JP2000512287A - エステルクォーツの製造方法 - Google Patents

エステルクォーツの製造方法

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JP2000512287A JP10501164A JP50116498A JP2000512287A JP 2000512287 A JP2000512287 A JP 2000512287A JP 10501164 A JP10501164 A JP 10501164A JP 50116498 A JP50116498 A JP 50116498A JP 2000512287 A JP2000512287 A JP 2000512287A
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Abstract

(57)【要約】 式(I): [式中、X ̄は無機または有機酸の陰イオンを表し、RaはC1〜C4−アルキル基を表し、RbおよびRcは、互いに無関係にC1〜C3−アルキレン基を表し、かつRdは、飽和および/または不飽和脂肪族カルボン酸のC1〜C22−基を表し、m、n、pおよびqは、整数を表し、mは、1〜3の値を、nは0〜3の値を、pは0〜1の値を有し、m+n+p=4であり、かつqは1であるか、あるいはm=3、n=0およびp=1である場合には2の値をとる]のエステルクォーツの製造方法において、式(II): [式中、X ̄、Ra、Rb、Rc、m、n、pおよびqは、前記のものを表す]の第四級化合物を、触媒としてのリンの酸素酸および/またはそのアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩の存在下に、飽和および/または不飽和のC1〜C22−カルボン酸を単独で、または混合物にしたものを用いて水を除去しながらエステル化することを特徴とするエステルクォーツの製造方法を記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 エステルクォーツの製造方法 本発明は、第四級アンモニウム塩を脂肪酸で直接エステル化することによるエ ステルクォーツ(Esterquats:quaternary trialkanolamine ester salts)の製造 方法に関する。 エステルクォーツは、塩として存在し、かつ第四級アンモニウム官能基以外に エステル官能基を有する第四級アンモニウム化合物である。 第四級アンモニウム塩は、容易に反応してアルキル基を転位させるか、または ホフマン脱離をする。しばしば両方の反応が並んで観察される。ホフマン脱離の ためには塩基が必要であり、脱アルキル化のためには求核性試薬が必要である。 塩基として、もしくは求核性試薬として、特に水酸化物イオンおよびハロゲン化 物イオンが適切である。第四級アンモニウム化合物とカルボキシレートとの反応 の際にも、カルボキシレートのO−アルキル化はアンモニウム成分の相応する脱 アルキル化を伴う。反応相手に応じて、脱アルキル化または脱離が支配的になる (Hanhart and Ingold,J.Chem.Soc.,1927,997.V.Meyer,M.Lecco,Lieb igs Ann.180,184(1876).W.Lossen,Liebigs Ann.181,377(1876).J.A.Zo ltewicz,L.W.Deady, Adv.Heterocycl.Chem.22,71(1978).Lawson,Collie,J.Chem.Soc.,53, 624(1888))。 同じ理由から、第四級アンモニウム塩は相転移触媒として、100〜150℃ までの温度で安定であるにすぎない(D.Landini,A.Maia,A.Rampoldi,J.O rg.Chem.1986,51,3187-3191)。 塩化コリンもまた、第四級アンモニウム化合物にとって典型的な前記の特性を 示す。例えば塩化コリンは加熱の際に分解して、ジメチルアミノエタノールおよ び塩化メチルになり(Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,5th edition,1986,Vol.A7,39)、かつホフマン脱離を介してエテンを遊離させる (B.A.Kurchii,Fiziol.Biokhim.Kul't Rast.1991,23(1),17-23.、Chemi cal Abstracts 1991,Vol.114,223451wから)。 Russian Journal of Applied Chemistry,Vol.67,No.5,Part 2,1994,734 -736には、コリンエステルクォーツ(Cholinesterquats)のホフマン脱離が記載さ れている。 従って、塩化コリンと脂肪酸との直接反応の際、トリメチルアミンおよびエテ ンへの、もしくは相応する脂肪酸のビニルエステルへのホフマン脱離ならびにジ メチルアミノエタノールへの、もしくは相応する脂肪酸および塩化メチルのジメ チルアミノエチルエステルもしくは脂肪酸メチルエステルへの脱アルキル化が予 測される。さらに第四級アンモニウム基は、ヒドロキシ官能基に−I−効果を及 ぼすので、該官能基はエステル化にとって不活性になる(Methoden der organis chen Chemie(Houben-Weyl)1958,Stickstoff-Verbindungen II und III,631 )。 前記の理由からコリンエステルの技術的合成は、相応するカルボン酸を用いた 塩化コリンの直接エステル化を介して行われるのではなく、その代わりに2段階 の合成で、まずジメチルアミノエタノールを相応する酸と反応させ、かつその後 でエステルを塩化メチルまたは硫酸ジメチルで第四級化する(Huadong Huagong Xueyuan Xuebao(1993),19(5),594-9)。前記の第四級化反応試薬は極めて毒性 であり、かつさらに溶剤のメチル化をもたらす。 1段階の合成は、Izv.Vyssh.Ucheb.Zaved.,Khim.Khim.Tekhnol.(1971) ,14(9),1369-73に記載されており、この場合、塩化コリンを脂肪酸塩化物と反 応させている。しかし酸塩化物をあらかじめ遊離酸から製造しなくてはならない ので、原料価格は実質的により高い。さらに、該酸は腐食性で、湿度に敏感であ り、その高い反応性のためにハンドリングが困難であるので、該酸は技術的に著 しいコストをかけて使用可能であるにすぎない。従って、このようなコリンエス テルクォーツ合成は不経済である。 脂肪酸(2−クロロエチル)エステルとトリメチル アミンとの反応もまた不経済である。というのも第四級化の前に、さらにエステ ルを製造しなくてはならないからである(Izv.Vyssh.Uchebn.Zaved.,Khim. Khim.Tekhnol.(1977),20(8),1243-5)。 前記のタイプの化合物は、例えばWO91/01295にも記載されている。 該明細書に記載されている方法に相応して、まずアルカノールアミンでの脂肪酸 のエステル化を実施し、かつその際に得られるエステルを溶剤、例えばイソプロ パノール中の物質、例えば硫酸ジメチルまたは塩化メチルで第四級化する。前記 の方法の場合の欠点は特に、この場合に極めて毒性の物質、例えば硫酸ジメチル または塩化メチルを使用することである。前記の方法のもう1つの欠点は、溶剤 が第2段階でメチル化される、例えばイソプロパノールがイソプロピルメチルエ ーテルになる場合があることである。 従って、エステルクォーツを製造するために、前記の欠点が生じない改善され た方法に対する要求が生じる。 従って本発明の課題は、それほど著しく毒性の物質、例えば硫酸ジメチルまた は塩化メチルを使用しないで作業し、1段階で実施することができ、安価な原料 から出発し、かつその際にエステルクォーツが高純度で生じる、つまり該エステ ルクォーツは副生成物、例えばエステルアミンまたは脂肪酸メチルエステルを含 有しないか、またはごくわずかであり、かつ主生成物以外に場合によりさらに遊 離脂肪酸を一部含有する、エステルクォーツの製造方法を提供することである。 前記課題は、式(I): [式中、X ̄は無機または有機酸の陰イオンを表し、Raは、C1〜C4−アルキ ル基を表し、RbおよびRcは、互いに無関係にC1〜C3−アルキレン基を表し、 かつRdは、飽和および/または不飽和脂肪族カルボン酸のC1〜C22−基を表し 、m、n、pおよびqは、整数を表し、mは、1〜3の値を、nは0〜3の値を 、pは0〜1の値を有し、m+n+p=4であり、かつqは1であるか、あるい はm=3、n=0およびp=1である場合には2の値をとる]のエステルクォー ツを製造する方法において、式(II): [式中、X ̄、Ra、Rb、Rc、m、n、pおよびqは、前記のものを表す]の 第四級化合物を、触媒としてのリンの酸素酸および/またはそのアルカリ金属塩 またはアルカリ土類金属塩の存在下に、飽和および/または不飽和のC1〜C22 −カルボン酸を単独で、ま たは混合物にしたものを用いて水を除去しながらエステル化し、かつその際に生 じる反応混合物を場合により後処理することを特徴とするエステルクォーTUの 製造方法により解決される。 有利にはカルボン酸として6〜22個の炭素原子を有する脂肪酸を使用する。 反応率を向上させるために、エステル化の間に生じる水を、例えば真空下で、 または相応する水分離器を使用することにより除去しなくてはならない。 有利にはp≦200ミリバールの真空下で作業する。 触媒として、リンの水素酸、例えば二リン酸、メタリン酸、ポリリン酸、特に リン酸、亜リン酸および次亜リン酸またはこれらの塩、例えばNa3PO4・10H2 O、次亜リン酸二水素一ナトリウムおよび次亜リン酸ナトリウム−一水和物を 使用する。触媒は、塊状で、または溶液としても使用することができ、この場合 、水溶液が有利である。 エステル化を、広い範囲で選択することができる過剰のカルボン酸を用いて実 施することは有利である。有利にはコリン塩1モル当たり、少なくとも1.5、 特に有利には4〜20モルのカルボン酸を使用する。 温度は、有利には少なくとも100℃であり、その際130〜220℃の範囲 が有利であり、かつ150〜170℃の範囲は特に有利である。 エステル化は有利には、水分離器を備えた反応器内で実施することができる。 得られた反応混合物の後処理は、有利には薄層蒸発器で行う。後処理の際に少 なくとも一部の過剰のカルボン酸を分離し、その際、薄層蒸発器が特に適切であ る。 エステル化のための出発物質として、式(II)の第四級化合物、例えば塩化 コリンを使用する。塩化コリンは、容易な方法で、トリメチルアミン、エチレン オキシド、炭酸および水から製造することができ、その際、まずコリン−炭酸水 素が生じ、これを塩酸で酸性にして相応する塩化コリンに変換させる。 その他の使用可能なコリン塩は、特にフランス特許第736107号明細書に 記載されている。 エステル化のために、天然由来の通常のカルボン酸、または合成法により製造 されるカルボン酸を使用することができる。カルボン酸混合物、特に飽和アルカ ン酸および1つ以上の二重結合を有する酸を含有するカルボン酸混合物を使用し てもよい。有利には、6〜22個の炭素原子を有する脂肪酸ならびにその混合物 を使用する。 エステル化の終了後に、得られた反応混合物を有利には後処理する、つまり特 に過剰のカルボン酸を分離することができる。これは有利には蒸留を用いて行い 、その際、薄層蒸留が特に適切である。このことによ り極めて純粋なエステルクォーツの残留物が得られ、該残留物は蒸留条件に応じ てさらに一部の過剰のカルボン酸およびそれ以外に触媒を含有するのみである。 まだ存在する残りの触媒は、一般に生成物中に残留する場合がある。しかしこ れは中性塩に変換することができる。 特に意外であったのは、本発明により、式(II)の第四級化合物の直接エス テル化によりエステルクォーツを得ることが可能であったことである。というの もヒドロキシ官能基はアンモニウム基のためにエステル化に対して不活性化され ており、かつエステル化の代わりに前記の分解反応が予測されたからである。 さらに、従来技術によるそのように煩雑な、しかもこの方法の場合、毒性の物 質を使用しなくてはならない多段法を実施する必要がない。 式(II)の第四級化合物の反応率は、エステルクォーツに関して高い選択率 の場合に極めて高い。反応率は、使用したコリン塩に対して、一般に92%を上 回る。副生成物の発生はわずかである。残りの割合は一般にカルボン酸を留去す る際に完全に除去することができる。本方法は工業的規模で良好に運用可能であ る。併用される触媒は、一般に最終生成物中に残留していてもよい。 エステル化の際に使用される過剰のカルボン酸を容易に回収し、かつプロセス に再度使用することが可能 である。 本発明を以下の例により詳細に説明する: 例1 水分離器を有する三口フラスコ中で、ヤシ油脂肪酸1163.9g(5.62 モル)および塩化コリン112g(96%;0.77モル)を、次亜リン酸4m l(50%;0.04モル)を添加しながら160℃に加熱した。6ミリバール の真空下に前記の温度で反応混合物を4時間撹拌した。その後、未反応の脂肪酸 の大部分を薄層蒸発器で留去した。淡色の固体191.5gを単離し、該固体は 以下の組成を有している: コリンエステルクォーツ 59.7重量% 塩化コリン 0.3重量% 遊離脂肪酸 38.6重量% 次亜リン酸 1.3重量% 塩化コリンの反応率を算出すると99.5%である。 例2 水分離器を有する三口フラスコ中で、ラウリン酸32.03g(0.16モル )を、塩化コリン水溶液3.89g(75%;20.0ミリモル)と共に、リン 酸0.1ml(85%;1.5ミリモル)を添加しながら160℃に加熱した。 1時間以内に39ミリバールから10ミリバールに変更される真空下に前記の温 度で反応混合物を4時間撹拌した。その際、塩化コリ ンに対して96.4%の反応率が達成された。コリンエステルクォーツへの反応 の選択率は88.5%、コリンエステルクォーツの収率は85.3%である。 例3 水分離器を有する三口フラスコ中で、ラウリン酸20.0g(0.10モル) を、塩化コリン2.9g(96%;20.0ミリモル)と共に、次亜リン酸の水 溶液0.5ml(50%;4.8ミリモル)を添加しながら160℃に加熱した 。1時間以内に39ミリバールから10ミリバールに変更される真空下に前記の 温度で反応混合物を4時間撹拌した。その際、塩化コリンに対して96.9%の 反応率が達成された。コリンエステルクォーツへの反応の選択率は96.5%、 コリンエステルクォーツの収率は93.5%である。 例4 底部排出口および冷却器を有するビュッヒオートク 6g(2.24モル)に次亜リン酸8ml(50%、0.08モル)を添加し、 かつ150℃に加熱した。1時間以内に、150℃および20ミリバールの真空 下で、ホースポンプを用いて塩化コリンの水溶液を合計57.2g(75%、0 .31モル)計量供給した。その後、反応混合物を6ミリバールの真空下に前記 の温度でさらに5時間撹拌した。最後に内容物を100℃に冷却し、かつオート クレーブを換気した。生成 物を排出した。その際に塩化コリンに対して99.3%の反応率が達成された。 コリンエステルクォーツへの反応の選択率は94.2%、コリンエステルクォー ツの収率は93.5%である。 例5 水分離器を有する三口フラスコ中で、ラウリン酸60.4g(0.30モル) を、塩化コリン2.8g(96%;19.3ミリモル)と共に、リン酸三ナトリ ウムドデカヒドレート0.23g(0.61ミリモル)を添加しながら160℃ に加熱した。150ミリバールの真空下に前記の温度で反応混合物を4時間撹拌 した。その際、塩化コリンに対して93%の反応率が達成された。コリンエステ ルクォーツの収率が79.7%の場合に、コリンエステルクォーツへの反応の選 択率は85.6%であった。 例6 水分離器を有する三口フラスコ中で、ラウリン酸60.3g(0.30モル) を、塩化コリン2.9g(96%;20.0ミリモル)と共に、次亜リン酸二水 素一ナトリウム0.13g(0.61ミリモル)を添加しながら160℃に加熱 した。150ミリバールの真空下に前記の温度で反応混合物を4時間撹拌した。 その際、塩化コリンに対して92.5%の反応率が達成された。コリンエステル クォーツの収率79.2%の場合に、コリンエステルクォーツウへの反応の選択 率 は85.7%であった。 例7 水分離器を有する三口フラスコ中で、コート酸(Kortacid)C70 20.2g (100ミリモル)を、ACER96S038 3.8g(10ミリモル)と共 に、次亜リン酸ナトリウム−一水和物0.5g(5ミリモル)を添加しながら1 50℃に加熱した。コート酸C70は、構造R’−COOH(式中、R’はC8 15、C1021、C1223、C1425およびC1627を表す)の脂肪酸の混合物 である。ACER96S038は、式(2a)、(2b)および(2c): のジオールの混合物であり、その際、2−ヒドロキシエチル基対2−ヒドロキシ プロピル基のモル比は9:1である。1時間以内に40から10ミリバールに変 更される真空下に反応混合物を150℃で6時間撹拌した。1H−NMR−分光 分析による結果、ヒドロキシ基の94%がエステル化されていた。 例8 例7を繰り返したが、ただしこの場合、次亜リン酸ナトリウム−一水和物1. 1g(10ミリモル)を使用した。1H−NMR−分光分析による結果、ヒドロ キシ基の96%がエステル化されていた。 例9 水分離器を有する三口フラスコ中で、ラウリン酸20g(0.10モル)を、 ジメチル(ビス−2−ヒドロキシエチル)塩化アンモニウム1.7g(10ミリ モル)と共に、次亜リン酸の水溶液0.5ml(50%;4.8ミリモル)を添 加しながら150℃に加熱した。1時間以内に39ミリバールから10ミリバー ルに変更される真空下に前記の温度で反応混合物を6時間撹拌した。その際、ジ メチル(ビス−2−ヒドロキシエチル)塩化アンモニウムに対して97.6%の 反応率が達成された。ジエステルクォーツ(Diesterquat)への反応の選択率は7 0%、ジエステルクォーツの収率は68.3%であった。 例10 例9を繰り返したが、ただしこの場合、次亜リン酸の水溶液1.0l(50% ;9.6ミリモル)を使用した。その際、ジメチル(ビス−2−ヒドロキシエ チル)塩化アンモニウムに対して98.4%の反応率が達成された。ジエステル クォーツへの反応の選択率は79%、ジエステルクォーツの収率は77.7%で あった。 例11 例9を繰り返したが、ただしこの場合、触媒として次亜リン酸ナトリウム−一 水和物0.5g(5.0ミリモル)を使用した。その際、ジメチル(ビス−2− ヒドロキシエチル)塩化アンモニウムに対して99.9%の反応率が達成された 。ジエステルクォーツへの反応の選択率は83.4%であった。ジエステルクォ ーツの収率は83.3%であった。 例12 例11を繰り返したが、ただしこの場合、触媒として次亜リン酸ナトリウム− 一水和物1.1g(10.0ミリモル)を使用した。その際、ジメチル(ビス− 2−ヒドロキシエチル)塩化アンモニウムに対して98.5%の反応率が達成さ れた。ジエステルクォーツへの反応の選択率は89.7%であった。ジエステル クォーツの収率は88.4%であった。 例13 水分離器を有する三口フラスコに、ラウリン酸20.0g(0.10モル)を 、2,3−ジヒドロキシプロピル−トリメチル塩化アンモニウム1.7g(10 .0ミリモル)と共に、次亜リン酸の水溶液1ml( 50%;9.6ミリモル)を添加しながら150℃に加熱した。1時間以内に3 9ミリバールから10ミリバールに変更される真空下に前記の温度で反応混合物 を8時間撹拌した。その際、2,3−ジヒドロキシプロピル−トリメチル塩化ア ンモニウムに対して96.5%の反応率が達成された。ジエステルクォーツへの 反応の選択率は71.5%、ジエステルクォーツの収率は69.0%であった。 例14 水分離器を有する三口フラスコ中で、ラウリン酸20.0g(0.10モル) を、トリス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムクロリド1.6g(1 0ミリモル)と共に、次亜リン酸ナトリウム−一水和物1.1g(10ミリモル )を添加しながら145℃に加熱した。1時間以内に40ミリバールから10ミ リバールに変更される真空下に前記の温度で反応混合物を3時間撹拌した。その 際、トリス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムクロリドに対して70 .9%の反応率が達成された。トリエステルクォーツへの反応の選択率は95. 1%であった。トリエステルクォーツの収率は67.4%であった。 例15 例14を繰り返したが、ただしこの場合、反応混合物を4時間撹拌した。トリ エステルクォーツの収率は75.0%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アクセル カルステンス ドイツ連邦共和国 D―63739 アシャッ フェンブルク ローレンツシュトラーセ 10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、X ̄は無機または有機酸の陰イオンを表し、Raは、C1〜C4−アルキ ル基を表し、RbおよびRcは、互いに無関係にC1〜C3−アルキレン基を表し、 かつRdは、飽和および/または不飽和脂肪族カルボン酸のC6〜C22−基を表し 、m、n、pおよびqは、整数を表し、mは、1〜3の値を、nは0〜3の値を 、pは0−1の値を有し、m+n+p=4であり、かつqは1であるか、あるい はm=3、n=0およびp=1である場合には2の値をとる]のエステルクォー ツの製造方法において、式(II): [式中、X ̄、Ra、Rb、Rc、m、n、pおよびqは、前記のものを表す]の 第四級化合物を、触媒としてのリンの酸素酸および/またはそのアルカリ金属塩 またはアルカリ土類金属塩の存在下に、飽和および/または不飽和のC6〜C22 −カルボン酸を単独で、または混合物にしたものを用いて水を除去しながらエス テル化し、かつその際に生じる反応混合物を場合により後処理することを特徴と するエステルクォーツの製造方法。 2.エステル化の間に水を連続的を排出させる、請求項1記載の方法。 3.水を真空を用いて排出させる、請求項1または2記載の方法。 4.エステル化を圧力p≦200ミリバールで実施する、請求項1から3まで のいずれか1項記載の方法。 5.リンの酸素酸として、リン酸を使用する、請求項1から4までのいずれか 1項記載の方法。 6.リンの酸素酸として、亜リン酸を使用する、請求項1から4までのいずれ か1項記載の方法。 7.リンの酸素酸として、次亜リン酸を使用する、請求項1から4までのいず れか1項記載の方法。 8.リンの酸素酸の塩として、Na3PO4・10H2O、次亜リン酸二水素一ナ トリウムおよび次亜リン酸ナトリウム−一水和物を使用する、請求項1から4ま でのいずれか1項記載の方法。 9.式(II)の第四級化合物のエステル化のために過剰のカルボン酸を使用 する、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。 10.式(II)の第四級化合物1モルあたり、少なくとも1.5、有利には 4〜20モルのカルボン酸 を使用する、請求項9記載の方法。 11.エステル化を少なくとも100℃の高温で実施する、請求項1から10 までのいずれか1項記載の方法。 12.温度が130〜220℃である、請求項11記載の方法。 13.温度が150〜170℃である、請求項12記載の方法。 14.エステル化を、水分離器を有する反応容器内で実施する、請求項1から 13までのいずれか1項記載の方法。 15.存在する過剰のカルボン酸ならびに副生成物を、完全にまたは部分的に 薄層蒸発器を用いて、得られたエステルクォーツから分離する、請求項1から1 4までのいずれか1項記載の方法。
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