JP2000516236A - 新規多環状フタラジン誘導体及びその使用方法 - Google Patents

新規多環状フタラジン誘導体及びその使用方法

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JP2000516236A JP10510304A JP51030498A JP2000516236A JP 2000516236 A JP2000516236 A JP 2000516236A JP 10510304 A JP10510304 A JP 10510304A JP 51030498 A JP51030498 A JP 51030498A JP 2000516236 A JP2000516236 A JP 2000516236A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の新規多環状フタラジン、特に式(I)の2-置換されたマデュラフタラジン(10,12,15,16-テトラヒドロキシ-8-メトキシ-11-メチル-1,9,14-トリオキソ-1,2,6,7,9,14-ヘキサヒドロナフタセノ-〔1,2-g〕-フタラジン)及びその使用方法に関する。本発明による化合物は、グラム陽性菌株、特に多重耐性ブドウ球菌(MRSA)及びグリコペプチド耐性、たとえばバンコマイシン耐性腸球菌に対して有効であり、したがって抗菌性の有効な薬剤の製造に適当である。R1=カルボキシアルキル又はカルボキシアリール及びR2,R3=H、アシル(たとえばCO-アルキル、COO-アルキル)―但しその際R3がC1-8-アルカイルである場合、R1は場合により置換されたカルボキシフエニルと異なる―の式Iの化合物及びその塩、アミド及びエステル。

Description

【発明の詳細な説明】 新規多環状フタラジン誘導体及びその使用方法 本発明は、新規多環状フタラジン誘導体、特に2-カルボキシアルキル-及び2 -カルボキシアリール-置換されたマデュラフタラジン(Maduraphthalazine)(10,1 2,15,16-テトラヒドロキシ-8-メトキシ-11-メチル-1,9,14-トリオキソ-1,2,6,7 ,9,14-ヘキサヒドロナフタセノ-〔1,2-g〕-フタラジン)並びにその塩、エステル 及びアミドに関する。これは特にグラム陽性、特に多重耐性(multiresistenten) ブドウ球菌(MRSA)及び耐性腸球菌に対して著しく抗菌性の有効な物質である。そ してこれはヒト及び動物に於ける感染疾患の予防に使用される。この化合物は、 種々の薬剤及び投与形の製造に適当である。 この化合物は、従来知られていない環系、すなわちナフタセノ-〔1,2-g〕-フ タラジンの第一代表例である。これはマデュラヒドロキシラクトン又はマデュラ ン酸に由来する。これはアクチノマデュラ ルブラ(Actinomadura rubra)からバ イオテクノロジーによって得られる(W.Fleck,D.G.Strauss,J.Meyer,Z.Al lg.Mikrobiol.18, 368-398(1978))。マデュラヒドロキシラクトン(式II)の 構造は、パウラス(Paulus)等によって明らかにされている(E.F.Paulus,K.Dor nberger,W.Werner,D.Fenske,Acta Cryst.(1994)C50,2064-2067)。マデュ ラヒドロキシラクトンそれ自体は、不十分な生物学的有効性を有する。マデュラ ヒドロキシラクトンは、ベンゾナフタセンキノン類に属し、このキノン類のうち 、最近特にベナノマイシン及びプラジマイシンが重要な抗真菌性物質として知ら れている(T.Oki,“Recent Progress in Antifungal Chemotherapy”,Eds.H .Yamaguchi,G.S.Kobayachi,H.Takahashi,Marcel Dekker,Inc.,ニューヨ ーク、バーゼル、香港、1992,第38頁)。 本発明は、2-置換された、特に2-カルボキシアルキル-及び2-カルボキシア リール-置換されたマデュラフタラジン(10,12,15,16-テトラヒドロキシ-8-メ トキシ-11−メチル-1,9,14−トリオキソ-1,2,6,7,9,14-ヘキサヒドロナフタセノ -〔1,2-g〕-フタラジン)及び対応する塩、エステル及びアミドの製造 に並びにその使用に用いられる。これらの化合物を用いることによって、抗菌性 の、特にグラム陽性菌、特に多重耐性ブドウ球菌に対して抗菌性の有効な調製物 の範囲(Palette)を増大させることが望まれる。したがってこの課題を解決する のに新規化合物が有利である。というのは従来公知の抗生物質又は抗感染物質が 大きな欠点、たとえば耐性菌株に対して不十分な作用効果を有するからである。 (W.Witte,C.Braulke,D.Heuck,C.Cuny;“Analysis of nosocomial outbrea ks with multiply and methicillin resistent staphylococcus aureus(MRSA) in Germany:implications for hospital hygiene”,Infection 22,(1994),Su ppl.2,128-134;G.M.Eliopu-los,“Increasing problems in the therapy of enterococcal infection”,Eur.J.Clin.microbiol.Infect.Dis.12,(1 993)409-412). この課題は、本発明によれば式I (式中、R1はカルボキシアルキル又はカルボキシアリールを示し、R2及びR3 は相互に無関係に水素又はアシルを示し、但しこの際R3がC1-8アルカノイルを 示す場合、R1は場合により置換されたカルボキシフエニルと異なる。)の新規 多環状フタラジン、並びに式Iの化合物の塩、エステル及びアミドの製造によっ て解決される。 本発明に於て、アルキル(アルコキシ又はカルボキシアルキルも含めて)は、 C1-10-アルキル、直鎖状又は分枝状、好ましくはC1-4-アルキルを示し、一方 アリール残基(他の下記アリール残基も又はアラルキルも含めて)は、置換され た又は置換されていないアリール、特に対応するフエニル―その置換基はOH 、Oアルキル、Oアリール、ハロゲン、アルキル、アリールであってよい―を意 味する。アシルは、本発明に於て、先ずC1-8-アルカノイル、C1-8-アルコキシ カルボニル、アロイル、特にベンゾイル又は置換されたベンゾイル(但し、この 際この置換基は置換されたアリールと同一である。)及び場合により1又は2個 のC1-4-アルキル基によって置換されたカルバモイルである。 対応する基R1は、たとえば式-(CR45)n-COY又は 〔式中、R4及びR5はH、アルキル、アリール又は置換されたアリールであり、 nは1−4であり、R6はH、アルキル、OH、アルコキシ(o-, m-及び p−位に)であり又はCOYはo-,m-及びp-位にあり、及びYはOR7(式 中R7はH、アルキル、アリール又は置換されたアリール、アルカリ金属イオ ン、たとえばNa+又はK+、又はアンモニウムイオン(NH4 +又はモノ-、ジ- 又はトリアルキルアンモニウムイオン又はN-メチル-D-グルコアンモニウム 塩である。)を示すか又はYはNR89(式中R8及び(又は)R9はH、アル キル、アリール又は置換されたアリール又はアラルキルを示す。)である〕 の残基である。非対称C-原子が存在する場合、対応するD-及びL-形、対掌体 及びジアステレオマー並びにラセミ化合物又は対掌体-及びジアステレオマー混 合物も本発明の対象である。 特に好ましい式Iの化合物に於て、R1はカルボキシ-C1-4−アルキル又はC1 -4 -アルコキシカルボニル-C1-4-アルキルであるか又はカルボキシフエニルであ り、R2及びR3は水素である。この際カルボキシ基は遊離の形で又はその塩の形 で存在する。例中に示される式Iの化合物及びその塩も挙げられる。 本発明の化合物は、たとえば式II のマデュラヒドロキシラクトン又はマデュラン酸(3,9,11,14,15-ペンタヒドロキ シ-10-メチル-7-メトキシ-1,8,13-トリオキソ-1,3,5,6,8,13-ヘキサヒドロ-ナ フタセノ〔1,2-f〕ベンゾイソフラン)とヒドラジノアルキルカルボン酸又はヒド ラジノフエニルカルボン酸又はそのエステル及びアミドを場合によりその塩の形 で反応させることによって製造される。反応は適当な溶剤、たとえば氷酢酸の使 用下に行われる。反応温度は、通常、溶剤の沸点であり、反応時間はほぼ2〜3 時間であってよい。 本発明に従って製造される式Iの化合物は、公知の方法で式Iの他の化合物に 変えることができる。得られた式Iの化合物(Y=O-アルキル)を、たとえば 2M苛性ソーダ溶液でアルカリ性けん化し、次いでたとえば2M塩酸で酸性化す ることによって対応する酸(Y=OHの式I)に変えることもできる。一方、得 られた式Iの化合物(R2又はR3=H)を、第二工程でフエノール性OH-基の アシル化によって式I〔R2又はR3=H又はアシル(たとえば−CO−アルキル 、−COO−アルキル)〕のO-アシル誘導体に変えることができる。この反応 工程を、フエノール性OH-基の通常のアシル化方法に従って、たとえば酸無水 物(たとえば無水酢酸又は無水プロピオン酸)を用いて又はクロルギ酸エステル (たとえばクロルギ酸メチルエステル)を用いてアルカリ性溶液中で、たとえば 2M苛性ソーダ溶液中で又はテトラヒドロフラン/トリエチルアミン中で実施す る。この際反応温度は、−20℃〜+20℃であることができる。 得られた化合物(Y=OH)を、常法に従って対応する塩(Y=OR7)に変 え ることができる。この際R7はアルカリ金属イオン(たとえばNa、K)又はア ンモニウムイオン(NH4、モノ-、ジ-又はトリアルキルアンモニウムイオン、 たとえばトリエチルアンモニウムイオン又はN-メチル-D-グルコアンモニウム イオン)であってよい。合成された化合物を、常法により(たとえば再結晶又は カラムクロマトグラフィーによって)精製することができる。 本発明に従って製造された化合物は、細菌、特にグラム陽性菌、特に多重耐性 ブドウ球菌及び腸球菌の増殖を抑制する。特に重要なことは、この化合物がキノ ロン耐性ブドウ球菌に対して及び多重耐性(mehrfachresistanten)の、グリコペ プチド耐性の、たとえばバンコマイシン耐性の病院菌株(MRSA)に対して極めて 有効であることである。DIN58940(Teil8)によるミクロブイヨン希釈 テストで、この化合物を下記菌株に対するその最小抑制濃度(MHK)について 試験する:黄色ブドウ球菌〔スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)〕、菌株8325−4(敏感なスタフィロコッカス・アウレウス株、こ の種で代表的なもの)、NCTC6571(敏感な国際的なコントロール株)、 108/83(キノロン耐性のない“古い”MRSA)、134/94(キノロ ン耐性のある“新しい”MRSA”)、Staph.エピデルミディス(epidermidis) CCM2124(敏感なコントロール株)、エンテロコッカス・フェシウム(Ent rococcus faecium)70/90(バンコマイシン耐性菌に対して)及び64/3 (敏感株)。比較として、構造上異なる、公知の物質バンコマイシン、テイコプ ラニン(Teicoplanin)及びシプロフロキサシン(Ciprofloxacin)を試験に使用する 。 抗菌株テストの結果を表にまとめて示す。その結果から、本発明に従って製造 された物質は、2〜3の菌株に対して比較物質の抑制値よりも著しくまさってお り、菌耐性を効果的に克服することができることが明らかである。 一般式Iの化合物は、その抗菌性に基づいて細菌感染に於ける、特に多重耐性 ブドウ球菌による感染に於ける薬剤として使用するのに適当である。この様な疾 患の場合、式Iの化合物を単独で又は生理学的に相容な助剤又は賦形剤と共に使 用することができる。この場合原則的にすべての通常の薬理学的使用形態及び生 理学的に相容な投薬量が可能である。投与は、たとえば経口又は腸管外、たとえ ば静脈内に行われる。 実施例 例1 物質1: 2-(4-カルボキシフエニル)-マデュラフタラジン(2-(4−カルボキシフエニ ル-10,12,15,16-テトラヒドロキシ-8-メトキシ-11-メチル-1,9,14-トリオキソ ル、2,6,7,9,14-ヘキサヒドロ-ナフタセノ-〔1,2-g〕-フタラジン-)、式I(R1 =4-カルボキシフエニル、R2,R3=H)、C3322210(606,54). マデュラヒドロキシラクトン(80%)100g(0.2mmol)と4-ヒ ドラジノ-安息香酸50mg(0.2mmol)の混合物を氷酢酸10ml中で 4時間還流煮沸する。得られた赤色結晶をエーテルで洗滌する。 この物質を2回分取DC(Merck、既製プレートSi60、1mm、展開剤C H2Cl2/CH3OH 9:1)によって精製し、THF中に溶解し、濾過し、 石油エーテルで沈澱させる。収量78mg(理論値の63%)、Fp.>350℃ 、HPLCによる純度(Eurospher,アセトニトリル/水3:2):94.7%、 t=9.4分、DC(Merck Alufolie Si60)、展開剤CH2Cl2/CH3OH 9 :1)Rf=0.77、 MS FAB(3NBA)〔M+H〕’:m/z=測定値607.1、 例2 物質2: 2-エトキシカルボニルメチル-マデュラナフタラジン (10,12,15,16-テトラヒドロキシ-8-メトキシ-2-エトキシカルボニル-メチル-11- メチル-1,9,14-トリオキソ-1,2,6,7,9,14-ヘキサヒドロナフタセノ-〔1,2-g〕- フタラジン)、式I(R1=CH2COOC2H5,R2,R3=H)、C30H24N2O10(572,53). マデュラン酸(97%)1g(2mmol)とヒドラジノ酢酸エチルエステル -ヒドロクロライド400mg(2.5mmol)の混合物を酢酸20ml中で 攪拌下に2時間煮沸する。吸引濾取後、水及び氷酢酸で十分に洗滌し、氷酢酸か ら再結晶する。淡赤色結晶、Fp.324−25℃(分解)収量:622mg( 理論値の54%)。HPLCによる純度(Nucleosil RP18、アセトニトリル/水 3:2):98.14%、t=10.45分、DC(Merck Alufolie Si60):酢酸 ブチル/氷酢酸4:1:Rf=0.87 MS FAB(3NBA)〔M+H〕1:m/z=測定値573.1、 例3 物質3: 2-カルボキシメチル-マデュラフタラジン (10,12,15,16-テトラヒドロキシ-8-メトキシ-2-カルボキシメチル-11-メチル-1, 9,14-トリオキソ-1,2,6,7,9,14-ヘキサヒドロ-ナフタセノ-〔1,2-g〕-フタラジ ン)、式I(R1=CH2COOH,R2,R3=H)、C28H20N2O10(544.47)。 2-カルボエトキシメチル-マデュラフタラジン(物質2)570mg(1mm ol)を、2M苛性ソーダ溶液35ml中に1日放置する。次いで2M塩酸で酸 性化する。得られた赤色結晶を氷酢酸中で再結晶して又は煮沸してあるいはテト ラヒドロフラン中に溶解し、石油エーテルで沈澱させることによって精製する。 Fp.234−36℃(分解)、収量:322mg(理論値の59%)。 HPLCによる純度(Nucleosil RP18、アセトニトリル/水3:2)99.8% 、t=0.87分、DC(Merck Alufolie Si60):酢酸ブチル/氷酢酸4:1: Rf=0.31 MS FAB(3NBA)〔M+H〕:m/z=測定値545.0、 物質3から溶剤、たとえばテトラヒドロフラン中でアミン、たとえばトリエチ ルアミン又はN-メチル-D-グルカミンの添加によって水溶性トリアルキルアン モニウム塩、たとえばトリエチルアンモニウム塩又はN-メチル-D-グルコアン モニウム塩が得られる。 例4 物質4: 2-(D,L-α-カルボキシプロピル)-マデュラフタラジン (10,12,15,16-テトラヒドロキシ-8-メトキシ-2-(D,L-α-カルボキシプロピル -11-メチル-1,9,14-トリオキソ-1,2,6,7,9,14-ヘキサヒドロナフタセノ-〔1,2-g 〕−フタラジン)、式I(R1=D,L-α-カルボキシ-プロピル、R2,R3=H) 、C30H24N2O10(572.15). マデュラヒドロキシラクトン2g(4.1mmol)とD,L-α-ヒドラジノ 酪酸0.52g(4.4mmol)の混合物を、氷酢酸50ml中で2時間還流 下に煮沸する。得られた暗赤色結晶を一晩放置した後吸引濾取し、エーテルで洗 滌し、氷酢酸から再結晶する。収量1.8g(理論値の76%)、Fp.225 −30℃(分解)、HPLCによる純度(RP18 Eurospher 100C7、ア セトニトリル/水3:2+0.05−%トリフルオロ酢酸):99.6%、t= 13.3分. DC(Merck Alufolie Si60):酢酸ブチル/氷酢酸4:1:Rf=0.79、 MS FAB(3NBA)〔M+H〕+:m/z=測定値573.4、 例中の略号は下記の意味を有する: DC −薄層クロマトグラフィー THF −テトラヒドロフラン HPLC−高性能液体クロマトグラフィー Fp. −融点 MS −マススペクトル NMR −核磁気共鳴 表 種々のグラム陽性菌株に対するマデュラフタラジン誘導体の有効性 a) 敏感なスタフィロコッカス・アウレウス-株、この種の代表的なもの b) “古い”MRSA(キノロン耐性なし) c) “新しい”MRSA(キノロン耐性あり)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴィッテ・ヴォルフガング ドイツ連邦共和国、D―38875 エーレン ト、バムベルガーストラーセ、7 (72)発明者 クニィ・クリスティアーネ ドイツ連邦共和国、D―36655 ジルシュ テット、ハウプトストラーセ、22 (72)発明者 レーマー・エルンスト ドイツ連邦共和国、D―07751 ブーファ、 ユーバー・デム・ドルフェ、65 (72)発明者 ヴェルナー・ヴァルター ドイツ連邦共和国、D―07751 イエーナ、 マイセンヴェーク、7 (72)発明者 グレーフ・ウド ドイツ連邦共和国、D―07745 イエーナ、 ヘルマン―レーンス―ストラーセ、43ベー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)一般式I (式中、R1はカルボキシアルキル又はカルボキシアリールを示し、R2及びR 3は相互に無関係に水素又はアシルを示し、但しこの際R3がC1-8アルカノ イルを示す場合、R1は場合により置換されたカルボキシフエニルと異なる 。) の多環状フタラジン、並びに式Iの化合物の塩、エステル及びアミド。 2)R1が式-(CR45)n−COY又は 〔式中、R4及びR5はH、アルキル、アリール又は置換されたアリールであり 、nは1−4であり、R6はH、アルキル、OH、アルコキシ、YはOR7( 式中R7はH、アルキル、アリール又は置換されたアリール、アルカリ金属 イオン又はアンモニウムイオンである。)を示すか又はYはNR89(式中R 8及びR9は相互に無関係にH、アルキル、アリール又は置換されたアリール 又はアラルキルを示す。)である。〕 の残基である、請求の範囲1記載の式Iの化合物。 3)R1がカルボキシ-C1-4-アルキル又はC1-4−アルコキシカルボニル-C1-4 -アルキルであるか又はカルボキシフエニルであり、R2及びR3が水素であり 、この際カルボキシ基が遊離の形で又は塩の形で存在する、請求の範囲1記載 の式Iの化合物。 4)塩の形である、請求の範囲1記載の式Iの化合物。 5)R7がトリアルキルアンモニウムイオン又はN-メチル-D-グルコアンモニウ ムイオンを示す、請求の範囲2記載の式Iの化合物。 6)請求の範囲1記載の2-カルボキシメチル-マデュラフタラジン及びその塩。 7)薬剤の製造に、請求の範囲1ないし6のいずれかに記載の式Iの化合物を使 用する方法。 8)請求の範囲1ないし6のいずれかに記載の式Iの化合物を1種又はそれ以上 の医薬用賦形剤と共に含有する薬剤。
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