JPH05192222A - 香気材 - Google Patents

香気材

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JPH05192222A
JPH05192222A JP964392A JP964392A JPH05192222A JP H05192222 A JPH05192222 A JP H05192222A JP 964392 A JP964392 A JP 964392A JP 964392 A JP964392 A JP 964392A JP H05192222 A JPH05192222 A JP H05192222A
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JP
Japan
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fragrance
hollow fiber
scent
fine pores
arom
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Application number
JP964392A
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English (en)
Inventor
Shigeo Aoyanagi
重郎 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOKI BUSSAN KK
Original Assignee
KOKI BUSSAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 そのときのファッションや時間帯、シーンに
よって、自分の気にいった香りの中から、それに合った
香りが選べる香気材を提供する。 【構成】 香料成分が担持されてなる微細孔を多数有す
る高分子膜よりなる中空糸を用いて構成されてなる香気
材である。 【効果】 多種多様の香気材中から、その場に合った香
りの詰まった香気材を選び、取り替えることにより自由
に香りを変えて楽しむことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な香気材に関す
る。さらに詳述すれば、本発明は、中空糸の一部に香料
成分を担持させることで従来の香水などの芳香製品と同
様の芳香効果が得られる香気材に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、香料原料を用いた製品としては、
香水、オードトワレ、オーデコロン等の芳香製品、化粧
水、乳液、バニシングクリーム、コールドクリーム、パ
ック等の基礎化粧品、ファンデーション、粉おしろい、
固形おしろい、口紅等の仕上げ化粧品、ヘアトニック、
ヘアスプレー、ムース、シャンプー、ヘアクリーム、等
の頭髪用化粧品、パーマネントウエーブ用剤等の特殊化
粧品、石鹸、シェービングクリーム等のトイレタリー製
品等に広く用いられている。これらのうち特に香りを楽
しむものとしての芳香製品は、現在、世界中で新しい製
品が生まれ、多種多様な香りを提供できるようになって
いる。
【0003】こうした中、香りにも流行や流れがあり、
かつ香りにはそれぞれ固有のイメージがあり、トータル
なファッションの中での最終仕上げが香りであり、その
ときの流行にあった香り(例えば、女性が女らしさを演
出するものとして、軽く柔らかなフローラルノートを中
心とした香りなど)を選び、装った服装(例えば、渋
い、落着いた装いにはシプレー調の香りなど)や、その
場の雰囲気にあった香り(例えば、オフィスや戸外では
グリーンフローラル調の香りを、夜の会食やちょっと気
取った雰囲気にはフローラルブーケ調の香りなど)を自
分で演出しようとする傾向にある。従って一日中同じ香
りでいるのでなく、むしろ、そのときのファッションや
時間帯、シーンによって、自分の気にいった香りの中か
ら、それに合った香りを選ぶことができるような芳香製
品の出現が望まれている。
【0004】しかしながら、こうした芳香製品の香りの
持続時間は比較的長く、通常、朝一度使用すれば、一日
中その香りを失わずに香るものが多く、従って一日の内
に何度も香りの種類を変えることは、一旦使用していた
芳香製品の香料成分を洗い落とすなどしなければなら
ず、実際容易に変えることはできないのが現状である。
また現在では、スプレー式などの携帯用の芳香製品(主
に香水)が市販されており、香りを変えることはできな
いまでも、例えば、仕事中には合わないが、夜の会食等
に合う香りの香水を携帯しておき、その時間帯に使用す
る等、一定の目的に合わせて利用するには効果的なもの
がある。しかしながら、こうした利用態様は希であり、
通常はその日最初に用いた芳香製品と同香調の携帯用芳
香製品をもち歩き、香りが弱くなった場合に新たに付け
たす利用法が主であった。
【0005】一方、こうした芳香製品は、通常、色の濃
い香料(例えば、ジャスミンにしても、ローズ、水仙に
しても天然の花からとった香料は、黄色や褐色をしてお
り、さらににおいを魅惑的にするために加える動物性香
料は褐色をしており、またにおいを長持ちさせるために
加える苔からとったオーク・モスは緑色をし、根からと
ったベチバーや樹脂類は、すべて褐色を有している)を
混ぜ合わせたものをアルコールに溶かしたて作製するた
め、何等かの色を有するものが多い。従って、こうした
濃い色の芳香製品(例えば香水など)をつけたあとは当
然シミが付きやすく、首筋など直接日光を受ける部分
は、太陽光線の働き等によりシミがつき易くなることが
知られており、またこうしたこと以外にも、芳香製品
(例えば香水など)をつける際、誤って衣類につけた場
合などにも衣類によってはシミとなり衣類が汚れる場合
もあり、使用するにあたって注意を要する場合があっ
た。
【0006】一方、微細孔を多数有する高分子膜よりな
る中空糸に関しては、現在までに広い分野でこれらを利
用した研究開発が盛んに行われてきており、こうした研
究開発の中から多くの製品が生み出されている。たとえ
ば、医療分野、特に人工臓器用素材として用いられるも
のとして、人工心肺、人工腎臓等の透析機に利用する例
が数多く報告され、それらの多くはすでに実用化されて
きている。さらに、半導体産業における多くの工程での
部品の洗浄用として使用される純水または超純水の精製
のために、水の不純物を濾過するための濾過用素材とし
て用いられるものとして、濾過機に利用する例も数多く
報告され、年々、優れたものが実用化されてきている。
【0007】こうした中空糸の利用は、いずれも所望物
質と不純物との粒子等の大きさの違いに着目し、所望物
質と不純物との大きさの中間の孔径を有する多孔性高分
子膜よりなる中空糸を用いて所望物質と不純物とを分
離、濾過するものであった。
【0008】しかしながら、本発明は、こうした微細孔
を多数有する高分子膜よりなる中空糸を従来の分離、濾
過材に利用するのではなく、該微細孔部分に香料成分を
担持させることにより従来の芳香製品に代わる新規な香
気材として利用するものであり、今日までに当該利用分
野につき報告された例はなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、新規な香気材を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、携帯の容易な香気材
を提供することにある。
【0011】さらに本発明の他の目的は、そのときのフ
ァッションや時間帯、シーンなどその場に応じて、自分
の気にいった香りの詰まった香気材を用い、これを取り
替えることにより自由に香りを変えることができる香気
材を提供することにある。
【0012】また本発明の他の目的は、衣類や皮膚の汚
れることのない香気材を提供することにある。
【0013】さらにまた本発明の他の目的は、必要に応
じて繰り返し使用ができるコスト的に優れた香気材を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記緒目
的を達成するため香気材に関して鋭意検討した結果、あ
らかじめ微細孔部分に香料成分を担持した多孔質の高分
子膜よりなる中空糸を用いて香気材を構成し、これを使
用することで、中空糸の中空内部経路および/または中
空糸の外部表面を熱対流が通過するなどの熱的作用など
により、あらかじめ微細孔部分に担持されていた香料成
分を徐放することができ、これにより周囲に香りを発散
することができることを知り、この知見に基づき本発明
を完成させるに至った。
【0015】すなわち、本発明は、香料成分が担持され
てなる微細孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸を用
いて構成されてなることを特徴とする香気材により達成
できる。
【0016】
【作用】以下、本発明を詳しく説明する。
【0017】まず、本発明に用いられる高分子膜よりな
る中空糸の材質としては、特に限定されるものではな
く、例えば、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合樹脂、アクリルニトリル−スチレン共重合樹脂、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリカー
ボネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、メタアクリル樹脂、
ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、フッ素樹脂、酢酸セルロース、ポリジメチ
ルシキロサン−ポリカーボネートブロック共重合体、ア
クリロニトリル共重合体、再生セルロース、ポリメタク
リル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリサルフォ
ン、エチレン−ビニルアルコール共重合体等が挙げられ
る。
【0018】次に、本発明に用いられる高分子膜よりな
る中空糸において、これに微細孔を多数形成する方法と
しては、例えば、(1)延伸法:上記高分子膜(無孔
性)よりなる中空糸を熱処理後延伸し、さらに熱処理す
ることで、微細孔を多数有する高分子膜を形成する方
法、または(2)溶剤抽出法:上記高分子膜(無孔性)
からなる中空糸を成形する前に予め充填剤等を含有させ
て成形し、成形後に該充填剤のみを溶解しうる溶剤等を
用いて抽出分離することにより微細孔を多数有する高分
子膜を形成する方法等が挙げられる。こうした方法によ
り、後述する微細孔の孔径、開孔率を任意に付与してな
る高分子膜よりなる中空糸が作製することができるもの
である。
【0019】こうして得られる微細孔を多数有する高分
子膜よりなる中空糸の該微細孔の孔径は、香料成分を適
当に担持でき、熱的作用により該香料成分を微細孔よ
り、その使用目的に応じて外部に徐放、発散することが
できる大きさであればよく、通常0.01〜30μm、
好ましくは0.05〜15μm、さらに好ましくは0.
1〜8μmである。また同様に開孔率は、15〜90
%、好ましくは、30〜85%である。ここで開孔率と
は、前記高分子膜表面の単位面積当りの全体の表面積に
対する微細孔の面積の占める割合(百分率、%)をいう
ものである。
【0020】また、本発明に用いられる前記中空糸の外
径は、特に限定されるものではないが、中空糸の強度、
さらにその使用目的等に応じてそれぞれ固有の大きさに
決められるべきものであるが、通常30〜1000μ
m、好ましくは100〜500μm、さらに好ましくは
150〜300μmである。また同様に、前記中空糸の
膜厚は、通常8〜500μm、好ましくは10〜100
μm、さらに好ましくは15〜50μmである。
【0021】次に、本発明に用いられる「香料成分」と
は、調香師が素材となる単品香料(天然香料および合成
香料の双方を含む)を少なくとも1種以上、好ましくは
数十〜数百種を使って、調香師の想ったイメージを香り
として作り上げたものをいう。従って、該香料成分は、
その組合わせにより何十万、何百万種類もの調合が可能
であり、これらのうちからその時代の流行などに合うよ
うに多種多様に変化し得るべきものであり、何等限定さ
れるべきものではない。
【0022】本発明に用いられる「香料成分が担持され
てなる該微細孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸」
とは、単に中空糸の微細孔部分にのみ香料成分が担持さ
れている場合に限られず、これ以外に中空糸の外部表面
および/または中空糸の中空部の内面等に付着されてい
る場合をも含むものである。
【0023】続いて、該香料成分をあらかじめ中空糸の
微細孔部分に担持させおく方法としては、特に限定され
るものでなく、適当な方法を用いることができるもので
あり、例えば該香料成分を高い粘稠性を有する担体に担
持させた後、この香料含有担体を希釈剤に溶解し、該希
釈溶液中に前記多孔質の中空糸を入れ、減圧注入法また
は単に毛細管現象の利用により該中空糸の微細孔部分ま
で該香料含有希釈溶液を注入させ、その後、中空糸を該
希釈溶液中より取りだし、中空部などに残留する希釈剤
を乾燥除去することにより得る方法等が挙げられる。
【0024】上記方法に関しさらに詳述すれば、高い粘
稠性を有する担体としては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ネオペンチルグリコール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、グリセリン、ペンタエリトリトール、ジペ
ンタエリトリトール、トリペンタエリトリトール、スレ
イトール、ネオペンチルトール、リビトール、アリトー
ル、ダルシトール、キシリトール、ソルビトール、マン
ニトール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パンまたは無水エンネアヘプチトールなどのような多価
アルコールが挙げられる。これら高い粘稠性を有する担
体の働きは、単に香料成分を希釈剤に溶解して中空糸に
担持させた場合、希釈剤はすぐに揮発し香料成分も同時
に逸散してしまうのに比し、該担体では比較的蒸気圧が
高く希釈剤が揮発する際にも香料成分の逸散を防止でき
るものである。
【0025】次に希釈剤としては、例えば、メタノー
ル、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチル
アルコールまたはt−ブチルアルコールなどのような1
価のアルコールが挙げられる。該希釈剤の働きは、前記
香料含有担体だけでは容易に中空糸の微細孔部分に注入
することができ難いことから、一旦低い粘稠度に変換す
るためのものである。
【0026】また該高い粘稠性を有する担体と該希釈剤
との比率は、使用する双方の物質の組合わせ、使用目的
などにより異なり、それぞれに適当な範囲が与えられる
ものであり、特に限定されるものでないが、例えばグリ
セリン(担体)とエタノール(希釈剤)を用いる場合で
は通常、95:5〜30:70、好ましくは80:20
〜50:50(いずれも重量比)の範囲、ポリエチレン
グリコール(担体)とエタノール(希釈剤)を用いる場
合では通常、95:5〜30:70、好ましくは75:
25〜40:60(いずれも重量比)の範囲となる。
【0027】さらに上記方法で用いられる香料成分の使
用率(高い粘稠性を有する担体、希釈剤および香料成分
よりなる溶液の全成分中に占める香料成分の重量比)
は、通常0.1〜50%、好ましくは1.5〜30%で
あり、その使用目的などの違いにより、例えば、一般の
芳香製品では、使用率(全成分中に占める香料成分の重
量比)に応じて、一般に香水(15〜30%)、オード
トワレ(3〜10%)、オーデコロン(2〜5%)、ラ
イトコロン、オーフレッシュおよびシャワーコロン(2
%前後)に細分類されているものであり、本発明の場合
もほぼ同様に該使用率の違いにより香水からシャワーコ
ロンまで様々な用途に細分類することで適用することが
できる。
【0028】また、本発明の中空糸を用いて構成された
香気材には、該中空糸を繊維束に加工した棒状のものか
ら、該中空糸を編布または織布して形成したシート状、
ロール状など様々な形状に加工したものが挙げられる。
そして香気材に構成された各々の中空糸の両端の中空部
は、シールされていてもよくあるいはシールされず開口
された状態であってもよく、開口されているほうがより
該中空糸の中空部を熱対流が通過しながら微細孔に担持
された香料成分に対し熱的作用を及ぼすことにより香気
材の芳香力を高めることができ、より香りを強くしたい
場合に適し、逆にシールしたものは、香りを弱く押さえ
たい場合の微香性の香気材として適している。
【0029】さらに、本発明の香気材は、一般の芳香製
品と同様に未使用の状態では、香料成分が逸散せず、さ
らに酸化および/または光反応により劣化しないように
遮光、密封された状態に保持されていることが好まし
く、こうした酸化防止、光防止および逸散防止機能を備
えている、例えばガラス製容器または包装材などに入れ
られてることが好ましく、さらに必要に応じて取替えが
できるように携帯性に優れ、また何度でも繰り返し利用
できるように密封および開封が自在のものがより好まし
く、例えば、開口部にシール用チャックが施されている
上記包装材などに入れられた状態で保存されているもの
であってもよい。
【0030】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明は、これら実施例のみに限定されるもので
ない事は言うまでもない。
【0031】実施例1 インドールを主成分とするジャスミン調の香料成分を高
い粘稠性を有する担体としてのグリセリンに担持させた
後、該香料含有担体を希釈剤であるエタノールにグリセ
リン:エタノールが1:1(重量比)となるように溶解
した。なおこの時の該香料成分の使用率(高い粘稠性を
有する担体、該希釈剤および香料成分よりなる希釈溶液
の全成分中に占める香料成分の重量比)は約15%とし
た。該希釈溶液中に延伸法により形成した微細孔(孔径
が0.2〜0.3μm、開孔率が75〜80%)を有す
るポリプロピレン製中空糸(外径250〜260μm、
膜厚30〜40μm)を入れた後、減圧注入法により該
中空糸の微細孔部分まで該香料含有希釈溶液を注入させ
た後、該中空糸を該希釈溶液中より取りだし、希釈剤を
乾燥除去し、得られた中空糸を織布の多重織りに形成
し、切断加工して2×5cm(厚さ約1mm)の大きさ
の香気材(構成された各々の中空糸の両端の中空部
は、シールされず開口された状態)を作製し、これをシ
ール用チャックが施されている酸化防止、光防止および
逸散防止機能を備えているポリ塩化ビニルとアルミ箔の
2層構造の包装材に入れて保存した。続いてデカナール
を主成分とする柑橘系の香料成分を用いた以外は上記方
法と同様にして香気材を作製し、保存した。
【0032】続いて、該香気材を包装材より開封して
取りだし、被験者(成人女性3名)の洋服のポケットに
入れて5時間使用してもらい、同時に包装材に入れたま
まの香気材も同じ洋服に入れて携行した。5時間使用
した後に該香気材を包装材に戻し密封し、引き続き香
気材を包装材より開封して取りだし、同様に服装のポ
ケットに入れて5時間使用してもらった。
【0033】この結果、香気材および香気材のいず
れも実際に市販している同種の香調の香水と大差なく香
ることが確認でき、また香気材と香気材との交換に
より匂いが混じることはなく、必要に応じて香りを変え
られることも確認できた。さらに、該香気材を入れた洋
服部分は、何等香料成分によるシミなどの汚れはなく、
またこれらの香気材は包装材に入れて容易に携帯するこ
ともできることが確認できた。
【0034】
【発明の効果】本発明により、そのときのファッション
や時間帯、シーンによって、自分の気にいった香りの詰
まった多種多様の香気材中から、その場に合った香りの
詰まった香気材を選び、取り替えることにより自由に香
りを変えて楽しむことができ、香りを自分で演出できる
ものである。
【0035】また本発明により、衣類や皮膚が汚れず、
必要に応じて繰り返し利用ができコスト的にも優れた香
気材を提供できる。
【0036】さらに本発明により、該香気材を造花や置
物などの一部に加工あるいは取り付け、熱的作用により
微細孔部分に担持された香料成分を徐放、発散させるこ
とによりトイレの香り、室内フレッシュナー、カーコロ
ンなどの空間芳香剤として(例えば、電灯などの近くに
香気材を一部に使用した造花を置くことで、電灯の熱に
より該香気材の芳香力が高められ、強く香りはじめこと
で造花のある室内に広がることで空間芳香剤の働きをす
ることができる)幅広い分野への利用が期待できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香料成分が担持されてなる微細孔を多数
    有する高分子膜よりなる中空糸を用いて構成されてなる
    ことを特徴とする香気材。
  2. 【請求項2】 前記中空糸の外径が30〜1000μm
    の範囲である請求項1記載の香気材。
  3. 【請求項3】 前記中空糸の膜厚が8〜500μmの範
    囲である請求項1記載の香気材。
  4. 【請求項4】 前記微細孔の孔径が0.01〜30μm
    の範囲である請求項1記載の香気材。
  5. 【請求項5】 前記微細孔の開孔率が15〜90%の範
    囲である請求項1記載の香気材。
JP964392A 1992-01-23 1992-01-23 香気材 Pending JPH05192222A (ja)

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JP964392A JPH05192222A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 香気材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997020697A1 (en) * 1995-12-07 1997-06-12 Minnesota Mining And Manufacturing Company Ink jet printable microporous film

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WO1997020697A1 (en) * 1995-12-07 1997-06-12 Minnesota Mining And Manufacturing Company Ink jet printable microporous film

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