JPS6133805B2 - - Google Patents

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JPS6133805B2
JPS6133805B2 JP52044593A JP4459377A JPS6133805B2 JP S6133805 B2 JPS6133805 B2 JP S6133805B2 JP 52044593 A JP52044593 A JP 52044593A JP 4459377 A JP4459377 A JP 4459377A JP S6133805 B2 JPS6133805 B2 JP S6133805B2
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JP
Japan
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hemoglobin
solution
red blood
blood cells
value
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Application number
JP52044593A
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JPS52154515A (en
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Kurausu Bonhaato Dokutaa
Boizen Ue
Hansu Shuroisunaa Dokutaa
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Biotest Serum Institut GmbH
Original Assignee
Biotest Serum Institut GmbH
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Publication date
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Publication of JPS6133805B2 publication Critical patent/JPS6133805B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/795Porphyrin- or corrin-ring-containing peptides
    • C07K14/805Haemoglobins; Myoglobins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は赤血球ないしヘモグロビンの溶液に比
べて酸素放出を強化した静脈内注射に適したヘモ
グロビン製剤に関する。 ヘモグロビン(Hb)の酸素半飽和圧はP50値と
呼ばれ、完全な赤血球においては公知のとおり27
トールである。このような酸素放出能については
赤血球内のPH値7.25のほかにとくに2・3ジホス
グリセラート(DPG)の含有量が関与してい
る。溶解ヘモグロビンないしその誘導体に基く注
入用製剤すべてにとつては血漿の約7.4のPH値が
決定的である。これらは強制的にこれらの条件の
下で酸素を運ばねばならないからである。すでに
この事実が、P50値が有利な場合約24トールに低
下するのに応じて酸素固定曲線を左へ移行させ
る。しかしこの種のヘモグロビン溶液が初めて浸
入すると、ただちに解離平衡において固定されて
いない2・3ジホスグリセラートがその分子の大
きさが小さいため腎臓を通つて排泄される。
DPGはHbに塩のように結合しており、対応して
急速に解離して短時間后には血行中に溶解遊離し
ているHbがすべてDPGから分離されるようにな
る。その結果P50値は15ないし17トールに低下す
る。これよりP50値が高くなることは製剤の酸素
放出能が高くなつていることを示唆する。組織の
酸素供給のため容易に酸素を放出するヘモグロビ
ン製剤は従来見出だされていない。5−燐酸ピリ
ドキサール(第1図)も優先的にDPGと同じ位
置でHb−分子に結合するが、意外なことにDPG
よりは著しく強固にヘモグロビンに結合している
ことは公知である。カラカスにおける1969年汎米
ヘモグロビン・シンポジウムの報告「ヘモグロ
ビンの発生的、機能的及び物理的研究」第134な
いし142頁(バーゼル市カルカ社1971年刊)にア
ール・エー・ベンシユ、アール・ベンシユ、ア
ー・ベンク、アール・レンタール及びベー・アー
ブライが記述したヘモグロビンと燐酸ピリドキサ
ールとのモデル製剤は発熱性の反応を惹き起こす
ので注入用溶液としては使用できない。 今回意外にも、赤血球に比べて酸素放出が強化
された静脈内注射に適したヘモグロビン製剤でヘ
モグロビンと燐酸ピリドキサールとの縮合生成物
からなり発熱性の反応を起こさせないものが製造
できることが見出だされた。この種の製剤はその
酸素親和力が有利なため治療用に静脈内に応用で
きる。この縮合生成物中には燐酸ピリドキサール
がヘモグロビンに統計的に分布しているヘモグロ
ビン・テトラマが存在している。この製剤はPH値
7.4においてさえP50値が32トールである。この種
の製剤の血行中の滞留時間は約2時間である。発
熱性がなく、血行中において優れた酸素供与体と
して有効なこの種の注射液(Hb/PP)はアー
ル・エー・ベンシユ及びアール・ベンシユのヘモ
グロビン回収法(米国科学アカデミー紀要第59巻
第526ないし532頁(1968年))から離れて下記の
ような本願第1発明の製造方法によつて得られ
る。 即ち、本願第1発明は、赤血球ないしヘモグロ
ビンの溶液に比べて酸素放出を強化した静脈内注
射に適したヘモグロビン製剤の製法において、ヒ
トの赤血球を弱アルカリ性洗液で数回処理し、次
に溶血させH+型カチオン交換体を用いPH値が5.0
ないし5.5に下がるまで処理をし、次に樹脂及び
沈降した基質塊を除去し、約5%ないし9%のヘ
モグロビン濃度まで水で稀釈し、PH値を7ないし
9に調整し、容器内の酸素を置換し、5ないし9
%のヘモグロビン溶液1あたり0.25ないし1.25
gの5−燐酸ピリドキサールを添加することを特
徴とする。 本願第1発明の実施例を説明すれば、まずヒト
の赤血球を10℃ないし15℃において5分ないし15
分間β−プロピオラクトンの稀釈溶液で処理し、
その際β−プロピオラクトン(β−Pl)の比率は
赤血球沈降物1あたり4ないし12gとし、続い
て過剰のβ−Plとその反応生成物とを弱アルカリ
性溶液で洗い去り、赤血球沈降物1あたり1な
いし2の注射用水に撹拌混入して溶血させる。
しかしこの前処理は所望の製剤を得るために強制
的に必要ではなく、単純な洗浄処理の反復でも足
りる。得られた溶血体は次にH+型のカチオン交
換体でPH値が5.0ないし5.5に下るまで処理し、場
合によつては1規定水酸化ナトリウム溶液で調整
してPH値が5.5ないし5.7において冷却遠心分離に
より樹脂及び沈降した基質塊を除去する。注射用
水で稀釈してヘモグロビン濃度を5%ないし9%
としまた1規定水酸化ナトリウム溶液でPH基を7
ないし9に調整する。電解質は対応の塩を添加し
て補足して血漿に類似の濃度とし、1あたり22
gのグルコースモノヒドラートを添加し、場合に
よつては今一度冷却遠心分離によつて清澄にし、
続いて閉鎖容器内で20トールの真空下において10
分間撹拌し、反応混合物を純窒素ガス雰囲気下に
もたらし30ないし60秒間これですすぎ、5%ない
し9%ヘモグロビン溶液1あたり0.25gないし
1.25gの5−燐酸ピリドキサールモノヒドラート
を添加し、窒素雰囲気下で1時間室温においてさ
らに撹拌する。次に20℃のPH値が7.6に達するま
で1規定水酸化ナトリウム溶液を滴加する。最后
にこの溶液を300ml又は500mlの注射単位で滅菌
過する。 添附図面の第2図はこの種の製剤(スフアデツ
クスG−150)のカラム・クロマトグラム(90×
1.5cm、送入量0.3ml〕を示す。 PH値7.45における本発明の製剤のP50値は30な
いし40トールであり、従つて赤血球中のヘモグロ
ビンのP50値を著しく超える。 さらに本願第2発明の製造方法によれば、ヘモ
グロビンに燐酸ピリドキサールを結合させて組織
への酸素放出が改善され、血中滞留時間が約2時
間であるこの種の分子をさらに改質してそれらの
治療上の機能を維持しながら少なくとも2倍の時
間血行中で有効のままでいることが達成されるこ
とが見出だされた。即ち、本願第2発明は、前記
第1発明の処理に加えて、続いて該溶液を水素化
ホウ素で処理し、更にジアルデヒドで処理し、か
くして該赤血球中のヘモグロビン分子をクロスリ
ンクし、次にクロスリンクしていないヘモグロビ
ンを所望のクロスリンクしたヘモグロビンの残り
の溶液から分離することを特徴とする。 本願第2発明の実施例を説明すれば、まずヒト
の赤血球を弱アルカリ性洗液で数回とくに少なく
とも4回処理し次に溶血させ、H+型のカチオン
交換体でPH値が5.0ないし5.5に下るまで処理し、
次に冷却遠心分離により樹脂及び沈降した基質塊
を除き、水で稀釈して所望の5%ないし9%のヘ
モグロビン濃度とし、1規定水酸化ナトリウム溶
液でPH値を7ないし9に調整し、次に20トールの
真空下において10分間撹拌した后窒素を送入しな
がら容器内の酸素が純窒素で置換されるまで撹拌
し、5%ないし9%ヘモグロビン溶液1あたり
5−燐酸ピリドキサール0.25gないし1.25gを添
加し、窒素気中で1時間室温においてさらに撹拌
し、続いて燐酸ピリドキサールに対して5ないし
10倍のモル量の水硼化ナトリウムとともにさらに
20分間室温において撹拌した后再び真空にし、ヘ
モグロビンに対して9倍のモル量のジアルデヒド
を添加し、45分間窒素気中で撹拌し、次に網状構
造となつていないヘモグロビンを塩析又は限外
過により分離し、富化した網状構造の製剤は1規
定水酸化ナトリウム溶液で20℃のPH値を7.6に調
整し、対応した塩の添加により血漿類似の濃度に
補足し、1あたり22gのグルコースモノヒドラ
ートを添加し滅菌過する。この場合網状構造と
なつていないヘモグロビンを除くために二つの方
法がある。 (1) 網状構造になつていないヘモグロビンの塩析
のためヘモグロビン製剤の0.8ないし1.0倍の容
積の4モル硫酸アンモニウム溶液を撹拌しなが
ら漸次混入する。遠心分離した沈澱は水に溶か
し0.5%食塩水に対して透析して硫酸アンモニ
ウム及びすべての過剰な化学助剤を除く、最后
の痕跡は混床交換体によつて除く。 (2) 中空繊維カートリツジ(製作者:米国マサチ
ユセツツ州レキシントン市ホストウエル・アベ
ニユ21、アミコンコーポレーシヨン)HIP100
にヘモグロビン製剤を通す。限外過により、
網状構造になつていないヘモグロビンは優先的
に絞り取られ、非過分の含有量は減少する。 この方法では燐酸ピリドキサールをまずヘモグ
ロビンに作用させ、生成したアゾメチン−
(Schiff塩基)を続いて水硼化ナトリウムからの
発生期の水素により還元して第2アミン結合とす
る。 続いて一般式O=CH−(CH2)n−CH=O
n=1〜6のジアルデヒドを上記の分子に作用さ
せる。これによつて改質ヘモグロビン分子が相互
結合してより大きな構造となることが達成され
る。 本発明によるとこの処理にはジアルデヒドとく
に一般式OCH−(CH2o−CHOただしnは1〜6
の価を意味するものに相当するマロンジアルデヒ
ド、スクシンジアルデヒド、グルタールジアルデ
ヒド、アジピンジアルデヒド、スベルジアルデヒ
ドなど炭素原子数3〜8の直鎖のものが適してい
る。 添付図面第3図のこの方法の生成物(Hb/
PP)mはA=高度に網状構造のピリドキサール
化したヘモグロビン(m>3)、B=オリゴマ状
に網状構造のピリドキサール化したヘモグロビン
(m=2−3)、C=網状構造となつていないピリ
ドキサール化したヘモグロビン(m=1)からな
る。 原料としてはすでに期限経過した血液銀行赤血
球が本方法の両変形に使用できる。 許容できる発熱性試験のほかに、本発明による
H/PP製注射製剤はラツトとマウスとで急性毒
性について試験した。その際ラツトの静脈内注射
では体重1Kgあたり8%溶液50mlがなお異常な挙
動なしにまた目だつた徴候なしに耐えられる。マ
ウスが体重Kgあたり100mlの量の静脈内注射にな
お生残つた后、THAERの「実験医薬研究の基
礎」(1965年)によれば、LD50が体重Kgあたり50
mlより大きいこと、またこの物質は“比較的無
害”との評価で格付されるべきことが測定され
た。 アール・エー・及びアールベネシユの製品とは
違つて、本発明の製剤ではP50値が一定であるの
で、燐酸ピリドキサールとヘモグロビンのβ−鎖
のN末端のバリンのアミノ基とのSchiff塩基結合
は試験管内の透析処理に対して抵抗力があること
が立証された。10℃において0.9%食塩溶液に対
して徹底的な透析が実施されたのである。 その結果
【表】 これについてはR、E、Beneschほか1971年の
引用文献を参照されたい。 HP/PP製剤は血行の生理的条件下での優れた
効果を動物実験においても示す。この製剤は40ト
ールの通常の静脈酸素分圧でもすでに酸素を組織
に与えるが、溶解遊離したヘモグロビンは病的状
況下で、すなわち静脈酸素分圧が約20トルに下つ
たとき、初めて酸素を放出する(カー・メスナー
ほか発表準備中) 本発明の製造方法について以下のより具体的な
実施例によつてさらに説明する。 実施例 1 4週間貯蔵した貯蔵血液(約270ml)の赤血球
沈降物をその容積1/3の容積の・β−プロピオラ
クトンと1.2%含んでいる1.6%食塩溶液とともに
撹拌する。赤血球は0℃で遠心分離し、上澄及び
生成した血小板皮を吸取つた后、冷却遠心分離機
上で下記の溶液を1ないし2倍の容積用いてなお
4回洗浄する。 (1) 重炭酸ナトリウムの3.8%水溶液 (2) 同上 (3) 1.6%の食塩溶液と3.8%の重炭酸ナトリウム
溶液との1:1混合物 (4) 1.6%の食塩溶液 溶血のために赤血球の初の容積に相当する量の
注射用水に洗浄ずみ赤血球を撹拌混入しH+型の
カチオン交換体たとえばDOWE×50W×8の懸
濁液をPH値が5に下がるまで添加する。続いて1
規定水酸ナトリウム溶液でPH値を5.5ないし5.7に
中和しまた冷却遠心分離及び傾瀉により基質及び
樹脂を分離する。 注射用水で上澄をヘモグロビン8.6%に稀釈し
て1規定水酸化ナトリウム溶液でPH値を7.5に調
整し溶液1あたり食塩3.8g、グルコースモノ
ヒドラート22g、塩化カリ0.29g、塩化カルシウ
ム・ジヒドラート0.23g及び硫酸マグネシウム・
七水和物0.25gを加える。 改めて冷却遠心分離した后傾瀉し、閉鎖容器内
において10分間20トルの真空下で撹拌を行なう。
純窒素ガスを通して最后の酸素を駆出し、続いて
ヘモグロビンがほとんど脱酸型となつているよう
にする。后者は溶液1あたり1.1gの5−燐酸
ヒドロキサールモノヒドラート(Hb四量体1モ
ルに対し燐酸ピリドキサールて約3.5モルに相当
する)で化学変化させる。その際予め1あたり
2.12gの重炭酸ナトリウムを添加しておき、20℃
において1時間窒素気中で撹拌する。 次に1規定水酸化ナトリウム溶液でPH値を7.6
(20℃において)に仕上調整し滅菌過する。 収量:Hb8%溶液約400ml、PH7.45における 値:32トール 実施例 2 六つの貯蔵血液(約1.5)の赤血球沈降物を
合せ、実施例第1により処理し、ただし5分間
2.0%β−プロピオラクトン/1.6%食塩溶液で処
理する。溶血は赤血球容積の2倍約3の注射用
水で行なう。 稀釈に適合させて溶液1あたり0.82gの燐酸
ピリドキサール・モノヒドラートを添加するがそ
れに先立つ1規定水酸化ナトリウム溶液によるPH
調整は実施例第11とは違つて9.0にし、窒素気中
の撹拌時間は2時間である。 再び同様の処理をした結果、Hb6%のHb/PP
溶液4が得られ、P50値は32トールである。 実施例 3 10日経過した貯蔵血液の赤血球沈降物にβ−プ
ロピオラクトンの前処理なしに実施例第1と同様
の4回の洗浄過程を施こす。しかし洗浄ずみの赤
血球は注射用水450ml(稀釈率が高い)で溶血さ
せる。溶液1あたり1.1gの5−燐酸ピリドキ
サール(Hb四量体1モルに対して燐酸ピリドキ
サール5モル相当)との反応のためにはしかし
7.3のPH値に調整し、続いて室温において2時間
窒素気中で撹拌する。 通常の電解質仕上調整后に、Hb5.5%Hb/PP
溶液約700mlが得られる。P50値:39トール。 実施例 4 25の期限経過の貯蔵血液の赤血球沈降物を合せ
(約6)実施例第1により処理する。ただし上
記β−プロピオラクトン/食塩溶液との撹拌は5
分間だけとする。そのほか実施例第1とは違つて
燐酸ピリドキサールの添加前のPH調整は7.0の値
に行なう。 実施例第1と同様に行なわれる最后の処理の終
にはHb含有量8%のHb/PP製剤10.5が得ら
れ、そのP50値は34トールである。 実施例 5 6%ヘモグロビン溶液100mlを20トールに減圧
し続いて窒素ですすいで脱酸型に変えた。燐酸ピ
リドキサール47mgを撹拌を行ないながら添加しさ
らに15分間撹拌した。水に水硼化ナトリウム56mg
を添加しさらに20分間撹拌した(室温)。改めて
真空にした后10%グルタールジアルデヒド0.8ml
を添加し45分間窒素気中で撹拌した。網状構造と
なつているヘモグロビンを分離するため、硫酸ア
ンモニウムの4モル溶液90mlを7分間で添加しさ
らに10分間撹拌した。生じた沈澱は遠心分離し上
澄は棄てた。沈澱は水20mlに溶かし、続いて
Visking10/32型透析管を用いて50倍の容積の0.5
%食塩溶液に対して3時間透析を行ない、その際
外側の液は3回交換した。透析したヘモグロビン
溶液は硫酸アンモニウムを全く除くため、強酸性
のカチオン交換体たとえばNa+型カチオン交換体
DOWEX WX8ないしC型アニオン交換体
DOWEX21K(供給者:米国ミシガン州ミドラン
ド市ダウケミカル社)からなる温床交換体に通し
た。 1規定水酸化ナトリウム溶液でPHを7.5にまた
等張の電解質ないしグルコース濃度に(グルコー
ス2g及び重炭酸ナトリウム0.21gの添加)調整
した后に製剤を滅菌過し冷蔵庫(5℃)に貯蔵
した。 製剤のP50値は16トールに相当し、セフアロー
ス6B(フアーマシア・フアインケミカル社の製
品)を用いたカラム溶離ダイヤフラムは第4図の
とおりであつた。 実施例 6 実施例第5と同様にただしグルタールジアルデ
ヒド添加までは3倍の量を用いて作業した。撹拌
后に製剤を、予め0.9%NaCl溶液を充填した中空
繊維限外過カートリツジH1P100に入口圧500ト
ールで圧入循環させた。限外過で押出された容
積相当の滅菌水を連続的に補充した。循環時間は
約5時間であつた。この時間中に同時に完全な除
塩が行なわれた。製剤は実施例第5と同様に調整
したが、P50値は17トールであり、第5図のゲル
クロマトグラムを示した。 実施例 7 実施例第5と同様にただし燐酸ピリドキサール
71mgを添加して作業した。対応して調製された最
終製品はP50値が17トールであり、第6図のゲル
クロマトグラムを示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は5−燐酸ピリドキサールの構造式、第
2図は本願第1発明によるヘモグロビン製剤のカ
ラム・クロマトグラム、第3図は本願第2発明に
よる別のヘモグロビン製剤のカラム・クロマトグ
ラム、第4図は実施例5のヘモグロビン製剤のカ
ラム溶離ダイヤグラム、第5図は実施例6のヘモ
グロビン製剤のゲルクロマトグラム、第6図は実
施例7のヘモグロビン製剤のカラム溶離ダイヤグ
ラムを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 赤血球ないしヘモグロビンの溶液に比べて酸
    素放出を強化した静脈内注射に適したヘモグロビ
    ン製剤の製法において、ヒトの赤血球を弱アルカ
    リ性溶液で数回処理し、次に溶血させH+型カチ
    オン交換体を用いPH値が5.0ないし5.5に下がるま
    で処理をし、次に樹脂及び沈降した基質塊を除去
    し、約5%ないし9%のヘモグロビン濃度まで水
    で稀釈し、PH値を7ないし9に調整し、容器内の
    酸素を置換し、5ないし9%のヘモグロビン溶液
    1あたり0.25ないし1.25gの5−燐酸ピリドキ
    サールを添加することを特徴とする酸素放出を強
    化したヘモグロビン製剤の製造方法。 2 赤血球はまず赤血球沈降物1に対して4な
    いし12gのβ−プロピオラクトンの比率で、β−
    プロピオラクトンの稀釈溶液を用いて10ないし15
    ℃において5ないし15分間処理し、続いて処理剤
    及び反応生成物を弱アルカリ溶液で洗い去ること
    を特徴とする特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の製造方法。 3 赤血球ないしヘモグロビンの溶液に比べて酸
    素放出を強化した静脈内注射に適したヘモグロビ
    ン製剤の製法において、ヒトの赤血球を弱アルカ
    リ性洗液で数回処理し、次に溶血させH+型カチ
    オン交換体を用いPH値が5.0ないし5.5に下がるま
    で処理をし、次に樹脂及び沈降した基質塊を除去
    し、約5%ないし9%のヘモグロビン濃度まで水
    で稀釈し、PH値を7ないし9に調整し、容器内の
    酸素を置換し、5ないし9%のヘモグロビン溶液
    1あたり0.25ないし1.25gの5−燐酸ピリドキ
    サールを添加し、続いて該溶液を水素化ホウ素で
    処理し、更にジアルデヒドで処理し、かくして該
    赤血球中のヘモグロビン分子をクロスリンクし、
    次にクロスリンクしていないヘモグロビンを所望
    のクロスリンクしたヘモグロビンの残りの溶液か
    ら分離することを特徴とする酸素放出を強化した
    ヘモグロビン製剤の製造方法。 4 赤血球はまず赤血球沈降物1に対して4な
    いし12gのβ−プロピオラクトンの比率で、β−
    プロピオラクトンの稀釈溶液を用いて10ないし15
    ℃において5ないし15分間処理し、続いて処理剤
    及び反応生成物を弱アルカリ溶液で洗い去ること
    を特徴とする特許請求の範囲第3項記載の製造方
    法。
JP4459377A 1976-04-23 1977-04-20 Hemoglobin preparation strengthening oxygen release property Granted JPS52154515A (en)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19762617822 DE2617822C3 (de) 1976-04-23 1976-04-23 Verfahren zur Herstellung eines für die intravenöse Injektion geeigneten Hämoglobinpräparates mit erhöhter Sauerstoffabgabe gegenüber Erythrozyten
DE19772714252 DE2714252C2 (de) 1977-03-31 1977-03-31 Verfahren zur Herstellung eines für die intravenöse Injektion geeigneten Hämoglobinpräparates mit erhöhter Sauerstoffabgabe gegenüber Erythrozyten

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52154515A JPS52154515A (en) 1977-12-22
JPS6133805B2 true JPS6133805B2 (ja) 1986-08-04

Family

ID=25770369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4459377A Granted JPS52154515A (en) 1976-04-23 1977-04-20 Hemoglobin preparation strengthening oxygen release property

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPS52154515A (ja)
CH (1) CH638401A5 (ja)
GB (1) GB1576752A (ja)

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