JP2000516250A - インドロピロロカルバゾールの細胞毒性アミノ糖および関連する糖誘導体 - Google Patents

インドロピロロカルバゾールの細胞毒性アミノ糖および関連する糖誘導体

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Abstract

(57)【要約】 本発明はインドリロピロロカルバゾールの新規なアミノ糖および関連した糖誘導体、抗腫瘍剤としてのそれらの使用を医薬製剤に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 インドロピロロカルバゾールの細胞毒性アミノ糖および関連する糖誘導体 〔技術分野〕 本発明はインドロピロロカルバゾールのアミノ糖およびその他の糖誘導体、そ れらの塩および水和物に関し、これらの化合物のいくつかはトポイソメラーゼ− I活性を示し、腫瘍細胞の増殖抑制に有用であり、抗腫瘍活性を示すので有用で り、また本発明はその製法に関する。 〔背景技術〕 インドロ〔2,3−a〕カルバゾールアルカロイド例えばレベッカマイシン( rebeccamycin)(米国特許第4,487,925号および同第4, 552,842号)およびその水溶性、臨床上有効な類似体、6−(2−ジエチ ルアミノエチル)レベッカマイシン(1)(米国特許第4,785,085号) はDNAを標的とする有用な抗腫瘍剤である。 トポイソメラーゼは、DNAでのトポロジカルなデイレンマ例えば巻き方過多、 巻き方過少およびカテネーションを解消する作用を有する生体核酵素であり、こ れらのデイレンマは通常複製、転写およびおそらくはその他のDNAプロセスの 過程で生じる。これらの酵素は、その他のDNAストランドの継代のための過渡 ゲートまたは中枢点として作用する酵素架橋ストランド切断を形成することによ り、DNAを緩和させる。トポイソメラーゼ標的薬物はDNAトポイソメラーゼ の切断−再結合反応を干渉するものと考えられる。トポイソメラーゼ活性剤の存 在下で、「切断可能な複合体」と称される発育不全の反応中間体が蓄積し、そし て最後には細胞死となる複製/転写停止の結果となる。従って、トポイソメラー ゼI活性剤の開発は、現在ガンの治療のため臨床で使用されている療法の多重療 法手段に対する新しいアプローチを提供するものとなる。 Cancer Chemother.Pharmacol.(1994),3 4(suppl.):S41−S45の論文では、臨床研究中であるトポイソメ ラーゼ−I活性化合物が論述され、これらの薬剤は臨床上の抗腫瘍研究で有効で あることが見い出されている。構造上は、これらの臨床候補品はカンプトテシン (Camptothecin)アルカロイド(2)に関連している。 1995年11月22日公開の欧州特許公開第0545195B1号および1 994年6月22日公開の同第0,602,597A2号よびCancer R esearch,1993,53,490−494および1995,55,13 10−1315には、レベッカマイシンのクラスに関連するインドロ〔2,3− a〕カルバゾール誘導体(3)が開示され、そして抗腫瘍活性が特許請求されて いる。しかし、作用の主要メカニズムはカンプトテシン様ではない可能性がある 。カンプトテシンはトポイソメラーゼIメカニズムにより作用する。国際出願W O95/30682にも化合物(3)に関連したインドロカルバゾールが開示さ れ、抗腫瘍活性が特許請求されている。 1996年4月25日に公開されたHudkins等のWO96/11933 およびその対応米国特許第5,475,110号には、一連の縮合ピロロカルバ ゾールが開示され、例えば若干の化合物についての神経コリンアセチルトランス フェラーゼ(ChAT)の阻害、プロテインキナーゼC(PKC)阻害のような イン・ビトロ生物学的データが示されている。米国特許第5,468,849号 には、有用な抗腫瘍剤としてある種のフルオロレベッカマイシン類似体、およびSaccharothrix aerocolonigenes、好ましくは accharothrix aerocolonigenes C38,383 −RK2(ATCC 39243)のレベッカマイシン生産株のフルオロトリプ トファン類似体供給によるそれらの生産方法が併記されている。 Glicksman等の米国特許第5,468,872号には、本発明の式( I)のものとは構造上異なっているインドロカルバゾールアルカロイドが開示さ れている。 1996年2月15日に公開されたKojiri等のWO96/04293に は、本発明のアミノ置換糖化合物とは異なった二糖置換分を有するインドロピロ ロカルバゾールが開示されている。 上述した文献のいずれにも、また一般の先行技術にも、本発明の新規な細胞毒 性を有するインドロピロロカルバゾールのアミノ糖およびその他の糖誘導体(こ れらのうちのいくつかはトポイソメラーゼI活性剤である)は何も提案されてい ない。 〔発明の開示〕 〔発明の概要〕 本発明の目的は、腫瘍細胞の増殖を抑制するインドロピロロカルバゾールの新 規な糖誘導体を提供するものであり、これらの誘導体のいくつかは水溶性、トポ イソメラーゼ−I活性の増大を示す。 本発明は、次に式(I)を有する新規な抗腫瘍化合物またはその製薬上許容し 得る塩に関する。 式中: R1およびR1aは独立して水素、次の式を有するペントース基(A)またはヘキ ソース基(B)であり、 但し、R1およびR1aの一方が水素であり、そして他方は水素ではない; R2、R3、R4、R5およびR2'、R3'、R4'、R5"およびR5'は独立して水素、 C1-7アルキル、C1-7シクロアルキル、O、アジド、ハロゲン、NR910、N HC(O)NR910、NHC(O)OR、OR、−C(O)Ra、SR、 −OSO2cまたは一緒になって=N−OH、=O、=NRを形成し、但しR2 、R3、R4、R5およびR2'、R3'、R4'、R5"およびR5'は同時には全てが水 素、OH、アルコキシまたはアルキルではなく、さらには但し、R6が−(CH2 nNHC(=NH)NH2である場合を除いて、R3またはR3'は−NH2ではな い、前記C1-7アルキルは場合によっては同一または異なったハロゲン、CN、 NO2、アリールまたはヘテロアリールの1〜6個で置換されていてもよく、前 記アリールまたはヘテロアリールはNR910、OH、COOR9、SO39また はOCOR9から独立して選択される1〜2個の基で置換されている; RaはH、OH、C1-7アルコキシまたはNR910であり; RcはC1-7アルキルまたはアリールであり; RおよびR11は独立して水素、C1-7アルキル、C1-7シクロアルキル、ヘテロア リール、OまたはNから選択されるヘテロ原子1個または2個を含有する非芳香 族環状5〜8員環、(CH2nNR910、(CH2nOR9または(CH2nC OOR9であり、前記C1-7アルキルは場合によっては同一または異なったハロゲ ン、OH、CN、NO2、アリールまたはヘテロアリールで置換されていてもよ く、前記アリールまたはヘテロアリールはNR910、OH、COOR9、SO3 9またはOCOR9から独立して選択される1〜2個の基で置換されている; R9およびR10は独立して水素、C1-7アルキル、C1-7シクロアルキル、ベンジ ル、アリール、ヘテロアリールであり、水素を除くこれらの基のいずれもが同一 または異なったハロゲン、OH、NH2、CN、NO2、−C(=NH)NH2、 −C(=NH)、CH(Rb)−(CH2nCOOHまたはCH(Rb)(CH2 nNH2またはCOOR11の1〜6個で置換されていてもよく、またはR9およ びR10はそれらが結合している窒素原子と一緒になってO、NまたはSから選択 されるヘテロ原子1個または2個を含有する環状から5〜8員環非芳香族環を形 成し、またはR9とR10とは一緒になって=CHRR11を形成している; RbはHまたはCOOHであり; R6は水素、C1-7アルキル、アリール、アリールアルキル、OR10、NR910 またはOCO(CH2nNR910であり、前記C1-7アルキルは場合によっては 同一または異なったハロゲン、NR910、CN、NO2、アリールで置換されて いてもよく、前記アリールはNR910、OH、COOR9、SO39またはOC OR9から独立して選択される1個または2個の基で置換されている; R7およびR8は独立してOHまたはHであるか、または一緒になってOであり; X1、X'1、X2、およびX'2は独立してH、ハロゲン、OH、−CN、−NC、 CF3、−CORa、NO2、OR、O(CH2nNR910、O(CH2nOR9 またはO(CH2nCOOR9であり; 但しX2、X'2、X1およびX'1は1,11−ジクロロではなく、さらに但し、X2 およびX'2が各々Hであるときは、X1およびX'1はそれぞれ独立してHまたは ハロゲンであり、R1はヘキソースであり、R7およびR8は一緒になってOであ り、そしてR2、R5およびR4のそれぞれはOHであり、R2'、R3'、R4'およ びR5'およびR5"のそれぞれはHであり、QはNHであり、そしてR3およびR6 のそれぞれはNH2ではなく、そしてR3はR6がHのときはメトキシではない; WはCまたはNであり; QはO、NR9、SまたはCH2であり;そして nは0−4の整数である。 本発明の他の特徴によれば、式(I)の化合物の腫瘍増殖抑制量を哺乳動物宿 主に投与することを特徴とする哺乳動物宿主での腫瘍増殖を抑制する方法が提供 される。 本発明のさらに他の特徴によれば、製薬上許容し得る担体、賦形剤、希釈剤ま たは補助剤の一種または二種以上と組み合わせた式(I)の化合物の抗腫瘍有効 量からなる医薬組成物が提供される。 〔発明の詳細な開示〕 本発明によれば、インドロピロロカルバゾールの新規なアミノ糖および関連誘 導体およびそれらの塩(それらのいくつかはトポイソメラーゼ−I活性剤である )が提供される。これらの化合物は腫瘍細胞の増殖を抑制するのに有用であり、 そして抗腫瘍効果を示す。 本願において、他に明記していない限り、または文脈内において、次の定義が 適用される。記号「C」の後の下に記した数字は特別な基が含有し得る炭素原子 の数を定義する。例えば、「C1-6アルキル」とは1〜6個の炭素原子を有する 直鎖または有枝鎖飽和炭素鎖を意味し;例としてはメチル、エチル、n−プロピ ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n −ペンチル、sec−ペンチル、イソペンチルおよびn−ヘキシルが包含される 。文脈を基にして、「C1-6アルキル」はまた二個の基を架橋しているC1-6アル キレンをも言うことができ;例としてはプロパン−1,3−ジイル、ブタン−1 ,4−ジイル、2−メチル−ブタン−1,4−ジイル等が包含される。「C2-6 アルケニル」とは少なくとも一個の炭素−炭素二重結合を有枝、そして2〜6個 の炭素原子を有する直鎖または有枝鎖炭素鎖を意味し;例としてはエテニル、プ ロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニルおよびヘキセ ニルが包含される。文脈を基にして、「C2-6アルケニル」はまた二個の基を架 橋しているC2-6アルケニルをも言うことができ;例としては、エチレン−1, 2−ジイル(ビニレン)、2−メチル−2−ブテン−1,4−ジイル、2−ヘキ セン−1,6−ジイル等が包含される。「C2-6アルキニル」とは少なくとも一 個の炭素−炭素三重結合および2〜6個の炭素原子を有する直鎖または有枝鎖炭 素鎖を意味し;例としては、エチニル、プロピニル、ブチニルおよびヘキシニル が包含される。 「アリール」とは6〜10個の炭素原子を有する芳香族炭化水素を意味し;例 としてはフェニルおよびナフチルが包含される。「置換アリール」とは、C1-6 アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1-6アルキル、トリフルオロメ チル、C1-6アルコキシ、アリール、C2-6アルケニル、C1-6アルカノイル、ニ トロ、アミノ、シアノ、アジド、C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミ ノおよびアミドから選択される1〜5個(但し、好ましくは1〜3個)の基で独 立して置換されたアリールを意味する。「ハロゲン」とはフッ素、塩素、臭 素およびヨウ素を意味し;フッ素が好ましい。 「ヘテロアリール」とは少なくとも1個で、かつ4個までの酸素、硫黄および 窒素から選択される非炭素原子を有する5または6員環芳香族環を意味する。ヘ テロアリールの例としては、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラ ゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリ アゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、テトラゾリル、チアトリアゾリ ル、オキサトリアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、 トリアジニル、テトラジニルおよび類似の環が包含される。 本発明の化合物は一般式(I)を有する。 ここで、R1は次の式のペントース基(A)またはヘキソール基(B)を示す。 式(I)の好ましい化合物は、R1またはR1a全置換分がHであり、但しR2、 R3およびR4はそれぞれOHであり;そしてR5がNR910である化合物である 。 式(I)のその他の好ましい化合物は、R1またはR1a全置換分がHであり、 但しR2、R3およびR5はそれぞれOHであり;そしてR4がNR910、ハ ロゲンまたはN3(すなわち、アジド)である化合物である。 式(I)のその他の好ましい化合物は、R1またはR1a全置換分がHであり、 但しR2、R3およびR4はそれぞれOHであり;そしてR5がハロゲンである化合 物である。 式(I)のその他の好ましい化合物は、R1またはR1a全置換分がHであり、 但しR5、R3およびR4はそれぞれOHであり;そしてR2がハロゲンである化合 物である。 式(I)のその他の好ましい化合物は、R1またはR1a全置換分がHであり、 但しR2、R3はそれぞれOHであり;そしてR5はハロゲンであり、そしてR4は アジドまたはNR910またはORである化合物である。 式(I)のその他の好ましい化合物は、R1またはR1a全置換分がHであり; 但しR2、R3はそれぞれOHであり;そしてR5はハロゲンであり、そしてR4は ハロゲンまたはHまたはアリールである化合物である。 式(I)のその他の好ましい化合物は、R1またはR1a全置換分がHであり; 但しR2およびR3がそれぞれ水素またはヒドロキシであり;R4が水素、ヒドロ キシ、C1-7アルキルまたはアジドであり;そしてR5はヒドロキシ、アジド、C1-7 アルキル、ハロゲンまたはNR910である化合物である。 式(I)のその他の好ましい化合物は、R1またはR1a全置換分がHであり; 但しR3およびR5はそれぞれ水素またはヒドロキシであり;R2は水素、ハロゲ ン、C1-7アルキルまたはアジドであり;そしてR4はヒドロキシ、アジド、C1- 7 アルキル、ハロゲンまたはNR910である化合物である。 式(I)のその他の好ましい化合物はR1またはR1a全置換分がHであり、但 しR2およびR4はそれぞれ水素またはヒドロキシであり;R3は水素、ハロゲン 、C1-7アルキルまたはアジドであり;そしてR5はヒドロキシ、アジド、C1-7 アルキル、ハロゲンまたはNR910である化合物である。 式(I)のその他の好ましい化合物はR7またはR8が一緒になってOである化 合物である。 式(I)のその他の好ましい化合物はX1、X'1、X2およびX'2が独立してハ ロゲン(好ましくはフルオロ)である化合物である。 式(I)の化合物の製薬上許容し得る塩および(または)溶媒和化合物も本発 明を構成し、本発明はさらに立体異性体例えは式(I)の選択された化合物での 構造上の不斉の結果として生成し得る鏡像異性体およびR1置換立体化学から生 成するアノマーを包含する。 本発明の化合物は製薬上許容し得る塩の形態で存在することができる。このよ うな塩は、無機酸例えば塩酸および硫酸との付加塩および有機酸例えば酢酸、ク エン酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、酒石酸およびマレイン酸との 付加塩を包含する。さらに、本発明の化合物が酸性基を有する場合、酸性基はア ルカリ金属塩例えばカリウム塩およびナトリウム塩;アルカリ金属塩例えばマグ ネシウム塩およびカルシウム塩;および有機塩基との塩例えばエチルアンモニウ ム塩およびアルギニン塩の形態で存在することができる。 本発明の化合物は抗腫瘍性を有する有用な薬剤である。トポイソメラーゼ−I 活性により、化合物は抗腫瘍剤として有用である。近年、多くのレポートが、ト ポイソメラーゼ−I標的薬物の役割が酵素結合DNA一本鎖切断を生じる共有D NA−トポイソメラーゼI複合体を安定させることにあることを提案している文 献を浮かび上がらせている。薬理学的観点から、トポイソメラーゼIを標的とす る利点が存在する;まず、増殖中および静止状態双方の細胞中にそれが比較的高 いレベルで存在していると、その作用が細胞増殖速度とは独立していることを提 案し、また、第二に、トポイソメラーゼI活性剤はゆっくりと成長している、ま た急速に増殖している腫瘍に有効である。結腸腫瘍からの細胞は正常な粘膜細胞 よりも高い細胞内レベルのトポイソメラーゼIを含有することがわかり、これは 選択的細胞毒性の利点の可能性を提案している。それで、式(I)の化合物によ る腫瘍細胞の増殖の抑制は当初トポイソメラーゼIの有効な阻害によって実証さ れた。通常トポイソメラーゼIアッセイで10μM未満のEC50を有する式(I )の選択された化合物をヒト/マウス腫瘍細胞増殖アッセイの抑制でも試験した 。本発明の化合物はマウス腫瘍(P388)に対するイン・ビボ治療効果につい ても試験し、そして結果を以下の薬理試験例に示す(表I)。 イン・ビボ抗腫瘍効果 イン・ビボ抗腫瘍実験はマウス(BDF1またはCDF1)に腹腔内(ip) に10(6)P388白血病細胞を移植することにより開始した。処置は移植後 一日で開始し、そして用量レベル当り一回のip注入を包括し;化合物について 数種の用量レベルを評価した。処置群では数匹のマウスを典型的には用量レベル 当り使用し、そして平行未処置白血症コントロールとして8〜10匹のマウスを 使用した。活性の評価は、処置(T)マウスの半生存時間(MST)とコントロ ール(C)マウスのMSTとの比較を基にして行った。活性は、MST(T)/ MST(C)×100=%T/Cとして計算して:%T/Cが>または=125 %として定義した。 表I 実施例番号により製造された化合物 腫瘍 用量(mg/kg/用量) MST T/C(%) 19 P388 200 9.0 82 100 20.0 182 50 18.5 168 25 17.0 155 29 P388 200 10 91 100 16.5 150 50 12.0 109 25 14.0 127 トポイソメラーゼI活性(イン・ビトロ) トポイソメラーゼI活性を以下に記載の如くして測定した:化合物誘起され、 トポイソメラーゼI仲介されたDNA一本鎖切断形成をアッセイする操作は本質 的にHsiang等のJ.Biol.Chem.260:14873−1487 8(1985)に開示されている。他に記載のない限り、10μMまたは10m g/ml溶液として10%DMSOに溶解した試料をTris−EDTA緩衝液 で希釈した。海生バクテリオファージPM2 DNA(Boehringer Mannheim)をもTris−EDTA緩衝液で0.02μg/ulの濃度 に希釈した。評価する化合物の異なった希釈液を希釈DNAと混合し、そしてこ の混合物を2×反応緩衝液中の精製ヒトトポイソメラーゼI(Topogen) の1000単位(酵素活性−単位37℃で約30分で超コイルDNA 100n gを弛緩し得る量として定義される)アリコートに加えて反応を開始させた。化 合物−DNA−酵素混合物を37℃で30分間インキュベートし、次に反応をド デシル硫酸ナトリウムおよびプロテイキナーゼK(Sigma)を含有する温停 止緩衝液で停止させた。これらの混合物をさらに10分間37℃でインキュベー トし、この時点で混合物を水浴から取り除き、そしてクロロホルム/イソアミル アルコールの24:1混合物で抽出した。遠心分離の後に、水相のアリコートを 臭化エチジウム0.5μg/mlを含有するTris−ホウ酸塩緩衝液中の0. 9%アガロース(SeaKem)のウエルに入れ、そして15時間電気泳動にか けて異なった位相異性体を分離し、そしてDNAをニックしそして切断した。ゲ ルを水中で脱染色した後、臭化エチジウム染色DNA反応生成物をゲルをUV照 射にあてることによって可視化した。照射ゲルの写真のネガをデンシトメーター で走査し、そしてピーク下の面積を各々の試料について一本鎖DNA切断形成% を得る目的で計算した。半有効濃度(EC50)は、得られた用量−効果曲線のポ イント間に内挿することにより各々の化合物について求め、これはDNAでのト ポイソメラーゼI仲介一本鎖切断を誘起する効果についての化合物の効定を定め るものである。 本発明の選択された化合物についてのトポイソメラーゼI活性を以下に表IIに 示す。表II 実施例番号 EC50(μM) 15 0.03 18 >100 19 0.04 29 0.01 30 <0.01 31 <0.01 33 0.23 34 0.23 35 0.75 45 0.28 47 0.10 48 0.40 68 0.03 69 0.03 表IIでアミノおよびその他の糖誘導体で例示されるように、本発明の新規な化 合物はサブミクロモル(sub−micro molar)濃度範囲でも顕著な トポイソメラーゼ−I活性を示す。しかし、先見的には、この活性は予期されな いものであり、当業者には予測不可能である。その理由は、置換パターンの小規 模の変化は活性に極めて予期し得ない変化をもたらすものと考えられるからであ る。これは実施例18および19で製造された化合物についてのトポイソメラー ゼI活性の差によって例示される。実施例19はサブミクロモルTopo−I活 性を有する有効な抗腫瘍剤であり、これに対して実施例18は100ミクロモル 濃度よりも高い濃度でもTopo−I活性を示さなかった。実施例18と19と の化合物の唯一の差異は、実施例18ではX1およびX'1が2,10−ジフルオ ロであり、そしてR6がアミノであるのに対して、実施例19ではX1およびX'1 が3,9−ジフルオロであり、そしてR6が水素である点にある。さらにま た、X1およびX'1が1,11−ジクロロであり、そしてR4がメトキシであり、 そしてR5がヒドロキシであるレベッカマイシンもまたTopo−I活性ではな い。 イン・ビトロ細胞ベースの細胞毒性活性 ヒト結腸細胞系に対する増殖抑制活性を次のとおりにして測定した。 Scudiero,DA,Shoemaker,RH,Paul,KD,Mo nks,A,Tierny,S,Nofziger,TH,Currens,M J,Seniff,D,およびBoyd,MRによる文献に記載されているXT T(2,3−ビス(2−メトキシ−4−ニトロ−5−スルホフェニル)−5−〔 (フェニルアミノ)カルボニル〕−2H−テトラゾリウム ヒドロオキシドアッ セイにより、細胞毒性をHCT 116ヒト結腸がん細胞で評価した。ヒトおよ びその他の腫瘍細胞系を用いる培養で細胞増殖および薬物感受性についての可溶 性テトラゾリウム/ホルマザンアッセイの評価は、Cancer Res.48 :4827−4833、1988に記載の操作に従って行った。細胞を96穴マ イクロタイタープレートに4000細胞/穴(ウエル)で平板培養し、そして2 4時間後に薬物を加え、そして系列希釈した。細胞を37℃で72時間インキュ ベートし、この時点でフェナジンメトスルフェートを含むテトラゾリウム染料X TTを加えた。生存細胞中のデヒドロゲナーゼ酵素はXTTを還元して分光光度 計で定量し得る450nmで光を吸収する形態とする。吸光度が大きいほど、生 存細胞の数が大きくなる。結果をIC50として表わし、これは未処置コントロー ル細胞の細胞増殖の50%に細胞増殖を抑制するのに必要な薬物濃度(すなわち 、450nmでの吸光度)である。 本発明の選択された化合物の結果を表IIIに示す。表III 実施例番号 IC50(μM) 15 0.26 18 >1.45 19 0.11 29 0.09 33 0.17 35 0.50 45 0.37 58 0.07 60 0.17 62 0.56 63 0.77 67 0.74 本発明の一つの特徴には、腫瘍を移植された、またはがん形成を受けやすい哺 乳動物に式(I)の化合物またはその製薬上許容し得る塩および(または)溶媒 和化合物を投与することが包含される。一般に、化合物は約0.01mg/kg 〜約MTD(最大耐容量)の範囲の用量で投与される。式(I)の化合物の投与 量および用量・用法および投与スケジュールは健全な専門的判断を用い、かつ患 者の年令、体重および状態、投与経路およびがん疾患状態の性状または程度を考 慮して各々の症例で慎重に調整しなければならない。本文で使用される「全身投 与」なる用語は経口、舌下、口腔内、経鼻、経皮、経腸、筋肉内、静脈内、心室 内、鞘内および皮下経路を言うものである。真正な臨床実務によれば、本発明の 化合物を、有害な、または不都合な副作用を生じることなく、有効にして有益な 効果を生じる濃度レベルで投与するのが好ましい。 〔具体的な態様の記載〕 式(I)の化合物の製造のための操作をスキームIに例示し、そして重要中間 体/出発物質の製造をスキームIIに例示する。 スキームI式(I)の生成物の合成 ここで: y=BrまたはCl; R’=H; R'''=Hまたは一糖誘導体 R”=Hまたはアリールまたはヘテロアリール スキームII重要中間体 スキームIおよびIIにおいて、R2〜R6、X1、X2、X1'、X2'およびQは上 記で定義のとおりである。PGは、一般にヒドロキシル官能基を「保護」するの に使用されるタイプの合成有機「保護基」例えばアシル基例えばアセチル、トリ フルオロアセチルまたはベンジル基のようなアリールアルキル基等である。有機 合成に使用される適当な「保護」または「ブロック」基は実務者にとっては周知 であり、適切な文献に十分に記載されている。例えば、Theodora Gr eene,Protective Groups in Organic Sy nthesis,John Wiley and Sons,New York を参照。 スキームIでの出発物質はジハロマレイミド誘導体(II)例えば3,4−ジブ ロモマレイミド;および式(III)の置換インドール誘導体である。THF(す なわち、テトラヒドロフラン)、ベンゼンまたはトルエンまたはその組み合わせ のような有機溶媒中エチルマグネシウムブロミド等のような塩基の存在下にイン ドール誘導体(III)(R”=HまたはAr)をマレイミド(II)に−20℃乃 至還流温度で加えるとそれぞれモノおよびビス誘導体(V)および(IV)が得ら れる。反応剤の量は(V)および(IV)の生成物比を都合の良いように変化させ るよう調節することができる。中間体(IV)は酸化環化条件例えばジシアノジク ロロキノン(DDQ)/酸/熱または酢酸パラジウム/酸またはヨウ素、光等を 用いてさらにインドロピロロカルバゾールコア(VI)に変換することができる。 例えばジイソプロピルエチルアミン、ヘキサメチルジシラザンのような適当な塩 基の存在下に、刊行物J.Org.Chem.1993,58,343−349 およびJ.American Chemical Society.1989, 111,6661−6666に記載の1,2−エポキシドまたは1−ハロ等のよ うな反応性糖誘導体による(VI)のグリコシル化によって、THF、DMF(す なわち、ジメチルホルムアミド)、ジオキサン、ベンゼン、DME(すなわち、 ジメトキシエタン)のような有機溶媒中でインドロピロロカルバゾールコア(VI )のモノ−またはジ−またはトリ−アニオンを形成させて完全に保護された(VI II)が生成される。あるいはまた、より好ましくは、グリコシル化はTHFのよ うなエーテル系溶媒またはCH2Cl2のような塩素化溶媒中周知のMitsun obu操 作〔PPh3/ジアルキルアジドジカルボキシレート〕のもとで適当に保護され た糖誘導体の1−ヒドロキシ形態をコア(VI)と反応させることによっても達成 することができる。グリコシル化に適した糖誘導体は文献の方法により異なった ヒドロキシ基の選択的修飾によって得ることができる。例えば、J.Carbo hydrate Chemistry(1995),14(9),1279−9 4頁に掲載されている文献には、6−ハロ−6−デオキシグルコース誘導体が開 示されている。化合物(VIII)を得るための他の方法は、上記の条件下にまずモ ノ付加物のグリコシル化で中間体(VII)を生成させ、次いでこのような変換の ための当該分野で公開されている多くの周知の方法(加熱またはジオキサン、エ タノールまたは溶媒の適当な混合物のような溶媒中の溶液(VII)にUV照射を 包含する)を用いる脱ハロゲン化水素および環化を包含する。化合物(VIII)は 式(I)の保護形態である。糖での保護基の適切な選択により、第一級ヒドロキ シル基の選択的取り扱いが可能である。例えば、第一級6’−ヒドロキシ基をp −メトキシベンジル保護基(PMB)で保護し、そしてヒドロキシルの残りを単 なるベンジル基(Bn)で保護した場合、当業者にとってベンジル基を脱保護す ることなくPMB基を除去することが可能である。この様にして、第一級6−ヒ ドロキシ基を酸化して相当する酸およびそれらのエステルおよびアミド誘導体が 得られる。さらにまた、Dess−Martin試薬等を用いる制御された酸化 条件下に、6−ヒドロキシル基を酸化して相当するアルデヒドが得られる。アル デヒドをDASTのような周知のフッ素化試薬で処理すると6−ジフルオロメチ ル誘導体が得られた。同様に、その他のヒドロキシル基もまた修飾した。例えば 、ガラクトース糖誘導体(4−ヒドロキシルが軸位置を配位しているピラノース 形態のヘキソース糖)の4−ヒドロキシル基を使用して4−位を修飾することが できる。適当に保護された糖誘導体の4−ヒドロキシル基の酸化によりケトンが 得られ、これを既知の方法を用いて4−ジフルオロ誘導体を包含する異なった誘 導体に官能化することができた。4−ヒドロキシル基が活性化されると、例えば 4−メシレートの場合、例えばアジド(例えば、アジ化ナトリウム)のような薬 剤による求核置換を受けやすくなって4−アジド誘導体を提供した。一方、未保 護4−ヒドロキシル基を有する糖誘導体をフッ素化剤DASTで処理すると、4 −フルオロ 誘導体が得られる。同様に、その他のヒドロキシル基も選択的に修飾される。例 えば、公開された文献の操作の変法により、糖の2−位にフッ素原子の導入が可 能である(Bioorg.Med.Chem.,5巻、3号、497−500頁 (1997年))。これは実施例90に例示されている。例えばPearlma n触媒による水素添加または転位水素添加のような簡単な保護基取り扱いによっ て糖部分のベンジル保護基を除去し、または必要によりマレイミド窒素保護基を KOHまたはNaOHにより加水分解すると酸処理後に無水物が得られ、次いで 適当なアミンと共に加熱すると、正確な置換パターンを有する所望の式(Ia) が生成する。化合物(Ia)の糖部分で各ヒドロキシル基の選択的誘導化は、第 二級ヒドロキシル保護基の存在下に、保護基取り扱いおよび第一級ヒドロキシル 保護基の除去によって達成することができる。例えば、糖ヒドロキシル基の全て が遊離であるグルコピラノシル形態の式(Ia)の化合物(すなわち、ヘキソー ス式(B))を冷温または室温でCH2Cl2またはTHFのような溶媒中塩基の 存在下にトリメチルシリルまたはt−ブチル−ジ−フェニルシリルまたは好まし くはt−ブチル−ジ−メチルシリルトリフラートのようなシリル試薬で処理する と、3および6−位がシリルエーテルとして保護されている誘導体が得られる。 6−位シリルエーテルの選択的脱保護は、制御された水性鉱酸または有機酸条件 例えば溶媒としてトリフルオロ酢酸および水混合物で例えば−25℃乃至0℃の 冷温で30分間〜3時間または反応が終るまで、次いで薄層クロマトグラフィー で達成することができる。この中間体はメシレートまたはハライドのような良好 な脱離基に6−ヒドロキシルを活性化するための6−位のそれ以上の誘導体化に 付する。それで、トリエチルアミンまたはピリジンのような塩基の存在下にメタ ンスルホニルまたはトルエンスルホニルまたはトリフルオロメタンスルホニルク ロライドにより、相当するメシレートまたはトシレートが生成される。あるいは また、第一級6−ヒドロキシル基の選択的メシル化は全ての糖ヒドロキシル基が 未保護である式(Ia)の化合物からピリジンおよびピリジン中のメシルクロリ ド下に0℃で直接達成することもできる。適当なアミンまたはアジドのようなそ の他の求核試薬による求核置換次いでアジドのアミンへの還元により、式(I) の所望の化合物、例えば6’アミノ糖誘導体(Ib)が生成する。このようにし て、6−メチルスルフィド誘導体が、室温乃至150℃の様々の温度でチオール 誘導体のナトリウム塩またはチオールおよびDMF中のK2CO3またはトリエチ ルアミンまたはHunig塩基のような有機アミン塩基のような塩基を用いて製 造した。6−アルキルスルフィド例えば6−メチルスルフィドを制御した条件下 でオキソンまたはm−クロロ過安息香酸、または好ましくはモノペルオキシフタ ル酸マグネシウム塩(MMPP)のような既知の酸化剤によってさらに酸化して それらのスルホキシドおよびスルオンとする。同様に、その他のヒドロキシル基 は所望の如く誘導体化することもできる。式(I)のさらに他の修飾によりN− マレイミド置換(すなわちR6)インドロピロロカルバゾール誘導体(Ic)が 得られる。例えば、式(I)の適当に保護された形態の塩基加水分解から得られ る無水物を多くのアミン誘導体と反応させて所望のマレイミドを生成させること ができる。 スキームIIに示した如く、N−置換マレイミド誘導体は適当なアミン誘導体に よる処理またはマレイミドのハロゲン化次いでアルキル化でジハロマレイン酸無 水物から直接得られる。2−位に置換分を有していない出発インドール誘導体は 公開された操作に従って得られ、そして2−アリールインドールは周知のFis cherインドール合成操作に従ってアリールメチルケトンから製造することが できる。 本発明を構成している化合物およびそれらの製法は以下の実施例に鑑みるとさ らに十分に明らかとなろう。これらの実施例は説明のためにのみ掲げるものであ って、本発明の周辺または範囲を限定しているものと解すべきではない。 最終生成物(I)の製造に使用される数種の中間体化合物ならびにその他の通 常の出発物質例えば(II)、(III)および(IX)は一般に商業上入手可能であ った。式(I)(式中R1全置換分は他に記載のない限り水素である)の最終化 合物のいくつかの代表的な合成を以下に示す。中間体のいくつかの合成も例えば 実施例1−11、14、91−96、98−102、104および105に示さ れている。 全ての無水反応はAldrich Sure Seal bottleからの 乾燥溶媒または新たに蒸留した溶媒を用いて窒素またはアルゴン雰囲気下に行っ た。カラムクロマトグラフィーは溶離剤として記載した溶媒系を用いてシリカゲ ル60(EM Science,230−400メッシュ)で行った。薄層クロ マトグラフィーはAnatech GFLHまたはWhatman MK6Fシ リカゲルプレートで実施した。融点は他に記載のない限りThomas−Hoo ver融点装置で開放毛細管で測定し、そして未補正である。赤外スペクトルは 薄層フィルムまたはKBrペレットとしてPerkin−Elmer 1800 Fourierトランスフォーム分光光度計で記録した。1H NMRスペク トルおよび13C NMRスペクトルはBruker AM−300またはJEO L 300またはBruker AC−300または500MHz NMR機器 に記録し、そして内部標準として記載した溶剤からppm(ppmまたはδ)で 表わす。カップリング定数はヘルツであり、シグナルは明瞭な一重項(s)、三 重項(t)、四重項(q)、多重項(m)およびブロード(br)として引用す る。低分解質量スペクトルは、陽性CIガスとしてイソブタンによる直接化学イ オン化(DCI)によるFinnigan Model 4500 Quadr apole質量分析計、Finnigan Model SSQ−7000装置 (陰性または陽性ESI)またはKratos MS−25またはFinnig an TSQ−70装置(FAB)で測定した。高分解質量スペクトル(HRM S)は参照剤としてグリセロール中のCSIによる高速原子衝撃を用いるKra tos MS−50質量分析計または参照剤としてポリプロピレングリコールに よるエレクトロスプレーイオン化を用いるFinnigan MAT−900装 置で測定した。 実施例1 3,4−ジブロモマレイミド(II;R6=H、y=Br) 脱イオン水(250mL)中のマレイミド(25.0g、0.258モル)の 磁気かくはん溶液に急速に臭素(100g、0.626モル)次いで過酸化ベン ゾイル(300mg)を加えた。反応混合物を6.5時間50℃に加熱し、次に 室温で11.5時間かくはんした。反応混合物を45分間氷/水浴中で冷却し、 そして固体沈殿を濾去し、水洗いし、そして風乾すると白色固体として標記化合 物36.35g(55.4%)が得られた。 75MHz 13C NMR(d6−アセトン):δ 165.08,130. 73;FAB質量スペクトル,m/e 253(M+);元素分析値 C4HBr2 NO2に対する計算値:C,38.30;H,2.05;N,4.06;Br, 46.32.実測値:C,38.28;H,2.06;N,4.07;Br,4 6.24. 実施例2 1−(t−ブチルベンジル)−3,4−ジブロモマレイミド(II;R6=t−ブ チルベンジル、y=Br) アセトン(1200mL)中の3,4−ジブロモマレイミド(20.0g、7 8.5ミリモル)の磁気かくはん溶液に炭酸カリウム(132g、0.954モ ル)を加えた。4−(t−ブチル)ベンジルブロミド(24.98g、20.2 mL、110ミリモル)を15分間かけてゆっくりと加え、混合物を暗所で6時 間かくはんした。反応混合物をCelite床で濾過し、アセトンで洗った。真 空蒸発し、ついでジクロロメタン中50%ヘキサンでシリカゲルでフラッシュク ロマトグラフィー処理すると白色固体として標記化合物22.5g(71.5% )が得られた。 300MHz 1H NMR(CDCl3)δ 7.45−7.25(m,4H ),4.75(s,2H),1.32(s,9H);DCI質量スペクトル,m /e 399(M+);元素分析値 C1515Br2NO2に対する計算値:C, 44.92;H,3.77;N,3.49.実測値:C,45.04;H,3. 81;N,3.38. 実施例3 2−(2−ベンゾ〔b〕チエニル)−5−フルオロ−1H−インドール(III; X1=5F;X2=H;R”=2−ベンゾ〔b〕チエニル、R’=H) ヘキサン中のn−ブチルリチウム(1.6M、255mL、0.41モル)を 窒素雰囲気下に乾燥テトラヒドロフラン/ジエチルエーテル(1:1、400m L)中のチアナフテン(47.8g、0.36モル)の冷(4℃)溶液に5mL 部分量で加えた。内部反応温度が8℃を超えない速度でアルキルリチウムを加え た。添加完了後、反応混合物を周囲の温度に加温し、ここで4℃に冷却する前に 1時間かくはんし、そして乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中のアセトアル デヒド(50mL)の溶液で慎重に処理した。混合物を水で急冷する前に0.5 時間室温に加温し、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、食塩水で洗い、乾 燥し、濃縮した。水相を酢酸エチルで二回以上抽出し、そしてさらに処理する前 に元の有機抽出液と合した。シリカゲル(ヘキサン中7%酢酸エチル次いでヘキ サン中15%酢酸エチルで勾配溶離)でフラッシュクロマトグラフィー処理する ことにより得られた残渣を精製すると直接先に進められる淡黄色固体として中間 体アルコール29.25g(46%)が得られた。アルコール(29.15g、 0.16モル)を無水ジクロロメタン(800mL)に溶解し、そして反応混合 物をセライト(Celite)(36g)およびクロロクロム酸ピリジニウム( 35g)で処理した。室温で1時間後、追加のジクロロメタン(400mL)、 セライト(36g)およびPCC(35g)を加えた。混合物をエーテル(1L )で希釈する前に室温でさらに1時間かくはんし、シリカゲルの床を通して吸引 濾過し、そして濃縮した。純粋な白色固体としてメチルケトン(27.6g、9 6%)が単離した。無水酢酸ナトリウム(16.6g、0.20モル)を無水エ タノール(150mL)中の4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(32.9 8g、0.20モル)およびメチルケトン(27.5g、0.156モル)のか くはん懸濁液に一度に加えた。混合物を冷却する前に2時間還流させ、ジクロロ メタンで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液、1N塩酸および食塩水で洗 った。乾燥し、溶媒を留去した後、残渣を熱エタノールから再結晶すると黄色固 体として純粋なヒドラゾン(40.08g、90%)が得られた。ヒドラゾン( 18.3g、64.4ミリモル)を窒素雰囲気下に保持した新たに溶融した塩化 亜鉛の入った500mL一つ口丸底フラスコ(還流冷却器を装着)に入れた。次 に、フラスコを1時間予熱した油浴(180℃)に入れた。1時間後、油浴温度 を140℃に冷却し、次いでフラスコに無水エタノールを慎重に入れた。混合物 を冷却する前に6時間還流し、酢酸エチルで希釈し、1N塩酸および食塩水で洗 い、次に乾燥し、そして1/3容量に溶媒濃縮した。吸引濾過すると白色固体と して標記化合物(22.4g、65%)が得られた。 融点263−264℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 11.91(s,1H),7.99−7.96(m,1H),7.89−7.8 6(m,2H),7.83(s,1H),7.43−7.29(m系列,4H) ,7.03−6.96(m,1H),6.81(d,J=1.5Hz,1H);13 C NMR(75MHz,DMSO−d6)ppm 158.79,155. 72,140.01,138.35,134.92,133.92,133.7 9,128,64,128.50,124.93,124.79,123.70 ,122.44,119.73,112.35,112.22,110.76, 110.41,104,90,104.59,100.90,100.84;I R(KBr,cm-1)3421,1625,1586,1567,1501,1 448,1412,1286,1201,1188,1128,862,825 ,783,744,725,559,515;MS(neg.ESI,M−H- )m/z 266.元素分析値 C1610FNSに対する計算値:C,71.8 9;H,3.77;N,5.24.実測値:C,71.82;H,3.76;N ,5.13. 実施例4 (E)−4−フルオロ−2−ニトロ−β−ジメチルアミノスチレン 乾燥ジメチルホルムアミド中の4−フルオロ−2−ニトロトルエン(185. 0g、1.19モル)およびN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール (500mL、3.77モル)の混合物を窒素下に2時間還流させ、次いで反応 混合物からメタノールを共沸蒸留させた。別の反応(4−フルオロ−2−ニトロ トルエン169.2g)をタンデム方式で行った。標記化合物の合した重量45 0g(95%)が赤色固体(冷却すると固化)として単離された。このものは先 に進めるのに十分に純粋であった。Kugelrohr蒸留により、赤味を帯び た黒色の結晶性固体として標記化合物(特定のための分析上純粋)が得られた。 融点54−55℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.7 2−7.62(m,2H),7.37−7.32(m,1H),7.33(d, J=13.4Hz,1H),5.58(d,J=13.4Hz,1H),2.5 8(s,6H);13C NMR(75MHz,DMSO−d6)ppm 158 .19,154.99,146.16,143.13,143.02,132, 5 7,132.54,126.14,126.04,120.98,120.69 ,111.41,111.07,88.23;IR(KBr,cm-1)3446 ,1622,1570,1508,1386,1270,1092,940,8 22,798;MS(MH+)m/z 211.元素分析値 C1011FN22 に対する計算値:C,57.14;H,5.27;N,13.33.実測値:C ,57.09;H,5.16;N,13.46. 実施例5 6−フルオロインドール(III:X1=F、X2=R”=R’=H) (E)−4−フルオロ−2−ニトロ−β−ジメチルアミノスチレン(120g 、0.5モル)をテトラヒドロフラン(1L)に溶解し、そして10%パラジウ ム付き炭素(30g)を用いてParr水素添加(50psi H2、室温、2 4時間)に受けしめた。混合物をセライト(THF、メタノールおよび塩化メチ レンで洗った)を通して濾過し、そして蒸発乾涸した。上述の出発物質を消費す るために、さらに3回この反応を行った。残渣を水蒸気蒸留すると、白色針状晶 として標記化合物(192.6g、62%)が得られた。 融点73−75℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 11. 14(brs,1H),7.51(dd,J=8.6,5.5Hz,1H),7 .32(t,J=2.9Hz,1H),7.16(dd,J=10.1,2.3 Hz,1H),6.87−6.80(m,1H),6.43−6.41(m,1 H);13C NMR(75MHz,DMSO−d6)ppm 160.26,1 57.16,135.79,135.63,125,94,125.89,12 4.42,120.97,120.83,107.43,107.10,101 .17,97.47,97.13;IR(KBr,cm-1)3392,3072 ,1626,1508,1448,1342,1144,954,846,80 2,728,508;MS(MH+)m/z 136.元素分析値 C86FN に対する計算値:C,71.10;H,4.47;N,10.36.実測値:C ,71.28;H,4.69;N,10.24. 実施例6 3,4−ビス(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−N−〔4−(t −ブチル)ベンジル〕−ピロール−2,5−ジオン(IV:X1=F、X2=R’= R”=H;R6=4−(t−ブチル)ベンジル) 無水ベンゼン(125mL)中の磁気かくはんした5−フルオロインドール( 7.0g、51.8ミリモル)の溶液にアルゴン下にかくはんしながらヨウ化メ チルマグネシウム(エーテル中3.0M;18.0mL、54.0ミリモル)を 加えた。混合物を室温で30分間かくはんし、次にこの溶液をカニューレにより 無水ベンゼン(60mL)中のN−〔4−(t−ブチル)ベンジル〕−3,4− ジブロモマレイミド(6.50g、16.2ミリモル)の急速にかくはんした溶 液に10分間かけて加えた。得られた暗紫色溶液をアルゴン下に16時間室温で かくはんし、そして20%クエン酸水溶液(350mL)と酢酸エチル(500 mL)の混合物に注加した。有機層を水(200mL)および食塩水(200m L)で洗い、そして乾燥した(Na2SO4)。真空蒸留し、次にシリカゲルで1 00%ジクロロメタンにてフラッシュクロマトグラフィー処理すると、赤色固体 として標記化合物3.68g(44%)が得られた。 300MHz 1H NMR(CDCl3)δ 8.63(brs,2H), 7.87(d,2H,J=2.9Hz),7.46−7.34(m,4H),7 .23(dd,2H,J=8.9,4.4Hz),6.79(ddd,2H,J =9.1,8.9,2.5Hz),6.48(dd,2H,J=10.2,2. 5Hz),4.83(s,2H),1.30(s,9H);75MHz 13C NMR(CDCl3)δ 172.15(s),157.73(d,J=235 Hz),150.82(s),133.79(s),132.27(s),12 9.92(s),128.32(s),127.14(s),126.16(d ,J=10.4Hz),125.72(s),112.19(d,J=9.8H z),111.10(d,J=26.6Hz),106.95(d,J=4.3 Hz),106.43(d,J=25.1Hz),41.68(s),34.5 5(s),31.33(s);FAB質量スペクトル,m/e 509(M+) . 実施例7 3−ブロモ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1H−ピロ ール−2,5−ジオン(V:X1=6F、R’=R”=R6=H;y=Br)お よび3,4−ビス(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1H−ピロ ール−2,5−ジオン(IV:X1=F;X2=R’=R”=R6=H) 窒素下で無水ベンゼン(1L)中の6−フルオロインドール(50.0g、0 .37モル)の溶液にシリンジを通して臭化エチルマグネシウム(3M、130 mL、0.43モル)を内部温度を45−50℃に保持する速度で加えた。次に 、混合物を0.5時間50−55℃に加熱し、次に無水ベンゼン中の2,3−ジ ブロモマレイミド(24.9g、0.093モル)の懸濁液を反応混合物に注加 した。混合物を22時間還流し、冷却し、酢酸エチルで希釈し、そして1N H ClでpH=1に酸性化した。次に、有機相を分離し、食塩水で洗い、乾燥し、 そして濃縮した。水相を酢酸エチルで再応希釈し、そして分離した。得られた有 機相を上述したのと同じ様式で処理し、そして元のものと合した。別の50gの 反応を実施し、そしてクロマトグラフィーの前に合した。合した残渣をシリカゲ ルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10%酢酸エチル次いでヘキ サン中20%、次いでヘキサン中40%酢酸エチルによる勾配溶出)により合し た残渣を精製すると二種の主要生成物が得られた。れんが−赤色固体として式( V)の標記化合物(12.31g、21.5%および赤味を帯びたフォームとし て式(IV)の標記化合物(31.5g、41%)が単離された。 式(V)の標記化合物について:融点73−75℃;1H NMR(300M Hz,DMSO−d6)δ 11.14(brs,1H),7.51(dd,J =8.6,5.5Hz,1H),7.32(t,J=2.9HZ,1H),7. 16(dd,J=10.1,2.3Hz,1H),6.87−6.80(m,1 H),6.43−6.41(m,1H);13C NMR(75MHz,DMSO −d6)ppm 160.26,157.16,135.79,135.63, 125,94,125.89,124.42,120.97,120.83,1 07.43,107.10,101.17,97.47,97.13;IR(K Br,cm-1)3392,3072,1626,1508,1448,1342 ,1144,954,846,802,728,508;MS(MH+)m/z 136.元素分析値 C86FNに対する計算値:C,71.10;H,4.4 7;N,10.36.実測値:C,71.28;H,4.69;N,10. 24. 式(IV)の標記化合物について:融点207−208℃(分解);1H NM R(300MHz,DMSO−d6)δ 12.10(s,1H),11.37 (s,1H),8.03(d,J=2.9Hz,1H),7.86(dd,J= 8.9,5.4,2.3Hz,1H),7.28(dd,J=9.6,2.3H Z,1H),7.00(dt,J=9.3,2.3HZ,1H);13C NMR (75MHz,DMSO−d6)ppm 170.12,167.35,160 .70,157.56,137.65,136.62,136.45,131. 58,131.56,123.51,123.38,121,27,115.4 0,109.03,108.70,103.89,98,47,98.14;I R(KBr,cm-1)3328,3222,1726,1604,1450,1 338,1240,1192,1148,840,794;MS(MH+)m/ z 309,311. 元素分析値 C126BrFN22に対する計算値:C ,46.63;H,1.96;N,9.06.実測値:C,46.70;H,2 .00;N,8.94. 実施例8 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−5H−インドロ〔2,3−a〕ピ ロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6−N−〔4−(t−ブチル)ベン ジル〕−)−ジオン(VI:X1=X1'=F;X2=X2'=R’=H;R6=4−( t−ブチル)ベンジル;Q=NH) 無水ベンゼン(1700mL)中の実施例6の生成物(11.6g、22.8 ミリモル)の磁気かくはん溶液にアルゴン下にかくはんしながらp−トルエンス ルホン酸−水和物(170mg)およびDDQ(10.9g、48.0ミリモル )を加えた。混合物をかくはんしながらアルゴン下で1時間還流させ、そして1 6時間室温でかくはんした。得られた暗色の沈殿を濾集し、冷酢酸エチルで洗い 、そして1〜2時間真空で乾燥すると黄褐色固体として標記化合物12.80g (94%)が得られた(プロトンNMRによるモノ酢酸エチル錯体;さらに真空 乾燥すると酢酸エチル含量を1/2〜2/3に低減することができる)。THF /酢酸エチルから再結晶すると明るい黄色固体として分析上純粋な生成物が得 られる(プロトンNMRによるモノ酢酸エステル錯体)。 300MHz 1H NMR(d6−DMSO)δ 11.83(brs,2 H),8.46(dd,2H,J=9.7,2.6Hz),7.69(dd,2 H,J=8.9,4.6Hz),7.36(ddd,2H,J=9.1,8.9 ,2.6Hz),7.34−7.22(m,4H),4.63(s,2H),1 .22(s,9H);FAB質量スペクトル,m/e 507(M+);元素分 析値 C3123232・C482に対する計算値:C,70.58;H,5 .25;F,6.38;N,7.06. 実測値:C,70.52;H,5.3 1;F,6.14;N,7.00. 実施例9 2,10−ジフルオロ−12,13−ジフルオロ−5H−インドロ〔2,3−a 〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(VI:X1=X1 ' =F;X2=X2'=R’=R6=H;Q=NH) 2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(15.81g 、0.70モル)を一度にベンゼン(1L)中の3,4−ビス(6−フルオロ− 1H−インドール−3−イル)−1H−ピロロ−2,5−ジオン(11.5g、 0.032モル)およびトルエンスルホン酸−水和物(0.44g)のかくはん 溶液にアルゴン下に加え、そして混合物を2時間還流させ、次に冷却し、16時 間室温で保存し、そして焼結ガラス漏斗で吸引濾過した。沈殿を順次ベンゼン、 酢酸エチルおよびエーテルで無色の濾液がみられるまで洗滌した。第一の反応で 使用する同一の量の反応剤を比例して使用して、別の20.0gの反応を連結し て行った。合すると、黄味を帯びた緑色の固体として標記化合物(15.15g 、40%)が単離された。 融点>305℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 11.6 7(brs,2H),10.93(brs,1H),8.84(dd,J=8. 8,5.8Hz,2H),7.55(dd,J=10.0,2.3Hz,2H) ,7.11(dt,J=9.2,2.3Hz,2H),4.00(q,J=7. 1HZ,2H),1.96(s,3H),1.15(t,J=7.1Hz,3H );13C NMR(75MHz,DMSO−d6)ppm 171.09,17 0.32,163.27,160.08,141.00,140.83,129 .25,125.69,125.55,119.54,118.23,115. 09,108.51,108.19,98.64,98.28,59.74,2 0.74,14.07;IR(KBr,cm-1)3320,1748,1690 ,1572,1404,1376,1312,1232,1144,1116, 840;MS(M+)m/z 361.元素分析値 C209232・1.0 EtOAc・0.1H2に対する計算値:C,63.89;H,3.84;N, 9.31.実測値:C,64.12;H,3.76;N,9.55. 実施例10 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔3,4,6−トリス−O −(フェニルメチル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3 −a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6N−〔4−(t−ブチル )ベンジル〕−)−ジオン(VII:X1=X1'=F;X2=X2'=R’=R'''=H ;R6=4−(t−ブチル)ベンジル:Q=NH:PG=ベンジル) 無水THF(450mL)中の実施例8のコア(9.50g、17.7ミリモ ル)の磁気かくはん懸濁液に5〜10分かけてアルゴン下にかくはんしながらナ トリウム(ビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M;50.0mL 、2.82当量)を加えた。得られた深赤色溶液を45分間室温でかくはんし、 シリンジによりクロロトリメチルシラン(5.06mL)40.0ミリモル)で そのまま処理し、そしてさらに1時間室温でかくはんした。次に、反応混合物を 加熱還流し、そして還流を維持しながら無水THF(200mL)中の1,2− アンヒドロ糖(IX)(13.5g、31.2ミリモル;J.Org.Chem. 1993,58,343−349を参照)の溶液を定量添加漏斗により3.5時 間かけて加えた。添加完了後、反応をアルゴン下に10時間還流させ、無水TH F(40mL)中の追加の1,2−アンヒドロ糖(IX)(800mg)の溶液で 処理し、そしてさらに2.5時間還流させた。混合物を45分かけて室温に冷却 し、HCLl(1.0N、280mL)で処理し、そして75分間かくはんした 。混合物を酢酸エチル(2000mL)と0.5N HCl(600mL)との 間で分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(300mL)、水(35 0m L)および食塩水(400mL)で洗った。元の酸性水層を新たな酢酸エチル( 600mL)で抽出し、次に水(100mL)および食塩水(150mL)で洗 った。合した有機抽出液を乾燥し(Na2SO4)、そしてロータリーエバポレー ターで約300mLの容量に蒸発させ、ここで得られた黄色沈殿を濾集し、酢酸 エチル(300mL)で洗い、そして真空で乾燥すると回収純粋な出発コア3. 00g(31.6%)が得られた。濾液を真空濃縮し、塩化メチレン/ヘキサン に溶解し、そして5−10%酢酸エチル(ヘキサン中)を用いてシリカゲルでフ ラッシュクロマトグラフィーにより精製した。最小の極性スポットを含む黄色フ ラクションを蒸発させて約300mLの容量とし、そして一夜静置するとN12, N13−二重グリコシル化生成物(X−線結晶学により決定した構造)625mg (3.8%)が美しい黄色のプリズム晶として得られた。同一物の追加の380 mg(2.3%)が母液から得られた。ヘキサン中10−15%酢酸エチルでさ らに溶離すると黄色固体として式(VIII)の分析上純粋な標記化合物9.23g( 55.5%、回収出発コアを基にして81%)が得られた。 500MHz 1H NMR(d6−DMSO)δ 10.85(brs,1 H),8.84(dd,1H,J=9.6,2.7Hz),8.75(dd,1 H,J=9.6,2.5Hz),7.54(ddd,1H,J=9.1,9.1 ,2.7Hz),7.42−7.18(m,21H),6.43(d,1H,J =8.8Hz,1’H),5.38(d,1H,J=6.3Hz,2’OH), 4.94−4.56(m,8H),4.30−4.15(m,2H),3.98 −3.72(m,4H),1.24(s,9H);FAB質量スペクトル,m/ e 939(M+);元素分析値 C5851237に対する計算値:C,74 .11;H,5.47;F,4.04:N,4.47. 実測値:C,73.8 9;H,5.51;F,3.77;N,4.26. 実施例11 2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔3,4,6−トリ−O −(フェニルメチル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3 −a〕ピロロ〔3,4,−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(A=VI II:X1=X1'=F;X2=X2’=R6=R'''=H;Q=NH;PG=ベンジ ル)および2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔2−O−〔 3,4,6−トリス−O−(フェニルメチル)−β−D−グルコピラノシル〕− 5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ(3,4,−c〕カルバゾール−5,7( 6H)−ジオン(B=VIII:X1=X1'=F;X2=X2'=R6=H;Q=NH; PG=ベンジル;R'''=3,4,6−トリス−O−(フェニルメチル)−β− D−グルコピラノシル) テトラヒドロフラン中のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、 9.1mL、3.3当量)の溶液をシリンジを通して無水テトラヒドロフラン( 600mL)中の2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−5H−インド ロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4,−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオ ン(11.17g、32.38ミリモル)の溶液に室温で加えた。25分後、無 水THF(50mL)中のエポキシド(24.27g、56.11ミリモル、1 .7当量)の溶液を反応混合物中にカニューレで滴加した。混合物を6時間還流 し、次に飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、そして酢酸エチルで希釈した 。有機相を分離し、食塩水で洗い、乾燥し、そして蒸発した。シリカゲル(ヘキ サン中15%テトラヒドロフラン、次いでヘキサン中20%および40%テトラ ヒドロフランによる勾配溶離)でのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を 精製すると、黄色フォームとして式(VIII)の標記化合物A(6.1g、30%) 、未反応アグリコン(4.00g)および黄色フォームとしてビス−糖化合物B (10.9g、34%;MS(M+)、C14662312に対する計算値12 26.4615、実測値1226.4566)(このものは以下に記載の如く式 (VIII)の標記化合物Aに直接変換された)。 式A=VIIIの標記化合物について:融点140−147℃;1H NMR(3 00MHz,CDCl3)δ 10.50(s,IH),8.79−8.74( dd,J=8.8,5.8Hz,1H),8.21(dd,J=8.8,5.6 Hz,1H),7.59−7.33(m,11H),7.28−7.12(2m ,11H),7.06−7.00(m,1H),6.81(dd,J=9.1, 2.2Hz,1H),6.61−6.58(m,1H),5.83(d,J=9 .0Hz,1H),5.12(d,J=5.3Hz,1H),5.08(d,J =5. 2Hz,1H),5.01−4.98(m,1H),4.85(d,J=10. 8Hz,1H),4.73−4.72(m,1H),4.55−4.35(m, 4H),4.07−3.93(m,3H),3.76−3.72(m,1H);13 C NMR(75MHz,CDCl3)ppm 169.55,169.10 ,164.43,164.25,161.18,161.00,143.00, 142.83,141.68,141.50,137.69,137.59,1 36.32,130.45,128.91,128.74,128.63,12 8.56,128.43,128.06,127.02,126.89,126 .15,126.01,120.00,119,01,118.44,118. 17,118.09,110.33,110.02,109.48,109.1 6,98.04,97.70,97.34,85.89,85.62,76.3 5,75.36,75.05,74.09,73.74,66.75;IR(K Br,cm-1)3430,3334,2914,2870,1752,1702 ,1580,1452,1328,1232,1140,1062,698;M S(M+)C4738237に対する計算値 794.2678,実測値 79 4.2687. 元素分析値 C4737237・1.0H2Oに対する計算値 :C,69.54;H,4.84;N,5.17:H2O,2.2. 実測値: C,69.57;H,4.70;N,5.10;H2O,0.4. 化合物Bは、乾燥酢酸エチル(25mL)中の2,10−ジフルオロ−12, 13−ジヒドロ−13−〔2−O−〔3,4,6−トリス−O−(フェニルメチ ル)−β−D−グルコピラノシル〕−3,4,6−トリス−O−(フェニルメチ ル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3 ,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(10.9g)8.89ミリ モル)の溶液をかくはんし、そして室温で96時間密栓フラスコ中無水メタノー ル性塩化水素(8M、500mL)の溶液で処理することによって、化合物Aに 変換される。次に、溶媒を真空除去し、そして得られた残渣を酢酸エチルおよび テトラヒドロフランで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液でpH=8に中 和した。有機相を分離し、そして食塩水で洗い、次に乾燥し、そして溶媒を濃縮 し た。残渣をシリカゲル(上述のとおり)フラッシュクロマトグラフィーによって 精製すると、黄色フォームとして式(VIII)の標記化合物A(5.7g、81%) 、およびアグリコン出発物質(0.7g)が得られた。 実施例12 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔β−D−グルコピラノシ ル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5, 7(6N−〔4−(t−ブチル)ベンジル〕−)−ジオン(Ia:X1=X1'= F;X2=X2'=H;R6=4−(t−ブチル)ベンジル;Q=NH;R2−R5= OH) 95%エタノール(450mL)およびシクロヘキサン(175mL)中の実 施例10の化合物(2.10g、2.23ミリモル)の磁気かくはん溶液に20 %水酸化パラジウム付炭素(0.49g)を加え、そして混合物を20時間激し くかくはんしながら窒素下に還流させた。混合物をCeliteを通して熱時濾 過し、そしてメタノールで洗った。濾液を真空濃縮し、塩化メチレン中3〜5% メタノールを用いてシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィーすることにより 精製すると黄−橙色固体として純粋な標記化合物1.35g(90%)が得られ た。分析用試料を酢酸エチルから蒸発させ、真空乾燥し、そして1/2 EtO Ac錯体/分子として得た。 300MHz 1H NMR(d6−DMSO)δ 11.81(brs, 1H),8.84(dd,1H,J=9.7,2.7Hz),8.76(dd, 1H,J=9.7,2.6Hz),8.04(dd,1H,J=9.3,4.4 Hz),7.70(dd,1H,J=8.9,4.6Hz),7.55−7.4 6(m,2H),7.40−7.33(m,4H),6.31(d,1H,J= 8.9Hz),6.12(brs,1H),5.43(d,1H,J=4.4H z),5.17(d,1H,J=5.5Hz),4.93(d,1H,J=5. 4Hz),4.90(s,2H),4.13−4.07(m,1H),4.00 −3.96(m,2H),3.87−3.80(m,1H),3.63−3.4 6(m,2H),1.24(s,9H);FAB質量スペクトル,m/e 66 9(M+);元素分析値 C3733237・1/2 C482に対する計算 値:C,65.63;H,5.22;F,5.32;N,5.89. 実測値: C,65.04;H,5.20;F,5.32;N,5.91. 実施例13 2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔β−D−グルコピラノ シル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4,−c〕カルバゾール− 5,7(6H)−ジオン(Ia:X1=X1'=F;X2=X2'=R6=H;Q=N H;R2−R5=OH) エタノールと酢酸エチルとの混合物(1:1、100mL)中の2,10−ジ フルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔3,4,6−トリス−O−(フェニ ルメチル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロ ロ〔3,4,−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(4.36g、5. 49ミリモル)の溶液を触媒として20%Pd(OH)2付き炭素(4.4g) と共に周囲の温度で6時間Parr水素添加(H2、60psi)に受けしめた 。Celiteを通して吸引濾過した後、濾液を濃縮乾涸すると橙−黄色残渣が 得られ、このものをシリカゲルでカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中50% テトラヒドロフランで溶離)で精製すると黄色固体として標記化合物(2.33 g、77%)が得られた。 融点255−260℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11 .77(s,1H),11.19(s,1H),9.14−9.03(m,2H ),7.89(dd,J=11.0,2.0Hz,1H),7.41(dd,J =9.8,2.3Hz,1H),7.27−7.19(m,2H),6.26( d,J=8.9Hz,1H),6.14−6.12(m,1H),5.43(d ,J=4.0Hz,1H),5.17(d,J=5.5Hz,1H),4.98 (d,J=5.5Hz,1H),4.24−3.94(m,3H),3.83− 3.81(m,1H),3.59−3.57(m,1H),3.50−3.42 (m,1H);13C NMR(75MHz,DMSO−d6)ppm 170. 99,170.91,163.43,160.24,143.12,141.6 3,130.09,128.74,126.02,120.90,119.35 ,118.22,118.14,117.74,116.54,108.78, 108.57,98.77,98.55,98.20,84.64,78.56 ,76.44,73.06,67.51,58.29;IR(KBr,cm-1) 3326,1744,1700,1578,1452,1328,1232,1 114,1074,828;MS(M+)m/z 523. 元素分析値 C26 19237 ・0.25EtOAc・0.40H2Oに対する計算値:C,5 8.68;H,3.98;N,7.60;H2O,1.30. 実測値:C,5 8.55;H,4.18;N,7.38;H2O,1.20. 実施例14 2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔2−O−(トリエチル シリル)−3,4,6−トリス−O−(フェニルメチル)−β−D−グルコピラ ノシル〕−6−トリエチルシリル−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3, 4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン(A=VIII:X1=X1'=F;X2=X2' =H;R6=R'''=トリエチルシリル;Q=NH;PG=ベンジル)および2, 10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔2−O−(トリエチルシリ ル)−3,4,6−トリス−O−(フェニルメチル)−β−D−グルコピラノシ ル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5, 7(6H)−ジオン(B=VIII:X1=X1'=F;X2=X2'=R6=H;R'''= トリエチルシリル;Q=NH;PG=ベンジル) トリエチルシリルトリフラート(9.0mL、40.0ミリモル、20当量) を一度に乾燥ピリジン(100mL)中の2,10−ジフルオロ−12,13− ジヒドロ−13−〔3,4,6−トリス−O−(フェニルメチル)−β−D−グ ルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバ ゾール−5,7(6H)−ジオン(1.60g、2.0ミリモル)の溶液に加え た。混合物を48時間室温で密封フラスコ中でかくはんし、次に無水エタノール (5mL)を加えた。10分後、溶媒を室温で真空除去した。次に、残渣を酢酸 エチルおよびテトラヒドロフランで希釈し、そして酸性となるまで0.1N塩酸 で酸性化した。有機相を分離した後、有機相を食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ ムで乾燥し、そして濃縮した。残渣をシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィ ー(2×)により精製を試みると(最初にヘキサン中の10%テトラヒドロフラ ンおよび第二にヘキサン中40%エーテルで溶離)、若干不純な黄色フォームと して標記化合物A(1.4g)が得られた。この不純分はBであることがわかっ た。AをBに完全に変換するのは、A(1.4g、1.37ミリモル)を無水エ タノール(20mL)に溶解し、そして溶液を酢酸アンモニウム(0.11g、 1.40ミリモル)で2時間周囲の温度で処理することによって実施することが できた。次に、混合物を酢酸エチルで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液 および食塩水で順次洗滌した。次に乾燥し、そして濃縮乾涸した。黄色フォーム として標記化合物B(1.19g、96%)が単離された。 Aについて:融点77−79℃;1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 10.64(s,1H),9.29(dd,J=8.8,5.8Hz,1H), 9.23−9.20(m,1H),7.33−7.20(m,15H),7.1 3−7.04(m,4H),5.77(d,J=8.8Hz,1H),5.05 (d,J=11.6Hz,1H),4.89−4.79(m,2H),4.67 −4.63(m,2H),4.54(d,J=12.4Hz,1H),4.28 (m,1H),4.16(m,1H),3.97(m,2H),3.79−3. 76(m,2H),1.23−1.16(m,6H),1.11−1.06(m ,9H),0.24(t,J=8.0Hz,9H),−0.29−(0.50) (m,6H);13C NMR(75MHz,CDCl3)ppm 175.34 ,142.70,141.88,138.08,137.40,136.28, 128.72,128.56,128.27,128.13,128.05,1 27.52,127.40,127.17,126.73,121.40,11 8.12,109.84,109.53,109.21,98.26,97.5 2,86.12,77.71,77.44,77.01,76.72,76.5 9,75.53,75.25,74.26,66.82,6.91,6.12, 4.03,3.95;IR(KBr,cm-1)3458,3334,2954, 2876,1692,1454,1328,1300,1116,1072,7 32,696;MS(M+)C5966237Si2に対する計算値1022. 4407,実測値1022.4377. Bについて:融点測定せず;1H NMR(300MHz,CDCl3)δ 10.65(s,1H),9.25−9.22(m,1H),9.14(dd, J=8.8,5.6Hz,1H),7.72(s,1H),7.33−7.21 (m,14H),7.16−7.03(m,4H),5.77(d,J=8.8 Hz,1H),5.05(d,J=11.5Hz,1H),4.87−4.78 (m,2H),4.69−4.63(m,2H),4.59−4.51(m,1 H),4.28(t,J=8.8Hz,1H),4.15(t,J=8.8Hz ,1H),4.02−3.91(m,2H),3.79−3.73(m,2H) ,0.23(t,J=8.0Hz,9H),−0.28−(0.52)(m,6 H);13C NMR(75MHz,CDCl3)ppm 169.70,169 .66,164.39,161.18,142.80,142.64,142. 16,141.99,138.05,137.37,136.26,130.6 5,130.65−126.71(11 lines,olefinic),1 21.11,119.48,119.1l,118.93,118.68,11 8.44,110.04,109.74,109.44,98.39,98.0 4,97.63,97.26,86.11,86.06,77.76,77.2 1,76.74,75.52,75.25,74.30,66.86,6.10 ,4.03;IR(KBr,cm-1)3434,2876,1754,1718 ,1624,1582,1454,1326,1116,1086,738;M S(FAB,MH+)m/z C5352237Siに対する計算値908.3 543,実測値908.3547. 実施例15 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔6−O−(メチルスルホ ニル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔 3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(Ib:X1=Y1'=F; X2=X2'=H=R6;R2−R4=OH;R5=メシレート) N2下に0℃で無水ピリジン(8mL)中の3,9−ジフルオロ−12,13 −ジヒドロ−13−〔β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3− a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(330mg 、0.630ミリモル)の磁気攪拌溶液にそのままでシリンジを通してメタンス ル ホニルクロリド(80μL、1.03ミリモル)を加えた。反応混合物を3.2 5時間0℃で攪拌し、そして、出発物質に加えて、新規なRf値がより高い生成 物スポットを示すようにシリカゲル(EtOAc溶離)でのTLCによりモニタ ーした。追加のメタンスルホニルクロリド(20μL、0.26ミリモル)を加 え、そして反応を1.25時間0℃で攪拌し、そして次にEtOAc(350m L)および飽和硫酸銅(II)水溶液(100mL)で処理した。酢酸エチル層を飽 和硫酸銅(II)水溶液(3×150mL)、0.1N HCl(200mL)、水 (200mL)および食塩水(200mL)で洗い、そして乾燥した(Na2S O4)。真空蒸発し、次にジクロロメタン中4−6%メタノールでシリカゲルで フラッシュクロマトグラフィー処理すると黄色固体として標記化合物146mg (39%)が得られた。 500MHz COSY 1H NMR(CD3COCD3)δ10.40(s, 1H),10.00(brs,1H),8.97−8.86(m,2H),8. 02−7.96(m,2H),7.42−7.33(m,2H),6.43(d ,1H,J=9.2Hz,1’H),4.98(d,1H,J=11.0Hz, 6’H),4.76(d,1H,J=11.0Hz,6”H),4.48(d, 1H,J=10.0Hz,5’H),4.22(t,1H,J=9.7Hz,4 ’H),4.00(t,1H,J=9.3Hz,2’H),3.89(t,1H ,J=9.0Hz,3’H),3.23(s,3H);FAB質量スペクトル, m/e 601(M+). 実施例16 2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔6−デオキシ−6−( 1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2−イソキノリニル)−β−D−グルコ ピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾー ル−5,7(6H)−ジオン(A=Ib:X1=X1'=F;X2=X2'=R2=R6 =H;R2−R4=OH;R5=フタルイミド) フタルイミドカリウム(0.45g、2.43ミリモル)を一度に無水ジメチ ルホルムアミド(10mL)中の2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ −13−〔6−O−(メチルフルホニル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H −インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H) −ジオン(200mg、0.33ミリモル)の攪拌溶液に加え、次に混合物を3 時間130℃に加熱し、周囲の温度に冷却し、そして一夜真空濃縮した。次に、 残渣を酢酸エチル(若干のテトラヒドロフランを加えた)にとり、そして0.1 N塩酸および食塩水で洗った。乾燥し、溶媒濃縮した後、残渣をシリカゲルでの フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中の7%メタノールで溶離)で精 製すると黄色固体として標記化合物(46mg、21%)が得られた。 融点>300℃;1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ11.21 (m),10.80(s),9.15−9.13(m),9.07−9.02( m),7.97(d,J=8.8Hz,1H),7.86(d,J=11.1H z,1H),7.74−7.69(m),7.40(d,J=10.3Hz,1 H),7.31−7.23(m),7.20−7.17(m),6.09(d, J=9.1Hz,1H),5.73(m),5.64(m),5.30 and 5.26(2m),4.99(m),4.36−4.27(m),4.21 (m),4.14−4.10(m),4.01−3.96(m),3.83−3 .72(2m),3.57−3.53(m);IR(KBr,cm-1)3426 ,1752,1706,1624,1579,1452,1397,1328, 1113,1035;MS(陰性ESI,M−H-)m/z 651. 実施例17 13−〔6−(アジド−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−2,10 −ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔 3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(Ib:X1=X1'=F; X2=X2'=H=R6;R2−R4=OH;R5=N3) アジ化ナトリウム(0.29mg、0.44ミリモル)を一度に無水ジメチル ホルムアミド(3mL)中の2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−1 3−〔6−O−(メチルスルホニル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H−イ ンドール〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)− ジオン(132mg、0.22ミリモル)および粉末4Åモレキュラー・シーブ (50mg)の攪拌溶液に加え、次に混合物を6時間60℃に加熱し、周囲の温 度に冷却し、酢酸エチル(若干のテトラヒドロフランを加えた)で希釈し、そし て飽和重炭酸ナトリウム溶液および食塩水で洗った。乾燥し、溶媒濃縮した後、 残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中10%メタノ ールで溶離)によって精製すると黄色固体として標記化合物(40mg、33% )が得られた。 分解点265℃;1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ11.89 (br s,1H),11.21(br s ,1H),11.14(brs, 1H),10.82(s,1H),9.19(dd,J=8.8Hz,1H), 9.13−9.06(m,3H),7.90(dd,J=10.8,2.1Hz ,1H),7.71(dd,J=10.5,2.1Hz,1H),7.49(d d,J=9.6,2.1Hz,1H),7.35(dd,J=9.4,2.3H z,1H),7.30−7.22(m,4H),6.33(d,J=8.7Hz ,1H),6.27(d,J=8.6Hz,1H),5.72(d,J=5.2 Hz,1H),5.61(d,J=4.9Hz,1H),5.33(br s, 1H),5.23−5.21(m,2H),5.11(d,J=5.0Hz,1 H),4.20−4.10(m,4H),4.02−3.94(m,3H),3 .85−3.83(m,1H),3.79−3.69(m,3H),3.63− 3.58(m,3H);IR(KBr,cm-1)3422,2110,1740 ,1700,1622,1580,1450,1381,1329,1231, 1170,1115,1074,829,763;HRMS(陰性ESI,M− H-)C2617266に対する計算値547.1526,実測値547.11 99. 実施例18 6−アミノ−13−(6−アミノ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル) −2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−5H−インドロ〔2,3−a 〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−(6H)−ジオン(Ic:X1 =X1'=F;X2=X2'=H;R2−R4=OH;R5=NH2=R6) ヒドラジン水和物(2mL)を2,10−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ −13−〔6−デオキシ−6−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2−イ ソキノリニル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕 ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(19mg、0. 029ミリモル)に加え、そして混合物を1時間室温で、そして1時間50℃で 攪拌し、次に24時間真空濃縮した。C18YMC Park ODSカラム(メ タノール/水/0.1%トリフルオロ酢酸を用いる30%アイソクラチックフロ ー)によるHPLCによって残渣を精製すると、橙−黄色固体として標記化合物 (10mg、27%)が得られた。 融点>300℃;1H NM(500MHz,DMSO−d6/D2O)δ8. 94−8.89(2m),8.81(m),8.68(m),7.93(m), 7.82(d,J=10.0Hz,1H),7.73(d,J=10.2Hz, 1H),7.39(d,J=9.5Hz,1H),7.12−7.11(m), 6.93(m),6.20(d,J=8.9Hz,1H),6.07(d,J= 7.7Hz,1H),4.22(m),4.16−4.12(m),4.14( t,J=8.9Hz,1H),3.79(t,J=8.9Hz,1H),3.7 5−3.73(m),3.61−3.52(m),3.40−3.34(m), 3.31−3.27(m);IR(KBr,cm-1)3415,1757,17 06,1676,1623,1581,1451,1404,1330,120 3,1112,839;HRMS(陰性ESI,M−H-)C2619256に 対する計算値536.1460,実測値536.1349. 実施例19 13−〔6−(アミノ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−3,9− ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3 ,4−c〕カルバゾール−5,7−(6H)−ジオン(Ib:X1=X1'=F; X2=X2'=H=R6;R2−R4=OH;R5=NH2) Parr中N2下に無水メタノール(125mL)中の化合物、13−〔6− (アジド−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−3,9−ジフルオロ− 12,13−ジヒドロ−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カ ルバゾール−5,7(6H)−ジオン(98.9mg、0.180ミリモル)の 溶液に塩化パラジウム(II)(90mg、0.51ミリモル)を加えた。混合物 を10分間音波処理し、次に45時間70psi水素圧でParr振とう機にの せた。混合物をCeliteの小型パッドを通して濾過し、メタノールで洗い、 そして真空濃縮した。メタノール溶離(0.4−0.5mL/分流速)でSep hadex LH20カラムで精製すると黄橙体色固体として標記化合物69. 6mg(70%)が得られた。 500MHz COSY 1H NMR(d6−DMS0)δ11.20(br s,1H),8.92(dd,1H,J=9.7,2.6Hz),8.81(d d,1H,J=9.7,2.6Hz),8.05(dd,1H,J=9.0,4 .6Hz),7.95(brs,3H),7.88(dd,1H,J=8.9, 4.6Hz),7.48(ddd,1H,J=2.5,8.9,9.1Hz), 7.41(ddd,1H,J=2.5,8.9,9.1Hz),6.41(d, 1H,J=8.8Hz,1’H),5.70(brs,1H),5.36(br d,2H,2’,3’OH),4.23−4.19(m,1H,5’H),4. 06−4.02(m,1H,2’H),3.89−3.84(m,1H,3’H ),3.56(t,1H,J=8.9Hz,4’H),3.32−3.25(m ,1H,6’ H),3.13−3.08(m,1H,6”H);FAB質量ス ペクトル,m/e 522(M+). 実施例20 4−〔2−(ベンゾ〔b〕チェニル−2−イル)−5−フルオロ−1H−インド ール−3−イル〕−3−クロロ−1−メチル−1H−ピロル−2,5−ジオン( V:X1=5F;X2=H=R’;R6=Me;R”=ベンゾ〔b〕チェニル;y =C1〕 窒素下に無水テトラヒドロフラン(250mL)中の2−(2−ベンゾ〔b〕 チェニル)−5−フルオロインドール(10.0g、0.37モル)の溶液にシ リンジにより内部温度を45−50℃に保持する速度で臭化エチルマグネシウム (3M、13.1mL、0.39モル)を加えた。次に、混合物を0.5時間5 0−55℃に加熱し、そして室温に冷却し、次に無水テトラヒドロフラン中の3 ,4−ジクロロ−1−メチルマレイミド(7.41g、0.41モル)の溶液を 反応混合物にカニューレで入れた。混合物を2時間還流させ、冷却し、酢酸エチ ル で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液および食塩水で洗い、次に乾燥し、そして 1/4容量に濃縮した。懸濁液を吸引濾過すると赤−紫色固体として標記化合物 (12.65g、82%)が得られた。 融点250−251℃;1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12 .50(s,1H),8.03−7.99(m,1H),7.93−7.89( m,1H),7.83(s,1H),7.52(dd,J=8.9,4.4Hz ,1H),7.46−7.36(m,2H),7.29(dd,J=9.9,2 .5Hz,1H),7.16−7.09(m,1H),3.37(s,3H);13 C NMR(75MHz,DMSO−d6)ppm 167.71,165. 34,159.10,156.00,139.48,134.18,133.7 6,133.19,133.06,132.66,127.41,127.27 ,125.20,125.02,124.22,123.64,122.55, 113.23,113.10,111.89,111.54,105.40,1 05.07,100.56,24.61:IR(KBr,cm-1)3336,1 778,1706,1636,1490,1441,1383,1297,11 70,1010,982,881,822,800,750,736;MS(陰 性ESI,M−H-)m/z 409.元素分析値 C2112FN22Sに対す る計算値:C,61.39;H,2.94;N,6.82.実測値:C,61. 08;H,2.88;N,6.62. 実施例21 3−フルオロ−6−メチル−5H,13H−ベンゾ〔b〕チェニル〔2,3−a 〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン(VI:X1=F;X2=X1' =X2'=R’=H;Q=S;R6=Me) 乾燥無水エタノール/ジオキサン(60%、1L)中の4−(2−(ベンゾ〔 b〕チェニル−2−イル)−5−フルオロ−1H−インドール−3−イル〕−3 −クロロ−1−メチル−1H−ピロール−2,5−ジオン(12.6g、30. 7ミリモル)を含む懸濁液を2Lパイレックスフラスコ(還流冷却器を装着)に 入れた。混合物を攪拌し、そして14時間照射し(Hanovia中圧Hgラン プ、450−W)、次に周囲の温度に冷却し、そして−5℃でさらに24時間冷 蔵した。懸濁液を吸引濾過すると蛍光黄味を帯びた緑色ガラス繊維様固体として 標記化合物(12.7g、95%)が得られた。 融点>305℃;1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.50( d,J=7.8Hz,1H),8.39(d,J=9.7Hz,1H),8.0 5(d,J=7.8Hz,1H),7.55−7.47(m,3H),7.33 −7.29(m,1H),3.55(s,0.3 dioxane,3H),2 .96(s,3H);13C NMR(125MHz,DMSO−d6 at40 ℃)ppm 168.99,168.73,158.05,138.98,13 8.93,137.97,134.13,129.91,127.73,127 .07,126,59,125.40,125.22,122.99,121. 18,118.50,115.75,115.55,114.81,112.8 5,112.78,109.87,109.67,66.45(dioxane ),23.66;IR(KBr,cm-1)3263,1756,1702,16 94,1629,1494,1455,1374,1291,1256,122 2,1168,1156,1110,982,869,806,755,745 ,704,613;MS(陰性ESI,M−H-)m/z 373.元素分析値 C2111FN22S・0.3Dioxane・1.5H2Oに対する計算値: C,65.93;H,3.44;N,6.93;H2O,0.89.実測値:C, 65.86;H,3.43;N,6.68;H2O,0.56. 実施例22 3−フルオロ−6−メチル−13−〔2,3,4,6−テトラ−O−(フェニル メチル)−β−D−グルコピラノシル−5H,13H−ベンゾ〔b〕チェニル〔 2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(VI II:X1=F;X2=X1'=X2'=H;Q=S;R6=Me;PG=R'''=ベンジ ル) アゾジカルボン酸ジイソプロピル(4.6mL、24.0ミリモル、4.5当 量)を無水テトラヒドロフラン(200mL)中の3−フルオロ−6−メチル− 5H,13H−ベンゾ〔b〕チェニル〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カル バゾール−5,7−ジオン(2.0g、5.34ミリモル)、2,3,4,6− テトラ−O−ベンジル−D−グルコピラノース(8.67g、16.03ミリモ ル、3.0当量)およびトリフェニルホスフィン(6.31g、24.0ミリモ ル、4.5当量)の冷(0℃)、軽度の懸濁液に滴加した。混合物を1時間0℃ で攪拌し、次に酢酸エチルで希釈し、そして0.1N塩酸および食塩水で洗った 。乾燥し、そして溶媒濃縮した後、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグ ラフィー(ヘキサン中10%酢酸エチル次いでヘキサン中15%酢酸エチルで溶 離)により精製すると黄色フォームとして標記化合物(4.60g、96%)が 得られた。 融点64−70℃;1H NMR(500MHz,DMSO−d6,1:1mi xture rotational isomers)δ 9.87 and 9.78(2m,1H),9.00−8.99 and 8.85−8.83( 2m,1H),8.11−8.02(2m,1.5H),7.73(d,J=7 .2Hz,0.5H),7.58−7.54(m,2.5H),7.38−7. 23(m,15H),7.18(d,J=7.9Hz,0.5H),6.84( t,J=7.4Hz,0.5H),6.78−6.75(m,0.5H),6. 67(t,J=7.6Hz,1H),6.55(t,J=7.5Hz,1H), 6.51(d,J=8.8Hz,0.5H),6.43(d,J=9.2Hz, 0.5H),6.12−6.10(m,2H),4.95(d,J=10.9H z,0.5H),4.88−4.79(m,3H),4.74−4.65(m, 1H),4.58−4.48(m,2.5H),4.36−4.29(m,1. 5H),4.24−4.20(m,0.5H),4.14(br s,0.5H ),4.11−4.00(m,3H),3.93(d,J=10.6Hz,0. 5H),3.87(br s,1H),3.18(s,3H);IR(KBr, cm-1)3423,2920,2866,1759,1699,1622,14 81,1453,1380,1283,1255,1213,1180,116 0,1089,744,697;MS(FAB,M+)m/z 896. 実施例23 3−フルオロ−6−メチル−13−〔β−D−グルコピラノシル〕−5H,13 H−ベンゾ〔b〕チェニル〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール− 5,7(6H)−ジオン(Ia:X1=F;X2=X2'=X1'=H;Q=S;R6 =Me;R2−R5=OH) エタンチオール(30mL)中の3−フルオロ−6−メチル−13−〔2,3 ,4,6−テトラ−O−(フェニルメチル)−β−D−グルコピラノシル〕−5 H,13H−ベンゾ〔b〕チェニル〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバ ゾール−5,7(6H)−ジオン(4.5g、5.02ミリモル)の冷(0℃) 、攪拌溶液に冷(0℃)三フッ化ホウ素エーテレート(6.36mL、50.2 ミリモル)を加えた。混合物を1時間0℃で攪拌し、次に合計48時間周囲の温 度で攪拌した。12時間および24時間後に追加の三フッ化ホウ素エーテレート (3.2mL)を加えた。溶媒を真空除去し、そして残った残渣を酢酸エチル/ テトラヒドロフランにとり、1N塩酸および食塩水で洗い、次に乾燥し、そして 溶媒濃縮した。残渣をシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィー(クロロホル ム中10%メタノール次いでクロロホルム中15%メタノールで勾配溶離)する と黄色固体として標記化合物(2.53g、94%)が得られた。 融点>305℃;1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.85お よび9.71(2d,J=7.4および7.5Hz,1H),8.96および8 .89(2d,J=9.6および9.6Hz,1H),8.13−8.05(m ,1.25H),7.99(dd,J=9.0,4.5Hz,0.75H),7 .61−7.41(3m,3H),6.29および6.09(2d,8.8およ び9.3Hz,1H),5.36−5.33(3H),4.84−4.72(m ,1.5H),4.04−3.98(m,1H),3.92−3.86(m,1 .75H),3.76−3.68(m,2H),3.63−3.54(m,1. 75H),3.16(s,3H);13C NMR(125MHz,DMSO−d6 )ppm 169.34,169.19,169.04,158.81,15 6.95,140.06,138.48,137.05,133.12,131 .70,131.49,130.85,129.75,128.36,127. 40,127,20,126.52,125.78,125.71,125.3 9,122.80,122.66,122.35,119.81,116.33 ,116.08,115.94,115.74,110.70,110.50, 10 5.28,87.77,81.36,77.72,70.89,69.86,6 1.28,24.33;IR(KBr,cm-1)3428,1756,1694 ,1622,1481,1460,1448,1384,1084,745;M S(陰性ESI,M−H−)m/z 535. 実施例24 3−フルオロ−13−(β−D−グルコピラノシル)−5H,13H−ベンゾ〔 b〕チェニル〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H )−ジオン(Ia:R2−R5=OH;R6=X2=X1'=X2'=H;Q=S) 3−フルオロ−6−メチル−13−(β−D−グルコピラノシル)−5H,1 3H−ベンゾ〔b〕チェニル〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール −5,7(6H)−ジオン(0.20g、0.37ミリモル)を窒素下に10% 水酸化カリウム水溶液に懸濁した。混合物を3時間ゆるやかに還流させ、次に濃 密な沈殿が形成するまで濃HClで滴定した。沈殿を酢酸エチル/テトラヒドロ フランにとり、1N塩酸および食塩水で洗い、次に乾燥し、そして溶媒濃縮した 。残渣を無水エタノール(1mL)に溶解し、そして酢酸アンモニウム固体(3 .0g)を加えた。混合物を3時間150℃で溶融し、次に冷却し、酢酸エチル /テトラヒドロフランで希釈し、1N 水酸化ナトリウム、食塩水で洗い、乾燥 し、そして濃縮した。この残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー (クロロホルム中30%テトラヒドロフラン次いでクロロホルム中50%テトラ ヒドロフランで勾配溶離)すると黄色固体として標記化合物(69.5mg、3 6%)が得られた。 融点>305℃;1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 11.6 7(s,0.25H),11.53および11.51(2s,1H),9.95 −9.93および9.91−9.89(2m,1H),9.02および8.97 (2dd,J=9.8Hz,2.7Hzおよび9.7,2.8Hz,1H),8 .24−8.23および8.18−8.16(2m,1H),8.08および8 .01(2dd,J=9.4,4.4Hzおよび9.1,4.6Hz,1H), 7.69−7.63(m,2H),7.54−7.48(m,1H),6.34 および6.09(2d,J=8.9,9.4Hz,1H),5.37−5.35 (m,1H),5.28および5.22(2br m,2H),4.75(br m,0.75H),4.04および3.87−3.75(2m,3H),3. 68−3.58(m,2H),3.55−3.52(m,2H);13C NMR (125MHz,DMSO−d6)ppm 170.39,170.16,15 8.76,156.89,140.05,138.34,136.87,133 .09,131.76,128.32,127.28,126.62,125. 64,122.64,120.60,116.16,115.95,115.8 4,110.76,110.56,107.35,87.71,81.13,7 7.45,7O.74,69.79,67.01,61.23;IR(KBr, cm-1)3392,1747,1705,1625,1481,1462,14 30,1326,1284,1262,1180,1087,804,758, 747;HRMS(陰性ESI,M−H-)C2618FN27Sに対する計算値 521.0897,実測値521.0802. 実施例25 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔3,6−O−(t−ブチ ルジメチルシリル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3− a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6N−〔4−(t−ブチル) ベンジル〕−)−ジオン(Ib:X1=X1'=F;X2=X2'=H;R6=4−( t−ブチル)ベンジル;Q=NH;R2=R4=OH;R3=R5=t−ブチルジメ チルシリルオキシ) N2下に攪拌しながら無水DMF(14mL)中の実施例12の生成物(75 0mL、1.12ミリモル)およびイミダゾール(1.9g)28ミリモル)の 磁気攪拌溶液にシリンジによりそのままt−ブチルジメチルシリルトリフルオロ メタンスルホネート(2.96g、2.57mL、11.2ミリモル)を加えた 。反応を1時間室温で攪拌し、そして無水エタノール(5ml)でクエンチした 。混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、そして水(6×100mL)お よび食塩水(100mL)で洗い、そして乾燥した(Na2SO4)。このものは さらに精製することなく次の工程に直接使用した。分析用試料はヘキサン/塩化 メチレンによるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。 300MHz 1H NMR(CDCl3)δ10.06(brs,1H), 9.12(dd,IH,J=9.2,2.7Hz),7.88−7.81(m, 1H),7.72(dd,1H,J=9.2,3.9Hz),7.41(ddd ,1H,J=8.9,8.9,2.6Hz),7.25(dd,1H,J=9. 0,4.1Hz),7.20−6.99(m,4H),6.92(ddd,1H .J=8.7,8.7,2.4Hz),5.97(d,1H,J=8.9Hz) ,4.58−3.90(m,8H),1.18(s,9H),0.91(s,9 H),0.83(s,9H),0.27(s,3H),0.10(s,3H), 0.05(s,3H),−0.02(s,3H);FAB質量スペクトル,m/ e 897(M+). 実施例26 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔3−O−(t−ブチルジ メチルシリル)−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕 ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6N−〔4−(t−ブチル)ベン ジル〕−)−ジオン(Ib:X1=X1'=F:X2=X2'=H;R6=4−(t− ブチルベンジル;Q=NH;R2=R4=OH;R3=t−ブチルジメチルシリル オキシ) 実施例25の粗製生成物の磁気攪拌溶液に−5℃で9:1トリフルオロ酢酸: −5℃に予備冷却した水の混合物を加えた。反応を45分間−5℃で攪拌し、酢 酸エチル(200mL)で希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム水溶液(6×1 50mL)、水(1×150mL)および食塩水(1×150mL)で洗い、そ して乾燥した(Na2SO4)。真空蒸発し、そして塩化メチレン中1−10%メ タノールによりシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィーにより、出発物質( すなわち、実施例25の化合物)59mg(6%)、完全<脱シリル化した生成 物(すなわち、実施例12の化合物)78mg(10%)および黄色固体として 純粋な標記化合物585mg(74%)が得られた。 500MHz COSY 1H NMR(d6−DMSO)δ11.80(b rs,1H),8.82(dd,1H,J=9.6,2.7Hz),8.76 (dd,1H,J=9.7,2.7Hz),8.03(dd,1H,J=9.2 ,4.4Hz),7.68(dd,1H,J=8.9,4.5Hz),7.51 −7.45(m,2H),7.38−7.31(m,4H),6.28(d,1 H,J=9.1Hz,1’H),6.08(t,1H,J=3.9Hz,6’O H),5.35(d,1H,J=6.8Hz,4’OH),4.88(s,2H ),4.81(d,1H,J=6.8Hz,2’OH),4.12−4.08( m,1H,6’H),3.98−3.93(m,1H,5’H),3.93−3 .90(m,1H,4’H),3.86−3.82(m,1H,6’H),3. 73(t,1H,J=8.8Hz,3’H),3.39(ddd,1H,J=9 .1,8.8,6.8Hz,2’H),1.23(s,9H),0.76(s, 9H),0.07(s,3H),−0.03(s,3H);FAB質量スペクト ル,m/e 783(M+). 実施例27 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔3−O−(t−ブチルジ メチルシリル)−6−O−(メタンスルホニル)−β−D−グルコピラノシル〕 −5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7( 6N−〔4−(t−ブチル)ベンジル〕−)−ジオン(Ib:X1=X1'=F; X2=X2'=H;R6=4−(t−ブチル)ベンジル;Q=NH;R2=R4=OH ;R3=t−ブチルジメチルシリルオキシ;R5=メタンスルホニルオキシ) 窒素下に−10℃で無水ピリジン(7mL)中の実施例26の純粋な生成物( 403mg、0.514ミリモル)の磁気攪拌溶液にシリンジを通してそのまま 1分かけてメタンスルホニルクロリド(46μL、0.594ミリモル)を加え た。−10℃で70分後に、アリコートを除去し、酢酸エチルと飽和硫酸銅(II) 水溶液との混合物に加え、そして塩化メチレン中1−2%メタノールを用いるシ リカゲルでのTLCで分析した。小量のより大きいRfの生成物スポットを伴っ て出発物質が大部分指示された。追加のメタンスルホニルクロリド(32μL) を加え、そして反応を1時間−10℃に維持した。30分間隔にわたって、反応 を順次追加のメタンスルホニルクロリド(33μL、31μL、31μLお よび24μL)で処理した。−10℃で約5時間(合計)後に、TLCは主要生 成物スポットおよび小量のより小さいRfの出発物質を示した。最後の1.5時 間かけて、反応温度を−1℃から−1℃に上昇させた。反応混合物を無水エタノ ール200μLを加えてクエンチし、5分間攪拌し、そして酢酸エチル(600 mL)と飽和硫酸銅(II)水溶液との間で分配した。有機相を飽和硫酸銅(II)水溶 液(200mL)、水(200mL)および食塩水(200mL)で洗い、そし て乾燥した(Na2SO4)。真空蒸発し、次に塩化メチレン中1%メタノールで シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより純粋な標記化合物404m g(91%)および回収出発物質40mgが得られた。 300MHz 1H NMR(CDCl3)δ9.83(brs,1H),9. 08(dd,1H),7.80−7.71(m,1H),7.68(dd,1H ),7.52(dd,1H),7.40(ddd,1H),7.21−7.13 (m,2H),7.03−6.86(m,3H),5.94(d,1H),5. 15−3.92(m,10H),3.02(s,3H),1.19(s,9H) ,0.84(s,9H),0.23(s,3H),−0.01(s,3H);F AB質量スペクトル,m/e 861(M+). 実施例28 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔3−O−(t−ブチルジ メチルシリル)−6−(4N−モルホリノ)−β−D−グルコピラノシル〕−5 H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6N −〔4−(t−ブチル)ベンジル〕−)−ジオン(Ib:X1=X1'=F;X2= X2'=H;R6=4−(t−ブチル)ベンジル:Q=NH:R2=R4=OH;R3 =t−ブチルジメチルシリルオキシ;R5=モルホリノ) N2下に無水DMSO(5mL)中の実施例27の純粋な生成物(193mg 、0.224ミリモル)の磁気攪拌溶液にモルホリン(210μL、2.41ミ リモル)を加えた。得られた赤色反応混合物を47℃で69時間攪拌し、そして 酢酸エチル(350mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(75mL)との間で 分配した。有機相を水(4×70mL)および食塩水(75mL)で洗い、そし て乾燥した(Na2SO4)。真空蒸発し、次に塩化メチレン中20〜25%酢酸 エチルによるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより、回収出発物 質9mg(5%)次に黄色固体として純粋な標記化合物102mg(53%;回 収出発物質を基にして56%)が得られた。 300MHz 1H NMR(CDCl3)δ10.03(brs,1H),9 .09(dd,1H),8.02−7.96(m,1H),7.69(dd,1 H),7.39(ddd,1H),7.30−7.23(m,1H),7.21 −7.17(m,2H),7.07−6.98(m,3H),5.96(d,1 H),4.53−3.93(m,6H),3.72−3.57(m,4H),3 .19−2.98(m,2H),2.82−2.71(m,2H),2.68− 2.58(m,2H),1.19(s,9H),0.88(s,9H),0.2 7(s,3H),0.08(s,3H);ESI(陰性)質量スペクトル,m/ e 851(M−H)-. 実施例29 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔6−(4N−モルホリノ )−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3, 4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(Ia:X1=X1'=F;X2= X2'=R6=H;R5=4N−モルホリノ;Q=NH;R2−R4=OH) 無水エタノール(160mL)中の実施例28の純粋な生成物(205mg、 0.240ミリモル)の磁気攪拌溶液に水酸化カリウム水溶液(4.45M、4 2mL、187ミリモル)を加えた。得られた深赤色溶液を、エタノールが全部 蒸発し、そして固体ゴム質が形成するまで(約1.5時間)開ロフラスコ中で加 熱した。混合物を窒素気流下に冷却し、そして濃HCl(12N;17mL、2 04ミリモル)を加えた。混合物を5分攪拌し、そして無水エタノール(90m L)を加え、次いで固体酢酸アンモニウム(85g)を加えた。混合物を2.5 〜3時間沸点直下で開ロフラスコ中で攪拌しながら加熱し、次に約18時間18 0℃(溶融物の内部温度)に加熱した。混合物をさらに10〜15分かけて20 0℃に加熱し、窒素気流下に急速に約50〜60℃に冷却し、そして水(200 mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)および酢酸エチル(800 mL)で蒸解した。有機層を食塩水(200mL)で洗い、合した水層を新たな 酢酸エチル(300mL)で抽出し、そして後者の抽出液を食塩水(100mL )で洗った。合した有機層を乾燥し(Na2SO4)、そして真空蒸発させた。粗 製物をメタノール(400mL)に溶解し、無水炭酸カリウム(2.0g)およ びフッ化カリウムニ水和物(1.03g)で処理し、そして15時間室温で攪拌 した。溶媒を真空で蒸発させ、残渣をメタノール(250mL)に再溶解し、1 N HCl(15mL)で処理し、そして真空で蒸発させた。残渣を無水エタノ ール(500mL)に溶解し、真空蒸発させ、そしてこのプロセスを再度繰り返 した。95%エタノールから再結晶すると純粋な標記化合物がそのHCl塩とし て79.6mg(53%、二つの得量)が得られた。 500MHz COSY 1H NMR(d6−DMSO)δ12.67(b rs,1H),11.19(s,1H),8.92(dd,1H,J=9.7, 2.6Hz),8.79(dd,1,J=9.8,2.3Hz),8.05(d d,1H,J=9.0,4.5Hz),7.94(dd,1H,J=8.7,4 .5Hz),7.46(ddd,1H,J=2.5,8.9,9.0Hz),7 .41(ddd,1H,J=2.6,9.0,9.1Hz),6.61(d,1 H,J=8.6Hz,1’H),3.97(t,1H,J=8.8Hz,2’H ),3.91−3.16(m,13H). 実施例30 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔6−アジド−β−D−グ ルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバ ゾール−5,7(6−ヒドロキシ)ジオン(Ic) 無水エタノール(5mL)中の純粋な3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒ ドロ−13−〔6−アジド−β−D−グルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2 ,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7〔6(4−t−ブチルベ ンジル)〕ジオン(20mg、0.029ミリモル)の磁気攪拌溶液に水酸化カ リウム水溶液(4.45M、1.1ml、4.9ミリモル)を加えた。得られた 深赤色溶液を、エタノールが全部蒸発し、そして固体ゴム質が形成されるまで( 約1.5時間)開口フラスコで加熱した。混合物を窒素気流下に冷却し、そして 無水エタノール(5mL)を加え、次いで固体のヒドロキシルアミン塩酸塩(6 8 5mg)を加えた。混合物を4時間攪拌還流し、次に約3時間110℃(溶媒が 沸騰除去した後の溶融物の内部温度)に加熱した。混合物を窒素気流下に室温に 冷却し、そして1N HCl(80mL)および酢酸エチル(400mL)で蒸 解した。有機層を1N HCl(3×50mL)、水(2×50mL)および食 塩水(100mL)で洗い、そして乾燥した(Na2SO4)。真空蒸発、次いで メタノール(0.4−0.5mL/分流速)でSephadex LH20カラ ムでの精製の後に、黄赤色固体として標記化合物4.3mg(27%)が得られ た。 IR(KBr)2114cm-1;500MHz COSY 1H NMR(C D3OD)δ8.53(dd,1H,J=9.6,2.1Hz),8.36(d d,1H,J=9.5,1.9Hz),7.68(dd,1H,J=8.8,3 .7Hz),7.36(dd,1,J=8.8,4.2Hz),7.24(dd d,1H,J=8.7,8.7,2.0Hz),7.14(ddd,1H,J= 8.9,8.8,2.3Hz),5.98(d,1H,J=9.0Hz,1’H ),4.47(d,1H,J=12.1Hz,6’H),4.28(d,1H, J=12.1Hz,6”H),4.11(d,1H,J=9.4Hz,5’H) ,3.91(t,1H,J=9.4Hz,4’H),3.61(t,1H,J= 9.0Hz,2’H),3.46(dd,1H,J=9.4,9.0Hz,3’ H);FAB質量スペクトル,m/e 564(M+). 実施例31 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−〔6−アミノ−β−D−グ ルコピラノシル〕−5H−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバ ゾール−5,7(6−ヒドロキシ)ジオン(Ic) Parr中N2下に無水メタノール(2mL)中の実施例30(3.0mg、 0.0053ミリモル)の生成物の溶液に塩化パラジウム(II)(15mg、0. 09ミリモリ)を加えた。混合物を10分間音波処理し、次に24時間65ps i水素圧でParr振とう機においた。混合物をCeliteの小型パッドを通 して濾過し、メタノールで洗い、真空濃縮すると黄橙色固体として標記化合物2 .0mg(66%)が得られた:FAB質量スペクトル、m/e 538(M+ )。 上述した合成操作の変法で合成し得る式(I)の化合物の追加の実施例を表IV に記載する。ここで、置換分は他に記載のない限り実施例29と同一である。 表IV 実施例番号 2 5 6 32 OH N3 4-t-ブチル NH -ベンジル 33 OH N3 H NH 34 OH イミダゾール H NH 35 OH 4−Me− H NH ピペラジン 36 OH 4N− H S モルホリノ 37 OH NH2 H S 38 OH 4N− H O モルホリノ 39 OH NH2 H O 40 OH N3 H O 41 OH N(CH2CH2OH)2 H S 42 OH CN H S 43 OH COOH H NH 44 OH Nωオルニチン H NH 45 O OH H NH 46 N−OH OH H NH 47 OH F H NH 48 OH F OH NH 表IVに示した実施例のいくつかについての分析データを以下に示す:実施例32 :IR(KBr)2110cm-1;500MHz COSY 1H N MR(CD3OD)δ8.81−8.79(m,2H),7.68(dd,1H ,J=9.1,4.0Hz),7.56(dd,1H,J=8.8,4.2Hz ),7.38−7.25(m,6H),6.05(d,1H,J=8.5Hz, 1’H),4.75(s,2H),4.29(d,1H,J=12.8Hz,6 ’H),4.17−4.06(m,2H,5’,6”H),4.00(t,1H ,J=8.9Hz,4’H),3.70−3.65(m,2H,2’,3’H) ,1.27(s,9H);FAB質量スペクトル,m/e 694(M+).実施例33 :黄色固体:IR(KBr)2212,1750,1700cm-1; 500MHz COSY 1H NMR(CD3OD)δ8.78−8.72(m ,2H),7.77(dd,1,J=9.1,4.1Hz),7.55(dd, 1H,J=8.8,4.2Hz),7.33−7.26(m,2H),6.12 (d,1H,J=8.5Hz,1’H),4.27(d,1H,J=11.5H z,6’H),4.15−4.07(m,2H,5’,6”H),4.01(t ,1H,J=8.7Hz,4’H),3.74−3.67(m,2H,2’,3 ’H);FAB質量スペクトル,m/e 548(M+).実施例34 :黄−橙色固体:500MHz 1H NMR(CD3OD)δ8.81 −8.61(m,2H),7.88−7.04(m,7H),6.32(d,1 H,J=8.9Hz,1’H),4.20−3.30(m,6H);FAB質量 スペクトル,m/e 574(MH+).実施例35 :黄色固体:FAB質量スペクトル,m/e 605(M+).実施例36 :黄色固体、融点257−273℃;1H NMR(50MHz,D MSO−d6)d11.73(br s,1H),9.53−9.40(2m, 1H),8.65−8.63(m,1H),8.25−7.91(4m,2H) ,7.52−7.25(3m,2H),6.21および6.10(2d,J=8 .8,9.3Hz,1H),5.47−4.99(series of m,3 H),4.10−3.86(3m,3H),3.56−3.53(m,7H), 2.99−2.57(series of m,4H);IR(KBr,cm-1 )3412,2924,2800,1706,1653,1602,1567, 1481,1463,1425,1321,1301,1198,1110,1 067,916,804,764,742;MS(+ESI,M+H+)m/z 610. 実施例37 12−〔6−(アミノ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル〕−3−フル オロ−5H,13H−ベンゾ〔b〕チェニル〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c 〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン トリフェニルホスフィン(107mg)0.41ミリモル)を一度に窒素下で 湿潤テトラヒドロフラン(3mL)中の12−〔6−(アジド−6−デオキシ− β−D−グルコピラノシル〕−3−フルオロ−5H,13H−ベンゾ〔b〕チェ ニル〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオ ン(75mg、0.14ミリモル)の攪拌溶液に加えた。次に、混合物を28時 間50℃に加熱し、周囲の温度に冷却し、そして周囲の温度で1時間それから5 0℃で1時間水酸化アンモニウム水溶液で処理した。室温に冷却すると、混合物 を真空濃縮し、そして残渣をメタノールにとり、1N HCl/Et2Oで酸性 化し、そして蒸発乾涸した。87%Bで操作するYMC Pack ODS(2 0×100)カラムでのHPLCによって残渣を精製すると黄色固体として標記 化合物(54mg、71%)が得られた。 分解点290℃(封管);1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ1 1.55(br s,1H),9.94−9.90(m,1H),9.03−8 .96(2m,1H),8.30−8.26(m,4H),8.12−8.08 (m,1H),7.71−7.29(series of m,6H),6.3 6および6.15(2d,J=8.9,9.3Hz,1H),5.81および5 .55(2m,2H),4.23−3.70(5m,2H),3.60−3.5 7および2.94(2m,2H),1.68−1.41(3m,2H);IR( KBr,cm-1)3401,1702,1624,1482,1460,132 8,1284,1209,1182,1087,757,746;MS(FAB ,MH+)m/z 522. 実施例39 3,9−ジフルオロ−12−(6−アミノ−6−デオキシ−β−D−グルコピラ ノシル)ベンゾフラノ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5, 7−ジオン Ar下に−30℃で無水ピリジン(3mL)中の3,9−ジフルオロ−12− (β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−C 〕カルバゾール−5,7−ジオン(50mg)0.09ミリモル)および粉末モ レキュラー・シーブ4Å(100mg)の磁気攪拌溶液にシリンジを通してその ままメタンスルホニルクロライド(10μL、0.12ミリモル)を加えた。反 応混合物を1時間−30℃、次に0.5時間−10℃で攪拌し、次いでメタンス ルホニルクロライドの追加量(10μL、0.12ミリモル)を加えた。得られ た混合物を1間0℃攪拌し、吸引濾過し、そして濃縮した。残渣をEtOAc/ THFにとり、水で洗い、乾燥し(Na2SO4)そして蒸発した。得られた残渣 をトルエンで洗うと粗製黄色生成物が得られ、このものをさらに精製することな く次の反応に直接使用した。アジ化ナトリウム(62mg、0.95ミリモル) を無水DMF(3mL)中の3,9−ジフルオロ−12−(6−O−(メチルス ルホニル)−β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ〔2,3−a〕ピロロ〔 3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン(54mg、0.09ミリモル)の 攪拌溶液に加え、次に混合物を1時間70℃に加熱した。反応混合物を周囲の温 度に冷却し、水で希釈し、乾燥し(Na2SO4)、そして真空濃縮した。粗製黄 色生成物をさらに精製することなく次の反応に直接使用した。エタノール(3m L)およびTHF(1mL)の混合物中の3,9−ジフルオロ−12−(6−ア ジド−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ〔2,3−a〕 ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン(実施例40)(49mg 、0.09ミリモル)および10%パラジウム付き炭素(50mg)の混合物を 21時間1気圧で水素添加した。得られた混合物を濾過し、メタノールおよびT HFで洗い、そして真空濃縮した。粗製生成物をクロマトグラフィー処理(60 % CH2Cl2:20%THFおよび90%MeOHの溶液の20%および10 %NH4OH)すると黄色固体として標記化合物(20mg、 42%)が得られた。 IR(KBr)1753,1701,1479cm-11H NMR(DMSO −d6,400MHz)δ8.87−8.82(m,1H),8.56−8.4 9(m,1H),8.10−7.99(m,2H),7.67−7.50(m, 2H),6.53(d,0.7H,J=9.0Hz),6.14(d,0.3H ,J=9.0Hz),5.44−5.30(m,2H),4.28−2.86( m,7H): HPLC:90.4%(247nm).実施例45 :300MHz 1H NMR(d6−アセトン)δ11.97(br s,1H),9.91(s,1H),9.12(dd,1H),8.88(dd ,1H),7.92(dd,1H),7.69(dd,1H),7.47−7. 23(m,2H),7.48(ddd,1,J=2.5,8.9,9.1Hz) ,7.41(ddd,1H,J=2.5,8.9,9.1Hz),6.73(s ,1H,1’H),4.60−3.95(m,6H).実施例47 : 黄橙色固体:500MHz 1H NMR(CDCl3 d6−DMSO滴を伴う )d10.36(d,1H,JH−F=4.2Hz),9.98(brs,1H ),8.81(dd,1H,J=9.5,2.6Hz),8.68(dd,1H ,J=9.5,2.5Hz),7.47(dd,1H),7.30−7.24( m,1H),7.15−7.04(m,2H),5.84(d,1H,J=8. 5Hz),5.02(dd,1H,JH−F=45.2Hz,JH−H=10. 1Hz),4.72(dd,1H,JH−F=49.6Hz,JH−H=10. 1Hz),4.03−3.82(m,2H),3.71−3.60(m,2H) ;陰性 ESI質量スペクトル,m/e 524(M−H)-実施例48 :500MHz 1H NMR(d6−DMSO)δ8.80−7.2 0(m,6H),6.38(d,1H),5.15−3.45(m,6H).E SI(陰性)質量スペクトル,m/e 540(M−H)-. 上述の合成操作の変法により合成し得る式(I)の化合物の追加の実施例を以 下の表Vに記載し、ここて置換分は他に記載のない限り実施例29と同一である 。表V 実施例番号 4 5 6 49 OH Cl H NH 50 OH Cl H S 51 OH Cl H O 52 OH F H S 53 OH F H O 54 OH SCH3 H NH 55 OH SCH3 H S 56 OH N3 N S 57 OH S(O)CH3 H S 58 OH S(O)CH3 H NH 59 OH SCH2COOH H NH 60 OH 1−ピペリジン H S 61 OH チオモルホリン H S −S−オキシド 62 OH S−(2-ピリジン) H S 63 OH S−(2-ピリジン) H S −N−オキシド 64 OH S-(2-(4-OH) H S ピリミジニル) 65 OH SCH2CF3 H S 66 OH S(O)CH2CF3 H S 67 OH S-(2-イミダゾール) H S 68 OH NEt2 OH NH 69 OH F OH S 70 N3 F H NH 71+ R4=R4'=F OH H NH表V(続き) 72 F F H NH 73 NH2 F H NH 74 CH3 F H NH 75 N3 H H NH 76+ R4-R4'=0 OH H NH 77 R4=R4'=H F H NH 78 OH F -CH2CH2NH- NH -(C(NH)NH2) 79 NH2 H H NH 80 F H H NH 81 R4=R4'=F H H O 82 R4=R4'=F H H S 83 F H H S 84 CH3 F H S 85 OCH3 F H S 86 OCH3 F H NH 87 N3 OH H NH 88 NH2 OH H NH 89* OH OCH3 H NH △注:実施例56、60および61で、X’1は水素である。* 注:実施例89で、X2およびX’2はそれぞれ2−および10−フルオロであ り、またR5'およびR5"は一緒になって=0である。+ 注:実施例71および76で、X2およびX’2はそれぞれ2−および10−フ ルオロである。 表Vに示した実施例のいくつかについての分析データを以下に示す:実施例50 :黄色固体、融点242−248℃分解;1H NMR(500MH z,DMSO−d6)δ11.55(br m,1H),9.75−9.57( 2m,1H),9.01−8.87(2m,1H),8.23−7.98(3m ,2H),7.57−7.34(2m,2H),6.33および6.21(2d ,J=8.8,9.4Hz,1H),5.69−5.61(2m,1H),5. 44−5.17(2m,2H),4.12−3.96(m,4H),3.66− 3.55(2m,2H);IR(KBr,cm-1)3392,2926,170 3,1622,1602,1567,1481,1463,1426,1324 ,1198,1085,915,806,763,742;MS(−ESI,M −H-)m/z 557.実施例52 :黄色固体、融点248−250℃;1H NMR(500MHz, DMSO−d6)δ11.73,11.65および11.62(3s,1H), 9.81−9.68(2m,1H),9.07−8.99(2m,1H),8. 27−8.00(m,2H),7.61−7.50(m,1H),6.38およ び6.26(2d,J=8.8,9.3Hz,1H),5.69−5.21(s eries of m,3H),5.05−4.82(m,2H),4.25− 3.82(m,2H),3.72−3.61(m,1H);IR(KBr,cm-1 )3384,1706,1622,1602,1568,1481,1463 ,1325,1198,1086,916,806,763,742;MS(− ESI,M−H-)m/z 541.実施例54 :300MHz 1H NMR(CD3OD)d8.80(dd,1H ,J=9.6,2.3Hz),8.72(dd,1H,J=9.9,2.8Hz ),7.84−7.73(m,2H),7.37−7.26(m,2H),6. 15(d,1H,J=9.5Hz),4.34−4.27(m,1H),4.1 4(t,1H,J=9.5HZ),3.97(t,1H,J=9.0HZ),3 .74(t,1H,J=9.0Hz),3.45(dd,1H,J=14.8, 1.8Hz),3.15(dd,1H,J=14.8,3.9Hz),2.19 (s,3H);陰性 ESI質量スペクトル,m/e 552(M−H). 実施例56 12−〔6−(アジド−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−3−フル オロ−5H,13H−ベンゾ〔b〕チェニル〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c 〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン アジ化ナトリウム(216mg、3.30ミリモル)を一度に無水ジメチルホ ルムアミド(3mL)中の3−フルオロ−13−〔6−O−(メチルスルホニル )−β−D−グルコピラノシル〕−5H,13H−ベンゾ〔b〕チェニル〔2, 3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7(6H)−ジオン(0.2 0g、0.33ミリモル)の攪拌溶液に加え、次に混合物を3時間120℃に加 熱し、周囲の温度に冷却し、そして真空濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッ シュクロマトグラフィー(ヘキサン中40%テトラヒドロフランで溶離)で精製 すると黄色固体として標記化合物(141mg、78%)が得られた。 分解点265℃;1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ11.51( br s,1H),9.94−9.87(2m,1H),9.03−8.95( 2m,1H),8.20−7.99(3m,2H),7.67−7.63(m, 2H),7.53−7.49(m,1H),6.37および6.20(2d,J =8.9および9.4Hz,1H),5.54−5.14(series of m,3H),4.10−3.76(4m,3H),3.67−3.26(m, 3H);IR(KBr,cm-1)3332,2103,1702,1481,1 461,1431,1372,1324,1283,1230,1211,11 78,1079,746;MS(−ESI,M−H-)m/z 546.実施例57 黄色固体、融点268−277℃(分解);1H NMR(500MHz,DM SO−d6)δ11.52(br s,1H),9.75−9.51(3m,1 H),9.00−8.88(2m,1H),8.30−7.97(3m,2H) ,7.66−7.22(3m,2H),6.35−6.20(2m,1H),5 .86−5.56(m,1H),5.42−5.35(m,2H),4.28− 3.89(m,2H),3.72−3.56(m,2H),3.50−3.32 (m,1H),3.27−3.14(m,1H),2.61−2.53(4s, 3H) ;IR(KBr,cm-1)3412,2950,1707,1625,1605 ,1481,1464,1385,1324,1198,1086,916,7 64,742;LCMS(−ESI,M−H-)m/z 685.実施例58 :黄−橙色固体(硫黄でのジアステレオマーの混合物):500MH z 1H NMR(d6−DMSO;二種のジアステレオマーとロータマーとの混 合物)d8.85−8.74(m,2H),8.15−7.75(m,2H), 7.55−7.35(m,2H),6.45−6.10(m,1H),5.80 −5.25(m,3H),4.60−3.10(m,6H),2.76,2.7 4,2.58および2.56(a11 s,3H);陰性 ESI質量スペクト ル,m/e 568(M−H)-実施例59 300MHz 1H NMR(CD3OD)d8.87(dd,1H,J=9.6 ,2.6Hz),8.78(dd,1H,J=9.8,2.6Hz),7.94 (dd,1H,J=8.9,4.4Hz),7.83(dd,1H,J=9.0 ,4.1Hz),7.38−7.27(m,2H),6.14(d,1H,J= 9.3Hz),4.34−4.18(m,2H),3.94(t,1H,J=9 .2Hz),3.73(t,1H,J=8.9Hz),3.51−3.22(m ,4H).陰性 ESI質量スペクトル,m/e 596(M−H)-実施例60 :黄色固体、融点228−232℃;1H NMR(500MHz, DMSO−d6)δ11.88および11.76(2br m,1H),9.7 5−9.69(2m,1H),8.73−8.62(2m,1H),8.18お よび8.09(2d,J=4.8,4.7Hz,1H),7.99−7.92( 2m,1H),7.65−7.35(m,3H),6.28および6.07(2 d,J=8.9,9.2Hz,1H),5.29−4.97(3m,3H),4 .10−3.85(3m,2H),3.60−3.48(m,2H),2.97 −2.70(3m,2H),2.58(m,3H),1.56−1.44(m, 5H),1.34(m,2H);IR(KBr,cm-1)3406,2934, 1705,1622,1481,1461,1430,1374,1321,1 284,1179,1081,1038,758,747;MS(+ESI,M +H+)m/z 590.実施例61 :黄色固体、融点228−232℃;1H NMR(500MHz, DMSO−d6)δ11.88および11.76(2br m,1H),9.7 5−9.69(2m,1H),8.73−8.62(2m,1H),8.18お よび8.09(2d,J=4.8,4.7Hz,1H),7.99−7.92( 2m,1H),7.65−7.35(m,3H),6.28および6.07(2 d,J=8.9,9.2Hz,1H),5.29−4.97(3m,3H),4 .10−3.85(3m,2H),3.60−3.48(m,2H),2.97 −2.70(3m,2H),2.58(m,3H),1.56−1.44(m, 5H),1.34(m,2H);IR(KBr,cm-1)3406,2934, 1705,1622,1481,1461,1430,1374,1321,1 284,1179,1081,1038,758,747;MS(+ESI,M +H+)m/z 590.実施例62 :黄色固体、融点280−282℃;1H NMR(500MHz, DMSO−d6)δ11.64(br s,1H),9.83−9.68(2m ,1H),9.08−8.97(2m,1H),8.45−7.10(seri es of m,8H),6.37および6.25(2d,J=8.8,9.1 Hz,1H),5.74−5.68(2m,1H),5.50−5.21(2m ,2H),4.20−4.04(2m,4H),3.71−3.60(m,2H );IR(KBr,cm-1)3369,2918,1752,1712,160 1,1580,1558,1482,1456,1413,1319,1256 ,1197,1094,1020,914,805,762;MS(−ESI, M−H-)m/z 632.実施例63 :黄色固体、分解点248℃;1H NMR(500MHz,DMS O−d6)δ11.65(br s,1H),9.78−9.73(2m,1H ),9.07−8.97(2m,1H),8.30−7.95(series of m,3H),7.61−7.42(2m,3H),7.15−7.06( m,2H),6.37および6.25(2d,J=8.8,9.3Hz,1H) ,5.81−5.22(series of m,3H),4.32−4. 12(3m,3H),3.77−3.63(m,3H);IR(KBr,cm-1 )3401,2963,1752,1707,1475,1465,1424, 1261,1198,1092,1021,801;LCMS(+ESI,M+ H+)m/z 650.実施例64 15.1mg(49%)が得られた、黄色固体、融点254−265℃(分解) ;1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ11.61(br s,1H ),9.76−9.66(2m,1H),9.01−8.92(2m,1H), 8.31−7.96(3m,2H),7.78(br s,1H),7.58− 7.45(m,2H),6.30および6.19(2d,J=8.9,9.4H z,1H),5.99(br s,1H),5.50−5.16(series of m,3H),4.12−3.92(3m,3H),3.61−3.39 (m,3H);IR(KBr,cm-1)3392,2927,1706,166 1,1604,1567,1532,1480,1463,1384,1324 ,1085,916,826,807,764,742;MS(−ESI,M− H-)m/z 649.実施例65 :黄色固体、融点244−246℃;1H NMR(500MHz, DMSO−d6)δ11.63(br s,1H),9.75−9.67(2m ,1H),9.00−8.94(2m,1H),8.28−8.20(2m,1 H),8.11−7.97(2m,1H),7.57−7.50(m,2H), 6.30および6.16(2d,J=8.8,9.3Hz,1H),5.63− 5.19(series of m,3H),4.05−4.02(m,1H) ,3.61−3.07(m,6H);IR(KBr,cm-1)3412,176 2,1703,1602,1482,1464,1425,1315,1259 ,1199,1082,916,807,763,742;MS(−ESI,M −H-)m/z 637.実施例66 :4.7mg(55%)が得られた、黄色固体、融点252−254 ℃(dec.);1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ11.60( br s,1H),9.83−9.71(2m,1H),9.07−9.01 (2m,1H),8.30−8.07(3m,2H),7.65−7.56(2 m,2H),6.43−6.30(2m,1H),5.73−5.71(m,1 H),5.55−5.20(2m,2H),4.21−4.07(m,4H), 3.81−3.52(2m,4H);IR(KBr,cm-1)3384,292 6,1706,1622,1602,1568,1482,1464,1426 ,1384,1309,1259,1230,1081,916,805,76 3,742;LCMS(−ESI,M−H-)m/z 653.実施例67 10.5mg(26%)が得られた、黄色固体、分解点290℃;1H NMR (500MHz,DMSO−d6)δ12.34および12.23(2s,1H ),11.58(s,1H),9.75−9.63(2m,1H),9.01− 8.92(2m,1H),8.23−8.15(m,1H),8.17−7.9 6(m,1H),7.53−7.46(m,2H),7.11−6.85(se ries of m,2H),6.32および6.15(2d,J=8.9Hz ,9.3H,1H),5.85−5.14(series of m,3H), 4.11−3.98(m,2H),3.71−3.49(m,4H);IR(K Br,cm-1)3242,2926,1751,1705,1602,1481 ,1463,1426,1325,1198,1086,915,763,74 2;MS(−ESI,M−H-)m/z 621. 実施例71 2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(4−デオキシ−4,4−ジフルオ ロ−b−D−グルコピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕 カルバゾール−5,7−ジオン ジクロロメタン30mL中のDers−Martin過ヨウ素酸塩(peri odinate)(0.470g、1.11ミリモル)の溶液にジクロロメタン 20mL中の6−(t−ブチルベンジル)−2,3,9,10−テトラフルオロ −12−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−b−D−グルコピラノシル)イン ドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン(0. 540g、0.55ミリモル)の溶液を滴加し、そして混合物をAr下に室温で 1時間攪拌した。Ders−Martin試薬の別の0.470g(1.11ミ リモル)を加え、そして攪拌を2時間続けた。得られた混合物をジクロロメタン で希釈し、洗滌し(飽和NaHCO3−Na223、飽和NaHCO3、食塩水 )、乾燥し(Na2SO4)そして蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー処理す ると(SiO2/ヘキサン−酢酸エチル、2:1)暗黄色固体としてケトン(0 .360g、67%)が得られた。 ジクロロメタン2mL中のケトン(0.067g、0.07ミリモル)の一部 分量にDAST(0.036mL、0.28ミリモル)を加え、そして混合物を Ar下に室温で18時間攪拌した。混合物をジクロロメタン−飽和NaHCO3 で分配し、そして有機相を分離し、洗滌し(食塩水)、乾燥し(Na2SO4)、 そして蒸発させるとゴムが得られた。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2 /ヘキサン−酢酸エチル、3:1)により、黄色固体として6−(4−t−ブチ ルベンジル)−2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(4−デオキシ−4 ,4−ジフルオロ−2,3,6−トリ−O−ベンジル−b−D−グルコピラノシ ル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオ ン(0.054g、54%)が得られた。1 H NMR(CDCl3,400MHz)d10.21(s,1H),9.14 (dd,J=10.6,8.4Hz,1H),9.02(dd,J=10.7, 8.2Hz,1H),7.53(d,J=8.7Hz,2H),7.40(d, J=8.7Hz,2H),7.34(m,5H),7.20−7.12(m,6 H),6.97(dd,J=10.0,6.6Hz,1H),6.80(t,J =7.4Hz,1H),6.72(t,J=7.6Hz,2H),6.13(d ,J=7.2Hz,2H),5.82(d,J=8.6Hz,1H),4.97 (m,3H),4.80(d,J=11.1Hz,1H),4.65および4. 61(ab q,J=12.0Hz,2H),4.24−4.01(m,6H) ,3.37(d,J=10.6Hz,1H),1.28(s,9H). この物質を常法で脱保護すると(i.NaOH水溶液,THF−EtOH;濃H Cl;ii.NH4OAc,D;iii.H2,Pd(OH)2−C,CHCl3−Me OH)黄色固体として標記化合物(総収率24%)が黄色固体として得られ た: IR(KBr)3410,1747,1704,1596,1478,1323 cm-11 H NMR(DMSO−d6,400MHz)d11.39(s,1H),11 .34(s,1H),8.93(m,2H),8.03(dd,J=11.8, 6.8Hz,1H),7.62(dd,J=10.7,6.9Hz.1H),6 .54(d,J=9.2Hz,1H),6.08(m,2H),5.48(d, J=5.9Hz,1H),4.43(m,1H),4.22(m,1H),4. 06(m,2H),3.66(m,1H). MS(ESI)m/e 578(M−H). HPLC:91.1%(320mn).実施例75 :黄色固体:500MHz 1H NMR(d6−DMSO)δ11. 85(s,1H),11.18(s,1H),8.92(dd,1H),8.8 1(dd,1H),8.06(dd,1H),7.78(dd,1H),7.4 9−7.39(m,2H),6.28(d,1H,1’H,J=8.8Hz), 5.85(d,1H,3’OH),5.45(d,1H,2’OH),4.25 −3.89(m,3H,2’H,3’H,5’H),3.68(t,1H,4’ H),1.42(d,3H,6’H);陰性 ESI質量スペクトル,m/e5 31(M−H)-.IR(KBr)2112cm-1実施例79 黄色固体:500MHz 1H NMR(d6−DMSO)δ12.72(s,1 H),11.18(brs,1H),8.92(dd,1H),8.80(dd ,1H),8.21(brs,2H),8.07(dd,1H),7.94(d d,1H),7.48−7.39(m,2H),6.60(d,1H,J=7. 8Hz,1’H),5.98(brs,1H,3’OH),5.48(brs, 1H,2’OH),4.55−4.50(m,1H,5’H),4.07−4. 02(m,2H,2’H,3’H),3.19(t,1H,4’H),1.43 (d,3H,6’CH3); 陰性 ESI質量スペクトル505(M−H)-実施例87 :黄色固体:300MHz 1H NMR(CD3OD)δ8.84( dd,1H),8.74(dd,1H),7.77(dd,1H),7.35− 7.24(m,2H),6.14(d,1H,J=9.2Hz),4.23−3 .95(m,4H),3.90(t,1H,J=9.2Hz),3.74(t, 1H,J=9.0Hz);IR(KBr)2114cm-1;陰性 ESI質量ス ペクトル,m/e 547(M−H)-実施例88 :黄色固体500MHz 1H NMR(CD3OD)δ8.89(d d,1H),8.77(dd,1H),7.81(dd,1H),7.63(d d,1H),7.33−7.26(m,2H),6.15(d,1H,J=8. 9Hz),4.24−3.88(m,3H),3.73(t,1H,J=8.9 Hz),3.59(dd,1H,J=9.6,8.9Hz),3.54(t,1 H,J=9.6Hz);陰性 ESI質量スペクトル,m/e 521(M−H )-実施例89 :黄色固体:IR(KBr)3435,3345,1740,171 3,1477,1320cm-11 H NMR(THF−d8,400MHz)δ11.50(s,1H),10. 12(s,1H),9.08(dd,J=11.0,8.6Hz,1H),8. 99(dd,J=11.0,8.4Hz,1H),7.71(dd,J=11. 5,6.6Hz,1H),7.63(dd,J=10.3,6.7Hz,1H) ,6.11(d,J=8.9Hz,1H),5.30(d,J=4.5Hz,1 H),5.01(d,J=4.1Hz,1H),4.62(d,J=5.1Hz ,1H),4.56(d,J=9.7Hz,1H),4.00(s,3H),3 .97−3.91(m,1H),3.78−3.54(m,2H). 実施例90 3,9−ジフルオロ−12,13−ジヒドロ−13−(2−フルオロ−b−D− グルコピラノシル)−5(H)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カ ルバゾール−5,7−ジオン 実施例22において前述したMitsunobu操作を用いて、実施例60の 生成物の250mg(0.465ミリモル)および2−フルオロ−3,4,6− トリ−O−ベンジル−D−グルコピラノース(市販のトリ−O−ベンジル−D− グルカール(1.5g、3.6ミリモル)をアセトニトリル(50mL)および 水(5mL)中キセノンジフルオリド(1.0g、5.91ミリモル)で室温で 3時間処理して製造)210mg(0.464ミリモル)を用いた。典型的な処 理をし、次に塩化メチレン中5%酢酸エチルによりシリカゲルでフラッシュクロ マトグラフィー処理すると純粋な2−フルオロ−3,4,6−トリ−O−ベンジ ル−D−グルコピラノース380mg(23.4%)が得られた。この操作は公 開された方法の変法であった:T,Hayashi,B.W.Murray,R .WangおよびC.H.Wong、Bioorganic and Medi cinal Chmistry,1997,5,497−500を参照。ヘキサ ン中の20−60%塩化メチレンを用いるフラッシュクロマトグラフィーによる と、適度に純粋なグリコシル化生成物120mg(28%)が得られた。転移水 素添加条件(95% EtOH/シクロヘキセン/20%Pd(OH)2/C、 6−48時間還流を用いてベンジル保護基を除去し、次に塩基加水分解条件(4 .45M KOH、EtOH/還流;濃HCl;NH4OAc/EtOH/8− 48時間加熱)での4−t−ブチルベンジル保護基を除去し、そしてアセトン; 塩化メチレン:酢酸エチルでのシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー、次い でメタノール中Sephadex LH−20での精製により、黄−橙色固体と して純粋な標記化合物15mg(二つの脱ブロッキング工程について39%)が 得られた。 300MHz 1H NMR(d6−DMSO)d11.68(brs,1H), 11.28(brs,1H),8.88(dd,1H),8.78(dd,1H ),8.10(dd,1H),7.68(dd,1H),7.60−7.43( m,2H),6.77(dd,1H,J=8.8,2.5Hz),6.23(b rs,1H),5.77(brs,1H),5.62(brs,1H),4.3 2(dt,1H,J=50.7,9.0Hz),4.15−3.80(m,5H );陰性 ESI質量スペクトル,m/e 524(M−H)-実施例91 3,9−ジフルオロ−12(β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ〔2,3 −a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン 黄色固体 IR(KBr)1757,1706,1483cm-11 H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.45(brs,1H), 8.84−8.79(m,1H),8.53−8.46(m,1H),8.08 −7.81(m,1H),7.64−7.50(m,2H),6.49(d,0 .7H,J=8.9Hz),6.07(d,0.3H,J=8.9Hz),5. 38−5.16(m,3H),4.75−4.21(m,1H),3.93−3 .49(m,6H). HPLC:9.75%(305nm).実施例92 3−ブロモ−9−フルオロ−12−(β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ 〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン 黄色固体 IR(KBr)1775,1708cm-11 H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.69および11.49( 2 brs,1H),8.97(d,0.3H,J=2.0Hz),8.91( d,0.7H,J=2.0Hz),8.85−8.79(m,1H),8.08 −7.77(m,3H),7.59−7.49(m,1H),6.47(d,0 .7H,J=9.0Hz),6.07(d,0.3H,J=9.0Hz),5. 37−5.21(m,3H),4.79−4.20(m,1H),3.92−3 .54(m,6H). HPLC:92.5%(260nm). 実施例93 3−シアノ−9−フルオロ−12−(β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ 〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン 3−ブロモ−9−フルオロ−12−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル −β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c 〕−カルバゾール−5,7−ジオン(180mg、0.2ミリモル)を脱酸素化 DMF(2mL)中でシアン化亜鉛(14mg、0.6ミリモル)およびテトラ キス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0.01ミリ モル)と合し、そして黄色スラリーを窒素下に16時間80℃に加熱した。混合 物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水および食塩水で洗い、乾燥し(Na2 SO4)そして蒸発させた。得られた残渣をクロマトグラフ処理すると(Hex :EtOAc、7:3)3−シアノ−9−フルオロ−12−(2,3,4,6− テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ〔2,3−a 〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン(160mg、90% )が黄色固体として得られた:IR(KBr)2235m-1。乾燥CH2Cl25 mL中の3−シアノ−9−フルオロ−12−(2,3,4,6−テトラ−O−ベ ンジル−β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ〔2,3−a〕ピロロ〔3, 4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン(58mg、0.06ミリモル)の溶 液に三塩化ホウ素(0.39mL、CH2Cl2中1.0M溶液)を−78℃で滴 加した。得られた溶液を0℃に加温し、そして2時間かくはんし、そして−78 ℃に冷却し、次にメタノール(5mL)を添加した。得られた混合物を周囲の温 度に加温した。溶媒を真空で除去し、そして残った残渣をEtOAc/THFに とり、10%水性HClおよび食塩水で洗い、次に乾燥し、そして溶媒を濃縮し た。残渣を調製用TLC(THF:Hex、9:1)で精製すると黄色固体とし て標記化合物(18mg、53%)が得られた。 IR(KBr)3417,2220,1757,1708,1635,1478cm-11H NMR(D MSO−d6,400MHz)δ9.05(s,0.3H),8.90(s,0.7H),8.70−8. 67(m,1H),8.16−7.95(m,3H),7.48−7.45(m,1H),6.42 (d,0.7H,J=8.3Hz),6.11(d,0.3H,J=8.3Hz),5.45−5.37( m,3H),4.17−3.50(7H):HPLC:91.4%(260nm)。 実施例94 3−ヨード−9−フルオロ−12−(β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ 〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン 3−ブロモ−9−フルオロ−12−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル −β−D−グルコピラノシル)ベンゾフラノ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c 〕−カルバゾール−5,7−ジオン(189mg、0.2ミリモル)を脱酸素化 NMP(2mL)中のビス(トリブチルスズ)(0.2mL,0.4ミリモル) およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg、0 .02ミリモル)と合し、そして黄色スラリーを窒素下に18時間90℃に加熱 した。混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水および食塩水で洗い、乾 燥し(Na2SO4)そして蒸発させた。得られた残渣をクロマトグラフィー処理 すると(Hex:EtOAc、4:1)黄色油として3−トリブチルスタニル− 9−フルオロ−12−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グル コピラノシル)ベンゾフラノ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾー ル−5,7−ジオン(150mg、90%)が得られた:CHCl35mL中の この黄色油の溶液にI2(33mg,0.13ミリモル)を加え、そして混合物 を室温で0.5時間かくはんした。得られた混合物を飽和NaHSO3で処理し 、水、食塩水で洗い、乾燥し、そして蒸発させた。この粗製残渣(118mg, 91%)を三塩化ホウ素(0.71ml,1.0M溶液CH2Cl2中)で前述の 如く処理すると黄色固体として標記化合物が得られた。 IR(KBr)3140,3040,1753,1703,1405cm-11H NMR(DMSO −d6およびD2O交換,400MHz)δ9.05(d,0.3H,J=1.7Hz),8.89 (d,0.7H,J=1.7Hz),8.67(dd,0.3H,J=9.5,2.7Hz),8.62( dd,0.7H,J=9.5,2.7Hz),7.98−7.64(m,3H),7.47−7.41(m ,1H),6.42(d,0.7H,J=9.0Hz),6.00(d,0.3H,J=9.0Hz) ,4.26−3.56(m,6H):HPLC:94.9%(320nm)。 実施例95 6−(4−t−ブチルベンジル)−2,3,9,10−テトラフルオロ−12− (2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)インド ロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン 乾燥THF25mL中の6−(4−t−ブチルベンジル)−2,3,9,10 −テトラフルオロ−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾー ル−5,7−ジオン(1.131g,2.08ミリモル)および無水Na2SO4 (5.0g)の懸濁液に微粉砕KOH(0.932g,16.6ミリモル)を加 えた。得られた混合物をAr下に1.5時間室温で激しくかくはんした。得られ た暗紫色混合物に乾燥THF10mL中の2,3,4,6−テトラ−O−ベンジ ル−α−D−グルコピラノシルクロリド(1.450g,2.60ミリモル)の 溶液を加え、そしてかくはんを24時間続けた。クロロ糖の追加の0.200g (0.36ミリモル)を加え、そしてかくはんをさらに24時間続けた。混合物 を酢酸エチルで希釈し、そして1N HClでクエンチした。有機相を分離し、 洗い(食塩水)、乾燥し(Na2SO4)そして蒸発すると黄色フォームが形成し た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2に予備吸着;ヘキサン−酢酸エチ ル、5:1で溶離)処理すると明るい黄色ガラス晶として生成物が得られた。こ のガラス晶をジクロロメタンにとり、溶液をメタノールで希釈した。この溶液を ロータリーエバポレーターで濃縮し、そして真空乾燥すると、明るい黄色固体と して標記化合物(1.240g,54%)が得られた。 IR(KBr)3307,1748,1694,1593,1473,1072cm-11 H NMR(CDCL3,400MHz)δ10.58(s,1H),9.18(dd,J=1 0.7,8.2Hz,1H),9.07(dd,J=10.8,8.2Hz,1H),7.53(d,J =8.3Hz,2H),7.41(m,6H),7.28(m,8H),7.22(m,4H) ,6.94(dd,J=10.1,6.5Hz,1H),6.88(t,J=7.3Hz,1H), 6.81(t,J=7.3Hz,2H),6.16(d,J=7.2Hz,2H),5.75(d,J =8.4Hz,1H),5.03(d,J=10.8Hz,1H),4.96(m,2H),4.90 (m,2H),4.78(d,J=10.8Hz,1H),4.64(d,J= 12.2Hz,1H),4.58(d,J=12.2Hz,1H),4.29(t,J=10.4Hz ,1H),4.07(d,J=10.1Hz,1H),4.00−3.85(m,5H),3.15(d ,J=9.2Hz,1H),1.28(s,9H)。 元素分析値C6555437に対する計算値: C,73,22;H,5.20;N,3.94。 実測値: C,72,92;H,5.58;N,4.02。 実施例96 2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(β−D−グルコピラノシル)イン ドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン IR(KBr)3432,3310,1743,1702,1475,1331cm-11 H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.86(s,1H),11.31(s, 1H),8.99(dd,J=11.1,8.5Hz,1H),8.92(dd,J=11.2,8.3 Hz,1H),8.18(dd,J=11.7,6.9Hz,1H),7.62(dd,J=11. 0,7.0Hz,1H),6.26(d,J=9.0Hz,1H),6.19(t,J=4.2Hz ,1H),5.43(d,J=4.8Hz,1H),5.17(d,J=5.7Hz,1H), 4.99(d,J=5.6Hz,1H),4.10(dd,J=10.7,4.2Hz,1H),3. 92(m,2H),3.82(m,1H),3.57(m,1H),3.41(m,1H)。 HPLC:97.1%(320nm)。 実施例97 2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(6−フルオロ−6−デオキシ−β −D−グルコピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カル バゾール−5,7−ジオン IR(KBr)3440,3365,1750,1705,1478cm-11 H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.04(s,0.5H),11.31(s, 0.5H),11.27(s,0.5H),10.68(s,0.5H),9.07(dd,J=11.3, 8.8Hz,0.5H),8.95(dd,J=19.4,9.2Hz,1H),8. 87(dd,J=10.9,8.9Hz,0.5H),8.17(dd,J=11.9,6.9Hz,0.5 H),7.91(dd,J=11.5,7.1Hz,0.5H),7.71(dd,J=10.7,6.9 Hz,0.5H),7.50(dd,J=9.6,6.9Hz,0.5H),6.34(d,J=8.8 Hz,0.5H),6.32(d,J=7.9Hz,0.5H),5.98−4.73(m,5H),4 .22−3.46(m,4H)。 HPLC:98.2%(320nm)。 実施例98 6−(4−t−ブチルベンジル)−2,3,9,10−テトラフルオロ−12− (2,3,6−トリ−O−ベンジル−β−D−ガラクトピラノシル)インドロ〔 2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン 10%TFA−CH2Cl2の10mL中の6−(4−t−ブチルベンジル)− 2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(2,3,6−トリ−O−ベンジル −4−O−(4−メトキシベンジル)−β−D−ガラクトピラノシル)インドロ 〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン(0.1 35g,0.12ミリモル)の溶液をAr下に20分間室温でかくはんした。得 られた混合物をジクロロメタンで希釈し、次に洗浄し(飽和NaHCO3)、乾 燥し(MgSO4)そして蒸発した。得られた残渣をクロマトグラフィー処理( SiO2/酢酸エチル−ヘキサン、1:2)すると黄色固体として標記化合物( 0.107g、90%)が得られた。1 H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.21(s,1H),9.00(dd, J=11.1,8.4Hz,1H),8.90(dd,J=11.2,8.4Hz,1H),8.11( dd,J=12.0,6.9Hz,1H),7.61−7.18(m,15H),6.71(t,J=7 .4Hz,1H),6.61(t,J=7.7Hz,2H),6.39(d,J=9.2Hz,1 H),6.18(d,J=7.2Hz,2H),4.89(s,2H),4.87(d,J=13. 9Hz,1H),4.71(d,J=12.1Hz,1H),4.58(s,1H),4.49(s ,2H),4.33(m,1H),4.20(m,2H),4.00−3.66(m,4H),3. 58(d,J=11.2,Hz,1H),1.26(s,9H)。 実施例99 6−(4−t−ブチルベンジル)−2,3,9,10−テトラフルオロ−12− (2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシ ル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジ オン アセトニトリル10mL中の6−(4−t−ブチルベンジル)−2,3,9, 10−テトラフルオロ−12−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−β−D−ガ ラクトピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾー ル−5,7−ジオン(0.402g,0.41ミリモル)の溶液にDMAP(0 .100g,0.82ミリモル)次いでフェニルクロロチオノホルメート(0. 085g,0.49ミリモル)を加え、そして混合物をAr下に19時間加熱還 流した。フェニルクロロチオノホルメートの追加の0.043g(0.25ミリ モル)およびDMAP0.030g(0.25ミリモル)を加え、そして混合物 を19時間加熱還流した。冷却した混合物を酢酸エチルと飽和NaHCO3との 間で分配し、そして有機相を洗い、乾燥し、そして蒸発した。残渣をフラッシュ クロマトグラフィー処理(SiO2/酢酸エチル−ヘキサン、1:3)すると固 体としてチオノカーボネート(0.320g,0.29ミリモル,70%)が得 られた。このものをトルエン10mLに溶解し、溶液を15分間Arの気泡の流 れでパージし、次にAIBN(0.010g,0.06ミリモル)およびトリブ チルスズ水素化物(0.126g,0.43ミリモル)を加えた。得られた溶液 をAr下に18時間加熱還流した。トリブチルスズ水素化物の追加の0.126 gおよびAIBNの0.010gを加え、還流を4時間続けた。冷却した混合物 を蒸発させ、そして残渣をクロマトグラフィー処理(SiO2/酢酸エチル−ヘ キサン、1:2)すると黄色固体として標記化合物(0.215g,78%)が 得られた。 IRcm-11 H NMR(CDCl3,400MHz)δ10.69(s,1H),9.15(dd,J= 10.7,8.4Hz,1H),9.06(dd,J=10.7,8.3Hz,1H),7.53 −7.24(m,15H),6.98(dd,J=10.1,6.6Hz,1H),6.83(m,1 H),6.78(m,2H),6.18(d,J=7.0Hz,2H),5.68(d,J=8.9 Hz,1H),4.95−4.68(m,5H),4.19−3.75(m,7H),3.30(d, J=10.5Hz,1H),2.58(m,1H),2.35(m,1H),1.26(s,9H )。 実施例100 2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(4−デオキシ−β−D−グルコピ ラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5, 7−ジオン IR(KBr)3440,1745,1710,1474cm-11 H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.89(s,1H),11.31(s, 1H),8.99(dd,J=9.8,8.9Hz,1H),8.92(dd,J=10.3,9.0 Hz,1H),8.14(dd,J=11.7,6.5Hz,1H),7.64(dd,J=10. 5,6.9Hz,1H),6.21(t,J=4.5Hz,1H),6.18(d,J=9.2Hz ,1H),5.07(d,J=5.6Hz,1H),4.96(d,J=5.4Hz,1H), 4.28(d,J=12.1Hz,1H),3.90=3.75(m,3H),2.27(m,1H) ,2.01(m,1H)。 HPLC:96.7%(320nm)。 実施例101 2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(2,3,4−トリ−O−ベンジル −β−D−グルコピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕− カルバゾール−5,7−ジオン 10%TFA−CH2Cl2の10mL中の2,3,9,10−テトラフルオロ −12−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−O−(4−メトキシベンジル )−β−D−グルコピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕 −カルバゾール−5,7−ジオン(0.410g,0.43ミリモル)の溶液を Ar下に室温でかくはんした。得られた混合物を酢酸エチル(50mL)で 希釈し、次に洗浄し(1M,NaHCO3,2×50mL;H2O,2×50mL ;食塩水,50mL)、乾燥し(MgSO4)、そして蒸発した。得られた残渣 をクロマトグラフィー処理(SiO2/2−26%酢酸エチル−ヘキサン)する と黄色固体として標記化合物が得られた。 IR(CH2Cl2)3333,1753,1700,1478,1093cm-11 H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.76(s,1H),11.33(s, 1H),8.99(dd,J=10.8,8.5Hz,1H),8.93(dd,J=10.9,8.5 Hz,1H),8.14(dd,J=11.8,6.8Hz,1H),7.66(dd,J=10. 7,6.9Hz,1H),7.40(m,5H),7.26(m,5H),6.98(t,J=7. 4Hz,1H),6.83(t,J=7.6Hz,2H),6.55(d,J=8.9Hz,1H) ,6.44(m,1H),6.10(d,J=7.6Hz,2H),4.96(d,J=11.1Hz ,1H),4.92(d,J=11.0Hz,1H),4.82(m,2H),4.23(t,J =9.4Hz,1H),4.20−4.06(m,3H),3.98−3.95(m,2H),3.66 (t,J=9.0Hz,1H),2.94(d,J=10.6Hz,1H);(s,9H)。 HPLC:98.9%(320nm)。 元素分析値C4735437に対する計算値: C,68.03;H,4.15;N,5.07。 実測値: C,68.00;H,4.72;N,4.79。 実施例102 2,3,9,10−テトラフルオロ−12−((2,3,4−トリ−O−ベンジ ル−β−D−グルコピラノシド)ウロネート)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔 3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン 乾燥DMF12mL中の2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(2,3 ,4−トリ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)インドロ〔2,3−a 〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン(0.125g,0. 15ミリモル)の溶液にニクロム酸ピリジニウム(PDC)(0.282g,0 .75ミリモル)を加え、そして混合物を4時間室温でかくはんした。PDCの 追 加の0.282g,0.75ミリモル)を加え、そしてかくはんを16時間続け た。追加部分量のPDC(0.282g,0.75ミリモル)を加え、そしてこ れを24時間後にくり返した。合計1.128g(3.0ミリモル)のPDCを 加え、反応を4時間行った。得られた混合物を5℃に冷却し、飽和NaHSO3 10mLで処理し、次に水(25mL)で希釈した。この混合物を酢酸エチル− THF(1:1、4×25mL)で抽出し、そして合した抽出液を洗い(2×2 5mL飽和NaHSO3、25mL食塩水)、乾燥し(MgSO4)そして蒸発し た。得られた残渣をクロマトグラフィー処理(SiO2/0−20%MeOH− CH2Cl2)すると黄色固体として標記化合物(0.069g、55%)が得ら れた。 IR(KBr)3412,3260,1746,1710,1597,1477,1320cm-11 H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.21(s,1H),9.02(dd, J=10.8,8.8Hz,1H),8.57(brs,1H),8.00(m,1H),7.85(m ,1H),7.45(d,J=7.0Hz,2H),7.33(m,3H),7.19(s,5 H),7.00(t,J=7.4Hz,1H),6.86(t,J=7.5Hz,2H),6.38 (d,J=7.2Hz,1H),6.07(d,J=7.3Hz,2H),4.93(d,J= 10.8Hz,1H),4.77(d,J=11.2Hz,1H),4.73(d,J=10.8Hz ,1H),4.64(d,J=11.2Hz,1H),4.29(d,J=8.8Hz,1H) ,4.04(m,1H),3.89(m,2H),3.35(m,1H),2.82(m,1H) 。 実施例103 2,3,9,10−テトラフルオロ−12−〔(β−D−グルコピラノシド)ウ ロン酸〕インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7 −ジオン メタノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)の混合物中の2, 3,9,10−テトラフルオロ−12−〔(2,3,4−トリ−O−ベンジル− β−D−グルコピラノシド)ウロネート〕インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3, 4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン(0.030g,0.035ミリモ ル)および20%水酸化パラジウム付き木炭(0.030g)の混合物を20時 間1気圧で水素添加した。別の30mgの20%水酸化パラジウム付き木炭を加 え、そして水素添加をさらに24時間続けた。得られた混合物を濾過し、濾過ケ ーキをTHF−MeOH−H2O(10:10:1,4×5mL)で洗い、そし て濾液を蒸発させると固体残渣が得られた。フラッシュクロマトグラフィー(S iO2/2−20%MeOH−THF、次いで1−4%H2Oを含む20%MeO H−THF)により、黄色固体として標記化合物(0.006g,30%)が得 られた。 IR(KBr)3425,3260,1740,1707,1600,1475,1322cm-11 H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ13.11(brs,1H),10.96brs, 1H),9.02-7.51(m,5H),6.21(d,J=8.9Hz,1H),5.4−4.0(m ,8H)。 実施例104 3−カルボキシ−9−フルオロ−12−(β−D−グルコピラノシル)ベンゾフ ラノ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン EtOH:THF(10mL:5mL)中の3−シアノ−9−フルオロ−12 −(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)ベン ゾフラノ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン (380mg,0.43ミリモル)をNaOH(10mL)の4.0M溶液に加 えた。混合物を24時間ゆっくりと還流させた。得られた混合物を0℃に冷却し 、そして濃HCl(15mL)で処理した。この溶液を24時間周囲の温度でか くはんし、次にEtOAc:THFにとり、そして水および食塩水で洗い、次い で乾燥し、溶媒濃縮した。この残渣に固体酢酸アンモニウム(5.0g)を加え 、そして混合物を1時間150℃で溶融し、次に冷却し、EtOAc:THFで 希釈し、水、食塩水で洗い、乾燥し(Na2SO4)、そして蒸発した。この粗製 生成物の一部分(60mg)を前述の如くして水素添加(Pd/c)すると黄色 固体として標記化合物(18mg,50%)が得られた。 IR(KBr)3420,1756,1710,1561,1395cm-11 H NMR(DMSO−d6及びD2O交換,400MHz)δ9.26(brs,1H) ,8.83−8.76(m,1H),8.22(brs,1H),7.99−7.96(m,1H),7.83 −7.68(m,1H),7.55−7.45(m,1H),6.51(d,0.6H,J=8.9Hz ),5.99(d,0.4H,J=8.9Hz),4.31−3.43(m,6H):HPLC:9 4.0%(320nm)。 実施例105 3,9−ジフルオロ−6−〔(2−グアニジノ)−エチル〕−12,13−ジヒ ドロ−13−(b−D−グルコピラノシル)−5(H)インドロ〔2,3−a〕 ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン 無水エタノール(600mL)中の実施例10の純粋な生成物(3.35g, 3.25ミリモル)の磁気かくはん溶液に水酸化カリウム水溶液(4.45M, 60.0mL,267ミリモル)を加えた。得られた深赤色溶液をエタノールの ほぼ1/2が蒸発するまで(約3時間)開口フラスコで加熱した。混合物を窒素 の流れの下で冷却し、そして濃HCl(12N:175mL)を加えた。混合物 を15分間かくはんし、次に水(300mL)と酢酸エチル(800mL)との 間で分配した。有機層を水(300mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30 0mL)および食塩水(300mL)で洗い、乾燥し(Na2SO4)、そして真 空蒸発した。得られた固体無水物をエチレンジアミン(50mL)で処理し、4 〜5時間加熱沸騰させ、無水エタノール(175mL)に溶解し、約6時間還流 し、次に真空濃縮した。塩化メチレン中2−10%メタノールでシリカゲルでフ ラッシュクロマトグラフィーにより精製すると黄−橙色固体として出発物質の純 粋な6N−(2−アミノ)エチル誘導体1.72g(55%)が得られた。 300MHz 1H NMR(CDCl3)d10.65(brs,1H),9.05(dd,1 H),8.94(dd,1H),7.55(dd,1H),7.45−7.14(m,18H),7.00 (t,1H),6.87(t,2H),6.14(d,2H),5.95(d,1H),5.05 −4.58(m,6H),4.40−4.34(m,1H),4.12−3.85(m,8H),3.22 −3.15(m,2H),2.96(d,1H):PosESI質量スベクトル,m/e9 27(M+H)+。 無水THF(20mL)中の上述の純粋な生成物(1.72g,1.86ミリ モル)の磁気かくはん溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(314mL )およびN,N’−ビス(ベンジルオキシカルボニル)−S−メチルイソチオ尿 素(800mg,2.23ミリモル:K.Nowak,L.Kania,Roc z.Chem, 1969,43,1953)を加え、そして反応を70℃の油浴 中で24時間加熱した。溶液を室温に冷却し、真空蒸発し、そして塩化メチレン 中5%酢酸エチルを用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより 精製すると黄色固体として出発アミンの純粋なジ−CBz保護グニニジン誘導体 1.57g(68%)が得られた。 300MHz 1H NMR(CDCl3)d11.80(brs,1H),10.70(brs, 1H),9.18(brs,1H),9.08(dd,1H),8.92(dd,1H),7.62−7.10 (m,24H),6.96(t,1H),6.85(t,2H),6.13(d,2H),5. 95(d,1H),5.20−4.60(m,10H),4.36(t,1H),4.20−3.85( m,10H),3.02(d,1H)。 N2下の3:1メタノール/酢酸エチル(120mL)および1NHCl(1 8mL)中の上述の生成物(1.58g,1.38ミリモル)の溶液に20%水 酸化パラジウム(II)付き炭素(722mg)を加えた。混合物を3日間65p si水素圧でparr振とう機にのせ、そして次にCeliteの小形パッドを 通して濾過した。Celiteをメタノール(3×50mL)で洗い、真空濃縮 すると橙色固体が得られた。メタノール溶離でSephadexLH−20で精 製すると赤−橙色固体として純粋な標記化合物754mg(91%)が得られた 。 500MHz 1H NMR(CD3OD)d8.83(dd,1H,J=9.7,2.8H z),8.73(dd,1H,J=8.9,2.5Hz),7.77(dd,1H,J=9.2,4.1H z),7.63(dd,1H,J=8.9,4.4Hz),7.34−7.25(m,2H),6.15( d,1H,J=8.5Hz),4.32−4.17(m,2H),4.11−3.97(m,2H) ,3.91−3.84(m,2H),3.78−3.66(m,2H),3.60−3.53(m,2H) 。FAB質量スベクトル,m/e609(M+H)+。 実施例106 2,3,9,10−テトラフルオロ−12−((6−デオキシ−6,6−ジフル オロ−b−D−グルコピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c 〕−カルバゾール−5,7−ジオン(R5,R5.=F,R2−R4=OH,X1,X1 , ,X2,X2 ,=F,Q=NH) ジクロロメタン5mL中の2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(2, 3,4−トリ−O−ベンジル−b−D−グルコピラノシル)インドロ〔2,3− a〕ピロロ〔3,4−c〕−カルバゾール−5,7−ジオン(0.166g,0 .20ミリモル)の溶液をジクロロメタン5mL中のDess−Martin過 ヨウ素酸塩(0.106g,0.25ミリモル)の冷(5℃)溶液に加えた。得 られた混合物をAr下に2時間室温でかくはんした。次に、反応混合物を酢酸エ チル(25mL)で希釈し、洗浄し(1M NaHCO3−30%Na223、 2×10mL;1MNaHCO3,2×10mL;H2O,10mL;食塩水,1 0mL)、乾燥し(MgSO4)、そして蒸発した。得られた残渣をクロマトグ ラフィー処理(SiO2/2−30%酢酸エチル−ヘキサン)すると淡黄色固体 として2,3,9,10−テトラフルオロ−12−((2,3,4−トリ−O− ベンジル−b−D−グルコピラノシド)ウロンアルデヒド)インドロ〔2,3− a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン(0.118g,71 %)が得られた。 IR(CH2Cl2),3344,2930,1753,1724,1597,1479,1322cm-11 H NMR(CDCl3,400MHz)d11.08(s,0.3H),10.68(s,1H ),3.85(s,0.3H),8.97(m,0.3H),8.79(m,0.3H),8.43(m, 1H),7.99(brs,0.7H),7.83(m,1H),7.68(m,0.3H),7.53−6 .73(m,14H),6.27(m,1H),6.05(d,J=7.2Hz,2H),5.80( d,J=9.0Hz,1H),5.61(s,2H),5.09(d,J=11.1Hz,1H ),4.91(m,3H),4.29−3.85(m,4H),3.74(t,J=8.8Hz,1 H),2.92(d,J=10.3Hz,1H)。 Ar下にジクロロメタン5mL中のアルデヒド(0.053g,0.085ミ リモル)の冷(5℃)溶液にDAST(0.022mL,0.17ミリモル)を 滴加した。得られた混合物を18時間室温でかくはんした。反応混合物を酢酸エ チル(20mL)で希釈し、洗浄し(1M、NaHCO3、2×10mL;H2O ,2×10mL;食塩水、10mL)、乾燥し(MgSO4)、そして蒸発した 。残渣をクロマトグラフィー処理(SiO2/2−24%酢酸エチル−ヘキサン )すると淡黄色固体として2,3,9,10−テトラフルオロ−12−(2,3 ,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−6,6−ジフルオロ−b−D−グル コピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5 ,7−ジオン(0.046g,85%)が得られた。 IR(CH2Cl2),3400,1757,1728,1596,1478,1320cm-11 H NMR(CDCl3,400MHz)d9.98(s,1H),8.89(m,2H) ,7.71(m,1H),7.51−7.26(m,11H),7.09(m,1H),7.00(t, J=7.4Hz,1H),6.85(t,J=7.5Hz,2H),6.24(t,J=53.7H z,1H),6.13(d,J=7.2Hz,2H),5.80(d,J=9.0Hz,1H) ,5.04(d,J=11.2Hz,1H),4.89(s,2H),4.84(d,J=11.2H z,1H),4.23(m,1H),4.3(m,2H),3.95(d,J=10.3Hz, 1H),3−81(m,1H),3.04(m,1H); MS(ESI)m/e848(M−H)。 メタノール(5mL)およびクロロホルム(2mL)の混合物中のトリ−O− ベンジルグルコピラノシド(0.035g,0.041ミリモル)および20% Pd(OH)2−Cの混合物を16時間1気圧で水素添加した。得られた混合物 を濾過し、そして濾過ケーキをテトラヒドロフラン−メタノール(1:1)で洗 った。濾液を蒸発させ、そして残渣をクロマトグラフィー処理(SiO2/2− 12%MeOH−CH2Cl2)すると黄色固体として標記化合物(0.019g ,80%)が得られた。 IR(KBr),3385,1748,1713,1595,1476,1326cm-11 H NMR(THF−d8,400MHz)d10.55(s,1H),10.18(s,1 H),9.14(dd,J=10.6,8.8Hz,1H),9.04(dd,J=10.6,8.6Hz, 1H),7.79(dd,J=11.5,6.6Hz,1H),7.44(dd,J=9.8,7.1Hz ,1H),6.56(t,J=53.7Hz,1H),6.18(d,J=7.9Hz,1H) ,5.52(brs,1H),5-10(brs,1H),4.71(brs,1H),4.27(m, 1H),3.95(m,1H),3.69(m,2H)。 HPLC:95.2%(230nm)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, UZ,VN (72)発明者 フレネッソン,デビッド バーチル アメリカ合衆国コネチカット州 06770― 2638 ニューガタック コンラッド スト リート 164 (72)発明者 セントローレント,デニス アール アメリカ合衆国コネチカット州 06111 ニューイングトン セダー ストリート 334 (72)発明者 ラングレイ,デビッド アール アメリカ合衆国コネチカット州 06450 メリデン アレキサンダー ドライブ 29

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次の式(I)を有する化合物またはその製薬上許容し得る塩。 式中: R1およびR1aは独立して水素、次の式を有するペントース基(A)または ヘキソース基(B)であり、 但し、R1およびR1aの一方が水素であり、そして他方は水素ではない; R2,R3,R4,R5およびR2',R3',R4',R5"およびR5'は独立して水 素、C1-7アルキル、C1-7シクロアルキル、O、アジド、ハロゲン、NR91 0、NHC(O)NR910、NHC(O)OR、OR、−C(O)Ra,SR ,−OSO2Rcまたは一緒になって=N−OH、=O、=NRを形成し、但 しR2,R3,R4,R5およびR2',R3',R4',R5"およびR5'は同時には全 てが水素、OH、アルコキシまたはアルキルではなく、さらには但し、R6が −(CH2nNHC(=NH)NH2である場合を除いて、R3 またはR3'は−NH2ではない、前記C1-7アルキルは場合によっては同一また は異なったハロゲン、CN、NO2、アリールまたはヘテロアリールの1〜6個 で置換されていてもよく、前記アリールまたはヘテロアリールはNR910、O H、COOR9、SO39またはOCOR9から独立して選択される1〜2個の基 で置換されてれいる; RaはH,OH,C1-7アルコキシまたはNR910であり; RcはC1-7アルキルまたはアリールであり; RおよびR11は独立して水素、C1-7アルキル、C1-7シクロアルキル、ヘテロア リール、OまたはNから選択されるヘテロ原子1個または2個を含有する非芳香 族環状5〜8員環、(CH2nNR910、(CH2nOR9または(CH2nC OOR9であり、前記C1-7アルキルは場合によっては同一または異なったハロゲ ン、OH、CN、NO2、アリールまたはヘテロアリールで置換されていてもよ く、前記アルールまたはヘテロアリールはNR910、OH、COOR9、SO3 9またはOCOR9から独立して選択される1〜2個の基で置換されてれいる; R9およびR10は独立して水素、C1-7アルキル、C1-7シクロアルキル、ベンジ ル、アリール、ヘテロアリールであり、水素を除くこれらの基のいずれもが同一 または異なったハロゲン、OH,NH2,CN,NO2,−C(=NH)NH2, −CH(=NH),CH(Rb)(CH2nCOOHまたはCH(Rb)(CH2nNH2またはCOOR11の1〜6個で置換されていてもよく、またはR9およ びR10はそれらが結合している窒素原子と一緒になってO,NまたはSから選択 されるヘテロ原子1個または2個を含有する環状から5〜8員環非芳香族環を形 成し、またはR9とR10とは一緒になって=CHRR11を形成している; RbはHまたはCOOHであり; R6は水素、C1-7アルキル、アリール、アリールアルキル、OR10,NR910 またはOCO(CH2nNR910であり、前記C1-7アルキルは場合によっては 同一または異なったハロゲン、NR910、CN、NO2、アリールで置換されて いてもよく、前記アリールはNR910、OH、COOR9、 SO39またはOCOR9から独立して選択される1個または2個の基で置換 されている; R7およびR8は独立してOHまたはHであるか、または一緒になってOであ り;X1,X'1,X2およびX'2は独立してH、ハロゲン、OH、−CN、−N C、CF3、−CORa、NO2、OR、O(CH2nNR、R10、O(CH2 nOR9またはO(CH2nCOOR9であり; 但しX2,X'2,X1およびX'1は1、11−ジクロロではなく、さらに但し 、X2およびX'2が各々Hであるときは、X1およびX'1はそれぞれ独立してH またはハロゲンであり、R1はヘキソースであり、R7およびR8は一緒になっ ってOであり、そしてR2、R5およびR4のそれぞれはOHであり、R2',R3 ',R4'およびR5'およびR5"のそれぞれはHであり、QはNHであり、そし てR3およびR6のそれぞれはNH2ではなく、そしてR3はR6がHのときはメ トキシではない; WはCまたはNであり; QはO,NR9,SまたはCH2であり;そして nは0〜4の整数である。 2.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR2、R3およびR4はそれぞれOH であり;そしてR5はNR910である請求項1記載の化合物。 3.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR2、R3およびR5はそれぞれOH であり;そしてR4はNR910である請求項1記載の化合物。 4.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR2、R3およびR4はそれぞれOH であり;そしてR5はハロゲンである請求項1記載の化合物。 5.R7およびR8が一緒になってOである請求項1記載の化合物。 6.X1,X'1,X2およびX'2が独立してハロゲンである請求項1記載の化合物 。 7.前記ハロゲン基がフルオロである請求項1記載の化合物。 8.QはO,SまたはNHである請求項1記載の化合物。 9.R2、R3およびR5はそれぞれOHであり;そしてR4がNR910、ハロゲ ンまたはN3である請求項1記載の化合物。 10.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR5、R3およびR4はそれぞれOH であり;そしてR2はハロゲンである請求項1記載の化合物。 11.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR2、R3はそれぞれOHであり; そしてR4がアジド、NR910またはORである請求項1記載の化合物。 12.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR2、R3はそれぞれOHであり; そしてR5がハロゲンであり;そしてR4がハロゲン、Hまたはアルキルである 請求項1記載の化合物。 13.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR2およびR3がそれぞれ水素また はヒドロキシであり;R4が水素、ハロゲン、C1-7アルキルまたはアジドであ り;そしてR5がヒドロキシ、アジド、C1-7アルキル、ハロゲンまたはNR9 10である請求項1記載の化合物。 14.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR3およびR4がそれぞれ水素また はヒドロキシであり;R2が水素、ハロゲン、C1-7アルキルまたはアジドであ り;そしてR5がヒドロキシ、アジド、C1-7アルキル、ハロゲンまたはNR9 10である請求項1記載の化合物。 15.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR3およびR5がそれぞれ水素また はヒドロキシであり;R2が水素、ハロゲン、C1-7アルキルまたはアジドであ り;そしてR4がヒドロキシ、アジド、C1-7アルキル、ハロゲンまたはNR9 10である請求項1記載の化合物。 16.R1またはR1a全置換分がHであり、但しR2およびR4がそれぞれ水素また はヒドロキシであり;R3が水素、ハロゲン、C1-7アルキルまたはアジドであ り;そしてR5がヒドロキシ、アジド、C1-7アルキル、ハロゲンまたはNR9 10である請求項1記載の化合物。 17.請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の抗腫瘍有効量を 包含する医薬組成物。 18.請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の抗腫瘍増殖を抑 制する量を哺乳動物宿主に投与することを特徴とする該宿主での腫瘍増殖を抑 制する方法。
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