JPH0739842U - 芳香体 - Google Patents

芳香体

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JPH0739842U
JPH0739842U JP7024093U JP7024093U JPH0739842U JP H0739842 U JPH0739842 U JP H0739842U JP 7024093 U JP7024093 U JP 7024093U JP 7024093 U JP7024093 U JP 7024093U JP H0739842 U JPH0739842 U JP H0739842U
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JP
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fragrance
fibrous material
component
segment
aromatic substance
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Pending
Application number
JP7024093U
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English (en)
Inventor
重郎 青柳
Original Assignee
亘起物産株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 香りの交換が容易であり、香りを均一に拡散
できる芳香体を提供する。 【構成】 空気導入口および空気排出口を有する容器お
よび該容器内に充填された繊維状物から構成される芳香
体において、該繊維状物の少なくとも一部に香料成分が
担持される芳香体。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、交換が容易であり、交換前後において香りが混入することのない芳 香体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、香料原料を用いた製品としては、香水、オードトワレ、オーデコロン等 の芳香製品、化粧水、乳液、コールドクリーム、パック等の基礎化粧品、ファン デーション、粉おしろい、口紅等の仕上げ化粧品、ヘアトニック、ヘアスプレー 、シャンプー等の頭髪化粧品、パーマネントウェーブ用洗剤等の特殊化粧品、石 鹸、シェービングクリーム等のトイレタリー製品、さらには車内や家の室内、ト イレの消臭および芳香を目的とした消臭・芳香体等に広く用いられている。
【0003】 これらのうち、車内や家の室内、さらにはトイレの消臭および芳香を目的とし た消臭・芳香体は、特に若い女性が潔癖症になり清潔を好むようになり、また特 有の効能を有する香りを嗅ぐことによるアロマテラピー(例えば、ラベンダーや カモミルは感情を沈静化させたり、ユーカリやペパーミントは記憶力や集中力を 向上させる等)が流行するにしたがって、特に近年、多種多様な香りで数多く開 発、市販されるようになってきた。また、これらの消臭・芳香体の形態も、車内 や家の室内の色合いや雰囲気等の様々な嗜好に合わせたものが市販されるように なってきた。
【0004】 しかしながら、市販されている消臭・芳香体の交換は、同じ種類の香りの交換 であれば中の詰め替え用の容器を交換するだけでよいが、異なる種類の香りの交 換をしようとする際には容器に香りが残っておりこのまま容器を使用すると香り が混合してしまうため、詰め替え用の容器のみではなく芳香体全部を交換しなけ ればならず、これは、交換を簡単に行えない上に資源の節約が求められている現 在の状況に反するものである。さらに、現在市販されている芳香体の多くは香り を拡散する機能を持たない据え置き型のものであり、このため、芳香体を室内に 置いても香りが均一に拡散しないという問題がある。
【0005】 したがって、芳香体の交換が芳香剤の入っている詰め替え用の部材を交換する という簡単な操作で済み、香りが均一に拡散できる機能を有する芳香体の開発が 強く望まれている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、本考案は、その時々の気分によって交換が容易であり、交換前後 において香りが混入することのない芳香体を提供することを目的とするものであ る。
【0007】 本考案の他の目的は、その時々の気分によって交換が容易であり、交換前後に おいて香りが混入することのなく、さらに香りが均一に拡散できる芳香体を提供 することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記諸目的は、空気導入口及び空気排出口を有する容器部分、蓋部材および繊 維状物から構成される芳香体において、該繊維状物の少なくとも一部に香料成分 が担持される芳香体により達成することができる。
【0009】 上記諸目的はまた、空気導入口及び空気排出口を有する容器部分、蓋部材およ び布帛から構成される芳香体において、該布帛を形成する繊維状物の少なくとも 一部に香料成分が担持される芳香体によっても達成することができる。
【0010】 本考案は、上記空気導入口にファンが連結される芳香体を示すものである。
【0011】 本考案はまた、上記繊維状物が少なくとも長軸方向に沿った溝を有するセグメ ントAおよび上記溝に嵌合するセグメントBよりなり、かつ上記セグメントBに 香料成分が担持される芳香体を示すものである。
【0012】 本考案はさらに、上記繊維状物が微細孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸 であり、かつ中空内および/または微細孔内に香料成分が担持される芳香体を示 すものである。
【0013】
【作用】
本考案の芳香体は、香料成分が少なくとも一部に担持される繊維状物またはこ のような繊維状物からなる布帛、空気導入口及び空気排出口を有する容器部分お よび蓋部材から構成されるものである。
【0014】 以下、本考案の芳香体の実施例を図面を参照して説明する。
【0015】 図1は、本考案の一実施例に係わる芳香体を示す概略断面図である。図1に示 すように、本実施例の芳香体1は、空気導入口5及び空気排出口6を有し、上部 が開口している容器部分2、および少なくとも一部に香料成分が担持された繊維 状物4が容器内面側に固定されている蓋部材3から構成されている。本実施例に 係わる芳香体は、市販のファン9をチューブを用いて空気導入口5に連結し、フ ァン9を稼動させて空気導入口5に空気を導入するという簡単な操作によって、 繊維状物4中に担持されている香料成分が空気排出口6から室内に飛散し、使用 した香料特有の香りが楽しめ、また、ファンを用いて香料成分を飛散させるため 室内または鼻腔あるいは口腔内に均一に香料成分が拡散できるものである。また 、芳香体1の香りが少なくなるあるいはなくなった場合には、蓋部材3を交換す るのみでよく、容器部分2はそのまま使用できる。本考案の芳香体における蓋部 材および容器部分は、図1に記載されるように蓋部材が容器部分から逸脱しない ための突起7およびこの突起に相当する凹部8がそれぞれ設けられていることが 好ましい。また、本実施例においては、芳香体1の底部は閉じた形態を有してい るが、図3に示されるように、底部を閉じずに空気排出口として用いてもよく、 また、図2に示されるように、ファンを予め空気導入口に固定しておいてもよい 。
【0016】 本考案において、使用される繊維状物の長さは、容器の大きさや担持される香 料成分量等によっても変わるが、通常、0.5〜30cm、より好ましくは3〜 25cmであり、繊維状物の使用本数は、繊維状物の外径、容器の大きさおよび 香料成分の香りの強度等に応じてそれぞれ固有の大きさに決められるべきもので あり、特に限定されるものではないが、通常、20〜500本、好ましくは50 〜300本である。
【0017】 図2は、本考案の他の実施例に係わる芳香体を示す概略断面図である。本考案 においては、芳香体11は、空気導入口15及び空気排出口16を有し、空気導 入口15にはファン19がチューブを介して予め連結され、かつ上部が開口して いる容器部分12、容器部分12の上部開口部を閉じるための蓋部材13、およ び容器部分12内に充填された、少なくとも一部に香料成分が担持され、0.5 〜30cm、より好ましくは3〜25cmの長さの断片状の繊維状物14(20 〜500本、好ましくは50〜300本)から構成される。本実施例に係わる芳 香体は、ファン19が空気導入口15にチューブを介してすでに連結されている ので、そのままファン19を稼動させて空気導入口15に空気を導入して、繊維 状物14中に担持されている香料成分を空気排出口16から室内に飛散させしめ るものである。また、芳香体11の香りが不足してきた場合には、蓋部材13を 開けて容器内に充填されている繊維状物14を捨てて新たな繊維状物と交換する のみでよく、容器部分12および蓋部材13はそのまま使用できる。
【0018】 図3は、本考案のさらなる他の実施例に係わる芳香体を示す概略断面図である 。本実施例の芳香体21は、図3に示すように、空気導入口25を有し、上部お よび下部が共に開口し、下部が空気排出口26として機能する容器部分22、お よび少なくとも一部に香料成分が担持された繊維状物から形成された布帛24が 容器内面側に固定されている蓋部材23から構成されている。本実施例に係わる 芳香体は、図1に示した実施例と同様、市販のファン29をチューブを用いて空 気導入口25に連結し、ファン29を稼動させて空気導入口25に空気を導入し 、布帛24を構成する繊維状物中に担持されている香料成分を空気排出口26か ら室内に飛散せしめるものである。また、本実施例においても、芳香体21の香 りが少なくなるあるいはなくなった場合には、蓋部材を交換するのみでよく、容 器部分はそのまま使用できる。本実施例においては、芳香体21の底部は空気排 出口として用いられているため、開口部の大きさが前記のものより大きくでき、 このためより大量の空気を空気排出口より排出できる。また、本実施例における 布帛の大きさは、容器の大きさや担持される香料成分量等によっても変わるが、 通常、0.5〜30cm×0.5〜30cm、より好ましくは3〜25cm×3 〜25cmである。また、上記実施例においては、布帛を1枚設けるように構成 したが、これらは2枚以上であってもよく、この際の、布帛の使用数は、通常、 1〜300枚、好ましくは3〜100枚である。さらに、本実施例において容器 部分の底部が空気排出口として機能せずに閉じられた状態である際には、布帛を 蓋部材に固定せずに容器部分内に入れるのみであってもよい。
【0019】 図4は、本考案のさらなる他の実施例に係わる芳香体を示す概略断面図である 。本実施例の芳香体31は、図4に示すように、細孔を有する布材で覆われてい る空気導入口35及び空気排出口36、香料成分が飛散する開口部41、および 空気導入口35及び空気排出口36を覆う布材の内面側で接着された、少なくと も一部に香料成分が担持されている繊維状物の束を有する容器部分32、および 電池37、モーター38及びファン39を収納するための3部屋からなり、ファ ンが収納されている部屋にはファンが稼働した際の通気孔が少なくとも1つ設け られている蓋部材33から構成されている。また、本実施例の芳香体31におい て、容器部分32および電池37部分の交換を可能にするために、容器部分32 および蓋部材33にはそれぞれネジ構造42、43が施されている。本考案に係 わる芳香体は、スイッチ(図示せず)を入れてファンを可動させ、通気孔40か ら空気を取り入れ、さらに空気導入口35にこの空気を導入することによって、 繊維状物34中に担持されている香料成分を空気排出口36さらには開口部41 から室内に飛散させしめるものである。また、本考案に係わる芳香体は、電池及 びファンがあらかじめ取り付けられているペンライトタイプのものであるので、 携帯が可能であり、目的とする場所への移動も容易であるという長所がある。さ らに、芳香体31の香りが不足してきた場合には、ネジ42をはずして容器部分 32のみを交換すればよく、蓋部材33はそのまま使用でき、また、電池がなく なった場合には、ネジ43をはずして中の電池を交換するのみでよい。本実施例 において、使用される繊維状物の長さは、容器の大きさや担持される香料成分量 等によっても変わるが、通常、1〜15cm、より好ましくは3〜7cmであり 、繊維状物の使用本数は、繊維状物の外径、容器の大きさおよび香料成分の香り の強度等に応じてそれぞれ固有の大きさに決められるべきものであり、特に限定 されるものではないが、通常、20〜10,000本、好ましくは100〜5, 000本である。また、本実施例においては、繊維状物の束を用いているが、繊 維状物から構成される布帛を用いてもよい。この際の、使用される布帛の大きさ は、容器の大きさや担持される香料成分量等によっても変わるが、通常、1〜1 5cm×15〜1cm、より好ましくは3〜7cm×7〜3cmであり、布帛の 使用数は、通常、1〜15枚、好ましくは2〜10枚である。
【0020】 図5は、本考案のさらなる他の実施例に係わる芳香体を示す概略断面図である 。本実施例の芳香体51は、図5に示すように、少なくとも一部に香料成分が担 持された繊維状物から形成された布帛54を枠材55に固定した容器部分52、 およびこの容器部分を固定するためのボルト57及び枠材56を有する蓋部材5 3から構成される。本考案に係わる芳香体は、主に、エアコン等の吹出し口を対 象とするものであり、この芳香体51を吹出し口に取り付け、エアコンのスイッ チを入れることによって、空気が図5の裏面から吹込まれ、芳香体51を通して 室内に送り出され、これによってファンを別途用いることなく、布帛54を構成 する繊維状物中に担持されている香料成分を室内に飛散せしめるものである。本 実施例においては、図5の芳香体51の裏面側および表面側がそれぞれ空気導入 口および空気排出口として機能する。また、本実施例においても、芳香体51の 香りが少なくなるあるいはなくなった場合には、容器部分52を交換するのみで よく、蓋部材はそのまま使用できる。
【0021】 本実施例における布帛の大きさは、使用するエアコン等の吹出し口の大きさや 担持される香料成分量等によっても変わるが、通常、15cm〜1m×1m〜1 5cm、より好ましくは20〜90cm×90〜20cmである。また、上記実 施例においては、布帛を1枚設けるように構成したが、これらは2枚以上積層さ れたであってもよく、この際の、布帛の使用数は、通常、1〜50枚、好ましく は2〜30枚である。
【0022】 本考案において使用される布帛は、少なくとも一部に香料成分が担持されてい る繊維状物のみから構成される編布、織布または織編布等の布帛、若しくは少な くとも一部に香料成分が担持されている繊維状物および他の繊維から構成される 編布、織布または織編布等の布帛であってももよい。少なくとも一部に香料成分 が担持されている繊維状物および他の繊維から構成された布帛を用いる際の、上 記繊維状物および他の繊維の割合は、通常、100:0〜3:7、好ましくは4 :1〜1:1である。他の繊維としては、一般的に用いられている繊維が用いら れ、特に制限されないが、具体的には、綿、毛、絹、麻、ナイロン、ポリエステ ルおよびポリ塩化ビニル等の化学繊維が挙げられる。さらに、編布としては、パ ール編みおよび平編み等を用いたものが、織布としては、平織、シュス織および 斜文織等を用いたものが、さらには、織編布としては、組物布およびレースなど のようなものが、それぞれ具体的に挙げられる。また、必要に応じて、これらを 立体的に積層または多重に織編した布材であってもよく、これらを任意に組み合 わせて織編した布材であってもよい。
【0023】 本考案において使用される容器の材質は、上記したような形状に成形できるも のであれば特に制限されないが、具体的には、アクリルニトリル−ブタジエン− スチレン共重合樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチ レン、ポリエチレンテレフタレート、メタアクリル樹脂、ポリアセタール、ポリ プロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ア クリロニトリル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等が挙げられる 。また、本考案において使用される容器の形状は、特に制限されないが、円筒形 や長方形等、目的とする場所に置きやすく、成形しやすい形状であることが好ま しい。本考案において使用される容器の大きさは、使用する場所や大きさおよび ファンの大きさ等によるが、通常、0.5〜50cm×0.5〜50cm×0. 5〜50cm、より好ましくは1〜30cm×1〜30cm×1〜30cmであ る。
【0024】 本考案において蓋部材を使用する際の蓋部材の大きさは、使用する容器の大き さや蓋部材の材質等によって変わるが、通常、0.7〜50.3cm×0.7〜 50.3cm×0.7〜50.3cm、より好ましくは0.73〜50cm×0 .73〜50cm×0.73〜50cmである。本考案において蓋部材を使用す る際の蓋部材の材質は、上記したような形状に成形できるものであれば特に制限 されないが、具体的には容器の材質において記載したものと同様のものが使用で きる。
【0025】 本考案において、空気導入口および空気排出口の大きさは、空気を十分導入ま たは排出でき、かつ繊維状物若しくは繊維状物からなる布帛が蓋部材に固定され ない場合にはこれらの穴から出ないくらいの大きさであればよく、具体的には、 それぞれ、1mm2 〜900cm2 、好ましくは4mm2 〜400cm2 である 。
【0026】 本考案において蓋部材に繊維状物若しくは繊維状物からなる布帛を固定する際 に使用される糊剤としては、特に制限されないが、瞬間接着剤、エポキシ系接着 剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、デンプン糊、ゼラチン溶液、アルギ ン酸ナトリウムおよびカルメロース液等が、具体的に挙げられる。または、繊維 状物の固定を、フィルム、糸、針金およびガラスビーズ等で物理的に行ってもよ い。また、糊剤を用いずに、蓋部材内部に挿入またははさみ込むことによって、 繊維状物を固定してもよい。
【0027】 本考案による芳香体において用いられる繊維状物としては、具体的には、少な くとも長軸方向に沿った溝を有するセグメントAおよび上記溝に嵌合するセグメ ントBより構成されるものおよび微細孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸等 が挙げられる。
【0028】 本考案において用いられる繊維状物が少なくとも長軸方向に沿った溝を有する セグメントAおよび上記溝に嵌合するセグメントBより構成される場合の例とし ては、図6に示すように、繊維状物の横断面において放射状に分岐するセグメン トAと該放射状部を補完するセグメントBとから構成されるものがある。さらに 、上記少なくとも長軸方向に沿った溝を有するセグメントAおよび上記セグメン トAの溝を補完するセグメントBを有するものの断面は、図6に示す断面形状の ほか、図7および図8に示すような繊維状物の断面が円形であるもの、さらには 図9〜図12に示すような繊維状物の断面が異形であるものなどが例示できるが 、もちろんその他の断面形状であってもよい。また、この際、図11または図1 2に示すように、セグメントBは少なくとも1つの溝を補完していればよい。
【0029】 また、セグメントAおよびセグメントBの材質は、相互に接着していれば、そ の組み合わせは任意である。
【0030】 本考案において使用されるセグメントAの材質としては、特に限定されるもの ではないが、例えば、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、ア クリルニトリル−スチレン共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリア ミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ チレンテレフタレート、ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−12、メタ アクリル樹脂、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ ル、フッ素樹脂、酢酸セルロース、ポリジメチルシキロサン−ポリカーボネート ブロック共重合体、アクリロニトリル共重合体、再生セルロース、ポリメタクリ ル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリサルフォン、エチレン−ビニルアルコ ール共重合体等が挙げられる。
【0031】 本考案において使用されるセグメントBは、香料成分を希釈剤に溶解した後、 高い粘稠性を有する担体に混合することによって製造されるものである。
【0032】 この際、香料成分とは、調香師が素材となる単品香料(天然香料および合成香 料の双方を含む)を少なくとも1種以上、好ましくは数十〜数百種を使って、調 香師の想ったイメージを香りとして作り上げたものをいう。従って、該香料成分 は、その組合わせにより何十万、何百万種類もの調合が可能であり、これらのう ちからその時代の流行などに合うように多種多様に変化し得るべきものであり、 目的とする効能を有するものであれば何等限定されるべきものではないが、効能 およびその効能を有する香料成分を具体的に以下に示す。緩下作用(腸からの排 便を促進する作用)を持つアニス、オリガナム、カンファー(camphor) 、グアヤ ックウッド、ジンジャー、タラゴン、ナツメグ、バイオレット、パセリ、バラ、 フェンネル、ブラックペッパー、マージョラム及びレモン、強心作用(心臓を刺 激し賦活する作用)を有するアニス、安息香、カンファー、キャラウェイ、シナ モン、タイム、ティートリー、ナツメグ、ネロリ、ヒソップ、ブラックペッパー 、ペパーミント、ベルガモット、マージョラム、メリッサ、ラベンダー及びロー ズマリー、強壮作用(体のいろいろな機能や能力を向上させる作用)を有するア ンジェリカ、エレミ、オレンジ、カモミール、ガーリック、カルダモン、キャロ ットシード、クミン、クラリセージ、グレープフルーツ、サイプレス、サンダル ウッド、サントリナ、シダーウッド、シトロネラ、ジュニパー、ジンジャー、セ ージ、ゼラニウム、セロリ、タイム、タンジェリン、ナツメグ、乳香、ネロリ、 パイン、バジル、パセリ、バーチ、パチュリー、バーベナ、バラ、ヒソップ、ピ メント、フェンエル、ブラックペッパー、ベチバー、ベルガモット、ボダイジュ 花、マージョラム、マンダリン、メリッサ、没薬、ヤロウ、ライム、リチェアク ベバ、レモン、レモングラス、ローズウッド、ローズマリー及びローレル、血圧 降下作用(血圧を低くする作用)を有するアミリス、イランイラン、ガーリック 、クラリセージ、セロリ、タジェティーズ、ボダイジュ花、マージョラム、メリ ッサ、ラベンダー及びレモン、血圧上昇作用(血圧を高める作用)を有するカン ファー、セージ、タイム、ヒソップ及びローズマリー、血管拡張作用(血管壁を 拡張させる作用)を有するガーリック、血管収縮作用(血管壁を収縮させる作用 )を有するサイプレス、ゼラニウム及びペパーミント、血糖値低下作用(血糖値 を下げる作用)を有するガーリック、ゼラニウム、ユーカリ及びレモン、健康回 復作用(健康を回復させ、よみがえらせる作用)を有するスペアミント、パイン 、バジル、マージョラム、ライム及びラベンダー、抗アレルギー作用(アレルギ ー症状を軽快させ減少させる作用)を有するカモミール及びメリッサ、抗ウィル ス作用(ウィルスを抑制する作用)を有するイモーテル、エレミ、ガーリック、 スパイクラベンダー、ティートリー、パルマローザ、ユーカリ、ライム及びラベ ンダー、抗感染作用(体内の感染症と闘う作用)を有するガーリック及びティー トリー、抗神経痛作用(神経痛を緩和させる作用)を有するカユプテ、クローブ 、レモン及びローレル、抗微生物作用(微生物を減少させる作用)を有するタイ ム、タジェティーズ及び没薬、催淫作用(性欲を高める作用)を有するアニス、 アミリス、アンジェリカ、イランイラン、カルダモン、キャラウェイ、グアヤッ クウッド、クミン、クラリセージ、クローブ、サンダルウッド、シナモン、ジャ スミン、ジュニパー、ジンジャー、セロリ、タイム、ディル、ナツメグ、ネロリ 、バイオレット、バジル、パセリ、パチュリー、バーベナ、バラ、ピメント、ブ ラックペッパー、ベチバー及びローズウッド、催乳作用(乳汁の分泌を増大させ る作用)を有するアニス、キャラウェイ、ジャスミン、ディル、バジル、フェン ネル、リツェアクベバ及びレモングラス、細胞成長促進作用(皮膚細胞の成長を 促す作用)を有するイモーテル、キャロットシード、ゼラニウム、タジェティー ズ、タンジェリン、乳香、ネロリ、パチェリー、パルマローザ、マンダリン及び ラベンダー、殺寄生虫作用(ほかの生物体に寄生する生物を殺す作用)を有する アニス、オリガナム、ガーリック、キャラウェイ、クミン、シトロネラ、シナモ ン、テレビン及びマートル、殺菌作用(細菌と闘い、これを殺す作用)を有する イモーテル、エレミ、ガーリック、キャラウェイ、グレープフルーツ、クローブ 、ジュニパー、タイム、ティートリー、ディル、ニアウリ、ネロリ、バジル、バ ーチ、バラ、パルマローザ、マートル、ユーカリ、ライム、ラベンダー、リツェ アクベバ、レモン、レモングラス及びローズウッド、殺虫作用(有害な昆虫を殺 す作用)を有するアニス、カユプテ、ガーリック、カンファー、クローブ、サイ プレス、シダーウッド、シトロネラ、シナモン、ジュニパー、スパイクラベンダ ー、スペアミント、ゼラニウム、タイム、タジェティーズ、ティートリー、テレ ビン、ニアウリ、バジル、バーチ、パチュリー、バーベナ、フェンネル、ベルガ モット、ユーカリ、ライム、リツェアクベバ、レモン、レモングラス、ローズウ ッド及びローレル、殺微生物作用(微生物を殺す作用)を有するオリガナム、キ ャラウェイ、クローブ、ジュニパー、ディル、パイン、バーチ、没薬及びライム 、子宮強壮作用(子宮を強壮にする作用)を有するクラリセージ、クローブ、ジ ャスミン、乳香、メリッサ及び没薬、歯痛緩和作用(歯の痛みを和らげる作用) を有するカユプテ、クローブ、シナモン、ナツメグ、ピメント及びペパーミント 、浄血作用(血液を浄化する作用)を有するキャラウェイ、キャロットシード、 クミン、コリアンダー、ジュニパー、セージ、パセリ、バーチ、バラ、ユーカリ 及びレモン、消毒作用(組織の変質を防ぎ、感染を抑止する作用)を有するアミ リス、安息香、イランイラン、オリガナム、オレンジ、カモミール、カユプテ、 ガーリック、カルダモン、カンファー、キャラウェイ、クミン、クラリセージ、 グレープフルーツ、クローブ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、シ トロネラ、シナモン、ジャスミン、ジュニパー、ジンジャー、スパイクラベンダ ー、セージ、ゼラニウム、タイム、タジェティーズ、タラゴン、タンジェリン、 ティートリー、テレビン、ナツメグ、ニアウリ、乳香、ネロリ、バイオレット、 パイン、バジル、パセリ、バーチ、パチュリー、バーベナ、バラ、パルマローザ 、ヒソップ、ファー、フェンネル、ブラックペッパー、ベチバー、ペパーミント 、ベルガモット、マージョラム、マートル、没薬、ヤロウ、ユーカリ、ライム、 ラバンジン、ラベンダー、リツェアクベバ、レモン、レモングラス、ローズウッ ド、ローズマリー及びローレル、制淫作用(性欲を鎮める作用)を有するマージ ョラム、制汗作用(汗の出を減少させる作用)を有するクラリセージ、サイプレ ス及びセージ、制吐作用(嘔吐をおさえる作用)を有するアニス、カモミール、 クローブ、ジンジャー、スターアニス、ナツメグ及びブラックペッパー、鎮咳作 用(せきを鎮める作用)を有するオリガナム、サンダルウッド、タイム、バイオ レット、ヒソップ及びボダイジュ花、鎮静作用(興奮を鎮める作用)を有するア ミリス、安息香、イモーテル、イランイラン、オレンジ、カモミール、クラリセ ージ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジャスミン、セロリ、タジ ェティーズ、タンジェリン、ディル、乳香、ネロリ、バイオレット、パセリ、パ チュリー、バーベナ、バラ、ヒソップ、ファー、プチグレン、ベチバー、ベルガ モット、ボダイジュ花、マージョラム、マンダリン、メリッサ及びラベンダー、 鎮痛作用(痛みを和らげる作用)を有するエレミ、オリガナム、カモミール、カ ユプテ、ガーリック、ガルバナム、カンファー、クミン、クローブ、コリアンダ ー、ジンジャー、スパイクラベンダー、ゼラニウム、テレビン、ナツメグ、ニア ウリ、バジル、バーチ、ピメント、ブラックペッパー、ペパーミント、ベルガモ ット、マージョラム、ユーカリ、ラバンジン、ラベンダー、ローズウッド、ロー ズマリー及びローレル、通経作用(月経を促し、これを規則的にする作用)を有 するアンジェリカ、オリガナム、カモミール、カルバナム、キャラウェイ、キャ ロットシード、クミン、クラリセージ、サントリナ、シナモン、ジャスミン、ジ ュニパー、スペアミント、セージ、タイム、タラゴン、ナツメグ、バジル、パセ リ、バラ、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、マージョラム、没薬、ラベン ダー、ローズマリー及びローレル、デオドラント作用(においを消す作用)を有 する安息香、クラリセージ、コリアンダー、サイプレス、シトロネラ、ゼラニウ ム、ネロリ、パイン、パチュリー、プチグレン、ベルガモット、没薬、ユーカリ 、ラベンダー、レモングラス及びローズウッド、乳汁生成阻止作用(乳汁の分泌 をさまたげる作用)を有するセージ及びペパーミント、粘液過多治癒作用(啖な どの粘液の流動性を高め、粘膜を鎮静させ、粘液の分泌過多をなおす作用)を有 するエレミ、カユプテ、グアヤックウッド、クラリセージ、ティートリ、テレビ ン、ニアウリ、パイン、没薬及びユーカリ、発汗作用(汗の出を促す作用)を有 するアンジェリカ、オリガナム、カモミール、カユプテ、ガーリック、カンファ ー、グアヤックウッド、ジュニパー、ジンジャー、ティートリー、ディル、パイ ン、バジル、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、ボダイジュ花、メリッサ、 没薬、ラベンダー、ローズマリー及びローレル、鼻粘液排出作用(鼻のなかの粘 液を排出させ、鼻づまりを解消する作用)を有するカユプテ、ガーリック、スパ イクラベンダー、ニアウリ、パイン、ペパーミント、ボダイジュ花、ユーカリ及 びラベンダー、麻酔作用(痛みなどの感覚能力を失わせる作用)を有するクロー ブ、シナモン及びペパーミント、利尿作用(尿の量を増大させる作用)を有する アニス、アンジェリカ、安息香、イモーテル、カモミール、ガーリック、カルダ モン、ガルバナム、キャラウェイ、キャロットシード、グアヤックウッド、グレ ープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー、スタ ーアニス、セージ、ゼラニウム、セロリ、タイム、タラゴン、テレビン、乳香、 バイオレット、パイン、パセリ、バーチ、パチュリー、バラ、ヒソップ、フェン ネル、ブラックペッパー、ボダイジュ花、没薬、ヤロウ、ユーカリ、ラベンダー 、レモン、レモングラス、ローズマリー及びローレルが挙げられる。
【0033】 本考案において香料成分の使用率(香料成分、高い粘稠性を有する担体および 希釈剤よりなる溶液の全成分中に占める香料成分の重量比)は、5〜95%、好 ましくは40〜85%である。
【0034】 上記高い粘稠性を有する担体としては、例えば、エチレングリコール、ジエチ レングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエ チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3− ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、2 ,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジ メタノール、グリセリン、ポリビニルアルコール、ペンタエリトリトール、ジペ ンタエリトリトール、トリペンタエリトリトール、スレイトール、ネオペンチル トール、リビトール、アリトール、ダルシトール、キシリトール、ソルビトール 、マンニトール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンまたは無水エ ンネアヘプチトール等の多価アルコール、ポリビニルピロリドン、およびジエチ ルフタレート、ブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジヘプチルフタレー トなどのアルコールの炭素数が4から12、好ましくは4から8のフタル酸エス テル等の可塑剤が挙げられる。これらのうち、ポリエチレングリコール、ポリビ ニルピロリドンおよびこれらの混合組成物が好ましく用いられる。これら高い粘 稠性を有する担体の働きは、単に香料成分を希釈剤に溶解してセグメントBに担 持させた場合、希釈剤はすぐに揮発し、溶解していた香料成分も同時に逸散して しまうのに比し、該担体は比較的蒸気圧が高いため、希釈剤が揮発する際にも香 料成分の逸散を防止できるものである。
【0035】 この際、該高い粘稠性を有する担体の使用率(香料成分、高い粘稠性を有する 担体および希釈剤よりなる溶液の全成分中に占める高い粘稠性を有する担体の重 量比)は、5〜95%、好ましくは20〜60%である。
【0036】 さらに、上記希釈剤としては、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコ ール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコ ールまたはt−ブチルアルコールなどのような1価のアルコールが、具体的に挙 げられる。該希釈剤の働きは、上記香料成分は、一般的に水に難溶で有機溶媒に 易溶であるため、そのままでは上記高い粘稠性を有する担体に均一に混合するこ とは困難であるため、一旦使用する成分を溶解しやすい希釈剤に溶解し、上記担 体に混合させやすい状態にするためのものである。
【0037】 この際、該希釈剤の使用率(香料成分、高い粘稠性を有する担体および希釈剤 よりなる溶液の全成分中に占める希釈剤の重量比)は、1〜90%、好ましくは 3〜60%である。
【0038】 さらに、本考案において繊維状物に香料成分を担持させる方法は、通常の方法 が使用できるが、例えば、上記香料成分をエタノールに溶解したものをさらにグ リセリンに均一に混合することによって混合物を調製し、さらに、この混合物を 上記の異形断面を有するように押し出されたセグメントAの溝に塗布する方法が 挙げられる。または、本考案において繊維状物からなる布帛を使用する際は、上 記方法によって作製された繊維状物から布帛を作製せずに、香料成分が担持され ていない異形断面を有するセグメントAから予め布帛を作製し、その後に香料成 分を該繊維状物に担持させる方法を用いてもよく、具体的には以下の方法が挙げ られる。上記の異形断面を有するように押し出されたセグメントAを用いて布帛 を作製し、この布帛を香料成分をエタノールに溶解したものをさらにグリセリン に均一に混合した溶液に浸漬した後、取り出した布帛から余分に付着した溶液お よび希釈剤を乾燥除去することにより、セグメントAの溝に上記混合溶液を保持 させる。この方法は、表面積の大きいセグメントAの溝に目的とする香料成分を 含む溶液が主に担持することを利用するものである。また、予め目的とする香料 成分を担持させた繊維状物から布帛を作製する方法を用いる場合には、布帛を作 製する際に目的とする香料成分が飛散してしまう恐れがあるが、上記方法は、布 帛を作製した後に目的とする香料成分を繊維状物中に担持させるため、香料成分 が飛散しにくいという長所を有する。
【0039】 本考案に用いられる前記繊維状物の外径は、繊維状物の強度、さらにその使用 目的等に応じてそれぞれ固有の大きさに決められるべきものであり、特に限定さ れるものではないが、通常、10μm〜3mm、好ましくは100μm〜2mm である。
【0040】 次に、本考案において用いられる繊維状物が高分子膜よりなる中空糸である場 合について、以下に説明する。
【0041】 本考案において用いられる繊維状物が高分子膜よりなる中空糸である場合にお ける上記中空糸の材質は、特に限定されるものではなく、例えば、上記セグメン トAと同様のものが使用できる。
【0042】 本考案に用いられる高分子膜よりなる中空糸において、これに微細孔を多数形 成する方法としては、例えば、(1)延伸法:高分子膜(無孔性)よりなる中空 糸を熱処理後延伸し、さらに熱処理することで、微細孔を多数有する高分子膜を 形成する方法、または(2)溶剤抽出法:高分子膜(無孔性)からなる中空糸を 成形する前に予め充填剤等を含有させて成形し、成形後に該充填剤のみを溶解し うる溶剤等を用いて抽出分離することにより微細孔を多数有する高分子膜を形成 する方法等が挙げられる。こうした方法により、後述する微細孔の孔径、開孔率 を任意に付与してなる高分子膜よりなる中空糸が作製することができるものであ る。
【0043】 このようして得られる微細孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸の該微細孔 の孔径は、香料成分を適当に担持でき、熱的作用により該香料成分を微細孔より 、その使用目的に応じて外部に徐放、発散することができる大きさであればよく 、通常、10オングストローム〜8μm、好ましくは20オングストローム〜5 μm、さらに好ましくは、50オングストローム〜3μmである。また同様に開 孔率は、5〜85%、好ましくは、30〜80%である。ここで開孔率とは、前 記高分子膜表面の単位面積当りの全体の表面積に対する微細孔の面積の占める割 合(百分率、%)をいうものである。
【0044】 本考案に用いられる前記中空糸の外径は、特に限定されるものではないが、中 空糸の強度、さらにその使用目的等に応じてそれぞれ固有の大きさに決められる べきものであるが、通常、10μm〜3mm、好ましくは100μm〜2mm、 さらに好ましくは、250μm〜1mmである。また同様に、前記中空糸の膜厚 は、通常、5〜300μm、好ましくは10〜100μm、さらに好ましくは2 0〜80μmである。
【0045】 本考案において用いられる「目的とする香料成分が担持されてなる該微細孔を 多数有する高分子膜よりなる中空糸」とは、単に中空糸の中空内および/または 微細孔部分にのみ目的とする香料成分が担持される場合に限られず、これ以外に 中空糸の外部表面および/または中空糸の中空部の内面等に付着される場合をも 含むものである。
【0046】 続いて、該香料成分をあらかじめ中空糸の微細孔部分に担持させおく方法とし ては、特に限定されるものでなく、適当な方法を用いることができるものである が、具体例を図13を参照しながら、以下に示す。図13は、本考案の芳香体に おいて用いられる繊維状物の一態様における断面を示すものである。香料成分を 希釈剤であるエタノールに溶解した後、希釈された香料成分含有エタノール溶液 をポリビニルピロリドン(高い粘稠性を有する担体)に担持させ、該成分含有溶 液中に前記多孔質の中空糸61を入れ、減圧注入法または単に毛細管現象の利用 により中空糸の中空部分62や微細孔部分63にまで該溶液を注入させ、その後 、中空糸を該溶液中より取り出し、中空部などに残留する希釈剤を乾燥除去する ことにより得る方法等が挙げられる。または、上記繊維状物が少なくとも長軸方 向に沿った溝を有するセグメントAおよび上記溝に嵌合するセグメントBからな る繊維状物において記載したのと同様にして、香料成分が担持されていない中空 糸から布帛を作製し、その後に香料成分を中空糸の中空部分や微細孔部分に担持 させる方法を用いてもよい。例えば、中空糸を用いて布帛を作製し、その後この 布帛を香料成分をエタノールに溶解したものをさらにポリビニルピロリドンに均 一に混合した溶液に浸漬し、減圧注入法または単に毛細管現象の利用により中空 糸の中空部分や微細孔部分にまで該混合溶液を注入させ、さらにこの布帛を該溶 液中より取り出し、余分に付着した溶液や中空部などに残留する希釈剤を乾燥除 去することにより得る方法が挙げられる。この方法もまた、前述したのと同様、 布帛を作製する際に目的とする香料成分が飛散してしまうのを防ぐという長所を 有する。
【0047】 さらに、本考案において使用される繊維状物が微細孔を多数有する高分子膜よ りなる中空糸である場合の香料成分、高い粘稠性を有する担体、希釈剤および各 々の使用率は、それぞれ、繊維状物が少なくとも長軸方向に沿った溝を有するセ グメントAおよび上記溝に嵌合するセグメントBより構成されるものである場合 に記載したものと同様である。
【0048】 本考案において、前記繊維状物は、上記したような繊維を1本そのままを使用 したものであっても、または、何本かを集合したまたは束ねた状態で使用したも のであってもよい。または、異なる香料成分を担持している繊維状物同志をある いは数種類の香料成分を担持した繊維状物の束を混合し、香料成分を調香して使 用してもよい。
【0049】 本考案の芳香体は、未使用の状態では、香料成分が逸散しないように密封され た状態に保持されていることが好ましく、こうした逸散防止機能を備えている、 例えばガラス製容器または包装材などに入れられていることが好ましく、また何 度でも繰り返し利用できるように密封および開封が自在にできるものがより好ま しく、例えば、開口部にシール用チャックが施されている上記包装材などに入れ られた状態で保存されているものが挙げられる。
【0050】
【実施例】
以下、実施例によって本考案をさらに具体的に説明する。
【0051】 実施例1 インドールを主成分とするジャスミン調の香料成分を希釈剤であるエタノール に溶解した後、この溶液を高い粘稠性を有する担体としてのグリセリンにグリセ リン:エタノールが3:1(重量比)となるように均一に混合し、混合物を調製 した。なお、この時の該香料成分の使用率(高い粘稠性を有する担体、該希釈剤 および香料成分よりなる希釈溶液の全成分中に占める香料成分の重量比)は約6 0%とした。次に、ポリプロピレンを溶融し、この溶融物を押出機を用いて押し 出し、これをさらに延伸して図6に示される断面形状を有するセグメントAを作 製した。さらに、セグメントAに上記混合物を塗布することによって、繊維状物 を作製した。
【0052】 次に、このようにして得られた繊維状物を切断して10cmの芳香体用繊維状 物1とした。これらをシール用チャックが施されている香料成分の逸散防止機能 を備えているポリ塩化ビニルとアルミ箔の2層構造の包装材に入れて保存した。
【0053】 実施例2 実施例1においてジャスミン調の香料成分を用いる代わりにシトラールを主成 分としたシトラス系の香料成分を約60%の使用率で用いる以外は実施例1と同 様にして、芳香体用繊維状物2を作製、保存した。
【0054】 実施例2 実施例1においてジャスミン調の香料成分を用いる代わりにクラリセージを主 成分としたハーブ調の香料成分を約60%の使用率で用いる以外は実施例1と同 様にして、芳香体用繊維状物3を作製、保存した。
【0055】 実施例3 実施例1において得られた芳香体用繊維状物1を200本、図1に示されるよ うなセルローストリアセテート製の芳香体(大きさ:蓋部材;5cm×5cm× 5cm、容器部分;4.6cm×4.6cm×4.6cm)の蓋部材にエポキシ 樹脂接着剤を用いてほぼ均一に接着して、芳香体1を作製した。さらに、10人 の女性に、この芳香体1の空気導入口に市販のファンをつなぎ、8畳位の広さの 室内に取り付けて3日間、一日10時間ずつ使用した後、芳香体用繊維状物2お よび芳香体用繊維状物3を1:1の割合でを用いる以外同様にして作製した蓋部 材のみを交換して(芳香体2)同様に3日間使用してもらったところ、芳香体1 と芳香体2は、それぞれ、使用期間中、実際に市販している同種の香調の香水と 大差なく香ることが確認でき、また、10人中10人の女性が、芳香体1を用い ている際には、気分の落ち込みが解消され気持ちが落ち着いたと、10人中9人 の女性が、芳香体2を使用している間は、気分が高揚したと答えた。さらに、芳 香体1と芳香体2における蓋部材のみの交換によっても匂いが混じることはなく 、これにより必要に応じて香りを変えられることも確認できた。
【0056】 なお、この際、上記芳香体1および2内の香料成分は、それぞれ約1.1g/ 1体、約1g/1体ずつ含まれていた。
【0057】 実施例4 ポリプロピレンを溶融し、この溶融物を押出機を用いて押し出し、成形して図 3に示される断面形状を有するセグメントAを作製し、これを平織して織布を作 製した。別途、レモングラスおよびラベンダーを主成分とする香料成分を希釈剤 であるエタノールに溶解した後、この溶液を高い粘稠性を有する担体としてのポ リビニルピロリドン(分子量:40,000)にポリビニルピロリドン:エタノ ールが3:1(重量比)となるように均一に混合し、混合溶液を調製した。なお 、この時の該レモングラスおよびラベンダー成分の使用率(高い粘稠性を有する 担体、希釈剤および香料成分よりなる混合溶液の全成分中に占める各成分のそれ ぞれの重量比)は約30%および約30%とした。
【0058】 次に、この織布を上記混合溶液に浸漬した後に取り出し、さらに乾燥すること によって、溝に上記混合溶液が担持されたセグメントAを有する織布を得た。さ らに、これを切断して4×4cmの布帛1とした。
【0059】 次に、このようにして得られた布帛1をシール用チャックが施されている揮発 成分の逸散防止機能を備えているポリ塩化ビニルとアルミ箔の2層構造の包装材 に入れて保存した。
【0060】 実施例5 実施例4において上記香料成分を用いる代わりにゼラニウムを主成分とした香 料成分を約60%の使用率で用いる以外は実施例4と同様にして、布帛2を作製 、保存した。
【0061】 実施例6 実施例4において得られた布帛1を1枚、図3に示されるようなポリプロピレ ン製の芳香体(大きさ:蓋部材;5cm×5cm×5cm、容器部分;4.6c m×4.6cm×4.6cm)の蓋部材にエポキシ樹脂接着剤を用いて固定して 、芳香体3を作製した。さらに、10人の女性に、この芳香体3の空気導入口に 市販のファンをつなぎ、8畳位の広さの室内に取り付けて3日間、一日10時間 ずつ使用した後、布帛2を用いる以外同様にして作製した蓋部材のみを交換して (芳香体4)同様に3日間使用してもらったところ、芳香体3と芳香体4は、そ れぞれ、使用期間中、実際に市販している同種の香調の香水と大差なく香ること が確認でき、また、10人中10人の女性が、芳香体3を用いている際には、ス トレスや倦怠感が解消したと、10人中9人の女性が、芳香体4を使用している 間は、憂鬱な気分が抑制されたと答えた。さらに、芳香体3と芳香体4における 蓋部材のみの交換によっても匂いが混じることはなく、これにより必要に応じて 香りを変えられることも確認できた。
【0062】 なお、この際、上記芳香体3および4内の香料成分は、それぞれ約1g/1体 、約1.1g/1体ずつ含まれていた。
【0063】 実施例7 延伸法により形成した微細孔(孔径が0.3〜0.4μm、開孔率が70〜8 0%)を有するポリプロピレン製中空糸(外径300〜305cm、膜厚18〜 19μm)を作製し、これを平織して織布を作製した。別途、オレンジを主成分 とするカンキツ系の香料成分を希釈剤であるエタノールに溶解した後、この溶液 を高い粘稠性を有する担体としてのポリビニルピロリドン(分子量:40,00 0)にポリビニルピロリドン:エタノールが5:1(重量比)となるように均一 に混合し、混合溶液を調製した。なお、この時の該香料成分の使用率(高い粘稠 性を有する担体、希釈剤および香料成分よりなる混合溶液の全成分中に占める香 料成分の重量比)は約60%とした。
【0064】 次に、この織布を該混合溶液中に入れた後、減圧注入法により該中空糸の微細 孔部分まで該香料成分含有混合溶液を注入した後、該中空糸を該混合溶液中より 取り出し、余分に付着した溶液および希釈剤を乾燥除去し、さらに、これを切断 して4.6×4.6cmの布帛3とした。
【0065】 これをシール用チャックが施されている香料成分の逸散防止機能を備えている ポリ塩化ビニルとアルミ箔の2層構造の包装材に入れて保存した。
【0066】 実施例8 実施例7において上記香料成分を用いる代わりにクラリセージを主成分とした ハーブ調の香料成分を約60%の使用率で用いる以外は実施例7と同様にして、 布帛4を作製、保存した。
【0067】 実施例9 実施例7において得られた布帛3を2枚、図3に示されるようなポリプロピレ ン製の芳香体(大きさ:蓋部材;5cm×5cm×5cm、容器部分;4.6c m×4.6cm×4.6cm)の容器部分の中に入れて、芳香体5を作製した。 さらに、10人の女性に、この芳香体5の空気導入口に市販のファンをつなぎ、 8畳位の広さの室内に取り付けて3日間、一日10時間ずつ使用した後、布帛4 を用いる以外同様にして作製した蓋部材のみを交換して(芳香体6)同様に3日 間使用してもらったところ、芳香体5と芳香体6は、それぞれ、使用期間中、実 際に市販している同種の香調の香水と大差なく香ることが確認でき、また、10 人中9人の女性が、芳香体5を用いている際には、ストレスが解消したと、10 人中10人の女性が、芳香体6を使用している間は、快い感覚が誘発されたと答 えた。さらに、芳香体5と芳香体6における蓋部材のみの交換によっても匂いが 混じることはなく、これにより必要に応じて香りを変えられることも確認できた 。
【0068】 なお、この際、上記芳香体5および6内の香料成分は、それぞれ約0.98g /1体、約1g/1体ずつ含まれていた。
【0069】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の芳香体を用いることにより、その時々の気分によ って多種多様の香りの中から自分の気にいった香りを含んだ芳香体を選び、交換 前後において香りが混入することのなく、さらに香りを均一に拡散できる。
【0070】 また、本考案の芳香体から飛散する香料成分によって、様々な香料成分特有の 作用を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の芳香体の一実施例に係わる芳
香体を示す概略断面図である。
【図2】図2は、本考案の芳香体の他の実施例に係わる
芳香体を示す概略断面図である。
【図3】図3は、本考案の芳香体のさらなる他の実施例
に係わる芳香体を示す概略断面図である。
【図4】図4は、本考案の芳香体のさらなる他の実施例
に係わる芳香体を示す概略断面図である。
【図5】図5は、本考案の芳香体のさらなる他の実施例
に係わる芳香体を示す概略断面図である。
【図6】図6は、本考案の芳香体に用いられる繊維状物
の一態様における断面を示す。
【図7】図7は、同繊維状物の別態様における断面を示
す。
【図8】図8は、同繊維状物の別態様における断面を示
す。
【図9】図9は、同繊維状物の別態様における断面を示
す。
【図10】図10は、同繊維状物の別態様における断面
を示す。
【図11】図11は、同繊維状物の別態様における断面
を示す。
【図12】図12は、同繊維状物の別態様における断面
を示す。
【図13】図13は、本考案の芳香体に用いられる繊維
状物が中空糸である場合の一態様における断面を示す。
【符号の説明】
A…放射状に分岐するセグメント B…セグメントAの溝を補完するセグメント 1,11,21,31,51…芳香体 2,12,22,32,52…容器部分 3,13,23,33,53…蓋部材 4,14,34…繊維状物 24,54…布帛 5,15,25,35…空気導入口 6,16,26,36…空気排出口 7,27…突起 8,28…凹部 9,19,29,39…ファン 37…電池 38…モーター 40…通気孔 41…開口部 61…中空糸 62…中空部分 63…微細孔部分
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気導入口及び空気排出口を有する容器
    部分、蓋部材および繊維状物から構成される芳香体にお
    いて、該繊維状物の少なくとも一部に香料成分が担持さ
    れる芳香体。
  2. 【請求項2】 空気導入口及び空気排出口を有する容器
    部分、蓋部材および布帛から構成される芳香体におい
    て、該布帛を形成する繊維状物の少なくとも一部に香料
    成分が担持される芳香体。
  3. 【請求項3】 該空気導入口にファンが連結される請求
    項1または2に記載の芳香体。
  4. 【請求項4】 該繊維状物が少なくとも長軸方向に沿っ
    た溝を有するセグメントAおよび該溝に嵌合するセグメ
    ントBよりなり、かつ該セグメントBに香料成分が担持
    される請求項1から3のいずれかに記載の芳香体。
  5. 【請求項5】 該繊維状物が微細孔を多数有する高分子
    膜よりなる中空糸であり、かつ中空内および/または微
    細孔内に香料成分が担持される請求項1から3のいずれ
    かに記載の芳香体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001025503A (ja) * 1999-06-11 2001-01-30 Wella Ag 人間に一定の香りの印象を与えるための方法並びに該方法を実施するための装置
WO2002051428A1 (fr) * 2000-12-25 2002-07-04 Shiseido Company, Ltd. Composition de parfum stimulant le systeme sympathique
JP2017075413A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 グンゼ株式会社 繊維処理剤及び天然由来精油付繊維製品

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