JP2000501661A - インクジェット印刷可能な微孔性フィルム - Google Patents

インクジェット印刷可能な微孔性フィルム

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    • C08J2329/04Polyvinyl alcohol; Partially hydrolysed homopolymers or copolymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids

Abstract

(57)【要約】 微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムを含む、耐久性インクジェット印刷可能な媒体。この微孔性フィルムは顔料ベースインキからの顔料粒子を含むのに充分な細孔径と、フィルムに向けて飛翔されたすべてのインキを吸収するのに充分な細孔容積とを有する。このインクジェット印刷可能な媒体は、その主面上に感圧接着剤を含んで、インクジェットプリンタで使用可能な耐久性を備えたラベルを形成することができる。更に、この記録媒体上に画像をインクジェット印刷する方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 インクジェット印刷可能な微孔性フィルム技術分野 本発明は一般的にインクジェット印刷可能な微孔性フィルム、特にインクジェ ット印刷可能な耐久性微孔性フィルムと、そのフィルムを備える感圧ラベル及び ラベルストックと、そのフィルムに印刷を施す方法とに関する。発明の背景 インクジェット印刷は基材上に画像を付着させる、既に周知で一般的に使用さ れている手段である。連続インクジェット印刷とドロップオンデマンドインクジ ェット印刷とが、インクジェット印刷の一般的な2種類の手段である。これらの 手段は共通して、インキの貯溜槽から出るインキ滴流をノズルを通して基材上に 付着させ、所望の画像を形成する性能を有する。 ドロップオンデマンドインクジェット印刷では、必要なときのみ、インキ滴が 生成される。ドロップオンデマンドインクジェット印刷自体に、一般的な2種類 の液滴生成方法がある。圧電ドロップオンデマンド印刷では、圧電素子がインキ の貯溜槽に圧力をかけて、ノズルから液滴を飛翔する。サーマルドロップオンデ マンド印刷では、小型抵抗器への電気入力により、貯溜槽内で極めて少量のイン キが沸騰し、気泡を形成する。この気泡が膨張すると、インキの液滴が基材に向 けてノズルから押し出される。このサーマルインクジェット印刷はバブルジェッ ト印刷とも呼ばれる。連続インクジェット印刷では、一定の圧力を受け、ノズル を通過してインキ滴の連続流が生成される。画像を形成する特定の液滴に電荷が 印可され、帯電偏 向板が基材上の所望位置にその帯電液滴を飛翔させる。非帯電液滴はガターに集 められ、再利用される。インクジェット印刷技術に関する一般的な説明について は、Levy及びBiscos著「Nonimpact Electronic Printing」34〜39頁(Inte rQuest発行、1993年);A.J.Rogers著「Ink Jet Takes Off」Byte発行、 1991年10月、163〜168頁;Craig K,Harmon及びRuss Adams著「Reading Be tween the Lines 」75〜77頁(Helmers Publishing,Inc.発行、第3版、1984 年)を参照されたい。 サーマルインクジェットプリンタは、米国特許第5,420,625号「サーマルインク ジェットプリンタ用インキ供給システム」(“Ink Supply System for a Ther mal Ink-Jet Printer”)(Dietl et al.)においてより詳細に説明されている 。Dietl et al.は、印字ヘッドが、比較的小型であるインキ供給チャンバある いはマニホールドと一方の端部で通じ、反対側の端部には、米国特許第4,463,35 9号などに開示されている、ノズルと呼ばれる開口を有する、1つあるいは複数 のインキ充填チャネルを含むプリンタなどの、具体的に周知のインクジェットプ リンタ装置について説明している。通常は抵抗器である熱エネルギ発生器は、各 チャネル内に、ノズルから予め定められた距離をおいて配置される。この抵抗器 が各々電流パルスの指令を受けて直ちにインキを蒸発させ、気泡を発生させると 、その気泡によってインキ滴が押し出される。この気泡が膨張するにつれて、イ ンキはノズルからあふれ出し、メニスカスとしてインキの表面張力に含まれる。 この気泡が消え始めると、インキはまだノズルとの間にあるチャネル内に残るが 、次の気泡が消え始めた気泡の方へ移動するため、ノズルにあるインキは容積収 縮を起こし、その結果あふれ出したインキが液滴として分離される。気泡が膨張 してノズルから出るインキを加速することにより、紙などの記録媒体に向けられ る、実 質的に直線方向の、液滴の運動量及び速度が得られる。ヒータへの電流パルスは 、メニスカスが崩れないように、更に、各液滴が押し出された後はチャネルの奥 深くに引き下がらないように決められている。放熱基材の上下に振動されたリニ アアレイを有するもの、また多色カラー印刷用に種々の色インキを有するものな ど、サーマルインクジェット装置におけるリニアアレイの様々な実施態様は周知 のものである。印字ヘッドの一般的なタイプの1つは「サイドシューター」とし て知られている。サイドシューターは、インキ滴が発熱体に対して直角にチャネ ルを通って噴射されるため、こう呼ばれる。米国特許第4,774,530号はこのよう な構造についてより詳細に記載している。米国特許第4,638,337号に記載されて いるサイドシューターでは、ヒータを奥に配置することで、ブローアウトとして 知られる、気化したインキの突発的放出を防いでいる。サイドシューター印字ヘ ッドは一般的に、日本、東京にあるキヤノン株式会社及びコネチカット州、スタ ンフォードにあるゼロックスコーポレーションから入手可能なインクジェットプ リンターに含まれる。もう1つの一般的な印字ヘッドのタイプは「ルーフシュー ター」として知られている。この印字ヘッドは一般的にカリフォルニア州、パロ ウアルトウ(Palo Alto)にあるヒューレットパッカード社から商業的に入手可 能なインクジェットプリンタに含まれる。 サーマルドロップオンデマンドインクジェット印刷はまた、米国特許第5,422, 664号「サーマルインクジェットプリンタにおいて一定液滴サイズ容積を維持する 方法及び装置」(”Method and Apparatus for Maintaining Constant Drop Size Mass In Thermal Ink Jet Printer”)(Stephany)で更に説明され ている。 連続インクジェット印刷はまた、米国特許第4,929,966号「重力ドレーン・キャ ッチャーシステムを有する連続インクジェットプリ ンタ」(“Continuous Ink Jet Printer with a Gravity Drain,Catcher System”)(Sexton et al.)で更に説明されている。Sexton et al.は、連続イ ンクジェットプリンタにおいて、オリフィスプレートから出る液体インキフィラ メント上に予め定められた振動を与えることによって、均一に間隔をあけられた インク液滴流を生成することを説明している。このフィラメントは、加圧された インキを、オリフィスプレートに通じる印字ヘッドキャビティに供給することに より形成される。選択的に液滴を帯電しない、あるいは帯電すること及び偏向す ることにより、液滴流に情報を与える。液滴の一部は記録媒体へと通過するが、 キャッチャー装置に取り込まれて循環して再利用される、非印刷液滴も実質的に かなり存在する。印字ヘッドキャビティがオリフィスプレート以外にも出口を有 することがしばしばあり(例えば、始動時のキャビティ内の動圧制御を容易にす るため)、そのインキ供給システム装置も、このようなインキフローを再循環さ せる。多くの用途において、インキ供給貯溜槽への様々な他の液体連結構造が使 用されてもよい。例えば、インキ供給貯溜槽の内部に真空システムをつなぐのは 、連続インクジェットプリンタにおいて一般的な実施方法である。貯溜槽内の圧 力が低下すると、印字ヘッド出口ライン、及び/あるいは始動及びクリーニング 操作を開始できるホームステーションからインキが戻される。Sexton et al.に より開示されている一実施態様では、インクジェットプリンタは、印刷パスに沿 ってインキ滴流を飛翔させる液滴発生器と、インキ供給貯溜槽と、その貯溜槽か ら液滴発生器にインキを供給する手段とを有する種類の連続インクジェットプリ ンタ用の、改良型インキリターンシステムを含む。このリターンシステムは、(i )非印刷液滴を収容するために、液滴印刷パスに隣接して横に配置されたキャッ チャー入口と、キャッチャー出口と、そのキャッチャー入口から出口 へと下降する斜面に組み立てられ、配置された放電路とを有するキャッチャーと 、(ii)キャッチャーの出口からインキ貯溜槽へと連続的に下降するリターンコン ジットとを含む。 多色刷り連続インクジェットプリンタは、米国特許第4,875,055号「簡易化さ れた連続インクジェット用多色流体系」(“Simplified Multicolor Fluid Sy stem for Continuous Ink Jet”)(McCann et al.)で説明されている。Mc Cann et al.は、連続インクジェットプリンタシステムにおいて、インクは加圧 されて共振器本体のオリフィスキャビティに供給され、オリフィスプレートから 印刷領域に向けて連続流として放出される。共振器本体は、インキ流を均一サイ ズ及び形状の液滴に分断するように振動する。帯電板サブシステムは、インキ流 分断地点の最も近くに配置され、非印刷インキ滴として選択されたインキ滴を帯 電する。帯電した非印刷インキ滴は偏向されてキャッチャーサブアセンブリに収 容され、主インキ供給へと戻される。非帯電液滴は印刷領域へと通過する。米国 特許第4,591,875号と、同第4,607,261号と、同第4,614,948号とは、印字ヘッド が、動作中の印刷パスに沿ってホームステーションへ横切って往復することがで きる種類の、連続インクジェットプリンタについて記載している。これら875号 と261号の特許に、インキ貯溜槽が、簡単に連結及び除去可能な方法でプリンタ の液体コンジットを備えた、容易に置換できるカートリッジの構造を有する、液 体処理システムが開示されている。 上記の説明から明らかなように、ドロップオンデマンド及び連続インクジェッ トプリンタの構造及び操作は従来技術において周知であり、本明細書内にてより 詳細に説明する必要はないものである。 特定の用途では耐久性を備えたラベルが必要である。このような耐久性を備え たラベルは以下の種類の情報、すなわちバーコード、 化学薬品含有量についての情報、価格、財産証明、在庫証明、商品のモデル番号 及び通し番号(いわゆる「レーティングプレート」)、保証情報、及び配線図を 掲示するのに使用される。これらの情報を以下のもの、すなわち器具、伝達装置 、周辺装置及びアクセサリを含むコンピュータ、電子回路装置、産業製品及び部 品、小売り製品、車、及び移送及び船積みされる品物あるいは小包に耐久性をも たせる方法で配置するのが望ましい。ラベル及びラベルストックを印刷するため に種々の異なる印刷技術が入手可能である。これらの技術には、熱転写、インク ジェット、電子写真、及びフレキソ印刷が含まれる。上記の用途のために選択さ れた印刷技術が、種々の情報、つまりラベルごとに異なる情報を印刷できる性能 を持ち、耐久性に富んだラベルを安価に適宜供給できることが望ましい。インク ジェット印刷は種々の情報を有するラベルを印刷し、多色刷り印刷を施すのに特 に適しているが、従来のインクジェットでは、耐久性を備えたラベルを印刷する には、オーバーラミネートあるいはオーバーコートが必須であった。 上記のように特定用途に使用する接着ラベルにおいて耐久性が必要であること は、表示及びラベルシステムの耐久性に関してアメリカ国家基準委員会(Americ an National Standard Institute)(“ANSI”)及びUnderwriters Labor atories(“UL”)から発行された標準を見ても明らかである。この標準及びテ スト方法はANSI/UL 969-1991に、”Standard for Marking and Labeli ng Systems”として発表されている。このANSI/UL標準は、情報、指示、 あるいは証明を印刷されたネームプレートあるいは標示物として使用する接着ラ ベルと、ラベルを製造するためにラベル製造業者により使用される未印刷ラベル ストックとに適用される。本発明はANSI/UL標準969-1991の要件に合うラ ベル及びラベルストックに限定されるものではないが、 この標準は、本発明のラベル及びラベルストックの耐久性を周知の印刷可能な材 料と比較するには、有効な枠組みとなる。969標準はとりわけ、テスト表面への ラベルの所望の固着性と、画像の可読性と、引っ掻きに対する耐性とを規定する 。耐久性に対するこれらの指標は、標準大気、水、上昇温度、様々な油及び溶剤 などの、種々の環境に特定時間、暴露された後、計測されるものである。 印刷済ラベルが耐久性を備えるためには、印刷基材と、接着剤と画像とに適当 な耐久性がなくてはならない。印刷基材の耐久性は、溶解度および機械的摩耗と 、研磨と、および/あるいはゆがみに対するその耐性を左右する化学組成物によ り決定される。接着剤の耐久性はその化学組成物により決定される。画像の耐久 性は、インキ内の着色剤の耐光性及び耐水性と、また微孔性重合体フィルム基材 の細孔内及び表面下など、インキが基材内及び基材の上表面下に吸収される程度 とにより決定される。 一般的にインクジェットプリンタには一般的な2種類のインキ、即ち染料ベー スインキと顔料ベースインキを使用することができる。染料ベースインキでは、 インキの色は流体キャリアに溶解している染料によって付与される。主要な液体 基剤は、一般的に水とグリコールとの配合物である。このような染料ベースイン キは比較的安価で処理しやすく、長期にわたる耐久性が必要とされない低価格な 用途での使用に適している。顔料ベースインキでは、流体キャリアに溶解してい るのではなく分散している粒子によって色が付与される。ほとんどの顔料は有機 溶媒及び水に不溶であるため、耐光性が必要な場合に用いられる。一方、染料の 大半は有機的なものであり、熱、日光および/または化学薬品に暴露されると、 安定性が悪くなる。従って、顔料ベースインキの方が、例えば上記で説明した、 耐久性を必要とするラベル用途に適している。従って、インクジェット印 刷技術で顔料ベースインキを用いて使用される印刷可能な材料から、耐久性を備 えるラベルを製造できる必要がある。 多くのインクジェット印刷可能な基材が従来技術において周知である。これら 周知のインクジェット印刷可能な基材は、各々、独自の使用方法があるが、いず れの基材も安価に耐久性を適宜備えるラベルを提供することはできない。 インクジェット印刷用に商品化された用紙は、しばしばシリカを含む特殊コー ティングを有する。これらのコーティングは、フィラーを多く含むため、多孔性 である。しかしながら紙そのものには耐久性はない。また多くのコーティングさ れた紙基材は印刷後、直ちに汚れに対して耐性を有するほど、吸収性に優れてい ない。 耐久性のある画像を得るため、フィルムオーバーラミネートまたはオーバープ リントワニスを施すことも可能である。フィルムオーバーラミネートは、感圧接 着剤を有するプラスチックフィルムを含んで、保護すべき画像及びラベル上に配 置される。オーバープリントワニスは液状あるいはペースト状であり、保護すべ き画像及びラベル上に、フレキソ印刷プレスなどの適当なプレスを使用してコー ティングされる。しかし、ほとんどのエンドユーザにとって、これらは、別途装 置を購入する費用がかかる上、複雑で、必要となる処理工程が増えるため、耐久 性を備えるラベル作成の望ましい方法とはいえない。 シリカをかなり充填した、単層微孔性高分子量ポリエチレンフィルムが、ペン シルベニア州、ピッツバーグにあるPPG Industries,Inc.から入手可能であ り、商業的にTESLINTMSynthetic Printing Sheetとして周知である。 このフィルムはインクジェットで印刷可能なであり、水、化学物質、剥離に対し て耐性を有するとされている。しかしながら、このフィルムでは、ブラック顔料 インキが乾燥するの に望ましくない長時間を必要とし、特に特定液にさらされた後、剥離により画像 品質の劣化を起こすとの知見を得ている。更に、このフィルムで0.18mm(0.007イ ンチ)より薄いものは商業的に入手可能ではないため、プリンタ内の曲線パスに シートを給送するのが難しい。これはシートが感圧接着剤及びライナを含んで全 体の膜厚を増すと一層困難となる。似たようなフィルム構造は、米国特許第4,86 1,644号及び同5,196,262号に開示されている。 このように、接着ラベルあるいはラベルストックとして使用するのに適し、フ ィルムを製造及び印刷したのち、層及び処理を追加する必要なしに適宜製造及び 印刷できる、耐久性を有するインクジェット印刷可能な材料が必要である。発明の開示 本発明の一態様は、記録媒体上に画像をインクジェット印刷する方法を提供す るものである。この方法は、a)複数のインキ滴を、微孔性エチレンビニルアルコ ールコポリマーフィルムを含む記録媒体に向けて飛翔させるステップと、b)微孔 性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムの第1の表面上にインキ滴を接 触させて、その第1の表面上に所望の画像を付着させるステップと、c)微孔性エ チレンビニルアルコールコポリマーフィルムの細孔にインキを吸収させるステッ プとを含む。本発明の好適一実施例では、フィルムは0.0015〜0.006インチ(0.00 38〜0.0152cm)の膜厚である。 上記方法の別の好適実施態様では、インキは流体キャリア内に縣濁する複数の 顔料粒子を含み、ステップc)には、微孔性エチレンビニルアルコールコポリマー フィルムの細孔に粒子を吸収させることが含まれる。この方法の別の好適実施態 様では、フィルムは顔料粒子を吸収するのに充分な最大細孔径を有する。別の好 適実施態様では、フィルムが有する最大細孔径は少なくとも0.1μmである。更に 別の好適実施態様では、フィルムが有する最大細孔径は少なくとも0.4μmである 。 上記方法の一好適態様では、更に、微孔性エチレンビニルアルコールコポリマ ーフィルムはフィルムに飛翔されるインキをすべて吸収するのに充分な細孔容積 を有する、あるいは少なくとも25nL/mm2の細孔容積、あるいは25〜300nL/mm2 の細孔容積を有する。 上記の方法は光学的に更に、微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィ ルムの第2の表面上に接着剤を施す、c)に続くステップd)を含む。一好適実施態 様では、この接着剤は感圧接着剤である。別の実施態様では、この感圧接着剤の 露出面上に剥離ライナを施すステップe)を更に含む。 上記方法は任意に、微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムの第 2表面上に接着剤を施す、a)の前のステップa')を含んでもよい。この方法の一 実施態様では、接着剤は感圧接着剤であり、ステップa')は更に感圧接着剤の露 出面上に剥離ライナを設けることを含む。 上記方法の一態様では、画像は、印刷された後1分以内に接触に対して乾燥す る。別の態様では、画像は、印刷された後、実質的に瞬時に接触に対して乾燥す る。 本発明はまた、a)インキが、流体キャリア内に縣濁する複数の顔料粒子を含み 、記録材料が微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムを含み、フィ ルムがインキを吸収するのに充分な細孔容積と粒子を吸収するのに充分な最大細 孔径を有するとき、記録媒体に向けて複数のインキ滴を飛翔させ、b)微孔性エチ レンビニルアルコールコポリマーフィルムの第1の表面上にインキ滴を接触させ て所望の画像印刷を第1の表面上に施し、c)微孔性エチレンビニルアルコールコ ポリマーフィルムの細孔に流体キャリア及び顔料粒子 を吸収させるステップを含む、記録媒体上に画像をインクジェット印刷する方法 も提供する。この方法の一好適実施態様では、微孔性エチレンビニルアルコール コポリマーフィルムは、少なくとも25nL/mm2の細孔容積と、少なくとも0.1μm の最大細孔径とを有する。 本発明の別の態様では、インクジェット印刷可能な媒体について説明する。イ ンクジェット印刷可能な媒体は、第1の主面及び第2の主面を有する微孔性エチ レンビニルアルコールコポリマーフィルムを含む。一好適実施態様では、この微 孔性フィルムは少なくとも25nL/mm2の細孔容積を有する。別の好適実施態様で は、この微孔性フィルムは少なくとも25〜300nL/mm2の細孔容積を有する。 インクジェット印刷可能な媒体の一好適実施態様では更に、この微孔性フィル ムは少なくとも0.1μmの最大細孔径を有する。また更に一好適実施態様では、こ の微孔性フィルムは少なくとも0.4μmの最大細孔径を有する。 インクジェット印刷可能な媒体の別の好適実施態様では、微孔性フィルムは0. 0015〜0.006インチ(0.0038〜0.0152cm)の膜厚である。 インクジェット印刷可能な媒体は、任意に、このフィルムの第2の主面上に施 される接着剤層を含むことができる。一好適実施態様では、接着剤は感圧接着剤 である。この媒体は、感圧接着剤の露出面上に任意の隔離ライナを含むことがで きる。 本発明はまた、第1の主面と第2の主面とを備え、少なくとも25nL/mm2の細 孔容積と、少なくとも0.1μmの最大細孔径とを有し、その膜厚が0.0015〜0.006 インチ(0.0038〜0.0152cm)である微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフ ィルムと、そのフィルムの第2の主面上に施された感圧接着剤層と、感圧接着剤 層の露出面上に設けられた剥離ライナとを含む、インクジェット印刷可能な媒体 を提供する。このインクジェット印刷可能な媒体の一好適実施態様では、微孔性 エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムは、25〜300nL/mm2の細孔容積と 、少なくとも0.4μmの最大細孔径とを有する。図面の簡単な説明 複数の図を通して同一の構造部分には同一の参照符号を付した添付の図面を用 いて、本発明を更に説明する。 図1は、本発明によるドロップオンデマンドインクジェットヘッド及び微孔性 フィルムの部分的概略断面である。 図2は、本発明による連続インクジェット印字ヘッド及び微孔性フィルムの部 分的概略断面である。 図3は、本発明による接着ラベルストックの断面図である。 図4は、図3に示すラベルストックのラベル部分の拡大図である。 図5は、本発明の微孔性フィルムを形成するための方法及び装置の部分的概略 図解である。。発明の詳細な説明 図1は、ドロップオンデマンドインクジェット印字ヘッド10の部分的概略断面 図である。印字ヘッド10は貯溜槽12とノズル14とを含む。この貯溜槽12とノズル 14とが一緒に大量のインキ30を貯蔵するキャビティを形成する。ノズル14の前方 端部はオリフィス16であるため、以下においてより詳細に説明する方法で印字ヘ ッド10からインキ30の液滴34を出すことができる。インキは入口20を通って貯溜 槽12に供給される。印字ヘッド10はまた、駆動手段18を含む。時にはバブルジェ ットプリンタとしても知られる、サーマルドロップオンデマンドインクジェット プリンタで印字ヘッド10を使用する場合、駆動手段18は一般的に抵抗ヒータを含 み、圧電ドロップオンデマンドインクジェットプリンタで印字ヘッド10を使用 する場合には、駆動手段18は圧電素子を含む。制御入力22(概略を図解)が駆動 手段18に適当な入力を与えると、印字ヘッド10が液滴34を微孔性フィルム70に向 けて押し出す。 ドロップオンデマンド印字ヘッド10の動作は以下の通りである。印字ヘッド10 をサーマルドロップオンデマンドインクジェットプリンタにて使用する場合、駆 動手段18は、通常抵抗器である、熱エネルギ発生器を含む。抵抗器18は、適当な 制御手段(図示せず)からの制御入力22によって電流パルスで個々に指令されて 、抵抗器18に隣接するインキ30を瞬時に蒸発させ、抵抗器18に隣接した気泡を形 成する。気泡を形成することにより、ノズル14のオリフィス16からインキ滴のプ レカーサー32を押し出す。気泡が膨張するにつれ、液滴のプレカーサー32はノズ ル14から飛び出し、メニスカスとしてインキの表面張力に含まれる。抵抗器18へ の電流パルスを除去すると、抵抗器は冷却を始め、抵抗器に隣接する気泡はつぶ れ始める。抵抗器18に隣接する気泡はつぶれ始めると、ノズルと気泡との間にあ る貯溜槽12内のインキ30がつぶれている気泡方向へ移動し始め、ノズル14におけ るインキ30の容積収縮が起こり、その結果、飛び出したインキ32は液滴34として 分離される。気泡が膨張している間にノズル14から飛び出すインキ30を加速する ことにより、記録媒体となる微孔性フィルム70に向けて実質的に直線方向の、液 滴34の運動量及び速度が得られる。印字ヘッド10及び微孔性フィルム70は、従来 技術において周知の通り、互いに並進して微孔性フィルム70上の所望位置に液滴 34を飛翔し、所望画像を形成する。 ドロップオンデマンド印字ヘッド10に圧電印字ヘッドが含まれ手いる場合には 、その動作は、以下の相違点を除いて、上述したサーマル工程とほぼ同じである 。駆動手段18は圧電素子を含む。電気信号を制御入力22により素子18に与えると 素子18がわずかに寸法 変化を起こし、ポンプのような作用を発生する。この寸法変化によって、液滴の プレカーサー32はノズル14のオリフィス16から飛び出す。電気信号を除去し、素 子18を平衡状態にすると、液滴34はインキ30から分離して上述したように微孔性 フィルム70に向けて飛翔する。 図2は、連続インクジェット印字ヘッド40の部分的概略断面を説明する。印字 ヘッド40はオリフィス44を有するノズル42を含む。ポンプ48(概略を図示)は圧 力をかけてインキ30を印字ヘッド40の入口46に供給ライン58を通して供給する。 ポンプ48からの圧力によりノズル42のオリフィス44からインキ30を連続的に吐出 する。印字ヘッド40は共振器本体として作用する(あるいは、とresonator本体 と通信できる)。共振器本体は圧電素子と振動し、例えば、インキ30流を大きさ 及び形状が均一の液滴34に分断する。複数の帯電板60aと60bとを含む帯電板サブ システムはインキ流分断地点の最も近くに配置され、フィルム70上に画像を形成 する液滴34aを選択的に帯電する。帯電されない、非印刷液滴34bはキャッチャー サブアセンブリに偏向されて、主インキ供給源へと戻る。キャッチャーサブアセ ンブリは未使用液滴を収容するガター52と、その未使用液滴をインキ供給50へ配 送する供給ライン54とを含む。この未使用インキは供給ライン56を通ってポンプ 48に供給され、印字ヘッド40内で再利用される。これらの液滴に対する制御板62 aと62bとによる偏向が変わるように、複数の帯電板60aと60bとが液滴34aに与え る荷電を変化させる。様々な偏向を受けた小敵34aは、微孔性フィルム70上の所 望位置に飛翔し、所望画像を形成する。印字ヘッド40は液滴34aを所望通りに飛 翔させるために微孔性フィルム70と並進してもよい。 本発明で使用するのに適した商業的に入手可能なインクジェットプリンタ及び 顔料ベースインキには、インキジェットカートリッジHP51629Aと共に入手可 能なHewlett-Packard製DeskJetTM及びDeskWriterTMプリンタモデル600C 及び660Cと、インキジェットカートリッジHP51645Aと共に入手可能なプリン タモデル850C及び855Cと、インキジェットカートリッジHP51640Aと共に入 手可能なプリンタモデル1200Cと、インキジェットカートリッジHP51645Aと 共に入手可能なプリンタモデル1600C/CMと;インキジェットカートリッジH P51640A及びHP51626Aと共に入手可能なDesignJetTMプリンタモデル650C が含まれ、これらはすべて、カリフォルニア州、パロウアルトウにあるHewlett -Packard社から商業的に入手可能であるが、本発明はこれらに限定されるもの ではない。例えば、本発明の微孔性フィルムは、他のインクジェットプリンタ、 染料ベースインキなどのインクジェットインキ、及び他の印刷方法と有利に使用 されてもよい。 図3は、微孔性フィルム70を含むラベルストック80の断面を説明する。フィル ム70は上述したようにインキ30を収容する第1の表面72と、第1の表面72の反対 に位置する第2の表面74とを含む。フィルム70の第2の表面上に接着剤層76を設 ける。従来技術で周知のように接着剤76上に任意に光学剥離ライナ78を設けても よく、接着剤が感圧接着剤であるとき、光学剥離ライナの設置は好適である。 本発明による接着剤をコーティングしたラベルストックの形成に有用な接着剤 には、感圧及び、ホットメルト接着剤及び硬化性接着剤などの非感圧接着剤が含 まれる。感圧接着剤は普通、室温で粘着性を持ち、指による軽い力以下で表面に 固着する一方、非感圧接着 剤は、溶剤、熱、あるいは放射線により作用する接着剤系を含む。感圧接着剤が 本発明に使用される接着剤の好適な部類である。本発明で使用できる接着剤の例 には、ポリアクリレート;ポリビニルエチル;天然ゴム、ポリイソプレン及びポ リイソブチレンなどのジエン含有ゴム;ポリクロロプレン;ブチレンゴム;ブタ ジエンアクリルニトリルポリマー;熱可塑性エラストマ;スチレンイソプレン及 びスチレンイソプレンスチレンブロックコポリマー、エチレンプロピレンジエン ポリマー及びスチレンブタジエンポリマーなどのブロックコポリマー;ポリアル ファオレフィン;非晶質ポリオレフィン;シリコーン;エチレンビニルアセテー ト、エチルアクリレート及びエチルメタクリレートなどのエチレン含有コポリマ ー;ポリウレタン;ポリアミド;エポキシ;ポリビニルピロリドン及びビニルピ ロリドンコポリマー;ポリエステル;及び上記物質の混合物の一般組成物を主成 分にした接着剤類が含まれる。更に、この接着剤類は、粘着付与剤、可塑剤、フ ィラー、酸化防止剤、安定剤、顔料、分散粒子、硬化剤及び溶剤などの添加剤類 を含むことができる。 有用な感圧接着剤についての一般的な記載は、Wiley-Interscience Publis hers(New York,1988年)発行の「Encyclopedia of Polvmer Science and E ngineering 」第13巻に収められている。この他に、Interscience Publisher s(New York,1964年)発行の「Encyclopedia of Polvmer Science and Tech nology 」第1巻にも有用な感圧接着剤についての記載が収められている。 本発明で有用である他の感圧接着剤は、特許文献に記載されている。これらの 特許の例として、Re 24,906(Ulrich)、米国特許第3,389,827号(Abere et al. )の第4〜5段、同4,080,348号(Korpman)、同4,136,071号(Korpman)、同4,181,7 52号(Martens et al.)、同 4,792,584号(Shiraki et al.)、同4,883,179号(Young et al.)、同4,952,650 号(Young et al.)が含まれる。商業的に入手可能な接着剤も本発明で有用であ る。例えば、ミネソタ州、セントポールにある3M Companyと、ミネソタ州、 セントポールにあるH.B.Fuller Companyと、オハイオ州、コロンバスにある Century Adhesives Corporationと、ニュージャージー州、ブリッジウォータ ーにあるNational Starch and Chemical Corporationと、ペンシルバニア州 、フィラデルフィアにあるRohm and Haas Companyと、ペンシルバニア州、ア レンタウンにあるAir Products and Chemicals Inc.とから入手可能な接着 剤が含まれる。 一好適実施態様では、微孔性フィルム70と、接着剤76と、剥離ライナ78とを含 むラベルストック80を画像印刷のためにインクジェットプリンタに給送する。微 孔性フィルム70を画像印刷のためにインクジェットプリンタに給送すること自体 も勿論、本発明の範囲内である。画像を施されたフィルム70はその後、所望表面 への用途向けに、ラベルストックあるいはラベル80に変換できる。選択的に、例 えば、画像を施されたフィルム70を、適当なホルダーあるいはフレームに入れる 、あるいは表面にテープで付着することもできる。 微孔性フィルム70は、微孔性エチレンビニルアルコールコポリマー(EVOH) を含む。このコポリマーは、エチレンビニルアルコールコポリマーの間隔をあけ て任意に分散した、形状が均一でない多数粒子を内部構造に有することが好まし い。好適には、これらの粒子はフィブリルによって結合されている。EVOHフ ィルムは、(a)エチレンビニルアルコールコポリマーと、そのコポリマーがその 溶解温度で溶解して溶液を形成するがエチレンビニルアルコールコポリマーの結 晶温度以下の温度で冷却されると相分離する相溶性ポリマーま たは化合物との混合物を融解配合し、(b)その融解配合混合物のフィルムを形成 し、(c)そのフィルムを、相溶性コポリマーまたは化合物とエチレンビニルアル コールコポリマーとの間に相分離を起こす温度まで冷却して、互いに間隔を置か れているが複数の連続した領域を有する隣接したエチレンアルコールコポリマー 粒子を伴う相溶性ポリマーまたは化合物の第2の相にある、エチレンビニルアル コールコポリマーの粒子を含む第1の相の集合体であるフィルムを得、(d)i)相 互連結した微孔のネットワークを形成する隣接したエチレンビニルアルコールコ ポリマー粒子を有するフィルムを収集する、あるいはii)水を用いて相溶性ポリ マーまたは化合物を抽出し、フィルムが濡れている間に少なくとも1方向に延伸 し、隣接するエチレンビニルアルコールコポリマー粒子を更に互いに分離し、連 続領域内のエチレンビニルアルコールコポリマーを永続的に希釈して、その間の フィブリルを形成して乾燥させる、あるいは、iii)相溶性ポリマーまたは化合物 を有機溶剤を用いて抽出する、ことにより、形成する。 相溶性ポリマーまたは化合物を有機溶剤と共にフィルムから除去する際、隣接 するエチレンビニルアルコールコポリマー粒子を更に互いに分離し、永続的に連 続領域内のエチレンビニルアルコールコポリマーを希釈して、その間のフィブリ ルを形成するために相溶性ポリマーまたは化合物をフィルムから除去する前ある いは後に、フィルムを任意に、加熱しながら延伸してもよい。好適には、この相 溶性ポリマーまたは化合物は多価アルコールである。 このように形成されたEVOH微孔性フィルムは固有の親水性を有し、約10〜 75%の範囲の多孔度を有し、優れた引張特性を備える。 形成されたフィルムは、相溶性ポリマーまたは化合物の除去及び、延伸前は、 一般的に透明または半透明であり、相溶性ポリマーまたは化合物の第2の相にあ るEVOH粒子の第1の相の集合体を含む。この粒子を、相溶性ポリマーまたは 化合物が粒子間の隙間を埋める、ポリマーの球晶あるいは球晶の集合体であると も説明できる。コポリマーの隣接する粒子は互いに距離を置いて離れているが、 これらは複数の連続領域を有する。即ち、コポリマー粒子は一般的に、相溶性ポ リマーまたは化合物によって包囲されている、あるいはコーティングされている が、完全にではない。隣接するコポリマー粒子間には接触区域があり、その連続 領域内に1粒子から次の隣接する粒子までのコポリマー連続体がある。 延伸の過程で、コポリマー粒子は互いに引き離され、永続的に連続領域内のコ ポリマーは希釈される。これにより、フィブリルを形成して相互連結された微孔 のネットワークを生成する。このような永続希釈はまたフィルムを永続的に透明 または不透明にする。延伸する際、更に、相溶性ポリマーまたは化合物を除去し ない場合には、相溶性ポリマーまたは化合物は合成EVOH粒子の表面を少なく とも部分的にコーティングあるいは包囲し続ける。コーティングの度合いは勿論 、コポリマー粒子表面への相溶性ポリマーまたは化合物の親和力、相溶性ポリマ ーまたは化合物が液体であるか、固体であるか、延伸によりコーティングが剥が れたり、裂かれたりしないか、及び他の関連要因により左右される。粒子は通常 、少なくとも部分的に延伸後コーティングされた状態である。実質的には粒子す べてがフィブリルによって結合されているような外観を呈する。 微孔サイズは、延伸の度合いと、使用される相溶性ポリマーまたは化合物の量 と、融解冷却条件と、相溶性ポリマーまたは化合物の 除去と、熱安定化処理とを変化させることにより、容易に制御できる。大部分に おいて、フィブリルは延伸により破壊されるようには見えないが、これらは永続 的にその弾性限度を超えて延伸されているため、延伸力を掛けられなくなっても 、弾性的に元の位置に戻ることはない。ここで使用されているように「延伸」と は、このように弾性限度を超えて延伸し、フィルムを永続的に固定、あるいは伸 張する事を意味する。 エチルビニルアルコールコポリマーは、好適には約20〜90モル%、より好まし くは約25〜50モル%のエチレン単位含有量を有する、ランダム、ブロック、ある いはグラフトコポリマーであってよい。コポリマーのけん化度は、コポリマー内 ビニルアルコール単位を基準として、好ましくは少なくとも約80モル%、より好 ましくは少なくとも約95モル%である。けん化度が不充分であると、使用目的に よっては濡れ機械特性が不充分になる可能性がある。コポリマーの分子量が多い ほど、よりよい処理加工と強度特性が頻繁に得られるため、エチレンビニルアル コールコポリマーの平均分子量は、少なくとも約2000g/モル、更には少なくとも 約20000g/モル、更に言えば少なくとも約40000g/モルであることが好ましい。 エチレン及びビニルアルコールモノマーは、メタクリル酸、塩化ビニル、メチ ルメタクリレート、アクリロニトリル及びビニルピロリドンなどの他の共重合可 能モノマーと共重合して、約15モル%未満の量の共重合可能モノマーを含むター ポリマーを形成してもよい。ターポリマー内に共重合可能モノマーが存在するた めに官能基が含まれる場合、その官能基は架橋部分を提供する役割を果たす。例 えば、紫外線、電子ビーム、あるいはガンマ照射などの照射により、エチレンビ ニルアルコールコポリマーあるいはターポリマーは架橋 結合される。エチレンビニルアルコールコポリマーあるいはターポリマーが架橋 結合されるのは、ホウ素化合物などの無機架橋剤、あるいはジイソシアネートま たはジアルデヒドなどの有機架橋剤によって処理され、膜を形成される前であっ ても後であってもよい。このような架橋剤は、相分離が逆に影響を受けない限り 、溶解配合物内に含まれていてもよい。有用なエチレンビニルアルコールコポリ マーはまた、ビニルアルコール単位の官能ヒドロキシル基が部分的にホルムアル デヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、またはベンズアルデヒドなどの アルデヒドと架橋しているが、好ましくは約30モル%以下に抑えられているもの を含む。 微孔性材料を生成するためにエチレンビニルアルコールコポリマーと配合する のに適した化合物は、室温で液体であっても固体であってもよい。ただしその化 合物内で、コポリマーは、その融解温度で溶解して溶液を形成するが、その結晶 温度以下で相分離を起こすものとする。これらの化合物は、少なくともエチレン ビニルアルコールコポリマーの融解温度と等しい沸点を大気圧中で有することが 好ましい。しかしながら、超大気(superatmosphere)を使用すれば化合物の沸 点が少なくとも結晶可能ポリマーの融解温度まで引き上げられる場合、低い沸点 を有する化合物でもよい。一般に、適した化合物としては、溶解度のパラメータ 及び水素結合のパラメータが結晶化可能なポリマーの対応するパラメータ値の数 単位以内のものである。 エチレンビニルアルコールコポリマーと配合するのに適当な化合物には、例え ば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール 、トリエチレングリコール、及びグリセリンなどの多価アルコールが含まれる。 エチレンビニルアルコール コポリマーに対して充分な相溶性を持たせるため、この多価アルコールの数平均 分子量は約600g/モル未満であることが好ましい。 コポリマーと相溶性ポリマーまたはコポリマーとの具体的な組み合わせには、 2種以上のコポリマー、即ち2種またはそれ以上のコポリマー及び/または2種 以上の相溶性ポリマーまたはコポリマーを含んでもよい。必要であれば任意に、 このコポリマーは従来の特定添加剤物質をその中に配合して含んでもよい。ただ しその物質は微孔性材料の形成を妨害したり、添加剤が不本意に浸出したりする 事がない量に限定されなければならない。このような添加剤類の例として、帯電 防止物質、酸化防止剤、染料、可塑剤、エラストマ、紫外線吸収剤などが含まれ る。従来の添加剤類は、通常、コポリマー成分の約10%重量未満、好ましくは約 2%重量未満を使用することが好ましい。 この融解配合物は、好ましくはエチレンビニルアルコールコポリマー約30〜約 80重量部と、相溶性ポリマーまたはコポリマー約20〜約70重量部とを、更に好ま しくはエチレンビニルアルコールコポリマー約40〜約70重量部と、相溶性ポリマ ーまたはコポリマー約30〜約60重量部とを含む。エチレンビニルアルコールコポ リマー及び相溶性ポリマーまたはコポリマーを、少なくともこの融解配合物の融 解温度にまで、更に好ましくは融解物の取り扱いが容易であるように融解配合物 の融解温度より約10〜100℃高い範囲内の温度にまで加熱することが好ましい。 本発明で有用なEVOHフィルムを、エチレンビニルアルコールコポリマーと 相溶性ポリマーまたは化合物とを含む融解配合物からシートあるいは層として成 型されたフィルムを鋳込むことによって形 成してもよい。使用する各コポリマーにもよるが、適切な冷却速度を得るため、 フィルムを適当な温度で、好ましくはその純コポリマーの平衡融点より約60℃低 い温度で冷却槽にて冷却する。例えば、175℃の平衡融点を持つエチレンビニル アルコールコポリマー融解配合物の場合、冷却温度としては約40℃〜120℃ある いはそれ以上の範囲内が適当である。各コポリマー/相溶性ポリマーまたは化合 物系においてどの温度範囲で相分離が最適化されるか特定するため、ある程度の 実験作業は必要である。この作業は本発明が開示されれば、当業者にとっては容 易である。 EVOHフィルムの完成度合いは、冷却速度により左右される。冷却中、融解 配合物中のエチレンビニルアルコールコポリマーの結晶温度に到達し、コポリマ ーが凝固し、相分離を始めるまで、熱を融解配合物から除去する。その際、冷却 温度が純コポリマーの平衡融点より160℃以上低いと、融解配合物を急激に冷却 しすぎるため、結果的に、強固で透明であっても、延伸した際、実質的には一様 に微孔性であるとは言えない単相が形成される。 本発明の実施に適用される一好適方法を説明するため、図5に示す装置を参照 する。エチレンビニルアルコールコポリマーを押出装置110のホッパ112に導入す る。相溶性ポリマーまたは化合物を適当な給送装置113により、ホッパ112と押出 装置出口117との間にある押出装置壁内のポート111を経由して押出装置110に給 送する。押出装置は、押出装置出口117に向かって低下していく温度でそれぞれ 加熱されている、少なくとも3つの区域114と115と116とを有することが好まし い。約25〜約1000μmのスリットギャップを有するスロットダイ119を押出装置の 次に配置する。押出装置出口117とスロットダイ119との間に静ミキサ118などの 適当な混合装 置を配置することも好ましい。押出装置と、使用されていれば静ミキサを通過さ せる過程で、コポリマーと相溶性ポリマーまたは化合物との混合物を、その融解 配合物の融解温度、あるいはそれより少なくとも約10℃高い温度で、しかしコポ リマーが熱分解を起こすよりは低い温度で加熱、混合して融解配合物を形成し、 スロットダイ119を通して層125として、エチレンビニルアルコールコポリマーの 結晶温度より低い適当な温度に維持されている冷却ホイール120上に押し出す。 相溶性ポリマーまたは化合物の除去を所望する場合、冷却されたフィルムを冷 却ホイール120から相溶性ポリマーまたは化合物除去浴121に移す。除去浴121に は、相溶性ポリマーまたは化合物を溶解できるがエチレンビニルアルコールコポ リマーは融解しない水あるいは他の溶剤を投入する。抽出浴として水を使用する 場合、次にはフィルムを走行方向延伸装置122及び横断方向延伸装置123に通し、 次にロールに巻き取るために巻取りローラ124に通すことが好ましい。相溶性ポ リマーまたは化合物を除去するのに水以外の溶剤を使用する場合、フィルムを延 伸する前に、予め乾燥させ、それから例えば約70℃〜140℃の加熱条件で延伸し てもよい。図5に示す装置のように2方向に延伸することは勿論任意である。 配合された融解物から膜物質を形成する方法は更に、押し出された融解物を、 配合物がチルロールに接触しない領域を設けるように、パターンを有するチルロ ール上に鋳込み、パターンを付与された表面を有する、実質的に均一な膜厚の膜 を得ることを含む。このパターンを付与された表面は実質的に、高微孔性を有す る無皮膜領域と低微孔性の皮膜領域とを備える。このような方法は、米国特許第 5,120,594号(Mrozinski)に記載されている。選択的に、この膜物 質は、融解配合物を形成するために使用された相溶性ポリマーまたは化合物でコ ーティングされているホイール上に鋳込んでもよい。その後、上述のように膜物 質を抽出し、配向、即ち延伸できる。 微孔性フィルムの多孔度は、一般的に長さを約10%増加(伸張)する延伸によ り上げることができる。領域合計を約10%〜約1200%増加させる延伸が一般的に 有効である。必要とされる実際の延伸量はフィルムの特定組成物及び所望の多孔 度によって変化する。少なくとも一方向に延伸をもたらす装置、及びその方向と それを横切る方向とに延伸をもたらす適当な装置であれば、いずれによって延伸 してもよい。均一で制御された多孔度を得るため、延伸は均一でなくてはならな い。 本発明の微孔性シート材料は、加熱安定温度にて延伸されたシートを、それを 保持している間、加熱するなどの従来の周知技術により寸法的に安定しているこ とが好ましい。 本発明の微孔性フィルムが乾燥しているがアニール処理されていない場合、即 ち加熱処理を受けている場合でも、一定温度及び湿度により平衡に保たれている 限り、フィルムの寸法は安定している。温度及び湿度が変化する条件下における 寸法安定性は、アニール温度を上げることで改善できる。熱あるいは水に暴露さ れると収縮する特性を有するため、この微孔性フィルムを湿度を示す目的や、暴 露後に、フィルムの細孔から別の化合物を押し出すのに有用なものとすることが できる。加熱及び湿度により、微孔性フィルムと任意に用いる剥離ライナとの間 に、寸法の変化に相違が生じることがある。印刷用途については、これにより起 こるカーリングを避ける方が好ましい。これは、実質的に等しい膨張特性を持つ 剥離ライナ及 び微孔性フィルムを選択することで避けられる。 本発明のフィルムは、一般的に、使用されるエチレンビニルアルコールコポリ マーの引張強さと、連続領域と、延伸程度と、種々の処理条件とにより、引き続 く取り扱いに対しても充分な引張強さを有する。 微孔性シートから相溶性ポリマーまたは化合物を除去することにより、エチレ ンビニルアルコールコポリマー物質のみにより形成される独自の微孔性シートを 得られる。抽出、揮発、あるいは他のいかなる従来方法によっても多価アルコー ルを除去してもよい。好ましい抽出溶剤には、水及び、例えばイソプロピルアル コール、エタノール、メタノール、n-ブタノール、ヒドロクロロフルオロカーボ ン、アセトン、メチルエチルケトン、1,1,1-トリクロロエタンなどの有機溶剤が 含まれる。 微孔性EVOHフィルム70の様々な実施態様を説明するに当たり、以下の用語 を使用する。多孔度は、微孔性EVOHフィルムの測定濃度をEVOHのバルク 濃度で割り、1からその割合を引いて100を掛け合わせて決定される多孔度パー セント値で、示される。用語「多孔度パーセント」は、すぐ上で記載したように 、請求の範囲を含め本願を通して使用される。バブルポイントは、微孔性EVO Hフィルムの細孔の最大細孔径(「MLPD」)を示し、ASTM F316-86「バ ブルポイントによる膜フィルタの細孔径特性用標準テスト方法及び平均フロー細 孔テスト(Standard Test Methods for Pore Size Characteristics of Membrane Filters by Bubble Point and Mean Flow Pore Test)」に従 って測定される。このテストは、フィルムを予め湿潤した後、微孔性フィルムを 通して最初の連続気泡をブロー するのに必要な最小圧力を決定する。この気泡は液体層からの隆起により検知さ れる。この圧力は、細孔のフローを限定する細孔径を算出するのに使用される。 用語「最大細孔径」及びその省略形「MLPD」は、請求の範囲を含む本願全体 を通して使用され、上述したばかりの標準テスト方法により決定される。用語「 細孔容積」は、請求の範囲を含む本願全体を通して使用され、フィルムの投影さ れた表面領域単位あたりのフィルムにおける細孔の量である。多孔度パーセント にフィルムの膜厚(μm)を掛け合わせ、その解を100で割ることにより、平方ミ リメートルあたりのナノリットル(nL/mm2)で示される細孔容積を得る。請求の 範囲を含め、本願全体を通して、どこで微孔性フィルムの膜厚が呈示あるいは他 の特性を算出するために使用されても、それはフィルムを4層重積した合計膜厚 を3カ所で測定し、その3カ所の平均重積膜厚を算出し、それを4で割って決定 したものである。 微孔性EVOHフィルム70に画像を施すために顔料ベースインキを使用する場 合、顔料粒子をフィルムの細孔内、及び上面72の下に含浸することが必要である 。これにより、粒子はフィルムの表面の摩擦に対して耐性を有し、液体によって フィルムから容易に浮き上がったり除去されたりしない。細孔直径は顔料粒子を 受容するのに充分大きくなくてはならない。更に、顔料粒子の流体キャリアは、 EVOHポリマーを湿潤することにより、そのキャリア及び顔料粒子を細孔内に 流し込まなければならない。フィルム上に噴射されたインキ量を吸収するのに充 分な細孔容積もなくてはならない。 インキを吸収するのに必要な細孔容積について考慮するにあたり、図4に参照 番号を付与する。図4は微孔性フィルム70の第2の表面74上に備えられた接着剤 76を有する微孔性フィルム70を含むラベ ルの断面を説明する。寸法(a)はフィルム70の合計膜厚を示す。寸法(b)は接着剤 76が表面74を通ってフィルム70に吸収される膜厚を示す。従ってその結果残る膜 厚(c)が、インキが吸収されるフィルムの膜厚となる。寸法(b)は、水銀ポロシメ トリなどの測定技術によって得られるデータから算出される。一般的に膜厚(b) は、フィルム70の多孔度と、接着剤76の組成物と、印刷前にラベルストック80が 貯蔵される時間、圧力、温度との関数である。フィルムの細孔容積自体は、フィ ルム全体の膜厚(a)用に算出される。しかしながら、接着剤がフィルムの膜厚内 に部分的に吸収される場合は、得られる細孔容積はフィルムの膜厚(c)の細孔容 積量となる。画像を素早く、あるいは直ちに乾燥させるため、フィルムが充分な 細孔容積を有してフィルム表面72上に付着された総インキを吸収することが望ま しい。しかしながら、インキを吸収するために必要な最低量より多い細孔容積を 有する場合、インキは表面72から、フィルムの奥深くまで浸透し、画像の光学濃 度を低下させる。従って、所望の乾燥時間及び光学濃度の組み合わせを達成でき る細孔容積を選択することが望ましい。 現在入手可能なデスクトップインクジェットプリンタと併用する本発明のフィ ルムには、フィルムがフィルム表面に吐出されるすべてのインキを実質的に吸収 するために、少なくとも細孔容積は25nL/mm2あることが望ましい。これは、膜 厚とMLPDと多孔度パーセントとの所望の組み合わせを選択することにより達 成できる。しかしながら、プリンタあるいはフィルムによっては、細孔容積の増 減が望ましいことがある。例えば、選択された特定インクジェットプリンタの液 滴量が増加すれば、好適にはフィルムの細孔容積も増加しなくてはならない。更 に、現在入手可能なインクジェットイ ンキ内の顔料粒子を吸収するためには、少なくとも0.1μmのMLPDを有するこ とが望ましい。再度記載するが、これは、選択されたインキ及びフィルムの使用 方法によって左右される。本発明の1好適フィルムは約0.5μmのMLPDと、約 40nL/mm2の細孔容積と、約100μm(0.004インチ)の膜厚とを有する。 線速度形式のウォッシュバーン方程式は、細孔半径(r)、インキ液表面張力(σ )及び速度(μ)、液体と毛管壁との間の動的前進接触角(θ)、すでに充填された 毛管の長さ(χ)によって浸透速度(v)にどのような影響が及ぶかを説明する。 (v)=(r)(σ)(cos(θ))/4(μ)(χ) 速度vを正にするためには、cos(θ)も正でなければならない。従って、対象 とする特定のインキについて得られる前進接触角の測定値は、0°〜90°でなく てはならない。これは、インキ液は、インキ液キャリアが細孔に吸収されるため に、ポリマーを湿潤しなくてはならないことを意味する。インキが汚れ耐性を備 えるためには、細孔に浸透しなくてはならない。接触角θが小さいほど、浸透が 早く、乾燥時間が短い。印刷された基材の取り扱いが容易で、印刷後すぐに重積 できるよう、急速な浸透が望ましい。 以下の詳細な実施例によって本発明の作用を更に説明する。これらの実施例は 、種々の具体的な好適実施態様及び技術を更に説明するためのものである。しか しながら、本発明の範囲内で様々な変更及び修正を施し得ることを理解されたい 。実施例1〜13 実施例1〜13では、インキの乾燥時間に対する微孔性EVOHフ ィルムのMLPD及び細孔容積の効果を説明する。細孔直径は顔料粒子がインク 液キャリアと共に微孔性フィルムの表面下に流入できるよう、充分な大きさを有 し、細孔容積はフィルム上に吐出されたインキ量を含むのに充分であることが望 まれる。実施例1〜13における最大細孔径(「MLPD」)は、上述のバブル ポイントテストにより、1.54μmから0.15μm未満までの範囲を持たせた。また実 施例1〜13において報告されている細孔容積は投影されたフィルムの平方ミリ メートルあたりのナノリットル単位についての容積である。これら2つの特性を 、上述の製造工程中、使用した希釈剤と、その希釈剤の内比率と、EVOHポリ マーに対する希釈剤の濃度とを変え、更に、押出機スクリュー速度、鋳込みフィ ルム膜厚、冷却温度、配向比率などの処理条件を変えることにより、変化させた 。12ポイントサイズでEの文字を多く入れたパターン形式のテスト画像をHP51 640Aブラック顔料ベースインキを使用して、Hewlett-Packard 製 DeskJetT M 1200Cプリンタで、サンプルフィルム上に印刷した。画像の乾燥時間を、印刷 されたサンプルを硬い表面上に置き、印刷後直ちにティッシュペーパーで強く1 0回前後、摩擦することで決定した。もし画像が汚れた場合は、画像の非摩擦部 分を印刷後30秒、印刷後1分、印刷後5分、そして印刷後10分してから再度 テストした。表1に、 実施例1〜13について画像の光学濃度もあわせて報告 する。画像を24時間乾燥させた後、ニューヨーク州、ニューバーグにあるKol lomorgen Corporationの支部、Macbeth Process Measurementsから商業的に 入手可能なMacbethTMTR-924 Status Densitometerを使用して反射光学濃度 を測定した。 表1にて報告された結果からわかるように、これらの実施例で吐出されるイン キ量と特定インキ内で使用される粒度に対して、MLPD及び細孔容積は、顔料 ベースインキを微孔性フィルム内に吸収できる充分な大きさを保たなければなら ない。実施例1〜13において使用されたインクジェットプリンタによって表面 上に飛翔されたインキ量は、45ピコリットル(pL)液滴サイズと236×236ドット /センチメートル(600×600/インチ)とを基準に、25nL/mm2になるよう算出した 。実施例1〜13において測定したMLPDが0.47μm未満になると、乾燥時間 は10分を超え、短時間での乾燥を達成するためには顔料粒子を吸収できる充分 大きな細孔直径が必要であることを示した。実施例1〜13において測定した細 孔容積が32nL/mm2未満になると、乾燥時間は10分を超え、短時間での乾燥を 達成するた めにはフィルム表面上に吐出されたインキをすべて吸収できるように充分多い細 孔容積が必要であることを示した。実施例14〜16 Eval Company of AmericaからのEval F100B樹脂66%と、Dow Chemica l Co.からのポリエチレングリコール(PEG-200)34%との押出混合物で実施例 14を形成した。スリップギャップシート成形ダイ及びパターン鋳込みホイール への滴下鋳込みとによりフィルムを形成した。次にポリエチレングリコール希釈 剤を水と交換した。続いてフィルムの縦方向および横方向に配向させた。最後に 、フィルムを加熱して水を完全に除去し、フィルムにアニール処理を施した。洗 浄し乾燥した微孔性EVOHフィルムの特性を表2にて報告する。実施例14に よるフィルムの鋳込みホイール側をScotchTM9458接着剤に積層して、テスト用 の個々のサンプルの多数を実施例14によるフィルムから変換した。Eval F10 0B樹脂63%と、PEG-20027.75%と、グリコール9.25%との押出混合物で実施 例15及び16を形成した。フィルムを実施例14における記載と同様に形成し た。実施例15及び16によるフィルムの特性を表2にて報告する。実施例15 及び16に対して、乾燥コーティング重量目標を1.76mg/cm2(4.2grain/24in2)と する流体成形ダイ(fluid-bearing die)を使用して、液体粘着付与されたアクリ ル感圧接着剤でシリコン剥離層を有する紙を接着コーティングした。フェイスス トックを積層する前に、コーティングされたライナを湿らせた。これらのロール を216mm×279mm(8.5in×11in)のシートに手動で切ることができるように幅216mm (8.5in)にスリットした。実施例14及び15のサンプルをHewlett-Packard 製 DeskJetTM 1200Cプリンタに給送し、HP 製 51640A顔料ブラックインキ を使用して、ブラックのE文字 パターンを印刷した。画像を直ちに乾燥させたところ、文字はエッジがシャープ で非常に鮮明であった。ブラック画像はやや「洗い晒し」のような風(即ち、低 光学濃度)を呈しており、インクジェットに起こりがちなバックグランディング が見られた。実施例14によるフィルムは非常にもろいため、破損されやすいフ ィルムあるいは容易に破壊できるラベルストックとしての使用に適している。次 に実施例16によるフィルムをHewlett-Packard 製 DeskJetTM 660Cプリン タに給送し、HP 製 51629A顔料ブラックインキを使用して、ブラックのE文 字パターンを印刷した。画像を印刷してから1分後に調べたところ、乾燥してお り、良好な画像品質を得た。 表2では更に、実施例15及び16における、破損時の平均引張強さと、破損 時の平均伸張パーセントと、破損に対する平均引張エネルギについて報告する。 これらは、0.1mm/mm分の引き伸ばし速度で2.54cm(1in)幅のサンプルを使用し、 ASTM D 882-91、“Standard Test Methods for Tensile Properties of Thin Plastic Sheeting”テスト方法Aに従い測定した。現在、微孔性フ ィルムのこれらの機械特性が、フィルム材料そのものが加工されうるものの一般 的指標となると思われている。フィルムを製造する、またラベルストックを製造 する時、そのフィルムはウェブ伸張に耐えるだけの強度がなければならない。フ ィルムは、スリット、ダイカット、及び/あるいはシートされ得る特性を備えて いなければならない。フィルムは、ウィードまたはマトリックスとして破損する ことなく便宜的に取り外せるような強度を有していなくてはならない。多孔度パ ーセントが増加し、膜厚が減少すると一般的に微孔性フィルムの機械特性が減少 することが知見された。従って、適当な乾燥時間を達成する細孔容積とフィルム の加工処理能力をを達成する機械特性 との所望の組み合わせを得られるよう、多孔度パーセントと膜厚とを選択しなけ ればならない。 実施例14〜16におけるフィルムの摩耗耐性サンプルをCalibraseTM CS- 10ホイールを備えたTablerTM Abraser Model 503を使用してテストした。テ ストは、厚紙バッキングプレートに付着したフィルム上に100回サイクルで500グ ラムの重さを使用して行った。画像品質は摩耗によって劣化されなかった。興味 深いことに、摩耗は微孔性フィルムをやや破壊したために、フィルムの光学透明 度を増加させ、画像の光学濃度を増加させた。 実施例14におけるフィルムのサンプルでの熱耐性を、フィルムをアルミニウ ムテストパネルに付着し、180℃(356°F)に11日間放置することで決定した。フ ィルムは非常に茶色く変色し、縦横共に縮んだが、画像は判読可能であった。 実施例14〜16におけるラベルの印刷済サンプルをテストパネルに付着し、 種々の液浸テストを行った。手に力を入れて寒冷紗で前後10回こする前及び後 の双方における、液浸による影響について報告する。実施例14〜16で形成さ れたサンプルで、画像及びフィルムにおける耐久性への液浸結果を表3に示す。 実施例15に従って形成したサンプルに対し、ANSI/UL 969-1991に記載さ れた通りのテストを行った。ただし、炭素アークウェザロメータを120分サイク ル、即ち102分は光のみ、18分は光及び散水下で実施した。テスト方法の要約を 表4Aに示し、テスト結果を4Bに示す。これらの結果により、実施例15に従 って形成したラベルは、ANSI/UL969-1991の要求標準を満たすことがわか る。 (1)MD = フィルムの走行方向。 CD = フィルムのクロスウェブ方 向。 (1)室温とは22℃、72°F (2)0.1モルのフタル酸水素カリウム50ml+0.1モルのHCL0.1ml (3)0.025モルのホウ酸ナトリウム50ml+0.1モルのNaOH 18.3ml (4)ニューヨーク州、ニューヨークのAlconox,Inc.からの湿潤剤及び 洗浄剤1%容積溶液 *実施例15/16;基材:PP=ポリプロピレン;PC=ボリカーボネー ト;ABS=アクリルオニトリルブタジエンスチレン;SS=ステンレスス チール;AL=アルミニウム比較例A 比較例Aは、PPG Industriesから入手可能なTESLINTM Synthetic Printing Sheet、名称SP-800を含む。この印刷シートの膜厚は、0.2mm+/-0. 01mm(0.008in+/-0.005in)である。接着剤コーティング済サンプルをパネルに付 着し、表5及び6に示す摩耗及び液浸テストを行った。 *液体組成物については表3を参照のこと。 本発明の方法及び物質は耐久性を有するラベルを製造するのに有利に使用でき る。このような耐久性を備えたラベルは以下の種類の情報、すなわちバーコード 、化学薬品含有量についての情報、価格、財産証明、在庫証明、商品のモデル番 号及び通し番号(いわゆる「レーティングプレート」)、保証情報、及び配線図 を掲示するのに使用される。これらの情報を以下のもの、すなわち器具、伝達装 置、周辺装置及びアクセサリを含むコンピュータ、電子回路装置、産業製品及び 部品、小売り製品、車、及び移送及び船積みされる品物あ るいは小包に耐久性をもたせる方法で配置するのが望ましい。上記の印刷される 情報及び用途の例は説明を目的とするものであり、これらに限定されるものでは ない。 本発明をいくつかの実施態様を参照しながら説明してきた。上記の詳細な記載 及び実施例は理解を明確にするためにのみ呈示したものである。そこから不必要 な限定を導くものではない。当業者には発明の範囲をはずれることなく記載した 実施例に多くの変更を加えられることは明白である。従って、本発明の範囲は本 願に記載された正確な詳細及び構造に限定されるものではなく、むしろ、請求の 範囲に記載された構造及びその構造に匹敵するものにより限定されなければなら ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. インクジェット印刷可能な媒体であって、 第1の主面と、第2の主面とを有する微孔性エチレンビニルアルコールコポリマ ーフィルムを含む、 媒体。 2. 前記微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムが少なくとも 25nL/mm2の細孔容積を有する、請求項1に記載のインクジェット印刷可能な媒 体。 3. 前記微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムが25〜300nL /mm2の細孔容積を有する、請求項2に記載のインクジェット印刷可能な媒体。 4. 前記微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムが少なくとも 0.1μmの最大孔径を有する、請求項1に記載のインクジェット印刷可能な媒体。 5. 前記微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムが少なくとも 0.4μmの最大孔径を有する、請求項4に記載のインクジェット印刷可能な媒体。 6. 前記微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムの膜厚が0.04 〜0.15mmである、請求項1に記載のインクジェット印刷可能な媒体。 7. 前記フィルムの前記第2の主面上に備えられた接着剤層を更に含む、請 求項1に記載のインクジェット印刷可能な媒体。 8. 前記感圧接着剤層の露出面上に備えられた剥離ライナを更に含む、請求 項7に記載のインクジェット印刷可能な媒体。 9. 請求項1乃至8のいずれかの媒体上に画像をインクジェット印刷する方 法であって、 a)記録材料が微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムを含む、記 録媒体に向けて複数のインキ滴を飛翔させるステップと、 b)微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムの第1の主面上にイン キ滴を接触させて、第1の主面上に所望画像を与えるステップと、 c)微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムの細孔内にインキを吸 収させるステップと、 を含む、方法。 10. インキが流体キャリア内に縣濁した複数の顔料粒子を含み、ステップ c)が、微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムの細孔内に該粒子を 吸収させることを含む、請求項9に記載の方法。 11. 微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムがフィルムに飛 翔されたすべてのインキを吸収するのに充分な細孔容積を有する、請求項9に記 載の方法。 12. 微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィルムが顔料粒子を吸 収するのに充分な最大孔径を有する、請求項10に記載の方法。 13. ステップc)に引き続き、微孔性エチレンビニルアルコールコポリマー フィルムの第2の主面上に接着剤を備えるステップd)を更に含む、請求項10に 記載の方法。 14. 感圧接着剤の露出面上に剥離ライナを備えるステップe)を更に含む、 請求項13に記載の方法。 15. ステップa)の前に、微孔性エチレンビニルアルコールコポリマーフィ ルムの第2の主面上に接着剤を備えるステップa')を更に含む、請求項9に記載 の方法。 16. 接着剤が感圧接着剤であり、ステップa')が感圧接着剤の露出面上に 剥離ライナを備えることを更に含む、請求項15に記載の方法 17. 画像が印刷後一分以内に接触に対して乾燥している、請求項9に記載 の方法。 18. 画像が印刷後、実質的に直ちに、接触に対して乾燥している、請求項 17に記載の方法。
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