノホウ素ナトリウム25.0gm(398mMol)、および酢酸10mlを加えた 。その反応混合物を室温で18時間攪拌した。次いで、その反応混合物に、水素 化シアノホウ素ナトリウム25.0gm(398Mol)をさらに加えて、その反応混合 物を室温でさらに18時間攪拌した。次いで、その反応混合物を希水性酒石酸で 処理して、その溶液をジクロロメタンで余すところなく抽出した。残りの水相を 水性水酸化ナトリウムで塩基性として、ジクロロメタンで抽出した。これらのジ クロロメタン抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下に濃縮して、 N−((R)−(+)−α−(4−ニトロフェニル)エチル)−4−アミノシクロ ヘキサノン 2,2−ジメチルプロパン−1,2−ジオール ケタール33.7gm(9 6%)を褐色がかった黄色の油状物質として得た。 MS(m/e):348(M+)。ケタールの除去 98% ギ酸250ml中のN−((R)−(+)−α−(4−ニトロフェニル)エチル )−4−アミノシクロヘキサノン 2,2−ジメチルプロパン−1,2−ジオールケ タール33.42gm(95.9mMol)の溶液を40℃まで66時間加熱した。その反 応混合物を減圧下に約50mlの体積まで濃縮した後、水性炭酸カリウムで塩基性 とした。この混合物をジクロロメタンで抽出した後、有機抽出物を硫酸ナトリウ ムで乾燥させ、減圧下に濃縮して、N−((R)−(+)−α−(4−ニトロフェニル )エチル)−4−アミノシクロヘキサノン22.36gm(89%)を褐色の油状物質 として得た。オキシムの製造 エタノール40ml中のN−((R)−(+)−α−(4−ニトロフェニル)エチル)− 4−アミノシクロヘキサノン5.24gm(20mMol)とヒドロキシルアミン塩酸塩 1.40gm(20mMol)との混合物を蒸気浴で還流温度まで30分間加熱した。そ の反応混合物を4℃で18時間冷却して、この後、N−((R)−(+)−α−(4− ニトロフェニル)エチル)−4−アミノシクロヘキサノンオキシム塩酸塩を濾過に より単離した。減圧下に乾燥させたら、所望のオキシム塩酸塩3.95gm(63% )を回収した。 融点=238−9℃(分解)。 MS(m/e):277(M+)。 C141933・HClとしての計算: 理論値:C53.59;H6.42;N13.39。 実測値:C53.63;H6.58;N13.07。 [α]D(c=1.0、メタノール):+61°。オキシムのアルキル化 N−((R)−(+)−α−(4−ニトロフェニル)エチル)−4−アミノシクロヘキ サノンオキシムは、対応する塩酸塩を希水性重炭酸ナトリウムとジクロロメタン との間で分配することにより製造した。相を分離した後、有機相を硫酸ナトリウ ムで乾燥させ、次いで、減圧下に濃縮して、所望の遊離塩基を粘性の油状物質と して得た。 その遊離塩基をテトラヒドロフラン100mlに溶解して、この溶液に、4−フ ルオロニトロベンゼン3.00gm(21.3mMol)および18−クラウン−6エーテ ル0.30gmを加えた。その結果得られた溶液を、水素化カリウム(鉱油中、35 %)1.30gm(11.4mMol)を20分かけて滴加しながら、約0℃で維持した。 その反応混合物を2時間攪拌し、次いで、冷水の添加によりクエンチした後、続 いて、ジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせ、飽和水性塩化ナトリウムで 洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下に濃縮して、結晶性残留物を得た。 その残留物をクロロホルムおよび0−2%メタノール(5% 水酸化アンモニウム を含む)のグラジエントシステムで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにか けた。生成物を含む画分を合わせ、減圧下に濃縮して、所望の化合物4.30gm( 95%)を黄色の結晶として得た。この物質をトルエン/ヘキサンから再結晶化 させて、N−((R)−α−(4−ニトロフェニル)エチル)−4−アミノシクロヘキ サノン 4−ニトロフェニルオキシム3.88gm(85%)を得た。 融点=96−7℃。 MS(m/e):398(M+)。 C202245としての計算: 理論値:C60.29;H5.57;N14.06。 実測値:C60.33;H5.68;N13.95。 [α]D(c=1.0、メタノール):+64°。環化 ギ酸40ml中のN−((R)−α−(4−ニトロフェニル)エチル)−4−アミノシ クロヘキサノン 4−ニトロフェニルオキシム3.75gm(9.41mMol)の溶液を 還流温度で2時間攪拌した。その反応混合物を室温まで冷却した後、冷水に注ぎ 入れた。冷2N 水酸化ナトリウム約400mlを徐々に添加した後、続いて、水 性炭酸ナトリウムを徐々に添加することにより、その溶液をpH〜10まで注意 深く塩基性とした。次いで、その水性混合物をジクロロメタンで抽出した。抽出 物を水性炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧下に濃縮 した。残留物を酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにかけた。最初に溶出するN−((R)−α−(4−ニトロフェニル)エチル)−8−ニトロ−1 , 2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミンジアステレオマー トルエン/ヘキサンからの再結晶化の後、より速く溶出するジアステレオマー を結晶性固体0.82gm(23%)として回収した。 融点=170−1℃。 MS(m/e):381(M+)。 C201935としての計算: 理論値:C62.99;H5.02;N11.02。 実測値:C62.99;H5.03;N10.78。最後に溶出するN−((R)−α−(4−ニトロフェニル)エチル)−8−ニトロ−1 ,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミンジアステレオマー トルエン/ヘキサンからの再結晶化の後、より遅く溶出するジアステレオマー を結晶性固体0.88gm(25%)として回収した。 融点=164.5−166℃。 MS(m/e):381(M+)。 C201935としての計算: 理論値:C62.99;H5.02;N11.02。 実測値:C63.27;H5.22;N11.21。 実施例20 (+)−N,N−ジメチル−8−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ− 1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン第四級化 アセトニトリル10ml中のN−((R)−α−(4−ニトロフェニル)エチル)−8 −ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミンのより遅く 溶出するジアステレオマー0.85gm(2.13mMol)の溶液に、ヨードメタン2.0 mlを加えた後、炭酸カリウム1.0gmを加えた。その混合物を60℃で18時間 攪拌した後、ヨードメタン1.0mlをさらに加えて、もう18時間加熱し続けた 。次いで、その反応混合物を室温まで冷却して、減圧下に濃縮した。残留物をメ タノール30ml中で短時間に加熱して、冷却した後、フィルター上に集めた。そ のメタノール洗液を合わせて、減圧下に濃縮した。残留物を水で洗浄したら、さ らなる生成物を少量得た。その固体を合わせ。冷水で洗浄し、乾燥させて、(+) −N,N−ジメチル−N−((R)−α−(4−ニトロフェニル)エチル)−8−ニト ロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアンモニウムヨウ化物1. 00gm(88%)を得た。 C222435Iとしての計算: 理論値:C49.17;H4.50;N7.82;I23.62。 実測値:C48.89;H4.44;N7.65;I23.38。水素化分解/水素化 メタノール250ml中の(+)−N,N−ジメチル−N−((R)−(+)−α−(4 −ニトロフェニル)エチル)−8−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジ ベンゾフランアンモニウム ヨウ化物0.95gm(1.71mMol)および5%炭素に担 持させた白金0.25gmの混合物を40p.s.i.の初期水素圧にて室温で水素化し た。次いで、その反応混合物を濾過し、温めて、メタノリシスを行わせた。その 反応混合物を加熱することなく減圧下に濃縮し、残留物をジエチルエーテルでト リチュレートして、(+)−N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラ ヒドロ−2−ジベンゾフランアミンヨウ化水素酸塩約0.800gmを微細に 分割された顆粒状固体として得た。アシル化 そのアミンヨウ化水素酸塩をジクロロメタンと1N 水酸化ナトリウムとの間 で分配した。有機相を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥 させた後、減圧下に約50mlの体積まで濃縮した。次いで、この溶液に、ジ−te rt −ブチルジカーボネート0.5gmを加えて、その結果得られた混合物を室温で 18時間放置した。この時点で、ジ−tert−ブチルジカーボネート0.2gmをさ らに加えて、反応をもう18時間続けた。次いで、その反応混合物を水性炭酸ナ トリウムと共に2日間攪拌した。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させて 、減圧下に濃縮した。残留物をクロロホルム中の5%メタノール(5%水酸化ア ンモニウムを含む)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにかけた。生成物 を含む画分を合わせ、減圧下に濃縮して、標記化合物0.224gm(40%)を得 た。 MS(m/e):330(M+)。 C192623としての計算: 理論値:C69.07;H7.93;N8.48。 実測値:C69.34;H7.86:N8.29。 [α]D(c=1.0、メタノール):+62°。 実施例21 (+)−N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−4−フルオロベンズアミド (+)−N,N−ジメチル−8−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−1,2,3, 4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン0.090gm(0.273mMol)とト リフルオロ酢酸1mlとの混合物を室温で20分間攪拌した。次いで、過剰のトリ フルオロ酢酸を減圧下に除去した。残留物をテトラヒドロフラン5mlに溶解して 、この溶液に、トリエチルアミン1.5mlを加えた後、続いて、4−フルオロベ ンゾイルクロライド0.05ml(0.42mMol)を加えた。1時間攪拌した後、 揮発物を減圧下に除去した。残留物をジクロロメタン5mlにとって、希水性炭酸 ナトリウムと共に攪拌した。16時間攪拌した後、ジクロロメタン層を分離して 、水層を新たなジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン抽出物を合わせ、硫 酸ナトリウムで乾燥させて、減圧下に濃縮した。残留物をクロロホルム中の5% メタノール(5%水酸化アンモニウムを含む)で溶出するシリカゲルクロマトグラ フィーにかけた。生成物を含む画分を合わせて、減圧下に濃縮した。その結果得 られた残留物をトルエン/ヘキサンから結晶化して、標記化合物0.058gm(6 0%)を結晶性固体として2つのクロップで得た。 融点=137−8℃。 C212122Fとしての計算: 理論値:C71.57;H6.01;N7.95;F5.39。 実測値:C71.36;H5.86;N7.72;F5.25。 [α]D(c=1.0、メタノール):+66°。 実施例22 (+)−N−(N,N-ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)ピリジン−4−カルボキシアミド (+)−N,N−ジメチル−8−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−1,2,3 ,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン0.100gm(0.30mMol)お よび塩化イソニコチノイル0.100gm(0.56mMol)で出発して、実施例24に 記載する方法により、標記化合物0.036gm(36%)をトルエン/ヘキサンか ら2つのクロップで回収した。 融点=146−7℃。 C202132としての計算: 理論値:C71.62;H6.31;N12.53。 実測値:C71.37;H6.28;N12.51。 [α]D(c=1.0、メタノール):+70.7°。 実施例23 N,N−ジメチル−8−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− ジベンゾフランアミンO−(4−シアノフェニル)−4−ジメチルシクロヘキサノンオキシム 4−ジメチルアミノシクロヘキサノン オキシム3.0gm(19.2mMol)および 4−フルオロベンゾニトリル2.77gm(22.9mMol)で出発して、実施例1に記 載した方法により、所望のオキシムエーテル3.51gm(71%)を暗褐色の固体 として回収した。環化 そのオキシムエーテル11.69mMolおよびギ酸100mlで出発して、実施例 1に記載した方法により、標記化合物1.03gm(37%)を黄褐色の固体として 回収した。 MS(m/e):240(M+)。 実施例24 N,N−ジメチル−8−カルボキシアミド−1,2,3,4−テトラヒドロー 2−ジベンゾフランアミン N,N−ジメチル−8−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン0.20gm(0.83mMol)、ポリリン酸15gm、および混合を容易とす るのに十分なクロロホルムの混合物を、反応を90℃まで徐々に上昇させながら 、一緒に激しく攪拌した。その反応をこの温度で約4時間維持した後、氷片で処 理した。流体となったら、その反応混合物を5N 水酸化ナトリウムの冷水溶液 に注ぎ入れた。その結果得られた混合物をクロロホルム3×350mlで抽出した 。クロロホルム抽出物を合わせ、炭酸カリウムで乾燥させ、減圧下に濃縮して、 標記化合物0.144gm(67%)を得た。 実施例25 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)ピリジン−N−オキシド−4− カルボキシアミド塩酸塩 ジメチルホルムアミド20ml中の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3-エ チルカルボジイミド塩酸塩0.117gm(0.61mMol)、1−ヒドロキシベンゾト リアゾール水和物0.082gm(0.61mldol)、およびピリジン−N−オキシド 4−カルボン酸0.085gm(0.61mldol)の混合物に、テトラヒドロフラン5m l中のN,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベン ゾフランアミン0.117gm(0.51mMol)の溶液を加えた。室温で18時間攪拌 した後、その反応混合物を水性炭酸カリウムで希釈して、室温でさらに1時間攪 拌した。この混合物をクロロホルムで十分抽出した。有機抽出物を合わせて、減 圧下に濃縮した。残留物を、0.5%水酸化アンモニウムを含むジクロロメタン 中の5%メタノールで溶出するラジアルクロマトグラフィー(2mm、シリカゲル) に2回かけた。生成物を含む画分を合わせて、減圧下に濃縮した。残留物をクロ ロホルムに溶解し、この溶液に、エタノール性塩化水素を加えて、標記化合物0 .107gm(50%)を得た。 MS(m/e):351(M+)。 C202133−HClとしての計算: 理論値:C61.93;H5.72;N10.83。 実測値:C61.80;H5.57;N10.57。 実施例26 N−(N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)フラン−3−カルボキシアミド塩酸塩の 別の製造 N,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフ ランアミン 二塩酸塩0.5水和物0.105gm(0.35mMol)および塩化フロー3 −イル0.069gm(0.53mMol)で出発して、実施例17の方法により、標 記化合物0.088gm(70%)をオフホワイト色の固体として回収した。 MS(m/e):324(M+)。 C192023−HCl−0.67H2Oとしての計算: 理論値:C61.21;H5.99;N7.51。 実測値:C60.77;H5.61;N7.31。 実施例27 N,N−ジメチル−8−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− ジベンゾフランアミン 濃塩酸5mlおよび水5ml中のN,N−ジメチル−8−アミノ−1,2,3,4−テ トラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン0.332gm(1.44mMol)の溶液を−1 0℃まで冷却した。この溶液に、水10ml中の亜硝酸ナトリウム0.109gm(1 .58mMol)の溶液を滴加した。その結果得られた溶液を1時間攪拌した後、濃硫 酸10mlに加えた。この混合物を還流温度で4時間攪拌した。その反応混合物を 氷上に注いで、その溶液を水性炭酸カリウムの添加により塩基性とした。次いで 、その溶液を、10%イソプロパノールを含むクロロホルムで十分抽出した。有 機抽出物を合わせ、炭酸カリウムで乾燥させて、減圧下に濃縮した。残留物をラ ジアルクロマトグラフィー(シリカゲル、2mm)にかけた。生成物を含む画分を合 わせ、減圧下に濃縮して、標記化合物0.121gm(36%)をオフホワイト色の 泡状物質として得た。 MS(m/e):231(M+)。 C1417NO2としての計算: 理論値:C72.70;H7.41;N6.06。 実測値:C72.85;H7.27;N5.98。 実施例28 8−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン 4−(フタルイミド−1−イル)シクロヘキサノンで出発して、8−ニトロ−2 −(フタルイミド−1−イル)ジベンゾフランアミンを実施例1に記載した方法に より製造した。8−ニトロ−(2−フタルイミド−1−イル)ジベンゾフランアミ ン5.50gm(15.2mMol)、ヒドラジン水和物100ml、エタノール150ml、 および水50mlの混合物を室温で18時間攪拌した。その反応混合物を減圧下に 濃縮した。残留物を炭酸カリウムで処理した後、クロロホルムで抽出した。有機 相を合わせて、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにか けた。生成物を含む画分を合わせ、減圧下に濃縮して、標記化合物0.59gm(9 2%)を黄色の油状物質として得た。 実施例29 8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− ジエチルアミノジベンゾフラン 二塩酸塩 アセトン50ml中の8−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾ フランアミン0.88gm(3.79mMol)、ヨードエタン0.89gm(5.68mMol)、 および炭酸カリウム1.58gm(11.4mMol)の混合物を還流温度で3時間加熱し た。その反応混合物を減圧下に濃縮して、残留物を水に溶解した。この混合物を クロロホルムで十分抽出した。有機相を合わせ、炭酸カリウムで乾燥させて、減 圧下に濃縮した。残留物をラジアルクロマトグラフィー(シリカゲル、2mm)にか けた。生成物を含む画分を合わせ、減圧下に濃縮して、8−ニトロ−1,2,3, 4−テトラヒドロ−2−ジエチルアミノジベンゾフラン0.49gm(45%)を黄 色の油状物質として得た。 エタノール250ml中の8−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジエ チルアミノジベンゾフラン0.48gm(1.66mMol)と5%炭素に担持させた白金 0.20gmの混合物を40p.s.i.にて室温で18時間水素化した。その反応混合 物を濾過して、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、炭 酸カリウムで乾燥させて、減圧下に濃縮した。この残留物をジクロロメタンに再 び溶解して、その溶液を塩化水素で処理した。形成した沈殿を単離し、乾燥させ て、標記化合物0.49gm(89%)を無色の固体として得た。 実施例30 8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− ジプロピルアミノジベンゾフラン塩酸塩 8−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン0.88 gm(3.79mMol)および1−ヨードプロパンで出発して、実施例29の方法によ り、標記化合物0.49gm(42%)をオフホワイト色の固体として回収した。 実施例31 N−(N,N−ジエチル−1,2,3,4-テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−4−フルオロベンズアミド塩酸塩 8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジエチルアミノジベンゾフラ ン0.100gm(0.30mMol)および4−フルオロベンゾイルクロライド0.05 2gm(0.33mMol)で出発して、実施例17に記載した方法により、標記化合物 0.088gm(70%)をオフホワイト色の固体として回収した。 MS(m/e):380(M+)。 C232522F−HClとしての計算: 理論値:C66.26;H6.29;N6.72。 実測値:C66.14;H6.40;N6.79。 実施例32 N−(N,N−ジエチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)イソニコチンアミド 二塩酸塩 8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジエチルアミノジベンゾフラ ン0.100gm(0.30mMol)および塩化イソニコチノイル塩酸0.059gm(0. 33mMol)で出発して、実施例17に記載した方法により、標記化合物0.068 gm(52%)を黄色の固体として回収した。 MS(m/e):363(M+)。 C222532−2HClとしての計算: 理論値:C60.25;H6.24;N9.63。 実測値:C60.69;H6.06;N9.59。 実施例33 N−(N,N−ジエチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−3−フルアミド塩酸塩 8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジエチルアミノジベンゾフラ ン0.100gm(0.30mMol)および塩化フラン−3−カルボニル0.052gm(0 .40mMol)で出発して、実施例17に記載した方法により、標記化合物0.08 1gm(69%)をオフホワイト色の固体として回収した。 MS(m/e):352(M+)。 C212423−HClとしての計算: 理論値:C64.86;H6.48;N7.20。 実測値:C64.73;H6.22;N7.29。 実施例34 N−(N,N−ジプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−4−フルオロベンズアミド塩酸塩 8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジプロピルアミノジベンゾフ ラン0.072gm(0.20mMol)および4−フルオロベンゾイルクロライド0.0 32gm(0.20mMol)で出発して、実施例17に記載した方法により、標記化合 物0.078gm(87%)をオフホワイト色の固体として回収した。 MS(m/e):408(M+)。 C202922F−HClとしての計算: 理論値:C67.48;H6.80;N6.30。 実測値:C67.26;H6.68;N6.05。 実施例35 N−(N,N−ジプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)イソニコチンアミド二塩酸塩 8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジプロピルアミノジベンゾフ ラン0.072gm(0.20mMol)および塩化イソニコチノイル塩酸0.054gm(0 .30mMol)で出発して、実施例17に記載した方法により、標記化合物0.07 5gm(81%)を黄色の固体として回収した。 MS(m/e):391(M+)。 実施例36 N−(N,N−ジプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2− アミノジベンゾフル−8−イル)−3−フルアミド塩酸塩 8−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジプロピルアミノジベンゾフ ラン0.072gm(0.20mMol)および塩化フラン−3−カルボニル0.026gm( 0.20mMol)で出発して、実施例17に記載した方法により、標記化合物0.0 64gm(84%)を白色の泡状物質として回収した。 MS(m/e):380(M+)。 C232823−HClとしての計算: 理論値:C66.26;H7.01;N6.72。 実測値:C66.08;H6.97;N6.76。 実施例37 N,N−ジメチル−8−エトキシカルボニル−1,2,3,4− テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミンO−(4−エトキシカルボニルフェニル)−4−ジメチルシクロヘキサノン オキシム 4−ジメチルアミノシクロヘキサノンオキシム0.45gm(2.88mMol)および 4−フルオロ安息香酸エチル0.53gm(3.17mMol)で出発して、実施例1に記 載した方法により、所望のオキシムエーテル0.72gm(82%)を黄褐色の 固体として回収した。 MS(m/e):304(M+)。環化 そのオキシムエーテル0.70gm(2.30mMol)およびギ酸50mlで出発して、 実施例1に記載した方法により、標記化合物0.48gm(73%)を白色の結晶性 固体として回収した。 実施例38 N,N−ジメチル−8−カルボキシ-1,2,3,4−テトラヒドロ−2− ジベンゾフランアミン テトラヒドロフラン25ml中のN,N−ジメチル−8−エトキシカルボニル− 1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベンゾフランアミン0.21gm(0.73mMol )と2N水酸化ナトリウム25mlとの混合物を35℃で18時間攪拌した。その 反応混合物を室温まで冷却して、ジクロロメタンで洗浄した。水相をpH〜7ま で調節し、塩化ナトリウムで飽和した後、10%イソプロパノールを含むクロロ ホルムで十分抽出した。有機抽出物を合わせ、減圧下に濃縮して、白色の固体を 得、これは塩酸に吸収された。形成した無色の結晶性沈殿を濾過し、乾燥させて 、標記化合物0.098gm(55%)を得た。 MS(m/e):259(M+)。 実施例39 N−(ピリジン−3−イル)−2−ジメチルアミノ−1,2,3,4− テトラヒドロジベンゾフラン−8−カルボキシアミド N,N−ジメチル−8−カルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ジベン ゾフランアミン0.17gm(0.57mMol)および3−アミノピリジン0.06gm(0 .63mMo1)で出発して、実施例25に記載した方法により、標記化合物0.08 3gm(44%)をオフホワイト色の泡状物質として回収した。 MS(m/e):336(M+1)。 C202132としての計算: 理論値:C71.62;H6.31;N12.53。 実測値:C71.88;H6.41;N12.79。アミンと2−ジメチルアミノ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−8 −カルボニルクロライドとのカップリングに関する一般的な方法 8−カルボキシ−2−ジメチルアミノ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾ フランと塩化チオニルとの混合物を均一となるまで室温で攪拌する。その反応混 合物を減圧下に濃縮して、対応する酸塩化物を得る。クロロホルム中の1当量の 酸塩化物、2当量の適当なアミン、および3当量のピペリジノメチルポリスチレ ンを室温で18時間攪拌する。イソシアネート樹脂を加えて、未反応のアミンを 除去し、その混合物を室温で4時間攪拌する。その樹脂を濾過により除去して、 生成物を溶媒の蒸発により単離する。この方法を実施例40−44で説明する。 実施例40 N−(メチル)−2−ジメチルアミノ−1,2,3,4− テトラヒドロジベンゾフラン−8−カルボキシアミド 2−ジメチルアミノ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−8−カル ボニルクロライド0.011gm(0.04mMol)およびメチルアミン0.08mMolで 出発して、標記化合物0.0023gm(20%)を回収した。 MS(m/e):273(M+1)。 実施例41 N−(エチル)−2−ジメチルアミノ−1,2,3,4− テトラヒドロジベンゾフラン−8−カルボキシアミド 2−ジメチルアミノ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−8−カル ボニルクロライド0.011gm(0.04mMol)およびエチルアミン0.08mMolで 出発して、標記化合物0.0037gm(33%)を回収した。 MS(m/e):287(M+1)。 実施例42 N−(シクロプロピル)−2−ジメチルアミノ−1,2,3,4− テトラヒドロジベンゾフラン−8−カルボキシアミド 2−ジメチルアミノ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−8−カル ボニルクロライド0.011gm(0.04mMol)およびシクロプロピルアミン0.0 8mMolで出発して、標記化合物0.004gm(32%)を回収した。 MS(m/e):299(M+1)。 実施例43 N−(4−フルオロフェニル)−2−ジメチルアミノ−1,2,3,4− テトラヒドロジベンゾフラン−8−カルボキシアミド 2−ジメチルアミノ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−8−カル ボニルクロライド0.011gm(0.04mMol)および4−フルオロアニリン0.0 8mMolで出発して、標記化合物0.001gm(7%)を回収した。 MS(m/e):353(M+1)。 実施例44 N−(ピリジン−4−イル)−2−ジメチルアミノ−1,2,3,4− テトラヒドロジベンゾフラン−8−カルボキシアミド 2−ジメチルアミノ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−8−カル ボニルクロライド0.011gm(0.04mMol)および4−アミノピリジン0.08m Molで出発して、標記化合物0.0052gm(37%)を回収した。 MS(m/e):336(M+1)。 実施例45 2−ジメチルアミノ−8−(N,N-ジメチル)アミノスルホニル− 1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン塩酸塩O−(4−(N,N−ジメチル)アミノスルホニルフェニル)−4− ジメチルシクロヘキサノンオキシム 4−ジメチルアミノシクロヘキサノンオキシム0.104gm(0.67mMol)およ びN,N−ジメチル−4−フルオロフェニルスルホンアミド0.124gm(0.61 mMol)で出発して、実施例1に記載した方法により、所望のオキシムエーテル0. 135gm(65%)を結晶性固体として回収した。 MS(m/e):336(M+1)。環化 そのオキシムエーテル0.135gm(0.40mMol)およびギ酸10mlで出発して 、実施例1に記載した方法により、標記化合物0.088gm(61%)を白色の固 体として回収した。 MS(m/e):322(M+)。 C162223S−HClとしての計算: 理論値:C53.55;H6.46;N7.81。 実測値:C53.48;H6.54;N7.61。 実施例46 2−ジメチルアミノ−8−(N-メチル)アミノスルホニル− 1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン塩酸塩O−(4−(N−メチル−N−(4−メトキシベンジル))− アミノスルホニルフェニル)−4−ジメチルシクロヘキサノンオキシム 4−ジメチルアミノシクロヘキサノンオキシム0.313gm(2.0mMol)および N−メチル-N−(4−メトキシ)ベンジル−4−フルオロフェニルスルホンアミ ド0.681gm(2.2mMol)で出発して、実施例1に記載した方法により、所望の オキシムエーテル0.781gm(90%)を淡黄色の結晶性固体として回収し た。環化 そのオキシムエーテル0.750gm(1.74mMol)およびギ酸20mlで出発して 、実施例1に記載した方法により、標記化合物0.135gm(25%)をオフホワ イト色の固体として回収した。 MS(m/e):308(M+)。 C152023S−HClとしての計算: 理論値:C58.42;H6.54;N9.08。 実測値:C58.57;H6.64;N8.93。 実施例47 2−ジメチルアミノ−8−(N-(4−フルオロフェニル))− アミノスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフランO−(4−(N−(4−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシベンジル))− アミノスルホニルフェニル)−4−ジメチルシクロヘキサノンオキシム 4−ジメチルアミノシクロヘキサノンオキシム0.78gm(5.0mMol)およびN −(4−フルオロ)フェニル−N−(4−メトキシ)ベンジル−4−フルオロフェニ ルスルホンアミド2.14gm(5.5mMol)で出発して、実施例1に記載した方法に より、所望のオキシムエーテル1.13gm(43%)をオフホワイト色の固体とし て回収した。 MS(m/e):525(M+)。環化 そのオキシムエーテル1.13gm(2.15mMol)およびギ酸20m1で出発して、 実施例1に記載した方法により、標記化合物0.610gm(73%)をオフホワイ ト色の固体として回収した。 MS(m/e):388(M+)。 C2021NO3Sとしての計算: 理論値:C61.84;H5.45;N7.21。 実測値:C62.01;H5.50;N7.09。 偏頭痛の処置における本発明の化合物の使用を実証するために、5−HT1F受 容体サブタイプに結合するそれらの能力を測定した。その5−HT1F受容体サブ タイプに結合する本発明の化合物の能力は、本質的には、N.Adhamら,Proceedi ngs of the National Academy of Sciences(USA),90,408−412( 1993)に記載されている通り測定した。膜調製 :集密度100%まで培養した、トランスフェクトされたLtk細胞から膜 を調製した。その細胞をリン酸塩緩衝化生理食塩水で2回洗浄し、培養皿から氷 冷リン酸塩緩衝化生理食塩水5ml中に掻き入れて、200×gにて4℃で5分間 遠心分離した。ペレットを氷冷トリス緩衝液(20mM トリスHCl、23℃で pH=7.4、5mM EDTA)2.5ml中に再度縣濁させて、Wheaton組織グラ インダーでホモジナイズした。その後、ライゼートを200×gにて4℃で5分 間遠心分離して、大きなフラグメントをペレットにし、これを捨てた。上澄みを 集めて、40,000×gにて4℃で20分間遠心分離した。この遠心分離から 得られたペレットを氷冷トリス洗浄緩衝液で1回洗浄して、50mM トリスH Clおよび0.5mM EDTA、23℃でpH=7.4を含む最終緩衝液中に再 度縣濁させた。膜調製物を氷上に保持して、2時間以内に放射性リガンド結合ア ッセイに利用した。タンパク質濃度をBradfordの方法(Anal.Biochem,72,2 48−254(1976))により測定した。 放射性リガンド結合:リガンドをマスキングすることを省き、Herrick−Davis およびTitelerにより報告された5−HTIDアッセイ条件(J.Neurochem,50, 1624−1631(1988))の僅かな変更を使用して、[3H−5−HT]結 合を行った。放射性リガンド結合試験は、96ウェルのマイクロタイタープレー トにおいて、全体積250μlの緩衝液(50mM トリス、1 0mM MgCl2、0.2mM EDTA、10μM パルジリン、0.1%アスコ ルビン酸塩、37℃でpH=7.4)中、37℃で行われた。[3H]5−HTを0. 5nM〜100nMの範囲に及ぶ12の異なった濃度で使用して、飽和試験を行 った。4.5−5.5nM[3H]5−HTを使用して、置換試験を行った。化合物 の10−12の濃度を使用して、競合実験における薬物の結合プロフィールを成 し遂げた。平衡結合条件を決定した最初の研究に基づいての飽和試験および置換 試験の両方に関して、インキュベーション時間は30分であつた。非特異的結合 を10μM 5−HTの存在下に定義した。結合を膜ホモジネート50μl(10 −20μg)の添加により開始させた。48R Cell Brandel Harvester(Gaither sburg,MD)を使用する、予め浸漬しておいた(0.5%ポリエチレンイミン)フィ ルターを通しての迅速濾過により、その反応を終結させた。その後、フィルター を氷冷緩衝液(50mM トリスHCl、4℃でpH=7.4)で5秒間洗浄し、乾 燥させて、Readi−Safe(Beckman,Fullerton,CA)2.5mlを含むバイアル中に入 れ、Beckman LS 5000TA液体シンチレーション計数器を使用して、放射能 を測定した。[3H]5−HTの計数効率を45−50%の間で平均した。結合デ ータをコンピューター補助非線形回帰分析(AccufitおよびAccucomp,Lunden Sof tware,Chagrin Falls,OH)により分析した。Cheng−Prusoff式(Biochem Pharma col.,22,3099−3108(1973))を使用して、IC50値をKi値に 換算した。実験は全て、3回行った。例示した本発明の化合物は全て、5−HT1F 受容体で少なくとも5μmolのIC50を示した。 R.L.Weinshankら,WO93/14201により報告されたように、5−H T1F受容体は、G−タンパク質に機能的に結合し、それは、5−HT1F受容体で トランスフェクトされたNIH3T3細胞において、ホルスコリンで刺激される cAMP産生を阻害するセロトニンおよびセロトニン作動性薬物の能力により測 定される。標準的な技術を使用して、アデニル酸シクラーゼ活性を測定した。最 大の作用は、セロトニンにより達成される。試験化合物の阻害をその最大作用で 割って、阻害%を決定することにより、Emaxを決定する。(N.Adhamら,上記;R .L.Weinshankら,Proceedings of the National Academy of S ciences(USA),89,3630−3634(1992))、およびその中で引 用される参考文献。cAMP形成の測定 DMEM、5mM テオフィリン、10mM HEPES(4−[2−ヒドロキ シエチル]−1−ピペラジンエタンスルホン酸)、および10μM パルジリン中 、トランスフェクトされたNIH3T3細胞(ワンポイント競合試験から推定さ れるBmax=488fmol/mg(タンパク質))を5%CO2にて37℃で20分問イン キュベートした。次いで、6つの異なった最終濃度の薬物を加えた後、続いて、 ホルスコリン(10μM)を直ちに加えることにより、薬物用量−作用曲線を作成 した。その後、その細胞を5%CO2にて37℃でさらに10分間インキュベー トした。培地を吸引して、その反応を100mM HClの添加により停止させ た。競合的アンタゴニズムを測定するために、固定用量のメチオテピン(0.32 μM)を使用して、5−HTに関する用量−反応曲線を平行して測定した。プレ ートを4℃で15分間保存した後、500×gで5分間遠心分離して、細胞破片 をペレットにし、上澄みを分割して、ラジオイムノアッセイ(cAMP ラジオイ ムノアッセイキット;Advanced Magnetics,Cambridge,MA)によるcAMP形成 の評価の前に−20℃で保存した。データリダクションソフトウェアを装備した Packard COBRA Auto Gamma計数器を使用して、放射能を定量した。 偏頭痛と関連のある疼痛および関連のある障害が5−HT1F受容体のアゴニス トにより阻害されるという発見は、薬理学的活性の様々なアッセイから得られた データの分析を必要とした。5−HT1F受容体サブタイプが偏頭痛の疼痛をもた らす神経原性髄膜血管外遊出を媒介する原因であることを確立するために、標準 的な方法を使用して、セロトニン受容体に対するパネルの化合物の結合親和性を 最初に測定した。例えば、5−HT1F受容体サブタイプに結合する化合物の能力 は、上記の通り行った。比較を目的として、5−HT1D α、5−HT1D β、5− HT1E、および5−HT1F受容体に対する化合物の結合親和性もまた、そ の中で使用する5−HT1F受容体クローンの代わりに、異なったクローン化受容 体を使用することを除き、上記の通り測定した。次いで、同じパネルをcAMP アッセイにおいて試験して、それらのアゴニストまたはアンタゴニスト特性を決 定した。最後に、ニューロンのタンパク質血管外遊出を阻害するこれらの化合物 の能力、偏頭痛に関する機能アッセイを測定した。 この研究において使用する化合物のパネルは、アッセイしたセロトニン受容体 に関して広範囲の親和性を示すことが示された、異なった構造的クラスの化合物 である。加えて、そのパネル化合物は、ニューロンのタンパク質血管外遊出アッ セイにおいて広い効力範囲を有することも示された。この研究に選択された化合 物のパネルを以下に記載する。 化合物I 3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチル-1H-インドール−5− メタンスルホンアミドブタン−1,4−二酸塩(1:1) (コハク酸スマトリプタン) コハク酸スマトリプタンは、ImitrexTMとして商業的に入手可能であり、また は1991年8月6日に発行された米国特許第5,037,845号(この米国特 許に記載されている内容は、本発明の一部を構成する)に記載されている通り製 造することができる。化合物II 5−フルオロ−3−<1−<2−<1−メチル−1H−ピラゾール− 4-イル>エチル>−4−ピペリジニル>−1H-インドール塩酸塩 化合物III 5−ヒドロキシ−3−(4−ピペリジニル)−1H−インドールシュウ酸塩 化合物IV 8−クロロ−2−ジエチルアミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 塩酸塩 化合物V 6−ヒドロキシ−3−ジメチルアミノ−1,2,3,4− テトラヒドロカルバゾール 化合物II−Vは、1996年5月28日に発行された米国特許第5,521,1 96号(この米国特許に記載されている内容は全て、本発明の一部を構成する)に 記載されている。結合親和性 様々なセロトニン受容体に対する化合物の結合親和性は、その中で使用する5 −HT1F受容体クローンの代わりに、異なったクローン化受容体を使用すること を除き、本質的には、上記の通り測定した。これらの結合実験の結果を表IIに要 約する。 表II セロトニン(5−HT1)受容体サブタイプへの結合(Ki nM) cAMP形成 パネルの化合物を全て、上記のcAMP形成アッセイにおいて試験して、全て 5−HT1F受容体のアゴニストであることを見出した。タンパク質血管外遊出 Harlan Sprague−Dawleyラット(225−325g)またはCharles River Labo ratoriesから得られたモルモット(225−325g)をペントバルビタールナ トリウム(各々、65mg/kgまたは45mg/kg)で腹腔内により麻酔して、ラット に関しては−3.5mmで、またはモルモットに関しては−4.0mmで切歯棒セット を備えた定位枠(David Kopf Instruments)に置いた。正中矢状頭皮切開に続いて 、皮膚を通して2対の両側の穴を開けた(ラットにおいては、後方に6mm、外側 に2.0および4.0mm;モルモットにおいては、後方に4mm、外側に3.2およ び5.2mm、座標は全て、ブレグマを基準とする)。ステンレス鋼の刺激電極の対 (Rhodes Medical Systems,Inc.)を、両方の半球における穴を通して、硬膜から 深さ9mm(ラット)または10.5mm(モルモット)まで下ろした。 大腿静脈を曝露して、ある用量の試験化合物を静脈内注射した(1ml/kg)。約 7分後、50mg/kg用量のEvans Blue、蛍光染料もまた、静脈内注射した。その Evans Blueは、血液中のタンパク質と複合体を作って、タンパク質血管外遊出に 関するマーカーとして機能した。試験化合物を注射してから丁度10分後に、2 73型ポテンショスタット/ガルバノスタット(EG&G Princeton Applied Resear ch)を用いて、左の三叉神経節を1.0mAの電流強度(5Hz、持続時間4msec)で3 分間刺激した。 刺激してから15分後、その動物を殺して、生理食塩水20mlで瀉血した。頭 蓋の先端を除去して、硬膜の収集を容易にした。その膜試料を両方の半球から除 去し、水で濯いで、顕微鏡スライド上に平らに塗り広げた。乾燥させたら、その 組織を70%グリセロール/水溶液と共にカバーガラスをかけた。 回折格子モノクロメーターおよび分光光度計を装備した蛍光顕微鏡(Zeiss)を 使用して、各々の試料におけるEvans Blue染料の量を定量した。約535nmの励 起波長を利用して、600nmでの発光強度を測定した。その顕微鏡は、電動式 ステージを装備しており、パーソナルコンピューターとも接続されていた。この ことは、各々の硬膜試料に対する25ポイント(500μmの段階)での蛍光測定 について、ステージのコンピューター制御移動を容易にした。その測定値の平均 および標準偏差をコンピューターにより決定した。 三叉神経節の電気刺激により誘発される血管外遊出は、同側作用であった(す なわち、三叉神経節を刺激した硬膜側に対してのみ起こる)。このことは、他の( 刺激しない)半分の硬膜を対照として使用することを可能にする。刺激しない側 の硬膜と比較しての、刺激した側からの硬膜における血管外遊出の量の比を計算 した。生理食塩水対照は、ラットにおいて約2.0、およびモルモットにおいて 1.8の比を与えた。対照的に、刺激した側からの硬膜における血管外遊出を有 効に予防する化合物は、約1.0の比を有していた。用量−反応曲線を作成して 、血管外遊出を50%まで阻止する用量(ID50)を近似した。このデータを表II Iに提示する。 表III タンパク質血管外遊出の阻害(ID50mMol/kg) 様々なセロトニン受容体での結合とニューロンのタンパク質血管外遊出の阻害 との関係を決定するために、5−HTID α5−HT1D β、5−HT1E、および5 −HT1F受容体の各々に対する全ての化合物の結合親和性を、タンパク質血管外 遊出モデルにおけるそれらのID50に対してプロットした。線形回帰分析を各々 のデータの組に対して行い、相関係数R2を計算した。この分析の結果を表IVに 要約する。表IV 特異的な5−HT1サブタイプの結合親和性対タンパク質血管外遊出の阻害 に関する相関係数(R2 理想的に線形の関係は、2つの変数の間の原因および作用関係を示す、1.0 の相関係数を生ずる。ニューロンのタンパク質血管外遊出の阻害と5−HT1F結 合親和性との間の実験的に決定した相関係数は0.94である。タンパク質血管 外遊出モデルにおけるID50の、5−HT1F受容体への結合親和性に対するこの ほぼ理想的な依存性は、5−HT1F受容体が三叉神経節の刺激から起こるタンパ ク質血管外遊出の阻害を媒介することを明瞭に実証する。 スマトリプタンは、低いバイオアベイラビリティと比較的短い作用持続時間と を示す。多くのセロトニン受容体サブタイプに対するその親和性は、偏頭痛の処 置におけるその有用性を厳しく限定する、望ましくない副作用、特に血管収縮を 引き起こす。しかし、本発明の化合物は、限定されるものではないが、経口、舌 下(buccal)、皮下、および直腸を含め、幾つかの投与経路によって大いに生体内 で利用できる。それらは、迅速な開始と長い作用持続期間とを示し、典型的には 、治療レベルを維持するために1日あたり単回用量しか必要としない。本発明の 化合物は、5−HT1F受容体の強力なアゴニストであることから、治療レベルを 維持するために極めて低い用量しか必要としない。加えて、5−HT1F受容体に 対する本発明の化合物の高い選択性により、血管収縮による合併症が回避される 。本発明の化合物はまた、三叉神経節の刺激の前または後に投与するなら、タン パク質血管外遊出も阻害する。それ自体では、それらを予防的に投与して、偏頭 痛発作を予防することもできるし、またはそれらを偏頭痛発作の前もしくは間に 投与して、疼痛を軽減することもできる。 本発明の方法において使用する化合物をいずれの製剤化もなく直接投与するこ とは可能であるが、その化合物は、通常、医薬的に許容され得る賦形剤、および 少なくとも1つの活性成分を含んでなる医薬組成物の形態で投与する。これらの 組成物は、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、および鼻腔内を含め、様 々な経路により投与することができる。本発明の方法において使用する化合物の 多くは、注射用組成物および経口組成物の両方として有効である。そのような組 成物は、医薬品業界においてよく知られている方法で製造し、少なくとも1つの 活性化合物を含んでなる。例えば、REMINGTON'S PHARMACEU TICAL SCIENCES,(第16版、1980)を参照。 本発明において使用する組成物を製造する際には、活性成分を、通常、賦形剤 と混合するか、賦形剤で希釈するか、またはカプセル、サシェ、紙、もしくは他 の容器の形態となり得る担体内に充填する。賦形剤が希釈剤として働く場合、そ れは、固体、半固体、または液体の物質であり得、これは、活性成分に対してビ ヒクル、担体、または媒体としての役割を果たす。従って、その組成物は、錠剤 、丸剤、粉末剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、縣濁液剤、 エマルション剤、溶液剤、シロップ剤、エアゾール剤(固体としての、または液 体媒体中の)、例えば、活性化合物を10重量%まで含む軟膏剤、軟ゼラチンカ プセル剤および硬ゼラチンカプセル剤、坐剤、無菌注射用溶液剤、並びに無菌包 装粉末剤の形態となり得る。 製剤を製造する際には、他の成分と組み合わせる前に、活性化合物を摩砕して 、適当な粒子径を与えることが必要であり得る。その活性化合物が実質的には不 溶性であるならば、通常、粒径を200メッシュ未満まで摩砕する。その活性化 合物が実質的には水溶性であるならば、その粒径は、普通、実質的には、製剤中 で均一な分布(例えば、約40メッシュ)を与えるよう、摩砕することにより調節 する。 適当な賦形剤の幾つかの例には、ラクトース、デキストロース、スクロース、 ソルビトール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、ア ルギン酸塩、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微晶質セルロース、 ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、およびメチルセルロースが 含まれる。加えて、その製剤には、タルク、ステアリン酸マグネシウム、および 鉱油といったような滑沢剤;湿潤剤;乳化剤および沈殿防止剤;ヒドロキシ安息 香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸プロピルといったような保存剤;甘味料; 並びに香料が含まれ得る。当業界において知られている方法を使用することによ り、本発明の組成物を、患者に投与した後、活性成分を迅速に、持続的に、また は遅延して放出するよう製剤化することができる。 その組成物は、単位用量形態で製剤化するのが好ましく、各々の用量は、活性 成分を約0.05〜約100mg、より通常には、約1.0〜約30mg含む。「単位 用量形態」という用語は、ヒト被験者および他の哺乳動物のための単位的用量と して適当な、物理的に独立した単位をいい、各々の単位は、適当な医薬品賦形剤 と共に、所望の治療効果をもたらすよう計算された、予め決定されている量の活 性物質を含む。 活性化合物は、一般に、広い用量範囲にわたって有効である。例えば、1日あ たりの用量は、普通、約0.01〜約30mg/kg(体重)の範囲内に入る。成人の 処置においては、単回用量または分割用量で、約0.1〜約15mg/kg/日の範 囲がとりわけ好ましい。しかし、実際に投与する化合物の量は、処置すべき状態 、選択された投与経路、投与する実際の化合物、個々の患者の年齢、体重、およ び反応、並びに患者の症状の重篤度を含め、関連した状況から考えて、医師によ り決定され、従って、上の用量範囲は、本発明の範囲を何ら限定しようとするも のではないことが理解されるであろう。幾つかの場合には、前述の範囲の下限よ り下の用量レベルでも十分であり得るが、他の場合には、さらにより多くの用量 を、いずれの有害な副作用も引き起こすことなく使用することができるが、ただ し、そのようなより多くの用量は、1日を通して投与するために、まず最初に、 幾つかのより少ない用量に分割する。製剤例1 次の成分を含む硬ゼラチンカプセル剤を製造する。 上の成分を混合して、硬ゼラチンカプセルに340mg量を充填する。 製剤例2 以下の成分を使用して、錠剤を製造する。 各成分を混合し、圧縮して、各々の重量が240mgである錠剤を形成する。 本発明の方法において使用する別の好ましい製剤は、経皮送出装置(「パッチ 」)を使用する。そのような経皮パッチを使用して、本発明の化合物の連続的な 浸出または不連続的な浸出を制御された量で与えることができる。医薬品の送出 のための経皮パッチの構築および使用は、当業界においてよく知られている。例 えば、1,991年6月11日に発行された米国特許第5,023,252号(この 米国特許に記載されている内容は、本発明の一部を構成する)を参照。そのよう なパッチは、医薬品の連続的な送出、拍動的な(pulsatile)送出、または需要あ り次第の(on demand)送出のために構築することができる。 しばしば、医薬組成物を脳へ直接的に導入すること、または間接的に導入する ことが望ましく、または必要であろう。直接技術は、通常、薬物送出力テーテル を宿主の脳室システムに配置して、血液脳関門をバイパスする必要がある。身体 の特異的な解剖領域への生物学的因子の輸送に使用される、そのようなインプラ ント用送出システムの1つは、1991年4月30日に発行された米国特許第5, 011,472号(この米国特許に記載されている内容は、本発明の一部を構成 す る)に記載されている。 一般に好ましい間接技術は、通常、組成物を製剤化して、親水性薬物の脂溶性 薬物またはプロドラッグへの転換により薬物潜伏性(latentiation)を与える必要 がある。潜伏性は、一般に、薬物に存在するヒドロキシ基、カルボニル基、スル フェート基、および第一級アミン基をブロックし、その薬物をより脂溶性にして 、血液脳関門を介して輸送しやすくすることにより達成される。あるいはまた、 親水性薬物の送出は、血液脳関門を一時的に開くことができる高張溶液の動脈内 浸出により高めることができる。 本発明の方法において使用する化合物の投与に使用する製剤のタイプは、使用 する個々の化合物、投与経路および化合物から望まれる薬物動態プロフィールの タイプ、並びに患者の状態により指図され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、 R1およびR2は独立して、水素、C1−C4アルキル、ベンジル、またはα−メ チル−4−ニトロベンジルであり; Xは、ニトロ、ハロ、−OH、−NH2、−CN、−NHC(O)R3、−C(O) R6、−NHSO27、または−SO2NHR10であり; R3は、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C8シクロアルキル、 フェニル、置換されているフェニル、ナフチル、フェニル(C1−C4アルキレン) 、チエニルメチル、またはヘテロ環であり; R6は、ヒドロキシ、アミノ、C1−C6アルコキシ、ベンジルオキシ、フェノ キシ、または−NHR8であり; R7は、C1−C6アルキル、フェニル、またはハロもしくはC1−C4アルキル で一置換されているフェニルであり; R8は、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C8シクロアルキル、 フェニル、置換されているフェニル、ナフチル、またはヘテロ環であり;そして R10は、C1−C6アルキル、フェニル、またはハロもしくはC1−C4アルキル で一置換されているフェニルであり; mは、1または2である] の化合物、およびその医薬的に許容され得る塩類。 2.mが1である、請求項1に記載の化合物。 3.Xが−NHC(O)R3である、請求項1に記載の化合物。 4.R3がフェニル、置換されているフェニル、またはヘテロ環よりなる群から 選択される、請求項3に記載の化合物。 5.Xが−C(O)R6である、請求項1に記載の化合物。 6.R6が−NHR8である、請求項5に記載の化合物。 7.哺乳動物において5−HT1F受容体の活性化を増大させる方法であって、該 活性化を必要とする哺乳動物に、請求項1に記載の化合物の有効量を投与するこ とを含んでなる方法。 8.哺乳動物がヒトである、請求項7に記載の方法。 9.適当な医薬品担体、希釈剤、または賦形剤と組み合わせて、式I: [式中、 R1およびR2は独立して、水素、C1−C4アルキル、ベンジル、またはα−メ チル-4−ニトロベンジルであり; Xは、ニトロ、ハロ、−OH、−NH2、−CN、−NHC(O)R3、−C(O) R6、−NHSO27、または−SO2NHR10であり; R3は、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C8シクロアルキル、 フェニル、置換されているフェニル、ナフチル、フェニル(C1−C4アルキレン) 、チエニルメチル、またはヘテロ環であり; R6は、ヒドロキシ、アミノ、C1−C6アルコキシ、ベンジルオキシ、フェノ キシ、または−NHR8であり; R7は、C1−C6アルキル、フェニル、またはハロもしくはC1−C4アルキル で一置換されているフェニルであり; R8は、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C8シクロアルキル、 フェニル、置換されているフェニル、ナフチル、またはヘテロ環であり;そして R10は、C1−C6アルキル、フェニル、またはハロもしくはC1−C4アルキル で一置換されているフェニルであり; mは、1または2である] の化合物、およびその医薬的に許容され得る塩類の有効量を含んでなる医薬品製 剤。
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