JP2000516674A - 構成部材を固定する装置用の支持成形体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 支持成形体（１０）の底部分（１４）に、ベース部材（３４）の溝内に突入する１つ又は２つの付加部（３１，３２）設けられている。この場合固定のために、係止フック（３５，３６）がベース部材（３４）の溝（３３）のアンダーカット部（３３）に係合する。種々のベース部材（３４）のために支持成形体（１０）を使用できるようにするために、付加部（３１，３２）は複数の係止フック（３５，３６）を有している。係止フック（３５，３６）は、構造サイズの異なるそれぞれ１つのベース部材（３４）に対応配置されている。これによって、種々のベース部材（３４）のために支持成形体（１０）を使用できる。ストックは簡単である。

Description

【発明の詳細な説明】 構成部材を固定する装置用の支持成形体 従来の技術 本発明は、請求の範囲第１項の上位概念に記載の形式の、ベース部材に構成部 材を固定する装置用の支持成形体に関する。従来実地において使用された支持成 形体の場合には、床に１つ又は２つの突出部が形成されていて、この突出部はベ ース部材の溝内に突入する。突出部は、溝のアンダーカット部に係合する係止フ ックを有している。公知の支持成形体は、ベース部材の特別な構成部に対応配置 されているそれぞれ１つだけの係止フックを有している。従って、それぞれ個々 のケースにおいて特別な支持成形体が必要である。これによって、多量の在庫品 が必要である。 発明の利点 請求項１の特徴部分に記載の特徴を有する本発明による支持成形体の利点は、 多数のベース部材のために同一の支持成形体を使用できるということにある。ス トック及び現場での取付けのために必要な構成部品を少なくすることができ、コ ストも節減される。取付け時に固定のために直接必要ではない付加的な係止フッ クは、ベース部材における支持成形体の強度には影響を及ぼさない。 その他の請求項に記載の構成によって、請求項１に記載の支持成形体の有利な 改良が得られる。 図面 図示の実施例に基づき本発明を説明する。 第１図は、第１の支持体内に組み込まれるような支持成形体の断面図、第２図 は、第２の支持体内に組み込まれるような支持成形体の縦断面図、第３図は、ク リップ条片の断面図、第４図は、面状エレメントをはめ込まれた組み立てられた 装置の概略的な断面図、第５図は、クリップ条片の変化実施例の断面図である。 実施例の説明 第１図では、第４図で組立て状態で図示した装置１１の一部を成す支持成形体 １０が図示されている。支持成形体１０は、平らな上面１３を有する底部分１４ を有していて、この底部分には、第４図で図示のように、面状エレメント１５が 載設する。底部分１４には、それぞれ上面１３の平面に対して角度を成して、例 えば４３度の角度を成して傾けられて、それぞれ底部分１４に対して平行に延び る支持部材１８もしくは１９に移行する区分１６もしくは１７が接続されている 。支持部材１８もしくは１９には、支持部材に対して垂直に側壁２０もしくは２ １が接続されている。側壁２０には保持リップ２２が形成されていて、この保持 リップは、比較的硬質の区分２３と、保持リップ２２の端部に設けられた比較的 軟質のもしくは弾性的な区 分２４とを有している。この場合、区分２３は硬質のＰＶＣ（ポリ塩化ビニル） 又はＰＰ（ポリプロピレン）から形成されるのに対して、区分２４はＰＶＣ（ポ リ塩化ビニル）又はＰＴＵ（ポリテトラウレタン）から形成される。区分２４に よって保持リップ２２は面状エレメント１５に接触する。第２の側壁２１は端部 に、底部分１４もしくは区分１７に向けられた係止フック２５を有している。 底部分１４には、上面１３とは反対側３０で、支持体３４の溝３３内に突入す る２つの脚部３１，３２が形成されている。両脚部３１，３２は弾性的に形成さ れていてかつプレロード（付勢力）を有しているので、脚部は溝内への組込み後 に溝の側壁に接触する。更に、脚部３１，３２は外面に、即ち、溝３３の側壁に 面した側に、２つの係止フック３５，３６を有していて、この場合係止フック３ ５，３６は、支持成形体１０を種々の溝サイズひいては種々の支持体３４の場合 に使用できるように、互いに適合されている。係止フック３５，３６の配置、特 に底部分１４からの間隔は、溝３３を有する支持体３４の厚さに適合されている 。更に、使用される支持体３４は、固定すべき面状エレメント１５のサイズに適 合されている。 支持成形体１０を２つの種々の支持体３４のために使用可能にする場合には、 脚部３１，３２はそれぞれ２つの係止フック３５，３６を有する。第１図及び第 ２図では、支持成形体１０は２つの異なる大きさの支持体３４，３４ａ内にはめ 込まれて図示されている。従って、第１図では、ほぼ１０ｍｍ幅の溝を有する大 きな支持体３４を図示している。両脚部３１，３２が溝３３内に差し込まれる場 合には、支持体３４の厚さに基づき最下部の係止フック、即ち、底部分１４の下 面３０から最も離れた係止フック３６は、支持体３４の溝３３のアンダーカット 部３８に係合する。第２の係止フック３５は、直接的な固定機能は有さない。第 ２の係止フック３５は、支持体３４の溝３３の側壁に接触する。両係止フック３ ５，３６間の間隔は、支持体３４が完全に係止フック３６に接触できるように、 適合されている、即ち、係止フックは完全にアンダーカット部３８の背後に係合 できる。更に、両支持部材１８，１９は、同様に支持体３４に接触している。 これとは異なって第２図では、小さな支持体３４ａ内での支持成形体１０の組 込みが図示されている。支持体３４ａは、例えば８ｍｍに過ぎない溝幅を有して いる。この場合、他方の係止フック３５、即ち、底部分１４の下面３０近くに配 置された係止フック３５は、支持体３４の溝３３のアンダーカット部３８に係合 する。更に、支持部材１８，１９は、支持体３４ａに接触する。更に、脚部３１ ，３２は溝３３内に係合するので、溝内では係止フック３６は自由に配置されか つ何等固定機能を及ぼさない。 第３図では、クリップ条片４０が図示されていて、このクリップ条片は、第４ 図から明らかなように、支持成形体１０によって面状エレメント１５を固定する のに用いられる。クリップ条片４０は、脚部４１を有していて、この脚部は、支 持成形体１０において保持リップ４０の機能を有する。脚部４１は、弾性的で軟 質の上側区分４２と比較的剛性的で硬質の下側区分４３とを有している。区分４ ２もしくは４３は、支持成形体１０の保持リップ２２の区分２３，２４と同一の 材料から製作されている。脚部４１は、支持成形体１０の底部分１４の上面１３ に対して例えば２０度乃至６０度、特に６０度の傾斜を有している。区分４３に は、互いに間隔をおいて２つの突出部４４，４５が配置されている。この場合間 隔は、側壁２１が両突出部４４，４５の間に突入しかつ側壁２１の係止フック２ ５が内側の脚部４４に形成された係止フック４７と作用結合されるような大きさ である。外側の脚部４５は、この脚部がクリップ条片４０及び支持成形体１０の 組立て状態で側壁２１に対して平行に延びかつ少なくとも部分的に側壁２１の外 壁に支持されるように、形成されている。 第４図では、組立て状態でしかも面状エレメント１５を接合した状態で装置１ １を図示している。面状エレメント１５は、例えばディスク、特に窓ガラス、ド ア又は中間壁、シャッター及びブランドである。この 場合、支持体３４は環状に閉じられたフレームであり、このフレームはこの場合 例えば壁構造内にはめ込まれている。この本発明の装置では特に有利には、本来 の組立て、即ち、第１図乃至第３図で図示されているような個々の構成部材の組 立ては、現場で行われる。この場合、支持体３４は上述のフレームとして壁部内 に不動にはめ込まれる。次いで、面状エレメント１５がその端面によって支持成 形体１０の底部分１４の上面１３に載設される。この場合、面状エレメント１５ はそれぞれ縁部で支持成形体１０の保持リップ２２に接触しかつ保持リップ２２ の軟質の区分２４を多少押し戻す。これによって、面状エレメント１５は底部分 １４の中央に載設される。この場合面状エレメント１５の大きさは、その端面が 環状のフレームを形成する支持成形体１０の全ての底部分に接触するように、適 合されている。次いで、クリップ条片４０が支持成形体１０の側壁２１にクリッ プ止めされるので、クリップ条片４０の係止フック４７及び側壁２１の係止フッ ク２５が互いに係止される。この場合、クリップ条片４０の弾性的な区分４２は 、面状エレメントに接触しかつ、第４図で図示のように、保持リップ２２のよう に多少曲げ戻される。これによって、保持リップ２２及び脚部４１は、それぞれ 弾性的な区分２４もしくは４２によって面状エレメント１５を固定する。弾性的 な区分によって、例えば１．５ｍｍ乃至８ｍｍの異な る厚さを有する面状エレメント１５を同一の装置１１によって容易に固定するこ とができる。支持成形体１０に対するクリップ条片４０の簡単な取付けを保証す るために、底部分１４の上面１３は側壁２１の上縁と少なくとも同じか又はこれ よりも高くひいては両係止フック２５もしくは４７によって形成される係止結合 部と同じか又はこれよりも高い。この場合、クリップ条片４０は軽く側壁２１に 載置される。 面状エレメント１５によって装置１１に作用する力は、支持成形体１０の側壁 ２１もしくはクリップ条片４０の付加部４５を介して支持成形体の区分１８もし くは１９に導びかれる。更に、底部分１４から脚部３１，３２を介して支持体３ ４への力の流れが生ずる。 例えばねじ回しのような簡単な手段によって、それぞれの係止結合部を簡単に 解離することにより、クリップ条片４０を支持成形体１０から並びに支持成形体 １０を支持体３４から取り外すことができる。これによって簡単な形式で、支持 体が組み込まれる壁部を損傷することなしに、損傷したディスクを現場で交換す ることができる。 第５図では、支持成形体とクリップ条片との間の係止結合部の変化実施例が図 示されている。第３図によるクリップ条片の実施例とは異なって、付加部４４ａ の係止フック４７ａは別の付加部４５ａに面した側ではなく、これとは反対側の 面に配置される。これによ って、支持成形体１０ａの側壁の２部分から成る構成が得られる。このために、 支持成形体１０ａは外側の付加部５０を有し、この付加部は、クリップ条片４０ ａの両付加部４４ａ，４５ａの間に突入しかつ付加部５０には付加部４５ａが少 なくとも部分的に支持される。更に、支持成形体１０には第２の付加部５１が設 けられていて、この付加部は、第１の付加部５０に対して平行に延びていてかつ この付加部５０に対して間隔を有している。更に、第２の付加部５１は第１の付 加部５０に面した側に係止フック５２を有しているので、クリップ条片４０ａの 付加部４４ａは、支持成形体の両付加部５０，５１の間に突入しかつ両係止フッ ク４７ａ，５２が互いに係止される。クリップ条片並びに支持成形体のその他の 構造は、第１図乃至第４図に図示の構造に相応している。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年６月８日（１９９８．６．８） 【補正内容】 請求の範囲 １．ベース部材（３４）に構成部材（１５）を固定する装置（１１）用の支持 成形体（１０）であって、支持成形体（１０）が、少なくとも１つの弾性的な付 加部（３１，３２）によってベース部材（３４）内にはめ込まれている形式のも のにおいて、単数又は複数の付加部（３１，３２）が、構成部材用の支持部とし て用いられる底部分（１４）に形成されており、単数又は複数の付加部（３１， ３２）が、はめ込み状態で弾性的な付勢力を有しており、単数又は複数の付加部 （３１，３２）が、少なくとも２つの係止フック（３５，３６）を有していて、 各係止フック（３５，３６）が、異なる構造サイズのベース部材（３４）に対応 配置されていることを特徴とする、構成部材を固定する装置用の支持成形体。 ２．係止フック（３５，３６）が、ベース部材（３４）の溝の側壁に面した側 に形成されている、請求項１記載の支持成形体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ベース部材（３４）に構成部材（１５）を固定する装置（１１）用の支持 成形体（１０）であって、支持成形体（１０）が、少なくとも１つの弾性的な付 加部（３１，３２）によってベース部材（３４）内にはめ込まれている形式のも のにおいて、単数又は複数の付加部（３１，３２）が、少なくとも２つの係止フ ック（３５，３６）を有していて、各係止フック（３５，３６）が、異なる構造 サイズのベース部材（３４）に対応配置されていることを特徴とする、構成部材 を固定する装置用の支持成形体。 ２．単数又は複数の付加部（３１，３２）が、弾性的な付勢力を有している、 請求項１記載の支持成形体。