JPH01135792A - 核酸の分離・精製方法 - Google Patents

核酸の分離・精製方法

Info

Publication number
JPH01135792A
JPH01135792A JP62293267A JP29326787A JPH01135792A JP H01135792 A JPH01135792 A JP H01135792A JP 62293267 A JP62293267 A JP 62293267A JP 29326787 A JP29326787 A JP 29326787A JP H01135792 A JPH01135792 A JP H01135792A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
separation
nucleic acids
liquid chromatography
ammonium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62293267A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Iino
飯野 信二
Kyoichi Ishigaki
石垣 恭市
Kumiko Yamamoto
久美子 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP62293267A priority Critical patent/JPH01135792A/ja
Priority to EP88310975A priority patent/EP0325032A1/en
Publication of JPH01135792A publication Critical patent/JPH01135792A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/1003Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor
    • C12N15/1006Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor by means of a solid support carrier, e.g. particles, polymers
    • C12N15/101Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor by means of a solid support carrier, e.g. particles, polymers by chromatography, e.g. electrophoresis, ion-exchange, reverse phase
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D15/00Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor
    • B01D15/08Selective adsorption, e.g. chromatography
    • B01D15/26Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by the separation mechanism
    • B01D15/38Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by the separation mechanism involving specific interaction not covered by one or more of groups B01D15/265 - B01D15/36
    • B01D15/3847Multimodal interactions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は核酸の分離・精製方法に関し、より詳しくは液
体クロマトグラフィーによる核酸の分離・精製方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
生化学分野の発展は近年めざましいものがあるが、特に
、遺伝子工学の分野においては核酸をより短時間に、か
つ安価に分離・精製する方法が強く望まれている。
核酸の分離・精製方法としては古くから種々の方法が用
いられている。これらの方法の中で密度勾配遠心法(以
下「超遠心法」と略称する)と液体クロマトグラフィー
を使用する方法が良く知られている。
この2つの方法のうち超遠心法は、例えばプラスミドO
Nへの分離・精製やONへの1本鎖と2本鎖の分離など
に用いられ、核酸6分離・精製手段としてよく知られた
方法である。
この超遠心法とは各成分の僅かな密度差を利用して、上
記それぞれの成分を分離するものであるが次のような問
題点を有している。
即ち、この方法は超遠心機を使用して飲方rpmという
超高速回転で数十時間、場合によって異なるが少ない場
合で20時間という長時間の処理を必要とする。しかも
、上記超遠心機は非常に高価であり、かつ生化学分野お
いても汎用性に乏しいので、この超遠心機は利用頻度が
少なく一層高値なものとならざるを得ない。
またこの方法は、塩化セシウムやエチジムブロマイドな
どの高価でしかも人体に対して強い毒性を有する薬品を
用いる必要がある。
即ち上述のように超遠心法による核酸の分離・精製は長
時間を要し、そのコストも高くまた安全衛生面で問題を
有していた。
一方、液体クロマトグラフィーによる分離・精製方法も
一般的によく知られており、カラム充填材としてはヒド
ロキシアパタイトやBNO−セルロース(Benzoy
lated−Naphthoylated DEAR−
セルロース)などが核酸の分離・精製用に使われている
この液体クロマトグラフィーによる分離・精製方法は生
化学分野では古くから一般的に用いられており、操作時
間も特に高速液体クロマトグラフィーを用いれば数十分
程度で完了する。また使用する溶離液もリン酸塩や食塩
を含む水溶液であり、特に高価でしかも毒性の強い物質
を扱う必要がない。
従って、超遠心法に比べると液体クロマトグラフィーを
使用する方法は、はるかに短時間で、安価にかつ安全に
核酸を分離・精製することができ、しかも大量の試料の
取扱いにも比較的に容易に対応できるという利点がある
しかしながら従来より行われている液体クロマトグラフ
ィーを使用する方法は、上述のようにリン酸塩や食塩な
どの無機塩を含有する水溶液を溶離液として用いるため
、分離・精製後の核酸は無機塩との混合溶液として得ら
れる。このようにして分離・精製した核酸を利用すると
混入している無機塩が種々の障害を与えるので、従って
、この無機塩を透析法によって除去する必要がある。し
かしこの透析操作は通常1〜2日程度と比較的長時間を
要するという問題がある。
従って液体クロマトグラフィー、特に高速液体クロマト
グラフィーによる分離・精製自体は比較的に短時間で完
了するが、それに引き続いて必要な脱塩透析までの時間
を考慮すると分離・精製には長時間を要することとなる
上述のように核酸の分離・精製には上記2つのいづれの
方法によっても長時間を必要とするという問題がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等はかかる状況に鑑み、液体クロマトグラフィ
ーを使用して核酸を分離・精製する方法の改良について
種々検討を重ねた結果、液体クロマトグラフィーのカラ
ムの充填材としてヒドロキシアパタイトを使用し、かつ
溶離液に炭酸のアンモニウム塩水溶液を用いれば、短時
間でしかも安価で安全に核酸を分離・精製出来ることを
見出し本発明を完成するに至ったものである。
即ち本発明はカラム充填材としてヒドロキシアパタイト
を使用し、かつ溶離液として炭酸のアンモニウム塩水溶
液を用いることを特徴とする液体クロマトグラフィーに
よる核酸の分離・精製方法を提供するものである。
本発明の詳細な説明する。
ヒドロキシアパタイトとは理論式として下記(1)式で
示される化合物であり、Ca/P :原子比は理論的に
は1G/6−1.67であるが実際にはこの値と合致す
るとは限らず、−船釣には1.3〜1.9程度の範囲の
組成のもが知られている。
Ca+e(POa)h(OH)z −−−−−−−(1
)またCaのサイトには他の金属原子、例えばSr。
Ba、 Pb、 Cd、 Na、に、AIなどで置換さ
れることもある。さらに、(PO4)サイトにはSO4
、A304、VO4、COzなどの酸根が、また(0■
)サイトにはF 、 CI、COl、などの陰イオン原
子(団)が置きかわることがある。従って、ヒドロキシ
アパタイトは、その合成条件や履歴によってその成分や
組成が種々異なる化合物群である。
本発明に用いられるヒドロキシアパタイトとは上記の化
合物群全てを含むものであり、そのいずれのヒドロキシ
アパタイトを用いても本発明では差し支えない。
また、本発明ではヒドロキシアパタイトは前記(1)式
における(PO4)サイトまたは/および(011)サ
イトの一部がCO3に置きかわっている、いわゆるカー
ボネートアパタイトを用いると、クロマトグラフィーの
充填材としてより耐久性が良いので好ましい。
本発明においては溶離液として炭酸のアンモニウム塩水
溶液を使用する必要があるが、この水溶液は通常2 m
M〜2Mの範囲の濃度(PR値として4〜10の範囲)
で使用される。炭酸のアンモニウム塩は、その中でも炭
酸水素アンモニウムまたはカルバミン酸アンモニウムが
後述する理由で特に好ましい。
ここで液体クロマトグラフィーによる分離・精製方法に
ついてその概略を説明する。
液体クロマトグラフィーとは、周知のようにカラムと呼
ばれる円筒管内に充填材(吸着材)を詰めたものを用意
し、この充填カラム内にサンプル(分離・精製対象物)
に適した溶離液を連続的に通液する。しかる後溶離液流
中に各種成分の混合物よりなるサンプルを注入するとカ
ラム内ではサンプル中の各成分は移動速度が異なるので
、液体クロマトグラフィーを使用すればこの移動速度の
差を利用して各成分を成分ごとに分A11(分取)・精
製することができるのである。
尚、液体クロマトグラフィーにより分取された精製フラ
クシヨン(核酸の水溶液)は、これにアルコールを加え
ることにより核酸を沈殿させ分離する方法が一般的に行
われているが、精製フラクション中に無機塩が存在して
いるとこの無機塩も共に沈殿する。従って精製フラクシ
ョンは、上記アルコール添加に先立って無機塩を除くた
めの脱塩操作が必要である。
本発明においては、カラムの充填材にヒドロキシアパタ
イトを使用することを必須要件とするものであるが、液
体クロマトグラフィーそのものには特に限定はない、即
ち、古くから用いられているもので、ガラスカラムに充
填材を結め、このカラムに溶離液を水頭圧差またはペリ
スフリックポンプを用いるなどして、低圧で通液する簡
便な方法や、高圧ポンプと耐圧性のカラムを組み合わせ
て用いる高速液体クロマトグラフィーなど、いずれの装
置でも好適に使用可能である。もちろん、分取・精製の
迅速性および精密さの点から高速液体クロマトグラフィ
ーを用いることが特に好ましい。
また本発明では溶離液として炭酸のアンモニウム塩水溶
液を使用することを必須要件とする。
この炭酸のアンモニウム塩は揮発性塩である。即ち減圧
または/および数十゛C程度の加温によりアンモニヤと
炭酸ガスに分解する。
従って溶離液として炭酸のアンモニウム塩を使用して核
酸の分離・精製を行う際に、従来の方法の如く透析法を
採用する必要はなく、精製フラクションを減圧または/
および上記程度の温度に加温すれば炭酸のアンモニウム
塩はアンモニヤ及び炭酸ガスとして短時間に揮散除去さ
せることができるのである。
更に、炭酸のアンモニウム塩の中でも、炭酸水素アンモ
ニウムまたはカルバミン酸アンモニウムはアルコールに
対して溶解度が大きいので特に好ましい、その理由は仮
に脱塩操作が不充分であっても、アルコールを加えて核
酸を沈殿させる次の操作で、残存する炭酸水素アンモニ
ウムまたはカルバミン酸アンモンはアルコールに溶存し
沈殿することがないからである。
本発明においては、上記の通り、カラムに溶離液として
炭酸のアンモニウム塩水溶液を通液して核酸の分離・精
製を行うものであるが、この際の溶離液は最初水とし、
通液が進むに従って、漸次炭酸のアンモニウム塩の濃度
を上昇させるのが、核酸をより良好に分離出来るので好
ましい。
本発明の核酸の分離・精製方法は、プラスミドDN^、
ファージDNA 、染色体DNA 、DNA 、ファー
ジRNAなとその分子量や、また開環状、閉環状などの
分子形状に制約されることなく、あらゆる核酸の分離・
精製に好適に適用することができるのである。
本発明では溶離液として炭酸のアンモニウム塩水溶液を
使用するものであるが、この炭酸のアンモニウム塩水溶
液は従来使用されてきたリン酸塩水溶液と比べ溶離力が
弱い、しかし、核酸に対して比較的吸着力のマイルドな
ヒドロキシアパタイトをカラムの充填材として使用して
いるので、この2つの組合せにより核酸の分離・精製に
好結果が得られるものと考えられる。
更に付言するならば、本発明ではカラムの充填材として
ヒドロキシアパタイトを使用しているので、分離前の核
酸のサンプルをリン酸塩などの無機塩水溶液で溶解させ
たものであっても脱塩を行う必要はなく、そのままカラ
ムに通液して核酸の分離・精製を行うことができるとい
う大きな利点がある。これは次の理由によるものと考え
られる即ち(1)ヒドロキシアパタイトを充填材として
使用した場合は、他の充填材と異なり無機塩の混入がカ
ラム内における核酸の溶出に妨害を及ぼさない、(2)
ヒドロキシアパタイトには無機塩類が保持されることな
く、サンプル中に混入している無機塩はボイドボリュー
ム付近で溶出される。従って精製フラクシッンには無機
塩の混入はない。
(実施例〕 以下本発明を実施例に基づき更に具体的に説明する。
実施例1 子牛胸腺DN^(米国シグマ社、 No D−1501
,TVpe−■)を、10wMリン酸カリウム緩衝液で
0.45■/dの濃度に溶解した。更にこの溶液とこの
溶液を加熱・急冷して熱変性させたものの等型温合物、
即ち2本鎖DNAと1本鎖DNAの等型温合物を調整し
、以下の実験の試料に供した。
即ち、カラムとしてヒドロキシアパタイト充填カラム(
内径7,6φ、長さ100mn+)および溶離液として
炭酸水素アンモニウム水溶液を使用し、高速液体クロマ
トグラフィー(以下HPLC装置と略記する)を用いて
核酸の分離・着装実験を行った。
その結果は第1図に示すように、1本鎖DNAおよび2
本tl D N Aがそれぞれ完全に分離されていた。
尚、上記実験に使用した機器および操作条件の詳細は以
下に示す通りであった。
カラム: HCA−Column^−7610+ P−
4001(三井東圧化学■製) )IPLC装置:■島津製作所製 LC−6A型検出器
 : UV 260rv O,64^UFS溶離液 :
炭酸水素アンモニウム水溶液(pH7,8)0〜0.1
5hin、  500 mMo、1〜5 min、 1
000 mM5〜15  ll1in、 1500 m
Mステップグラジェント 流速  : 1.Od/■in。
温度  :室温 チャートスピード:  5mm/l1in。
試料  =20Ottl 上記クロマトグラフィー操作で得られた1本鎖DNAお
よび2本11DNAのそれぞれのフラクシッンを分取し
、それぞれ圧力100mmHg abs、 +  温度
40°Cの条件下で10分間減圧処理して炭酸水素アン
モニウムを揮発させた9次に減圧処理したこのDNA水
溶液にエタノールを加え、高純度の1本鎖および2本鎖
の各DNAを沈殿として回収した。
尚、炭酸水素アンモニウムを溶離液として用いる場合に
は、上記の減圧操作を省略して、分取したフラクシテン
に直接エタノールを加え核酸を沈殿させても差し支えな
いことを本発明者等は確認している。
実施例2 プラスミドflNAを増殖させた大腸菌を集菌し、これ
をアルカリ−3DS法により溶菌および除クンバク処理
し、プラスミドDNA(puc 19)、 RN^、ク
ロモシームDNAを主として含む試料を調整しこれを試
料とした。
上記試料について、実施例1と同様にヒドロキシアパタ
イト充填カラム、炭酸水素アンモニウムの組合わせによ
り、HPLC装置を用いて核酸の分離実験を行った。
その結果は第2図に示すように、プラスミドDNAがR
NA等の夾雑物ときれいに分離されており、また、閉環
状プラスミドDNAと開環状プラスミドDNAもそれぞ
れに分離されていた。
尚、上記分離実験に用いた機器および操作条件の詳細は
以下の通りであった。
カラム: IICA−Column^−7610+P−
4001(三井東圧化学■製) HPLC装W1.:日本分光工業■製 TRI−ROTARVl型 検出器 : UV 26On+* 0.64AUPS溶
離液 :炭酸水素アンモニウム水溶液(pH7,8)0
〜10 win、  900 mM 10〜15 sin、1000 mM 15〜20 win、1100  mM2O〜2511
in、  1500 +mMステップグラジェント 流速  : 1.Om/+in。
温度  :室温 チャートスピード:  5mm/+in。
試料  :zootIx 上記クロマトグラフィー操作にて得られた閉環状プラス
ミドDNAの精製フラクションを分取し、これにエタノ
ールを加え、閉環状プラスミドDNAの精製品を沈殿と
して得た。
尚、上記閉環状プラスミドDNAの精製品は、制限酵素
(Hind II)により1ケ所で切断されることが確
認された。従って、本発明技術により精製したプラスミ
ドDNAは、形質転換にも用いることが出来る。
比較例1 実施例1で用いたものと同じ1本鎖DNAと2本鎖DN
Aの等型温合物を試料として用いて、ヒドロキシアパタ
イト充填カラムと溶離液としてリン酸カリウム緩衝液の
組合せにより、HPLC装置により核酸の分離・精製実
験を行った。その結果を第3図に示した。
尚、上記実験に用いた機器および操作条件の詳細は以下
の通りであった。
カラム: HCA−Column A−7610+P−
4001(三井東圧化学■製) HPLC装置:■島津製作所製 LC−6A型検出器 
: UV 260n+g 0.32AUFS溶離液 ニ
リン酸カルシウムウム緩衝液(pH6,8)〜Omtn
、 100 mM O〜5 sin、 200 mM 5〜15 ll1in、 300 sMステップグラジ
ェント 流速  : 1.OIdl/+*in。
温度  :室温 チャートスピード:  5nn/+sin。
試料  :200μ! 上記クロマトグラフィー操作にて、1本鎖DNA、2本
tiONへのそれぞれのフラクションを分取した。この
分取液を脱塩透析してリン酸分を除去した後、エタノー
ルを加えてDNAを沈殿させて回収した。
尚、脱塩透析操作は以下の如くであり、脱塩に長時間を
要した。
即ち0.2M NaC1、TE温溶液1mMトリス−塩
酸緩衝液 0.1  mM EDTA溶液、pH8,0
)に対して2時間の透析を2回さらに1日の透析を2回
行った比較例2 実施例2で調整し、液体クロマトグラフィーの試料に供
したものと同じ試料を使用し、塩化セシウム平衡密度勾
配遠心法(超遠心法)により核酸の分離・精製を行った
。操作方法は以下の通りである。
即ち、遠心管の中に常法に従い試料、塩化セシウム、エ
チジムブロマイド等を注入し、これを回転数40.00
Orpm 、温度18°Cで40時間にわたり超遠心機
(米国Beclvan社製)にかけ、各成分ごとに層分
離させた0次に、この超遠心によって分離したバンドよ
り閉環状プラスミドDNAに相当する部分を取り出し、
これをイソプロピルアルコール飽和水飽和塩化セシウム
溶液にて抽出を3回繰り返し、エチジムブロマイドを除
去した。これを更にTE温溶液対して透析を2回(各2
時間)行い、得られた溶液にエタノールを加えて閉環状
プラスミドDNAを沈殿として回収した。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り、本発明は液体クロマトグラフ
ィーを用いての核酸の分離・精製方法であるが、本発明
ではカラム充填材としてヒドロキシアパタイトを、溶離
液として炭酸のアンモニウム塩水溶液を使用するという
ものである。
本発明の方法に従えば、核酸の精製フラクション中には
核酸と共に炭酸のアンモニウム塩が溶解して存在するが
、この炭酸のアンモニウム塩は減圧または/および数十
゛C程度の加熱によってアンモニヤと炭酸ガスに分解す
るので、これにより簡単にまた短時間で連敗除去するこ
とができる。
従来の方法は溶離液としてリン酸や食塩などのような不
揮発性塩の水溶液を使用しているので、脱塩に数十時間
にわたる長時間でかつ煩雑な透析法を採用せざるを得な
かったのに対し、本発明の方法は核酸の分離・精製に要
する時間が格段に短縮されるのである。
また、本発明の方法による核酸の分離・精製能力は、従
来の方法、即ち溶離液としてリン酸塩水溶液などを用い
た場合のそれと比較して、全(退色のないものであるこ
とは実施例1と比較例1より明らかである0本発明では
、核酸の精製フラクション中に含まれている炭酸アンモ
ニウム塩を減圧または/および加温することによって、
アンモニアガスと炭酸ガスに分解してこれを揮散除去す
るものであるが、この揮散操作を行っても、物理的に不
安定な核酸に何らの損傷を与えることはない、このこと
は実施例2で示したように、本発明の方法を用いて得ら
れた閉環状プラスミドON^は、制限酵素によって1ケ
所のみ切断されたとし1う事実からも明らかである。
以上詳細に述べた如く、本発明の方法を用いて核酸を分
離・精製した場合、従来技術による分離・精製方法、即
ち超遠心法および溶離液として不揮発性塩を使用した液
体クロマトグラフィー法のいずれかの場合と比較しても
非常に単時間に精製・分離を完了することができる。し
かも精製・分離後の核酸の純度も従来技術により精製さ
れたものと同等またはそれ以上であり、また、物理的に
不安定な核酸を損傷する心配もない、従って本発明は遺
伝子工学などのバイオテクノロジーの進歩に多大の貢献
をするものと確信するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図はそれぞれ実施例1、実施例
2及び比較例1で行った核酸の分離状況を示すクロマト
グラフ図である。 特許出願人 三井東圧化学株式会社 図面 第1図 時 間(分) 第2図 11、−a′t′(RNA) 時 間(分) 第3図 時 間(分) 手続争甫正書(自発) 昭和63年12月14日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 昭和62年特許願第293267号 2、発明の名称 核酸の分離・精製方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号4、補正に
より増加する発明の数  零5、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 6、補正の内容 (す明細書第2頁第15行目に「かつ生化学分野お(2
)明細書第13頁第1行目、第15頁第4行目及び第1
6頁第15行目に「ステップグラジェント」とあるのを
r段階的溶出」と訂正する。 (3)明細書第13頁第8行目に「圧力100mmHg
 abs。 、」とあるのを「圧力100 Torr、 Jと訂正す
る。 (4)明細書第16頁第11行目に「リン酸カルシウム
緩衝液(pH6,8) Jとあるのを「リン酸カリウム
緩衝液(pH6,8) Jと訂正する。 (5)明細書第17頁第2行目に「リン酸分」とあるの
を「リン酸塩」と訂正する。 (6)明細書第17頁第7行目に’0.2M NaC1
、Jととあるのを削除する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カラム充填材としてヒドロキシアパタイトを使用
    し、かつ溶離液として炭酸のアンモニウム塩水溶液を使
    用することを特徴とする液体クロマトグラフィーによる
    核酸の分離・精製方法。
JP62293267A 1987-11-20 1987-11-20 核酸の分離・精製方法 Pending JPH01135792A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62293267A JPH01135792A (ja) 1987-11-20 1987-11-20 核酸の分離・精製方法
EP88310975A EP0325032A1 (en) 1987-11-20 1988-11-21 Method for separating nucleic acid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62293267A JPH01135792A (ja) 1987-11-20 1987-11-20 核酸の分離・精製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01135792A true JPH01135792A (ja) 1989-05-29

Family

ID=17792611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62293267A Pending JPH01135792A (ja) 1987-11-20 1987-11-20 核酸の分離・精製方法

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0325032A1 (ja)
JP (1) JPH01135792A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035651A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 学校法人 神野学園 Dna吸着担体及びその利用方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6180778B1 (en) * 1994-02-11 2001-01-30 Qiagen Gmbh Process for the separation of double-stranded/single-stranded nucleic acid structures
JPH08193997A (ja) * 1995-01-18 1996-07-30 Mitsubishi Materials Corp 活性型TGF−β1の吸着剤、活性型TGF−β1の検査法及び癌の検査法
JPH0980042A (ja) * 1995-09-12 1997-03-28 Mitsubishi Materials Corp 活性型TGF−β1検査用カートリッジカラム及び癌の検査法
JP3442788B2 (ja) 1996-02-06 2003-09-02 ロシュ ダイアグノスティクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 精製核酸の製法及びその使用
FR2746412B1 (fr) 1996-03-21 1998-06-12 Rhone Poulenc Rorer Sa Purification d'adn plasmidique de qualite pharmaceutique
US6001767A (en) * 1997-08-04 1999-12-14 Witco Corporation Heteropoly acid peroxide promoter
BR0008031A (pt) 1999-02-05 2002-01-15 Crompton Corp Composição de peróxido de hidrogênio aquoso e método de retardar a taxa de decomposição de peróxido de hidrogênio
CN107488657A (zh) * 2017-08-15 2017-12-19 苏州泽科生物科技有限公司 核酸的活性染料偶联标记、检测及提纯方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63263093A (ja) * 1987-04-22 1988-10-31 Sekisui Chem Co Ltd Dnaの精製方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63263093A (ja) * 1987-04-22 1988-10-31 Sekisui Chem Co Ltd Dnaの精製方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035651A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 学校法人 神野学園 Dna吸着担体及びその利用方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0325032A1 (en) 1989-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01135792A (ja) 核酸の分離・精製方法
US4683293A (en) Purification of pichia produced lipophilic proteins
JP3539470B2 (ja) ベタインの回収方法
JP2019513119A (ja) 血液系物質からタンパク質を抽出する方法
US20100055134A1 (en) Method of separating protective components of bordetella pertussis
JPH0725876A (ja) N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム塩およびその製造方法
ES2373976T3 (es) Procedimiento y kit de análisis para la separación, purificación y recuperación de ácidos nucleicos de cadena larga y de cadena corta.
EP2402306B1 (en) Method for producing 5-aminolevulinic acid hydrochloride
ES2494797T3 (es) Procedimiento para la purificación de tacrolimus
EP1194445B1 (en) Methods for purifying recombinant growth hormone antagonist proteins using aqueous two-phase extraction
US10906935B2 (en) Method for purifying antibodies
JPH05271269A (ja) フルクト−ス−1,6−二燐酸の精製方法
EP1043329B1 (en) Crystal of diuridine tetraphosphate or salt thereof and method for preparing the same, and method for producing said compound
ES2315340T3 (es) Purificacion de acido nucleico.
Jalal et al. Purification and crystallization of ferric enterobactin receptor protein, FepA, from the outer membranes of Escherichia coli UT5600/pBB2
JP2004502458A (ja) 核酸の単離方法
JP5138135B2 (ja) イオン交換樹脂を使用したニコチンの無水精製法
EP0427462A1 (en) Process
JP2007519407A (ja) 核酸混合物のクロマトグラフィー分離方法
BR112019012273A2 (pt) processo para a purificação de antibióticos lipopolipeptídicos de caldos de cultura e usos de uma resina de troca catiônica
JPS6133805B2 (ja)
JP2006525239A (ja) 核酸を抽出するための方法
Kallai et al. Large-scale purification of two forms of active lac operator from plasmids
Ahmed Ionic strength parametric pumping: effect of operating parameters on the separation process
WO2002051854A1 (fr) Procede de production d'un complexe metallique d'un derive aminooligosaccharide