JP2000506471A - 自転車用かご - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ハンドルに装着された１つの連結部材（４）に解除可能に引掛けるための連結装置を備えた自転車用かごに関するものであり、自転車用かご（１）の、連結部材に面した側壁（１．２）に連結プレート（３）が堅固に組み込まれており、この連結プレートの平面に、連結部材（４）に適合された引掛けエレメントが、相応して成形された少なくとも１つの窓（３．１）によって形成されていることで、自転車用かご（１）の簡単な構成および便利な取り扱いが達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 自転車用かご 本発明は、自転車のハンドル領域に装着された少なくとも１つの連結部分に解 除可能に引掛けるための連結装置を備えた自転車用かごに関する。 このような形式の連結装置を備えた自転車用かごは、まだ出願公開されていな いドイツ連邦共和国特許出願第１９５３４２０４号明細書で提供されている。こ の公知の自転車用かごでは、側壁の外側にプレート状の連結エレメントが装着さ れており、この連結エレメントは側壁の内側に配置されたプレート状の対応部材 と接続する。連結エレメントは複数の引掛けエレメントを有しており、これらの 引掛けエレメントでもって連結エレメントは、ハンドルに装着された連結部材の 、引掛けエレメントに対応する収容部に解除可能に引掛け可能になっている。こ のプレート状の連結エレメントは側壁の外面を越えて少なくともある程度突出し ており、つまり連結された状態において、引掛けエレメントが収容部に後ろから 係合するようになっている。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第３９２７０８６号明細書では、同様にハンド ル部に設けられた連結部材に接続部材を用いて装着可能である荷物ケースが提供 されている。この接続部材は、連結部材へ向かって外側に突出した保持部分を有 しており、これらの保持部分は荷物ケースを取り外した後に邪魔になり得る。 本発明の課題は、冒頭で述べた形式の自転車用かごを改良して、簡単に形成さ れた連結エレメントと、自転車から取り外せてかつ邪魔にならない部材とを備え ている自転車用かごを提供することである。 前記課題は、請求項１の特徴部に記載した構成手段によって解決される。ここ では、自転車用かごの、少なくとも１つの連結部分に面した側壁に、単数または 複数の連結プレートが堅固に組み込まれており、該連結プレートの平面内に、連 結部に適合された引掛けエレメントが、相応して成形された少なくとも１つの窓 によって形成されている。 この構成によって自転車用かごは装着されるべきであった付加的な部材なしに 連結部分に装着可能である。連結エレメントを備えた窓は簡単に、例えば連結プ レートの相応する打抜きまたは成形によって製造することができる。それぞれ窓 を設けた複数の連結プレートが、単数または複数の連結部材の、複数の収容部に 相応して自転車用かごの、連結部材に面した側壁に配置されていてもよい。この ようになっていると、位置安定的な支持を達成することができる。連結プレート が側壁に組み込まれ、側壁の最も外側の平面を越えて実質的に突出しないので、 自転車用かごは、下方に向 かってわずかに円錐形状に延びる通常の形状において、妨げなく積み重ね可能で ある。 側壁の平面に位置する連結プレートの少なくとも側方縁部が、線材格子ロッド によって取り囲まれている構成によって、連結プレートの配置は組立において明 確に行われ、かつ簡単で位置安定した装着が得られる。 ますます使用される傾向にある、比較的薄く目の細かい側壁から成る自転車用 かごにおいては特に、連結プレートが側壁上に装着され、側壁の格子エレメント が窓の領域において切り取られている構成が有利である。 製造、耐久性ならびに外観の点においては、格子エレメント、線材格子ロッド および連結プレートが共にラッカもしくはプラスチックで塗布されていると有利 である。これによってまた鋭いエッジ状の移行部の形成が防止される。 連結プレートは例えば溶接または接着によって簡単に装着され得る。 簡単に形成された連結プレートは、例えば引掛けエレメントとしての上方の面 を有する、方形または長孔状の窓であってもよく、この方形部（または長孔）は 、側方へのずれを著しく排除するために、収容部の幅にほぼ合わせられている。 また簡単に形成された連結プレートは、次のような構成によっても得ることがで きる。すなわち本発明の別の構成では連結プレートは、少なくとも１つの窓が方 形の基本形状を有しており、一方の引掛けエレメントがそれぞれ上方の角隅に配 置された突出部として、また別の引掛けエレメントがそれぞれ方形の相応する鉛 直方向に延びる辺に配置された突出部として形成されていて、引掛けエレメント が共に、窓の内部空間に突出し、かつ連結プレートの平面上に位置している。こ のように構成されていると１つの窓にある複数の引掛けエレメントは、鉛直方向 で互いに上下に位置しているので、自転車用かごの側壁をフラットに連結部材に 当て付けることができ、ひいては簡単な下方への運動によって自転車用かごを連 結部材の収容部に引掛けることが可能である。こうして位置安定した連結が達成 され、自転車用かごの傾倒も防止される。 連結プレートの側方縁部を取り囲んだ線材格子ロッドが、側壁の格子エレメン トに堅固に装着されており、かつ側壁の下方の縁部にまで、または下方の縁部を 越えて自転車用かごの底領域に続いている構成は、特に薄手の壁を有する目の細 かい線材自転車用かごに適している。なぜならばこの構成により、連結プレート は明確に位置固定されるだけではなく、側壁の補強効果も得られるからである。 自転車用かごの付加的な支持が、自転車用かごが連結された状態で支持部を用 いて前輪軸または前フォー ク足に支持されていることによって達成され得る。 自転車用かごの簡単な取り外しおよび取り扱いのために、自転車用かごが折り たたみ可能な手持ち用Ｕ字形部材を有していると有利である。鉛直方向に行われ る引掛け・取外し運動と相俟って操作性が助成される。 連結部に設けられた係止ピンを用いて係止することが、連結プレートに係止体 収容部が設けられていることによって可能になる。 次に図面に基づき本発明の実施例を詳説する。 第１図は、連結板が組み込まれた、線状線材格子ロッドから成る自転車用かご を連結側から見た概略図であって、 第２図は、第１図に示した自転車用かごの一部と、ハンドルに装着される、連 結部材形状の連結部との説明図である。 第１図には複数の線材格子ロッド１．１から成る自転車用かご１が示されてい る。この自転車用かご１は側壁１．２を有しており、自転車用かご１はこの側壁 １．２で、ハンドル、つまりハンドルのＵ字形部材またはハンドル前方構造体に 、連結部材４の形の連結部分を介して連結される。そして側壁１．２の中央にお いて上縁部の下には、連結プレート３が組み込まれている。この連結プレート３ とハンドルに装着される連結部材４（第２図参照）とが連結装置２を形成してい る。 連結プレート３は、ほぼ鉛直方向の２つの線材格子ロッド１．１の間で側方を 囲まれており、連結プレート３の上縁部は、自転車用かご１の上縁部を形成する 線材格子ロッド１．１の下面と当接し、その結果連結プレート３の明確な位置決 めおよび簡単な固定が可能になる。これにより連結プレート３の外側に向けられ た表面が、ほぼ側壁１．２の外側平面と同一平面上に位置している。連結プレー ト３には２つの窓３．１が、例えば相応な加工成形によってまたは押し抜き成形 によって形成されている。これらの窓３．１は鉛直方向に向けられた方形の基本 形状を有しており、第２図でも図示したように、窓３．１の互いに向き合った内 側には窓３．１の空間に突入した引掛けエレメント３．２および別の引掛けエレ メント３．３が形成されている。引掛けエレメント３．２が上方の角隅に配置さ れているのに対して、別の引掛けエレメント３．３はいくらか中央より下方にお いて位置決めされている。両窓３．１の間には、別の貫通孔が係止体収容部３． ４として形成されており、この係止体収容部３．４に連結部材４の係止ピンが係 合可能である。 連結部材４は、自転車用かご１の側壁１．２に面した前面に、収容部４．１を 有している。これらの収容部４．１は引掛けエレメント３．２と別の引掛けエレ メント３．３とに相応して位置決めされ、かつ位置安 定した滑り座が生じるように、引掛けエレメント３．２と別の引掛けエレメント ３．３とに合わせられている。自転車用かご１はまず初めに、収容部４．１が鉛 直方向で引掛けエレメント３．２と別の引掛けエレメント３．３との下に位置す るように連結部材４の前面に当接され、その結果自転車かご１の簡単な下方への 摺動によって、自転車かごの引掛けエレメント３．２と別の引掛けエレメント３ ．３とが、収容部４．１に引掛け可能となる。係止体収容部３．４はロックピン の係止を可能にするか、または鍵で操作するロックピンの係合を可能にし、後者 の場合には自転車用かごは走行中の安全性が付加的に保証されるだけでなく、不 正な取り外しも防止される。 連結部材４の固定区分４．２が、ハンドルＵ字形部材にクリップ５．３を用い て固定される。差込ピン５．４が、固定区分４．２の、相応して形成された室内 に挿入され、連結部材４の前面からねじを用いて締結される。連結部材４の傾倒 を防止するために、クリップ５．３とハンドルＵ字形部材との間に、付加的に歯 形部５．１が設けられた保持用Ｕ字形部材５が固定可能であり、この保持用Ｕ字 形部材５の支持ブリッジ５．２はハンドル前方構造体の下で支持される。冒頭で 提示したドイツ共和国特許出願第１９５３４２０５号で詳説されているように、 外側に位置する歯形部５．１はクリップ５．３の適合される内側歯形部と協働す る。 連結プレート３は有利には溶接されていて、しかしながらまた他の方法、例え ば接着によって固定されていてもよい。自転車用かご１との固定後、自転車用か ご１は連結プレートとともにラッカ塗布されてもよいし、またプラスチックコー ティングされてもよい。 連結プレートは特に、ますます使用される傾向にある目の細かい自転車用かご のためにも適している。このようなものにおいては側壁が比較的薄くなっており 、そのためこのような形式の自転車用かご１では、線材格子ロッド１．１が補強 のために付加的に連結プレート３の両側で側壁１．２に装着されており、この線 材格子ロッド１．１は自転車用かご１の底領域で続いて延びていてもよい。この ような形式の目の細かい自転車用かご１においては、連結プレート３は側壁１． ２上に固定することができ、この場合側壁１．２の窓３．１の領域が、前もって 、または後で切り取られる。補強作用をもつ線材格子ロッド１．１も側壁１．２ 上に固定されていて、そのため連結プレート３はここでもまた側壁１．２の外側 平面とほぼ同一平面上に位置する。 特に比較的大きい自転車用かご１は付加的に支持部材を用いて自転車車輪軸ま たは前フォーク足に支持することができる。自転車用かご１の取扱いのために、 有利には自転車用かごは手持ち用Ｕ字形部材を有して おり、これにより自転車用かご１は片手で簡単に自転車から取り外すこともでき る。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年８月２１日（１９９８．８．２１） 【補正内容】 請求の範囲 １．連結装置を備えた自転車用かごであって、自転車用かご（１）を自転車に連 結部分（４）を用いて装着するために、前記連結装置が、自転車用かご（１）の 側壁（１．２）に堅固に組み込まれかつ少なくとも１つの窓（３．１）を備えた 少なくとも１つの連結プレート（３）を有している形式のものにおいて、 少なくとも１つの連結プレート（３）が、自転車のハンドル領域に装着され た少なくとも１つの連結部材（４）に解除可能に引掛けるために形成されており 、 少なくとも１つの窓（３．１）に、連結部分（４）に適合された引掛けエレ メント（３．２，３．３）が、連結プレート（３）の平面において、窓（３．１ ）の相応する成形によって形成されていることを特徴とする自転車用かご。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＮ，ＪＰ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．自転車のハンドル領域に装着された少なくとも１つの連結部分に解除可能に 引掛けるための連結装置を備えた自転車用かごにおいて、 自転車用かご（１）の、少なくとも単数の連結部分（４）に面した側壁（１ ．２）に、単数または複数の連結プレート（３）が堅固に組み込まれており、該 連結プレート（３）の平面に、連結部分（４）に適合された引掛けエレメント（ ３．２，３．３）が、相応に成形された少なくとも１つの窓（３．１）によって 形成されていることを特徴とする自転車用かご。 ２．側壁（１．２）の平面に位置する連結プレート（３）の少なくとも側方縁部 が、線材格子ロッド（１．１）によって取り囲まれている、請求項１記載の自転 車用かご。 ３．連結プレート（３）が側壁（１．２）上に装着されており、該側壁（１．２ ）の格子エレメントが窓（３．１）の領域において切り取られている、請求項１ または２記載の自転車用かご。 ４．格子エレメント、線材格子ロッド（１．１）および連結プレート（３）がと もにラッカまたはプラスチックで塗布されている、請求項１から３までのいずれ か１項記載の自転車用かご。 ５．連結プレート（３）が溶接もしくは接着されている、請求項１から４までの いずれか１項記載の自動車用かご。 ６．少なくとも１つの窓（３．１）が方形の基本形状を有しており、一方の引掛 けエレメント（３．２）がそれぞれ上方の角隅に配置された突入部として、また 別の引掛けエレメント（３．３）がそれぞれ方形の相応する鉛直方向に延びる辺 に配置された突出部として形成されていて、前記引掛けエレメント（３．２，３ ．３）が共に、窓（３．１）の内部空間に突入し、かつ連結プレートの平面上に 位置している、請求項１から５までのいずれか１項記載の自転車用かご。 ７．連結プレート（３）の側方縁部を取り囲んだ線材格子ロッド（１．１）が、 側壁（１．２）の格子エレメントに堅固に装着されており、かつ側壁（１．２） の下方の縁部にまで、または下方の縁部を越えて自転車用かご（１）の底領域に 続いている、請求項２から６までのいずれか１項記載の自転車用かご。 ８．自転車用かご（１）が、連結された状態で支持部を用いて前輪軸または前フ ォーク足に支持されている、請求項１から７までのいずれか１項記載の自転車用 かご。 ９．自転車用かご（１）が、折りたたみ可能な手持ち 用Ｕ字形部材を有している、請求項１から８までのいずれか１項記載の自転車用 かご。 １０．連結プレート（３）に係止体収容部（３．４）が設けられている、請求項 １から９までのいずれか１項記載の自転車用かご。