JP2000506736A - 医薬品質のプラスミドdnaの精製 - Google Patents

医薬品質のプラスミドdnaの精製

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1つのヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィー段階を含む医薬品質のプラスミドDNAの精製方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 医薬品質のプラスミドDNAの精製 本発明は、DNAの新規な精製方法に関する。本発明方法は、薬理学的に有用 な二重鎖DNAを迅速に精製し得る。より特定的には、本発明の精製方法は、透 析濾過及びクロマトグラフィーの処理だけを用いる方法である。 細胞遺伝子治療の技術は今や目覚ましい発展を遂げたが、これらの技術は、薬 理学的純度のDNAの量産、特にプラスミドDNAの量産ができることを前提と している。何故なら、この新規な治療方法においてはしばしば医薬がDNA自体 から構成されるので、特に静脈内投与経路でヒトの治療に使用できる適正な量の DNAを製造し、このDNAを適当な方法で単離及び精製できることが不可欠で あると考えられている。 従来のDNA単離方法ではこれらの量及び純度の問題は考慮されていなかった 。従って、実験室で使用される方法を医薬産業の分野でプラスミドDNAを精製 するために転用することはできない。実験室では2つの方法が頻用されており、 双方ともが最良結果を与える方法である。これらの方法は、細菌の粗溶 菌液を出発材料とし、夾雑物を最大限に除去することによって溶菌液中のプラス ミドDNAを富化する。より特定的には、卵白のリゾチームを使用して細菌細胞 壁を破壊し、次いで溶菌液を遠心して細胞落屑を除去する。次に、動物起原の膵 RNアーゼを上清に作用させる。動物起原の膵RNアーゼは、存在する核酸の約 75%を占めるRNAを除去し得る。 次いで、フェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール混合物によってタ ンパク質を沈殿させる。遠心後に得られる上清は、タンパク質とRNAとを含ん でいないが、大量の染色体DNAをまだ含んでいるので、追加の除去段階が必要 である。この段階では、臭化エチジウム及び塩化セシウムの存在下の超遠心を行 う。3種類の核酸、即ち、染色体DNAとプラスミドDNAとRNAとは臭化エ チジウムに対して異なった結合能力を有している。このため、塩化セシウム勾配 を用いて超遠心すると明らかに別々の3つの層に分離する。 このプロトコルの変形では、膵RNアーゼの作用、アルカリ性界面活性剤の存 在下の還元、フェノール/クロロホルム抽出を順次行う。次いで、DNAをエタ ノールで沈殿させ、ポリエチレングリコールに再懸濁させて再沈殿させる。 しかしながらこれらの2つの方法は、プラスミドDNA溶液を製造することは できるが医薬純度の生成物の工業生産に利用することはできない。何故なら、動 物起原の酵素の使用は問題を含むからである。即ち、リゾチーム及び膵RNアー ゼは、それらの起原が原因で最終生成物にウィルス汚染を導入する危険がある。 また、有機溶媒は極めて毒性であり、生成物を医薬目的に使用する場合には除去 しなければならない。特に、有機溶媒は最高の安全性条件下で保存及び使用され る必要があること、これらの溶媒の使用によって有毒廃棄物処理の問題が生じる こと、最終溶液からこれらの物質が完全に除去されたか否かを正確に判断するの は難しいこと、などの理由からこれらの溶媒の使用はコストを高騰させる。臭化 エチジウム自体が、顕著に毒性、変異原性、催奇形性であるため、医薬目的に使 用される生成物中では微量成分の形態で存在することも許容されない。溶媒、毒 性反応試薬、動物起原の酵素などの使用はいずれも、適正製造規格(Bonne s Pratiques de Fabrication)に適合する工業的方 法では許容されない。 本発明は、DNAを精製するための簡単で特に効率的な新規 な方法を開示している。本願に開示された方法は、極めて高純度のDNAを大量 に供給し得る。本願に開示された方法が毒性有機溶媒及び動物起原の酵素の使用 を回避できることは特に有利な特徴である。方法はまた、特にPEG、酢酸アン モニウム及びCaCl2による沈殿段階を含むため一般的な結論を引き出すこと が難しく収率も悪い多数の遠心段階の使用を削除し得る。本発明方法はまた、特 別な技術的困難を伴うことなく単一のロットで大量のDNA(100mg、1g 、10g更にそれ以上)を供給し得る。更に、本発明方法では、適正製造規格に 適合する方法を使用して医薬品質のDNAを供給し得る。 本発明の第一の目的は、セラミック形態のヒドロキシアパタイトカラムクロマ トグラフィー段階を使用して大量の医薬純度のプラスミドDNAを極めて迅速に 供給する二重鎖DNAの精製方法を提供することである。結晶質形態のヒドロキ シアパタイトは既に知られているが、脆性であるためその使用が難しく制約も多 い。セラミック形態は、物理的な面でも化学的な面でも卓越した耐性を有してい る。 好ましくは、本発明方法は2つのクロマトグラフィー段階を含み、その少なく とも一方はヒドロキシアパタイトクロマトグ ラフィーである。 好ましくは、第二のクロマトグラフィーがアフィニティークロマトグラフィー またはイオン交換クロマトグラフィーである。2つのクロマトグラフィーの使用 順序は任意である。 特に好ましい実施態様によれば、本発明方法は、ヒドロキシアパタイトカラム クロマトグラフィー段階とトリプルヘリックスアフィニティークロマトグラフィ ー段階とを含む。トリプルヘリックスアフィニティークロマトグラフィーの基本 原理は、DNAに存在する特異的配列と共にハイブリダイゼーションによって三 重螺旋を形成し得るオリゴヌクレオチドを共有結合的に結合させた支持体を使用 することである。2つのクロマトグラフィーの使用順序は任意である。 別の実施態様によれば、本発明方法はヒドロキシアパタイトカラムクロマトグ ラフィー段階とアニオン交換クロマトグラフィー段階とを含む。 本発明方法は更に透析濾過段階を含むのが有利である。この段階は一般にはク ロマトグラフィー段階に先行する。 ヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィーが本発明方法の重要な段階で ある。 ヒドロキシアパタイトは10個のカルシウム原子を含むリン酸カルシウム錯体 である。結晶質形態よりも安定なセラミック形態はBio−Rad Labor atories及びAsahi Optical Co.,Ltd.によって製 造されている。セラミック化合物は結晶質化合物と同じ特性を有しているが結晶 質化合物に伴う物理的な制約がない。この材料は特にタンパク質精製用クロマト グラフィーで使用されるが、核酸精製用としても多数の利点を有しており極めて 良好な結果を与える。セラミックヒドロキシアパタイトは、マクロポーラスな球 状で化学的にも物理的にも極めて安定であり、効力低下を生じることなく数十回 の再使用が可能である。このセラミック形態は高圧、極めて高いpH、極めて早 い流速及び有機溶媒に対して耐性である。 セラミックヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィーは、厳密な意味で アフィニティークロマトグラフィーでもなくイオン交換クロマトグラフィーでも ない特殊な種類のクロマトグラフィーである。セラミックヒドロキシアパタイト カラムクロマトグラフィーはアフィニティークロマトグラフィーと共通の特性も 有し、イオン交換クロマトグラフィーと共通の特性も 有しているので、擬似アフィニティー及び擬似イオン交換と定義することもでき る。 核酸はポリヌクレオチド主鎖のリン酸基と支持体のカルシウム残渣との相互作 用の結果としてヒドロキシアパタイトに結合する。燐酸塩バッファのイオン強度 を変更することによって核酸を分別的に溶出させ得る。即ち、核酸をタンパク質 から分離させ、核酸相互間でDNAをRNAから分離させ、一本鎖DNAを二重 鎖DNAから分離させる。最も弱く結合しているRNAは比較的低イオン強度の バッファによって溶出し得る。一本鎖DNAは二重鎖DNAよりも弱く結合して いる。支持体に最も強く結合している二重鎖DNAに対しては最も強いバッファ が必要である。 低イオン強度の燐酸塩バッファ中の生物材料をカラムに導入する。DNA及び RNAの双方の核酸が結合する。次に、より高いイオン強度の第二のバッファを 使用してRNAを溶出させる。RNAはこの段階でほぼ完全に除去される。二重 鎖DNAを溶出させて回収するためには最も高イオン強度の第三のバッファを使 用する。本発明方法にヒドロキシアパタイトを使用すると、極めて高い純度をも つ二重鎖DNAを回収し得る。 上述のように、本発明の好ましい実施態様は更に、トリプルヘリックスアフィ ニティークロマトグラフィー段階を含む。 トリプルヘリックスアフィニティークロマトグラフィー段階では、先行段階で 得られた溶液を、精製すべきDNAの特異的配列と共にハイブリダイゼーション によって三重螺旋を形成し得るオリゴヌクレオチドを共有結合的に結合した支持 体(WO96/18744)に接触させる。 特異的配列は二重鎖DNAに天然に存在する配列でもよく、または、該二重鎖 DNAに人為的に導入された合成配列でもよい。本発明で使用されるオリゴヌク レオチドは、二重鎖DNAと直接ハイブリダイズするオリゴヌクレオチドである 。これらのオリゴヌクレオチドは以下の塩基を含み得る: −チミジン(T)、これは二重鎖DNAのダブレットA.Tと共にトリプレット を形成し得る(Rajagopalら,Biochem 28(1989)78 59); −アデニン(A)、これは二重鎖DNAのダブレットA.Tと共にトリプレット を形成し得る; −グアニン(G)、これは二重鎖DNAのダブレットG.Cと共にトリプレット を形成し得る; −プロトン付加シトシン(C+)、これは二重鎖DNAのダブレットG.Cと共 にトリプレットを形成し得る(Rajagopalら、前出); −ウラシンル(U)、これは塩基対A.UまたはA.Tと共にトリプレットを形 成し得る。 好ましくは、使用されるオリゴヌクレオチドがシトシンに富むホモピリミジン 配列を含み、DNAに存在する特異的配列がホモプリン−ホモピリミジン配列で ある。シトシンの存在によって、酸性pHではシトシンがプロトン付加されて安 定であるがアルカリ性pHではシトシンが中和されて不安定であるような三重螺 旋が得られる。 ハイブリダイゼーションによって三重螺旋が形成されるためには、オリゴヌク レオチドとDNAに存在する特異的配列との相補性が重要である。この観点から 、最良の収率及び選択性を得るために、本発明方法ではたがいに完全に相補的な オリゴヌクレオチドと特異的配列とを使用する。例えば、オリゴヌクレオチドと してポリ−CTTを使用し特異的配列としてポリ−GAAを使用する。オリゴヌ クレオチドとして例えば、配列:5’−GAGGCTTCTTCTTCTTCT TCTTCTT −3’((GAGG(CTT)7、配列1)を使用する。この配列の塩基GAG Gは三重螺旋の形成に関与せず、結合アームからオリゴヌクレオチドを離間させ るスペーサーの機能を果たす。また、配列:(CTT)7(配列2)も例示でき る。これらのオリゴヌクレオチドは、相補的モチーフ(GAA)を含む特異的配 列と共に三重螺旋を形成し得る。特異的配列としては実施例に記載したような7 個、14個または17個のモチーフGAAを含む領域を例示し得る。 別の有益な特異的配列は、配列: 5’−AAGGGAGGGAGGAGAGGAA−3’(配列3)である。 この配列は以下のオリゴヌクレオチド: 5’−AAGGAGAGGAGGGAGGGAA−3’(配列4)、または、 5’−TTGGTGTGGTGGGTGGGTT−3’(配列5)と共に三重螺 旋を形成する。 この場合、オリゴヌクレオチドはポリプリン鎖に平行で方向が逆に結合する。 これらの三重螺旋はMg2+の存在下でのみ安定である(Vasquezら,Bi ochemistry, 1995,34,7243−7251;Beal & Dervan,Scie nce,1991,251,1360−1363)。 上述のように、特異的配列は、二重鎖DNAに天然に存在する配列でもよく、 または、二重鎖DNAに人為的に導入された合成配列でもよい。例えばプラスミ ドの複製起点またはマーカー遺伝子の二重鎖DNAに天然に存在する配列と共に 三重螺旋を形成し得るオリゴヌクレオチドの使用が特に有益である。この観点か ら、出願人はプラスミドの配列を分析し、特に複製起点のこれらのDNAのいく つかの領域がホモプリン−ホモピリミジン領域を有することを知見した。これら の天然ホモプリン−ホモピリミジン領域と共に三重螺旋を形成し得るオリゴヌク レオチドを合成することができれば、本発明方法を非修飾プラスミド、特にpU C、pBR322、pSVなどの種類の市販のプラスミドに有利に応用できる。 二重鎖DNAに天然に存在するホモプリン−ホモピリミジン配列としては、大腸 菌ColE1の複製起点に存在する配列:5’−CTTCCCGAAGGGAG AAAGG−3’(配列6)の全部または一部を含む配列を例示し得る。この場 合、三重螺旋を形成するオリゴヌクレオチドは、配列:5’−GAAGGGTT CTTCCCTCTT TCC−3’(配列7)を有しており、Beal & Dervan(J.Am .Chem.Soc.1992,114,4976−4982)及びJayas ena & Johnston(Nucleic Acids Res.199 2,20,5279−5288)に記載されているように二重螺旋の二本の鎖に 交互に結合する。また、プラスミドpBR322のβ−ラクタマーゼの遺伝子の 配列:5’−GAAAAAGGAAGAG−3’(配列8)を例示し得る(Du val−Valentinら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA ,1992,89,504−508)。複製起点またはマーカー遺伝子に存在す る配列と共に三重螺旋を形成し得るオリゴヌクレオチドの使用が特に有利である 。その理由は、このような複製起点またはこのような遺伝子を含むすべてのDN Aを同じオリゴヌクレオチドによって精製でき、人工の特異的配列を組込むため にプラスミドまたは二重鎖DNAを修飾する必要がないからである。 完全な相補性をもつ配列が好ましいが、オリゴヌクレオチドの配列とDNAに 存在する配列との間のある程度の不対合は、過度の親和性低下が生じない範囲で 許容される。このような配列としては、大腸菌のβ−ラクタマーゼ遺伝子に存在 する配 列:5’−AAAAAAGGGAAAAGGG−3’(配列9)を例示し得る 。この場合、ポリプリン配列を遮断するチミジンが第三鎖のグアニンによって認 識され、トリプレットATGが形成される。このトリプレットは2つのトリプレ ットTATに挟まれて安定である(Kiesslingら,Biochemis try,1992,31,2829−2834)。 特定の実施態様によれば、本発明のオリゴヌクレオチドは、配列(CCT)n 、配列(CT)nまたは配列(CTT)nを含む。式中のnは1〜15の整数で ある(両端値を含む)。(CT)nまたは(CTT)n型の配列の使用が特に有 利である。出願人は実際、精製効率がオリゴヌクレオチド中のCの量によって左 右されることを知見した。特に、実施例7に示すように、オリゴヌクレオチドが 含むシトシンの数が少ないほど精製効率が向上する。勿諭、本発明のオリゴヌク レオチドがモチーフ(CCT)、(CT)または(CTT)を混在させていても よい。 使用されるオリゴヌクレオチドは、天然化合物でもよく(非修飾の天然塩基化 合物)、または、化学的に修飾されていてもよい。より特定的には、オリゴヌク レオチドが、ヌクレアーゼ に対する耐性もしくは防御性を強化し得るかまたは特異的配列に対する親和性を 強化し得るいくつかの化学的修飾を有しているのが有利である。 本発明で使用されたオリゴヌクレオチドなる用語はまた、ヌクレアーゼに対す る耐性を強化するために主鎖が修飾された任意のヌクレオシド鎖を意味する。考 えられる修飾の例としては、DNAと共に三重螺旋を形成し得るオリゴヌクレオ チドホスホロチオエート(Xodoら,Nucleic Acids Res. ,1994,22,3322−3330)、ホルムアセタール主鎖またはメチル ホスホネート主鎖を有するオリゴヌクレオチド(Matteucciら,J.A m.Chem.Soc.,1991,113,7767−7768)がある。ま た、ヌクレオチドのα−アノマーによって合成され、同じくDNAと共に三重螺 旋を形成し得るオリゴヌクレオチド(LeDoanら,Nucleic Aci ds Res.,1987,15,7749−7760)も使用し得る。主鎖の 別の修飾方法としてはホスホラミデート結合がある。例えば、Gryaznov & Chenによって記載されたヌクレオチド間のN3’−P5’ホスホラミ デート結合があり、この結合は、DNAと共 に特に安定な三重螺旋を形成するオリゴヌクレオチドを与える(J.Am.Ch em.Soc.,1994,116,3143−3144)。その他の主鎖の修 飾方法としては、リボヌクレオチド、2’−O−メチルリボース、ホスホジエス テルの使用がある(Sun & Helene,Curr.Opinion S truct.Biol.,116,3143−3144)。最後に、同じく三重 螺旋を形成し得るPNA(ペプチド核酸、Nielsenら,Science, 1991,2541497−1500;Kimら,J.Am.Chem.Soc .,1993,115,6477−6481)の場合のようにリン酸化主鎖をポ リアミド主鎖で置換してもよく、または、DNAのポリカチオン性類似体であり 同じく三重螺旋を形成するDNG(デオキシリボ核酸グアニジン、Proc.N atl.Acad.Sci.USA,1995,92,6097−6101)の 場合のようにリン酸化主鎖をグアニジンベースの主鎖で置換してもよい。 また、第三鎖のチミジンが5−ブロモウラシルによって置換されてもよい。そ の結果としてDNAに対するオリゴヌクレオチドの親和性が強化される(Pov sic & Dervan, J.Am.Chem.Soc.,1989,111,3059−3061)。 第三鎖はまた非天然性塩基を含んでいてもよく、その例として特に、7−デア ザ−2’−デオキシキサントシン(Milliganら,Nucleic Ac ids Res.,1993,21,327−333)、1−(2−デオキシ− β−D−リボフラノシル)−3−メチル−5−アミノ−1H−ピラゾロ〔4,3 −d〕ピリミジン−7−オン(Koh & Dervan,J.Am.Chem .Soc.,1992,114,1470−1478)、8−オキソアデニン、 2−アミノプリン、2’−O−メチル−シュードイソシチジン、または、当業者 に公知の他の任意の修飾がある(Sun & Helene,Curr.Opi nion Struct.Biol.,1993,,345−356参照)。 また、特にオリゴヌクレオチドと特異的配列との相互作用及び/または親和性 を強化する目的でオリゴヌクレオチドの別の種類の修飾が行われる。より特定的 には、オリゴヌクレオチドのシトシンのメチル化が本発明に特に有利な修飾であ る。このようなメチル化オリゴヌクレオチドは、ほぼ中性のpH範囲 (≧5)で特異的配列と共に安定な三重螺旋を形成する特性が顕著である。従っ て、従来技術のオリゴヌクレオチドよりも高いpHで処理することができ、この ようなpHではプラスミドDNAが分解する危険が極めて少ない。 本発明方法で使用されるオリゴヌクレオチドは少なくとも3塩基、好ましくは 5〜30塩基の長さを有している。10塩基を上回る長さのオリゴヌクレオチド の使用が有利である。最適な長さは、当業者が相互作用の望ましい選択性及び安 定性を考慮して個々のケース毎に決定し得る。 本発明のオリゴヌクレオチドは、公知の任意の技術によって合成され得る。特 に、核酸シンセサイザーを用いて合成され得る。当業者に公知の他の任意の方法 も勿論使用できる。 オリゴヌクレオチドが支持体に共有結合可能になるように、通常はオリゴヌク レオチドを官能化する。即ち、オリゴヌクレオチドの5’位または3’位をチオ ール、アミンまたはカルボキシルなどの末端基によって修飾する。特に、チオー ル基、アミン基またはカルボキシル基が付加されたオリゴヌクレオチドは、ジス ルフィド、マレイミド、アミン、カルボキシル、エステル、エポキシド、臭化シ アノゲンまたはアルデヒド官能基を 含む支持体に結合し得る。これらの結合は、オリゴヌクレオチドと支持体との間 のジスルフィド結合、チオエーテル結合、エステル結合、アミド結合またはアミ ン結合の成立によって形成される。例えば二官能性結合試薬を使用する方法のよ うな当業者に公知の他の任意の方法も使用できる。 更に、支持体に結合したオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションを促進 するために、オリゴヌクレオチドが“アーム”及び“スペーサー”塩基配列を含 むのが有利である。即ち、アームを使用すると、オリゴヌクレオチドとDNAと の相互作用が促進されるように選択された間隔を隔ててオリゴヌクレオチドが支 持体に結合し得る。有利なアームは1〜18個、好ましくは6個または12個の (CH2)基を含む直鎖状の炭素含有鎖とカラムに結合し得るアミンとから構成 されている。アームは、オリゴヌクレオチドの燐酸塩に結合されるか、または、 ハイブリダイゼーションを妨害しない塩基から成る“スペーサー”に結合される 。従って、“スペーサー”はプリン塩基を含み得る。例えば、“スペーサー”は 配列GAGGから成り得る。アームが6個または12個の炭素原子を含む直鎖状 の炭素含有鎖から構成されるのが特に好ましい。 本発明を実施するために、種々の支持体を使用し得る。支持体は例えば、ばら 材料の状態もしくはカラムに予め包装された状態の官能化クロマトグラフィー支 持体、官能化プラスチック表面、または、磁性もしくは非磁性の官能化ラテック スビーズから成る。好ましい支持体はクロマトグラフィー支持体である。使用で きるクロマトグラフィー支持体の例は、アガロース、アクリルアミドまたはデキ ストラン及びそれらの誘導体(例えば、Sephadex、Sepharose 、Superoseなど)、ポリ(スチレンジビニルベンゼン)のようなポリマ ー、または、グラフト化もしくは非グラフト化シリカである。クロマトグラフィ ーカラムは拡散モードまたは潅流モードで作動し得る。 最大精製効率を得るためには、オリゴヌクレオチドに対してハイブリダイズす る複数の位置を有している配列を含むプラスミドを使用するのが特に有利である 。複数のハイブリダイゼーション位置が存在すると、この配列とオリゴヌクレオ チドとの相互作用が促進され、その結果として精製効率が向上する。例えば、モ チーフ(CCT)、(CT)または(CTT)のn個の反復を含むオリゴヌクレ オチドの場合、少なくともn個の相 補的モチーフ、好ましくはn+1個の相補的モチーフを含むDNA配列を使用す るのが好ましい。即ち、n+1個の相補的モチーフを含む配列はオリゴヌクレオ チドに2つのハイブリダイゼーション位置を提供する。DNA配列が11個以下 のハイブリダイゼーション位置、即ちn+10個の相補的モチーフを含むのが有 利である。 別の実施態様によれば、セラミックヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラ フィーとアニオン交換カラムクロマトグラフィー段階とを順序不同で併用する。 好ましくは、弱いアニオン交換カラムを使用する。何故なら、強いアニオンはD NAに強力に結合する特性があり、あまりにも強力に結合するので、生成物の回 収が極めて難しくなるからである(収率が60%未満になる)。出願人が、プラ スミドDNAを保持することなく残留RNAと結合する弱いアニオン交換体を使 用する理由はここにある。 上述のように、本発明方法は透析濾過段階を含むのが有利である。透析濾過は サンプルの濃縮段階であり、この段階中に透明溶菌液中に存在する水と小分子( 塩、タンパク質及び小さい寸法の核酸など)が除去される。塩はクロマトグラフ ィー用の リン酸バッファによって置換される。透析濾過の後、溶液は出発溶液の5〜50 倍に濃縮されている(濃縮倍率は出発溶液の容量に依存する)。 透析濾過の使用には複数の利点がある。特に、使用の際に爆燃防止装置を要す るイソプロパノールのような有機溶媒の使用を回避し得る。更に、この技術は極 めて多様な量に使用できる。実際、処理すべき量に応じて膜の表面積を増加させ るだけでよい。 調整自在な流速で液体を流動させ得る改質ポリエーテルスルホン膜または改質 酢酸セルロース膜の支持体として機能する装置を透析濾過に使用するのが有利で ある。これらの膜は、膜を透過し得る分子の最大規格寸法によって表されるカッ トオフ点によって定義される。実際の値で示すと、例えば100kDのカットオ フ点を有する膜は30kDよりも大きい粒度をもつ分子を保持し得る。 本発明の好ましい方法は、 透析濾過段階と、 セラミックヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィー段階と、 DNA配列とオリゴヌクレオチドとの特異的ハイブリダイゼーションによる三 重螺旋の形成を伴うアフィニティークロマトグラフィー段階とを含む。 本発明方法は任意の種類の二重鎖DNAを精製するために使用され得る。例え ば、通常は1つまたは複数の有益な治療用遺伝子を含んでいるプラスミドのよう な環状DNAを精製するために使用され得る。このプラスミドはまた、複製起点 、マーカー遺伝子、などを含み得る。この方法はまた、種々の配列のDNAを含 む混合物から有益な配列を含む直鎖状または環状のDNAを精製し得る。 通常は、組換えDNA技術によって修飾した宿主微生物によって出発DNAを 産生させる。この観点から、回収すべき二重鎖DNAを含む宿主を先ず増殖及び 増幅させる。このためには、高い細胞密度を与え得る慣用の発酵技術を使用する 。最も頻用される技術は所謂“フェッド−バッチ”法であり、この技術は文献に 十分に記載されている(Jungら,Ann.Inst.Pasteur/Mi crobiol.1988,139,p129−146;Bauerら,Bio technol.Bioeng.1976,18,p81−94)。 発酵後の細胞を溶解処理する。溶解の対象とする細胞の種類次第で及び粗溶菌 液を処理するかまたは透明溶菌液を処理するかに従って、機械的システムまたは 化学的システムを細胞の溶解に使用する。機械的溶解の場合には、DNAを変性 させないシステムの使用が好ましい(撹拌、熱ショック法、浸透圧ショック法) 。これらの方法は、原核細胞由来のDNAの抽出には使用できない。何故なら、 原核細胞の破壊に機械的処理を使用するとDNAの変性が生じるからである。機 械的溶解の使用対象は真核細胞に限定され、原核細胞に対しては化学的溶解が好 ましい。 当業者に公知の任意の技術(任意に熱ショックなどを併用する界面活性剤及び リゾチームなど)で原核細胞を化学的に溶解する。好ましくは、水酸化ナトリウ ムとSDSとの混合物を使用する。この処理中、pHは12に上がる。このよう にして得られた溶菌液のpHを次に約6まで下げると、染色体DNA及びRNA の一部からタンパク質が沈殿する。この沈殿物を遠心によって除去する。 本発明の好ましい実施態様では、先ず、精製すべき二重鎖DNAを含んでいる 細胞を化学的溶解処理して透明溶菌液を得 る。このようにして得られた透明溶菌液を透析濾過し、その結果として得られた 濃縮液をセラミックヒドロキシアパタイトカラムでクロマトグラフィー処理する 。 細胞溶解液は原核細胞の溶解液でもよく真核細胞の溶解液でもよい。 原核細胞としては例えば、大腸菌E.coli、枯草菌B.subtilisS.typhimuriumまたはStreptomycesが挙げられる。 真核細胞としては例えば、動物細胞、酵母、真菌類、特にKluyveromy ces もしくは酵母菌Saccharomycesのような酵母、または、CO S細胞、CHO細胞、C127細胞、NIH3T3細胞、などが挙げられる。 本発明方法は、極めて高い純度のプラスミドDNAが迅速かつ容易に得られる 特に有利な方法である。実施例でより特定的に説明するように、本発明方法は、 目的とするプラスミドDNAを、断片化した染色体DNA、RNA、内毒素、タ ンパク質、ヌクレアーゼ、などのような夾雑成分から有効に分離し得る。より特 定的には本発明方法によれば、染色体DNAを実質的に含まない(<0.5%) 二重鎖DNA、特にプラスミドDNA の調製物が得られる。更に、得られたDNA調製物の内毒素含量(<50EU/ mg)も極めて低いので、医薬利用に適合する。 出願人は全く意外にも、上記の2つの段階の併用によって、即ち、ヒドロキシ アパタイトカラムクロマトグラフィーとトリプルヘリックスクロマトグラフィー との順序不同の併用によって、染色体DNA含量0.01%のプラスミドDNA 調製物が得られることを知見した。従って、極めて好ましい本発明の目的はまた 、染色体DNA含量0.01%以下のプラスミドDNA調製物を提供することで ある。 内毒素含量50EU/mg未満、好ましくは10EU/mg未満のプラスミド DNA調製物を提供することも本発明の目的である。体重70kgの成人に対す る内毒素の許容含量は1注射あたり350EUであるが、本発明によれば内毒素 含量はこの許容含量を大幅に下回っている(EUは内毒素単位(Endotox in Unit)の略号であり、1EUは100pgに等しい)。 従って本発明は、特にin vivoまたはex vivoの細胞遺伝子治療 において医薬として有用なプラスミドDNA を含む組成物を開示している。この観点から、上述の本発明方法によって製造し た直鎖状二重鎖DNAまたはプラスミドDNAを含む医薬組成物も本発明の目的 の1つである。 組成物は“裸の”プラスミドDNAでもよく、または、リポソーム、ナノ粒子 、カチオン性脂質、ポリマー、タンパク質または組換えウィルスなどのような運 搬ベクターに組込まれていてもよい。 本発明を実施例に基づいてより詳細に以下に説明する。これらの実施例は本発 明の代表例であるが、本発明がこれらの実施例に限定されると考えてはならない 。 材料及び方法1.プラスミドpXL2784の構築 以下の実験では、特異的プラスミドpXL2784を使用した。このプラスミ ドは、サイトメガロウィルスのプロモーターと、ルシフェラーゼをコードする遺 伝子と、ホモプリン−ホモピリミジン配列(GAA)17とを含むカセットを内 包している。このプラスミドの構築を以下に記載する。本発明方法が記載のプラ スミドに限定されないことは勿諭明らかである。1.1.プラスミドpXL2784の記述 プラスミドpXL2784は、プラスミドpBluescript(ORI) に由来しカナマイシン耐性をコードするトランスポゾンTn5の遺伝子を選択マ ーカーとして有しているプラスミドColE1の最小レプリコンであるプラスミ ドベクターpXL2675(2.513kb)から構築する。プラスミドpXL 2784はまた、オリゴマー(CTT)n(但し、n=1〜17)に結合して三 重螺旋構造を局部的に形成しアフィニティークロマトグラフィーによる精製を可 能にするプラスミドpXL2563に由来のホモプリン−ホモピリミジン配列( GAA)17を含む。プラスミドpXL2784は、プラスミドColE1に由 来しプラスミドpXL565にクローニングされたcer遺伝子座(382bp )を有している。cer遺伝子座はリコンビナーゼXerC/XerDの部位特 異的配列を含み、プラスミドのマルチマーを分解させる。このプラスミドpXL 2784にクローニングされたトランスジーンは、ヒトサイトメガロウィルスの プロモーターP CMVのコントロール下でPhotinus pyralis のルシフェラーゼをコードしているluc遺伝子の発現カセット(3.3kb) であ る。このカセットはプラスミドpXL2622に由来する。 プラスミドpXL2784は6390bpの大きさを有している。プラスミド pXL2784の地図を図1に示し、その構築を以下に詳述する。1.2.最小ベクターpXL2675 クレノウフラグメントの作用によってBsaI末端を平滑末端にした後、プラ スミドpBKS+(Stratagen)の1.15kbのBsaI−PvuI Iフラグメントを、プラスミドpUC4KIXX(Pharmacia)の1. 2kbのSmaIフラグメントと共にクローニングして、プラスミドpXL26 47を作製した。 オリゴヌクレオチド5542: 5’−AGCTTCTCGA GCTGCAGGAT ATCGAATTCG GATCCTCTAG AGCGGCCGCG AGCTCC−3’(配列10 )と、 オリゴヌクレオチド5543: 5’−AGCTGGAGCT CGCGGCCGCT CTAGAGGATC CGAATTCGAT ATCCTGCAGC TCGAGA−3’(配列11 )と、 を互いにハイブリダイズし、次いでpXL2647のHindIII部位にクロ ーニングして、プラスミドpXL2675を作製した。このプラスミドは、複製 起点とカナマイシン耐性をコードする遺伝子との間に、HindIII、Xho I、PstI、EcoRV、EcoRI、BamHI、XbaI、NotI、 st Iなどの多クローング部位を有している。1.3.プラスミドpXL2622中のルシフェラーゼカセッ ト プラスミドpcDNA3(Invitrogenから入手)の660bpの lu I−HindIIIフラグメントに含まれているCMVプロモーターを、ベ ーシックプラスミドpGL2(Promega、ルシフェラーゼ遺伝子含有)のMlu I−HindIII部位にクローニングして、プラスミドpXL2622 を作製した。1.4.オリゴヌクレオチドと共に三重螺旋を形成し得る配列を含むプラスミド pXL2563及びpMTL22−TH オリゴヌクレオチド4817: 5’−GATCCGAAGA AGAAGAAGAA GAAGAAGAAG AAGAAGAAGA AGAAGAAGA A GAAGAAGG−3’(配列12)と、 オリゴヌクレオチド4818: 5’−AATTCCTTCT TCTTCTTCTT CTTCTTCTTC TTCTTCTTCT TCTTCTTCTT CTTCTTCG−3’(配列 13)と、 を互いにハイブリダイズさせ、プラスミドpBluescriptII KSのEco RI部位とBamHI部位とにクローニングして、プラスミドpXL25 63を作製した。62bpのEcoRI−BamHIフラグメントをプラスミド pMTL22(P.Minton 1988 Gene 68:139)のEc RI−BamHI部位にクローニングして、プラスミドpMTL22−THを 作製した。1.5.cer遺伝子座を含むプラスミドpXL565及びpXL2781 プラスミドColE1(P−L Biochemicals)の382bpのHpa IIフラグメントをプラスミドM13mp7(Messingら,198 1 Nucleic Acids Res 9:309)のAccI部位にクロ ーニングして、プラスミドpXL565を作製した。pXL565の 382bpのBamHIフラグメントをプラスミドpSL301(Invitr ogen)のBglII部位にクローニングして、プラスミドpXL2781を 作製した。1.6.プラスミドpXL2784の構築 cer遺伝子座を含む382bpのプラスミドpXL2781のBamHI−Xho IフラグメントをプラスミドpXL2675のBamHI部位及びXho I部位にクローニングしてプラスミドpXL2782を作製した。 配列(GAA)17を含む62bpのプラスミドpMTL22−THのBglI I−BamHIフラグメントをプラスミドpXL2782のBamHI部位にク ローニングしてプラスミドpXL2783を作製した。 最後に、ルシフェラーゼのカセットを含むプラスミドpXL2622の3.3 kbのSalI−SpeIフラグメントをプラスミドpXL2783のXhoI 部位及びNheI部位にクローニングしてプラスミドpXL2784を作製した 。勿論、ルシフェラーゼカセットの代わりに他の任意の遺伝子発現カセットを挿 入し得る。 このプラスミドを含むDH1菌株(Maniatisら, 1989)を2、7及び800リットルまでの発酵槽で培養する。他の菌株の使 用も可能である。2.発酵 培養すべきプラスミドDNAを含む宿主は慣用の発酵技術によって得られる( Jungら,Ann.Inst.Pasteur/Microbiol.198 8,139,p129−146;Bauerら,Biotechnol.Bio eng.1976,18,p81−94)。フェッドバッチ法が好ましい。発酵 後、実験室規模の量、即ち5リットル未満の量の場合には慣用の遠心(10,0 00rpmで20分)によって細胞を回収し、もっと多い量(工業生産量は数百 リットルに上る)の場合には連続遠心によって細胞を回収する。このようにして 回収した細胞を直ちに使用してもよくまたは−80℃で冷凍してもよい。3.化学的溶菌(透明溶菌液) 細胞を、必要な場合には解凍し、次いで溶解させる。化学的溶菌は3段階に分 解できる。第一段階では、50mMのグルコース、10mMのEDTAまたは等 価成分を含む25mMのトリスバッファ,pH6.8に細胞を再懸濁させる。次 いで、0.2MのNaOHと1%のSDSとを含む混合物中で細胞を 溶解させる。溶液のpHは約12である。イオン性界面活性剤の選択が必須要件 である。何故なら、非イオン性界面活性剤の場合には1/10の抽出効率しか得 られないからである。溶菌処理後、酢酸カリウムの存在下で媒体を擬似中和する (溶液の最終pHは5.5〜6である)。このように媒体を酸性化すると、タン パク質と染色体DNA及びRNAの一部を含む沈殿物が形成される。この沈殿は ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)と酢酸カリウムとの反応に起因し、ドデシル 硫酸カリウムの白色沈殿物が形成される。 沈殿物を除去しなければならない。このために、5リットル未満の量の場合に はポット遠心(15分、8,000rpm)によって処理し、もっと多い量(> 5リットル)の場合には連続遠心によって処理する。上清を除去する別の方法で は、細孔径20μm以上の高性能フィルター(PALL,profileII、 製造業者の使用説明書通りに使用)によって濾過する。4.透析濾過 化学的溶菌後に回収した上清を透析濾過によって処理してプラスミドDNAを 濃縮し、低分子量分子、特に高濃度で存在する塩を除去する。この透析濾過は、 プラスミドの大きさに基づ いてカットオフ点50〜300kDの範囲の膜を用いて行う。好ましくはカット オフ点100kDの膜を使用する。100kDという値は、球状分子であるタン パク質に対して与えられた表示値である。異なる立体構造を有する核酸分子の場 合、この表示値の膜によって30kD未満の分子量を有する分子が完全に除去さ れると考えられる。透析濾過後に溶液中に存在するDNAの量と透明溶菌液中に 存在する量とをHPLCによって測定する。測定値から計算した比がこの段階の 収率を表すが、その値は80%以上である。 この透析濾過中に塩が除去される。塩は10mMの燐酸塩バッファによって置 換される。従って、生成物をカラムクロマトグラフィー、特にセラミックヒドロ キシアパタイト(登録商標)カラムクロマトグラフィーに直接導入することがで きる。 サンプルを濃縮し不要な塩を除去するために、トリプルヘリックスアフィニテ ィークロマトグラフィーから得られたプラスミドDNAを再度透析濾過する。こ の処理を行うと、適当な製剤用バッファ中で生成物を平衡させることが可能にな る。このためには、カットオフ点10〜50kDの膜で透析濾過処理する。収率 は80%を上回る。 次いで、生成物を無菌的に濾過し、製剤化する前に分析処理する。 5.セラミックヒドロキシアパタイト(登録商標)カラムクロマトグラフィー 精製すべきサンプルの量及び出発サンプルの純度に応じた適正寸法のカラムに セラミックヒドロキシアパタイト(登録商標)ゲルを充填する。カラムの寸法及 びゲルの量を決定するために、出発溶液中に存在するDNAの量をHPLCによ って測定し、mg/mlで表す。何故なら、ヒドロキシアパタイト1mlあたり 少なくとも0.1mgのDNAが結合すると推定されるが、この値は出発溶液中 に存在するRNAの量次第では1mgまたはそれ以上の値まで変化し得るからで ある。RNAはゲルに結合し、RNAの量が多いほど結合するDNAの量が少な い。RNAを分別溶出によって除去する。低イオン強度の燐酸塩バッファ(10 mM)でカラムを平衡させる。線速度にして50cm/時の流速でサンプルをゲ ルに導入する。次いで、より高い導電率の燐酸塩バッファ(150mM)でゲル を洗浄する。サンプルに含まれているRNAの大部分がこの段階で除去される。 燐酸塩バッファ(250mM)の導電率を更に上昇させることによってプラスミ ドDNAを溶出させる。0.5N のNaOHを導入することによって残りの夾雑物を除去する。このNaOHは高 いモル濃度(500mM)の燐酸塩バッファで中和した後カラムを再使用できる 。医薬製造の場合、この支持体は、従来のクロマトグラフ洗浄剤である0.5N の水酸化ナトリウムに耐性であり、同時に高濃度のエタノールに耐性であるため 、汚染除去のためにその場で化学処理できるという利点を有している。 セラミックヒドロキシアパタイトは優れた分離能力を有している。この段階で 、RNAの80%以上、染色体DNAの99.9%を除去することができ、内毒 素の含量を1/1000に減少させ得る。更に、この方法では、ウシまたは他の 起原のすべての酵素の使用を回避できる(RNアーゼもプロテイナーゼKも使用 しない)。更に、化学薬品に対して耐性であるため、現在でも再現精度の問題を 伴うことなく40回以上再使用できる。クロマトグラフィーの収率は80%以上 である。6.三重螺旋の形成を伴うアフィニティークロマトグラフィー6.1.カラムの 調製 材料 : 使用されるカラムは、NHS(N−ヒドロキシスクシンイミ ド、Pharmacia)で活性化され蠕動ポンプ(流速<1ml/分)に接続 された5mlのHiTrapカラムである。使用される特異的オリゴヌクレオチ ドは5’にNH2基を有している。 この例では以下のバッファを使用する: −結合バッファ:0.2MのNaHCO3、0.5MのNaCl,pH8.3: −バッファA:0.5Mのエタノールアミン、0.5MのNaCl,pH8.3 : −バッファB:0.1Mの酢酸塩、0.5MのNaCl,pH4。方法 : カラムを30mlの1mMのHClで洗浄し、次いで結合バッファに希釈した オリゴヌクレオチド(5ml中に250ナノモル)をカラムに導入し、室温で3 0分間静置する。カラムを30mlのバッファAで3回、30mlのバッファB で順次洗浄する。この結果、オリゴヌクレオチドはCONH結合によってカラム に共有結合する。カラムは4℃で保存し、少なくとも4回使用し得る。6.2.プラスミドの精製 材料 : プラスミドpXL2784(1に記載)を7.1に記載のオリゴヌクレオチド に結合したHiTrapカラムで精製した。この精製には以下のバッファを使用 する: −バッファF:2MのNaCl、0.2Mの酢酸塩,pH4.5 −バッファE:1Mのトリス−塩酸、pH9、0.5mMのEDTA。方法 : カラムをバッファFで洗浄し、次いで、プラスミドを含む溶液をカラムに導入 し、室温で2時間以上インキュベートする。カラムをバッファFで洗浄し、次い でバッファEで溶出させる。7.イオン交換クロマトグラフィー 予備精製したサンプルを次に、弱アニオン交換カラムクロマトグラフィーで処 理する。何故なら、強アニオンは極めて強力にDNAを結合する特性を有してお り、余りにも強く結合するので、生成物の回収が極めて難しいからである(収率 が60%未満になる)。出願人が、プラスミドDNAを保持しないで残留RNA と結合する弱アニオン交換体を使用する理由はここに ある。従って好ましくは、DEAEセファロースまたはDEAEハイパーDのタ イプまたは同種類の弱アニオン交換体を使用する。ゲルを10mMの燐酸塩バッ ファに平衡させ、セラミックヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー段階で得 られたサンプルをゲルに導入する。次に、高濃度のNaCl溶液を加えることに よって結合RNAを除去する。良好な衛生条件で処理できるように0.5Mの水 酸化ナトリウム溶液によって化学処理して汚染除去する(内毒素の除去、及び、 微生物汚染の危険の回避)。8.複合体サンプル中のプラスミドDNAのHPLCアッセイ この方法の目的は、種々の精製段階中のプラスミドDNAを定量し、各段階の 収率を測定することである。このようにして、種々の処理の効率を定量的及び定 性的に判定し得る。 以下の技術を使用する。 クロマトグラフィーの支持体はPerseptive Biosystems のPoros R2ゲルから成る。これは、ポリスチレンジビニルベンゼン支持 体であり、粒子の粒径は10μmである。潅流用細孔の孔径は6,000〜8, 000オングストロームであり、拡散用細孔の孔径は500〜1,000 オングストロームである。ゲル容量は1.7mlである。 イオン対クロマトグラフィーを使用する。溶媒系は水、pH7.1の酢酸トリ エチルアミン/酢酸トリエチルアミン90%アセトニトリルである。 流速は3ml/分である。プラスミドDNAがRNAから分離するような勾配 を設定した。 基準サンプルはQiagenを製造業者の指示通りに用いて精製したプラスミ ドDNAである。このサンプルはアガロースゲル上でocDNA及びcccDN Aだけを含む。このサンプルはHPLCで単一ピークだけを与える。260nm のODを測定し、ODの1単位が50μg/mlのDNAを表すことに基づいて DNAの濃度を測定した。 標準曲線(gamme d’etalonnage)を作成するためにこの物 質を漸増量で注入した。 基準DNAの保持時間に対応するピークの面積を標準曲線に比較する。このよ うにして定量が行われる。9.残留染色体DNAのアッセイ 大腸菌のgalK遺伝子中のプライマーを用いたPCRによって残留ゲノムD NAを定量する。大腸菌のgalK遺伝子の プライマーは以下の配列を有している(Debouckら,Nucleic A cids Res.,1985,13,1841−1853) 5’−CCG AAT TCT GGG GAC CAA AGC AGT T TC−3’(配列14):及び、 5’−CCA AGC TTC ACT GTT CAC GAC GGG T GT−3’(配列15)。 反応媒体は、PCRバッファ(Promega France,Charbo nnieres)中に、1.5mMのMgCl2と0.2mMのdXTP(Ph armacia,Orsay)と0.5μMのプライマーと20U/mlのTa qポリメラーゼ(Promega)とを含む。反応は、 95℃で5分間、 95℃で10秒、60℃で30秒、78℃で1分を30サイクル、 78℃で10分間、 の順序で行う。 124塩基対の長さをもつ増幅したDNAフラグメントをSybrGreen I(Molecular Probes, Eugene,USA)の存在下の3%アガロースゲル電気泳動によって分離す る。次いで、大腸菌B株のウルトラピュア(Ultrapur)ゲノムDNA( Sigma,ref.D4889)の範囲に準拠して定量する。10.哺乳動物細胞のin vitroトランスフェクション この方法は、本発明方法によって精製されたプラスミドの生物学的活性を定量 するために使用される。使用した細胞はNIH 3T3細胞であり、実験の前日 に細胞を50,000細胞/ウェルの割合で24ウェルの培養プレートに播種す る。プラスミドを150mMのNaClに希釈し、リポフェクタントと混合する 。リポフェクタントの正電荷/DNAの負電荷の比が3になる量で使用する。混 合物を渦流させて混合し、室温で10分間静置し、ウシ胎仔血清を除いた培養培 地で希釈し、次いで培養ウェルあたり1μgのDNAとなる割合で細胞に加える 。37℃で2時間維持した後、10%v/vのウシ胎仔血清を添加し、5%のC O2の存在下で細胞を37℃で48時間インキュベートする。細胞をPBSで2 回洗浄し、ルミノメーターLumat LB9501(EG & G Bert hold,Evry.)を用い、記載されたプロトコル(Promega キット,Promega Corp.Madison,WI)に従ってルシフェ ラーゼ活性を測定する。タンパク質をBCA技術(Pierce,Interc him,Asnieres)によって定量する。11.各種の技術 アガロースゲル電気泳動及び臭化エチジウム染色によって分析すると、得られ たプラスミドは、単一バンドの形態の“超螺旋”構造の環状DNAである。精製 されたプラスミド中で高分子量の(染色体)DNA及びRNAは微量成分として も全く検出されない。 サンプル中のタンパク質濃度はMicro−BCA(Pierce)を製造業 者の指示通りに用いて測定する。 内毒素の濃度は、LAL(Biosepra)アッセイを製造業者の指示通り に行って測定する。 制限酵素による消化、ゲル電気泳動、大腸菌の形質転換、核酸沈殿、などのよ うな分子生物学で慣用の方法は文献に記載されている(Maniatisら,T .,E.F.Fritsch,& J.Sambrook.1989.Mole cular cloning:a laboratory manual, second edition.Cold Spring Harbor La boratory,Cold Spring Harbor Laborato ry Press,New York;Ausubel F.M.,R.Bre nt,R.E.Kinston,D.D.Moore,J.A.Smith,J .G.Seidman & K.Struhl.1987.Current p rotocols in molecular biology 1987−1 988.John Wiley & Sons,New York.)。既存の プロトコル(Ausubelら,1987)を用いたチェーンターミネーション 方法によってヌクレオチド配列を決定した。 制限酵素はNew−England Biolabs,Beverly,MA (Biolabs)から入手した。 結合のためには、DNAフラグメントを、10mMのMgCl2、10mMの DTT、2mMのATPを含む50mMのトリス−HClバッファ,pH7.4 中でT4ファージのDNAリガーゼ(Biolabs)の存在下でインキュベー トする。 全自動DNAシンセサイザーBiosearch8600を製造業者の指示通 りに用い、シアノエチル基によってβ保護さ れたホスホラミジットの化学作用を利用してオリゴヌクレオチドを合成する( inha ,N.D.,J.Biernat,J.McManus & H.Ko ster.1984,“ポリマー支持オリゴヌクレオチド合成,XVIII:最 終精製物の脱保護及び単離が容易なDNAフラグメントを合成するためのデオキ シヌクレオチドのβ−シアノエチル−N,N−ジアルキルアミノ−/N−モルホ リノホスホラミジットの使用(Polymer support oligon ucleotide synthesis,XVIII:Use of β−c yanoethyl−N,N−dialkylamino−/N−morpho lino phosphoramidite of deoxynucleos ides for the synthesis of DNA fragme nts simplifying deprotection and iso lation of the final product)”Nucl.Ac ids Res.,12,4539−4557;Giles,J.W.1985 .Advances in automated DNA synthesis .Am.Biotechnol.,Nov./Dec.)。 コンピテントにした大腸菌E.coliの菌株DH5α〔F’/endA1hsdR17supE44thi−1,recA1gvrA96rel A1 ,D(lacZYAargF)U169,deoR,F80dlac( acZ DM15)〕を、結合したDNAを用いて形質転換させるか、または、そ の形質転換効率を知るために試験されるDNAを用いて形質転換させる。 Kleinら,1980のプロトコルに従ってプラスミドDNAのミニ調製物 を調製する。 LB培養培地を使用して大腸菌の菌株を増殖させる(Maniatisら,1 982)。菌株を37℃でインキュベートする。適当な抗生物質を加えたLB培 地の培養皿に細菌を播種する。実施例 実施例1.セラミックヒドロキシアパタイトカラムにおけるプラスミドDNAの 精製 1.1.透明溶菌液の調製 材料 : この実施例では以下の溶液を使用する: 溶液1:50mMのグルコースと10mMのEDTAとを含む25mMのトリス ,pH6.8: 溶液2:0.2MのNaOHと1%のSDS;及び、 溶液3:3Mの酢酸カリウム,pH5。方法 : 200gの細胞を2,200mlの溶液1に懸濁させる。次に、溶液2(同じ く2,200ml)を加える。最後に、1,100mlの溶液3を加える。形成 された沈殿物を9,000rpmで30分間遠心することによって除去する。5 ,200mlの上清が得られる。1.2.透析濾過 材料 : 表面積1,860cm2でカットオフ点100kDのMaximate膜(Fi ltron)。 バッファ:100mMのリン酸ナトリウム,pH6.8。方法 : 使用に先立って、汚染除去のために0.5Mの水酸化ナトリウムでゲルを1時 間化学処理する。次に、注射用蒸留水によって水酸化ナトリウムを除去する。 段階1.1で得られた上清を約10倍に濃縮し、次いで4倍容の水、4倍容の 100mMの燐酸塩バッファ,pH6.8で透析濾過する。最終容量は810m lである。HPLCで測定するとサンプルは224mgのプラスミドDNAを含 有している。1.3.セラミックヒドロキシアパタイト(登録商標)による精製 材料 : この精製には以下のバッファを使用する: バッファA=10mMの燐酸塩バッファ,pH6.8: バッファB=150mMの燐酸塩バッファ,pH6.8: バッファC=250mMの燐酸塩バッファ,pH6.8: バッファD=500mMの燐酸塩バッファ,pH6.8: 0.5MのNaOH。方法 : カラム(直径113mm、高さ17cm)に1,700mlのゲルを充填する 。 使用に先立って、汚染除去のために0.5Mの水酸化ナトリウムでゲルを1時 間化学処理する。次に、バッファDを加えて 水酸化ナトリウムを除去する。次いで、カラムをバッファAで平衡させる。 前述の手順で得られた810mlのうちの610ml(即ち171mg)のサ ンプルをゲルに導入する。流速を60ml/分とする。次に、ゲルを6リットル のバッファBで洗浄する。バッファCを加えて生成物を溶出させる。溶出液の量 は1,520mlであり、147mgのプラスミドDNAを含有している(HP LCによって測定)。 次に、ゲルを水酸化ナトリウム(0.5MのNaOH)及びバッファDで順次 洗浄することによって再生する。このゲルは新しいサイクルに使用できる。 一連処理を254nmのUV分光測定によって追跡する。1.4.DEAEセファロースによる精製 材料 : この精製には、バッファA、1MのNaCl及び0.5MのNaOHをバッフ ァとして使用する。方法 : カラム(直径50mm、高さ6cm)に110mlのゲルを充填する。 使用に先立って、汚染除去のために0.5Mの水酸化ナトリウムでゲルを1時 間化学処理する。次に、1MのNaCl溶液によって水酸化ナトリウムを除去す る。次いで、カラムをバッファAで平衡させる。 前述の手順で得られた1,520mlのうちの1,130ml(即ち110m g)のサンプルを流速を50ml/分でゲルに導入する。DNAが保持されない ので、流出液を回収する(1,036ml)。この流出液は104mgのDNA を含有している。ゲルに保持された物質を1MのNaCl溶液によって除去する 。ゲルを0.5Mの水酸化ナトリウム及び1MのNaClで順次洗浄する。この ゲルは新しいサイクルに使用できる。 一連処理を254nmのUV分光測定によって追跡する。1.5.透析濾過 材料 : 表面積860cm2でカットオフ点30kDのUltrasette膜(Fi1 tron)。 バッファ:注射用蒸留水。方法 : 使用に先立って、汚染除去のために0.5Mの水酸化ナトリウムで膜を1時間 化学処理する。次に、注射用蒸留水によって水酸化ナトリウムを除去する。直前 の段階で得られた720mlの生成物をほぼ3倍に濃縮し、次いで、4倍容の注 射用蒸留水で2回透析濾過する。最終容量は210mlである。このサンプルは 62mgのプラスミドDNAを含有している(HPLCによって測定)。1.6.DNAの特性値 上記の方法によってほぼ純粋なプラスミドが得られる。最終サンプルの種々の 成分を測定し、以下に要約する。 −RNA:アガロースゲル中でもHPLCでも検出不能: −PCRで測定した染色体DNA<0.5%: −HPLCで測定した超螺旋DNA>80%: −内毒素(LAL)<50EU/mg: −タンパク質(microBCA)<1μg/ml: −in vitro生物学的活性: pXL2784ロット42DNA95:タンパク質1μgあたり20×106 RLU(塩化セシウム勾配で精製した同じプ ラスミドがタンパク質1μgあたり13×106RLUであることに比較)。1.7.変形 段階1.1の遠心の代わりにデプスフィルタ濾過を用いる以外は上記と同じ手 順で処理した。方法のこの変形では、医薬純度のプラスミドが得られる。その特 性値を以下に要約する。 −RNA:アガロースゲル中でもHPLCでも検出不能: −PCRで測定した染色体DNA<0.5%: −HPLCで測定した超螺旋DNA>70%: −内毒素(LAL)<50EU/mg −タンパク質(microBCA)<1μg/ml。実施例2:トリプルヘリックスアフィニティークロマトグラフィーによるヒドロ キシアパタイト溶出物の精製 2.1.アフィニティカラムの調製 使用したカラムは、NHS(N−ヒドロキシスクシンイミド、Pharmac ia)で活性化し蠕動ポンプに接続した5mlのHiTrapカラムである。使 用した特異的オリゴヌクレオチドは、5’にNH2基を有している。その配列を 以下に示す。 5’−GAGGCTTCTTCTTCTTCTTCTTCTT −3’(配列1)。 この実施例では以下のバッファを使用する: 結合バッファ:0.2MのNaHCO3、0.5MのNaCl,pH8.3: バッファA:0.5Mのエタノールアミン、0.5MのNaCl,pH8.3 : バッファB:0.1Mの酢酸塩、0.5MのNaCl,pH4。 30mlの1mMのHClでカラムを洗浄し、次いで結合バッファに希釈した オリゴヌクレオチド(5ml中に250ナノモル)をカラムに導入し、室温で3 0分間静置する。カラムを30mlのバッファAで3回、30mlのバッファB で順次洗浄する。その結果、オリゴヌクレオチドがCONH結合によってカラム に共有結合する。カラムを4℃で保存する。2.2.プラスミドの精製 以下のバッファを使用する: バッファF:2MのNaCl、0.2Mの酢酸塩,pH4.5: バッファE:1Mのトリス−塩酸、pH9、0.5mMのEDTA。 カラムをバッファFで平衡させ、次いで、実施例1.3に記 載の条件で得られた9mlのヒドロキシアパタイト溶出液を予め2MのNaCl 及びpH4.5に調整し、カラムに導入して室温で一夜循環させる(流速0.5 ml/分)。カラムをバッファFで洗浄し、次いでバッファEで溶出させる。2 54nmのUV分光測定によってDNAを検出する。2.3.精製DNAの特性値 HPLC分析(前述の方法)によれば精製DNAは24.8分の保持時間の単 一ピークとして検出される。RNAは全く検出されない。また、1%アガロース ゲル電気泳動及び臭化エチジウム染色後の精製DNAは検出可能な量のRNAを 全く含んでいない。 また、リラックス型DNAを超螺旋DNAから分離するGen−Pak Fa x Watersカラムを用いたアニオン交換クロマトグラフィーによってDN Aを分析した。カラムに導入した処理前のサンプル中の超螺旋DNAは80%で あった精製サンプルは97%の超螺旋DNAを含んでいた。。 大腸菌のゲノムDNAを第3項に記載の技術に従ってPCRによって定量した 。アフィニティカラムで精製したDNAは約0.01%のゲノムDNAを含んで いる。実施例3 3.1.プラスミドの精製 実施例2に記載の手順で調製したアフィニティカラムを以下の配列のオリゴヌ クレオチドと共に使用する。 5’−CTT CTT CTT CTT CTT CTT CTT−3’(配列 2)。 以下のバッファを使用する: バッファF:2MのNaCl、0.2Mの酢酸ナトリウム,pH4.5: バッファE:1Mのトリス−塩酸、pH9、0.5mMのEDTA。 カラムをバッファFで平衡させ、次いで実施例1.7に記載のプロトコルで精 製し、10mlのバッファFに希釈した0.8mgのプラスミドを加える。カラ ムのサンプルを室温で1晩循環させる(流速0.5ml/分)。カラムをバッフ ァFで洗浄し、次いでバッファEで溶出させる。254nmのUV分光測定によ ってDNAを検出する。3.2.精製DNAの特性値 リラックス型DNAを超螺旋DNAから分離するGen−P ak Fax Watersカラムを用いたアニオン交換クロマトグラフィーに よってDNAを分析した。カラムに導入した処理前のサンプル中の超螺旋DNA は72%であったが、精製サンプルは100%の超螺旋DNAを含んでいた。。 大腸菌のゲノムDNAを前述の技術に従いPCRによって定量した。アフィニ ティカラムに導入した処理前のサンプルは約0.3%のゲノムDNAを含んでい たが、アフィニティカラムで精製したDNAは約0.01%のゲノムDNAを含 んでいた。実施例4:ヒドロキシアパタイト溶出(pXL2784)の精製後のトリプルヘ リックスアフィニティークロマトグラフィーの規模の変更 4.1.アフィニティカラムの調製 使用したカラムは、NHS(N−ヒドロキシスクシンイミド、Pharmac ia)で活性化し、実施例2.1に記載の方法で、配列: 5’−CTT CTT CTT CTT CTT CTT CTT−3’〔(C TT)7:配列2〕のオリゴヌクレオチドに結合させたセファロース4 Fas t Flowを含むカラムである。 カラム(直径26mm、高さ16cm)に80mlのゲルを充填し、蠕動ポン プに接続する。4.2.プラスミドの精製 以下のバッファを使用する: バッファF:2MのNaCl、0.2Mの酢酸ナトリウム,pH4.5: バッファE:1Mのトリス−塩酸、pH9、0.5mMのEDTA。 カラムをバッファFに平衡させ、次いで、実施例1.3に記載の条件で得られ た135ml、即ち8mgのヒドロキシアパタイト溶出液を、予めpH4.5、 2MのNaCl溶液に調整し、カラムに導入して室温で4回循環させる(流速1 .25ml/分)。カラムをバッファFで洗浄し、次いでバッファEで溶出させ る。254nmのUV分光測定によってDNAを検出する。2.2mgが回収さ れる。4.3.精製DNAの特性値 HPLC分析(前述の方法)によれば、精製DNAは24.4分の保持時間で 単一ピークとして検出される。RNAは全く検出されない。また、1%アガロー スゲル電気泳動及び臭化エチ ジウム染色後の精製DNAは検出可能なRNAを全く含んでいない。 また、リラックス型DNAを超螺旋DNAから分離するGen−Pak Fa x Watersカラムを用いたアニオン交換クロマトグラフィーによってDN Aを分析した。カラムに導入した処理前のサンプル中の超螺旋DNAは94%で あったが、精製サンプルは100%の超螺旋DNAを含んでいる。 大腸菌のゲノムDNAを第3項に記載の技術に従ってPCRによって定量した 。カラムに導入した処理前のサンプル中のゲノムDNAは約2%であったが、ア フィニティーカラムで精製したDNAは約0.02%のゲノムDNAを含んでい る。実施例5:セラミックヒドロキシアパタイトカラムによるプラスミドDNAの大 規模精製 5.1.透明溶菌液の調製 プラスミドpXL2774によって形質転換した大腸菌の培養物から実施例1 .1に記載の手順で透明溶菌液を調製する。プラスミドpXL2774は小さい 寸法(約4.5kb)を有し、特に、 −Luc遺伝子の発現カセット(CMVプロモーター−luc −ポリ(A)+)と、 −選択マーカーsup Pheと、 −R6Kの複製起点ori γと、 −ColE1のcerフラグメントとを含む。方法 : 456gの細胞を5,000mlの溶液1に懸濁させる。次に、溶液2(5, 500ml)を加える。最後に、2,500mlの溶液3を加える。形成された 沈殿物を9,000rpmで30分間遠心するかまたは濾過によって除去する。 12.3リットルの上清が得られる。5.2.透析濾過 材料 : 表面積1,860cm2でカットオフ点100kDのMaximate膜(Fi ltron)。 バッファ:100mMのリン酸ナトリウム,pH6.8。方法 : サンプルを実施例1.2に記載の方法で透析濾過する。 最終容量は945mlである。HPLCで測定するとこのサンプルは253m gのプラスミドDNAを含んでいる。5.3.セラミックヒドロキシアパタイト(登録商標)による精製 材料 : この精製には以下のバッファを使用する: バッファA=100mMの燐酸塩バッファ,pH6.8: バッファB=150mMの燐酸塩バッファ,pH6.8: バッファC=250mMの燐酸塩バッファ,pH6.8: バッファD=500mMの燐酸塩バッファ,pH6.8: 0.5MのNaOH。方法 : カラム(直径100mm、高さ23cm)に1,700mlのゲルを充填する 。 使用に先立って、汚染除去のために0.5Mの水酸化ナトリウムでゲルを1時 間化学処理する。次に、バッファDを加えて水酸化ナトリウムを除去する。次い で、カラムをバッファAで平衡させる。 前述の手順で得られた945ml(即ち128mg)のうちの475mlをゲ ルに加える。流速を65ml/分とする。次に、ゲルを6リットルのバッファB で洗浄する。バッファCを 加えて生成物を溶出させる。溶出液の容量は1,760mlであり、100mg のプラスミドDNAを含有している(HPLCによって測定)。 次に、ゲルを水酸化ナトリウム(0.5MのNaOH)及びバッファDで順次 洗浄することによって再生する。このゲルは新しいサイクルに使用できる。 一連処理を254nmのUV分光測定によって追跡する。5.4.透析濾過 実施例1.5に記載のプロトコルに従って透析濾過を実施した。5.5.DNAの特性値 上記の方法によってほぼ純粋なプラスミドが得られる。最終サンプルの種々の 成分を測定し、以下に要約する。 −RNA:アガロースゲル中で検出不能: −PCRで測定した染色体DNA:0.6% −HPLCで測定した超螺旋DNA:87% −内毒素(LAL)<50EU/mg −タンパク質(microBCA)<1μg/ml。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB ,BG,BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE, GH,HU,IL,IS,JP,KP,KR,LC,L K,LR,LT,LV,MG,MK,MN,MX,NO ,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,TR,TT, UA,US,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つのセラミックヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィ ー段階を含むことを特徴とする医薬純度の二重鎖DNAの精製方法。 2.2つのクロマトグラフィー段階を含み、一方の段階がヒドロキシアパタイト カラムにおいて行われることを特徴とする二重鎖DNAの精製方法。 3.1つのヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィー段階と1つのアフィ ニティークロマトグラフィー段階またはイオン交換クロマトグラフィー段階とを 含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。 4.1つのヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィー段階と、DNA配列 と固定化オリゴヌクレオチドとの特異的ハイブリダイゼーションによって三重螺 旋の形成を伴う1つのアフィニティークロマトグラフィー段階とを含むことを特 徴とする請求項3に記載の方法。 5.1つのヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィー段階と1つのアニオ ン交換クロマトグラフィー段階とを含むこと を特徴とする請求項3に記載の方法。 6.更に、透析濾過段階を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項 に記載の方法。 7.細胞の化学的溶解段階と、 透析濾過段階と、 セラミックヒドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィー段階と、 DNA配列と固定化オリゴヌクレオチドとの特異的ハイブリダイゼーションによ って三重螺旋の形成を伴うアフィニティークロマトグラフィー段階と、 を含むことを特徴とする二重鎖DNAの精製方法。 8.二重鎖DNAが更に1つまたは複数の有益な配列を含むことを特徴とする請 求項1から7のいずれか一項に記載の方法。 9.二重鎖DNAがプラスミドDNAであることを特徴とする請求項1から8の いずれか一項に記載の方法。 10.染色体DNAの含量が0.01%以下であることを特徴とする組換えプラ スミドDNA調製物。 11.内毒素の含量が50EU/mg以下であることを特徴とする請求項10に 記載の精製された組換えプラスミドDNA調 製物。 12.内毒素の含量が10EU/mg以下であることを特徴とする請求項11に 記載の精製された組換えプラスミドDNA調製物。 13.請求項1から9のいずれか一項に記載の方法によって得られたDNAを含 む医薬組成物。
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