JP2000516945A - ベンジルアミン誘導体、その製造および治療におけるその適用 - Google Patents
ベンジルアミン誘導体、その製造および治療におけるその適用Info
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Abstract
(57)【要約】
式(I)[式中、Aは水素原子、ヒドロキシル、C1-6ヒドロキシアルキル基、チオール、C1-6アルキルスルファニル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジ(C1-6アルキル)アミノ基、C1-6アルキルヒドロキシルアミン基、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシルアミン基、C1-6N,O−ジアルキルヒドロキシルアミン基、アジドまたはフッ素、塩素もしくは臭素のようなハロゲンのいずれかを意味し、Bは、水素原子、直鎖状もしくは分岐状C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C1-6フルオロアルキル基、C1-2ペルフルオロアルキル基、C1-6アルコキシ基、フェニル基またはオキソ基を意味し、Xは、酸素または硫黄原子を意味する]の化合物。この発明は治療において有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
ベンジルアミン誘導体、その製造および治療におけるその適用
この発明は、ベンジルアミン誘導体、その製造および治療におけるその適用に
関する。
この発明の化合物は、一般式(I):
[式中、
Aは、水素原子、ヒドロキシル、C1-6ヒドロキシアルキル基、チオール、C1 -6
アルキルスルファニル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジ(C1-6アル
キル)アミノ基、C1-6アルキルヒドロキシルアミン基、C1-6アルコキシ基、ヒ
ドロキシルアミン基、N,O−ジ(C1-6アルキル)ヒドロキシルアミン基、ア
ジドまたはフッ素、塩素もしくは臭素のようなハロゲンのいずれかを意味し、
Bは、水素原子、直鎖状もしくは分岐状C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基
、C1-6フルオロアルキル基、C1-2ペルフルオロアルキル基、C1-6アルコキシ
基、フェニル基またはオキソ基を意味し、
Xは、酸素または硫黄原子を意味し、
R1およびR2は、同一または異なっていてもよく、水素原子、フッ素、塩素も
しくは臭素のようなハロゲン、シアノ、カルボキサミド、直鎖状
もしくは分岐状C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C3-6シクロアルキル基
、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6アルコキ
シ基、C1-6アルコキシアルキル基、C1-6フルオロアルキル基もしくはC1-2ペ
ルフルオロアルキル基を意味するか、またはR1およびR2はそれらが結合してい
る二重結合と共に、C3〜C6シクロアルケニル環、C4〜C6シクロアルカジエニ
ル環もしくはC5-6アリール環を形成し、
R3およびR4は、同一または異なっていてもよく、水素原子、C1-6アルキル
基、C2-6アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルケニル基、
C1-6フルオロアルキル基もしくはC1-2ペルフルオロアルキル基を意味するか、
またはR3およびR4は一緒になって、例えば-C2H5基、-C3H3-基もしくは-C4H8-
基のようなC2-6アルキレン基もしくはC2-6アルケニレン基を形成するか、また
はR3およびR4はそれらが結合している窒素原子と共に、例えばピペラジニル環
もしくはイミダゾリル環のような2つの窒素原子および3〜6の炭素原子を有す
る飽和もしくは不飽和なヘテロ環式環[可能な窒素原子は任意にC1-4アルキル基
で置換される]を形成するか、またはR3およびR4はそれら結合している窒素原
子と一緒になって、例えばモルホリニル環のような、酸素原子、窒素原子および
3〜6の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和なヘテロ環式環を形成し、かつ
R5は、水素原子またはフッ素、塩素もしくは臭素のようなハロゲンを意味す
る]
に相当する。
一般式(I)の化合物は、1またはそれ以上の不斉炭素原子を含有してもよい
。それらは、従って鏡像異性体またはジアステレオマーの形で存在してもよい。
ラセミ混合物を含むこれらの異性体およびそれらの混
合物は、この発明の部分を形成する。適当な薬剤的に許容な酸には塩酸およびフ
マル酸が含有される。
一般式(I)の化合物は、遊離塩基または薬剤的に許容な酸との付加塩の形で
存在でき、それらもまたこの発明の部分を形成する。
この発明の化合物は以下の図中に示す方法により製造することができる。
式(I)の化合物、特にAがヒドロキシル基を意味するものは、以下に示す図
1に記載の方法に従い製造できる。
この方法に従い、式IVのエテニル誘導体は塩基性または酸性媒体中で、過ヨウ
素酸ナトリウム、四酸化オスミウムまたはメタ−クロロ過安息香酸のような酸化
剤と反応させて、式IIIのジオールを形成する。基Bにジェミナルなヒドロキシ
ル基は、その分野の当業者に公知な方法で、例えばシリルエーテルの形成により
、保護基Pで選択的に保護することができ、式IIの化合物を得る。そのようにし
て得られた化合物のヘテロ環のα炭素に結合しているヒドロキシル基は、その分
野の当業者に公知な方法で、次いで任意に活性化されてもよく、メシルもしくは
トシル基または臭素原子のような脱離(nucleofuge)基を得る。この発明の式(I
)の化合物は、その化合物をアミンNHR3R4と反応させ、その分野の当業者に公知
な方法で脱保護を行なうことにより、この化合物から製造することができる。式
IIおよびIIIのそれぞれの化合物中のX、R1、R2、R3、R4、R5、R6および
Bは、式Iに示されたものと同じである。
式IVのエテニル誘導体はそれ自身、McKean,D.R.,Parinello,G.,Renaldo,A
.F.およびStille,J.K.,J.Org.Chem.,52,1987,492に記載の条件下で、式
Xの化合物とのスティル(Stille)パラジウムカップリングにより、上記のように
式Vのブロモ化誘導体から製造することができる。
代わりに、式IVのエテニル誘導体は、当該分野の当業者の慣習的な
条件下でウイッティヒ反応により式XIのアルデヒド誘導体から製造することが
できる。式XIの化合物はそれ自体、N,N−ジメチルホルムアミドおよびブチ
ルリチウムの存在下に式Vのブロモ化誘導体をホルミル化することにより製造す
ることができる。ホルミル化反応は、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホ
ルムアミドまたはこれらの溶媒の混合物のような有機溶媒中で、以下の反応式(
2):
に従い行うことができる。
式Vの化合物はそれ自体、式VIのα−フェノキシケトンまたはα−チオフェノ
キシケトンから酸、好ましくはポリリン酸または硫酸のような無機酸と反応させ
て製造することができる(式1)。式VおよびVIの化合物のX、R1、R2およびR5
の意味は式(I)に示されたものである。
式VIの化合物は式VIIIの相当するフェノールまたはチオフェノールから、式VI
IIのα−ハロケトン、好ましくはα−クロロケトンと反応することにより直接得
ることができる。この反応はN,N−ジメチルホルムアミドのような有機溶媒中
で、炭酸カリウムおよびヨウ化カリウムのようなヨウ素の存在下に行なわれても
よい(式1)。式VIおよびVIII
の化合物のX、R1、R2およびR5の意味は、式(I)に示されたものである。
式VIの化合物はまた、式1中に上記で定義した式VIIの化合物を式VIIIのα−
ハロエステル[式中、R1は式Iで示された意味を有する]とN,N−ジメチル
ホルムアミドのような有機溶媒中で炭酸カリウムおよびヨウ化カリウムのような
ヨウ素の存在下に反応させることにより、2段階で製造することができる。けん
化の後、この反応に続いて、このようにして得られた中間体IXは式VIの該化合物
へ変換される。この変換は、チオニルクロライドの作用により、任意に引き続き
Weinrebのアミン(SO2Cl2/NH(CH3)(OCH3))により、NahmおよびWeinrebにより記
載された条件(Tet.Lett.,22,3815,1981)下で一般的に行なわれ、続いて式
R2MY[式中、R2は式Iに示した意味を有し、Mは金属を意味し、Yは塩素また
は臭素のようなハロゲンを意味する]の有機金属化合物と反応させられる。この
有機金属化合物は好ましくは有機マグネシウム化合物である。
上記の方法に加えて、式Vの化合物[式中、Xは酸素を意味する]、特にR1
がメチル基でR2が水素原子であるものは、以下の式(3)に従い製造すること
ができる。
この方法に従い、上記の式VIIの化合物は、プロパラギルブロマイド
と反応することができる。この反応は、N,N−ジメチルホルムアミドのような
有機溶媒中で、炭酸カリウムおよびヨウ化カリウムのようなヨウ素の存在下に行
なうことができる。このようにして得た式XIIのフェノキシプロパラギル誘導体
は、次いでIshi,H.ら、Chem.Pharm.Bull.,40,1992,1148に記載の条件下
で、フッ化セシウム存在下にジエチルアニリンと反応さすことができる。
さらに、式XIの化合物、特にR1およびR2がそれぞれ水素原子を意味するも
のは、以下の式(4):
に従い製造することができる。
この方法に従い、式XIIIの2,3−ジヒドロベンゾフランまたは2,3−ジヒ
ドロベンゾチオフェンは、n−ブチルリチウムおよびN,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)の存在下に、任意にテトラメチレンジアミン(TMEDA)のよ
うな有機溶媒の存在下に、ホルミル化することができる。次いで式XIVのアルデ
ヒド誘導体が得られ、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノシクロヘキサ−2,
5−ジエン−1,4−ジ
オン(DDQ)で処理される。得られた式XIの化合物は次いで回収され、上記
の方法に従い式(I)の化合物を製造するのに使用されてもよい。
この発明の式(I)の化合物[式中、Aはヒドロキシル基である]はまた、以
下の反応式(5):に従い製造することができる。
この方法に従い、式(I)の化合物は、式XVのオキシラン誘導体をアミンNH
R3R4と反応させることにより製造することができる。式XVのオキシラン誘導体
中のX、R1、R2、R3、R4、R5およびBの意味は、式(I)に示されたもの
である。
式XVのオキシラン誘導体は、トリメチルスルホニウムアイオダイドを上記の
式XIのアルデヒドと反応させることにより、または当該分野の当業者に慣習的
な条件下で式IVのエテニル誘導体にメタクロロ過安息香酸のような過酸を作用さ
せることにより、製造することができる。
式XVIのケトンからオキシランを得ることも可能である。
この場合、ケトンはα位がハロゲン化され、ハロヒドリンに還元され、塩基で
処理されるとオキシランXVに変換されることができる。
この発明の式(I)の化合物[式中、AはC1-6アルコキシ基で、Bはオキソ
基である]は、代わりに以下の反応式(6):に従い製造することができる。
この方法に従い、上記の式Vのブロモ化誘導体は、例えばブチルリチウムによ
り、または好ましくはマグネシウムの作用によりメタル化されて相当するグリニ
ャール試薬を形成してもよく、次いでこの生成物を式XVIIのアルキルグリオキシ
レートと反応させてもよい。その反応はテトラヒドロフランのような有機溶媒中
で行なうことができる。式XVIIIの化合物のヒドロキシル基は当該分野の当業者
に公知の方法により活性化することができ、メシルもしくはトシル基または臭素
原子のような脱離基を得、それは上記のアミンNHR3R4と反応させることができる
。
この発明の式(I)の化合物[式中、AはC1-6アルコキシ基であり、Bはオ
キソ基である]は、代わりに式Vのブロモ化誘導体の有機亜鉛化合物または有機
マグネシウム化合物を、式HNR3R4の2級アミン[式中、R3およびR4は式(I)
で示した意味である、ただし水素原子を除く]、ベンゾトリアゾールおよび式XV
IIのアルキルグリオキシレートまたはグリオキサールのモノアセタールの反応に
より得られる化合物と、Katrizkyらにより記載の方法(Synthesis,1989,323;S
ynthesis 1990,1173)に従い反応させることにより製造することができる。
AはC1-6アルコキシ基で、Bはオキソ基である式(I)の化合物は、当該分
野の当業者に公知の慣習的方法により還元されて、Aはヒドロキシル基であり、
Bは水素である式(I)の化合物を与える。
この発明の式(I)の化合物[式中、Aはヒドロキシル基ではない]はまた、
以下の反応式(7):
に従い、当該分野の当業者に公知な方法でこの基を活性化することによりメシル
もしくはトシル基または臭素原子のような脱離基Wを得、この化合物を求核試薬
と反応させることにより、式Iの化合物[式中、Aはヒドロキシル基である]か
ら製造することができる。
求核試薬は典型的にはLiAlH4もしくはNaBH4のようなヒドリドイオンまたは上
記のような基Aの源である。
この発明の式(I)の化合物[式中、Aは水素原子である]は、また式(I)
の対応する化合物[式中、Aはヒドロキシル基である]の脱ヒドロキシル化によ
り製造することができる。例えば、脱ヒドロキシル化反応は当該分野の当業者に
公知の方法でトリエチルシランとトリフルオロ酢酸との反応により行なうことが
できる。
この発明の式(I)の化合物[式中、Aは水素原子である]は、また式(8)
:に従い製造することができる。
この方法に従い、式(I)の化合物は、例えば有機マグネシウム化合物または
有機リチウム化合物のような式B−CH2MYの求核性誘導体[式中、Mは金属
を、Yはハロゲンを意味し、Bは式(I)で示した意味を有する]を、式XXの
イミン誘導体(式NHR3R4の2級アミン[式中、R3およびR4の意味は式(I
)で示したもの、ただし水素原子を除く]と式XIのアルデヒドとの反応により
得られる)と反応させることにより製造することができる。X,R1、R2、R5
およびBの意味は式(I)で示されたものである。
式(I)の化合物の製造のための出発原料は直接市販で入手可能であるか、文
献中で公知であるか、または当該分野の当業者に公知の慣習的な方法により製造
することができる。
以下の実施例はこの発明を説明するものである。微量分析ならびにNMRおよびI
Rスペクトラムにより化合物の構造を確認する。実施例1:2,3−ジメチル-7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチ ル)ベンゾフラン塩酸塩
(1)3−(2−ブロモフェノキシ)−2−ブタノン
60g(347mmol)の2−ブロモフェノール、57.43g(416mmol)の炭酸カリウム
、57g(347mmol)のヨウ化カリウム、600mlのN,N−ジメチルホルムアミドお
よび4.34g(416mmol)の3−クロロ−2−ブタノンを還流冷却器を備えた1リッ
トルの三つ口フラスコ中へ導入する。その混合物を80℃で16時間加熱する。15
00mlの水を加え、次いで抽出を酢酸エチル(3×400ml)で行なう。有機層を合
わせ、1M水酸化ナトリウム溶液(2×500ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥して濃縮する。残渣をシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液シクロヘ
キサン:酢酸エチル 9:1)で精製する。75.07g(収率:89%)の3−(2−ブ
ロモフェノキシ)−2−ブタノン(黄色油)が得られる。
(2)2,3−ジメチル−7−ブロモベンゾフラン
25mlの濃硫酸を温度計および10mlの滴下漏斗を備えた100mlの三つ口フラスコ
中へ導入し、アセトン中ドライアイスの浴で-15〜0℃に冷却する。3−(2−
ブロモフェノキシ)−2−ブタノン(5g,20.6mmol)を滴下して加え、攪拌を5分
間続けた。その混合物を砕いた氷の上に注ぎ、次いで抽出を酢酸エチル(3×80
ml)で行なう。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮する。残渣を
シリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサン)で精製する。4.
24g(収率:91%)の2,3−ジメチル−7−ブロモベンゾフランを得る。M.P.=33℃
(3) 2,3−ジメチル−7−エテニルベンゾフラン
32g(142mmol)の2,3−ジメチル−7−ブロモベンゾフラン、3.3g(2.84mm
ol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、300mlのトルエンお
よび50g(156.2mmol)のトリブチルビニルスタンナンを還流冷却器を備えた1リ
ットルの三つ口フラスコ中へ導入する。混合物を3時間還流加熱し、1gのテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを加えて加熱を2時間続ける。反
応混合物を室温に戻し、次いで500mlの酢酸エチルと500mlの水酸化ナトリウム水
溶液を加える。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮す
る。残渣を0.03mmHg(4Pa)の真空下で蒸留する。60〜78℃での蒸留フラクショ
ンを集め、次いで、シリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサ
ン中1%酢酸エチル)で精製する。23.5g(収率:
96%)の2,3−ジメチル−7−エテニルベンゾフランを無色油の形で得る。
(4) 2,3−ジメチル−7−(1,2−ジヒドロキシエチル)ベンゾフラン
3.86g(28.6mmol)のN−メチルモルホリンN−オキシド、10mlの水および20m
lのアセトンを100mlの三つ口フラスコ中に導入する。2.1mlのl質量(mass)%四
酸化オスミウムのtert-ブタノール溶液を、次いで5.2g(26mmol)の2,3−ジ
メチル−7−エテニルベンゾフランの10mlのアセトン溶液を滴下して加える。反
応混合物を5時間室温で攪拌する。100mlの水を加え、抽出を酢酸エチル(3×1
50ml)で行なう。有機層を合わせ、100mlの1%亜硫酸水素ナトリウム溶液および
100mlの1%炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮
する。残渣をシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサン中35%
酢酸エチル)で精製する。4.2g(収率:85%)の2,3−ジメチル−7−(1,
2−ジヒドロキシエチル)ベンゾフランを白色固形の形で得る。M.P.=93〜95℃
。
(5) 2,3−ジメチル−7−(2−[tert−ブチルジメチルシリルオキシ]−1
−ヒドロキシエチル)ベンゾフラン
3.7g(19.3mmol)の2,3−ジメチル−7−(1,2−ジヒドロキシエチル)
ベンゾフラン、200mlのN,N-ジメチルホルムアミドおよび2.36g(34.8mmol)のイ
ミダゾールを500mlの丸底フラスコ中に導入する。その混合物を0℃に冷却し、2
.63g(17.4mmol)のtert-ブチルクロロジメチルシランを加えて混合物を2時間
0℃で攪拌する。800mlの水を加え、抽出を酢酸エチル(3×400ml)で行なう。
有機層を合わ
せ、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮する。残渣をシリカカラムのクロマトグラ
フィー(溶出液:ヘキサン中10%酢酸エチル)で精製する。4.9g(収率:83%)の
2,3−ジメチル−7−(2−[tert-ブチルジメチルシリルオキシ]−1−ヒ
ドロキシエチル)ベンゾフランを油の形で得る。
(6) 2,3−ジメチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−[tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ]エチル)ベンゾフラン
3g(9.82mmol)の2,3−ジメチル-7−(2−[tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ]−1−ヒドロキシエチル)ベンゾフラン、50mlのエチルエーテルおよ
び2.2ml(15.7mmol)のトリエチルアミンを100mlの丸底フラスコ中に導入する。
混合物をアセトン中のドライアイス浴により-30℃に冷却し、1.24ml(15.7mmol
)のメシルクロライドを加える。冷却浴を取り除き、反応混合物を30分間で室温
に戻す。200mlの水を加え、抽出を酢酸エチル(3×150ml)で行なう。有機層を
合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮する。残渣をさらに精製することなく
、還流冷却器を備えた100mlの三つ口フラスコ中へ移す。20ml(190mmol)のジエ
チルアミンおよび3mlのクロロホルムを加えて、反応混合物を16時間還流加熱す
る。反応混合物を室温に戻し、真空下に濃縮し、150mlの水を加えて抽出を酢酸
エチル(3×200ml)で行なう。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥して
真空下に濃縮する。残渣をシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液:ジクロ
ロメタン中10%メタノール)で精製する。2.77g(収率:78%)の2,3−ジメチ
ル−7−(1−ジエチルアミノ−2−[tert−ブチルジメチルシリルオキシ]エ
チル)ベンゾフランを油の形で得る。0.5gの未反応の2,3−ジメチル−7−(
2−[tert−ブチルジメチルシリルオキシ]−1−ヒドロ
キシエチル)ベンゾフランを回収する。
(7) 2,3−ジメチル−7−[1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチル)ベ
ンゾフラン
2.77g(7.68mmol)の2,3−ジメチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−[t
ert−ブチルジメチルシリルオキシ]エチル)ベンゾフランおよび30mlのテトラ
ヒドロフランを250mlの丸底フラスコ中へ導入する。反応混合物を氷浴で0℃に
冷却して、2.9g(9.21mmol)のtert−ブチルアンモニウムフルオライド三水和物
の10mlのテトラヒドロフラン溶液を加える。反応混合物を0℃で1時間、室温で
16時間攪拌する。150mlの水を加え、抽出を酢酸エチル(3×200ml)で行なう。
有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥して真空下に濃縮する。残渣をシリカ
カラムのクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中5%メタノール)で精製
する。1.6g(収率:80%)の2,3−ジメチル−7−(1−ジエチルアミノ−2
−ヒドロキシエチル)ベンゾフランを油の形で得る。
(8) 2,3−ジメチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチル)ベ
ンゾフラン塩酸塩
0.55mgの2,3−ジメチル−7−[1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチ
ル)ベンゾフランおよび100mlの0.1N塩酸のイソプロパノール溶液を100mlの丸底
フラスコ中に導入する。塩を真空下に濃縮し、酢酸エチルから再結晶する。0.56
1gの2,3−ジメチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチル)ベ
ンゾフラン塩酸塩を得る。M.P.=160〜161℃。実施例2:不斉合成
本質的に実施例1と同じ方法を使用して、Sharpless,K.B.らにより記載され
た方法(J.Org.Chem.,1992,57,2768((−)異性体用にAD-mix−β))に従
い(+)異性体用にAD-mix−αを(4)の段階で使用して、この発明による式(I
)のキラルな化合物を製造する。これらの化合物は以下の表中の番号5〜10のも
のである。実施例3
本質的に実施例1と同じ方法を使用して、適当なアミンを(6)の段階で使用し
て、この発明による式(I)の他の化合物を製造した。これらの化合物は以下の
表中の番号10〜24のものである。実施例4:2,3−ジメチル−7−[1,2−ジ(ジエチルアミノ)エチル]ベ ンゾフラン塩酸塩
(1) 2,3−ジメチル−7−[1,2−ジ(ジエチルアミノ)エチル]ベンゾフ
ラン
0.8g(2.7mmol)の2,3−ジメチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒド
ロキシエチル)ベンゾフラン、2.67ml(19.2mmol)のトリエチルアミンおよび50
mlのジクロロメタンを100mlの丸底フラスコ中へ導入する。その溶液をドライア
イス浴で-30℃に冷却して99ml(12.8mmol)のメシルクロライドを滴下して加え
る。温度を0℃に戻して溶液を真空下に濃縮する。20mlのジエチルアミンを残渣
に加えて、得られた溶液を16時間還流加熱する。反応混合物を室温にまで冷却し
、真空下に濃縮し、50mlの水を加えて抽出を酢酸エチルで行なう。有機層を合わ
せ、硫酸マグネシウムで乾燥して真空下に濃縮する。残渣をシリカカラムのクロ
マトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中10%メタノ
ール)で精製する。0.434g(収率:55%)の2,3−ジメチル−7−[1,2−
ジ(ジエチルアミノ)エチル]ベンゾフランを油の形で得る。
(2) 2,3−ジメチル−7−[1,2−ジ(ジエチルアミノ)エチル]ベンゾフ
ラン塩酸塩
400mgの2,3−ジメチル−7−[1,2−ジ(ジエチルアミノ)エチル]ベ
ンゾフランおよび10mlの塩酸のイソプロパノール溶液を100mlの丸底フラスコ中
に導入する。塩を真空下に濃縮して酢酸エチルから再結晶する。400mg(収率:8
8%)の2,3−ジメチル−7−[1,2−ジ(ジエチルアミノ)エチル]ベンゾフラ
ン塩酸塩を得る。M.P.=183℃。実施例5
本質的に実施例4と同じ方法を使用して、適当な求核試薬を使用して、この発
明による式(I)の他の化合物を製造した。これらの化合物は以下の表中の番号
27〜34のものである。実施例6:2,3−ジメチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−フルオロエチル )ベンゾフラン塩酸塩
(1) 2,3−ジメチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−フルオロエチル)ベン
ゾフラン
0.664ml(3.72mmol)のジエチルアミノサルファトリフルオライド(DAST)お
よび5mlのジクロロメタンを50mlの丸底フラスコ中に導入する。混合物をアセト
ン中のドライアイスの浴で-78℃に冷却して、0.877g(3.38mmol)の2,3−ジ
メチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチル)ベンゾフランの5
mlのジクロロエタン溶液を滴下して加える。この温度で攪拌を90分間続け、反応
混合物を室温
に戻す。10mlの水を加え、抽出をジクロロエタン(3×15ml)で行なう。有機層
を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥して真空下に濃縮する。残渣をシリカカラム
のクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中5%メタノール)で精製する
。700mg(収率:62%)の2,3−ジメチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−フ
ルオロエチル)ベンゾフラン塩酸塩を無色油の形で得る。実施例7:2−エチル−3−メチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキ シエチル)ベンゾフラン塩酸塩
(1)エチル2−(2−エチル−3−メチルベンゾフラン−7−イル)−2−(ジ
エチルアミノ)アセテート
この化合物を、Katrizky,A.R.,Urogdi,L.およびMayence,A.の方法(Sy
nthesis,1989,323)に従い、2−エチル−3−メチル−7−ブロモベンゾフラ
ンから製造する。
(2) 2−エチル-3−メチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチ
ル)ベンゾフラン
300mg(7.87mmol)の水素化アルミニウムリチウムおよび10mlの無水テトラヒ
ドロフランを100mlの丸底フラスコ中に導入する。この懸濁液を氷浴で0℃に冷
却して、1g(3.15mmol)のエチル2−(2−エチル−3−メチルベンゾフラン
−7−イル)−2−(ジエチルアミノ)アセテートの20mlのテトラヒドロフラン
溶液を滴下して加える。反応混合物を1時間室温で攪拌し、次いで、連続的に0.
3mlの水、0.3mlの15%水酸化ナトリウム溶液および0.9mlの水を加えることにより
加水分解する。白色沈殿物が形成し、ろ別して50mlのエーテルで洗浄する。その
ろ液を50mlの水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して真
空下に乾燥する。残渣をシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロ
メタン中2%メタノール)で精製する。0.83g(収率:96%)の2−エチル−3−
メチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチル)ベンゾフランを黄
色油の形で得る。
(3) 2−エチル−3−メチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチ
ル)ベンゾフラン塩酸塩
0.79g(2.86mmol)の2−エチル−3−メチル−7−(1−ジエチルアミノ−
2−ヒドロキシエチル)ベンゾフランおよび50mlの0.1N塩酸のイソプロパノール
溶液を100mlの丸底フラスコ中へ導入する。塩を真空下に濃縮する。0.29gの2−
エチル−3−メチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシエチル)ベン
ゾフラン塩酸塩を白色蝋の形で得る。実施例8:2,3−ジメチル−7−[1−(ジエチルアミノ)エチル]ベンゾフ ラン塩酸塩
(1) 2,3−ジメチル−7−ホルミルベンゾフラン
17g(75.6mmol)の2,3−ジメチル−7−ブロモベンゾフランおよび250mlの
テトラヒドロフランを不活性雰囲気下に1リットルの丸底フラスコ中へ導入する
。その混合物をアセトン中のドライアイス浴で-78℃に冷却する。60mlのtert-ブ
チルリチウム(ペンタン中1.4M)を滴下して加えて、反応混合物を10分間攪拌さ
せる。17.5mlのN,N−ジメチルホルムアミド(227mmol)を次いで滴下して加
えて、反応混合物を室温に戻す。100mlの水を加え、次いで抽出を酢酸エチル(
3×80ml)で行なう。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮する。
残渣をシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液 シクロヘキ
サン:酢酸エチル 9:1)で精製する。11.97g(収率:91%)の2,3−ジメチ
ル−7−ホルミルベンゾフランを得る。M.P.=56〜58℃。
(2) 2,3−ジメチル−7−[1−(ジエチルアミノ)エチル]ベンゾフラン
1.8g(10.3mmol)の2,3−ジメチル−7−ホルミルベンゾフラン、80mlのベ
ンゼン、4Åモレキュラーシーブおよび3.19ml(30.8mmol)のジエチルアミンを
還流冷却器を備えた250mlの三つ口フラスコ中に導入する。混合物を16時間還流
加熱し、室温にまで冷却して次いで、ろ過してモレキュラーシーブを除く。ろ液
を真空で濃縮して、100mlの無水テトラヒドロフランで、還流冷却器を備えた250
mlの三つ口フラスコ中へ導入する。溶液を氷浴で0℃に冷却して20mlの3.0Mの
メチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液を加える。反応混合物を
26時間還流加熱し、8mlの3.0Mのメチルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフ
ラン溶液を再び加えて、還流下に攪拌を12時間続ける。混合物を氷浴で冷却し、
50mlの飽和塩化アンモニウム溶液を加えて、抽出を酢酸エチル(3×200ml)で
行なう。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥して、真空下に濃縮する。残
渣をシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中5%メタノ
ール)で精製する。0.281g(収率:11%)の2,3−ジメチル−7−[1−(ジ
エチルアミノ)エチル]ベンゾフランを無色油の形で得る。
(3) 2,3−ジメチル−7−[1−(ジエチルアミノ)エチル]ベンゾフラン塩
酸塩
0.2g(0.81mmol)の2,3−ジメチル−7−[1−(ジエチルアミノ)エチル
]ベンゾフランおよび2mlの6N塩酸のイソプロパノール
溶液を100mlの丸底フラスコ中に導入する。塩を真空下に濃縮し、酢酸エチルと
ジイソプロピルエーテルから再結晶する。0.142g(収率:61%)の2,3−ジメ
チル−7−[1−(ジエチルアミノ)エチル]ベンゾフラン塩酸塩が固体の形で
得られる。M.P.=28〜30℃。実施例9:(+)−2−エチル−3−メチル−7−(1−ジエチルアミノ−2−ヒ ドロキシエチル)ベンゾチオフェン塩酸塩
(1)(2−ブロモチオフェノキシ)アセトン
20g(105.7mmol)の2−ブロモチオフェノール、19g(137.5mmol)の炭酸カリ
ウム、27.8g(165.5mmol)のヨウ化カリウム、200mlのジメチルホルムアミドお
よび14.68g(158.6mmol)のクロロアセトンを500mlの三つ口フラスコ中へ導入す
る。混合物を2時間室温で攪拌し、次いで800mlの水へ注ぎ入れる。抽出を酢酸
エチル(3×400ml)で行なう。有機層を合わせ、1Mの水酸化ナトリウム溶液
(2×400ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮する。残渣をシリカ
カラムのクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサン中10%酢酸エチル)で精
製する。24.1g(収率:93%)の(2−ブロモチオフェノキシ)アセトンを得る(
黄色油)。
(2) 3−メチル−7−ブロモベンゾチオフェン
140gのポリリン酸(PPA)と14.4g(58.7mmol)の(2−ブロモチオフェノキシ
)アセトンを500mlの三つ口フラスコ中に導入する。混合物を100℃で40分間加熱
して、次いで氷浴中で冷却する。破壊した氷を加え、抽出を酢酸エチル(3×30
0ml)で行なう。有機層を合わせ、水(200ml)で次いで1Mの水酸化ナトリウム
溶液(200ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、次いで濃縮する。残渣
をシリカカ
ラムのクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサン)で精製する。11.86g(収率
:89%)の3−メチル−7−ブロモベンゾチオフェンを油の形で得る。
(3) 2−アセチル−3−メチル−7−ブロモベンゾチオフェン
7.6g(39.46mmol)の3−メチル−7−ブロモベンゾチオフェン(事前に五酸
化リンで乾燥した)と70mlのジクロロメタンを温度計を備えた250mlの三つ口フ
ラスコ中に導入する。混合物を氷浴で0℃に冷却し、2.89g(36.8mmol)のアセ
チルクロライドを加え、次いで反応混合物を0℃で5分間攪拌する。5gの塩化
アルミニウムを次いで温度が7℃を超えないように調節しながら少量ずつ加え、
攪拌を0℃で45分間続ける。反応混合物を破壊した氷の上に注ぎ、抽出を酢酸エ
チル(3×150ml)で行なう。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2
00ml)および水(200ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して次いで、濃縮
する。残渣をシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル中5%
の酢酸エチル)で精製する。8.55g(収率:95%)の2−アセチル−3−メチル−
7−ブロモベンゾチオフェンを白色固形の形で得る。M.P.=105〜107℃。
(4) 2−エチル−3−メチル−7−ブロモベンゾチオフェン
8.6g(32mmol)の2−アセチル−3−メチル−7−ブロモベンゾチオフェンと17
5mlのジエチレングリコールを蒸留装置を備えた500mlの三つ口フラスコ中に導入
する。混合物を30℃で5分間攪拌し、4.2ml(56mmol)のヒドラジン一水和物を
滴下して加える。混合物を40℃で5分間加熱し、4.3g(76.6mmol)の粉末水酸化
カリウムを加える。反応混合物中に存在する水が蒸留されるように、温度を40分
間110℃にし、
次いで100分間160℃にする。混合物を一度冷却し、次いで破壊した氷の上に注い
で、抽出を酢酸エチル(3×200ml)で行なう。有機層を合わせ、200mlの飽和炭
酸水素ナトリウム溶液と、2×200mlの水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
て濃縮する。残渣をシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサ
ン)で精製する。7.62g(収率:84%)の2−エチル−3−メチル−7−ブロモベン
ゾチオフェンを黄色油の形で得る。
本質的に実施例1の段階(4)〜(8)と同じ方法を使用して、Sharpless,K.B.ら
により記載された方法(J.Org.Chem.,1992,57,2768((−)異性体用にAD-mi
x−β))に従い(+)異性体用にAD-mix−αを(4)の段階で使用して、この発明
による式(I)のキラルな化合物を製造した。 この表中で:
「−−」は遊離の形の化合物を表わす。
さらに、番号が「+」を伴なう化合物は(+)の形で、番号が「−」を伴なう
のは(−)の形である。化合物5、6、7、8、9、10、49、50、51、52、61、62、6
3および64の[α]20 D(c=1)値は、それぞれ+24.7(CH2Cl2)、+3.0(MeOH)、-24.7
(CH2Cl2)、-3.5(MeOH)、-23.9(CH2Cl2)、+29.0(CH2Cl2)、-16.6(CH2C
l2)、+78.9(CH2Cl2)、+19.5(CH2Cl2)、-29.5(CH2Cl2)、-15.9(CH2Cl2)
、+22.7(CH2Cl2)、+15.22(CH2Cl2)および+16.3(CH2Cl2)である。表の他
の化合物全てはラセミ体である。
この発明の化合物を、尿道および動脈平滑筋に対する収縮活性を証明するため
に意図した生物学的試験に付した。
1.この発明の化合物の試験管内活性を尿道および動脈平滑筋について研究した
。これらの試験は3〜3.5kgの重さのメスのニュージーランドウサギに行なった。
動物を脊柱の脱臼により殺し、ついで腸間膜動脈および尿管から組織のリングを
除いた。これらの組織のリングを、95% O2および5% CO2の混合物で酸化された
変性クレブス(Krebs)溶液中に浸した。各組織サンプルを1gの圧力に付し、次
いでフェニレフリンを蓄積量(cumulative dose)で導入し、用量/応答曲線を
作成した。サンプルをすすぎ、研究される化合物を蓄積量で導入して用量/応答
曲線を作成した。各化合物の収縮性効果は、pD2(50%の最大収縮を誘導するアゴ
ニスト濃度の負の対数)の計算およびフェニレフリンで得られた最大収縮の割合
(% Emax)で表わされた最大効果により評価される。
得られた結果は、この発明に係る化合物が、
*一般に4〜9の尿道pD2
*一般に3より少ない動脈のpD2
*30より大きい、一般に40〜90の尿道% Emax
*一般に5より少ない動脈の% Emax
を示すことを表わしている。
2.この発明の化合物の試験管内活性をユカタンミニチュア豚の伏在静脈につい
て研究した。組織をらせんに切断し、37℃に保たれた95% O2および5% CO2の混
合物で酸化された変性クレブス(Krebs)溶液中の隔離された臓器タンク中に備
えつける。血管を1gの基礎的圧力下に等しいセンサーに接続し、圧力の変動を記
録可能なポリグラフに接続する。各
調製品の変動を3μMノルアドレナリンで予備刺激することにより試験する。す
すいだ後、研究される化合物を導入し、蓄積的に最大応答を得るまで作成された
その濃度/応答曲線を得る。各化合物の収縮性効果をEC50(50%最大応答を生じ
させる濃度)の計算により評価する。
この発明の化合物は、一般に1μM-100μMのEC50値で血管収縮活性を得るこ
とが可能である。
この発明の化合物は静脈不全および静脈の潰瘍の治療に使用することができる
。
3.この発明の化合物の血液および尿道圧に対する試験管内活性を、以下の実験
計画に従い、ウサギおよび無脊髄ラットで研究した。*脊髄を取り去られたラット
ウイスターラットを麻酔して脊髄を取り去る(Gillespie,MacLaren A.およ
びPolock D.,脊髄を取り去られたネコとラットにおける脊柱から様々な臓器へ
の自律神経性流出の異なるセグメントを刺激する方法。Br.J.Pharmacol.,197
0,40:257-267により記載の技術に従う)。
カテーテルを大腿動脈および頚静脈を通して導入する。他のカテーテルを膀胱
につけた切開を通して尿道中に導入する。試験される化合物を静脈内注入で量を
増加させて投与する。
その結果を水10cm(UP10)だけ尿道圧またはHg10mm(AP10)だけもしくはHg50
mm(AP50)だけ動脈圧を増加させるのに必要な量(μg/kg)で表わす。
この発明の化合物は、このように試験され、
−500μg/kgより少ない、一般に5〜200μg/kgの量でのUP10、
−600μg/kgより大きい、一般に600〜2000μg/kgの量でのAP10、
−AP50には達しなかった、
を得ることを可能とした。*覚醒しているウサギ
ケタミンとキシラジン(xylazine)の混合物で麻酔をかけた3〜4kgの重さの
メスのニュージーランドウサギに実験を行なう。
カテーテルを大動脈の下降部分を通して大腿動脈、頚静脈および尿道(膀胱の
頚の1.5cm下)の中へ導入する。
試験される化合物を5〜15日投与して、次いで単一用量(10または100μg/kg
)で5分間静脈内投与(i.v.)する。経口経路で試験される化合物は、単一用量
(10、30、100、300または1000μg/kg)の強制給餌により投与する。
この場合、尿道基礎圧および動脈基礎圧にそれぞれ関して、尿道圧(UP)およ
び動脈圧(AP)における増加が測定された。得られた結果は静脈内投与(i.v.)の
5分後と強制給餌(p.o.)の30分後での前投薬値の割合として表わされる。
この発明の化合物は、このように試験され、静脈内投与後には50%より大なる
、一般に50〜350%の、かつ強制給餌の後には一般に50〜200%のUP増加を可能と
した。APにおける増加は常に10%より少なく、一般に0%である。
上記の結果をあわせると、この発明の化合物は強力な尿道収縮作用と弱い動脈
収縮作用を有することを示す。
それらは薬剤として、特に平滑筋を収縮させる剤として、さらに詳しくは緊張
性尿失禁の治療にも使用されることができる。この適応症において、この発明の
化合物は大いに効果的で、そのような治療に慣習的に使用される薬剤よりも一般
に副作用、特に心臓血管系に、特に動脈の床(bed)に影響を与える副作用に関し
て、ほとんど示さない。
この発明の化合物はまた、静脈不全、偏頭痛または胃腸疾患の治療や
鼻の粘膜用血管収縮薬としても使用され得る。
この発明の化合物は、もし適当なら少なくとも薬剤的賦形剤と共に、消化また
は非経口経路での投与に適した様々な薬剤形で存在してもよい。適当な薬剤形は
、例えば、錠剤、硬カプセルを含むカプセル、糖衣錠、経口で服用される溶液、
注射可能な溶液、シロップまたは座薬である。
これらの薬剤形は0.1μg/kg〜50mg/kgの1日投与量を可能にする用量を含有
することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 13/00 A61P 13/00
25/06 25/06
27/16 27/16
C07D 307/85 C07D 307/85
307/91 307/91
333/20 333/20
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG
,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT
,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,
CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE
,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,
LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M
X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,
UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW
(72)発明者 クレスパン オリヴィエ
フランス、エフ―95000 セルジ、レ シ
ャトー ブリュロワール、8
(72)発明者 ボヴィ フィリップ
フランス、エフ―78750 マレーユ マル
リ、リュ 4 セプターンブル、13
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 一般式[I] [式中、 Aは、水素原子、ヒドロキシル、C1-6ヒドロキシアルキル基、チオール、C1 -6 アルキルスルファニル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジ(C1-6アル キル)アミノ基、C1-6アルキルヒドロキシルアミン基、C1-6アルコキシ基、ヒ ドロキシルアミン基、N,O−ジ(C1-6アルキル)ヒドロキシルアミン基、ア ジドまたはフッ素、塩素もしくは臭素のようなハロゲンのいずれかを意味し、 Bは、水素原子、直鎖状もしくは分岐状C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基 、C1-6フルオロアルキル基、C1-2ペルフルオロアルキル基、C1-6アルコキシ 基、フェニル基またはオキソ基を意味し、 Xは、酸素または硫黄原子を意味し、 R1およびR2は、互いに独立して、水素原子、フッ素、塩素もしくは臭素のよ うなハロゲン、シアノ、カルボキサミド、直鎖状もしくは分岐状C1-6アルキル 基、C2-6アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、C1-6アルコキシカルボニル 基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシアルキ ル基、C1-6フルオロアルキル基もしくはC1-2ペルフルオロアルキル基を意味す るか、またはR1および R2はそれらが結合している二重結合と共に、C3-6シクロアルケニル環、C4-6 シクロアルカジエニル環もしくはC5-6アリールを形成し、 R3およびR4は、互いに独立して、水素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケ ニル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルケニル基、C1-6フルオロア ルキル基もしくはC1-2ペルフルオロアルキル基を意味するか、またはR3および R4はそれらが結合している窒素と一緒になって、3〜6の炭素原子、第2の窒 素原子または酸素原子からなり、第2の窒素原子は任意にC1-4アルキル基で置 換されていてもよい飽和もしくは不飽和なヘテロ環を形成し、かつ R5は、水素原子またはフッ素、塩素もしくは臭素のようなハロゲンを意味す る、 ラセミ混合物を含める鏡像異性体、ジアステレオ異性体またはこれらの異なる形 の混合物、および薬剤的に許容な酸との付加塩の形] の化合物。 2. 式II [式中、R1、R2およびR5は請求項1で定義したとおりであり、Pは保護基で ある]の化合物を、式HNR3R4のアミン[式中、R3およびR4は請求項1で定義し たとおりである]と反応させ、次いで脱保護し、 または代わりに 式XV [式中、R1、R2、R5およびBは請求項1で定義したとおりである]の化合物 を式HNR3R4のアミン[式中、R3およびR4は請求項1で定義したとおりである] と反応させ、 または代わりに 式XVIII[式中、R1、R2およびR5は請求項1で定義したとおりであり、AはC1-6アル コキシ基である]の化合物を式HNR3R4のアミン[式中、R3およびR4は請求項1 で定義したとおりである]と反応させることを特徴とする請求項1の化合物[化 合物中、Aはヒドロキシル基である]の製造方法。 3. 式XIX [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は請求項1で定義したとおりであり、W は脱離基である]の化合物を請求項1で定義したとおりの求核性基Aと反応させ ることを特徴とする請求項1の化合物[化合物中、Aはヒドロキシル基ではない ]の製造方法。 4. 式XX [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は請求項1で定義したとおり]の化合物 を求核性基B-CH2MY[式中、Bは請求項1で定義したとおり、Yは塩素または臭素 のようなハロゲンを意味し、かつMは金属を意味する]と反応させることを特徴 とする請求項1の化合物[化合物中、Aは水素原子である]の製造方法。 5. 請求項1の化合物からなることを特徴とする薬剤。 6. 請求項1の化合物および1またはそれ以上の適当な賦形剤からなることを 特徴とする薬剤的組成物。
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