JP2000511499A - 液体用ディスペンサ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、過負荷のしきい値 を超えて初めて手動が可能となるピストン−シリンダ装置（４）の手動操作により液体貯蔵に接続される口金ノズル（２）からの液体（１）、特に医療用の液体のディスペンサ装置（Ｇ）に関するものであって、使用者に有利な構造が達成され、ポンプ（Ｐ）を構成するピストン−シリンダ装置（４）の復元ばね力の方が低いしきい値

Description

【発明の詳細な説明】液体用ディスペンサ装置 本発明は、過負荷しきい値を超えて初めて手動が可能となるピストン−シリン ダ装置の手動操作により液体の貯蔵に接続される口金ノズルから供給される液体 、特に医療用の液体のディスペンサ装置に関するものである。 この種の装置はイギリス特許公開第２２６２１３８号により既知である。これ は鼻に適用される薬品の液体物質用のものである。手動操作装置がピストンーシ リンダ装置の液体を容れた円筒形容器を口金ノズルの方向に移動させるために設 けられる。ピストンはこの工程で対向する支持台に当り、支持台側から操作方向 の反対方向に自由に突き出した細管により貫通される。細管は１個の穴で形成さ れた口金ノズルへの導管の機能を果す。円筒形容器は１人分の分量を入れたカー トリッジとして形成される。これはピストン−シリンダ装置に装着される。カー トリッジの保持体は底側が閉じられたスリーブである。このスリーブは装置のケ ーシングと組み合わされ規定された待機位置に係合保持される。このような方法 で形成された過負荷しきり値を越えて初めて手動操作が可能となる。過負荷しき り値はケーシングのばねアームにある対応する固定溝に係合するスリーブ外壁の ノブにより達成される。この方法により予期しない動作に対する安全性が確保さ れ、さらにスライダとして構成されるスリーブの作動端の周囲に保護柵のように 延長されているこの装置のケーシング側支持脚により補完される。 固定は両方向に開放される。すなわち１つは供給ピストンにストロークを与え るためであり、他の１つは装置の装填すなわち使い捨てカートリッジを取付ける ためである。 手動のポンプ式スプレは例えばイギリス特許公開第２０１４２３３号に示さ れる。 本発明の目的は取扱および使用に有用で、強力な液体の噴射が得られる一般的 な装置を得ることである。 この課題は請求項に記載の本発明により解決される。 この構成により使用価値の高い一般的な装置が得られる。噴射はより安定して より強力に行われるので、目標とする場所例えば鼻孔およびさらに離れた部分に も到達させることができる。これはポンプとして構成されるピストン−シリンダ 装置の復元ばね力方が低い過負荷しきい値により達成される。固定を解除するた めのインタロックは瞬間的に開放される。液体は簡単には排出されない。むしろ 、予期しない操作に対する保護装置の効果を超える動作によって達成される。使 用者が特定の操作圧力を加えると初めて固定効果が消滅する。明らかに低い復元 ばねのばね力は実際上の阻害にはならない。復元ばね力は装置から消滅すること なく、ポンプを次の分量を液体を吸い込んだ待機位置である初期位置に戻す。こ の自動的な再充填により液体貯蔵から単位量を繰り返して供給する基本が形成さ れる。 さらに有用な展開が次の構成により実現される。すなわち吸い上げ管を介して 液体の貯蔵容器に結合され吸い込みダクトを形成するポンプのピストンが液体貯 蔵容器に固定された部品として構成され、復元方向にばね力を与えられるポンプ のシリンダがその自由端に口金ノズルを備え、そのノズルの裏側には液体の噴射 を頭部の横方向のダクトにより数回方向転換する中子素子を設ける。これにより 少ない部品数で中子素子が分配器としての機能を持ち、頭部に設けられた横ダク トにより流れが纏められて口金ノズルのノズル穴から排出される。その位置に設 けられる急拡大する出口により液体は非常に細かい霧状に細分され、それに対応 して望ましい円錐状スプレが得られる。このような中子素子により口金ノズルの 背部スペースが埋められる。これにより貯蔵から取出された液体の一部の集積を 簡単な方法で阻止するか相当程度減少させることができる。中子素子はさらにそ の脚部板により出口バルブのバルブ要素としての有用な機能を持つ。このために は脚部板の周辺部分が平面形状から弾性的に上側に曲がることができれば十分で ある。この部分はその目的で舌状に形成されるので、中子素子の本体または中心 部は十分に剛性のある支持体として使用することができる。さらに、円筒状で周 囲を液体が流通できる中子素子の頭部側に横ダクトを開放して設け、僅かに偏心 させて取付け、口金ノズルの下側に中央旋回室を形成すると好都合である。この 方法は製造的に好都合でスプレ噴射の形成にも有効な効果がある。口金ノズル を備えた部分はダクトのカバーとして作用する。さらに、中子素子はポンプのシ リンダの口金ノズルの方向に延長された壁から片持はりで保持されることが提案 される。この方法により構成部品数はさらに低減される。さらに、貯蔵とポンプ の間の圧力バランス回路により有利な構成が達成できる。貯蔵容器内から取出さ れた液体の量は大気でバランスされる。圧力バランス回路は負圧により持ち上げ られる舌状体により制御されると好都合である。この舌状体は十分に強力な負圧 により初めて持ち上げられる。これに対し装置のハンドルが最初の位置にある場 合は圧力バランス回路は閉じたままである。従って漏洩損失が防止される。さら に、圧力バランス回路をピストン−シリンダ装置の相対変位により制御すること により同じ様に有利な可能性が得られる。これはポンプのピストンに第２のピス トンを組込み、そのシリンダ側のリングスペースを介して軸および半径ダクトに よりリングスペースに接続される圧力バランス回路が手動操作で空気流通開口部 の範囲に変位可能とすることにより、構造的に簡単な方法で達成される。このと き第２のピストンにリングスペースおよび半径ダクトと結合される穴を設けると さらに有利である。 本発明の目的を以下の図面に示される２つの実施例により詳細に説明する。こ こで 図１ 保護キャップを備えた第１の実施例による装置の垂直断面図である。 図２ 動作状態にある同一断面図である。 図３ 図２の口金ノズル側の局部図で、図２に対して拡大し破線により中子素 子のバルブ機能を明示したものである。 図４ 図３に対してさらに拡大して頭部側の横ダクトが明示された中子素子の 独立した俯瞰図である。 図５ 保護キャップを備え初期状態にある第２の実施例による装置の垂直断面 図である。 図６ 動作状態にある図５の装置の垂直断面図である。 図７ 図６の局部図で口金ノズル側の拡大図である。 図８ ポンプのシリンダの壁に片持はりで結合された中子素子で相当拡大され た俯瞰図である。 図９ 保護キャップを備えた第１の実施例による装置の代替案で、断面が平ら に構成された装置の狭い側の垂直断面図である。 図１０ 図９の装置の図２のような動作状態の部分断面図である。 その全体にＧの記号を付して図示された液体、特に医療用の液体のディスペン サ装置１は、いわゆるディスペンサ機構を占める範囲Ｉおよび貯蔵準備に利用さ れる範囲IIから構成される。その間には結合部分IIIがある。範囲ＩおよびIIは 同心状に延びており、すなわち長手の中心軸Ｘ−Ｘの回りに配置される。またこ の軸が装置Ｇの操作動作方向になる。 ディスペンサ機構を占める範囲Ｉは、シリンダ３に直接的または間接的に設け られる装置端部の口金ノズル２のある投与側から開始される。 シリンダ３はポンプＰの中心部としてのシリンダ−ピストン装置４の構成部品 である。このポンプ室は参照番号５を有する。この中をピストン６が摺動する。 口金ノズル２に向かい合うポンプ室５の端部分には横隔壁７が設けられる。こ れは中心に穴が設けられる。この穴を８とする。この穴は横隔壁７の上側の中間 室９に連絡する。その内法寸法はほぼポンプ室５に一致する。その上側の縁部分 はバルブの弁座面１０を構成しポンプＰの出口バルブＶ１の作用を行なう。 出口バルブＶ１の弁体１１は第１の実施例では分離された構成部品として形成 される。これは横隔壁７または弁座面１０の上側に口金ノズル２のある先端１２ の下側にまで軸方向に延びる。 図示した実施例において先端１２は当て座１３を構成する装置Ｇのハンドルの 一部である。差し込みまたはスポイトが設けられるハンドルは、先端１２から始 まって管状の段付き部を持つ部分１４に延びる。その内側の小さな内法直径を持 つ部分にシリンダ３の上端部が挿入され固定される。このシリンダ３の下端は僅 かに大きな内法直径を有する部分１４の内部に突き出している。この部分１４の 範囲はシリンダ３の下端に対して少なくともポンプのストロークＹに相当する軸 方向長さを持っている。 さらに、縦断面にはバルブケース１５の上端部に入り口バルブＶ２として機能 する第２のバルブが含まれる。部分１４に差し込まれたバルブケース１５とほぼ 同じ高さにおいて、管状の部分１４または当て座１３は相当大きな広がりを持つ 。 これは実際上水平方向に向いた肩部１６を形成する。ポンプＰのシリンダ３とピ ストン６の相対移動を行なわせるために、この上に例えば操作する手の人差し指 ト中指を当て、親指を結合された液体貯蔵容器１８の底の下側に当てる。 この液体１の供給作用を行なうポンプはばね１９の復元力に反抗して行われる 。従って、ピストン６およびシリンダ３はポンプ室５の容積が増加する方向にば ね力が加えられている。ばねはコイル形圧縮ばねである。これはほぼ円筒状に巻 かれ、第１の実施例ではシリンダ３の空間に突き出した部分に嵌め込まれる。そ の延長上の管状部分１４の内側がばね室２０を構成する。ばね１９の最上部の巻 端は部分１４の上側の断面拡大部に支えられ、ばね１９の最下部の巻端はバルブ 室１５の差し込み部の上側で支えられる。 バルブケース１５の上側の部分にはピストン軸２１が突き出している。ピスト ン軸は一体に構成され軸方向に貫通する中空部により吸い込みダクト２２が形成 される。この吸い込みダクトはポンプ室５と貯蔵側のバルブ室２３を結合する。 バルブ室はポンプＰの最下端で第２のいわゆる入り口バルブＶ１を形成する。こ れはボールである。ボールはその下側にある漏斗状の参照番号２４の弁座面に支 えられる。これはバルブケース１５に下側から挿入され、吸い上げ管２６が差し 込み式で取付けられる保持体２５の構成部品である。吸い上げ管は液体貯蔵容器 １８の底１７まで延びている。この吸い上げ管２６の上部は保持体２５の差し込 みストッパを有する適合する取り付け部に差し込まれる。その内部ストッパの上 部には吸い上げ管に相当する内法断面を持つ中心穴２７が設けられる。これはバ ルブ室２３への流れの通路を形成する。 バルブケース１５およびその中に下側から挿入される保持体２５は、中心の接 続支柱２９の本来円筒状の差し込み穴２８に取り付けられる。 中心の接続支柱２９は、貯蔵側の接続手段である瓶形に形成された液体貯蔵容 器１８のねじ首部３０に対するポンプ側の接続手段として利用される。接続支柱 ２９の容器側端部は、ねじ込みキャップと同じように適合する内径側のねじを持 ち上端部にはパッキングリングを取付けることができる。回り止めとして図示の ように合わせ面に噛み合い式の固定装置を備えることができる。 ねじ首部３０の上端部には周囲が気密接触する突起３１が突き出している。突 起には軸方向の穴が設けられホースまたは類似品で構成される吸い上げ管２６の 外壁に対してリング状の隙間３２を確保する。 リング状隙間３２は口金ノズル２の方向の円筒状の空洞部３３に接続する。こ の空洞部は同心状に連続しており、その位置で階段状に穴が拡大される保持体２ ５の下端部が挿入される。 保持体２５の下端部は容器側に向って回転対称に先が細くなっている。このよ うにして形成された舌状先端３４は円筒状の空洞部３３の周囲壁に気密に接触す る。 この舌状先端３４はリング隙間３２と空洞部３３の階段状拡大部に対して軸方 向の距離を保っている。舌状先端３４の上半分には圧力バランス回路３５が設け られる。この回路は外部に導かれ大気に接続する。この回路はバルブケース１５ の円筒状の部分の外壁側の縦溝３６および入り口バルブＶ２の高さ位置にある半 径ダクト３７により達成される。この半径ダクトはバルブケース１５の差し込み 部の下側に開口し、隙間であっても面取であってもよい。 ここで部分１４には、第３の大きな内法直径で断面が適当な壁のずれを持つキ ャップ部３８が肩部１６の直ぐ下から接続支柱２９、（３８）の外壁の案内とし て形成される。 図２から明らかなように、キャップ部３８の下側の縁は接続支柱２９の帽子の 鍔状の延長部４０の対応する部分により形成される対向ストッパ３９に対するス トッパを形成する。ストッパを構成する要素はその上面である。 部分１４の中間の内法直径を有する部分に挿入するため、接続支柱のばね室２ ０に突き出る端部は適正な断面に形成されるので、断面を小さくした部分は接続 支柱２９上に延長させることができる。参照番号４１で２９の対応する断面低減 部を示す。 帽子の鍔状の延長部４０は上側に向かうリング壁４２に連続する。この内側で 内壁４３を案内する。内壁は当て座１３の肩部１６の下側部分の屋根状の部分４ ４に結合され目的に合うよう全周を包囲する。 負荷しきいはリング壁４２の内側の水平方向に向いた溝の移動方向側の面の保持 面４５により実現される。この保持面４５には面取り、または断面が中高に丸み 付けされたリブ４６が係合する。リブ４６は水平溝に一部が噛み合うように内壁 ４３の外側に形成されている。 矢印ｚの方向に荷重を加えて装置Ｇを動作させる場合、ある圧力荷重を加えて 後ポンプＰを再び初期位置に戻しその位置に固定するためのばね１９の明らかに 小さい復元力に対して反対方向である。従って、作動は意識的に行なう場合のみ 可能である。面取り、または断面が丸み付けされた角の保持面４５における係合 が解除されると直ぐに、蓄えられた全荷重がポンプを作動させるために使用され る。 リブ４６および溝の反対側の面は両方ともポンプの作動方向に垂直で逆方向に は固定作用を持つ。少なくともばね力ではこの部分を引き離すことはできない。 この対向面により装置Ｇを全体的に組立位置に保持することが可能となり、ポン プＰの開放ストロークを制約するストッパとなる。 事前の操作ストロークによりポンプ室５に存在する正確に配分された量は、最 初は一体の液体噴射として口金ノズル２を経て円錐スプレに変換される。微細な 噴霧は目的位置に良く分布して供給される。 目的とする強力な噴射の発生に対して、さらに別の機能を持つ中子素子１１の 特殊な構造が寄与する。このため、先端１２の裏側に向って取付けられるかまた は設置される出口バルブＶ１に相当する中子素子１１が、口金ノズルの裏側で液 体噴射をその発生位置でこの中子素子１１の頭部にある横ダクト４７により数回 曲折させる方法が採用される。このようなダクト４７は合計３本設けられる。ダ クトは同じ角度で配分され中央部で纏められる。然し中心で纏められるのではな く僅か偏心して纏められ、口金ノズル２の直ぐ下に中央渦流室４８を形成する。 渦流室４８の内法直径は口金ノズルの穴の断面より少し大きい。図から明らかな ように中心から外側に延びる軸状の横ダクト４７の外側の側面は、ほぼ円筒状に 形成される渦流室４８の壁の円弧状の一部に接して連続する。ここで実際上「風 ホース」と同様な棒状の旋回しながら流出する液体噴射が得られる。 横ダクト４７および渦流室４８は中子素子１１の正面側１１’の凹部として設 けられる。先端１２の内側はこの流れ系統を囲み横ダクトのカバーとしての機能 を果す。 中子素子１１の円筒部分の外壁部に開口または入り口のある横ダクト４７への 周囲からの供給は、中子素子１１の円筒部分とその位置のバルブ室５１の対応す る円筒状内壁５０との間のリング状ダクト４９の全周を利用して行われる。これ により全周に対称で均一な入り口部が得られる。図３に図示された実施例で、上 述の内壁５０は先端１２から突き出した真っ直ぐな筒５２により達成される。こ の筒は中子素子１１の円筒部の軸方向全長に延びる。空間に突き出して構成され る筒５２は管状の部分１４のノズル側端部にリング状立壁５３を形成し、その自 由端部は事実上ディスペンサのスポイトを構成する。 特に図２および４から分かるように、中子素子１１は脚付きのグラスの形状を 持っている。従って、腰のくびれに相当する支柱５４がある。この支柱５４から 脚板５５が突き出している。脚板はここでは弁体を形成する。脚板５５は平らな 部分から延びた周辺部が弾性的に上方に曲がることができる。このバルブの開放 状態を図３に破線で表している。この周辺に舌状に突き出した周辺部はポンプ室 ５に発生した圧力により対応する弁座１０から離れて持ち上げられる。流体は流 れることができる。これは自由空間に渦を巻いて流れ込む。然し、バルブ室５１ はその場所で壁材料によりほぼ充填されているので、ここには供給されない残留 量は殆ど実際上ほとんど生じない。 第２の実施例による装置Ｇ（図５）では中子素子１１に関して、この中子素子 １１が分離された部品としてではなく装置を構成する一部として一体に構成され ている点が変更されている。ここでも中子素子は供給部分おいて相当の残留量が 発生するのを防ぐ充填材として機能している。具体的には中子素子１１は片持は り５６により支持される。アーム形の片持はりはポンプのシリンダ３の口金ノズ ル２の方向に延びる壁５７の橋状部である。この片持はりは半径方向に延びてい る。 さらに先端１２および口金ノズル２がキャップ形の栓として形成され、壁５７ の軸方向に設けられた挿入孔５８に被せて取付けられる。然し、ここでもまた口 金ノズル２を有する先端１２の背面には、頭部側の横ダクト４７により液体噴射 を数回曲折させる中子素子１１がある。参照番号は同じ意味で使用している。個 々の曲折位置はａ，ｂ，ｃの記号で示してある。曲折位置ａは媒体の入り口を形 成し、ｂはこの位置におけるダクト壁の偏心的な円弧への接続による曲折点、ｃ は最終的に軸方向の供給方向に向きを変える渦流室４８の床を示す。 さらにばね１９の配置方法が変更されている。このばねはここではポンプ室５ に直接設けられる。吸い上げ管２６の上部には前に説明したボールから構成され る入り口バルブＶ２があり、一方ばね１９の最上部巻端に接続する出口バルブＶ １は普通のフラッタバルブとして構成され、固定されている中子素子１１の下側 のバルブ室５１によってその変形スペースが与えられる。 ボールがポンプ室５に転がり出すことを防ぐため、ばねの最下部巻端の先端は ボール直径に対応する出口ができないよう半径方向に内側に曲げられる。 結合方法は同様でここでは再び詳細に説明することを避ける。理解するために 必要な他の参照番号は同じ意味で使用しており、多くのものは文章上では繰り返 し説明しない。 予期しない噴射をさらに他の手段で確実にするため、両方の装置Ｇには少なく ともディスペンサ機構部分すなわち範囲Ｉを全体的に囲む保護キャップ５９を設 ける。第２の実施例の場合はこれにクリップ６０が取付けられので、この場合装 置Ｇはボールペンと同様に持ち運ぶことができる。他の装置Ｇについても好まし いポケットサイズを超えることはない。 第２の実施例による保護キャップはこれに加えて口金ノズル２のカバーにも使 用される。 材料については機能に適した弾性／柔軟性、例えば舌状部３４がホース形また はカラー形バルブとして動作できることを考慮してプラスチックが選定される。 図９および１０に示す代替案は圧力バランス手段の構造が異なっている。図か ら分かるように前に説明した圧力バランス回路３５を開放したり制御したりする 舌状部３４が省略されている。この部分は、ここではピストン−シリンダ装置４ の相対移動により圧力バランス回路３５が制御されるように構成される。このた めピストン軸２１の貯蔵側端部には第２のピストン６２が固定される。 第２のピストン６２は、装置Ｇのハンドルのシリンダ６３として機能するばね 室２０の内壁の円筒部分で案内される。 第２のピストン６２はほぼその半径に相当する軸方向長さを持つ。第２のピス トン６２の外壁はその両端の中間に回転対称のリング状の窪みを備えている。こ のリング状の窪みはシリンダ６３に沿って延び、両端が閉じられたリング状のス ペース６４を構成する。ピストンの両端には初期応力が与えられたシール舌状体 ６５が形成される。 圧力バランス回路３５は吸い上げ管２６の取り付け端部から始まる。この部分 の半径方向のリブを持つ円板部で始まる圧力バランス回路は、この代替案でも同 様に長手方向に延びる軸３６に連続する。第２のピストンの内側には半径ダクト ３７によりピストン外壁の半径方向を向いた穴６６への空気流通路が形成される 。これがリング状のスペース６４への接続となる。 初期位置（図９）において第２のピストン６２の上側にはシリンダ６３に空気 の流通開口６７が設けられている。この開口が大気への接続となる。 穴６６および空気流通開口６７は図９と１０を比較すると明らかなように角度 をずらして設けてある。いわば呼吸口となる空気流通開口６７は装置の幅の広い 側に、また当て座１３として機能する操作部品の肩部１６からできるだけ離れて 設けると好都合である。そうすれば空気流通開口６７は握ることにより閉じられ ることが実際上生じない。 穴６６の横断面で半径ダクト３７はその両側にリング室を設けてもよい。同じ ことが半径方向のリブのある吸い上げ管の保持装置の脚部についても適用される 。この脚部は軸３６の内側すなわち軸の底で終了する。 空気バランスの機能は原則的に基本構造（図１）で説明した通りである。さら に補足すれば、ばね１９の復元力に反抗するハンドルの操作によってポンプ室５ 内の量が排出され、このときシリンダ６３の空気流通開口６７は第２のシリンダ ６２の付近に移動する。液体の一部の排出によって生ずる負圧は穴６６、軸３６ および圧力バランス回路３５の開始点により解消される。ストローク操作の開始 前にばね室２０にある空気は、圧力上昇を生ずることなく空気通過開口６７を経 て排出される。従って、ポンプのピストン６の背部には過大な圧力は発生しない 。基本構造の参照番号を同じ意味に使用しており、一部は説明は省略してある。 開示されたすべての特徴は本発明に対し基本的なものである。従って、対応す る／添付の優先書類（事前出願のコピー）の開示もまたすべて本出願の開示内に 含まれるものであり、その目的のためこれらの書類の特徴もこの出願の請求事項 に含まれるものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年７月７日（１９９８．７．７） 【補正内容】 て排出される。従って、ポンプのピストン６の背部には過大な圧力は発生しない 。 基本構造の参照番号を同じ意味に使用しており、一部は説明は省略してある。 請求の範囲 １.貯蔵容器（１８）および、第１および第２の部品体を有しその１つは供給ノ ズルおよびピストン（６）もしくはシリンダ（３）を備え、他の１つはピストン （６）もしくはシリンダ（３）の相手側を備える手動ポンプから構成され、ピス トン（６）は移動可能にシリンダ（３）内部に配置され、ピストン（６）および シリンダ（３）は共同作用によって一定量のスプレすべき体積の液体を限定して ポンプ室（５）に収納させ、貯蔵容器（１８）と接続する入り口ならびに供給ノ ズルと接続する出口を備えた一定量の液体（１）、特に医療用の液体を噴霧スプ レとして供給するためのディスペンサ装置（Ｇ）において、第１および第２の構 成部品が、ポンプ室（５）が最初の容積を収容する第１位置とポンプ室（５）が 少ない容量を収納する第２位置の間で、ポンプ装置の操作において第１および第 ２の部品体が第２の位置でポンプ室（５）の一定量の液体容積が供給ノズルから 噴霧され、第１および第２の部品体を係合する要素（４５，４６）が予め設定し た し、第１および第２の部品体を第１の位置に復帰させるために復元ばね（１９） がポンプ室（５）の外部に配置されることを特徴とする装置。 ２.ポンプ装置が、液体（１）がポンプ室（５）の出口を通過することだけが可 能であるようにバルブ（Ｖ１）をポンプ室（５）の出口として備えたことを特徴 とする上記請求項の１に記載の装置。 ３.ポンプ装置が、供給ノズルの背面に配置された出口素子を有し、出口素子の 供給ノズルの背面に向いた表面に供給ノズルに隣接する渦流室（４８）および渦 流室に導入される多数のダクト（４７）を有することを特徴とする上記請求項の １または２に記載の装置。 ４.多数のダクト（４７）が渦流室（４８）の中心点に関して偏心して配置され ることを特徴とする上記請求項の３に記載の装置。 ５.出口素子がポンプ室（５）の出口におけるバルブとして動作する柔軟な平板 （５５）を備えたことを特徴とする上記請求項の２ないし４の１または２以上の いずれかに記載の装置。 ６.出口素子が供給ノズルを持つ第１または第２の部品体のいずれかに設けられ ることを特徴とする上記請求項の３ないし５の１または２以上のいずれかに記載 の装置。 ７.第１の部品体が供給ノズルおよびシリンダ（３）を備え、第２の部品体がピ ストン（６）を備え、ピストンには通路が設けられて、使用される液体（１）が 該通路を通って貯蔵容器（１８）からポンプ室（５）へ吸引されることを特徴と する上記請求項の１または２以上のいずれかに記載の装置。 ８.第１および第２の部品体が第２の位置に移動した場合に、ポンプ室（５）が 実質的に空になるよう第１および第２の部品体が構成されることを特徴とする上 記請求項の１または２以上のいずれかに記載の装置。 ９.ポンプ装置が貯蔵容器（１８）に対する圧力バランス回路（３５）を有する ことを特徴とする上記請求項の１または２以上のいずれかに記載の装置。 １０．圧力バランス回路（３５）がばね式舌状体（３４）で構成されるフラップ バルブを備え、該バルブが貯蔵容器（１８）の負圧により開かれることを特徴と する上記請求項９に記載の装置。 １１．最初に述べたシリンダを有する第１および第２の部品体のいずれかがその 外壁に開口部を持つ別のシリンダを備え、最初に述べたピストン（６）を有する 第１および第２の部品体の他のいずれかが別のピストン（６２）を備え、別のピ ストンは別のシリンダ内に移動可能に配置されその周囲表面に貯蔵容器（１８） に接続されるスペースを備え、操作時に別のシリンダの周壁の開口部が別のシリ ンダの周囲表面のスペースと接続するように配置され、第１および第２の部品体 が第２の位置にあるときに開放される圧力バランス回路（３５）が形成さ れることを特徴とする上記請求項９に記載の装置。 １２． ディスペンサ装置が鼻に使用されるのディスペンサ装置であることを特 徴とする上記請求項の１または２以上のいずれかに記載の装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 装置（４）の手動操作により、液体貯蔵に接続された口金ノズル（２）から 液体（１）特に医療用の液体を供給するためのディスペンサ装置（Ｇ）にお いて、 ポンプ（４）を構成するピストン−シリンダ装置のばねの復元力の方が低い ２．特に、吸い上げ管（２６）により液体貯蔵容器（１８）に接続され吸い込 みダクト（２２）として構成されるポンプのピストン（６）が液体貯蔵容 器（１８）に対して位置が固定された部品として構成されており、復元す る方向にばね力を与えられたポンプのシリンダ（５）がその自由端に口金 ノズル（２）を有し、該口金ノズルの背面に液体噴射を頭部側の横ダクト （４７）により数回曲折させる中子素子（１１）が配置されていることを 特徴とする請求項１に記載の装置。 ３．特に、中子素子（１１）が脚板（５５）により弁体を構成することを特徴 とする上記請求項の１または２以上のいずれかに記載の装置。 ４．特に、脚板（５５）が平面上の延長部である周辺部において弾性的に上方 に曲がり得ることを特徴とする上記請求項の１または２以上のいずれかに 記載の装置。 ５．特に、円筒状で液体がその周囲を流れることが可能な中子素子（１１）の 頭部側（１１’）に横ダクト（４７）が設けられ、該横ダクトが口金ノズ ル（２）の下側に中心渦流室（４８）を形成するように僅か偏心して配置 されることを特徴とする上記請求項の１または２以上のいずれかに記載の 装置。 ６．特に、中子素子（１１）がポンプのシリンダ（３）の口金ノズル（２）の 方向に延長された壁（５７）の片持はり（５６）により支持されることを 特徴とする上記請求項の１または２以上のいずれかに記載の装置。 ７．特に、液体貯蔵容器（１８）と装置（Ｇ）の操作装置の間の圧力バランス 回路（３５）を特徴とする上記請求項の１または２以上のいずれかに記載 の装置。 ８．特に、圧力バランス回路（３５）が負圧により持ち上げられる舌状体（３ ４）により制御されることを特徴とする上記請求項の１または２以上のい ずれかに記載の装置。 ９．特に、圧力バランス回路（３５）がピストン−シリンダ装置（４）の相対 移動により制御されることを特徴とする上記請求項の１または２以上のい ずれかに記載の装置。 １０．特に、ポンプのシリンダ（６）に第２のシリンダ（６２）が設けられ、 軸（３６）および半径ダクト（３７）によりリングスペース（６４）に接 続される圧力バランス回路（３５）を、該シリンダ側のリングスペース （６４）を介して手動により空気流通開口部（６７）の範囲に変位させる ことが可能であることを特徴とする上記請求項の１または２以上のいずれ かに記載の装置。 １１．特に、第２のシリンダ（６２）にリングスペース（６４）および半径ダ クト（３７）を連絡する穴（６６）を設けたことを特徴とする上記請求項 の１または２以上のいずれかに記載の装置。