WO2005010018A1 - 結晶形態の6−n−ピリジルメチルアミノインドロカルバゾール化合物 - Google Patents

結晶形態の6−n−ピリジルメチルアミノインドロカルバゾール化合物 Download PDF

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Hideaki Imamura
Satoshi Sunami
Atsushi Hirano
Mitsuru Ohkubo
Atsushi Akao
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Banyu Pharmaceutical Co., Ltd.
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Description

明 細 書 結晶形態の 6— N—ピリジルメチルァミノインドロカルバゾール化合物 技術分野
本発明は、 医薬の分野で有用であり、 具体的には腫瘍細胞の増殖を阻害し、 抗 腫瘍効果を発揮する、 新規な結晶形態のィンドロピロロカルバゾ一ル誘導体の遊 離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶媒和物、 その製法、 及びそれを有効 成分として含む医薬組成物などに関する。 背景技術
我々は、抗がん活性を有する新規インドロピロロカルバゾ一ル誘導体を見出し、 かかる一連の化合物について特許出願をしてきた (米国特許第 5 5 9 1 8 4 2号 明細書、 米国特許第 5 6 6 8 2 7 1号明細書、 米国特許第 5 8 0 4 5 6 4号明細 書、 米国特許第 5 9 2 2 8 6 0号明細書、 国際公開第 9 5 / 3 0 6 8 2号パンフ レツト、 国際公開第 9 6 / 0 4 2 9 3号パンフレツト、 国際公開第 9 8 / 0 7 4 3号パンフレット、 欧州特許出願公開公報第 0 5 2 8 0 3 0号明細書、 特開平 1 0 - 2 4 5 3 9 0号公報など) 。
ここで、 特開平 1 0— 2 4 5 3 9 0号明細書には、 下記の式:
Figure imgf000003_0001
[式中、 Rは、 ヒドロキシ基、 低級アルコキシ基、 ヒドロキシ低級アルキル基及 びヒドロキシ低級アルケニル基からなる群から選ばれる 1又は 2個の置換基を有 するフエニル基、 ナフチル基、 ピリジル基、 フリル基又はチェニル基 (但し、 置 換基として低級アルコキシ基を有する場合は、 同時にヒドロキシ基、 低級アルコ キシ基、 ヒドロキシ低級アルキル基及びヒドロキシ低級アルケニル基からなる群 から選ばれるもう一つの置換基を有する) を示し、 mは、 1〜3の整数を示し、 Gは、 3— D—ダルコビラノシル基を示し、 インドロピロロカルバゾール環上の ヒドロキシ基の置換位置は、 1位と 1 1位又は 2位と 1 0位である] で表される 化合物が記載されている。 しかしながら、 この明細書には当該化合物の結晶形に ついての記載も示唆もない。 現に当該明細書に記載の製法で実施例化合物を合 成 ·単離すると非晶質であることが確かめられている。
上記化合物を実際の抗腫瘍剤として市場化する場合には、 その化合物の物理化 学的安定性の面からみて結晶形態であることが望ましい。 特に上記化合物の非晶 形の固体は安定性が不十分であり、 通常の条件化で長期間保存すると、 変色し、 純度の低下をきたす。 また、 仮に上記化合物を非晶固体あるいは液剤として市場 化するとしても、 該非晶形固体を実質的に純粋なものとして製造するためには複 雑な精製工程を要し、 結晶化による精製工程なしには実際の市場化には種々問題 がある。
このように、 結晶形態である上記インドロ力ルバゾール化合物を得ることは極 めて重要なことにも関わらず、 これまで上記化合物の結晶について詳細な検討は なされてこなかった。 発 明 の 開 示
本発明者らは、 非晶形であることに由来する上記の問題を解決すべく鋭意研究 した結果、 上記式 (I A) で示される化合物の中で、 結晶形態の化合物を見いだ し、 本発明を完成した。
本発明は、 下記式 (I) :
Figure imgf000005_0001
(式中、 Rは、 無置換又はヒドロキシメチル基で置換されたピリジルメチル基を 表す。 ) で示される結晶形態の 6— N—ピリジルメチルァミノ— 12, 13—ジ ヒドロ一 2, 10—ジヒドロキシ一 12— β— D—ダルコピラノシル一 5H—ィ ンドロ [2, 3 - a] ピロ口 [3, 4— c] 力ルバゾール _ 5, 7 (6H) —ジ オンの遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶媒和物に関する。
本発明は、 好ましくは、 結晶形態の下記式 (I I) :
Figure imgf000005_0002
で示される化合物の遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶媒和物 結晶形態の下記式 (I I I) :
OH OH
で示される化合物の遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶媒和物;或い は、 結晶形態の下記式 (I V) :
Figure imgf000006_0001
で示される化合物の遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶媒和物に関す る。
ここで、 結晶形態の上記式 (I ) で示される化合物の遊離塩基と、 結晶形態の 上記式 (I ) で示される化合物の医薬上許容される塩 (以下、 「分子内塩」 とい う。 ) を比べると、 特に注射剤としての処方に関しては、 その水溶性の向上及び 製剤上、 添加剤を多量に添加する必要がないと期待されることなどから、 結晶形 態の上記式 (I) で示される化合物の分子内塩であることが望ましい。
なお、 特開平 10— 245390号明細書には、 上記式 (I V) で示される化 合物の具体的な構造及び製法の開示はないので、 新規な化合物であると認められ る。 当該化合物の製法は、 実施例 7— 1に記載する。 また、 本発明は、 さらに好ましくは、 結晶形態である上記式 (I I) で示され る化合物の塩酸塩、 硫酸塩、 若しくはメタンスルホン酸塩;
結晶形態である上記式 (I I I) で示される化合物の塩酸塩、 硫酸塩、 若しく はメタンスルホン酸塩;又は
結晶形態である上記式 (I V) で示される化合物の塩酸塩、 硫酸塩、 若しくは メ夕ンスルホン酸塩に関する。
また、 本発明は、 好ましくは、 結晶形態である上記式 (1 1) 、 (1 1 1) 、 又は (I V) で示される化合物の溶媒和物に関する。
本発明は、 さらに好ましくは、 結晶形態である上記式 (I I) で示される化合 物のメタンスルホン酸塩のエタノール和物に関する。 本発明は、 薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、 結晶形態である上記 式 (I) で示される化合物の遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶媒和 物を有効成分として含む、 医薬組成物に関する。
また、 本発明は、 薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、 結晶形態であ る上記式 (I) で示される化合物の遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその 溶媒和物を有効成分として含む、 抗がん剤に関する。
さらに、 本発明は、 薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、 結晶形態の 上記式 (I) で示される化合物を用いた、 注射用抗がん剤に関する。
また、 本発明は、 好ましくは、 薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、 結晶形態の上記式(1 1) 、 ( I I I )又は( I V) で示される化合物を用いた、 注射用抗がん剤に関する。
ここで、 本明細書で用いる 「結晶形態」 とは、 固体であって、 その内部構造が 三次元的に構成原子の規則正しい繰り返しでできているものをいい、 結晶多形を 含む。 一方、 「非晶形」 とは、 結晶状態ではない、 アモルファス (無定形) の状 態をいう。
本明細書で用いる 「遊離塩基」 とは、 塩基分子が酸又は水素イオンと結合して いない状態をいう。
本明細書で用いる 「医薬上許容される塩」 とは、 例えば、 塩酸、 硫酸、 臭化水 素酸、 硝酸、 リン酸、 過塩素酸等の無機酸;例えば酢酸、 マレイン酸、 フマール 酸、 酒石酸、 クェン酸、 乳酸、 コハク酸、 ァスコルビン酸、 トリフルォロ酢酸等 の有機酸;例えばメタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸、 p—トルエンスルホ ン酸等のスルホン酸等との付加塩が挙げられ、好ましくは、塩酸、硫酸、 リン酸、 酢酸、 フマール酸、 酒石酸、 クェン酸、 乳酸、 コハク酸、 メタンスルホン酸、 又 はベンゼンスルホン酸との付加塩であり、 さらに好ましくは、 塩酸、 硫酸、 又は メタンスルホン酸との付加塩である。
本明細書で用いる 「溶媒和物」 とは、 溶媒の結合した化合物をいい、 例えば、 エタノール和物、 水和物等である。
本明細書で用いる 「薬学的に許容される担体若しくは希釈剤」 という用語は、 溶剤 〔例えば、 水、 生理食塩水、 アルコール (例えば、 エタノール) 、 ダリセリ ン、 植物オイルなど〕 ; 添加剤 〔例えば、 賦形剤、 基剤、 崩壊剤、 結合剤、 滑沢 剤、 湿潤剤、 安定剤、 乳化剤、 分散剤、 保存剤、 甘味剤、 着色剤、 矯味剤、 芳香 剤、 緩衝剤、 さらに可溶化剤、 又は防腐剤、 浸透圧を変えるための塩、 コーティ ング剤、 あるいは抗酸化剤〕 などを含む。
本明細書で用いる 「抗がん剤」 は、 「がん」 患者を治療するための 「製剤」 で あり、 「がん」 とは、 固形がん及び造血器がんをいう。 ここで、 固形がんは、 例 えば、 脳腫瘍、 頭頸部がん、 食道がん、 甲状腺がん、 小細胞肺がん、 非小細胞肺 がん、 乳がん、 胃がん、 胆のう *胆管がん、 肝がん、 塍がん、 結腸がん、 直腸が ん、 卵巣がん、 絨毛上皮がん、 子宮体がん、 子宮頸がん、 腎盂 ·尿管がん、 膀胱 がん、 前立腺がん、陰茎がん、睾丸がん、胎児性がん、 ウィルス腫瘍、皮膚がん、 悪性黒色腫、 神経芽細胞腫、 骨肉腫、 ユーイング腫、 軟部肉腫などであり、 好ま しくは、 結腸がん、 小細胞肺がん、 非小細胞肺がん、 膀胱がん、 頭頸部がん、 胃 がん、 塍がん、 肝がん、 卵巣がんであり、 さらに好ましくは、 結腸がん、 非小細 胞肺がん、頭頸部がんである。一方、造血器がんとしては、例えば、急性白血病、 慢性リンパ性白血病、 慢性骨髄性白血病、 真性多血病、 悪性リンパ腫、 多発性骨 髄腫、 非ホジキンリンパ腫などである。 また、 「製剤」 とは、 経口製剤及び非経 口製剤を含む。 経口製剤としては、 例えば、 錠剤、 カプセル剤、 散剤、 顆粒剤な どであり、 一方、 非経口製剤としては、 例えば、 溶液若しくは懸濁液等の殺菌し た液状の製剤、 具体的には、 注射剤、 点滴剤などであり、 好ましくは、 静脈内注 射剤又は静脈内点滴剤であり、 さらに好ましくは静脈内点滴剤である。 これらの 静脈内注射剤及び静脈内点滴剤は、 予め溶解したものの他、 粉末のまま或いは適 当な担体 (添加物) を加えたものを用時溶解する形態もとり得る。 次に、 結晶形態である式 (I ) で示される化合物の製法を記載する。
本発明は、 結晶形態の上記式 (I ) で示される化合物の製造方法であって、 •非晶形の上記式 (I ) で示される化合物に対して、 1等量から 1 0 0等量の対 応する酸を含むか又は適量の酢酸を含んでいてもよい有機溶媒溶液を、 その濃度 が 5 O m g Z Lから 1 g Z Lになるように加える工程、
•得られた溶液を加熱環流する工程、
•必要に応じて、 得られた溶液を濾過することにより不溶物を除去する工程、 •得られた溶液から溶媒を留去し、 濃縮する工程、
•得られた固体の懸濁溶液を加熱環流する工程、
•得られた懸濁溶液を 0 °Cから 3 5 :に冷却する工程、 及び
•得られた結晶を単離する工程、 を含むことを特徴とする前記方法に関する。 当 該方法のより具体的な実施形態は、 下記の製法 1及び製法 2である。 製法 1 (上記式 (I ) で示される化合物の分子内塩結晶の場合)
非結晶形の式 (I ) で示される化合物に対し、 1等量から 1 0 0等量、 好まし くは、 5から 2 0等量の対応する酸(塩酸、硫酸、 メタンスルホン酸等) を含む、 ジメチルスルホキシド、 N, iV—ジメチルァセトアミド、 N, —ジメチルホル ムアミド、 1 , 2—ジメトキシェタン、 ジェチルェ一テル、 t e r t —プチルメ チルエーテル、 アセトン、 酢酸ェチル、 へキサン、 ジクロロメタン、 クロ口ホル ム、 テトラクロロメタン、 1, 2—ジクロロェタン、 及びこれらの混合溶液から なる群から選択される溶液; 好ましくは、 メタノール、 エタノール、 1一プロ パノール、 2—プロパノール、 1ーブタノール、 2—ブタノ一ル、 及びこれら混 合溶媒からなる群から選択される溶液; さらに好ましくは、メ夕ノール溶液を、 その溶液の濃度が 5 O m g/Lから 1 g/Lになるように加え、 5分から 2 0 0時 間、好ましくは、 1 0から 2 0時間、 さらに好ましくは 1 5時間、加熱還流する。 得られた溶液中、 完全に溶解しないものがある場合には、 常圧もしくは減圧下 濾過して不溶物を除く。 次に、 その溶媒を常圧もしくは減圧下で 1 / 3から 1 / 1 0になるまで濃縮留去すると固体が析出する。
析出した固体の懸濁溶液をそのまま 1時間から 2 0 0時間、 好ましくは、 1 0 時間から 2 0時間、 さらに好ましくは 1 5時間、 加熱還流する。
得られた懸濁溶液を 0でから 3 5でに冷却した後、 得られた固体を常圧または 減圧下濾取し、適量の、 ジメチルスルホキシド、 N, —ジメチルァセトアミド、 N, iV—ジメチルホルムアミド、 1, 2—ジメトキシェタン、 ジェチルエーテル、 t e r t—ブチルメチルェ一テル、 アセトン、 酢酸ェチル、 へキサン、 ジクロロ メタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1, 2—ジクロロェタン、 及びこ れらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 ェ タノ一ル、 1—プロパノール、 2—プロパノール、 1ーブタノ一ル、 2—ブ夕ノ ール、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; さらに好ましく は、 メタノール又はエタノールで、 1回から数回洗浄する。
得られた固体を 2 5 t:から 8 O :、 好ましくは 4 0 で、 0 . 5時間から 1 0 0時間、 減圧下乾燥すると固体が得られる。 得られた固体を適量の、 ジメチルス ルホキシド、 N, T —ジメチルァセトアミド、 N, —ジメチルホルムアミド、 1 , 2—ジメトキシェタン、 ジェチルエーテル、 t e r t —ブチルメチルエーテ ル、 アセトン、 酢酸ェチル、 へキサン、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 テトラ クロロメタン、 1 , 2—ジクロロェタン、 及びこれらの混合溶媒からなる群から 選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 エタノール、 1一プロパノール、 2—プロパノール、 1—ブ夕ノール、 2—ブ夕ノール、 及びこれらの混合溶媒か らなる群から選択される溶媒; さらに好ましくはエタノールに懸濁し、 4 0で から 1 3 0 t:、 好ましくは、 7 0でから 8 0 、 さらに好ましくは 7 5 で 0 . 1時間から 2 0 0時間、 好ましくは 1 5時間から 2 5時間、 さらに好ましくは、 2 0時間、 加熱攪拌する。
得られた反応液を 0 から 3 5 、 好ましくは室温に冷却した後、 得られた固 体を常圧または減圧下濾取し、 適量の、 ジメチルスルホキシド、 N, iV—ジメチ ルァセトアミド、 N, V—ジメチルホルムアミド、 1, 2—ジメトキシェタン、 ジェチルェ一テル、 t e r t _ブチルメチルエーテル、 アセトン、 酢酸ェチル、 へキサン、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1 , 2—ジク ロロェタン、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましく は、 メタノール、 エタノール、 1—プロパノール、 2 _プロパノール、 1—ブ夕 ノール、 2—ブ夕ノ一ル、及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒、 さらに好ましくは、 エタノール又は 2 _プロパノールで 1回から数回洗浄する。 得られた固体を 2 5 から 8 O :、 好ましくは 4 0 から 6 0で、 さらに好ま しくは 5 0 で 0 . 5時間から 1 0 0時間、 減圧下乾燥することにより目的とす る、 式 (I ) で示される化合物の分子内塩結晶を製造することができる。 製法 2 (上記式 (I ) で示される化合物の遊離塩基の結晶の場合)
非結晶形の式 (I ) で示される化合物に対し、 ジメチルスルホキシド、 N, N —ジメチルァセトアミド、 N, TV—ジメチルホルムアミド、 1 , 2—ジメトキシ ェタン、 ジェチルエーテル、 t e r t —ブチルメチルエーテル、 アセトン、 酢酸 ェチル、 へキサン、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1 , 2—ジクロロェタン、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 エタノール、 1—プロパノール、 2—プロパノール、 1—ブタノール、 2—ブ夕ノール、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択さ れる溶媒; さらに好ましくはエタノール、 或いは、 0 . 1等量から 1 0 0等量 の酢酸を含む上記溶媒の溶液を、 その溶液の濃度が 5 O m g/L力 ら 1 g/Lにな るように加え、 5分から 2 0 0時間、 好ましくは、 0 . 2 5時間から 1 5時間、 加熱還流する。 得られた溶液中、 完全に溶解しないものがある場合には、 常圧も しくは減圧下濾過して不溶物を除く。 次に、 その溶媒を常圧もしくは減圧下で 1 / 3から 1 / 1 0になるまで濃縮留去 すると固体が析出する。析出した固体の懸濁溶液をそのまま 0分から 2 0 0時間、 好ましくは、 2 . 5時間から 1 5時間、 加熱還流する。
得られた懸濁溶液を 0 から 3 5 " 、 好ましくは、 室温に冷却した後、 得られ た固体を常圧または減圧下濾取し、 適量の、 ジメチルスルホキシド、 N, N—ジ メチルァセトアミド、 N, V—ジメチルホルムアミド、 1, 2—ジメトキシエタ ン、 ジェチルエーテル、 t e r t—ブチルメチルェ一テル、 アセトン、 酢酸ェチ ル、 へキサン、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1 , 2— ジクロロエタン、 及びこれらの混合溶媒; 好ましくは、 メタノール、 エタノー ル、 1—プロパノール、 2—プロパノール、 1—ブ夕ノール、 2—ブ夕ノール、 及びこれらの混合溶媒; さらに好ましくは、 メタノール、 エタノール、 又は 2 一プロパノールで 1回から数回洗浄する。
得られた固体を 2 5 から 8 0 、 好ましくは、 4 O tから 6 0で、 さらに好 ましくは 5 O :で、 0 . 5時間から 1 0 0時間減圧下乾燥すると固体が得られる。 得られた固体を適量の、ジメチルスルホキシド、 N, —ジメチルァセトアミド、 N, iV—ジメチルホルムアミド、 1 , 2—ジメトキシェタン、 ジェチルェ一テル、 t e r t—ブチルメチルエーテル、 アセトン、 酢酸ェチル、 へキサン、 ジクロロ メタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1, 2—ジクロロェタン、 及びこ れらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 ェ 夕ノール、 1一プロパノール、 2 _プロパノール、 1—ブ夕ノール、 2—ブ夕ノ ール、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒に懸濁し、 4 0 か ら 1 3 、 好ましくは、 7 から 8 O :で 0 . 1時間から 2 0 0時間、 好ま しくは 1 5時間から 2 5時間、 さらに好ましくは 2 0時間、 加熱攪拌する。 得ら れた反応液を 0 から 3 5で、 好ましくは 3 5でに冷却した後、 得られた固体を 常圧または減圧下濾取し、 適量の、 ジメチルスルホキシド、 N, iV—ジメチルァ セトアミド、 N, 7V—ジメチルホルムアミド、 1 , 2—ジメトキシェタン、 ジェ チルエーテル、 t e r t —ブチルメチルエーテル、 アセトン、 酢酸ェチル、 へキ サン、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1, 2—ジクロ口 ェタン、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 エタノール、 1—プロパノール、 2—プロパノール、 1—ブタノー ル、 2—ブ夕ノール、及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; さ らに好ましくはメタノール、 エタノール、 又は 2—プロパノールで 1回から数回 洗浄する。 得られた固体を 25 から 8 O :、 好ましくは、 40 から 60t:、 さらに好ましくは、 50Τ:で 0. 5時間から 100時間、 減圧下乾燥することに より目的とする、 式 (I) で示される化合物の遊離塩基結晶を製造することがで さる。 また、 本発明は、 結晶形態の式 (I) で示される化合物の製造方法であって、 ·非晶形の式 (I) で示される化合物を、 1等量から 100等量の対応する酸を 含むか又は適量の酢酸を含んでいてもよい有機溶媒溶液に懸濁させる工程、
•得られた溶液を 40 から 130^で加熱攪拌する工程、
•得られた溶液を 0 から 35t:に冷却する工程、 及び
•得られた結晶を単離する工程、 を含むことを特徴とする前記方法に関する。 当 該方法のより具体的な実施形態は、 下記の製法 3及び製法 4である。 製法 3 (上記式 (I) で示される化合物の分子内塩結晶の場合)
非結晶形の式 (I) で示される化合物に対し、 1等量から 100等量、 好まし くは 2等量の対応する酸 (塩酸、 硫酸、 メタンスルホン酸等) を含む、 適量のジ メチルスルホキシド、 N, iV_ジメチルァセトアミド、 N, i _ジメチルホルム アミド、 1, 2—ジメトキシェタン、 ジェチルエーテル、 t e r t—ブチルメチ ルエーテル、 アセトン、酢酸ェチル、へキサン、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1, 2—ジクロロェタン、 及びこれらの混合溶媒からなる 群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 エタノール、 1 _プロパノ —ル、 2—プロパノール、 1—ブ夕ノール、 2—ブ夕ノール、 及びこれらの混合 溶媒からなる群から選択される溶媒; さらに好ましくは、 エタノールに懸濁さ せ、 40 から 130 :、 好ましくは 75t:から 80でで、 0. 1時間から 20 0時間、 好ましくは、 15から 168時間、 加熱攪拌する。
得られた反応液を 0" から 35でに冷却した後、 得られた固体を常圧または減 圧下濾取し、適量のジメチルスルホキシド、 N, TV—ジメチルァセトアミド、 N, T —ジメチルホルムアミド、 1, 2—ジメトキシェタン、 ジェチルエーテル、 t e r t —ブチルメチルエーテル、 アセトン、 酢酸ェチル、 へキサン、 ジクロロメ タン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1, 2—ジクロロェタン、 及びこれ らの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 エタ ノール、 1 _プロパノール、 2—プロパノール、 1ーブ夕ノール、 2—ブタノ一 ル、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; エタノール又は 2 -プロパノールで 1回から数回洗浄する。
得られた固体を 2 5 から 8 0 ^、 好ましくは、 4 から 6 0で、 さらに好 ましくは 5 0 で 0 . 5時間から 1 0 0時間、 減圧下乾燥することにより目的と する、 式 (I ) で示される化合物の分子内塩結晶を製造することができる。 製法 4 (上記式 (I ) で示される化合物の遊離塩基の結晶の場合)
非結晶形の式 (I ) で示される化合物に対し、 適量のジメチルスルホキシド、 N, —ジメチルァセトアミド、 N, 7 —ジメチルホルムアミド、 1, 2—ジメ トキシェタン、ジェチルエーテル、 t e r t—ブチルメチルェ一テル、アセトン、 酢酸ェチル、 へキサン、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1, 2—ジクロロェタン、及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 エタノール、 1 _プロパノール、 2—プロパノール、 1—ブ夕ノール、 2 _ブタノール、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択さ れる溶媒、 或いは、 0 . 1等量から 1 0 0等量の酢酸を含む上記溶媒に懸濁し、 4 0 から 1 3 0 、 好ましくは、 7 5 から8 0 で0 . 1時間から 2 0 0時 間、 好ましくは、 1 5時間から 2 4時間、 加熱攪拌する。
得られた反応液を 0 から 3 5 、 好ましくは室温に冷却した後、 得られた固 体を常圧または減圧下濾取し、 適量のジメチルスルホキシド、 N, TV—ジメチル ァセトアミド、 N, TV—ジメチルホルムアミド、 1, 2—ジメトキシェタン、 ジ ェチルエーテル、 t e r t 一ブチルメチルエーテル、 アセトン、 酢酸ェチル、 へ キサン、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1 , 2—ジクロ ロェタン、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 エタノール、 1一プロパノール、 2—プロパノール、 1—ブタノー ル、 2—ブ夕ノール、及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; さ らに好ましくは、 ェタノール又は 2 -プロパノールで 1から数回洗浄する。 得られた固体を 2 5 から 8 0 、 好ましくは、 4 O :から 6 0 、 さらに好 ましくは、 5 0でで 0 . 5時間から 1 0 0時間、 減圧下乾燥することにより目的 とする、 式 (I ) で示される化合物の遊離塩基の結晶を製造できる。 さらに、本発明は、結晶形態の式(I )で示される化合物の製造方法であって、 •非晶形の式 (I ) で示される化合物を、 水又は 1等量から 1 0 0等量の対応す る酸を含む水溶液に加える工程、
•得られた溶液を 4 0でから 1 3 0でで加熱攪拌する工程、
•必要に応じて、 得られた溶液を濾過することにより不溶物を除去する工程、 •得られた反応溶液の温度を 0 から 3 5 に下げながら攪拌する工程、 及び •得られた結晶を単離する工程、 を含むことを特徴とする前記方法に関する。 当 該方法のより具体的な実施形態は、 下記の製法 5である。 製法 5 (上記式 (I ) で示される化合物の遊離塩基結晶及び分子内塩結晶の 場合)
非結晶形の式 (I ) で示される化合物に対し、 水或いは 1等量から 1 0 0等量 の対応する酸 (酢酸、 塩酸、 硫酸、 メタンスルホン酸等) を含む水溶液を適量加 え、 0 . 5分から 2 0時間、 4 0 から 1 3 0で、好ましくは、 6 0 ^から 7 0 に加熱する。 得られた溶液中、 完全に溶解しないものがある場合は、 必要に応じ 常圧もしくは減圧下濾過して不溶物を除く。
得られた溶液に、 0 から 1 3 0 :、 好ましくは 6 0 から 8 0 、 さらに好 ましくは 7 O t:で適量のジメチルスルホキシド、 V, TV—ジメチルァセトアミド、 N, iV_ジメチルホルムアミド、 1, 2 _ジメトキシェタン、ジェチルェ一テル、 t e r t一ブチルメチルエーテル、 アセトン、 酢酸ェチル、 へキサン、 ジクロロ メタン、 クロ口ホルム、 テトラクロロメタン、 1 , 2—ジクロロエタン、 及びこ れらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 ェ 夕ノール、 1—プロパノール、 2—プロパノール、 1—ブ夕ノール、 2—ブ夕ノ ール、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; さらに好ましく はエタノールを加え、 0でから 3 5 、 好ましくは室温で 0 . 1時間から 1 0 0 時間、 好ましくは 1 5時間から 2 0時間、 さらに好ましくは 1 8時間攪拌する。 得られた固体を常圧または減圧下濾取し、 適量のジメチルスルホキシド、 N, T —ジメチルァセトアミド、 N, i —ジメチルホルムアミド、 1, 2—ジメトキ シェタン、 ジェチルエーテル、 t e r t一ブチルメチルエーテル、 アセトン、 酢 酸ェチル、へキサン、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、テトラクロロメタン、 1, 2—ジクロロェタン、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒; 好ましくは、 メタノール、 エタノール、 1—プロパノール、 2—プロパノール、 1ーブ夕ノール、 2—ブタノール、 及びこれらの混合溶媒からなる群から選択さ れる溶媒; さらに好ましくはエタノール又は 2—プロパノールで数回洗浄する。 得られた固体を 2 5 から 8 Ο Τ 好ましくは 4 O t:から 6 0で、 さらに好ま しくは 5 0 "Cで 0 . 5時間から 1 0 0時間、 好ましくは 6 0時間から 8 0時間、 さらに好ましくは 7 2時間、 減圧下乾燥することにより目的とする、 式 (I ) で 示される化合物の遊離塩基結晶及び分子内塩結晶を製造することができる。 また、 上記に記載の、 薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、 結晶形態 である上記式 (I ) で示される化合物を有効成分として含む、 医薬組成物; 薬 学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、 結晶形態である上記式 (I ) で示さ れる化合物を有効成分として含む、 抗がん剤; 並びに、 薬学的に許容し得る担 体又は希釈剤と一緒に、 結晶形態の上記式 (I ) で示される化合物を用いた、 注 射用抗がん剤、 は、 製剤技術分野の当業者に周知ないし慣用の方法を用いること により容易に製造することができる。 例えば、 静脈注射用液剤、 静脈注射用凍結 乾燥製剤若しくは静脈注射用粉末充填製剤が挙げられる。
静脈注射用液剤は、 結晶形態である上記式 (I ) で示される化合物を適当な溶 剤、 例えば、 注射用蒸留水、 生理食塩水、 ブドウ糖水溶液、 アルコール類、 大豆 油などの植物由来の油、 静脈注射用液体 (例えばクェン酸ナトリウム及びクェン 酸の水溶液) 等又はその混合溶液に溶解することにより製造することができる。 また、 静脈注射用凍結乾燥製剤は、 結晶形態である上記式 (I ) で示される化 合物をそのまま或いは適当な添加剤と共に適当な溶剤に溶解し、 注射用バイアル 等に小分けしたのち、 凍結乾燥することにより製造することができる。
さらに、 静脈注射用粉末充填製剤は、 結晶形態である上記式 (I ) で示される 化合物を粉末のまま或いは適当な添加物を加えたものを、 注射用バイアル等に小 分けすることにより製造することができる。
静脈注射用液剤は予め溶解したものをそのまま投与に用いる他、 適当な溶剤又 は希釈剤で用時希釈して投与する形態もとり得る。 静脈注射用凍結乾燥製剤及び 静脈注射用粉末充填製剤は、 適当な溶剤又は希釈剤で用時溶解して投与される。 ここでいう適当な溶剤又は希釈剤としては、 例えば注射用蒸留水、 生理食塩水、 ブドウ糖水溶液、 アルコール類、 静脈内注射用液体 (例えばクェン酸ナトリウム 及びクェン酸の水溶液) 若しくは電解質溶液 (点滴静注及び静脈内注射用) 等、 又はこれらの混合溶液が挙げられる。 次に、 熱安定性、 光安定性、 溶解度、 及び吸湿性に関して、 結晶形態の式 (I ) で示される化合物と非晶形の式 (I ) で示される化合物のデータを比較する。
( 1 ) 熱安定性試験
式 (I I ) 、 式 (I I I ) 、 及び式 ( I V) で示される化合物の遊離塩基ァモ ルファスとそれぞれの結晶の固体熱安定性試験を表 1に示す。 なお、 本試験は、 密閉バイアル中で行われた 8 0 "C加速試験である。 表 1から明らかなように、 各 アモルファスに比べて結晶は際立って優れた熱安定性を示す (第 1図) 。 表 1 固体熱安定性比較データ (残存率は、 4週間後の値を示す。 )
試料 残存率 (%)
式 (I I ) の化合物の遊離塩基アモルファス 8 7 . 8
式 (I I ) の化合物のメタンスルホン酸結晶 9 9 . 1
式 (I I I ) の化合物の遊離塩基アモルファス 6 6 . 6
式 ( I I I ) の化合物の塩酸塩結晶 9 7 . 7
式 (I V) の化合物の遊離塩基アモルファス 8 2 . 9 式 (IV) の化合物の遊離塩基結晶 99. 7 式 (IV) の化合物の塩酸塩結晶 98. 4
(2) 光安定性試験
式 (I I) 、 式 (I I I) 、 及び式 (IV) で示される化合物の遊離塩基ァモ ルファスとそれぞれの結晶の固体光安定性試験を表 2に示す。 なお、 本試験は、 密閉バイアル中で 25で、 2000ルックスの光源下で行われた。 表 2から明ら かなように、 各アモルファスに比べて結晶は際立って優れた光安定性を示す (第 2図) 。 表 2 固体光安定性比較データ (残存率は、 4週間後の値を示す。 )
Figure imgf000018_0001
(3) 水に対する溶解度の試験
上記式 (1 1) 、 (I I I) 、 又は (IV) で示される化合物の各分子内塩結 晶とそれぞれの遊離塩基アモルファスの水に対する溶解度を以下に示す。
式 (I I) で示される化合物の遊離塩基アモルファス: 0. OO lmgZm L以下
式 (I I) で示される化合物の塩酸塩結晶: 10— 50mgZmL 式 (I I) で示される化合物のメタンスルホン酸塩結晶: 10— 50mgZ mL 式 (I I I) で示される化合物の遊離塩基アモルファス: 0. O O lmgZ mL以下
式 (I I I) で示される化合物の塩酸塩結晶: 50— l O OmgZmL 式 ( I V) で示される化合物の遊離塩基アモルファス: 0. O O lmgZm L以下
式 ( I V) で示される化合物の塩酸塩結晶: 10— 5 Omg/mL 以上より、 式 (I I) 、 (I I I) 、 又は (I V) で示される化合物の各分子 内塩結晶は、 それぞれの遊離塩基アモルファスと比べて、 際だって優れた水に対 する溶解度を示すと言える。
(4) 吸湿性試験
上記式 (I I) で示される化合物の遊離塩基アモルファスと同化合物の塩酸 塩結晶の吸湿性を比較したところ、 通常の保管湿度である湿度 30%から 75% で比較すると、 遊離塩基アモルファスの重量は加湿条件 (水の吸着過程) におい て 7. 6%増量するのに対し、 結晶の重量は 1. 5%の微増であった。 即ち、 式 (I I) で示される化合物の遊離塩基アモルファスの加湿時 (相対湿度 30%か ら 75%) における重量変化率は、 7. 6%であった。 一方、 式 (I I) で示さ れる化合物の塩酸塩結晶の加湿時 (相対湿度 30%から 75%) における重量変 化率は、 1. 5%であり、 加湿による影響が非常に小さかった。
また、 除湿条件の重量変化 (水の脱着過程) については、 遊離塩基ァモルファ スの場合は加湿条件の重量変化と著しく異なることから吸湿性による溶解等が疑 われるが、 結晶の場合は重量変化がどちらの条件でもほぼ一致しており吸湿によ る影響は観察されなかった (第 3図参照) 。
上記式 (I V) で示される化合物の遊離塩基アモルファスと同化合物の結晶の 吸湿性を比較した場合も、 湿度 30%から 75%で比較すると、 遊離塩基ァモル ファスの重量は 2. 8%増量するのに対し、 結晶の重量は 0. 6%の微増であつ た。 即ち、 式 (I V) で示される化合物の遊離塩基アモルファスの加湿時 (相対 湿度 30%から 75%) における重量変化率は、 2. 8%であった。一方、 式( I V) で示される化合物の塩酸塩結晶の加湿時 (相対湿度 30%から 75%) にお ける重量変化率は、 0. 6%であり、 加湿による影響が非常に小さかった。
更に、 除湿条件の重量変化について、 遊離塩基アモルファスの場合は加湿条件 の重量変化と著しく異なることから吸湿性による溶解等が疑われるが、 結晶の場 合は重量変化がどちらの条件でもほぼ一致しており吸湿による影響は少ない (第 4図参照) 。 つまり、 結晶にすることでアモルファスの持つ吸湿性が著しく改善 されたものと言える。 以上より、 結晶形態の式 (I) で示される化合物、 特に、 結晶形態の式 (I I) で示される化合物の遊離塩基及び分子内塩; 結晶形態の式 (I I I) で示され る化合物の遊離塩基及び分子内塩; 結晶形態の式 (I V) で示される化合物の 遊離塩基及び分子内塩は、 それぞれの対応する非結晶形のもの (遊離塩基ァモル ファス) に比べて、 際だって優れた熱安定性 ·光安定性及び水溶性 ·低吸湿性を 示すものと認められる。 さらに、 参考例に示されるように、 遊離塩基ァモルファ スを結晶化することで、 式 (I) で示される化合物の純度を際だって向上させる こともできる。 図面 の簡単な 説 明
第 1図は、 式 (I I) 、 式 (I I I) 、 及び式 (I V) で示される化合物の遊 離塩基アモルファスとそれぞれの結晶の固体熱安定性試験 (80"C加速試験) の 結果を示す図である。図中の白カラムは、アモルファス試料の 4週間後残存率(%) を表し、 斜線カラムは、 結晶試料の 4週間後残存率 (%) を表す。
第 2図は、 式 (I I) 、 式 (I I I) 、 及び式 (I V) で示される化合物の遊 離塩基アモルファスとそれぞれの結晶の固体光安定性試験 (25 、 2000ル ックス光源下での試験) の結果を示す。 図中の白カラムは、 アモルファス試料の 4週間後残存率 (%) を表し、 斜線カラムは、 結晶試料の 4週間後残存率 (%) を表す。
第 3図は、 上記式 (I I) で示される化合物の遊離塩基アモルファスと同化合 物の塩酸塩結晶の吸湿性試験の結果を示す図である。
図中の画は、 式 (I I) で示される化合物の遊離塩基アモルファスの加湿時に おける重量変化率 (%) を表し、 口は、 同化合物の遊離塩基アモルファスの除湿 時における重量変化率 (%) を表す。 一方、 図中の譬は、 式 (I I ) で示される 化合物の塩酸塩結晶の加湿時における重量変化率 (%) を表し、 〇は、 同化合物 の塩酸塩結晶の除湿時における重量変化率 (%) を表す。
第 4図は、 上記式 (I V) で示される化合物の遊離塩基アモルファスと同化合 物の塩酸塩結晶の吸湿性試験の結果を示す図である。
図中の國は、 式 (I V) で示される化合物の遊離塩基アモルファスの加湿時に おける重量変化率 (%) を表し、 口は、 同化合物の遊離塩基アモルファスの除湿 時における重量変化率 (%) を表す。 一方、 図中の參は、 式 (I V) で示される 化合物の塩酸塩結晶の加湿時における重量変化率 (%) を表し、 〇は、 同化合物 の塩酸塩結晶の除湿時における重量変化率 (%) を表す。
第 5図は、 実施例 2— 1に記載の方法で得られた化合物 2の結晶の粉末 X線回 折パターンである。
第 6図は、 実施例 3に記載の方法で得られた化合物 3の結晶の写真 (偏光顕微 鏡、 倍率 4 0 0倍) である。
第 7図は、 実施例 4に記載の方法で得られた化合物 4の結晶の写真 (偏光顕微 鏡、 倍率 4 0 0倍) である。
第 8図は、 実施例 7— 1に記載の方法で得られた化合物 8の結晶の粉末 X線回 折パターンである。 発 明 を 実施す る た め の 最 良 の 形態
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、 もとより本発明はこ れらの実施例のみに限定されるものではない。 実施例 1一
Figure imgf000022_0001
化合物 1の結晶の製法 A (上記の製法 2による) : 特開平 10— 24539 0号明細書の実施例 14に記載の方法で調整した非結晶形の化合物 1 (500m g) を酢酸 (0. 218m 1 ) 及びメタノール (500m 1 ) に加え、 15時間 加熱還流した。 化合物 1を完全に溶解した後、 40 Om 1のメタノールを常圧で 留去することにより濃縮し、 析出した固体の懸濁溶液をそのまま 15時間加熱還 流した。 室温で冷却した後、 得られた固体を濾取し、 メタノール (1ml) で 3 回洗浄し 40 で 24時間減圧下乾燥すると、 38 lmgの赤色固体が得られた。 こうして得られた赤色固体(25 Omg) をエタノール(6. 5ml ) に懸濁し、 75でで 20時間加熱攪拌すると、 黄色結晶の生成が認められた。 室温で冷却し た後、 得られた結晶を濾取し、 エタノール (1ml) で 3回洗浄し、 50でで 7 2時間減圧下乾燥することにより、 黄色結晶の化合物 1 (247mg) を得た。
分子量:
ES I (m / z) : 654 (M— H) - プロトン核磁気共鳴 (NMR) スぺクトルデータ:
^-NMR (400 MHz, 重ジメチルスルホキシド (DMSO— d 6) 、 ό p pm) : 1 1. 17 (1H、 s) 、 9. 79 (2H、 s) 、 8. 84 (1H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 8. 75 (1H、 d、 J = 8. 4Hz) 、 8. 50 (1 H、 s) 、 8. 40 (1H、 d、 J = 5. 1Hz) 、 7. 59 (1H、 d、 J = 5. lHz) 、 7. 17 (1H、 s) 、 6. 97 (1H、 s) , 6. 82 (1H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 6. 80 (1H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 6. 26 (1 H、 t、 J =4. 4Hz) 、 5. 96 (1H、 d、 J = 8. lHz) 、 5. 88 (1H、 s) 、 5. 39 (1H、 s) , 5. 24 (1H、 s) 、 5. 14 (1H、 s) 、 4. 93 (1H、 d、 J =4. 0Hz) 、 4. 74 (2H、 s) 、 4. 3 6 (2H、 d、 J =4. 4Hz) 、 3. 76〜4. 02 (4H、 m) 、 3. 43 〜3. 52 (2H、 m)
赤外吸収 (IR) スペクトル:
I R (全反射型赤外吸収法 (ATR: A t t enu a t e d To t a l Re f l e c t i on I n f r a r e d) ) : 3315, 1746、 1697, 1 620, 1576, 1458, 1371, 1333, 1232, 1198, 1 1 19, 1069, 1015, 615 cm-1
高圧液体クロマトグラフィ (HPLC) 純度データ :
純度: 99. 6 % (逆相カラム: ヮイエムシ一パックプロ シー 18、 エーェ ス— 303 (YMC-PACK P r o C 18, AS- 303) )
表 3
粉末 X線回折データ:
20 回折強度(cps)
4.4 30
7.3 21
7.6 100
8.9 27
10.8 15
12.7 16
17.2 19
17.4 28
17.8 30
19.6 26
19.7 21
20.6 34
20.8 23
21.0 17
21.5 31
23.2 26
24.1 34
24.4 36 24.7 26
25.0 21
25.2 19
25.5 33
25.7 30
26.3 49
27.1 39
27.1 44
28.3 16
30.4 15
30.5 15
32.0 14
注) 各強度は、 最大値を 100とした時の相対値である。 上記粉末 X線回折分析データは自動 X線装置リント アルティマ プラス シ ステム (R I NT— U 1 t i ma+システム) (2 kW) (リガクインターナシ ョナリレコーポレーション (R i g aku I n t e r n a t i ona l Co r p o r a t i.o n) 製造) によって測定した。 分析方法は次のとおりである。
X線放射源:銅 (Cu)
チューブ電圧/チューブ電流: 40 k VZ30mA
モノクロメータ一: 自動モノクロメーター
ゴニオメ一夕一:広角ゴニオメ一夕一
スキャンステップ: 0. 02度 (d e g. )
スキャン速度: 2. 00度 (d e g. ) /分
ディバ一ジェンス ·スリット (d i v e r g enc e s l i t) : 1度 (<1 e g. )
スキヤッ夕一リング ·スリット (s c a t t e r i ng s l i t) : 1度 ( d e g. )
レシ一ビング 'スリツ卜 (r e c e i v i ng s l i t) : 0. 15 mm 測定温度:室温 残留溶媒測定:
エタノール <0. 01% 残留溶媒含量はへッドスペースサンブラ ガスクロマトグラフ Z質量選択的検 出器 (HS SZGCZMSD) (アジレント 'テクノロジー (Ag 1 i l e n t Te c hno l o i e s) 製造) によって測定した。 吸湿性試験:
吸湿性試験は、 アイガソープ モイスチャー ソープシヨン アナライザ一、 ハイデン アナリティカル リミテッド ( I GAs o r p Mo i s t u r e So r p t i on An a l y z e r, H i den An a l y t i c a l L imi t e d) 製造 によって測定した (第 3図参照) 。 実施例 1一 2
化合物 1の結晶の製法 B (上記の製法 4による) :特開平 10— 245390 号明細書の実施例 14に記載の方法で調整した非結晶形の化合物 1 (3 Omg) を、 エタノール (1. 0ml) 及び酢酸 (0. 005m l) に懸濁し、 75 で 15時間加熱攪拌すると黄色結晶の生成が認められた。 得られた溶液を室温に冷 却した後、 この結晶を濾取し、 エタノール (1ml) で 3回洗浄し、 50 で 1 20時間減圧下乾燥することにより、 29 mgの黄色結晶の化合物 1を得た。 なお、 実施例 1一 2で示した方法により得られた結晶も実施例 1一 1と同様の 粉末 X線回折スぺクトルをしめした。 実施例 2— 1
Figure imgf000026_0001
化合物 2の結晶の製法 A (上記の製法 1による) : 特開平 10— 24539 0号明細書の実施例 14に記載の方法で調整した非結晶形の化合物 1 (500m g) をメタノール (300ml) 及び塩酸一メタノール試薬 (10ml) からな る混合溶媒に加え、 4時間加熱還流した。 化合物 1を完全に溶解した後、 得られ た溶液から 200m 1のメタノールを常圧で留去することにより濃縮し、 析出し た固体の懸濁溶液をそのまま 15時間加熱還流した。 室温に冷却した後、 得られ た固体を濾取し、 メタノール (1ml) で 3回洗浄し、 40でで 24時間減圧下 乾燥すると、 393mgの黄色固体が得られた。 こうして得られた黄色固体 (2
4 Omg) をエタノール (6ml) に懸濁し、 751:で 20時間加熱攪拌した。 室温に冷却した後、 黄色結晶を濾取し、 エタノール (1 ml) で 3回洗浄し、
50でで 72時間減圧下乾燥することにより、 黄色結晶の化合物 2 (235 m g ) を得た。 E S I (m /z) : 654 (M— H) - — NMR (400 MHz、 DMS〇_d 6、 ό p pm) : 1 1. 18 (1 H、 s) 、 9. 82 (2H、 s) 、 8. 83 (2H、 m) 、 8. 76 ( 1 H、 d、 J =8. 4Hz) , 8. 71 (1H、 s) 、 8. 51 ( 1 H、 d、 J = 5. 9 Hz) 、 7. 17 (1H、 d、 J = 1. 8Hz) 、 6. 97 (1H、 d、 J = 2. 2Hz) , 6. 83 (1H dd J = 8. 4 1. 8Hz) 、 6. 81 (1 H dd J = 8. 4 2. 2Hz) 、 5. 97 (1H d J = 8. 8Hz) 、 4. 83 (2H s) 、 4. 58 (2H s) 、 3. 72 4. 03 (4H m) 、
3. 40 3. 55 (2H m)
I R (ATR) : 3240, 1738, 1693, 1620 1576, 14
72 .410, 1337777, 11333399,, 1133221, 1225, 86 2 1 1051 1005, 905 829 8 8, 743 cm '一 1 純度: 99. 1 %
上記純度データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された
表 4
粉末 X線回折データ: 第 5図参照。
2 Θ \aiv Άΐχ. ρ¾
Ο. ί.
7 c
I .Ό άΌ
4
u ク Π
15.0 21
15.7 20
16.3 24
16.6 19
17.2 22
18.7 19
19.0 27
19.2 40
19.5 23
21.2 22
21.4 18
22.4 21
22.8 27
23.7 35
24.3 57
25.6 100
26.2 20
27.2 31
28.0 67
28.9 21 29.2 23
30.6 30
31.9 24
32.5 23
34.6 27
注) 各強度は、 最大値を 100とした時の相対値である。
上記粉末 X線回折分析データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された。 イオン定量:
塩酸 (HC 1) 1. 01 モル比率
イオン定量はキヤビラリ—電気泳動 (HPCE, Ag i 1 e n t Te c hn o p 1 o g i e s製造)によって測定した。 残留溶媒:エタノール (E t〇H) <0. 01%
上記残留溶媒分析データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された。 実施例 2— 2
化合物 2の結晶の製法 B (上記の製法 3による) : 特開平 10— 24539 0号明細書の実施例 14に記載の方法で調整した非結晶形の化合物 1 (30m g) を、 エタノール (1. 0 ml) 及び 1モル濃度 (M) 塩酸水溶液 (0. 0 9 ml) に懸濁し、 75 で 15時間加熱攪拌すると黄色結晶の生成が認めら れた。得られた溶液を室温で冷却した後、 この結晶を濾取し、エタノール(1 m 1) で 3回洗浄し、 50 で 24時間減圧下乾燥することにより、 黄色結晶の化 合物 2 (29mg ) を得た。
なお、 実施例 2— 2で示した方法により得られた結晶も実施例 2— 1と同様の 粉末 X線回折スぺクトルを示した。 実施例 3 1/2 H2S04
OH OH
化合物 3の結晶の製法 (上記の製法 5による) : 特開平 10— 245390 号明細書の実施例 14に記載の方法で調整した非結晶形の化合物 1 (500m g) を、 エタノール (180ml) 、 水 (180ml) および、 硫酸 (0. 04 07ml)からなる混合溶媒に加え、 70でで加熱攪拌することにより溶解した。 この溶液を、 室温で 18時間ゆっくり攪拌すると、 燈色結晶が析出した。 この結 晶を濾取し、 エタノール (1 ml) で 3回洗浄し、 50 で 72時間減圧下乾 燥することにより、 燈色釙状結晶の化合物 3 (491 mg ) を得た (第 6図 参照) 。
ES I (m /z) : 654 (M-H) - — NMR (400 MHz、 DMSQ-d 6 S ppm) : 1 1. 19 (1
H、 s)、 9. 80 (1H、 s) 、 9. 77 ( 1 H、 s ) 、 8. 8.4 ( 1 H、 d、
J = 8. 8Hz ) 、 8. 78 (1H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 8. 63 (1
H、 d、 J = 5. 5Hz) 、 8. 62 (1H、 s) 、 8. 08 (1H、 d、 J =5. 5Hz) 、 7. 17 ( 1 H、 d、 J = l. 1 Hz) 、 6. 97 ( 1 H、 d、 J = 1. 8Hz) 、 6. 83 (1H、 dd、 J = 8. 8 、 1. lHz) 、 6.
80 (1H、 dd、 J = 8. 8, 1. 8Hz) 、 6. 41 ( 1 H、 b s) 、 5.
97 (1H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 5. 87 (1H、 b s ) 、 5. 05〜5.
72 (3H、 m) 、 4. 92 ( 1 H、 b s) 、 4. 79 (2H、 s) 、 4. 48 (2H、 s) 、 3. 76〜4. 03 (4H、 m) 、 3. 41 〜3. 54 (2H、 m)
I R (ATR) : 3290, 2360, 1 744, 1692, 1618, 1 5 78, 1458, 1400, 1375, 1329, 123 1, 1 1 96, 1 12 0, 1049, 10 1 5, 739 cm-1
純度: 98. 4%
上記純度データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された。
イオン定量:
H2S04 0. 48 モル比率
上記イオン定量分析データは実施例 2— 1と同じ条件で測定された。
残留溶媒:エタノール 検出されず
上記残留溶媒分析データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された。 実施例 4
Figure imgf000030_0001
化合物 4の結晶の製法 (上記の製法 5による) : 特開平 10— 245390 号明細書の実施例 14に記載の方法で調整した非結晶形の化合物 1 (50 m g) を、 エタノール (1. 8m l ) 、 水 (0. 5m l) 、 及びメタンスルホン酸
(0. 0099m 1 ) からなる混合溶媒に加え、 651:で加熱攪拌することによ り溶解した。 この溶液を、 室温で 22時間ゆっくり攪拌すると、 黄燈色結晶が析 出した。 この結晶を濾取し、 エタノール (1 m l) で 3回洗浄し、 50 で 7 2時間減圧下乾燥することにより、黄燈色結晶の化合物 4 (49 mg ) を得た (第 7図参照) 。
ES I (m /z) : 654 (M - H) -
^-NMR (400 MHz、 DMS〇— d 6、 g p pm) : 1 1. 18 ( 1 H、 s) 、 9. 80 (1H、 s) 、 9. 77 ( 1 H、 s) 、 8. 84 ( 1 H、 d、 J = 8. 4Hz ) , 8. 8 1 (1H、 d、 J = 5. 5Hz) 、 8. 76 ( 1 H、 d、 J = 8. 4Hz ) 、 8. 71 (1H、 s) 、 8. 46 (1H、 d、 J = 5. 5Hz) 、 7. 1 7 (1H、 s) 、 6. 97 (1H、 s) 、 6. 82 (1H、 d、 J = 8. 4Hz) 、 6. 79 (1H、 d、 J = 8. 4Hz) 、 6. 52 ( 1 H、 b s) , 5. 97 (1H、 d、 J = 9. 5Hz) 、 5. 83 (1H、 b s) 、 4. 83 (2H、 s) 、 4. 56 (2H、 s) 、 3. 75〜4. 02 (4H、 m) 、 3. 40〜 3. 53 (2H、 m) 、 2. 30 (3H、 s)
I R (ATR) : 331 1, 1747, 1699, 1620, 1 583, 14 56, 1 329, 1 196, 1 153, 1 124, 1042, 10 16, 779, 742 cm-1
イオン定量:
メタンスルホン酸 (CH3S〇3H) 1. 00 モル比率
上記イオン定量分析データは実施例 2— 1と同じ条件で測定された。
残留溶媒:エタノール 検出されず
上記残留溶媒分析デ一夕は実施例 1一 1と同じ条件で測定された。 実施例 5 CH3S03H-EtOH
OH OH
化合物 5の結晶の製法 (上記の製法 3による) :特開平 10— 245390号 明細書の実施例 14に記載の方法で調整した非結晶形の化合物 1 (109mg) を、 エタノール (3. 6ml ) 及びメタンスルホン酸 (0. 022ml) に懸濁 し、 75 で 15時間加熱攪拌すると、 黄色結晶の生成が認められた。 得られた 溶液を室温に冷却した後、 この結晶を濾取し、 エタノール (1ml) で 3回洗浄 し、 50 で 72時間減圧下乾燥することにより、 黄色結晶の化合物 5 (107 mg ) を得た。
ES I (m /z) : 654 (M-H) - — NMR (400 MH z、 DMSO— d 6、 5 p pm) : 1 1. 18 (1 H、 s) 、 9. 77 (2H、 b s) 、 8. 83 (1H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 8. 83 (1H、 d、 J = 5. 9Hz)、 8. 86 (1H、 d、 J = 8. 8Hz ) , 8. 71 (1H、 s) 、 8. 50 ( 1 H、 d、 J = 5. 9Hz) 、 7. 17 (1 H、 s) 、 6. 97 (1H、 s) , 6. 82 ( 1 H、 d、 J = 8. 8Hz) , 6. 80 (1 H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 5. 97 ( 1 H、 d、 J = 8. 4Hz) 、 4. 83 (2H、 s) , 4. 57 (2H、 s) 、 3. 75〜 4. 03 (4H、 m) 、 3. 42〜3. 52 (4H、 m) 、 2. 30 (3H、 s) 、 1. 05 (3H、 t、 J = 7. 0Hz)
I R (ATR)_ : 3312, 2341, 1753, 1707, 1622, 15 81, 1456, 1377, 1327, 1232, 1 196, 11 02 2, 745, 635, 617 cm -1
純度: 99. 2 %
上記純度データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された。
表 5
粉末 X線回折データ:
Figure imgf000033_0001
注) 各強度は、 最大値を 100とした時の相対値である。
上記粉末 X線回折分析デ一夕は実施例 1一 1と同じ条件で測定された イオン定量:
メタンスルホン酸 1. 14 モル比率
上記イオン定量分析データは実施例 2— 1と同じ条件で測定された。 残留溶媒: エタノール 5. 49%
上記残留溶媒分析データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された。 実施例 6
Figure imgf000034_0001
Figure imgf000035_0001
化合物 7の結晶の製法 (上記の製法 3による) : 特開平 10— 245390 号明細書の実施例 27に記載の方法で調整した非結晶形の化合物 6 (500m g) を、 エタノール (15ml) 及び 6 M塩酸水 (0. 25 ml) に懸濁し、 7 5 で 168時間加熱攪拌すると、 燈色結晶の生成が認められた。 得られた溶液 を室温に冷却した後、 この結晶を濾取し、 エタノール (1ml) で 3回洗浄し、 50でで 72時間減圧下乾燥することにより、燈色結晶の化合物 7 (43 Omg ) を得た。
ES I (m /z) : 654 (M— H) - — NMR (400 MH z、 DMS〇_d 6、 ό p pm) : 1 1. 18 (1 H、 s) , 9. 82 (2H、 s) 、 8. 80 (1H、 d、 J = 8. 8Hz) , 8. 73 (lH、 d、 J = 8. 8Hz) 、 8. 38 (1H、 t、 J = 7. 3Hz ) 、 8. 13 (1H、 d、 J = 7. 3Hz) 、 7. 77 ( 1 H、 d、 J = 7. 7Hz) , 7. 17 (1H、 s ) 、 6. 97 ( 1 H、 s ) 、 6. 83 ( 1 H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 6. 80 (1H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 5. 97 ( 1 H、 d、 J = 8. 5Hz) 、 4. 77 (2H、 s ) 、 4. 63 (2H、 s) 、 3. 75 〜4. 03 (4H、 m) 、 3. 42〜3. 54 (2H、 m)
I R (ATR) : 3170, 1738, 1688, 1614, 1580, 14
5, 1345, 1290, 1250, 98, 1088, 106 100 2, 907, 831, 799, 741 cm-1
純度: 99. 5 %
上記純度データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された
表 6
粉末 X線回折データ:
Figure imgf000036_0001
注) 各強度は、 最大値を 100とした時の相対値である。
上記粉末 X線回折分析データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された c イオン定 J
塩酸 1. 13 モル比率
上記イオン定量分析データは実施例 2— 1と同じ条件で測定された 残留溶媒:エタノール 0. 27%
上記残留溶媒分析データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された。 実施例 7
Figure imgf000037_0001
化合物 8の結晶の製法:
1) 非晶形の化合物 8の製法
Figure imgf000037_0002
化合物 A (ヒドラジン体) 6. 3 g及び 4_ピリジンカルボアルデヒド 1. 45 m lをメタノール 210 m 1に溶解し、 1. 76 m 1の酢酸を加えた 後、 70でで終夜撹拌した。 析出した固体を濾別してメタノールで洗浄した後、 得られた固体をメタノール一—テトラヒドロフラン (1 : 1) の混合溶媒 7. 0 Lに溶解し、 10%パラジウム炭素 1 gを加え、水素雰囲気下で終夜撹拌した。 得られた反応液をセライトで濾過したのち、 その濾液を濃縮した。 残差をセファ デックス LH— 20カラムクロマトグラフィに充填し、 メタノールで展開した。 目的とする分画を濃縮乾燥することにより化合物 8 (3. 3 g) を得た。
2) 化合物 8の結晶の製法 (上記の製法 2による)
上記 1) で調整した非結晶形の化合物 8 (25 Omg) を、 メタノール (50 Oml) 及び酢酸 (0. 135ml) に加え、 15分間加熱還流した。 化合物 8 を完全に溶解した後、 得られた溶液から 43 Omlのメタノールを常圧で留去す ることにより濃縮し、 析出した固体の懸濁溶液をそのまま 2. 5時間加熱還流し た。 この溶液を室温に冷却した後、 得られた固体を濾取し、 メタノール(1ml) で 3回洗浄し、 5 で 2時間減圧下乾燥すると、 20 Omgの黄色固体が得ら れた。 こうして得られた黄色固体 (20 Omg) をエタノール (5ml) に懸濁 し、 75 で 20時間加熱攪拌した。 得られた溶液を室温に冷却した後、 黄色結 晶を濾取し、 エタノール (1ml) で 3回洗浄し、 50 で 72時間減圧下乾燥 することにより、 黄色結晶の化合物 8 (197mg ) を得た。
ES I (m /z) : 624 (M— H) -
XH-NMR (400 MHz、 DMS〇_d 6、 δ ρ pm) : 1 1. 17 (1 Η、 s) 、 9. 78 (1Η、 s) 、 9. 76 (1Η、 s) 、 8. 84 ( 1 Η、 d、 J = 8. 8Hz) 、 8. 76 (1H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 8. 47 (2H、 d、 J = 5. 5Hz) 、 7. 54 (2H、 d、 J = 5. 5Hz) 、 7. 16 (1 H、 d、 J = 1. 8Hz ) 、 6. 96 (1H、 d、 J = 1. 8Hz ) 、 6. 82 (1H、 dd、 J = 8. 8、 1. 8Hz) 、 6. 80 (1H、 dd、 J = 8. 8, 1. 8Hz) 、 6. 32 (1H、 t、 J = 3. 7Hz) 、 5. 95 ( 1 H、 d、 J = 8. 4Hz) , 5. 87 (1H、 t、 J = 3. 7Hz) 、 5. 34 ( 1 H、 d、 J = 3. 7Hz) , 5. 12 (1H、 d、 J =4. 8Hz) , 4. 91 (1H、 d、 J =4. 8Hz) 、 4. 33 (2H、 d、 J =4. 4Hz) 、 3. 76〜4. 02 (4H、 m) 、 3. 44 〜3. 52 (2H、 m)
I R (ATR) : 1749, 1690, 1630, 1578, 1456, 140 0, 1369, 1329, 1253, 1 196, 1 153, 1 121, 1080,
1061, 1013, 800, 743, 6 7 cm一 1
純度: 98. 2%
上記純度データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された
表 7
粉末 X線回折データ: 第 8図参照
Figure imgf000039_0001
36.2 8
41.6 7
注) 各強度は、 最大値を 100とした時の相対値である。
上記粉末 X線回折分析データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された。 残留溶媒:
エタノール 0. 10%、 メタノール 0. 32%
上記残留溶媒分析データは実施例 1― 1と同じ条件で測定された。 実施例 7— 2
化合物 8の結晶の製法 B (上記の製法 4による) : 実施例 7の 1) に記載の 方法で調整した非結晶形の化合物 8 (3 Omg) を、 エタノール (1ml) 及び 酢酸 (0. 005 ml) に懸濁し、 75 で 15時間加熱攪拌すると、 黄色結晶 の生成が認められた。 得られた溶液を室温に冷却した後、 この結晶を濾取し、 ェ タノ一ル(lml)で 3回洗浄し、 50 で 15時間減圧下乾燥することにより、 27 mgの黄色結晶の化合物 8を得た。
実施例 7— 2で示した方法により得られた結晶も実施例 7— 1と同様の粉末 X 線回折スぺクトルをしめした。 実施例 8
Figure imgf000041_0001
化合物 9の結晶の製法 A (上記の製法 3による) : 実施例 7の 1) に記載の 方法で調整した非結晶形の化合物 8 (30 Omg) を、 エタノール (10ml) 及び 1M塩酸水 (0. 9ml ) に懸濁し、 75 で 114時間加熱攪拌すると、 燈色結晶の生成が認められた。 得られた溶液を室温に冷却した後、 この結晶を濾 取し、 エタノール (1ml) で 3回洗浄し、 50 で 72時間減圧下乾燥するこ とにより、 燈色結晶の化合物 9 (279mg) を得た。
ES I (m /z) : 624 (M— H) - iH— NMR (400 MHz、 DMSO— d 6、 6 p pm) : 1 1. 18 ( 1 H、 s) 、 9. 83 (2H、 s) 、 8. 85 (2H、 d、 J = 6. 2Hz) 、 8. 84 (lH、 d、 J = 8. 4Hz)、 8. 76 (1H、 d、 J = 8. 4Hz ;)、 8. 27 (2H、 d、 J = 6. 2Hz) 、 7. 17 ( 1 H、 d、 J = 1. 1 H z ) 、 6. 97 (1H、 d、 J = 1. 9Hz) 、 6. 83 ( 1 H、 dd、 J = 8. 4、 1. 1Hz) 、 6. 81 ( 1 H、 dd、 J = 8. 4, 1. 9Hz) 、 5. 96 ( 1 H、 d、 J = 8. 8Hz) 、 4. 64 (2H、 s) 、 3. 75〜4. 0 3 (4H、 m) 、 3. 42〜3. 55 (2H、 m)
I R (ATR) : 3312, 1740, 1666, 1616, 1576, 14 81, 1381, 1319, 1 190, 1 159, 1 123, 1074, 739, 613 c m_1 純度: 9 8 . 2 %
上記純度データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された
Figure imgf000042_0001
注) 各強度は、 最大値を 1 0 0とした時の相対値である。
上記粉末 X線回折分析データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された < イオン定量:
塩酸 0 . 9 7 モル比率 上記イオン定量分析データは実施例 2— 1と同じ条件で測定された。
残留溶媒:エタノール 検出されず
上記残留溶媒分析データは実施例 1一 1と同じ条件で測定された。 参考例: 結晶化による式 (I I) で示される化合物の高純度化例
特開平 10— 245390の実施例 14に示す方法で調整した未精製の化合物 (I I) (純度 88%)を製法 2により結晶化したところ純度 98%の化合物(I I) を得た。 産業上 の 利用 可能性
結晶形態の式 (I) で示される化合物は、 対応する非晶形の化合物に比べて際 だって優れた安定性、 溶解度などを示すので、 抗がん剤の有効成分として産業上 の利用可能性がある。

Claims

請 求 の 囲 下記式 (I)
Figure imgf000044_0001
(式中、 Rは、 無置換又はヒドロキシメチル基で置換されたピリジルメチル基を 表す。 ) で示される結晶形態の 6— N—ピリジルメチルアミノー 12, 13—ジ ヒドロ一 2, 10—ジヒドロキシ一 12— β— D—ダルコピラノシル一 5Η—ィ ンドロ [2, 3— a] ピロ口 [3, 4— c] カルバゾ一ルー 5, 7 (6H) ージ オンの遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶媒和物。
2. 式 ( I ) の化合物が、 下記式 (I I) :
Figure imgf000045_0001
で示される化合物; 下記式 (I I I)
Figure imgf000045_0002
で示される化合物;又は 下記式 (I V) :
Figure imgf000046_0001
で示される化合物である、 請求の範囲 1記載の遊離塩基、 その医薬上許容される 塩、 又はその溶媒和物。
3. 式 (I) の化合物が、 請求の範囲 2記載の式 (I I) で示される化合物であ り、 かつ、 その医薬上許容される塩が、 塩酸塩、 硫酸塩、 又はメタンスルホン酸 塩であるか;
式 (I) の化合物が、 請求の範囲 2記載の式 (I I I) で示される化合物であ り、 かつ、 その医薬上許容される塩が塩酸塩、 硫酸塩、 又はメタンスルホン酸塩 であるか;又は
式( I )の化合物が、請求の範囲 2記載の式( I V)で示される化合物であり、 かつ、 その医薬上許容される塩が塩酸塩、 硫酸塩、 又はメタンスルホン酸塩であ る、 請求の範囲 1記載の医薬上許容される塩。
4. 式 (I) の化合物が、 請求の範囲 2記載の式 (1 1) 、 (I I I) 、 又は (I V) で示される化合物である、 請求の範囲 1記載の溶媒和物。
5. 式 (I) の化合物が、 請求の範囲 2記載の式 (I I) で示される化合物であ り、 その医薬上許容される塩がメタンスルホン酸塩であり、 かつ、 エタノール和 物である、 請求の範囲 1記載の溶媒和物。
6 . 請求の範囲 1記載の結晶形態の式( I )で示される化合物の製造方法であつ て、
非晶形の式 (I ) で示される化合物に対して、 1等量から 1 0 0等量の対応する 酸を含むか又は適量の酢酸を含んでいてもよい有機溶媒溶液を、 その濃度が 5 0 m g /Lから 1 g Z Lになるように加える工程;
得られた溶液を加熱環流する工程;
必要に応じて、 得られた溶液を濾過することにより不溶物を除去する工程; 得られた溶液から溶媒を留去し、 濃縮する工程;
得られた固体の懸濁溶液を加熱環流する工程;
得られた懸濁溶液を O t:から 3 5 に冷却する工程;及び
得られた結晶を単離する工程、 を含むことを特徴とする前記方法。
7 . 請求の範囲 1記載の結晶形態の式 (I ) で示される化合物の製造方法であつ て、
非晶形の式 (I ) で示される化合物を、 1等量から 1 0 0等量の対応する酸を含 むか又は適量の酢酸を含んでいてもよい有機溶媒溶液に懸濁させる工程; 得られた溶液を 4 0でから 1 3 0でで加熱攪拌する工程;
得られた溶液を 0でから 3 5 に冷却する工程; 及び
得られた結晶を単離する工程、 を含むことを特徴とする前記方法。
8 . 請求の範囲 1記載の結晶形態の式 (I ) で示される化合物の製造方法であつ て、
非晶形の式 (I ) で示される化合物を、 水又は 1等量から 1 0 0等量の対応する 酸を含む水溶液に加える工程;
得られた溶液を 4 0でから 1 3 0 で加熱攪拌する工程;
必要に応じて、 得られた溶液を濾過することにより不溶物を除去する工程; 得られた反応溶液の温度を O から 3 5 tに下げながら攪拌する工程;及び 得られた結晶を単離する工程、 を含むことを特徴とする前記方法。
9 . 薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、 請求の範囲 1記載の結晶形態 の式 (I ) で示される化合物の遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶媒 和物を有効成分として含む、 医薬組成物。
10. 薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、 請求の範囲 1記載の結晶形 態の式 (I) で示される化合物の遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶 媒和物の遊離塩基、 その医薬上許容される塩又はその溶媒和物を有効成分として 含む、 抗がん剤。
1 1. 請求の範囲 1記載の結晶形態の式 (I) で示される化合物を用いた、 注射 用抗がん剤。
12.式(I)で示される化合物が、請求の範囲 2記載の式(I I)、 (1 1 1)、 又は (I V) で示される化合物である、 請求の範囲 1 1記載の注射用抗がん剤。
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