JP2000502931A - 電気的筋肉制御装置 - Google Patents

電気的筋肉制御装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、少なくとも活性化部位を含む心臓(30)を有する対象を用意し、ある期間を有する非剌激的電界(37)を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に印加し、収縮力を少なくとも5%増大させることを備える方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 電気的筋肉制御装置 発明の技術分野 本発明は、心筋制御に係わり、特に非剌激性電気信号を用いた心筋制御に関す る。 関連出願 本発明は参照のため記載する以下の米国及びイスラエル特許出願に関連する。 米国仮出願60/009,769「心臓電気機械装置」、1996年1月11日 出願;イスラエル出願116,669「心臓電気機械装置」、1996年1月8 日出願;米国仮出願60/011,117「電気的筋肉制御装置」、1996年 2月5日出願:イスラエル出願119,261「電気的筋肉制御装置」、199 6年9月17日出願;米国仮出願60/026,392「電気的筋肉制御装置」 、1996年9月16日出願;米国出願番号08/595,365「心臓電気機 械装置」、1996年2月1日出願。 発明の背景 心臓は筋肉ポンプであり、その機械的活性化は、右心房で発生し心臓全体に通 過する電気刺激により制御される。正常な心臓の場合、心臓を駆動する電気剌激 は右心房の洞房(SA)結節に存在する一群のペースメーカ細胞で活動電位とし て発生する。これらの活動電位はついで左右の心房に急速に広がる。この活動電 位が活性化されていない筋肉細胞に到達したとき、細胞は減極し(これにより活 動電位の拡散が継続する)、収縮する。ついで、活動電位は心臓の伝導システム に入り、短時間の遅延の後、心臓の左右心室を通って広がる。この活性化信号は 連結する筋繊維を連続的に活性化することにより心臓内部に伝搬されることを理 解されるべきである。各心筋細胞は、到達した活性化信号に応答して僅かな遅延 の後、隣接する細胞を剌激するため、新たな活動電位を発生する。体液の電解質 的性質により、規則的電流が心臓内を伝導することができる。しかし、心筋の比 較的大きい抵抗のため、この伝導性は活性化信号を送信させるのに利用すること はできない。 心室の筋肉細胞において、細胞膜間の休止電位は約−90mV(ミリボルト) (内側は外側に対し負に帯電している)。図1Aは心臓サイクルにおける心室心 筋細胞の膜間活動電位を示している。活性化信号が細胞の一端に到達したとき、 減極波が細胞膜に沿って急速に前進して、膜全体が減極し通常、約+20mV( 23)になる。細胞膜の完全な減極は数ミリ秒の非常に短い時間内でなされる。 ついで、細胞は急速に(上記減極ほど急速ではない)約10mV減極する。この 急速な減極ののち、細胞は約200乃至300ミリ秒の時間(プラトーと呼ばれ る)に亘って約20mV徐々に再分極する(25)。このプラトーの間に、筋肉 の収縮が生じる。このプラトーの終点において、細胞が急速に再分極し(27) 、その休止電位に戻る(21)。心筋細胞は場所により異なる電気的特性を示す 。特にSA結節の細胞は実質的なプラトーを持たず、心室細胞のような低い休止 電位に到達することはない。 以下の説明において、活動電位、イオンポンプ及びチャネルについての正確な 機構は僅かにしか知られていないことを理解されるべきである。多くの理論が常 に溢れているのが現状である。 細胞における電気的な活性は化学的な活性として反映される。減極(休眠)の 前においては、細胞中のナトリウムイオンの濃度は細胞の外の間隙流体の濃度の 約10分の1である。細胞中のカリウムイオンの濃度は細胞外よりも約35倍高 くなっている。細胞外のカルシウムイオンの濃度は細胞内よりも約1万倍以上高 くなっている。これらの濃度の差は細胞膜のそれぞれのイオンに対する選択的透 過率ならびに細胞膜のイオンポンプにより維持されている。なお、このイオンポ ンプはナトリウムイオン及びカルシウムイオンを排出させ、カリウムイオンを取 り込むよう常に作動している。この細胞内外のイオン濃度の差の結果の1つとし て、細胞内は負の電位が大きく、上述のように約90mVとなっている。 活動電位などにより、細胞膜の一部が減極したとき、その減極波は細胞膜に沿 って広がる。また、この減極波は電圧ゲート制御の複数のナトリウムチャネルを 開放させる。これらのチャネルを介してのナトリウムイオンの流入により、細胞 膜の電位が負から正に変化する(図1A中23)。一旦、電圧の負がより小さく なると、これらのチャネルは閉じ始め、細胞が再び減極されるまでは開かない。 このナトリウムチャネルが再開されるためには、少なくとも特定の値の負の電圧 でなければならない。すなわち、これらのチャネルは細胞が十分に再分極される 前に、活性化電位により開放されることはない。殆どの細胞において、通常、こ のナトリウムチャネルは開放されるときよりも徐々に閉じられる。急速な減極の 後、細胞膜の早急な再分極プロセスが開始される。この早急な再分極についての メカニズムについては十分に解明されていないが、ナトリウムチャネルの閉鎖が 重要な要因となっていると思われる。この早急な再分極の短い段階に続いて、比 較的長い期間(200乃至300ミリ秒)のゆっくりした再分極、すなわちプラ トー段階(図1Aの25)が始まる。このプラトーの間において、細胞中に他の 活動電位が開始される可能性はない。なぜならば、ナトリウムチャネルが不活性 化されているからである。 このプラトーの長い期間は主に2つのメカニズムが関与していると思われる。 すなわち、カルシウムイオンの内側への流れとカリウムイオンの外側への流れで ある。この双方の流れは膜の内外のそれらの濃度勾配により生じる。正味結果は 、2つの型の流れが互いに電気的に減算されたものである。一般に、カリウム及 びカルシウムの流れはナトリウムの流れよりも多数倍遅い。それはプラトーが長 く継続する理由の1つである。ある理論によれば、カリウムチャネルも活動電位 の結果として開放される。しかし、カリウムチャネル開放の可能性はその電位に 依存している。すなわち、多くのチャネルは細胞の減極が進行し、あるいは完了 して初めて開放される。カリウムチャネルの少なくともいくつかがカルシウムイ オンにより活性化されることもあり得る。さらに、カリウムチャネルのいくつか が細胞膜の再分極によりトリガされることもある。カリウムの膜透過率は急速減 極の間(23)に降下したのち、徐々に上昇する。カルシウムチャネルもナトリ ウムを細胞内に引き入れ、これによりプラトー期間が長引くのを助長する。 正常な心臓活動電位の間におけるカルシウムの内側への流れは、活動電位のプ ラトーに貢献し、さらに心筋細胞の収縮(直接的或いは間接的)にも関与する。 カルシウム誘起カルシウム解放と呼ばれるプロセスにおいて、カルシウムの内側 への流れは細胞内カルシウム貯蔵部(多分、筋小胞体)に貯蔵されているカルシ ウムイオンの解放を誘発する。この心筋における網状組織とカルシウムチャネル との間の物理的連結の存在及び重要性については未だ十分に解明されていない。 しかし、これらのカルシウム貯蔵部の応答曲線がベル形をなしているものと思わ れることから、カルシウムの流入が大きすぎると、得られるカルシウムの量が、 より小さいカルシウムの流入により得られる量と比較して、減少するものと思わ れる。 単一の細胞においても、あるいは細胞のグループにおいても、再分極プロセス の間における部分的な、又は十分な興奮性を回復するには時間がかかる。細胞が 再分極する間において(図1Aの25、27)、過分極の状態に入り、その間、 細胞は再び新らたな活動電位を発生するよう剌激することはできない。この状態 は不応期と呼ばれる。この不応期は2つに分けられる。絶対不応期の間において 、剌激の電圧レベルの如何を問わず、細胞は外部刺激により再興奮させることは できない。相対不応期の間においては、細胞に新らたな活動電位を発生させるに は、通常の刺激信号より遥かに大きい刺激が必要となる。この不応状態は負電圧 による準備を必要とするナトリウムチャネルによってもたらされているものと思 われる。したがって、細胞膜は十分に再分極されるまではナトリウムイオンの流 れによって減極されることはない。細胞が一旦休止電位に戻れば(21)、細胞 は再び減極されるであろう。 電圧クランプと呼ばれる実験的方法論において、細胞膜の少なくとも一部を横 切る電位を維持し、イオンチャネル、イオンポンプ及び細胞の再活動に対する電 圧の影響が研究されている。 細胞膜を横切って正の電位を印加することにより細胞が減極信号に対しより敏 感になることが知られている。心臓におけるある種の細胞、例えばSA結節(心 臓の自然のペースメーカ)の細胞は約−55mVの休止電位を有する。その結果 、電圧ゲート制御のナトリウムチャネルは恒久的に不活性化され、減極段階(2 3)は心室細胞の場合より遅い(一般に、SA結節細胞の活動電位は図1Aに示 すものと異なる)。しかし、SA結節の細胞は内部漏れ電流を有し、定期的に細 胞の自己減極を生じさせる。一般に、細胞の電位が数ミリ秒間、約−60mV未 満に保持されると、電圧ゲート制御のナトリウムチャネルは封鎖される。細胞膜 を横切って負の電位を印加することにより、細胞は減極に対し、感度が減少し、 さらに細胞膜を過分極させ、これは伝導速度を減少させると思われる。 最近の心臓学では、心臓の活性化の多くのパラメータを制御することができる 。薬剤を用いて心臓における伝導速度、興奮性、収縮性、不応期の期間を制御す ることができる。これらの薬剤は不整脈を治療したり、心臓の細動を防止するこ とにも使用される。ペースメーカを使用して特殊な制御を行うこともできる。ペ ースメーカは電子装置であって、一般に移植されて心臓の電気剌激システムに置 き換えられ、あるいは伝導システムの閉塞部をバイパスするのに用いられる。あ る種の移植ペースメーカの場合、ペースメーカを正常に動作させるために、心臓 の伝導システムの一部、例えば房室(AV)結節は切除されなければならない。 心臓電子装置の他の型のものは徐細動器である。多くの病気の最終結果として 、心臓は細動を生じ易くなり、心臓の活性化が不規則になる。徐細動器はこの不 規則性を感知し、心臓に高い電圧インパルスを印加することにより心臓をリセッ トさせる。 薬剤投与はその効果が一般に限られており、健康と心臓の病巣部の双方に影響 を及ぼし、正確性も比較的低い。電子ペースメーカはその効果がさらに限られて おり、侵略的であり、一般に心臓の組織を破壊し、その作用も通常、最適なもの ではない。徐細動器は実質的に僅か1つであるが制限がある。つまり、徐細動器 の作用は患者にとって苦痛であり、心臓に外傷を与える。 文献、Annals of Biomedical Engineering ,第23巻、812−821頁、「心臓筋細胞の電気剌激」、Ravi Ran jan及びNitish V.Thakor、 Biomedical Eng ineering Society,(1995)(参照によってここの記載に 含める)には、電界を心筋細胞に印加した数例が記載されている。これらの実験 は電気的徐細動に関する理論をテストするために行われたものである。ここで、 各細胞は電界の異なる強度、異なる方位に曝している。これらの実験の1つの結 論は、もし、徐細動ショックを再分極の間に印加した場合、再分極時間が延長す るという発見である。さらに、細胞には好ましい分極があることが報告されてい る。心筋細胞は端部ほど他と比較して不規則的となる傾向を示す。この文献では 、これらの不規則部において高い電界の局部的「ホットスポット」が発生し、こ れらの「ホットスポット」は細胞内における初期減極の部位であり、なぜらなば 、減極のための閾値が最初に到達するのがこれらの部位であるからであると理論 づけている。この理論は他の結果も説明している。すなわち、細胞は電界に対し 横方向よりも長手方向に対し、より敏感である。なぜならば、不規則部は細胞の 端部に集中しているからである。更に、細胞の非対称不規則部位は、印加電界の 好ましい極性を示した結果を説明することができる。 骨格筋肉細胞の電気的活性化は、減極が筋繊維の収縮を誘起するという点にお いて心臓細胞の場合と類似している。しかし、骨格筋肉は分離した筋肉束に分割 されおり、そのそれぞれが活動電位発生神経細胞により個々に衰えさせられる。 すなわち、活動電位の作用は局部的であり、他方、心臓筋肉においては、全ての 筋肉細胞が電気的に接続し、活動電位は単一の発生場所から心臓全体に伝達され る。さらに、骨格筋肉活性化の化学的な面は心臓筋肉の場合と多少異なる。 文献、IEEE Transactions on Biomedical Engineering,第38巻、No.8、769−776頁、「繊維束下 電極を用いた筋肉回復」、Nicola Nannin及びKenneth H orch,(1995、8月)(参照によってここの記載に含める)には、種々 の数の筋繊維を「回復」させて骨格筋肉の収縮力を変化させる方法が記載されて いる。この回復において、筋肉の収縮力が剌激により活性化された筋繊維の数に より決定されている。 しかし、心臓筋繊維は、どの細胞も皆、各脈搏において収縮するシンシチウム として機能することが一般に認められている。すなわち、回復のために利用でき る心臓筋繊維はないということである。例えば、これは文献、「剌激収縮カップ リング及び心臓収縮力」、Donald M.Bers、第2章、17頁、Kl uwer Academic、(1991)(参照によってここの記載に含める )に記載されている。この文献はさらに、心臓筋肉細胞において、収縮力はカル シウムのピークの変化により大きく変化すると述べている。 文献、Circulation Research,第70巻、No.4、7 07−715頁、「ラビット心筋層における細胞再分極に対する電界剌激の効果 」、Stephen B.Knisley, Wil1iam M.Smith 及びRaymond E.Ideker,(1992、4月)(参照によってこ この記載に含める)には、ラビット心筋層に対する電界の効果について記載され ている。特に、この文献は徐細動ショックの結果としての活動電位の持続化と、 この効果が徐細動を失敗させる方法について記載している。1つの仮説として、 徐細動が、他よりも不応性が比較的小さいある種の細胞を刺激することにより心 臓細胞に影響を及ぼし、剌激された細胞に新たな活動電位を発生させ、これによ り減極時間を効果的に増大させるということが考えられる。 文献、Circulation Research,第69巻、No.3、8 42−856頁、「ラビットの心臓の光学的記録に、徐細動ショックが減極時間 及び不応期間を延長させることを示す」、Stephen M.Dillon, (1991、9月)(参照によってここの記載に含める)には、徐細動ショック の結果として、不応組織と思われる部分に新たな活動電位が発生し、それにより 持続化した再分極の効果が得られると説明している。この文献はさらに、このよ うな電気的ショックが心臓筋肉組織を損傷しないこと、第2の活動電位の作用が 先に不活性化した筋繊維の回復によるものでないことを実験的に証明している。 この文献では、更にこの電気的ショックが細胞膜を部分的に過分極しナトリウム チャネルを再活性化すると仮説している。この文献の実験においては、カルシウ ムチャネルの活動はメトキシ−ベラパミルを適用することにより遮断している。 文献、Circulation,第92巻、No.3、587−594頁、「 細胞外電界の決定子としての間質及び微小血管空間の電気抵抗及び心室心筋層に おける伝搬速度」、Johannes Fleischhauer, Lill y Lehmann及びAndre G.Kleber,(1995、8月1日 )(参照によってここの記載に含める)には、心筋の導電性について記載されて いる。 文献、American Journal of Physiology,第 267巻(Heart Circulation Physiology,第3 6巻)、H694−H705頁、「電界刺激における細胞活性化時間の不均等性 と正常な心筋組織でのVmax」、Akihiko Taniguchi, I tsuo Kodama, Takafumi Anno, Masaki S hirakawa及びShiro Usui,(1994)(参照によってここ の記載に含める)には、電気緊張性電流と活動電位上昇との間の種々の相互作用 について記載されている。 文献、Journal of Photochemical Photobi ology B,第14巻、No.4、337−341頁、「雄牛精子細胞にお けるカルシウム移送に対する光の影響」、R.Lubart, H.Fried mann, T.Levinshal, R.Lavie及びH.Breitba rt,(1992、9月12日)(参照によってここの記載に含める)には、雄 牛精子細胞に対する光の影響について記載され、これにはレーザ光がこれら細胞 においてカルシウム移送を増大させることが報告されている。なお、低いレベル のレーザ光は他の型の細胞におけるカルシウム移送に影響を及ぼすことも知られ ている。例えば、米国特許5,464,436(参照によってここの記載に含め る)にそのことが記載されている。 電磁放射が心筋層においてカルシウム移送に影響を及ぼすことも周知である。 例えば、文献、Aviakosm Ekolog Med,第26巻、No.2 、49−51頁、「拘束ラットの心筋小胞体をパルス化した電磁界に曝した場合 のカルシウムイオンの蓄積」、Loginov VA,(1992、3−4月) (参照によってここの記載に含める)には、ラットを6乃至24ミリテスラの1 Hzの電磁界に曝した実験が記載されている。1ケ月後、カルシウム蓄積速度の 33%の減少が認められている。2ケ月目に入ってからは、その蓄積速度は正常 に戻っているが、これはおそらく順応機構によるものと思われる。 文献、Bioelectromagnetics,第11巻、No.4、34 9−358頁、「カエルの心臓のCW又は振幅変調VHFへの露出:16Hzで カルシウムイオンの選択的流出」、Schwartz JL, House D E及びMealing GA,(1990)(参照によってここの記載に含める )には、分離したカエルの心臓においてカルシウムイオンの流出が、心臓を16 Hzの変調VHF電磁界に曝すことにより18乃至21%、増大したことを実験 として記載している。 文献、Bioelectromagnetics,第16巻、No.1、41 −47頁、「可変周波数及びフラックス密度の超低周波数磁界に曝した後のT細 胞ラインにおける細胞内カルシウムの振動」、Lindstrom E, Li ndstrom P, Berglund A, Lundgren E及びM ild KH,(1995)(参照によってここの記載に含める)には、周波数 5乃至100Hz(ピーク;50Hz)及び強度0.04乃至0.15ミリテス ラで磁界に曝した場合に、T細胞においてカルシウムイオン移送に影響を与えた ことを実験として記載している。 文献、Kosm Biol Aviakosm Med,第25巻、No.5 、51−53頁、「ラットの心筋小胞体におけるカルシウムイオンの蓄積に対す るインパルス電磁界の影響」、Loginov VA, Gorbatenko va NV及びKlimovitskii Vla,(1991、9−10月) (参照によってここの記載に含める)には、1ミリ秒のインパルス、10Hzの 周波数、1乃至10ミリテスラの磁界に100分間曝したところ、心筋小胞体を 通過するカルシウム移転が70%抑制されたことを実験として記載している。こ の影響はCa−ATPアーゼの直接的抑制に関連しているものと仮説される。 ある研究者は低周波磁界は上記報告のような影響はないと主張していることも 注目すべきである。例えば、文献、Phys Med Biol,第38巻、N o.3、347−360頁、「磁界及び細胞内カルシウム:サイクロトロン共鳴 の条件に曝したときのリンパ球への影響」、Coulton LA及びBark er AT,(1993、3月)(参照によってここの記載に含める)には、l z及び50Hzの放射に60分間、リンパ球を曝してもカルシウムの濃度に変化 は全く認められなかったと記載している。 文献、Proc R Soc Lond B Biol Sci,第257巻 、No.1349、129−134頁、「心筋における回転波の制御:電界の影 響の分析」、Pumir A, Plaza F及びKrinsky VI,( 1994、8月22日)(参照によってここの記載に含める)には、心筋に対し 外部電界を与えることにより伝導速度が数%影響を受けたと記載している。この 影響は筋肉細胞の一端の過分極ならびに該細胞の他端の減極によるものである。 特に、外部から印加される電界は、それに対し逆行性の伝搬に優勢に働く。この 文献には、この伝導速度に対する影響を利用し、不整脈の先駆物である回転波を 強制的に非剌激性組織へ向けて脇に流し死滅させることにより不整脈の治療を行 うことを提案している。 文献、American Journal of Physical Med icine,第62巻、No.2、71−82頁、「間接的高周波剌激を介して の筋肉収縮力の制御」、M.Sblomonow, E.Eldred, J. Lyman及びJ.Foster,(1983、4月)(参照によってここの記 載に含める)には、骨格筋肉に対し500Hzパルスの電気刺激の種々のパラメ ータを変化させることにより骨格筋肉の収縮力を制御する方法が記載されている 。 文献、Biomedical Engineering Handbook, 第82.4章、1288頁、IEEE press/CRC press、 J oseph D.Bronzino,(1995)には、頻脈を防止することを 目的として、正確にタイミングされた閾値下(反応を起こすには不十分な)剌激 、多数部位での同時剌激、頻脈病巣部位での高エネルギーのペーシングについて 記載している。しかし、これらのいずれの方法も、この文献記述当時においては 実際的でないことが証明された。さらに2相徐細動機構も記載されていて、この 2相徐細動機構は相が変化するとき、より大きい電圧の変化のため、あるいは組 織の過分極及びナトリウムチャネルの再活性化を生じる2相波形のため効果的で あると理論づけている。 文献、American Journal of Cardiology,第 57巻、No.6、381−386頁、「閾値下調節剌激によるヒト心室不応性 の延長」、Windle JR, Miles WM, Zipes DP及び Prystowsky EN,(1986、2月)(参照によってここの記載に 含める)には、右心室組織の不応期間を増大するメカニズムによって、閾値下剌 激を早発刺激の前に印加し、早発剌激が不整脈促進作用をもたらすことを効果的 に防止するという研究が記載されている。 文献、Journal of the American Collage of Cardiology,第20巻、No.4、879−883頁、「房室 結節再入頻脈の終了のための超急速閾値下剌激」、Fromer M及びShe nasa M,(1992、10月)(参照によってここの記載に含める)には 、一連の閾値下剌激を再入回路近辺領域に非同期的に印加し、不整脈を終わらす という研究が記載されている。閾値下剌激は伝導に対し抑制作用と促進作用の双 方の作用を有することが記載されている。さらに、閾値下刺激は興奮性の閾値を 下げ、多分、活動電位をも生じさせることが記載されている。 文献、Journal of the American Collage of Cardiology,第6巻、No.1、133−140頁、「閾値下 調節剌激による早発心室過剰剌激の抑制」、Skale B, Kallok MJ, Prystowsky EN, Gill RM及びZipes DP, (1985、7月)(参照によってここの記載に含める)には、単一パルスの場 合(20ミリ秒)よりかなり長い時間(152ミリ秒)の応答遅延を示す高周波 列である1ミリ秒幅のパルス列を心室に対し早発剌激の2ミリ秒前に印加し、早 発剌激への応答を抑制するという動物実験が記載されている。この心室のペーシ ングとパルス列との間の遅延は75ミリ秒であった。しかし、この閾値下刺激は 早発剌激と同じ部位に対しなされた場合にのみ、その作用が有効であった。また 、閾値下剌激を頻脈を防止乃至終わらせるのに使用することが提案されているが 、その提案は技術の空間的制約により制限されることに注意すべきである。 文献、Japanese Heart Journal,第17巻、No.3 、35−325頁、「閾値下剌激の強度との関連における異常剌激相」、Yok oyama M,(1976、5月)(参照によってここの記載に含める)には 、閾値下剌激の大きさを変化させた場合の異常剌激に対する影響について記載し ている。この閾値下剌激を増大した場合、異常剌激相は長さが増大した。 発明の概要 本発明の目的の1つは、心筋細胞の電気的及び/又は機械的活動を自然位置で 局所的に制御する方法を提供することである。好ましくは連続的制御がなされる 。別法として、不連続制御が適用される。さらに好ましくは、この制御を心臓サ イクルの間で変化させる。電気的制御の1例は細胞の外側に負の電圧を印加して 筋繊維の不応期間を短縮させることである。細胞は十分な正の電圧を維持させる ことにより細胞の外側との反応を全面的に阻止させることもでき、これにより活 性化信号が細胞膜を十分に減極させないようにする。機械的制御の1例は収縮の 強度を増減させること、収縮の期間を増減させることである。これは細胞を横切 って非刺激的電圧電位を印加することによりプラトー及び/又は活動電位期間を 延長乃至短縮することにより達成される。収縮力の増大は筋繊維により得られる ピーク収縮力の増大でもよいし、個々の筋繊維の収縮の同期化による平均収縮力 の増大でもよいし、ピーク強度のタイミングの変化でもよい。 本発明のある面はペースメーカ動作、徐細動器動作とは異なることを理解する べきである。ペースメーカは多数サイクルの剌激的電界を用いる。他方、徐細動 器は多数サイクルに亘って電界印加を繰り返さない。これは徐細動電流の心臓収 縮に対する破壊的作用によるものである。事実、徐細動電流の主な作用は心臓組 織のかなりの割合を強制的に不応状態にすることにより心臓の同期化をリセット することである。さらに、徐細動電流はペーシング電流よりも数オーダー大きい 。本発明の態様のある特徴は、心筋細胞の区域の反応パラメータを変化させるこ とにより、実質的相当サイクル数に亘って心臓の規則的活性化は中断されず、む しろ制御されることである。 心臓が本発明に従って制御され、かつ、人工的にペーシングされる場合の本発 明の態様において、心臓の活性化サイクルは前記ペーシングに関して正常である 。例えば、制御が局所的に適用された場合、心臓の他の部分の活性化が妨げられ ることはない。 本発明のある態様において、この制御は異常な心臓の事件に応答して開始され る。例えば、細動の始まり、あるいは種々の不整脈の始まりである。しかし、本 発明の他の態様においては、心臓の出力又は他の長期的作用の好ましい増大、例 えば心室細動(VF)の可能性の減少、心臓冠状動脈血流の増大などに応答して 制御が開始される。 徐細動、ペイシング、本発明のある実施態様相互間の他の差異は徐細動及びペ イシングが心臓全体(少なくとも区画全体)に影響を与える技術として適用され るのに対し、本発明のある実施態様、例えばフェンス(以下に記載)、では局所 的活動のみに影響を与えることを意図して、心臓の局所(区画全体でもよい)に 適用するものである。本発明のある実施態様と徐細動との他の差異は、心筋に適 用されるエネルギーである。徐細動においては、一般的な電界強さは0.5ジュ ール(不応組織を剌激するのに十分な強さと信じられている。上記「……光学的 記録……」参照)。これに対し、本発明の種々の実施態様においては、印加され る電界強さは50乃至500マイクロジュールであり、この電界強さは不応組織 に活動電位を生じさせるものでないと信じられている。 本発明の他の目的は心臓のための完全な制御システムを提供することであり、 とりわけ、心臓のペース速度、不応期間、伝導速度及び機械的力の制御システム を提供するものである。心臓の速度を除いて、これらのパラメータはそれぞれ局 所的に制御することができる。すなわち、各パラメータは心筋の区域(セグメン ト)のみにおいて制御される。なお、心臓の速度も局所的に制御することができ 、特に種々の心臓の区域を相互に分離するフェンスを用いて制御することができ るが、これは殆どの場合、心臓のポンピング効率に有害である。 本発明の好ましい一実施の形態において、心筋の区域の電気的及び/或いは機 械的活動は、区域を横切って非剌激的電界(電圧)又は電流を印加することによ り制御される。非剌激的信号は、存在している活動電位を変化させるが、しかし 、ペースメーカにより誘起されるような活動電位の伝搬を生じさせない。活動電 位の変化はプラトー期間の延長、不応期間の延長、ポストプラトー再分極の短縮 及び活動電位の形態の他の変化を含む。しかし、非剌激的信号は後の活動電位に 影響を及ぼす。例えば、そのような電位を遅延させたり、あるいはその始りを加 速させる。非剌激的信号の他の型は電圧であり、この非剌激的信号が印加された 心筋細胞に新たな収縮を生じさせない。活性化電位の発生は、逆の極性の電圧を 印加することにより(その電圧を細胞及び/又はその周囲の細胞がその電圧に対 し敏感でないときに印加する)、又はその間に新規な活動電位が発生する程度に 細胞を減極するには小さすぎる大きさの電圧を印加することにより、回避するこ とができる。 その他、この制御を、剌激信号を心臓に印加するペースメーカとの組合せで実 行することもできる。本発明の好ましい態様において、ペースメーカ(又は徐細 動器)は本発明の少なくとも1態様に従って動作するコントローラを具備する。 ペースメーカ及びコントローラはバッテリー、マイクロコントローラ、センサー 及び恐らく電極を共用する。 本発明の他の好ましい実施の形態として、不整脈及び細動がフェンスを用いて 治療される。フェンスは心筋の区域であり、電界を用いて一時的に不活性化され る。1例として、心房細動がSA結節からAV結節へ活性化信号を導き、それを 囲うことにより治療される。他の例として、細動が多数の正しくない活性化信号 で囲うことにより弱められ、活性化の唯一つの道が導通する。さらに他の例とし て、心室頻脈又は心室細動が心臓を絶縁された区域に分割することにより治療さ れる。この場合、電界を用いて、心臓の正常な活性化シーケンスと同じようにフ ェンスを不活性化して、従って、せいぜい心臓の1つの区域のみが早発的に活性 化される。 本発明のさらに他の実施の形態において、電界を用いて心臓の筋肉塊が再分布 される。一般に、心筋の区域の仕事量の変化は順応メカニズムを活性化させ、時 間とともにその区域の筋肉塊を変化させようとする。仕事量の変化は本発明の好 ましい実施の形態に従って、電界を利用し、区域の活動電位プラトー期間を増減 させることにより達成できる。代りに又は加えて、心臓の区域の活性化時間及び /又は活性化シーケンスを変化させることにより、仕事量を本発明の好ましい実 施の形態に従って間接的に変化させてもよい。さらに、代りに又は加えて、心臓 の区域の収縮性を直接、制御することにより仕事量を変化させてもよい。 本発明のさらに他の実施の形態において、心臓の活性化シーケンスを変化させ ることにより、及び/又は心臓の区域のプラトー期間を変化させることにより、 及び/又はその収縮性を変化させることにより心臓ポンプの動作を最適化するこ とができる。 本発明のさらに他の実施の形態において、心臓の区域、好ましくは左心室に対 し非剌激的電界を印加することにより、心臓出力を変化(好ましくは増加)させ る。好ましくは、心臓出力の増加の程度(特に、左心室出力)が、電界に曝され る心臓の区域の大きさを変えることにより制御される。代りに又は加えて、電界 の強度を変化させる。代りに又は加えて、パルスのタイミングを変化させる。代 りに又は加えて、パルスの時間、形又は周期を変化させる。出力の増加の例とし て、ピーク流量、流れの容積、平均流量の増加を含み、さらに、流れのプロフィ ール、例えば体の器官への血液総量を改善するピークフロー発生のシフト、など も含む。 本発明のさらに他の好ましい実施の形態において、発達した心室圧力が改良、 好ましくは増大される。これは非剌激的電界を心臓の区域(好ましくは左心室) に印加することにより行われる。好ましくは、心臓出力の増加の程度が、電界に 曝される心臓の区域の大きさを変えることにより制御される。代りに又は加えて 、電界の強度を変化させる。代りに又は加えて、パルスのタイミングを変化させ る。代りに又は加えて、パルスの時間、形又は周期を変化させる。圧力の増加の 例として、ピーク圧力、平均圧力の増加を含み、さらに、圧力のプロフィール、 例えば収縮性を改善するピーク圧力発生のシフトなども含む。 本発明のさらに他の好ましい実施の形態において、非剌激的電界を少なくとも 心臓の区域に印加することにより心臓の後負荷が増大され、これにより冠状動脈 における流れが改善される。 本発明のさらに他の好ましい実施の形態において、心臓の種々のパラメータが 生来の心臓フィードバック機構を介して制御される。その一例として、心臓の速 度が非剌激的電界を心臓のSA結節における、あるいはその近傍の心臓のペース メーカ細胞に印加することにより制御される。好ましくは心臓の速度が非剌激的 電界を印加することにより増大される。 本発明のさらに他の好ましい実施の形態において、心臓の大きな区域に単一の 電界が印加される。この電界は心収縮期の始まりの後に時間的に遅延させて印加 される。好ましくは、この非剌激的電界は心収縮期の半分が過ぎる前に中止され 、細動の可能性を減少させる。 本発明のさらに他の好ましい実施の形態において、心臓の複数の区域が、それ ぞれ異なる非剌激的電界を用いて制御される。好ましくは、各非刺激的電界は局 所的活性化又は他の局所的パラメータ、例えば収縮の開始などに同期して印加さ れる。本発明のさらに他の好ましい実施の形態では、心臓の構造が考慮される。 心筋は通常、多層に配置されていて、各層は異なる筋繊維配向を有する。本発明 のこの実施の形態においては、異なる筋繊維配向に対し、好ましくは異なる電界 の配向及び/又は極性が印加される。 本発明のさらに1つの好ましい実施の形態において、筋繊維の配向を考慮した この技術が局所的徐細動電界に対し適用される。この電界の目的は心臓のある限 定された区域の再分極を遅延させ、フェンスを生じさせることである。 従って、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加し、収縮力を少なくとも5%増大させることを備える方法が提供される。 好ましくは、この収縮力は少なくとも10%、30%、50%などのより大き い率で増大させる。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非刺激的電界を活性化の後、70ミリ秒未満の遅延を以て、 その活性化部位に印加することを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加し、前記区画内の圧力を少なくとも2%増大させることを備える方法が提供 される。 好ましくは、この圧力は少なくとも10%又は20%などのより大きい率で増 大させる。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加し、前記区画内の流量を少なくとも5%増大させることを備える方法が提供 される。 好ましくは、この流量は少なくとも10%又は20%などのより大きい率で増 大させる。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加し、区画内の流速を少なくとも5%増大させることを備える方法が提供され る。 好ましくは、この流速は少なくとも10%又は20%などのより大きい率で増 大させる。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、その電界の期間が少なくとも101ミリ秒であり、心臓 サイクル長さより長くは続かないことを備える方法が提供される。 好ましくは、この電界の期間はより長く、少なくとも120ミリ秒又は150 ミリ秒である。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、 ここで、この区画の部位は内面と外面とを有し、該電界を該内面と外面との間 に印加することを備える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、 ここで、この区画の部位は内面と外面とを有し、該電界を該外面に沿って印加 することを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、 ここで、この区画の部位は内面と、外面と、筋肉内部とを有し、該電界を該筋 肉内部と、該内外面の少なくとも1つとの間に印加することを備える方法が提供 される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、 ここで、該電界を単一の電極と、移植装置のケースとの間に印加することを備 える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 心臓の内側に浮遊する電極を用いて印加することを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、 ここで、該電界を少なくとも2つの電極を用い、該少なくとも2つの電極を少 なくとも2cm離して印加することを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、これらの電極は少なくとも4又は9cm 離して用いられる。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、 ここで、該電界を少なくとも2つの電極を用い、該少なくとも2つの電極の1 つは区画の基底に配置され、他の1つは区画の頂部に配置されることを備える方 法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、 ここで、該電界を少なくとも3つの電極を用い、該非刺激的電界の印加が、 該少なくとも3つの電極の第1の対に通電させ、 その後、該少なくとも3つの電極の第2の対に通電させることを備える方法が 提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、 ここで、該電界を該対象の外部に配置された少なくとも2つの電極を用いて印 加することを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非刺激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、 ここで、該電界が少なくとも該区画の活性化部位における電気緊張流を少なく とも部分的に解消させるものであることを備える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、2つの位置の間の 活性化部位に印加し、 この2つの位置の間の部位で、活性化を感知することを備える方法が提供され る。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、2つの位置の間の 活性化部位に印加し、 この2つの位置の1つと一致する部位で、活性化を感知することを備える方法 が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、2つの位置の間の 活性化部位に印加し、 ある部位で、活性化を感知し、 感知された活性化からその部位の活性化を判断することを備える方法が提供さ れる。 好ましくは、この感知は、ECGのパラメータの値を感知し、該判断が該パラ メータの値と関連する遅延値に基づいて遅延を見積もることを備える。 好ましくは、この感知された部位は該電界が印加された区画と異なった区画で ある。 好ましくは、この感知された部位は前記部位の区画において実質的に最初に活 性化された部位である。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、2つの位置の間の 活性化部位に印加し、 第2の非剌激的電界を該区画の第2の部位に印加することを備える方法が提供 される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、請求項36の方法において、第2の電界 を非剌激的電界と同じ心臓サイクルで印加することを備える方法が提供される。 好ましくは、各部位は個々の活性化を有し、これに対し電界の印加が同期化さ れる。 好ましくは、該第2の電界は非剌激的電界と異なる作用を心臓に与えるもので ある。 好ましくは、異なる心臓サイクルの間、第2の非刺激的電界のみを印加する。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 その部位での活性化を評価し、 ある期間を有する非剌激的電界を評価された活性化の後、遅延を以て、その活 性化部位に印加することを備える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を評価された活性化の後、遅延を以て、その活 性化部位に印加し、 後の複数の心臓鼓動の間に、少なくとも一部部位部位は非連続的に、該非剌激 的電界の印加を繰返すことを備える方法が提供される。 好ましくは、前記方法は、その繰返し印加の間、鼓動が飛ぶ周波数を徐々に減 少させることを備える。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を評価された活性化の後、遅延を以て、その活 性化部位に印加するものであって、 ここで、この活性化部位は範囲を有し、 非剌激的電界が印加されるこの活性化部位の範囲を鼓動の間に変化させること を備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に同期して光を活性化部位に照射し、 この照射を心臓サイクル1000未満の間に少なくとも100心臓サイクル、 繰返すことを備える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に同期して無線周波数光を活性化部位に照射し、 この照射を心臓サイクル1000未満の間に少なくとも100心臓サイクル、 繰返すことを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力 を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に応答して、活性化後、70ミリ秒未満の時間内に、活性化部位の筋繊 維内のカルシウムイオンの有用性を修正することを備える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に応答して、活性化後、70ミリ秒未満の時間内に、活性化部位の筋繊 維内のカルシウムイオンの搬送速度を修正することを備える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の少なくとも一部部位 の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に同期して、活性化部位のカテクロラミンの有用性を修正することを備 える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の少なくとも一部部位の活 性化プロフィールを修正する方法であって、 該心臓部位の活性化プロフィールをマッピングし、 活性化プロフィールの好ましい変化を決定し、 非剌激的電界を用い、該心臓部位の非不整脈部の伝導速度を修正して該所望の 変化を達成することを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態において、前記所望の変化はAV間隔であり、前 記修正がAV結節と心臓の少なくとも1つの区画との間のプルキニェ繊維の伝導 速度を修正することを含む。 本発明の好ましい実施の形態において、前記活性化はその部位の平均的活性化 を含む。 本発明の好ましい実施の形態において、前記活性化はその部位の最初の活性化 を含む。 本発明の好ましい実施の形態において、前記活性化は機械的活性化を含む。 本発明の好ましい実施の形態において、前記活性化は電気的活性化を含む。 本発明の好ましい実施の形態において、該心臓部位が複数の副部位からなり、 各副部位は個々の活性化を有し、該電位は各副部位に対し副部位の個々の活性化 との関連で遅延させて印加される。 本発明の好ましい実施の形態において、非刺激的電界の印加は、区域を介して 電流を駆動することを含む。好ましくは、この電流は20mA未満である。本発 明のある実施の形態では、この電流は8mA未満、5mA未満或いは3mA未満 である。好ましくは、この電流は少なくとも0.5mAとする。ある実施の形態 では、この電流は少なくとも1mA又は3mAである。本発明の好ましい実施の 形態において、この電界の印加時間は10乃至140ミリ秒である。他の好まし い実施の形態においては、この電界の印加時間は20乃至100ミリ秒、或いは 60乃至90ミリ秒である。本発明の好ましい実施の形態において、前記遅延は 70ミリ秒未満である。他の好ましい実施の形態では、この遅延は40、20、 5もしくは1ミリ秒となっている。ある実施の形態では、この遅延が実質的にゼ ロに近い。 本発明の好ましい実施の形態において、前記遅延は少なくとも1ミリ秒である 。他の好ましい実施の形態では、この遅延は3、7、15或いは30ミリ秒より 大となっている。 本発明の好ましい実施の形態において、電界は一時的指数包絡線を有する。他 の実施の形態では、電界は一時的四角、三角、勾配をなす又は2相の包絡線を有 する。好ましくは、電界はAC電界からなり、好ましくは一時的サインカーブ状 、鋸歯状或いは矩形波状包絡線を有する。 本発明の好ましい実施の形態において、この区画の部位は内面と外面とを有し 、該電界が該内面に沿って印加される。 本発明の好ましい実施の形態において、区画の部位が通常の伝導方向を有し、 該電界が通常の伝導方向に沿って印加される。 本発明の好ましい実施の形態において、この区画の部位が通常の伝導方向を有 し、該電界が通常の伝導方向に対し垂直に印加される。 本発明の好ましい実施の形態において、電界が少なくとも2つの電極の間に印 加される。好ましくは、これらの電極は少なくとも2cm離して用いられる。あ る好ましい実施の形態では、電極は少なくとも4又は9cm離して用いられる。 区画は左心室、左心房、右心室、右心房のいずれであってもよい。 本発明の好ましい実施の形態は、心臓のペーシングを含む。好ましくは、電界 の印加はこのペーシングと同期して行われる。 本発明の好ましい実施の形態において、その方法がこのペーシングに基づいて 遅延を計算する。 本発明の好ましい実施の形態において、その方法がある部位での特定の活性化 を感知することを含む。 本発明の好ましい実施の形態において、心臓区画の少なくとも一部部位の活性 化プロフィールを修正する方法であって、 その部位の活性化プロフィールをマッピングし、 活性化プロフィールの所望の変化を決定し、 少なくともその部位の区域をブロッキングし、前記所望の変化を達成するもの であって、該区域が心臓における再入回路又は不整脈病巣の一部でないことを備 える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態において、ブロッキングされた区域が虚血区域で ある。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の少なくとも一部部位の活性化プロ フィールを修正する方法であって、 その部位の活性化プロフィールをマッピングし、 活性化プロフィールの所望の変化を決定し、 少なくともその部位の区域の不応期間を変化させ、前記所望の変化を達成する ものであって、該区域が心臓における再入回路又は不整脈病巣の一部でないこと を備える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の速度を修正する方法であ って、 活性な自然ペースメーカ区域を有する心臓を持つ対象を用意し、 その区域に非剌激的電界を印加することを備える方法が提供される。 好ましくは、この電界はその区域の活動電位の期間にまで延びている。 好ましくは、この方法は右心房のかなりの部分の不応期間を延長させることを 含む。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の出力を減少させる方法であっ て、 区画の少なくとも一部部位の最初の活性化を決定するもので、その部位が心臓 における異常伝導路の一部でなく、 非剌激的電界をその部位に印加することを備える方法が提供される。 好ましくは、この電界はその部位の活性化の前に印加される。 好ましくは、この電界はその部位の活性化信号に対する反応性を減少させる。 好ましくは、この電界はその部位の活性化信号に対する感度を減少させる。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の出力を減少させる方法であっ て、 区画の少なくとも一部部位の伝導路の活性化と、それへの伝導路を決定し、 非剌激的電界を局所的に印加することによりその伝導路を可逆的にブロッキン グすることを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画の出力を減少させる方法であっ て、 区画の少なくとも一部部位の伝導路の活性化と、それへの伝導路を決定するも ので、その部位が心臓における異常伝導路の一部でなく、 非剌激的電界を局所的に印加することによりその伝導路の伝導速度を可逆的に 減少させることを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓手術を行う方法であって、 非剌激的電界を印加することにより心臓の少なくとも一部部位の電気的活性を 遮断し、 その部位の手術を行うことを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓手術を行う方法であって、 非剌激的電界を印加することにより心臓の少なくとも一部部位の活性化信号に 対する感度を減少させ、 その部位の手術を行うことを備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓を制御する方法であって、 左心室及び右心室を有する心臓を持つ対象を用意し、 これら心室の一方を他方の心室に対し収縮性を選択的に可逆的に増大させるこ とを備える方法が提供される。 好ましくは、収縮性を選択的に可逆的に増大させることが、その区画の少なく とも一部に非剌激的電界を印加することを備える。 本発明の好適実施の形態に従い、心臓を制御する方法であって、 左心室及び右心室を有する心臓を持つ対象を用意し、 これら心室の一方を他方の心室に対し収縮性を選択的に可逆的に減少させるこ とを備える方法が提供される。 好ましくは、収縮性を選択的に可逆的に減少させることが、その区画の少なく とも一部に非剌激的電界を印加することを備える。 本発明の好ましい実施の形態に従い、異常に低い刺激閾値のために不整脈が誘 起された心臓の区域を治療する方法であって、 その区域を特定し、 その区域に脱感応化電界を印加し、剌激閾値を正常な範囲の値に増大させるこ とを備える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の少なくとも一部部位の活 性化プロフィールを修正する方法であって、 活性化プロフィールの好ましい変化を決定し、 心臓の複数の長尺フェンス部を横切る活性化信号の伝導を可逆的にブロッキン グして該所望の変化を達成することを備える方法が提供される。 好ましくは、伝導のブロッキングにより外部活性化から分離された複数の区域 を該心臓の部位に生じさせる。好ましくは、この分離された区域の少なくとも1 つは不整脈病巣を含むものである。好ましくは、この分離された区域の少なくと も1つは不整脈病巣を含まないものである。 好ましくは、該方法が複数の分離された区域の少なくとも2つのそれぞれを個 々にペーシングすることを含む。 好ましくは、該伝導のブロッキングが活性化前面が異常な通路に沿って移動す ることを制限する。 好ましくは、可逆的にブロッキングすることが、心臓サイクルと同期した活性 化信号の伝導を可逆的にブロッキングし、これにより異常な活性化信号をブロッ キングする。 本発明の好ましい実施の形態において、可逆的にブロッキングすることが、心 臓サイクルと同期した活性化信号の伝導を可逆的にブロッキングし、これにより 正常な活性化信号を通過させる。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の異常な活性化を治療する 方法であって、 異常な活性化状態を検出し、 前記方法に従って心臓の活性化を修正し、異常活性化状態を停止させることを 備える方法が提供される。 本発明の好ましい実施の形態において、この異常活性化状態は細動である。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓を制御する方法であって、 心臓の活動の少なくとも1つのパラメータについての好ましい範囲を決定し、 心臓の少なくとも局所的収縮力を制御し、これにより前記パラメータを所望の 範囲に維持させることを備える方法が提供される。 好ましくは、この制御が心臓の速度を制御することを含む。 好ましくは、この制御が局所的伝導速度を制御することを含む。 好ましくは、前記パラメータがこの制御に対し、10分未満の時定数を以て応 答する。代りに、前記パラメータがこの制御に対し、l日以上の時定数を以て応 答してもよい。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓を制御する方法であって、 心臓の活動の少なくとも1つのパラメータについての好ましい範囲を決定し、 少なくとも1つの特徴を有する非刺激的電界を用いて心臓の少なくとも一部部 位を制御し、これにより前記パラメータを所望の範囲に維持させ、 該少なくとも1つの特徴を、心臓の該電界に対する反応の縮小に応答して変化 させることを備える方法が提供される。 好ましくは、前記特徴は電界の強さである。その他、電界の期間、電界の周波 数、電界の波形であってもよい。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、治癒していない梗塞を有する心 臓を持った患者の治療法であって、該梗塞が治癒するまで前記方法のいずれかを 適用することを備える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓を持った患者の治療法であ って、 治癒していない梗塞を有する心臓を持った患者を用意し、 心臓が安定化するまで前記方法のいずれかを適用することを備える方法が提供 される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態において、非剌激的電界の印加が、3乃 至5000の範囲の心臓鼓動の間に非剌激的電界を印加することを備える。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部を横切って電界を与える複数の電極と、 50,000未満の心臓サイクルの間、少なくとも100回において、非剌激 的電界を電極に通電させる電気供給部と、 を具備する装置を提供する。 好ましくは、電極は50,000未満の心臓サイクルの間、少なくとも100 0回において通電させる。また、この通電は20,000未満の心臓サイクルの 間、少なくとも1000回の通電であってもよいし、5,000未満の心臓サイ クルの間、少なくとも1000回の通電であってもよい。 好ましくは、この通電は1秒間に10回未満適用される。 本発明の好ましい実施の形態において、前記期間において電極は少なくとも2 000回通電される。他の好ましい実施の形態において、前記期間において電極 は少なくとも4000回通電される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非刺激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 前記電極の少なくとも1つは2cm2より大きい心臓部位に亘ってカバーする ようになっている装置を提供する。 好ましくは、この電極の少なくとも1つは6cm2又は9cm2より大きい心臓 部位に亘ってカバーするようになっている。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部を横切って電界を与える少なくとも1つのユニポーラ電 極と、 非刺激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備する装置を提供する。 好ましくは、該装置は第2の電極として通電されるハウジングを具備する。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 前記電極間の距離は少なくとも1つは2cmである装置を提供する。 好ましくは、前記電極間の距離は少なくとも4cm又は9cmである。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部を横切って電界を与える少なくとも3個の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 前記電極は、2つの電極が通電される第1の形態で、さらに該第1の形態の電 極の組合せとは異なる2つの電極が通電される第2の形態で、それぞれ選択的に 通電されるようになっている装置を提供する。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部を横切って電界を与える複数の電極と、 局所的活性化を感知するセンサーと、 感知された局所的活性化に応答して、所定期間、非刺激的電界を電極に通電さ せる電気供給部とを具備する装置を提供する。 好ましくは、前記センサーは該心臓部位の機械的活動を感知するものである。 好ましくは、前記センサーは該電極の少なくとも1つでの活性化を感知するよ うになっている。 好ましくは、前記センサーは右心房における活性化を感知するようになってい る。 好ましくは、前記センサーは電極間の活性化を感知するようになっている。 好ましくは、前記センサーは該心臓部位を含む区画における最初の活性化を感 知し、電気供給部はこの最初の活性化に応答して通電を設定するようになってい る。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備する装置を提供する。 好ましくは、該電極は少なくとも1cm長の長尺電極である。また、他の実施 の形態では、その長さは少なくとも2又は4cmである。好ましくは、該区域は 幅が0.3cm未満である。 別の実施の形態では、区域の幅が0.5、1又は2cm未満である。 好ましくは、電気供給部は電極を、50,000未満の心臓サイクルの間、少 なくとも20ミリ秒の間、少なくとも1000回通電させる。 本発明の好ましい実施の形態において、長尺区域は心臓を少なくとも2つの電 気的に分離した区域に分割する。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部と、 該心臓部位での活性化を決定する回路とを具備し、 該電気供給部は、決定された活性化に応答して電極に通電させるものである装 置を提供する。 好ましくは、該電極の1つにおいて、活性化後所定期間、好ましくは70ミリ 秒未満遅延させてから、該電界が印加される。 本発明の好ましい実施の形態において、該電極の1つにおいて、活性化前に該 電界を印加する。また、別の好ましい実施の形態において、該電界を活性化前3 0、50又は80ミリ秒にて印加する。 好ましくは、該回路は活性化を感知する活性化センサーを具備する。 代りに又は加えて、この活性化は、好ましくは該心臓部位を含む区画と異なる 区画における活性化に基づいて、該活性化が計算される。 好ましくは、該装置は、感知されたECGのパラメータの値を少なくとも関連 して、遅延時間を計算するのに用いられた値を記憶するメモリを含む。好ましく は、このパラメータは心臓の速度である。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部と、 心臓の活動パラメータを測定するセンサーと、 該電極の通電を制御し該パラメータを所定の範囲に維持するためのコントロー ラと、 を具備する装置を提供する。 この装置は、好ましくは心臓における電気的活動のマップを記憶するメモリを 含み、該コントローラはこのマップを利用して所望の通電を決定する。 この装置は、好ましくは心臓における電気的活動のモデルを記憶するメモリを 含み、該コントローラはこのモデルを利用して所望の通電を決定する。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部と、 電極の通電に対する心臓の反応を測定するコントローラとを具備する装置を提 供する。 好ましくは、該コントローラはこの測定された反応に基づいて通電を変化させ る。 この装置は、好ましくは測定された反応を記憶するメモリを含む。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部と、 心臓をペーシングするペースメーカと、 を具備する装置を提供する。 好ましくは、ペースメーカ及び該装置の他の部分は共通のハウジングに収納さ れている。 好ましくは、該ペースメーカ及び該装置の他の部分は共通の刺激化電極を利用 するものである。好ましくは、該ペースメーカ及び該装置の他の部分は共通の電 気供給部を利用するものである。 好ましくは、非剌激的電界はペースメーカと同期して印加される。 好ましくは、該電極は、ペーシング用電界と非剌激的電界とを組合わせる単一 パルスを用いて通電される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 該電極の少なくとも1つはカテーテルに装着されている装置を提供する。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の制御のための装置であっ て、 心臓の少なくとも1部の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非刺激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 該電極は体の外に適用されるようになっている装置を提供する。 好ましくは、この装置は外部ペースメーカを含む。 好ましくは、この装置はECGセンサーを含み、これに電極の通電が同期され る。 本発明の好ましい実施の形態において、電界の印加時間は少なくとも20ミリ 秒である。他の好ましい実施の形態においては、電界の印加時間は少なくとも4 0、80又は120ミリ秒である。 本発明の好ましい実施の形態において、電流が電極間の部位を強制的に流され る。 好ましくは、この装置は少なくとも別の2つの電極を含み、これが電気供給部 により通電され、心臓の第2の部位を横切って非剌激的電界を印加するようにな っている。好ましくは、この装置はコントローラを含み、装置内の全ての電極の 通電を調和させるようになっている。 好ましくは、電極を通過するピーク電流は20mA未満である。他の好ましい 実施の形態では、10、5又は2mA未満である。 本発明の好ましい実施の形態において、電極は実質的に心臓と接触するように なっている。 好ましくは、電界は指数関数的、三角形、矩形波形を有する。電界はユニポー ラ又はバイポーラであってもよい。電界は一定強度を有する。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓の光学的制御のための装置 であって、 少なくとも1つの移植可能な光源であって、1000心臓サイクルの間に、5 000サイクル未満の期間に亘ってパルス光を発生し得るものと、 該光源からの非損傷強度の光を心臓の少なくとも1つの部位に与える導波管と を具備する装置を提供する。 好ましくは、該少なくとも1つの光源はそれぞれが心臓の異なる部位に取着さ れた複数の光源を備える。 好ましくは、該導波管は光学ファイバーからなる。 好ましくは、該光源は単色光源からなる。 さらに、本発明の好ましい実施の形態において、該装置はセンサーを含み、心 臓の少なくとも一部部位の活性化を測定するものであって、該光源が測定された 活性化と同期してパルス光を与える。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓を有する対象のためのプロ グラム可能なコントローラのプログラム作成方法であって、 非剌激的電界を用いて心臓を制御するのに適したパルスパラメータを決定し、 このパルスパラメータを用いて該コントローラのプログラム作成を行うことを 備える方法を提供するものである。 好ましくは、パルスパラメータの決定が心臓の活動との関連でパルスのタイミ ングを決定することを含む。 好ましくは、心臓の活動が局所的活性化である。 好ましくは、タイミングの決定が心臓に細動を誘起しないタイミングを決定す ることを含む。 好ましくは、タイミングの決定が心臓に不整脈を誘起しないタイミングを決定 することを含む。 好ましくは、タイミングの決定が心臓の活性化プロフィールのマップに基づい てタイミングを決定することを含む。 好ましくは、タイミングの決定が感知された活性化との関連で遅延時間を計算 することを含む。 好ましくは、心臓の制御が心臓の収縮性を修正することを含む。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、非剌激的電界を用いて心臓を制 御するため少なくとも2つの別々の電極の最良位置を決定する方法であって、 心臓の少なくとも1部の活性化プロフィールを決定し、 この活性化プロフィールに基づいて、これら電極の最良位置を決定することを 備える方法を提供するものである。 好ましくは、この方法は該電極の位置との関連で活性化センサーの最良位置を 決定することを含む。 好ましくは、心臓の制御が収縮性を修正することを含む。 好ましくは、心臓の制御が心臓に長尺非伝導区域を生じさせることを含む。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓のための非剌激的反復印加 パルスのためのタイミングパラメータを決定する方法であって、 第1の遅延を用いて非剌激的パルスを印加し、 該パルスが心臓内で異常活性化プロフィールを誘起するか否かを決定し、 該第1の遅延より短い第2の遅延を用いて非剌激的パルスを繰返し印加し、該 パルスが心臓内で異常活性化プロフィールを誘起するか否かを決定することを備 える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓のための非刺激的反復印加 パルスのためのタイミングパラメータを決定する方法であって、 第1の遅延を用いて非刺激的パルスを印加し、 該パルスが心臓内で異常活性化プロフィールを誘起するか否かを決定し、 該第1の遅延より長い第2の遅延を用いて非刺激的パルスを繰返し印加し、該 パルスが心臓内で異常活性化プロフィールを誘起するか否かを決定することを備 える方法が提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓のためのプログラム可能な コントローラのプログラム作成方法であって、 非剌激的電界シーケンスの複数を用いて心臓を制御し、 この各シーケンスに対する心臓の応答を決定し、 この非刺激的電界シーケンスに対する心臓の応答に応答させて該コントローラ のプログラム作成を行うことを備える方法を提供するものである。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、癲癇発作を制御する方法であっ て、 脳組織内の癲癇発作を感知し、 脳組織に非剌激的電界を印加し、脳組織内の信号の伝導を減衰させることを備 える方法を提供するものである。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、抹消神経における神経信号を制 御する方法であって、 神経を選択し、 該神経に非剌激的電界を印加し、該神経における神経信号の伝導を減衰させる ことを備える方法を提供するものである。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓区画を制御する方法であっ て、 非剌激的電界を該区画の第1の部位に印加し、該第1の部位の収縮力を減少さ せ、 非剌激的電界を該区画の第2の部位に印加し、該第2の部位の収縮力を増大さ せることを備える方法を提供するものである。 代りに又は加えて、該遅延は少なくとも0.5又は1ミリ秒、所望により3ミ リ秒、7ミリ秒或いは30ミリ秒であってもよい。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓を制御する方法であって、 心臓活動の少なくとも1つのパラメータについての望ましい範囲を決定し、 心臓における局所的収縮性と局所的伝導速度を制御し、該パラメータを該所望 の範囲に維持させることを備える方法を提供するものである。 好ましくは、パラメータは10分未満の時定数で該制御に応答する。その他、 パラメータは10分乃至6時間の間の時定数で該制御に応答するものでもよいし 、6時間乃至1日の間の時定数で該制御に応答するものでもよいし、1日乃至1 週間の間の時定数で該制御に応答するものでもよいし、1週間乃至一ケ月の間の 時定数で該制御に応答するものでもよいし、一ケ月以上の時定数で該制御に応答 するものでもよい。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、心臓を制御する方法であって、 心臓活動の少なくとも1つのパラメータについての望ましい範囲を決定し、 少なくとも1つの特徴を有する非剌激的電界を用いて心臓の少なくとも一部部 位を制御して該パラメータを前記所望の範囲に維持し、 心臓の該電界に対する反応の縮小に応答して該少なくとも1つの特徴を変化さ せることを備える方法を提供するものである。 好ましくは、該特徴は電界の長さである。代りに又は加えて、該特徴が電界の 期間、タイミング、波形、周波数の1つ又はそれ以上であってもよい。 本発明の好ましい実施の形態において、該装置は心臓の活動を測定するセンサ ーと、電極の通電を制御し該パラメータをある範囲内に維持するコントローラと を含む。 この装置は、好ましくは心臓における電気的活動のマップを記憶するメモリを 含み、該コントローラはこのマップを利用して所望の通電を決定する。代りに又 は加えて、この装置は、好ましくは心臓における電気的活動のモデルを記憶する メモリを含み、該コントローラはこのモデルを利用して所望の通電を決定する。 さらに、本発明の好ましい実施の形態に従い、癲癇発作を制御する方法であっ て、 脳組織内の癲癇発作を感知し、脳組織に非刺激的電界を印加し、脳組織内の信 号の伝導を減衰させることを備える方法を提供するものである。 図面の簡単な説明 以下に説明する好ましい態様及び添付された図面から本発明は一層明瞭に理解 されるであろう。ここで、 図1Aは典型的心筋活動電位を示す線図; 図1Bは電界中の心筋細胞の1つのモデルを示す図; 図2は本発明により制御された区域を有する心臓の模式的に示す図: 図3は本発明の好ましい実施の形態における複数の伝導路を持った右心房組織 の区域を示す図であって、フェンスの使用を説明するもの; 図4Aは本発明の好ましい実施の形態における心筋の区域に接続された電気コ ントローラを模式的に示す図; 図4Bは本発明の好ましい実施の形態における心筋の区域に接続された電気コ ントローラを模式的に示す図: 図5は本発明のある具体例の可能性をテストするために用いられた実験機構を 示すブロック図; 図6A乃至6Cは種々の実験の結果を示すグラフ図; 図7Aは心筋繊維の分離された区域についての実験結果を示すグラフ図であっ て、本発明の具体例に従ってパルスを印加する場合の収縮力の増加に対する遅延 の影響を説明するもの; 図7Bは心筋繊維の分離された区域についての実験結果を示すグラフ図であっ て、本発明の具体例に従ってパルスを印加する場合の収縮力の増加に対するパル スの時間の影響を説明するもの; 図7Cは心筋繊維の分離された区域についての実験結果を示すグラフ図であっ て、本発明の具体例に従ってパルスを印加する場合の収縮力の増加に対するパル スの電流強度の影響を説明するもの; 図8Aは本発明の好ましい実施の形態における心臓の速度に対する制御電流の 影響を説明するグラフ図; 図8Bは本発明の好ましい実施の形態における種々のタイプの心筋における収 縮性増大の反復可能性を説明するグラフ図; 図9乃至図18Bは本発明の実施の形態における分離されたウサギの心臓の制 御実験の結果を示すグラフ図; 図19乃至図23は本発明の実施の形態における生体におけるウサギの心臓の 制御実験の結果を示すグラフ図。 発明の詳細な説明 本発明の1つの態様は、心筋区域を横切って電界又は電流を印加することによ り、心筋区域の収縮性の制御乃至変調すること、あるいは心筋区域の活動電位の プラトー期間を制御乃至変調することに関係する。なお、本明細書中で、電圧、 電界、電流は互換的に用いられているが、これらは心筋活動を制御するために非 剌激的信号を供給する行為を意味するものである。この信号を印加する実際の方 法は以下に詳細に説明する。 図1Bは印加される電圧とその結果得られるプラトーの期間との関係を説明で きる1つのモデルを示す図である。薄膜26を有する細胞20は細胞外流体28 により囲まれ、電極22、24間により発生された電界中に位置している。細胞 20は薄膜26を通って−40mVの内部電位を有し、電極22は40mVの内 部電位を有し、電極24は接地されている(体の他の部分に)。 活動電位プラトーの間において、カルシウムイオンは細胞に入り込み、カリウ ムイオンは異なる膜タンパクを介して細胞から出る。このモデルにおいては、電 極への電圧により生じた外部電界は細胞外流体28の電位を増大させる。これに より、細胞20の中からのカリウムイオンの外方向への移動が減少し、カルシウ ムイオンの細胞20内部への移動を強制する。これは、膜電位の変化により膜両 側からのイオンの電気化学的駆動力の変化によりもたらされ、あるいは開かれる 又は閉じられるイオンチャネルの数の変化によりもたらされる。 付加的又は別のモデルにおいて、電極22、24により発生された電界は、そ れらの間にイオン流を生じさせる。この流れは主に塩素及びカリウムイオンによ り運ばれる。なぜならば、これらのイオンは膜26に対し透過性を有するからで ある。しかし、カルシウムイオンも影響を受ける。このモデルにおいて、カルシ ウムイオンはこの流れにより細胞20内に引き込まれ、他方、カリウムイオンは 除去される。代りに又は加えて、ナトリウムイオンはカリウムイオンの代りに除 去される。いずれにしても、細胞内のカルシウムイオンの追加は細胞20の収縮 性を増大し、プラトー期間を延長させると信じられている。 他の付加的又は別のモデルでは、この電界及び/又はイオン流が電圧ゲートチ ャネル(ナトリウム、カリウム、ナトリウム−カルシウム)の開閉に影響を与え る。さらに、電界はイオンポンプの動作にも影響を与える。この影響の1つの可 能な機構は以下の通りである。すなわち、印加された電界が細胞膜内の高い電界 の局所的「ホットスポット」を発生させ、このホットスポットがイオンチャネル 及び/又はポンプの開閉に影響を与える。 このホットスポットの発生が一般に細胞に対し非対称的であり、また、このチ ャネル自体がこの電界に対し非対称的行動を取るので、細胞の一端で他端よりも 多くチャネルが開かれることになる。もし、細胞の負の端部でより多く(すなわ ち、正の端部より多く)のチャネルが開かれた場合、カルシウムイオンの流入は 流出よりも大きくなる。 さらに他のモデルにおいて、制御電界は細胞内貯蔵部のカルシウムの濃度を増 大させ、この増大した濃度が収縮の間、カルシウムの増加及び/又は迅速な供給 をもたらし、収縮力を増大させる。代りに又は加えて、制御電界は細胞の収縮の 間、細胞内貯蔵部から得られるカルシウムの速度に直接、影響を与える。さらに 、制御電界はカルシウムの流入効率を直接増大させる。これは、細胞内貯蔵部か らのカルシウムの利用性を増大させる。筋細胞収縮のある生理学的モデルにおい て、収縮性を決定づけるものはカルシウムの総量ではなく、カルシウム流の速さ であることに注目すべきである。 イオンチャネル及びポンプの異なるタイプは、異なる動作特性を生じさせる。 これらの動作特性には、流量、開閉速度、トリガー電圧レベル、プライミング、 他のイオンに対する依存性などが含まれる。従って、電界の特定の強度を印加す ることによりイオンチャネルの特定のタイプを選択することが可能である。なお 、この電界の強度はその時点において、該チャネルが開いているか、閉じている かにも(すなわち、細胞の減極/再分極相)依存する。 細胞活動の異なる属性はこのようにイオンチャネルを制御することにより制御 することができる。なぜならば、剌激可能な組織の活動は経膜電位及び細胞内外 の種々の型のイオンの濃度により容易に決定されるからである。 他のモデルは、非刺激的電界を印加することにより心臓の治療部位でのカテク ロラミンの解放(神経末端から)を誘起させる。他の可能性は、印加された電界 により細胞によるカテクロラミンの吸収が容易となることである。 他の「補充」モデルは非剌激的パルスが心筋繊維を補充すると仮定するもので 、この心筋繊維はさもなくば活性化信号により剌激されないものである。この非 剌激的パルスは減極閾値を下げたり、通常より高い活性化信号を供給することに より作用する。しかし、心筋繊維はシンシチウムとして作用し、各細胞が各鼓動 において収縮するものと一般に信じられている。例えば、文献、KluwerA cademic、第2章、17頁、「剌激収縮カップリング及び心臓収縮力」、 Donald M,Bers、(1991)を参照のこと。 おそらく、これらモデルの1又はそれ以上を以て、活性化サイクルの異なった 部分における細胞20の活動を説明することができるものと思われる。しかし、 電界を用いたいくつかの主な作用、例えば収縮性の増大、自己活性化速度の変化 、再分極の再設定、プラトー期間の延長、細胞の過分極、細胞膜の電位の変化、 伝導速度の変化などは、仮にあったとしても、どのモデルが正しいかを知ること なく、作用させることができる。 以上から理解し得るように、電界の方向は重要である。第1に、心筋における 伝導は非常に異方性である。第2に、細胞膜における局所的不規則性の分布は等 しくなく、むしろ、不規則性は細胞の端部でより一般的である。さらに、細胞の 一端における不規則性は通常、他端よりも大きい。これらの不規則性は、イオン チャネルに影響するかも知れない局所的高電界の生成を左右する。 第3に、乳頭状筋肉のようなある心臓の構造物は一方の方向で、反対の方向よ りも、活性化信号をより伝導し易くしなっている。第4に、心臓の自然伝導シス テムで発生する律動的減極信号が存在し、これらは心筋組織それ自体の減極、再 分極によりもたらされる。これらの信号は外部から印加される電界と干渉する。 本発明の好ましい実施の形態において、特定の電界の目的は、心臓の律動的減 極によりもたらされる電圧電位により誘起されるイオン流と反対のイオン流を誘 起させることである。例えば、最初の活性化位置から遠い心筋細胞における活動 電位プラトー期間は最初の活性化位置に近い細胞のプラトー期間よりも短い。こ の短縮は、心臓の減極、再分極によりもたらされた、あるいはこれらの位置での 異なるイオン流運動行動によりもたらされた異なる局所的イオン流を原因とする ものと思われる。これらのイオン流は律動的減極によりもたらされる電界と強さ が等しく、かつ反対方向の電界を印加することにより取消すことができる。 図2は、電気コントローラ32を用いて制御される心臓30を示している。右 心房の区域38は制御された区域である。本発明の好ましい実施の形態として、 コントローラ32のケースは1つの電極であり、電極36は区域38に電界を印 加するための第2の電極である。 本発明の他の好ましい実施の形態において、コントローラ32のケースの代り に第2の電極34が用いられる。さらに本発明の他の好ましい実施の形態におい て、コントローラ32の本体が接地され、したがって、電極34、36の双方が 心臓の他部との関係で正又は負となる。他の実施の形態において、電極34は心 臓30に直接、接続されていなく、むしろ、電極34は心臓30内部に浮遊して いる。この実施の形態において、電極34は好ましくは電流ドレイン電極である 。説明のため、コントローラ32は電力供給部31、該コントローラを電極に接 続するリード29A,29B、さらに電極の通電を制御するマイクロプロセッサ 33を含むものとして示されている。 同じく図2に示す他の実施の形態において、電界が、心臓を通過するのでなく 、心臓壁面に沿って印加される。左心室の区域35がコントローラ39により操 作される2つの電極37により制御されるものとして示されている。この電極3 7は心臓30の表面に配置してもよいし、又は心筋中に挿入されていてもよい。 その他、この電極は血管中又は心臓の外の他の身体組織中に配置させてもよい 。しかし、この場合、電極の通電が心臓の少なくとも一部部位に電界又は電流を 与えるものでなければならない。この制御が心臓サイクルと同期されているため 、これら電極がたとえ心臓の外側にあったとしても、連続する心臓鼓動の間の心 臓の位置に実質的な変化はなく、したがって、これら電極が心臓に機械的に結合 されていなくとも、各心臓サイクルにおいて心臓の実質的に同一部位が影響を受 ける。 本発明の他の実施の形態において、区域35の制御のため一対以上の電極が用 いられる。この実施の形態の場合、電極の各対は区域35に対し異なって配置さ れ、例えば電極の1つの対が心外膜に配置され、他の対が心筋層中に配置される 。 これら電極間に導入される電流は時間の経過により、電極上に電解質の付着を 生じさせたり、組織に好ましくない生理学的反応を生じさせるおそれがある。こ のような作用に対処するため、本発明の好ましい実施の形態においては、電界と してAC電界が用いられる。 また、好ましい実施の形態として、電界の方向が比較的小さい頻度、すなわち 心臓サイクルと等しいか、より小さい頻度で切り換えられる。好ましくは、この 相は心臓サイクルの特定の相の間、例えば心拡張期に反転される。本発明の他の 好ましい実施の形態において、電界は心臓サイクル周波数よりもかなり大きい周 波数を有する。 一旦不活性化されたナトリウムチャネルは活性化されるためには、負電位でか なりの時間を要する。例えば、「刺激可能な膜のイオンチャネル」、Berti l Hille、第2章、40乃至45頁、Sinaur Associate s Inc.(参照によってここの記載に含める)を参照されたい。殆どのナト リウムチャネルは減極の始めにおいて直ちに活性化されないから、十分に高い周 波数で電圧を印加しても、電位変化に急速に反応する極めて僅かなチャネルしか 開くことができず、チャネルの殆どは不活性化され、不活性段階から離れること はない。すなわち、電界の周波数が十分に大きくとも、あるイオンチャネルは平 均電圧がゼロでも閉じたままに維持され、その結果、剌激された組織は非励起状 態にある。 本発明の他の好ましい実施の形態において、心臓の制御のため、AC電界がD C電界の上に重ねられる。例えば、DC電界の20%の振幅で、周波数が1kH zのAC電界が用いられる。このようなAC/DC制御電界は電界の変化がより 大きいという利点を有し、従って、電界の変化に対する反応(筋肉細胞の部分に 対する)が容易になり、同じく、電界の強さに対する反応も容易になる。この結 合AC/DC電界或いは純粋なAC型電界におけるAC電界は、鋸歯形、サイン カーブ形、指数波形、矩形波形など任意の波形を有する。 DC型電界において、電界の波形は好ましくは一定の振幅のパルスとする。し かし、本発明の他の実施の形態においては、三角形パルス、指数形パルス、傾斜 形パルス(増大又は減少)、或いは2相パルスであってもよい。 AC電界、DC電界はユニポーラ又はバイポーラであってもよい。ここでAC 、DCの用語は電界を記述するために用いられ、パルスにおけるサイクル数に関 係する。DC電界はせいぜい1サイクルであり、他方、AC電界は多数サイクル からなるものである。本発明の好ましい実施の形態において、各列がAC又はD Cタイプからなるパルス列を印加してもよい。 種々の型のイオン電極、例えばAg−AgCl電極、プラチナ電極、窒化物、 炭化物などのコーティングを有するチタン電極、コーティングされたタンタル電 極、ピロカーボン電極、カーボン電極などを用いることができる。これらの電極 は一般に電解質付着量を減少させることができる。これらの電極は四角形、矩形 など任意の形状でよく、心筋層に捩じ込み、又は締付けその他の方法で取着させ ることができる。 心臓の区域に電界を送込む2つの好ましい方法がある。第1の方法は、制御さ れる心臓の区域を通して電流を通電させるものである。好ましくは、この電流は DC定電流とする。しかし、上述のようにAC電流を用いてもよい。第2の方法 は、電界を心臓を横切って印加する(信号との関連で一定の強さに維持する)。 一般に、電界の印加は容易であり、電流を流すより電力が小さくて済む。 区域38での局所的活動との関連、又は心臓サイクル全体との関連における電 界(又は電流)の印加のタイミングは重要である。一般に、電界の印加は、局所 的収縮性及び/又はプラトー期間の増大など、局所的作用が望ましい場合は、そ の局所的活性化時間と同期して行われる。また、全体的作用が望ましい場合は、 電界の印加は心臓サイクルと同期して行われる。例えば、心臓サイクルと同期し て細胞を過分極することにより、細胞の興奮性ウインドウとタイミングさせ、あ る種の不整脈を以下に詳述するように防止することができる。 心臓の活性化ロフィールを変化させるため、この電界の印加を、心臓が活性化 される方法のモデルに従って同期化することもできる。例えば、心臓の出力を増 加させるため、伝導速度及び/又は伝導路を制御し、自然のシーケンスよりさら に最適と思われるシーケンスで心臓が収縮するようにしてもよい。特に、AV結 節及び/又は左右ブランチでの伝導速度を制御することにより、AV間隔を増減 させることができる。しかし、心臓の異なる部位間における、特に心臓の同一室 における活性化時間の差異は通常、非常に小さいことを理解されるべきである。 例えば、左心室における活性化信号の伝搬時間はほぼ15乃至50ミリ秒の間で ある。もし、制御電界印加のタイミングが局所的に5又は10ミリ秒ずれていた としても、制御作用が達成できるのであれば、単一対の制御用電極を用いてその 制御作用を達成させることができる。 測定された電気的活性化時間を用いて局所的活性化を決定することは通常、非 常に簡単であるが、組織区域の局所的活性化を機械的活動の変化、位置の変化、 運動速度、加速及び経膜電位に基づいて決定してもよいことを理解されたい。病 気の組織において、電気的活性化と機械的活性化との間の遅延は健康な組織の場 合よりも長いから、好ましくは電界印加のタイミングはその筋肉の機械的活性化 との関連でおこなわれるべきである。 本発明の好ましい実施の形態において、この電界のタイミングはその区域にお ける実際の経膜電位との関連で行われ、エレクトログラム及び/又はメカニズム から見積もったものとの関連では行われない。すなわち、電界印加の開始は収縮 性を増大させるプラトーの開始とタイミングさせることができる。その他、電界 の印加を特定の経膜電圧レベルとタイミングさせてもよい。 さらに好ましくは、電界の強さ及び/又は他のパラメータを実際の経膜電位及 び区域の細胞内におけるイオン濃度に応答させて決定することができる。実際の 電圧レベルを決定する1つの方法は、その細胞に電圧感応性染料を注入し、それ を実験装置で公知の光学センサーを用いてモニターすることである。細胞内外の イオン濃度をモニターする1つの方法は、濃度感応性染料を染料を用いることで ある。 活性化信号が区域38に到達する前に電界を印加する場合、電界は区域38の 活性化信号に対する感度を減少させるために用いることができる。この作用を得 る1つの方法は、活性化信号の方向と反対方向に大きい電界を印加し、かつ、そ れと同期させることである。この電界は活性化信号の大きさを減少させ、心筋を 剌激させない。 他の方法は、活性化信号が区域38に到達する前に強い正電位を区域38に印 加することである。これにより、区域38が過分極され、活性化信号に感応しな くなる。電界の除去はこの作用を直ちに逆転させるものではない。すなわち、区 域38はしばらくの間、不感応の状態にとどまり、その後しばらくの間、区域3 8における伝導速度が減少する。 しかし、ある場合には、電界の除去が活動電位を生じさせる。この活動電位は 心臓の活性化ロフィールとの関係で安全な期間に発生するようにタイミングさせ ることもでき、それにより、仮にその区域が活性化信号を発生しても、その信号 が心臓の他の部位に伝搬しないようにする。ある場合には、電界の印加がむしろ 細胞の電位に対する反応性に影響を及ぼし、また、場合によっては、電界の印加 が不応期間を延長させる。また、活性化直後に電界を印加することも、収縮力を 増大させるとともに、不応期間を延長させることに注目すべきである。 心臓サイクルが実質的に報告された後は、活性化時間前の遅延、活性化時間後 の遅延の双方を、活性化時間後に遅延させるシステムを用いて具体化することが できる。例えば、活性化時間前20ミリ秒に印加されるべき電界を、代りに活性 化時間後680ミリ秒に印加させることができる(サイクル長さが700ミリ秒 と仮定して)。 電界のその他の印加により、伝導速度を増大させることができる。特に、伝導 速度が組織損傷のために低くなっている場合である。伝導を制御する他の方法は 、徐細動に用いられるものと同様の電界を印加することである。これら細胞の再 分極期間に電界を印加すると、この電界は再分極を遅延させる。この遅延/延長 された再分極の間において、細胞は剌激されない。例え、この「徐細動電界」を ここに記載の技術(小さい、局所的及び局所的活性化時間と同期して)を用いて 印加したとしても、心臓自体は電界によって徐細動されることはない。本発明の 好ましい実施の形態において、心臓の局所的徐細動部位はフェンスにより心臓の 他部位から分離される。 図3は心筋の不応期間の延長の使用を説明するものである。区域40は右心房 の一部である。活性化信号は通常、SA結節42からAV結節44へ伝搬する。 いくつかの競合路46A−46DがSA結節42とAV結節44との間に存在す るが、健康な組織においては、僅か1つの信号がその興奮性ウインドウ内のAV 結節44に到達する。病気の組織においては、SA結節中の同じ活動電位から発 生したものであるが、異なる経路を通ったいくつかの信号が連続的にAV結節4 4を刺激する。さらに、心房細動において、右心房全体がそれを通過するランダ ムな信号を有することがある。 本発明の好ましい実施の形態において、電界がフェンス48A、48Bとして 作用する複数の区域に印加される。電界の活性化時間にもよるが、特定の所定臨 界時間の間、これらのフェンスは活性化信号に対し非伝導となっている。すなわ ち、活性化信号はSA結節42とAV結節44との間に囲まれてしまう。同様の 作用をなす外科的手法を行うことが知られている(「メイズ」手法)。しかし、 外科的手法においては、右心房の多くの部位を除去する必要があり、それにより 恒久的絶縁区域(フェンス)を作る。本発明のこの実施の形態では、フェンス4 8A、48Bの少なくとも一部が活性化信号の通過の後に非活性化されるもので 、したがって、この心房は正常に収縮する。 本発明の好ましい実施の形態において、フェンスはバイポーラ電極の直線状配 列を用いて適用される。本発明の他の好ましい実施の形態において、フェンスは 2つの離間(僅かに)する長尺ワイヤー電極で極性が反対のものを用いて適用さ れる。好ましくは、ワイヤー電極の部分が分離される。すなわち、0.5cmの 長さの区域が分離され、0.5cmの長さの区域が露出している。 本発明の他の好ましい実施の形態は心室細動(VF)を治療することに関する 。VFにおいて、心室は順序正しい方式では心室を活性化しない2以上の活性化 信号により活性化される。むしろ、心室の各区域が心室の他の区域と非同期的に 、かつ、心臓サイクルと非同期的にランダムに活性化される。その結果、ポンプ 作用は達成されない。本発明の好ましい実施の形態として、複数の電気的フェン スが冒されている心室に適用され細動を減衰するようにしている。一般に、ウイ ンドウを変化させ、心室の区域が活性化を示す間に、活性化信号を生じさせる細 動が、心室の自然収縮に影響を生じさせることなく、遮断される。 本発明の一実施の形態において、フェンスは正しい通路、例えば長手通路に沿 って活性化信号を導くのに用いられる。すなわち、活性化信号は横方向に移動す ることができず、横方向の活性化信号は急速に害を及ぼすことなく消滅する。A V結節からの健康な活性化信号はこのフェンスによって悪影響を受けない。代り に又は加えて、AV結節からの活性化信号と同期させてフエンスを発生させ、活 性化信号を生じさせる細動を遮断してもよい。その他、細動に感応すると思われ る区域に正の電位を印加して、心室の区域全体を活性化信号に対し脱感応化して もよい。 フェンスを用いて心臓を絶縁された区域に分割することは不整脈の多くのタイ プを治療するのに有用である。ここで、「絶縁された」とは心臓伝導システムの 部位を脱活性化することにより活性化信号の伝導が遮断され、遅延され、さもな くば著しく減少させることを意味する。例えば、心室頻脈(VT)及び心臓の未 熟鼓動の多くのタイプはペーシング信号を発生させる筋肉の局所的区域が原因と なって生じる。これらの区域は心臓の他の区域から絶縁させることができる。し たがって、小さい局所的区域のみが不規則なペーシングによって影響を受ける。 その他、これら病気の区域は電界を用いて脱感応化することができ、したがって 、これら区域は正しくない活性化信号を全く発生しない。 未熟鼓動は通常、心臓の過敏区域によってもたらされる。この区域に局所的電 界を印加することにより、この区域の感応性が制御でき、心臓の他の部位と同じ レベルにさせ、朱熟鼓動の主な原因を解決することができる。この技術は不感応 性組織にも適用することができる。つまり、この不感応性組織に局所的電界を印 加することにより感応化させ、周囲の組織と同様に敏感にさせることができる。 上記方法を用いて不整脈を治療するために、その不整脈の正確な幾何学的源を 知る必要はない。むしろ、心臓の区域全体を心臓サイクルと同期して脱感応化す ることができ、したがって、真の活性化信号がそれらに到達する前に、これら区 域が反応することはない。さらに、この心臓は、心臓の電気的システムをマッピ ングすることなく、分離された区域に分割しフェンスで囲むことができる。 例えば、電極を冠状脈管に挿入し心臓内にフェンスを形成することができる。 これらのフェンスは心臓内の全てでないとしても殆どの不規則活性化信号を遮断 することができ、しかも、これらのフェンスの発生を「正しい」心臓活性化プロ ィールと同期させることにより、「正しい」活性化信号が伝搬することを許容す る。代りに又は加えて、各分離された区域を個々の電極とペーシングさせること ができる。その他、電極列を心臓を囲むように移植し、それぞれの部位の殆どい ずれにおいても個々に制御可能とすることもできる。 本発明のさらに好ましい実施の形態として、電界を用いて心臓の区域を連続的 に制御し、休止膜電位を−60mV未満とする。この電位レベル未満の場合、電 圧ゲート制御のナトリウムチャネルは活性化信号により開くことができない。通 常、組織の全ての細胞をこの電圧に固定することはできない。したがって、細胞 のあるものは典型的に剌激可能となっている。しかし、過分極は個々の心筋細胞 を囲む細胞外空間のカリウムイオンの涸渇を招き、同じ細胞外空間を分ち合う全 ての細胞の興奮性の一般的減少を生じさせることが知られている。 例えば、文献、Circulation Research、 Vol.50 ,No.1、第1−16頁、「心筋の細胞外空間におけるK+ の変動:電圧クラ ンプ及び細胞外K+ −選択的マイクロ電極からの証拠」、Cohen I及びK line R、(1982、1月)(参照によってここの記載に含める)を参照 のこと。すなわち、活性化信号に対する心臓の区域の反応が減少し、長い遅延が 生じ、これら区域の伝搬速度がかなり減少する。他の休止電位が細胞中の他の電 圧ゲート制御チャネルの開口に影響を及ぼすこともある。 本発明の他の好ましい実施の形態は心臓手術に関する。多くの場合、縫合、切 開に必要な、あるいは動脈瘤の手術に必要な数秒、数分間、心臓のポンプ動作を 停止させることが好ましい。現在実行されているものは非常にフレキシブルとは 言えない。1つの方法は、心臓−肺装置を用いて心臓にバイパスが設けられ、心 臓自体は長時間停止される。この方法は患者にとって全体として健康的でなく、 また、心臓自体にとっても健康的ではない。また、しばしば重大な術後合併症が 現れる。 他の方法は、心臓を冷却して酸素消費を減少させ、ついで数分間(延長できな い)停止させる。この期間は一部でも延長することはできない。なぜならば、心 臓の停止の間、体全体が酸素が欠乏しているからである。これらの方法において 、心臓は通常、心停止液を用いて停止されている。第3の方法において、細動が 心臓に導入される。 しかし、細動は、その間の大きく増大した酸素要求及び心臓の収縮による冠状 動脈における血流の閉塞のため、虚血を生じさせることが知られている。この虚 血は心臓を非可逆的に損傷する。 心臓のポンプ作用の停止、減少はここに記載の方法、例えばフェンス使用によ り達成することができる。本発明の好ましい実施の形態として、心臓のポンプ作 用が短時間、繰返し或いは可逆的に、ここに記載の技術を用いて著しく減少され る。この適用の単純性、容易な可逆性のため、電気的制御を用いての心臓の停止 は現在公知の方法と比較してフレキシビリティに富んでいる。 電気的制御は内視鏡心臓手術及び内視鏡バイパス手術、すなわち心臓の小さな 区域の動きを減少させることが望ましいケースとの関連で特に有用である。 本発明の他の好ましい実施の形態は心臓の虚血部位の治療に関する。この虚血 部位(局所的に移植されたセンサー又は他の電気−生理学的特徴化によりその損 傷的流れから自動的に識別可能)は心臓の活性化信号に対し脱感応化又は遮断す ることができる。すなわち、この虚血細胞は働くことを要求されず、治癒するこ とができる。 米国特許仮出願60/009,769、「心臓の電気機械技術」(1996年 1月11日出願)、sholmo Ben−Haim及びMaier Fens ter、及び対応するイスラエル特許出願No.116,699「心臓の電気機 械技術」(1996年1月8日出願)、出願人、Biosense Ltd.( いずれも参照によってここの記載に含める)には、心臓のモデル化及び心臓の最 適化の方法が記載されている。心臓のモデル化の場合、心臓の筋肉塊の分布が、 心臓の区域の仕事量を変えることにより、又は心臓の区域における活動電位のプ ラトーの期間を変えることにより変化する。 これらの変化は心臓の活性化プロフィールを変化させることにより達成できる 。プラトーの期間は上述の方法を用いて容易に制御することができる。さらに、 本発明の方法に従って、心臓の伝導路を制御することにより心臓の活性化プロフ ィール全体が影響を受ける。上記の特許出願に記載されている心臓の最適化にお いて、心臓の活性化プロフィールが変化し、従って、心臓出力の全般のパラメー タが増加する。 その他、局所的生理学的値(例えばストレス)が心臓内の高ストレス位置を解 放するために、再分布される。本発明の好ましい実施の形態として、活性化プロ フィールが上記記載の方法により有用に変化される。 本発明の多くの実施の形態を最も良く実行するため、最初に心臓の電気的、幾 何学的又は機械的図面(マップ)を作り出すことが有用である。米国特許出願N o.08/595,365、「心臓の電気機械技術」(1996年2月1日出願 )、sholmo Ben−Haim、及びこれについてイスラエルに同日付け で特許出願された2つのPCT出願、「心臓の電気機械技術」及び「マッピング 用カテーテル」、出願人、Biosense Ltd.(いずれも参照によって ここの記載に含める)には、そのマップ、方法及びマップの作成手段が記載され ている。 ここで、興味のある1つのマップは生活力マップであり、これには心筋の異な る区域の生活力が冬眠及び/又は虚血組織を識別し得るようにマッピングされて いる。米国特許No.5,391,199、米国特許出願No.08/293, 859、「遠隔位置配向探知システムのため手段及び方法」(1994年8月1 9日出願)、及びPCT出願US95/01103(公告番号WO96/057 68,1996,2月29日)(いずれも参照によってここの記載に含める)に は、このようなマップを作成するために特に有用なカテーテルに装着するのに適 した位置センサーが記載されている。この位置センサーは、電極を侵害性の少な い技術、例えば内視鏡、喉スコープ、カテーテルなどを用いて電極を心臓に移植 する場合に、心臓に電極を正しく配置させるのにも有用である。 本発明の好ましい実施の形態として、心臓のマップを心臓のどの部位が生活力 があり、従って、心臓出力を増大させるために制御できるかを決定するのに用い られる。好ましくは、心臓の活性化プロフィールを考慮して、心臓のどの部位に 制御電界を印加すべきかを決定し、心臓出力のパラメータを最大にする。この活 性化プロフィールは電界印加のタイミングを決定するのにも用いられる。 灌流マップは血流を心臓の種々の部位にアクセスさせるのに用いることができ る。心筋の区域の収縮性を増大させることが、その区域の酸素要求を増大させる ことになると予想される。従って、十分な血流を有する区域のみの収縮性を増大 させることが望ましい。おそらく、心臓の他の区域の酸素要求は心臓の活性化シ ーケンスを正しく制御することにより減少するものと思われる。 心臓の潅流及び/又は生活力のマッピングの代り又はそれに加えて、心臓の制 御の開始は徐々に行われる。すなわち、心臓の血液供給は増大する要求(もし、 あるとすると)及び供給パターンの変化に適応するために時間を要する。さらに 、この要求増大は急激でないから、この制御の結果として急激な問題(心臓発作 など)は予想されない。一例として、この制御を最初は心臓のいくつかの鼓動毎 に適用し、その後、各鼓動毎に適用する。代りに又はそれに加えて、制御パルス の期間を長時間、例えば数週間に亘って徐々に増大させる。代りに又はそれに加 えて、異なる区域を異なる心臓鼓動のために制御し、心臓のより大きい部位に亘 って、上記要求増大を広げていく。 本発明の他の好ましい実施の形態としては、心臓の収縮性を日中のみ制御し、 夜間は行わない。なぜならば、日中における心臓の要求は夜間よりも一般に大き いからである。代りに又はそれに加えて、コントローラは朝、15分間程度の短 時間用い、患者が起き上がるのを助ける。代りに又はそれに加えて、制御用電界 は鼓動の数毎に1回のみ印加する。その他、急性虚血が発生した後、心臓がその ショックから回復するまで心臓を短時間に亘って制御する。心臓発作の後、適用 される好ましい制御方法の1つは不整脈を防止するのに関係する。他の好ましい 制御方法は、梗塞組織を不感応化すること、その組織の収縮性を減少させること 、その組織を電気的に分離し酸素要求を減少させ、治癒の可能性を増大させるこ とである。 本発明の多くの実施の形態の1つの利点は、心臓の伝導システムに構造的、そ の他の恒久的変化を生じさせることなく、それらを実行することができることで ある。さらに、多くの実施の形態は現存するペースメーカとの関連或いは心臓の 電気的伝導に影響を与える薬剤療法との関連で適用することができることである 。さらに、異なる制御方式を、例えば心臓の速度の制御、左心室の収縮性増大と の抱合わせで同時に実行することができる。 しかし、心臓の活性化プロフィールを変化させることにより、心臓の構造に何 らかの変化がもたらされることがある。例えば、上記の心臓のモデリングが時間 の経過により活性化プロフィールの変化からもたらされることがある。 図4Aは本発明の好ましい実施の形態に従って操作される電気コントローラ5 0の模式図である。コントローラ50により制御される筋肉区域56は少なくと も1つの電極52及び好ましくは第2の電極54により好ましくは通電される。 電極54は電気的に浮遊されていてもよい。電極の通電のタイミングのため、セ ンサ−58を用い、コントローラへのインプットとして、区域56の局所的活性 化時間を決定する。他の付加的又は別の局所的及び/又は全体的心臓パラメータ を用い、電極の通電を決定してもよい。電極は公知のように例えば局所的電気活 性を感知するのに用いてもよい。その他、心臓の律動の開始を決定するためにS A結節の近くにセンサ−58を位置させてもよい。その他、センサ−58を用い 、心臓の区域56、その他の区域の機械的活動を感知し、あるいは心臓出力を感 知するようにしてもよい。心臓出力は大動脈に埋め込まれた圧カセンサー又は流 量計を用いて決定することもできる。本発明の好ましい実施の形態として、セン サー58が心臓の電気的状態を感知しコントローラ50が細動の状態を決定し、 これに従って、電極52、54に通電させる。 センサー58は電極52、54に通電させるタイミングを正確に知るのに用い ることもできる。電極を不正確に通電させる1つの危険性は、活性化前面が区域 56に到達する前に電極が通電されると、通電が細動を誘起させることがあるこ とである。本発明の好ましい実施の形態として、センサー58は電極52、54 間に配置され、この2つの電極間の組織の平均活性化時間が感知される。この通 電の正確なタイミングは心臓の活性化前面の伝搬方向に依存することを知る必要 がある。 すなわち、もし、電極52、54における組織が実質的に同時に活性化される 場合、制御用電界をその直後に印加するようにタイミングさせることができる。 しかし、もし、一方の電極における組織を他方の電極における組織よりも前に活 性化させる場合は、電極に通電させる場合の遅延時間は、より長くなければなら ない。すなわち、局所的活性化時間後の電極通電における最適遅延時間は、とり わけ、活性化前面に対する電極の配向に依存する。この活性化前面の伝導速度は 心筋繊維の配向によりかなり影響を受ける。すなわち、心筋繊維に対する電極の 配向も最適遅延時間に影響を与える。 本発明の他の好ましい実施の形態において、局所的活性化時間(さらに、電極 52、54の通電)は、活性化信号の伝搬時間に基づいて見積もられる。例えば 、センサー58が右心房に配置されたとすると、約120ミリ秒の遅延が、セン サ−58での活性化信号の感知と活性化信号の電極52、54への到達との間で 予想される。この遅延は予想することもできる。例えば、単一室内において、活 性化前面が左心室全体をカバーするには約30−50ミリ秒の時間を要する。セ ンサ−58は活性化信号により比較的早く剌激される左心室に配置させてもよい 。本発明の好ましい実施の形態として、移植センサーと電極間の活性化伝搬時間 は、少なくとも1つの心臓活性化プロフィール(例えば、休止心臓速度における )において測定され、電極の通電の好ましい遅延を予想するのに用いられる。病 気の心臓においては、伝導速度はいずれかの内に変化する。従って、局所的活性 化の変化を知ること及び適応することはコントローラ50にとって好ましい特性 である。本発明の好ましい実施の形態として、不整脈の特定の状態(活性化プロ フィール)がECGのパラメータ、例えば外方又は内方ECGの形態及び/又は 周波数スペクトルに基づいて決定される。コントローラ50はこの決定された状 態に基づいて制御プロフィールを決定する。特に、ここに記載の遅延時間はこれ らの状態に関係し、従って、活性化のための正確な遅延時間は不整脈の各状態に ついて実時間で決定される。好ましくは、この遅延時間は予め計算され、あるい はコントローラ50の学習状態の間に決定される。なお、この段階において、最 良の遅延時間が特定の活性化状態について決定され、ついで、これに関連させて 記憶される。 センサ−58は心外膜、心内膜に配置してもよく、又は好ましい実施の形態と して心筋層に挿人される。 図4Bは本発明の他の実施の形態を示すもので、心臓部位55がコントローラ 57に接続された複数の電極59により制御されるようになっている。多数の電 極の使用は印加される電界の空間的、時間的特徴の制御をより良好にさせる。一 例として、電極59の各々がその局所的活性化を決定するのに用いられる。コン トローラ57は所定の活性化に応じて電極59を個々に通電させる。好ましくは 電極はぺアで活性化され既知の局所的活性化時間、その一対の電極間に電流が流 される。 本発明の他の実施の形態においては、制御電極の異なる配置が要求される。例 えば、ある例では心臓の大きい部分に電界を印加するために大きい面積の電極が 要求される。この場合は、網状電極が好ましい。その他の例では、心臓の外側に 配置するため、大きいフラットな電極が使用される。更に他の例では、例えばフ ェンスを発生させるため長い電極が要求される。この場合、好ましくはワイヤー が心臓の壁面と平行に心臓に埋め込まれる。その他、電極を心臓の外側の冠状血 管に配置される。本発明の他の態様として、電極間に発生した電界が、活性化フ ロントが通常、心臓に伝搬する方向と平行となるように電極が配置される。また 、その他の態様として、このような伝搬方向と垂直になるように電極が配置され る。 本発明の好ましい実施の形態として、心臓の出力を増大させるペースメーカが 提供される。ペースメーカ活性化パルスは通常、所定の時間(内部ペースメーカ の場合、約2ミリ秒、外部ペースメーカの場合、約40ミリ秒)の単一パルスで ある。本発明の好ましい実施の形態においては、ペースメーカは心臓を剌激する ために二重パルスを発生させる。そのパルスの第1の部分は公知のような剌激パ ルスであってもよく、例えば2ミリ秒間の2mA(ミリアンペア)の定電流であ る。また、パルスの第2の部分は、例えば数十ミリ秒間で、ペースメーカのパル スの第1の部分の後に短時間の遅延を以てなされるパルスである。その他、非常 に長い剌激パルスを用いることもできる。この種のペースメーカでは好ましくは 2つのユニポーラ電極が使用され、その1つは心臓の頂部に、他の1つは左心房 (もし右心房の活性を増大したい場合は右心房)の頂部に配置される。 本発明の好ましい実施の形態において、コントローラは、ペースメーカが既に 埋め込まれている患者に埋め込まれる。このコントローラは、コントローラから ペースメーカにリード線を接続させることにより、又はペースメーカの電極への 通電を感知するコントローラのセンサーにより、又はコントローラ及び/又はペ ースメーカのプログラミングによりペースメーカと同期させることが好ましい。 本発明の好ましい実施の形態において、ペースメーカは人体の生理学的状態に 適用させ、生理学的状態に応答して心臓の活性を変化させるようになっている。 1又はそれ以上の公知の種々の生理学的センサー、例えばpHセンサー、PO2 センサー、pCO2センサー、血流センサー、加速センサー、呼吸センサー、圧 力センサーなどを用いることにより人体の状態がペースメーカにより感知される 。例えば、ペースメーカはpCO2の増大に応答して心臓からの流れを増大させ ることができる。この制御が通常、一連の心臓サイクルに亘って不連続で適用さ れるため、この制御は制御シーケンスとも呼ばれる。心臓の活動の変更は徐々に 、好ましくは一定の制御シーケンスに従って適用される。 本発明の1つの態様として、測定された生理学的変数の少なくとも1つに対し 目標値が設定され、ペースメーカがこれらの変数及びペースメーカにより適用さ れた制御シーケンスの作用をモニターし、後の制御シーケンスを決定する。目標 値と測定値との差異が十分に低い場合は、制御シーケンスを終えることができる 。明らかなように、ペースメーカに対する心臓コントローラの利点の1つは心臓 の活性化プロフィールの多くの点について制御することができることである。そ の結果、コントローラは、心臓の活性化プロフィールのいくつかの異なる様相、 例えば心臓出力、心筋への酸素添加、心臓の収縮力、心脈などの相互間のトレー ドオフ(取捨選択)を正しく行うことを可能とする。 本発明の他の態様は、左心室の収縮と右心室の収縮との間の関係を変更するこ とに関する。健康な心臓の場合、左心室の収縮性が増大すると、左心室の出力の 増大により右心室の収縮性も増大し、右心室の予備負荷を増大させる。左心室の 出力が減少すると、同様に右心室の出力も減少する。ある場合、例えば肺水腫に おいては、1つの心室からの流れを他方の心室からの流れと対応しないようにし て変更することが好ましい場合がある。これは双方の心室を同時に制御すること 、すなわち、1つの心室からの流れを増大させる1つの制御と、他方の心室から の流れを減少させる他の制御とにより行うことができる。この変更は通常、短時 間でのみ行われる。なぜならば、脈管系は閉塞システムであり、結局は、肺シス テムにおける流れは全身システムにおける流れを同じであるからである。 本発明の好ましい実施の形態として、この変更は心臓をある時間当たり数個分 の脈搏を制御することにより行われる。 本発明の他の態様は、単一の装置を用いて1つの完全な一連の治療を行うこと に関する。本発明の好ましい実施の形態におけるコントローラは心臓に適用され る数個の治療、例えば収縮性の増大、徐細動、フェンシング、脈搏制御、ペーシ ングを含む。このコントローラ(生理学的センサーを用いて)は身体の状態を感 知し、適当な短時間の治療、例えば細動を直すための徐細動、心臓の排出量を増 大させるための脈搏の増大、急性不整脈を抑制するためのフェンスの適用を決定 する。代りに又は加えて、長期治療ゴールに応答して、適用された制御シーケン スを変えることができる。例えば、収縮性の増大を心臓の一部の筋肉量を増大す るのに用いた場合、その必要な筋肉量が達成されたならば、その制御シーケンス を停止してもよい。これはコントローラによる治療処置の一例である。他の例と して、装置を埋め込み、心臓出力をある目標変数に増大するようにプログラミン グさせ、数週間後にその目標変数を変更してもよい。このような変化は、心臓が コントローラに適応するための予想期間のために必要となる。この適応の例とし ては心臓がより強く又はより効率的になるためのものである。他の適応例は、心 臓の制御シーケンスに対する応答が減少し、同じゴールを達成するために異なる 制御シーケンスが必要となるばあいである。本発明の好ましい実施の形態におい て、制御シーケンスは、異なる一定期間毎に変化させるか、あるいは心臓の制御 シーケンスに対する応答が所定レベル以下に減少したときに変化させる。 本発明の他の態様としては、少なくともコントローラが特定の心臓又は患者の 特徴点を「学ぶ」必要がある第1の段階において、制御装置が人間オペレータが そのループに含まれるようにすることである。後の段階においては、そのオペレ ータは時間をベースとしてコントローラの治療効果をモニターし、治療効果が希 望するものでなくなったときコントローラのプログラミングを変更すればよい。 本発明のさらに他の態様としては、コントローラを人体に埋め込まないことで ある。好ましくは制御シーケンスは血管系に挿入された1以上のカテーテルを用 いて適用される。その他、電極を心臓の胸壁を介して直接、挿入してもよい。 本発明の他の好ましい態様としては、制御電流(電界)を人体の外部の電極か ら印加することである。この外部制御の潜在的問題の1つは、制御電流を通常、 心臓の大部分に対し、通電させる必要があることである。そのため、心臓が不応 期になるまで通電を遅延させることが重要となる。この目的を達成させる1つの 方法は外部電極を用いてECGを感知させることである。好ましくは、電極列を 用い心臓の所定部位における局所的活性化時間を決定させることである。 外部制御の他の方法は制御を外部ペーシングと組合せ、ペーシングパルスとの 関連における制御パルスの正しいタイミングの作業を簡素化することである。本 発明の他の好ましい実施の形態として、ペーシングパルスと制御パルスとの間の 遅延は最初は長くし、その後はポンピングの所望の改善が得られ細動を生じさせ ないような最良の遅延が決定されるまでその時間を減少させる。 代りに又は加えて、外部ペースメーカは徐細動装置を含み、制御パルスが細動 を生じさせた場合に、この装置により徐細動パルスを印加する。 本発明の種々の態様において、ペースメーカとコントローラは多くの共通する 特徴を有していることを理解されたい。単一の装置においてコントローラとペー スメーカの機能を組合わせることにより多くの有用な用途を持つことになる。し かし、本発明の種々の態様において、ペースメーカと、徐細動装置と、コントロ ーラはいくつかの構造上の相違点を有することに注目すべきである。 1つの構造的相違は電極の大きさと形状である。ペースメーカは通常、二極活 性化電極又はユニポーラ電極でペースメーカのケースが他方の電極を構成するも のである。電極の構成は電極と心臓との間の接触が小さい面積で高められるよう に最適化され、ペースメーカ中の電力の流出ができるだけ小さくなるようにして いる。徐細動装置においては、反対の配慮がなされている。すなわち、心臓に障 害を生じさせることなく、心臓の多くの部位に非常に大きい電力を印加させる必 要がある。本発明の好ましい実施の形態において、小さな電流が印加されるが、 電流は制御された形で心臓組織の多くの部位に流れるようにすることが望ましい 。 他の構造的相違は電力供給に関連する。ペースメーカの電力供給は通常、短い (2ミリ秒)、低い電力で、毎秒1回のパルスを通電する必要がある。他方、徐 細動装置においては、短い(6−8ミリ秒)、高い電力で、長い間隔(日数)の パルス又は一連のパルスを通電する必要がある。すなわち、ペースメーカは、短 い遅延を有し電池に直接接続されたキャパシターからの電力を流出し、他方、徐 細動装置においては、通常、第1及び第2のキャパシターの双方を充電し、2つ の連続する高電カパルスを通電できるようにしている。本発明のいくつかの態様 においてコントローラは毎秒、長く低い電カパルスを提供する必要がある。好ま しくは、このパルスは20ミリ秒より長く、より好ましくは40ミリ秒より長く 、さらに好ましくは70ミリ秒より長いものである。このようなパルスは好まし くは遅い遅延のキャパシターを用いたり、又は電力を定電流、定電圧又は回路を 形成する信号を介して電池から直接、電力を流出させることにより達成される。 好ましくは、本発明においてコントローラで用いられる電極は徐々にステロイド を解放し、電極の心臓との接触部での炎症を減少させるようにする。 更に他の構造的相違は、電極の配置に関連する。ペースメーカにおいては、単 一の電極が心臓の頂部に配置される(あるペースメーカにおいては、心室毎に1 つの電極が配置され、ある場合には2以上の電極が配置される)。徐細動装置に おいては、電極は通常、心臓の殆ど(又はAF徐細動装置では右心房)が電極間 にくるように配置される。本発明のいくつかの態様におけるコントローラでは、 電極が制御を要する心臓組織の部位を横切って配置される。検出に関し、多くの ペースメーカは1つの心室での検出を利用して正しい遅延を決定し、その後、第 2の心室を通電するようにしている。例えば、AV結節が切除されている心臓に おいて、左心室は、右心房における活性化フロントを感知し、ついで適当な遅延 の後、左心室のペーシングを行うペースメーカにより右心房に同期される。しか し、1つの心室において活性化フロントを感知し、遅延の後、全く同一の心室の ペーシングを行うことは例外的なことである。例え、そのような同じ心室の検出 及びペーシングが行われたとしても、検出及びペーシングは右心房で行われ、左 心室では行われない。電極の通電のための遅延時間を決定するためにペーシング 電極で検出を行うことは、2つのペーシング電極間の中間を検出するのと同様に 本発明の特異な特徴の1つである。他の本発明の特異な特徴は1つの心室(右心 房)でペーシングを行い、ペーシングの作用を他の心室(左心室)で検出し、つ いで他の心室(左心室)のペーシングを行うことである。電極の多数対を列に配 置することも本発明のある態様における特異な特徴の1つである。 コントローラについての信号の形態が広範に及ぶため、コントローラはプログ ラム可能となっていて、パルス形状がプログラマーにより外部から積込み可能と なっていることが好ましい。埋め込まれたペースメーカと外部プログラマーとの 間の1方向又は2方向通信は公知である。本発明の種々の態様を、効率的ではな いとしても、本発明によるパルス形状をプログラム可能なペースメーカに積込み 、実施することも可能である。本発明の好ましい態様として、このようなプログ ラマーはコントローラの作業、作用を分析するためのソフトウエアを含む。コン トローラの作業の分析はコントローラにより提供されない情報、例えば超音波像 、体外ECGを含むため、そのようなソフトウエアは別のコンピュータから操作 してもよい。 本発明によるコントローラは埋め込まれる前に特定の患者にとってパーソナル となっていることが好ましい。代りに又は加えて、このパーソナル化は埋め込ま れた後に装置をプログラミングすることによっても行うことができる。制御電極 又は検出電極の好ましい配置を決定するため、又は正しいタイミングを決定する ため、患者の心臓は上述のようにマッピングされていることが好ましい。 一例として、左心室を制御する場合、左心室の最も早く活性化された区域を決 定することが検出電極の埋め込み(移植)を行うために有用である。他の例とし て、複数の電極(電流は2つの電極間を流れる)の移植に適当な生活能力組織部 位を決定するために心臓はマッピングされる。他の例としては、心臓の活性化プ ロフィールを決定し、心臓の種々の部位間の伝搬時間、特にペーシング源(自然 の又は人工の)と制御電極との間を予測することができるようにする。他の例に おいて、心臓における活性化フロントの伝搬を決定し、この活性化フロントとの 関係での電極の正しい配向を行えるようにするか、又は制御電極との関係で検出 電極を正しく配置させるようにする。心臓の不整脈を決定し、本発明に従って、 不整脈治療のプランを立てることは有用である。 他の例において、収縮性の決定が制御電極間の生体組織の量により決定される 。生活能力マップを用い、所望量の生体組織を有する心臓組織の部位を決定する 。 心臓の他の部分との関連での心筋の活性化のタイミングは、その心臓出力への 貢献を決定するのに重要なファクターとなる。すなわち、制御されるべき心臓の 部位の相対的活性化時間を、電極の移植前に決定することは有用である。 図5は本発明のいくつかの態様をテストするために設計、使用された実験的構 成を示している。哺乳動物種(実験の第1のセットではモルモット)の乳頭筋肉 60が支持体62と圧力変換器64との間に接続され、等軸収縮が達成されるよ うになっている。筋肉60はパルス化定電流源70に接続された一対の電極66 により剌激されるようになっている。パルス発生器74は電極66について定電 流ペーシングパルスを発生させるようになっている。一対の電極68が、筋肉6 0に電界を印加するために用いられる。スレーブパルス発生器76はそのタイミ ングがパルス発生器74に基づくようにして、パルス化定電流源72を介して電 極68に通電する。筋肉により印加された力は圧力変換器64により測定され、 増幅器78により増幅され、プロッター80上に描かれる。パルス発生器74は 、筋肉60の可変的活性化のため、短い活性化パルス、500、750,,10 00、1500ミリ秒(t1)、すなわち、2Hz、1.33Hz、1Hz及び 0.66Hzを選択的に発生する。パルス発生器76は矩形波パルスを上記活性 化パルスのt2秒後に発生し、その長さはt3秒であり、ゼロ(大きさ)より高 い選択された電流(mA)を有する。 図6A〜6Cは実験結果を示す図である。一般に、示された結果は、パルス化 された収縮の定常状態に筋肉60が到達した後の筋肉の収縮力を示している。 図6Aは下記条件下での結果を示すグラフである。 t1(ペースメーカパルス)=750ミリ秒 t2(遅延)=150ミリ秒 t3(パルス時間)=100ミリ秒 電流-10mA これから分かるように、筋肉による力は、制御パルス(電極68)が用いられ たとき、電極68が活性化されなかった時と比較して2.5倍増大した。 図6Bは下記条件下での筋肉収縮力を示すグラフである。 t1=1000ミリ秒 t2=20ミリ秒 t3=300ミリ秒 電流=7.5mA これから分かるように、収縮の大きさは著しく減衰した。制御信号の極性を反 転させたとき、いくつかの収縮の後、筋肉60の収縮は殆ど完全に減衰した。 図6Cは下記条件下での筋肉収縮力を示すグラフである。 t1=1000ミリ秒 t2=20ミリ秒 t3=300ミリ秒 電流=1mA この場合、筋肉60の収縮力の増加の効果は電極68への通電を停止した後、 約2分間維持された。すなわち、筋肉60の収縮は現時点での剌激及び制御のみ ならず、その前の剌激及び制御にも依存する。 同様の実験構成を用いて、更に実験を行った。つまり、あるものは乳頭筋肉に ついて、他のあるものは心室、心房壁部からの心臓隔壁について実験を行った。 これらの実験において、実験動物は通常、ラビットを用いたが、1つの例ではラ ットを用いた。これら実験の殆どはDC定電流源を用い、筋肉と接触させた。し かし、電界も用いてテストしたが同様の結果が得られた。電界を用いる場合は、 電極を筋肉部位の周りの溶液中に設け、筋肉部位とは接触させなかった。用いた 電流は2乃至10mAであった。一部の実験では収縮力の増加は誘起されなかっ たが、これは電極の問題(イオン流体との相互反応)又は電源の問題であり、特 に、分極し易いAg−AgCl電極がこれらの実験で使用されたためである。一 般には収縮性の増大とベースラインへの復帰からなる多くのサイクルが各実験で 認められた。更に、収縮性の増大は、その後の実験でも繰返し認められた。これ らの増大は0.5乃至3Hzのペーシング範囲に亘って得られた。 図7A乃至7Cはこれらの更なる実験の結果を要約したものである。印加され たパルスの時間スケールはペーシング速度及び実験が行われた動物の種類に大き く関連させた。これらの実験においてペーシング速度は通常、約1Hzとした。 0.5乃至3Hzの範囲において、収縮力の増大に必要なパルス形状はペーシン グ速度によって実質的に影響を受けなかった。実験に使用された電流の強度は使 用された電極の種類により、更に恐らく動物の種類により影響を受けた。従って 、もし他のタイプの電極が使用された場合は、同一の効果を得るためには異なる 電流強度が必要となる。左乳頭筋肉について10回の実験が行われた。その内、 8回は印加された非剌激性電流により収縮性の増大が認められた。右乳頭筋肉に ついて4回の実験が行われた。その内、3回は収縮性の増大が認められた。左心 室筋肉について2回の実験が行われた。その双方とも収縮性の増大が認められた 。平均して75%以下の収縮性の増大が認められた。収縮性の増大の範囲は正確 な実験形態にも依るが、43%乃至228%であった。 図7Aは印加された電流の到達の遅延の収縮力の増大に対する影響を示してい る。僅かな遅延は収縮力の増大に対し実質的に影響を及ぼさない。遅延時間が増 大するにつれて、収縮性の増大も減少している。このようなパルスはいかなる遅 延で印加されてもプラトー及び/又は不応期に影響を与えるということが理論的 に言える。しかし、収縮性の増大は、筋肉繊維の全活性化サイクルより更に限定 された時間帯におて可能であるに過ぎない。 印加された電流の極性を変えることにより収縮性が影響を受けることがあった 。通常、第1の極性により収縮力がより大きく増大し、他の極性では収縮力の増 大が減少した。ある実験では、実験の間に極性を逆にすることにより収縮力が一 時的又はパルスの全期間において、電流を全く印加しないよりも低いレベルにま で減少した。その1つの理由として、乳頭筋肉は好ましい伝導方向を有すると言 うことである(心室組織ほど顕著でないかも知れないが)。他の理由づけは実験 で使用された電極のイオン化に関連する人為構造によるものである。 図7Bはパルス期間の乳頭筋肉の収縮力の増大に対する影響を示している。1 ミリ秒オーダーの非常に短いパルスは収縮力に対し実質的に影響を及ぼさない。 1ミリ秒乃至20ミリ秒の間のパルスでは、その期間の増大とともに収縮力が増 大する。20ミリ秒を超えるパルスにおいては、パルス期間を関数とする収縮力 の増大は減少する。100ミリ秒を超えるパルスにおいては、分離された乳頭筋 肉の収縮力のそれ以上の増大は認められない。 図7Cは収縮力の増大に対する電流強度の効果を示すものである。約8mA以 上では収縮力が実際にベースライン状態(電流を全く印加していない)よりも下 に減少してしまう。この作用は前述の細胞内カルシウム蓄積の理論に関係し、心 筋細胞内のカルシウムが多過ぎる場合、その蓄積の余地が減少し、従って細胞の 収縮性も減少する。 上述の要約された結果に加えて、いくつかの実験結果が注目に値する。 図8Aに示すように、1つの実験において、ラビットからの右心房の部位をそ れ自身の固有ペース(2乃至3Hz)に設定した。2mAの定電流である非剌激 性電流を組織を通って定常的に通電させた。その結果、その部位の自己ペーシン グ速度が増大し、その収縮性も増大した(最初の短い収縮力の減少の後)。 第2の多段階実験において、ラビットの右乳頭筋肉を1.5にペーシングさせ た。この場合の電流は、2乃至4mA(実験段階に応じて)の間で一定とし、7 0ミリ秒の長さのパルスで、ペースメーカパルスの後の遅延を生じさせることな く印加した。その結果、収縮性は45乃至133%(実験段階に依存)の間で増 大した。 この増大した収縮性は3mAで2時間も持続した。電界の印加を停止したとこ ろ当初の収縮力(制御されていない)に急速に戻った。電界を再度印加したとこ ろ、以前と同様の結果が繰返された。 第3の実験において、2mAの電流のパルス期間をラビットの左乳頭筋肉にお いて10乃至100ミリ秒に亘って増大したところ収縮力が増大したが、筋肉痙 攣の期間に対する影響は認められなかった。 図8Bはいくつかの異なるタイプの心臓筋肉における収縮性の増大を示す一連 のグラフである(水平バーは制御電界の印加を示す)。 更に2つの実験(上述とは別)を乳頭筋肉について行った。これらの実験にお いて、三角波パルスで120ミリ秒の期間、5mAのピークのものを標準ペーシ ングパルス(2mA、2ミリ秒)の後に遅延を伴うことなく印加した。この筋肉 の収縮性の増大は1700%未満、10mgから178mgであった。収縮の期 間は220ミリ秒から260ミリ秒に増大した。 他の一連の実験において、生存している心臓全体をラビット(体重、1乃至2 Kg)から取り出し、上記方法で制御を行った。心臓を生きた状態に保つための 装置はIsolated Heart、サイズ5、タイプ833(Hugo S achs ElektroniK社製、Gruenstrasse 1、D−7 9232、ドイツ国)であった。これらの実験においては左心室のみを機能させ た。肺静脈を供給ホースに接続し、この供給ホースに暖かい(37℃以下)等張 性、pHバランス、酸素付加溶液を流した。この溶液は心臓によってポンピング を行い大動脈に送った。心臓自身は大動脈から酸素が冠状動脈を介して供給され た。冠静脈が空になって右心室に流れ、これから溶液が滴下された。滴下された 溶液(冠状動脈血流)はそれを計測カップに集めることにより測定することがで きる。心臓システムの前負荷及び後負荷の双方をシミュレートし、所望の値にプ リセットすることができる。更に、この装置を用いて前負荷及び後負荷を測定す ることができる。 心臓はECGモニター、ペースメーカ及びプログラム可能なパルス発生器に接 続された。電界のための電極は一般的に2乃至3cm2の面積を有していた。左 心室圧(LVP)は心室に挿入された圧力プローブを用いて測定した。大動脈を 通る流れは電磁流量計を用いて測定した。種々のパラメータ、例えばpH、pO2 、pCO2及び温度は別の装置を付設することにより測定した。全ての測定装置 はコンピュータに接続され、このコンピュータにより測定結果が集められ、好ま しくは分析されるようになっている。 最も注目すべき実験結果は電気制御の結果、心臓からの流れが増大したことで ある。他の注目すべき実験結果はこの制御の結果、後負荷が増加したことである 。更に他の注目すべき実験結果は電気制御を適用したとき、心臓における発達し た左心室圧が増大したことである。 分離した心臓を用いて行った26の実験の要約を以下に示す。すなわち、その 内、20の実験では心臓出力の増大が観察され、しかし6つの実験では心臓出力 の増大は認められなかった。この出力増大は認められなかった理由として考えら れることは、動物から抽出する際の心臓に対する生理学的損傷である。あるケー スの場合、この損傷は1つの分離された心臓が第2の全く変わらないラビットの 心臓と比較して心臓出力が減少していることから明らかである。その他の理由と しては、電極の不正確な配置(左心室の代りに右心室上に配置など)、たんぱく 質と電極との積み重ね、及び制御電界を発生する装置の技術的問題などがある。 左心室のペーシングを行った11の実験において、心臓出力の平均的増加は1 7%(標準偏差、11%)であった。右心室のペーシングを行った8つの実験に おいて、心臓出力の平均的増加は9±4%であった。心臓のペーシングを行わず 、制御電界を局所的活性化時間の検出に基づいて印加した9つの実験において、 心臓出力の平均的増加は7±2%であった。 なお、ある実験では2つの異なるペーシングパラダイムが試みられたため、実 際の実験数は26以上である。 図9は、期間が20ミリ秒で、心臓のペーシング後、5ミリ秒遅延させた10 mAの定電流パルスを印加して実験を行った結果を示す一連のグラフである。2 つのワイヤー電極を使用してこのパルスを印加した。すなわち、1つの電極を左 心室上の心臓の頂部に配置し、他の1つを左心室の基底に配置した。ペーシング は同じく左心室上の心臓の頂部に配置した2極電極を用いて行った。ペーシング 速度は正常のものより約10%高くした。このペーシングパルスは長さが2ミリ 秒で、大きさが2mAで3.5Hz未満の周波数で印加した。定電流パルスの印 加は本図及び次図中、バー(白抜き、又は黒塗り)で示されている。 この実験で、約5%の後負荷(大動脈にて発達する実際の圧力)の増大と、約 3%のLVP(左心室圧)の増大が観察された。このLVPの増大は心収縮期終 点圧にのみ見られ、心弛緩期終点圧に見られなかった。図9に流量の約11%の 増加が明らかに示されている。この流量の増加は重要である。なぜならば、充血 性心不全の患者で主な問題の1つは心臓における低い流量にあるからである。 図10は、期間が80ミリ秒で、心臓のペーシング後、2ミリ秒遅延させた5 mAの定電流パルスを印加して実験を行った結果を示す一連のグラフである。こ の実験におけるワイヤリング及びペーシングは図9の実験のものと同様である。 但し、この場合は定電流パルスを印加するのにカーボン電極が用いられた。 この実験において、後負荷のかなりの増加がグラフから決定することができる 。約6%のLVP(左心室圧)の増大も観察された。なお、後負荷の増加は心収 縮期圧ならびに心弛緩期圧の双方に見られた。左心室内では、この圧力増加は主 として心収縮期圧に見られた。実際には心弛緩期圧の若干の減少が見られ、これ は収縮性の増大又は心弛緩壁運動の改善を示唆するものである。数百%の流量増 大が図10から明らかに認められる。健康な心臓は約100ml/分の流量を有 するものと考えられる。最初の低い流量(12ml/分)は多分、虚血などの心 臓の損傷の結果によるものである。 図11は、期間が20ミリ秒で、心室における局所的活性化時間の後、2ミリ 秒遅延させた5mAの定電流パルスを印加して実験を行った結果を示す一連のグ ラフである。この実験におけるワイヤリング及びペーシングは図9の実験のもの と同様である。但し、検出電極は2つの制御電極の間の中間の左心室に配置され 、遅延はこの検出電極での局所的活性化時間との関連で測定した。この検出電極 は2つのJ形インジウム−プラチナ電極を隣合わせにしたものからなっている。 ペーシングパルスは、心臓の頂部に設けられた別のAg−AgCl電極を用いて 印加した。この実験において、検出電極は局所的活性化が検出された後200ミ リ秒の間、遮断され、制御パルスが検出電極により局所的活性化として誤って検 出されないようにした。 この実験において、後負荷の増大とLVPの増加が認められた。このLVPの 増加は心収縮期終点圧にのみ見られ、心弛緩期終点圧に見られなかった。図11 に流量の約23%の増加が明らかに示されている。 図12は、大動脈流及び大動脈圧のかなりの増加を示す他の実験結果を示す一 連のグラフである。パルスパラメータは5mA、期間70ミリ秒、遅延5ミリ秒 であった。この実験におけるワイヤリング及びペーシングは図9の実験のものと 同様である。 図13は、図12の実験を繰返して得られた実験結果を示す一連の図であり、 これには大動脈流の増加が電極の通電により制御されることを示している。すな わち、この通電を停止すると、流れがベースの値に戻り、通電を再開すると、流 量が再度増加し、さらに通電を停止すると、流れがベースの値に戻る。 図14は他の実験結果を示す一連のグラフである。ここで前記実験での左心房 を3.5Hzでペーシングするよりは、むしろ右心房を3Hzでペーシングした 。この実験におけるワイヤリング及びペーシングは図11の実験のものと同様で ある。但し、ペーシング電極は右心房に配置し、動作電位は心臓の伝導路を利用 して右心房から左心室に導通させた。パルスパラメータは5mAで20ミリ秒と し、局所的動作電位を検出した後の遅延はゼロとした。局所的動作電位を検出し た後100ミリ秒間検出電極を遮断し、制御パルスが局所的動作電位として認識 される可能性を少なくした。この実験で9%の流量増加が認められた。 図15は他の実験結果を示す一連のグラフである。この実験は図14の実験と 同様であるが、2つの制御電極を使用する代りに4つの制御電極を使用した。こ れらの制御電極は四角に配置し、検出電極をその中央に配置した。1対の制御電 極は1つが左心室の頂部に、他の1つが基底に配置された。他の2つの制御電極 は左心室の基底と頂部との中間で右心室(左心室のいずれの側でもよい)に近付 けて位置させた。印加したパルスは10mAで20ミリ秒とし、遅延は2ミリ秒 とした。この双方の対の電極は同時に通電させた。 この実験において、後負荷の増大と心収縮期終点LVPの増加が認められた。 さらに、心弛緩期終点LVPの減少が見られた。7%の流量増加が図15におい ても認められる。 図16は他の実験結果を示す一連のグラフである。この実験は図14の実験と 同様であるが、検出電極は使用しなかった。むしろ、活性化信号伝搬時間が、右 心房のペーシングと左心房の制御との間の所望の遅延の計算のために見積もられ た。この活性化伝搬時間はペーシング信号と左心室の収縮との間の時間を測定す ることにより予測された。遅延時間は計算された平均伝搬時間よりも5ミリ秒以 上大きく、約140ミリ秒であった。この実験において、後負荷の増大とLVP の増加が認められた。約14%の流量増加が図16においても認められる。 図17は他の実験結果を示す一連のグラフである。この実験は図14の実験と 同様であるが、ペーシング電極は使用しなかった。むしろ、分離された心臓がそ れ自身のリズムでペーシングするようにした。パルスパラメータは10mAで2 0ミリ秒の長さのパルスとし、これを双方の対の電極に同時に、局所的活性化電 位が検出電極により検出された後、2ミリ秒の遅延で印加した。この実験におい て、後負荷の増大とLVPの増加が認められた。約7%の流量増加が図17にお いても認められる。なお、心臓のベースラインの出力は約110ml/分であり 、健康な心臓の出力を示唆するものであった。 図18Aは他の実験結果を示す一連のグラフであり、心臓が虚血症となってい る場合である。この場合、ワイヤリングは図17の実験のものと同様であるが、 制御電極は1対のみ使用した。つまり、1つは左心室の頂部、他の1つは左心室 の基底に配置した。酸素添加溶液の冠状動脈への流れを10分間停止することに より虚血を形成し心臓麻痺をシミュレートした。酸素添加溶液の流れを再開した 後、心臓出力の100m1/分から38ml/分への減少が認められた。その他 、虚血を生じさせることにより心臓の活性化に種々の不整脈が認められた。5m Aのパルスで20ミリ秒の長さ、ペーシング後2ミリ秒の遅延のものを用いて心 臓を制御したところ、16%の流量増加が認められた。局所的活性化の検出の後 、100乃至200ミリ秒間、検出が妨げられた。なお、心臓の不整脈にも拘ら ず、制御シーケンスは働いた。 この分離した心臓の実験で興味のある1つの結果は、心臓の細動を誘起しない パルス形状である。パルスは左心室圧力波(この実験のセットアップでは電気的 活動でなく、圧力波が測定された)の期間の約半分以上長くてはならない。さら に、ペーシングとパルスとの間の小さな遅延(5ミリ秒以下)は、左心室がぺー シングされている場合、細動から守る作用を有するものと思われる。 図18Bは心臓の出力を減少させた他の実験結果を示す一連のグラフであり、 心臓は図14の実験と同様のペーシング方式を用いて右心房でペーシングが行わ れた。制御電流は炭素電極を用い左心室に印加された。制御電流は5mAのパル スで20ミリ秒の長さでペーシング後30ミリ秒の遅延で右心房に印加された。 流量、LVP及び大動脈圧はいずれも、このパルスの結果、かなり減少した。 心臓出力の減少はいくつかの状況のもとでは好ましい。その1つの例は、「肥 大性心筋症(HOCM)」と呼ばれる病気である。この制御方式は左心室の出力 を減少させ、左心室の活動に対する抵抗を減少させる。初期の制御パルス(右心 房からの活性化フロントが左心室に到達する前にこのパルスは印加される)は、 左心室の細胞のあるものの不応期を延長させることにより働き、心収縮期に参加 する細胞の数を減少させ、かつ心臓出力を減少させるものと推定される。多分、 各心臓サイクルで異なる細胞が影響を受けるものと思われる。さもなくば、正確 な遅延によって、どの細胞が影響を受けるかが決定されるものと思われる。HO CMの患者の状態を改善するためAV間隔を短縮することが知られている。しか し、初期ではあるが、心室全体をペーシングすることが行われている。ここに記 載した発明の実施の形態では、初期に印加された電界は心室の初期の収縮を生じ させず、従来のようにAV間隔を有効に短縮させない。 図19、20は生活動物を用い生体内の心臓についての実験の結果を示してい る。図19に結果が示されている実験において、2.5Kgのラビットを骨盤部 の静脈アクセスを利用して麻酔にかけ、胸部を開いて心臓を露出させた。心臓の 心膜を除去し、心臓と電極との間を直接、接触させた。一対のチタン電極を用い て左心室を介して心臓のペーシングを行い、制御電流は一対の炭素電極を用いて 印加した。前記実験のように、ペーシングは左心室の頂部に適用し、制御電極は 1つは左心室の基底に、他の1つは左心室の頂部に適用した。ラビットは人工呼 吸させ、液体は静脈アクセスを介して供給した。血圧カテーテルを左大腿部に挿 入し動脈血圧を測定した。右頸動脈を露出させ、磁気流量計をそれに配置させ頸 動脈の流量を測定した。大動脈の流れでなく頸動脈の流れを測定したことは便宜 上の理由に過ぎない。しかし、頸動脈はフィードバック機構を有し、これにより 流量が大き過ぎる場合はその動脈を収縮させて脳への一定血液供給を維持させる ことができる。 制御信号は4mAのパルスで40ミリ秒の長さでペーシング信号後5ミリ秒の 遅延で印加された。ペーシング信号は2mAのパルスで2ミリ秒の長さで5Hz の周波数のものであった。この制御信号の印加の間、54乃至72%の流量増加 が右頸動脈に認められた。 図20に結果が示されている実験は図19の実験と同様に設計されたものであ るが、但し、この場合は、超音波流量計を用いて流量を測定した。制御電流は2 mAのパルスで20ミリ秒の長さでペーシング信号後5ミリ秒の遅延(これは図 19の実験と同様)で印加された。この実験において、流量と血圧の双方の増大 が観察された。 図21は心臓がペーシングされていない生体内の心臓での実験の結果を示して いる。これは図19、20の実験と同様に、左大腿部の血圧を測定し、右頸動脈 を介して超音波流量計を用いて流量を測定した。制御パルスは窒化チタン電極を 用いて左心室の頂部及び基底に印加した。イリジウム−プラチナ2極電極を左心 室の頂部に配置し心臓のSA結節からの活性化フロントの到達を検出させた。制 御電流は2mAのパルスで20ミリ秒の長さで活性化フロントの検出後30ミリ 秒の遅延で印加された。この実験において、流量と血圧の双方の増大が観察され た。 図22、23は図21の実験と同様に2つの実験結果を示している。この場合 、流量パラメータは上昇大動脈について測定した。1.1Kgのラビットの心臓 を露出させ、検出電極(2極)を針を用いて心臓の頂部に挿入した。一対の炭素 電極を用いて制御パルスを心臓に、すなわち左心室の頂部と基底に印加した。心 臓はペーシングさせなかった。その固有ペーシングは5Hzであった。制御パル スは5mAで40ミリ秒の長さのものであった。検出電極での活性化フロントの 検出とパルスの印加との間の遅延はなかった。 図22は約11%の大動脈流の増加を示している。同じ動物について同一の実 験を時間を遅らせて繰返した結果を示す図23では、約8%の大動脈流の増加が 認められる。 以上、本発明を主に心臓を参照して説明したが、本発明の態様は剌激可能な組 織の他のタイプのものにも適用可能である。1例として、骨格筋肉及び平滑筋を 上述のようにして制御することができる。しかし、殆どの筋肉は心筋とは異なる イオンチャネル及び異なる休眠電位を有しており、そのため、一般的原則は個々 の生理機能に適応させなければならない。さらに、骨格筋肉における作用は筋肉 繊維の回復に従うものである。さらに、本発明は神経組織にも適用することがで きる。例えば、癲癇発作、強直痙神攣経組織の興奮を上述のようにして鎮めるこ とで制御することができる。その他、脱神経又は萎縮筋肉の電気刺激との関連で 電気的制御を用い剌激の正確性を増大させることもできる。代りに又は加えて、 電気的制御を用いて神経通路に剌激の伝導を阻止したり高めたりして苦痛を制御 することもできる。 本発明の好ましい態様として、ゴルジ細胞を抑制することにより癲癇発作を制 御し、利用可能なカルシウム量を減少させて関係する神経組織の興奮を鎮めるこ とができる。 上記記載では、本発明を主に心臓の電気的制御を説明したが、その制御のある 面では心臓組織におけるカルシウムイオンの移動に関係するから、非電気的制御 も可能である。非電気的制御の1つの主な利点は、心臓サイクルに対する制御の 不正確な同期化により心臓の出力を減少させることがあるかも知れないが、細動 の危険性は殆どないということである。本発明の好ましい態様として、光を利用 して心臓部位におけるカルシウムイオンの移動を制御する。例えばレーザ光を用 いてカルシウムイオンの移動に直接、影響を与えることもできる。その他、光活 性化キレート化剤(心臓の少なくともある細胞に導入された)を通常の光で活性 化し、照射された細胞中のカルシウムの利用可能性を変化(増大又は減少)させ ることもできる。本発明のこの場合の実施の形態に係わるコントローラは少なく とも光源と、光を心臓の所望部位に案内する光ガイド(好ましくは光ファイバー )どを含む。好ましくは、光ファイバーは破壊しにくいシリコーンゴム光ファイ バーである。さもなくば、コントローラは複数の発光部材、例えばレーザダイオ ードを含み、これらは制御された組織に直接配置される。その他、光をカテーテ ルにより心臓に挿入し、内部で浮遊させたり、壁部に固定させてもよい。さらに 、コントローラは好ましくは上述のように局所的又は全体的活性化時間を検出す るためのECGセンサーを含むものである。 電流に対する光の1つの制限は、体の組織が用いられる特定の波長に対し透明 でない限り、光の効果は極めて限られた範囲のものとなることであり、そのため 、全体的効果を得るためには、多くの光源を必要とし、これは体を侵害するもの となる。侵害性が少なく有効な光源の1つは部分的に露出したシースを有する光 ファイバーである。光はその露出部から漏れ、単一のファイバーで複数の区域を 照射させることができる。 本発明の他の態様において、低い又は無線周波数の電磁放射が用いられ、心臓 組織におけるカルシウムの移動に影響を与えるようになっている。電磁放射を行 うにはいくつかの方法がある。1つの方法として、心臓全体を照射し、好ましく は心臓の検出されたECGと同期して照射することである。他の方法は、整相列 を使用し心臓へ向けて照射することである。上述のように、不整脈でない心臓に おいては、各サイクルが同一の位置を繰返す。従って、外部出力源と心臓のある 部分との整合についての問題はない。さらに別の方法では、移植装置が複数のア ンテナを含み、それぞれが制御されるべき組織部位の近傍に配置される。このア ンテナは中央出力源から出力される。その他、アンテナは外部からの放射を集め るようにしてもよい。さらに、アンテナはコイル状のもので、極在化したAC磁 界を発生させるものでもよい。電磁放射はカルシウムの利用性を減少させる適し ていると思われる。従って、心臓発作の後、梗塞された組織の酸素要求を減少さ せるのに適している。光及び電流と同様に電磁放射を使用する態様においても、 心臓の適応化機構により、コントローラの効果が長期的に減少するおそれがある 。従って、本発明の好ましい実施の形態では、コントローラは連続的には使用さ れず、心臓の適応化に応じて数分間、数時間、数日、数週間でも使用の間に休止 を介在させる。 本発明の好ましい実施の形態として、2以上の形式が同時に適用される。例え ば、光照射と電界の双方を印加することである。その他、これらの形式を交互に 適用し心臓の適応化に対処するようにする。好ましくは、各形式を適応化が生じ るまで行い、発生時点で切り換えるようにする。 以上、本発明を限られた数の好ましい実施の形態を用いて説明したが、これら の種々の実施の形態の組合わせも本発明の範囲に包含されるものである。例えば 、左心室の収縮性を増大しつつ、右心房の心臓の速度を制御することである。さ らに、種々の実施の形態の制限を組合わせることも本発明の範囲に包含される。 例えば、パルスの期間の制限、活性化に関連するパルス遅延の制限、電極の種類 、サイズの制限の組合わせである。さらに、ここに記載した全ての方法が専用の プログラム化されたコントローラを用いて行われるものと理解されるべきではな いが、本発明の範囲はこれらの方法を行うことができるコトンローラをも含むも のである。ある場合には、好ましい実施の形態の制限を説明の便宜上、構造的又 は機能的表現を用いて記載したが、本発明はこれらの制限を装置及び方法の双方 に適用したものも包含するものである。 本発明はここに具体的に記載されたものに制限されるものでなく、請求の範囲 に記載された範囲でのみ制限されるものであることは当業者に明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 フェンスター,マイアー イスラエル国 49600 ペタッチ ティク ヴァ,ブランデ ストリート 61 (72)発明者 ミカ,ユヴァル イスラエル国 35567 ハイファ,ベト― レチェム ストリート 48

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加し、収縮力を少なくとも5%増大させることを備える方法。 2.該収縮力を少なくとも10%増大させる請求の範囲1記載の方法。 3.該収縮力を少なくとも30%増大させる請求の範囲1記載の方法。 4.該収縮力を少なくとも50%増大させる請求の範囲1記載の方法。 5.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、70ミリ秒未満の遅延を以て、 その活性化部位に印加することを備える方法。 6.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加し、前記区画内の圧力を少なくとも2%増大させることを備える方法。 7.該圧力を少なくとも10%増大させる請求の範囲6記載の方法。 8.該圧力を少なくとも20%増大させる請求の範囲6記載の方法。 9.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加し、前記区画内の流量を少なくとも5%増大させることを備える方法。 10.該流量を少なくとも10%増大させる請求の範囲6記載の方法。 11.該流量を少なくとも20%増大させる請求の範囲6記載の方法。 12.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加し、前記区画内の流速を少なくとも5%増大させることを備える方法。 13.該流速は少なくとも10%増大させる請求の範囲12記載の方法。 14.該流速は少なくとも20%増大させる請求の範囲12記載の方法。 15.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、その電界の期間が少なくとも101ミリ秒であり、心臓 サイクル長さより長くは続かないことを備える方法。 16.該電界の期間が少なくとも120ミリ秒である請求の範囲15記載の方 法。 17.該電界の期間が少なくとも150ミリ秒である請求の範囲15記載の方 法。 18.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非刺激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加することを備えるものであって、 ここで、この区画の部位は内面と外面とを有し、該電界を該内面と外面との間 に印加することを備える方法。 19.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加することを備えるものであって、 ここで、この区画の部位は内面と外面とを有し、該電界を該外面に沿って印加 することを備える方法。 20.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加することを備えるものであって、 ここで、この区画の部位は内面と、外面と、筋肉内部とを有し、該電界を該筋 肉内部と、該内外面の少なくとも1つとの間に印加することを備える方法。 21.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加することを備えるものであって、 ここで、該電界を単一の電極と、移植装置のケースとの間に印加することを備 える方法。 22.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 心臓の内側に浮遊する電極を用いて印加することを備える方法。 23.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加することを備えるものであって、 ここで、該電界を少なくとも2つの電極を用い、該少なくとも2つの電極を少 なくとも2cm離して印加することを備える方法。 24.該電極が少なくとも4cm離して用いられる請求の範囲23記載の方法 。 25.該電極が少なくとも9cm離して用いられる請求の範囲23記載の方法 。 26.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加することを備えるものであって、 ここで、該電界を少なくとも2つの電極を用い、該少なくとも2つの電極の1 つは前記区画の基底に配置され、他の1つは前記区画の頂部に配置されることを 備える方法。 27.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加することを備えるものであって、 ここで、該電界を少なくとも3つの電極を用い、該非剌激的電界の印加が、 該少なくとも3つの電極の第1の対に通電させ、 その後、該少なくとも3つの電極の第2の対に通電させることを備える方法。 28.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、ここで、該電界を該対象の外部に配置された少なくとも 2つの電極を用いて印加することを備える方法。 29.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加することを備えるものであって、 ここで、該電界が少なくとも前記心臓区画の一部部位における電気緊張流を少 なくとも部分的に解消させるものであることを備える方法。 30.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、2つの位置の間の 前記活性化部位に印加し、 この2つの位置の間の部位の活性化を感知することを備える方法。 31.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、2つの位置の間の 前記活性化部位に印加し、 この2つの位置の1つと一致する部位で、活性化を感知することを備える方法 。 32.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、2つの位置の間の 前記活性化部位に印加し、 ある部位で、活性化を感知し、 感知された活性化から前記活性化部位の活性化を判断することを備える方法。 33.該感知は、ECGのパラメータの値を感知することを備え、該判断は該 パラメータの値と関連する遅延値に基づいて遅延を見積もることを備える請求の 範囲32記載の方法。 34.該感知された部位は該電界が印加された前記心臓区画と異なった区画で ある請求の範囲32記載の方法。 35.該感知された部位は、前記部位の区画において実質的に最初に活性化さ れた部位である請求の範囲32記載の方法。 36.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非刺激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加し、 第2の非剌激的電界を前記区画の第2の部位に印加することを備える方法。 37.該第2の電界を前記非剌激的電界と同じ心臓サイクルで印加する請求の 範囲36記載の方法。 38.各部位は、電界の印加が同期している個々の活性化を有する請求の範囲 37記載の方法。 39.該第2の電界は前記非刺激的電界と異なる作用を心臓に与えるものであ る請求の範囲37記載の方法。 40.異なる心臓サイクルの間、第2の非剌激的電界のみを印加する請求の範 囲36記載の方法。 41.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 その活性化部位での活性化を評価し、 ある期間を有する非剌激的電界を評価された活性化の後、遅延を以て、その活 性化部位に印加することを備える方法。 42.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を評価された活性化の後、遅延を以て、その活 性化部位に印加し、 後の複数の心臓鼓動の間に、少なくとも一部部位は非連続的に、該非剌激的電 界の印加を繰返すことを備える方法。 43.繰返し印加の間、鼓動が飛ぶ周波数を徐々に減少させる請求の範囲42 記載の方法。 44.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 ある期間を有する非剌激的電界を活性化の後、遅延を以て、その活性化部位に 印加するものであって、ここで、この活性化部位は範囲を有し、 非剌激的電界が印加されるこの活性化部位の範囲を鼓動の間で変化させること を備える方法。 45.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に同期して光をその活性化部位に照射し、 この照射を心臓サイクル1000未満の間に少なくとも100心臓サイクル、 繰返すことを備える方法。 46.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に同期して無線周波数放射をその活性化部位に照射し、 この照射を心臓サイクル1000未満の間に少なくとも100心臓サイクル、 繰返すことを備える方法。 47.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に応答して、活性化後、70ミリ秒未満の時間内に、その活性化部位の 筋繊維内のカルシウムイオンの有用性を修正することを備える方法。 48.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に応答して、活性化後、70ミリ秒未満の時間内に、その活性化部位の 筋繊維内のカルシウムイオンの移送速度を修正することを備える方法。 49.心臓区画の少なくとも一部部位の収縮力を修正する方法であって、 少なくとも活性化部位を含む心臓を有する対象を用意し、 活性化に同期して、活性化部位のカテクロラミンの有用性を修正することを備 える方法。 50.心臓の少なくとも一部部位の活性化プロフィールを修正する方法であっ て、 その部位の活性化プロフィールをマッピングし、 活性化プロフィールの好ましい変化を決定し、 非剌激的電界を用い、前記部位の非不整脈区域の伝導速度を修正して該所望の 変化を達成することを備える方法。 51.前記所望の変化はAV間隔であり、前記修正はAV結節と心臓の少なく とも1つの心室との間のプルキニェ繊維の伝導速度を修正することを備える請求 の範囲50記載の方法。 52.前記活性化はその部位の平均的活性化を含む請求の範囲1乃至44いず れかに記載の方法。 53.前記活性化はその部位の最初の活性化を含む請求の範囲1乃至44いず れかに記載の方法。 54.前記活性化は機械的活性化を含む請求の範囲1乃至44いずれかに記載 の方法。 55.前記活性化は電気的活性化を含む請求の範囲1乃至44いずれかに記載 の方法。 56.該部位が複数の副部位からなり、各副部位は個々の活性化を有し、該電 界の印加は、各副部位に対し副部位の個々の活性化との関連で遅延させて印加す ることを備える請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方法。 57.非剌激的電界の印加は、区域を介して電流を駆動することを備える請求 の範囲1乃至44いずれかに記載の方法。 58.該電流は20mA未満である請求の範囲57記載の方法。 59.該電流は8mA未満である請求の範囲57記載の方法。 60.該電流は5mA未満である請求の範囲57記載の方法。 61.該電流は3mA未満である請求の範囲57記載の方法。 62.該電流は少なくとも0.5mAである請求の範囲57記載の方法。 63.該電流は少なくとも1mAである請求の範囲57記載の方法。 64.該電流は少なくとも3mAである請求の範囲57記載の方法。 65.電界の印加時間は10乃至140ミリ秒である請求の範囲1乃至14又 は18乃至44いずれかに記載の方法。 66.電界の印加時間は30乃至100ミリ秒である請求の範囲1乃至14又 は18乃至44いずれかに記載の方法。 67.電界の印加時間は60乃至90ミリ秒である請求の範囲1乃至14又は 18乃至44いずれかに記載の方法。 68.該遅延は70ミリ秒未満である請求の範囲1乃至4又は6乃至44いず れかに記載の方法。 69.該遅延は40ミリ秒未満である請求の範囲1乃至44いずれかに記載の 方法。 70.該遅延は20ミリ秒未満である請求の範囲1乃至44いずれかに記載の 方法。 71.該遅延は5ミリ秒未満である請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方 法。 72.該遅延は1ミリ秒未満である請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方 法。 73.該遅延は実質的にゼロである請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方 法。 74.該遅延は少なくとも1ミリ秒である請求の範囲1乃至44いずれかに記 載の方法。 75.該遅延は少なくとも3ミリ秒である請求の範囲1乃至44いずれかに記 載の方法。 76.該遅延は少なくとも7ミリ秒である請求の範囲1乃至44いずれかに記 載の方法。 77.該遅延は少なくとも15ミリ秒である請求の範囲1乃至44いずれかに 記載の方法。 78.該遅延は少なくとも30ミリ秒である請求の範囲1乃至44いずれかに 記載の方法。 79.該電界は一時的指数包絡線を有する請求の範囲1乃至44いずれかに記 載の方法。 80.該電界は一時的四角形包絡線を有する請求の範囲1乃至44いずれかに 記載の方法。 81.該電界は一時的三角形包絡線を有する請求の範囲1乃至44いずれかに 記載の方法。 82.該電界は一時的勾配をなす包絡線を有する請求の範囲1乃至44いずれ かに記載の方法。 83.該電界は一時的2相の包絡線を有する請求の範囲1乃至44いずれかに 記載の方法。 84.該電界はAC電界を備える請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方法 。 85.該電界は一時的サインカーブ状包絡線を有する請求の範囲84記載の方 法。 86.該電界は一時的鋸歯状包絡線を有する請求の範囲84記載の方法。 87.該電界は一時的矩形波状包絡線を有する請求の範囲84記載の方法。 88.前記区画の部位は内面と外面とを有し、該電界が該内面に沿って印加さ れる請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方法。 89.前記区画の部位が通常の伝導方向を有し、該電界が通常の伝導方向に沿 って印加される請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方法。 90.前記区画の部位が通常の伝導方向を有し、該電界が通常の伝導方向に対 し垂直に印加される請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方法。 91.電界が少なくとも2つの電極の間に印加される請求の範囲1乃至22又 は29乃至44いずれかに記載の方法。 92.2つの電極は少なくとも2cm離して用いられる請求の範囲91記載の 方法。 93.2つの電極は少なくとも4cm離して用いられる請求の範囲91記載の 方法。 94.2つの電極は少なくとも9cm離して用いられる請求の範囲91記載の 方法。 95.前記区画が左心室である請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方法。 96.前記区画が左心房である請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方法。 97.前記区画が右心室である請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方法。 98.前記区画が右心房である請求の範囲1乃至44いずれかに記載の方法。 99.心臓をペーシングすることを備える請求の範囲1乃至44いずれかに記 載の方法。 100.電界の印加は該ペーシングと同期して行われる請求の範囲99記載の 方法。 101.該ペーシングに基づいて遅延を計算する請求の範囲99記載の方法。 102.ある部位での特定の活性化を感知することを備える請求の範囲1乃至 29又は36乃至44いずれかに記載の方法。 103.心臓の少なくとも一部部位の活性化プロフィールを修正する方法であ って、 その部位の活性化プロフィールをマッピングし、 活性化プロフィールの好ましい変化を決定し、 少なくともその部位の区域をブロッキングし、前記所望の変化を達成するもの であって、該区域が心臓における再入回路又は不整脈病巣の一部でないことを備 える方法。 104.該ブロッキングされた区域が虚血区域である請求の範囲103記載の 方法。 105.心臓の少なくとも一部部位の活性化プロフィールを修正する方法であ って、 その部位の活性化プロフィールをマッピングし、 活性化プロフィールの好ましい変化を決定し、 少なくともその部位の区域の不応期間を変化させ、前記所望の変化を達成する ものであって、該区域が心臓における再入回路又は不整脈病巣の一部でないこと を備える方法。 106.心臓の速度を修正する方法であって、 活動の自然ペースメーカ領域を有する心臓を持つ対象を用意し、 その領域に非刺激的電界を印加することを備える方法。 107.該電界はその領域の活動電位の期間にまで延びている請求の範囲10 6記載の方法。 108.かなりの部分の右心房の不応期間を延長させることを含む請求の範囲 106記載の方法。 109.心臓区画の出力を減少させる方法であって、 前記区画の少なくとも一部部位の最初の活性化を決定するものであって、ここ で、その部位は心臓における異常伝導路の一部でなく、 非剌激的電界をその部位に印加することを備える方法。 110.電界が該部位の活性化の前に印加される請求の範囲109記載の方法 。 111.電界が該部位の活性化信号に対する反応性を減少させる請求の範囲1 09記載の方法。 112.電界が該部位の活性化信号に対する感度を減少させる請求の範囲10 9記載の方法。 113.心臓区画の出力を減少させる方法であって、 前記区画の少なくとも一部部位の活性化と、それへの伝導路を決定し、 非剌激的電界を局所的に印加することによりその伝導路を可逆的にブロッキン グすることを備える方法。 114.心臓区画の出力を減少させる方法であって、 前記区画の少なくとも一部部位の活性化と、それへの伝導路を決定するもので あって、ここで、その部位は心臓における異常伝導路の一部でなく、 非剌激的電界を局所的に印加することによりその伝導路の伝導速度を可逆的に 減少させることを備える方法。 115.心臓手術を行う方法であって、 非剌激的電界を印加することにより心臓の少なくとも一部部位の電気的活動を 遮断し、 その部位の手術を行うことを備える方法。 116.心臓手術を行う方法であって、 非剌激的電界を印加することにより心臓の少なくとも一部部位の活性化信号に 対する感度を減少させ、 その部位の手術を行うことを備える方法。 117.心臓を制御する方法であって、 左心室及び右心室を有する心臓を持つ対象を用意し、 これら心室の一方を他方の心室に対し収縮性を選択的に可逆的に増大させるこ とを備える方法。 118.該選択的に可逆的に増大させることは、心室の少なくとも一部部位に 非刺激的電界を印加することを備える請求の範囲117記載の方法。 119.心臓を制御する方法であって、 左心室及び右心室を有する心臓を持つ対象を用意し、 これら心室の一方を他方の心室に対し収縮性を選択的に可逆的に減少させるこ とを備える方法。 120.該選択的に可逆的に減少させることは、心室の少なくとも一部部位に 非剌激的電界を印加することを備える請求の範囲119記載の方法。 121.異常に低い剌激閾値のために不整脈が誘起された心臓の区域を治療す る方法であって、 その区域を特定し、 その区域に徐感作電界を印加し、剌激閾値を正常な範囲の値に増大させること を備える方法。 122.心臓の少なくとも一部部位の活性化プロフィールを修正する方法であ って、 活性化プロフィールの好ましい変化を決定し、 心臓の複数の長尺フェンス部を横切る活性化信号の伝導を可逆的にブロッキン グして該所望の変化を達成することを備える方法。 123.伝導のブロッキングにより外部活性化から分離された複数の区域を該 心臓の部位に生じさせる請求の範囲122記載の方法。 124.該分離された区域の少なくとも1つは不整脈病巣を含むものである請 求の範囲123記載の方法。 125.該分離された区域の少なくとも1つは不整脈病巣を含まないものであ る請求の範囲123記載の方法。 126.複数の分離された区域の少なくとも2つのそれぞれを個々にペーシン グすることを備える請求の範囲122記載の方法。 127.該伝導のブロッキングは、活性化前面が異常な通路に沿って移動する ことを制限する請求の範囲122記載の方法。 128.可逆的にブロッキングすることが、心臓サイクルと同期した活性化信 号の伝導を可逆的にブロッキングし、これにより異常な活性化信号をブロッキン グする請求の範囲122記載の方法。 129.可逆的にブロッキングすることが、心臓サイクルと同期した活性化信 号の伝導を可逆的にブロッキングし、これにより正常な活性化信号を通過させる 請求の範囲122記載の方法。 130.心臓の異常な活性化を治療する方法であって、 異常な活性化状態を検出し、 請求の範囲122乃至129いずれかに記載の方法に従って心臓の活性化を修 正し、異常活性化状態を停止させることを備える方法。 131.該異常活性化状態が細動である請求の範囲130記載の方法。 132.心臓を制御する方法であって、 心臓の活動の少なくとも1つのパラメータについての好ましい範囲を決定し、 心臓の少なくとも局所的収縮力を制御し、これにより前記パラメータを所望の 範囲に維持させることを備える方法。 133.該制御は心臓の速度を制御することを含む請求の範囲132記載の方 法。 134.該制御は局所的伝導速度を制御することを含む請求の範囲132記載 の方法。 135.該パラメータが該制御に対し、10分未満の時定数を以て応答する請 求の範囲132記載の方法。 136.該パラメータが該制御に対し、1日以上の時定数を以て応答する請求 の範囲132記載の方法。 137.心臓を制御する方法であって、 心臓の活動の少なくとも1つのパラメータについての好ましい範囲を決定し、 少なくとも1つの特徴を有する非剌激的電界を用いて心臓の少なくとも一部部 位を制御し、これにより前記パラメータを所望の範囲に維持させ、 該少なくとも1つの特徴を、心臓の該電界に対する反応の減少に応答して変化 させることを備える方法。 138.該特徴は電界の強さである請求の範囲137記載の方法。 139.該特徴は電界の期間である請求の範囲137記載の方法。 140.該特徴は電界の周波数である請求の範囲137記載の方法。 141.該特徴は電界の波形である請求の範囲137記載の方法。 142.治癒していない梗塞を有する心臓を持った患者の治療法であって、該 梗塞が治癒するまで請求の範囲1乃至50、103乃至129、132乃至14 1いずれかに記載の方法を適用することを備える方法。 143.心臓を持った患者の治療法であって、 治癒していない梗塞を有する心臓を持った患者を用意し、 心臓が安定化するまで請求の範囲1乃至50、103乃至129、132乃至 141いずれかに記載の方法を適用することを備える方法。 144.非剌激的電界の印加が、3乃至5000の範囲の心臓鼓動の間に非剌 激的電界を印加することを備える請求の範囲1乃至50、103乃至129、1 32乃至141いずれかに記載の方法。 145.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位を横切って電界を与える複数の電極と、 50,000未満の心臓サイクルの間に少なくとも100回、ある期間の間に 、非剌激的電界を前記電極に通電させる電気供給部と、 を具備する装置。 146.電極は50,000未満の心臓サイクルの間、少なくとも1000回 通電させる請求の範囲145記載の装置。 147.電極は20,000未満の心臓サイクルの間、少なくとも1000回 通電させる請求の範囲145記載の装置。 148.電極は5,000未満の心臓サイクルの間、少なくとも1000回通 電させる請求の範囲145記載の装置。 149.電界は1秒間に10回未満印加される請求の範囲145記載の装置。 150.前記電気供給部は、該期間において電極に少なくとも2000回通電 する請求の範囲145記載の装置。 151.前記電気供給部は、該期間において電極に少なくとも4000回通電 する請求の範囲145記載の装置。 152.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非刺激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 前記電極の少なくとも1つは2cm2より大きい心臓部位に亘ってカバーする ようになっている装置。 153.該電極の少なくとも1つは6cm2より大きい心臓部位に亘ってカバ ーするようになっている請求の範囲152記載の装置。 154.該電極の少なくとも1つは9cm2より大きい心臓部位に亘ってカバ ーするようになっている請求の範囲152記載の装置。 155.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位を横切って電界を与える少なくとも1つのユニポー ラ電極と、 非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備する装置。 156.該装置は第2の電極として通電されるハウジングを具備する請求の範 囲155記載の装置。 157.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 前記電極間の距離は少なくとも2cmである装置。 158.該電極間の距離は少なくとも4cmである請求の範囲157記載の装 置。 159.該電極間の距離は少なくとも9cmである請求の範囲157記載の装 置。 160.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位を横切って電界を与える少なくとも3個の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 前記電極は、2つの電極が通電される第1の形態で、さらに該第1の形態の電 極の組合せとは異なる2つの電極が通電される第2の形態で、それぞれ選択的に 通電されるようになっている装置。 161.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位を横切って電界を与える複数の電極と、 局所的活性化を感知するセンサーと、 感知された局所的活性化に応答して、所定期間、非剌激的電界を電極に通電さ せる電気供給部とを具備する装置。 162.該センサーは該部位の機械的活動を感知するものである請求の範囲1 61記載の装置。 163.該センサーは該電極の少なくとも1つでの活性化を感知するようにな っている請求の範囲161記載の装置。 164.該センサーは右心房における活性化を感知するようになっている請求 の範囲161記載の装置。 165.該センサーは電極間の活性化を感知するようになっている請求の範囲 161記載の装置。 166.該センサーは前記部位を含む心臓の区画における最初の活性化を感知 し、前記電気供給部はこの最初の活性化に応答して通電を設定するようになって いる請求の範囲161記載の装置。 167.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備する装置。 168.該電極は少なくとも1cm長の長尺電極である請求の範囲167記載 の装置。 169.該電気供給部は電極を、50,000未満の心臓サイクルの間、少な くとも20ミリ秒の間、少なくとも1000回通電させる請求の範囲167記載 の装置。 170.該長尺区域の長さが少なくとも1cmである請求の範囲167記載の 装置。 171.該長尺区域の長さが少なくとも2cmである請求の範囲167記載の 装置。 172.該長尺区域の長さが少なくとも4cmである請求の範囲167記載の 装置。 173.該長尺区域の幅が2cm未満である請求の範囲167記載の装置。 174.該長尺区域の幅が1cm未満である請求の範囲167記載の装置。 175.該長尺区域の幅が0.5cm未満である請求の範囲167記載の装置 。 176.該長尺区域の幅が0.3cm未満である請求の範囲167記載の装置 。 177.該長尺区域は心臓を少なくとも2つの電気的に分離した区域に分割す る請求の範囲167記載の装置。 178.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非刺激的電界を電極に通電させる電気供給部と、 該心臓部位での活性化を決定する回路とを具備し、 該電気供給部は、決定された活性化に応答して電極に通電させるものである装 置。 179.該電極の1つにおいて、活性化後所定期間遅延させてから、該電界が 印加される請求の範囲161乃至166又は178いずれかに記載の装置。 180.該電極の1つにおいて、70ミリ秒未満遅延させてから、該電界が印 加される請求の範囲179記載の装置。 181.該電極の1つにおいて、活性化前に該電界を印加する請求の範囲16 1乃至166又は178いずれかに記載の装置。 182.該電界を活性化前30ミリ秒にて印加する請求の範囲181記載の装 置。 183.該電界を活性化前50ミリ秒にて印加する請求の範囲181記載の装 置。 184.該電界を活性化前80ミリ秒にて印加する請求の範囲181記載の装 置。 185.該回路は活性化を感知する活性化センサーを具備する請求の範囲17 8記載の装置。 186.該活性化が計算される請求の範囲178記載の装置。 187.該活性化が前記部位を含む区画と異なる心臓区画における活性化に基 づいて計算される請求の範囲178記載の装置。 188.感知されたECGのパラメータの値に少なくとも関連して、遅延時間 を計算するのに用いられた値を記憶するメモリを具備する請求の範囲178記載 の装置。 189.該パラメータが心臓の速度である請求の範囲188記載の装置。 190.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部と、 心臓の活動パラメータを測定するセンサーと、 該電極の通電を制御し該パラメータを所定の範囲に維持するためのコントロー ラと、 を具備する装置。 191.心臓における電気的活動のマップを記憶するメモリを含み、該コント ローラはこのマップを利用して所望の通電を決定する請求の範囲190記載の装 置。 192.心臓における電気的活動のモデルを記憶するメモリを含み、該コント ローラはこのモデルを利用して所望の通電を決定する請求の範囲190記載の装 置。 193.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非刺激的電界を電極に通電させる電気供給部と、 電極の通電に対する心臓の反応を測定するコントローラと、 を具備する装置。 194.該コントローラはこの測定された反応に基づいて通電を変化させる請 求の範囲193記載の装置。 195.測定された反応を記憶するメモリを含む請求の範囲193記載の装置 。 196.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部と、 心臓をペーシングするペースメーカと、 を具備する装置。 197.該ペースメーカ及び該装置の他の部分は共通のハウジングに収納され ている請求の範囲196記載の装置。 198.該ペースメーカ及び該装置の他の部分は共通の剌激化電極を利用する ものである請求の範囲196記載の装置。 199.該ペースメーカ及び該装置の他の部分は共通の電気供給部を利用する ものである請求の範囲196記載の装置。 200.該非剌激的電界はペースメーカと同期して印加される請求の範囲19 6記載の装置。 201.該電極は、ペーシング用電界と非刺激的電界とを組合わせる単一パル スを用いて通電される請求の範囲198記載の装置。 202.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 該電極の少なくとも1つはカテーテルに装着されている装置。 203.心臓の制御のための装置であって、 心臓の少なくとも一部部位の長尺区域を横切って電界を与える複数の電極と、 所定期間、非剌激的電界を電極に通電させる電気供給部とを具備し、 該電極は体に向けて外に適用されるようになっている装置。 204.外部ペースメーカを更に具備する請求の範囲203記載の装置。 205.ECGセンサーを更に具備し、これに電極の通電が同期される請求の 範囲203記載の装置。 206.前記期間が少なくとも20ミリ秒である請求の範囲145乃至178 又は185乃至205いずれかに記載の装置。 207.前記期間が少なくとも40ミリ秒である請求の範囲145乃至178 又は185乃至205いずれかに記載の装置。 208.前記期間が少なくとも80ミリ秒である請求の範囲145乃至178 又は185乃至205いずれかに記載の装置。 209.前記期間が少なくとも120ミリ秒である請求の範囲145乃至17 8又は185乃至205いずれかに記載の装置。 210.電流が電極間の部位を強制的に流される請求の範囲145乃至178 又は185乃至205いずれかに記載の装置。 211.少なくとも他の2つの電極を具備し、これが電気供給部により通電さ れ、心臓の第2の部位を横切って非刺激的電界を印加するようになっている請求 の範囲145乃至178又は185乃至205いずれかに記載の装置。 212.コントローラを含み、装置内の全ての電極の通電を調和させるように なっている請求の範囲211記載の装置。 213.電極を通過するピーク電流は20mA未満である請求の範囲145乃 至178又は185乃至205いずれかに記載の装置。 214.電極を通過するピーク電流は10mA未満である請求の範囲145乃 至178又は185乃至205いずれかに記載の装置。 215.電極を通過するピーク電流は5mA未満である請求の範囲145乃至 178又は185乃至205いずれかに記載の装置。 216.電極を通過するピーク電流は2mA未満である請求の範囲145乃至 178又は185乃至205いずれかに記載の装置。 217.電極は実質的に心臓と接触するようになっている請求の範囲145乃 至178又は185乃至205いずれかに記載の装置。 218.電界は指数関数的波形を有する請求の範囲145乃至178又は18 5乃至205いずれかに記載の装置。 219.電界は三角形波形を有する請求の範囲145乃至178又は185乃 至205いずれかに記載の装置。 220.電界は矩形波形を有する請求の範囲145乃至178又は185乃至 205いずれかに記載の装置。 221.電界はユニポーラである請求の範囲145乃至178又は185乃至 205いずれかに記載の装置。 222.電界はバイポーラである請求の範囲145乃至178又は185乃至 205いずれかに記載の装置。 223.電界は一定強度を有する請求の範囲145乃至178又は185乃至 205いずれかに記載の装置。 224.心臓の光学的制御のための装置であって、 少なくとも1つの移植可能な光源であって、1000心臓サイクルの間に、5 000サイクル未満の期間に亘ってパルス光を発生し得るものと、 該光源からの非損傷強度の光を心臓の少なくとも1つの部位に与える導波管と を具備する装置。 225.該少なくとも1つの光源はそれぞれが心臓の異なる部位に取着された 複数の光源を備える請求の範囲224記載の装置。 226.該導波管は光学ファイバーである請求の範囲224記載の装置。 227.該光源は単色光源を備える請求の範囲224乃至226いずれかに記 載の装置。 228.センサーを具備し、心臓の少なくとも一部部位の活性化を測定し、該 光源が測定された活性化と同期してパルス光を与える請求の範囲224乃至22 6いずれかに記載の装置。 229.心臓を有する対象のためのプログラム可能なコントローラのプログラ ム作成方法であって、 非剌激的電界を用いて心臓を制御するのに適したパルスパラメータを決定し、 このパルスパラメータを用いて該コントローラのプログラム作成を行うことを 備える方法。 230.パルスパラメータの決定は心臓の活動との関連でパルスのタイミング を決定することを備える請求の範囲229記載の方法。 231.該心臓の活動が局所的活性化である請求の範囲230記載の方法。 232.該タイミングの決定は心臓に細動を誘起しないタイミングを決定する ことを備える請求の範囲230記載の方法。 233.該タイミングの決定は心臓に不整脈を誘起しないタイミングを決定す ることを備える請求の範囲230記載の方法。 234.該タイミングの決定は心臓の活性化プロフィールのマップに基づいて タイミングを決定することを備える請求の範囲230乃至233いずれかに記載 の方法。 235.該タイミングの決定は感知された活性化との関連で遅延時間を計算す ることを備える請求の範囲230乃至233いずれかに記載の方法。 236.該心臓の制御は心臓の収縮性を修正することを備える請求の範囲22 9乃至233いずれかに記載の方法。 237.非剌激的電界を用いて心臓を制御するため少なくとも2つの別々の電 極の最良位置を決定する方法であって、 心臓の少なくとも一部部位の活性化プロフィールを決定し、 この活性化プロフィールに基づいて、これら電極の最良位置を決定することを 備える方法。 238.該電極の位置との関連で活性化センサーの最良位置を決定することを 備える請求の範囲237記載の方法。 239.該心臓の制御は心臓の収縮性を修正することを備える請求の範囲23 7乃至238いずれかに記載の方法。 240.該心臓の制御は心臓に長尺非伝導区域を生じさせることを備える請求 の範囲237乃至238いずれかに記載の方法。 241.心臓のための非剌激的反復印加パルスのためのタイミングパラメータ を決定する方法であって、 第1の遅延を用いて非剌激的パルスを印加し、 該パルスが心臓内で異常活性化プロフィールを誘起するか否かを決定し、 該第1の遅延より短い第2の遅延を用いて非刺激的パルスを繰返し印加し、該 パルスが心臓内で異常活性化プロフィールを誘起するか否かを決定することを備 える方法。 242.心臓のための非剌激的反復印加パルスのためのタイミングパラメータ を決定する方法であって、 第1の遅延を用いて非剌激的パルスを印加し、 該パルスが心臓内で異常活性化プロフィールを誘起するか否かを決定し、 該第1の遅延より長い第2の遅延を用いて非剌激的パルスを繰返し印加し、該 パルスが心臓内で異常活性化プロフィールを誘起するか否かを決定することを備 える方法。 243.心臓のためのプログラム可能なコントローラのプログラム作成方法で あって、 非剌激的電界シーケンスの複数を用いて心臓を制御し、 この各シーケンスに対する心臓の応答を決定し、 この非剌激的電界シーケンスに対する心臓の応答に応答させて該コントローラ のプログラム作成を行うことを備える方法。 244.癲癇発作を制御する方法であって、 脳組織内の癲癇発作を感知し、 脳組織に非剌激的電界を印加し、脳組織内の信号の伝導を減衰させることを備 える方法。 245.抹消神経における神経信号を制御する方法であって、 神経を選択し、 該神経に非刺激的電界を印加し、該神経における神経信号の伝導を減衰させる ことを備える方法。 246.心臓区画を制御する方法であって、 非剌激的電界を前記区画の第1の部位に印加し、該第1の部位の収縮力を減少 させ、 非刺激的電界を前記区画の第2の部位に印加し、該第2の部位の収縮力を増大 させることを備える方法。
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