JP2000512150A - 細胞を形質転換するための方法および組成物 - Google Patents

細胞を形質転換するための方法および組成物

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Abstract

(57)【要約】 効率的かつ安定な導入遺伝子の組込みをもたらす細胞を形質転換する方法および組成物を開示する。形質転換は、細胞に、細胞のゲノムに組込まれる受容体ベクター、好ましくはレトロウイルスベクターを導入することにより行われる。この受容体ベクターは、2つの不和合性lox配列、L1およひL2を含んで成る。次に同じL1およびL2配列により挟まれた導入遺伝子を含んで成る供与体ベクターを細胞に導入する。安定な遺伝子導入が、lox L1およびL2配列をCre組換え酵素と接触させることにより開始される。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞を形質転換するための方法および組成物発明の背景 遺伝子治療法の成功は、導入された遺伝子の安定な染色体への組込み、および 高レベルの調節された発現を組み合わせて達成できる能力に依るところが大きい 。調節された遺伝子発現は、最も容易には強力にシスに作用する調節領域を含む 巨大DNA断片により行われる。例えば、β−グロビン不全症の遺伝子治療には 、延ばした(extended)遺伝子およびLCR配列の高レベルの位置非依存的発現(p osition-independent expression)が必要かもしれない。 現在の多くの技法が、巨大DNA断片を用いて細胞の効率的な一過性トランス フェクションを可能としている。しかしその後の染色体への組込みは、大変非効 率的である。低レベルの組込みを克服するために、許容細胞中に大変効率的に組 み込まれるレトロウイルスベクターを使用することができる。しかしそのような ベクターは、大きさおよび配列組成の拘束により大きく制限される。 米国特許第4,959,317号明細書(Sauerら)は、真核細胞で遺伝子導入を行うた めに、Cre-Lox部位特異的組換えの使用を開示している。記載されたこの系は、 導入れたDNAの宿主ゲノムへの効率的または安定な組込みを提供していない( 例えば、Sauerら、(1993)Methods in Enzymology 225:898を参照にされたい)。 これは、分子間の部位特異的組換えによるDNAのゲノム中への組込みよりも優 位な、分子内交換による導入されたDNAの切り出しという事実に大きく起因し ている。 導入遺伝子配列をゲノムDNAに高度に効率的かつ安定に組込むこと が可能な部位特異的DNA組換え系は、大変有益である。図面の簡単な説明 図1は、Cre/loxが媒介する遺伝子導入の図解的説明である。LoxAおよびLoxB は、Cre組換え酵素の存在では互いに組換わることができない相互に関連した不 和合性(imcompatible)lox部位である。 図2は、選択可能なマーカー遺伝子および不和合性lox配列を含む受容体およ び供与体ベクターの図解的説明である。 図3は、Cre発現ベクターおよび対照Cre発現ベクターの図解的説明である。発明の要約 本発明は、Cre/lox系のような組換え酵素/lox系を使用して、効率的かつ安定 な部位特異的DNA組換えを起こすための方法および組成物に関する。1つの態 様では、この方法は組換え酵素(例えばCre)を(a)2つの不和合lox配列、L 1およびL2含んで成る受容体ベクター、および(b)L1およびL2配列、ま たはL1およびL2配列と和合性(compatible)の配列によりフランキング化され た選択したDNA含んで成る供与体ベクターと接触させ、これにより選択したD NAを和合性lox配列で組換えることにより、供与体ベクターから受容体ベクタ ーへ転移することを含んで成る。好適な態様では、受容体ベクターはレトロウイ ルスベクターまたはアデノ随伴ベクターである。 別の態様では、本発明は選択したDNAを用いて細胞を形質転換する方法を提 供し、この方法は、任意の順序で、細胞に細胞のゲノムに組み込まれる受容体ベ クターを導入し、この受容体ベクターは2つの不和合lox配列、L1およびL2 を含んで成り、(b)細胞に、L1およびL 2配列、またはL1およびL2配列と和合性の配列によりフランキング化された 選択したDNAを含んで成る供与体ベクターを導入し、そして(c)L1および L2をCreのような組換え酵素と接触させる工程を含んで成り、これにより選択 したDNAを供与体ベクターから受容体ベクターに転移させる工程を含んで成る 。組換え酵素は、タンパク質またはタンパク質をコードする遺伝子の状態で細胞 に導入することができる。 別の態様では、本発明は2つの不和合性lox配列L1およびL2を含んで成る レトロウイルスベクターおよびアデノ随伴ベクターから成る群から選択されるベ クターを提供する。 本発明の方法および組成物は、インビボおよびインビトロ遺伝子導入(例えば 遺伝子治療)の方法に使用され、導入遺伝子配列の効率的かつ安定な組込みをも たらすことができる。発明の詳細な説明 本発明は、例えば細胞の形質転換法において、効率的な部位特異的DNA組換 えを引き起こすための方法および組成物を提供する。現在の細胞形質転換技法に 優る、本発明により提供される利点には、導入遺伝子配列のような巨大DNA配 列を染色体DNAに高度に効率的かつ安定に組込むことが含まれる。 1つの態様では、本発明の方法は、Creのような組換え酵素を(a)2つの不 和合lox配列、L1およびL2を含んで成る受容体ベクター、および(b)L1 およびL2配列、またはL1およびL2配列に和合性であるlox配列によりフラ ンキング化された選択したDNAを含んで成る供与体ベクターと接触させ、これ により選択したDNAを供与体ベクターから受容体ベクターへ、和合性lox配列 で組換えにより転移すこと を含んで成る。 用語「部位特異的組換え」とは、供与体ベクターから受容体ベクターへのDN A転移を言う。 用語「lox配列」とは、Creまたは組換え酵素Intファミリー他の員(Argosら、( 1986)EMBO J.5:433)のような組換え酵素により触媒される時、組換え(例えばD NAの交叉および交換)を受けるヌクレオチド配列を言う。 用語「組換え酵素」とは、部位特異的組換えをlox部位で触媒できる任意の組 換え酵素を言う。 用語「不和合性(imcompatible)lox配列」とは、互いに異なり、それ故に互い 組換えを受けることができない2つ以上のlox配列(本明細書ではL1およびL 2と呼ぶ)を言う。例えばlox配列は、それらのヌクレオチド配列が特にそれら のスペーサー領域でわずか1ヌクレオチド異なれば、それらのヌクレオチド配列 を不和合性にすることができる。対称的に、用語「和合性(compatible)lox配列 」とは、組換え酵素により組換えを触媒される時、組換わることができる2つ以 上のlox配列を言う。 用語「受容体ベクター」とは、細胞のゲノム中に組込むことができる任意のベ クターを言う。好適な態様では、受容体べクターはレトロウイルスベクターまた はアデノ随伴ベクターのようなウイルス起源のものである。一般的に、受容体ベ クターは交換カセット(すなわち、供与体ベクターからのDNAにより置き換え られるDNA)を含み、そして場合によっては選択可能なマーカー遺伝子を含む ことができる。 用語「供与体ベクター」とは、受容体ベクターに転移されるDNAを 含む任意のベクター(例えば環状プラスミドDNA)を言う。一般的に、供与体 ベクターはプラスミドDNAを含んで成り、そして場合によっては選択可能なマ ーカー遺伝子を含むことができる。 本発明の方法は、同一または和合性(すなわち、互いに組換わることができる )のlox配列間で起こる組換え酵素が媒介する交換反応を利用する。同一または 和合性lox配列間の効率的なDNA交換は、各々が同一または和合性lox部位を含 有する供与体から受容体ベクターへのDNAの転移を可能とする(図1を参照に されたい)。しかし、いったん供与体から受容体ベクターへ転移されれば(すな わち、分子間転移)、転移したDNAは、転移したDNAの分子内交換および切 り出しを防ぐ受容体ベクター内の2つのlox配列(例えばL1およびL2)の不 和合性のために、その場所に「ロック(locked)」される。したがって、転移した DNAは、高度に安定な様式で組み込まれる。 効率的かつ安定なDNA交換反応に加えて、本発明の方法は受容体ベクターと して使用するためにレトロウイルスベクター、アデノ随伴ベクター、またはレト ロウイルスのインテグラーゼをコードするベクターのような高度に効率的な組込 みベクターを利用する。本明細書に記載する実験では、そのようなベクターが組 換え酵素/lox系のような部位特異的DNA導入系での使用に適合性があること を示す。 総じて、本発明の部位特異的組換え系は、例えば遺伝子治療法に使用できるよ うな、高度に効率的かつ安定なDNA導入の手段を提供する。例えば、本発明の 方法および組成物は、部位特異的組換え無しで起こるランダムな組込みと比べて 、導入遺伝子の組込みおよび発現において100〜10,000倍の増加を達成するため に使用できる。 したがって別の態様では、本発明は哺乳動物細胞のような細胞を、選択したD NAを用いて形質転換する方法を提供する。この方法は、(a)細胞に、2つの 不和合lox配列、L1およびL2を含んで成る受容体ベクターを導入し、(b) 細胞に、L1およびL2配列、またはL1およびL2配列と和合性の配列により フランキング化された、選択したDNAを含んで成る供与体ベクターを導入し、 そして(c)L1およびL2をCreのような組換え酵素と接触させ、これにより 選択したDNAを供与体ベクターから受容体ベクターへ転移させる(和合性のlo x配列間の交換反応による)工程を含んで成る。必須ではないが、受容体ベクタ ーは、受容体ベクターが供与体ベクターとのDNA交換前に宿主ゲノム中に組み 込まれているように、好ましくは供与体ベクターの導入前に細胞に導入される。 受容体ベクターは、細胞に取り込まれ、そしてゲノムDNAに組み込まれるこ とができる任意のベクターであることができる。好適な受容体ベクターは、組換 えレトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルスおよび単純1型ヘルペ スウイルスのような細胞を直接トランスフェクトするウイルスベクターを含む。 レトロウイルスを使用する場合の前提条件は、それらの使用の安全性、特に細胞 増殖において野生型ウイルスの伝播の可能性に関する安全性を確保することであ る。複製−欠損レトロウイルスのみを産する特殊化された細胞系(「パッケージ ング細胞」と呼ばれる)の開発は、遺伝子治療のためのレトロウイルスの使用を ますます広げ、そして欠損ウイルスは遺伝子治療を目的とする遺伝子導入の使用 に十分に特徴が明らかとなっている(総説については、Miller,A.D.(1990)Blood 76:271を参照にされたい)。この組換えレトロウイルス は、レトロウイルスのコーディング配列の部分(gagpolenv)が本発明のmALDH の突然変異したサブユニットをコードする核酸と置き換えられ、レトロウイルス の複製を欠損させるように構築することができる。複製欠損レトロウイルスは、 次に標準的技法により、ヘルパーウイルスの使用を通して標的細胞を感染させる ために使用することができるビリオンにパッケージされる。組換えレトロウイル スの作成および細胞をインビトロまたはインビボで、そのようなウイルスを用い て感染させるための手法は、分子生物学の現在の手法(Current Protocols in Mo lecular Biology )、Ausubel,F.M.ら(編集)、グリーネ出版アソシエイツ(Greene Publishing Associates)、(1989)、第9.10-9.14章、および他の標準的なラボラ トリーマニュアルに見い出すことができる。適当なレトロウイルスの例には、当 業者には周知のpLJ、pZIP、pWEおよびpEMを含む。異所性および両種指向性のレ トロウイルス系の両方を調製するために、適当なパッケージングウイルス系の例 は、ΨCrip、ΨCre、Ψ2およびΨAmを含む。レトロウイルスは種々の遺伝子を 、神経細胞、上皮細胞、内皮細胞、リンパ球、筋芽細胞、肝細胞、骨髄細胞を含 む多くの異なる細胞型にインビトロおよび/またはインビボで導入するために使 用された(例えば、Eglitisら、(1985)Science 230:1395-1398;DanosおよびMulli gan(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:6460-6464を参照にされたい)。 別の好適な受容体ベクターは、アデノウイルスに由来するベクターである。ア デノウイルスのゲノムは、それが目的遺伝子産物をコードし、そして発現するが 、その正常な溶菌化ウイルスサイクルを複製する能力に関しては不活化されるよ うに工作することができる。例えば、Berknerら、(1988)BioTechniques 6:616;R osenfeldら、(1991)Science 252:4 31-434;およびRosenfeldら、(1992)Cell 68:143-155を参照にされたい。アデノ ウイルスAd5型d1324株または他のアデノウイルス株(例えば、Ad2、Ad3およびAd7 等)に由来する適当なアデノウイルスベクターは、当業者には周知である。 受容体ベクターとして有用なさらに別のウイルスベクター系は、アデノ随伴ウ イルス(AAV)である。アデノ随伴ウイルスは、効率的な複製および増殖的ライ フサイクルのために、ヘルパーウイルスとしてアデノウイルスまたはヘルペスウ イルスのような他のウイルスを必要とする天然に存在する欠損ウイルスである。 (総説として、Muzyczkaら、Cur.Topics in Micro and Immunol.(1992)158-:97-1 29を参照にされたい)。 この2〜3のウイルスの1つは、そのDNAを非一分割細胞中に組込み、そして 高頻度の安定な組込みを表すこともできる(例えば、Flotteら、(1992)Am.J.Resp ir.Cell.Mol.Biol .7:349-356;Samulskiら、(1989)J.Virol.63:3822-3828;およ びMcLauglinら、(1989)J.Virol.62:1963-1973を参照にされたい)。AAVの少なく とも300塩基対を含むベクターをパッケージングし、そして組込むことができる 。 本発明の方法に受容体ベクターとして使用できる他のウイルスベクター系は、 ヘルペスウイルス、ワクシニアウイルスおよび幾つかのRNAウイルスを含む。 供与体ベクターは、インビボまたはインビトロで細胞に取り込まれることがで き、そして所望の導入DNA配列を運ぶことができる(すなわち供与体)任意の ベクター(例えば環状DNA)であることができる。適当な供与体ベクターは、 組換え細菌性の、または真核プラスミドのようなコスミドまたはDNAプラスミ ドを含む。供与体ベクターは、種々 の既知の方法を使用してインビボまたはインビトロのいずれかで宿主細胞に導入 され得る。インビトロの送達には、適当な方法にはプラスミドの直接的注入、Ca PO4沈殿法、電気穿孔法、カチオン性リポフェクチン法、または人工的なウイル スエンベロップの使用を含む。インビボ送達に適当な方法は、ベクターの静脈内 、腹腔内および筋肉内注射を含む。ベクターは、選択した細胞への送達を標的と することもできる(例えば、米国特許第5,166,320号明細書を参照にされたい)。 細胞による効率的な取り込みを測定するために、受容体、供与体または受容体 および供与体ベクターは場合によっては、抗生物質耐性遺伝子または他の手段に より選択可能な遺伝子のようなマーカー遺伝子を含むことができる。このマーカ ー遺伝子は、発現を駆動するためのプロモーターを含む受容体ベクターに組み込 まれた時にのみ発現するように、プロモーターが無い(promoterless)ものである ことができる。 供与体および受容体ベクターは、分子内組換えが起こり得ないように、各々が 少なくとも2つの不和合性ロック配列(「LIおよびL2」)を含む。同時に、 供与体および受容体ベクター間のDNA交換を可能にするために、供与体および 受容体ベクターのロック配列は、分子間で互いに組換わることができなければな らない(例えばL1はL1と和合性であり、そしてL2はL2と和合性である) 。和合性のlox配列間での分子間交換を確実にするために、lox配列は一般的に同 方向を向いている。 ロック配列間の不和合性は、配列が異なるように、例えば2つの同一なlox配 列の1つを、好ましくはそれらのスペーサー配列内で、突然変異または改質する ことにより(例えばヌクレオチド付加、欠失または置換)達成することができる 。どの突然変異が不和合性を与えるかを決定 するための試験は、突然変異した、および突然変異していないlox配列が組換わ る能力に関し試験する標準的な突然変異アッセイを使用して行うことができる。 好適な態様では、2つの不和合性lox配列の1つは、配列番号1に示す配列を 有するバクテリオファージP1のCre/lox系のLox P1配列である(oessら、(1990)「 核酸および分子生物学(Nucleic Acids and MolecularBiology」第4巻、第99頁) 。このLox P1配列は、当該技術分野で周知な方法によりバクテリオファージP1 から単離することができる34塩基対配列である(例えばHoessら、(1982)PNAS 79: 3398を参照にされたい)。Lox P1配列は、8塩基スペーサー配列により分けられ た2つの13塩基対の逆向きの反復から成る。Lox P1部位は、ATCCから入手可 能なプラスミド(例えばATCC53254および20773)からも単離することができる。 他の適当なlox配列は、大腸菌(E.Coli)から単離され得るLoxB、LoxLおよびLoxR 配列を含む(Hoessら、(1982)。同上)。またLox配列は、以下の実施例に記載する ように、既知の技法を使用して化学的に合成することができる。 したがって、もう1つの不和合性lox配列は、Lox P1配列から突然変異させる ことができ、例えば8ヌクレオチドスペーサー配列中に1つの点突然変異を有す る。1つの態様では、点突然変異は野生型Lox P1配列の8塩基スペーサー配列の 7位でのGからAへの置換であり、本明細書ではLox 511配列と呼ぶ(配列番号 2)。したがって、1つの態様では、本発明の2つの不和合性lox配列は以下の 配列を有する:スペーサー 供与体および受容体ベクター中の和合性lox配列間の分子間組換えは、すでに 効率的な組換えを、細菌および真核細胞中のlox配列で行うことが示された、Cre または組換え酵素Intファミリーの他の員のような組換え酵素(Argosら、(1986)E MBO J .5:433)により触媒される(Saucerら、(1993)Methods in Enzymology.225:8 90-900)。組換え酵素は、タンパク質状態またはタンパク質をコードする発現可 能な遺伝子(例えば、Saucer B.ら、(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5166-51 70により記載されているCre遺伝子)として、供与体および受容体ベクターと一 緒に細胞に導入することができる。組換え酵素または組換え酵素遺伝子は、供与 体および受容体ベクターの導入前、導入中または導入後に宿主細胞に導入される か、またはトランスフェクトされることができる。 1つの態様では、組換え酵素遺伝子(例えばCre)は、受容体ベクターを宿主 細胞中に導入し、そして組込んだ後に、供与体ベクターと同時にトランスフェク ト(co-transfected)される発現ベクター中に含まれる。別の態様では、組換え酵 素遺伝子は、受容体または供与体べクターのいずれかの中に含まれる。供与体ベ クターの場合と同じく、組換え酵素遺伝子は、CaPO4沈殿法、電気穿孔法、カチ オン性リポフェクチン法、または人工的ウイルスエンベロップの使用、直接注射 (例えば静脈内、腹腔内または筋肉内)のような周知技法を使用して、インビボ またはインビトロのいずれかで宿主細胞中に導入することができる。またベクタ ー は、選択した細胞への送達を標的とすることができる(米国特許第5,166,320号明 細書を参照にされたい)。 本発明の部位特異的組換え法により、供与体から受容体ベクターへ転移される DNAは、宿主細胞ゲノム中へ安定に組み込まれることが望まれる任意のDNA であることができる。例えば、遺伝子は遺伝子治療または診断目的に有用な任意 の導入遺伝子であることができる。遺伝子は、α、βまたはσグロビン、血液凝 固因子(例えば、第VIIIおよびIX因子)遺伝子、細胞表面レセプターおよび他の 所望のタンパク質、例えば個体中のこれらのタンパク質の遺伝欠損症を補正する ためのような、所望の治療用タンパク質をコードすることができる。 したがって、本発明の方法および組成物は、細胞のゲノムDNAに導入遺伝子 配列を安定かつ効率的に組込むことが必要な種々の治療的および診断的応用のた めに使用することができる。この方法および組成物は、広い範囲の様々な真核細 胞(例えば、哺乳動物)細胞を形質転換するために使用し、そして高効率なDN A導入の利点を提供することができる。均等物 当業者は、本明細書に記載した本発明の特別な態様の多くの均等物を認識し、 日常的な実験を使用するだけで確認することができるだろう。そのような均等物 は、以下の特許請求の範囲に包含されることを意図する。本明細書を通して引用 するすべての技術文献および公開された特許明細書は、引用により本明細書に編 入する。 実施例 材料および方法 DNA構築および細胞培養 DNAベクターは、標準法を使用して作成した(Sambrook,J.ら、(1989)、モレ キュラークローニング:ア ラボラトリーマニュアル−第2版(Molecular Cloni ng :A Laboratory Manual−2nd ed ,)、コールドスプリングハーバーラボラトリ ー出版(Cold Spring Harbor Laboratory Press)、コールドスプリングハーバー 、ニューヨーク、米国)。オリゴヌクレオチドは、リサーチ ジェネティックス 社(Research Genetics Inc.)により合成した。DNA構造の正確さは、シークエ ンシングにより確認した。LXSNレトロウイルスベクター(Miller,A.D.ら、(1989)Biotechniques 7:980-990)はD.Miller(シアトルのフレッドハッチンソン癌研究 センター:Fred Hutchinson Cancer Research Center)により、ハイグロマイシン B(Lupton,S.D.ら、(1991)Mol.Cell.Biol.11:3374-3378)ホスホトランスフェ ラーゼ遺伝子はD.Housman(ケンブリッジ、MIT)により、単純ヘルペスウイルスチ ミジンキナーゼ(HSV-TK)遺伝子(Lupton、同上)はM.R.capecchi(ユタ州、ソルト レイクシティ)により、U19 SV40T突然変異遺伝子(Renfranz,P.J.ら、(1991)Cel l 66:713-729)は、R.D.McKay(ケンブリッジ、MIT)およびG.Almazan(モンテレア ル、マックギル大学)により、Cre組換え酵素遺伝子(Sauer,B.ら、(1988)Proc.N atl.Acad.Sci.USA 85:5166-5170)はD.W.Ow(アルバニー、UCバークレー)より、CD 24(Pawlink,R.ら(1994)Blood 84:2868-2877)が提供された。MSCV(ネズミ幹細胞 ウイルス)レトロウイルスベクター(Hawley,P.G.ら(1994)Gene Therapy 1:136-1 38)、pBabeレトロウイルスベクター(Morgenstern,J.P.ら(1990)Nucl.Acies Res .18:3587-3598)はR.Weinberg(ケンブリッジ、MIT)により、pcDNAはインビトロジ ーン社(Invitrogene Corp.)、そしてpOPRSVICATはストラタジーン社(Stratagene )により提供された。NI H3T3細胞はATCCから、BOSC23細胞(Pear,W.S.ら(1993)Proc.Natl.Acad.Sci. USA 90:8392-8396)W.Pe訂およびD.Baltimore(ニューヨーク、ロックフェラー大 学)から得た。 NIH3T3細胞は、37℃で5%CO2/95%空気で、10%熱不活化ウシ血清(CS)、4.5m g/mlグルコース、2mMグルタミン、100IU/mlペニシリンおよび10μg/mlストレ プトマイシンを補充したDMEMで増殖させた。BOSC23細胞に関しては、CSを10%熱 不活化ウシ胎児血清(FCS)に代えた。細胞感染、トランスフェクションおよび選択 パッケージング細胞系、BOSC23を記載されているように(Pear、同上Danos,O. ら、(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:6460-6464)増殖させた。プラスミドDN Aはキアジェン(Qiagen)法(キアジェン社)により調製し、そしてBOS23細胞にリ ン酸カルシウム法(5プライム:3プライム社(5prime:3prime.Inc.))を使用してト ランスフェクトした。実験のウイルス上清は、記載されているように回収し、そ して濾過した(Pear、同上Danos、同上)。すべての感染は8μg/ml Polybrene( シグマ:Sigma)の存在中で行った。BOSC23からのウイルス上清は、安定なウイル ス法を行うために使用した。ウイルス力価は、すでに記載した(Pear、同上、Dan os、同上)標準的な計算法を使用して、NIH3T3細胞の感染および選択により見積 もった。ヘルパーウイルスの検出は、すでに記載した(Pear、同上、Danos、同上 )β-ガラクトシダーゼ起動アッセイにより行った。選択は感染の2日後に行った 。 標準濃度(1X)の選択剤は、ハイグロマイシンB(カルビオケム:Calbiochem) について320μg/mlであった。パッケージングNIH3T3細胞は、1X、1/2Xを含 むMDHFおよび2Xを含むBSMC濃度を用いて選択した。レトロウイルスCRE/LOXが媒介する遺伝子組込み 本明細書に記載のCre/loxが媒介する遺伝子導入系を使用する遺伝子組込み効 率を実験するために、以下の手法を使用して行った。 受容体ベクターは、MSCVレトロウイルスベクターを使用して構築した。ベクタ ーは順番に:左MSCV LTR(プロモーターを含む)、続いてlox L1配列、続いてハ イグロマイシン−TK融合遺伝子(選択マーカーとして)、続いてlox L2配列、 続いて右MSCV LTRを含んだ(図2を参照にされたい)。レトロウイルスLTR は、ハイグロマイシン−TK融合遺伝子のプロモーターとして使用した。同様な 構築物を、ネオマイシンのような他の選択マーカーを使用して作成した。 受容体ベクターのL1およびL2 lox配列は、以下に示すヌクレオチド配列を 有した(配列番号1および配列番号2に対応する)。L1は、バクテリオファー ジP1(Abremskiら、(1983)Cell 32:1301-1311)に由来する野生型Lox P1配列(配 列番号1)である。L2は、野生型Lox P1配列から突然変異させ、Lox 511と呼ぶ が、8ヌクレオチドスペーサー領域の第7位でGからAへの点突然変異を有した (Waterhouseら、(1993)Nucleic Acids Res.21(9):2265-2266)。 スペーサー 受容体ベクター(「L1−ハイグロマイシン−TK−L2構築物」)を構築し た後、BOSC23細胞(異所性パッケージング細胞)をリン酸カルシウム法を使用して 受容体ベクターで一過性にトランスフェクトした(5 プライム:3プライム社)。実験のウイルス上清は、記載されているように回収 し、そして濾過した(Pear、同上Danos、同上)。すべての感染は8μg/ml Polyb rene(シグマ)の存在中で行った。高力価(105pfu/mlより高い)レトロウイルスベ クターを含有するウイルス上清を、次に同様な手法を使用して宿主NIH3T3細胞を 感染させるために使用した。培養48時間後、感染したNIH3T3細胞をハイグロマイ シンを用いて選択した。 供与体ベクターは、骨格としてpUCプラスミドを使用して構築した(Yanish-Per ronら、(1985) Gene 33:103-119)。このベクターは順番に:L1 lox配列、続い てプロモーターの無いネオマイシン遺伝子、続いてL2 lox配列を含んだ(図2 を参照にされたい)。同様な供与体ベクターを、ネオマイシン遺伝子の代わりに ハイグロマイシン-TK、CD24およびB-グロビン遺伝子を使用して作成した。対照 供与体ベクターは、PGK(ホスホグリセロール キナーゼ)プロモーターを含むネオ マイシン遺伝子、PGK-ネオマイシンを使用して構築した。 ネオマイシン遺伝子を含有する種々の濃度の供与体ベクターを、Cre組換え酵 素遺伝子を含有する発現ベクターと一緒に、感染した3T3細胞に同時に電気穿孔 した(co-electroporated)。供与体ベクター濃度は、10μg〜200μgであった。 培養48時間後、形質転換した細胞をネオマイシンを用いて選択した。濃度100μ g以上の供与体ベクターは、10〜30%の組込み効率を生じた(ハイグロマイシン 遺伝子からネオマイシン遺伝子への変換により測定)。 20:1〜1:1の範囲で異なる比率の供与体ベクターおよびCre発現ベクターを、感 染した3T3細胞に同時に電気穿孔した。すべての比率でハイグロマイシンからネ オマイシンへの変換が生じた。しかし、3:1の比率 (供与体:Cre)が最高の組込み効率を表した。 以下の表では、3部の供与体ベクター対1部のCre発現ベクター比率の100μg の供与体ベクター(DNA)濃度で、種々の供与体およびCre発現ベクター(図3を参 照にされたい)を使用して、ネオマイシンの遺伝子の組込み結果を提供する。実 験E#1−4は、陰性対照として行った。E#5は陽性対照であった。 電気穿孔した細胞 使用した構築物 #コロニー (107細胞のうち) E#1 3T3 lox 1-PGKNeo-lox2 530 および対照Cre発現ベクター E#2 3T3 lox 1-Neo-lox2 10 および対照Cre発現ベクター E#3 3T3 lox 1-Neo-1ox2 2 およびCre発現ベクター E#4 lox A-ハイグロ-TK lox 1-Neo-lox2 21 -1oxBを含む3T3 および対照Cre発現ベクター E#5 同じ lox 1-Neo-lox2 コンフルエント およびCre発現ベクター (>105) E#1は、対照供与体ベクター(図2を参照のこと)、loxl-PGKNeo-lox2(ネオ マイシン遺伝子およびプロモーターを含む)を、対照Cre発現ベクター(図3を参 照のこと)(Creをコードする中の配列は、欠失され、そしてCATをコードする遺伝 子により置き換えられた)を使用した。宿主細胞は、組込み受容体ベクターを含 まなかった。したがってE#1は、ネオマイシン遺伝子を発現できるL1-PGKNeo- L2ベクターのランダムな組込みにより付与されるネオマイシン耐性の量を示した 。予想どおり、付与されたネオマイシン耐性は、電気穿孔により得られた組込み 効率の範 囲であった(例えば、約0.1%の効率)。 E#2は、供与体ベクター(プロモーター無し)を対照Cre発現ベクターと共 に使用した。宿主細胞は、組み込まれた受容体ベクターを含まなかった。したが ってE#2は、受容体ベクターまたはCre組換え酵素の不在で与えられた耐性を 示した(すなわち、効率的な組換えおよび遺伝子導入が無い)。予想どおり、これ は大変低かった。 E#3は、供与体ベクター(プロモーター無し)を機能的Cre発現ベクターと共 に使用した。宿主細胞は、組み込まれた受容体ベクターを含まなかった。したが って、E#3は、受容体ベクターは不在であるが(すなわち、効率的な組換えお よび遺伝子導入は無い)、Cre組換え酵素が存在中で付与された耐性を示す。予想 どおり、これは大変低かった。 E#4は、供与体ベクター(プロモーター無し)を、対照Cre発現ベクター(Cre 発現無し)と共に使用した。宿主細胞は、組み込まれた供与体ベクター(L1-ハイ グロ-TK-L2)を含んでいた。したがって、E#4は、Creの不在中、供与体ベクタ ーから受容体ベクターへの遺伝子導入の効率を示した。予想どおり、これは大変 低かった。 E#5は、供与体ベクター(プロモーター無し)を、機能的Cre発現ベクターと 共に使用した。宿主細胞は、組み込まれた供与体ベクター(L1-ハイグロ-TK-L2) を含んでいた。したがってE#5は、Creの存在中、供与体ベクターから受容休 ベクターへの遺伝子導入の効率を示した。上記の表に示すように、宿主細胞はコ ンフルエントになり、遺伝子導入効率および安定性において、1000倍以上の増大 を示した。結論 全体としてこれらの結果は、本発明のレトロウイルスのCre/loxが媒 介する遺伝子導入系が、哺乳動物細胞の染色体への導入遺伝子の高度に効率的か つ安定な組込みに使用できることを証明している。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年8月27日(1998.8.27) 【補正内容】 請求の範囲 1.哺乳動物細胞中で部位特異的組換えを起こす方法であって、組換え酵素を (a)該哺乳動物細胞のゲノムに組込まれる供与体ベクター、該供与体ベクター は互いに組換わることができない2つのlox配列、L1およびL2を含んで成り 、および (b)該哺乳動物細胞のゲノム中には組込まれない供与体ベクター、該供与体ベ クターは該組込まれる受容体ベクターの過剰量で存在し、ここで該供与体ベクタ ーは受容体ベクターに含まれる同じL1およびL2配列、またはこれらL1およ びL2配列で組換えることができる配列によりフランキング化された、選択した DNAを含んで成る、 と接触させ、これにより選択したDNAをL1およびL2配列での組換えにより 供与体ベクターから受容体ベクターへ転移させることを含んで成る上記方法。 2.受容体ベクターがレトロウイルスベクターおよびアデノ随伴ベクターから成 る群から選択される、請求の範囲第1項に記載の方法。 3.L1およびL2がそれらのスペーサー配列中の1個以上の点突然変異により 異なる請求の範囲第1項に記載の方法。 4.L1およびL2が、それぞれLoxP1およびLox511ヌクレオチド配列(配列番号 1および2)を含んで成り、そして組換え酵素がCreである請求の範囲第1項に記 載の方法。 5.受容体ベクターがレトロウイルスベクターである請求の範囲第1項に記載の 方法。 6.選択したDNAで細胞を形質転換する方法であって、任意の順序で、 (a)細胞に、細胞のゲノムに組込まれる受容体ベクターを導入し、この受容体 ベクターは、互いに組換わることができない2つの不和合性lox配列、L1およ びL2を含んで成り、 (b)細胞に、受容体ベクター中に含まれる同じL1およびL2配列、またはこ れらL1およびL2配列で組換えることができる配列によりフランキング化され た選択したDNAを含んで成る供与体ベクターを導入し、ここで該供与体ベクタ ーは該受容体ベクターの過剰量で導入され、そして (c)L1およびL2をCreと接触させ、これにより選択したDNAの供与体ベ クターから受容体ベクターへの転移を引き起こす、 工程を含んで成る、上記方法。 7.受容体ベクターが、アデノ随伴ウイルスベクターである請求の範囲第6項に 記載の方法。 8.L1およびL2が、それらのスペーサー配列中で少なくとも1個のヌクレオ チド付加、欠失または置換により異なる請求の範囲第6項に記載の方法。 9.L1またはL2のいずれかが、LoxP1ヌクレオチド配列(配列番号1)を含 んで成る、請求の範囲第6項に記載の方法。 10.L1またはL2のいずれかが、Lox511ヌクレオチド配列(配列番号2)を 含んで成る、請求の範囲第6項に記載の方法。 11.L1およびL2が、それぞれLoxP1およびLox511ヌクレオチド配列(配列番 号1および2)を含んで成る、請求の範囲第6項に記載の方法。 12.L1およびL2が同方向を有する、請求の範囲第6項に記載の方 法。 13.細胞にCre組換え酵素をコードする遺伝子を導入する工程をさらに含んで 成る、請求の範囲第6項に記載の方法。 14.Cre組換え酵素をコードする遺伝子が発現ベクターに含まれている、請求 の範囲第13項に記載の方法。 15.Cre組換え酵素をコードする遺伝子が、受容体ベクターまたは供与体ベク ターのいずれかに含まれている、請求の範囲第13項に記載の方法。 16.供与体ベクターが細胞に電気穿孔法により導入される、請求の範囲第6項 に記載の方法。 17.供与体ベクターおよびCre組換え酵素をコードする遺伝子の両方が、細胞 に電気穿孔法により導入される、請求の範囲第13項に記載の方法。 18.選択したDNAが治療用タンパク質をコードする導入遺伝子である請求の 範囲第6項に記載の方法。 19.タンパク質がβ−グロビンである、請求の範囲第18項に記載の方法。 20.供与体ベクター、受容体ベクター、または供与体および受容体ベクターの 両方が、さらに選択可能なマーカー遺伝子を含んで成る請求の範囲第6項に記載 の方法。 21.(削除) 22.(削除) 23.(削除) 24.(削除) 25.(a)宿主細胞のゲノムに組込むことができる受容体ベクター、この受容 体ベクターは互いに組換わることができない2つのlox配列、L1およびL2を 含んで成り: (b)受容体ベクター中に含まれる同じL1およびL2配列、またはこれらL1 およびL2配列と組換わることができる配列によりフランキング化された導入遺 伝子を含んで成る供与体ベクター:および (c)L1およびL2配列で組換えを触媒できる組換え酵素をコードする一過性 発現ベクター、 を含んで成るCre/loxが媒介する遺伝子導入系。 26.受容体ベクターが、レトロウイルスベクターおよびアデノ随伴ベクターか ら成る群から選択される、請求の範囲第25項に記載の系。 27.L1およびL2がそれらのスペーサー配列中の1個以上の点突然変異によ り異なる範囲第25項に記載の系。 28.L1およびL2が、それぞれLoxP1およびLox511ヌクレオチド配列(配列番 号1および2)を含んで成る、請求の範囲第25項に記載の系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ, VN,YU (72)発明者 ルブールシユ,フイリツプ アメリカ合衆国マサチユセツツ州02141ケ ンブリツジ・キヤナルパーク4・アパート メント111 (72)発明者 ブーハシラ,エリク アメリカ合衆国ニユーヨーク州10706ハス テイングスオンハドソン・フアラガトアベ ニユー123 (72)発明者 ウエスターマン,カレン アメリカ合衆国マサチユセツツ州01867リ ーデイング・エイボンストリート17 (72)発明者 タケコシ,ケン・ジユリアン アメリカ合衆国メリーランド州20814ベセ スダ・クロイスターコート1・アパートメ ント111

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.部位特異的組換えを起こす方法であって、組換え酵素を(a)2つの不和合 性lox配列、L1およびL2を含んで成る受容体ベクター、および(b)L1お よびL2配列、またはL1およびL2配列と和合性である配列によりフランキン グ化されたある選択したDNAを含んで成る供与体ベクターと接触させ、これに より選択したDNAを和合性lox配列で組換えることにより供与体ベクターから 受容体ベクターへ転移させることを含んで成る上記方法。 2.受容体ベクターがレトロウイルスベクターおよびアデノ随伴ベクターから成 る群から選択される、請求の範囲第1項に記載の方法。 3.L1およびL2がそれらのスペーサー配列中の1個以上の点突然変異により 異なり、それらを不和合性とする請求の範囲第1項に記載の方法。 4.L1およびL2が、LoxP1およびLox511ヌクレオチド配列(配列番号1および 2)を含んで成り、そして組換え酵素がCreである請求の範囲第1項に記載の方法 。 5.受容体ベクターがレトロウイルスベクターを含んで成る請求の範囲第1項に 記載の方法。 6.選択したDNAで細胞を形質転換する方法であって、任意の順序で、(a) 細胞に、細胞のゲノムに組込まれる受容体ベクターを導入し、この受容体ベクタ ーは2つの不和合性lox配列L1およびL2を含んで成り、(b)細胞に、L1 およびL2配列、またはL1およびL2配列と和合性の配列により挟まれた選択 したDNAを含んで成る供与体ベクターを導入し、そして (c)L1およびL2をCreと接触させ、これにより選択したDNAの供与体ベ クターから受容体ベクターへの転移を引き起こす、 工程を含んで成る、上記方法。 7.受容体ベクターが、アデノ随伴ウイルスベクターを含んで成る請求の範囲第 6項に記載の方法。 8.L1およびL2が、それらのスペーサー配列中で少なくとも1個のヌクレオ チド付加、欠失または置換により異なり、それらを不和合性とする請求の範囲第 6項に記載の方法。 9.L1またはL2のいずれかが、LoxP1ヌクレオチド配列(配列番号1)を含 んで成る、請求の範囲第6項に記載の方法。 10.L1またはL2のいずれかが、Lox511ヌクレオチド配列(配列番号2)を 含んで成る、請求の範囲第6項に記載の方法。 11.L1およびL2が、LoxP1およびLox511ヌクレオチド配列(配列番号1およ び2)を含んで成る請求の範囲第6項に記載の方法。 12.L1およびL2が同方向を有する、請求の範囲第6項に記載の方法。 13.さらに細胞にCre組換え酵素をコードする遺伝子を導入する工程を含んで 成る、請求の範囲第6項に記載の方法。 14.Cre組換え酵素をコードする遺伝子が発現ベクターに含まれている、請求 の範囲第13項に記載の方法。 15.Cre組換え酵素をコードする遺伝子が、受容体ベクターまたは供与体ベク ターのいずれかに含まれている、請求の範囲第13項に記載の方法。 16.供与体ベクターが細胞に電気穿孔法により導入される、請求の範 囲第6項に記載の方法。 17.供与体ベクターおよびCre組換え酵素をコードする遺伝子の両方が、細胞 に電気穿孔法により導入される、請求の範囲第13項に記載の方法。 18.選択したDNAが治療用タンパク質をコードする導入遺伝子である請求の 範囲第6項に記載の方法。 19.タンパク質がβ−グロビンである、請求の範囲第18項に記載の方法。 20.供与体ベクター、受容体ベクター、または供与体および受容体ベクターの 両方が、さらに選択可能なマーカー遺伝子を含んで成る請求の範囲第6項に記載 の方法。 21.細胞が哺乳動物細胞である請求の範囲第6項に記載の方法。 22.2つの不和合性lox配列、L1およびL2を含んで成るレトロウイルスベ クターおよびアデノ随伴ベクターからなる群から選択されるベクター。 23.L1およびL2が、Lox P1およびLox 511ヌクレオチド配列(配列番号1 および2)を含んで成る、請求の範囲第22項に記載のベクター。 24.ベクターが選択可能なマーカー遺伝子をさらに含んで成る、請求の範囲第 22項に記載のベクター。 25.(a)宿主細胞のゲノムに組込むことができる受容体ベクター、この受容 体ベクターは2つの不和合性lox配列、L1およびL2を含んで成り: (b)L1およびL2配列、またはL1およびL2配列と和合性である 配列により挟まれた導入遺伝子を含んで成る供与体ベクター:および (c)和合性lox配列間の組換えを触媒できる組換え酵素、 を含んで成るCre/loxが媒介する遺伝子導入系。 26.受容体ベクターが、レトロウイルスベクターおよびアデノ随伴ベクターか ら成る群から選択される、請求の範囲第25項に記載の系。 27.L1およびL2がそれらのスペーサー配列中の1個以上の点突然変異によ り異なり、それらを不和合性とする請求の範囲第25項に記載の系。 28.L1およびL2が、LoxP1およびLox511ヌクレオチド配列(配列番号1およ び2)を含んで成る、請求の範囲第25項に記載の系。
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