JP2000508420A - 容器検査機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 供給コンベヤーと、放出コンベヤーと、これらの間に設けられた中間コンベヤーとからなり、容器を自転させることなく運搬し、容器に回転運動を付与する回転コンベヤーが供給コンベヤーに設けられた容器の検査機において、第１の側面検査デバイスが、中間コンベヤーの後方の放出コンベヤーに設けられ、底部検査デバイスが、供給コンベヤーと放出コンベヤーの間に存在する間隙部の区域に設けられる。この装置によって、極めて効率的な容器の運搬と正確な検査が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 容器検査機 詳細な説明 この発明は、請求の範囲１記載の前文による容器の検査装置に関する。 被駆動エンドレス運搬手段と、これに向かい合う固定摩擦面とともに作動する 回転コンベヤーが、中間コンベヤー、すなわち一方の側のみの検査デバイスの作 動区域の前方に距離を隔てて設けられているタイプの検査機がすでに使用されて いる。この先行技術にかかる検査機は、そのコンパクトな構造ゆえに、底部区域 と壁区域の両方に亘って容器の異物と欠陥を検査することが可能になる。容器は 、中間コンベヤーと等速で駆動される中間コンベヤーに備わる運搬手段によって 、安全な直立状態で放出コンベヤーに渡される。しかしながら、この装置の不利 な点は、回転コンベヤーが、一方の側にある検査デバイスの視野を過剰に制限し ないようにするために、容器の最下部の壁部とのみ係合する点にある。さらに、 比較的短い運搬路に亘って大きな回転角が要求されるので、回転コンベヤーの区 域内を運搬される容器は、極端に不安定であり、検査の結果も、要求に合致しな い。さらにまた、容器は、回転コンベヤーを通過し終わった後で中間コンベヤー によってグリップされる前に、いとも簡単に倒れる可能性がある。先行技術の検 査機は、したがって、高能力には適さない。さらにまた、供給コンベヤーと、供 給コンベヤーから離れて設けた放出コンベヤーと、供給コンベヤーと放出コンベ ヤーの間にあって容器を運搬する中間コンベヤーとからなり、第１の側面検査デ バイスが供給コンベヤーに設けられ、第２の側面検査デバイスが放出コンベヤー に、そして底部検査デバイスが、供給コンベヤーと放出コンベヤーとの間の間隙 部の区域設けられる検査装置が使用に供された。この中間コンベヤーは、容器の 対向する両側面を係合し、それぞれ異なった速度で駆動され、容器を回転させな がら特定の角度で供給コンベヤーから放出コンベヤーに移送する。したがって、 容器は、中間コンベヤーから放出コンベヤーに回転しながら供給され、容易によ ろめき転倒する。その結果は、第２の側面検査デバイスの損傷に止まらず重大な 作動 上の欠陥を生じた。さらには、底部検査デバイスの機能が、底部検査デバイスの 区域において、容器の自転によって付与される。 したがって、効率と容器移送の作動信頼性、および側壁の検査に関する限り、 検査の正確性を上記タイプの検査機を改良することがこの発明の目的である。 この目的は、請求の範囲第１項記載の特徴部によって達成される。 この発明の検査装置は、側面の検査を行う間は、容器を回転させることが観察 されない。したがって、回転コンベヤーが、所望の部分において、そして所望の 時間に亘って容器を係合することができ、そして、容器を信頼性高く回転し、所 望角度によって保持することができ、作業効率も高い。重要な特徴は、自転する 間は容器が供給コンベヤー内で立ち続けることである。容器に残存する角回転モ ーメントは、最後に中間コンベヤーに進入する際に制動される。なぜならば、そ の運搬手段が絶対的に同一の速度で回転し、それによって、容器を角回転モーメ ントを伴うことなく放出コンベヤーに渡すからである。 それぞれが容器の特に安全な移送に貢献する発明の有利な改変が、従属請求の 範囲に示される。 請求の範囲６−１３によって、この発明の改変について言及がなされる。前記 請求の範囲に示されるように、回転コンベヤーと中間コンベヤーとを同軸プーリ ーに取り付ける結果として、容器を回転コンベヤーから中間コンベヤーへと妨害 を受けずに移送することが可能になる。容器はしたがって、短距離を移動する間 に非常に速く回転されて、その回転が終わったとき、もし必要ならば、その回転 が制動された後に中間コンベヤーによって直接受け入れられる。中間コンベヤー は、次いで、全く回転することなく容器を放出コンベヤーに渡す。この構造は、 容器の回転によって生じる容器のよろめきを、傾斜さえ含めて信頼性高く防止す る。 この発明の１具体例を下記の記載中において、添付図面を参照しつつ説明する 。 第１図は、検査装置の側面図である。 第２図は第１図の検査装置の平面図である。 第１図、第２図の検査機は、ガラス製で、回転的に対称な底部形状を有する直 立した、回転可能なビンを、その側壁と底部の区域に存在する汚れと異物を検査 するために提供される。以下これをビンと称する。この検査機は、上部に検査機 を直線的に通過するビン１を運搬する供給コンベヤー２、放出コンベヤー３、回 転コンベヤー８および中間コンベヤー５を配置したハウジング４で構成される。 供給コンベヤー２と放出コンベヤー３は、チェーンホイール２５、２６を巻回 するヒンジバンド型チェーンを備え、駆動軸２７、２８によって駆動されるよう に整合する。ヒンジバンド型チェーンは、水平な運搬面を形成しており、ビン１ はこの水平運搬面に直立状態で立っており、必要ならば（図示しない）横レール によって案内される。長さがビンの直径の数倍である間隙部４が、供給コンベヤ ー２と放出コンベヤー３との間に、これらから或る距離を隔てて設けられる。ビ ン１の下側に設けられた光源とビン１の上側に設けられたカメラを備える底部検 査デバイス１１が、前記間隙部４に配置されている。さらには、光源とカメラを 備える第１の側面検査デバイス１２が、供給コンベヤー２に、同様な第２の側面 検査デバイス１３が、放出コンベヤー３に設けられている。ビン１は、２つの検 査デバイス１２、１４の区域に自由な姿勢で、かつ、供給コンベヤ２、放出コン ベヤー３のヒンジバンド型チェーン上で自転せずに立っているので、妨げられる ことなく汚れなどを検査することができる。 第１の側面検査デバイス１２に引き続いて、供給コンベヤー２上に立っている ビン１を９０度回転する回転コンベヤー８が設けられている。第１の側面検査デ バイス１２の区域において、ビンの運搬方向およびその反対方向を向いている壁 部は、それによって、横方向外側を向くように回転され、ビンはこうして第２の 側面検査デバイス１３の全視野内に進入する。回転コンベヤー８は、外面が弾性 スポンジゴムのカバーである歯付きベルトの形態をなす合計４つのエンドレスな 運搬手段９、９ａ、１０、１０ａを有する。運搬手段９−１０ａは、第１の側面 検査デバイス１２と間隙部４の間の区域において、供給コンベヤー２の入り口と は反対側で組をなして互いに上下に重なるので、前記運搬手段が第１の側面検査 デバイス１２から到達するビン１を弾性的に挟持して、前記間隙部４の前方に釈 放する。運搬手段９−１０ａは、２つの水平面内を回転し、大きさが同じである プーリーを巻回する。これら４つのプーリー１４、１４ａおよび１５、１５ａは 、ある程度離れており、垂直駆動軸１８、１９においては重なる態様で装着され る。上部運搬手段１４と１５は、ビン１の上体部を横向きに係合し、下部運搬手 段１４ａ、１５ａは、ビン１の下体部を横向きに係合して、それによって、ビン はしっかり保持され、さらに、供給コンベヤー２のヒンジバンド型チェーンによ って支えられる。 運搬手段９−１０ａ用の２つの駆動軸１８、１９と、供給コンベヤー２、放出 コンベヤー３用の２つの駆動軸２７、２８は、供給コンベヤー２と放出コンベヤ ー３とが、同じ速度Ｖ₁を有するように、互いに同期するように点線で描かれた 歯車列３０を介してハウジング２４内に据え付けられたモーター２９によって駆 動される。供給コンベヤーの進行方向に向かって、これを横断する方向の右側に ある２つの運搬手段９、９ａの速度Ｖ₂は、速度Ｖ₁よりも一定量だけ小さく、供 給コンベヤーの進行方向に向かって、これを横断する方向の左側にある運搬手段 １０、１０ａの速度Ｖ₃は供給コンベヤー２の速度Ｖ₁よりも前記一定量だけ大き い。速度Ｖ₂、Ｖ₃は、ビン１が回転コンベヤー８の区域において、約９０度の所 望の角度だけ回転され、ビンの中心軸が速度Ｖ₁で移動するように選択される。 したがって、ビン１は供給コンベヤー２における軸の位置が変わることなく、そ の軸を中心に穏やかにスムースに回転される。 回転コンベヤー８に続いて、供給コンベヤー２と放出コンベヤー３の間隙部４ を架橋する中間コンベヤー５が設けられ、この目的で、供給コンベヤー２の端部 と放出コンベヤー３の始部とを覆う。この中間コンベヤー５は、外面がスポンジ ゴムの弾性カバーである歯付きべルトによって形成される２つのエンドレス運搬 手段６、７からなる。これらの２つのエンドレス運搬手段６、７は、水平面から 離れた関係にあるように駆動され、ビン１を挟持しつつ釈放する。こうしてビン １は、その底部が間隙部４を横断する何等の支持物もなく、底部検査デバイス１ １を通過して運搬され、次に放出コンベヤー３上に載置される。 各運搬手段６、７は、それぞれ２つのプーリー１６、１７および２０、２１を 巻回して走行する。先のプーリー２０、２１は、垂直駆動軸２２、２３に装着さ れる。前記軸２２、２３は、２つの運搬手段６、７が、供給コンベヤー２および 放出コンベヤー３と厳密に同じ速度を備えるように、供給コンベヤー２、放出コ ンベヤー３および回転コンベヤー８と同期してモーター２９によって歯車列３０ を介して駆動される。かくしてビン１は、全く自転することなく、また有害な角 回転モーメントを伴うことなく底部検査デバイス１１を通過する。壁部を妨害さ れることなく検査することは、この場合、第２の側面検査デバイス１３によって 実行される。中間コンベヤー５の２つの後方プーリー１６、１７は、回転自由な 態様で、すなわち、それぞれ、そのプーリー１４、１４ａの間、およびプーリー １５、１５ａの間で回転コンベヤー８の駆動軸１８、１９に支持される。プーリ ーの径および運搬手段の厚さは、運搬方向に走行する回転コンベヤー８の両側部 が、運搬方向に走行する中間コンベヤー５の両側部にスムースに移行するように 互いに適合しており、回転コンベヤー８の回転が制動される。さらにまた、中間 コンベヤー５の２つの運搬手段６、７はビンの中心部に係合するので、ビン１は 、回転コンベヤー８と中間コンベヤー５とによって、スムースで安定した態様で 運搬される。ビンが傾動する危険を伴うことなく走行する極めて高い効率が達せ られる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 供給コンベヤーと、放出コンベヤーと、これらの間に存在する間隙部を 跨ぐ中間コンベヤーとからなり、容器の向き合う両側面を係合し、同じ速度で駆 動されて、容器をいかなる回転も伴なわずに前記供給コンベヤーから前記放出コ ンベヤーに運搬する少なくとも２つのエンドレスな運搬手段を備えており、さら に、前記供給コンベヤーに設けられた１つの回転コンベヤーからなり、前記容器 に横方向に係合してこれらを前記供給コンベヤー上で回転する少なくとも１つの 被駆動運搬手段を備え、さらに、前記間隙部の区域に設けられる底部検査デバイ スと、前記供給コンベヤーの区域に設けられる１つの側面検査デバイスとからな り、 第１の側面検査デバイス(12)が、前記回転コンベヤー(8)の上流側に設けられ 、第２の側面検査デバイス(13)が、前記回転コンベヤー(8)の下流側に設けられ る点に特徴を有する、容器検査装置。 ２． 前記回転コンベヤー(8)は、前記供給コンベヤー(2)上に立つ前記容器を 、３６０度とは異なる角度、好ましくは約９０度だけ回転する点に特徴を有する 請求の範囲１記載の検査装置。 ３． 前記第１の側面検査デバイス(12)が、前記回転コンベヤー(8)の直前に おいて前記供給コンベヤー(2)に設けられる点に特徴を有する請求の範囲１また は２記載の検査装置。 ４． 前記第２の側面検査デバイス(13)が、前記中間コンベヤー(5)の後に続 いて前記放出コンベヤー(3)の区域に設けられる点に特徴を有する請求の範囲１ −３のいずれか１記載の検査装置。 ５． 前記中間コンベヤー(5)が、間隙部を何等伴うことなく前記回転コンベ ヤー(8)に続く点に特徴を有する請求の範囲１−４のいずれか１記載の検査装置 。 ６． 前記回転コンベヤー(8)と前記中間コンベヤー(5)とが、前記供給コンベ ヤー(2)の区域において重なる点に特徴を有する請求の範囲１−５のいずれか１ 記載の検査装置。 ７． 前記回転コンベヤー(8)が、前記容器の対向両側面を係合し、異なる速 度で駆動される少なくとも２つのエンドレスな運搬手段(9,9a;10,10a)からなる 点に特徴を有する請求の範囲１−６のいずれか１記載の検査装置。 ８． 前記回転コンベヤー(8)の運搬手段(9,9a;10,10a)の速度から計算された 平均の速度が、前記中間コンベヤー(5)の２つの運搬手段(6,7)の対応速度に等し く、また、オプションによって、前記供給コンベヤー(2)と前記放出コンベヤー( 3)の対応速度に等しい点に特徴を有する請求の範囲７記載の検査装置。 ９． 前記回転コンベヤー(8)に随伴するプーリー(14,14a;15,15a)、および、 それぞれが前記供給コンベヤー(2)の同じ側に位置する前記中間コンベヤー(5)の 先導プーリー(16,17)が、軸線を共有して互いに重なる点に特徴を有する請求の 範囲７または８記載の検査装置。 １０． 前記供給コンベヤー(2)の各側において、前記回転コンベヤー(8)は、そ れぞれが、同じ側に配置された前記中間コンベヤー(5)の前記エンドレスな運搬 手段(6,7)よりも高い方のレベルと低い方のレベルに配置された２つのエンドレ スな、同期して駆動できる運搬手段(9,9a;10,10a)からなる点に特徴を有する請 求の範囲７−９のいずれか１記載の検査装置。 １１． 前記供給コンベヤー(2)の同じ側にそれぞれ配置された前記回転コンベ ヤー(8)の随伴プーリー(14,14a;15,15a)が、共通の駆動軸(18,19)に取り付けら れる点、および、前記中間コンベヤー(5)の先導プーリー(16,17)が、前記回転コ ンベヤー(8)の２つの関連するプーリー(14,14a;15,15a)の間の前記駆動軸(18,19 )に、自由回転可能な態様で支持される点に特徴を有する請求の範囲９および１ ０記載の検査装置。 １２． 前記中間コンベヤー(5)が、駆動軸(22,23)に取り付けられる点に特徴を 有する請求の範囲１１記載の検査装置。 １３． 前記回転コンベヤー(8)の前記運搬手段(9,9a;10,10a)が、回転的には対 称形をなす容器の上体部と下体部とを係合する点に特徴を有する請求の範囲１０ −１２のいずれか１記載の検査装置。