JP2000511486A - 車両強制停止のための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 第一の車両（Ａ）を使用することによって第二の車両（Ｂ）を強制停止させる方法は、金属薄板構造に係合するために用いられ得る第一の車両（Ａ）の前端部に手段（Ｃ）を備え、第一の車両（Ａ）の前端部は第二の車両（Ｂ）の後部に配され、第一の車両の前端部の手段（Ｃ）が第二の車両（Ｂ）の金属薄板構造と係合し、それにより第二の車両（Ｂ）は第一の車両（Ａ）によって停止され得る。使用される装置（Ｃ）は、回転本体部分と、本体に分離可能に取り付けられたグリップ手段を含んだ先端部分とを具備し得る。グリップ手段は金属薄板構造を突き通す先端を具備し得る。本発明の方法及び装置は、逃走車両の横を走ったり追い抜いたりして道路外に押し出そうとすることなしに、逃走車両を停止させるために使用され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 車両強制停止のための方法及び装置 本発明は、車両の強制停止に関する。 警察は、逃走する車両を、追跡する車両によって強制的に停止させなければな らないという状況によく置かれる。車両の制御を奪い逃走不能にするために、逃 走車両のタイヤを狙撃するというのは一つの既知の方法である。また、別の既知 の方法としては、追跡車両が逃走車両の横もしくは前を走ることによって、又は 、適切な道路の状況においては、斜め後方から逃走車両を押し、運転者に車両を 制御できなくさせ、車両を道路外に押し出して、強制的に逃走車両を停止させる というものがある。このうちのどの方法が用いられたとしても、追跡車両は、逃 走車両の横を走るか、もしくは追い越さなければならず、追跡、逃走双方側が、 深刻な危険にさらされることになる。追跡車両と同様に逃走車両も、重大な損傷 を受けることもしばしばある。 発明の目的とするところは、上記のような不都合や危険の大半を回避するため に用いられ得る、車両を強制的に停止させるための全く新しい方法及び装置を提 供することにある。 車両を強制的に停止させるための本発明の方法は、請求項１に規定されている 事項によって特徴づけられている。請求項２から４は、本発明の方法の具体例を 規定している。 車両を強制的に停止させるための本発明の装置は、請求項５に規定されている 事項によって特徴づけられている。請求項６から１２は、本発明の装置の具体例 を規定している。 本発明の方法及び装置を用いてなされる強制停止は、追跡車両の前端部に取り 付けられた停止装置のグリップ手段が、被停止車両の後部金属薄板構造の中に打 ち込まれ、それらの車間に固定接触が付与されることによって実施される。一つ の好ましい具体例では、グリップ手段は金属薄板構造を突き通す先端を具備して いる。この後、スピードと状況に応じて追跡車は減速し、それによって逃走車両 は停止する。この方法が用いられれば、割り込みや対向車の接近のために危険な 逃走車両の追い越しをする必要はない。また、双方側と同時に部外者をも常に危 険にさらす、車両への発砲をする必要もない。さらに、タイヤが破裂しても車両 が停止するとは限らないのである。そして道路に障害物を置くことにより逃走車 両を停止させる必要もない。 強制停止装置は一台の車とその運転者とによって使用され得る。装置は、車の 前部に予め取り付けられており、車が動いているときに車の運転席において、休 止位置から作動させることができる。逃走車両にガスを注入し得るようにこの装 置を使用することができる。もし、何らかの理由で車両間の接触を解除せざるを 得なくても、装置の一部が逃走車両に残って、一つの可能な具体例としては、追 跡を容易にするために追尾ガスの放出を開始することができる。 次に、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。ここで、 図１は、停止させる場合の側面及び上方から見た本発明の方法を示し、そして 図２は、待機状態にある本発明の装置の１つの具体例の平面図である。 図１は、側面及び上方から見たものであり、逃走車両、即ち追跡される車両は Ｂ、追跡車両、即ち強制停止を実施する車両がＡ、本発明の装置がＣで示されて おり、強制停止の直前の状態を示している。強制停止をする場合には、車両Ａの 前端部と装置Ｃとは、車両Ｂを停止させるべく追跡している場合に、車両Ｂの後 部に配され、その結果、装置Ｃのグリップ手段が車両Ｂの後部金属薄板構造と係 合し、それにより、車両Ａの補助を得て車両Ｂを停止させることができる。装置 Ｃとグリップ手段の作動は車両Ａの運転席から制御され、また、車両Ａの運転者 、もしくは他の人によって実施され得る。本発明の方法の一つの実施例では、グ リップ手段は、被停止車の金属薄板構造を突き通し、例えば麻酔ガスが装置Ｃを 介して被停止車に注入される。本発明の方法は、起こりうる危険な状況下におい て、例えばグリップ手段を装置Ｃの他の部分から分離させることにより車両Ｂと の係合を解除できるように好ましく実施される。逃走車両に残るグリップ手段に 、ガスを放出するカートリッジなどを配備することができ、当該カートリッジは 、グリップ手段が装置Ｃから分離する際に破裂する。 図２は、車両の前端部に取り付けられた強制停止装置の一つの可能な実施例を 示している。装置の取付体１は堅固な取付具によって車両の前端部に装着されて いる。装着は固定的になされてもよい。休止位置において、装置の本体部分４は バンパーに対して平行であり、そして、作動準備状態にされ得る、即ち、例えば 、回転駆動装置として使用されている電気シリンダ２を制御する運転席にあるス イッチを使用することにより、車と平行な、待機状態に回転され得る。電気シリ ンダ２は、本体部分４を自在軸受け３の周りで約９０度回転させるために用いら れる。グリップ手段は、本体部分４の端部に取り付けられる。その中に含まれる 先端部分８は追跡されている車の後部金属薄板を貫通し、貫通後、後部金属薄板 は解除ボルト９にぶつかり、バネ１０が圧縮されるとボルトは動いてグリップボ ルト５を解放する。グリップボルト５は軸６の周りで、バネ７によって、一点破 線で示した位置まで回転する。これで、停止車の後部金属薄板構造は、ボルト５ と９との間にあり、車間の固定接触が与えられることになる。 もし、安全、その他の理由で車間の固定接触を解除せざるを得ない場合は、そ れは、追跡車の運転席から、電気スイッチを使用することによって、例えば、マ グネット１３を励磁することによって、その吸引力がバネ１２によって生じる保 持力を越えるようにし、てこ装置１１を回転させて、先端部分８を、円錐形の嵌 め込み部がある本体部分４から分離させることで実施され、それにより車間の固 定接触が解除されてグリップ手段に設けられた先端部分８は停止車に残る。この 部分には、着色煙の放出を開始するカートリッジを収容することができる。 本発明のひとつの可能な実施例は、上に詳細に述べられている。しかし、例え ば、グリップ手段が上述されているよりもより多くの他の手法で実施され得るこ とは当業者には明らかである。本発明の装置もまた、グリップ手段の高さを調節 する手段を容易に備えることができる。本体部分を回転させる駆動装置は、例え ば水圧シリンダによって実施され得る。分離可能取付具の制御及びグリップ手段 の分離もまた、当業者によって様々な他の方法で実施され得る。 本発明は、次のようなクレーム内において変形され得る。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年５月１２日（１９９８．５．１２） 【補正内容】 補正書の翻訳文 請求の範囲 請求の範囲の請求項１から１２中、請求項１から８を次のように補正する。 １． 第一の車両（Ａ）からの第二の車両（Ｂ）の強制停止の方法であって、第 一の車両（Ａ）の前端部に、第二の車両（Ｂ）の後部の金属薄板を突き通すこと により金属薄板構造と係合する手段（Ｃ）が設けられており、第一の車両の前端 部の手段（Ｃ）が第二の車両（Ｂ）の後部の金属薄板構造と係合するように、第 一の車両（Ａ）の前端部が第二の車両（Ｂ）の後部に配され、それにより第一の 車両（Ａ）によって第二の車両（Ｂ）を停止させ得ることを特徴とする第一の車 両（Ａ）からの第二の車両（Ｂ）の強制停止の方法。 ２． グリップ手段（Ｃ）の作動を第一の車両（Ａ）の運転席から制御すること を特徴とする請求項１に記載の方法。 ３． グリップ手段を介して、第二の車両（Ｂ）にガスを送り込むことを特徴と する請求項１または２に記載の方法。 ４． グリップ手段が第一の車両（Ａ）の前端部に分離可能なように取り付けら れており、第一の車両（Ａ）の前端部から分離されるように制御され得ることを 特徴とする前述のいずれかの請求項に記載の方法。 ５． 第二の車両（Ｂ）の後部で金属薄板を突き通すことにより金属薄板構造に 係合されるべく車両の前端部に取り付けられた手段（５、６、７、８、９）を具 備していることを特徴とする第一の車両からの第二の車両の強制停止の装置。 ６． 取付部分（１）に取り付けられた本体部分（４）と、本体部分に分離可能 なように取り付けられたグリップ手段（５、６、７、８、９）とを具備している ことを特徴とする請求項５に記載の装置。 ７． グリップ手段（５、６、７、８、９）が、本体部分（４）に分離可能なよ うに取り付けられていることを特徴とする請求項６に記載の装置。 ８． 本体部分（４）が、取付部分（１）に回転可能に取り付けられていること を特徴とする請求項６または７に記載の装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 第一の車両（Ａ）からの第二の車両（Ｂ）の強制停止の方法であって、第 一の車両（Ａ）の前端部に、金属薄板構造と係合可能な手段（Ｃ）が設けられて おり、第一の車両の前端部の手段（Ｃ）が第二の車両（Ｂ）の後部の金属薄板構 造と係合するように、第一の車両（Ａ）の前端部が第二の車両（Ｂ）の後部に配 され、それにより第一の車両（Ａ）によって第二の車両（Ｂ）を停止させ得るこ とを特徴とする、第一の車両（Ａ）からの第二の車両（Ｂ）の強制停止の方法。 ２． グリップ手段（Ｃ）の作動を第一の車両（Ａ）の運転席から制御すること を特徴とする請求項１に記載の方法。 ３． グリップ手段を介して、第二の車両（Ｂ）にガスを送り込むことを特徴と する請求項１または２に記載の方法。 ４． グリップ手段が第一の車両（Ａ）の前端部に分離可能なように取り付けら れており、第一の車両（Ａ）の前端部から分離されるように制御され得ることを 特徴とする前述のいずれかの請求項に記載の方法。 ５． 金属薄板構造に係合されるべく車両の前端部に取り付けられた手段（５、 ６、７、８、９）を具備していることを特徴とする第一の車両からの第二の車両 の強制停止の装置。 ６． 取付部分（１）に取り付けられた本体部分（４）と、本体部分に分離可能 なように取り付けられたグリップ手段（５、６、７、８、９）とを具備している ことを特徴とする請求項５に記載の装置。 ７． グリップ手段（５、６、７、８、９）が、本体部分（４）に分離可能なよ うに取り付けられていることを特徴とする請求項６に記載の装置。 ８． 本体部分（４）が、取付部分（１）に回転可能に取り付けられていること を特徴とする請求項６または７に記載の装置。 ９． 一方では取付部分（１）に、他方では本体部分（４）に取り付けられた駆 動装置（２）を具備し、駆動装置は、本体部分（４）を休止位置と待機位置との 間で回転させるべく用いられ得ることを特徴とする請求項８に記載の装置。 １０． さらに、車両の運転席から、本体部分（４）の回転や装置のグリップ手 段（５、６、７、８、９）の分離のような作動を制御するべく用いられ得る制御 手段（２、１１，１２、１３）を具備していることを特徴とする請求項５から９ のいずれかに記載の装置。 １１． グリップ手段が金属薄板構造を突き通すための手段（８）を具備してお り、装置はまた、突き通された金属薄板構造を通る装置を介してガスを送り込む ための手段を具備していることを特徴とする請求項５から１０のいずれかに記載 の装置。 １２． グリップ手段（５、６、７、８、９）において、グリップ手段が本体部 分（４）から分離されたときに煙を放出し、煙の放出を誘発する手段を具備して いることを特徴とする請求項６から１１のいずれかに記載の装置。