JP2947102B2 - 車両脱出装置 - Google Patents
車両脱出装置Info
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- JP2947102B2 JP2947102B2 JP6307277A JP30727794A JP2947102B2 JP 2947102 B2 JP2947102 B2 JP 2947102B2 JP 6307277 A JP6307277 A JP 6307277A JP 30727794 A JP30727794 A JP 30727794A JP 2947102 B2 JP2947102 B2 JP 2947102B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等車両の緊急時
の脱出装置に関する。
の脱出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、水中に車両が落ちる等の交通事
故で乗員が脱出しようとした際に、ドアが開かず、ドア
ガラスも降りない場合、窓ガラスを割って脱出するしか
方法がない。
故で乗員が脱出しようとした際に、ドアが開かず、ドア
ガラスも降りない場合、窓ガラスを割って脱出するしか
方法がない。
【０００３】その際、従来では、手だけでは到底割れな
いので、乗員が予め用意していた専用工具（道具）を用
いて窓ガラスを破壊し、脱出していた。
いので、乗員が予め用意していた専用工具（道具）を用
いて窓ガラスを破壊し、脱出していた。
【０００４】ところで、自動車用の窓ガラスには、ウイ
ンドシールドに用いられているように、２枚の生板ガラ
スの間に中間膜（ＰＶＢ）を入れた割れにくく脱出に困
難な合わせガラスと、ドアガラスやリヤガラスに用いら
れているように、ある程度破損すると一瞬に粉々に割れ
る強化ガラスとがあることは良く知られている。
ンドシールドに用いられているように、２枚の生板ガラ
スの間に中間膜（ＰＶＢ）を入れた割れにくく脱出に困
難な合わせガラスと、ドアガラスやリヤガラスに用いら
れているように、ある程度破損すると一瞬に粉々に割れ
る強化ガラスとがあることは良く知られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の車両には、脱出装置が無く、乗員が予め用意した専用
工具等を用いて窓ガラスを破壊していたため、専用工具
等を取り出す手間がかかり即応性に欠けると共に、専用
工具等で割った際に、手がガラスの中に入るなどで怪我
をする虞があり、安全性に欠けるという問題点があっ
た。
の車両には、脱出装置が無く、乗員が予め用意した専用
工具等を用いて窓ガラスを破壊していたため、専用工具
等を取り出す手間がかかり即応性に欠けると共に、専用
工具等で割った際に、手がガラスの中に入るなどで怪我
をする虞があり、安全性に欠けるという問題点があっ
た。
【０００６】本発明は前記状況に鑑みてなされたもの
で、安全且つ迅速に脱出することができる車両脱出装置
を提供することを目的とする。
で、安全且つ迅速に脱出することができる車両脱出装置
を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、車両のドアベルトライン部のドアト
リムに設けられ、ドアガラスに衝撃を与えて破壊し得る
衝撃部材と、前記ドアトリムに回動可能に枢支されたレ
バーと該レバーと前記衝撃部材とを連結するリンクと同
レバーを保持するロック機構とを備え同レバーの回動に
より前記衝撃部材をドアガラスに向かって前記破壊位置
まで移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする。
また、前記レバーは前記ドアトリムに沿って把持可能に
延設されることを特徴とする。
の本発明の構成は、車両のドアベルトライン部のドアト
リムに設けられ、ドアガラスに衝撃を与えて破壊し得る
衝撃部材と、前記ドアトリムに回動可能に枢支されたレ
バーと該レバーと前記衝撃部材とを連結するリンクと同
レバーを保持するロック機構とを備え同レバーの回動に
より前記衝撃部材をドアガラスに向かって前記破壊位置
まで移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする。
また、前記レバーは前記ドアトリムに沿って把持可能に
延設されることを特徴とする。
【０００８】
【作用】本発明の構成によれば、専用工具等を用いずに
手動で車両ガラスが破壊され、脱出が容易に行われる。
手動で車両ガラスが破壊され、脱出が容易に行われる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明に係る車両脱出装置の一実施例
を添付図面に基づいて説明する。図１は本車両脱出装置
の第１実施例の平断面図、図２は本車両脱出装置が組み
込まれたフロントドアの内側面図である。
を添付図面に基づいて説明する。図１は本車両脱出装置
の第１実施例の平断面図、図２は本車両脱出装置が組み
込まれたフロントドアの内側面図である。
【００１０】図２に示すように、車両内の図示しないフ
ロントドア及びリヤドア１のベルトライン部に、緊急脱
出の際にドアガラス（強化ガラスからなる）２を破壊し
得る車両脱出装置３が組み込まれる。
ロントドア及びリヤドア１のベルトライン部に、緊急脱
出の際にドアガラス（強化ガラスからなる）２を破壊し
得る車両脱出装置３が組み込まれる。
【００１１】図１に示すように、車両脱出装置３は、車
外方向へ所定ストローク移動することでドアガラス２に
衝撃を与えて破壊し得る衝撃部材としてのピン４と、該
ピン４をドアガラス２に向かって前記破壊位置まで移動
させる駆動手段としてのレバー５とを備える。
外方向へ所定ストローク移動することでドアガラス２に
衝撃を与えて破壊し得る衝撃部材としてのピン４と、該
ピン４をドアガラス２に向かって前記破壊位置まで移動
させる駆動手段としてのレバー５とを備える。
【００１２】前記ピン４は、ドアトリム６及びドアイン
ナパネル７を貫通する鍔付筒状ガイド８に摺動自在に挿
入、支持されると共に、先端がドアガラス２を破壊し易
い鋭角（球状でも良い）に形成される一方、鍔付筒状ガ
イド８はその鍔部８ａにおいてドアトリム６を押しつぶ
すようにしてドアインナパネル７にボルト９で締付、固
定される。
ナパネル７を貫通する鍔付筒状ガイド８に摺動自在に挿
入、支持されると共に、先端がドアガラス２を破壊し易
い鋭角（球状でも良い）に形成される一方、鍔付筒状ガ
イド８はその鍔部８ａにおいてドアトリム６を押しつぶ
すようにしてドアインナパネル７にボルト９で締付、固
定される。
【００１３】前記レバー５は、前記鍔付筒状ガイド８に
一体に形成された（別体でも良い）ブラケット１０に回
動自在に枢支され、通常はバネ１１の付勢力でドアトリ
ム６に沿って位置決めされ、車室内への突出高さが抑制
されている。
一体に形成された（別体でも良い）ブラケット１０に回
動自在に枢支され、通常はバネ１１の付勢力でドアトリ
ム６に沿って位置決めされ、車室内への突出高さが抑制
されている。
【００１４】そして、前記レバー５とピン４とがリンク
１２で連結され、レバー５が図１中実線の位置から想像
線の位置まで回動することで、ピン４が同じく図１中実
線の位置から想像線の位置までストロークして、ドアガ
ラス２を破壊するようになっている。
１２で連結され、レバー５が図１中実線の位置から想像
線の位置まで回動することで、ピン４が同じく図１中実
線の位置から想像線の位置までストロークして、ドアガ
ラス２を破壊するようになっている。
【００１５】このように構成されるため、リヤドア１等
が開かず、ドアガラス２等も降りない状態で、緊急に脱
出したい時は、バネ１１の付勢力に抗してレバー５を手
前側に略９０°引けばよい。
が開かず、ドアガラス２等も降りない状態で、緊急に脱
出したい時は、バネ１１の付勢力に抗してレバー５を手
前側に略９０°引けばよい。
【００１６】これにより、ピン４が図１中実線の位置か
ら想像線の位置までストロークして、ドアガラス２が破
壊される。この際、ドアガラス２は強化ガラスであるた
め、一部の破損で一瞬の内に粉々に割れ、乗員の脱出が
可能となる。
ら想像線の位置までストロークして、ドアガラス２が破
壊される。この際、ドアガラス２は強化ガラスであるた
め、一部の破損で一瞬の内に粉々に割れ、乗員の脱出が
可能となる。
【００１７】また、前記レバー５はドアガラス２廻りの
手元近くに配備されているので、視認性が良く、即座に
ドアガラス２を破壊できる。
手元近くに配備されているので、視認性が良く、即座に
ドアガラス２を破壊できる。
【００１８】また、レバー５を握る乗員の手が窓ガラス
２の中に入ることもないので、安全である。
２の中に入ることもないので、安全である。
【００１９】図３は本車両脱出装置の第２実施例の平断
面図である。これは、通常はレバー５を引かないよう
に、レバー部にロック機構１３を設けた例である。この
ロック機構１３は、図示例では、手動のフック式である
がこれに限定されるものではない。
面図である。これは、通常はレバー５を引かないよう
に、レバー部にロック機構１３を設けた例である。この
ロック機構１３は、図示例では、手動のフック式である
がこれに限定されるものではない。
【００２０】このようにロック機構１３を設けること
で、前記レバー５をアシストグリップ又はプルハンドル
として使用することができ、利便性が高まる。
で、前記レバー５をアシストグリップ又はプルハンドル
として使用することができ、利便性が高まる。
【００２１】図４は本車両脱出装置の第３実施例のフロ
ーチャートである。これは、第２実施例におけるロック
機構１３（図３参照）を電気信号により自動的にオフし
てレバー５（図３参照）を回動させるようにした例であ
る。
ーチャートである。これは、第２実施例におけるロック
機構１３（図３参照）を電気信号により自動的にオフし
てレバー５（図３参照）を回動させるようにした例であ
る。
【００２２】即ち、ステップＰ１で衝突検知センサから
の信号が入ると、ステップＰ２でソレノイド又は起爆装
置等を利用してロック機構１３が解除される。次いで、
ステップＰ３で手動又はバネによる付勢力等でレバー５
が回転し、ステップＰ４でドアガラス２（図３参照）は
破壊されるのである。
の信号が入ると、ステップＰ２でソレノイド又は起爆装
置等を利用してロック機構１３が解除される。次いで、
ステップＰ３で手動又はバネによる付勢力等でレバー５
が回転し、ステップＰ４でドアガラス２（図３参照）は
破壊されるのである。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両脱出装
置によれば、車両のドアベルトライン部のドアトリムに
設けられドアガラスに衝撃を与えて破壊し得る衝撃部材
と、該衝撃部材をドアガラスに向かって前記破壊位置ま
で移動させる駆動手段とを備えたので、専用工具等を用
いずにドアガラスを破壊でき、乗員の手元付近であるの
で視認性も良く安全且つ迅速に脱出することができる。
また、前記駆動手段がレバー等により構成されているの
で、ロック機構を併設することにより、アシストグリッ
プまたはプルハンドルとして使用することもできて利便
性も高まる。
置によれば、車両のドアベルトライン部のドアトリムに
設けられドアガラスに衝撃を与えて破壊し得る衝撃部材
と、該衝撃部材をドアガラスに向かって前記破壊位置ま
で移動させる駆動手段とを備えたので、専用工具等を用
いずにドアガラスを破壊でき、乗員の手元付近であるの
で視認性も良く安全且つ迅速に脱出することができる。
また、前記駆動手段がレバー等により構成されているの
で、ロック機構を併設することにより、アシストグリッ
プまたはプルハンドルとして使用することもできて利便
性も高まる。
【図１】本発明に係る車両脱出装置の第１実施例の平断
面図である。
面図である。
【図２】本車両脱出装置が組み込まれたフロントドアの
内側面図である。
内側面図である。
【図３】本車両脱出装置の第２実施例の平断面図であ
る。
る。
【図４】本車両脱出装置の第３実施例のフローチャート
である。
である。
２ ドアガラス ３ 脱出装置 ４ ピン ５ レバー １１ バネ １２ リンク １３ ロック機構
Claims (2)
- 【請求項１】 車両のドアベルトライン部のドアトリム
に設けられ、ドアガラスに衝撃を与えて破壊し得る衝撃
部材と、前記ドアトリムに回動可能に枢支されたレバー
と該レバーと前記衝撃部材とを連結するリンクと同レバ
ーを保持するロック機構とを備え同レバーの回動により
前記衝撃部材をドアガラスに向かって前記破壊位置まで
移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする車両脱
出装置。 - 【請求項２】 請求項１において、前記レバーは前記ド
アトリムに沿って把持可能に延設されることを特徴とす
る車両脱出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6307277A JP2947102B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 車両脱出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6307277A JP2947102B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 車両脱出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08164809A JPH08164809A (ja) | 1996-06-25 |
| JP2947102B2 true JP2947102B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=17967196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6307277A Expired - Fee Related JP2947102B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 車両脱出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2947102B2 (ja) |
Families Citing this family (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB9702866D0 (en) * | 1997-02-12 | 1997-04-02 | Saunders Madeleine M | Re car occupants safety in water submerged cars |
| FR2789947B1 (fr) * | 1999-02-22 | 2001-04-13 | Saint Gobain Vitrage | Dispositifs de fixation d'un vitrage pour vehicule automobile |
| KR100371007B1 (ko) * | 2000-08-10 | 2003-02-06 | 박도준 | 차량 긴급 탈출용 강화유리 파괴장치 |
| KR20010000848A (ko) * | 2000-10-23 | 2001-01-05 | 김종식 | 자동차의 긴급 탈출용 유리 파괴장치 |
| KR100461252B1 (ko) * | 2001-11-20 | 2004-12-10 | 기아자동차주식회사 | 차량의 창문 파쇄용 비상햄머의 장착구조 |
| FR2874559B1 (fr) | 2004-08-31 | 2008-01-25 | Renault Sas | Vehicule comportant une vitre et un percuteur de vitre |
| JP5235346B2 (ja) * | 2007-07-18 | 2013-07-10 | 日野自動車株式会社 | 車両のヘッドレスト構造 |
| IT1393409B1 (it) * | 2008-10-24 | 2012-04-20 | Maserati Spa | Dispositivo per la rottura del lunotto posteriore di un veicolo. |
| CN102009632B (zh) * | 2010-11-23 | 2013-01-09 | 张苹芳 | 预置式车窗逃生器及其安装方法 |
| US9364693B2 (en) * | 2014-05-22 | 2016-06-14 | Jung Sik Kim | Glass breaking tool |
| CN104442672B (zh) * | 2014-10-30 | 2018-12-07 | 杭州富阳锦丰纸业有限公司 | 钢化玻璃破碎装置 |
| CN106696656A (zh) * | 2016-12-31 | 2017-05-24 | 华晨汽车集团控股有限公司 | 带有安全逃生装置的汽车侧门 |
| CN108837341A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-11-20 | 宜昌建林园林工程有限公司 | 一种破门装置 |
| CN108583494A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-09-28 | 顾宸铭 | 紧急逃生装置 |
| CN112061068B (zh) * | 2020-09-22 | 2021-03-19 | 广州雷易科技有限公司 | 一种汽车安全装置 |
| KR102452673B1 (ko) * | 2022-03-04 | 2022-10-07 | 김선우 | 휴대용 강화유리 파괴장치 |
| CN115416606A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-12-02 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种车门玻璃爆破逃生装置及汽车 |
| CN117985058B (zh) * | 2024-04-03 | 2024-06-18 | 金湖县通达客车门业有限公司 | 一种车辆的移动式闭合塞拉门机构 |
-
1994
- 1994-12-12 JP JP6307277A patent/JP2947102B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08164809A (ja) | 1996-06-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990601 |
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